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北海道大学大学院 情報科学院の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

北海道大学大学院 情報科学院の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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北海道大学大学院情報科学院の外部院試とは、他大学の学部や高専専攻科、短期大学、社会人などが北海道大学の学外から情報科学院修士課程・博士後期課程を受験する入学試験のことです。情報科学院は「情報科学専攻」という1つの専攻のみを設置しており、その中に情報理工学、情報エレクトロニクス、生体情報工学、メディアネットワーク、システム情報科学という5つのコースが並んでいます。出願にあたってはこの5コースから志望するコースを1つ選び、コースごとに指定された専門試験科目を受験する仕組みです。本記事では、令和9年度北海道大学大学院情報科学院修士課程4月入学者学生募集要項、外国人特別入試に関する要項、情報科学院公式サイトの入試情報・過去問題・志願者数合格者数の各ページなど、確認できた公式一次情報にもとづき、募集人員・出願資格・語学スコアの扱い・コース別の試験科目・志望理由書・出願スケジュール・検定料・倍率・過去問の公開状況までを整理します。数値や制度は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。

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目次

北海道大学大学院情報科学院とは|情報科学専攻・5コース制と外部院試

北海道大学大学院情報科学院は、大学院情報科学研究院と一体で運営される大学院で、修士課程・博士後期課程ともに「情報科学専攻」という1つの専攻のみを設置しています。学部のように学科名で募集区分が分かれるのではなく、専攻の内部に情報理工学コース、情報エレクトロニクスコース、生体情報工学コース、メディアネットワークコース、システム情報科学コースという5つの教育プログラムが並列に置かれ、出願者はこの5コースのうち1つを選んで受験する構成になっています。募集要項には「志望コース」という項目があり、出願にあたっては志望するコースを1つ選択し、そのコースの専門試験科目を受験することと明記されています。北海道大学は、教育を担う組織である「学院」と、教員が所属し研究を担う組織である「研究院」を分けて運営する体制を採用しており、受験生が出願・入学するのは教育組織である情報科学院、実際に研究指導にあたる教員が所属するのは情報科学研究院という位置づけです。公式サイトの名称が「大学院情報科学院 / 大学院情報科学研究院」と併記されているのは、この教育組織と研究組織を分離する体制を反映したものです。情報科学院の所在地は札幌市北区北14条西9丁目で、入試に関する事務手続きの窓口は情報科学研究院事務課教務担当です。学部段階の学科組織とは別に置かれた大学院であるため、学内から内部進学する学生だけでなく、他大学・他学部・高専の出身者が学外から進学するケースも制度上想定されています。

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情報科学院は修士課程に加えて博士後期課程も設置しており、令和9年度は4月入学者向けの募集要項が公開されているほか、10月入学者向けの一般選抜・社会人入試の募集要項も別途用意されています。博士後期課程の4月入学者選抜は修士課程と同じ令和8年8月24日・25日に試験が実施され、合格発表も同じ令和8年9月4日に行われる日程です。現在本学大学院に在籍しており修士課程を修了見込みで博士後期課程に引き続き進学を希望する者や、国費外国人留学生については、博士後期課程の検定料の納付が不要になる制度も設けられています。外部から修士課程を受験する場合でも、志望する研究室が博士後期課程の受け入れ実績を持っているかどうかを、あわせて確認しておくと将来の進路選択の参考になります。

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5コースの研究分野

5コースの研究内容を募集要項の説明にもとづいて整理すると、情報理工学コースは理学と工学を融合させた教育研究を通じて、ロボットなどの複合的な次世代情報技術、大量データから知識を取り出す理論と技術、コンピュータを活用した問題解決の理論と技術、大規模・高速データ処理基盤の開発・運用技術などを扱う分野です。情報エレクトロニクスコースは次世代の情報通信処理システムを支えるハードウェア技術の創出を目的とし、材料・デバイス・回路・システムにわたる総合的な研究開発、新しい物質群の創成、量子現象の解明と新しい電子・光デバイスの開拓などを扱います。生体情報工学コースは、バイオインフォマティクス、バイオエンジニアリング、先端生命機能工学、先端医工学の4分野で構成され、遺伝子から個体レベルまで生体情報工学の基礎を体系的に学べる教育研究環境を掲げています。

メディアネットワークコースは、情報メディア学、情報通信システム学、ユビキタスネットワーク学、メディアネットワーク社会学の4分野と国際共同教育分野の連携により、映像や自然言語などの情報メディアの新しい表現・処理手法と、電波や光を用いた高速・ユビキタスネットワークの研究を進めます。システム情報科学コースは電気・情報科学・システム科学を融合し、ロボット、メカトロニクスシステム、生産・制御システム、電気エネルギーシステム、自然環境システムなどの実世界システムを対象に、解析・シミュレーション・設計・最適化・評価を行う教育研究を実施しています。5コースはいずれも情報科学専攻という同じ枠組みに属しますが、実際に問われる専門科目の内容は数学・物理・回路・生命科学など、コースによって大きく異なります。

コース主な研究分野
情報理工学コース次世代情報技術、データ知識抽出、コンピュータ活用の問題解決、大規模データ処理基盤
情報エレクトロニクスコース材料・デバイス・回路・システム、ナノ構造・ナノ材料、電子・光デバイス
生体情報工学コースバイオインフォマティクス、バイオエンジニアリング、先端生命機能工学、先端医工学
メディアネットワークコース情報メディア学、情報通信システム学、ユビキタスネットワーク学、メディアネットワーク社会学
システム情報科学コースロボット・メカトロニクス、生産・制御システム、電気エネルギーシステム、自然環境システム

