ご質問やお問い合わせはお気軽に
東北大学大学院 経済学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

東北大学大学院経済学研究科は、仙台市青葉区川内27-1の川内南キャンパスに置かれる社会科学系の研究科で、経済経営学専攻(博士課程前期2年の課程)に経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コース(GPEM)の2コースを設けています。外部院試とは、東北大学以外の出身者がこの経済経営学専攻を受験する入試全般を指し、東北大学経済学部生を対象とする内部進学向けの試験とは出願資格や提出書類、選抜方法が異なります。本記事は経済学部・経済学研究科が公表している2027年度4月入学分の学生募集要項とアドミッション・ポリシーに基づき、外部受験生が経済経営学専攻の一般選抜・社会人特別選抜に臨むうえで確認すべき出願資格、試験科目、研究計画書の作成、日程、過去問の扱い、口述試験対策までを整理します。経済学研究科にはもうひとつ会計専門職専攻(会計大学院)がありますが、選抜方法や出願書類が経済経営学専攻とは別立てで定められているため、本記事では経済経営学専攻に絞って解説します。募集人員や出願資格の数値は年度によって変わるため、本記事の情報は執筆時点で確認できた公式発表に基づくものであり、最新の詳細は必ず経済学部・経済学研究科の公式サイトで確認してください。
東北大学大学院経済学研究科と外部院試の基本構造
経済学研究科には経済経営学専攻と会計専門職専攻(会計大学院)の2専攻があり、本記事で扱う外部院試は前者、すなわち博士課程前期2年の課程(修士課程に相当)の経済経営学専攻を対象とします。経済経営学専攻の内部には経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コース(Global Program in Economics and Management、通称GPEM)の2コースがあり、出願時にどちらか一方を選んで受験する仕組みです。経済経営リサーチコースは日本語での教育を基本とし、外国籍で日本国の永住許可を得ていない志願者には口述試験で日本語能力を確認します。一方の高度グローバル人材コースは主に英語で教育を行うコースで、口述試験も英語で実施される点が大きな違いです。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
経済学研究科のアドミッション・ポリシーでは、経済経営学専攻について「経済・経営への強い関心と、それについての基礎学力を有し、将来これらの分野の研究者として、あるいは高度な専門職業人として活躍することを希望する人を求める」と示されています。入試区分ごとの重視点も明記されており、一般選抜は英語の能力と経済経営科目に関する専門知識、社会人特別選抜は職業能力と志望する専門科目に関する知識および研究適性、東北大学経済学部生を対象とする試験は専門知識と研究計画の適切性を重視すると説明されています。外部受験生がまず押さえるべきは、自分がどの入試区分に該当し、どちらのコースに出願するのかという2点です。
入試区分は年間を通じて3種類設けられています。ひとつは年2回実施される一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)、もうひとつは年1回、Ⅱ期の時期に実施される社会人特別選抜、最後が年1回Ⅰ期の時期に実施される東北大学経済学部生を対象とする試験です。このうち東北大学経済学部生を対象とする試験は、本学経済学部を優秀な成績で卒業見込みの学生のみが対象となる内部進学向けの区分であるため、外部受験生が利用できるのは一般選抜と社会人特別選抜の2区分になります。社会人特別選抜は出願時点で通算2年以上の社会経験を有する者が対象で、在職の経験だけでなく継続的な社会的活動への参加経験も含まれると定義されています。
もうひとつ押さえておきたいのが、経済学研究科には経済経営学専攻とは別に会計専門職専攻(会計大学院)があるという点です。アドミッション・ポリシーでは会計専門職専攻について「会計に関する基礎学力を有し、将来高度な分析能力を身につけ、国際的な場面で活躍する職業会計人となることを希望する人を求める」と説明されており、職業会計人の養成を目的とする会計大学院と、研究者や高度専門職業人を養成する経済経営学専攻とでは出願書類や選抜方法の体系がそれぞれ独立して定められています。会計大学院への進学を検討している場合は、本記事で扱う経済経営学専攻の募集要項とは別の資料を確認する必要があります。
経済経営学専攻の外部院試を検討する際は、まず研究テーマと指導を受けたい教員の専門分野が、経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コースのどちらに近いのかを確認することが出発点になります。両コースは出願書類・試験科目・口述試験の使用言語まで独立して設計されているため、途中でコースを変更することは想定されていません。専門科目・分野の区分自体は経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コースで共通しているため、担当教員の顔ぶれや研究テーマを軸にコースを検討し、そのうえで教育言語や口述試験の言語という実務的な条件と照らし合わせるという順番で考えると、ミスマッチを避けやすくなります。
| 比較項目 | 経済経営リサーチコース | 高度グローバル人材コース(GPEM) |
