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岐阜大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】
岐阜大学の編入学試験(3年次編入学)を実施しているのは、地域科学部・工学部・応用生物科学部の3学部だけです。教育学部や医学部、社会システム経営学環では編入学生を募集していません。しかも、この3学部は試験科目の作り方がまったく違います。地域科学部は英語の筆記試験を課す一方、工学部は英語の筆記試験を行わずTOEIC・TOEFLのスコアだけで判定し、応用生物科学部にいたっては英語の試験そのものがありません。
この記事では、岐阜大学が公表している2027年度(令和9年度)の学生募集要項と、学部ごとの過去の選抜実施状況表をもとに、3学部の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を横並びで整理します。あわせて、過去問の公開状況(実はどの学部も公式サイトでは一切公開していません)と、学部ごとの請求方法まで確認します。数値や制度は年度によって変更されるため、出願前には必ず岐阜大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
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先に結論を言うと、岐阜大学の編入学試験は「全学共通のルール」がほとんど存在しません。募集人員も、受験資格も、試験科目も、英語の扱いも、過去問の入手方法さえも学部ごとにバラバラです。そのため「岐阜大学 編入」という括りで対策を立てようとすると必ずどこかでつまずきます。志望学部を先に確定させ、その学部専用のルールで準備を進めることが遠回りに見えて一番の近道です。すでに岐阜大学工学部・地域科学部については当サイトで学部単体の詳細記事を公開していますが、本記事はその一段上から、3学部を横並びで比較し、志望学部を選ぶ段階で必要な情報を先に押さえるためのハブとして書いています。
岐阜大学の編入学試験を実施しているのは3学部だけ
岐阜大学は教育学部・地域科学部・医学部・工学部・応用生物科学部・社会システム経営学環の6学部体制の総合大学ですが、岐阜大学が公表する「編入学試験入試日程・募集人数」の一覧に掲載され、実際に編入学生を募集しているのは次の3学部に限られます。
| 学部 | 学科 | 編入学試験(3年次編入学) |
|---|---|---|
| 教育学部 | 学校教育教員養成課程 ほか | 実施なし |
| 地域科学部 | 地域政策学科・地域文化学科 | 実施あり |
| 医学部 | 医学科・看護学科 | 実施なし |
| 工学部 | 社会基盤工学科・機械工学科・化学生命工学科・電気電子情報工学科 | 実施あり |
| 応用生物科学部 | 応用生命化学科・食農生命科学科・生物圏環境学科 | 実施あり |
| 応用生物科学部 | 共同獣医学科 | 実施なし |
| 社会システム経営学環 | (学科なし・学環単位) | 実施なし |
教育学部・医学部・社会システム経営学環に加え、応用生物科学部のなかでも共同獣医学科は編入学生を募集していません。獣医学科は6年制かつ全国的にもカリキュラムの互換性が低いため、編入という制度自体になじみにくい分野です。志望学部を決める前に、そもそも自分の志望分野が編入学の対象かどうかをここで確定させてください。
そしてもうひとつ、岐阜大学全体に共通する重要な前提があります。3学部とも、実施しているのは3年次編入学のみです。2年次編入学は行われていません。短期大学や高等専門学校を卒業してすぐに出願する場合も、入学するのは3年次からになります。
選抜方式も学部でバラバラ
3学部は選抜方式そのものも異なります。工学部だけが「推薦選抜」と「一般選抜」の2方式を併用しており、地域科学部と応用生物科学部は方式を分けない単一の選抜(学力試験+面接)です。工学部の推薦選抜は、出身校の学科が定められた基準を満たし、学校長が責任をもって推薦できる者だけが対象になるため、実質的に高専・短大の在籍者向けの制度です。大学在学中の方や、推薦基準に合致しない学科の出身者は、工学部でも一般選抜での出願になります。
学部別の募集人員【2027年度(令和9年度)】
3学部の募集人員を合計すると、岐阜大学全体で年間50名程度が3年次編入学の枠になります。学部・学科・コースごとの内訳は次のとおりです。
| 学部 | 学科・コース | 選抜区分 | 募集人員 |
|---|---|---|---|
| 地域科学部 | 地域政策学科・地域文化学科(学科を区別せず学部単位で実施) | 一般(推薦なし) | 10名 |
| 工学部 | 社会基盤工学科(環境・防災デザインコース) | 推薦/一般 | 推薦5名/一般5名 |
| 機械工学科(機械コース・知能機械コース) | 推薦/一般 | 推薦5名/一般5名 | |
| 化学・生命工学科(物質化学コース・生命化学コース) | 推薦/一般 | 推薦1名/一般1名 | |
| 電気電子・情報工学科(電気電子コース) | 推薦/一般 | 推薦1名/一般2名 | |
| 電気電子・情報工学科(情報コース) | 推薦/一般 | 推薦2名/一般1名 | |
| 電気電子・情報工学科(応用物理コース) | 推薦/一般 | 推薦1名/一般1名 | |
| 応用生物科学部 | 応用生命化学科 | 一般(推薦なし) | 3名 |
| 食農生命科学科 | 一般(推薦なし) | 4名 | |
| 生物圏環境学科 | 一般(推薦なし) | 3名 |