情報科学院修士課程は、各コースの目的に応じた主専修科目に加えて、副専修科目として他のコースの専門科目も履修できる「双峰型教育カリキュラム」を採用しています。出願時に選ぶコースはあくまで専門試験を受けるコースであり、入学後の学びが1コースの科目だけに閉じられるわけではない設計です。これに加えて、国際的な視野と行動力を身に着け、境界領域における知識の獲得を目指す国際連携情報学科目や、実践的な技術力・コミュニケーション力の育成を目指す特別演習も、専攻共通科目として用意されています。情報科学院修士課程のアドミッションポリシーでは、情報科学・電気工学・電子工学・システム工学・数理科学・生体工学・生命科学・社会科学など、広い意味での情報科学に関する学問分野を目指す人材を広く受け入れると説明されています。入学試験は英語あるいは日本語による専門試験を実施し、各コースが必要とする専門分野の基礎知識の習熟度を試す筆答試験と口頭試験を行うとされており、学士課程で専攻した専門分野の学習内容を十分に修得しておくことが入学後の学修・研究の前提として期待されています。院試全体の準備スケジュールや科目別対策の考え方をあらかじめ押さえておきたい場合は、大学院入試対策の完全ガイドで外部院試の全体像を確認したうえで、本記事の情報科学院固有の情報と組み合わせて計画を立てることをおすすめします。

募集要項に添付されている「コース・指導教員及びその研究分野一覧表」には、5コースにわたって教授・准教授など多数の教員名と担当する研究分野が掲載されています。外部から受験する場合、この一覧表を眺めるだけでは各研究室の実際の研究内容までは把握しづらいため、志望する分野に近い教員のページやシラバス、公表されている論文などを個別に確認していく作業が必要になります。コースを選ぶ段階では、コース名の印象だけで決めるのではなく、この一覧表と各コースの公式ページを突き合わせて、自分の研究関心に近い教員が実際に在籍しているかどうかを確かめておくことをおすすめします。

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募集人員・出願資格|TOEIC・TOEFL・IELTSスコアの扱い

令和9年度北海道大学大学院情報科学院修士課程4月入学者学生募集要項によると、情報科学専攻の募集人員は196名です。この196名はコースごとの内訳ではなく専攻全体の人数であり、募集要項の本文にはコース別の募集人員は明示されていません。志望するコースの実質的な採用規模を知りたい場合は、コース・指導教員及びその研究分野一覧表で教員数の分布を確認したり、情報科学研究院事務課教務担当へ問い合わせたりする必要があります。出願資格は、大学卒業(見込み)者を基本としつつ、次の10区分に整理されています。

区分対象となる主なケース
(1)大学卒業(見込み)令和9年3月31日までに卒業見込みの日本の大学生
(2)学位授与機構による学士大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与(見込み含む)された者
(3)文部科学大臣の指定した者昭和28年文部省告示第5号に基づく者
(4)在学期間短縮による志願者大学に3年以上在学し、本学大学院で優れた成績を修得したと認められた者
(5)外国の学校教育課程出身者外国で学校教育16年課程を修了(見込み)した者
(6)通信教育による外国の学校教育課程出身者通信教育で外国の16年課程を修了(見込み)した者
(7)外国の大学相当として指定した学校の課程出身者文部科学大臣が指定する国内の教育施設で当該課程を修了した者
(8)外国の学士相当の学位による志願者修業年限3年以上の外国の大学等で学士相当の学位を授与(見込み含む)された者
(9)専修学校の専門課程出身者修業年限4年以上等の要件を満たす専修学校専門課程を修了(見込み)した者
(10)個別の資格審査による志願者本学院の個別審査で大学卒業者と同等以上の学力を認められ、令和9年3月31日までに22歳に達する者

このうち(4)から(10)に該当する志願者は、願書を受理する前に出願資格予備審査を受ける必要があります。予備審査の申請期間は令和8年5月1日から5月8日までで、結果は令和8年5月20日までにメールで通知されます。出願資格を認められた場合はその後に検定料の納入方法が指示され、期限内に検定料を納めない場合は願書を受理しない扱いです。このうち外国において学校教育を修了した者・修了見込みの者は、志望する指導教員から出願の内諾を得たうえで予備審査を申請する必要があり、内諾は「プレアドミッション・サポートシステム」(https://pre-admission.oia.hokudai.ac.jp/)を利用して指導予定教員の承諾と認証コードを得る仕組みです。受入内諾の取得期間は令和8年5月1日までと予備審査の申請開始日と同日に設定されており、同システム上の提出書類はあくまで内諾を得るためのもので、正式な出願書類とは見なされません。区分(10)の個別資格審査による志願者だけは、最終出身学校の卒業証明書・成績証明書に加えて、これまでの学習・研究内容及び大学院入学後の研究計画をまとめた800字程度の書面(様式任意)の提出が求められる点も押さえておきたいポイントです。予備審査で求められる提出書類は、該当する出願資格の区分によって次のように異なります。

該当する出願資格予備審査で追加提出が必要な書類
(4)在学期間短縮による志願者予備審査申請書、予備審査用の入学願書等、在学証明書
(5)〜(8)外国の学校教育課程出身者等予備審査申請書、予備審査用の入学願書等
(9)(10)専修学校出身者・個別資格審査予備審査申請書、予備審査用の入学願書等、卒業証明書、成績証明書、学習・研究歴等の証明書、研究計画(800字程度)

