ご質問やお問い合わせはお気軽に
名古屋工業大学の編入試験を徹底解説|学科別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

▶ 大学編入対策を志望校別に専門講師とマンツーマンで進めたい方は、大学編入対策コース(無料相談あり)もご覧ください。
「名古屋工業大学 編入」で検索すると、工学部の学科別に試験科目や倍率を解説した記事は見つかっても、名古屋工業大学がそもそも大学全体でどういう課程構成になっていて、そのうちどこが編入学試験の対象なのかを整理した記事は多くありません。名古屋工業大学は単科大学ですが、工学部の中に「高度工学教育課程」「創造工学教育課程」「基幹工学教育課程(夜間主)」という性格の異なる3つの課程があり、編入学・転入学試験の募集枠が置かれているのは高度工学教育課程の5学科だけです。この前提を知らずに志望校選びを進めると、そもそも編入学試験を実施していない課程を調べて時間を使ってしまうことになります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
この記事では、名古屋工業大学が公表している2027年度(令和9年度)工学部編入学・転入学学生募集要項と、2024〜2026年度の3年分の入学者選抜総括表・出願状況、2025〜2027年度の公開過去問(出題意図・解答例)を一次情報として、募集学科・出願資格・試験科目・日程・倍率を整理します。とくに倍率については、公式の総括表が編入学と転入学の数字を合算した形で公表している点に注目し、転入学の内数を差し引いた「編入学だけ」の実質倍率を独自に算出しました。学科ごとの詳しい対策・志望理由書・面接準備まで踏み込んだ内容は、当サイトの名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までで扱っているので、あわせて参照してください。
名古屋工業大学は単科大学|編入学試験があるのは「高度工学教育課程」の5学科だけ
名古屋工業大学は工学部のみを置く単科の国立大学で、「ものづくり」「ひとづくり」「未来づくり」を教育理念に掲げています。工学部の中は、学生の学び方が異なる3つの課程に分かれています。
- 高度工学教育課程:生命・応用化学科、物理工学科、電気・機械工学科、情報工学科、社会工学科の5学科の総称。大学は「技術の深化で貢献する学生を育成する課程」と位置づけています。
- 創造工学教育課程:学部4年と大学院修士2年を一体で設計した6年一貫のプログラムで、大学は「価値の創造で貢献する学生を育成する課程」としています。
- 基幹工学教育課程(夜間主):社会人等を主な対象とした夜間主のコースです。
名古屋工業大学が公表している2027年度の「募集要項・資料請求」一覧を確認すると、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜には創造工学教育課程や基幹工学教育課程(夜間主)向けの募集要項が個別に用意されている一方、「編入学・転入学募集要項」は1本のみ公開されており、対象は高度工学教育課程の5学科に限られています。創造工学教育課程・基幹工学教育課程(夜間主)を対象にした編入学・転入学試験の募集要項は公表されていません。つまり、高専・短大・専門学校・4年制大学から名古屋工業大学に編入したい場合、志望できるのは高度工学教育課程の5学科のみということになります。この点は、事前の簡易調査だけでは見落としやすいポイントなので、志望校を決める最初の段階で必ず確認してください。
本記事はこの高度工学教育課程の編入学・転入学試験について、2027年度(令和9年度)工学部編入学・転入学学生募集要項を一次情報として解説します。募集要項に記載された出願資格・試験科目・日程は年度ごとに更新されるため、出願を検討する年度の情報は必ず名古屋工業大学の公式サイトで最終確認してください。
募集要項には、編入学・転入学試験にもアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)を準用すると明記されています。大学が国内外から広く受け入れたいとする学生像は、①高等学校等で学ぶ教科・科目の基本知識を活用して課題解決を行う能力、特に英語の基礎学力と表現力をもつ人、②数学と理科に関する論理的・数理的・科学的思考力をもつ人、③知的探究心が旺盛で自ら新しい課題を見つけ挑戦する意欲をもつ人、の3点です。数学・理科の思考力と英語の基礎学力という2点は、後述する筆記試験の科目構成(数学・英語・物理又は化学)にそのまま反映されています。
カリキュラム・ポリシーでは、高校までに学んだ基礎学力の上に、工学技術者の使命への理解、社会や現象を解析・モデル化する能力、工学の専門知識とこれを活用する能力を身につけ、未来社会をつくりだす人材を育成するとされ、共通科目・工学コア教育科目・専門教育科目を体系的に配置すると説明されています。編入学生は1・2年次の共通科目を経ずに3年次から専門教育科目・卒業研究に入る形になるため、出身校で数学・物理・化学の基礎をどこまで固めてきたかが、入学後の学習のスタートラインに直結します。ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)では、①人間・文化・社会を技術的観点から考察する能力と高い倫理観、②現象の理解・操作のための数理的基礎知識と科学的素養、③国内外の人々と対話できるコミュニケーション力と論理的思考力、④専門分野の基盤的な知識・技術と課題解決能力、新たな知識・技術を習得する能力の4点を、卒業時に備えるべき知識・能力として掲げています。
編入学試験と転入学試験は別制度
名古屋工業大学の募集要項は「編入学・転入学学生募集要項」という1冊にまとまっていますが、編入学と転入学は出願資格も提出書類も異なる別の制度です。
