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早稲田大学大学院 経済学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

早稲田大学大学院 経済学研究科の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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早稲田大学大学院経済学研究科は、政治経済学部を母体に1951年に新制大学院として発足した研究科で、経済学専攻の下に修士課程の経済学コース(経済学研究領域・経済史研究領域)と国際政治経済学コースを設置しています。外部院試とは早稲田大学以外の大学出身者が一般入試・社会人入試という2区分で受験する入学試験のことで、2027年度4月入学の場合は書類にもとづく1次審査(志望理由書・研究業績などの書類審査)と、筆記試験(数学・統計・経済史)と面接からなる2次審査という2段階の選考が行われます。本記事は、経済学研究科が公表している「2027年度4月入学試験要項 修士課程一般・社会人入学試験」および研究科公式サイトの一次情報にもとづき、確認できた事実だけを整理して解説します。

この研究科の外部院試で特に押さえておきたいのは、「研究計画書」という名称の書類は募集要項上に存在せず、志望理由書と研究業績(卒業論文またはワーキングペーパー)という2種類の書類が実質的にその役割を担っている点です。学部時代に経済学を専攻していなくても、研究業績の内容が経済学に関連していれば出願できると公式FAQで案内されています。年度によって変わりうる募集人員・倍率・日程などの数値は、確認できなかった項目を含めて「最新の募集要項でご確認ください」と補足しながら読み進めてください。

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目次

早稲田大学大学院経済学研究科とは|専攻・コース構成と外部院試の位置づけ

早稲田大学大学院経済学研究科は、公式サイトの理念・沿革ページによれば1951年に新制大学院として発足した研究科です。母体となる政治経済学部の起源は1882年創立の東京専門学校にさかのぼり、研究科の使命として「常に進歩する経済学のフロンティア開拓に資する研究」と「社会に寄与する人材育成」の2点が掲げられています。経済学専攻の下に、修士課程・博士後期課程ともに経済学コースと国際政治経済学コースの2コースが設置されており、経済学コースはさらに経済学研究領域と経済史研究領域に分かれています。

修士課程は標準として2年以上の在籍を前提とし、ミクロ経済学・マクロ経済学・統計/計量経済学・経済史が必修科目です。推薦入学試験要項には「経済学研究科のミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学の必修科目は、全て英語講義科目として開講されます」という一文があり、入学後は基幹科目を英語で受講する前提でカリキュラムが組まれていることがわかります。外部院試の対策段階から、専門用語を英語でも扱えるようにしておくと入学後の負担が軽減されます。

経済学コースと国際政治経済学コースの違い

入学試験要項に記載されたアドミッションポリシーによれば、経済学コースは「論理的思考力を持ち、様々なバックグラウンドを持つ人々とともに、数理的・統計的分析の方法で問題解決できる人物」の養成を重視しています。「今日の多くの社会問題では政治と経済が複雑に絡み合っており、政治学と経済学の共同なくしては根本的な解決策を提示することはできない」という考え方が、経済学コースのカリキュラム設計の背景にあると要項は説明しています。一方の国際政治経済学コースは、政府や国際機関、国際関係、国家間経済関係など「政治と経済の相互関連領域」の専門知識を持ち、経済学だけでなく政治学も活用して諸問題を論理的に説明し、解決のための処方箋を作成できる学生の養成を重視するコースです。

注意しておきたいのは、要項が「経済学コース、国際政治経済学コースともに、入学時に必要とされる必須知識に違いはないため、コースごとに入試の形態が異なることはなく、それぞれに必要な知識・スキルに関しては入学後のカリキュラムを消化することで得ることができる」と明記している点です。つまり出願段階では、コース間で試験科目や書類が変わるわけではなく、志望理由書や研究業績のなかで、自分の研究テーマがどちらのコースの問題意識に近いかを示すことが実質的な選択基準になります。合格通知書には合格したコース・研究領域が記載され、研究計画と志望研究領域の違いによっては、研究科が指定した研究領域で合格とすることがある点もあわせて確認しておいてください。

4月入学は日本語学位プログラム、9月入学は英語学位プログラム

公式FAQでは「修士課程では4月入学が日本語学位プログラム、9月入学が英語学位プログラムとなっております」と説明されています。本記事で扱う一般入試・社会人入試は、いずれも2027年4月入学(日本語学位プログラム)を対象とした入試要項にもとづくものです。英語学位プログラムでの入学を希望する場合は、9月入学向けの別の入試要項を確認する必要があるため、自分が目指す入学時期がどちらのプログラムに該当するかを、出願前の早い段階で整理しておくことをおすすめします。

経済学研究科は、政治経済学部・政治学研究科などとともに政治経済学術院を構成する研究科の一つです。各教員の専門分野は理論経済学系(ミクロ経済学・マクロ経済学・ゲーム理論など)、応用経済学系(労働経済学・開発経済学・国際経済学・産業組織論など)、金融・財政系(金融論・財政学など)、実証分析系(計量経済学・時系列分析など)、歴史・思想系(経済史・経済学史)といった幅広い分野に及びます。研究指導一覧表は研究科ウェブサイトで確認でき、担当教員の長期海外出張等の事情により、年度によって研究指導を募集しない教員がいる場合もあるため、志望する研究領域が当該年度に開講されているかは出願前に必ず確認してください。

