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東北大学大学院 教育学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

東北大学大学院教育学研究科は、仙台市青葉区川内キャンパスに置かれる「総合教育科学専攻」1専攻・6コース体制の大学院で、教育に関する高度な専門的知識と実践力を備えた研究者・高度職業人の育成を目的としています。外部院試とは、東北大学教育学部の出身者に限らず、他大学の学部を卒業した(見込みの)受験者が「一般選抜」という区分で博士課程前期2年の課程(修士課程に相当)に出願するルートを指します。
本記事は、東北大学大学院教育学研究科が2026年6月に公開した令和9年度(2027年度)博士課程前期2年の課程・学生募集要項(一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜)にもとづき、生涯教育科学・教育政策科学・グローバル共生教育論・教育情報アセスメント・教育心理学・臨床心理学という6コース共通の出願資格・試験科目・研究計画書の分量・面接(口述試問)の内容を、コースごとの違いも含めて整理したものです。募集要項は年度によって内容が変わるため、出願前には必ず研究科公式サイトで最新の要項を確認してください。志願者数・倍率のように募集要項自体には掲載されていない数値は、大学ポートレートや東北大学が公式に公表している入学状況の統計など、出典を確認できた範囲の資料にとどめ、裏付けの取れない数値については断定を避けています。
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教育学研究科の外部院試で見落としやすいのは、外国語試験がTOEIC・TOEFLなど外部スコアの提出ではなく学内の英語筆記試験で判定される点、研究計画書の分量が第1期(9月試験)は3,000字程度・第2期(1月試験)は1,000〜1,500字程度と時期によって大きく異なる点、そして臨床心理学コースだけ専門科目の成績で面接の受験資格者を絞り込むという選抜方法が採られている点です。本記事では、6コース共通の募集人員45名(第1期・第2期合計)という数字の内訳や、コース別の教員一覧まで踏み込んで解説します。
東北大学大学院教育学研究科の概要と外部院試
東北大学大学院教育学研究科は、仙台市青葉区川内キャンパスに置かれる「総合教育科学専攻」1専攻のみで構成される研究科です。専攻の下に、生涯教育科学・教育政策科学・グローバル共生教育論・教育情報アセスメント・教育心理学・臨床心理学という6つのコースが設けられ、コースごとにさらに複数の専門領域に分かれています。博士課程前期2年の課程を修了すると修士(教育学又は教育情報学)、博士課程後期3年の課程を修了すると博士(教育学又は教育情報学)の学位が授与されます。
| コース | 専門領域 |
|---|---|
| 生涯教育科学コース | 人間形成論、人間形成史、社会教育学、スポーツ文化論 |
| 教育政策科学コース | 教育社会学、教育行政学、比較教育学 |
| グローバル共生教育論コース | 成人教育論、国際比較教育論、学校教育論、多文化教育論 |
| 教育情報アセスメントコース | 教育評価測定論、教育情報デザイン論 |
| 教育心理学コース | 教授学習心理学、発達心理学、発達障害学 |
| 臨床心理学コース | 臨床心理学 |
アドミッション・ポリシーでは、博士課程前期2年の課程の一般選抜試験について、各分野における専門的知識、外国語文献の読解力を評価する筆記試験及び、研究計画と研究意欲等を評価する面接を行い、特に専門的知識と研究計画を重視して選抜すると明記されています。倫理性と理論的基礎に支えられた専門的知識と技能で社会に貢献しうる高度職業人、あるいは教育科学の新たな発展に貢献する研究者を志す人物を求める、という方針です。
研究科の公式ページでは、6コースの特徴が次のように紹介されています。生涯教育科学コースは人間の誕生から死にいたるプロセスを哲学・歴史・社会学・文化人類学の視点から研究し、知識基盤社会・生涯学習社会に対応できる人材育成を掲げています。教育政策科学コースは教育社会学・教育行政学・比較教育学を統合し、政治・経済・社会が複雑に絡み合う課題の解決に向けた分析能力の養成を目標とし、グローバル共生教育論コースは、価値観の異なる人々と協働しながら「正解のない」新たな状況に当事者意識を持って対応できる人材の育成を掲げています。
教育情報アセスメントコースはICT活用と教育評価が中心で、客観的なデータ・根拠にもとづいて教育を測定し評価する専門的能力の習得を目標としています。教育心理学コースは教授・学習のメカニズムを心理学的に分析し、発達支援や心理専門職の養成を担うコースで、教授学習心理学・発達心理学・発達障害学という3つの専門領域から研究テーマを選びます。同じ「教育学」という枠組みでも、コースによって人文学的なアプローチと、データや実証を重視するアプローチの双方が存在するため、研究計画書のテーマを決める際は、志望コースがどちらの学風に近いかも判断材料になります。
臨床心理学コースは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会から大学院指定制(第1種)の指定を受けているコースです。コース紹介ページには、心理的問題を抱える人やその家族への援助に関する新たな知見を見出す研究者を養成するとともに、公認心理師や臨床心理士の受験資格を取得し心理専門職として社会に貢献できる人材を養成する、と説明されています。他の5コースには国家資格試験の受験資格に直結する制度は明記されていないため、資格取得を主目的にするかどうかでコース選びの優先順位は変わってきます。