編入学|高専・短大・専門学校・4年制大学の卒業(見込)者が対象
編入学を志願できるのは、次の5つの区分のいずれかに該当する者です。
- ①大学を卒業した者、及び2027年3月卒業見込みの者
- ②短期大学又は高等専門学校を卒業した者、及び2027年3月卒業見込みの者
- ③専修学校の専門課程のうち、文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上かつ課程修了に必要な総授業時数1,700時間以上)を満たすものを修了した者、及び2027年3月修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る)
- ④高等学校の専攻科の課程のうち、文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者、又は2027年3月修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る)
- ⑤旧国立工業教員養成所を卒業した者
③・④にある「学校教育法第90条第1項に規定する者」とは、大学入学資格(高等学校卒業又はこれに準ずる学力があると認められた者)を有する者を指します。専修学校専門課程や高等学校専攻科の在籍者は、単に課程を修了する見込みであるだけでなく、大学入学資格そのものを満たしているかどうかもあわせて確認する必要があります。判断に迷う場合は、在籍する学校の進路担当者と、名古屋工業大学入試課(電話052-735-5083、Eメールnit.nyushi@adm.nitech.ac.jp)の両方に確認しておくと安心です。編入学志願者は出願時に卒業(見込)証明書の提出が必要です。編入学・転入学とも編入年次は第3年次、修業年限は2年で、入学後は出身校で修得した単位の認定が行われますが、募集要項には「科目によってはその単位を認定しないこともある」「単位認定状況及び修学状況によっては、卒業に修業年限を超える年数を要することがある」との注記があります。
転入学|他大学に在学中で62単位以上を修得した学生が対象
転入学を志願できるのは、他の大学の学生で、現に在学する大学に2年以上(2027年3月現在)在学し、修得した単位数が62単位以上(修得見込みを含む)の者です。転入学合格者は、2027年3月31日までに62単位以上の修得を証明する成績証明書を提出する必要があり、期限までに62単位に届かないことが判明した場合は入学が許可されません。転入学志願者には編入学志願者のような卒業(見込)証明書は求められない代わりに、在学中の大学の単位取得状況が審査の中心になります。
後述する倍率のデータでは、公式の入学者選抜総括表が編入学と転入学の人数を合算し、転入学の人数を内数(丸数字)として併記する形で公表されています。合算されたままの数字を見ると、実際に高専・短大・専門学校から挑戦する編入学志願者にとっての難易度感覚とはややズレが生じるため、本記事では転入学の内数を差し引いた「編入学だけ」の数字を独自に算出しています。
募集学科・分野と募集人員【2027年度】
2027年度の募集学科及び募集人員は次のとおりです。各学科には複数の分野があり、出願時には学科の中から志望する分野を選択します。
| 募集学科 | 分野 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 生命・応用化学科 | 生命・物質化学/ソフトマテリアル/環境セラミックス | 2名 |
| 物理工学科 | 材料機能/応用物理 | 2名 |
| 電気・機械工学科 | 電気電子/機械工学 | 2名 |
| 情報工学科 | ネットワーク/知能情報/メディア情報 | 2名 |
| 社会工学科 | 建築・デザイン/環境都市/経営システム | 2名 |
5学科合計の募集人員は10名で、2024〜2027年度の間、一貫して変わっていません。出願時の分野選択は学科によって扱いが異なり、生命・応用化学科・物理工学科・情報工学科は学科内の分野に希望順位を付けて出願する方式(第1希望以外の分野で合格になることがある)、電気・機械工学科・社会工学科は第1希望の分野のみを入力する方式(入力した分野のみが合格対象)です。志望学科がどちらの方式かは、出願前に必ず確認してください。
希望順位を付けられる学科(生命・応用化学科・物理工学科・情報工学科)を志望する場合、第1希望の分野で不合格でも第2希望以降の分野で合格になる可能性があるため、学科内の複数分野に関心がある場合はこの方式のメリットを活かせます。一方、第1希望のみの方式(電気・機械工学科・社会工学科)を志望する場合は、出願時点で分野を1つに絞り込んでおく必要があり、志望理由書や口述試験でもその分野に特化した準備が求められます。
試験科目・配点【2027年度】
学力検査は数学・英語・物理又は化学の筆記試験3科目と、学科ごとに実施される口述試験・面接で構成されます。募集要項には「本学が指定するすべての学力検査及び面接を受験しなければならない」と明記されています。
| 試験科目 | 試験時間 | 配点 | 出題範囲 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 90分 | 100点 | 微分積分学・線形代数学 |
| 英語 | 90分 | 100点 | 指定なし(当日の筆記試験) |
| 物理又は化学 | 60分 | 100点 | 物理:基礎力学・基礎電磁気学/化学:基礎物理化学・基礎有機化学・基礎無機化学 |
配点は3科目とも100点で均等ですが、試験時間は数学・英語が90分であるのに対し物理・化学は60分と短く、1分あたりの配点は物理・化学のほうが高くなります。物理と化学のどちらを使うかは学科・分野によって「指定」と「選択」に分かれており、募集要項の別表では次のように定められています。
| 募集学科 | 分野 | 物理・化学の扱い |