工学部だけで計30名(推薦15名・一般15名)と、他の2学部(地域科学部10名、応用生物科学部10名)を合わせた数より多い規模です。工学部のうち化学・生命工学科は物質化学コース・生命化学コースを合わせて推薦1名・一般1名しかなく、電気電子・情報工学科の応用物理コースも推薦1名・一般1名と、コース単位では非常に小さな枠になっている点に注意してください。
なお工学部には、機械工学科にハノイ工科大学とのツイニング・プログラムによる別枠の選抜もありますが、これは国内の高専・短大・大学からの一般的な編入学とは制度が異なるため、本記事では対象外とします。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
3学部とも「大学卒業(見込み)」「短期大学・高等専門学校卒業(見込み)」「大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み)」「学位授与機構による学士」「外国での14年課程修了」など、基本となる資格の骨格はよく似ています。ただし、細部には学部ごとの違いがあります。とくに「大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み)」で出願する場合、62単位を出願時点で修得見込みとしていても、翌年3月までに実際に修得できなければ合格が取り消されるという条項が3学部とも共通して設けられています。単位数がぎりぎりの見込みで出願する場合は、この点を十分に踏まえておいてください。
| 学部 | 出願資格の特徴 |
|---|---|
| 地域科学部 | 9項目の資格を規定。①大学卒業者には「社会人を含む」と明記。専修学校・高校専攻科の修了者も対象で、いずれにも該当しない場合は「入学資格審査」を受ければ出願できる(⑨号)。 |
| 工学部 | 9項目の資格を規定。ただし本学工学部に在籍中の者は出願不可。加えて推薦選抜は出身校の学科が定める基準を満たすことが条件で、学科・コースごとに同一校からの推薦者数の上限が決められている(例:機械コースは1校あたり3名まで)。 |
| 応用生物科学部 | 7項目とやや少なく、本学在学中の者を除く点は工学部と同様。特定の学科要件は付いておらず、3学科とも同一の資格で出願できる。 |
工学部の推薦選抜を狙う場合は、出身校の学科がその出願基準(履修内容の一致)を満たしているかを、出願前に岐阜大学工学部学務係に必ず確認してください。該当するか疑問がある場合に問い合わせをしないまま出願すると、書類が受理されない可能性があると募集要項に明記されています。工学部の推薦基準は、コースごとに「同一高専・短大からの推薦者数の上限」まで細かく定められています。
| 本学部のコース | 推薦者数の上限(1校あたり) | 高専・短大での学科例 |
|---|---|---|
| 社会基盤工学科 環境・防災デザインコース | 1名 | 社会基盤工学科・土木工学科・環境都市工学科など |
| 機械工学科 機械コース | 3名 | 機械工学科・機械システム工学科・航空工学科など |
| 機械工学科 知能機械コース | 3名 | 機械工学科・電子制御工学科・産業システム工学科など(プログラミング・制御工学の履修が望ましい) |
| 化学・生命工学科 物質化学コース | 1名 | 物質工学科・応用化学科など(物理化学・無機化学・有機化学を履修) |
| 化学・生命工学科 生命化学コース | 1名 | 物質工学科・生命工学科・生物工学科など(化学・生命科学・バイオテクノロジーを履修) |
| 電気電子・情報工学科 電気電子コース | 3名 | 電気(電子)工学科・電子制御工学科など(電磁気学・電気回路学を履修) |
| 電気電子・情報工学科 情報コース | 2名 | 情報工学科・情報システム工学科など(数学・論理代数から体系的に学ぶ学科) |
| 電気電子・情報工学科 応用物理コース | 1名 | 電気(電子)工学科・システム制御工学科など(力学・電磁気学基礎、微積分、線形代数、常微分方程式を履修) |
この表からわかるとおり、同じ「電気系」の出身でも、電磁気学・電気回路を重点的に学んだ学科は電気電子コース、数学・プログラミングを体系的に学んだ学科は情報コース、力学・微分方程式まで踏み込んだ学科は応用物理コース、というように出身学科のカリキュラムと志望コースの整合性が問われます。自分の学科がどのコースの推薦基準に最も近いかを、履修科目の一覧と照らし合わせて確認してください。
試験科目|英語の扱いが学部でまったく違う
3学部の試験科目を比べると、岐阜大学の編入学試験で最も注意すべき点が浮かび上がります。英語という同じ科目名なのに、評価のされ方が学部ごとに3通りに分かれているのです。
| 学部 | 選抜区分 | 試験科目と配点 | 英語の扱い |
|---|---|---|---|
| 地域科学部 | 一般のみ | 小論文200点/英語200点/面接200点(計600点) | 当日の筆記試験(90分) |
| 工学部 | 推薦 | 面接150点/成績証明書100点(計250点) | 出願書類(成績証明書)で評価 |
| 一般 | 数学100点/英語100点/専門200〜300点/面接100〜200点(コースにより計500〜600点) | 筆記試験を行わず、TOEIC L&R(TOEIC-IP含む)またはTOEFL iBTのスコアを比例配点 | |
| 応用生物科学部 | 一般のみ | 小論文200点/面接200点(計400点) | 試験科目そのものに英語がない |
地域科学部は英語も当日の筆記勝負
地域科学部は小論文・英語・面接をそれぞれ200点ずつ配点し、いずれも試験当日(小論文9:00〜10:30、英語11:00〜12:30、面接14:00〜)に実施します。外部試験のスコア提出は求められておらず、純粋に当日の答案の出来で決まります。3学部のなかで唯一、英語力を直前まで伸ばす戦い方が成立する学部です。
工学部は英語試験がなく、出願前にスコアを固める必要がある
