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九州工業大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

九州工業大学工学部の編入試験を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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九州工業大学工学部の編入試験とは、高等専門学校や短期大学で一定の課程を修めた方が、戸畑キャンパスの工学部6学科10コースへ3年次から編入し、残り2年で学士(工学)を目指すための第3年次編入学生選抜です。令和9年度(2026年度実施)の学生募集要項では、募集人員が6学科合計20名、試験日は令和8年6月20日(土)または21日(日)のいずれか1日、合格発表は令和8年7月2日(木)と定められていました。この記事では、九州工業大学が公開している学生募集要項をもとに、筆記試験を課さず面接と調査書で選ぶ九州工業大学工学部固有の選抜構造として整理します。

「工学部の編入は数学と物理と英語の筆記試験」というイメージを持つ方が多いのですが、九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜はその常識が当てはまりません。募集要項の選考方法には「調査書及び面接の結果を総合して行います」と明記され、当日に解く筆記の学科試験は課されません。その代わり、各学科の面接には基礎学力(数学・理科)や工学に対する適性に関する口頭試問が含まれます。当日の答案ではなく口頭試問と調査書で合否が決まる設計だという点を最初に押さえることが、対策の出発点になります。

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目次

九州工業大学工学部の編入試験の概要

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜は、福岡県北九州市戸畑区仙水町にある戸畑キャンパスの工学部が実施する編入学試験です。編入後は3年次から専門教育に入り、各学科・コースが定めるカリキュラムに従って卒業要件を満たすと、2年間(在学できる期間は4年以内)で卒業できる仕組みです。工学部は建設社会工学科、機械知能工学科、宇宙システム工学科、電気電子工学科、応用化学科、マテリアル工学科の6学科10コースで構成され、いずれの学科も推薦選抜または一般選抜のかたちで編入学生を受け入れています。

九州工業大学のアドミッションポリシーを読むと、この大学が編入学生に何を期待しているかが見えてきます。募集要項には「本学の第3年次編入学生選抜では、理工学分野の学修の基盤となる学力や理数系の思考力・応用力に加え、工学や情報工学に対する知的好奇心や熱意、専門に対する適性を総合的に評価し、3年次からの修学に必要な学力を備え、専門技術者への強い志向を持つ皆さんを受け入れます」と述べられています。数理の学力に加えて工学への熱意と適性が総合評価されるという方針を理解して準備すると、口頭試問や志望理由の語り方を組み立てやすくなります。

選抜の中心が筆記試験ではないという点は、他大学の工学部編入と九州工業大学工学部を分ける最大の特徴です。募集要項の選考方法には「調査書及び面接の結果を総合して行います。調査書は点数化して評価します。各学科で行われる面接には、基礎学力(数学・理科)や工学に対する適性等に関する口頭試問が含まれます」と明記されています。つまり、当日に長い計算答案を書く形式ではなく、面接という対話の中で数学・理科の理解や工学への適性が問われる構造です。この違いを知らずに一般的な筆記対策だけを積み上げると、準備の方向がずれてしまいます。

もう一つ押さえておきたいのが、九州工業大学は令和8年度に改組を予定しており、令和10年度入学者選抜(令和9年度実施)から編入学生選抜の枠組みが変わることが募集要項に予告されている点です。募集要項の巻末には「令和8年度改組に伴い、令和10年度工学部第3年次編入学生選抜を下記のとおり変更します」とあり、現在の6学科10コースが「工学科」という1学科の枠組みへ再編される見通しが示されています。改組の年度をまたぐ受験生は学科名の変更に注意が必要なため、必ず自分が受ける年度の最新の募集要項を確認してください。

工学部を構成する6学科10コース

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜は、次の6学科10コースを対象に実施されます。学科名だけでなく、推薦選抜と一般選抜のどちらが実施されるかにも注目してください。以下は令和9年度学生募集要項に基づく整理です。

学科コース募集人員(推薦・一般合計)
建設社会工学科建築学コース/国土デザインコース1名
機械知能工学科機械工学コース/知能制御工学コース7名
宇宙システム工学科機械宇宙システム工学コース/電気宇宙システム工学コース2名
電気電子工学科電気エネルギー工学コース/電子システム工学コース8名
応用化学科応用化学コース1名
マテリアル工学科マテリアル工学コース1名

この表からわかるように、6学科の合計募集人員は20名で、その大半を機械知能工学科(7名)と電気電子工学科(8名)が占めています。募集人員は推薦選抜と一般選抜を合わせた数であり、学科によって推薦選抜のみを行うところと、推薦・一般の両方を行うところがある点に注意が必要です。募集要項では、宇宙システム工学科と応用化学科が推薦選抜・一般選抜の両方を実施し、それ以外の学科は推薦選抜のみを実施すると示されています。志望学科が推薦と一般のどちらを実施するかで出願資格が変わるため、学科選びの段階で確認しておきましょう。

