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静岡大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

静岡大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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静岡大学の3年次編入学試験は、大学全体で一本化された制度ではありません。実施しているのは人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部の4学部だけで、理学部・教育学部・グローバル共創科学部は3年次編入を行っていません。しかも同じ4学部の中でも、入試区分(一般・推薦・社会人)と対象学科の組み合わせは年度ごとに変わっており、とくに人文社会科学部と工学部はここ数年で募集の姿がかなり縮小しています。

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この記事では、静岡大学が公表している2027年度(令和9年度)の学生募集要項・3年次編入学案内と、2023〜2026年度(令和5〜8年度)の4年分の「3年次編入学試験状況表」をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率の実績を整理します。あわせて、大学公式サイトで確認できる過去問の公開状況と、併願の組み方まで解説します。

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目次

静岡大学の3年次編入学試験を実施しているのは4学部だけ

静岡大学には人文社会科学部・教育学部・情報学部・理学部・工学部・農学部・グローバル共創科学部の7学部があります。このうち3年次編入学試験を実施しているのは次の4学部だけで、大学公式の「3年次編入」ページに明記されています。

学部3年次編入2026年度時点の入試区分
人文社会科学部実施社会人入試(法学科・法学科夜間主コース)
教育学部実施していない
情報学部実施一般入試・推薦入試(情報科学科)
理学部実施していない
工学部実施推薦入試のみ(機械工学科・電気電子工学科)
農学部実施一般入試・特別入試(生物資源科学科・応用生命科学科)
グローバル共創科学部実施していない

理学部の学部入試情報ページには編入学試験に関する記載自体がなく、教育学部・グローバル共創科学部も同様です。「静岡大学に編入したい」と考えたとき、志望の学部がそもそも編入学試験を実施しているかどうかを最初に確認してください。人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部の理系3学部・文系1学部に限られるという構造は、他の総合大学と比べても実施範囲がかなり絞られている部類です。

さらに注意が必要なのは、この4学部の中でも「実施している学科」がすべてではないという点です。人文社会科学部には社会学科・言語文化学科・法学科・経済学科の4学科がありますが、後述するとおり直近3年(2024〜2026年度)に実際に募集があったのは法学科だけです。情報学部は情報科学科のみの単一学科なので学科選択の余地はありません。工学部は機械工学科と電気電子工学科の2学科に限られ、化学バイオ工学科・数理システム工学科などは3年次編入の対象になっていません。農学部は生物資源科学科と応用生命科学科の2学科です。

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学部別の募集人員と入試区分【2027年度・令和9年度】

2027年4月入学(2026年度に実施される試験)の募集内容を学部別に整理します。人文社会科学部だけは2026年8月末に募集要項が公表される予定で、本記事執筆時点(2026年8月)ではまだ具体的な募集人員が公表されていません。ただし人文社会科学部は既に「令和9年度は法学科(夜間主コース含む)のみ募集予定」であることを大学が明言しており、社会学科・言語文化学科・経済学科は2027年度も募集しないことが確定しています。

学部学科入試区分募集人員
人文社会科学部法学科社会人入試非公表(2026年8月末公表予定・法学科のみ募集)
法学科(夜間主コース)社会人入試
情報学部情報科学科一般入試若干名
情報科学科推薦入試若干名
工学部機械工学科推薦入試若干名
電気電子工学科推薦入試若干名
農学部生物資源科学科一般入試6名
応用生命科学科一般入試3名
生物資源科学科特別入試(農業大学校推薦)1名

この表から読み取れる重要な点を整理します。

工学部は2027年度も一般入試を実施しません。後述するとおり、工学部の機械工学科は2025年度(令和7年度)入試までは一般入試での募集がありましたが、2026年度(令和8年度)入試から一般入試そのものが要項に登場しなくなり、推薦入試(工業高等専門学校卒業見込み者・理工系短期大学卒業見込み者が対象)だけになりました。2027年度もこの体制が続きます。つまり現在4年制大学に在学している方が工学部に一般入試で編入するルートは、少なくとも現時点では存在しません。

農学部だけが「4年制大学に在学中の学生」を明確な対象にした一般入試を維持しています。出願資格に「令和9年3月に他大学に2年以上在学となり、62単位以上を修得見込みの者」が含まれており、これは在学中の大学生がそのまま出願できる規定です。情報学部の一般入試も4年制大学の2年以上在学者(62単位以上修得)を受け入れています。

人文社会科学部は「社会人経験者」向けの制度に純化しています。後述するとおり、23歳以上かつ3年以上の社会人経験という要件があるため、大学在学中の学生がそのまま出願できる制度ではありません。

静岡キャンパスと浜松キャンパス|試験会場が学部で違う

静岡大学は静岡キャンパスと浜松キャンパスの2つに分かれており、学部によって試験会場が異なります。人文社会科学部と農学部は静岡キャンパス(静岡市駿河区大谷836)情報学部と工学部は浜松キャンパス(浜松市中央区城北三丁目5番1号)で試験が行われます。人文社会科学部の試験会場へは、JR静岡駅北口バスターミナルからしずてつジャストラインバスに乗車し「静岡大学」下車で所要時間約30分、工学部の浜松キャンパスへは、JR浜松駅北口バスターミナルからバスに乗車し「静岡大学」下車で所要時間約20分と、大学側が交通案内を公表しています。

