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法政大学大学院 人文科学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

法政大学大学院 人文科学研究科の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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法政大学大学院人文科学研究科は、哲学専攻・日本文学専攻・英文学専攻・史学専攻・地理学専攻・心理学専攻の6専攻からなる、市ケ谷キャンパスの人文系研究科です。外部院試とは、法政大学以外の出身者が、学内進学者向け入試とは別枠の一般入試・社会人入試・外国人入試などの区分で、修士課程・博士後期課程・研修生に出願するルートを指します。

本記事は、法政大学大学院が公開している2027年度入試要項(2026年6月16日公開版)にもとづき、6専攻それぞれの募集人員、出願資格、試験科目、研究計画書と研究室訪問の扱い、出願・試験の日程、過去問の公開状況を整理したものです。年度によって内容は更新されるため、出願前には必ず最新の募集要項を大学院公式サイトで確認してください。数値や日程が公表されていない項目については、断定せず「募集要項でご確認ください」という形で記載しています。

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目次

法政大学大学院人文科学研究科の概要と外部院試

人文科学研究科は、1922年に創設された法政大学文学部を基礎とする研究科です。哲学・日本文学・英文学・史学・地理学・心理学の6専攻で構成され、2011年度からは各専攻を横断する組織として国際日本学インスティテュートが加わっています。ただし国際日本学インスティテュートは、入試要項上は人文科学研究科の専攻とは別枠の入試区分として運用されており、募集人員や出願資格も独自に定められています。本記事では、人文科学研究科本体の6専攻を中心に扱います。

6専攻はそれぞれ研究対象が異なります。哲学専攻は哲学・倫理学・宗教学領域を扱い、外国語試験で独語・仏語も選択できる点が特徴です。日本文学専攻は文学研究に加えて「文芸創作研究プログラム」「能楽研究者育成プログラム」という2つの特色あるプログラムを設けています。英文学専攻は英米文学・英語学・言語学を扱い、修士課程では筆記試験を課さず書類審査と口述試験のみで選考する点が他専攻と大きく異なります。

史学専攻は日本史・東洋史・西洋史の3分野、地理学専攻は自然地理・人文地理の2分野に分かれ、出願時にどちらの分野で受験するかを選択する仕組みです。心理学専攻は「法政心理ネット」という専攻独自の情報発信サイトを持ち、公認心理師・認定心理士に対応した科目区分で学内進学者の出願資格を定めています。専攻ごとに試験構成が大きく異なるため、志望専攻の入試要項を単独で読み込むことが対策の出発点になります。

「外部院試」という区分は、法政大学に在籍していない受験者を主な対象とする一般入試・社会人入試・外国人入試を指します。これに対し、英文学専攻の推薦枠入試、地理学専攻の学内入試、心理学専攻の学内入試は、法政大学の在学生(または卒業見込者)を主な対象とした学内進学者向け入試です。外部出身者がこれらの学内入試に出願することは想定されていないため、自分がどちらの区分に該当するかを最初に切り分ける必要があります。

修士課程には、このほかに研修生入試という区分もあります。研修生は志望する専攻の修士課程受験資格を満たしていることが前提で、修士課程そのものへの入学とは異なる位置づけの制度です。一般入試・社会人入試・外国人入試・研修生入試のどれに該当するかによって、出願資格・提出書類・試験科目が変わるため、次の章では専攻ごとの募集人員と出願資格を、これらの区分別に整理します。

法政大学大学院には、昼間開講・昼夜開講・夜間開講という3つの開講形態があります。昼間開講は授業がすべて昼間に行われ、昼夜開講は昼間と夜間の両方に授業が置かれ、夜間開講は平日2〜3日の夜間通学と土曜日の通学で修了を目指す形です。人文科学研究科の各専攻がどの開講形態に該当するかは、募集要項ではなく『法政大学大学院入学案内2027』や大学院ウェブサイトで確認する必要があります。社会人入試を実施している専攻だからといって、夜間通学だけで修了できるとは限らない点に注意が必要です。シラバスや時間割、履修の手引きも大学院ウェブサイトで参照できるため、出願前に開講形態とあわせて確認しておくと、入学後の通学計画を具体的に描きやすくなります。

専攻研究領域の特徴外部出身者向けの主な入試区分
哲学専攻哲学史・倫理学など。外国語は英独仏から選択一般入試・社会人入試・研修生入試
日本文学専攻文芸創作研究プログラム・能楽研究者育成プログラムを含む一般入試・外国人入試・社会人入試・研修生入試
英文学専攻英米文学・英語学・言語学。筆記試験なし一般入試・社会人入試・研修生入試
史学専攻日本史・東洋史・西洋史の3分野制一般入試・社会人入試・研修生入試
地理学専攻自然地理・人文地理の2分野制一般入試・外国人入試・社会人入試・研修生入試
心理学専攻法政心理ネットの用語集から一部出題一般入試・研修生入試

実施専攻・募集人員・出願資格(語学スコア含む)

2027年度入試要項に掲載されている募集人員は、いずれも年間を通じた人数(秋季・春季を合算した数値)です。修士課程の募集人員は専攻により10名から20名まで幅があり、博士後期課程は各専攻2〜3名と少人数です。研修生はすべての専攻で「若干名」とされ、具体的な人数は公表されていません。