修了後の進路を見据えた2つのトラック

研究科公式サイトのプログラム紹介ページによれば、修士課程には大きく分けてキャリア重視のトラックと研究重視のトラックがあります。キャリア重視のトラックでは、金融機関やシンクタンクなどから評価される高度な専門知識と経済データ分析スキルの習得が目標とされ、計量分析・データ分析力の育成に力点を置くEmpirical Analysis Program(EAP)や、国際的な大学と連携するExchange Study Program(QTEM)といった枠組みが用意されています。研究重視のトラックでは、博士後期課程への内部進学を前提に、学会発表や論文投稿の支援が行われ、査読付きの国際学術誌に優れた業績を発表した場合には、修士・博士をあわせて最短3年での修了が認められる制度もあります。志望理由書では、自分がどちらのトラックに近い将来像を描いているかを示すことも、研究テーマの説明に説得力を持たせる材料になります。

EAP(Empirical Analysis Program)は、回帰分析やパネルデータ分析といった計量的な手法を用いた実証分析力を段階的に高めることを目的とするプログラムで、志望理由書の研究テーマに具体的な分析手法まで書き込めると、キャリア重視トラックとの親和性を示しやすくなります。QTEM(Exchange Study Program)は、定量的な手法を重視する海外の大学院と連携する交換留学の枠組みで、在学中に海外での学修機会を得たいという意欲がある場合は、出願段階からその方向性を志望理由書に反映しておくとよいでしょう。

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実施研究科・募集人員・出願資格|語学スコアの扱いまで

経済学研究科の外部院試には、一般入試と社会人入試という2つの入試区分があります。両者は出願資格の年次要件が異なるだけで、出願書類・試験科目・審査の流れ自体は共通しています。募集人員は次のとおりです。

専攻コース・研究領域募集人員
経済学専攻経済学コース(経済学研究領域・経済史研究領域)90名
経済学専攻国際政治経済学コース10名

募集要項には「定員は当該募集年度における修士課程全体の入学定員となります」という注記があります。つまりこの90名・10名という数字は、一般入試・社会人入試だけでなく、別枠で実施される修士課程推薦入学試験(早稲田大学の学部に在学中で卒業見込みの者が対象の内部進学向け制度)の合格者もあわせた、経済学専攻修士課程全体の定員です。一般入試・社会人入試だけで確保される枠がこの数字より少なくなる可能性がある点は、出願判断のうえで押さえておく必要があります。

一般入試の出願資格

2027年度4月入学の一般入試は、以下のいずれかに該当する者が出願できます。卒業見込みの基準日はいずれも2027年3月までとされており、年度が変わればこの日付も変わる点に注意してください。

区分該当する要件
大学を卒業した者、および2027年3月までに卒業見込みの者
大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者(2027年3月までの授与見込みを含む)
外国において通常の課程による16年の学校教育を修了した者(2027年3月までの修了見込みを含む)
外国の大学等で修業年限3年以上の課程を修了し、学士相当の学位を授与された者(見込みを含む)
文部科学大臣の指定した者
大学に3年以上在学、または外国で15年の課程を修了(見込みを含む)し、優れた成績で所定単位を修得したと研究科が認めた者
個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年3月までに22歳に達する者

注意事項として、最終学歴が中国の大学の専科(3年制)の場合は出願資格がないと明記されています。ただし専科を卒業後に本科を卒業して16年の学校教育を修了した場合は、出願が認められます。また本入試と同じ入学時期の修士課程推薦入学試験との併願はできず、複数のコースへの併願もできません。出願完了後にコースや研究領域を変更することもできない点は、出願前にコースを確定させておく必要があることを意味します。なお、学校法人早稲田大学が設置する早稲田大学その他の学校の教員は、原則として本学の学籍を有することができないと注意事項に明記されているため、早稲田大学の教職に就いている場合は事前に所属箇所事務所を通じて本部へ確認しておく必要があります。

社会人入試の出願資格

社会人入試は、現職の有無を問わず、以下のいずれかに該当する者が対象です。一般入試との最大の違いは、卒業等の基準日が2027年3月ではなく2024年3月までとされている点です。つまり、大学卒業からすでに数年が経過している人を主な対象とした区分だと理解できます。

区分該当する要件
2024年3月までに大学を卒業した者
大学改革支援・学位授与機構により2024年3月までに学士の学位を授与された者
外国で16年の学校教育を2024年3月までに修了した者
外国で15年の課程を2024年3月までに修了し、優れた成績で所定単位を修得したと研究科が認めた者
文部科学大臣の指定した者
大学に3年以上在学、または外国で15年の課程を2024年3月までに修了し、優れた成績で所定単位を修得したと研究科が認めた者
個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者

募集要項には社会人入試の趣旨として「経済学の高度な専門家養成だけにとどまらず、社会の要請にも応じながら、広く高等教育を与えるためのもの」という説明があります。豊かな実務経験を持つ人はもちろん、高校以下の教員で再教育を受けたい人、学部時代の経済学教育に飽き足らず新しい経済学の進展を改めて理解したい人まで対象とされており、修士論文を書き上げる意図と熱意、そのための基礎学力があれば「可能な限り多くの学生を受け入れようと考えている」と明記されています。社会人入試の合格者を対象に、優れた研究実績がある場合は入学から1.5年での修了を申請できる制度も設けられています。

英語語学能力証明書の提出ルール

出願書類のうち特に準備に時間がかかるのが、英語語学能力証明書です。英語を公用語とする国の国籍を持ち、かつ英語が第一言語である場合を除き、全員がTOEFL iBT・TOEIC・IELTS・GMAT・GREのいずれか1点のスコアレポートを提出する必要があります。スコアは出願初日から遡って2年以内に受験したものだけが有効です。

