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学習院大学大学院経済学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

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学習院大学大学院経済学研究科を受験先として検討しているなら、最初に押さえておきたいのは、博士前期課程だけでも「一般入試」「一般入試ERE方式」「社会人入試」「学習院大学経済学部卒業者向け入試」「推薦入試」という複数の選抜区分が用意されており、それぞれ出願資格も評価材料も異なるという事実です。同じ「学習院大学大学院経済学研究科の入試」でも入り口はひとつではありません。自分の学歴・経歴に合った区分を選べるかどうかが、対策の効率を大きく左右します。

学習院大学大学院経済学研究科とは、博士前期課程で修士(経済学)、博士後期課程で博士(経済学)の学位取得を目指す研究科で、経済学の高度な専門知識を備えた研究者や、経済学分野の専門知識を職業で活用する高度専門職業人の養成を目的としています。経営学は学習院大学では別に設置された「経営学研究科」が担っており、経済学研究科の中に経営学専攻が並立しているわけではありません。この点は志望理由書や研究計画書を書く際にも混同しやすいので、早い段階で整理しておく価値があります。

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本記事では、学習院大学大学院経済学研究科の博士前期課程・博士後期課程の入試制度の全体像、出願資格の違い、試験科目の傾向、研究計画書の書き方、面接対策、過去問の活用法までを、2027年度入試を見据えて整理します。公式サイトで確認できる制度の枠組みを土台にしつつ、出願期間や試験日、提出書類の指定字数など年度によって変わりうる数値は、必ず最新の学生募集要項で確認するという前提で読み進めてください。すでに「冬入試(B日程)」に絞った詳しい対策情報が必要な人は、後述する関連記事もあわせて参考にしてください。

大学院入試は学部入試以上に情報が分散しており、「どの区分で出願すべきか」「研究計画書は何を書けばよいのか」「過去問はどこで手に入るのか」といった疑問を一人で抱え込みやすい領域です。特に社会人受験者にとっては、平日の仕事と両立させながら情報収集から準備計画まで進めなければならず、出願直前になって慌てて動き出すケースも少なくありません。ここから紹介する内容を出発点に、自分の状況に当てはめながら準備を逆算していきましょう。

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目次

学習院大学大学院経済学研究科とはどんな研究科か

博士前期課程と博士後期課程の位置づけ

学習院大学大学院経済学研究科には、博士前期課程(修士課程に相当)と博士後期課程が置かれています。博士前期課程は、経済学の基礎学力と基本的な研究手法を身につけた人、あるいは社会人としての経験を経済学研究に生かそうとする人を主な対象とし、修士(経済学)の学位取得を目指す課程です。博士後期課程は、より高度で専門的な経済学の知識を持ち、自立して研究活動を行える研究者の養成を目的としており、標準修業年限は3年ですが、優れた研究業績を上げた場合は3年未満での修了が認められる制度もあります。

博士前期課程を修了した人がそのまま博士後期課程に進むケースもあれば、社会人として一定のキャリアを積んだ後に博士後期課程から入学するケースもあります。どちらの課程を最終的な到達点として考えるかによって、博士前期課程での研究計画書の書き方や、指導を受けたい分野の絞り込み方も変わってきます。修士修了後に就職を予定している人と、博士後期課程まで見据えている人とでは、研究計画書に書くべき「今後の展望」の記述の重心が変わる点にも注意が必要です。

経済学専攻のみで経営学専攻は存在しない

学習院大学の大学院には、経済学研究科とは別に経営学を専門に扱う「経営学研究科」が独立して設置されています。そのため、経済学研究科に出願する場合は経済学専攻のみが対象であり、経営学専攻という区分を探しても見つかりません。経営学領域での研究を志望する場合は経営学研究科が募集単位になる点を、志望理由書や研究計画書を書き始める前に必ず確認しておきましょう。マーケティングや会計、組織論といったテーマを軸にしたい人は、経済学研究科ではなく経営学研究科の募集要項を確認する必要があります。

一方で、労働経済学、産業組織論、金融論、公共経済学、国際経済学、計量経済学など、経済理論や実証分析の枠組みで扱えるテーマであれば、経済学研究科の指導対象になり得ます。研究テーマを決める段階で、経済学的な分析手法を軸にするのか、経営学的な視点を軸にするのかを一度整理しておくと、研究科選びの迷いが減ります。似たテーマでも、「価格や市場メカニズムの分析」として組み立てれば経済学研究科向き、「企業の意思決定や組織運営」として組み立てれば経営学研究科向きになることもあるため、テーマの切り口自体を見直す価値があります。

研究指導分野の広がりをどう捉えるか

経済学研究科という名称からは一つの分野だけを扱う研究科のように見えるかもしれませんが、実際には理論・実証・政策分析まで幅広い切り口が経済学の枠組みに含まれます。労働市場や雇用政策を扱う労働経済学、金融機関や金融政策を扱う金融論、貿易や為替を扱う国際経済学、統計的な手法でデータを分析する計量経済学、政府の財政や社会保障を扱う公共経済学、地域経済の課題を扱う地域経済学など、志望するテーマの幅は決して狭くありません。どの分野に近いテーマを選ぶにしても、指導を希望する教員がその分野を専門としているかどうかは、研究計画書を書き始める前に大学の教員紹介などで確認しておくと、志望動機の説得力が高まります。