専攻別の募集人員

専攻修士課程(年間・秋季+春季)博士後期課程(春季)研修生
哲学専攻15名2名若干名
日本文学専攻20名3名若干名
英文学専攻20名(学内進学者向け入試は別枠で若干名)2名若干名
史学専攻15名2名若干名
地理学専攻15名(学内進学者向け入試は別枠で若干名)2名若干名
心理学専攻10名(学内進学者向け入試を含む)3名若干名

参考として、各専攻を横断する国際日本学インスティテュートの募集人員は、修士課程14名程度・博士後期課程5名程度・研修生若干名です。出願資格や試験科目は人文科学研究科の6専攻とは別建てで定められているため、志望する場合は必ず専用のページで確認してください。

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修士課程の出願資格(一般・外国人・社会人)

修士課程一般入試の出願資格は、(1)大学を卒業した者または卒業見込みの者、(2)独立行政法人大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者、(3)〜(8)外国の学校教育16年課程修了者など、(9)個別の入学資格審査により22歳に達した者、の9パターンのいずれかに該当することが条件です。高専卒業者や専門学校修了者は原則として個別の入学資格審査の対象となり、事前の資格確認が必要になります。

個別の入学資格審査は、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められ、かつ入学時点(2027年4月1日時点)で22歳に達している者を対象とする制度です。この資格で受験を希望する場合は、出願締め切り日の1カ月前までに大学院課へ問い合わせることが要項で求められており、出願直前に気づいて動き出すと審査が間に合わない可能性があります。博士後期課程の個別審査は24歳に達した者が対象で、修士課程よりも年齢要件が2歳高く設定されています。専修学校の専門課程出身者や高等教育自学考試のみで学士学位を取得した場合も、同様に個別審査が必要になるケースとして要項に明記されています。

外国人入試は、人文科学研究科の6専攻のうち日本文学専攻と地理学専攻のみが実施しています。哲学専攻・英文学専攻・史学専攻・心理学専攻には外国人入試の区分がなく、外国籍の受験者であっても一般入試で出願する形になります。日本文学専攻の外国人入試は「日本文学・国際文化・経済学・法律学・政治学・国際政治学・社会学専攻」と同じ資格区分に属し、日本の大学で学士を取得した者は対象外です。地理学専攻の外国人入試は資格区分が異なり、日本の4年制大学を卒業(見込み)した者でも、日本での滞在期間が通算7年未満であれば出願できます。

日本の大学と外国の大学のダブルディグリープログラムで学位を取得した(見込みを含む)場合は、原則として「日本の大学で学位を授与された者」とみなされ、外国人入試を受験することはできません。ただし日本文学専攻修士課程と国際日本学インスティテュート修士課程に限っては、日本での滞在期間が通算7年未満であれば外国人入試の受験が認められています。この例外は人文科学研究科の6専攻の中でも日本文学専攻のみに適用される特別な取り扱いのため、ダブルディグリープログラムの出身者は出願前に大学院課へ確認しておくと安心です。

社会人入試の出願資格は、大学を卒業した者であることに加え、専攻ごとの年齢・職務経験要件を満たす必要があります。哲学専攻・日本文学専攻・英文学専攻・史学専攻・地理学専攻の社会人入試は「25歳以上の者。ただし1年以上の職務経験がある場合は25歳未満でも可」という共通条件です。博士後期課程の社会人入試は史学専攻・地理学専攻で実施されており、いずれも「27歳以上の者」が条件です。

外国籍の受験者については、出願時点の居住地によって出願できる回が制限されます。日本国外に居住し住所登録がない場合、春季入試には出願できません。秋季入試(2026年9月〜11月実施分)であれば、日本での住所登録の有無を問わず出願できますが、日本国外から出願する場合は受験時の入国手続きを本人が行う必要があると要項に明記されています。海外在住のまま受験を検討している場合は、この違いを踏まえて秋季・春季どちらで出願するかを早めに決めておく必要があります。

語学スコア(TOEIC等)の扱い

人文科学研究科の一般入試・社会人入試では、TOEICやTOEFLなど外部の英語資格・検定試験のスコア提出は求められていません。英語力は各専攻が実施する学内の筆記試験、または英文学専攻のようにオンライン口述試験の中での試問によって判定される仕組みです。哲学専攻は英語に加えて独語・仏語も選択できる筆記試験、心理学専攻は英和辞書1冊のみ参照可の英語筆記試験というように、専攻ごとに出題形式が異なります。

語学スコアの提出が必須になるのは、地理学専攻と国際日本学インスティテュートの外国人入試のみです。求められるのは英語のスコアではなく、日本語能力の証明書で、日本留学試験(日本語)450点満点中300点以上の成績証明、または日本語能力試験N1合格のいずれかを、入試日から起算して過去2年以内に受験したものに限り提出します。TOEIC等の英語スコアが直接的な出願条件になる経路は見当たりません。この点は、外部の英語資格試験対策に時間を割くべきかどうかを判断するうえで重要な違いです。

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出願書類と提出方法の基本

出願書類の郵送は不要で、出願書類はすべて出願システム上で作成・アップロードして提出する形式に統一されています。入学志願票も出願システム上で作成する書類で、紙の願書を郵送する必要はありません。共通して必要になるのは、入学志願票、入学検定料の納入を証明する書類、卒業(見込)証明書または学士学位取得(見込)証明書、成績証明書で、外国国籍の志願者は住民票も追加で必要です。