|---|---|---|
| 生命・応用化学科 | 生命・物質化学/ソフトマテリアル/環境セラミックス | 物理又は化学(選択) |
| 物理工学科 | 材料機能/応用物理 | 物理又は化学(選択) |
| 電気・機械工学科 | 電気電子 | 物理又は化学(選択) |
| 電気・機械工学科 | 機械工学 | 物理(指定) |
| 情報工学科 | ネットワーク・知能情報・メディア情報 | 物理(指定) |
| 社会工学科 | 建築・デザイン/環境都市/経営システム | 物理又は化学(選択) |
機械工学分野と情報工学科の3分野は物理が指定科目で、化学を選ぶことができません。それ以外の分野は物理・化学のどちらかを試験当日に選んで解答します。口述試験は学科ごとに専門分野の内容から出題され5段階評価、面接は「論理的思考」「基礎知識」「適性」「意欲」の4観点で5段階評価されます。合否は学力検査・面接・出身校の成績証明書を総合してA・B・Cの3段階で判定し、合格基準を満たしたものがAとされます。
口述試験の出題範囲も学科・分野ごとに募集要項の別表で示されています。
| 募集学科 | 分野 | 口述試験の主な出題範囲 |
|---|---|---|
| 生命・応用化学科 | 生命・物質化学/ソフトマテリアル/環境セラミックス | 生命・物質化学、ソフトマテリアル、環境セラミックスに関する内容 |
| 物理工学科 | 材料機能 | 材料工学の基礎的分野(材料物性・材料組織学・結晶学・金属物理化学・物理数学) |
| 物理工学科 | 応用物理 | 応用物理の基礎的分野(力学と電磁気学) |
| 電気・機械工学科 | 電気電子 | 電気磁気学、電気回路 |
| 電気・機械工学科 | 機械工学 | 工業力学、材料力学、熱力学、流体力学 |
| 情報工学科 | ネットワーク・知能情報・メディア情報 | 情報の表現、計算機の基礎、論理回路、プログラミング基礎、情報理論 |
| 社会工学科 | 建築・デザイン | 建築計画、建築構造、建築材料、建築環境 |
| 社会工学科 | 環境都市 | 構造力学、水理学、土木計画学、コンクリート工学、土質力学の基礎 |
| 社会工学科 | 経営システム | 確率統計、生産管理、品質管理 |
口述試験は筆記試験の出題範囲よりもさらに専門的・分野特化的な内容になっています。志望分野を決める段階で、この別表に書かれた分野の基礎知識をどこまで学べているかを自己点検しておくと、口述試験対策の優先順位が立てやすくなります。科目別の対策の立て方は名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説で詳しく扱っています。
出願から合格発表までの日程【2027年度】
2027年度(令和9年度)の日程は次のとおりです。年度によって日程は前後するため、出願を検討する年度の最新募集要項で必ず確認してください。
| 項目 | 2027年度の実績 |
|---|---|
| インターネット出願登録期間 | 2026年5月12日(火)9:00〜5月22日(金)12:00 |
| 出願書類受理期間 | 2026年5月18日(月)〜5月22日(金)16:00必着 |
| 筆記試験日 | 2026年6月18日(木) 数学・英語・物理又は化学 |
| 口述試験・面接日 | 2026年6月19日(金) 学科ごとに実施 |
| 合格発表 | 2026年7月10日(金)10:00 |
| 入学手続期限 | 2026年12月21日(月)12:00 |
合格発表は名古屋工業大学の公式ホームページ上での受験番号掲載と、合格者への合格通知書の送付という2つの方法で行われます。電話による合否問い合わせには応じないとされているため、発表当日は公式サイトで確認してください。入学手続は2026年11月下旬に送付される「入学手続要領」に基づいて行い、郵送による手続きも認められています。受験票は入学手続時にも必要になるため、合格発表後もしばらく保管しておく必要があります。
出願はインターネットでの出願情報登録と、出願確認票・成績証明書等の書留速達郵送という2段階の手続きです。インターネット出願登録だけでは出願は完了せず、出願期間内に書類が到着して初めて出願手続が完了します。出願期間と筆記試験の間は1か月に満たないため、証明書類の準備は出願期間より前倒しで進めておく必要があります。
募集要項が示す出願の流れは、大きく分けて①入試制度の確認(募集要項をダウンロードし志望学科の出願資格・試験科目・出願期間を確認)、②出願情報の登録(画面の指示に従って入力)、③出願情報の確認(登録内容を印刷して確認)、④支払い方法の選択(クレジットカード・コンビニ・銀行ATM・ネットバンキングから選択)、⑤検定料の支払い、⑥出願登録内容の印刷、⑦出願書類の郵送、という7ステップです。登録完了前にブラウザを閉じたり、30分間操作せず放置したりすると入力がやり直しになる点にも注意してください。学校保健安全法で出席停止が定められている感染症(インフルエンザ・麻疹・水痘・新型コロナウイルス感染症等)に罹患し入院中または療養中の場合は受験できず、この場合の追試験や検定料の返還は行われません。
提出が必要な書類は、インターネット出願登録後に印刷する出願確認票・宛名ラベルのほか、出身学校の学長・学部長又は校長が発行し厳封した成績証明書、そして編入学志願者のみ卒業(見込)証明書です。これらを市販の角形2号封筒にまとめ、書留速達郵便で提出します。出願書類に不備があると受理されず、登録後の出願事項の変更も認められません。
| 費用項目 | 金額(2027年度予定額) |
|---|---|
| 検定料 | 30,990円(うち払込手数料990円) |
| 試験成績開示手数料(希望者のみ) | 800円 |
| 入学料 | 282,000円 |
| 授業料(年額) | 535,800円(前期267,900円・後期267,900円) |
