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青山学院大学大学院 教育人間科学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

外部院試とは、青山学院大学以外の大学・大学院に在学または卒業した人が、教育人間科学研究科の一般入試・社会人入試という区分を通じて博士前期課程・博士後期課程に出願する入試のことです。教育人間科学研究科は教育学専攻と心理学専攻(心理学コース・臨床心理学コース)の2専攻からなり、専攻ごとに出願資格・試験科目・研究計画書の様式が異なります。
本記事は、青山学院大学が公式サイトで公開している2027年度(2027年4月入学)学生募集要項と、直近の入試問題・出題意図の公開情報にもとづき、外部から教育人間科学研究科を受験する場合に押さえておきたい情報を専攻別に整理したものです。2027年度は学内進学者選抜試験(秋)・(春)が新設され、教育人間科学部の学科を卒業見込みの人は一般入試ではなくこの区分に出願する仕組みに変わりました。同じ年度に心理学専攻の試験科目も再編されており、出願資格・試験科目の両面で例年以上に情報の更新が多い年度といえます。日程・試験科目・出願資格は年度によって変更されるため、出願前には必ず最新の学生募集要項を確認してください。とくに心理学専攻は32単位以上の心理学関連科目という出願資格や、2027年度から博士前期課程の全区分で統一された研究計画書様式③など、教育学専攻とは異なる専攻固有のルールが多いため、専攻ごとの違いを混同しないように整理して読み進めてください。
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教育人間科学研究科・専攻の概要と外部院試
教育人間科学研究科は、2009年4月に文学研究科教育学専攻・心理学専攻(各博士前期課程・博士後期課程)を改組して設置された研究科です。前身の文学研究科心理学専攻修士課程は1958年設置で、教育学・心理学それぞれ60年以上の研究指導の蓄積があります。授業はすべて青山キャンパス(東京都渋谷区渋谷4-4-25)で実施されます。
- 1958年4月 文学研究科心理学専攻「修士課程」設置
- 1963年4月 文学研究科教育学専攻「修士課程」及び「博士課程」設置
- 1974年4月 文学研究科心理学専攻「博士課程」設置
- 1984年4月 「修士課程」を「博士前期課程」に、「博士課程」を「博士後期課程」に変更
- 1994年4月 教育学専攻・心理学専攻博士前期課程に授業科目昼夜開講を実施
- 2009年4月 教育学専攻・心理学専攻を改組し、教育人間科学研究科を設置
授業は昼夜開講制で、9:00から21:40までの間に配置されています。教育学専攻は第1〜第7時限、心理学専攻は9:00〜20:00の第1〜第6時限という違いがあり、教育学専攻のみ21:40まで授業が組まれる可能性があります。ただし夜間や土曜日のみの履修では課程を修了できないため、社会人入試での出願を検討する場合も、平日昼間の通学時間をある程度確保できるかどうかを事前に見積もっておく必要があります。
教育学専攻の教育研究上の目的は、教育人間科学部教育学科における教育の基礎の上に専門の学術を研究し、優れた教育者・養育者・研究者の人材育成を目的とすると公式に定義されています。博士前期課程では研究能力および高度の専門性を要する職業等に必要な能力を、博士後期課程では研究者として自立して研究活動を行う能力を養うことが目的とされています。修了時の学位は、博士前期課程が修士(教育学)、博士後期課程が博士(教育学)または博士(学術)です。博士前期課程教育学専攻は、専修免許状(幼稚園・小学校・中学校[国語・社会・英語]・高等学校[国語・地理歴史・公民・英語])の課程認定を受けている点も、他大学の教育学系研究科と比較する際の材料になります。一種免許状を持つ現職教員が専修免許状取得を目指して出願するケースも想定される制度設計であり、教職支援センターへの問い合わせ窓口が別途用意されている点からも、教員免許にかかわる相談体制が整っていることがうかがえます。
心理学専攻の教育研究上の目的は、博士前期課程では心理学に関する専門家としての基礎的学識と研究能力の養成、博士後期課程ではより高度な専門的学術研究と実践的素養をあわせ持つ研究者の育成とされています。心理学専攻には心理学コースと臨床心理学コースの2コースがあり、学生募集要項も分冊で用意されています。心理学コースのカリキュラムは公認心理師養成には対応していない旨が公式に明記されているため、資格取得を目指す場合は臨床心理学コースを選択する必要があります。修了時の学位は、博士前期課程が修士(心理学)、博士後期課程が博士(心理学)です。
教育学専攻は学部の教育人間科学部教育学科、心理学専攻は同学部心理学科と接続する専攻として設計されています。学部段階の学びの延長線上に大学院での研究があるという位置づけのため、外部出身者であっても、学部時代にどのような科目を履修し、どの分野に関心を持ってきたかを、志望専攻の教育課程と結びつけて説明できるようにしておくことが重要です。募集人員は博士前期課程の教育学専攻6名・心理学専攻6名、博士後期課程の教育学専攻2名・心理学専攻2名を合計すると、研究科全体で年間16名程度という小規模な研究科です。
アドミッションポリシーでは、教育学専攻の合否判定について「筆記試験においては、教育学の基礎知識、英語力、思考力および論述力について主に評価・判定する。また面接において、学術的な研究もしくは専門的職能の追求を遂行する基本姿勢を備え、研究計画の準備ができていることを確認したうえで、総合的に評価・判定する」と説明されています。心理学専攻は出願書類・筆記試験・面接試験の結果から総合評価すると案内されており、専門知識だけでなく研究計画の具体性や倫理的な姿勢も選考の対象になっている点は、両専攻に共通する特徴です。