特定の教員名を志望理由に挙げる場合は、その教員の直近の研究テーマや担当科目と、自分の研究計画がどう重なるのかを具体的に説明できるようにしておくことが重要です。研究テーマと指導を希望する分野の整合性は、面接試験でも確認されやすいポイントの一つです。指導を希望する教員が決まっていない段階で出願を検討している人も、公式サイトの教員紹介や研究業績の一覧に一通り目を通し、自分の関心と重なる分野が学内にあるかどうかを早めに把握しておくと、研究計画書のテーマ選びに迷いにくくなります。

志望動機をどう言語化しておくか

学習院大学大学院経済学研究科を志望する理由は、「知名度があるから」「自宅から通いやすいから」といった漠然とした理由のままでは、研究計画書にも面接にも生かせません。なぜ他の大学院ではなく学習院大学なのかを、指導を希望する分野の広さや研究環境、自分の研究テーマとの相性といった観点から具体的に説明できるように整理しておくことが大切です。学部時代のゼミや卒業論文、あるいは社会人としての実務経験のどこに問題意識の原点があるのかを振り返り、それが経済学研究科でどう発展できるのかという流れで志望動機を組み立てると、研究計画書の導入部分にも自然につなげやすくなります。

博士前期課程の入試制度(A日程・B日程)と選抜区分の全体像

年2回のA日程・B日程という枠組み

学習院大学大学院経済学研究科の博士前期課程は、年に2回の入学試験機会を設けています。公式には、9月に実施する入試を「A日程」、翌年2月に実施する入試を「B日程」と呼びます。A日程とB日程はどちらも一般入試・社会人入試を含む正式な入試機会であり、A日程で不合格だった場合や、A日程の時点で準備が間に合わなかった場合の「敗者復活」だけの位置づけではありません。B日程からじっくり準備したいという受験生も少なくありません。

ただし、A日程とB日程で募集人員や出願状況が変わる可能性はあります。年度ごとの出願期間・試験日・募集人員は学生募集要項で発表されるため、志望する日程が確定したら、その年度の要項を早めに取り寄せて具体的な日付を確認することが欠かせません。A日程を逃した場合にB日程で仕切り直すという選択肢自体は制度上用意されていますが、B日程は出願から試験までの期間が短くなりやすいため、A日程を第一目標にしつつB日程も並行して準備しておくという発想のほうが現実的です。

博士前期課程の選抜区分一覧

博士前期課程には、学力試験を課す「一般入試」、ERE(経済学検定試験)の成績を活用する「一般入試ERE方式」、実務経験を重視する「社会人入試」に加えて、「学習院大学経済学部卒業者向け入試」や、在学生を対象とした推薦入試・早期卒業推薦入試といった区分があります。区分ごとの大まかな違いを整理すると次のとおりです。

選抜区分実施時期の枠組み主な位置づけ評価の中心
一般入試(筆記方式)A日程・B日程標準的な学力選抜ルート専門科目・英語・面接・学業成績・研究計画書
一般入試ERE方式A日程・B日程ERE成績を活用するルートERE成績・提出書類・面接
社会人入試A日程・B日程実務経験を生かすルート小論文・英語・面接・研究計画書
学習院大学経済学部卒業者向け入試別途規定内部進学ルート学業成績等を踏まえた選考
推薦入試・早期卒業推薦入試学内推薦在学生向けルート推薦書類・面接等

この表はあくまで制度の枠組みを整理したもので、実際の出願資格の細目や試験科目の詳細、募集人員は年度によって変わります。出願前には必ず該当年度の「一般選抜募集要項(研究科共通)」と「一般選抜募集要項(経済学研究科分)」の両方に目を通し、自分が検討している区分の記載を確認してください。共通要項と研究科別要項のどちらか一方だけを読んで出願準備を終えてしまい、提出書類の不足に出願直前で気づくというのはありがちな失敗です。

博士後期課程の選抜区分

博士後期課程にも、一般選抜、社会人特別選抜、外国人留学生特別選抜という複数の区分が用意されています。博士前期課程からの内部進学者だけでなく、他大学院で修士号を取得した人や、実務経験を積んだ社会人が博士後期課程から挑戦するケースも想定された制度です。博士後期課程では研究計画の具体性がより強く問われるため、博士前期課程在学中から研究テーマを絞り込んでおく姿勢が求められます。外国人留学生特別選抜については、日本語力や在留資格の要件が別途定められることが一般的なため、該当する場合は早い段階でアドミッションセンターに相談しておくと安心です。

出願前に確認しておきたい提出書類のチェックポイント

博士前期課程・博士後期課程のどちらも、出願時には研究計画書のほかに、卒業証明書・成績証明書・志願票など複数の書類の提出が求められます。研究科共通の要項と研究科別の要項の両方に指定があるため、片方だけを読んで準備を終えてしまうと、当日になって書類の不足に気づくことになりかねません。特に、出身大学の証明書発行には数日から数週間かかる場合があるため、出願期間の直前に慌てて申請することがないよう、出願を決めた時点で必要書類の一覧を洗い出しておくと安心です。

社会人入試や外国人留学生特別選抜では、実務経験証明書や在留資格に関する書類など、通常の一般入試にはない提出書類が追加で求められることもあります。自分が該当する選抜区分でどの書類が必要になるかは、募集要項の「提出書類一覧」の項目を必ず確認してください。

