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信州大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

信州大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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信州大学の編入学試験は、7つの学部それぞれが独自に募集要項を公表しており、学部によって編入できる年次(2年次か3年次か)も、試験方法も、出願時期もまったく異なります。経法学部だけが唯一「第2年次編入試」で、しかもGPA3.0以上などの成績要件が出願資格として課されます。人文学部は学力検査と面接、繊維学部は面接のみ、工学部は学科によって学力検査の有無が分かれ、農学部は小論文と面接という具合に、学部単位で対策の中身がまったく違います。

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この記事では、人文学部・経法学部・理学部・医学部保健学科・工学部・農学部・繊維学部という編入学試験を実施している7学部について、各学部が公表している2027年度(令和9年度)学生募集要項と、公開されている志願・受験・合格者数の実績、そして公開されている過去問の出題テーマまで、一次情報だけをもとに整理します。教育学部と医学部医学科は編入学試験を実施していないため、本記事では扱いません。

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目次

信州大学の編入学試験は学部ごとに制度が別物

信州大学は10学部を持つ総合大学ですが、編入学試験(第3年次編入学試験・第2年次編入試)を実施しているのは人文学部・経法学部・理学部・医学部保健学科・工学部・農学部・繊維学部の7学部です。教育学部と医学部医学科は、大学公式サイトの入試情報ページを確認したかぎり編入学試験に関する記載が一切なく、実施していません。

7学部の中でもっとも特殊なのが経法学部です。他の6学部がすべて「第3年次編入学試験」であるのに対し、経法学部だけは「第2年次編入試」で、大学に1年以上在学し34単位以上を修得した者などを対象にしています。しかも出願資格として、最終出身校の累積GPA3.0以上、または修得科目の70%以上が80点以上の評価、または高専・高校の評点平均値4.0以上のいずれかを満たすことが求められます。学力試験や小論文の前に、まず成績そのものが出願資格として審査される学部は、7学部の中で経法学部だけです。

試験方法も学部でまったく違います。繊維学部は学力検査を行わず面接(口頭試問を含む)100点のみ、経法学部も面接のみです。一方で工学部は電子情報システム工学科と機械システム工学科だけ数学の学力検査があり、他の3学科は面接のみ。理学部は学科・コースごとに専門科目の学力検査があります。農学部は小論文と面接の2本立てです。「信州大学の編入」とひとくくりにして対策を始めると、志望学部によっては存在しない試験科目を準備してしまうことになります。

学部別の募集人員と実施年次【2027年度】

7学部の募集人員と編入年次を一覧にしました。学部により学科・コース単位で募集する場合と、学部・学科全体でまとめて募集する場合があります。

学部学科・専攻編入年次募集人員
人文学部人文学科(7コース)3年次5名(全コース合計)
経法学部応用経済学科2年次10名
経法学部総合法律学科2年次10名
理学部数学科3年次1名
理学部理学科(物理学・化学・地球学・生物学・物質循環学の5コース)3年次3名(5コース合計)
医学部保健学科看護学専攻3年次10名
医学部保健学科検査技術科学専攻3年次3名
医学部保健学科理学療法学専攻3年次2名
医学部保健学科作業療法学専攻3年次2名
工学部物質化学科・電子情報システム工学科・水環境土木工学科・機械システム工学科・建築学科3年次20名(5学科合計、一般・推薦計)
農学部農学生命科学科(3コース)3年次6名(全コース合計)
繊維学部先進繊維・感性工学科・機械ロボット学科(2コース)・化学材料学科・応用生物科学科3年次10名(4学科合計)

この表から読み取れる点を整理します。

2年次編入を実施しているのは経法学部だけです。他の6学部はすべて3年次編入で、短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者や大学2年以上在学者などを主な対象にしています。2年次からの編入を希望する場合、志望できるのは経法学部の応用経済学科・総合法律学科の2択しかありません。

学部・学科単位でまとめて募集する学部と、コース単位で募集人員を分けない学部が混在しています。人文学部は7コースありながら募集人員は学科全体で5名、理学部理学科は5コースで3名、農学部も3コースで6名と、コース別の内訳は公表されていません。志望コースを固めても、そのコース単独の倍率は分からない設計です。

もっとも募集人員が多いのは工学部の20名です。ただし5学科合計かつ一般選抜・推薦選抜(女子枠を含む)の合計人数であり、学科別の内訳は志願・合格実績のほうに表れます(後述)。

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受験資格|共通資格と学部固有の資格に分かれる

信州大学の編入学試験の受験資格は、7学部のうち経法学部を除く6学部でほぼ共通した構造になっています。共通資格をベースに、学部ごとに追加条件が乗る二層構造です。

3年次編入の共通資格(人文・理学・保健・工学・農学・繊維の6学部)

  • 高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 短期大学を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者、または修得見込みの者
  • 大学を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 外国において14年の課程を修了した者、または修了見込みの者
  • 専修学校の専門課程のうち文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を満たす課程を修了した者
  • 高等学校の専攻科の課程を修了した者のうち、学校教育法第58条の2の規定により大学に編入学することができる者

この6学部については、出願資格の骨格がほぼ同じです。ただし学部固有の追加条件があるため、以下は必ず確認してください。

経法学部だけ条件がまったく違う(2年次・GPA要件あり)