県外から受験する場合、前泊が必要かどうかは会場までの移動時間だけでなく、静岡・浜松のどちらのキャンパスかによっても変わります。人文社会科学部と農学部の併願を考えている場合は同じ静岡キャンパスなので移動の負担は増えませんが、情報学部・工学部(浜松キャンパス)との併願では会場移動が発生する点も踏まえてスケジュールを組んでください。宿泊施設のあっせんは行っていないと各学部の募集要項に明記されているため、宿泊先は各自で手配する必要があります。

受験資格|学部でここまで違う

静岡大学の編入学試験は、学部ごとに出願できる人の属性がまったく異なります。志望学部を決める前に、自分がそもそも出願資格を満たすのかを確認してください。

人文社会科学部|年齢と社会人経験が必須

人文社会科学部の3年次編入・転入学試験(社会人入試)に出願するには、次のA・B両方を満たす必要があります。

Aは学歴要件で、大学卒業(見込み含む)、大学に2年以上在学し62単位以上修得して中途退学した者、短期大学卒業、高等専門学校卒業、高等学校専攻科修了、専修学校専門課程修了などのいずれかに該当することです。Bはこれに加えて、出願年度の4月1日時点で23歳以上であること同時点で3年以上の社会人経験を有することの両方を満たす必要があります。定時制・通信制・夜間学校在学中に定職に就いていた期間、自営業者・主婦(主夫)としての期間も社会人経験に算入されますが、大学の昼間部(夜間・通信制以外)に在学していた期間はアルバイトをしていても算入されません。35歳以上であれば社会人経験を証明する書類の提出は不要です。

つまり、大学2年生や短大生がそのまま「編入試験」として出願できる制度ではありません。年齢と社会人経験の要件を満たさない場合、人文社会科学部の3年次編入は選択肢に入らないという点が、他の3学部と決定的に違います。

情報学部|推薦は高専・理工系短大限定、一般は4年制大学生も対象

情報学部情報科学科は推薦入試と一般入試の2区分で、出願資格が異なります。推薦入試は、出身校で情報工学関連学科(情報工学科・電子情報工学科・情報通信工学科・制御情報工学科など)を専攻している者のうち、高等専門学校卒業見込み・理工系短期大学卒業見込み・高等学校等専攻科修了見込みのいずれかに該当し、出身校長の推薦を受けられる者に限られます。4年制大学に在籍している人は推薦入試を受けられません。

一般入試は対象が広く、大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者(本学在学者は除く)、高等専門学校卒業者、理工系短期大学卒業者、理工系専修学校卒業者、高等学校等専攻科修了者のいずれかが対象です。現在4年制大学に在籍していて3年次に情報科学科へ編入したい場合は、この一般入試以外に道はありません。

工学部|高専・理工系短大の卒業見込み者のみ(推薦入試のみ)

工学部は2026年度・2027年度とも推薦入試のみの実施です。電気電子工学科志望者は出身校で電気電子工学関連学科に在学していることが前提で、機械工学科・電気電子工学科いずれも「高等専門学校を卒業見込みで在学中の成績が上位に属し、出身校長が責任を持って推薦する者」または「理工系短期大学を卒業見込みで同様の条件を満たす者」に限られます。4年制大学に在学中の学生や、専修学校・高等学校専攻科出身者は、現行の工学部編入学試験の出願資格に該当しません。

農学部|一般入試は4年制大学生も出願可能、特別入試は農業大学校限定

農学部の一般入試は、大学卒業(見込み含む)・大学2年以上在学し62単位以上修得して中途退学した者・他大学に2年以上在学し62単位以上修得見込みの者・短期大学卒業・高等専門学校卒業・高等学校専攻科修了・専修学校専門課程修了・外国での14年以上の課程修了など、対象が幅広く設定されています。現在4年制大学に在学中で単位要件を満たす見込みがあれば出願できます。

特別入試(農業大学校推薦)は、農業改良助長法に基づく農業研修教育施設のうち専修学校の専門課程の認定を受けた「農業大学校」を専門士として卒業見込みの者で、当該学校長が推薦できる者に限られます。生物資源科学科のみが対象です。

試験科目|学部ごとに仕組みがまったく違う

試験科目も学部単位で設計が異なり、同じ「静岡大学の編入」でも準備すべきものはほとんど重なりません。

人文社会科学部(社会人入試・法学科)

小論文(100点・試験時間10:00〜11:30)と面接(20点・12:30〜)の2科目です。小論文は「法学科において学ぶために必要な基本的な知識や論理的思考力、社会の事象に対する洞察力、そして文章表現力等」を判断するとされ、面接は志望動機と勉学意欲、表現力等を評価します。大学は「小論文、面接のいずれか一方の得点が0点の場合には、他の科目の得点にかかわらず不合格とする」という科目最低ラインを設けています。