募集人員の考え方

大学院入試の募集人員は、学部入試と比べて公表される情報が限られる傾向があります。学習院大学大学院経済学研究科についても、選抜区分ごとの具体的な募集人員や年度別の出願者数・合格者数の推移は、公式サイトのトップページからは網羅的に確認できませんでした。募集人員や倍率の実数は必ずその年度の学生募集要項で確認する必要があり、憶測で「若干名だから難しい・易しい」と判断するのは避けたいところです。募集人員が少ない選抜区分ほど、研究計画書と面接での差別化がより重要になるという前提で準備を進めておくと安全です。

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一般入試・ERE方式・社会人入試の出願資格と評価材料の違い

一般入試(筆記方式)の出願資格と考え方

一般入試は、学部段階で経済学に関する基礎学力と基本的な研究手法を身につけていることを前提としたルートです。大学を卒業した人・卒業見込みの人を中心に、学校教育法上の大学院入学資格に基づく出願資格が定められています。評価は、専門科目と英語の筆記試験、面接試験、出身校の学業成績、そして研究計画書を組み合わせた総合判定で行われます。筆記試験の点数だけで合否が決まるわけではない点は、対策の優先順位を考えるうえで重要です。

経済学部出身者はもちろん、法学部・商学部・理系学部など経済学部以外の出身者でも、経済学の基礎を独学や科目等履修などで補ってきた実績があれば出願を検討できます。ただし、専門科目の筆記試験は経済学部生と同じ土俵で戦う必要があるため、ミクロ経済学・マクロ経済学の基礎を体系的に固めておくことが前提になります。学部時代に経済学を専攻していなかった人ほど、出願を決めた時点から逆算して基礎理論の学び直しに十分な時間を確保しておく必要があります。

一般入試ERE方式という選択肢

一般入試ERE方式は、ERE(経済学検定試験)の「EREミクロ・マクロ」区分で一定水準以上の成績(公式にはB+以上の成績が目安とされています)を持つ人を対象に、当日の専門科目筆記試験に代えてその成績を活用できる仕組みです。専門科目の負担を減らせる代わりに事前の資格取得が前提となるため、ERE方式での出願を視野に入れるなら、受験期の早い段階からERE受検のスケジュールを組み込んでおく必要があります。ERE試験自体の実施回数は限られているため、逆算が遅れると希望する日程での出願自体が難しくなります。

ERE方式であっても、提出書類の審査や面接試験は免除されません。専門科目の負担が軽くなる分、研究計画書や面接での受け答えの完成度がより重視されやすくなる点は意識しておきましょう。ERE試験の対策とミクロ・マクロ経済学の基礎固めは重なる部分が多いため、ERE方式に絞らず一般入試との併願を視野に学習を進めておくと、万一ERE方式の成績基準に届かなかった場合の保険にもなります。

社会人入試の位置づけと評価材料

社会人入試は、大学卒業後に一定の実務経験を積んだ人を主な対象とする区分で、専門科目の筆記試験に代えて小論文が課されるのが特徴です。英語試験と面接試験もあわせて実施され、実務での問題意識を経済学的な研究課題としてどう言語化できるかが問われます。出願資格の具体的な年数要件や年齢要件は年度によって規定が変わり得るため、該当する可能性がある人は必ずその年度の学生募集要項で条件を確認してください。

社会人入試は専修コースに所属する形が想定されており、実務経験そのものを語るだけでなく、実務上の課題を検証可能な研究テーマへ翻訳する視点が小論文にも研究計画書にも共通して求められます。次のように評価材料を整理すると、区分ごとの対策の違いが見えやすくなります。

区分筆記試験面接学業成績研究計画書
一般入試専門科目・英語あり考慮される必須
一般入試ERE方式ERE成績で代替あり考慮される必須
社会人入試小論文・英語あり考慮される必須

表からも分かるとおり、どの区分を選んでも研究計画書と面接試験は共通して課されます。筆記試験の負担が軽い区分ほど研究計画書と面接の重要度が相対的に高まるという見方をしておくと、対策配分を誤りにくくなります。

複数の選抜区分を併願することはできるか

出願資格を満たしていれば、A日程で一般入試を受け、それでも準備を続けてB日程でも出願するという進め方自体は制度上想定されています。ただし、同一日程・同一時期に一般入試とERE方式や社会人入試を同時に併願できるかどうかは、募集要項の記載次第で変わるため、併願を検討する場合は出願資格の欄を注意深く読む必要があります。併願の可否は年度の要項で必ず確認するべき事項であり、思い込みで準備を進めるのは避けたいところです。

他大学の大学院とあわせて併願する受験生も多く、学習院大学大学院経済学研究科だけに絞らず、専門分野が近い複数の大学院を比較検討したうえで出願先を決める人も少なくありません。併願する場合は、大学ごとに異なる出願期間・試験科目・研究計画書の指定字数を一覧化して管理しておくと、準備の抜け漏れを防ぎやすくなります。

学習院大学経済学部卒業者向け入試・推薦入試という内部進学ルート

学習院大学経済学部卒業者向け入試の特徴

学習院大学経済学部の卒業者・卒業見込者には、専用の入試区分が用意されています。学部時代の学修状況や卒業論文の内容を土台に研究計画を組み立てやすいことが大きな利点で、提出書類の一部が簡略化される特例が設けられている場合もあります。内部進学を検討している経済学部生は、学部3年次のうちから大学院進学の可能性を視野に入れ、ゼミでの研究テーマを大学院での研究計画につなげられるかを意識しておくと準備がスムーズです。