研究科が公開する修了生の進路データによれば、博士課程前期(修士課程)修了生の進路は企業への就職が約41%と最も多く、東北電力・JR東海・フューチャー・LITALICO・アマゾンジャパンなどが就職先として挙げられています。次いで公務員が約24%で、教育委員会や市役所、家庭裁判所などが職場として紹介されています。博士課程後期への進学は約11%にとどまり、東北大学や東京大学の大学院進学が例示されています。研究を続けるだけでなく、専門性を生かして企業や行政で働く進路も一般的だとわかります。
一方、博士課程後期(博士課程)修了生については、大学・高等専門学校等の教育機関に就職する割合が約77%と圧倒的に高く、東北大学のほか大阪大学、下関市立大学などが例示されています。公務員は約8%で、国立障害者リハビリテーションセンターなどが挙げられています。研究者を志すのであれば後期課程への進学も視野に入りますが、外部から前期課程に入学した場合に後期課程へどの程度進学しているかという内訳は、公開資料からは確認できませんでした。
2027年度募集要項の巻末には、コース別教員一覧が参考情報として掲載されています。生涯教育科学コースは6名、教育政策科学コースは5名の教員が所属し、グローバル共生教育論コースは6名(2027年3月に成人教育論領域の担当教員が定年退職予定のため、補充されるまでは同コース内の他領域担当教員が研究指導を行うと注記されています)、教育情報アセスメントコースは11名、教育心理学コースは6名、臨床心理学コースは6名という体制です。同じコース名でも専門領域や指導教員によって研究テーマの幅は広く、研究計画書を書く前にどの教員の研究テーマに近いかを確認しておく必要があります。
実施研究科・募集人員・出願資格(語学スコア含む)
2027年度募集要項に記載されている募集人員は「45名」という総合教育科学専攻全体の1つの数値のみです。第1期試験(9月実施)と第2期試験(1月実施)における一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜をすべて合わせた人数であると注記されており、6コース別の内訳は公表されていません。特定のコースに何名割り当てられているかは要項からは読み取れないため、志望コースの実質的な競争環境を知りたい場合は、後述する倍率の章で紹介する研究科全体の統計を参考にする必要があります。
一般選抜の出願資格は、6コースいずれの志望であっても共通で、学校教育法にもとづく複数のパターンのいずれかに該当することが条件です。コースによって出願資格の要件が変わることはなく、募集要項に記載された主なパターンを整理すると、次のとおりです。
- 大学を卒業した者、及び2027年3月までに卒業見込みの者
- 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者(見込みを含む)
- 外国において学校教育における16年の課程を修了した者(見込みを含む)
- 修業年限4年以上の専修学校の専門課程で文部科学大臣が指定するものを修了した者(見込みを含む)
- 学校教育法第102条第2項により他大学の大学院に入学し、本大学院での教育にふさわしい学力があると認められた者
- 個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年3月末日までに22歳に達する者
このうち、外国の大学等にもとづく出願資格や学校教育法第102条第2項による出願資格、個別審査による出願資格で出願する場合は、事前の資格審査が必要です。あらかじめ教育学部・教育学研究科教務係に照会したうえで、指定書類を第1期は2026年7月16日(木)まで、第2期は2026年11月9日(月)までに提出する必要があり、資格判定の結果は願書受付期間の約1〜2週間前に研究科長から通知されます。備考として、「大学に3年以上在学した者」等の早期卒業関連の出願資格は、2027年度は適用しないと明記されています。
高等専門学校や短期大学の出身者、大学を中途退学した者など、自分がどの号に該当するか判断がつきにくいケースは少なくありません。個別の入学資格審査(22歳到達が条件)や、学校教育法第102条第2項による出願資格を使う場合は、事前照会の期限(第1期7月16日・第2期11月9日)を過ぎると当該期での出願自体ができなくなるため、自己判断で準備を進めず、早い段階で教育学部・教育学研究科教務係に問い合わせておくことをおすすめします。
語学スコアについては、TOEICやTOEFLなど外部の英語資格・検定試験のスコア提出は募集要項に記載がありません。学力試験は専門科目及び外国語について実施され、外国語は英語のみが課されます。辞書の使用は不可です。臨床心理学コースについては、筆答試験(専門科目)の成績にもとづいて面接試験の受験資格者を決定する仕組みが採られており、他の5コースにはこうした絞り込みの記載がありません。
大学ポートレートに掲載されている情報でも、教育学研究科(博士課程前期)が実施している入試方法は一般・社会人・留学生の3区分のみで、総合型(旧AO)や学校推薦型(旧推薦)は実施されていません。学部入試とは異なり、指定校推薦のような形で学力試験の一部が免除されるルートは用意されておらず、外部受験生も内部進学者も同じ一般選抜の土俵で専門科目・外国語・面接を受けることになります。
社会人特別選抜に出願できるのは、一般選抜と同じ出願資格のいずれかを満たし、かつ出願時までに2年以上の社会経験を有する者です。外国人留学生特別選抜に出願できるのは、同じく出願資格を満たし、日本国籍及び日本における永住資格を有しない者で、最終学歴が外国の大学・大学院である者(日本と海外の大学の連名による学位を持つ者を含む)とされています。社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜のいずれも、専門科目試験が課されるのは臨床心理学コース志望者のみで、他のコースは小論文試験・面接試験・志願調書及び成績証明書の記載事項で判定される点が、一般選抜と大きく異なります。