情報学部情報科学科

一般入試は、教養基礎(英語、数学は微分積分・線形代数から出題)、計算機基礎(アルゴリズムとデータ構造、機械語と計算機械、論理回路等から出題)、面接(口頭試問を含む)の3本立てです。教養基礎は大学2年次程度の学力の達成度を、計算機基礎は専門教育を履修するうえで重要な基礎知識の達成度を判断します。推薦入試は面接(口頭試問を含む)のみで、口頭試問では教養基礎(英語及び数学)と計算機基礎の内容から具体的な問題を用いて試問が行われます。

工学部(推薦入試のみ)

工学部は学力試験を実施せず、面接(口頭試問もしくは筆記試験を含む)のみです。ただし口頭試問・筆記試験で問われる範囲は大学が公開しています。機械工学科は面接に口頭試問を含み、物理(質点の力学、剛体の力学)、数学(微分積分学、線形代数学、常微分方程式)、材料力学(応力とひずみ、棒の引張りと圧縮、軸のねじり、はりの曲げ)、流体力学(静止流体の力学、準1次元流れの基礎方程式、運動量保存則、管路内の流れと損失)、熱力学(熱力学第1法則・第2法則、理想気体の熱力学、熱サイクル)、機械力学(1自由度系の振動、自由振動と強制振動、固有振動数と共振)、電気電子工学(直流・交流回路、共振回路、相互誘導回路、電力、回路の複素表現と基本定理)の7分野から出題されると明記されています。電気電子工学科は面接に先立って参考用の筆記試験(30分)を実施し、電磁気学・電気回路の分野から出題されますが、この答案は面接の参考にされるだけで採点はされません。

農学部

一般入試・特別入試とも、英語(TOEICスコアを換算・100点)、学力試験(200点)、面接(50点)の配点合計350点で選抜します。学力試験は生物資源科学科が物理学・化学・生物学から出願時にあらかじめ登録した2科目(各100点)、応用生命科学科は化学・生物学の2科目固定(各100点)です。大学は「学力試験の該当科目及び面接試験のいずれかの得点が50%に満たない場合は不合格とする」という最低ラインを明記しています。

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英語の扱いは学部で正反対

静岡大学の編入学試験でとくに対策の順番を左右するのが、英語の扱いです。学部によって仕組みが正反対と言えるほど違います。

農学部|TOEICスコアを大学指定の式で換算(筆記試験なし)

農学部は英語の筆記試験を実施せず、出願時に提出したTOEIC L&Rテストのスコアを大学が定めた換算式で得点化します。公表されている換算式は次のとおりです。

Y={(X-150)/500}×100(Xがスコア、Yが得点。650点以上は100点、150点以下は0点、小数点以下は四捨五入)

スコアの提出がない場合は出願自体が認められません。2024年4月以降に受験したTOEIC L&R(IPテストも可、オンライン受験は不可)に限られ、面接時にはスコアシートの原本確認も行われます。つまり農学部を志望するなら、出願までにTOEICスコアを確定させることが対策の出発点になります。

情報学部・人文社会科学部|筆記が試験の一部

情報学部の一般入試は教養基礎の中で英語の筆記が課され、数学(微分積分・線形代数)と並ぶ出題科目です。人文社会科学部の社会人入試には独立した英語科目自体がなく、小論文と面接のみで判定されます。

工学部|筆記は面接の参考のみ、採点されない

工学部電気電子工学科は面接前に電磁気学・電気回路の筆記試験(30分)がありますが、大学は「答案は面接の参考とされるだけで採点されません」と明記しています。得点として合否に直接反映されるものではなく、面接での口頭試問を深めるための材料という位置づけです。機械工学科は筆記試験自体がなく、面接内の口頭試問で物理・数学・材料力学・流体力学・熱力学・機械力学・電気電子工学の基礎知識が問われます。

日程・スケジュール【2027年度】

2026年度に実施される2027年4月入学分の日程を学部別にまとめます。人文社会科学部は2026年8月末に募集要項が公表される予定のため、本記事では2026年度実施分(2026年4月入学)の実績日程を参考として併記します。

学部出願期間試験日合格発表
人文社会科学部(2026年度実績・参考)2025年10月20日〜10月24日2025年11月8日2025年12月1日
情報学部2026年5月7日〜5月14日2026年6月6日2026年6月30日
工学部2026年5月18日〜5月22日2026年6月23日2026年7月14日
農学部2026年5月18日〜5月22日2026年6月11日2026年6月19日

人文社会科学部だけが秋(10〜11月)に出願・試験を行い、情報学部・工学部・農学部の理系3学部はいずれも初夏(5〜6月)に集中しています。農学部と工学部は出願期間がまったく同じ(5月18日〜22日)なので、両学部を併願することはできません。情報学部(5月7日〜14日)は工学部・農学部より出願期間がやや早く、試験日(6月6日)も農学部(6月11日)・工学部(6月23日)と重ならないため、情報学部と農学部、情報学部と工学部の組み合わせであれば併願の余地があります。ただし出願資格の対象者が学部ごとに絞られているため、実際に併願できるかは自分の出身校・在学状況次第です。

なお人文社会科学部は募集人員に満たない場合、2次募集を行うことがあります。2026年度実績では、1次募集(2025年10〜11月)に続いて、2026年2月にも法学科の2次募集(1名)の募集要項が発行されました。農学部にも同様の2次募集の仕組みがあり、大学公表の実績表には「人文社会科学部及び農学部は第2次募集分を含む」という注記が付いています。1次募集の結果が思わしくなかった場合でも、2次募集で改めて出願できる可能性がある点は覚えておいてください。