いずれの区分も、これらに加えて後述する出願書類一式(TOEIC等のスコアシートを除く)の提出が必要です。自分がどの区分に該当するか判断がつかない場合は、早い段階で情報科学研究院事務課教務担当に問い合わせておくと、予備審査申請期間(5月1日〜5月8日)に間に合わせやすくなります。

予備審査の対象にならない一般的な出願資格((1)〜(3))で受験する場合も、出願書類自体は共通しています。募集要項に示された主な提出書類を整理すると、次のとおりです。

提出書類摘要
入学願書・履歴書・受験票・写真票本学所定様式に記入。写真(縦4cm×横3cm)を1箇所に貼付
志望理由書全員必ず提出。本学所定様式に記入
出身大学(学部)の成績証明書全員提出。高等専門学校出身(予定)者は本科・専攻科の両方を提出
卒業(見込)証明書本学工学部出身者・出願資格(4)該当者は提出不要。中国の大学出身者は別途指定書類
TOEIC・TOEFL・IELTSスコアシート全員必ず提出。7月21日〜7月23日必着で別途提出
在留カード(写)またはパスポートのコピー外国籍の志願者のみ必ず提出
最終出身学校の指導教員の推薦書外国籍志願者のうちコースから特に指示された者のみ提出
受験票送付用・合否通知用・入学手続書類送付用の各封筒規定の封筒とラベルを用意し、切手を貼付(学内宛は切手不要)

高等専門学校出身(予定)者は、本科・専攻科の両方の成績証明書に加えて、編入学の在籍者であれば編入前に在籍した大学の成績証明書も併せて提出する必要があります。中華人民共和国(香港・マカオを除く)の大学出身者・出身見込者は、中国教育部認証システムから取得する学歴証書電子登録票やオンライン在籍認証レポート、出身大学が作成した卒業証明書など、通常とは異なる書類の提出が求められる点にも注意してください。公式サイトには「修士課程出願書類チェック表」も用意されているため、必要書類の抜け漏れを確認する際に活用すると安心です。

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TOEIC・TOEFL・IELTSスコアの提出ルール

全員が必ず提出する書類として、TOEIC・TOEFL・IELTSのいずれかの成績証明書があります。情報科学院修士課程の外国語(英語)試験は、試験当日に筆記試験を実施せず、出願時に提出された指定の外部試験スコアのみで評価する方式です。提出できるスコアと提出できないスコアは、次のとおり明確に区別されています。

提出可能なスコア提出不可のスコア
TOEIC Listening & Reading TestTOEIC IP、TOEIC Speaking & Writing Tests、TOEIC Speaking Test、TOEIC Bridge Test
TOEFL iBT(Home Editionを含む。ただしMy Best Scoreは不可)TOEFL ITP
IELTS Academic moduleIELTS General Training Module

有効なスコアは、入試を受験する年度の8月1日時点において過去2年以内に取得したものに限られ、複数種類のスコアを保有していても提出できるのは1種類のみです。スコアシートの提出期間は令和8年7月21日から7月23日までと、出願書類本体の提出期間(5月25日から5月28日)より1か月以上あとに設定されている点に注意してください。TOEFL iBTの場合はETSのMy TOEFL HomeからTest Taker Score Reportをダウンロードし、指定のDI機関コード(G109)を選択したスコア提供手続きも別途必要です。指定された方法でスコアが提出されない場合、総合点の評価に含まれないと公式サイトの「重要なお知らせ」にも明記されており、8月入試を目安にした逆算スケジュールとして「3〜4月に申込→5月に受験→6月にスコア受領→7月下旬に提出」という流れが案内されています。語学スコアの取得計画に不安がある場合は大学院入試のTOEICスコア対策もあわせて確認しておくと、必要点数の目安や短期間での伸ばし方を具体的にイメージしやすくなります。

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試験科目|専門科目・外国語・口述試験(コース別に徹底解説)

情報科学院修士課程の選考方法は、学科試験(筆答・口頭)及び出願書類等の審査結果を総合して合否を決定する方式です。試験は2日間の日程で行われ、1日目に専門科目の筆答試験が2コマ、2日目に口頭試問が実施される構成です。

試験期日試験科目時間
令和8年8月24日(月)専門科目19:30〜11:30
令和8年8月24日(月)専門科目213:00〜15:00
令和8年8月25日(火)口頭試問9:00〜12:00

外国語(英語)は試験当日の筆答試験を実施せず、前章で説明したTOEIC・TOEFL・IELTSのスコアで評価されます。入学願書の筆答試験免除申請希望欄で「筆答試験免除を希望する」を選択した場合、成績証明書等の内容によって専門科目の筆答試験が免除されることがあり、免除の可否は令和8年6月末日までに通知される仕組みです。免除を希望しない大多数の受験者にとっては、専門科目1・2・口頭試問の3コマがそのまま合否を左右する評価対象になります。