入学料・授業料は予定額で、入学時または在学中に改定された場合は新しい金額が適用されます。転入学の場合は2027年3月31日までに62単位以上の修得を証明する成績証明書の提出が求められ、期限までに証明できないと入学が許可されません。
編入後は、出身校で修得した単位の認定が行われますが、募集要項には「科目によってはその単位を認定しないこともある」「単位認定状況及び修学状況によっては、卒業に修業年限(2年)を超える年数を要することがある」との注記があります。出身校のカリキュラムと志望学科のカリキュラムが大きく異なる場合は、2年間での卒業が難しくなる可能性がある点を、出願前に押さえておいてください。出願手続のより詳しいステップや、証明書の準備スケジュールは名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説で確認できます。
倍率・難易度|「編入学だけ」を分離すると見える実数(2024〜2026年度)
名古屋工業大学が公表している工学部編入学・転入学入学者選抜総括表では、志願者・受験者・合格者・入学者の数字が編入学と転入学を合算した形で示され、そのうち転入学に該当する人数だけが内数(丸数字)として併記されています。この総括表をもとに、まず公式発表どおりの合算値を確認します。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 10名 | 70名(うち転入学12名) | 64名(うち転入学11名) | 27名(うち転入学4名) | 18名(うち転入学3名) |
| 2025年度 | 10名 | 73名(うち転入学7名) | 65名(うち転入学6名) | 25名(うち転入学2名) | 20名(うち転入学2名) |
| 2026年度 | 10名 | 79名(うち転入学13名) | 75名(うち転入学11名) | 27名(うち転入学1名) | 15名(うち転入学1名) |
ここから転入学の内数を差し引くと、編入学だけの実数は次のようになります。転入学は他大学に在学中の学生が対象の制度で、高専・短大・専門学校・4年制大学の卒業(見込)者として挑戦する編入学志願者とは母集団の性格が異なるため、分けて見る意味があります。
| 年度 | 編入学の志願者数 | 編入学の受験者数 | 編入学の合格者数 | 編入学の実質倍率(受験者÷合格者) |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 58名 | 53名 | 23名 | 約2.30倍 |
| 2025年度 | 66名 | 59名 | 23名 | 約2.57倍 |
| 2026年度 | 66名 | 64名 | 26名 | 約2.46倍 |
編入学だけの実質倍率は、3年間おおむね2.3倍〜2.6倍の範囲で推移しており、転入学を含めた合算値(2.37倍〜2.78倍)よりもやや低い水準で安定しています。転入学の合格者は毎年1〜4名と少数ながら一定数含まれており、合算値だけを見ていると編入学志願者にとっての実際の競争率をわずかに過大評価してしまう可能性があります。公式サイトで倍率を確認する際は、総括表の丸数字(転入学の内数)を必ず確認し、必要に応じて差し引いて読むことをおすすめします。
なお志願者数に対して受験者数がやや少ない(2026年度は79名の志願に対し75名の受験)ことから、出願だけして受験しない志願者が一定数いることも読み取れます。出願資格や試験科目を十分に確認しないまま出願だけしてしまうケースを避け、出願する以上は筆記試験・口述試験・面接のすべてに向けて実際に準備を仕上げることが、この試験の基本になります。
また、募集人員10名に対する志願者数で見た志願倍率(編入学・転入学合算)は、2024年度が7.0倍、2025年度が7.3倍、2026年度が7.9倍と緩やかに上昇しています。志願者数だけを見ると難易度が上がっているように見えますが、上に示した受験者数に対する実質倍率はどちらの見方をしても2倍台〜3倍手前で比較的安定しています。「志願倍率が上がっている」という見出しだけで難易度を判断せず、実質倍率まで確認することが実態を正しく把握するうえで重要です。試験成績の開示を希望した受験者本人は、総合評定(A・B・C)を後日確認できます。開示期間は例年7月下旬〜8月下旬に設定されており、閲覧には氏名・受験番号・Web出願登録時の整理番号が必要になるため、出願時に控えを残しておくことをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
学科別の志願者数の偏り(2024〜2026年度・編入学のみ)
募集人員は5学科ともに一律2名ですが、志願者数は学科によって大きく異なります。転入学の内数を除いた「編入学のみ」の志願者数を学科単位で集計すると、次のように推移していました。
| 募集学科 | 募集人員 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|
| 生命・応用化学科 | 2名 | 5名 | 2名 | 5名 |
| 物理工学科 | 2名 | 2名 | 3名 | 5名 |
| 電気・機械工学科 | 2名 | 25名 | 31名 | 33名 |
| 情報工学科 | 2名 | 17名 | 19名 | 16名 |
| 社会工学科 | 2名 | 9名 | 11名 | 7名 |
電気・機械工学科は編入学だけの数字で見ても3年連続で突出しており、2026年度は33名が2名の枠に集まっています。編入学志願者全体(2026年度66名)のうち電気・機械工学科が占める割合は約半分に達します。情報工学科も16〜19名台で高止まりしており、この2学科は他学科より明確に競争が激しい状態です。一方、社会工学科の経営システム分野は2024〜2026年度いずれも志願者0名が続いており、同じ社会工学科の中でも分野によって難易度差が大きい点は見落とせません。分野単位のより詳しい志願者数は名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説の倍率セクションで確認できます。