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倍率・実績|2023〜2026年度の4年推移

ここからが、静岡大学の編入を考えるうえで最も重要なパートです。静岡大学は「3年次編入学試験状況表」として、学部・学科・入試区分別の志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を毎年公表しています。ここでは2023年度(令和5年度)入学から2026年度(令和8年度)入学まで、直近4年分の実績を並べます。

人文社会科学部

年度(4月入学)区分・学科志願受験合格入学
2023年度昼間一般・社会学科9811
昼間一般・経済学科181232
昼間社会人・社会学科0000
昼間社会人・法学科0000
夜間主社会人・法学科2222
夜間主社会人・経済学科1100
2024年度昼間社会人・法学科/夜間主社会人・法学科2/92/81/41/4
2025年度昼間社会人・法学科/夜間主社会人・法学科2/22/21/21/2
2026年度昼間社会人・法学科/夜間主社会人・法学科2/62/62/32/3

2023年度は社会学科・経済学科にも一般入試の枠がありましたが、2024年度以降は法学科の社会人入試だけに縮小しています。2023年度の小計は志願30名でしたが、2024年度11名、2025年度4名、2026年度8名と、制度が縮小した2024年度以降は一桁〜10名程度の小さな母集団で推移しています。

情報学部情報科学科

年度区分志願受験合格入学
2023年度一般202053
推薦3322
2024年度一般181744
推薦3322
2025年度一般151511
推薦5511
2026年度一般4422
推薦0000

情報学部は一般・推薦とも毎年実施されていますが、一般入試の志願者数は2024年度18名→2025年度15名→2026年度4名と急減しています。2026年度は推薦入試の志願者がゼロという年でした。母集団が小さいため、単年度の倍率だけで難易度を判断するのは危険です。

工学部(機械工学科・電気電子工学科)

年度区分・学科志願受験合格入学
2023年度機械工学科・一般111100
機械工学科・推薦0000
電気電子工学科・推薦1100
2024年度機械工学科・一般7710
機械工学科・推薦3322
電気電子工学科・推薦3311
2025年度機械工学科・一般7620
機械工学科・推薦1100
電気電子工学科・推薦1111
2026年度機械工学科・推薦0000
電気電子工学科・推薦0000

工学部は2023〜2025年度まで機械工学科の一般入試(7〜11名の志願者)がありましたが、2026年度から一般入試そのものが要項から消え、推薦入試のみになりました。しかも2026年度は推薦入試に志願者・合格者ともゼロという結果でした。2027年度も推薦入試のみの体制が継続します。工学部を志望する場合、自分が推薦入試の出願資格(高専・理工系短大の卒業見込みで在学中の成績上位、出身校長の推薦)に該当するかどうかが最初の関門です。

農学部

年度区分・学科募集志願受験合格入学
2023年度生物資源科学科・一般6131274
応用生命科学科・一般39942
生物資源科学科・推薦11100
2024年度生物資源科学科・一般69864
応用生命科学科・一般38832
生物資源科学科・推薦11111
2025年度生物資源科学科・一般66642
応用生命科学科・一般36630
生物資源科学科・推薦11111
2026年度生物資源科学科・一般64410
応用生命科学科・一般37632
生物資源科学科・推薦10000

農学部は4学部の中で最も安定して募集が続いていますが、生物資源科学科は定員6名に対して合格者・入学者が年々細っており、2026年度は合格1名・入学者0名という結果でした。応用生命科学科も2025年度は合格3名に対して入学者0名でした。募集人員どおりに合格者を出す運用ではなく、学力試験・面接の得点が募集人員に達しなければ定員割れのまま終える年もある、という点は農学部にも当てはまります。

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4年間で見えてくること

2023〜2026年度の4年分を並べると、静岡大学の3年次編入学試験について、単年度の数字だけでは見えない構造変化が浮かび上がります。

全学の志願者数は2023年度の88名から2026年度の23名まで、4年で4分の1近くまで減少しています。合計の受験者数も80名から22名、合格者数も24名から11名に縮小しました。これは特定の学部だけの現象ではなく、人文社会科学部(縮小)・工学部(一般入試の廃止)・情報学部(志願者の急減)・農学部(微減)と、程度の差はあれ4学部すべてで起きています。

制度そのものが縮小した学部と、母集団が変動しているだけの学部を区別して読む必要があります。人文社会科学部(社会学科・経済学科の一般入試廃止)と工学部(一般入試の廃止)は、大学側が募集区分そのものを絞った結果です。一方、情報学部と農学部は制度自体は維持されたまま志願者数が上下しています。志望する学部がどちらのタイプかによって、「今後も同じ条件で受けられるか」の見通しが変わってきます。

もうひとつ注目したいのは、合格者数と入学者数が一致しない年が複数あることです。2025年度の農学部応用生命科学科は合格3名に対して入学者0名、2026年度の農学部生物資源科学科は合格1名に対して入学者0名でした。合格しても入学しない(他大学への進学を選ぶ、または入学手続き期限までに確約書を提出しない)ケースが一定数あることを示しています。合格者数だけを見て「この学部・年度は入りやすかった」と判断すると、実際に入学した人数とはずれた印象を持つことになるので注意してください。