工学部の一般選抜は、英語について「筆記試験を実施せず、英語能力テストTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC-IPを含む)またはTOEFL iBTのスコアで評価する」と明記しています。換算式も公開されており、TOEIC730点以上を100点として比例配点(TOEIC÷7.3)、TOEFL iBTは80点以上を100点として比例配点(TOEFL iBT÷0.8)です。つまり英語の得点は出願の時点でほぼ確定しており、直前対策が結果に反映されません。出願期間(一般選抜は例年6月上旬)に間に合うよう、逆算してスコアを準備する必要があります。なおTOEICは「公開テスト」を受験してスコア確認サービスでWeb提出する方法と、「TOEIC-IPマークシート方式」で原本を郵送する方法とで提出手順が異なり、「TOEIC-IPオンライン方式」のスコアは出願書類として受理されないと明記されています。自分が受けたテストの種類と提出方法が対応しているかを、出願前に必ず確認してください。
工学部の面接は推薦選抜・一般選抜のいずれも「口頭試問を含む」と明記されています。単に人物像や志望動機を聞かれるだけでなく、専門分野に関するその場の質問に答える力も見られるということです。推薦選抜では成績証明書、一般選抜では学力試験の答案が「参考資料」として面接官の手元にあるため、出願書類や学力試験で書いた内容について深掘りされる前提で準備しておく必要があります。
加えて工学部は、化学・生命工学科(物質化学・生命化学コース)だけ数学の学力試験がなく、その分専門科目が300点と厚く配点されています。電気電子・情報工学科の電気電子コースは面接が100点しかなく、他コースの200点より軽い扱いです。同じ学部・同じ「一般選抜」という名称でも、コースによって配点構造が別物になっている点に注意してください。
専門科目の出題範囲も、募集要項にコースごとに明記されています。
| 学科・コース | 専門科目の出題内容 |
|---|---|
| 社会基盤工学科(環境・防災デザインコース) | 社会基盤工学(構造力学、土質力学、水理学、材料・コンクリート工学、土木計画学、環境衛生工学)の基礎的事項 |
| 機械工学科(機械・知能機械コース) | 機械工学(材料力学、機械加工、機械力学、流体力学、熱力学、制御工学)の基礎的事項 |
| 化学・生命工学科(物質化学コース) | 物理化学・有機化学の基礎的事項 |
| 化学・生命工学科(生命化学コース) | 物理化学・有機化学の基礎的事項 |
| 電気電子・情報工学科(電気電子コース) | 電磁気学、電気回路、電子回路の基礎的事項 |
| 電気電子・情報工学科(情報コース) | 情報数学(離散数学、確率統計)、情報工学(計算機工学、プログラミング)の基礎的事項 |
| 電気電子・情報工学科(応用物理コース) | 数学(常微分方程式。関連して微積分学・線形代数を含む)、物理(力学・電磁気学) |
共通科目の「数学」は微積分学・線形代数からの出題で、社会基盤工学科・機械工学科・化学生命工学科(専門科目内)・電気電子情報工学科の関数電卓の持ち込み可否まで細かく指定されています。志望コースが決まったら、この表の範囲に沿って教科書レベルから基礎を固めるのが最初の一歩です。
応用生物科学部は英語の試験自体がない
応用生物科学部の3学科は、選抜方法が小論文200点・面接200点の計400点だけで、英語という科目が試験科目に存在しません。出願資格にも英語外部試験スコアの提出は求められていません。英語力そのものが不要という意味ではありませんが、少なくとも試験当日の得点にも出願書類にも英語のスコアが関与しないという点は、他の2学部と根本的に違う設計です。
学部が求める学生像|アドミッション・ポリシーの違い
小論文と面接の対策を考えるうえで、過去問以上に重要なのが各学部のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)です。岐阜大学は3学部とも、編入学生に何を求めるかを募集要項の冒頭で明文化しています。
地域科学部:学力の3要素をすべて評価
地域科学部は「人間・社会の営みや自然との関わりに深い関心を持っている」「物事をさまざまな視点から総合的かつ論理的に考えることができる」「自ら課題を見つけ、積極的に取り組もうとする意欲を持っている」「他者の考えをよく理解し、自己の意見を表現する能力を持っている」など5つの資質を求めると明記しています。そのうえで、英語・小論文・面接のすべてで「知識・技能」「思考力・判断力」「表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」「その他の要素」という学力の3要素等を総合的に評価する方針を公表しています。つまり、小論文や面接のどこか一つで高得点を狙うのではなく、3科目を通じて一貫した思考力・表現力を示すことが評価につながる設計です。
工学部:専門への意欲と基礎学力の両輪
工学部は「これまでに学んだ専門科目をより深く極めようとする意欲」「先端的工学分野を究めようとする意欲」「専門教育を受けるに必要な基礎学力」「自然現象、社会現象などへの知的好奇心」「人間社会に貢献する意欲」の5点を求める学生像として掲げています。推薦選抜では面接(意欲・知的好奇心)と成績証明書(基礎学力)で判定し、一般選抜では学力試験(基礎学力)と面接(意欲・知的好奇心)で判定するとしており、「基礎学力」と「意欲」を分けて評価する構造がそのまま配点比率に表れています。
応用生物科学部:3学科で目的意識が異なる