コース別の専門試験科目

専門科目1・2の出題範囲と選択問題数は、志望コースによって大きく異なります。募集要項の別紙1に示された内容を整理すると、次のとおりです。

コース専門科目1(9:30〜11:30)専門科目2(13:00〜15:00)
情報理工学基礎数学・情報数学・(選択)確率統計・(選択)情報理論の4問中、基礎数学と情報数学を含む3問を解答アルゴリズムとデータ構造・人工知能・コンピュータシステム・応用数学の4問中2問を選択
情報エレクトロニクス応用数学(線形代数とベクトル解析/微分方程式とラプラス変換/フーリエ級数)・半導体デバイス工学・電磁気学・電気回路・電子回路の5問中3問を選択ディジタル回路・量子力学・物性工学・情報通信工学・光エレクトロニクスの5問中2問を選択
生体情報工学800字程度の小論文+線形代数・電気電子回路・細胞生物学の3問中1問を選択微分方程式・電磁気学・生化学・分子遺伝学の4問中2問を選択
メディアネットワーク応用数学(線形代数・ベクトル解析)・コンピュータ工学・信号処理(フーリエ解析・z変換・離散システム)の3問中2問を選択画像処理・言語メディア理解論・通信システム・光電波理論の4問中2問を選択
システム情報科学応用数学Ⅰ(線形代数・ベクトル解析)・応用数学Ⅱ(常微分方程式・ラプラス変換・フーリエ級数・フーリエ変換)・情報学基礎(集合写像・数え上げ・グラフ理論・論理)の3問中2問を選択力学・電気回路・電磁気学・線形制御理論の4問中2問を選択

この表からは、5コースの専門科目が単純な難易度の高低ではなく、求められる知識の種類そのものが異なることが分かります。情報理工学コースは基礎数学と情報数学が必須解答科目に指定されており、確率・統計や情報理論を選択できる一方、応用数学中心の他コースとは出題の骨格が異なります。情報エレクトロニクスコースは応用数学に加えて半導体デバイス工学・電磁気学・電気回路・電子回路という5科目の中から3問を選ぶ構成で、電気電子工学の基礎科目をまんべんなく固めておく必要があります。生体情報工学コースは、他の4コースにはない800字程度の小論文が専門科目1に組み込まれている点が特徴です。

北海道大学大学院情報科学院の学生募集要項のうち、外国人特別入試に関する要項に添付された別紙1(専門試験科目)には、生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースについて「受入教員が指定する問題を課す」「事前にどの問題を選択するかを照会します」との注記が明記されています。つまりこの3コースでは、実際に解答する問題が受入予定の教員とのやり取りによって絞り込まれる可能性があるということです。この記載が一般選抜要項の別紙1にも共通して当てはまるかどうかは版によって記載の有無が異なるため、この3コースを志望する場合は、出願前に志望する研究室の教員へ直接連絡を取り、解答する問題の範囲を確認しておくことを強くおすすめします。情報理工学コースと情報エレクトロニクスコースの専門科目には、こうした事前照会に関する注記はなく、募集要項に示された選択問題の範囲内で自分の判断で解答を選ぶ形式です。

情報エレクトロニクスコースについては、令和10年度北海道大学大学院情報科学院修士課程4月入学者(令和9年8月実施)の入学試験から専門試験科目を変更する予定であることが、公式サイトの「重要なお知らせ」に掲載されています。この変更は掲載時点での予定であり、正式には募集要項への記載をもって確定するとされているため、令和10年度以降の入試を受験する場合は、本記事で示した表の科目構成をそのまま前提にせず、最新の募集要項と変更内容のお知らせを必ず確認してください。

外国人特別入試(4月入学)の要項には、外国籍の志願者のうち出願時に試験科目「外国語(日本語)」を選択した者を対象に、専門科目2と同じ8月24日の16時から18時に外国語(日本語)の筆答試験を実施することが明記されています。日本語教育の参照枠でB2相当以上の日本語能力を証明できる場合は、日本語能力試験等の成績証明書の提出によってこの筆答試験が免除されることもあります。一般選抜(国内出身者が中心)ではこの外国語(日本語)の枠は用いられず、TOEIC等のスコア提出のみで語学試験が評価される点が、外国人特別入試との大きな違いです。

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志望理由書・研究計画書と研究室訪問

情報科学院修士課程の出願書類のうち、全員が必ず提出する書類として志望理由書があります。募集要項には「本学所定の様式に記入し、提出してください」とあるのみで、字数や項目の細かい指定は明示されていません。多くの大学院の研究計画書のように分量の指定があるわけではないため、様式の枠内で、志望するコース・研究分野を選んだ理由、これまでの学習内容とのつながり、入学後に取り組みたい研究テーマを簡潔かつ具体的にまとめる書き方が求められます。

一方、いわゆる「研究計画書」という名称の書類が全員に課されるわけではありません。研究計画に相当する文書の提出が明確に求められるのは、出願資格(10)の個別の資格審査による志願者に限られ、この区分では「これまでの学習・研究内容及び大学院入学後の研究計画をまとめたもの(800字程度、様式任意)」の提出が予備審査の段階で必要です。それ以外の一般的な出願資格で受験する場合は、志望理由書が研究計画的な内容も兼ねる書類という位置づけになります。志望理由書の中に、入学後どのコース・どの研究分野で何を研究したいかを具体的に書き込んでおくことが、事実上の研究計画の役割を果たすと考えて準備を進めるのが実務的です。

コースごとの研究室訪問・事前相談

情報科学院のシステム情報科学コースは、学外または専攻外から進学を希望する学生・社会人向けに「研究室見学会」を設けています。希望する研究室を最大3つまで選び、候補日を2〜3日ほど用意してGoogleフォームから申し込むと、見学担当者から3日以内にメールで日時の連絡が来る仕組みです。見学の所要時間は1研究室あたり20分から60分程度で、原則いつでも対応するとされていますが、土日祝日や夏季一斉休業期間・年末年始休業期間は実施していません。同コースの案内ページには、コース以外から進学を希望する場合は受験前できるだけ早く指導を希望する教員に連絡を取るよう明記されています。