制度が縮小した背景について大学が公式に理由を説明しているわけではありませんが、母集団の小さい試験制度は運営コストに対して合格者数が少なく、大学側が募集区分を見直す動機が働きやすいと考えられます。工学部で一般入試が廃止された2026年度以降も、大学が公表する最新の募集要項を毎年確認する必要がある理由はここにあります。今年出願できた区分が来年も同じ形で続く保証はありません。

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学部ごとに、何から手をつけるべきか

人文社会科学部(法学科)を志望する場合

まず年齢23歳以上・社会人経験3年以上という受験資格を満たすかどうかを確認してください。満たさない場合、この学部の編入学試験は選択肢になりません。満たす場合、試験は小論文と面接のみで、英語の独立科目はありません。小論文は「法学科で学ぶために必要な基本的な知識や論理的思考力、社会の事象に対する洞察力、文章表現力」を問うとされているため、法学・政治学の入門的な知識と、時事的なテーマについて筋道立てて書く訓練が中心になります。夜間主コースは昼間コースより志願者が多い年が続いているので、両方に出願資格がある場合はどちらも検討してください。

情報学部情報科学科を志望する場合

まず自分が推薦入試の対象(高専・理工系短大等の卒業見込みで成績上位者)か、一般入試の対象(4年制大学在学者を含む)かを確認します。一般入試なら教養基礎(英語・数学)と計算機基礎(アルゴリズムとデータ構造・機械語と計算機械・論理回路等)の両方を独立に対策する必要があります。推薦入試は筆記そのものがなく、面接内の口頭試問で同じ範囲が問われる形式なので、基礎知識の定着度がそのまま面接の受け答えに表れます。単位認定制度があり、出身校の科目に応じて専門科目が一定範囲で認定されるため、出身校のカリキュラムと単位修得状況を早めに整理しておくと出願書類の準備がスムーズです。

工学部(機械工学科・電気電子工学科)を志望する場合

最初に、自分が高等専門学校または理工系短期大学の卒業見込みで、出身校長の推薦を得られる立場にあるかを確認してください。これに該当しない場合、現行の工学部編入学試験には出願できません。該当する場合、機械工学科は面接内の口頭試問で物理・数学・材料力学・流体力学・熱力学・機械力学・電気電子工学の7分野が問われるため、範囲が広い分、大学の教養課程レベルの基礎を満遍なく固める必要があります。電気電子工学科は電磁気学・電気回路の筆記(参考扱い)と面接が中心です。2026年度は両学科とも志願者ゼロだったことからも分かるとおり、母集団自体が非常に小さいので、早めに出身校の推薦が得られるか教員に相談しておくことが対策以前に重要です。

農学部(生物資源科学科・応用生命科学科)を志望する場合

まずTOEICスコアの取得を最優先にしてください。英語は換算式(Y={(X-150)/500}×100)で得点化され、650点以上で満点、150点以下で0点になります。2024年4月以降に受験したスコアに限られるため、出願までに間に合う受験回を逆算して申し込む必要があります。学力試験は生物資源科学科が物理・化学・生物から2科目選択、応用生命科学科は化学・生物固定です。得意な科目の組み合わせを早めに決め、募集人員(生物資源6名・応用生命3名)に対して合格者が届かない年もあることを踏まえ、学力試験・面接のどちらかで50%を割らないよう最低ラインを常に意識した対策が必要です。

逆算すると、TOEICスコアで650点(換算後100点)を取れれば英語は満点になるため、学力試験2科目と面接の得点比率(配点200点+50点)のほうが合否への影響が大きくなります。TOEICスコアが650点に届かない場合でも、その分を学力試験でどこまで積み増せるかという配点構造を理解したうえで、英語と専門科目のどちらに時間を配分するかを決めてください。生物資源科学科は物理・化学・生物の3科目から出願時に2科目を選んで登録する方式なので、出願前に得意科目を確定させておく必要があります。応用生命科学科は化学・生物の2科目固定のため、この2科目を早期から仕上げる一択です。

4学部に共通して言えること

学部ごとに試験の仕組みはまったく違いますが、共通して言えるのは「母集団が小さい試験である」という点です。もっとも志願者数が多い年でも1区分あたり数名〜20名程度、少ない年は1桁、工学部のようにゼロという年もあります。母集団が小さい試験では、面接での受け答えや志望理由書の完成度が、学力試験・小論文と同じかそれ以上に合否を左右しやすくなります。志望理由書の書き方は当サイトの静岡大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイントで、小論文対策は静岡大学編入の小論文対策|出題傾向と書き方のコツで別途詳しく解説しているので、あわせて参照してください。

出願の実務|検定料・書類は4学部でほぼ共通

試験科目や日程は学部ごとにばらばらですが、出願の実務手続きは4学部でほぼ共通のルールになっています。まとめて把握しておくと、志望学部が決まったあとの準備がスムーズです。