アドミッション・ポリシーには、選抜区分ごとの評価の重点についての記載もあります。社会人特別選抜では論理的思考力と文章表現力(臨床心理学コースは専門的知識も)を評価する筆記試験及び面接を行い、特に論理的思考力と研究計画を重視すると明記されています。外国人留学生特別選抜では、日本語の読解力と文章表現力(臨床心理学コースは専門的知識も)を評価する筆記試験及び面接を行い、日本語読解力と研究計画を重視するとされており、一般選抜が専門的知識を重視するのに対して、社会人・外国人留学生の両区分は思考力や表現力そのものを重視する傾向がうかがえます。
検定料30,000円については、2026年度(令和8年度)に日本国内で発生した風水害等の災害、及び令和6年能登半島地震の被災者に対して入学検定料免除の特別措置が講じられる予定です。免除対象となる災害救助法適用地域の最新情報は、東北大学アドミッション機構のウェブサイトで確認するよう案内されています。既納の検定料は理由を問わず返還されない点も、あわせて押さえておく必要があります。
| 出願書類(一般選抜) | 概要 |
|---|---|
| 写真データ | 3か月以内撮影・正面向き上半身無帽、縦4cm×横3cm、png/jpeg/jpg、20MB以内 |
| 成績証明書 | 出身大学(学部)長が作成したもの。複数の大学・大学院卒業者は全て提出 |
| 研究計画書 | 所定様式、第1期3,000字程度・第2期1,000〜1,500字程度、参考論文3点まで添付可 |
| 卒業(見込)証明書等 | 卒業(見込)証明書、学位授与(見込)証明書等 |
| 住民票(写し) | 在留期間90日超の在留外国人のみ |
| 検定料 | 30,000円。納付確認書をアップロード |
出願前に確認しておきたい項目を整理すると、次のとおりです。
- 自分がどの出願資格の号に該当するか、個別の入学資格審査が必要かどうか
- 志望コース(専門領域)と、一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜のどの区分で出願するか
- 研究計画書(又は志願調書)の様式・分量、参考論文の有無
- 成績証明書・卒業(見込)証明書など、証明書類の発行にかかる日数
- 検定料30,000円の振込方法と納入期限
試験科目(専門科目・外国語・研究計画書・口述試験)
試験日程・出願区分による選抜方法の違い
2027年度の学力試験は、第1期・第2期ともに2日間で実施されます。外国語試験と専門科目は初日、面接は2日目という構成です。
| 試験日 | 時間 | 科目 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第1期 2026年9月16日(水) | 10:30〜12:00 | 外国語 | 英語のみ、辞書使用不可 |
| 第1期 2026年9月16日(水) | 13:00〜15:00 | 専門科目 | コースごとに志望専門領域に関連する問題 |
| 第1期 2026年9月17日(木) | 9:00〜 | 面接 | 研究計画の内容等について試問 |
| 第2期 2027年1月28日(木) | 10:30〜12:00 | 外国語 | 英語のみ、辞書使用不可 |
| 第2期 2027年1月28日(木) | 13:00〜15:00 | 専門科目 | コースごとに志望専門領域に関連する問題 |
| 第2期 2027年1月29日(金) | 9:00〜 | 面接 | 参考論文の内容、研究計画等について試問 |
面接試験では、生涯教育科学・教育政策科学・グローバル共生教育論・教育情報アセスメントの4コースは研究計画書の写しを面接室に持ち込むことができると明記されています。教育心理学コース・臨床心理学コースについてはこの持ち込み可の記載がなく、面接時の資料の扱いが他の4コースと異なる可能性があるため、志望コースの最新要項で確認しておくことをおすすめします。
臨床心理学コースは、筆答試験(専門科目)の成績にもとづいて面接試験の受験資格者を決定する選抜方法が採られています。受験資格者は、第1期は9月16日午後9時頃(予定)、第2期は1月28日午後9時頃(予定)に研究科ウェブサイトに掲載される仕組みで、専門科目の出来が面接に進めるかどうかを直接左右します。他の5コースにはこうした絞り込みの記載がないため、臨床心理学コースを志望する場合は専門科目対策の優先度を特に高く設定する必要があります。
社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜は、いずれも小論文試験・専門科目試験・面接試験・志願調書及び成績証明書の記載事項を総合して判定します。専門科目試験が課されるのは臨床心理学コース志望者のみで、他のコースを社会人・外国人留学生の区分で受験する場合、専門科目試験は課されません。小論文・面接の試験日は一般選抜と同じ第1期は9月16日・17日、第2期は1月28日・29日です。
試験科目・面接がすべて2日間に集約されている点は、遠方から受験する外部受験生にとって実務上の意味を持ちます。初日に外国語・専門科目、2日目に面接という日程のため、前泊を含めた宿泊・移動の計画を出願前に立てておくと、当日の負担を減らせます。試験場は仙台市青葉区川内27番1号の教育学研究科で、初日・2日目とも同じ会場で実施されます。
専門科目・外国語・研究計画書の分量
一般選抜の出願書類のうち、研究計画書は第1期が3,000字程度、第2期が1,000〜1,500字程度と、同じ様式でありながら試験期によって指定分量が大きく異なります。所定様式(研究計画書)には氏名・生年月日・志望コース(専門領域)・研究題目・研究計画を記載する欄があり、別紙での提出も認められています。参考論文(卒業論文又は研究能力を証示する論文等)がある場合は、3点まで添付できます。
社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜では、研究計画書という単独の書類ではなく、志願調書と呼ばれる書類で研究計画や志望理由を記載します。社会人特別選抜の志願調書には、職業領域又は地域社会等における活動や、研究業績(学術論文・著書・学会発表等)を記入する欄があり、面接試験ではこれらの記載内容について試問が行われます。一般選抜の研究計画書とは書式・分量ともに別物であるため、出願区分を決めた段階で該当する様式を研究科ウェブサイトから確認する必要があります。