経法学部の受験資格は、他学部とは別の二段構えです。

第一段階(学歴要件): 短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、大学に1年以上在学し専門科目と教養科目を合わせて34単位以上を修得した(見込みの)者、学士の学位を有する(見込みの)者、外国の学校教育における14年の課程を修了した(見込みの)者、のいずれかに該当すること。

第二段階(成績要件): 次のいずれかに該当すること。

  • 最終出身校の修得科目において、全体の累積GPAが3.0以上
  • 最終出身校の修得科目において、全体の70%以上が80点以上の評価(「優」または「A」以上)
  • 在籍中あるいは卒業した高等専門学校または高等学校における成績の評点平均値が4.0以上

この成績要件は、他の6学部にはない経法学部だけの仕組みです。小論文や面接の前に、まず自分の成績証明書がこの基準を満たしているかどうかを確認する必要があります。34単位以上という修得単位数も、他学部の共通資格(62単位以上)よりハードルが低く設定されており、2年次編入という制度の性格に合わせた設計になっています。

人文学部だけ外部英語試験のスコア提出が出願資格に近い扱い

人文学部は出願書類として、出願前2年以内に受験したTOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコア証明書の提出を求めています。学力検査・面接とは別に、出願の時点で英語スコアを確定させておく必要があるため、直前対策では間に合いません。当サイトでは信州大学編入のTOEIC対策を別記事信州大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法にまとめています。

繊維学部:出願前に「合格したら入学を確約できる者」という条件

繊維学部の出願資格には「次のいずれかに該当し、合格した場合は入学を確約できる者とする」という文言が付いています。滑り止めや記念受験的な出願を想定していない、という大学側の姿勢が明記されている点は他学部と異なります。

学部・学科ごとの「求める学生像」は募集要項に明記されている

信州大学の各学部は、学生募集要項の冒頭でアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)を公表しており、学科・専攻単位でさらに細かい「求める学生像」を示している学部もあります。倍率が非公表の学部が多いぶん、この求める学生像は志望理由書・自己申告書を書く際の材料として一次情報の中でも実用性が高い部分です。

工学部は学科ごとに求める学生像がまったく違う

工学部の募集要項には、学科別に5項目ずつの求める学生像が列挙されています。物質化学科は「化学と科学技術に関わることに喜びを感じ、専門知識を社会に活かしたい人」、電子情報システム工学科は「電気電子・情報・通信の技術を社会のために役立てたい人」「プログラミングや電子工作が好きな人」、水環境・土木工学科は「持続可能で健全な水資源の確保と保全・管理・利用に貢献したい人」「防災・減災に関心がある人」、機械システム工学科は「ものづくり・環境科学に情熱を持ち実験や実習に積極的に参加できる人」、建築学科は「人の考えをふまえ自分の考えを表現することを好む人」「美しい事物への探求心がある人」とされています。志望理由書は、この学科別の文言をそのまま踏まえて書くと評価者の期待とずれにくくなります。

農学部は3コースとも「持続的社会の創造」が共通テーマ

農学部農学生命科学科の求める学生像は、3コース共通で「生命科学や農林業技術に関わるさまざまな現象に興味があり、それらの原理や応用について関心を持つ」「生命科学や農学分野の実験や実習、講義、課題探求に意欲的に参加できる」「自然と人が共生する持続的社会の創造を目指して、社会に貢献する明確な目的意識を持っている」の3点に整理されています。生命・食品科学、食料生産システム科学、山岳圏森林・環境共生学という3コースは専門分野こそ違いますが、小論文・面接ではこの「持続的社会の創造」という大学側の軸に沿って志望動機を組み立てる必要があります。

医学部保健学科は4専攻でまったく異なる資質が求められる

保健学科は4専攻それぞれで求める資質を明確に書き分けています。看護学専攻は「明確な目的意識と倫理観、および看護学の基礎的・専門的な知識・技能を有し、問題解決のための科学的・国際的視野を有する人」、検査技術科学専攻は「国際的な視野で将来の変化に対応できる柔軟性をもち、科学的視野で問題解決のできる人」、理学療法学専攻は「人に共感し、異なる考え方や文化も受け入れ尊重できる包容力と、自ら学習課題を発掘し解決しようとする主体性のある人」、作業療法学専攻は障害を持つ人の生活支援に貢献する人間性豊かな臨床家・教育者・研究者の育成を掲げています。同じ保健学科でも専攻によって「科学的視野」重視なのか「包容力・共感力」重視なのかが違うため、面接での自己アピールの軸をここで専攻別に変える必要があります。

繊維学部は「日々進化する科学と技術に対応して学び続ける」姿勢を重視

繊維学部の求める学生像には「日々進化する科学と技術に対応して学び続け、より高い専門的・実践的能力を得ることに明確な目的意識と強い勉学意欲を持っている」という項目があります。繊維学部は学力検査がなく面接(口頭試問)のみで判定されるため、専門知識の正確さに加えて、この「学び続ける姿勢」をどう言語化するかが評価に直結します。