入学検定料は一律30,000円

人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部のいずれも、入学検定料は30,000円です。郵便局(またはゆうちょ銀行直営店)の窓口で振り込み、「振替払込受付証明書」を所定の用紙に貼付して提出する方式で統一されており、ATMでの振り込みは認められていません。払い込み後の検定料は、二重払い込みや大学側の不備を除き返還されない点も共通です。

出願書類は書留速達で郵送

出願書類一式は「書留速達」で指定の宛先に郵送する方式が4学部共通です。持参による受付を認めている学部(情報学部など)もありますが、原則は郵送で、封筒の表に「編入学願書在中」等の朱書きが求められます。共通して必要になる書類は、志願票・受験票、志望書(志望理由書に相当)、卒業(見込み)証明書、学業成績証明書、返信用封筒(切手を貼付)、あて名票です。人文社会科学部の社会人入試のみ、社会人経験を証明する書類(35歳未満の場合)が追加で必要になります。

入学料・授業料も全学部共通

入学料282,000円、授業料年額535,800円(前期分267,900円)は、いずれも2026年度実績額としてすべての学部の募集要項に記載されています。国立大学法人静岡大学授業料等料金体系規則にもとづき、文部科学省が定める標準額に準拠しているため、学部による差はありません。在学中に授業料改定が行われた場合は、改定時から新料金が適用される旨も共通の注意書きです。

障害等のある受験生への配慮申請

4学部とも、障害等があり受験上・修学上の配慮を希望する場合は、出願前(人文社会科学部は出願期間開始の1か月前まで、工学部は原則出願の1週間前まで)に、所定の申請書と障害者手帳の写しまたは医師の診断書を添えて申請する仕組みが用意されています。事前にキャンパスを見学しておくことが推奨されている点も共通しています。志望校が固まった段階で早めに各学部の学務係・教務係に相談しておくと安心です。

過去問は大学窓口での閲覧のみ・オンライン非公開

静岡大学は一般選抜(前期・後期日程)・学校推薦型選抜・総合型選抜・社会人選抜・私費外国人留学生選抜については、入試問題・正解解答例・採点評価基準をウェブサイト上で公開しています。しかしこの公開制度の対象に3年次編入学試験は含まれていません。

人文社会科学部の募集要項には「編入・転入学試験の過去問題については、学務係窓口で閲覧できます(過去5年間分)」と明記されています。情報学部も同様に「窓口での閲覧による(著作権等の関係で、過去問の郵送等は行っていません)」としており、平日9時〜17時に情報学部教務係窓口で、学生証・身分証明書を提示して閲覧する形式です。工学部・農学部の募集要項には過去問公開に関する記載自体がなく、大学公式サイトの過去問題ページ(一般選抜等が対象)にも3年次編入は含まれていません。

つまり、静岡大学の3年次編入学試験の過去問を確実に入手する方法は、現時点では各学部の教務係窓口に足を運んで閲覧することに限られます。郵送での貸し出しや電子データでの提供は行われていないため、遠方在住の場合は志望学部が決まった段階で、窓口の開室時間(人文社会科学部・情報学部は平日9時〜17時が目安)を確認したうえで訪問の予定を立てておくことをおすすめします。閲覧時に相当する範囲・分野をメモに残せるかどうかは学部の運用によって異なるため、訪問前に各学部の学務係に閲覧条件(撮影可否・書き写し可否)を問い合わせておくと無駄がありません。

過去問そのものが手元にない前提で対策を組む場合、公表されている試験科目の「範囲」の記述が最大の手がかりになります。工学部が公開している機械工学科の口頭試問範囲(物理・数学・材料力学・流体力学・熱力学・機械力学・電気電子工学の各分野の具体的なテーマ)や、情報学部の計算機基礎の出題範囲(アルゴリズムとデータ構造、機械語と計算機械、論理回路等)は、過去問そのものではありませんが、大学が公式に明言した出題分野です。この範囲表に沿って、大学基礎教育レベルの教科書・問題集を一通り解けるようにしておくことが、過去問が入手できない状況での最も確実な対策になります。人文社会科学部・農学部のように論述・小論文が中心の学部では、範囲の指定がないぶん、時事的なテーマについて新聞やニュースで日常的に触れ、自分の考えを文章にする練習を積み重ねることが代替策になります。

単位認定と修業年限も確認しておく

編入は合格したあとの単位認定も学部ごとに仕組みが異なります。情報学部は情報科学科卒業に必要な124単位(全学教育科目28単位・専門科目86単位・自由科目10単位)のうち、全学教育科目と自由科目は一括でみなし認定され、専門科目は出身校のカリキュラムと単位修得状況に応じて個別に認定されます。在学年限は2年以上4年以内で、認定単位数によっては2年間での卒業が難しい場合があるとされています。

工学部も出身校のシラバスをもとに、教養科目(アカデミックイングリッシュを除く24単位分)と理系基礎科目を一括みなし認定し、専門科目は各学科の認定基準によって個別認定します。単位認定の結果次第で卒業までに3年以上の在学が必要になる場合があると明記されています。

農学部は教養科目28単位・理系基礎科目19単位を一括認定し、専門科目(必修・選択)15〜16単位は各学科・コースが定めた認定基準により認定します。生物資源科学科は2年次からバイオサイエンスコースと環境サイエンスコースに分かれるため、どちらのコースに配属されるかによって認定される専門科目の中身も変わります。