提出にあたっては細かいルールが定められています。自宅から受験できる形式の外部試験(TOEFL iBT Home Edition、TOEFL iBT Paper Edition、IELTS Home Editionなど)は受け付けられません。また異なる実施回の結果を組み合わせたスコア(TOEFLの「MyBestスコア」、IELTSの「One Skill Retake」など)も受け付けの対象外です。TOEFLはOfficial Score Reportを試験実施団体から研究科へ直接送付してもらう必要があり(Institution Code:1577)、TOEICは国内受験の場合はIIBCから大学へ直接到着するよう依頼(申請コード:00019701)、国外受験の場合は原本を郵送する扱いになります。GMAT(Institution Code:3TX-L8-06)・GRE(Institution Code:2698)・IELTSもそれぞれ実施団体から研究科へ直接届くよう手配する必要があります。

外国籍の志願者には、英語語学能力証明書に加えて日本語能力の証明も求められます。日本語が母語である場合や、卒業まで日本に4年以上の滞在歴があり日本の高等教育機関で日本語による課程の学位を取得(見込み)の場合は提出不要ですが、それ以外の場合は日本語能力試験(JLPT)N1合格の証明書、または日本留学試験(EJU)の「日本語」科目合計点(記述を除く)260点以上のスコアが必要です。こちらもTOEFL等と同じく、出願初日から遡って2年以内に受験したものに限られます。

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出願書類一覧をチェックリストで確認

出願書類は志願者によって一部異なりますが、共通して求められる書類を整理すると次のとおりです。証明書のなかには出身大学から研究科事務所へメールで直送してもらう必要があるものも含まれているため、依頼から到着までの時間を見込んで早めに準備を始めることをおすすめします。

  • 志願者情報(TAO画面上で入力)、学歴確認フォーム(所定用紙)
  • 志望理由書(所定用紙、自身でタイピングして作成)
  • 研究業績(経済学に関する卒業論文またはワーキングペーパー、日本語または英語)
  • 成績証明書、卒業(見込)証明書(日本語または英語で発行されたもの)
  • 英語語学能力証明書(TOEFL iBT/TOEIC/IELTS/GMAT/GREのいずれか1点、英語ネイティブ国籍者は免除)
  • 日本語能力証明書(外国籍のみ、JLPT N1またはEJU日本語260点以上)
  • 推薦状2通(出身大学の指導教員等が作成、日本語または英語のみ)
  • 在職(期間)証明書・職歴(社会人入試出願者のみ)
  • 入学検定料・選考料取扱明細書、パスポートのコピー、顔写真
  • 在留カードまたは住民票の写し(該当する外国籍の国内出願者のみ)

検定料と免除措置

入学検定料は、出願時に日本国内に居住する場合が30,000円、日本国外に居住する場合が15,000円です。国内・国外の判定は、志願者情報に入力された「現居住地住所」から行われます。支払い方法にはコンビニエンスストア決済(国内のみ)、クレジットカード・銀聯カード決済(国内外可)、外国送金(海外のみ)があり、外国送金の場合は円為替手数料2,500円が別途必要です。

OECD/DACのODA受給国リストに掲載される「Least Developed Countries」等の対象国に居住し、かつ対象国の国籍を持つ志願者には、申請にもとづく入学検定料免除措置制度も用意されています。検定料免除を申請する場合は、あらかじめ検定料を支払わず、所定の免除申請書とパスポートのコピーを提出する形式です。誤って検定料を支払ってしまった場合は返還されないため、対象国の国籍を持つ志願者は出願前に対象条件を確認しておく必要があります。

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試験科目を徹底解説|書類審査・筆記試験(数学・統計・経済史)・面接

経済学研究科の外部院試は、1次審査(書類審査)と2次審査(筆記試験・面接審査)という2段階の選考です。1次審査を通過した者だけが2次審査に進める仕組みのため、まず出願書類の完成度を高めることが選考全体の出発点になります。

1次審査(書類審査)で評価される内容

1次審査は「提出された出願書類に基づいて総合評価を行います」とだけ要項に記載されており、配点や評価項目の詳細は公開されていません。アドミッションポリシーには、語学スコアレポート・学歴確認フォーム・志望理由書・学部時代の成績証明書などを用いて複数教員による書類審査を行い、学力水準を「三段階評価」で判定するという記載があります。必要に応じて複数教員による面接も実施し、経済学の必須知識と語学力を「五段階評価」で判定したうえで、最終的には研究科運営委員会において運営委員による合議で入学の可否を決定する、という流れが示されています。

1次審査の合格者発表は、2027年度4月入学の入試では2026年11月13日(金)10:00にTAO(オンライン出願システム)上で行われます。合格者には2次審査についての案内が別途メールで届く仕組みで、1次審査に通過しなかった場合はこの時点で不合格が確定します。書類審査という名称からカジュアルな印象を持たれがちですが、経済学の必須知識と語学力を複数教員が段階評価するという仕組みである以上、実質的には試験の初段階として相応の準備が必要です。

2次審査の筆記試験(数学・統計・経済史)

1次審査を通過すると、教場での筆記試験(30分)と対面での面接審査(1名につき15分)からなる2次審査に進みます。要項には「筆記試験においては、『数学』『統計』『経済史(経済史領域を志望する場合)』の基礎的な能力が問われます」と明記されています。国際政治経済学コースを志望する場合も含め、数学と統計は共通で課され、経済史領域を志望する場合にのみ経済史が加わるという構成です。