志願者数だけでなく、転入学の内数を除いた「編入学のみ」の合格者数を学科単位で見ると、次のようになります。
| 募集学科 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|
| 生命・応用化学科 | 2名 | 0名 | 1名 |
| 物理工学科 | 1名 | 2名 | 3名 |
| 電気・機械工学科 | 10名 | 11名 | 13名 |
| 情報工学科 | 5名 | 5名 | 7名 |
| 社会工学科 | 5名 | 5名 | 2名 |
電気・機械工学科は志願者数だけでなく合格者数も5学科中もっとも多く、2026年度は編入学合格26名のうち13名(約半数)を占めています。志願者数が突出して多い学科は合格者数も相応に多いため、志願倍率(志願者数÷合格者数)で見ると必ずしも他学科より極端に不利というわけではありません。ただし合格者数自体は各年度2〜13名と学科間の差が大きいため、志望分野で学びたい内容と自分の既習範囲が合っているかを優先したうえで、難易度は参考情報として見ることをおすすめします。
生命・応用化学科や物理工学科は、志願者数が年度によって2〜5名程度と少人数のため、1〜2名の増減が倍率を大きく動かします。単年度の数字だけで「入りやすい」「入りにくい」と判断せず、複数年度の推移を合わせて見ることをおすすめします。逆に電気・機械工学科や情報工学科のように志願者数が20〜30名台で推移している学科は、母数が大きいぶん年度による振れ幅が相対的に小さく、複数年度の傾向を読み取りやすいという特徴もあります。
公開されている過去問から読み取れる出題テーマ(2025〜2027年度)
名古屋工業大学は編入学・転入学試験の問題を過去3年分、ホームページで公表する方針を取っています。2026・2027年度は「出題意図と採点のポイント」または「出題意図及び解答例」という形で、正解・解答例に加えて出題の狙いまで開示されています。問題文そのものは著作権の関係で転載できないため、以下では公式に公表されている出題意図・評価のポイントをもとに、科目ごとの出題テーマと形式を整理します。
数学|大問4題、微分積分学2問+線形代数学2問という配分が2年連続で共通
2027年度の数学は大問4題構成で、公式の「出題意図と採点のポイント」によると、問題1はマクローリン展開の計算と2変数関数の極値判定、問題2は1変数関数・2変数関数の積分計算、問題3は行列の固有値・固有ベクトルを求める力と対称行列の対角化の理解と応用、問題4は平面の方程式の理解と連立一次方程式を解く力を問う内容でした。
2026年度も同様に大問4題で、問題1は逆三角関数の定義の理解と微分、被積分関数を変形しての不定積分、問題2は関数で与えられる曲面の接平面、立体を理解した重積分による体積計算、問題3は逆行列、連立一次方程式、問題4は固有値・固有空間、行列の対角化という構成でした。2年連続で「微分積分学の大問2つ+線形代数学の大問2つ」という配分が共通しており、単元も微分・積分・固有値/固有ベクトル・行列の対角化・空間図形/連立方程式という範囲に収まっています。両分野を偏りなく、公式が示す出題意図(「〜を計算できるか」「〜を理解し応用できるか」)に沿って準備することが対策の軸になります。高専・大学教養レベルの教科書で微分積分学と線形代数学を一通り学び直したうえで、公表されている過去問を年度ごとに解き、90分でどこまで手が動くかを確認する練習が土台になります。大問4題を90分で解くと1問あたり20分程度の配分になるため、過去問演習の段階から時間を計り、計算ミスをその場で見つけて修正する検算の習慣もあわせて身につけておくと、本番での得点が安定しやすくなります。
英語|大問4〜5題、和文英訳と英文和訳のどちらが出るかは年度で変わる
英語は90分・100点の筆記試験で、公式は「工学や科学技術の習得に必要となる基礎文法と基本語彙を問うことをねらいとする」と説明しています。2027年度は大問Iが場面設定を踏まえた文法・語彙、大問IIが文脈把握と文意選択、大問IIIが科学技術分野で使われる文法・学術表現、大問IVが英文和訳、大問Vが空所補充と内容一致の判定という5題構成でした。
これに対し2026年度は大問I〜IIIまでは同じ性格の出題でしたが、大問IVは学術的な日本語を英語に訳す和文英訳で、2027年度とは翻訳の方向が逆でした。また2026年度には2027年度の大問Vに相当する設問はなく、大問数も4題でした。「英文和訳」か「和文英訳」か、そして大問が4題か5題かは年度によって変わっており、どちらか一方だけを想定した対策では対応しきれません。英文和訳・和文英訳の両方を、工学系の英文・和文を素材にして練習しておくことをおすすめします。基礎的な文法・構文の総復習を終えたうえで、理工系の英文(科学雑誌の記事や教科書の英語版など)に日常的に触れ、専門用語や定型表現に慣れておくと、大問III(学術的な文法・表現)や大問IV・Vの得点が安定しやすくなります。
物理|大問6題、力学3問+電磁気学3問という構成が2年連続で共通
物理は基礎力学・基礎電磁気学が出題範囲で、2027年度の公式「出題意図」によると、問1は力のつり合い・自由落下・弾性衝突・単振動の基本知識と力学的エネルギー保存則の応用、問2は摩擦力・回転系での運動法則と慣性力、問3は固定軸まわりの剛体の回転運動(角運動量方程式・回転エネルギー・慣性モーメントの平行軸の定理)、問4は導体まわりの静電場とガウスの法則・コンデンサーと電気容量、問5は電流のつくる磁場とアンペールの法則・電流にはたらく磁気力、問6はソレノイドのつくる磁場と電磁誘導・インダクタンスという6問構成でした。