|---|---|---|
| 教育言語 | 日本語が中心 | 主に英語 |
| 計画書の名称・言語 | 研究計画書(日本語) | プロジェクト計画書(英語) |
| 口述試験の言語 | 日本語(永住許可のない外国籍者は日本語能力確認あり) | 英語(全区分共通) |
| 語学要件 | 外国籍(永住許可なし)のみJLPT N1必須 | 原則全員TOEFL iBT79点以上等が必須 |
次章では、コースごとの募集人員と出願資格を具体的に確認します。
実施専攻・募集人員・出願資格(語学スコアを含む)
2027年度4月入学分の学生募集要項によると、経済経営学専攻の募集人員(10月入学者を含む)は経済経営リサーチコースが34名、高度グローバル人材コースが26名です。高度グローバル人材コースの26名にはパダボーン大学とのダブルディグリー・プログラム特別選抜の定員が含まれており、その選抜は別途実施されるという注記があります。34名・26名という数字はあくまで年間の総定員であり、一般選抜・社会人特別選抜・東北大学経済学部生を対象とする試験の3区分にどう配分されるかは公表資料からは読み取れないため、入試区分別の実質倍率を単純計算することはできません。
| コース | 募集人員(10月入学者含む) | 外部受験生が使える入試区分 |
|---|---|---|
| 経済経営リサーチコース | 34名 | 一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)、社会人特別選抜(Ⅱ期のみ) |
| 高度グローバル人材コース(GPEM) | 26名(パダボーン大学ダブルディグリー特別選抜の定員を含む) | 一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)、社会人特別選抜(Ⅱ期のみ) |
出願資格は、大学を卒業した者や大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者など10種類の基礎資格のいずれかに該当し、かつコースごとに定められた語学要件を満たすことが条件です。基礎資格は2027年3月31日までに卒業見込みの者でも出願が認められます。基礎資格には海外の16年課程修了者や、22歳に達したうえで個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者なども含まれており、高専卒業者や専門学校修了者でも要件を満たせば出願できる可能性がある点は見落とされがちです。
- 大学を卒業した者、または卒業見込みの者(2027年3月31日まで)
- 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者
- 外国において学校教育における16年の課程を修了した者(通信教育での履修や国内の指定教育施設経由を含む)
- 修業年限4年以上の専修学校専門課程で文部科学大臣が別に指定するものを修了した者
- 学校教育法第102条第2項の規定により他大学の大学院に入学した者で、本大学院が教育を受けるにふさわしい学力があると認めた者
- 22歳に達し、個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者
このうち基礎資格の(9)(他大学の大学院に既に在籍している者)または(10)(22歳以上での個別審査該当者)によって出願しようとする場合は、後述する事前審査等の申請が出願前に必須となります。大学卒業という一般的な基礎資格に当てはまらない経歴の場合でも、個別の入学資格審査という受け皿が用意されている点は、社会人や高専・専門学校出身者にとって実務上重要な情報です。なお経済経営学専攻では、大学に3年以上在学し優秀な成績で単位を修得した者に適用される、いわゆる大学3年次からの飛び入学に関する出願資格は適用されないと明記されています。
語学要件はコースによって明確に分かれています。経済経営リサーチコースを志願する外国籍(日本国籍を有せず、かつ日本国の永住許可を得ていない)の方は、日本語能力試験N1の認定を受け、かつ総合得点が120点以上であることが必須です(本学部生・本学部研究生は不要)。高度グローバル人材コースを志願する者は、TOEFL iBTテストのTest Dateスコア79点以上、またはTOEIC®テストのスコア773点以上、またはIELTS(Academic Module)のスコア6.5以上のいずれかが必須とされています。ただし東北大学経済学部生を対象とする試験に出願する者はこの語学要件が不要となる点は、内部進学者との違いとして押さえておく必要があります。
| コース | 対象者 | 必須の語学要件 |
|---|---|---|
| 経済経営リサーチコース | 外国籍(日本国籍なし・永住許可なし)の志願者 | 日本語能力試験N1、総合得点120点以上(本学部生・研究生は不要) |
| 高度グローバル人材コース(GPEM) | すべての志願者(経済学部生対象試験の志願者を除く) | TOEFL iBT79点以上/TOEIC773点以上/IELTS6.5以上のいずれか |
いずれの要件も出願資格そのものに組み込まれているため、基準を満たしていないと出願そのものができません。TOEFL iBTのスコアは受験からETSでの処理・送付までに日数がかかるため、出願直前ではなく余裕を持ったスケジュールでスコアを準備しておくことが実務上のポイントです。