教育人間科学研究科長は野末俊比古氏(2027年度予定)、教育学専攻主任は山本珠美氏、心理学専攻主任は坂上裕子氏です(いずれも2027年度予定)。本学学生は他大学院や他専攻との併学が原則できませんが、特段の事情がある場合は当該研究科教授会の議を経たうえで学長の承認を得て認められることがあります。「外部院試」という言葉は法律上の正式な区分ではありませんが、本記事では青山学院大学以外の出身者が一般入試・社会人入試という区分を通じて出願する入試を指す言葉として使用します。
障がいや疾病、けがなどにより受験および修学上の合理的配慮が必要な場合は、「障がいのある学生の受入れ方針」にもとづき受験時の配慮が提供されます。配慮を希望する場合は出願期間前に相談が必要で、場合によっては健康診断書等の提出が求められることもあります。他の大学院ですでに修得した単位を本学の単位として認定する制度もありますが、申請できるのは入学年度の4月初頭に限られる点も、入学後の履修計画を立てるうえで押さえておくとよい情報です。
教育学専攻・心理学専攻の主な研究指導教員
研究計画書には研究指導を希望する教員名を1名記入する欄があるため、志望テーマに近い専門分野の教員を早めに把握しておくことが対策の土台になります。以下は2027年度予定として公開されている教員組織の一部で、○印がついた研究指導(Ⅰ〜Ⅳ)担当教員を中心に、専門分野を抜粋しています。
| 教育学専攻の教員(抜粋) | 専門分野 |
|---|---|
| 岩下誠(教授) | イギリス教育史、アイルランド教育史、教育社会史 |
| 江口潔(教授) | 日本教育史、教育社会史 |
| 北澤武(教授) | 教育工学、情報教育、科学教育 |
| 小針誠(教授) | 教育社会学、教育社会史 |
| 米田英嗣(教授) | 教育心理学、教育認知科学 |
| 杉谷祐美子(教授) | 高等教育論、教育社会学 |
| 野末俊比古(教授) | 図書館情報学、情報教育論 |
| 福元真由美(教授) | 幼児教育学、保育史、保育カリキュラム論 |
| 柳田雅明(教授) | 生涯学習論、成人教育論 |
| 山本珠美(教授) | 社会教育学、教育行政学 |
心理学専攻(心理学コース)は、上田琢哉(臨床心理学・教育相談学)、小俣和義(臨床心理学・心理療法・心理査定)、坂上裕子(発達心理学・臨床発達心理学)、繁桝江里(社会心理学・組織心理学)、松田いづみ(心理生理学・認知神経科学・犯罪心理学)、薬師神玲子(実験心理学・認知心理学)という6名の教授と、沖潮満里子(臨床心理学・質的研究法)、荻原祐二(社会心理学・文化心理学)、田中里実(臨床心理学・臨床発達心理学・福祉心理学)、森脇愛子(発達心理学・臨床発達心理学)という4名の准教授が、研究指導(Ⅰ〜Ⅳ)担当教員として名を連ねています。教員名簿の詳細は年度によって更新されるため、出願前には必ず最新の学生募集要項本文で確認してください。
実施研究科・専攻・募集人員・出願資格(語学スコア含む)
2027年度の募集人員は、博士前期課程の教育学専攻が6名、心理学専攻が心理学コース・臨床心理学コースを合わせて6名です。教育学専攻の6名は社会人入試(秋)・(春)、一般入試(秋)・(春)、2027年度に新設された学内進学者選抜試験(秋)・(春)のすべての入試区分を合算した人数として公式に案内されています。博士後期課程は教育学専攻・心理学専攻それぞれ2名です。
いずれの専攻も、1つの募集枠を複数の入試区分・複数回の実施日程で分け合う仕組みになっている点に注意が必要です。秋季で不合格でも春季で再挑戦は可能ですが、募集人員全体が増えるわけではありません。出願はすべて郵送受付で、Web出願の仕組みはありません。
教育学専攻の出願資格(社会人入試・一般入試・学内進学者選抜試験)
教育学専攻の社会人入試(秋・春)は、「既に定職についている者」または「定職についていない者で、大学卒業後5年を経過した者」のいずれかに該当し、かつ大学卒業(見込)者など9パターンの学歴要件のいずれかを満たす人が出願できます。一般入試(秋・春)は定職・年数の条件を課さない区分です。学歴要件には、外国の大学で16年課程を修了した者、専修学校の専門課程(4年以上)を文部科学大臣指定の期日以降に修了した者なども含まれます。
出願はすべて郵送受付で、出願書類と検定料の収納証明書を封筒に入れ、簡易書留・速達郵便で送付する仕組みです。出願受付後に受験票が本人宛に郵送されますが、受付事務や郵便事情により発送が遅れることもあるため、試験日の3日前までに受験票が届かない場合は研究科事務への問い合わせが案内されています。書類や検定料に不備がある場合、受付最終日を過ぎた消印のものは受理されず返送され、一度受け付けた出願書類・検定料は返還されません。
2027年度からは学内進学者選抜試験(秋・春)が新設され、本学教育人間科学部教育学科を2027年3月卒業見込みの者はこの区分に出願することとされています。「本学教育学科卒業見込みの者は一般入試ではなく学内進学者選抜試験へ」という注記が明記されており、本学出身者が誤って一般入試に出願しないよう区分が明確化されています。外部出身者が実際に出願するのは、社会人入試または一般入試のいずれかです。学内進学者選抜試験は2027年度が初めての実施であるため、外部出身者にとっては過去の実施実績や倍率の推移を参考にできない、新しい区分であることも押さえておいてください。