内部進学ルートであっても、面接試験や研究計画書の提出が不要になるわけではありません。学部での学びをどう発展させて大学院での研究課題にするかという説明責任は、外部からの受験者と変わらず求められます。卒業論文のテーマをそのまま流用するのではなく、大学院の2年間でどこまで掘り下げられるかという視点で研究計画を再設計する作業が必要になります。

推薦入試・早期卒業推薦入試の対象者

在学生を対象とした推薦入試や早期卒業推薦入試も設けられています。推薦入試は、学内での学業成績など一定の要件を満たした学生が対象で、通常の一般入試よりも早い段階で進路を固められることがメリットです。早期卒業推薦入試は、学部を早期に卒業する見込みの優秀な学生を対象とした制度で、該当する学生は限られますが、対象となる場合は大学院進学のスケジュールを大きく前倒しできます。

いずれの推薦区分も、対象要件は学部・学年ごとに細かく定められているため、興味がある学生は経済学部の教務窓口や指導教員に早めに相談し、自分が要件を満たすかどうかを確認しておくことをおすすめします。推薦入試は進路を早期に固められる一方で出願機会が限られるため、推薦区分の要件に届かなかった場合に一般入試へ切り替えられるよう、専門科目の学習は並行して進めておくと安心です。推薦入試での進学を検討している場合でも、研究計画書の準備を後回しにせず、学部の授業と並行して少しずつテーマを練り始めておくと、直前期に慌てずに済みます。

内部進学と外部受験、どちらを軸に準備すべきか

学習院大学経済学部に在籍していない受験生にとって、内部進学ルートは直接利用できる選択肢ではありません。外部からの受験者は一般入試・ERE方式・社会人入試のいずれかを軸に据えることになります。どの区分であっても、専門科目の基礎固めと研究計画書の作成は避けて通れないため、内部進学者かどうかにかかわらず、早い段階から準備の全体像を描いておくことが合格への近道です。他大学の経済学系学部・学科に在籍している人にとっては、学習院大学大学院経済学研究科は「外部進学」として競争が生じる先になるため、志望動機を学習院大学ならではの研究環境や指導体制と結びつけて説明できるかどうかも意識しておきたいポイントです。出身大学と異なる大学院を志望する理由を具体的に語れるかどうかは、内部進学者との差別化にもつながります。

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試験科目の傾向(専門科目・英語・小論文・面接)と過去問の活用法

専門科目で問われる範囲の考え方

一般入試の専門科目では、ミクロ経済学・マクロ経済学を中心とした経済理論の理解と、それを用いた分析力が問われる傾向があります。出題の形式や範囲の詳細は年度・日程によって変わるため、特定の年度の出題内容を鵜呑みにせず出題分野の傾向として捉える姿勢が大切です。学部レベルの標準的な教科書で扱われる需要供給分析、市場均衡、国民所得決定理論、成長理論などの基礎を、計算問題と論述問題の両方で使いこなせるように仕上げておくと安定します。

英語試験については、経済学の専門文献や統計資料を読み解く力を問う出題が想定されます。TOEICやTOEFLのスコア提出を課す大学院も増えていますが、学習院大学大学院経済学研究科でどのような英語評価の方式が採られているかは、募集要項側の記載を必ず確認してください。学部時代に英語論文を読み慣れていない人は、専門科目の対策と並行して、経済学の入門的な英語文献を少しずつ読み進めておくと、試験本番での長文への抵抗感が減ります。

社会人入試の小論文で意識したいこと

社会人入試の小論文は、専門科目の知識量そのものよりも、与えられたテーマや資料をどう論理的に読み解き、経済学的な視点で議論を組み立てられるかが評価の軸になりやすい設問です。実務経験を根拠にしつつも、感想や体験談で終わらせず、データや理論的枠組みに接続して論じる練習を重ねておくと、本番での対応力が高まります。日頃から新聞やニュースで取り上げられる経済トピックを、需要供給や政策効果といった経済学的な概念で説明し直す習慣をつけておくと、小論文の骨格を組み立てる練習にもなります。

過去問の入手方法と使い方

学習院大学は、大学院入学試験の過去問を公式サイトで公開しています。直近2年度分(執筆時点で確認できる範囲では令和8年度・令和7年度分)はオンラインでPDF形式のまま閲覧・入手でき、それより前の年度も含めて過去3年分はアドミッションセンターの窓口で原本を閲覧できます。ただし窓口での書き写し・写真撮影・コピーは認められていませんので、閲覧の際は要点をその場でメモに残すなどの工夫が必要です。

過去問は、出題形式や頻出テーマの傾向をつかむための素材として活用します。著作権上の配慮から、この記事では具体的な問題文の転載は行いませんが、過去問に取り組む際は「どの理論分野から出題されているか」「論述式か計算式か」「どの程度の難易度か」を自分なりに整理し、参考書や過去の講義ノートと突き合わせながら弱点をあぶり出す使い方が効果的です。同じ経済学研究科を目指す仲間や、大学院入試対策の指導者と一緒に過去問演習を振り返ると、自己流の解釈に偏るリスクを減らせます。過去問を解いた後は、正解できたかどうかだけでなく、「なぜその理論を使う必要があったのか」まで言語化しておくと、専門科目の理解が面接での説明力にもつながります。