他の4コースについても、研究室単位での見学や事前相談を受け付けている場合がありますが、システム情報科学コースのように専用の申込フォームが用意されているかどうかはコースによって異なるため、志望するコースの公式ページで最新の案内を確認することをおすすめします。前章で触れたとおり、生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースは専門科目の解答問題そのものが事前照会の対象になり得るため、この3コースを志望する場合は特に、出願資格予備審査の申請期間(5月1日から5月8日)より前に研究室へ連絡を済ませておくことをおすすめします。指導教員一覧や研究分野は募集要項の一覧表で確認できるほか、各コースの公式ページでも教員一覧や研究室紹介が公開されています。事前連絡の具体的な依頼方法やメールの文例を確認しておきたい場合は、研究室訪問のメール例文集もあわせて参考にしてください。

正式な修士課程入試とは別に、情報科学院は研究生・聴講生・科目等履修生の制度も設けています。日本人学生が研究生に出願する場合はプレアドミッション・サポートシステムを介さず、直接受入希望教員に連絡して内諾を得る仕組みで、外国籍の志願者は同システムを通じた指導予定教員の承諾と認証コードの取得が必要です(国費留学生は改めて内諾を得る必要はありません)。研究生は学位を取得する課程ではありませんが、正式に受験する前に志望する研究室の教員のもとで研究に触れておきたい場合の選択肢として、修士課程の外部院試とは別枠で案内されています。

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出願から合格発表までのスケジュール・検定料・学費

令和9年度4月入学者向けの一般選抜(令和8年8月実施分)は、インターネット事前登録・検定料納入・書類提出という複数の手続きがすべて期間内に完了して初めて出願が成立する方式です。出願資格予備審査から入学手続書類の送付までの主な日程を整理すると、次のとおりです。

手続き期間・期日
出願資格予備審査申請((4)〜(10)該当者)令和8年5月1日(金)〜5月8日(金)必着
予備審査結果の通知令和8年5月20日(水)までにメールで通知
インターネット事前登録・検定料オンライン納入令和8年5月21日(木)10時〜5月28日(木)17時
出願書類(紙媒体)の提出令和8年5月25日(月)〜5月28日(木)必着
TOEIC・TOEFL・IELTSスコアシートの提出令和8年7月21日(火)〜7月23日(木)必着
受験票の送付令和8年8月上旬
専門科目1・2令和8年8月24日(月)
口頭試問令和8年8月25日(火)
合格発表令和8年9月4日(金)午後4時頃
入学手続書類の送付(合格者)令和9年2月中旬

出願は、①インターネット(e-apply)への事前登録、②検定料のオンライン納入、③出願書類(紙媒体)の提出という3つの作業すべてが指定期間内に行われて初めて完了します。指定期間内にすべての作業が完了しなかった場合は、途中まで作業していても一切受け付けられません。検定料は30,000円で、コンビニエンスストア、郵便局・銀行のATM、ネットバンキング、クレジットカード、中国銀聯ネット決済のいずれかで支払い、決済手数料500円が別途必要です。郵便局・銀行の窓口での支払いはできません。国費外国人留学生や北海道大学総長奨励金留学生等は検定料の納入が不要な場合があり、事前に情報科学研究院事務課教務担当への問い合わせが必要です。

情報科学院では、8月に実施する一般選抜のほかに、令和8年度は2月12日・13日にも修士課程・博士後期課程の入学試験が実施されました。公式サイトの「重要なお知らせ」には、2月入試を受験する場合の外国語スコア取得の逆算例として「9〜10月に申込→11月に受験→12月にスコア受領→1月上旬に提出→2月に入試」という流れが案内されています。2月に実施される試験がどのコース・どの入学時期を対象にした募集なのかは年度によって変わる可能性があるため、対象となるかどうかは必ず情報科学院の入試情報ページで確認してください。

博士後期課程は4月入学のほか10月入学の一般選抜・社会人入試も設けられており、修士課程とは別の要項・スケジュールで運用されています。修士課程から博士後期課程への進学を将来的に考えている場合は、志望する研究室が博士後期課程の学生を継続して受け入れているかどうかも、研究室訪問や事前相談の際にあわせて確認しておくと安心です。

合格後にかかる費用として、入学料282,000円、令和9年度前期分授業料267,900円(年額535,800円)が募集要項に示されています。これらの金額は在学中に学生納付金の改定が行われる場合がある予定額であり、経済的理由により納付が困難な場合は免除・猶予申請の制度もあるとされています。職業を持ちながら受験する社会人などを対象に、標準修業年限(修士課程2年)を超えて計画的に履修できる長期履修学生制度も用意されており、在学期間は1年単位で3年から4年までの範囲で申請できます。長期履修を希望する場合は、入学願書に長期履修学生申請書・理由書・履修計画書等を添えて提出し、指導予定教員とよく相談したうえで手続きを進める必要があります。