さらに、次のいずれかに該当する場合は出願前に事前審査等が必要になります。対象は、日本国籍を有しない方で日本国の永住許可を得ていない方、国籍を問わず外国の大学等を卒業(または卒業見込み)した方、基礎資格の(9)または(10)によって出願しようとする方、そして東北大学経済学部生を対象とする試験に出願しようとする方の4パターンです。2027年度4月入学分では、Ⅰ期分の事前審査等受付期間が2026年5月15日から5月26日16時必着、Ⅱ期分が2026年10月19日から10月28日16時必着とされており、出願資格の認定可否はⅠ期・Ⅱ期とも申請月の翌月中旬までにメールで通知されます。
出願時にオンライン出願システムTAOへアップロードする書類は、コースと入試区分の組み合わせによって細かく異なります。経済経営リサーチコースの場合、すべての区分に共通する書類として入学願書・履歴書・写真データ、研究計画書、成績証明書(本学経済学部出身者は不要)、卒業(見込)証明書(同じく本学経済学部出身者は不要)、入学検定料の振込確認資料の5点が求められます。これに加えて社会人特別選抜では2年以上の在職を証明する書類、東北大学経済学部生を対象とする試験では志願理由書と指導教員の所見、在留期間90日を超える外国人の方は住民票が、それぞれ追加で必要になります。
| 提出書類 | 対象区分 | 摘要 |
|---|---|---|
| 入学願書・履歴書・写真データ | 全区分共通 | 出願前3か月以内撮影のカラー写真。縦4:横3、100KB〜5MBのjpeg/jpg/png形式 |
| 研究計画書(経済経営リサーチコース) | 全区分共通 | A4サイズ2,000字程度、社会人特別選抜は4,000字程度+所定様式表紙 |
| 成績証明書・卒業(見込)証明書 | 本学経済学部出身者以外 | 出身大学等発行の原本(日本語または英語)をPDF化 |
| 在職証明書 | 社会人特別選抜 | 2年以上の在職を証明するもの。所属組織の推薦書があることが望ましい |
| 志願理由書・指導教員の所見 | 東北大学経済学部生を対象とする試験 | 所属学部ゼミの指導教員による所見が別途必要 |
| 住民票 | 在留期間90日超の外国人 | 出願日前3か月以内発行、マイナンバー記載なし、在留資格明記 |
写真データは加工を施さないことが明記されており、本人確認のために眼鏡をかけて受験する場合は眼鏡をかけた状態で撮影する必要があります。TAOには一時保存の機能があるものの、いったん出願情報の登録を完了すると内容を変更できないため、書類の準備段階で不備がないかを複数回確認しておくことが重要です。成績証明書・卒業(見込)証明書は日本語または英語で発行されたものの原本をPDF化して提出する形式で、大学改革支援・学位授与機構により学位を授与された者は学士の学位授与(見込)証明書の原本が必要になります。在職証明書は日本語または英語のものに限られ、所属組織がある場合は組織の長に相当する者による推薦書があることが望ましいとされています。
試験科目(専門科目・英語・研究計画書・口述試験)
学力試験の構成は、コースと入試区分の組み合わせによって大きく異なります。経済経営リサーチコースの一般選抜は経済経営科目(筆答)と英語(外部試験スコア)の2科目に加え、日本国の永住許可を得ていない外国籍の方のみ筆答試験終了後に口述試験が課されます。つまり日本国籍者や永住許可を得ている方は、経済経営科目と英語のスコアのみで学力試験の判定を受ける形です。これに対し社会人特別選抜と東北大学経済学部生を対象とする試験は、いずれも口述試験のみで実施され、経済経営科目の筆答試験も英語の外部スコア提出も課されません。
| コース | 入試区分 | 経済経営科目 | 英語 | 口述試験 |
|---|---|---|---|---|
| 経済経営リサーチコース | 一般選抜 | ○ | ○ | 永住許可のない外国籍者のみ |
| 社会人特別選抜 | – | – | ○(志望専門科目・研究計画) | |
| 経済学部生対象試験 | – | – | ○(専門知識・研究計画) | |
| 高度グローバル人材コース | 一般選抜 | ○ | ○ | ○(全員、英語で実施) |
| 社会人特別選抜 | – | ○ | ○(プロジェクト計画等、英語) | |
| 経済学部生対象試験 | – | – | ○(英語で実施) |
経済経営科目の筆答試験は、募集要項が定める11科目の中から出願時に2科目を選択して受験します。対象科目はミクロ経済分析、政治経済学原理、数理統計、経済史、経営組織、マクロ経済分析、経済学史、日本経済史、経済経営数学、経営政策、経営史であり、いったん選択した科目は試験当日まで変更できません。これとは別に、入学後に主に研究しようとする分野を1つ、出願時に選択する必要があります。分野は現代経済学、現代社会・経済・企業、経営学、経済史・経営史、数理・データ科学の5区分で、分野もいったん選ぶと試験時の変更はできません。各分野には担当教員数に応じた受け入れ上限があるため、志望分野の教員構成を事前に確認しておくことが実務上のポイントになります。
2027年度時点の専門科目一覧(別紙3)を見ると、現代経済学分野にはミクロ経済学、理論経済学Ⅱ、経済計画論、応用マクロ経済学、金融論、金融政策論、産業組織論、労働経済学、福祉経済、加齢経済、医療経済、開発経済学、国際経済の13科目が並び、現代社会・経済・企業分野には経済学史、経済政策、財政、アジア経済論、産業発展論の5科目が置かれています。経営学・経済史・経営史分野には経営学原理、イノベーション論、経営戦略、非営利組織論、地域企業論、国際経営、日本経済史、西欧経済史、社会思想史、グローバル経営史の10科目、数理・データ科学分野には経済統計学、計量経済学、ビジネスデータ科学、経営統計学、意思決定論、応用データ科学、経済データ科学、証券投資論の8科目が並びます。分野ごとの科目数にはばらつきがあり、志望する研究テーマがどの分野・どの専門科目の担当教員に対応するのかを、出願前に一つずつ照合しておく必要があります。
