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学習院大学大学院人文科学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

「学習院大学 大学院 文学研究科」と検索してこのページにたどり着いた方に、最初にお伝えしたいことがあります。学習院大学の大学院に「文学研究科」という名称の研究科は存在しません。学習院大学で文学・語学・歴史・心理学・教育学などを大学院レベルで研究したい場合、志望先となるのは正式名称「人文科学研究科」です。学部の「文学部」に対応する大学院という理解のまま名前を探すと迷いやすいポイントなので、まずこの点をはっきりさせておきましょう。
人文科学研究科は、哲学専攻・美術史学専攻・史学専攻・日本語日本文学専攻・英語英米文学専攻・ドイツ語ドイツ文学専攻・フランス文学専攻・心理学専攻・臨床心理学専攻・教育学専攻・アーカイブズ学専攻・身体表象文化学専攻という12の専攻からなる研究科です。それぞれの専攻に博士前期課程(修士課程に相当)と博士後期課程が置かれており、志望するテーマに応じて専攻を選び、専攻ごとに定められた試験科目・提出書類で選考を受ける仕組みになっています。文学部で学んだ内容をそのまま延長する人もいれば、他大学・他学部から専門を深めるために外部受験する人、社会人になってから研究を志す人まで、志望動機の背景はさまざまです。
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この記事では、2027年度(令和9年度)入試を念頭に、人文科学研究科という研究科そのものの成り立ちから、出願資格の基本、博士前期課程・博士後期課程それぞれの入試機会、12専攻の研究内容、合否を左右する研究計画書の書き方、面接(口述試験)対策、過去問の入手方法、そして外部受験生や社会人が意識すべき逆算スケジュールまでを、出願準備の手順に沿って整理します。専攻名や研究科の全体像だけを漠然と眺めていても、自分の受験がどこまで進んでいるのかは把握できません。出願資格の確認、専攻選び、研究計画書、面接、過去問という五つの論点を、実際に手を動かす順番で並べ直すことを目指しました。
個別の専攻の春期入試日程・募集人員をピンポイントで知りたい方向けの深掘り記事は別途用意しているため、本記事では研究科全体を横断する視点を優先します。なお、専攻ごとの試験科目の配点や出願期間・試験日といった具体的な数値は年度によって変わります。本文で紹介する制度の枠組みは公式サイトの記載に基づいていますが、実際に出願する際は必ず学習院大学が公表する最新の学生募集要項で確認してください。募集要項は研究科共通のものと専攻別のものに分かれて公開されるため、両方に目を通したうえで、出願書類の準備に取りかかることをおすすめします。
学習院大学大学院人文科学研究科とはどんな研究科か
「文学研究科」ではなく「人文科学研究科」が正式名称
学習院大学の大学院案内を確認すると、文学部に対応する大学院組織は一貫して「人文科学研究科」という名称で運営されています。「文学研究科」という名称の研究科は公式サイト上に存在しません。私立大学の中には文学系の大学院を「文学研究科」と名付けている大学もあるため、その連想から学習院大学でも同じ名称だろうと考えてしまう受験者が一定数いると考えられます。出願書類やインターネット出願システムに研究科名を入力する場面、あるいは指導教員へのメールで研究科名に言及する場面で、思い込みのまま「文学研究科」と記載してしまうと、細かな確認のやり取りが余分に発生しかねません。
この名称の違いは些細に見えて、募集要項やシラバスを検索する際の検索キーワードに直結します。大学の公式サイト内検索や学内ポータルで資料を探すときも、「人文科学研究科」で統一して検索したほうが、教員紹介・専攻カリキュラム・過去問掲載ページなどの一次情報に早くたどり着けます。志望理由書や研究計画書の中でも、研究科名は正式名称で書くのが基本です。第三者に添削してもらう際も、まず研究科名の表記が正しいかどうかを最初に確認してもらう習慣をつけておくと安心です。
文学部との関係と研究科としての位置づけ
人文科学研究科は、学部段階の文学部で学んだ内容を大学院レベルまで発展させる場という性格を持っていますが、学部と大学院は別の組織として運営されているため、文学部の学生であれば自動的に進学できるわけではなく、大学院独自の入試を経て入学することになります。学習院大学の公式サイトでも、文学部のページ内に人文科学研究科の案内が置かれている構成になっており、学部と大学院の連続性を意識した情報設計がなされています。この構成自体が、「文学研究科」という学部由来の呼び方が生まれやすい一因とも考えられます。
他大学から外部受験する場合、志望する専攻が学部のどの学科・コースに対応しているのかを事前に把握しておくと、教員紹介や研究テーマの検索がしやすくなります。文学部の学科構成と大学院の専攻構成は必ずしも一対一で対応しているとは限らないため、学部案内のページと大学院案内のページを両方確認し、自分の研究テーマに近い教員がどちらの組織に所属しているかを突き合わせておくことをおすすめします。
教育学専攻のように、学部の学科名と大学院の専攻名がほぼ一致しているケースもあれば、心理学専攻・臨床心理学専攻のように学部段階では一つの学科であったものが、大学院で二つの専攻に分かれているケースもあります。学部時代の所属名をそのまま大学院の専攻名だと思い込まないことが、志望専攻を正しく特定する第一歩です。