いずれの学部も「認定単位数によっては標準の2年間で卒業できない場合がある」という趣旨の注意書きを共通して掲載しています。志望校を決める段階で、出身校での履修内容が編入後にどこまで振り替えられそうか、学部の学務係に事前相談しておくことをおすすめします。

編入後のコース配属も学部ごとに決まる

工学部は編入後の配属コースも学科ごとに決まっています。機械工学科は「宇宙・環境コース」「知能・材料コース」「電気機械システムコース」の3コース、電気電子工学科は「情報エレクトロニクスコース」「エネルギー・電子制御コース」の2コースがあり、いずれも希望を聞いたうえで分属しますが、希望どおりにならない場合もあると明記されています。農学部生物資源科学科も2年次から「バイオサイエンスコース」「環境サイエンスコース」の2コースに分かれ、コースによって認定される専門科目の中身が変わります。志望理由書や面接で「入学後に何を学びたいか」を書く際は、学科名だけでなくコースの単位まで踏み込んで書けるかどうかで説得力が変わります。

情報学部は入学後にパーソナルコンピュータの共同購入(実績価格で税込み20〜25万円程度)が推奨されており、工学部も同様に指定機種の共同購入(税込み24万円程度)が案内されています。理系2学部に共通する編入後の初期費用として、入学料・授業料とは別に見込んでおく必要があります。

併願をどう組むか

静岡大学内での併願を考える場合、まず日程の重複を確認してください。工学部と農学部は出願期間が2026年5月18日〜22日で完全に一致しており、併願はできません。情報学部(出願5月7日〜14日、試験6月6日)は工学部・農学部のいずれとも出願期間・試験日が重ならないため、出願資格を満たすのであれば情報学部と農学部、情報学部と工学部の組み合わせは検討できます。ただし工学部は推薦入試のみで出身校長の推薦が前提になるため、実質的には情報学部と農学部の併願が現実的な選択肢になりやすいでしょう。

大学外との併願を考える場合は、試験科目が近い大学を組み合わせるのが効率的です。農学部はTOEICスコアで英語を確定させる方式のため、同じく外部英語試験のスコア提出を採用している大学と併願すれば、英語対策を一本化できます。情報学部は数学(微分積分・線形代数)とアルゴリズム・データ構造などの計算機科学の基礎が独立して問われるため、同系統の出題を採用する他大学の情報系学部と対策を重ねやすくなります。人文社会科学部は年齢・社会人経験の要件があるぶん、同じく社会人向けの編入・転入学制度を持つ大学と対象者が重なりやすい点も押さえておいてください。国公立大学・私立大学を問わず3年次編入を実施している大学の一覧は、当サイトの3年次編入できる大学一覧【2026年度版】|国公立・私立を文系理系別に徹底解説で整理していますので、併願先の候補を洗い出す際に参照してください。

試験日程の面では、情報学部・工学部・農学部の理系3学部が5〜6月に集中する静岡大学の日程は、多くの国公立大学が2〜3月に実施する一般選抜や、私立大学が9〜11月に実施することが多い編入学試験とは時期がずれています。この時期のずれを逆に利用し、静岡大学の理系学部を「本命の前哨戦」として先に受け、その結果を踏まえて秋以降に私立大学を受け直す、という時系列の組み方も検討する価値があります。

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よくある質問

静岡大学は編入しやすい大学ですか。

学部と入試区分によって大きく異なります。2026年度(令和8年度)実績では、情報学部一般入試が志願4名に対して合格2名、農学部生物資源科学科一般入試が志願4名に対して合格1名、工学部は推薦入試で志願者・合格者ともゼロでした。「静岡大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在せず、学部ごとに実施の有無・対象者・倍率がまったく異なります。

静岡大学の全学部が編入学試験を実施していますか。

実施していません。3年次編入学試験を行っているのは人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部の4学部だけで、教育学部・理学部・グローバル共創科学部は実施していません。

4年制大学に在学中でも出願できますか。

学部によります。情報学部の一般入試と農学部の一般入試は、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込みを含む)した者を対象に含んでいます。一方、人文社会科学部は23歳以上・社会人経験3年以上が必須の社会人入試のみ、工学部は高専・理工系短大の卒業見込み者による推薦入試のみのため、在学中の4年制大学生は出願できません。

工学部の編入学試験に一般入試はありますか。

2026年度(令和8年度)入試から一般入試の実施はなく、推薦入試のみです。2025年度(令和7年度)までは機械工学科に一般入試の枠がありましたが、2026年度・2027年度は推薦入試(高専・理工系短大の卒業見込み者が対象)に一本化されています。

英語はどのように評価されますか。

学部によって仕組みが異なります。農学部はTOEIC L&Rのスコアを大学指定の式(650点以上で満点100点、150点以下で0点)で換算し、筆記試験は行いません。情報学部の一般入試は英語の筆記が教養基礎科目に含まれます。工学部電気電子工学科は面接前に参考用の筆記(採点はされない)があります。人文社会科学部の社会人入試には独立した英語科目自体がありません。