専攻・入試経路ごとに、これらの共通書類に加えて受験論文・研究計画書・推薦書・職務や活動等報告書のいずれかが追加されます。どの書類が必須かは専攻と入試経路の組み合わせで変わるため、出願直前になって書類が足りないと気づくことのないよう、早い段階で一覧化しておくことをおすすめします。

専攻一般入試の主な提出書類社会人入試で追加される書類
哲学受験論文(小論文または卒業論文)研究計画書
日本文学受験論文(卒論・論文・研究計画書・創作から選択)研究計画書、職務・活動等報告書
英文学研究計画書研究計画書、職務・活動等報告書
史学受験論文(卒論または長編論文)研究計画書、受験論文、職務・活動等報告書
地理学研究計画書、受験論文研究計画書、受験論文、職務・活動等報告書
心理学受験論文(卒論または研究計画書)(社会人入試の区分なし)
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試験科目(専門科目・外国語・研究計画書・口述試験)

試験科目の組み立ては専攻ごとに大きく異なります。専門科目・外国語・受験論文または研究計画書・口述試験という4つの要素のうち、どれが必須でどれが免除されるかを専攻別に確認する必要があります。以下、6専攻の一般入試を中心に、社会人入試・博士後期課程との違いも含めて整理します。

哲学専攻の試験科目

哲学専攻の修士課程一般入試(秋季・春季共通)は、10:00〜11:30に専門科目、13:00〜14:30に外国語の筆記試験を行い、その後全員が口述試験を受けます。一次合格発表は行わず、出願者全員が口述試験に進む方式です。外国語は英語・独語・仏語から各2問ずつ計6問が出題され、そのうち2問を選択して解答します。選択する2問は同一言語の組み合わせでも異なる言語の組み合わせでも構わず、選択自体は試験当日に行うため出願時の申告は不要です。英和・独和・仏和辞書のうち2冊まで参照が認められています。

出願書類としては、一般入試の場合、研究計画書の提出は求められず、代わりに受験論文(様式2)としてA「自分の大学院入学後の研究に関わる小論文(2,400〜2,800字)」またはB「哲学関係の卒業論文」のいずれかを提出します。社会人入試では専門科目のみの筆記試験となり、外国語試験は課されません。社会人入試では受験論文の代わりに研究計画書(様式1)を提出する点が一般入試と異なります。博士後期課程一般入試では、外国語の選択肢に希臘語・羅甸語が加わり、試験時間も13:00〜16:00と長く設定されています。

日本文学専攻の試験科目

日本文学専攻の一般入試は、10:00〜12:00に専門科目、13:00〜14:30に英語(英和辞書1冊のみ参照可)の筆記試験を行い、一次合格者のみが口述試験に進みます。専門科目では漢文の出題はありませんと要項に明記されている点は、対策範囲を絞るうえで重要な情報です。

受験論文(様式2)は4パターンから選択します。A「入学後に専攻する分野に関する卒業論文」、B「入学後の研究テーマにふさわしい論文」、C「入学後に専攻する分野に関する研究計画書(本文のみで2,000字以上)」、D「創作」です。Dの創作は文芸創作研究プログラム志願者専用の選択肢で、ジャンルや枚数は自由、既発表・未発表を問いません。外国人入試では英語試験の代わりに日本語試験(辞書参照不可)が課され、社会人入試では英語試験自体がなく専門科目のみとなり、代わりに研究計画書と職務・活動等報告書の提出が必要です。

英文学専攻の試験科目

英文学専攻は、人文科学研究科の中で唯一、筆記試験を課さない専攻です。第一次選考は出願書類による書類審査、一次合格者のみが第二次選考としてオンライン口述試験を受けます。口述試験はオンライン形式で実施され、来校は不要です。英語力や専門分野に関する試問が含まれ、電子辞書を含む辞書の参照が認められています。

出願書類は研究計画書(様式1)が必須で、受験論文は求められません。研究計画書には研究テーマ・研究目的・研究計画を詳しく記入する必要があります。社会人入試では一次合格発表を行わず全員が口述試験に進み、推薦枠入試では大学4年在学中または卒業済みで、英文学専攻の希望指導教員として指名できる専任教員から推薦を受けていることが出願資格そのものになります。推薦書の執筆依頼から出願期間内の提出まで、教員との事前の合意形成が前提となる入試方式です。

推薦枠入試の出願資格は、(1)大学4年に在学し当該年度に卒業見込みで、英文学専攻の希望指導教員として指名できる専任教員に推薦された者、または(2)大学を卒業し、同様に専任教員に推薦された者、のいずれかです。提出書類は在学生か卒業生かで一部異なり、在学生は成績・卒業見込証明書、卒業生は成績・卒業証明書を提出します。希望指導教員の欄には、原則として推薦を受けた教員の名前を選択する運用です。一般入試・社会人入試のように研究テーマの独自性だけでなく、推薦してもらえる関係を教員と築けているかどうかが出願の前提になる点で、6専攻の中でも特徴的な入試経路といえます。

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史学専攻の試験科目

史学専攻の一般入試は、10:00〜11:30に専門科目、13:00〜14:30に英語(辞書1冊)を行い、一次合格者のみが口述試験に進みます。専門科目は「日本史分野」「東洋史分野」「西洋史分野」の問題のいずれか1つを選択する方式で、どの分野を選ぶかを入学志願票の受験科目欄で選択する必要があります。