応用生物科学部は学科ごとに求める人材像を書き分けています。応用生命化学科は「化学、生物学、生命情報科学を基盤とする多角的視点から生命の本質を探究・理解」する意欲、食農生命科学科は「食料の生産から消費・廃棄に至るフードチェーンにおける社会的課題の理解」への関心、生物圏環境学科は「生物多様性に支えられた生態系サービスの利活用」への関心を、それぞれ求める学生像の中心に据えています。小論文・面接の配点は3学科共通ですが、志望理由書や面接で語るべき内容の軸は学科ごとにまったく違うということです。志望学科のアドミッション・ポリシーの文言を、そのまま志望理由書の骨格に転用できるほど具体的に書かれている点も活用してください。
入学料・授業料と入学手続き
入学料・授業料は国立大学の標準額で3学部共通ですが、手続きの細部には違いがあります。
| 項目 | 金額(予定額) | 備考 |
|---|---|---|
| 検定料 | 30,000円 | 3学部共通。振込手数料は自己負担 |
| 入学料 | 282,000円 | 3学部共通 |
| 授業料 | 267,900円/期(年額535,800円) | 3学部共通。前期分は5月に口座振替 |
| その他の学部固有費用 | 応用生物科学部のみ:同窓会費30,000円(終身)、後援会費18,000円(2年分)、教科書・実習費等5万円程度/年 | 実験・実習が多い学部特有の費用 |
合格発表後の手続きにも学部差があります。工学部は推薦選抜合格者が「入学確約書」、一般選抜合格者が「入学意向調査書」と、選抜方式で提出書類の名称が違います。地域科学部・応用生物科学部は合格者全員が「入学確約書」を期限までに提出する方式です。いずれの学部も、入学確約書の提出や入学手続きを期限までに行わなければ入学辞退とみなされるため、合格後のスケジュールも事前に確認しておいてください。
日程・スケジュール【2027年度】
岐阜大学の編入学試験は「令和9年度入学」という同じ名称で呼ばれていても、学部によって実施時期が半年近くずれています。しかも、この記事を書いている2026年8月時点で、学部によってすでに試験が終わっている学部と、これから出願が始まる学部が混在しています。まずこの時間軸を正しく把握してください。
| 学部 | 選抜区分 | 出願登録期間 | 試験日 | 合格発表 | 2026年8月時点の状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 工学部 | 推薦選抜 | 2026年5月1日〜5月8日 | 2026年5月16日 | 2026年6月1日 | 終了済み |
| 応用生物科学部 | 一般(3学科共通) | 2026年5月15日〜5月26日 | 2026年6月9日 | 2026年7月6日 | 終了済み |
| 工学部 | 一般選抜 | 2026年6月2日〜6月4日 | 2026年6月13日 | 2026年7月1日 | 終了済み |
| 地域科学部 | 一般(学部単位) | 2026年10月1日〜10月7日 | 2026年11月14日 | 2026年12月1日 | これから(出願まで約1ヶ月半) |
工学部と応用生物科学部の「2027年度入学」の出願は、すでに終了しています。この記事の公開時点で、これから同じ2027年度入学枠に工学部・応用生物科学部を受けることはできません。次のチャンスは2028年度入学(令和10年度)の3年次編入学で、例年のスケジュールから推測すると出願は2027年5月ごろ、試験は2027年5〜6月ごろになる見込みです。ただし正式な日程は岐阜大学工学部・応用生物科学部が翌年度に公表する最新の学生募集要項で必ず確認してください。
一方、地域科学部の2027年度入学の出願は、これから(2026年10月1日)始まります。3学部のなかで唯一、この記事を読んでいる時点でまだ間に合う学部です。地域科学部志望の方は、出願登録期間が10月1日〜10月7日の13時までとわずか1週間しかない点に注意してください。
工学部・応用生物科学部の受験を考えている方は、次年度の募集要項が公表され次第すぐに動けるよう、今のうちに小論文・面接・(工学部なら)英語外部試験スコアの準備を進めておくことをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
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倍率・難易度|学部別の実績
岐阜大学は3学部とも、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を年度ごとに公表しています。ここでは各学部が公開している直近の実績をもとに、実際の倍率を確認します。なお本記事では、志願したものの受験しなかった人(体調不良や他大学合格による欠席など)を除いた「受験者数に対する合格者数」を倍率として計算しています。志願者数に対する倍率で語られている情報を見かけた場合は、母数が違うため単純比較できない点に注意してください。
地域科学部の過去5年間
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 受験者に対する倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年度(R4) | 10名 | 22 | 20 | 11 | 11 | 1.8倍 |
| 2023年度(R5) | 10名 | 20 | 12 | 10 | 8 | 1.2倍 |
| 2024年度(R6) | 10名 | 26 | 22 | 10 | 10 | 2.2倍 |
| 2025年度(R7) | 10名 | 22 | 22 | 11 | 10 | 2.0倍 |
| 2026年度(R8) | 10名 | 13 | 11 | 9 | 9 | 1.2倍 |
地域科学部は学科を区別せず学部単位で選抜を行うため、地域政策学科・地域文化学科という内訳は公表されていません。5年間を通じて倍率はおおむね1.2〜2.2倍の範囲に収まっており、他の2学部と比べると振れ幅が小さい学部です。