2次審査は2026年11月29日(日)に実施され、当日は早稲田キャンパスへの来校が必須です。オンラインでの実施は行われないため、当研究科までの移動にかかる費用やビザ等の手配は研究科側では負担せず、受験者自身が対応する必要があります。実施教室・集合時間・面接開始時間などの詳細は、1次合格者発表と同じ2026年11月13日(金)に、1次試験合格者にのみ出願時のメールアドレス宛てで案内される運用です。遅刻限度は筆記試験・面接審査のいずれも開始時間より5分とされ、それ以上の遅刻は欠席とみなされます。

面接審査(口述試験)の位置づけ

面接審査は、筆記試験と同じ2026年11月29日に、対面で実施されます。選考方法として「教場にて筆記試験を実施したあとに、対面による面接審査により選考を行います。使用する言語は原則として日本語です」と要項に記載されており、募集要項に「口述試験」という単独の名称は登場しないものの、実質的には筆記試験に続く口頭での選考というかたちで面接審査が位置づけられています。試験中のデータを選考に活用するため、大学側が録音・録画・撮影を行うことがある一方、受験者による録音・録画・撮影は禁止されています。

最終合格者発表は2026年12月18日(金)10:00にTAO上で行われ、合格者には入学手続に関する案内が別途メールで届きます。合格通知書には合格したコース・研究領域が記載されているため、志望していたコースと異なる研究領域での合格になっていないか、必ず確認してください。研究計画と志望研究領域の違いによっては、研究科が指定した研究領域での合格になることがあると要項に明記されています。

なお、経済学研究科の外部院試では、数学・統計という配点の大きい科目と、面接での説明力を並行して仕上げていく必要があります。独学で数学・統計をどこまでカバーすべきか判断がつかない場合は、早い段階で専門家に相談し、残り期間から逆算した学習計画を立てることをおすすめします。

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研究計画書(志望理由書・研究業績)の書き方と研究室訪問の実際

経済学研究科の出願書類には「研究計画書」という単独の名称の書類はなく、志望理由書と研究業績という2種類の書類が、実質的にその役割を担っています。研究業績には、日本語もしくは英語で作成された、経済学に関する卒業論文もしくはワーキングペーパーを提出する必要があり、要項には「授業のレポート等ではなく、一般的な学術論文の形式である必要があります」と明記されています。

志望理由書で問われること

志望理由書は所定用紙に沿って作成し、自身でタイピングしたものをアップロードする書類です。要項には「文章中の引用については正しい方法で記入し、剽窃などの不正行為と疑われないようにしてください」という注意書きがあり、出願時に当研究科へ提出した書類・資料、提供した情報等に偽造・虚偽記載・剽窃があった場合は、不正行為とみなし入学試験の結果を無効とすることがあると明記されています。生成AIを使用してこれらの書類を作成し、自分で書いたものとして提出した場合、不正行為とみなされる可能性や、選考上の評価に影響を及ぼす可能性があるとも案内されています。

アドミッションポリシーが示す評価軸(論理的思考力、数理的・統計的分析の方法で問題解決できる力、あるいは政治と経済の相互関連領域を論理的に説明できる力)を踏まえると、志望理由書では自分がなぜその研究テーマを扱いたいのか、なぜ経済学コースまたは国際政治経済学コースで扱う必要があるのかを、これまでの学習歴や問題意識と接続して説明できているかが重要になります。審査の詳細な配点は公開されていないものの、複数教員による書類審査を経て三段階評価が行われるという仕組みである以上、抽象的な志望動機だけでなく、具体的な研究の方向性まで書き込む必要があると考えられます。

研究業績(卒業論文・ワーキングペーパー)の準備

学部時代に経済学を専攻していなかった場合でも、出願自体は可能です。公式FAQには「出願要件を満たしていれば、学士課程での専攻に関わらず、修士課程への出願は可能です。研究業績については、卒業論文やワーキングペーパーなど、経済学に関連する内容であればどのようなものでも構いません」と明記されています。経済学部・経済学科出身でない受験者は、卒業論文がそのまま使えない場合でも、経済学に関連するテーマでワーキングペーパー形式の文書を新たに用意するという選択肢があることになります。

学部で経済学以外を専攻していた場合、卒業論文をそのまま研究業績として提出できないケースも想定されます。その場合は、卒業論文で扱った社会課題やデータの分析枠組みを、需要と供給、インセンティブ、資源配分といった経済学の基本的な視点から捉え直したワーキングペーパーを新たに作成する、という方向性が現実的です。もとの専攻分野で得た知見を経済学的な分析枠組みに接続できていることを示せれば、経済学専攻出身者でなくても研究業績としての説得力を持たせやすくなります。

研究業績についても、志望理由書と同じく引用ルールの遵守が求められています。既存の学術論文の形式に沿って、先行研究の引用箇所を明示しながら、自分自身の分析や考察がどの部分にあたるのかが読み手に伝わる構成にしておく必要があります。ページ数や字数の指定は要項上に明記されていないため、「一般的な学術論文の形式」という基準に沿って、無理に分量を追わず、論旨の一貫性を優先して仕上げるとよいでしょう。

研究室訪問・教員への事前コンタクトは必要か

研究室訪問の要否について、公式FAQには「主指導教員は入学後に決定しますので、事前に連絡を取る必要はありません」という回答が明記されています。主指導教員は、入学後の第1学期の初めに希望する教員を選択し、マッチングプロセスを経て第1学期末までに決定し、第2学期から研究指導が始まる仕組みです。つまり出願前の研究室訪問や教員への事前連絡は、選考上必須の手続きではありません。