受験論文(様式2、日本語のみ)は、A「入学後専攻する分野に関する卒業論文」、またはB「入学後専攻する分野に関する論文(20,000〜24,000字、秋季は8,000字以上)」のいずれかです。社会人入試では専門科目の代わりに「専門に関わる小論文」のみが課され、英語試験はありません。博士後期課程一般入試では推薦書が必要ですが、本学史学専攻修士課程出身者は提出不要とされています。博士後期課程社会人入試は27歳以上が条件で、20,000字以上の論文3本、またはそれに相当する修士論文1本の提出が求められます。

地理学専攻の試験科目

地理学専攻の一般入試は、10:00〜11:30に専門科目、13:00〜14:30に英語(辞書1冊)を行い、一次合格発表後16:30から口述試験を実施します。専門科目は「自然地理分野」「人文地理分野」のいずれか一方を選択します。研究計画書(様式1)は日本語で3,000字以上という具体的な文字数指定があり、地理学専攻の出願書類の中でも比重の大きい書類です。

受験論文(様式2)は、A「卒業論文」、B「卒業論文の中間報告(3,000〜5,000字、4年生で執筆中の者)」、C「自分の専門領域に関わるオリジナルな小論文(図表・参考文献を含む3,000〜5,000字、卒業論文を執筆した経験のない者)」の3パターンです。外国人入試では日本語能力証明書の提出に加え、専門科目のみの筆記(英語試験なし)と口述試験が課されます。学内入試は筆記試験を課さず口述試験のみで、法政大学在学生のうち3年次までに100単位以上取得しGPA2.8以上などの条件を満たす者が対象です。

心理学専攻の試験科目

心理学専攻の一般入試は、10:00〜11:30に専門科目、13:00〜14:30に英語(辞書1冊)を行い、一次合格者のみが口述試験に進みます。専門科目について要項は「問題の一部は、『法政心理ネット』の『法政心理で学びたい方へ』ページで案内している『法政心理キーワード(用語集)』から出題します」と明記しています。出題範囲の一部が事前に公式サイトで案内されている点は、6専攻の中でも心理学専攻に特徴的な運用です。

受験論文(様式2)は、A「心理学に関する卒業論文」、またはB「心理学に関する研究計画書(1,000〜3,000字、卒業論文を執筆していない・未完成・手元にない者向け)」のいずれかです。希望指導教員は専任教員3名(第1〜3希望)を選択する必要があり、原則1名を選ぶ他専攻とは異なる運用です。学内入試は、卒業見込み・90単位以上取得・GPA3.0以上に加え、基礎科目12単位以上と選択科目20単位以上(合計32単位以上、公認心理師・認定心理士対応の6領域から5領域以上)という細かな単位要件が定められています。

心理学専攻には「14条特例適用」という制度に関する案内もあります。14条特例の適用を希望する場合は、事前に希望指導教員へ相談したうえで、出願締め切り日の1カ月前までに希望指導教員名(第三希望まで)を添えて大学院課に連絡する必要があるとされています。制度の詳細は「法政心理ネット」で案内されており、14条特例の適用を希望しない場合、6限以降の開講科目や集中講義科目の単位取得だけでは修了要件を満たせない点も要項に明記されています。就労を続けながらの通学を検討している場合は、この制度の対象になるかどうかを早めに確認しておく価値があります。

専攻専門科目外国語研究計画書/受験論文口述試験
哲学あり英独仏から2問選択(社会人はなし)一般=受験論文/社会人=研究計画書全員実施
日本文学あり(漢文出題なし)英語(外国人入試は日本語)受験論文4パターンから選択一次合格者のみ
英文学なしなし(口述内で確認)研究計画書必須書類審査後、全員または合格者
史学3分野から選択英語(社会人はなし)受験論文(20,000字前後)一次合格者のみ
地理学2分野から選択英語(外国人・社会人はなし)研究計画書(3,000字以上)必須一次合格者のみ
心理学用語集から一部出題英語受験論文2パターンから選択一次合格者のみ

博士後期課程の試験科目の違い

博士後期課程一般入試は、哲学専攻・日本文学専攻・史学専攻・地理学専攻で専門科目と英語の筆記試験が課され、口述試験は一次合格者のみが受験します。哲学専攻の博士後期課程のみ外国語の選択肢に希臘語・羅甸語が加わり、英独仏に加えて2か国語を選択する形式になる点が修士課程との違いです。史学専攻の博士後期課程一般入試では推薦書が必要ですが、本学史学専攻修士課程の出身者は提出を免除されます。

提出する受験論文も博士後期課程では「修士論文」または「修士論文に相当する研究論文」に変わり、2,000字以内の要旨を添付する点が共通しています。史学専攻の博士後期課程社会人入試だけは英語試験がなく、20,000字以上の論文3本、またはそれに相当する修士論文1本という、修士課程よりも重い提出要件が課されています。地理学専攻の博士後期課程は、受験論文を日本語または英語のいずれで執筆してもよいとされている点が、日本語限定の史学専攻と異なります。

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研究計画書・研究室訪問

研究計画書が必要な入試経路

研究計画書(様式1)の提出有無は、専攻と入試経路の組み合わせによって異なります。英文学専攻・地理学専攻(一般・外国人・社会人・学内)は研究計画書が必須で、地理学専攻は3,000字以上、英文学専攻・哲学専攻(社会人)・日本文学専攻(社会人)は字数の下限指定がない様式1を使用します。心理学専攻の学内入試では2,000字以上という指定があります。