出願時に選択する経済経営科目11科目は、大きく理論系と歴史・実務系に分かれます。ミクロ経済分析・マクロ経済分析・数理統計・経済経営数学は理論的・数量的な分析力を問う科目群、政治経済学原理・経済学史・日本経済史・経営史は経済学説史や日本経済の歴史的展開を問う科目群、経営組織・経営政策は現代の企業経営に関する専門知識を問う科目群です。この2科目は経済経営科目の筆答試験として出願時に選択するもので、前述の5分野(入学後に主に研究する分野)とは別の選択項目である点を混同しないよう注意してください。自分の学部時代の専攻や実務経験と相性のよい科目を2つ選ぶことが、筆答試験対策の出発点になります。
英語試験については、経済学研究科独自の筆記試験は実施されず、所定の外部試験のスコア提出のみで判定されます。利用できる試験はTOEIC(IPテストは不可、日本国内で受験したもののみ有効、デジタル公式認定証の提出が必須)、TOEFL iBT(Home EditionとPaper Editionは可、ITPテストは不可、ETSアカウントを通じた公式スコア送付とTest Taker Score Reportの両方が必要)、IELTS(Academic Moduleのみ可、General Training Moduleは不可、Test Report Form原本の提出が必要)の3種類です。複数のスコアを提出した場合は換算のうえ最も高い得点が採用されますが、過去に提出したスコアシートは再利用できず、改めて提出し直す必要がある点に注意が必要です。TOEFL iBTはTest Dateスコアのみが有効で、MyBestスコアは利用されません。有効なスコアの受験日にも期限があり、2027年度4月入学分ではⅠ期が2024年5月1日以降に受験したもの(提出期限2026年7月17日)、Ⅱ期が2024年10月1日以降に受験したもの(提出期限2026年12月15日)とされています。受験日の下限が出願の1年以上前まで遡って設定されているため、在学中や在職中の早い段階でスコアを確保しておく余地があります。
口述試験の内容は入試区分によって性格が異なります。経済経営リサーチコースの一般選抜における口述試験(該当者のみ)は日本語能力の確認が主目的ですが、社会人特別選抜の口述試験は志望する専門科目と今後の研究計画に関して行われ、東北大学経済学部生を対象とする試験の口述試験は専門知識と今後の研究計画の適切性を問う内容とされています。高度グローバル人材コースはすべての入試区分で口述試験が課され、使用言語は一貫して英語です。試験場はいずれの区分・コースも東北大学川内南キャンパスの経済学研究科で、口述試験の受験者は受験票を持参して試験開始15分前までに大学院教務係窓口に来るよう求められています。
筆答試験がある一般選抜の当日は、10時から12時までの2時間が経済経営科目、13時以降が口述試験(該当者)という時間割です。試験開始後20分までの遅刻者は受験が許可されますが、試験開始後の試験室からの退出は原則禁止とされており、試験を1科目でも受験しない場合は失格になる点にも注意が必要です。社会人特別選抜と東北大学経済学部生を対象とする試験は、いずれも9時から口述試験のみで実施され、実施時間の詳細は受験票とあわせて後日通知される運用です。
研究計画書・プロジェクト計画書と研究室訪問
経済経営リサーチコースでは、研究計画書がすべての入試区分に共通する提出書類として位置づけられています。様式はA4サイズで、分量は2,000字程度、冒頭に氏名を明記することが求められます。社会人特別選抜で受験する場合は分量が4,000字程度に増え、ダウンロードした所定様式の表紙を付ける必要があります。一般選抜であっても研究計画書2,000字程度の提出が必須である点は、筆答試験と英語スコアの対策に意識が向きがちな受験生が見落としやすい部分です。
高度グローバル人材コースでは、研究計画書に相当する書類として英語のプロジェクト計画書を提出します。A4サイズにダブルスペースで1,500ワード程度、社会人特別選抜の場合は3,000ワード程度に増え、こちらも所定様式の表紙を付けたうえでPDFデータに変換して提出します。志願理由書も英語で作成する所定様式が用意されており、東北大学経済学部生を対象とする試験へ出願する場合は学部演習の指導教員の承認を得たうえで提出する運用です。
指導教員に関する扱いは入試区分によって明確に分かれます。社会人特別選抜で出願する場合、指導教員は「授業科目のテーマ及び担当教員一覧表」に基づき、出願時に選択した専門科目の担当教員に決まります。出願前に予定指導教員と連絡を取り、入学後に指導教員となることの内諾を得たうえで出願する必要があり、内諾を得ていない場合は出願そのものが無効になると明記されています。ただし教員との連絡においては、試験での試問内容や合否判定法など入試の実施上の具体的な事柄については対応してもらえない旨も併せて示されています。
