【大学編入】大阪大学人間科学部第3年次編入学試験　合格体験記

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大学編入2024.11.22

【© DrKssn / Wikimedia Commons, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=48525887による

1 受験をしようと思った経緯
2 スプリング・オンライン家庭教師との出会い
3 勉強への取り組み方
4 試験直前期・当日
5 試験を終えて
6 おわりに

受験をしようと思った経緯

　私が大阪大学へ編入する事をきめたのは、私が働いている塾のオーナーが勧めてくれたからでした。　

　私は、現役で関西大学を受験し、失敗しました。そして、浪人から逃げるようにしてイギリスのケント大学心理学部に入学しました。それから、計3年ケント大学で過ごしましたが、パンデミックの影響もあり、学費を払うのが難しくなり、2年の休学を挟んで2023年8月に中退する事になりました。その後、大学への再入学を考えていた私に、塾のオーナーが大阪大学への三年次編入を勧めてくれ、編入学を真剣に考えるようになりました。

　そして、2024年1月ごろから本格的に編入する大学を探し始めました。私の関心分野が学べる学部を持つ大学や、興味をそそる研究をされている教授がいる大学を片っ端からリストアップし、三年次編入の募集があるかどうかを調べました。そして、その中でも特に気になる教授には直接アポを取り、お話を伺いに行きました（大阪大学に加え、富山大学や大阪公立大学の教授とお話をしました）。

　ですが、私の場合は、イギリスの三年制大学出身であること、また既に中退している事もあり、ほとんどの大学で出願資格が認められず、出願する事ができたのは大阪大学だけでした。しかし、そのおかげで大阪大学の編入学試験に集中する事ができたと思います。

スプリング・オンライン家庭教師との出会い

　大学の選定と並行して試験勉強を開始した4月頃、たまたまネットでスプリング・オンライン家庭教師さんを知り、無料相談を受ける事にしました。その目的は、試験の評価の基準を知ることでした。大阪大学の編入試験の問題は「論じなさい」や「説明しなさい」など、抽象的な問いが多いため、自分の回答が評価基準から外れていないかを見てくれる人が欲しいと思っていました。また、私の知識量と文章力で十分なのか、それとも、今以上の知識が要求されるのかを判定してもらうために指導を受ける事を決めました。

勉強への取り組み方

　出願資格審査を終えてから、出願までの約1ヶ月で志望理由書を完成させ、8月末に無事出願することができました。そこから、9月・10月と、さらに小論文と専門科目の勉強に力を入れるとともに、面接の練習も開始しました。私の場合は、平日の夜と土日祝が仕事でしたので、平日の朝から夕方までの間を勉強と準備に充てることができました。　

　面接対策では、話に矛盾が生じないように、志望する研究分野に関する研究論文や著書などを読みながら、慎重に話を組み立てました。また、「志望する研究分野がベストである理由」や「どうしてその研究が必要なのか」などを論理的に説明できるように、何度もスクリプトを作り直し、完璧に練習しました。なぜなら、面接官はその道の専門家であり、私には知識でも経験でも到底敵わないからです。その上で、準備を怠り、隙を見せれば、そこから崩されてしまいます。それを防ぐために、考え得る質問を全て想定し、それらに対して論理的に矛盾のない回答を作りあげ、きちんと話せるように準備しました。私に阪大への編入を進めてくれた塾のオーナーが、「面接は準備が命」だと教えてくれていたので、できるだけ完璧な準備を心がけました。

試験直前期・当日

　そして、いよいよ二週間前になり、受験票が届いた辺りから、自分が想像していたよりも緊張していることに気づきました。もっと気楽に臨めるものだと思っていましたし、実際、その頃には「ほぼ確実に受かるだろう」という確信がありました。だからこそ、絶対に落とせないというプレッシャーを感じていたのかもしれません。そこから当日までの間は、全体的な最終確認を行いながら、なるべく本番当日のリズムに合わせた生活を心がけました。

　試験当日、阪大病院前に着くまでは落ち着きませんでしたが、キャンパスに着いてからは徐々に落ち着いてきました。また、一度来ていたので、人間科学部棟まで迷うこともありませんでした。その場の雰囲気に慣れるためにも、予めキャンパスに訪れることは大事だと思います。そして、試験会場に入り、一つだけ想定外だったことは、行動学志望の受験生が想定以上に多かったことです。ですが、なぜか心のどこかで「ここの誰にも負けないだろう」と思っていました。そして、実際に小論文も専門科目もほぼ完璧な出来だったと思います。「これで負けることは絶対にない」と確信しました。しかし、面接は少し予想と違いました。想定していたよりも時間が短く、質問も2問だけでした。にも関わらず、その質問に対してうまく答えることができた感覚がなかったので、面接だけは少し不安でした。それでも、筆記はほぼ完璧だったし、英語での足切りはあり得ないので、ほぼ間違いなく大丈夫だろうと確信していました。そして、11月12日、阪大のHPに更新された合否発表に私の受験番号を見つけ、安心感と共に「やっと終わった」という解放感に包まれました。

試験を終えて

　こうして振り返ると長かったですが、それでも目の前のことを着実に一つずつやるしかないと学びました。また、完璧に準備をすれば確実に勝てると証明できたと思います。関西大学に落ちた時も、ほぼ完璧に対策していたつもりでしたが、今思うと甘かったんだと思います。ですが、いくらしっかりと準備と対策をしても、的外れな準備を重ねていては意味がありません。私は、そうなっていないかが不安で、スプリングオンライン家庭教師さんを頼りました。対策の方向性が分かれば、あとは完璧に対策するだけです。それによって、余計な迷いと不安がなくなり、重要なことに集中できると思います。また、これは勉強だけでなく、仕事をする上でも重要なことだと思います。今回の経験を通して、人としてまた少し成長できた気がします。そして、何より、私が普段塾で指導している生徒たちへの威厳を保つことができてよかったです。本当にありがとうございました。