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試験科目・配点は学部でここまで違う

7学部の試験方法を一覧にしました。学力検査(筆記試験)の有無が学部・学科で大きく分かれるのが最大の特徴です。

学部学科・専攻試験方法配点
人文学部人文学科学力検査(志望コースの専門科目)+面接(出願書類を参考資料とする)各100点・計200点
経法学部応用経済・総合法律面接のみ(教員複数名により1人20分程度)面接のみ
理学部数学科学力検査(数学・英語)非公表
理学部理学科各コース学力検査(専門科目・英語。令和9年度から一部コースで英語筆記に代え外部英語検定試験のスコア評価を導入)非公表
保健学科看護学専攻専門科目(専門基礎科目含む)+外国語(英語)+面接150+50+100=300点
保健学科検査技術科学・理学療法学・作業療法学専攻専門科目(解剖学・生理学等を含む。英語での出題を含むことがある)+面接200+100=300点
工学部電子情報システム工学科・機械システム工学科学力検査(数学)+面接+書類審査学科により配点内訳が異なる(下記参照)
工学部物質化学科・水環境土木工学科面接(英語・化学等の基礎学力に関する口頭試問を含む)+書類審査面接+書類で100点
工学部建築学科スケッチ+面接+書類審査80+20=100点
農学部農学生命科学科小論文(コースごとに出題)+面接(出願書類は面接の参考資料)各100点・計200点
繊維学部全学科・コース面接(口頭試問を含む)のみ100点

面接だけで決まる学部と、学力検査がある学部がはっきり分かれる

経法学部と繊維学部は、学力検査を行わず面接(口頭試問を含む場合がある)だけで合否を決めます。ただし「面接だけだから対策が軽い」という意味ではありません。繊維学部の口頭試問では、学科ごとに「本学科1年終了時に相当する微分積分・線形代数」(先進繊維・感性工学科)、「微分方程式・線形代数・ベクトル解析」(機械・ロボット学科機能機械学コース)、「有機化学・無機化学・物理化学」(化学・材料学科)、「化学・生物の基礎学力及び応用力」(応用生物科学科)といった専門知識が口頭で問われます。書かせない代わりに、その場で説明できるレベルの理解が要求されます。

工学部は学科によって学力検査の有無が正反対

工学部は5学科のうち、電子情報システム工学科と機械システム工学科の2学科だけに数学の学力検査があります。電子情報システム工学科は学力検査(数学)30点・面接(口頭試問)60点・書類審査10点で、専門科目は電磁気学・回路基礎・情報基礎のいずれかを選択できます。機械システム工学科は学力検査(数学)60点・書類審査40点です。一方、物質化学科・水環境土木工学科は学力検査を行わず面接(英語・化学等の口頭試問を含む)と書類審査のみ、建築学科はスケッチと面接という独自の方式です。同じ工学部でも、志望学科によって「数学を書く試験」なのか「口頭で答える試験」なのかがまったく違います。

保健学科は看護学専攻だけ外国語(英語)が独立科目

保健学科の4専攻はいずれも専門科目200〜150点+面接100点の配点ですが、看護学専攻だけは専門科目150点と外国語(英語)50点が別立てで、試験時間は専門科目・英語をあわせて9:30〜11:00の1時間30分です。検査技術科学・理学療法学・作業療法学の3専攻は専門科目に英語での出題を含むことがあるとされていますが、独立した外国語科目としては設定されていません。

理学部は令和9年度から外部英語検定試験の導入が始まった

理学部の第3年次編入学入試のページには「令和9年度第3年次編入学試験から一部のコースにおいて、英語の筆記試験に代えて外部英語検定試験のスコアによる評価を行います」という案内が掲載されています。これまで英語も含めて学力検査で判定していたコースが、外部試験スコア方式に切り替わる過渡期にあたるため、志望コースの最新の学生募集要項で対象コースを必ず確認してください。

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日程・スケジュール【2027年度】

7学部の日程を並べると、5〜6月に集中する学部群と、8月・10月・11月に実施する学部群に分かれることが分かります。

学部出願期間試験日合格発表
繊維学部2026年5月11日~5月15日2026年6月2日2026年6月12日
工学部2026年5月11日~5月15日2026年6月5日2026年6月23日
理学部2026年5月11日~5月15日2026年6月5日2026年7月8日
農学部2026年6月1日~6月5日2026年7月1日2026年7月15日
医学部保健学科2026年7月21日~7月24日2026年8月25日2026年9月3日
人文学部2026年8月28日~9月4日2026年10月17日2026年10月28日
経法学部2026年11月2日~11月6日2026年11月28日2026年12月3日

この一覧から読み取れる注意点を整理します。

繊維学部・工学部・理学部の3学部は、出願期間も試験日もほぼ同じ時期に集中しています。いずれも出願は5月11日~15日、試験は6月上旬です。この3学部を併願する場合、出願準備を同時並行で進める必要があります。逆に言えば、これらの学部を第一志望にする受験生は、5年生(高専)や大学在学中の早い段階から準備を終えている必要があります。

経法学部だけ11月と大きく離れています。経法学部の入試情報ページには「経法学部の第2年次編入学試験について、前年は6月の実施でしたが、本年から11月の実施に変更となります」という案内があり、実施時期自体が年度によって変わり得る学部だという点も踏まえておく必要があります。11月実施であれば、5〜8月に実施する他学部を先に受け、経法学部を後方の選択肢として組み込む併願設計も可能になります。

人文学部は8月末~9月上旬出願・10月試験と、他学部よりワンテンポ遅い日程です。5〜7月に実施する学部の結果を見てから出願準備を固める、という時間の使い方ができます。