募集要項の「注意事項」には、入学試験当日に受験票を必ず持参して机上に置くこと、出願後はいかなる事情があっても志望の変更を認めないこと、出願書類に不備があれば受理しないことが明記されています。出願後に別のコースへ変更したいと思っても認められないため、志望コースは出願前の時点で確定させておく必要があります。外国籍の出願者は、在留資格「留学」の取得に必要な在留資格認定証明書の申請から発行までに3か月以上かかる場合があること、身体に障害があり受験上・修学上の配慮が必要な場合は令和8年5月28日までに情報科学研究院事務課教務担当へ申し出ることも、あわせて確認しておいてください。出願にあたって提供した氏名・住所等の個人情報は、入学者選抜(出願処理・選考実施)、合格発表、入学手続、入学者選抜方法等における調査・研究、これらに付随する業務にのみ利用されると規定されています。合格者については、入学後の教務関係(学籍・修学指導等)や学生支援関係(健康管理・奨学金申請等)、授業料等に関する業務にも利用されるとされており、一部業務は本学から委託を受けた業者が取り扱う場合があります。

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倍率・難易度をどう考えるか

情報科学院/研究院ニュースには、令和8年度大学院情報科学院入学試験(8月実施分・2月実施分)の志願者数・合格者数が公表されています。情報科学専攻(修士課程)全体の実数を整理すると、次のとおりです。

実施区分定員志願者数合格者数
8月実施分(令和8年4月入学者・第1次)196名226名(うち本学工学部出身者以外48名、外国人留学生8名)194名(うち本学工学部出身者以外26名、外国人留学生3名)
2月実施分(令和8年4月入学者・第2次)196名(定員共通)30名(うち本学工学部出身者以外26名、外国人留学生20名)19名(うち本学工学部出身者以外16名、外国人留学生15名)

この実数から倍率を計算すると、8月実施分は志願者226名に対し合格者194名で約1.2倍、2月実施分は志願者30名に対し合格者19名で約1.6倍となり、8月実施分と2月実施分を合算すると志願者256名に対し合格者213名で約1.2倍という水準です。ただし、これはコース別の内訳ではなく情報科学専攻全体の数字である点に注意してください。コース別の志願者数・合格者数は公式サイトや募集要項では公表されていません。また、2月実施分は志願者30名のうち26名が本学工学部出身者以外、20名が外国人留学生であり、本学工学部からの内部進学者が中心となる8月実施分とは応募者の構成がかなり異なることも読み取れます。

参考として、同じ情報科学院/研究院ニュースで公表されている博士後期課程(情報科学専攻)の志願者数・合格者数もあわせて確認しておきます。

実施区分定員志願者数合格者数
8月実施分(令和8年4月入学者)43名25名(うち本学情報科学院・工学院出身者以外3名、外国人留学生5名)23名(同3名、5名)
2月実施分(令和8年4月入学者)43名(定員共通)19名(うち同3名以外13名、外国人留学生6名、社会人特別選抜6名)19名(同13名、6名、6名)
令和7年10月入学者9名(外国人留学生7名、社会人特別選抜2名)

博士後期課程の8月実施分は志願者25名に対し合格者23名で約1.1倍、2月実施分は志願者19名に対し合格者19名という結果でした。修士課程と比べると博士後期課程は定員に対する志願者数がもともと少なく、社会人特別選抜や他大学院出身者の受け入れも一定数ある点が特徴です。修士課程の外部院試だけでなく、将来的に博士後期課程への進学も視野に入れている場合は、この違いも準備の参考にしてください。

他大学出身者の割合を示す参考データとして、大学改革支援・学位授与機構の「大学基本情報2019」を集計した第三者サイトによると、情報科学院(情報科学専攻)の他大学出身者比率は15.3%とされています。この数値は2019年の情報にもとづくやや古いデータのため、現在の実態と一致するとは限りませんが、内部進学者が一定の割合を占める研究科であることの目安にはなります。大学ポートレートの学生データ(令和7年度)では、情報科学院(博士課程前期)の在籍者数は411名、うち外国人留学生は30名(7.3%)、収容定員は392名と示されており、入学者数は大学ポートレートの入試データによると2023年度203名、2024年度191名、2025年度209名で推移しています。性別の内訳は男性366名(89.1%)、女性45名(10.9%)と公表されており、収容定員392名に対して在籍者数が上回っている状況が続いていることがうかがえます。

外部からの受験を検討する場合は、倍率という単一の数値だけで難易度を判断するのではなく、コースごとの専門試験科目の負担や、生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースで必要になりうる受入教員への事前照会の有無、語学スコアの確保にかかる準備期間といった要素を総合して、実質的な準備量を見積もる方が実務的です。情報系の大学院入試全体の難易度傾向を相対的に把握しておきたい場合は、大学院入試の難易度ランキングもあわせて確認すると、情報科学院固有の準備量がどの程度かをイメージしやすくなります。専攻全体の倍率が約1.2倍という水準であっても、志望するコースの専門科目が自分の得意分野と噛み合っているかどうかで、体感する難易度は大きく変わります。数値上の倍率だけを見て「情報科学院は入りやすい」あるいは「難しい」と判断するのではなく、専門科目の出題科目一覧、語学スコアの確保にかかる期間、志望するコースでの受入教員との事前照会の要否まで含めて、自分にとっての実質的な準備負荷を見積もることが大切です。

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過去問の公開状況と出題予測・口頭試問対策

情報科学院の過去の入学試験問題は、公式サイトの「過去問題」ページで公開されています。公開されているのは令和8年度(令和7年8月実施)と令和7年度(令和6年8月実施)の直近2年度分で、5コースそれぞれの専門科目1・専門科目2のPDFがコース別に掲載されています。外国語の試験問題については「公開していません」と明記されており、これは外国語試験自体が当日の筆記ではなくTOEIC等のスコア提出で評価される制度であることとも整合しています。