12専攻と博士前期課程・博士後期課程の基本構造
人文科学研究科は、哲学専攻・美術史学専攻・史学専攻・日本語日本文学専攻・英語英米文学専攻・ドイツ語ドイツ文学専攻・フランス文学専攻・心理学専攻・臨床心理学専攻・教育学専攻・アーカイブズ学専攻・身体表象文化学専攻の12専攻で構成されています。各専攻には博士前期課程と博士後期課程が設置されており、博士前期課程は修士論文の提出によって「修士」の学位取得を目指す課程、博士後期課程は博士論文の提出によって「博士(課程博士)」の学位取得を目指す課程です。二つの課程は、同じ専攻名であっても求められる研究の深さや試験科目の組み合わせが異なるため、出願前にどちらの課程を志望するのかをまず決める必要があります。
博士前期課程では、標準修業年限2年のうち1年以上在学し、所定の授業科目について20単位以上を取得することが修士論文の提出資格になります。博士後期課程では、2年以上在学し所定の授業科目について16単位以上を取得することが博士論文の提出資格です。標準在学期間は3年間とされ、論文の提出期日は年2回(9月末と2月末)設けられています。自分の専攻がどちらの課程を主に募集しているか、そして研究テーマがどの教員の指導範囲に収まるかを早い段階で確認しておくことが、出願準備全体の土台になります。
大学院での研究環境という観点では、フランス文学専攻の約8万冊の蔵書のように、専攻ごとに固有の資料基盤が整えられている点も見逃せません。志望専攻の図書資料・アーカイブ資料の充実度は、研究計画の実現可能性に直結します。研究計画書の中で「学習院大学のこの専攻でなければ実行できない研究である」という説得力を持たせるためにも、専攻が持つ資料基盤や設備を具体的に把握し、志望理由と結び付けて説明できるようにしておくとよいでしょう。都心の目白キャンパスに立地している利便性も、他大学の研究者や資料館へのアクセスのしやすさという形で研究活動に影響することがあります。
専攻ごとの募集人員は年度や選抜区分によって変動するため、本記事では具体的な人数を挙げていません。募集人員の多寡だけで受けやすさを判断するのは早計です。募集人員が少ない専攻でも、志望者の研究テーマと専攻の研究資源が高い水準で一致していれば十分に合格を狙えますし、逆に募集人員が多い専攻でも、研究計画の詰めが甘ければ評価は伸びません。人数の情報よりも、自分の研究計画がその専攻でどれだけ実現可能かを優先して検討してください。
| 項目 | 博士前期課程 | 博士後期課程 |
|---|---|---|
| 目指す学位 | 修士 | 博士(課程博士) |
| 提出資格の目安 | 1年以上在学・所定20単位以上 | 2年以上在学・所定16単位以上 |
| 標準在学期間 | 2年 | 3年 |
| 論文提出期日 | 年度末が中心 | 年2回(9月末・2月末) |
この表からも分かるとおり、博士後期課程は博士前期課程よりも長期の在学と、年2回の論文提出機会を前提にした計画性が求められます。修士課程での研究をそのまま延長するのか、テーマを組み替えて博士課程に進むのかによって、出願書類に書くべき内容も変わってきます。
出願資格の基本と選抜区分の全体像
学校教育法にもとづく出願資格
学習院大学大学院の出願資格は、研究科共通の「一般選抜募集要項(共通)」に定められています。基本となるのは、学校教育法第83条に規定する大学を卒業した者、または卒業見込みの者という資格です。加えて、学校教育法の規定により大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者など、複数の資格区分が用意されています。区分によって提出すべき証明書類や審査の流れが異なるため、自分がどの区分に該当するのかを最初に整理しておくと、後の書類準備がスムーズになります。
四年制大学の学部を卒業見込みで出願する場合、合格後に実際の卒業(学士号の取得)が入学の条件になる点にも注意してください。卒業見込みで合格しても、期日までに学位を取得できなければ入学が取り消される扱いになるのが一般的です。短期大学・高等専門学校の卒業者、外国の大学を卒業した者など、個別審査が必要になりうる区分に該当する可能性がある人は、通常の出願より早い時期(例年11月頃)に大学へ資格審査を照会する必要があります。年末の出願直前になって「自分は出願できるのか」と慌てないよう、学部4年生や社会人受験者は早めに自分の資格区分を確認しておきましょう。
自分がどの資格区分に当てはまるのか、募集要項の文言だけでは判断がつかない場合は、抱え込まずに大学の窓口へ問い合わせるのが確実です。問い合わせを遠慮して自己判断だけで出願準備を進めると、出願直前に資格要件を満たしていないことが発覚し、その回の入試自体を受けられなくなるリスクがあります。特に海外の大学を卒業した人、大学以外の教育機関を経由してきた人は、早い段階で個別に確認しておくと安心です。
一般選抜・社会人・留学生など選抜区分の全体像
研究科共通の枠組みとしては、一般選抜のほかに、社会人を対象とした選抜、外国人留学生を対象とした特別選抜などが用意されています。学部からの内部進学者向けに推薦にあたる区分が設けられている研究科もありますが、区分の有無や名称は研究科・専攻によって異なるため、人文科学研究科の各専攻がどの選抜区分に対応しているかは、専攻別の学生募集要項で個別に確認する必要があります。選抜区分ごとに試験科目や提出書類の組み合わせが変わるため、志望する専攻がどの区分を実施しているかを確認しないまま準備を始めると、後から科目を追加で用意し直す事態になりかねません。同じ専攻の中でも、一般選抜と社会人選抜とで課される科目が異なる場合があるため、社会人として受験を検討している人は、一般選抜の情報だけを見て対策を進めないよう注意してください。