それでも各教員の専門分野をより詳しく知りたい場合は、優先順位を示した対応方法が公式FAQに案内されています。まず研究者データベースで担当教員の連絡先を調べて直接問い合わせ、次にJ-GLOBALで教員を検索して「この研究者にコンタクトする」機能を使い、それでも見つからない場合や至急の場合に限り、研究科の全体アドレス(gse-ml@list.waseda.jp)経由で問い合わせるという3段階の方法です。ただし教員から必ず返信があるとは限らないと明記されているため、事前コンタクトの成否を出願準備の前提にはしない方がよいでしょう。研究室訪問の可否で迷うよりも、公式サイトで公開されている研究者データベースの情報を読み込み、志望理由書と研究業績の完成度を上げることに時間を使うほうが、実務的な対策につながります。

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出願から入学手続までのスケジュール

2027年度4月入学の一般入試・社会人入試は、以下のスケジュールで実施されます。出願から入学手続まで約3ヶ月にわたる長丁場のため、証明書の取り寄せなど準備に時間のかかる項目は早めに着手しておく必要があります。

項目日程
出願・検定料振込期間2026年9月11日(金)10:00〜9月18日(金)15:00(日本時間)
受験票公開日2026年10月9日(金)までに公開予定
1次審査(書類審査)出願書類にもとづき実施
1次合格者発表日(2次審査の時間割発表日)2026年11月13日(金)10:00
2次審査(筆記試験・面接審査)日2026年11月29日(日)
最終合格者発表日2026年12月18日(金)10:00
入学手続期間2026年12月18日(金)〜12月23日(水)

この日程はあくまで2027年度4月入学(2026年秋実施)の一般入試・社会人入試のものです。出願開始後に何らかの変更が生じた場合は、研究科ウェブサイトと志願者への電子メールで知らされる運用のため、出願後も定期的に公式サイトとTAO(オンライン出願システム)上のメッセージを確認しておく必要があります。

外国籍の合格者は、入学を許可されると在留資格「留学」を申請できます。「留学」の在留資格を有する学生は外国人留学生授業料減免や留学生対象奨学金を申請できる一方、「短期滞在」の在留資格では大学に在籍できないと注意喚起されています。フィリピン・ベトナム・インドネシア・ネパール・ミャンマー・中国の国籍を持つ外国籍合格者は、在留資格認定証明書の申請時に「結核非発病証明書」の提出も求められる制度があるため、対象国籍の受験者は入学手続の案内が届いた時点で早めに準備を進めておくとよいでしょう。

出願方法(オンライン出願システムTAO)

出願はすべて、株式会社サマデイが提供するオンライン出願システム「The Admissions Office」(TAO)を通じて行います。TAOでアカウントを作成したうえで、募集名「経済学研究科2027年度4月入学修士課程(一般/社会人)」を選び、志願者情報・学歴確認フォーム・志望理由書・研究業績・成績証明書・卒業(見込)証明書・英語語学能力証明書・推薦状2通などを画面の指示に沿ってアップロードしていきます。出願書類は電子データでの提出が基本ですが、語学能力証明書は電子データと原本の両方を提出する必要があります。

要項に示された手順を整理すると、TAOでの出願は次の流れで進みます。

  1. TAO(admissions-office.net/ja/portal)にアクセスし、表示言語を日本語にして会員登録・出願者アカウントを作成する
  2. 登録確認メール内のリンクから登録を完了し、TAOへログインする
  3. 出願受付中の大学から「早稲田大学」、学部/研究科名で「経済学研究科(GSE)」、学科/専攻名で「経済学専攻」を選択する
  4. 募集名「経済学研究科2027年度4月入学 修士課程(一般/社会人)」を選び、「出願を開始する」を押す
  5. 研究科ウェブサイトから所定用紙をダウンロードし、志望理由書・研究業績・学歴確認フォーム等を作成してアップロードする
  6. 入学検定料を納入し、収納証明書または支払完了画面をアップロードする
  7. すべての項目を入力・提出し、出願ステータスが「出願完了」になっていることを確認する

出願ステータスが「出願完了」となって初めて出願が完了となり、いったんそのステータスになるとTAOでの編集や書類の追加提出はできなくなります。推薦状2通は、出身大学の指導教員またはそれに代わる者に依頼し、推薦者本人の所属機関のメールアドレスから研究科の専用アドレス(gse-rec@list.waseda.jp)へ直接PDFファイルで送付してもらう形式です。個人のGmail等、所属機関のドメインでないメールアドレスから送付する場合は、所属を確認できる名刺の添付も推薦者に依頼する必要があります。証明書類のなかには、出身大学から研究科事務所へメールで直送する必要があるものも含まれているため、依頼から到着までのリードタイムを見込んで早めに手配してください。

推薦入学試験との違いに注意

経済学研究科修士課程には、一般入試・社会人入試とは別に、推薦入学試験という制度もあります。この推薦入学試験の出願資格は「出願時点において、本学のいずれかの学部に在学中の者で、卒業見込みの者」であり、早稲田大学の学部に在学している学生を対象とした内部進学向けの制度です。出願期間・試験日ともに一般入試・社会人入試とはまったく異なる日程で実施されるため、他大学出身の外部受験者が参照すべきなのは、本記事で扱っている一般入試・社会人入試の日程であるという点を、あらためて確認しておいてください。