工学部の過去3年間(学科・コース別選抜実施状況表より)
| 年度 | 推薦:志願/受験/合格 | 推薦倍率 | 一般:志願/受験/合格 | 一般倍率 | 合計倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度(R6) | 12/12/12 | 1.0倍 | 64/56/24 | 2.3倍 | 1.9倍 |
| 2025年度(R7) | 18/18/13 | 1.4倍 | 48/43/26 | 1.7倍 | 1.6倍 |
| 2026年度(R8) | 19/19/14 | 1.4倍 | 49/47/26 | 1.8倍 | 1.7倍 |
工学部は推薦選抜のほうが一貫して倍率が低く、出身校の学科が推薦基準に合致するなら推薦選抜のほうが通りやすい傾向です。2026年度(R8)のコース別内訳を見ると、一般選抜では機械コース(志願14・受験14・合格6、倍率2.3倍)が最も厳しく、生命化学コース(志願1・受験1・合格1、倍率1.0倍)が最も緩やかでした。推薦選抜では応用物理コースが志願者0名の年もあり、コース単位では母数が数名しかない点に注意してください。単年度の数字がそのまま翌年に当てはまるとは限りません。
応用生物科学部の過去5年間(学科再編前の2課程区分)
応用生物科学部は2024年度の改組で3学科体制になったため、公表されている入試統計は改組前の「応用生命科学課程」「生産環境科学課程」という2課程区分のままです。応用生命科学課程はおおむね現在の応用生命化学科に、生産環境科学課程は食農生命科学科・生物圏環境学科の2学科分に相当すると考えられます。
| 年度 | 応用生命科学課程:志願/受験/合格 | 倍率 | 生産環境科学課程:志願/受験/合格 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年度(R4) | 12/11/6 | 1.8倍 | 17/16/5 | 3.2倍 |
| 2023年度(R5) | 11/11/5 | 2.2倍 | 18/17/5 | 3.4倍 |
| 2024年度(R6) | 12/12/5 | 2.4倍 | 13/12/5 | 2.4倍 |
| 2025年度(R7) | 18/16/2 | 8.0倍 | 6/6/1 | 6.0倍 |
| 2026年度(R8) | 9/9/2 | 4.5倍 | 16/16/5 | 3.2倍 |
応用生物科学部は3学部のなかで最も倍率の振れ幅が大きい学部です。2025年度(R7)の応用生命科学課程は受験16名に対して合格2名と8.0倍まで跳ね上がった一方、2026年度(R8)の生産環境科学課程は受験16名に対して合格5名(3.2倍)と、同じ学部・似た母数でも年度によって数字が大きく動きます。募集人員が各課程5名(学科再編後は3〜4名)と小さいため、1〜2名の合格者数の増減が倍率を数倍単位で動かす点を踏まえて、単年度の倍率に一喜一憂しないことが重要です。
3学部を比べると、どこが入りやすいのか
3学部の直近実績(2026年度)を単純に並べると、受験者数に対する合格率は地域科学部が最も高く(受験11名に対して合格9名)、応用生物科学部の応用生命科学課程が最も低くなっています(受験9名に対して合格2名)。ただし、この差をそのまま「入りやすさ」の順位と考えるのは危険です。
理由は2つあります。ひとつは、募集人員そのものが学部で大きく違うことです。工学部は計30名と母数が大きく、応用生物科学部・地域科学部はそれぞれ10名です。もうひとつは、応用生物科学部の項で見たとおり、母数が小さい学部・課程ほど年度による振れ幅が大きいことです。2025年度に8.0倍だった応用生命科学課程が2026年度に4.5倍まで下がったように、1つの年度の数字だけで判断すると翌年に外れる可能性があります。
実務的な指針としては、①自分の出身校の学科が工学部の推薦基準に合致するなら推薦選抜を最優先で検討する、②英語が得意なら地域科学部(当日勝負)、外部試験のスコアづくりが得意なら工学部一般選抜、専門分野への強い関心を面接で語れるなら応用生物科学部、という得意分野からの逆算がもっとも現実的です。
参考までに、2026年度(R8)の3学部の実績を合算すると、志願者106名・受験者102名・合格者56名で、岐阜大学全体としての3年次編入学の倍率は受験者に対しておよそ1.8倍になります。これは大学全体としての目安に過ぎず、実際の難易度は学部・学科・コースによって前述のとおり1.0倍から4.5倍以上まで大きく開いています。「岐阜大学の編入は倍率〇倍」という一つの数字で語られている情報を見かけたら、どの学部・どの選抜区分の数字なのかを必ず確認してください。
学部ごとに、何から手をつけるべきか
地域科学部を志望する場合
地域科学部は小論文・英語・面接がすべて当日勝負で、しかも学科を区別せず学部単位で合否が決まります(編入学後に地域政策学科・地域文化学科を選択)。英語が当日の筆記試験である以上、直前まで英語力を伸ばす対策が結果に反映されます。小論文は「地域」を切り口に人文・社会・自然科学にまたがる総合的な思考力を問う出題であり、専門書の暗記よりも幅広い読書体験が対策になると大学自身が案内しています。
実務的な準備の順番としては、まず①英語は語彙・文法の基礎を早い段階で固め、試験時間(90分)で長文を読み切る速度を作る、②小論文は「地域」というキーワードから人文・社会・自然科学のどの切り口でも書けるよう、時事的な地域課題(人口減少、地域振興、環境保全など)を日頃から新聞やニュースで拾っておく、③面接では2年次から専門セミナー(ゼミ)配属が決まるため、自分が学びたい専門分野(地域政策系統・環境政策系統・生活社会系統・人間文化系統のいずれか)を具体的に語れるようにしておく、の3段階が効率的です。より詳しい出願書類・対策の進め方は、当サイトの岐阜大学地域科学部の編入試験を徹底解説で扱っています。