一方、哲学専攻・日本文学専攻・史学専攻の一般入試(および心理学専攻の一般入試)では、研究計画書ではなく「受験論文」として卒業論文や小論文、研究計画に関する論述を提出する方式が採られています。同じ人文科学研究科でも専攻によって研究計画書中心か受験論文中心かが分かれるため、志望専攻の様式指定を出願前に必ず確認してください。研究計画書と受験論文はいずれも、志望する研究テーマと研究科・専攻の教育研究分野との接続を、募集要項の指定文字数の範囲で説明する書類という点は共通しています。

研究計画書(様式1)の記入項目は専攻によって細かな表現は異なりますが、多くの経路で「研究テーマ、研究目的、研究計画を詳しく記入してください」という共通の指示が付されています。字数の下限が明示されている専攻ほど分量の目安が明確と考えられます。地理学専攻の3,000字以上、心理学専攻(学内入試)の2,000字以上は、6専攻の中でも字数指定が明確な例で、逆に哲学専攻・英文学専攻の研究計画書には下限の指定がなく、専攻の性質に応じて分量の目安が変わっている点がうかがえます。

希望指導教員の選択と事前連絡の手順

人文科学研究科の多くの入試経路では、出願時に『法政大学大学院入学案内2027』を参照して専任教員1名を希望指導教員として選択します。心理学専攻の一般入試・博士後期課程一般入試のみ、専任教員3名(第1〜3希望)を選択する運用になっており、6専攻の中で唯一の例外です。選択した教員が学生の受け入れを行っているかどうかは、「希望指導教員」ページで年度ごとに確認する必要があります。出願時の選択は、入学後にその教員の指導を受けられることを保証するものではありません。

出願前に希望指導教員へ連絡することができる研究科として、人文科学研究科・国際日本学インスティテュート・国際文化研究科などが要項に明記されています。連絡は大学院課が仲介する方式で、教員の連絡先が直接開示されることはありません。連絡を希望する場合は、大学院課宛てに「志望専攻」「課程」「入試経路」「自身の研究内容に対する指導の可能性を確認したい旨」を明記したメールを送り、研究計画書と研究内容が分かる資料を添付します。連絡の目安は各出願期間の開始日の1週間前(夏季・冬季休業期間を除く)までです。

研究室訪問については、心理学専攻のみ特別な案内があります。修士課程は「事前に研究室訪問をする必要はないが、希望する場合は事前連絡の手順に従う」、博士後期課程は「事前の研究室訪問を推奨し、出願締め切り日の1カ月前までに可能な限り連絡してほしい」とされています。他の5専攻には研究室訪問に関する個別の案内がありません。なお、事前連絡をした場合でも教員からの回答は「指導の可否」に限られ、研究計画への助言や面談、指導教員の提案などは対応範囲外である旨が要項に明記されています。

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日程・スケジュール

市ケ谷キャンパスの研究科は4月入学のみで、秋季入試に合格した場合も入学は翌年4月からです。入学検定料は課程・専攻を問わず35,000円で統一されています。以下は2027年度入試(2026年6月16日公開版)の日程で、変更される可能性があるため出願前に最新情報を確認してください。

秋季入試の日程

哲学専攻・日本文学専攻・史学専攻・地理学専攻の出願期間は2026年8月26日(水)〜8月31日(月)、筆記試験(専攻により書類審査)は2026年10月4日(日)、最終合格発表は2026年10月8日(木)10:00、入学手続期間は2026年10月9日(金)〜10月16日(金)です。心理学専攻のみ出願期間が2026年9月2日(水)〜9月7日(月)と、他専攻より約1週間遅く設定されています。英文学専攻は第一次(書類審査)の一次合格発表が2026年9月30日(水)、第二次(オンライン口述)が10月4日(日)という独自の日程です。

春季入試の日程

哲学専攻の出願期間は2027年1月6日(水)〜1月11日(月)、筆記試験は2027年2月20日(土)、最終合格発表は2027年2月25日(木)10:00、入学手続期間は2027年2月26日(金)〜3月5日(金)です。哲学専攻以外の5専攻の出願期間は2027年1月3日(日)〜1月8日(金)で、筆記試験は1月30日(土)または1月31日(日)、最終合格発表は2027年2月4日(木)10:00、入学手続期間は2027年2月5日(金)〜2月12日(金)です。専攻によって1〜2日のずれがあるため、志望専攻のページで正確な日付を確認する必要があります。

専攻秋季出願期間春季出願期間研修生との併願(春季)
哲学2026/8/26〜8/312027/1/6〜1/11あり
日本文学2026/8/26〜8/312027/1/3〜1/8あり
英文学(一般)2026/8/26〜8/312027/1/3〜1/8あり
史学2026/8/26〜8/312027/1/3〜1/8あり
地理学2026/8/26〜8/312027/1/3〜1/8あり
心理学2026/9/2〜9/72027/1/3〜1/8あり

秋季入試の研修生との併願制度は、6専攻のいずれも「なし」とされている一方、春季入試ではいずれの専攻も研修生入試との併願が可能です。併願を検討する場合も、出願後の変更は一切認められないため、出願前にどちらの区分で出願するかを確定させる必要があります。