参考書や学習教材の選び方

専門科目対策では、特定の一冊だけに頼るのではなく、標準的なミクロ経済学・マクロ経済学の教科書で基礎理論を体系的に押さえたうえで、演習問題集で計算力を鍛えるという二段構えが基本になります。教科書の選び方よりも基礎理論を反復して定着させる学習量のほうが結果を左右しやすい領域です。学部の授業で使用したテキストがあれば、まずはそれを一から解き直し、理解があいまいな単元を洗い出すところから始めると効率的です。

英語対策についても同様で、専門用語だけを暗記するのではなく、経済学の入門的な英語文献や統計資料を実際に読み進め、専門用語が文脈の中でどう使われるかに慣れておくことが、読解スピードの向上につながります。

専門科目対策と研究計画書作成の優先順位

限られた準備期間の中で、専門科目対策と研究計画書作成のどちらを優先すべきか迷う受験生は少なくありません。専門科目は基礎理論の反復で得点が安定しやすい一方、研究計画書は完成度を高めるほど時間がかかるという性質の違いがあります。出願までの残り期間が半年以上あるなら専門科目の基礎固めを優先し、残り2〜3か月に近づいてきたら研究計画書の推敲と面接練習の比重を高めていくというように、時期に応じて配分を変える考え方が実務的です。どちらか一方だけに偏った対策は、筆記試験は解けても研究計画書が粗いままだったり、逆に計画書は仕上がっていても専門科目で失点したりする結果につながりやすくなります。

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合否を左右する研究計画書の書き方(テーマ設定から仕上げまで)

研究計画書に何を書くべきか

学習院大学大学院経済学研究科の選考では、学力試験・面接試験・出身校の学業成績に加えて、研究計画書が合否判定の重要な材料として位置づけられています。大学院で研究したいテーマを、日本語で明確に説明することが求められ、指定の様式にワープロで作成するのが基本です。指定字数は選抜区分や年度によって「2,000字程度」から「4,000字以内」まで幅のある記載が見られるため、自分が出願する年度・区分の学生募集要項に記載された指定字数と様式を必ず確認したうえで作成してください。

研究計画書で評価されるのは、単に「関心があるテーマ」を並べることではなく、そのテーマがなぜ経済学的に検討する価値があるのか、先行研究と比べてどこに独自の切り口があるのか、修士課程の2年間(あるいは博士後期課程の年限)でどこまで明らかにできるのかを、筋道立てて説明できているかどうかです。テーマが壮大すぎると「2年間で本当に取り組めるのか」という実現可能性の面で疑問を持たれやすく、逆に狭すぎると学術的な意義が伝わりにくくなるため、テーマの粒度を調整する作業自体にも時間をかける価値があります。

研究者養成コースと専修コースで変わる書き方の軸

一般入試・ERE方式の志願票では、研究者養成コースと専修コースのどちらを希望するかを記入し、第2志望を選べる仕組みになっています。研究者養成コースを志望する場合は、先行研究上の未解決の問い、理論分析または実証分析の具体的な方法、そして博士後期課程へのつながりを意識した記述が求められます。一方、専修コースを志望する場合は、政策・企業・労働・金融・地域といった現実的な課題を経済学の分析枠組みでどう扱うかを軸に組み立てる方が、審査側の期待とかみ合いやすくなります。志望コースによって研究計画書の重心を変える意識を持つことが、説得力のある文章につながります。

研究計画書を仕上げるまでの実務的な手順

研究計画書は、思いついたテーマをいきなり文章化するのではなく、段階を踏んで仕上げるほうが完成度が上がります。まず関心のある分野の入門書・概説書に目を通して問題意識の輪郭をつかみ、次にその分野の先行研究を数本読んで「すでに何が明らかにされていて、何が残されているか」を整理します。そのうえで、自分が扱いたい問い、使いたいデータや理論的枠組み、想定される結論の方向性を箇条書きでまとめ、最後にそれを指定字数の文章へ落とし込むという流れが実務的です。

下書きの段階では、大学の教員や大学院進学の実績がある先輩、専門の指導者に見てもらい、「その問いは経済学研究科の指導対象として現実的か」「先行研究の理解に漏れがないか」といった観点でフィードバックを受けると、独りよがりな計画書になるリスクを大きく減らせます。提出直前の駆け込み添削では手戻りが大きくなりやすいため、出願締切から逆算して余裕を持った作成スケジュールを組んでおきましょう。一度書き上げた後も、1週間ほど時間を置いてから読み返すと、論理の飛躍や説明不足の箇所に気づきやすくなります。

研究計画書によくある失敗パターン

研究計画書でつまずきやすい典型例としては、扱いたいテーマが壮大すぎて2年間で検証しきれない、先行研究のレビューが不十分で「すでに明らかにされていること」を独自の発見のように書いてしまう、分析に使う方法論やデータの入手見込みがあいまいなまま「調査する」とだけ書いてしまう、といったパターンが挙げられます。これらの失敗は自分一人で読み返しても気づきにくいため、第三者に読んでもらうプロセスを必ず組み込んでおきたいところです。