倍率・難易度|公開している学部と非公表の学部がある

信州大学の編入学試験は、学部によって志願・受験・合格者数の実績を編入学試験単独で公開しているところと、公開していないところに分かれます。ここでは一次情報で確認できた学部の実績のみを掲載し、確認できなかった学部は「非公表」と明記します。

工学部:学科別・3年分の実績が公開されている

工学部は毎年度「第3年次編入学試験実施状況」を学部ホームページで公開しており、一般・推薦の区分や性別、女子枠の内数まで開示しています。2025〜2027年度(令和7〜9年度)の学科別実績は次のとおりです。

学科令和7年度(志願/受験/合格)令和8年度(志願/受験/合格)令和9年度(志願/受験/合格)
物質化学科8/8/519/17/616/15/4
電子情報システム工学科39/39/1769/65/1959/58/19
水環境・土木工学科20/19/519/18/620/17/8
機械システム工学科35/34/845/44/844/42/8
建築学科15/15/223/22/311/9/2
合計(募集20名)117/115/37175/166/42150/141/41

電子情報システム工学科は3年連続で志願者数が学科の中で突出して多く、令和8年度には69名が志願しました。合格者数もほぼ横ばいで19名前後を維持しており、実質倍率(受験者÷合格者)はおよそ3〜3.4倍で推移しています。一方、建築学科は募集そのものが小規模で、令和9年度は9名受験して2名合格、実質倍率は4.5倍でした。学科によって母集団の大きさがまったく違うため、同じ工学部でも学科単位で難易度を見る必要があります。

農学部:3年分の実績が公開されている

農学部農学生命科学科(生命・食品科学、食料生産システム科学、山岳圏森林・環境共生の3コース合計)の実績です。

年度募集人員志願者数志願倍率受験者数受験倍率合格者数
令和6年度6315.2倍233.8倍8
令和7年度6152.5倍152.5倍6
令和8年度6264.3倍203.3倍1

令和8年度は志願26名・受験20名に対して合格者はわずか1名でした。募集人員6名に対してこの年だけ合格者が極端に絞られており、単年度の数字だけを見て「農学部は入りやすい」と判断するのは危険です。3年分の推移を見ても、志願者数・合格者数ともに年度による振れ幅が大きいことが分かります。

繊維学部:学科別・3年分の実績が公開されている

繊維学部は志願者数・合格者数(受験者数は非開示)を学科・コース別に3年分公開しています。先進繊維・感性工学科は令和8年度からコース制を廃止した点に注意してください。

学科・コース募集人員令和6年度(志願/合格)令和7年度(志願/合格)令和8年度(志願/合格)
先進繊維・感性工学科10名(4学科・コース合計)1/0(先進繊維工学)・3/0(感性工学)1/1(先進繊維工学)・6/3(感性工学)5/3(令和8年度からコース制廃止・学科計)
機械・ロボット学科(機能機械学/バイオエンジニアリング)3/2・4/311/5・4/12/0・3/1
化学・材料学科13/58/58/4
応用生物科学科3/03/03/0
4学科合計(倍率)27名志願・10名合格(2.7倍)33名志願・15名合格(2.2倍)21名志願・8名合格(2.6倍)

応用生物科学科は3年連続で合格者0名です。募集人員が4学科合計10名の中に組み込まれているため、応用生物科学科を志望する場合はこの実績を踏まえた準備が必須になります。倍率はいずれも志願者数を基準にした「志願倍率」で、受験者数(欠席者を除いた実際の受験者)は公開されていません。

経法学部:直近1年分のみ公開されている

経法学部は入試情報ページで令和8年度の実績のみを公開しています。複数年度の推移は確認できません。

学科募集人員志願者数受験者数合格者数入学者数
応用経済学科104400
総合法律学科10101022
合計20141422

応用経済学科は令和8年度、志願者4名に対して合格者0名でした。GPA要件などの出願資格をクリアして志願した4名が全員不合格になっている点は、経法学部の成績要件が「出願できれば安心」という水準ではないことを示しています。総合法律学科は志願10名・合格2名で実質倍率5倍です。

人文学部・理学部・保健学科:編入学試験単独の実績は非公表

人文学部・理学部・医学部保健学科の3学部については、学部ホームページおよび入試情報開示ページを確認しましたが、編入学試験(第3年次編入学試験)に限定した志願者数・受験者数・合格者数の統計は見つかりませんでした。人文学部の募集要項には「入試情報の開示について」として過去問題の開示時期のみが記載されており、志願者数等の統計は記載されていません。理学部・保健学科についても同様に、過去問題の開示についての記載はあるものの、編入学試験単独の倍率データを公開しているページは確認できませんでした。これらの学部を志望する場合、倍率を根拠にした難易度判断はできない前提で対策を進める必要があります。

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学部ごとに、何から手をつけるべきか

人文学部を志望する場合

まず出願前2年以内にTOEIC L&RまたはTOEFL iBTを受験し、スコア証明書を用意することが最優先です。試験当日は志望コースの専門科目(学力検査100点)と面接(出願書類を参考資料として100点)で判定されます。7コースの中から研究室単位で出願先を決める必要があり、入学後のコース・研究室変更は原則認められません。志望する研究室の教員の研究内容まで読み込んでから自己申告書を書いてください。倍率が非公表である以上、対策の質を上げることでしか差をつけられません。