学歴要件を満たさない場合でも、個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、入学時に22歳に達している人は出願できる制度があります。個別審査の申請期限は本出願より早く設定されており、2027年度の秋季入試は2026年8月14日(金)、春季入試は2026年12月4日(金)までに、学務部教務課教育人間科学部大学院事務への申請書類提出が必要です。博士後期課程の個別審査は入学時24歳到達が条件で、申請期限は2026年12月4日(金)です。大学卒業見込みでない場合や学歴に不安がある場合は、出願直前ではなく早い段階で該当するかを確認しておくことをおすすめします。
心理学専攻の出願資格と32単位要件
心理学専攻(心理学コース)の一般入試(秋・春)は、出願時点で心理学関連の科目(統計法に関する科目および研究法に関する科目を必ず含む)について32単位以上を修得済みであることが前提条件です。「心理学」「心理」を含む科目名は関連科目とみなされますが、それ以外の科目は提出されたシラバスの内容にもとづいて個別に判定されるため、心理学部・心理学科出身でない場合は出願前に余裕をもって研究科事務に問い合わせる必要があります。本学文学部心理学科・教育人間科学部心理学科の卒業(見込)者は、32単位以上を修得済みとみなされます。
社会人入試は、32単位要件に加えて、大学卒業などの学歴要件に該当してから2年以上経過していることが条件です。「定職についていること」自体は要件にされていませんが、学歴要件からの経過年数が2年以上という点が独自の条件になっています。2027年度からは、本学教育人間科学部心理学科を卒業見込みの者を対象とする学内進学者選抜試験(秋・春)も新設されており、教育学専攻と同じ構造で外部出願者と学内進学者の区分が整理されています。
出願時にはコースを必ず記載する必要があり、公認心理師・臨床心理士の資格取得を目指す場合は臨床心理学コースの分冊要項を確認しなければなりません。出願後のコース変更は一切認められないため、心理学コースと臨床心理学コースのどちらで出願するかは、研究計画書を書き始める前の段階で確定させておく必要があります。臨床心理学コースの分冊要項は、心理学コースの要項とは別のPDFファイルとして、大学公式サイトの「入学試験募集要項(願書)ダウンロード・入手方法」ページから入手できます。
博士後期課程の出願資格
博士後期課程は、教育学専攻・心理学専攻とも出願資格の骨格がほぼ共通しています。修士または専門職学位を有する者が基本の出願資格で、以下のいずれかに該当する必要があります。
- 修士の学位または専門職学位を有する者、および2027年3月取得見込みの者
- 外国において修士の学位または専門職学位に相当する学位を授与された者、および取得見込みの者
- 文部科学大臣の指定した者
- 日本国内にある、文部科学大臣が指定する外国大学院相当課程を修了し、修士または専門職学位相当の学位を授与された者
- 個別の入学資格審査により修士または専門職学位を有する者と同等以上の学力があると認められ、入学時に24歳に達した者
博士後期課程では、出願資格の注意事項として「出願に関して、あらかじめ指導を希望する教員の承認を得た者」という一文が明記されている点が、博士前期課程との大きな違いです。修士論文審査があるため論文要旨等の提出も必要になるなど、博士前期課程よりも出願前の準備事項が多い点に留意してください。
出願書類・検定料・外国人留学生の語学スコア
出願書類は、以下のものが基本セットです。
- 入学志願票(様式①-1・①-2、志願者自身が作成した文章で記入)
- 受験票・写真票・宛名ラベル用紙(本学所定用紙)
- カラー写真2枚(縦4cm×横3cm、入学志願票・写真票に貼付)
- 入学検定料の収納証明書
- 出身大学の卒業(見込)証明書・成績証明書(博士前期課程)、または修了(見込)証明書・成績証明書(博士後期課程)
- 研究計画書(専攻・課程ごとに様式が異なる)
- 外国籍者は住民票またはパスポート・在留カードの写し
これに加えて、心理学専攻志願者で卒業論文を書いた者は写しの提出が必要(本学教育学科・心理学科出身者は不要)で、博士後期課程志願者は修士論文3部(教育学専攻は論文要旨も3部)を出願書類とは別に送付します。入学志願票・研究計画書とも、志願者自身が作成した文章での提出が条件で、AI等が自動作成した文章や他者作成の文章の提出は禁止されています。
入学検定料は35,000円で、コンビニエンスストアまたはクレジットカードでの支払いのみに対応しています。出願はすべて郵送受付で、簡易書留・速達郵便での送付が必要です。出願受付後の検定料は返還されないため、複数区分への出願を検討する場合は、検定料の合計額もあらかじめ見込んでおく必要があります。
教育学専攻・心理学専攻ともに、出願時にTOEICやTOEFLなど外部の語学スコアの提出を必須とする案内は確認できませんでした。外国人留学生は日本語能力試験(N1)または日本留学試験(日本語)を2025年6〜7月以降に受験している場合、その結果(前者は総合得点、後者は読解・聴解聴読解と記述の得点)を入学志願票の所定欄に記入することが案内されています。これらの試験結果は参考情報としての扱いであり、必須の出願資格として明記されているわけではありません。教育学専攻の外国語試験・心理学専攻の論文読解試験は、いずれも外部スコアではなく学内実施の筆記試験で語学力を測る方式です。
試験科目(専門・英語・研究計画書・口述)
教育学専攻の試験科目
教育学専攻の筆記試験は、社会人入試・一般入試・学内進学者選抜試験のいずれも「論文(教育学に関するもの)」と「外国語(基礎的な教育関連の英文)」の2科目です。一般入試は「教育学に関する専門知識を問う問題を含む」と明記されており、社会人入試の論文よりも専門知識を問う比重がやや高い出題であることがうかがえます。外国語試験では英和辞書の使用が許可されていますが、電子辞書は使用できません。
試験時間割は、秋季・春季とも共通で、9:30〜11:00に論文、11:30〜13:00に外国語、15:00〜に面接という1日完結の日程です。2027年度は秋季2026年10月10日、春季2027年2月20日に実施されます。論文・外国語をともに受験しなければ面接に進むことはできず、1科目でも欠席すると棄権扱いになる点が募集要項に明記されています。