2026年度も同じく大問6題で、ベクトルの分解と合成・力のつり合い・慣性力、運動量保存則と力学的エネルギー保存則、剛体の回転運動を記述する角運動量方程式、ガウスの法則を用いた静電場の解析、ビオ・サバールの法則、電磁誘導の法則と交流回路という構成でした。2年連続で「力学3問+電磁気学3問」という大問配分が共通しており、力のつり合い・運動量とエネルギーの保存則・剛体の回転運動という力学の基本三本柱と、静電場・電流と磁場・電磁誘導という電磁気学の基本三本柱を、それぞれ大学教養レベルまで押さえておくことが対策の骨格になります。とくに剛体の回転運動(角運動量方程式・慣性モーメント)は2年連続で出題されており、高校物理の延長ではなく大学教養レベルの力学として準備しておく必要があります。物理・化学は60分・大問6題(物理)または大問I〜II(化学)という構成のため、数学・英語(いずれも90分)よりも1問あたりにかけられる時間が短くなります。過去問演習の段階から時間配分を意識し、力学・電磁気学それぞれの基本法則をすぐに使える状態にしておくことが得点の安定につながります。
化学|有機化学・物理化学・無機化学を横断する大問構成
化学は基礎物理化学・基礎有機化学・基礎無機化学が出題範囲です。2027年度の公式「出題意図」では、問1〜問5で化学結合・混成軌道・構造異性体・水素結合・エントロピー・分子間力に関する基礎的な知識と理解・計算力を問い、問6では理想気体の状態方程式と熱力学的関係式(膨張仕事)の理解を総合的に評価し、反応式を正しく立式して物質量を計算し、適切な式を選択・変形しながらエンタルピーを導出できるかを評価する、と説明されています。
2026年度は大問I(有機化学・物理化学)で有機分子の性質・有機反応・分子式などの知識と計算力、反応速度の計算力を、大問II(無機化学)で原子の性質・化学結合・酸塩基に関する基礎的事項を問う構成でした。有機化学・物理化学・無機化学の主要単元を横断的に出題する傾向は2年連続で共通しており、暗記だけでなく、状態方程式や反応速度式を使った計算過程を記述する練習が欠かせません。物理・化学のどちらを選ぶか迷う場合は、志望分野の口述試験の出題範囲(前掲の別表)と自分が得意としてきた科目を照らし合わせ、過去問を両方解いてみて得点が安定する科目を選ぶという方法も有効です。
本節で扱った出題テーマ・出題意図・評価のポイントは、いずれも名古屋工業大学が公開している2026・2027年度の過去問題資料に基づいています。出題内容・形式は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。過去問は名古屋工業大学の公式サイト(入試>学部入試>入学試験過去問題>編入学・転入学 工学部)で、過去3年分が科目別のPDFとして公表されています。
5学科・分野ごとの学びの違い
編入後に何を学ぶかは学科・分野によって大きく異なります。志望理由書や口述試験・面接では、学科名だけでなく分野ごとの学びの中身と自分の学習歴・関心を具体的に結びつけて説明することが重要です。
生命・応用化学科
分子論的な立場から優れた機能をもつ物質をデザイン・合成し、その機能を解析・評価する知識を学ぶ生命・物質化学分野、人々の暮らしや生命科学に関わる有機・高分子材料の合成と物性を学ぶソフトマテリアル分野、情報通信・エネルギー・医療などの産業を支えるセラミックス材料の構造・機能設計を学ぶ環境セラミックス分野の3分野で構成されます。
物理工学科
材料そのものの性質を機能的に応用する工学に重点を置き、クリーンエネルギー材料やスピントロニクス材料、高強度構造材料などを扱う材料機能分野と、統一的に学んだ物理の原理に基づいて材料内部・環境の諸現象を解析し、シミュレーション解析やナノスケール計測技術を扱う応用物理分野の2分野です。
電気・機械工学科
電気磁気学・量子力学・制御工学などを基礎に、半導体デバイス・通信システム・電気機械エネルギー変換システムなどの設計・解析を学ぶ電気電子分野と、材料力学・機械力学・制御理論・加工学などを基礎に、機器開発・設計・製造やエネルギーの輸送・変換・貯蔵を学ぶ機械工学分野の2分野です。前述のとおり、編入学だけの数字で見ても志願者・合格者ともに5学科中もっとも多い学科です。
情報工学科
コンピュータハードウェア・ネットワーク通信方式・データベース構造などを学ぶネットワーク分野、知識表現・機械学習・知能ロボットなどの人工知能理論を学ぶ知能情報分野、画像・音声・感性情報の処理技術を学ぶメディア情報分野の3分野です。ネットワーク・知能情報・メディア情報のいずれの分野も、筆記試験の理科は物理が指定科目です。
社会工学科
建築の計画・構造・材料・環境・都市・意匠などを学ぶ建築・デザイン分野、都市・交通計画や地盤・構造耐震、防災、環境保全などを学ぶ環境都市分野、数理解析や人間工学・心理学・社会学の知見を用いて社会システムをマネジメントする力を学ぶ経営システム分野の3分野です。経営システム分野は2024〜2026年度いずれも志願者0名が続いている点は、出願を検討する際に知っておく価値があります。
志望理由書の準備、口述試験・面接での想定問答、分野ごとの学びと学習歴の結びつけ方といった実践的な準備方法は名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までで詳しく解説しています。5学科・分野それぞれの試験科目の指定・選択の扱いや、科目別の学習計画例もあわせて確認してください。
出願から合格発表までの対策スケジュール
2027年度入試を例にすると、出願は5月中旬〜下旬、筆記試験は6月18日、口述試験・面接は6月19日、合格発表は7月10日という日程でした。この日程を基準に、時期ごとの取り組みを整理すると次のようになります。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 半年〜1年前 | 出願資格・志望学科の物理/化学の指定・選択を確認し、数学(微分積分学・線形代数学)と物理又は化学の基礎を学び直す |