編入後に学ぶ専門分野を志望理由につなげる

九州工業大学工学部の編入試験では、面接という選考の性質上、編入後に何を学びたいのかを、これまでの学習歴と結びつけて説明できることが重視されます。募集要項は工学部を「ものづくりを通じて人類・社会に貢献できる、課題解決能力を備えた技術者の養成を目指しています」と説明しており、各学科は明確な専門領域を持っています。たとえば建設社会工学科は「土木や建築などの複数の建設系工学分野に関する幅広い基礎学力と十分な専門知識を有し、安全で豊かなまちづくりに貢献できる人材を育成します」と記されています。学科ごとの育成方針を志望理由の芯に据えると説得力が増すという点を意識しましょう。

また、募集要項には卒業後の進路も示されています。建設社会工学科であれば「建設会社、建設コンサルタント、建築設計事務所、鉄鋼・建材・住宅メーカー、上級技術者としての国家・地方公務員、鉄道、高速道路、電力、通信、ガス、水道などの社会インフラ系企業など」が挙げられ、卒業生の約半数が大学院に進学すると記されています。編入後にどの分野を学び、その先でどんな技術者になりたいのかを具体的に描けると、面接での志望動機に厚みが出ます。工学部の各学科・コースのシラバスは大学ホームページで公開されているため、出願前に授業内容を確認しておくことがすすめられます。

令和10年度からの改組で何が変わるか

募集要項の巻末予告によると、令和8年度の学部改組に伴い、令和10年度工学部第3年次編入学生選抜(令和9年度実施)から、現在の6学科10コースは「工学科」という1学科・9コース(建築・土木・機械・制御・宇宙・電気・電子・化学・材料)の枠組みに再編される予定です。改組後は6学科10コースが工学科1学科9コースに再編される予定で、募集人員の合計は20名のまま維持される見通しですが、コースごとの受入目安人数や出願形式は現行の学科構成と異なる部分があります。

コース受入目安(予告時点)推薦一般
建築・土木合計2~3名
機械4~5名(うち推薦3~4名)
制御2~3名
宇宙2~3名
電気・電子合計7~8名
化学1~2名
材料1~2名

この予告表を見ると、機械コースと化学コースは改組後も一般選抜を実施する見込みである一方、現行制度で一般選抜を実施している宇宙システム工学科は、改組後の宇宙コースでは推薦のみになる予定である点に注意が必要です。また予告には「数物コースは募集しません」という記載もあり、工学科に新設される可能性のあるコースの一部が編入学生選抜の対象外になることも示されています。口頭試問の出題範囲にも変更が予告されており、現行の建設社会工学科は建築学コースと国土デザインコースで出題範囲が分かれていますが、改組後の建築・土木コースは「建築または土木に関する基礎知識」という一つの範囲にまとめられる予定です。建築と土木の出題範囲が一つにまとめられる点は現行制度との大きな違いで、それ以外の機械・制御・宇宙・電気電子・化学・材料の各コースは、現行の出題範囲とおおむね同じ内容が引き継がれる見通しです。改組をまたいで受験する可能性がある方は、自分が出願する年度にどちらの制度が適用されるのかを、最新の募集要項の巻末予告で必ず確認してください。

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募集人員・出願資格を正確に押さえる

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜に出願するうえで、最初に確認すべきは「自分の志望学科がどの選抜方法を実施しているか」と「その選抜方法の出願資格を満たしているか」の2点です。募集要項では、推薦選抜と一般選抜で出願資格が異なると明記されており、同じ学科でも選抜方法によって出願できる条件が変わります。推薦か一般かで出願資格が根本から異なる点を最初に確認することが、出願準備の第一歩になります。

推薦選抜と一般選抜の出願資格

募集要項に記載された出願資格を整理すると、次のようになります。推薦選抜は在学中の成績が上位で出身学校長の推薦を受けられることが条件となり、一般選抜はその成績・推薦の条件がない代わりに、宇宙システム工学科と応用化学科でしか実施されません。

選抜方法主な出願資格(募集要項より)
推薦選抜合格した場合、入学することを確約できる者で、(1)高等専門学校本科を卒業した者または令和9年3月卒業見込みの者で、在学中の成績が上位に属し、出身学校長が人物・学力優秀と認め責任をもって推薦するもの、(2)短期大学の理工系学科を卒業した者または令和9年3月卒業見込みの者で、同様に推薦されるもの
一般選抜次のいずれかに該当する者。(1)高等専門学校本科を卒業した者または令和9年3月卒業見込みの者、(2)短期大学の理工系学科を卒業した者または令和9年3月卒業見込みの者

この表からわかるとおり、出願資格の対象は基本的に高等専門学校本科の卒業(見込み)者と短期大学の理工系学科の卒業(見込み)者です。募集要項には「外国の学校等は対象となりません」と明記されており、外国の学校出身者は対象外である点にも注意が必要です。対象は高専本科と短大理工系で外国の学校は対象外という枠組みを踏まえ、自分の経歴が該当するかを最初に見極めましょう。大学在学者や学士取得者の扱いなど、上記に当てはまらない経歴の方は、自己判断せず必ず最新の募集要項と入試担当窓口で確認してください。