工学部を志望する場合
工学部を志望するなら、まず自分が推薦選抜の対象になるかどうかを確認してください。出身校の学科が基準に合致するなら、推薦選抜のほうが一般選抜より一貫して倍率が低く出ています。推薦選抜は面接と成績証明書だけで判定されるため、日々の成績(成績証明書の得点が配点の8割未満だと合格対象外になる基準が明記されています)を落とさないことが最大の対策です。
一般選抜を受けるなら、英語はTOEIC・TOEFLのスコアを出願前に固め、残りの時間を数学と専門科目に集中させてください。専門科目はコースによって出題範囲がまったく違うため、前段の表(社会基盤工学=構造力学等、機械工学=材料力学等、電気電子=電磁気学等、情報=情報数学等、応用物理=常微分方程式+力学・電磁気学)に沿って、まず教科書レベルの基礎を志望コースの範囲だけに絞って固めるのが遠回りに見えて最短です。化学・生命工学科は数学の試験がなく専門科目(物理化学・有機化学)が300点と重いため、専門科目により多くの時間を配分してください。学科・コースごとの出題内容や対策の詳細は、当サイトの岐阜大学工学部の編入試験を徹底解説で個別に整理しています。
応用生物科学部を志望する場合
応用生物科学部は英語の試験がない代わりに、小論文と面接がそれぞれ半分の配点(200点ずつ)を占めます。小論文は「専門分野に関する基礎的な学力、課題に対する知的好奇心、科学的な思考力、科学的な根拠に基づいた適切な判断力、自分の考えを的確に伝える表現力」を評価すると大学が明言しており、面接ではさらに「独創的な取り組み、他者との協調性」も見られます。合否判定では小論文・面接のいずれかが配点の6割(120点)未満だと不合格になる欠格条項がある点にも注意してください。つまり、どちらか一方だけ得意でも、もう一方が基準を割れば不合格になります。
応用生命化学科・食農生命科学科・生物圏環境学科のいずれも、高校レベルの基礎知識(化学・生物)を土台に、志望する学科の分野(生命科学/食料生産とフードチェーン/生態系保全)への強い関心を、小論文と面接の両方で一貫して語れる状態を作ることが対策の中心になります。合格者決定の同点時優先順位は学科で異なり、応用生命化学科と生物圏環境学科は小論文の得点、食農生命科学科は面接の得点が優先されると公表されているため、自分の得意な科目がどちらかによって力の配分を微調整するのも一つの手です。
単位認定・卒業要件の落とし穴
合格した後に効いてくる情報も学部で異なります。
工学部は卒業に必要な単位数が132単位で、2年次後学期までの教養科目・基礎科目・学科共通科目・コース科目をおおむね認定する方針です。ただし編入学後の転部・転科・転コースはできません。また応用物理コースを除くコースで高等学校教諭一種免許状[工業]、応用物理コースで同[数学]の取得に必要な単位を修得できますが、2年間で揃えるのは困難とも明記されています。免許取得も視野に入れるなら、入学前からの計画が必要です。
地域科学部は卒業に必要な最低修得単位数が131単位(教養科目32単位、基礎科目・専門科目99単位)です。3年次編入学生は入学後すぐに所属する専門セミナー(ゼミ)を決めることになるため、自分が学びたい専門分野を出願前から絞り込んでおく必要があります。なお専門セミナーは1教員あたりの受講者数に人数制限があり、希望どおりのセミナーに入れるとは限らないと明記されていますが、3年次編入学生については別枠で1人は受け入れる運用になっています。
3学部に共通する注意点として、編入前に取得した単位のうち、本学部の卒業要件に一括認定されるのは教養科目や共通科目が中心で、専門科目は前籍校での履修内容・履修成果の審査を経て個別に認定されます。分野が近い前籍校からの編入ほど専門科目が認定されやすく、逆に分野をまたぐ編入(たとえば人文系の短期大学から工学部へ、など)では、認定されない専門科目を2年次相当から履修し直す必要が生じやすくなります。志望学部を決める段階で、自分の前籍校のカリキュラムと編入先の専門科目がどれだけ重なるかを確認しておくと、入学後の負担を見誤りません。
応用生物科学部は卒業に必要な最低修得単位数が3学科とも128単位です。編入学の時期は3年次で、在学期間は2年以上4年以内とされており、前所属校での単位取得状況によっては2年で卒業できない場合があるとも案内されています。また応用生物科学部は、入学料・授業料に加えて同窓会費(終身会費)30,000円、後援会費18,000円(2年分)、教科書・実習費等が年額5万円程度かかると募集要項に明記されており、実験・実習が多い学部特有の費用がある点は他の2学部との違いとして押さえておいてください。
過去問はどこも公式サイトで公開していない|請求方法を学部別に整理
ここが岐阜大学の編入学試験を調べるうえで、意外と知られていないポイントです。地域科学部・工学部・応用生物科学部の3学部とも、過去問題を公式サイト上でPDF公開していません。他大学(たとえば法政大学など)が解答例・出題意図つきでオンライン公開しているのとは対照的に、岐阜大学はいずれの学部も「窓口での配布・閲覧」または「郵送での請求」という紙ベースの方法に限定しています。
| 学部 | 公開年数 | 請求方法 |
|---|---|---|
| 地域科学部 | 過去1年分(配布不可部分は白塗り) | ①学務係窓口で受け取り ②返信用封筒+切手(普通180円・速達480円)を郵送して取り寄せ |
| 工学部 | 過去3年分 | ①高専・短大在籍者は所属校事務室経由で一括請求 ②大学在籍かつ遠方の場合は返信用封筒を郵送 ③その他は工学部事務室窓口で閲覧し、学内の生協等で各自印刷 |
| 応用生物科学部 | 過去3年分(旧2課程の問題を配布) | 返信用封筒(角形2号)に180円切手を貼付し、請求内容を明記したメモとともに学務係へ郵送 |