入学手続を完了するには、所定の期間内に入学手続料(登録料・学費・諸会費)の納入と、入学手続書類の提出の両方を終える必要があります。経済学コース・国際政治経済学コースとも学費体系は共通で、2027年度4月入学の要項に記載された金額は次のとおりです。

納入時期登録料授業料演習料・諸会費合計
初年度・第1学期300,000円346,000円5,750円651,750円
初年度・第2学期346,000円3,750円349,750円
2年目・第3学期496,000円3,750円499,750円
2年目・第4学期496,000円3,750円499,750円

初年度の合計は1,001,500円、2年目の合計は999,500円で、標準2年間の総額は約200万円です。早稲田大学の学部・大学院・専攻科の卒業(修了)者または退学者が再度入学する場合は登録料が免除され、政治経済学部出身者は学会入会金が免除されます。早稲田大学以外の出身者は、標準修業最終学期に校友会費40,000円(年額5,000円の10年分を前納割引)が別途徴収される点もあわせて確認しておいてください。演習料・諸会費は年度によって改定される場合があるため、正確な金額は入学年度の要項で確認する必要があります。

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倍率・難易度をどう見るか

経済学研究科の公式ページや募集要項には、一般入試・社会人入試それぞれの区分ごとの志願者数・合格者数・実質倍率は公表されていません。「過去の入試結果」ページも研究科パンフレットへの誘導が中心で、区分別の具体的な数値は掲載されていないため、本記事では倍率を断定せず、確認できた事実の範囲で難易度を整理します。

文部科学省の認可のもとで公開されている大学ポートレート(私学版、日本私立学校振興・共済事業団運営)の「経済学研究科(修士)入試・学生情報」ページでは、経済学専攻修士課程全体(推薦・一般・社会人などすべての入試区分の合計)の入学者数が、2023年53名、2024年48名、2025年62名と公表されています。収容定員(2学年分の合計)は200名で、在籍者数は2023年149名、2024年120名、2025年120名です。これは志願者数や倍率そのものではありませんが、募集要項に記載された入学定員(経済学コース90名・国際政治経済学コース10名、いずれも全区分合算)に対して、実際の入学者数が50〜60名台で推移していることがうかがえる数字です。大学ポートレートの数値は推薦入学試験・一般入試・社会人入試を合算した経済学専攻修士課程全体の入学者数であり、一般入試・社会人入試だけの内訳は公表されていません。区分別の詳細な人数を知りたい場合は、研究科事務所に直接問い合わせるほかない点も理解しておいてください。

公式に公表されている情報の範囲

審査で重視される観点そのものについても、要項には「総合的な判断のもと、審査を行います」とだけ記載され、詳細な配点や合格ラインは公開されていません。1次審査(書類審査)を通過した者だけが2次審査(筆記試験・面接審査)に進める2段階選抜であること自体が、単純な人数合わせの選抜ではなく、書類の内容と筆記試験・面接の結果をあわせて多面的に評価する設計になっていることを示しています。倍率という単一の数字だけで難易度を判断するのではなく、1次審査の書類要件と2次審査の筆記試験科目(数学・統計・経済史)の両方に対応できる準備が必要だと理解しておくのが実務的です。

選抜の構造から読み取れる難易度のポイント

学部時代に経済学を専攻していなくても出願できるという間口の広さは、裏を返せば、経済学部出身者だけでなく多様な学部・大学から志願者が集まりやすい構造でもあります。研究業績(卒業論文またはワーキングペーパー)の提出が必須であることから、出願時点である程度の経済学的な素養や問題意識を形にできていることが前提となり、志望理由書・研究業績・成績証明書という書類だけで1次審査を突破する必要がある点は、他大学の研究計画書中心の選考と比べても書類の完成度が問われる設計だといえます。2次審査で問われる数学・統計は、ミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学という必修科目を英語講義で受講する入学後のカリキュラムを見据えた基礎学力の確認と位置づけられます。

前章で紹介した大学ポートレートの入学者数の推移(2023年53名、2024年48名、2025年62名)を見る限り、年度によって10名以上の変動幅があり、単年度の数字だけで難易度の上下を判断するのは早計です。この変動幅は経済学専攻修士課程全体(推薦入学試験を含む)の数字であるため、一般入試・社会人入試だけの傾向として読み替えることはできませんが、少なくとも入学者数が特定の年度から一方向に増減し続けているわけではないことは確認できます。最新の募集人員・実施状況は年度によって変わる可能性があるため、出願を検討する時点の要項で必ず確認してください。

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過去問の扱いと面接(口述試問)対策

早稲田大学入学センターの「過去の入試問題」ページには、法学研究科・文学研究科・理工系研究科・教育学研究科・人間科学研究科・スポーツ科学研究科・環境エネルギー研究科・法科大学院などの過去問がまとめて公開されています。一方で経済学研究科については、「非公開または入学試験に筆記試験が無い等の理由から、問題の掲載はしておりません」と明記されており、商学研究科・政治学研究科・社会科学研究科などとあわせて、過去問が公開されていない研究科として扱われています。したがって、経済学研究科の外部院試を目指す場合、公式に過去問を入手して演習するという対策は選べません。

数学・統計の出題予測(募集要項の記載に基づく)