令和7年度分の過去問には、システム情報科学コースの専門科目2について「一部差替(2025.4.30)」という注記が付されています。これは掲載後に問題の一部が差し替えられたことを示す注記であり、募集要項の別紙1で示されている出題科目の大枠(力学・電気回路・電磁気学・線形制御理論)自体が変わったわけではありません。過去問を解く際は、単に答えを覚えるのではなく、募集要項に示された出題科目の単元をひとつずつ潰していく学習と組み合わせることが、初見の設問にも対応できる準備につながります。令和7年度・令和8年度の2年分を見比べる際は、コースごとに出題科目の並び順や選択問題数が変わっていないかをまず確認し、そのうえで各設問の難易度や答案に必要な分量の違いを比較すると、単年度だけを見るよりも出題傾向の安定度を把握しやすくなります。

生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースについては、前章で触れたとおり、実際に出題される問題が受入教員の指定や事前照会によって絞り込まれる可能性があります。過去問を見て自分で出題を予測するだけでなく、志望する研究室の教員に確認した内容をあわせて対策する必要があります。過去問はあくまで出題形式・難易度感をつかむための参考材料であり、この3コースでは「過去問のどの問題が自分に出るか」を最終的に決めるのは受入教員とのやり取りであるという点を踏まえておいてください。

過去問と合わせて活用したい情報として、情報科学院公式サイトの「カリキュラム」ページや各コースの紹介ページには、コースごとの主専修科目・副専修科目の講義名が掲載されています。専門科目の出題範囲が実際にどの講義で扱われる内容と対応しているかをカリキュラムページで確認しておくと、過去問だけでは分かりにくい出題の背景知識を補いやすくなります。志望コースの教員一覧・研究室紹介ページとあわせて確認しておくと、口頭試問で聞かれやすい「なぜこの研究室で学びたいか」という質問への準備にもつながります。

口頭試問(口述試験)の位置づけ

情報科学院修士課程の選考方法は「学科試験(筆答・口頭)及び出願書類等の審査結果を総合して合否を決定する」と明記されており、口頭試問は専門科目1・2の筆答試験と並ぶ正式な選考要素です。募集要項には口頭試問の具体的な質問内容や評価基準までは記載されていないため、断定的な出題予測はできませんが、アドミッションポリシーが「本学院修士課程において学修と研究を行うための能力と意欲を有し、十分な基礎知識を習得しているかを総合的に評価する」と掲げていることから、志望理由書に書いた研究テーマの説明、専門科目の筆答内容に関する追加の質疑、入学後の研究計画の具体性などが問われる場になると考えるのが妥当な準備の方向性です。

口頭試問は令和8年8月25日の9時から12時の時間帯に実施され、受験者ごとの実施時刻は当日の掲示等で案内されると考えられます。生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学コースの受験者は、専門科目で解答した内容が受入教員との事前のやり取りにもとづくものである可能性があるため、口頭試問でもその研究室の研究分野との接続を一貫して説明できるようにしておくことが重要です。準備の軸としては、志望コース・志望研究室を選んだ理由、専門科目で扱った内容の理解度を自分の言葉で説明できるか、入学後にどのテーマをどう研究したいか、その研究がどの教員の指導のもとで実現可能かという4点を一貫させておくことをおすすめします。

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併願戦略と関連記事・内部リンク

情報科学院の外部院試を検討する場合、同じ8月に試験が実施される他大学の情報系・工学系大学院との日程重複がないかを早い段階で確認しておく必要があります。情報科学院は4月入学向けの一般選抜を8月に実施する形式であり、これとは別に外国人特別入試(4月・10月入学、指導予定教員からの推薦が前提)や、令和8年度は2月にも実施された試験機会があります。併願先を検討する際は、TOEIC・TOEFL・IELTSのスコア提出期限や検定料の納入期限が重複しないか、志望理由書に書く研究テーマがどこまで併願先と共通して使えるかも合わせて確認しておくと、直前期の書類作成の負担を減らせます。

情報科学院のように語学試験を当日の筆記ではなくスコア提出のみで評価する大学院は、TOEIC等のスコア確保にかかる準備期間を早期に逆算しておく必要がある点で、当日筆記型の大学院とは準備の組み立て方が異なります。情報科学院の場合、出願書類(紙媒体)の提出が5月25日から5月28日、TOEIC等のスコアシートの提出が7月21日から7月23日と、書類提出とスコア提出の間に1か月以上の期間が空く日程構造になっているため、この期間を使って併願先の大学院の出願書類作成や研究室訪問を並行して進めやすいという特徴があります。専門科目の筆答試験(8月24日)と口頭試問(8月25日)が連続する2日間に集中しているため、同時期に試験日を置く他大学院の情報系・工学系専攻と併願する場合は、移動時間や連日受験の負担に加えて、専門科目の出題範囲がどこまで重複するかも早めに確認しておくと、直前期の学習計画を立てやすくなります。札幌キャンパスでの受験が前提になるため、遠方から受験する場合は前泊を含めた移動計画も早めに立てておくと安心です。博士後期課程への進学や研究者としてのキャリアを視野に入れている場合は、次世代AI博士人材フェローシップやEXEX博士人材フェローシップなど、博士後期課程の学生を対象に経済支援・研究支援・キャリアパス支援を行う制度が公式サイトで案内されている点もあわせて押さえておくとよいでしょう。