社会人特別選抜には、志願調書とは別に「研究業績一覧(社会人特別選抜志願者用)」という所定様式もあります。学術論文・著書・学会発表の実績を記入する欄があり、発表誌名・巻・ページ・発表年、共著者名もあわせて記載する形式で、参考論文として添付した論文には番号を丸で囲んで示す注記も設けられています。社会人経験の中で学会発表や論文執筆の実績がある場合は、この様式を早めに準備しておくと、志願調書の記載内容と整合させやすくなります。
外国語試験は英語のみで、専門科目はコースごとに志望する専門領域に関連する問題が出題されます。専門科目・外国語試験とも辞書の使用は認められません。出題形式は後述する過去問分析の章で具体的に扱いますが、募集要項の時点で確認できるのは科目構成と試験時間(外国語90分、専門科目120分)までで、設問数や配点は公開されていません。
研究計画書・研究室訪問
研究計画書に何を書くかを決める前に、まず志望コースにどの教員が在籍しているかを確認しておく必要があります。募集要項の巻末にはコース別教員一覧が参考情報として掲載されており、教員名・職位・専門領域が一覧できます。教育心理学コースは教授学習心理学・発達心理学・発達障害学の3領域にそれぞれ2名ずつの教員が配置されているというように、専門領域単位で研究テーマの近さを見極める材料になります。
教員一覧の末尾には、「希望していた指導教員の指導を受けられない場合もあります」という注記があり、自分の研究テーマと志望教員の専門分野との関連性や指導の方向性、指導言語等について確認するため、出願前に事前相談を行うことを推奨すると明記されています。事前相談の有無や相談内容によって入試の合否に影響することはないとも付記されており、事前相談は任意であり出願の必須条件ではありません。相談を希望する場合は、志望コースの教員一覧を確認したうえで、教育学部・教育学研究科教務係(電話022-795-6105)を窓口に連絡する流れになります。
グローバル共生教育論コースの成人教育論領域は、2027年度募集要項の教員一覧で担当教員未定(*印)となっており、担当教員が補充されるまでの間は同コース内の他領域担当教員が研究指導を行うと注記されています。成人教育論をテーマに志望する場合は、この体制を踏まえたうえで、実際の指導可能範囲を事前相談で確認しておくと安心です。教育情報アセスメントコースの倉元直樹教授と教育心理学コースの野口和人教授は、2027年3月に定年退職予定のため学生受け入れを行わないと明記されています。研究計画書を書く段階で、志望する教員が2027年度入学者を受け入れ可能かどうかを確認しておくことが欠かせません。
研究科ウェブサイトの入試情報ページには「大学院入試説明会」の案内が掲載されています。開催日時や参加方法は年度によって変わるため、研究計画書の内容を固める前に、最新の説明会情報を研究科ウェブサイトで確認しておくことをおすすめします。説明会やオープンキャンパスは、コースの雰囲気や教員の研究内容を直接確認できる機会になります。
臨床心理学コースを志望する場合、研究計画書(一般選抜)や志願調書(社会人・外国人留学生特別選抜)の内容は、専門科目試験の成績にもとづく面接資格の絞り込みを通過した後の面接で、直接的な質疑の土台になります。公認心理師・臨床心理士の受験資格取得を見据えた研究テーマを志望する場合は、心理支援センター・臨床心理相談室での実習体制も含めて、教員一覧の専門領域と自分の研究関心の接続を、出願前に整理しておく必要があります。臨床心理相談室は、臨床心理士・公認心理師の資格取得を目指す大学院生の研修機関としての役割も担っており、コースの教育課程を確認する際は、講義科目だけでなく実習・研修の体制もあわせて調べておくと、研究計画書の説得力を高めやすくなります。
教育情報アセスメントコースのように、専任教員が11名と他コースより多く在籍するコースでは、教育評価測定論・教育情報デザイン論という2つの専門領域の中でも、担当教員によって研究テーマの幅が広がりやすくなります。反対に教育政策科学コースのように5名で構成されるコースでは、教育社会学・教育行政学・比較教育学の3領域それぞれの教員数が絞られる分、志望する教員の専門分野と自分の研究計画がどこまで一致しているかを、より慎重に見極める必要があります。
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日程・スケジュール
2027年度入試のスケジュールは、第1期(9月試験)と第2期(1月試験)の年2回に分かれています。出願はすべてオンライン出願システムTAO(The Admissions Office)を通じて行い、検定料の納入とインターネット上での出願情報登録の両方が完了して初めて出願手続が完了する仕組みです。出願の大まかな流れは、募集要項の確認・必要書類の取得、検定料の支払い、出願登録サイトでの出願登録という3ステップで、登録した内容は事後に変更できないため、確認しながら慎重に入力する必要があります。
写真データ・成績証明書・研究計画書(又は志願調書)・卒業(見込)証明書等・検定料納付確認書は、いずれもPDF又は画像データに変換して出願登録サイトでアップロードする方式です。一時保存機能があるため、証明書の到着を待つ間に他の項目を先に入力しておくことができます。成績証明書・卒業(見込)証明書は在籍(出身)大学等への発行依頼に日数がかかることがあるため、出願期間の初日を待たずに早めに動き出すことが実務上のポイントです。
| 項目 | 第1期試験 | 第2期試験 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年7月30日(木)9:00〜8月6日(木)17:00 | 2026年12月21日(月)9:00〜2027年1月5日(火)17:00 |
| 検定料納入期限 | 2026年8月6日(木) | 2027年1月5日(火) |
| 学力試験 | 2026年9月16日(水)・17日(木) | 2027年1月28日(木)・29日(金) |