静岡大学の編入学試験の倍率はどれくらいですか。

2026年度(令和8年度)実績の全学合計で、志願23名・受験22名・合格11名・入学者9名でした。学部別では情報学部一般入試が志願4名・合格2名、農学部生物資源科学科一般入試が志願4名・合格1名、応用生命科学科一般入試が志願7名・合格3名、人文社会科学部が志願8名・合格5名、工学部は志願者ゼロでした。年度によって母数が大きく変動するため、単年度の倍率だけで判断せず複数年度の傾向を見ることをおすすめします。

過去問はどこで手に入りますか。

大学公式サイトのオンライン過去問公開制度は一般選抜等が対象で、3年次編入学試験は対象に含まれていません。人文社会科学部・情報学部の募集要項には「学務係窓口での閲覧のみ(過去5年間分)」と明記されており、工学部・農学部の募集要項には過去問公開に関する記載自体がありません。志望学部が決まった段階で、各学部の教務係・学務係に閲覧の可否と条件を問い合わせることをおすすめします。

社会人でも静岡大学に編入できますか。

人文社会科学部に社会人入試があります。出願年度の4月1日時点で23歳以上、かつ3年以上の社会人経験を有することが条件で、法学科(夜間主コースを含む)が対象です。2027年度(令和9年度)も法学科のみの募集となることが決まっています。

農学部の生物資源科学科と応用生命科学科はどちらが入りやすいですか。

年度によって順位が入れ替わっています。2026年度実績では生物資源科学科が志願4名・合格1名・入学0名だったのに対し、応用生命科学科は志願7名・合格3名・入学2名と、応用生命科学科のほうが実績数字は上回りました。一方2024年度は生物資源科学科が志願9名・合格6名、応用生命科学科が志願8名・合格3名と逆の傾向でした。単年度の比較だけで「入りやすい学科」を決めるのは危険です。

入学料・授業料はいくらですか。

2026年度実績額で、入学料282,000円、授業料年額535,800円(前期分267,900円)です。人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部のすべてで共通しており、文部科学省の定める標準額に準拠しています。在学中に授業料改定が行われた場合は改定時から新料金が適用されます。

工学部に編入すると、入学後のコースは選べますか。

希望を聞いたうえで分属されますが、必ず希望どおりになるとは限りません。機械工学科は「宇宙・環境コース」「知能・材料コース」「電気機械システムコース」の3コース、電気電子工学科は「情報エレクトロニクスコース」「エネルギー・電子制御コース」の2コースがあります。農学部生物資源科学科も2年次から「バイオサイエンスコース」「環境サイエンスコース」に分かれます。

合格発表後の確約書提出も忘れずに

4学部とも、合格しただけでは入学が確定しません。農学部は合格者に「編入学確約書」を郵送し、本人と保証人が連署のうえ合格発表からおよそ1か月後(2027年度入学分は2026年6月19日発表・7月24日締切の予定)までに提出する必要があり、期限までに提出されない場合は辞退したものとして扱われます。人文社会科学部も合格者には入学確約書により入学の意思を確認する仕組みで、2026年度入学分の実績では入学手続き自体が翌年3月中旬(3月12日)でした。官公庁・会社等に在職したまま入学する場合は、勤務先の長が発行する入学承諾書の添付が別途必要になる学部もあるため、在職中に受験する社会人の方は早めに勤務先へ相談しておくと手続きがスムーズです。

まとめ

静岡大学の編入試験について、公式の募集要項と4年分の実績データから確認できることを整理します。

まず、3年次編入学試験を実施しているのは人文社会科学部・情報学部・工学部・農学部の4学部だけで、教育学部・理学部・グローバル共創科学部は実施していません。志望する学部が編入学試験を行っているかどうかを最初に確認する必要があります。

次に、学部ごとに対象者がまったく異なります。人文社会科学部は23歳以上・社会人経験3年以上の社会人入試のみ、工学部は高専・理工系短大の卒業見込み者による推薦入試のみで、いずれも4年制大学に在学中の学生は対象になりません。4年制大学生が出願できるのは情報学部の一般入試と農学部の一般入試です。

そして4年間の実績を並べると、全学の志願者数が2023年度の88名から2026年度の23名まで縮小し、工学部は一般入試そのものが廃止され、人文社会科学部も社会学科・経済学科の募集がなくなるなど、制度自体が縮小してきた経緯が見えてきます。この流れは今後も続く可能性があるため、志望する学部の最新の募集状況を毎年必ず確認してください。

最後に、過去問は大学公式サイトでは公開されておらず、各学部の窓口での閲覧に限られます。対策を始める前に、まず自分の出願資格を確認し、必要であれば窓口訪問の計画を立てるところから始めてください。

本記事の数値は静岡大学および各学部が公表する2027年度(令和9年度)学生募集要項・3年次編入学案内、ならびに2023〜2026年度(令和5〜8年度)の「3年次編入学試験状況表」に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず静岡大学および志望学部が公表する最新の募集要項をご確認ください。

学部別の詳細記事・関連コラム

当サイトでは、静岡大学の学部別の編入試験について、さらに詳しい単体記事も公開しています。あわせて参考にしてください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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