検定料の納入方法と受験票

入学検定料35,000円は、金融機関(窓口・ATM・インターネットバンキング)での支払い、またはコンビニエンスストア・クレジットカードでの支払いのいずれかを選び、出願期間内に納入します。大学院課の窓口では検定料を支払うことができません。長期不在など特別な事情で出願期間より前に納入したい場合は、事前に大学院課へ相談する必要があります。納入済みの検定料は、理由の如何を問わず返還されません。出願したものの受験しなかった場合も欠席扱いとなり、返還の対象にはなりません。

受験票は、試験日の1週間前になると出願システム上で発行できるようになります。受験票は郵送されず、出願システムにログインして自分でA4サイズに印刷し、試験当日に持参する仕組みです。出願システムが発行する証明書は受験票のみで、そのほかの証明書は発行されません。発行された受験票の記載内容に誤りがあった場合は、至急大学院課へ連絡するよう案内されています。

中国の教育機関出身者については、各種証明書の提出にあたって要項内の該当ページを確認するよう注意喚起されています。認証機関による証明書発行には申請から時間がかかるため、発行の遅れによって出願期間内に提出が間に合わない事態を避けるには、早めに手続きを始める必要があります。出願期間後の追加提出は認められないため、証明書の準備は出願要項の公開直後から逆算して計画してください。

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倍率・難易度

法政大学大学院の入試要項には、人文科学研究科の専攻別・入試経路別の志願者数や合格者数、倍率は掲載されていません。要項には別冊の大学院入学案内にデータを掲載している旨の案内があり、具体的な数値を確認するには、資料請求や大学院入学案内など要項以外の資料にあたる必要があります。本記事では確認できない倍率を数値として示すことはせず、公表されている募集人員の規模から読み取れる範囲にとどめます。

募集人員で見ると、修士課程は日本文学専攻・英文学専攻が20名、哲学専攻・史学専攻・地理学専攻が15名、心理学専攻が10名です。心理学専攻は募集人員が最も少なく学内枠も同じ10名に含まれるため、外部からの一般入試での合格枠は他専攻より限定的になりやすいと考えられます。博士後期課程はいずれの専攻も2〜3名と少人数で、修士課程以上に、志望テーマと指導可能な教員の有無が選考の実質的な焦点になりやすい構造です。

選抜方式そのものが難易度に影響する専攻もあります。英文学専攻は書類審査(第一次)を経てから口述試験(第二次)に進む二段階選考で、筆記試験がない代わりに研究計画書の完成度が一次選考の判断材料になると考えられます。史学専攻・地理学専攻のように専門科目が分野選択制の場合は、選んだ分野の中での相対評価になるため、募集人員全体の人数だけで自分の難易度を判断することはできません。志望する専攻・分野・入試経路の組み合わせごとに、必要な対策の量は変わります。

受験者層の幅も専攻によって異なります。哲学専攻・日本文学専攻・史学専攻・地理学専攻・国際日本学インスティテュートは25歳以上(職務経験があれば25歳未満も可)であれば社会人入試に出願でき、個別の入学資格審査を使えば大学を卒業していない22歳以上の者も一般入試に出願できます。入試区分が並走する専攻ほど母集団の背景は多様になりやすく、単純な「大学時代の専攻が近いかどうか」だけでは実質的な競争環境を測れません。研究計画書や受験論文の完成度、志望テーマと指導教員の専門分野との適合度が、募集人員の数字以上に選考の実質を左右すると考えられます。

募集人員の数値はいずれも「年間を通じた(秋季・春季を合わせた)募集人員」として要項に記載されており、秋季と春季で内訳が分かれているわけではありません。秋季入試の時点で多くの合格者が決まった場合、春季入試での実質的な枠が狭くなる可能性はありますが、この内訳自体は要項に明記されていないため、断定的な予測は避けるべきです。出願時期を検討する際は、春季入試の方が研修生入試との併願ができる分だけ選択肢の幅は広いものの、出願期間が秋季より短い専攻もあるため、日程面の制約もあわせて確認してください。

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過去問分析・出題予測、面接(口述試験)対策

専攻別の過去問公開状況

法政大学大学院は、公式サイトの「過去の入試問題等」ページで、直近年度(2026年度入試分)の試験問題に加えて「解答又は解答例」「出題の意図」まで専攻別に公開しています。哲学・日本文学・史学・地理学・心理学の5専攻は、秋季・春季それぞれの過去問が公開対象です。哲学専攻は博士後期課程の専門科目・外国語も、史学専攻は社会人入試の「専門に関わる小論文」も公開されています。

一方、英文学専攻は「筆記試験を課さず口述試験のみを行う入試方式のみのため、作成・公開はしておりません」と明記されており、過去問自体が存在しません。全専攻共通で、口述試験の過去問題は公開されていません。また、公開されている過去問についても、大学に無断での複製・転載・公衆送信(ウェブサイトやSNSへの掲載を含む)、営利目的での利用(予備校等での教材化を含む)は禁止されており、配点や採点基準についての問い合わせにも大学は応じない方針です。本記事でも過去問本文の転載は行わず、傾向の要約にとどめます。