推薦選抜は専願・確約という重い条件

推薦選抜を選ぶ際に見落としてはいけないのが「合格した場合、入学することを確約できる者」という条件です。これは、合格したら必ず入学する意思がある人だけが出願できるという専願の枠組みを意味します。募集要項には「1人の志願者が本学に出願できるのは1学部のみです」「推薦選抜と一般選抜の併願はできません」とも記されており、九州工業大学の中で複数の学部や複数の選抜方法に同時出願することはできません。推薦選抜は入学確約の専願で併願不可という制約があるため、併願戦略を立てる段階でこの点を織り込む必要があります。

推薦選抜では、在学中の成績が上位に属し、出身学校長が人物・学力優秀と認めて責任をもって推薦することが求められます。推薦基準や校内選考の有無は在籍校ごとに運用が異なります。志望が固まった時点で早めに在籍校の担当教員へ相談しておくと安心です。推薦書は募集要項とあわせて配布される所定の様式を使うため、様式の入手時期や記入依頼のスケジュールも早めに確認しておきましょう。募集要項では、推薦書などの提出書類の準備に加え、インターネット出願登録が必要と示されています。

提出書類と出願方法

九州工業大学工学部の出願は、インターネット出願登録と提出書類の郵送・持参の両方を完了させて初めて成立します。募集要項の出願方法には、(1)出願情報の登録、(2)顔写真データの登録、(3)入学検定料30,000円(別途、サービス利用料1,090円)の支払い、(4)出願登録内容の印刷、という手順が示されています。そのうえで「インターネット出願登録後、提出書類を郵送または持参することで、出願完了となります。出願期間内に提出書類の郵送または持参がない場合、出願未完了となり、登録データは無効として取り扱います」と明記されています。ネット登録だけでは出願は完了せず書類提出まで必須という点を、期限管理とあわせて必ず押さえてください。

入学検定料は30,000円でクレジットカード等4方法から選べます。成績証明書や推薦書、志望理由に関わる書類などは発行に時間がかかることがあるため、出願期間の直前にまとめて準備するのではなく、逆算して早めに手配することが大切です。自然災害により被災した志願者のうち入学検定料の免除を希望する場合は、インターネット出願登録の前に大学ホームページで免除の申請を行う必要があると記されている点もあわせて確認しておきましょう。

入学時に必要な費用の目安

合格後の資金計画を立てるうえで、入学手続時の納付金も早めに確認しておきたい情報です。募集要項によると、入学料は282,000円(予定額)、後援会費・責善会費・明専会費・学生教育研究災害傷害保険料などの諸納金が52,750円(予定額)とされています。入学料は282,000円、諸納金は52,750円がいずれも予定額として示されています。授業料は前期・後期とも各267,900円(予定額)で、指定口座からの自動引落によって納付する仕組みです。金額はいずれも「予定額」であり改定されることもあるため、最新の金額は必ず募集要項でご確認ください。

経済的な支援制度も用意されています。九州工業大学は「高等教育の修学支援新制度」の対象機関に認定されており、要件を満たす場合は入学料・授業料の免除や返還不要の給付奨学金を受けられる可能性があります。修学支援新制度の対象機関認定を受けており免除や給付奨学金の可能性があります。このほか日本学生支援機構の貸与奨学金や、大学が実績を持つ地方公共団体等の奨学金制度もあるため、経済的な事情で出願をためらっている場合は、出願前に大学の学生支援窓口へ相談することをおすすめします。

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試験科目と配点|面接と調査書で1,000点満点

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜で最も特徴的なのが、配点の構造です。募集要項には「面接点600点満点、調査書点400点満点、合計1,000点満点で評価します」と明記されています。当日の筆記試験の点数は存在せず、面接点と調査書点の合計で合否が決まります。合否は面接600点と調査書400点の合計1,000点で決まるという配点を知っておくと、どこに力を注ぐべきかの優先順位が明確になります。

面接点と調査書点の内訳

募集要項の採点・評価基準を整理すると、面接点と調査書点それぞれで見られるポイントが示されています。面接点は口頭試問を含む対話の中で、基礎学力と工学への適性の両面から評価される仕組みです。

評価項目配点評価の内容(募集要項より)
面接点600点満点調査書所見を面接時の質問項目に反映。基礎学力(数学・理科の理解力・論理性・計算力・表現力を含む)と、工学に対する適性等(知的好奇心、工学に対する熱意、専門に対する適性等を含む)をチェック
調査書点400点満点調査書を点数化して評価

ここで注目したいのは、面接点の中に「数学・理科の理解力・論理性・計算力・表現力」という学力要素がはっきり含まれている点です。面接だから学力は関係ないと考えるのは誤りで、面接という形式を通して数学・理科の学力そのものが問われます。面接点には数学と理科の学力評価が明確に組み込まれているため、対話で説明できるレベルまで基礎学力を仕上げておく必要があります。単に答えを覚えるのではなく、その場で考え方を口頭で筋道立てて説明できることが評価につながります。

調査書が合否の4割を占める意味

調査書点が400点満点で全体の4割を占めることは、日々の学習成績が合否に直結することを意味します。募集要項は調査書を点数化して評価すると明記しており、在学中の成績や学びの記録が数値として合否判定に反映されます。調査書が全体の4割を占めるため日々の成績が合否を左右するという事実は、編入を意識し始めた早い段階から在籍校での成績を意識して積み上げるべき理由になります。