出願はインターネット出願方式で行います。出願にあたっては、研究科に共通する「一般選抜募集要項(共通)」と、専攻ごとの試験科目・提出書類が記載された研究科別の募集要項の両方を確認しなければなりません。この二重構造を見落とし、共通要項だけを読んで安心してしまうケースは少なくないため、専攻別要項まで必ず目を通してください。提出書類には、入学志願票・写真票・入学検定料振込依頼書といった研究科共通のものに加え、専攻ごとに卒業論文の写しや研究業績、資格証明書の提出を求められる場合があります。スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策コースでは、出願資格の確認から研究計画書の添削、面接練習まで、こうした二重構造を踏まえた個別サポートを行っています。
提出書類と検定料の流れ
出願手続きは、検定料の振込、インターネット出願システムへの入力、必要書類の郵送という順番で進みます。検定料の振込期間と出願書類の受付期間は別々に設定されていることが多く、振込を済ませただけで出願が完了したと勘違いしてしまう受験者もいるため、募集要項に記載された手続きの順番と締切を一つずつ照らし合わせて確認してください。郵送書類は、必着なのか消印有効なのかによって準備の余裕が大きく変わります。
証明書類の中には、出身大学の教務窓口に発行を依頼してから手元に届くまで数日から数週間かかるものもあります。成績証明書や卒業(見込)証明書、資格関連の証明書などは、出願期間が始まってから慌てて依頼するのではなく、出願期間の1〜2ヶ月前を目安に発行申請しておくと安心です。年末年始や大学の休業期間をまたぐ場合は、窓口の営業日自体が短くなることも見込んで、余裕を持ったスケジュールを組んでください。
写真票に貼付する証明写真も、規定のサイズ・背景色を満たしていないと差し替えを求められることがあります。出願直前に慌てて撮影するのではなく、他の証明書類を準備するタイミングであわせて撮影・印刷まで済ませておくと、出願直前の作業を減らせます。
出願前に確認しておきたいチェックリスト
出願直前になって慌てないよう、次の項目は事前に一つずつ確認しておくことをおすすめします。
- 志望する専攻が対応している選抜区分(一般選抜・社会人選抜など)
- 自分の出願資格の区分(卒業見込みか、既卒か、個別審査が必要な区分か)
- 研究科共通の募集要項と専攻別の募集要項、両方の最新版の入手
- 成績証明書・卒業(見込)証明書など、発行に時間がかかる書類の依頼時期
- 「入学後の研究計画書」の指定字数・様式(年度・区分ごとに要確認)
- 検定料の振込期間と出願書類の受付期間が別に設定されていないかの確認
博士前期課程は年2回、博士後期課程は年1回という入試機会の使い分け
博士前期課程は秋期・春期の年2回
人文科学研究科の博士前期課程は、例年、秋期(9月頃)と春期(翌年1〜2月頃)の年2回入試が実施されます。春期は「秋期に間に合わなかった人向けの追加募集」ではありません。専攻ごとに独立した募集人員・試験科目・提出書類が定められた、もう一つの正式な選考機会です。学部の卒業論文を仕上げてから出願したい人、秋期の結果を受けて研究計画を練り直した人、社会人になってから受験を決めた人など、それぞれの事情に応じてどちらの入試機会を使うかを検討することになります。
ただし、春期は募集人員が秋期より絞られる専攻もあり、「準備を年明けまで先送りできる」という意味ではありません。外国語試験の対策、専門分野の知識整理、研究計画書の作成、口述試験の練習にはいずれもまとまった時間がかかるため、どちらの時期に出願するかを早めに決め、残りの期間から逆算して準備計画を立てることが重要です。秋期に出願して不合格だった場合、春期までの数ヶ月をただ同じ答案を繰り返す期間にするのではなく、研究計画・文献理解・論述の弱点を洗い出す分析期間として使う姿勢が、結果的に合格可能性を高めます。専攻別の春期日程・募集人員の詳細な数値を確認したい場合は、学習院大学大学院人文科学研究科「春入試」の傾向と対策で12専攻ごとの一覧を扱っているので、あわせて参照してください。
博士後期課程は春期のみの年1回
博士後期課程は、博士前期課程と異なり春期のみ年1回の実施です。出願にあたっては修士論文の提出が必須要件になります。博士前期課程と同じ日程表に掲載されていますが、試験科目は専攻によって前期課程とは異なる組み合わせになる場合があります。たとえば心理学系の専攻では、後期課程になると専門科目に加えて外国語文献の読解力を問う科目が課されることがあり、史学系の専攻では、選択制の専門科目ではなく外国語文献読解と研究に関する論文の提出が求められることがあります。
博士後期課程を志望する場合、修士論文の要約を語れるだけでは不十分です。修士論文で明らかにした対象・方法・結論・限界を整理したうえで、博士課程の3年間(優秀な業績があれば短縮修了の制度が用意されている場合もあります)で何を新たに明らかにするのかを、自分の言葉で説明できる状態を作ることが口述試験対策の中心になります。修士論文の延長ではなく博士論文までの展望を示すという視点の切り替えが、前期課程との一番の違いです。