| 合格発表 | 2026年10月21日(水)18時頃(予定) | 2027年2月17日(水)18時頃(予定) |
検定料は30,000円で、ATM(金融機関・コンビニエンスストア)やインターネットバンキング等を利用して指定口座に振り込み、振込明細等を貼り付けた「検定料納付確認書」をPDF化してTAOの出願登録サイトにアップロードします。振込手数料は志願者本人の負担で、既納の検定料は返還されません。国費外国人留学生で奨学金支給期間の延長手続きをする場合は検定料の納付が不要になり、海外在住者はクレジット決済での納付も可能ですが、事前に教育学研究科教務係への連絡が条件です。
合格者発表は、第1期が2026年10月21日(水)18時頃、第2期が2027年2月17日(水)18時頃の予定です。研究科ウェブサイトに合格者の受験記号番号を掲載するとともに、合格者に対してTAOを通じて合格通知書が交付されます。合格・不合格に関する問い合わせには一切応じないと明記されているため、発表時刻以降にウェブサイトと出願システムの両方を確認する必要があります。
入学手続の詳細は2027年2月下旬に通知され、手続日は2027年3月2日(火)・3日(水)を予定していると案内されています。必要経費は次のとおりです。
| 費用項目 | 金額(予定額) |
|---|---|
| 検定料 | 30,000円 |
| 入学料 | 282,000円 |
| 授業料(日本人学生等・前期分) | 267,900円(年額535,800円) |
| 授業料(外国人留学生・前期分) | 450,000円(年額900,000円) |
入学料及び授業料は予定額であり、改定が行われた場合は改定時から新たな金額が適用されます。免除や徴収猶予等の制度については、2027年2月下旬に送付される入学手続書類で通知される仕組みです。
企業等での勤務や出産・育児・介護、障害等の事情がある場合は、標準修業年限2年を超えて計画的に履修する長期履修学生制度を利用できます。審査のうえ許可された場合の在学年限は4年を超えることができず、適用申請の方法は入学手続書類で案内されます。受験上・修学上の配慮を必要とする場合は、第1期は2026年7月16日(木)まで、第2期は2026年11月9日(月)までに教育学部・教育学研究科教務係に照会するよう求められています。
第1期と第2期のどちらで出願すべきかについて、研究科ウェブサイトからはどちらが有利かを示す記載は確認できませんでした。募集人員45名は両期の合算であるため、志望コースに欠員があれば第2期でも出願は可能と考えられますが、研究計画書の指定分量(第1期3,000字程度・第2期1,000〜1,500字程度)や検定料の納入期限は異なります。卒業論文の進捗や証明書の準備状況にあわせて、どちらの期で万全の状態を整えられるかで判断するのが現実的です。
倍率・難易度
東北大学が大学全体の統計として公開している「入学状況」によると、2025年度(令和7年度)の教育学研究科博士課程前期は、入学定員45名に対し志願者137名、入学者38名(志願者のうち女子98名、入学者のうち女子28名)でした。志願者数を入学者数で割ると約3.6倍となります。同年度の博士課程後期は、入学定員15名に対し志願者25名(うち女子9名)、入学者15名(うち女子6名)で、比率は約1.7倍です。
この「志願者数÷入学者数」という比率は、一般的にいう「実質倍率(志願者数÷合格者数)」とは定義が異なります。合格者数と入学者数は必ずしも一致しないため、上記の約3.6倍という数字は、あくまで研究科全体の志願規模感をつかむための目安として捉えてください。コース別の志願者数・合格者数を示す公式データは確認できなかったため、本記事では特定のコースの実質倍率を数値として断定することは避けます。最新の倍率を知りたい場合は、教育学部・教育学研究科教務係への問い合わせで確認することをおすすめします。
大学ポートレートに掲載されている博士課程前期の入学者数は、2023年度48人、2024年度45人、2025年度38人と推移しています。募集人員45名(第1期・第2期合計)と比較すると、2024年度はほぼ募集人員どおり、2025年度は募集人員をやや下回る水準でした。この推移だけから特定のコースの難易度の上下を判断することはできませんが、研究科全体の入学者数が年度によって変動している点は事前に把握しておく材料になります。
入学者の男女別内訳は、2023年度が男性21人・女性27人、2024年度が男性21人・女性24人、2025年度が男性10人・女性28人でした。2025年度は女性の割合が特に高くなっていますが、この内訳はコース別ではなく研究科全体の数値であり、単年度の変動だけで傾向を断定することは避けたいところです。
募集人員45名は、6コース・3つの選抜区分(一般・社会人・外国人留学生)・2つの試験期(第1期・第2期)を合算した総数です。コースごとの募集枠は要項に明記されていないため、志望コースの実質的な競争環境を数値だけで比較することはできません。臨床心理学コースは筆答試験(専門科目)の成績で面接受験資格者を絞り込む選抜方法が採られているため、他の5コースと比べて専門科目試験の重要度が相対的に高いと考えられますが、これも要項の選抜方法にもとづく推測であり、実際の合格ラインを保証するものではありません。
参考として、同じ東北大学の人文社会科学系研究科の2025年度データを比較すると、次のようになります。
| 研究科(博士課程前期) | 入学定員 | 志願者数 | 入学者数 | 志願者÷入学者 |
|---|---|---|---|---|
| 教育学研究科 | 45名 | 137名 | 38名 | 約3.6倍 |
| 文学研究科 | 89名 | 178名 | 72名 | 約2.5倍 |
| 経済学研究科 | 60名 | 85名 | 26名 | 約3.3倍 |
この3研究科を比べると、教育学研究科は入学定員が最も少ない一方で、志願者÷入学者の比率は最も高いという特徴が見えます。ただしこれは研究科全体を合算した数値であり、6コースそれぞれの内訳ではありません。他研究科との併願を考える際の参考値として捉え、コース単位の実質的な難易度を判断する材料としては使わないことをおすすめします。