逆に評価されやすい研究計画書は、テーマの背景、先行研究との関係、具体的な分析方法、想定される結論の方向性、研究を進めるうえでの課題という流れが一貫しており、読み手が「この人は入学後に何をどこまでやるつもりか」を明確にイメージできる文章になっています。

研究計画書と志望理由書は役割が違う

出願書類の中には研究計画書とは別に志望理由書の提出を求める区分もありますが、両者の役割は重なりつつも異なります。志望理由書が「なぜこの研究科・このコースで学びたいのか」という動機を説明する書類であるのに対し、研究計画書は「入学後に何をどう明らかにするのか」という研究の設計図を示す書類です。志望理由の熱意だけを繰り返し書いても研究計画書としての評価にはつながらないため、動機の説明は志望理由書側に、具体的な研究の中身は研究計画書側にというように役割分担を意識して書き分けると、両方の書類の完成度が上がります。

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面接試験で問われること・研究者養成コースと専修コースの選び方

面接試験で確認されるポイント

学習院大学大学院経済学研究科の面接試験は、研究計画書に書いた内容を土台に、その研究テーマへの理解の深さや実行可能性を確認する場として位置づけられます。研究計画書に書いた内容と口頭での説明に矛盾がないかは特に重視されやすいポイントで、想定質問への準備が甘いまま「書類は書けたが説明できない」状態で臨むと評価を下げかねません。テーマを選んだ理由、先行研究との関係、使用予定のデータや分析手法、研究を進めるうえで想定される難しさとその対処法などは、あらかじめ自分の言葉で説明できるように整理しておく必要があります。

社会人入試で出願する場合は、実務経験と研究計画のつながりについても質問されやすい傾向があります。「なぜ今、大学院で学び直したいのか」「実務での問題意識をどう学術的な問いに転換したのか」を筋道立てて語れるように準備しておくと、小論文と面接の一貫性が伝わりやすくなります。面接官は志望動機の熱意だけでなく、限られた在学期間で研究を完遂できる見通しがあるかどうかも見ています。仕事と研究の両立をどう計画しているかまで説明できると、実現可能性への説得力が増します。

研究者養成コースを選ぶべき人・専修コースを選ぶべき人

研究者養成コースは、博士後期課程への進学や研究職への就職を明確に見据えている人に向いています。学会発表や論文投稿を意識した研究デザインを組み立てられるかどうかが、面接でも評価の軸になりやすい部分です。専修コースは、大学院修了後に民間企業・官公庁・金融機関などで専門性を生かした職業に就くことを見据えている人に向いており、実社会の課題を分析にどう落とし込むかという説明力がより重視されます。

どちらのコースを選ぶか迷っている場合は、志望理由書や研究計画書を書き始める前の段階で、修了後にどのような進路を思い描いているかを一度言語化しておくと、コース選びだけでなく研究テーマの絞り込みもスムーズになります。第2志望のコースを選べる制度も用意されているため、どうしても決めきれない場合は、面接で両方の可能性を説明できるように準備しておくという方法もあります。コース選択は研究計画書の書き方だけでなく修了後の進路設計にも直結するため、入学後に軌道修正できる範囲がどこまでかも含めて、早い段階で情報を集めておくと安心です。

面接練習の進め方

面接対策は、想定質問への回答を一人で用意するだけでなく、第三者に模擬面接をしてもらい、説明の分かりやすさや論理の飛躍を指摘してもらう練習が効果的です。特に、研究計画書の専門的な内容を、面接官がその場で理解できる言葉に言い換える練習は、独学だけでは気づきにくい弱点が見つかりやすい部分です。オンライン家庭教師のような第三者の指導を活用し、模擬面接を複数回重ねておくと、本番での受け答えの安定感が増します。専門科目の対策で手一杯になり、面接練習を出願直前の数日に詰め込んでしまう受験生は少なくないため、研究計画書が固まった段階から少しずつ面接練習を並行させておくことをおすすめします。

想定質問リストの作り方

効果的な面接対策のひとつが、研究計画書の各段落から想定質問を逆算して書き出す方法です。「なぜこのテーマを選んだのか」「先行研究とどう違うのか」「どのデータをどう使うのか」「2年間で本当に終えられるのか」「入学後の指導教員候補は誰を想定しているか」といった質問を自分で洗い出し、それぞれに2〜3文程度で答えられるように準備しておくと、本番でのとっさの質問にも対応しやすくなります。想定外の質問への対応力は準備した質問リストの厚みに比例します。回答を丸暗記するのではなく、要点を自分の言葉で説明できる状態を目指すことが大切です。

博士後期課程への進学と出願準備の逆算スケジュール

博士前期課程から博士後期課程への接続

博士前期課程を修了した後に博士後期課程へ進学する場合、修士論文で扱ったテーマをどう発展させるかが研究計画の核になります。博士後期課程は研究者としての自立が問われる課程であるため、修士論文の延長線上にありながらも、新たな問いや分析視角を加えられるかどうかが評価のポイントになります。博士前期課程の在学中から、指導教員と博士後期課程進学の可能性について相談しておくと、研究計画の練り直しに十分な時間を確保できます。