秋期と春期、どちらを選ぶかの判断軸
学部4年生の場合、卒業論文の提出時期と秋期入試の出願時期が近接することが少なくありません。卒業論文の完成度と研究計画書の完成度は必ずしも一致しないため、卒業論文をまだ書き終えていないことを理由に出願そのものを諦める必要はなく、卒業論文の構想段階までの内容を研究計画書に反映させて秋期に挑戦し、結果を踏まえて春期で研究計画をより具体化するという二段構えの考え方もできます。反対に、外国語の得点力がまだ安定していない場合は、秋期を模擬試験的な位置づけにして、春期までの数ヶ月で語学力を底上げするという使い方も現実的です。
社会人受験者の場合は、退職や休職のタイミング、勤務先の繁忙期との兼ね合いも判断材料になります。仕事が落ち着く時期に合わせて秋期・春期のどちらかに照準を絞り、その時期までに研究計画書と外国語対策を仕上げるという逆算の発想が、二回受験できるからといって両方に薄く手を広げるよりも安定した結果につながりやすくなります。
12専攻それぞれの研究内容から志望専攻を決める視点
人文科学研究科は12専攻という幅広い構成を持つため、まず「自分の研究テーマがどの専攻に属するのか」を確認する作業が出願準備の出発点になります。以下は各専攻が公式に掲げる研究領域の概要です。専攻名だけで判断せず、指導を希望する教員の研究テーマまで確認することが欠かせません。
| 専攻 | 主な研究領域 |
|---|---|
| 哲学専攻 | 西洋・日本の哲学思想史。原典を忠実かつ精確に読む作業を重視 |
| 美術史学専攻 | 日本東洋美術・西洋美術。国際性のある環境での研究 |
| 史学専攻 | 日本史・東洋史・西洋史の3分野を併設 |
| 日本語日本文学専攻 | 日本文学・日本語学・日本語教育を対象とした研究 |
| 英語英米文学専攻 | 英米文学・英語学に加え、アイルランド文学や女性史等にも対応 |
| ドイツ語ドイツ文学専攻 | 文学・言語学に加え、文化研究・メディア論・認知言語学まで指導範囲を確保 |
| フランス文学専攻 | フランス語圏の文学・思想・言語・演劇。約8万冊の蔵書と映像・新聞資料 |
| 心理学専攻 | 認知心理学・社会心理学・発達心理学・教育心理学 |
| 臨床心理学専攻 | 臨床心理士養成・公認心理師対応カリキュラム。個人スーパーヴィジョン重視 |
| 教育学専攻 | 高度な専門性を持つ教員養成と教育研究者の育成 |
| アーカイブズ学専攻 | 2008年開設の日本初のアーカイブズ学専門大学院課程。アーキビスト養成 |
| 身体表象文化学専攻 | 舞台芸術・マンガアニメーション・映像芸術。表象文化史・ジェンダー研究 |
専攻選びで確認すべきポイント
専攻名が近いからという理由だけで志望先を決めると、実際に指導を希望する対象資料や方法論が、在籍する教員の専門分野とずれてしまうことがあります。研究科・専攻紹介のページ、教員ごとの研究テーマ一覧、公開されている論文やシラバスを順番に確認し、自分のテーマを指導できる教員が在籍しているかどうかを判断してください。志願票には希望する指導教員名を記入する欄が設けられているため、出願書類を作成する前提として、教員との研究上の適合を確かめておく作業は避けて通れません。
また、心理学専攻と臨床心理学専攻のように、名称が似ていても養成する人材像が異なる専攻もあります。心理学専攻は認知・社会・発達・教育心理学など研究者養成に重心を置く一方、臨床心理学専攻は臨床心理士や公認心理師といった資格取得を視野に入れた実務養成の性格が強く出ています。自分が研究者を目指すのか、資格取得を伴う実務家を目指すのかによって、選ぶべき専攻は変わってきます。アーカイブズ学専攻や身体表象文化学専攻のように、比較的新しく開設された専攻は、扱う対象そのものが学際的であるぶん、志望理由書や研究計画書でも「なぜ既存の専攻ではなくこの専攻を選ぶのか」を明確に言語化しておく必要があります。
教員は在籍する専攻の中でも研究テーマや指導可能な範囲が一人ひとり異なり、在籍状況は年度によって変わることもあります。数年前の情報だけを頼りに志望教員を決めてしまうのは危険です。出願を検討する年度の教員紹介ページを必ず確認し、研究テーマの記載が古くなっていないか、担当科目に変更がないかをそのつど見直してください。加えて、専攻紹介ページに書かれている研究領域はあくまで大枠であり、実際に指導を受けられる範囲はより細かく分かれていることも珍しくありません。大枠の紹介文だけで判断せず、可能であれば教員本人の著作や論文にも目を通しておくと、志望理由の解像度が上がります。
専攻を大きく4つの系統で捉える
12専攻は初見だと数が多く感じられますが、大きく捉えると、文学・言語を扱う系統(日本語日本文学・英語英米文学・ドイツ語ドイツ文学・フランス文学)、歴史・美術史を扱う系統(史学・美術史学)、思想・心理を扱う系統(哲学・心理学・臨床心理学)、そして実務・応用領域を扱う系統(教育学・アーカイブズ学・身体表象文化学)という4つのまとまりに整理できます。同じ系統内の専攻同士は、外国語試験や専門科目の出題形式が似通う傾向があるため、志望専攻が決まりきっていない段階でも、まず系統単位で情報を集めておくと、後で専攻を絞り込む際に無駄が出にくくなります。