過去問の入手方法について、募集要項の「出願前の準備や情報収集」欄には「大学院ウェブサイト『資料請求』ページからご覧ください」と案内されています。実際の公開場所は大学院サイトの「過去の入試問題等」ページで、専攻ごとに試験問題と解答例・出題の意図のPDFがまとめて掲載されている形式です。同一科目でも学力検査にあたらない設問については、解答例や出題の意図が非公開となる場合があることも、あわせて要項に明記されています。

2026年度入試分として公開されている過去問の範囲を専攻別に見ると、哲学専攻は秋季・春季それぞれの修士課程一般入試(専門科目・外国語)、社会人入試(専門科目)、博士後期課程一般入試(専門科目・外国語)まで8種類の設問が公開対象です。日本文学専攻は外国人入試や研修生入試も含めて11種類と、6専攻の中で最も公開範囲が広くなっています。史学専攻は一般入試・社会人入試(専門に関わる小論文)・博士後期課程(一般・社会人)・研修生入試(日本語)の8種類、地理学専攻は一般・外国人・社会人・博士後期課程・研修生をまとめた専門科目と英語の4種類、心理学専攻は一般入試と博士後期課程・研修生入試の専門科目・英語の4種類が公開されています。

募集要項から見た出題予測

ここからは、募集要項の記載にもとづく出題傾向の推測であり、実際の出題内容を保証するものではない点をあらかじめお断りします。哲学専攻は外国語試験で独語・仏語も選択できる建て付けから、英語1科目だけでなく第二外国語の基礎力も評価対象になり得ると考えられます。英独仏いずれの組み合わせでも受験できるため、自分の得意な言語の組み合わせを早めに絞り込んでおくことが実務的な対策になります。

日本文学専攻は「専門科目では漢文の出題はありません」という一文が募集要項に明記されている以上、対策範囲を近代以降の文学史・作品論を中心に組み立てる方向性が合理的です。史学専攻・地理学専攻は、日本史・東洋史・西洋史、あるいは自然地理・人文地理という分野選択制のため、出願時点までに得意分野を1つに絞り、その分野の過去問と関連文献を重点的に確認する対策が有効と考えられます。心理学専攻は「法政心理キーワード(用語集)」という公式の出題範囲案内があるため、用語集を軸に基礎科目・選択科目の範囲を体系的に復習することが、他専攻にはない具体的な対策の手がかりになります。

口述試験(面接)対策

口述試験の内容そのものは公開されていませんが、募集要項全体の構成から、研究計画書または受験論文で示した研究テーマと、志望専攻・希望指導教員の研究分野との接続が問われる可能性が高いと考えられます。哲学専攻を除く多くの専攻は一次筆記試験の合格者のみが口述試験に進む(哲学専攻の一般入試のみ全員実施)のに対し、英文学専攻は書類審査通過者がオンライン口述のみで最終選考を受けるため、口述試験にかける準備の比重がより大きくなります。

心理学専攻の博士後期課程では事前の研究室訪問が推奨されており、志望教員との接点を出願前につくっておくことが、口述試験での受け答えの具体性にもつながると考えられます。提出書類の内容と口述試験での説明に矛盾がないことが前提になるため、提出書類の控えを見返しながら想定問答を準備しておくことをおすすめします。

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併願・内部リンク

人文科学研究科の中では、専攻をまたいだ併願に関する規定は要項に明記されていません。併願の可否として要項に明記されているのは「研修生入試との併願制度」で、秋季入試は6専攻いずれも併願不可、春季入試は6専攻いずれも併願可能です。研修生は在留資格「留学」の場合に授業科目の履修義務や滞在期間の制限があるため、現在すでに法政大学大学院の研修生である場合は、研修生への出願や併願制度の利用ではなく修士課程への出願として扱うよう要項が注意喚起しています。

法政大学大学院の他研究科を併願する場合、社会学研究科や政策創造研究科など、市ケ谷キャンパスの研究科でも同様に一般入試・社会人入試の区分が設けられています。法政大学大学院 社会学研究科の外部院試を徹底解説では、社会学研究科の出願資格や試験科目を人文科学研究科と同じ形式で整理しているため、複数研究科を比較検討する際の参考になります。研究計画書の書き方や研究室訪問のメール文例は専攻をまたいで共通する部分が多く、研究室訪問のメール例文集もあわせて確認しておくと、大学院課への事前連絡メールを作成する際の具体的な文面イメージが持てます。

他大学の人文系研究科と併願する場合は、出願期間・試験日が重複しないかを早い段階で確認することが欠かせません。人文科学研究科の秋季入試は10月4日、春季入試は1月30日前後に集中しているため、併願先の日程がこの前後に重なっていないかをカレンダーに落とし込んで確認してください。研究科間の難易度の相対感をつかみたい場合は、大学院入試の難易度ランキングで大学・研究科別の傾向を確認したうえで、志望順位を検討する方法もあります。

人文科学研究科の中で複数専攻を併願できるかどうかも、出願前に確認しておきたい点です。要項には専攻をまたいだ併願を認める旨の記載がないため、複数専攻への同時出願を検討する場合は個別に大学院課へ確認するのが確実です。研究テーマが複数専攻にまたがる場合は、どちらの専攻の教育研究分野により近いかを研究計画書の段階で整理し、希望指導教員の専門領域と照らし合わせて出願先を決めることになります。