出願資格の該当区分、志望理由書の書き方、コース別の受入教員への事前照会など、情報科学院の外部院試特有の手続きで迷った場合は、情報科学研究院事務課教務担当(電話011-706-6946・7596、メールkyomu-t@ist.hokudai.ac.jp)への問い合わせが最も確実な確認手段です。公式サイトに掲載されていない細部については、電話・メールで直接確認することをおすすめします。志望理由書の完成度や口頭試問での説明の一貫性に不安がある場合、独学だけで仕上げるよりも早い段階で第三者に内容を確認してもらう方が、直前期の修正を減らせます。出願資格の判定やコース選び、志望理由書の方向性を専門的に相談したい場合は、大学院入試対策コースで個別に整理することも選択肢になります。

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よくある質問(FAQ)

北海道大学大学院情報科学院の外部院試の募集人員は何名ですか。

令和9年度北海道大学大学院情報科学院修士課程4月入学者学生募集要項では、情報科学専攻全体で196名と示されています。情報理工学・情報エレクトロニクス・生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の5コースを合わせた人数で、コースごとの内訳は公表されていません

外国語試験は当日に筆記試験がありますか。

いいえ。情報科学院修士課程の外国語(英語)試験は当日の筆答試験を実施せず、出願時に提出するTOEIC Listening&Reading Test、TOEFL iBT、IELTS Academic moduleのいずれかのスコアシートで評価します。TOEIC IPやTOEFL ITPなど、提出できないスコアの種類も細かく指定されているため、事前に募集要項で確認してください。

志望理由書と研究計画書はどう違いますか。

情報科学院の一般選抜で全員が必ず提出するのは志望理由書です。研究計画を800字程度でまとめた書面の提出が明確に求められるのは、出願資格(10)の個別の資格審査による志願者に限られます。それ以外の受験者は、志望理由書の中に研究テーマや入学後の研究計画を具体的に書き込んでおくことが実質的な研究計画書の役割を果たします。

研究室訪問や指導教員への事前連絡は必須ですか。

生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースは、専門試験で解答する問題が受入教員の指定や事前照会によって決まる可能性があるため、出願前に志望する研究室の教員へ連絡を取ることを強くおすすめします。システム情報科学コースには学外・専攻外向けの研究室見学会も用意されています。情報理工学コースと情報エレクトロニクスコースの専門試験には、この種の事前照会に関する注記はありません。

倍率はどれくらいですか。

令和8年度4月入学者の情報科学専攻(修士課程)では、8月実施分が志願者226名・合格者194名で約1.2倍、2月実施分が志願者30名・合格者19名で約1.6倍、合算すると志願者256名・合格者213名で約1.2倍という実数が情報科学院/研究院ニュースで公表されています。ただしこれは専攻全体の数字であり、コース別の内訳は公表されていません。

過去問はどこで確認できますか。

情報科学院公式サイトの「過去問題」ページで、令和7年度・令和8年度の2年分がコース別・専門科目1/2ごとのPDFで公開されています。外国語の試験問題は公開されていません。生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学コースは、実際に出題される問題が受入教員との事前照会で絞り込まれる可能性があるため、過去問だけで出題内容を断定しないことが重要です。

検定料や学費はいくらですか。

検定料は30,000円で、決済手数料500円が別途必要です。合格後は入学料282,000円、令和9年度前期分授業料267,900円(年額535,800円)がかかります。いずれも募集要項掲載時点の金額で、在学中に改定される場合があります。

社会人や高専出身者でも受験できますか。

出願資格を満たしていれば社会人でも一般選抜として受験できます。合格後は、標準修業年限(修士課程2年)を超えて計画的に履修できる長期履修学生制度を利用でき、職業等の事情で修学に制限がある場合に対応した在学計画を組むことが可能です。高等専門学校出身(予定)者が受験する場合は、出願書類として本科・専攻科の両方の成績証明書の提出が求められます。

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まとめ|コース選びと語学スコア・研究室への早期アプローチを軸に準備する

北海道大学大学院情報科学院の外部院試は、情報科学専攻という1つの専攻の中に5つのコースが並ぶ制度でありながら、コースごとに専門試験の科目構成や、受入教員への事前照会が関わる可能性の有無がまったく異なる点が特徴です。情報理工学・情報エレクトロニクスの2コースは自分の判断で解答問題を選べる一方、生体情報工学・メディアネットワーク・システム情報科学の3コースは受入教員との事前のやり取りが専門試験の内容に関わってくる可能性があります。志望コースがどちらのタイプに属するかを早期に見極め、必要であれば予備審査の申請期間より前に研究室への連絡を済ませておくことが、外部からの受験者にとって実務的に重要な準備です。

倍率は情報科学専攻全体で約1.2倍という実数が公表されている一方、コース別の内訳は公表されていません。専門科目の出題範囲やTOEIC等のスコア確保にかかる準備期間、口頭試問で説明する研究テーマの一貫性という、数値化されていない部分の準備の質が合否を左右します。出願前には必ず該当年度の最新の公式募集要項を確認し、不明点は情報科学研究院事務課教務担当へ直接問い合わせることをおすすめします。研究生・聴講生といった正式な入試以外の関わり方も用意されているため、指導を希望する教員との接点をどう作るかという観点から、自分に合った準備の入り口を選ぶことも検討してみてください。募集要項・過去問・志願者数合格者数といった公式一次情報を自分で読み込む作業は手間がかかりますが、その分だけ、外部からの受験者にとっては他の受験者と差がつきやすい準備でもあります。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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