過去問が非公開である以上、確実な出題内容を断定することはできませんが、募集要項の記載から対策の方向性を推測することはできます。要項が明記しているのは「数学」「統計」の基礎的な能力が問われるという事実だけで、出題範囲や形式まで示されているわけではありません。ただし修士課程の必修科目にミクロ経済学・マクロ経済学・統計/計量経済学が並んでいること、そしてこれらが英語講義で開講されることをあわせて考えると、経済学の学部レベルの数理分析を支える微分積分・線形代数などの基礎数学と、確率・推測統計を中心とした基礎統計を、入学後すぐに使える水準まで仕上げておくことが対策の軸になると考えられます。

筆記試験の時間は30分と、決して長くはありません。この時間配分から逆算すると、複雑な証明問題を一から組み立てさせるような出題よりも、基本的な計算力と概念理解をどれだけ早く正確に運用できるかを確認する出題である可能性が高いと考えられます。経済学部以外の出身者は、微分・積分・線形代数・確率統計の基礎を教科書レベルで反復し、計算のスピードと正確性を高めておくことが、限られた解答時間のなかで得点を積み上げるための現実的な対策になります。ただしこれも募集要項に記載された試験時間からの推測であり、出題数や配点までは公開されていません。

アドミッションポリシーが繰り返し強調しているのは、「論理的思考力」と「数理的・統計的分析の方法で問題解決できる」力です。この記述からも、筆記試験が単なる公式の暗記や計算の速さを測るものではなく、経済学的な問題を数理的に定式化し、論理立てて解く力を確認する試験である可能性が高いと推測できます。ただしこれはあくまで募集要項・アドミッションポリシーの記載にもとづく推測であり、実際の出題形式や難易度を保証するものではない点には留意してください。

経済史領域志望者への経済史対策

経済史領域を志望する場合は、数学・統計に加えて経済史も筆記試験の対象になります。要項の記載は「経済史(経済史領域を志望する場合)」という一文にとどまり、特定の時代・地域を対象とするのか、通史的な理解を問うのかといった出題範囲は公開されていません。経済学コースが経済学研究領域と経済史研究領域の2つに分かれていることをふまえると、志望理由書・研究業績で扱うテーマの時代・地域と、筆記試験で問われる経済史の範囲が近いほど、準備の効率は高まると考えられます。

経済史領域を志望する場合の対策としては、志望理由書に書く研究テーマに関連する時代・地域の経済史を軸にしながら、経済史全体の主要な出来事・概念を体系的に押さえておくという進め方が現実的です。出題予測はあくまで募集要項の記載にもとづく推測であり、断定はできないため、過去問が入手できない前提で、学部レベルの経済史の教科書・概説書を通読し、自分の研究テーマと関連づけながら理解を深めておくことをおすすめします。

面接審査で問われる可能性が高い内容

面接審査の内容そのものは要項に詳細な記載がありませんが、提出書類が志望理由書と研究業績である以上、これらの内容にもとづいた質疑が行われる可能性が高いと考えられます。アドミッションポリシーが「経済学の必須知識と語学力を『五段階評価』にて判定を行う」と明記していることから、面接では研究テーマの説明力だけでなく、経済学の基礎知識に関する質疑や、英語での対応力が問われる可能性も想定しておく必要があります。使用する言語は原則として日本語とされているため、専門的な内容を日本語で簡潔に説明する練習を重ねておくとよいでしょう。

面接時間は1名につき15分と決して長くはないため、志望理由書・研究業績に書いた内容を、口頭で過不足なく要約して伝える練習が欠かせません。なぜそのテーマを研究したいのか、なぜ経済学コースまたは国際政治経済学コースで扱う必要があるのか、入学後にどのような方法で研究を進めるつもりかを、一貫した論理で説明できる状態を作っておくことが、書類審査から面接までを通じた対策の軸になります。

面接では、志望理由書に書いた研究テーマの独自性だけでなく、なぜ経済学コースまたは国際政治経済学コースという特定のコースでなければならないのかを、他大学の経済学研究科ではなく早稲田大学を選ぶ理由と重ねて説明できるかが問われる可能性があります。アドミッションポリシーが両コースの違いを「入学後のカリキュラムを消化することで得られる」と位置づけている以上、出願時点での専門知識の深さそのものよりも、研究の方向性と問題意識の一貫性を示せるかどうかが評価の軸になると考えられます。

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併願パターンと関連する準備|内部リンク

経済学研究科の一般入試・社会人入試は、同じ入学時期の修士課程推薦入学試験との併願ができません。また経済学専攻の複数のコース(経済学コース・国際政治経済学コース)への併願もできないため、出願段階でどちらのコースを志望するかを確定させておく必要があります。一方で、経済学研究科と早稲田大学の他研究科との併願自体を禁じる記載は、本記事で確認した一般入試・社会人入試要項の範囲には見当たりません。早稲田大学の大学院入試全体の枠組みを確認したい場合は、早稲田大学大学院入試を徹底解説で実施研究科・出願資格・過去問の公開状況をあわせて確認しておくと、経済学研究科以外との併願を検討する際の比較材料になります。

早稲田大学の他研究科と比べた経済学研究科の難易度感を把握したい場合は、早稲田大学大学院の難易度で研究科別の入試対策の違いを確認しておくとよいでしょう。経済学系の大学院進学を検討している場合、早稲田大学に加えて他大学の経済学研究科もあわせて比較検討する受験者は少なくありません。たとえば東京大学大学院を併願候補として検討している場合は、東京大学大学院 経済学研究科の外部院試を徹底解説で、出願資格・試験科目・研究計画書の様式の違いを比較しておくと、併願先を絞り込みやすくなります。