出願にあたっては、書類の虚偽記載や選考時の不正行為が発覚した場合の扱いも要項に明記されています。出願から合格発表までに不正が発覚した場合は出願資格そのものが認められず、検定料も返還されません。合格発表後に不正が発覚し合格取り消しとなった場合も、入学手続き完了後であれば入学金以外の授業料等は返還されるものの、入学後に発覚した場合は検定料・入学金・納入済みの授業料等が一切返還されないという段階的な取り扱いです。併願を進める中で書類を使い回す際も、専攻ごとに指定された様式・字数を満たしているかを都度確認してください。

専門的な対策を個別に組み立てたい場合は、大学院入試対策コースで、現在の学習状況と志望専攻に合わせた対策を相談することができます。院試対策全体の流れを俯瞰したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせてご覧ください。

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よくある質問(FAQ)

法政大学大学院人文科学研究科は、法政大学以外の出身でも受験できますか。

はい、一般入試という区分で、法政大学以外の大学・短期大学等の出身者を対象とした入試が実施されています。学内進学者向け入試(英文学専攻の推薦枠、地理学専攻・心理学専攻の学内入試)とは別枠のため、出願資格を専攻ごとに確認してください。

TOEICなどの外部英語試験のスコア提出は必要ですか。

人文科学研究科の一般入試・社会人入試では、外部の英語資格・検定試験のスコア提出は求められていません。英語力は各専攻が学内で実施する筆記試験、または英文学専攻のようにオンライン口述試験内での試問によって判定されます。語学スコアの提出が必須なのは、地理学専攻・国際日本学インスティテュートの外国人入試における日本語能力の証明書のみです。

研究計画書は全ての専攻・入試経路で必須ですか。

経路により異なります。英文学専攻や地理学専攻の各入試経路、心理学専攻の学内入試などは研究計画書が必須ですが、哲学専攻・日本文学専攻・史学専攻・心理学専攻の一般入試の多くは、研究計画書の代わりに受験論文(卒業論文や小論文など)を提出する方式が採られています。

過去問はどこで確認できますか。

大学院公式サイトの「過去の入試問題等」ページで、専攻別に直近年度の試験問題・解答例・出題の意図が公開されています。英文学専攻は筆記試験を課さない入試方式のみのため、過去問自体が公開されていません。口述試験の過去問はすべての専攻で非公開です。

出願前に、指導を希望する教員へ連絡する必要はありますか。

人文科学研究科では、希望指導教員への事前連絡は必須ではなく、連絡することができる研究科として位置づけられています。ただし心理学専攻の博士後期課程のみ、事前連絡と研究室訪問が推奨されています。連絡する場合は大学院課を経由したメールでの取次ぎとなり、教員の連絡先が直接開示されることはありません。

社会人入試の年齢条件はありますか。

哲学専攻・日本文学専攻・英文学専攻・史学専攻・地理学専攻の社会人入試(修士課程)は、原則25歳以上(1年以上の職務経験があれば25歳未満も可)が条件です。博士後期課程の社会人入試を実施している史学専攻・地理学専攻は、27歳以上が条件です。

秋季入試と春季入試のどちらを受けるべきですか。

専攻により出願期間・試験日程が異なり、心理学専攻は他の5専攻より出願開始が約1週間遅く設定されています。秋季入試は研修生入試との併願ができませんが、春季入試はいずれの専攻も併願が可能です。併願の予定や準備状況に応じて、どちらの回で出願するかを早めに検討してください。

口述試験ではどのようなことを聞かれますか。

口述試験の内容自体は公開されていませんが、募集要項の構成から、研究計画書または受験論文に記載した研究テーマと、志望専攻・希望指導教員の研究分野との接続について問われる可能性が高いと考えられます。断定はできないため、提出書類の内容と矛盾のない説明を準備しておくことが実務的な対策になります。

まとめ

法政大学大学院人文科学研究科の外部院試は、哲学・日本文学・英文学・史学・地理学・心理学という6専攻それぞれで、募集人員・出願資格・試験科目・研究計画書の要否が異なります。特に、英文学専攻の筆記試験なし・書類審査+口述という選考方式、地理学専攻・国際日本学インスティテュートの外国人入試のみに課される日本語能力証明書、心理学専攻の希望指導教員3名選択という運用は、他専攻と混同しやすい固有のルールです。

倍率や志願者数・合格者数のように要項に掲載されていない情報については、別冊の大学院入学案内や資料請求で確認し、公表されていない数値を推測で埋めないことが、出願準備の精度を高めます。募集要項は年度ごとに更新されるため、この記事で示した2027年度入試の内容も、出願時には必ず最新版で再確認したうえで、専攻ごとの試験科目と研究計画書の準備を進めてください。

出願資格・試験科目・提出書類の組み合わせを専攻ごとに正しく把握できれば、次に取り組むべきは研究計画書または受験論文の中身と、口述試験での説明の一貫性です。志望理由と研究テーマを募集要項の要求水準に沿って言語化する作業が、出願書類の完成度と口述試験での受け答えの両方を支えます。志望専攻が固まっている場合は該当ページを、まだ検討段階の場合は本記事の専攻別の違いを手がかりに、早めに準備を始めてください。

出願書類の準備には、証明書の発行や希望指導教員への事前連絡など、着手から完了まで時間のかかる工程が複数含まれます。秋季・春季いずれの出願期間も1週間前後と短く設定されているため、出願直前に慌てないよう、志望専攻を決めた時点から逆算してスケジュールを組んでおくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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