| 3〜4か月前 | 過去3年分の過去問と公式の出題意図を年度別に確認し、頻出単元・形式を洗い出す |
| 1〜2か月前(出願期間前後) | 出願情報登録・成績証明書等の準備を進めながら、志望動機と学習計画を言語化する |
| 筆記試験直前 | 数学・物理(化学)を時間を計って通しで解き、英文和訳・和文英訳の両方を仕上げる |
| 筆記試験後〜口述試験・面接まで | 志望分野の口述試験の出題範囲を復習し、想定問答を最終確認する |
出願期間と筆記試験の間隔が短いため、証明書類の発行依頼や志望理由の言語化は、この表よりも早い段階から並行して進めておくと直前期に慌てずに済みます。志望動機の伝え方や口述試験での説明の組み立て方は名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説で具体的な質問例とともに解説しています。
併願を考えるなら
名古屋工業大学工学部は、高専生・工業系短大生を中心に志願者が集まる工科系単科大学です。併願先として検討されることが多いのが、高専生の3年次編入を主要な受け入れ枠とする技術科学大学で、豊橋技術科学大学工学部も高専出身者の編入学を前提とした募集体系を取っています。出願資格・試験科目の違いは豊橋技術科学大学工学部の編入試験を徹底解説で確認できます。
同じ愛知県内では名古屋大学工学部、隣県では岐阜大学も編入学試験を実施しています。募集学科の構成、出願資格、試験科目・配点は大学ごとに異なるため、併願を検討する場合は複数校の要項を並べて比較することをおすすめします。
| 大学 | 主な特徴 | 関連記事 |
|---|---|---|
| 豊橋技術科学大学 | 高専出身者の編入学を前提とした募集体系 | 豊橋技術科学大学工学部の編入試験を徹底解説 |
| 名古屋大学 | 同じ愛知県内の国立大学工学部 | 名古屋大学工学部の編入試験を徹底解説 |
| 岐阜大学 | 隣県の国立大学工学部 | 岐阜大学の編入試験を徹底解説 |
名古屋工業大学工学部は5学科合計10名という少人数募集のため、出願資格を満たす範囲で複数校を比較検討し、試験科目や配点の共通点が多い大学を組み合わせて併願するほうが、限られた対策期間を効率よく使えます。数学・物理(または化学)を筆記で課す国立大学工学部の編入試験は出題範囲が重なりやすいため、1校分の過去問演習の成果を複数校の対策に応用しやすい点もメリットです。
よくある質問
名古屋工業大学に編入できる学科・課程はどこですか。
編入学・転入学試験の募集枠があるのは、高度工学教育課程に属する生命・応用化学科、物理工学科、電気・機械工学科、情報工学科、社会工学科の5学科だけです。学部4年+大学院修士2年の6年一貫プログラムである創造工学教育課程、社会人等を対象とした基幹工学教育課程(夜間主)には、編入学・転入学試験の募集要項が公表されていません。
名古屋工業大学の編入は難しいですか。
学科によって大きく異なります。転入学の内数を除いた編入学だけの実質倍率は2024〜2026年度でおおむね2.3倍〜2.6倍でしたが、学科別に見ると電気・機械工学科と情報工学科は編入学だけの志願者数でも突出して多く、2026年度は電気・機械工学科に33名が集まる一方、社会工学科の経営システム分野は3年連続で志願者0名でした。「名古屋工業大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。
名古屋工業大学の編入の倍率はどれくらいですか。
2024〜2026年度の実績で、編入学と転入学を合算した公式発表の倍率は志願者数70〜79名・受験者数64〜75名・合格者数25〜27名でした。ここから転入学の内数(毎年1〜13名)を差し引いた編入学だけの実質倍率(受験者数に対する合格者数)は、2024年度が約2.30倍、2025年度が約2.57倍、2026年度が約2.46倍です。
編入学と転入学はどう違いますか。
編入学は高専・短大・専修学校専門課程・高等学校専攻科・4年制大学等を卒業(見込)した者が対象で、5つの区分のいずれかに該当する必要があります。転入学は他大学に在学中の学生が対象で、在学中の大学に2年以上在学し62単位以上(見込みを含む)を修得していることが条件です。提出書類も、編入学志願者は卒業(見込)証明書、転入学志願者は在学中の大学の成績証明書が中心になるという違いがあります。
物理と化学はどちらを選べばよいですか。
志望する学科・分野によって「指定」か「選択」かが異なります。機械工学分野と情報工学科(ネットワーク・知能情報・メディア情報)は物理が指定科目で化学を選ぶことはできません。それ以外の分野は物理・化学のどちらかを試験当日に選択できます。志望分野の出題範囲と自分の得意科目を照らし合わせて、早い段階でどちらを対策するか決めておくことをおすすめします。
英語は英文和訳と和文英訳のどちらが出ますか。
年度によって変わります。2027年度は英文和訳を含む大問構成、2026年度は和文英訳を含む大問構成でした。どちらか一方だけに絞った対策では対応しきれないため、両方の練習をしておくことをおすすめします。
過去問はどこで確認できますか。
名古屋工業大学の公式サイト(入試>学部入試>入学試験過去問題>編入学・転入学 工学部)で、過去3年分の試験問題が科目別のPDFとして公表されています。正解・解答例(公表が困難な問題は出題意図や評価のポイント)もあわせて開示されますが、公表内容や請求方法は年度によって異なるため、最新の公表状況を公式サイトで確認してください。
創造工学教育課程や夜間主のコースにも編入できますか。