経法学部を志望する場合

まず成績証明書を取り寄せ、GPA3.0以上(または相当する評価基準)を満たしているかを確認してください。この基準を満たさない場合、他の対策をどれだけ積んでも出願資格自体がありません。基準を満たしていることを確認できたら、試験は面接(20分程度)のみなので、志望動機と学習計画を言語化する準備に集中します。応用経済学科は令和8年度に志願4名中合格0名という結果が出ており、面接だけの試験だからといって準備を軽視すると痛い目を見ます。試験が11月と他学部よりかなり後ろにあるため、5〜8月に実施される他学部を先に受験しておき、経法学部を最終カードとして残す併願設計も検討してください。

理学部を志望する場合

数学科・理学科(5コース)とも学力検査が中心です。数学科は線形代数(階数・固有値・固有空間・対角化・逆行列)、ベクトル空間・内積空間・線形写像、級数の収束と2変数関数の微分、2変数関数の積分と3次元領域の体積という4分野が例年出題されています。理学科の物理学コースはベクトル解析・行列の対角化・力学・電磁気学、地球学コースは地学用語・岩石・相対年代測定・同位体を用いた気候変動解析、生物学コースは細胞生物学の基礎が出題されています。令和9年度から一部コースで英語が外部検定試験のスコア評価に切り替わるため、対象コースかどうかを最新の学生募集要項で必ず確認してください。化学コース・物質循環学コースは近年志願者がいない年もあり、過去問も「志願者なし」として非公開になっています。

医学部保健学科を志望する場合

4専攻とも専門科目+面接という配点構成ですが、看護学専攻だけ外国語(英語)50点が独立しています。検査技術科学・理学療法学・作業療法学の3専攻は、解剖学・生理学・病理学・運動学など臨床系の基礎科目が専門科目に含まれます。試験は全専攻同日実施(専門科目・英語は9:30〜11:00、面接は12:00〜)のため、複数専攻の併願はできません。看護学専攻は過去問(出題意図・正解の一部)が令和6年度分公開されており、意識障害の所見、疼痛の分類、高齢者の統計、在宅看護の理念といった看護学・老年看護学の基礎知識が繰り返し出題されています。検査技術科学専攻も過去問が公開されているので、志望専攻の過去問を必ず1年分入手してから対策を組んでください。

工学部を志望する場合

まず志望学科に学力検査があるかどうかを確認してください。電子情報システム工学科・機械システム工学科は数学の学力検査があり、特に電子情報システム工学科は専門科目(電磁気学・回路基礎・情報基礎から選択)の口頭試問も課されます。物質化学科・水環境土木工学科は学力検査がなく面接中心、建築学科はスケッチ力が問われます。3年間の実績を見ると電子情報システム工学科の志願者数が突出して多いため、倍率を重視するなら他学科も検討の余地があります。数学の過去問は出題意図(連続性・偏微分可能性、積分の計算技法、連立一次方程式、行列の対角化など)が公開されているので、まず出題意図を読んでから対策範囲を絞り込んでください。当サイトの信州大学工学部の編入試験を徹底解説もあわせて参照してください。

農学部を志望する場合

試験は小論文(コースごとに出題、100点)と面接(出願書類を参考資料として100点)です。3コース(生命・食品科学、食料生産システム科学、山岳圏森林・環境共生学)は農学生命科学科という1つの学科の中のコースであるため、募集人員6名は3コース合計です。令和8年度は志願26名に対し合格者1名という厳しい結果が出ているため、コースを問わず小論文の練習量を確保する必要があります。詳細は当サイトの信州大学農学部の編入試験を徹底解説で解説しています。

繊維学部を志望する場合

学力検査がなく、面接(口頭試問を含む)100点のみで判定される点が最大の特徴です。ただし口頭試問では学科ごとに専門知識(先進繊維・感性工学科なら微分積分・線形代数・力学、機械・ロボット学科なら微分方程式・線形解析・質点剛体の力学と電気回路、化学・材料学科なら有機化学・無機化学・物理化学、応用生物科学科なら化学・生物)が問われるため、書かない代わりに口頭で説明できるレベルまで理解を仕上げておく必要があります。応用生物科学科は3年連続で合格者0名という実績が出ているため、他学科との併願も選択肢に入れてください。詳細は当サイトの信州大学繊維学部の編入試験を徹底解説で解説しています。

過去問はどこで手に入るか

信州大学は学部によって過去問の公開状況が大きく異なります。一次情報で確認できた範囲を整理します。

  • 工学部:学科別の学力検査(数学)について、出題意図が学部ホームページで公開されています(試験問題自体も公開年度あり)。
  • 理学部:数学科、理学科の物理学・地球学・生物学コースについて、出題意図・試験問題が学部ホームページで公開されています。英語は入試事務室での窓口閲覧のみで、コピー・撮影は禁止されています。化学コース・物質循環学コースは近年志願者がいないため過去問も存在しません。
  • 医学部保健学科:看護学専攻(令和6年度分)、検査技術科学専攻(令和7年度分)について、出題意図・正解(記述式は一部を除く)が公開されています。著作権の関係で問題文の一部は空白表記になっています。
  • 人文学部:ネット上には公開されていません。人文学部入試事務室での窓口閲覧のみ(開示時期は令和9年4月以降)で、メモは可能ですが撮影・コピーはできません。
  • 経法学部:一般選抜(前期日程)の国語・数学・外国語の過去問は公開されていますが、第2年次編入試独自の過去問公開は確認できませんでした。試験が面接のみのため、そもそも「過去問」という形の対策資料は存在しません。
  • 農学部:小論文・面接のみの試験のため、公開された過去問はありません。
  • 繊維学部:面接(口頭試問)のみのため、公開された過去問はありません。学科別に問われる専門分野(前述)が実質的な出題範囲の目安になります。