コース別教員一覧の人数と募集人員の関係についても、断定的な結論は避ける必要があります。教育情報アセスメントコースは11名と教員数が最も多い一方、教育政策科学コースは5名です。教員数が多いコースは指導可能な研究テーマの幅が広い可能性がありますが、これは45名という募集人員全体をコース間でどう配分するかとは別の話であり、教員数の多さが直接そのコースの倍率の低さを意味するわけではありません。
募集要項のコース別教員一覧に記載された人数を単純に合計すると、6コースで専任教員はおよそ40名(6+5+6+11+6+6)という規模になります(要項に総数として明記された数値ではなく、本記事が一覧の人数を足し合わせた参考値です)。博士課程前期の入学定員45名とほぼ同水準であり、コースごとの専門領域数(生涯教育科学4・教育政策科学3・グローバル共生教育論4・教育情報アセスメント2・教育心理学3・臨床心理学1の計17領域)とあわせて見ると、領域の細分化度合いがコースによって大きく異なることがわかります。専門領域が1つに絞られている臨床心理学コースは、志望テーマと教員の専門分野が一致しているかどうかが選抜結果に直結しやすいコースだと考えられます。
過去問分析・出題予測、面接(口述試問)対策
教育学研究科の過去問題は、研究科ウェブサイトの「過去の入試問題」ページで博士課程前期2年の課程は過去3年分が完全公開されています。令和8(2026)年度・令和7(2025)年度・令和6(2024)年度の各入試について、第1期・第2期それぞれの一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の問題がPDFで閲覧できます。私的利用以外の目的での複製・転載・転用は禁止されており、著作権法上の問題がある資料はウェブサイトには掲載されず、教育学研究科教務係の窓口(平日9:00〜16:30、身分証明書持参)で閲覧する仕組みです。
令和7年度・令和8年度実施分については、出題意図・解答例・講評をまとめた資料も公開されています。実際に令和8(2026)年度入試・第1期の出題意図資料を確認すると、外国語試験では、環境教育論を「Wild Pedagogies」という切り口で論じた英語文献と、21世紀型スキルの測定評価に関する英語文献を取り上げ、いずれも英文和訳と内容の理解を問う設問が出題されていました。講評では、精度の高い解答がある一方、基本的な語彙・文法知識の不足から大意をつかみ損ねている解答も見られたと総括されています。
専門科目はコースによって出題の性質が大きく異なります。グローバル共生教育論コースでは、国際教育開発論領域(標準化と地域化の対立関係)、学校教育論領域(総合的な学習・探究の時間を支える体制整備)、多文化共生教育論領域(外国人の教育課題と多様な社会的属性の交差)という専門領域ごとに独立したテーマの論述問題が出題されていました。教育情報アセスメントコースでは、言語学的な構造(能格・省略という文法概念)の理解を問う設問と、全国学力・学習状況調査の課題と対策を論じる設問が確認できました。
教育心理学コースは、全受験者共通の設問(実験法の長所・短所)に加えて、A・B・C問題から選択する構成で、A問題(教授学習:動機づけ・機械的学習・足場かけ)、B問題(発達心理:ピアジェとコールバーグの道徳性発達理論、指差し行動、非行)、C問題(発達障害:障害の統合モデル・合理的配慮・実行機能)という3領域から選ぶ形式でした。臨床心理学コースは、PFスタディ(投影法検査)や家族療法・短期療法の技法(リフレーミング)、研究計画における参加者内要因といった、より専門性の高い用語の理解を問う記述式の設問が多く見られ、他コースと比べて出題範囲が臨床心理学の専門知識に集中している点が特徴です。
第2期(令和8年度入試)の出題意図資料からは、生涯教育科学コース・教育政策科学コースの傾向もうかがえます。生涯教育科学コースの専門科目は、現代的な課題に対する具体的な論述と、フィールドワークに関する人類学・社会学的理解を問う設問で、研究を行うために必要な基礎的な学術的理解を評価する趣旨と説明されていました。教育政策科学コースの専門科目は、共通問題として図表・グラフの読み取り能力と、読み取った情報を複数の社会的文脈に位置づけて意味づける力を、教育行政学領域では日本の教育行政・制度についての基本的な知識にもとづいて図表を読み取り、論理的かつ簡潔に説明する力を問う構成でした。
グローバル共生教育論コースの第2期専門科目は、全員が解答する共通問題と、志望する専門領域を選んで解答する選択問題という二段構成でした。共通問題ではシティズンシップの概念を定義したうえで、グローバル化する現代社会における教育とシティズンシップの関係を論じさせる設問が、多文化教育論領域の選択問題では、文部科学省「外国人の子供の就学状況等調査」で示された不就学の可能性がある外国人の子どもの人数(令和6年度で全国8,432人)を踏まえ、不就学になる要因と対策を論じさせる設問が出題されていました。教育情報アセスメントコースの第2期専門科目は、日本の学校教育におけるICT活用の理解と今後の技術進歩による変化への考察、性別による理数系教科の成績差を複数のデータから読み解き考察する設問という、小論文形式の出題でした。
外国語試験も期によって取り上げられる文献が異なります。第1期は環境教育論・21世紀型スキル評価に関する文献でしたが、第2期はD.コルブの経験学習論とマイサイドバイアス(myside bias)を確証バイアス・信念バイアスとの違いから説明する、教育学・心理学関連の文献が取り上げられていました。講評では、専門的な事前知識を必ずしも要しない一方、指示語の把握や構文の正確な読解、下線部と離れた段落を参照する読解力が必要だったと総括されています。教育行政学領域のように受験者がいなかったため講評が「不能」と記載されている領域もあり、コースや専門領域によって受験者数そのものが少ない年度・期があることも読み取れます。