特に心理学専攻と臨床心理学専攻、哲学専攻と美術史学専攻のように、隣接する専攻を併願的に検討したくなるケースもありますが、専攻ごとに研究計画書のテーマも試験科目も独立して評価されるため、複数専攻を視野に入れる場合はそれぞれに応じた準備が別途必要になる点は理解しておいてください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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合否を左右する研究計画書の書き方(入学後の研究計画書が出願必須)
「入学後の研究計画書」に何を書くか
人文科学研究科(および国際文化交流研究科)では、出願時に「入学後の研究計画書」の提出が必須とされています。研究計画書は単なる志望動機の作文ではありません。入学後に何を、どのような方法で、どこまで明らかにするつもりなのかという研究の設計図であり、専門科目の筆記試験や口述試験と並ぶ、選考の核になる書類です。指定字数や様式は選抜区分・年度によって異なることがあるため、必ず出願年度の研究科別募集要項で最新の指定を確認してください。
研究科の説明が重視しているのは、既存知識をどれだけ暗記しているかではなく、自分で独自の研究を進める力があるかどうかです。したがって、筆記試験で専門用語を正確に説明できたとしても、研究計画書と口述試験で研究上の問い(リサーチクエスチョン)や方法を具体的に示せなければ、選考全体として評価が一貫しません。研究計画書は、筆記試験・口述試験の内容と矛盾しない一本の軸として仕上げる必要があります。
テーマ設定から仕上げまでの手順
研究計画書を書き進める手順は、大きく次のように整理できます。まず、これまでの学習や卒業論文で扱ってきたテーマの中から、大学院で深めたい問いを一つに絞り込みます。次に、その問いに関する先行研究を専攻分野の枠組みに沿って整理し、自分の研究がどこに新規性を持つのかを言語化します。そのうえで、対象とする資料・方法(文献研究、質問紙調査、実験、フィールドワークなど専攻によって異なります)を具体的に定め、最後に研究の意義と、指導を希望する教員のもとでなぜその研究が遂行できるのかを結び付けます。
「〜について研究する」という曖昧な書き方のままでは、口述試験で問いを深掘りされたときに答えに詰まりやすくなります。「何を明らかにするのか」を一文で言い切れる状態まで抽象度を下げてから清書する作業を、複数回繰り返してください。文学・語学系の専攻であれば作品や言語現象のどの側面を分析するのか、史学系であれば扱う史料の種類と時代・地域の限定を、心理学系であれば測定する構成概念と調査・実験のデザインを、それぞれ具体的に書き込む必要があります。研究計画書の一般的な書き方の型については、東京都立大学大学院人文科学研究科の研究計画書の書き方でも、専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する考え方を扱っているので、あわせて参考にできます。
研究計画書でよくある失敗パターン
添削の現場でよく見られる失敗の一つが、先行研究の紹介だけで紙幅の大半を使い、自分がそこに何を付け加えるのかという肝心の部分が数行しか書かれていないパターンです。先行研究の要約は前提であって目的ではありません。先行研究をどれだけ的確に整理できても、それだけでは「あなたが何を新しく明らかにするのか」という問いへの答えにはならないため、紙幅の配分としては先行研究の整理よりも、自分の問い・方法・意義に多くの分量を割く構成を意識してください。
もう一つ多いのが、研究テーマの範囲が広すぎて、標準的な在学期間内に扱いきれない設計になっているパターンです。壮大なテーマ設定は意欲の表れとして好意的に受け取られる場合もありますが、口述試験では「その範囲を本当に定められた年限で終えられるのか」を具体的に問われます。対象とする資料や事例を絞り込み、修士課程・博士課程それぞれの期間で現実的に完了できる規模まで研究計画を調整しておくことが、口述試験での説得力につながります。
三つ目によく見られるのが、研究の方法だけを詳しく書き、なぜその方法を選んだのかという理由づけが抜けているパターンです。方法の選択には必ず理由がセットになっているべきで、「先行研究でよく使われているから」という説明だけでは不十分です。自分の問いに対してその方法が最も適している理由を、他の方法と比較しながら書けると、研究計画書全体の一貫性が高まります。これら三つの失敗パターンは、いずれも「書いた本人には自明でも、読み手には伝わっていない」という共通点を持っています。第三者に読んでもらい、疑問点を挙げてもらう工程を必ず挟んでください。
面接(口述試験)で問われること・対策の進め方
口述試験で評価される観点
人文科学研究科の入試では、専門科目・外国語の筆記試験に加えて、多くの専攻で面接(口述試験)が実施されます。口述試験で問われるのは、単に研究計画書の内容を暗唱できるかどうかではありません。想定していなかった角度から質問されたときに、自分の研究の前提・限界・代替案をその場で言葉にできるかどうかが見られています。研究計画書に書いた内容を、別の言い方で説明し直せるかどうかが実質的な評価ポイントです。
具体的には、「その研究テーマを選んだ理由」「先行研究と自分の研究の違い」「使用する資料や方法を選んだ根拠」「研究を進めるうえで想定される困難とその対処」「学習院大学の当該専攻でなければならない理由」といった質問が一般的です。学部からの内部進学者であっても、外部から受験する場合であっても、聞かれる観点そのものは大きく変わりません。ただし外部受験者の場合は、志望する教員の研究内容や専攻のカリキュラムを在学生ほど自然には把握できないため、意識的に情報を集めておく必要があります。