2027年度時点で、創造工学教育課程・基幹工学教育課程(夜間主)を対象とした編入学・転入学試験の募集要項は公表されていません。編入学・転入学試験の対象は高度工学教育課程の5学科のみです。
検定料や入学後の費用はどのくらいかかりますか。
検定料は30,990円(うち払込手数料990円)で、試験成績の開示を希望する場合は別途800円が必要です。入学料は282,000円(予定額)、授業料は年額535,800円(予定額、前期267,900円・後期267,900円)です。金額はいずれも予定額で、入学時や在学中に改定される場合があります。
出願前に成績証明書以外に何を準備すればよいですか。
インターネット出願登録後に印刷する出願確認票・宛名ラベルのほか、出身学校が発行し厳封した成績証明書、編入学志願者は卒業(見込)証明書が必要です。出願前3か月以内に撮影した顔写真データや、印刷環境(A4対応プリンター)も事前に準備しておく必要があります。
編入後に単位はどこまで認定されますか。
入学後に、出身の大学・短期大学・高等専門学校等で修得した単位の認定が行われますが、科目によっては認定されないこともあります。単位認定状況や修学状況によっては、卒業までに修業年限(2年)を超える年数が必要になる場合があるため、出身校のカリキュラムと志望学科のカリキュラムの違いは出願前に確認しておくことをおすすめします。
専修学校(専門学校)や高等学校専攻科からでも出願できますか。
出願できます。ただし専修学校の専門課程は修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上、高等学校専攻科は文部科学大臣の定める基準を満たす課程であることに加えて、学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を満たしている必要があります。在籍する課程がこの基準に該当するかは、学校の進路担当者を通じて確認しておくと安心です。
他大学と併願する場合、日程の確認はどうすればよいですか。
名古屋工業大学工学部の2027年度入試は、筆記試験が6月18日、口述試験・面接が6月19日というほかの国立大学工学部の編入試験と比べても早い時期の日程でした。併願を検討する大学の出願期間・試験日と重ならないか、証明書類の発行にかかる時間もあわせて早めに確認しておくことをおすすめします。
転入学の合格者数が少ないのはなぜですか。
転入学は他大学に在学中の学生が対象で、在学中の大学に2年以上在学し62単位以上を修得していることが条件です。編入学(高専・短大・専門学校・4年制大学の卒業者等が対象)に比べて対象者の母集団自体が小さいため、2024〜2026年度の合格者数も毎年1〜4名にとどまっています。倍率を確認する際は、この転入学の内数を編入学の実数と混同しないよう注意してください。
出願資格に該当するか自分で判断がつかない場合はどうすればよいですか。
専修学校専門課程や高等学校専攻科の在籍者は、課程の修了見込みだけでなく学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を満たしているかも確認が必要です。自己判断で進めず、在籍する学校の進路担当者と、名古屋工業大学入試課(電話052-735-5083、Eメールnit.nyushi@adm.nitech.ac.jp)の両方に問い合わせることをおすすめします。
まとめ
名古屋工業大学は工学部のみの単科大学ですが、その中には性格の異なる3つの課程があり、編入学・転入学試験を実施しているのは高度工学教育課程の5学科だけです。創造工学教育課程(学部4年+大学院修士2年の6年一貫プログラム)や基幹工学教育課程(夜間主)を編入先として調べても、その課程には編入学試験の枠自体が存在しません。募集人員は5学科合計10名で2024〜2027年度を通じて変わっておらず、出願資格は編入学の5区分と転入学の62単位要件に分かれます。
倍率は、公式発表の合算値(編入学+転入学)だけでなく、転入学の内数を差し引いた編入学だけの実数で見ることで、より実態に近い難易度が見えてきます。2024〜2026年度の編入学だけの実質倍率はおおむね2.3倍〜2.6倍で安定していた一方、電気・機械工学科・情報工学科への志願者の偏りは編入学だけの数字で見ても顕著でした。
過去問は3年分が公式に公表されており、数学は微分積分学2問+線形代数学2問、物理は力学3問+電磁気学3問という大問配分が2年連続で共通していました。英語だけは英文和訳・和文英訳のどちらが出るか年度で変わるため、両方の練習をしておく必要があります。学科・分野ごとの詳しい試験科目の扱いや、志望理由書・面接の準備方法は名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説で確認してください。
出願前に確認しておきたいポイントを整理すると、次のようになります。
- 志望する課程が高度工学教育課程(5学科)であることを確認したか。創造工学教育課程・基幹工学教育課程(夜間主)には編入学・転入学試験がない
- 自分の学歴・在学状況が編入学(①〜⑤のいずれか)と転入学(62単位以上)のどちらの出願資格に該当するか
- 志望する学科・分野で物理・化学が「指定」か「選択」かを別表で確認したか
- 志望学科が「希望順位を付けられる方式」か「第1希望のみの方式」かを確認したか
- 出願期間(インターネット登録・書類必着)と筆記試験日・口述試験/面接日の間隔を把握しているか
- 成績証明書・卒業(見込)証明書など、発行に時間がかかる書類の準備を早めに始めているか
これらを一つずつ確認しながら準備を進めることで、出願直前になって書類の不備や科目選択の誤りに気づく、といった事態を避けやすくなります。募集要項の内容は年度ごとに更新されるため、出願前には必ず名古屋工業大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)