また、募集要項には合否判定基準として「面接と調査書の点数を合計し、総合点の高い順とします。同点の場合は、推薦選抜による受験者を優先するものとし、同点者がいずれも推薦選抜もしくは一般選抜の場合は特定評価の点数の順とします」と示されています。総合点が同じ場合は推薦選抜の受験者が優先される仕組みであり、これも推薦・一般のどちらで出願するかを考えるうえでの判断材料になります。配点と判定基準の両方を理解したうえで、面接対策と成績の積み上げを並行して進めることが重要です。

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日程・スケジュール|逆算で準備する

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜は、6月に試験、7月に合格発表という日程で進みます。募集要項に記載された令和9年度(2026年度実施)の主要な日程を整理すると、出願から入学手続までの流れが見えてきます。出願登録は5月上旬に始まり試験は6月という短い準備期間のため、年明けから逆算した計画づくりが欠かせません。

令和9年度選抜の主要日程

項目日程(令和9年度学生募集要項より)
インターネット出願登録開始令和8年5月7日(木)9時~
提出書類の提出期限令和8年5月19日(火)17時【必着】
受験票の公開令和8年5月29日(金)17時~
試験日令和8年6月20日(土)・21日(日)のいずれか1日
合格発表令和8年7月2日(木)10時~
第1次入学手続令和8年9月11日(金)17時【必着】
第2次入学手続令和9年2月17日(水)16時30分【必着】

試験日は6月20日または21日のいずれか1日で、募集要項には「志願者多数の場合は6月21日(日)まで試験日を設定することがあります」と記されています。自分がどちらの日に受験するか、また当日の集合時間は受験票で通知される仕組みのため、受験票の公開日(5月29日)以降に必ず確認する必要があります。試験日と集合時間は受験票で通知されるため確認が必須という運用を忘れないようにしましょう。

試験場と当日の集合場所

試験場は九州工業大学工学部(戸畑キャンパス)で、所在地は福岡県北九州市戸畑区仙水町1番1号です。募集要項によると、当日の集合場所は工学部の「百周年中村記念館」と定められています。戸畑キャンパスは九州工大前駅から徒歩8分というアクセスの良い立地にあると案内されています。遠方から受験する方は、6月の試験日に確実に集合時間へ間に合うよう、前泊も含めて交通手段と所要時間を事前に調べておくと安心です。

入学手続は第1次(9月)と第2次(翌年2月)の2段階に分かれており、合格から入学までの期間が長い点も特徴です。合格後にどの書類をいつまでに提出するのか、納付金をいつ支払うのかは合格者へ改めて案内されますが、募集要項の日程を早めに把握しておくと、合格後の手続もあわてずに進められます。編入学生の単位認定については、令和8年9月中旬頃に合格者へ「編入学生選抜合格者の単位認定について」が送付されると記されています。

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倍率・難易度|公表データから読み解く

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜は、募集要項の巻末に過去2年度分の実施状況が公表されています。この一次データを見ると、学科ごとに志願者数や合格者数が大きく異なることがわかります。学科ごとに志願倍率が大きく異なる点を数値で把握することが、現実的な出願先を選ぶ手がかりになります。

過去2年度の実施状況(第2次募集を除く)

募集要項に掲載された令和7年度・令和8年度の実施状況を整理すると、次のようになります。数値は本募集分で、第2次募集は含めていません。志願倍率は志願者数を募集人員で割った参考値です。

学科年度募集人員志願者数合格者数参考志願倍率
機械知能工学科令和7年度7名10名7名約1.4倍
機械知能工学科令和8年度7名15名8名約2.1倍
宇宙システム工学科令和7年度2名17名3名約8.5倍
宇宙システム工学科令和8年度2名6名3名約3.0倍
電気電子工学科令和7年度8名9名6名約1.1倍
電気電子工学科令和8年度8名11名8名約1.4倍
応用化学科令和7年度1名3名1名約3.0倍
建設社会工学科令和7年度1名1名0名約1.0倍
建設社会工学科令和8年度1名0名0名―(志願者なし)
マテリアル工学科令和7年度1名1名1名約1.0倍
マテリアル工学科令和8年度1名0名0名―(志願者なし)

この表からまず読み取れるのは、宇宙システム工学科の志願者集中です。令和7年度は募集人員2名に対して17名が志願しており、参考志願倍率は約8.5倍と6学科の中で突出しています。翌令和8年度は志願者が6名まで減り約3.0倍に落ち着いていますが、募集人員が2名と少ないため、年度による変動が大きく出やすい学科だといえます。宇宙システム工学科は募集人員が少なく倍率が跳ねやすい点を、志望先を決める際に意識しておきましょう。

一方、機械知能工学科と電気電子工学科は募集人員が7~8名と多く、志願倍率も1~2倍台にとどまっています。募集人員が多い学科は年度ごとの倍率変動が比較的小さく、合格者数も募集人員に近い水準で推移しています。ただし、倍率が低いからといって選考が易しいわけではなく、面接と調査書という選考方法の性質上、基礎学力と工学への適性を口頭で示せることが前提になります。募集要項には、合格者数が募集人員に満たない場合には第2次募集を行うことがあると記されており、実際に建設社会工学科などで第2次募集が実施された年度もあります。