社会人として実務経験を積んだ後に博士後期課程から挑戦する場合は、実務での問題意識を学術的な研究課題として体系立てて説明できるかが重要になります。一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜のいずれで出願するにしても、研究計画の具体性と実行可能性が問われる点は共通しています。博士後期課程は在学期間が長くなる分、途中で研究テーマの軌道修正が必要になる場面も出てきますが、出願時点での研究計画があいまいだと、その軌道修正の土台自体が組みにくくなります。

出願準備を逆算するためのモデルスケジュール

A日程(9月)・B日程(2月)という年2回の入試機会を前提にすると、出願準備は半年から1年単位で逆算しておくと余裕が生まれます。出願直前の数か月だけで研究計画書と専門科目対策を両立させるのは負担が大きく、テーマ選定の甘さが計画書に表れやすくなります。おおまかな逆算のイメージを整理すると次のとおりです。

時期の目安取り組むこと
受験の半年〜1年前志望分野の選定、先行研究の読み込み、経済学基礎(ミクロ・マクロ)の総復習
受験の4〜6か月前研究計画書の骨子作成、過去問での出題傾向の把握、英語対策の本格化
受験の2〜3か月前研究計画書の推敲・第三者フィードバック、専門科目の過去問演習、小論文対策(社会人入試の場合)
出願直前〜試験直前出願書類の最終確認、模擬面接の実施、直前期の弱点補強

このスケジュールはあくまで一般的な目安であり、実際の出願期間・試験日は年度ごとに学生募集要項で公表されます。特にB日程(冬入試)を軸に考えている人は、11月末前後に出願手続きが集中しやすい時期でもあるため、より詳細な日程の押さえ方は関連記事もあわせて参考にしてください。逆に、A日程を軸にする場合は夏休み期間が専門科目対策と研究計画書作成の重要な仕込み期間になるため、夏前までにどこまで準備を進めておくかを具体的に決めておくと、直前期の負担を分散できます。

独学だけで対策する場合の注意点

大学院入試は、学部入試と違って過去問集や対策本が豊富に出回っているわけではありません。専門科目の基礎固めは独学でも進められますが、研究計画書と面接対策は第三者の視点が入りにくい領域であるため、独学だけで仕上げようとすると、テーマの独自性や実行可能性の甘さに自分では気づけないまま出願してしまうリスクがあります。経済学の基礎から研究計画書の設計、面接練習までを一貫して相談できる環境を用意しておくと、限られた準備期間を効率的に使えます。仕事や学業と並行して準備する社会人・学部生にとっては、何を優先すべきかを客観的に整理してくれる第三者の存在が、準備期間全体の効率を大きく左右します。

他大学院との併願スケジュールを管理する視点

博士後期課程・博士前期課程のいずれを目指す場合でも、複数の大学院を併願する受験生にとっては、出願期間・試験日・研究計画書の指定字数が大学ごとに異なる点がスケジュール管理上の負担になりがちです。併願先ごとの締め切りを一覧化して管理することで、直前になって書類の準備が間に合わないという事態を避けやすくなります。学習院大学大学院経済学研究科のA日程・B日程がどの時期に位置するかを軸に、他の併願先の日程を書き出しておくと、全体のスケジュール感がつかみやすくなります。

働きながら準備する社会人受験生の時間管理

社会人入試や外部からの一般入試を、フルタイムで働きながら準備する受験生にとっては、平日にまとまった学習時間を確保しにくいことが最大の制約になります。通勤時間や昼休みなど細切れの時間を専門科目の復習に充て、休日に研究計画書の作成やまとまった演習を行うというように、学習内容の性質に応じて時間の使い方を分けると、限られた時間でも準備を進めやすくなります。繁忙期が予測できる仕事の場合は、その時期を避けて研究計画書の作成時期を前倒しするなど、自分の仕事のスケジュールと出願スケジュールをあわせて逆算しておくことも欠かせません。

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よくある質問(FAQ)

学習院大学大学院経済学研究科に経営学専攻はありますか

ありません。学習院大学では経営学分野は独立した「経営学研究科」が担っており、経済学研究科の募集単位は経済学専攻のみです。経営学的なテーマを研究したい場合は、経営学研究科の募集要項を確認してください。研究テーマが経済学と経営学のどちらの領域にも関わりそうな場合は、指導を希望する教員がどちらの研究科に所属しているかを事前に調べておくと、出願先を誤らずに済みます。

経済学部以外の出身でも出願できますか

一般入試・一般入試ERE方式・社会人入試のいずれも、出身学部を経済学部に限定する制度にはなっていません。ただし専門科目の筆記試験では経済学部生と同水準の知識が問われるため、経済学部以外の出身者は基礎理論を補う学習が独学や科目等履修などで必要になります。理系学部や法学部出身者が合格しているケースもあるため、出身学部だけで出願を諦める必要はありません。

社会人入試と一般入試はどちらを選ぶべきですか

実務経験があり、専門科目の筆記試験より小論文形式のほうが自分の強みを発揮しやすいと感じる場合は社会人入試が向いています。一方、経済学の基礎理論を体系的に学び直し、筆記試験で実力を示したい場合は一般入試が選択肢になります。どちらの区分にも出願資格の要件があるため、まずは自分が対象になるかを募集要項で確認しましょう。評価材料のどちらが自分の強みを発揮しやすいかという基準で決めるとよいでしょう。