いずれの学部も、著作権の関係などで「配布できない問題がある」と注記しています。また過去問を入手できても、岐阜大学は解答例や出題意図を公表していないため、法政大学のように採点基準まで踏み込んだ対策はできません。過去問そのものよりも、まず学部が公表しているアドミッション・ポリシー(求める学生像)と、小論文・面接で評価される観点(地域科学部なら読解力・論理的思考力・表現力・関心の広さ、応用生物科学部なら知的好奇心・科学的思考力・判断力・表現力)を対策の軸に据えるほうが実務的です。過去問を請求する際は、上表の方法に沿って早めに動いてください。
なお、この過去問請求の実務や、志望理由書の書き方・面接対策・学科別の出題傾向まで踏み込んだ内容は、工学部については岐阜大学工学部の編入試験を徹底解説、地域科学部については岐阜大学地域科学部の編入試験を徹底解説で、それぞれさらに詳しく扱っています。
もう一つ、過去問の代わりに使える公式情報があります。3学部とも、受験者本人からの請求に基づいて個人成績(合否判定に使用した得点)の開示を行っています。地域科学部・工学部は合格者が4人以下の募集単位では試験成績(最高点・平均点・最低点)を公表しない、応用生物科学部は合格者4人以下の場合に試験成績を公表しないなど条件はありますが、不合格だった場合でも自分の得点は開示請求できます。今年度で合格に届かなかった場合、開示された得点をもとに小論文・面接のどちらが弱かったのかを客観的に把握し、翌年度以降の対策に反映させることができます。開示請求の時期は各学部で5月〜10月とばらつきがあるため、募集要項の該当ページを確認してください。
出願書類の準備|共通して必要なもの
3学部とも出願手続きはインターネット出願サイト(e-apply)での登録・検定料支払いのあと、出願書類を郵送する流れで共通しています。学部で名称や字数は異なりますが、次の書類はほぼ共通して必要になります。
- 志望理由書:地域科学部・工学部は自筆で300字程度にまとめる所定様式。応用生物科学部は志望の動機・卒業後の希望・進路等を記入する所定様式です。
- 成績証明書:出身校(在籍校)が作成した原本。工学部の推薦選抜では、この成績証明書の得点が配点の一部(100点)としてそのまま合否に使われます。
- 卒業(見込み)証明書・在学(期間)証明書:出願資格を証明する書類。休学期間がある場合は在学期間証明書にその期間も明記してもらう必要があります。
- 入学志願票用の顔写真データ:出願3ヶ月以内に撮影した上半身・無帽・正面向きの写真データをアップロードします。
- (工学部の一般選抜のみ)TOEIC・TOEFLのスコア:TOEIC公開テストは「公開テストスコア確認サービス」でWeb提出、TOEIC-IPマークシート方式やTOEFL iBTは原本を他の出願書類と一緒に郵送する必要があり、提出方法がスコアの種類によって異なる点に注意してください。
いずれの学部も、出願書類受付後の記載内容の変更は認められず、一度受理した書類・検定料は原則として返還されません。書類に不備があると出願そのものが無効になるため、出願書類チェックリスト(各学部のホームページからダウンロード可能)を使って、提出直前に必ず確認してください。
併願をどう組むか
岐阜大学の3学部は試験日がばらけているため(工学部推薦5月、応用生物科学部6月、工学部一般6月、地域科学部11月)、同じ岐阜大学内で複数学部を併願すること自体は日程上ほぼ可能です。ただし出願資格・試験科目がまったく別物なので、実質的には別々の試験として準備する必要があります。
他大学との併願を考える場合、工学部志望なら中部地方の国立大学工学部が候補になります。当サイトでは名古屋大学工学部の編入試験を徹底解説と名古屋工業大学工学部の編入試験を徹底解説で、それぞれの募集人員・試験科目を整理しています。試験日が重ならないかを必ず確認したうえで、出題範囲が近い大学を組み合わせると、1つの対策が複数校に効く併願になります。
併願先を選ぶときの実務的な着眼点は、英語の扱いが近い大学を選ぶことです。岐阜大学工学部のようにTOEIC・TOEFLのスコアだけで英語を評価する大学同士を併願すれば、1つのスコアを複数校の出願に使い回せます。逆に、岐阜大学地域科学部のように当日の英語筆記がある大学と、外部試験スコアのみの大学を併願する場合は、両方の対策を並行して進める必要がある点を見込んでスケジュールを組んでください。また、岐阜大学の3学部はいずれも国立大学の編入学試験であるため、私立大学の編入学試験(多くは書類選考や小論文・面接中心)と組み合わせることで、試験形式のリスクを分散させる考え方もあります。
よくある質問
岐阜大学の編入は難しいですか。
学部によって大きく異なります。2026年度の実績では、地域科学部が受験11名に対して合格9名(1.2倍)と比較的緩やかだった一方、応用生物科学部の応用生命科学課程は受験9名に対して合格2名(4.5倍)でした。「岐阜大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。
岐阜大学は2年次編入を実施していますか。
実施していません。地域科学部・工学部・応用生物科学部とも、編入学試験は3年次編入学のみです。
岐阜大学の編入で英語の対策はどれくらい必要ですか。
志望学部によります。地域科学部は当日200点分の英語筆記試験があります。工学部は筆記試験がなく、TOEIC L&R(730点以上で100点満点換算)またはTOEFL iBT(80点以上で100点満点換算)のスコアを出願前に用意する必要があります。応用生物科学部は試験科目に英語がありません。
岐阜大学の過去問はどこで手に入りますか。
3学部とも公式サイトでのPDF公開は行っていません。地域科学部は過去1年分、工学部・応用生物科学部は過去3年分を、窓口での配布・閲覧または返信用封筒を使った郵送請求で入手できます。学部ごとの請求方法は本文の表を参照してください。