表に示した建設社会工学科とマテリアル工学科は、募集人員がともに1名と特に小規模な選抜です。募集要項の実施状況によると、建設社会工学科は令和7年度の本募集で志願者1名に対し受験者は0名でしたが、第2次募集では志願者2名のうち1名が合格・入学しています。令和8年度も本募集の志願者は0名で、第2次募集の志願者3名のうち1名が合格・入学しました。建設社会工学科は本募集より2次募集で決着する年度が続いているという傾向がうかがえます。

マテリアル工学科も同様に募集人員1名の小規模な選抜です。令和7年度は本募集の志願者1名がそのまま合格・入学しましたが、令和8年度は本募集・第2次募集とも志願者がゼロで、実質的に選抜が行われませんでした。募集人員1名の学科は年度によって志願者がゼロになることもあるため、倍率という指標そのものが機能しない年度がある点を理解しておく必要があります。第2次募集の実施可否や日程は年度ごとに大学ホームページで発表されるため、本募集で定員に満たない学科を検討している場合は、第2次募集の情報もあわせて確認しておくと安心です。

倍率だけで判断しないための視点

倍率は出願先を選ぶうえでの一つの目安ですが、それだけで判断するのは危険です。募集人員が1~2名の学科では、数名の志願者数の増減で倍率が大きく動くため、前年度の数字がそのまま翌年度に当てはまるとは限りません。募集人員の少ない学科ほど前年の倍率が当てにならないという前提で、複数年度の傾向をならして見ることが大切です。倍率の低さに安心するのではなく、自分がその学科の口頭試問の出題範囲に対応できるか、志望理由を説得力を持って語れるかを軸に判断しましょう。

また、実施状況の注記には「令和7年度及び令和8年度の第2次募集は調査書及び面接の結果を総合して選考を実施しています」と記されており、第2次募集も本募集と同じ選考方法で行われています。第1次募集で合格できなかった場合や、そもそも第2次募集から検討する場合でも、面接と調査書に対する準備の方向性は変わりません。倍率の数字はあくまで参考として、選考の中身に沿った準備を進めることが、九州工業大学工学部の編入で結果につながる近道です。

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科目別対策|口頭試問の出題範囲から逆算する

九州工業大学工学部の編入対策は、筆記試験がない分、口頭試問の出題範囲をどう読み解くかが鍵になります。募集要項には学科・コースごとに口頭試問の出題範囲が具体的に示されており、この範囲こそが対策すべき単元の設計図です。公開された口頭試問の出題範囲が最も確かな対策の指針になるため、まずは志望学科の範囲を正確に把握しましょう。

学科・コース別の口頭試問出題範囲

募集要項に記載された令和9年度の口頭試問出題範囲を整理すると、次のようになります。数学・物理・化学といった基礎科目と、各コースの工学専門に分かれているのが特徴です。

学科・コース基礎科目の範囲工学専門の範囲
建設社会工学科 建築学コース建築・都市計画、建築意匠、建築史、建築構造、建築環境・設備
建設社会工学科 国土デザインコース構造力学、水理学、土質力学、コンクリート工学、都市・交通計画
機械知能工学科 機械工学コース数学(線形代数、微分・積分)、物理(力学)材料力学、機械力学、熱力学、流体力学、加工学
機械知能工学科 知能制御工学コース数学(線形代数、微分・積分、ラプラス変換)計測制御工学
宇宙システム工学科数学(線形代数、幾何、微分・積分)、物理(運動と力、エネルギー、波、電気と磁気、原子)機械力学・材料力学・流体力学・制御工学・電磁気学・電気回路から1題選択
電気電子工学科数学(線形代数、微分・積分)電磁気学、電気回路、電子回路
応用化学科化学(基礎化学、無機化学、有機化学、物理化学)化学が関係する工学についての基礎知識
マテリアル工学科数学(線形代数、微分・積分)、物理(力学、電磁気学)、化学(無機化学、電気化学)材料工学に関する基礎知識

この一覧は、そのまま学習範囲の絞り込みに使えます。たとえば電気電子工学科を志望するなら、数学は線形代数と微分・積分に集中し、工学専門は電磁気学・電気回路・電子回路を重点的に固めればよいと読み取れます。範囲外の単元に手を広げるより指定範囲を深く固める方が有効という考え方で、口頭で説明できるレベルまで理解を深めることが対策の中心になります。

数学・理科は口頭で説明できる状態まで仕上げる

面接に含まれる口頭試問では、答えを出すだけでなく、その場で考え方を言葉にして説明する力が問われます。募集要項が面接点の評価に「数学・理科の理解力・論理性・計算力・表現力」を挙げていることからも、書けば正解できるレベルと、口で筋道立てて説明できるレベルには差があると理解しておく必要があります。線形代数や微分・積分であれば、なぜその操作を行うのか、その結果が何を意味するのかを自分の言葉で述べられるよう、口頭練習を繰り返すことが効果的です。