一方、一般選抜と東北大学経済学部生を対象とする試験については、指導教員は入学後に決めればよく、出願時点で予定指導教員を確定させる必要も教員へ連絡する必要もありません。ただし出願時に選択した分野に属する専門科目の担当教員以外を指導教員とすることは、分野の相違を理由に認められない場合があるとされています。指導を希望する教員と出願前に連絡を取ること自体は妨げられていませんが、それが入試の合否に影響することはなく、入試の実施上の事柄への対応も受けられません。つまり研究室訪問が必須なのは実質的に社会人特別選抜のみで、一般選抜の外部受験生にとっては研究計画書の完成度そのものが評価の中心になると理解しておくとよいでしょう。
研究計画書を作成する実務面では、まず出願時に選択する分野・専門科目と、書こうとしている研究テーマが整合しているかを確認することが先決です。2,000字程度という分量は決して長くないため、研究の背景・問い・先行研究との関係・入学後の進め方を過不足なく盛り込む構成力が求められます。社会人特別選抜の4,000字程度では、実務経験で得た問題意識を学術的な問いへどう接続するかという説明が加わるため、志望する専門科目の担当教員の主なテーマ(別紙3・別紙4に記載)と自分の研究計画がどう重なるのかを、具体的な言葉で書き込むことが重要になります。
研究計画書に盛り込む要素を整理すると、大きくは何を明らかにしたいのかという問題設定、その問いが既存の研究の中でどう位置づけられるかという先行研究の整理、どのようなデータや手法で検証するのかという方法、そして東北大学経済学部・経済学研究科でその研究を行う必然性の4点に集約されます。最後の「なぜ東北大学なのか」という説明は、選択した分野の担当教員の専門科目や主なテーマ(別紙3・別紙4)と自分の問題意識を具体的に結びつけることで裏付けられます。とくに社会人特別選抜では、この結びつきが指導教員への内諾依頼の説得材料にもなるため、研究計画書と教員への連絡内容の一貫性を意識して準備を進めるとよいでしょう。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
出願から入学までのスケジュール
2027年度4月入学分の日程は、Ⅰ期(一般選抜Ⅰ期・東北大学経済学部生を対象とする試験)とⅡ期(一般選抜Ⅱ期・社会人特別選抜)の2系統で進みます。Ⅰ期の出願受付期間は2026年7月10日9時から7月17日16時まで、Ⅱ期の出願受付期間は2026年12月8日9時から12月15日16時までです。出願はオンライン出願システムTAO(The Admissions Office)を通じて行い、入学検定料の納入とインターネット上での出願情報登録の両方が完了して初めて出願手続が成立します。
| 項目 | Ⅰ期(一般選抜Ⅰ期・経済学部生対象試験) | Ⅱ期(一般選抜Ⅱ期・社会人特別選抜) |
|---|---|---|
| 事前審査等受付期間 | 2026年5月15日〜5月26日16時必着 | 2026年10月19日〜10月28日16時必着 |
| 出願受付期間 | 2026年7月10日9時〜7月17日16時 | 2026年12月8日9時〜12月15日16時 |
| 英語外部試験スコア提出期限 | 2026年7月17日16時 | 2026年12月15日16時 |
| 受験票ダウンロード | 2026年8月28日以降 | 2027年2月5日以降 |
| 試験日 | 2026年9月1日(一般選抜)/9月2日(経済学部生対象) | 2027年2月10日(一般選抜)/2月12日(社会人特別選抜) |
| 合格発表 | 2026年9月10日17時予定 | 2027年3月4日17時予定 |
| 入学手続期間 | 2027年1月22日〜1月29日16時必着 | 2027年3月5日〜3月15日16時必着 |
入学検定料は30,000円で、Ⅰ期は2026年7月16日、Ⅱ期は2026年12月14日までに指定の三菱UFJ銀行口座へ振り込み、振込を確認できる資料をTAOにアップロードする必要があります。入学料は282,000円(予定額)、授業料は日本人学生等の前期分が267,900円(年間535,800円、予定額)、外国人留学生の前期分が450,000円(年間900,000円、予定額)とされています。外国人留学生は日本人学生等より授業料が高く設定されている一方、入学試験の成績に基づき選考された上位3分の1程度の外国人留学生には授業料相当額または半額相当額の奨学金が給付される制度も用意されています。
このほか、経済学部出身で博士後期3年の課程への進学意思がある前期課程の学生には「須永基金奨学金」という研究科独自の奨学金制度があります。標準修業年限は2年ですが、特別な事情がある場合は研究科長への申請により標準修業年限の2倍までの年数で修了する長期履修制度を利用でき、有職者については大学院設置基準第14条による特例で通常の授業時間帯以外に授業を設ける対応も申し出ることができます。優れた研究業績を上げたと認められた場合には、1年または1年半での課程修了も制度上は可能とされています。
入学検定料の納入では、外国送金が利用できない点と、いったん納入した検定料は出願手続後に払い戻しを受けられない点が明記されています。誤って納付してしまった場合は出願期間の最終日までに申し出る必要があり、振込依頼人名は受験者本人のカナ氏名および英字氏名で登録することが求められます。障害等により受験上・修学上の配慮を必要とする場合は、Ⅰ期は原則2026年5月26日まで、Ⅱ期は原則2026年10月28日までに、志願者の氏名や希望する配慮の内容を記載した申請書を提出することで事前相談ができ、この相談を行ったからといって出願が必須になるわけではないとも案内されています。