経済学研究科が経済学コースと国際政治経済学コースという2つのコースを併設している点は、経済学単科の研究科を持つ大学院との比較で見落とされがちな特徴です。政治と経済の相互関連領域を扱う研究テーマを検討している場合、経済学コースのみを設置する大学院よりも、国際政治経済学コースを併設する早稲田大学経済学研究科の方が研究環境との親和性が高い可能性があります。併願先を検討する際は、自分の研究テーマが経済学の枠内で完結するのか、政治学的な視点もあわせて必要とするのかを整理しておくと、コース選択と併願先の絞り込みがスムーズになります。

出願書類は研究科・大学ごとに個別提出が必要で、志望理由書・研究業績の内容も提出先ごとに調整が必要になる場合があります。大学院入試全体の準備の流れをまだ整理できていない場合は、大学院入試対策の完全ガイドで出願から合格発表までの全体像を確認したうえで、経済学研究科固有のスケジュール(出願9月・1次発表11月・2次審査11月・最終発表12月)に落とし込むことをおすすめします。数学・統計の筆記試験対策と、志望理由書・研究業績の作成、面接審査の練習を並行して進める必要がある場合は、大学院入試対策コースで、志望コースや研究テーマに応じた個別の対策を相談することもできます。

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よくある質問(FAQ)

学部で経済学を専攻していなくても出願できますか。

はい、出願できます。公式FAQには「出願要件を満たしていれば、学士課程での専攻に関わらず、修士課程への出願は可能です。研究業績については、卒業論文やワーキングペーパーなど、経済学に関連する内容であればどのようなものでも構いません」と明記されています。

「研究計画書」はどの書類にあたりますか。

一般入試・社会人入試の要項に「研究計画書」という単独の名称の書類はありません。志望理由書(所定用紙)と研究業績(経済学に関する卒業論文またはワーキングペーパー)という2種類の書類が、実質的に研究計画書に相当する役割を担っています。

事前に指導を希望する教員に連絡する必要はありますか。

修士課程の場合、公式FAQには「主指導教員は入学後に決定しますので、事前に連絡を取る必要はありません」と明記されています。主指導教員は入学後の第1学期にマッチングプロセスを経て決定される仕組みです。

TOEICだけでなくTOEFLやIELTSでも出願できますか。

はい。英語語学能力証明書は、TOEFL iBT・TOEIC・IELTS・GMAT・GREのいずれか1点のスコアレポートで出願できます。ただし自宅受験版や、異なる実施回を組み合わせたスコア(MyBestスコア等)は受け付けられません。英語を公用語とする国の国籍を持ち第一言語が英語の場合のみ、提出が免除されます。

過去問は入手できますか。

入手できません。早稲田大学入学センターの過去問公開ページでは、経済学研究科は「非公開または入学試験に筆記試験が無い等の理由」から過去問を掲載していない研究科として扱われています。

一般入試と社会人入試はどちらで出願すべきですか。

出願資格の基準日が異なります。一般入試は2027年3月までの卒業(見込み)が対象、社会人入試は2024年3月までに大学を卒業した者が対象で、現職の有無は問われません。自分の卒業時期がどちらの基準を満たすかで、出願区分が決まります。

推薦入学試験と一般入試の両方に出願できますか。

できません。推薦入学試験は早稲田大学の学部に在学中で卒業見込みの者を対象とした内部進学向けの制度で、募集要項にも本推薦入学試験と修士課程一般入学試験への併願はできないと明記されています。他大学出身の外部受験者は、一般入試または社会人入試での出願が対象になります。

入試・進学説明会はありますか。個別に質問したい場合はどうすればよいですか。

公式サイトには「現在、入試・進学説明会は実施しておりません」と明記されています。入試に関する個別の質問がある場合は、経済学研究科事務所(gse-adm@list.waseda.jp、TEL 03-3208-8560)へメールで問い合わせる方法が案内されています。

まとめ

早稲田大学大学院経済学研究科の外部院試は、志望理由書・研究業績にもとづく1次審査(書類審査)と、筆記試験(数学・統計・経済史)と面接審査からなる2次審査という2段階の選考です。2027年度4月入学の場合、出願は2026年9月11日〜18日、1次合格発表は11月13日、2次審査は11月29日、最終合格発表は12月18日というスケジュールで実施されます。募集人員(経済学コース90名・国際政治経済学コース10名)は推薦入学試験を含む修士課程全体の定員である点、過去問は非公開である点、倍率は区分別の数値として公表されていない点など、年度によって変わりうる情報は必ずその年度の入試要項で確認してください。

「研究計画書」という単独の書類がなく、志望理由書と研究業績(卒業論文またはワーキングペーパー)という2種類の書類でその役割を担っている点、そして主指導教員が入学後に決定するため事前の研究室訪問が必須ではない点は、この研究科ならではの特徴です。その分、出願前に自分で準備できる範囲は、経済学コース・国際政治経済学コースのアドミッションポリシーへの理解を深め、志望理由書と研究業績の内容を一貫した論理でまとめ、数学・統計の筆記試験にも対応できる基礎学力を仕上げておくことに集約されます。

出願書類には成績証明書・卒業(見込)証明書・推薦状2通・英語語学能力証明書など、発行や送付に時間のかかるものが多く含まれています。自分がどの出願資格に該当し、どの書類を早めに手配すべきかを募集要項の該当ページで洗い出し、証明書類の取り寄せと研究業績・志望理由書の作成にかかる時間を逆算しておくことが、早稲田大学大学院経済学研究科の外部院試を計画的に乗り切るための現実的な出発点になります。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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