工学専門については、コースごとに範囲が明確に指定されているため、まずはその範囲の基礎知識を教科書レベルで確実に押さえます。宇宙システム工学科のように「機械力学・材料力学・流体力学・制御工学・電磁気学・電気回路から1題選択」と選択制になっている場合は、自分の得意分野を1つ選んで深く準備する戦略が有効です。選択制の学科では得意な1分野を深掘りする戦略が有効という点を活かし、限られた準備期間を無駄なく使いましょう。応用化学科や材料に関わる学科では、化学の基礎領域と、それが工学とどう関わるかを結びつけて説明できるようにしておくと、口頭試問での応答に厚みが出ます。

出題意図の年度比較で見える対策のヒント

九州工業大学は、選抜終了後に学科・コースごとの「出題の意図」を公開しています。令和7年度と令和8年度の出題意図を見比べると、募集要項の出題範囲の中でも年度によって強調される分野に違いがあることがわかります。出題意図の年度比較から出題範囲内の重点分野の揺れが読み取れます。以下、学科別に具体的な違いを見ていきます。

機械知能工学科機械工学コースでは、令和7年度・令和8年度とも工学専門で材料力学・熱力学・流体力学・加工学が一貫して挙げられており、出題範囲の中でも特にこの4分野は毎年安定して問われる基本セットだと考えられます。材料力学・熱力学・流体力学・加工学は両年度とも共通して出題されているため、この4分野を優先して固めるのが効率的です。一方、知能制御工学コースは両年度とも数学(線形代数・ラプラス変換等)と工学専門(計測制御工学)という組み合わせが一定しており、対策範囲がぶれにくいコースだといえます。

宇宙システム工学科の工学専門は、募集要項に「機械力学・材料力学・流体力学・制御工学・電磁気学・電気回路から1題選択」と選択制で示されていますが、令和7年度の出題意図では材料力学・流体力学・制御工学・電磁気学・電気回路のすべてが言及されているのに対し、令和8年度は材料力学・流体力学・制御工学・電気回路が中心で、電磁気学への言及は見られませんでした。選択制の分野は年度によって出題の重心が移動する可能性があるため、範囲内の1分野だけに絞り込みすぎず、複数分野をある程度カバーしておくと安全です。

応用化学科は、令和7年度の工学専門が「工業化学」、令和8年度が「機能性材料」と、出題意図に挙げられるテーマが年度で入れ替わっています。基礎化学・無機化学・有機化学・物理化学という基礎科目の出題範囲は変わらない一方、工学専門のテーマは年度ごとに入れ替わる傾向があるため、特定の応用分野だけを深掘りするより、化学が関わる工学全般の基礎知識を広く押さえておく方針が無難です。マテリアル工学科は令和8年度に志願者がなく試験が実施されなかったため、出題意図も公表されていません。直近で参考にできるのは令和7年度の出題意図で、数学は線形代数、物理は力学、化学は無機化学の基本事項に加えて、工学専門では結晶系・熱処理・金属の変形機構というマテリアル工学に特有のテーマが挙げられていました。マテリアル工学科は最新の出題意図が公表されない年度もある点を踏まえ、直近で公表された年度の内容と募集要項の出題範囲の両方を確認しておきましょう。

建設社会工学科は、建築学コースと国土デザインコースで出題意図の対象分野がはっきり分かれています。建築学コースは建築構造・建築計画・建築設備環境、国土デザインコースは構造力学・土質力学・水理学が、令和7年度・令和8年度を通じて共通して挙げられている基本テーマです。いずれの出題意図にも「理解度、思考力、計算力等をみた」という共通の評価軸が明記されており、暗記の量よりも理解度と思考力を重視する評価方針がすべての学科に共通していると読み取れます。応用問題を数多く解くことよりも、基本事項をなぜそうなるのか説明できる状態に仕上げることが、口頭試問全般に共通する対策の軸になります。

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面接・志望理由書・過去問分析/出題予測

九州工業大学工学部の編入は面接と調査書だけで選考されるため、面接での受け答えと志望理由の組み立てが合否を大きく左右します。ここでは、募集要項の記述を根拠に、面接で問われる観点と、志望理由の考え方、そして過去問の公開状況を踏まえた出題予測を整理します。面接で学力と適性の両方を同時に見せる準備が合格の核になるという前提で対策を進めましょう。

面接で問われる2つの軸

募集要項の面接のチェックポイントは、2つの軸に整理できます。1つは「基礎学力(数学・理科の理解力・論理性・計算力・表現力を含む)」、もう1つは「工学に対する適性等(知的好奇心、工学に対する熱意、専門に対する適性等を含む)」です。前者は口頭試問の出題範囲を通して測られ、後者は志望動機や学びへの姿勢を通して測られます。この2軸を意識せずに、志望動機だけ、あるいは学力だけを準備すると、評価の片方が弱くなってしまいます。

さらに募集要項には「調査書所見を面接時の質問項目として反映させます」と記されています。つまり、提出した調査書の内容が面接の質問につながる仕組みです。調査書に書かれた内容がそのまま面接の質問材料になるため、調査書に記載された自分の学びや活動について、深く掘り下げられても答えられるよう準備しておく必要があります。調査書と面接での発言に一貫性があることが、評価を安定させるうえで重要です。