社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の小論文は、文章読解と自分の知識・経験にもとづく論述を組み合わせる形式でした。社会人特別選抜では、文章の主張を読み取り理由を説明する設問と、賛成・反対の立場から自らの経験と専門性を踏まえて論じる設問が、外国人留学生特別選抜では、2種類の表から数値や割合を読み取り、そこから読み取れる課題を自身の専門分野の知見と関連づけて説明する設問が出題されていました。
過去3年分の専門科目をコースごとに並べると、出題形式の傾向は大きく3つに分かれます。生涯教育科学コース・グローバル共生教育論コースは、専門領域ごとの論述問題が中心で、フィールドワークや現代的な社会課題への理解を問う形式です。教育政策科学コース・教育情報アセスメントコースは、図表やデータの読み取りにもとづく小論文形式を含み、教育心理学コースはA・B・C問題から1つを選ぶ選択制という、他コースにはない構成を採っています。臨床心理学コースだけは、専門用語の理解を問う記述式が中心で、出題範囲が臨床心理学の専門知識に集中しているため、志望コースが決まった段階で、まずどのグループの出題形式に近いかを把握しておくと、過去問演習の優先順位をつけやすくなります。
ここから先は募集要項・過去問の記載にもとづく出題傾向の推測であり、実際の出題内容を保証するものではない点をお断りします。解答例や配点そのものは公開されていないため、過去問を解いたあとの精度確認は自己判断に頼らざるを得ません。過去3年分の問題を年度・期をまたいで並べ、同じ専門領域でテーマがどう変化しているかを比較したうえで、不明点は志望コースの教員や教育学研究科教務係(電話022-795-6105)に相談する方法が現実的です。
面接(口述試問)は、一般選抜では研究計画書の内容、社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜では志願調書に記載した職業領域・活動実績や研究業績の内容にもとづいて行われます。臨床心理学コースは専門科目試験を通過した受験者のみが面接に進めるため、専門科目対策と面接対策を並行して仕上げる必要があります。他の5コースは、研究計画書(志願調書)に書いた内容と、教員一覧の専門領域との整合性を口頭で説明できる状態に仕上げておくことが、面接対策の中心になります。
併願・内部リンク
教育学研究科の募集要項には、他コースとの併願の可否や、第1期に不合格だった場合に同じコースで第2期に再挑戦できるかどうかについての明記はありませんでした。併願を検討する場合は、教育学部・教育学研究科教務係へ個別に確認することをおすすめします。募集人員45名が第1期・第2期の合算である以上、第2期にも同じ枠で出願できる可能性はありますが、コースによって第2期の実施状況が変わることも考えられるため、断定はできません。
東北大学には教育学研究科のほか、経済学研究科・文学研究科・国際文化研究科など複数の人文社会科学系研究科が設置されています。教育政策科学コースのように政策分析や社会調査の手法を扱う分野は、経済学研究科の研究内容と重なる部分があるため、研究テーマによっては他研究科もあわせて検討する余地があります。東北大学大学院経済学研究科の外部院試では、経済学研究科の出願資格・試験科目を整理しているため、政策・社会科学系のテーマで研究科を比較したい場合の参考になります。
教育学研究科を含む東北大学大学院全体の入試の枠組みを俯瞰したい場合は、東北大学大学院入試を徹底解説で他研究科の出願資格や試験日程と比較できます。教員一覧を見て事前相談の連絡を取りたい場合は、研究室訪問のメール例文集も、初めて教員にメールを送る際の文面の参考になります。
他大学の教育学系・心理学系研究科と併願する場合は、出願期間・試験日が重複しないかを早い段階で確認することが欠かせません。教育学研究科の第1期は出願7月30日〜8月6日・試験9月16日・17日、第2期は出願12月21日〜1月5日・試験1月28日・29日と、日程がすべて2日間に集約されているため、併願先の学力試験・面接がこの前後に重ならないか、カレンダーに落とし込んで確認してください。特に臨床心理学コースを志望する場合は、公認心理師・臨床心理士の資格取得を見据えた実習先の検討や、他大学院の心理系コースとの併願スケジュールまで含めて早めに逆算しておくと、出願期間の1週間程度で慌てずに済みます。
出願にあたっては、提出後の書類の返還には応じられず、いかなる事情があっても出願の取下げ及び出願書類の変更はできません。出願書類に虚偽の申告があった場合や入学手続き時に原本確認ができなかった場合は、合格の取り消し又は入学後であっても入学許可を取り消すことがあると明記されています。複数のコースや研究科を併願する場合も、出願前に記載内容を入念に確認しておく必要があります。
TAO経由でアップロードした写真データ・成績証明書・研究計画書(又は志願調書)などの出願書類も含め、記載された個人情報は個人情報の保護に関する法律や東北大学の関係規程にもとづいて取り扱われ、入学者選抜・入学手続き・修学指導など募集要項に示された目的の範囲を超えて使われることはありません。入試・教務関係の業務の一部は外部の業務委託先が行う場合がある旨も明記されているため、提出書類の扱いが気になる場合は、教育学部・教育学研究科教務係に確認しておくと安心です。
6コースで試験科目や研究計画書の分量が異なる教育学研究科の対策を、志望コースの過去問・専門科目の出題傾向に合わせて個別に組み立てたい場合は、大学院入試対策コースで、現在の準備状況と志望コース・志望する試験期(第1期/第2期)を踏まえた学習計画を相談できます。研究計画書の書き方や面接対策など、院試対策全体の流れを先に体系的に押さえておきたい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせて確認しておくと、出願準備の抜け漏れを防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)
東北大学教育学部以外の出身でも受験できますか。