社会人でも岐阜大学に編入できますか。
可能です。地域科学部の出願資格には「大学を卒業した者(社会人を含む。)」と明記されており、工学部・応用生物科学部も年齢を問わず出願資格を満たせば出願できます。岐阜大学には編入学専用の社会人特別選抜は用意されておらず、3学部いずれも一般の編入学試験に挑戦する形になります。
高専から岐阜大学工学部に編入できますか。
できます。高等専門学校卒業(見込み)は出願資格に含まれています。さらに出身学科が推薦基準に合致すれば推薦選抜の対象にもなり、学科・コースごとに同一校からの推薦者数の上限(例:機械コース1校あたり3名まで)が設けられています。
工学部の推薦選抜と一般選抜はどちらが有利ですか。
過去3年間の実績では、推薦選抜のほうが一貫して倍率が低く出ています(2026年度は推薦1.4倍、一般1.8倍)。出身校の学科が推薦基準を満たすなら、推薦選抜を優先的に検討する価値があります。
出願はいつからですか。
学部で大きく異なります。2027年度入学については、工学部推薦選抜(2026年5月)・応用生物科学部(2026年5月)・工学部一般選抜(2026年6月)はすでに出願が終了しており、地域科学部だけが2026年10月1日〜10月7日に出願を受け付けます。工学部・応用生物科学部を志望する場合、次の機会は2028年度入学(令和10年度)の選抜になる見込みです。
応用生物科学部の学科はどう選べばよいですか。
応用生命化学科は化学・生命科学・生命情報科学を基盤に生命の本質を探究する学科、食農生命科学科は食料生産から消費・廃棄までのフードチェーンと農業科学を扱う学科、生物圏環境学科は生物多様性・生態系サービスの利活用を扱う学科です。試験科目・配点はどの学科も共通(小論文200点・面接200点)なので、自分の研究したい分野で選ぶことになります。
編入すると2年間で卒業できますか。
学部と前籍での履修内容によります。応用生物科学部は募集要項で「前所属の教育機関での単位取得状況によっては2年で卒業ができないことがある」と明記しています。工学部も個人によっては2年次開講科目を履修する必要が生じる場合があるとしており、いずれの学部も編入前に単位認定の見込みを確認しておくことが重要です。
不合格だった場合、自分の得点を知ることはできますか。
できます。3学部とも受験者本人からの請求により、合否判定に使用した個人の得点を開示しています。あわせて合格者の最高点・平均点・最低点(合格者が一定数以下の場合は非公表)も開示されるため、自分の得点がどの位置にあったのかを客観的に把握し、次年度以降の対策に活かすことができます。開示請求の時期は学部ごとに異なるため、募集要項の該当ページで確認してください。
工学部の英語はTOEICとTOEFLのどちらが有利ですか。
換算式が異なるため、自分のスコアに合わせて選べます。TOEIC L&R(TOEIC-IPを含む)は730点以上を100点として比例配点(TOEIC÷7.3)、TOEFL iBTは80点以上を100点として比例配点(TOEFL iBT÷0.8)です。どちらか一方の受験で構わないので、対策のしやすい試験を選んでスコアを作ってください。
まとめ
岐阜大学の編入学試験について、公式の募集要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、編入学試験(3年次編入学のみ)を実施しているのは地域科学部・工学部・応用生物科学部の3学部だけで、2年次編入は行われていません。教育学部や医学部を編入で目指すことはできない点をここで確定させてください。
次に、英語の扱いが学部で根本的に違います。地域科学部は当日200点分の筆記試験、工学部はTOEIC・TOEFLのスコアのみで判定、応用生物科学部は試験科目に英語がありません。この違いを知らずに対策を始めると、必要のない勉強に時間を使うことになります。
倍率については、2026年度の実績で地域科学部1.2倍、工学部(推薦1.4倍・一般1.8倍)、応用生物科学部(学科により3.2〜4.5倍)と、学部・年度によって大きく異なります。特に応用生物科学部は母数が小さく、2025年度に8.0倍まで跳ね上がった課程もあるため、単年度の数字だけで難易度を判断しないでください。
そして日程についても注意が必要です。2027年度入学の枠は、工学部(推薦・一般とも)と応用生物科学部がすでに出願を終えており、この記事の公開時点で出願できるのは地域科学部(2026年10月1日〜10月7日)だけです。工学部・応用生物科学部を志望する場合は、2028年度入学(令和10年度)の募集要項が公表され次第すぐに動けるよう、小論文・面接・英語外部試験スコアの準備を今のうちから進めておく必要があります。
最後に、過去問は3学部とも公式サイトでの公開がなく、窓口配布か郵送請求でのみ入手できます。過去問が手元にない前提で、各学部が公表しているアドミッション・ポリシーと評価の観点を対策の軸に据えることが、岐阜大学の編入学試験では現実的な出発点になります。志望学部が固まったら、本記事で紹介した工学部・地域科学部それぞれの詳細記事もあわせて確認し、出願書類・面接対策まで具体的に落とし込んでください。
本記事の数値は、岐阜大学地域科学部・工学部・応用生物科学部がそれぞれ公表する2027年度(令和9年度)学生募集要項、および各学部の選抜実施状況表・入試統計に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず岐阜大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
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