なお、工学部のアドミッションポリシーには、推薦選抜と一般選抜で評価の組み立て方に違いがあることも示されています。推薦選抜は「推薦書ならびに調査書」で基礎学力等を、「面接(口頭試問を含む)」で適性等を評価するのに対し、一般選抜は「調査書」で基礎学力等を、「面接(口頭試問を含む)または自己申告書」で適性等を評価すると記載されています。一般選抜では自己申告書が面接と並ぶ評価材料に挙げられている点は見落としやすいポイントです。自分が出願する選抜方法でどの書類が必須になるかは、最新の募集要項の提出書類一覧で必ず確認してください。

面接で想定される質問と回答の組み立て方

九州工業大学工学部の面接で実際にどんな質問がされるかは公表されていません。ただし、募集要項に示された面接のチェックポイント(基礎学力の口頭試問、工学に対する適性等、調査書所見の反映)から、質問がどの軸に沿って組み立てられるかは高い精度で予測できます。以下は評価基準から逆算した想定質問例であり実際の出題そのものではありませんが、回答を組み立てる練習台として活用してください。

基礎学力の口頭試問では、たとえば電気電子工学科志望であれば「コンデンサに蓄えられるエネルギーの式を導出しながら説明してください」「電気回路でキルヒホッフの法則がなぜ成り立つのか、自分の言葉で説明してください」といった、公式を覚えているかではなく、その公式が成り立つ理由や導出過程を口頭で説明できるかを問う形が想定されます。回答するときは、結論を先に述べてから根拠を順番に説明する構成にすると、募集要項が重視する論理性・表現力を示しやすくなります。結論から先に述べる構成が論理性と表現力の評価につながります

工学に対する適性等を問う質問では、「なぜ九州工業大学工学部の志望学科を選んだのですか」「高専・短大での学びの中で、最も工学に興味を持ったきっかけは何ですか」「入学後、どのような研究や分野に取り組みたいですか」といった、志望理由と将来像を結びつける質問が中心になると考えられます。これらは調査書に書かれた活動や成績と矛盾しない一貫した答えを用意しておくことが重要です。調査書の記載内容と面接での回答に一貫性を持たせることが重要という点は、面接練習の段階から常に意識してください。

調査書所見を掘り下げる質問では、「調査書に記載されている活動について、具体的にどんな役割を担いましたか」「その経験から何を学び、工学部での学びにどう活かしますか」のように、書類に書いた事実の先にある考察を尋ねられる可能性があります。調査書の控えを見ながら、記載した一つひとつの項目について、なぜそれをしたのか、そこから何を学んだのかを自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。想定質問への回答を紙に書き出すだけでなく、実際に声に出して答える練習を重ねることが、当日の口頭での表現力を鍛える近道です。

志望理由は学習歴と編入後の学びをつなぐ

志望理由を組み立てるうえで大切なのは、これまでの学習歴と、九州工業大学工学部で学びたいことを一本の線でつなぐことです。高等専門学校や短期大学で学んできた専門と、志望学科・コースの専門領域がどう接続するのかを具体的に語れると、工学への適性と熱意を同時に示せます。募集要項が各学科の育成方針や卒業後の進路を明記していることを活かし、「なぜ他大学ではなく九州工業大学工学部なのか」「入学後に何を学び、その先でどんな技術者になりたいのか」を、学科の特色に即して説明できるよう準備しましょう。

工学部のアドミッションポリシーには、入学者に期待する資質として、(1)数学・理科(物理・化学)を学ぶことが好きで基礎学力を持つこと、(2)ものづくりへの興味と工学の知識を修得する意欲・問題解決への情熱、(3)自己の向上をめざす活動に主体的に参加し自信を持って考えを伝えられること、(4)ものづくりやシステム構築に協働して取り組み最後までやり遂げる意欲、の4点が挙げられています。求める学生像の4つの要素は志望理由書の骨組みとして使えます。志望理由書や面接での自己アピールを組み立てる際は、この4項目のうち自分の経験で特に強く語れるものを軸に据えると、大学側の評価基準と噛み合った説明がしやすくなります。

志望理由書の構成を組み立てる

志望理由書そのものの提出が必須かどうかは選抜方法によって異なるため、自分が出願する選抜方法での提出書類は必ず募集要項で確認してください。そのうえで、志望理由や面接での自己アピールを準備する際の型として、次の4段階で組み立てると要点を落としにくくなります。第一に、高専・短大でどんな分野をどのように学んできたか(学習歴の要約)。第二に、その学びの中で工学、特に志望する学科の専門分野に関心を持った具体的なきっかけ(動機の具体化)。第三に、九州工業大学工学部の志望学科・コースで何を学び、どんな力を伸ばしたいか(学科の教育内容との接続)。第四に、卒業後にどのような技術者になりたいか、その学びをどう社会に還元したいか(将来像)という流れです。学習歴から将来像までを一本の線でつなぐ構成が説得力を生みます