公開されている過去問から読み取れる出題テーマ

ここでは、工学部・理学部・保健学科が公開している出題意図をもとに、学科・コース別の出題テーマを整理します。問題文そのものは大学の著作物であるため掲載せず、大学が公表しているテーマ・形式・評価基準のみを紹介します。出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

工学部・数学|線形代数と微積分の基礎4分野

工学部の第3年次編入学試験(一般選抜・数学)は、大学が公表する出題意図によれば次の4分野で構成されています。

  1. 連続性・偏微分可能性に関する知識の定着度と計算能力
  2. 積分を計算する技法に関する習熟度
  3. 連立一次方程式の解法に関する知識の定着度
  4. 行列の対角化とその応用に関する理解度

いずれも大学1〜2年で学ぶ微分積分・線形代数の基礎範囲です。奇をてらった出題ではなく、計算力そのものが問われる構成なので、標準的な演習書を繰り返し解く対策が有効です。

理学部・数学科|線形代数から解析まで4分野を通年で出題

理学部数学科の第3年次編入学試験は、大学が公表する出題意図によれば次の内容です。

  • 行列の階数、固有値、固有空間、対角化、逆行列についての理解度
  • ベクトル空間、内積空間、線形写像についての理解度
  • 級数の収束、2変数関数の微分についての理解度
  • 2変数関数の積分、3次元領域の体積についての理解度

加えて英語では「数学に関連する英語の読解力」が問われます。試験時間は英語・数学あわせて2時間30分で、証明問題も含む大学水準の線形代数・微積分の理解が要求されます。工学部よりも抽象度の高い証明・議論を書く力が求められる点が特徴です。

理学部・理学科(物理学コース)|ベクトル解析から電磁気学まで

物理学コースの出題意図は次のとおりです。

  • ベクトル解析の微分演算(発散・回転等)、体積積分・面積分の計算力
  • 行列の対角化の計算力
  • 抵抗の働く質点の運動、仕事と保存力、慣性モーメント、単振り子・剛体振り子の理解と微分方程式の解法
  • 電流が作る磁場、電流が及ぼし合う力、帯電した導体球・誘電体球が作る静電場(ガウスの法則、電場と電位)の理解

加えて英語では物理に関する専門用語を含む英文の読解・英作文が課されます。力学・電磁気学・数学的手法(ベクトル解析、行列)を横断する構成で、大学基礎物理の全範囲を通しで問う試験です。

理学部・理学科(地球学コース)|岩石・年代測定・気候変動

地球学コースの出題意図は、基本的な地学用語の理解、岩石の多様性についての基本的な理解、相対年代の認識と検証方法についての理解、同位体を用いた気候変動・海水準変動の認識方法についての理解、の4点です。用語の暗記だけでなく、年代測定や同位体分析といった検証手法の理解まで問われる構成になっています。

理学部・理学科(生物学コース)|細胞生物学の基礎・配点公開

生物学コースは細胞生物学の基礎に関する理解度を問う出題で、設問ごとに配点(15〜20点程度)が公表されています。記述式の設問は解答例が非公表の一方、知識を問う設問には「役割:生体分子の分解」のような簡潔な解答例が示されており、専門用語の正確な理解が直接得点に結びつく構成です。

医学部保健学科・看護学専攻|臨床知識と在宅看護の理念

看護学専攻の専門科目(令和6年度公開分)は3つの大問で構成され、公開されている出題意図・正解例から次のテーマが確認できます。

  • 意識障害を伴う危険な所見(クッシング現象、除皮質硬直、チェーン・ストークス呼吸など)
  • 疼痛の分類(侵害受容性・神経障害性・内臓痛など)と評価スケール(NRS、VASなど)
  • 透析療法(血液透析・腹膜透析)の基礎知識
  • 高齢者に関する厚生統計・加齢変化と疾患(老年看護学の基礎知識問題)
  • 在宅看護の理念(セルフケア、ノーマライゼーション、アドボカシー、エンパワメント、国際生活機能分類)とアセスメントの考え方

外国語(英語)は、医療・公衆衛生に関する英字新聞記事を読み、内容を日本語で説明・要約する形式です。専門科目・英語のいずれも、看護学・老年看護学・在宅看護学という科目群の基礎知識が土台になっているため、まずは基礎看護学と老年看護学のテキストを1冊仕上げてから過去問に取り組む順番が効率的です。