質問への答え方についても、一問一答のように短く切り上げるのではなく、結論から述べたうえで理由や具体例を続ける構成を意識すると、限られた面接時間の中でも研究に対する理解の深さを伝えやすくなります。結論を先に述べてから説明を補う話し方は、口述試験に限らず研究発表全般で評価されやすい型でもあります。
対策の進め方
口述試験対策は、研究計画書を書き終えた後に始めるのではなく、研究計画書を練り上げる過程と並行して進めるのが効率的です。研究計画書の各段落について「なぜそう言えるのか」を自問し、答えられない箇所があれば、その段落自体を書き直します。仕上げの段階では、家族や友人など研究の専門家ではない相手に研究内容を説明し、伝わらなかった部分を洗い出す練習も有効です。専門用語に頼らずに研究の核心を説明できれば、口述試験本番でも落ち着いて対応しやすくなります。
面接では出身校の学業成績も総合判定の材料になります。口述試験だけを切り離して対策するのではなく、筆記試験・研究計画書・学業成績を同じ研究の軸で一貫させておくことが、結果的に口述試験の受け答えを安定させます。一人で練習を続けていると質問の幅が偏りやすいため、指導教員候補への研究相談や、第三者に想定質問を出してもらう機会を意識的に作ってください。臨床心理学専攻のように実務養成の性格が強い専攻では、資格取得後にどのような現場で働きたいかまで踏み込んで問われることもあるため、キャリアの方向性も併せて言語化しておきましょう。
面接練習の頻度とタイミング
口述試験の練習は、出願直前に1〜2回まとめて行うよりも、研究計画書の改稿と並行して複数回に分けて行うほうが効果的です。研究計画書の版が変わるたびに、口述試験の想定問答も作り直す意識を持つと、書類の内容と受け答えの内容がずれにくくなります。最初の練習では答えられなかった質問を記録しておき、次の練習までにその部分を研究計画書へ反映させるというサイクルを、出願までに最低でも数回は回しておきたいところです。面接の実施形式(対面か、オンラインを併用するか)は専攻・年度によって案内が異なることがあるため、当日の形式は必ず募集要項や受験票の案内で確認し、オンライン形式が案内された場合は通信環境や機材の事前チェックも忘れないようにしてください。
想定問答を自分で作る方法
口述試験の対策として、研究計画書の各セクションから逆算して質問リストを自作する方法があります。研究計画書の一文一文に「なぜ」を付けて自問すると、面接官が実際に投げかけそうな質問の多くを事前に洗い出せます。たとえば「この時代・この作品を選んだ理由」「この方法でなければならない理由」「この教員でなければならない理由」というように、研究計画書の主要な決定一つひとつに理由づけの質問をぶつけてみてください。
答えに詰まった箇所は、研究計画書自体の説明不足であることが多いため、口述対策用のメモを作るだけでなく、研究計画書の該当箇所を書き直す作業とセットで進めると、書類と受け答えの両方の完成度が同時に上がります。
複数の専攻を視野に入れている場合、口述試験の日程が近接し、準備の優先順位づけが難しくなることもあります。専攻ごとに評価される観点は共通していても、研究計画の中身は専攻に合わせて作り込む必要があるため、直前になって使い回しの研究計画書で臨むことがないよう、早い段階から専攻ごとの準備時間を分けて確保しておいてください。
過去問の入手方法と使い方(公開範囲・著作権への配慮)
公式サイトでの公開範囲
学習院大学は、公式サイトの「過去の入学試験問題」ページで、学部・大学院・専門職大学院を含む過去の入学試験問題を公開しています。オンラインでは直近2年分がダウンロード可能な形で掲載されており、各年度の試験問題は実施年の7月上旬から翌々年6月下旬まで掲載される運用です。それ以前の年度分については、アドミッションセンターの窓口で過去3年分の原本を閲覧できますが、書き写し・写真撮影・コピーはいずれも不可とされています。窓口の利用時間は平日9時から11時30分・13時から16時30分、土曜は9時から12時までで、夏季・冬季休業期間や試験期間中は利用できません。
この公開範囲は研究科共通の方針として案内されており、人文科学研究科だけが特別に手厚い、あるいは制限されているという記載は確認できません。そのため、専攻ごとの出題傾向を把握したい場合は、オンライン公開分をまず確認したうえで、不足する年度分は窓口での閲覧を計画的に利用する必要があります。窓口は利用できる曜日・時間が限られているため、遠方から通う受験者ほど、事前に開室状況を確認してから訪問日を決めるようにしてください。
複数年度分をまとめて閲覧したい場合、1回の訪問で全ての年度・専攻を見きれないこともあります。優先順位をつけて訪問回数を計画することが、限られた開室時間を有効に使うコツです。志望専攻の直近年度から遡って確認し、余裕があれば併願を検討している専攻の過去問にも目を通すという順番で進めると、時間を無駄にしにくくなります。
過去問を著作権に配慮しながら活用する方法
過去問の問題文をそのまま転載したり、SNSやまとめサイトに書き写して共有したりする行為は著作権上のリスクを伴います。本記事でも問題文そのものは扱いません。実際の対策では、公開されている過去問から「どの分野の知識が繰り返し問われているか」「外国語試験がどの言語・分野の原書読解を想定しているか」「専門論述がどの範囲の理論・史料を前提にしているか」といった出題テーマの傾向を読み取ることに重点を置いてください。