はい。教育学部以外の大学出身者は、一般選抜という区分で受験でき、6コースいずれの志望であっても出願資格の枠組みは共通です。学校教育法にもとづく複数のパターンのいずれかに該当することが条件で、2027年3月までに大学を卒業見込みでない場合でも、22歳到達を条件とする個別の入学資格審査など、コースを問わず利用できる出願資格が用意されています。
TOEICやTOEFLなど外部の英語資格・検定試験のスコア提出は必要ですか。
確認した2027年度募集要項には、外部の英語資格・検定試験のスコア提出を求める記載はありませんでした。6コースすべてで外国語試験は英語のみが課され、研究科が実施する学内の筆記試験(辞書使用不可、試験時間90分)で英語力が判定されます。臨床心理学コースを含め、コースによって外国語試験の扱いが変わるという記載も見当たりません。
研究計画書は何文字書く必要がありますか。
一般選抜の研究計画書は、第1期は3,000字程度、第2期は1,000〜1,500字程度と試験期で分量が異なります。参考論文がある場合は3点まで添付できます。社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜では、研究計画書ではなく志願調書という書類で研究計画や活動実績を記載します。
一般選抜と社会人特別選抜では試験科目が違いますか。
はい。一般選抜は全コースで専門科目・外国語・面接が課されますが、社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜で専門科目試験が課されるのは臨床心理学コース志望者のみです。他のコースは小論文試験・面接試験・志願調書及び成績証明書の記載事項で判定されます。
過去問はどこで確認できますか。
研究科ウェブサイトの「過去の入試問題」ページで、博士課程前期2年の課程は過去3年分(令和6・7・8年度入試)が公開されています。第1期・第2期、一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の区分ごとにPDFが分かれており、令和7・8年度実施分には出題意図・解答例・講評をまとめた資料もあわせて掲載されています。著作権法上の問題がある資料はウェブサイトには掲載されず、教育学研究科教務係の窓口(平日9:00〜16:30)で閲覧する必要があります。
臨床心理学コースだけ選抜方法が違うのはなぜですか。
臨床心理学コースは、筆答試験(専門科目)の成績にもとづいて面接試験の受験資格者を決定する仕組みが採られています。他の5コースにはこの絞り込みの記載がなく、専門科目の出来が面接に進めるかどうかを直接左右する点が、臨床心理学コース固有のルールです。
出願前に指導教員へ相談する必要はありますか。
募集要項の教員一覧には、研究テーマと志望教員の専門分野との関連性や指導の方向性を確認するため、出願前に事前相談を行うことを推奨すると記載されています。事前相談の有無や相談内容が入試の合否に影響することはないとも明記されており、必須の手続きではありません。
倍率はどのくらいですか。
コース別の倍率は公表されていません。研究科全体の参考値としては、東北大学の公式統計で2025年度の博士課程前期が入学定員45名に対し志願者137名・入学者38名(志願者÷入学者は約3.6倍)で、同じ人文社会科学系の文学研究科・経済学研究科と比べても最も高い比率でした。ただしこれは6コース・3つの選抜区分を合算した数値で、合格者数ベースの実質倍率とは定義が異なるため、最新かつコース別の数値を知りたい場合は教育学部・教育学研究科教務係へ直接問い合わせることをおすすめします。
まとめ
東北大学大学院教育学研究科の外部院試は、総合教育科学専攻1専攻・6コースの体制のもと、外国語試験を学内の英語筆記試験だけで判定し、外部スコアの提出を求めない点、研究計画書の分量が第1期は3,000字程度・第2期は1,000〜1,500字程度と時期で異なる点、臨床心理学コースだけ専門科目の成績で面接資格者を絞り込む点が、他コース・他研究科と混同しやすい固有のルールです。
募集人員45名は6コース・3つの選抜区分・2つの試験期を合算した数値であり、コース別の内訳や倍率は公表されていません。公表されていない数値を推測で埋めず、大学ポートレートや東北大学公式の入学状況など、確認できた範囲の統計にとどめて出願準備の精度を高めることが重要です。募集要項は年度ごとに更新されるため、本記事で示した2027年度の内容も、出願時には必ず最新版で再確認してください。
出願資格・試験科目・提出書類を正しく把握できたら、次に取り組むべきは研究計画書(志願調書)の中身と、面接での説明の一貫性です。教員一覧の専門領域と自分の研究関心を突き合わせ、出願前の事前相談を活用しながら、志望コースに合わせた対策を第1期・第2期のどちらで受けるか逆算してスケジュールを組むことをおすすめします。
6コースは、同じ「教育学」でも扱うテーマや方法論が大きく異なります。過去問分析の章で見たように、論述中心のコースとデータ分析・小論文形式が混ざるコースがあり、対策の中身も一様ではありません。志望コースを決めたら、まずはそのコースの過去3年分の専門科目・外国語の問題に目を通し、出題形式と分量感を把握したうえで、研究計画書のテーマと専門科目の対策範囲を同時並行で詰めていくことが、外部受験生にとって現実的な進め方になります。
出願書類の準備では、成績証明書や卒業(見込)証明書の発行依頼、そして第1期なら3,000字程度・第2期なら1,000〜1,500字程度と分量が異なる研究計画書の執筆に、着手から完了まで時間のかかる工程が複数含まれます。第1期の出願期間は7月30日から8月6日までの1週間程度、第2期も12月21日から1月5日までと、どちらも決して長くはありません。志望コースと出願する試験期を決めた時点から逆算してスケジュールを組み、指導教員への事前相談や証明書の取り寄せも含めて、不明点は早めに教育学部・教育学研究科教務係へ問い合わせておくことをおすすめします。
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