| 専攻・課程 | 筆記試験科目 | 面接・口述 |
|---|---|---|
| 教育学専攻(博士前期) | 論文/外国語 | 面接 |
| 心理学専攻心理学コース(博士前期) | 論述(心理)/論文読解 | 面接(第2次) |
| 教育学専攻(博士後期) | 外国語/修士論文審査 | 面接 |
| 心理学専攻(博士後期) | 論文読解/英作文または統計学/修士論文審査 | 面接(修士論文要旨プレゼン含む場合あり) |
心理学専攻の試験科目と2027年度からの変更点
教育学専攻の論文が「問題を選択して解答する形式」であるのに対し、心理学専攻の論述(心理)は統計を含む心理学の専門用語や基礎知識の理解を前提に、受験者自身の考察を記述させる出題です。選択式で得意分野を選べる教育学専攻と、決められた出題範囲を深く理解する必要がある心理学専攻とでは、対策の組み立て方が異なる点を押さえておいてください。
心理学専攻(心理学コース)の筆記試験は、2027年度入試から「論述(心理)」(心理学(統計を含む)に関する知識および論述)と「論文読解」(心理学関連の英語論文の読解)の2科目に再編されました。2026年度入試までは専門A・専門B・論文読解の3科目でしたが、専門Aが廃止されて出願時の研究計画書提出に置き換えられ、専門Bが論述(心理)へ名称・内容変更されています。募集要項には、論述(心理)について「心理学(統計を含む)に関する専門用語や基礎的知識の理解を問う内容を含みつつ、それらをふまえて受験者自身が論理的に考察し、記述する力を評価する出題を行う」と説明されています。
試験は第1次(筆記)・第2次(面接)の2段階で実施され、第2次試験は第1次試験合格者のみが受験できます。秋季は第1次9月26日・第2次10月3日、春季は第1次2027年2月20日・第2次2月27日という日程です。辞書の使用は論述(心理)・論文読解のいずれも認められていません。
臨床心理学コースは、公式サイトで分冊の学生募集要項が別途公開されており、2026年度入試までの試験科目は専門A・専門C(臨床・統計・認知・発達・社会など心理学諸領域に関する理論や知識、重要概念の理解と説明力を問う)・論文読解の3科目でした。2027年度入試での科目変更の有無は未確認で、心理学コースと同様の変更が適用される可能性もあるため、臨床心理学コースを志望する場合は、必ず分冊の学生募集要項本文で最新の試験科目を確認してください。
博士後期課程の試験科目
博士後期課程教育学専攻は、外国語(教育関連の英文、英和辞書使用可・電子辞書不可)・修士論文審査(論文要旨3部提出)・面接という3つの選考要素で構成されています。試験は2027年2月20日の1日のみで、9:30〜11:00に外国語、13:00〜に面接が実施されます。
博士後期課程心理学専攻は、論文読解(心理学関連の英語論文の読解)と、英作文または統計学のいずれか1科目選択という筆記試験に加え、修士論文審査・面接で構成されます。本学心理学専攻博士前期課程修了者以外は修士論文要旨の10分間プレゼンが課される点が特徴です。第1次試験(筆記)は2027年2月20日、第2次試験(面接)は2027年2月27日に実施されます。英作文・統計学のどちらを選択するかは、志願票・受験票・写真票の所定欄にあらかじめ明記する必要があるため、出願書類の作成段階で決めておかなければなりません。
研究計画書・研究室訪問
教育学専攻は、社会人入試・一般入試・学内進学者選抜試験・博士後期課程一般入試のいずれも、出願時に研究計画書(様式②-1・様式②-2)の提出が必須です。様式には卒業論文題目・修士論文等題目、学部における主な研究内容、研究テーマ(主題・副題)、これまでの研究活動の概要または研究関心、入学後の研究計画の具体的な展開(研究対象・研究方法・分析の視点)、代表的な先行研究と研究計画の関係、研究指導を希望する教員名(1名)、修了後の進路希望を記入する欄が設けられています。ワープロで作成した別紙を糊付けして提出することも認められていますが、手書きの場合は黒または青のボールペンでの記入が指定されています。
用紙は所定の記入スペース内に収めることが条件で、別紙を貼り付ける場合もそのスペース内に収まるようレイアウトする必要があります。先行研究を数点挙げて自分の研究計画との関係を説明する欄もあるため、志望する研究指導教員の専門分野に関連する先行研究を、出願前にいくつか読み込んでおくと書きやすくなります。
心理学専攻(心理学コース)は、2027年度入試から博士前期課程の研究計画書が様式③に統一され、各項目の行数は任意に変更できますが、全体の分量は1頁以内とすることが定められています。2026年度入試の社会人入試は所定用紙なしA4版1,000字程度という形式でしたが、専門Aの廃止にともない、一般入試・学内進学者選抜試験も含めた全区分で研究計画書が合否判定の参考資料として評価される仕組みに変わっています。博士後期課程の心理学専攻は様式④を使用し、全体の分量は2頁以内です。
研究室訪問・指導教員への事前連絡の要否は、課程によって案内が正反対である点に注意が必要です。博士前期課程は「相談・承諾は不要」と明記されています。教育学専攻・心理学専攻いずれの博士前期課程も、募集要項に「教員のメールアドレスは、問い合わせがあっても、原則として案内しておりません」「出願にあたって指導希望教員に相談したり承諾を得たりする必要はありません」と記載されており、事前の研究室訪問は前提とされていません。