過去問から導ける学習の順番

  1. 志望学部・学科の過去問(出題意図を含む)が公開されているか、まず確認する
  2. 公開されている場合は出題意図を読み、大学が何を評価しようとしているかを先に把握する
  3. 工学部・理学部は微積分・線形代数という共通の土台があるため、標準的な演習書で計算力を仕上げる
  4. 保健学科は専門科目の範囲(看護学専攻なら基礎看護学・老年看護学・在宅看護学)を先に固めてから過去問で形式に慣れる
  5. 面接のみで判定される経法学部・繊維学部・農学部(小論文+面接)は、口頭で専門知識を説明する練習に時間を多く配分する

本節で扱った出題テーマ・出題意図・評価基準は、いずれも信州大学の各学部が公開している資料(工学部・理学部は令和8〜9年度分、医学部保健学科看護学専攻は令和6年度分)に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

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出願書類の準備でも学部差がある

信州大学の出願書類は、共通する成績証明書・卒業(見込み)証明書に加えて、学部固有の書類が求められます。この学部差を早い段階で把握しておくと、証明書の取り寄せに間に合わなくなる事態を避けられます。

  • 人文学部:自己申告書(志望コース・研究室ごとに学ぶ目的を記述)に加え、出願前2年以内に受験したTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコア証明書が必須。証明書の発行には時間がかかるため、出願期間(8月下旬〜9月上旬)から逆算して春のうちに受験しておく必要があります。
  • 経法学部:出願資格(2)の成績要件(GPA3.0以上など)を証明する成績証明書。最終出身校に累積GPAの算出・証明を依頼できるかどうかを早めに確認してください。
  • 農学部:出願資格(3)(大学2年以上在学・62単位以上)で出願する場合のみ在学期間証明書が追加で必要です。
  • 繊維学部:出願資格(5)〜(8)(外国の学校等)に該当する場合、出願資格の確認のため入試事務室への事前問い合わせが求められます(人文学部・農学部にも同様の事前確認規定があります)。

いずれの学部でも、証明書は出身校の学務窓口経由で発行されるため、繁忙期には数週間かかることがあります。出願期間が5月中旬に集中する工学部・理学部・繊維学部を志望する場合は、年明け〜春のうちに証明書発行の見込みを確認しておくことを勧めます。

単位認定と修業年限も学部ごとに注意点がある

編入は合格したあとの単位認定にも学部ごとの特徴があります。人文学部は入学時に決めたコース・研究室を基本的に変更できず、単位認定の状況によっては卒業までの期間が2年を超える場合があると明記されています。農学部も出身校での履修状況により全学教育センターで1年生対象科目の受講が必要になる場合があるとしています。繊維学部は出身学科と合格学科のカリキュラムが大きく異なる場合、認定単位が少なくなり2年間で卒業できない可能性があること、3年次終了時に4年次への進級関門があることが募集要項に明記されています。分野をまたいで編入する場合ほど、この単位認定リスクが大きくなる点は共通しています。

保健学科・工学部・理学部の募集要項にも、既修得単位の認定は「大学教育の水準に相応しい内容であるか科目ごとに精査したうえで認定する」という趣旨の記載があり、出身校で修得した単位がすべて自動的に認定されるわけではありません。特に高等専門学校からの編入では、4・5年次に修得した単位のみが認定対象になる場合がある点(農学部の募集要項に明記)も確認しておく必要があります。

併願をどう組むか

信州大学の編入学試験は学部により実施時期が5月から11月まで大きく分散しているため、日程の重なりさえ避ければ学内での複数学部併願も理論上は可能です。ただし出願資格・成績要件(経法学部)や、外部英語試験のスコア提出期限(人文学部、理学部の一部コース)が学部ごとに異なるため、早い時期に実施される工学部・理学部・繊維学部(5〜6月)を軸に準備を進め、農学部(7月)、保健学科(8月)、人文学部(10月)、経法学部(11月)を後ろ倒しの選択肢として組み込む設計が現実的です。

信州大学以外の国立大学との併願を考える場合は、農学部分野であれば当サイトの東京農工大学農学部の編入試験を徹底解説、人文系であれば富山大学人文学部の編入試験を徹底解説もあわせて参照してください。

よくある質問

信州大学の編入は難しいですか。

学部・学科によって大きく異なります。工学部電子情報システム工学科は令和8年度に69名志願・65名受験・19名合格(実質倍率約3.4倍)、農学部は令和8年度に26名志願・20名受験・合格1名、経法学部応用経済学科は令和8年度に4名志願して合格者0名でした。「信州大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。人文学部・理学部・保健学科は編入学試験単独の統計が非公表のため、倍率による難易度判断自体ができません。

信州大学の編入の倍率はどれくらいですか。

学部によって公開状況が異なります。工学部・農学部・繊維学部は複数年度の実績を公開しており、工学部は合計で令和9年度150名志願・141名受験・41名合格、繊維学部は令和8年度21名志願・8名合格(志願倍率2.6倍)でした。経法学部は令和8年度の1年分のみ公開しており、応用経済学科10名募集に対し志願4名・合格0名、総合法律学科10名募集に対し志願10名・合格2名でした。人文学部・理学部・保健学科は編入学試験単独の倍率を公開していません。

2年次から編入できる学部はありますか。

経法学部(応用経済学科・総合法律学科)だけです。他の6学部はすべて3年次編入で、2年次からの編入学試験は実施していません。経法学部の2年次編入は、大学に1年以上在学し34単位以上を修得した者などを対象とし、加えてGPA3.0以上などの成績要件を満たす必要があります。