出願書類等(TAOへの登録内容を含む)に不備がある場合は受け付けられない点にも注意が必要です。出願手続後は、出願の取り下げや書類等の変更、入学検定料の払い戻しはできないと明記されており、TAOにアップロードした証明書は入学手続時に原本の提出が必要で、原本確認ができなかった場合は入学を許可されないことがあります。写真データや各種証明書の要件(サイズ・形式・発行時期など)を出願前に一つずつ確認し、提出直前に慌てないよう準備を進めることが重要です。
倍率・難易度をどう捉えるか
公式の学生募集要項には、入試区分別・コース別の志願者数や倍率は公表されていません。募集人員34名・26名という総枠は分かる一方、一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期、社会人特別選抜、東北大学経済学部生を対象とする試験のそれぞれにどれだけの人数が配分され、実際に何名が志願しているかは非公表であるため、本記事では特定の倍率を断定的に示すことはできません。最新の倍率や入試結果を知りたい場合は、経済学部・経済学研究科の公式サイトで公開されている資料を確認するか、大学院教務係へ直接問い合わせることをおすすめします。
倍率の数値が読めない分、外部受験生が難易度を測るうえで参考になるのは出願資格・選抜方法そのものの構造です。第一に、経済経営リサーチコースを外国籍(永住許可なし)で受験する場合は日本語能力試験N1で総合得点120点以上、高度グローバル人材コースを受験する場合はTOEFL iBT79点以上相当の語学力があらかじめ要求されており、出願段階で一定の語学水準をクリアしていることが前提になっています。第二に、経済経営科目は11科目の中から2科目を選択する筆答試験であり、選んだ科目は変更できないため、出願前にどの科目で確実に得点できるかを見極めておく必要があります。
第三に、社会人特別選抜と東北大学経済学部生を対象とする試験は筆答試験がなく口述試験のみで判定される一方、社会人特別選抜では出願前に予定指導教員の内諾を得ることが出願要件そのものに組み込まれています。この内諾を得られなければ出願自体ができないため、実質的な選抜は出願準備の段階から始まっているとも言えます。第四に、各分野には担当教員数に応じた受け入れ人数の上限があり、人気の高い分野・教員に希望が集中した場合は、同じ募集人員でも分野によって実質的な競争度合いが変わる可能性があります。こうした構造を踏まえると、単純な募集人員だけで難易度を判断せず、志望分野の教員構成や選択科目との相性を早い段階で確認しておくことが実務的な対策になります。
専門科目の担当教員一覧(別紙3)を見ると、現代経済学分野だけで13科目・13名の教員が名を連ねる一方、現代社会・経済・企業分野は5科目・5名にとどまるなど、分野によって専門科目数と担当教員数に差があることが分かります。受け入れ可能な学生数はこの教員数に応じて決まる仕組みのため、志望テーマが特定の分野・教員に集中しやすいのか、それとも選択肢が比較的広い分野なのかを、出願前に別紙3・別紙4を読み込んで把握しておくことが、難易度を見極める実務的な手がかりになります。
経済経営リサーチコース34名と高度グローバル人材コース26名という募集人員は、いずれも10月入学者を含む年間の合計であり、Ⅰ期・Ⅱ期の一般選抜、社会人特別選抜、東北大学経済学部生を対象とする試験、さらに高度グローバル人材コースについてはパダボーン大学ダブルディグリー特別選抜という複数の区分に分かれて選考されます。1つの募集人員が複数の入試区分・複数の実施時期に分散しているため、特定の期・特定の区分だけを見て「定員が少ない」あるいは「多い」と判断することは難しく、自分が出願する区分の出願状況を大学院教務係に確認するなど、公表情報の範囲内で慎重に見極める姿勢が必要です。高度グローバル人材コースの26名には、後述するパダボーン大学とのダブルディグリー・プログラム特別選抜の定員も内数として含まれているため、一般選抜・社会人特別選抜だけで26名が確保されているわけではない点も、募集人員を読み解くうえで見落としやすいポイントです。
過去問の扱いと出題予測・口述試験(面接)対策
2027年度4月入学分の学生募集要項には、経済経営リサーチコース・高度グローバル人材コースの双方について「2025年度に実施した本入試の筆答試験問題については、経済学部・経済学研究科ウェブサイトをご覧ください」という案内が明記されています。以前の年度の募集要項では過去2年分の筆答試験問題を東北大学生活協同組合に委託して販売する形が案内されていたこともあり、過去問の公開方法は年度によって変更される可能性があります。出願を検討する時点で、経済学部・経済学研究科の公式サイトに掲載されている最新の案内を必ず確認してください。
過去問そのものが手元にない期間であっても、募集要項の別紙情報から出題範囲と難易度の傾向をある程度読み解くことは可能です。経済経営科目は前述の11科目から2科目選択制であり、選んだ科目に対応する分野の専門科目・担当教員一覧(別紙3)が公表されています。さらに社会人特別選抜向けに用意されている「授業科目のテーマ及び担当教員一覧表」(別紙4)には、各専門科目を担当する教員が受験者に求める前提知識が具体的に記されています。たとえば理論経済学Ⅱでは学部レベルのミクロ・マクロ経済学の十分な理解、英語文献を読める程度の英語力、微分法や微分・差分方程式を含む数学の基礎知識が挙げられ、金融論では学部レベルのミクロ・マクロ・計量経済学の知識と英語文献の読解能力が要望事項として示されています。こうした要望事項は社会人特別選抜向けの記載ではあるものの、一般選抜の経済経営科目や口述試験で問われる前提知識の水準を推し量る手がかりとしても参考になります。