一方で博士後期課程は、教育学専攻・心理学専攻のいずれも出願資格の注意事項に「出願に関して、あらかじめ指導を希望する教員の承認を得た者」という一文が明記されています。博士前期は不要な事前承認が博士後期は出願資格の一部になっているという逆転関係は、この研究科を志望するうえで見落としやすいポイントです。博士後期課程での出願を検討する場合は、研究計画書を書き始める前の段階で、志望する教員に研究テーマについて相談し、承認を得ておく必要があります。とくに他大学院の修士課程を修了した人が本研究科の博士後期課程を志望する場合は、研究テーマが固まった時点で学務部教務課教育人間科学部大学院事務に相談窓口を確認しておくと、教員への連絡方法で迷う時間を減らせます。
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日程・スケジュール
教育人間科学研究科の出願はすべて郵送受付です。検定料の収納証明書を封筒に入れ速達郵便で送付する必要があり、Web出願の仕組みはありません。願書受付期間の最終日消印まで有効ですが、期限を過ぎた消印のものは受理されず返送されます。
| 専攻・課程 | 入試区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 教育学専攻(博士前期) | 社会人・一般・学内進学者(秋) | 2026年9月1日〜3日 | 2026年10月10日(土) | 2026年10月16日13:00 |
| 教育学専攻(博士前期) | 社会人・一般・学内進学者(春) | 2027年1月8日〜12日 | 2027年2月20日(土) | 2027年2月26日13:00 |
| 心理学専攻心理学コース(博士前期) | 社会人・一般・学内進学者(秋) | 2026年8月20日〜25日 | 1次9月26日/2次10月3日 | 1次9月30日/2次10月9日 |
| 心理学専攻心理学コース(博士前期) | 一般・学内進学者(春) | 2027年1月8日〜12日 | 1次2月20日/2次2月27日 | 1次2月24日/2次3月1日 |
| 教育学専攻・心理学専攻(博士後期) | 一般 | 2027年1月8日〜12日 | 2027年2月20日(土) | 2027年2月26日〜3月1日 |
試験開始から20分以上遅刻すると受験できず、追試験の制度もありません。感染症で出席停止基準に該当する場合は受験を控えるよう案内されており、この場合も検定料の返還や追試験の措置は行われません。試験場は試験当日に大学院掲示板(17号館2階)に掲示される方式で、事前の受験票配布時には教室番号が案内されない点も覚えておく必要があります。
年末年始期間(2026年12月23日〜2027年1月7日)は、出願に関する問い合わせに対応できないことも公式に案内されています。春季入試の出願準備は年末年始をまたぐ日程になるため、書類の不明点は年内のうちに問い合わせを済ませておくと、出願期間ぎりぎりで手続きが滞る事態を避けられます。
入学手続は、秋季実施分については第1次入学手続(2026年11月13日締切)と第2次入学手続(2027年3月5日締切)の2段階に分かれています。第1次・第2次を両方完了しないと合格が無効になるため、秋季入試で合格した場合は手続の抜け漏れに特に注意してください。春季実施分の入学手続締切は2027年3月5日で、秋季のような2段階構成はありません。入学を辞退する場合の「入学辞退願」提出期限は2027年3月31日(水)で、これより前に届けば入学金を除く納入金が返還されます。
学費・奨学金
入学金は290,000円(本学の学部・大学院博士前期課程出身者は全額免除)、検定料は35,000円です。入学手続納入金合計は教育学専攻601,500円・心理学専攻620,000円(後期分学費等含まず)、前後期分を一括納入する場合の初年度納入金合計は教育学専攻913,000円・心理学専攻950,000円と案内されています。秋季実施分の社会人入試・一般入試・学内進学者選抜試験は、第1次入学手続で入学申込金290,000円のみを納め、第2次入学手続で残額を納める2段階の納入方式です。
| 費目 | 教育学専攻 | 心理学専攻 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 入学金 | 290,000円 | 290,000円 | 本学出身者は免除 |
| 入学手続納入金合計 | 601,500円 | 620,000円 | 後期分学費等含まず |
| 初年度納入金合計 | 913,000円 | 950,000円 | 前後期分一括納入時 |
| 検定料 | 35,000円 | コンビニ・クレジットカードのみ | |
博士後期課程には、年間授業料相当額を給付する「青山学院大学若手研究者育成奨学金」があります。給付を受ける初年度前日時点で満30歳未満であることなどが条件で、国費留学生は対象外です。給付期間は博士後期課程の標準修業年限にわたり、選考結果は入学試験の合否発表時にあわせて通知されます。
学内進学者選抜試験の合格者には、授業料年額の2分の1を上限に給付する「青山学院大学大学院特別給付奨学金」も用意されており、在学する学科での成績上位15パーセント以内であることなどが申請資格になります。給付期間は入学後2年間(休学による給付休止期間を含む)で、他の学内給付奨学金との重複受給はできません。外部出願者が直接利用できる制度ではありませんが、学内進学者との競合関係を把握するうえで押さえておくとよい情報です。
博士前期課程には、国の「授業料後払い制度」を利用できる仕組みもあります。外国人留学生(在留資格が「留学」の人)は対象外で、利用を希望する場合は出願期間中に授業料納付猶予の手続きを行う必要があります。検定料35,000円自体は後払い制度の対象外のため、出願時には別途用意しておく必要があります。
倍率・難易度