過去問演習は、時間を計って本番同様に解く「実戦演習」と、解いた後に自分の知識の穴を洗い出す「復習」の両方をセットで行うと効果が上がります。問題を解いて終わりにせず、間違えた箇所を研究計画書のテーマ理解にも接続する意識を持つと、筆記対策と研究計画書対策を同時に進められます。窓口閲覧分は複製できないため、その場で出題分野・設問形式・時間配分をメモにまとめ、後から見返せる自分専用の分析ノートを作っておくと、限られた閲覧時間を有効に使えます。
大学院情報サイトとの付き合い方
大学院受験に関する情報サイトや個人発信のまとめ記事には、選抜区分や難易度に関する一般的な整理が載っていて便利な反面、年度更新が追いついていない記載や、他大学の情報と混同したまま公開されている記載も見受けられます。二次情報サイトは概要をつかむ入口として使い、最終判断は必ず大学公式サイトの募集要項で行うという役割分担を徹底してください。特に出願資格の細かな区分、提出書類の様式、試験科目の詳細については、二次情報サイトの記載だけを根拠に準備を進めることは避けるべきです。難易度や倍率を強調する記事ほど、出典が明示されていないことが多い点にも注意してください。数値の根拠が示されていない情報は、参考程度にとどめ、出願資格や試験科目のような実務的な判断には使わないようにしましょう。
外部受験生・社会人が気をつけたい出願準備の逆算スケジュール
出願準備を逆算する
学習院大学の学部出身者ではない外部受験生や、社会人として受験を検討している人は、学内で共有されやすい教員情報や授業の前提知識を、自分で一から集める必要があります。残り期間ではなく残っている作業の数で進捗を管理することが、準備の遅れに気づく手がかりになります。過去問の時間内演習、外国語の語彙・構文の復習、研究計画書の改稿、提出論文や卒業論文相当の資料整備、口述試験の練習といった作業を一覧にし、それぞれに必要な反復回数を見積もってください。
| 時期の目安 | 優先して進めたいこと |
|---|---|
| 受験の1年前後 | 志望専攻の決定、指導を希望する教員の研究テーマ確認、外国語の基礎固め |
| 受験の半年前後 | 研究計画書の初稿作成、専門科目の過去問分析、研究室訪問の検討 |
| 受験の3ヶ月前後 | 研究計画書の改稿・添削、外国語原書読解の演習、口述試験の想定問答づくり |
| 出願直前〜試験直前 | 出願書類の最終確認、模擬面接、過去問の総仕上げ |
研究室訪問(教員への事前の研究相談)は、必須の手続きではありませんが、実際に指導教員と研究テーマの方向性をすり合わせておくことで、研究計画書の説得力が増し、口述試験での受け答えも具体的になりやすいという利点があります。訪問を希望する場合は、専攻の窓口や教員紹介ページに記載された連絡方法に従い、早めに打診してください。一度書いて終わりではなく、添削を受けて直す時間まで確保できるかを基準に、逆算スケジュールの余裕を判断すると計画が現実的になります。外部受験全般の視点をさらに詳しく知りたい場合は、東京都立大学大学院 人文科学研究科の外部院試を徹底解説も参考になります。
社会人受験者が意識したいこと
社会人として出願する場合、仕事と両立しながら研究計画書の改稿や外国語の学習時間を確保する必要があります。平日にまとまった学習時間を確保しにくい社会人ほど、週単位で「今週中に研究計画書のどの段落を直すか」を具体的に決めておくと、学習が後回しになりにくくなります。社会人を対象とした選抜区分の有無や条件は専攻によって異なるため、研究科別の募集要項で該当区分を確認したうえで、独学だけで不安が残る部分は、研究計画書の添削や口述試験の模擬練習など、第三者の視点を借りられる体制を早めに整えておくことをおすすめします。通勤時間を外国語の音読・単語の復習にあて、休日の一定時間を研究計画書の改稿にあてるというように、生活のリズムに合わせて作業の種類を割り振ると、限られた時間でも準備を積み上げやすくなります。仕事を続けながらの受験は、独学だけで完結させようとすると息切れしやすい準備でもあります。研究計画書の添削や口述試験の練習相手を、家族・友人・専門の指導者の中から早めに確保しておくことが、最後まで走り切るための土台になります。
進捗を可視化するために、研究計画書の版数、外国語の演習回数、過去問演習の実施日といった項目を簡単な表やメモで記録しておく方法も有効です。感覚だけで「進んでいる気がする」と判断すると、対策の偏りに気づきにくくなります。数週間おきに記録を振り返り、手薄になっている分野がないかを確認する習慣をつけておくと、出願直前に慌てて詰め込む事態を避けやすくなります。
よくある質問(FAQ)
学習院大学大学院に「文学研究科」はありますか。
学習院大学の大学院に「文学研究科」という名称の研究科はありません。文学・語学・歴史・心理学・教育学などを研究する大学院組織の正式名称は「人文科学研究科」です。出願書類や資料検索、教員へのメールなどでは正式名称を使うようにしてください。名称の思い込みは、資料探しや問い合わせのやり取りで余分な手間につながります。学部の「文学部」に対応する大学院という理解のまま探し続けると、公式サイト内検索でも目的のページにたどり着きにくくなる点に注意してください。
人文科学研究科の入試は年に何回ありますか。