分野別に見ると、現代経済学の分野ではミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学の基礎知識と英語文献の読解力を求める記載が多く、現代社会・経済・企業の分野では英文読解力に加えて世界史や財政学など各科目固有の背景知識が求められています。経営学・経済史・経営史の分野では、英語論文の読解力に加えて日本語での議論力や執筆力を重視する記載が目立ち、数理・データ科学の分野では線形代数・微積分・確率統計の基礎的な知識やプログラミングスキルへの言及が見られます。募集要項の記載から見た出題予測としては、選択する2科目と志望分野の組み合わせに応じて、経済学・経営学の基礎理論に加えて数学的素養や英語文献読解力が幅広く問われる可能性が高いと考えられますが、実際の出題内容や難易度は年度・担当教員によって変わり得るため、断定的な予測ではなく傾向としての参考にとどめてください。
専門科目・担当教員の一覧は年度ごとに更新されており、2025年度時点の別紙3と2027年度時点の別紙3を比較すると、労働経済学、開発経済学、計量経済学、応用データ科学、経営戦略といった科目が新たに加わっていることが確認できます。担当教員の異動や新任によって専門科目そのものが変わるため、数年前の情報や体験記だけを頼りに志望分野・専門科目を決めてしまうと、実際の出願年度には担当教員や科目名が変わっている可能性があります。出願する年度の別紙3・別紙4を必ず確認し、志望する研究テーマに対応する教員が現に在籍しているかを最終確認することが欠かせません。
口述試験対策としては、まずどの入試区分で受験するかによって準備の重心を変える必要があります。経済経営リサーチコースの一般選抜で口述試験の対象となるのは永住許可のない外国籍の受験者のみで、それ以外は筆答試験と英語外部スコアが学力試験の中心です。社会人特別選抜と経済学部生を対象とする試験は口述試験のみで判定されるため、研究計画書に書いた内容を自分の言葉で説明できるように整理しておくことが欠かせません。志望する専門科目の担当教員の研究テーマと、自分がこれまでの学習や実務経験で得た問題意識がどうつながるのかを、募集要項の別紙情報を踏まえて具体的に語れるようにしておくと、口述試験での説得力が増します。高度グローバル人材コースはすべての入試区分で口述試験が英語で実施されるため、プロジェクト計画書の内容を英語で口頭説明できるレベルまで準備しておく必要があります。
併願の考え方と関連リンク
経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コースは出願時にどちらか一方を選ぶ仕組みですが、一般選抜はⅠ期とⅡ期の年2回実施されるため、Ⅰ期で結果が出た後にⅡ期で再挑戦するという時間軸での選択肢があります。社会人特別選抜はⅡ期の時期にしか実施されないため、社会経験を活かして出願を検討する場合は、事前審査等の受付期間(Ⅱ期は2026年10月19日〜10月28日)から逆算してスケジュールを組む必要があります。他大学の経済学・経営学系研究科と併願する場合は、出願期間や英語外部試験スコアの提出期限が重ならないか、事前に一覧化して確認しておくと安心です。とくに社会人特別選抜を軸に併願を組み立てる場合は、志望先ごとに指導教員への事前連絡・内諾の要否が異なることが多いため、連絡を取るべき時期を大学ごとに整理しておかないと、事前審査等の受付期間に間に合わなくなるおそれがあります。
高度グローバル人材コースには、パダボーン大学(ドイツ)とのダブルディグリー・プログラム特別選抜という別枠の選考も用意されており、その定員は前述の26名という募集人員に含まれる形で公表されています。ダブルディグリー・プログラムは通常の一般選抜・社会人特別選抜とは別に選考される特別選抜であるため、海外大学との協定プログラムに関心がある場合は、通常の出願書類とは別の案内が用意されていないか、経済学部・経済学研究科のウェブサイトで確認しておくとよいでしょう。
東北大学大学院には経済学研究科以外にも複数の研究科があり、外部院試の準備範囲を広げて検討したい場合は、同じ大学の他研究科の外部院試を解説した東北大学大学院 教育学研究科の外部院試や東北大学大学院 文学研究科の外部院試も参考になります。英語外部試験のスコア対策を横断的に整理したい場合は、大学院入試のTOEICスコア対策の記事もあわせて確認してください。大学院入試全体の流れやスケジュールの立て方を体系的に押さえたい方は、大学院入試対策の完全ガイドで全体像を確認したうえで、本記事の内容と照らし合わせることをおすすめします。
研究計画書の完成度や口述試験での説明の一貫性に不安がある場合は、専門スタッフやプロ講師による個別サポートを活用する方法もあります。スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策コースでは、出願資格の確認から専門科目・分野の選び方、研究計画書の方向性、口述試験の想定問答まで、現在の学習状況や志望コースに合わせて整理するサポートを行っています。独学で進めていて出願資格の解釈に迷う場合や、研究計画書の分量・構成に自信が持てない場合は、早めに第三者の目を入れて確認することが、出願直前の手戻りを防ぐことにつながります。
よくある質問(FAQ)
東北大学大学院経済学研究科の外部院試で研究計画書は必須ですか