教育人間科学研究科の教育学専攻・心理学専攻について、公式に志願者数・合格者数・倍率を示すデータは、本記事の調査範囲では確認できませんでした。公表されていない倍率の数値を創作することは避け、募集要項から読み取れる制度面の情報にもとづいて難易度の目安を整理します。正確な倍率が必要な場合は、学務部教務課教育人間科学部大学院事務(電話03-3409-9528)に直接問い合わせることをおすすめします。
教育学専攻の博士前期課程は、社会人入試(秋・春)・一般入試(秋・春)・学内進学者選抜試験(秋・春)という6つの入試区分を通じて、合計6名という募集人員を分け合う構造です。1入試区分あたりの募集人員はさらに少人数になると考えられるため、外部出身者が一般入試・社会人入試のいずれで出願するとしても、少人数選抜であることを前提に準備する必要があります。研究指導教員(教員組織表で○印がついた教員)は21名程度と公開されており、専攻の幅広さに対して1人あたりの担当学生数は限られると見込まれます。
心理学専攻は心理学コース・臨床心理学コースを合わせて6名という募集人員です。32単位以上の心理学関連科目という出願資格自体が一定のスクリーニングとして機能しているため、心理学部・心理学科出身でない場合は、まず出願資格を満たせるかどうかを確認する段階が実質的な最初の関門になります。心理学コースの研究指導教員は10名程度と公開されており、募集人員6名に対して手厚い研究指導体制が組まれていることがうかがえます。心理学コース・臨床心理学コースそれぞれの内訳(コースごとの募集人員配分)は公表されていないため、両コースを合わせた6名という数字をもとに検討してください。
2027年度から学内進学者選抜試験が新設されたことで、教育人間科学部の学科を卒業見込みの学内進学希望者は一般入試とは別枠の区分に移ることになりました。学内進学者が分離されることの倍率への影響は現時点で不明です。2027年度入試の結果が公表されるまで判断できないため、志望校を検討する段階では募集人員の少なさそのものを難易度の目安として捉え、専門科目・外国語・研究計画書のいずれも高い完成度で準備することをおすすめします。
出願資格の設計から母集団の性質を推測すると、一般入試は学歴要件のみで出願できるため、幅広い出身校の受験者が集まりやすい区分です。社会人入試は定職の有無や大卒後の経過年数という条件で母集団が一定程度絞られるため、実務経験を研究テーマに結びつけやすい人にとっては、一般入試よりも研究計画の説得力を出しやすい区分だと考えられます。博士後期課程は教育学専攻・心理学専攻とも募集人員2名という、博士前期課程よりさらに小規模な枠であることも忘れずに準備してください。
募集人員が少ない専攻ほど、専門科目の得点だけでなく、研究計画書と面接の内容が結果を左右しやすくなります。1人でも突出した準備をした受験者がいれば選考に影響する規模であるため、過去問演習で専門科目の得点力を高めることと並行して、研究計画書の完成度を高めることに同じかそれ以上の時間を配分することをおすすめします。
過去問分析・出題予測、面接(口述試問)対策
過去問(試験問題・解答・出題意図)の公開状況
青山学院大学は、大学公式サイトの「入学者の選抜に関する情報」ページで、直近の2026年度入試(2025年10月・2026年2月実施分)について、専攻・入試区分ごとの「試験問題」「解答又は解答例」「出題意図」をPDFで公開しています。2026年度入試分が2026年3月付で公開されました。この形式の過去問公開は、専攻・入試区分によっては非公表とする大学院も多いなかで、対策を組み立てやすい部類に入ります。ただし公開されているのは直近の1年度分のみで、それより古い年度の試験問題・出題意図は本記事の調査範囲では確認できませんでした。
| 専攻・コース | 公開されている科目 | 区分 |
|---|---|---|
| 教育学専攻 | 論文、外国語 | 一般入試(秋・春)、社会人入試(秋・春) |
| 心理学専攻(心理学コース) | 専門A、専門B、論文読解 | 一般入試(秋・春)、社会人入試 |
| 心理学専攻(臨床心理学コース) | 専門A、専門C、論文読解 | 一般入試(秋・春)、社会人入試 |
教育学専攻は2科目×2区分で計4セット、心理学専攻は2コースそれぞれ3科目×2区分で計12セットと、教育人間科学研究科全体では16セットの問題・解答・出題意図が公開されています。これだけの分量が無料で閲覧できる大学院は多くないため、志望専攻の分をまず一通り確認し、出題形式や解答の分量感をつかんでおくことをおすすめします。
同じ「入学者の選抜に関する情報」ページでは、文学研究科・経済学研究科・法学研究科・経営学研究科・国際政治経済学研究科・総合文化政策学研究科・理工学研究科・社会情報学研究科・会計プロフェッション研究科など、他の研究科の試験問題・出題意図も同じ形式で公開されています。大学全体で出題意図を公表する取り組みが行われていることがうかがえるため、教育人間科学研究科と併願する他研究科がある場合は、同じページでまとめて確認しておくと効率的です。
教育学専攻は、一般入試(秋・春)・社会人入試(秋・春)それぞれについて「論文」と「外国語」の試験問題・解答例が公開されています。論文の出題意図は「幅広い専門領域を活かした出題内容から選択できる形式」とし、教育学の基礎知識や教育に関する時事問題への関心、理解度、思考力および論述力を評価すると説明されています。特定の一分野に絞った出題ではなく、複数の設問から選択して解答する形式である点は、対策範囲を考えるうえで重要な情報です。
外国語の出題意図は「基礎的な教育関連の英文を分野に偏りなく出題し、英語の語彙力、文法知識、構文把握力および論理構成を理解する読解力とともに、教育学に関する基礎的な用語・知識の理解度を評価する」とされています。教育学の専門用語を英語で理解しておくことが重要だとわかる説明です。教育社会学・教育心理学・教育行政学など、教員組織に名を連ねる専門分野に関連する英語文献に触れておくと、語彙・構文の両面で対策になります。
