【大学編入】これでわかる!大阪大学人間科学部の傾向と対策
大学編入2023.02.12
目次
大学概要
大阪大学人間科学部は、日本ではじめて設立された「人間科学部」です。1972年に大阪大学文学部から独立する形で、心理学、社会学、教育学の講座からなる学部として発足したといいます。現在は、学部は行動学科目、社会学科目、教育学科目、共生学科目の4学科目と学部英語コース、大学院は行動学系、社会学・人間学系、教育学系、共生学系の4学系からなる学部へと発展しています。
今回は、特に、大阪大学人間科学部教育学科目の3年次編入学試験を受験される方向けの内容を記載していきます。
参考:「人間科学とは」大阪大学人間科学研究科/人間科学部(外部へ移動します)
募集概要
大阪大学人間科学部の試験概要
※2023年度の入試概要になります。
募集要項は例年5月頃に公開されます。
大阪大学人間科学部教育学科目3年次編入学試験の詳細はこちら
教育学部人間発達学科の募集人員は10名となっています。
教育学科目のみで10名を募集しているのではなく、(A)行動学、(B)社会学、(C)教育学、(D)共生学 の全学科目区分の中で10名を募集しています。
※①、➁、③は大学学部所定の様式に必要事項を記入する
出願に必要な書類や記入方法については、詳細は大学HPをご確認ください。
※上記の入学料及び授業料は令和4年度入学者に適用されたものであり、令和5年度入学者は変更の可能性があります。詳しくは大学HPをご確認ください。
倍率と合格者数
過去の募集人数・志願者数・合格者数・倍率は以下の通りです。
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
2021年 | 10人 | 34人 | 10人 | 3.4倍 |
2020年 | 10人 | 69人 | 10人 | 6.9倍 |
2019年 | 10人 | 71人 | 10人 | 7.1倍 |
募集人数の変動はないものの、志願者数が大きく変動しています。(A)行動学、(B)社会学、(C)教育学、(D)共生学の4つの志願者のうちの合計の合格者数が10名になっているので、かなり狭き門になっているといえるでしょう。この表は、(A)~(D)のすべての科目の志願者数・合格者数の総数を示しています。
教育学科目の合格者数は例年2~3名程度の傾向にあります。
試験科目の傾向と対策
入学者の選抜は、外部英語検定試験スコア、学力検査、編入学希望調書、成績証明書を総合して判定されます。学力検査は、筆記試験(小論文、専門基礎科目)及び口述試験により行われます。
外部英語検定試験スコアの換算
大阪大学が公表している、スコア換算の目安は次の通りです。
TOEFL-iBT | TOEIC L&R及びS&W | IELTS | 換算後の 「英語」成績 |
103 | 910 | 7.0 | 93 |
95 | 840 | 6.5 | 86 |
88 | 790 | 6.0 | 79 |
80 | 730 | 5.5 | 72 |
71 | 670 | 5.0 | 64 |
※TOEICについては、TOEIC S&W(400点満点)のスコアを2.5倍したものとTOEIC L&R(990点満点)のスコアを合算してから、990点満点に圧縮したものを活用されます。
出願時に提出したスコアを「英語」の成績として評価されます。スコアの変換の目安も募集要項に記載されています。上記の通り、TOEIC L&R及びS&Wで840点または、IELTS6.5、TOEFL-iBT95 点のいずれかを取得している場合、で英語の成績は86点として換算されます。
なお、TOEICの換算方法については、「TOEICについては、TOEIC S&W(400点満点)のスコアを2.5倍したものとTOEIC L&R(990点満点)のスコアを合算してから、990点満点に圧縮したものを活用します。」との記載があり、スピーキングとライティングの点数が比較的大きなウエイトを占めます。TOEICでの換算を狙う場合は、その点も留意して学習していくことが大切です。
換算の目安については、募集要項に詳しく記載されていますので、詳しく知りたい方は、大学HPからご確認ください。
学力検査の日程と概要
学力検査の試験科目は以下の通りになります。
試験科目は小論文・専門基礎科目・口述試問になります。
小論文の試験では、例年2問構成となっています。「教育システムについて」や「人間開発が進んだ社会にするためには何が必要か」といった質問が出題されます。問題文を読み込むことで解答できる問題であり、難易度は標準的と言えます。例年150字での要約問題と400字程度で本文を踏まえて自身の意見を述べる設問が出題されます。90分という試験時間の中でいかに論理的に自身の意見を記入できるかが合格の鍵になっています。
専門基礎科目では、教育学に関した基礎的な内容が問われます。すべて論述形式で、時数の制限もありません。「コロナ禍で変化した教育方法について」や「校則の意義と課題」など、その年の時事問題をベースとした出題が行われる傾向にあります。自身の意見についても記述を求められることが多いので、数多くの小論文を解き、繰り返し添削指導を受けることが大切です。
口述試問では、志望動機や研究したい内容について質問されます。大阪大学への編入を志望した理由は、教育学科目をはじめとした各専門科目に興味を持った理由について、述べられるように準備をおこないましょう。
例年、受験生1名に対して、3名程度の面接官が質問を行います。面接の時間は、約20分程度です。
過去問公開状況について
では、過去1年分の試験問題を大阪大学人間科学部HPにて公開しております。試験問題を確認したい方は、大学HPをご確認ください。
※大学都合により、過去問の公開状況が変わっている場合があります。
合格者の傾向
大阪大学の受験生は、北海道大学や秋田大学の教育学部を併願する受験生が多くなっています。このため、上位校を狙う受験生が多く集まる傾向にあります。例年、合格者が少ないため、早いうちから学習を進めていくことが大切です。特に早いうちから、英語の長文読解や和訳対策に力を入れ、試験の半年前ぐらいから本格的に口述試験の対策を進めていくことが、合格の鍵になります。
合格者のおすすめ参考書
教育学部へのおすすめの参考書はこちら。
※準備中
大阪大学の編入学試験に合格するなら
大阪大学人間科学部教育学科目をはじめとした国公立大学を受験する場合、1年生の冬ごろから勉強を進めている場合が多いです。旧帝大や中央大学をはじめとした、難関国公立大学どの上位校の受験も考えて、早いうちから英語外部試験や小論文・教育学の対策をいかに重点的にできるかが、大切になってきます。ほとんどの設問が、論述形式で解答する問題になっているので、記述した内容を講師に添削してもらい、よりより答案を作れるように準備を進めていきましょう。
大阪大学人間科学部教育学科目の編入学試験は、英語・小論文・専門基礎科目と口述試験のすべての対策をバランス良く行うことが必要です。口述試問では、志望動機について、建設的に分かりやすく答えられるよう準備を行う必要があります。面接試験だからと、甘くとらえずに、教育学の基本知識(大学1・2年生レベル)を理解したうえで、自分のやりたいことを明確に話せるようにしておくことで合格に繋がるでしょう。
また、先述したように、大阪大学をはじめとした旧帝レベルの大学を受験する人たちが多く受験するため、早い時期から、入念な準備を行うことが大切になります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
スプリング・オンライン家庭教師には、大阪大学人間科学部教育学科目の編入学試験で受験生を合格に導いた講師も在籍しています。受験生一人ひとりに合った最適な講師の指導で最短の合格を導きます。
大学編入は大学を変える最後の機会です。
大阪大学人間科学部教育学科目をはじめとした難関大学の合格を目指すなら、ぜひ一度無料相談ください。
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