博士前期課程は例年、秋期(9月頃)と春期(翌年1〜2月頃)の年2回実施されます。博士後期課程は春期のみ年1回の実施です。具体的な出願期間・試験日は年度により変わるため、最新の学生募集要項で確認してください。秋期に出願するか春期に出願するかは、卒業論文の進み具合や研究テーマの熟度、そして社会人であれば仕事の繁忙期との兼ね合いから総合的に判断するとよいでしょう。
学習院大学の学部出身者でなくても外部受験できますか。
外部受験は可能です。ただし学内で共有されやすい教員情報やカリキュラムの前提を自分で調べる必要があるため、専攻紹介・教員の研究テーマ・シラバスを早めに確認し、志望する教員との研究上の適合を出願前に見極めておくことが重要です。研究室訪問を活用して直接相談する受験者も少なくありません。専攻紹介ページや教員紹介ページに掲載された研究業績・担当授業を事前に読み込んでおくと、相談の質も高まります。
研究計画書はいつまでに、どのくらいの分量で書けばよいですか。
人文科学研究科では出願時に「入学後の研究計画書」の提出が必須です。指定字数・様式は選抜区分や年度によって異なることがあるため、断定はできません。研究科別の学生募集要項に記載された最新の指定字数・様式を必ず確認したうえで、出願期間の直前ではなく数ヶ月前から初稿を作り、改稿する時間を確保してください。一度で完成させようとせず、指導教員候補や第三者の意見を受けて書き直す前提でスケジュールを組むと安全です。
面接(口述試験)ではどのようなことを聞かれますか。
研究テーマを選んだ理由、先行研究との違い、使用する資料・方法の妥当性、研究を進める上での想定される困難、その専攻でなければならない理由などが一般的な質問です。研究計画書の内容を別の言葉で説明し直せるかどうかが評価されるため、暗記ではなく理解を軸に準備してください。想定外の質問への対応力は、一人での練習だけでは身につきにくい部分でもあります。
過去問はどこで、どのくらいの期間分手に入りますか。
大学公式サイトの「過去の入学試験問題」ページで直近2年分がオンライン公開されています。それ以前の年度分は、アドミッションセンターの窓口で過去3年分の原本を閲覧できますが、書き写し・撮影・コピーは認められていません。閲覧できる時間帯が限られるため、事前に開室状況を確認してから訪問してください。過去問は問題文の転載ができないため、出題テーマの傾向をつかむ目的で活用しましょう。
社会人でも出願できますか。
研究科共通の枠組みとして社会人を対象とした選抜区分が用意されています。専攻ごとの対応状況や条件は異なるため、研究科別の学生募集要項で該当する区分の出願資格・提出書類を確認してください。仕事と両立しながらの準備になるため、学習時間の割り振りも早めに検討しておくと安心です。勤務先の繁忙期を避けて秋期・春期のどちらに照準を絞るかを早めに決めておくと計画が立てやすくなります。
心理学専攻と臨床心理学専攻はどう違いますか。
心理学専攻は認知・社会・発達・教育心理学などを扱い、研究者養成に重心があります。臨床心理学専攻は臨床心理士養成・公認心理師対応カリキュラムを備え、個人スーパーヴィジョンを重視した実務家養成の性格が強い専攻です。資格取得後のキャリアをどう描くかによって、選ぶべき専攻が変わってきます。
まとめ|学習院大学大学院人文科学研究科の入試対策
学習院大学の大学院で文学・語学・歴史・心理学・教育学などを研究したい場合、志望先の正式名称は「文学研究科」ではなく「人文科学研究科」です。この記事のポイントを整理します。
- 人文科学研究科は12専攻からなり、各専攻に博士前期課程・博士後期課程が置かれている
- 出願資格は学校教育法第83条を基本に複数区分があり、個別審査が必要な場合は例年11月頃までに大学へ照会する
- 博士前期課程は秋期・春期の年2回、博士後期課程は春期のみ年1回の入試機会がある
- 専攻選びは専攻名だけでなく、指導を希望する教員の研究テーマとの適合まで確認する
- 出願時には「入学後の研究計画書」の提出が必須で、研究上の問いを一文で言い切れる状態まで練り上げる
- 面接(口述試験)では研究計画書の内容を別の言葉で説明し直せるかどうかが問われる
- 過去問は直近2年分がオンライン公開、それ以前は窓口で閲覧のみ可能(複製不可)
研究科名の混同、出願資格の細かな区分、専攻ごとに異なる試験科目、そして研究計画書と面接の一貫性という論点は、どれも公式サイトの情報を断片的に読むだけでは全体像がつかみにくいものです。出願資格→専攻選び→研究計画書→面接→過去問という順番で準備を進めると、公式サイトに散らばった情報を自分の出願準備の文脈で整理し直すことができます。専攻ごとの春期入試の日程・募集人員をさらに詳しく確認したい場合は、學習院大学大学院人文科学研究科「春入試」の傾向と対策で12専攻ごとの日程・募集人員を扱っているので、あわせて参照してください。
研究計画書の練り上げや口述試験の練習を一人で進めることに不安がある場合、第三者の視点を早い段階で取り入れることが遠回りに見えて実は近道になることがあります。独学での対策に不安が残る部分は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策コースでは、出願資格の確認から研究計画書の添削、口述試験の模擬練習まで、個々の専攻・研究テーマに合わせた対策を行っています。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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