心理学専攻の出題意図と2027年度入試での読み替え
心理学専攻(心理学コース)は、2026年度入試分として専門A・専門B・論文読解の3科目の出題意図が公開されています。専門Aは「研究計画を立てる力・倫理的態度」を評価する出題で、専門Bは「心理学の主要領域(認知・発達・社会・臨床・統計)に関する基礎的理論や専門的知識、重要概念の理解および説明する力」を評価するとされています。2027年度入試では専門Aが研究計画書提出に置き換わり、専門Bが論述(心理)に変更されるため、これらの公開情報は出題の方向性を知る参考資料として、形式そのものは変更後の試験に合わせて読み替える必要があります。
論文読解の出題意図は「心理学ならびに近接領域の英語の学術文献を読むために必要な、語彙力や文法理解力、論旨や論理構造の把握する力、読解内容を的確に日本語で説明する力」を総合的に評価するとされ、心理学コース・臨床心理学コースで共通しています。臨床心理学コースの専門Cは臨床・統計・認知・発達・社会の理論知識を問うとされており、心理学コースの専門Bよりも臨床領域に重心を置いた出題であることがうかがえます。
募集要項から見た出題予測
ここからは、公式に公開された出題意図や試験科目の変更点にもとづく出題傾向の推測であり、実際の出題内容を保証するものではありません。論述(心理)は専門用語の理解と論理的考察力の両方を評価すると説明されているため、単なる用語の暗記だけでなく、統計を含む心理学の基礎知識を使って自分の言葉で論述する練習が必要になると考えられます。旧専門Bで扱われていた認知・発達・社会・臨床・統計という5領域は、論述(心理)でも出題範囲の土台になると考えるのが自然です。
教育学専攻の論文は、募集要項に「幅広い専門領域を活かした出題内容から選択できる形式」と明記されているため、教員組織に名を連ねる教育史・教育社会学・教育工学・教育心理学・高等教育論・生涯学習論・幼児教育学・美術教育・音楽教育など、複数分野から自分の得意領域を選んで解答できる可能性が高いと考えられます。志望教員の専門分野と教育時事の両方への備えが、論文試験の対策として有効です。
過去問の具体的な使い方
公開されている解答・解答例は、論文や論述(心理)のように記述式の科目でも用意されているため、まずは時間を計って本番と同じ制限時間内に解答を作成し、そのあとで解答例と見比べる使い方が有効です。教育学専攻の論文は問題選択式である点を踏まえ、複数の設問のうち自分が最も書きやすいテーマを選ぶ練習も兼ねて取り組むとよいでしょう。心理学専攻の論述(心理)は2027年度からの新科目であるため、旧専門Bの過去問を素材にしつつ、統計を含む基礎知識を自分の言葉でまとめ直す練習に切り替える必要があります。
外国語・論文読解は、英文和訳・要約にとどまらず、専門用語の対訳リストを自作しながら演習すると効率的です。教育社会学・教育心理学・発達心理学などの専門用語は、日本語では見慣れていても英語表記に不慣れなことが多いため、教員組織に名を連ねる専門分野のキーワードを英語でも押さえておくと、外国語・論文読解のどちらにも応用できます。
面接・口述試問対策
面接の内容そのものは、確認できた範囲では公開されていません。アドミッションポリシーは研究計画の準備状況の確認を明記しているため、研究計画書に記載した研究テーマ・先行研究・研究方法について、口頭で一貫して説明できるように準備しておく必要があります。
心理学専攻博士後期課程では、本学心理学専攻博士前期課程の修了者(見込含む)以外の受験者に、修士論文要旨の10分間プレゼンテーションが課されます。外部大学院修了者は発表練習をしておくと安心です。修士論文の内容を10分程度で過不足なく説明できるよう、あらかじめ発表練習をしておくことをおすすめします。研究計画書に記載した研究指導希望教員名と、面接での説明内容に食い違いがないようにしておくことも、口述試問全体の一貫性を保つうえで重要です。
併願・内部リンク
教育人間科学研究科を外部から受験する場合、教育学専攻と心理学専攻のどちらを志望するかによって、併願先の検討軸が変わります。教育学専攻は複数の専門分野を横断する専攻であるため、同じ青山学院大学大学院のなかでも、専攻の枠組みが異なる研究科とあわせて検討する人もいます。青山学院大学大学院の他研究科を比較したい場合は、青山学院大学大学院 文学研究科の外部院試を徹底解説や青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科の外部院試を徹底解説もあわせて確認すると、同じ大学内でも専攻ごとに出願資格・試験科目・研究計画書の扱いが異なる点を比較しやすくなります。
心理学専攻を志望する場合、心理学コースと臨床心理学コースのどちらに出願するかは、修了後に公認心理師・臨床心理士の資格取得を目指すかどうかで決まります。心理学コースは公認心理師養成に非対応である点は既に述べたとおりで、資格取得を前提とする場合は臨床心理学コースの分冊要項を確認したうえで出願する必要があります。出願後のコース変更は認められないため、この判断は研究計画書の作成に着手する前に済ませておくべき事項です。
教育学専攻・心理学専攻とも、カリキュラムの詳細(授業科目・履修モデル・修了要件)は募集要項とは別に公式サイトの専攻ページで案内されています。出願前に授業科目一覧やシラバスまで確認しておくと、研究計画書の「入学後の研究計画」欄や、面接で聞かれる履修計画の説明により具体性を持たせられます。入学後に配布される「大学院要覧」にも、学位論文の審査基準など出願段階では確認しづらい情報が掲載されているため、あわせて参照することをおすすめします。