面接だけで合否が決まる学部はありますか。

経法学部と繊維学部は学力検査を行わず、面接(繊維学部は口頭試問を含む)のみで判定します。ただし繊維学部の口頭試問では学科ごとに専門知識(微積分・線形代数、有機化学・無機化学など)が問われるため、対策が不要という意味ではありません。

英語の外部試験スコアは必要ですか。

学部によります。人文学部は出願前2年以内に受験したTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコア証明書の提出が出願書類として必須です。理学部は令和9年度から一部コースで英語筆記に代えて外部英語検定試験のスコア評価を導入しています。工学部・農学部・経法学部・繊維学部の募集要項には、外部英語試験スコアの提出を必須とする記載は確認できませんでした。

過去問はどこで手に入りますか。

工学部(数学)と理学部(数学科、理学科の物理学・地球学・生物学コース)、医学部保健学科(看護学専攻・検査技術科学専攻)は出題意図の一部が学部ホームページで公開されています。人文学部は入試事務室での窓口閲覧のみで、ネット上には公開されていません。経法学部・農学部・繊維学部は面接や小論文が中心のため、公開された過去問という形の資料自体がありません。

高専からの編入は可能ですか。

人文学部・理学部・保健学科・工学部・農学部・繊維学部の6学部(いずれも3年次編入)は、高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)を共通受験資格に含めています。経法学部(2年次編入)は高専卒業者ではなく、大学に1年以上在学し34単位以上を修得した者などを対象としており、高専卒業見込みでの出願資格には該当しません。

社会人でも受験できますか。

信州大学の編入学試験の出願資格は学歴・単位要件が中心で、年齢制限は設けられていません。社会人からの編入を検討する場合の実務的な進め方は、当サイトの社会人が信州大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備で解説しています。

志望理由書はどのように準備すればよいですか。

人文学部は志望コース・研究室ごとに「学ぶ目的、学びたい内容、大学卒業後の勉強の成果の生かし方」を具体的に述べる自己申告書の提出が求められます。他学部でも面接の参考資料として出願書類が活用されるため、志望動機の言語化は必須です。当サイトの信州大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイントもあわせて参照してください。

小論文の対策はどう進めればよいですか。

小論文が課されるのは農学部(コースごとの専門テーマ)です。当サイトの信州大学編入の小論文対策|出題傾向と書き方のコツで出題傾向を解説しています。人文学部・理学部・工学部・保健学科は小論文ではなく学力検査(専門科目)が中心である点も踏まえて対策を組んでください。

経法学部の出願期間が他学部と大きく違うのはなぜですか。

経法学部の入試情報ページには「経法学部の第2年次編入学試験について、前年は6月の実施でしたが、本年から11月の実施に変更となります」と明記されています。つまり実施時期自体が変更されたばかりで、今後も年度によって変わり得ることを大学側が示唆しています。出願を検討する場合は、必ずその年度の経法学部入試情報ページで最新の日程を確認してください。

複数の学部を併願することはできますか。

信州大学の学内で編入学試験を複数学部併願できるかどうかは、各学部の募集要項に明記された出願区分・出願資格を満たしていれば制度上は妨げられません。ただし出願資格の確認(GPA要件・在学期間証明書など)や、出願書類の準備(TOEIC・TOEFLスコアなど)を学部の数だけ並行して進める必要があるため、実務上は日程が近い工学部・理学部・繊維学部(いずれも5〜6月)を軸に組むのが現実的です。日程が離れた農学部・保健学科・人文学部・経法学部は、前段階の学部の結果を踏まえて後から準備する併願先として位置づけられます。

まとめ

信州大学の編入学試験について、各学部が公表している一次情報から確認できることを整理します。

まず、編入学試験を実施しているのは人文学部・経法学部・理学部・医学部保健学科・工学部・農学部・繊維学部の7学部で、教育学部と医学部医学科は実施していません。経法学部だけが2年次編入で、GPA3.0以上などの成績要件が出願資格として課される点は他の6学部と根本的に異なります。

次に、試験方法は学部・学科でまったく違います。繊維学部・経法学部は面接のみ、工学部は学科によって学力検査の有無が分かれ、理学部は学科・コースごとに専門科目の学力検査、農学部は小論文と面接、保健学科は専門科目と面接(看護学専攻のみ外国語が独立科目)という組み合わせです。

日程も5月から11月まで大きく分散しています。繊維学部・工学部・理学部は5〜6月、農学部は7月、保健学科は8月、人文学部は10月、経法学部は11月と、志望学部によって準備を終えるべき時期がまったく違います。

倍率については、工学部・農学部・繊維学部が複数年度の実績を公開しており、いずれも年度による振れ幅が大きいことが確認できました。経法学部は直近1年分のみ、人文学部・理学部・保健学科は編入学試験単独の統計を確認できませんでした。倍率が非公表の学部を志望する場合は、公開されている出題意図や試験科目の情報から対策の精度を上げるほかありません。

本記事の数値は、信州大学の各学部が公表する2027年度(令和9年度)学生募集要項、および工学部・農学部・繊維学部・経法学部が公表する志願・受験・合格者数の実績に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は学部ごと・年度ごとに変更されるため、出願前には必ず志望学部が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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