経済経営リサーチコースでは、一般選抜・社会人特別選抜・東北大学経済学部生を対象とする試験のすべてで研究計画書の提出が必須です。分量は一般選抜・東北大学経済学部生を対象とする試験が2,000字程度、社会人特別選抜が4,000字程度と定められています。高度グローバル人材コースでは英語のプロジェクト計画書が同様にすべての区分で必須とされ、分量は1,500ワード程度(社会人特別選抜は3,000ワード程度)です。
経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コースはどちらに出願すべきですか
教育言語と口述試験の使用言語が大きな判断材料になります。経済経営リサーチコースは日本語での教育が中心で、口述試験も日本語(外国籍の一部志願者を除く)で行われます。高度グローバル人材コースは主に英語で教育が行われ、口述試験もすべての入試区分で英語です。加えて高度グローバル人材コースはTOEFL iBT79点以上などの語学要件が出願資格に組み込まれているため、志望する研究テーマと合わせて、自分の英語運用力と教育言語の希望から検討する必要があります。
TOEICとTOEFL iBTとIELTSはどれを準備すればよいですか
経済経営リサーチコースの一般選抜では、TOEIC(日本国内受験のみ有効)、TOEFL iBT(Home Edition・Paper Edition可)、IELTS(Academic Moduleのみ)のいずれかのスコアを提出すれば足り、複数提出した場合は換算のうえ最も高い得点が採用されます。高度グローバル人材コースを志願する場合は、出願資格としてTOEFL iBT79点以上・TOEIC773点以上・IELTS6.5以上のいずれかを満たす必要があるため、自分が受験しやすい試験形式や会場の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
社会人特別選抜で指導教員への事前連絡は本当に必須ですか
必須です。社会人特別選抜で出願する場合、志望する専門科目の担当教員が予定指導教員となり、出願前にその教員と連絡を取り、入学後に指導教員となることの内諾を得たうえで出願する必要があります。内諾を得ていない状態での出願は無効とされるため、事前審査等の受付期間よりも前に教員へのコンタクトを始めておく必要があります。ただし教員に試験の試問内容や合否判定法について尋ねることはできません。
過去問はどこで入手できますか
2027年度4月入学分の募集要項には、2025年度に実施された筆答試験問題を経済学部・経済学研究科のウェブサイトで確認できる旨が案内されています。以前の年度の募集要項では東北大学生活協同組合を通じた販売という案内もあったため、過去問の入手方法は年度によって変わる可能性があります。出願を検討する段階で、公式サイトの最新の案内を必ず確認してください。
東北大学経済学部の卒業生以外でも出願できますか
出願できます。募集要項が定める基礎資格(大学卒業者、学位授与機構による学士授与者、22歳以上での個別入学資格審査該当者など)のいずれかに該当し、志望コースが定める語学要件を満たしていれば、出身大学を問わず一般選抜または社会人特別選抜に出願可能です。東北大学経済学部生を対象とする試験のみが、本学経済学部の卒業見込み者に限定された区分です。
一般選抜Ⅰ期とⅡ期はどちらが受かりやすいですか
公式資料には入試区分別の倍率が公表されていないため、Ⅰ期とⅡ期のどちらが受かりやすいかを数値で比較することはできません。Ⅰ期は9月頃、Ⅱ期は2月頃に実施され、出願資格や試験科目、選抜方法そのものはⅠ期・Ⅱ期で共通です。研究計画書の完成度や選択科目の準備状況に応じて、無理のない時期を選ぶことが現実的な判断基準になります。
口述試験ではどのようなことを聞かれますか
社会人特別選抜では志望する専門科目と今後の研究計画に関して、東北大学経済学部生を対象とする試験では専門知識と今後の研究計画の適切性に関して口述試験が行われると募集要項に記載されています。経済経営リサーチコースの一般選抜で口述試験が課されるのは永住許可のない外国籍の受験者のみで、日本語能力の確認が主な目的です。高度グローバル人材コースはすべての区分で口述試験が英語で実施され、プロジェクト計画書の内容についての質疑が想定されます。
まとめ
東北大学大学院経済学研究科(経済経営学専攻)の外部院試は、まず経済経営リサーチコースと高度グローバル人材コースのどちらに出願するかを決め、次に自分が該当する基礎資格と語学要件を確認し、出願時に選択する経済経営科目2科目と分野1つを見極めるところから準備が始まります。一般選抜では筆答試験と英語外部スコアが中心、社会人特別選抜と東北大学経済学部生を対象とする試験では研究計画書と口述試験が中心という構成の違いを理解したうえで、自分の入試区分に合わせた対策の優先順位をつけることが重要です。
社会人特別選抜を検討する場合は、志望する専門科目の担当教員への事前連絡と内諾取得が出願の前提になるため、事前審査等の受付期間よりも早い段階から準備を始める必要があります。一般選抜で受験する場合は、研究計画書2,000字程度の完成度と、選択する経済経営科目2科目・分野1つの見極めが対策の軸になります。過去問の入手方法や専門科目・担当教員の一覧は年度によって変わるため、出願する年度の情報を都度確認しながら準備を進めることが、遠回りを避ける近道になります。募集人員や日程、検定料などの数値は年度ごとに更新されるため、出願前には必ず経済学部・経済学研究科の公式サイトで最新の学生募集要項を確認し、疑問点は大学院教務係へ直接問い合わせながら準備を進めてください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