教育学専攻と心理学専攻を同時に併願できるかどうかについては、募集要項に明確な禁止規定は確認できませんでした。秋季・春季の試験日程が重ならないかを必ず確認したうえで、同時出願を検討する場合は学務部教務課教育人間科学部大学院事務に事前に確認しておくと安心です。教育学専攻の秋季試験と心理学専攻心理学コースの秋季第1次試験は実施日が異なるため、日程だけを見れば両方に出願できる可能性はありますが、研究計画書の作成負担が二重になる点は考慮しておく必要があります。
博士前期課程と博士後期課程で、指導教員への事前連絡の要否が正反対である点も、併願・出願戦略を考えるうえで見落とせないポイントです。博士後期課程志望者は早期の教員相談が前提になるため、修士課程を他大学院で修了した人が青山学院大学大学院の博士後期課程を志望する場合は、出願期間よりかなり早い段階から、教員への連絡・研究テーマの相談を始める必要があります。研究室への連絡方法や依頼文面に迷う場合は、研究室訪問のメール例文集で基本的な書き方を確認しておくと安心です。
出願資格・試験科目・提出書類の組み合わせを専攻ごとに正しく把握できたら、次に取り組むべきは研究計画書の中身と、面接での説明の一貫性です。現在の学習状況や志望テーマに合わせた対策を個別に相談したい場合は、大学院入試対策コースで、専門科目・外国語・研究計画書・面接のどこに重点を置くべきかを整理できます。院試対策全体の流れを俯瞰したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
教育人間科学研究科は、青山学院大学以外の出身でも受験できますか。
はい、一般入試という区分で、青山学院大学以外の大学・大学院出身者を対象とした入試が実施されています。2027年度からは、本学教育人間科学部の学科を卒業見込みの人を対象とする学内進学者選抜試験が新設され、一般入試とは別枠になりました。出願はすべて郵送受付で、入学検定料は35,000円です。
教育学専攻と心理学専攻のどちらも外国語(英語)の試験がありますか。
教育学専攻は「外国語(基礎的な教育関連の英文)」、心理学専攻は「論文読解(心理学関連の英語論文の読解)」という形で、いずれも英語の試験が課されます。両専攻とも辞書の使用範囲が科目ごとに異なるため、募集要項本文の注記を確認してください。
TOEICやTOEFLなどの語学スコアの提出は必須ですか。
出願資格として外部語学スコアの提出を必須とする案内は確認できませんでした。外国人留学生については、日本語能力試験(N1)や日本留学試験(日本語)の受験結果を参考情報として志願票に記入する欄が用意されています。
心理学専攻に出願するために必要な32単位はどう判定されますか。
科目名称に「心理学」または「心理」が含まれる科目は心理学関連科目とみなされます。それ以外の科目は、提出されたシラバスの内容にもとづいて個別に判定されるため、出願前に余裕をもって学務部教務課教育人間科学部大学院事務に問い合わせることをおすすめします。
研究計画書はどの入試区分でも必要ですか。
教育学専攻は社会人入試・一般入試・学内進学者選抜試験・博士後期課程一般入試のいずれも研究計画書(様式②)の提出が必須です。心理学専攻も2027年度入試から博士前期課程の全区分で様式③による研究計画書の提出が求められ、博士後期課程は様式④(2頁以内)を使用します。いずれもAI等が自動作成した文章の提出は禁止されています。
出願前に指導を希望する教員へ連絡する必要はありますか。
博士前期課程の教育学専攻・心理学専攻は、いずれも「指導希望教員に相談したり承諾を得たりする必要はない」と募集要項に明記されています。一方、博士後期課程は教育学専攻・心理学専攻とも、あらかじめ指導を希望する教員の承認を得ていることが出願資格の一部とされています。
入学金や授業料はどのくらいかかりますか。
2027年度は入学金290,000円(本学出身者は全額免除)、検定料35,000円で、入学手続納入金合計は教育学専攻601,500円・心理学専攻620,000円(後期分学費等を含まず)と案内されています。博士後期課程には若手研究者育成奨学金という給付制度もあります。
過去問(試験問題)はどこで確認できますか。
大学公式サイトの「入学者の選抜に関する情報」ページで、直近の2026年度入試分の試験問題・解答又は解答例・出題意図がPDFで公開されています。心理学専攻の専門A・専門Bは2027年度入試から出題形式が変わるため、内容は参考程度に活用してください。
まとめ
青山学院大学大学院教育人間科学研究科の外部院試は、教育学専攻・心理学専攻(心理学コース・臨床心理学コース)のいずれも、募集要項に明記された出願資格・試験科目・研究計画書の様式を専攻単位で正確に把握することが対策の出発点になります。2027年度は学内進学者選抜試験の新設と心理学専攻の科目再編が重なる年度であるため、過去の情報だけに頼らず、出願年度の最新の学生募集要項で内容を確認する必要があります。
博士前期課程は指導教員への事前連絡が不要とされる一方、博士後期課程は事前の承認が出願資格そのものに含まれるという逆転関係も、この研究科ならではの注意点です。研究計画書の完成度と面接での説明の一貫性が、専門科目の対策と並んで合否を左右する要素になります。志望する専攻・コースが固まっている場合は該当区分の募集要項を、まだ検討段階の場合は本記事で整理した専攻別の違いを手がかりに、早めに準備を始めてください。
教育学専攻・心理学専攻とも、募集人員は数名という小規模な枠であり、出願資格・試験科目・研究計画書のどれか1つでも準備が甘いと、他の要素がどれだけ優れていても選考全体の印象を下げかねません。出願書類・専門科目・語学・面接を並行して仕上げる計画を早い段階で立て、公開されている過去問と出題意図を使って、自分の解答と大学が求める評価軸との差を確認しながら準備を進めてください。
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