ERE方式を使うにはどのくらいの成績が必要ですか

公式にはERE(経済学検定試験)の「EREミクロ・マクロ」区分でB+以上の成績が目安とされています。ERE試験の実施回数は限られているため、ERE方式での出願を検討するなら、早い段階から受検スケジュールを組み込んでおくことが欠かせません。基準に届かなかった場合に一般入試へ切り替えられるよう、専門科目の学習もあわせて進めておくと安心です。

研究計画書は何字くらい書けばよいですか

指定字数は選抜区分や年度によって「2,000字程度」から「4,000字以内」までと幅のある記載が見られます。自分が出願する年度・区分の学生募集要項の指定を必ず確認したうえで作成してください。字数の上限に近づけることよりも、指定字数の中でテーマ・先行研究との関係・研究方法・実現可能性を過不足なく説明できているかのほうが重要です。

過去問はどこで手に入りますか

大学公式サイトで直近2年度分がPDF形式で公開されているほか、過去3年分をアドミッションセンターの窓口で原本閲覧できます。ただし窓口では書き写し・写真撮影・コピーが認められていないため、要点をメモに残すなどの工夫が必要です。オンライン公開分から着手し、傾向をつかんだうえで窓口閲覧を追加するという順番で進めると効率的です。

A日程とB日程はどちらが有利ですか

制度上、どちらか一方が明確に有利という位置づけにはなっていません。A日程は9月、B日程は2月に実施され、どちらも一般入試・社会人入試等を含む正式な入試機会です。研究計画書や専門科目対策の仕上がり具合に応じて、無理のない日程を選ぶことが優先されます。仕上がりに自信が持てない状態でA日程に無理に間に合わせるよりも、B日程まで準備期間を確保して完成度を高めるという判断も十分に合理的です。

面接ではどんなことを聞かれますか

研究計画書に書いたテーマを選んだ理由、先行研究との関係、使用予定のデータや分析手法、研究を進めるうえで想定される難しさとその対処法などが問われやすい傾向にあります。社会人入試の場合は、実務経験と研究計画のつながりについても質問されやすい点を意識しておきましょう。想定質問への回答をあらかじめ文章化しておき、声に出して説明する練習を重ねておくと本番で焦りにくくなります。

まとめ|学習院大学大学院経済学研究科の入試対策

学習院大学大学院経済学研究科は、博士前期課程だけでも一般入試・一般入試ERE方式・社会人入試・学習院大学経済学部卒業者向け入試・推薦入試という複数の選抜区分を持ち、A日程(9月)・B日程(2月)の年2回の入試機会が設けられている研究科です。経営学専攻は存在せず経済学専攻のみという制度上の位置づけも、志望理由や研究計画を組み立てる前に押さえておきたいポイントです。

合否を左右する要素として特に重要なのは、専門科目・英語・小論文といった筆記試験の対策に加えて、研究計画書と面接試験の完成度です。研究計画書は指定字数や様式が選抜区分・年度によって異なるため、最新の学生募集要項を必ず確認したうえで、テーマ設定から先行研究の整理、文章の推敲までを段階的に進める必要があります。面接では研究計画書の内容を自分の言葉で説明し切れるかが問われるため、模擬面接などの実践的な練習を重ねておくことが有効です。準備の全体像を早い段階で描けるかどうかが、出願区分の選択から研究計画書の完成度、面接での説得力まで一貫して影響します。

本記事のポイントを整理すると次のとおりです。

  • 経済学研究科は経済学専攻のみで、経営学専攻は経営学研究科という別の研究科に属する
  • 博士前期課程はA日程(9月)・B日程(2月)の年2回。一般入試・ERE方式・社会人入試・内部進学ルート・推薦入試など複数の入り口がある
  • 一般入試は専門科目・英語・面接・学業成績・研究計画書の総合判定、社会人入試は小論文・英語・面接が中心
  • ERE方式はEREミクロ・マクロでB+以上の成績が目安となる代替ルート
  • 研究計画書の指定字数・様式は区分や年度で変わるため必ず最新の募集要項を確認する
  • 過去問は公式サイトで直近2年度分を公開、過去3年分は窓口で原本閲覧が可能(複写は不可)
  • 博士後期課程への進学も見据えるなら、博士前期課程在学中から研究テーマの発展性を意識しておく

大学院入試は学部入試以上に情報が分散しやすく、研究計画書や面接対策は独学だけでは客観的な評価を得にくい領域です。出願区分の選び方一つで対策の負担は大きく変わるため、まずは自分がどの選抜区分の出願資格を満たすかを整理し、研究計画書のテーマを言語化するところから始めてみてください。独学での対策に不安がある場合は、経済学の基礎固めから研究計画書の設計、面接練習までを一貫して相談できる専門の指導を活用するのも一つの方法です。学習院大学大学院経済学研究科の入試情報(学習院大学公式サイト)と、學習院大学経済学研究科「冬入試」の傾向と対策もあわせて確認しながら、自分に合った選抜区分と準備計画を組み立てていきましょう。経済学研究科以外の大学院進学の進め方に関心がある人は、経済学系大学院予備校の選び方|経済学研究科の入試対策や、学習院大学の他研究科の入試情報である學習院大学大学院人文科学研究科「春入試」の傾向と対策も参考になります。個別の状況に合わせた学習計画や研究計画書の方向性を相談したい場合は、大学院入試対策コースの無料相談を活用してみてください。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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