この4段階を組み立てるときに便利なのが、この記事の前半で紹介した学科ごとの育成方針や卒業後の進路の記述です。たとえば電気電子工学科を志望するなら、電磁気学や電気回路を学んできた経験を(1)に、電気エネルギーや電子システムのどちらの分野に関心があるかを(2)に、そのコースで学べる専門科目を(3)に、卒業後にどの業界の技術者を目指すかを(4)に対応させると、学科の特色と自分の学びが自然につながります。抽象的な熱意だけでなく具体的な科目名や分野名を引用すると説得力が増します。募集要項や学科のシラバスに書かれた具体的な科目名・分野名を引用しながら語ることで、大学が求める「専門に対する適性」を裏付ける志望理由になります。

出身校での専門分野と異なる学科・コースを志望する場合は、特に注意が必要です。募集要項には「出身学校での専門分野と異なる学科またはコースを志望する場合には、単位認定に関する項目をよく読んだうえで志望する学科及びコースを選択してください」と記されています。出身分野と異なる学科を志望するなら単位認定の確認が不可欠であり、面接でもその接続をどう埋めるつもりかを問われる可能性があります。単位認定は工学基礎科目・工学専門科目が65単位以内など科目区分ごとに定められ、認定総単位数の上限は80単位とされている点も確認しておきましょう。

過去問の公開状況と出題予測

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜では、筆記試験の問題冊子そのものは公開されていません。大学の入試情報ページでは、編入学生選抜について「出題意図」が公開される形が取られており、実際の試験問題が配布されているわけではありません。これは、そもそも選考が筆記試験ではなく面接(口頭試問)で行われるという選抜方法の性質を反映したものと考えられます。問題冊子は非公開で出題意図と出題範囲が対策の頼りになるという前提で準備を組み立てる必要があります。

問題冊子が非公開である以上、対策の根拠は募集要項に公開された口頭試問の出題範囲と、大学が公開する出題意図に置くのが現実的です。ここから出題を予測すると、面接では各コースの指定範囲(たとえば電気電子工学科なら電磁気学・電気回路・電子回路)から基礎的な概念や計算の考え方を問い、その理解を口頭で説明させる形が中心になると見込まれます。断定はできませんが、出題範囲に「基礎」という語が多く含まれること、面接点の評価に理解力・論理性・表現力が挙げられていることから、難問奇問よりも基礎概念を正確に理解し説明できるかが重視される可能性が高いといえます。最新の出題意図と募集要項は必ず大学ホームページで確認してください。

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併願戦略・内部リンク|合格可能性を広げる

九州工業大学工学部の編入は、選抜方法と日程に固有の制約があるため、併願戦略を立てる際にはその制約を正しく理解することが欠かせません。募集要項の記述をもとに、九州工業大学の内部での併願ルールと、他大学を含めた組み合わせの考え方を整理します。学内では1学部・1選抜方法しか出願できない制約を前提に組むことが、現実的な併願計画の出発点です。

学内の併願ルールを正確に理解する

募集要項には「1人の志願者が本学に出願できるのは1学部のみです」「推薦選抜と一般選抜の併願はできません」と明記されています。九州工業大学には工学部のほかに飯塚キャンパスの情報工学部がありますが、編入学生選抜では両学部への同時出願はできず、いずれか1学部を選ぶ必要があります。また、同じ工学部の中でも推薦選抜と一般選抜を併願することはできません。この学内ルールを踏まえると、九州工業大学は「1つの学部・1つの選抜方法に絞って全力で臨む」設計になっているとわかります。

推薦選抜は入学確約の専願であるため、推薦選抜で九州工業大学工学部を受ける場合は、そこを第一志望として固めることが前提になります。一方、宇宙システム工学科と応用化学科の一般選抜であれば入学確約の条件はないため、他大学との併願がしやすくなります。一般選抜を実施する学科なら他大学との併願を組みやすいという違いを、志望学科を選ぶ段階で戦略に組み込むと、受験全体の設計が立てやすくなります。試験日は6月20日・21日のため、同時期に試験を行う他大学とは日程が重ならないかを必ず確認しましょう。

他大学の工学部編入との組み合わせ

他大学との併願を考える場合、九州工業大学工学部が面接・調査書型であるという特徴を活かせます。多くの国立大学工学部の編入は数学・物理・専門・英語の筆記試験を課しますが、筆記対策を進めておけば、その学力は九州工業大学工学部の口頭試問にも活かせます。つまり、筆記型の他大学を本命に据えつつ、その学習成果を面接型の九州工業大学工学部でも発揮するという組み立てが可能です。逆に、九州工業大学工学部を第一志望とする場合は、面接で説明する力を磨く過程で得た基礎理解が、他大学の筆記対策の土台にもなります。

編入試験の全体像や、志望校を選ぶ際の考え方をより広く知りたい方は、編入学の基礎を整理したハブ記事もあわせて確認すると、自分に合った併願プランを描きやすくなります。大学編入の全体像については大学編入の基礎知識をまとめた解説記事を、九州工業大学と同じ北部九州の国立大学工学部を検討する方は関連する大学別の編入解説記事もあわせて参照してください。工学系の編入で問われる数学・物理の基礎固めについては、科目別対策を扱った関連記事が準備の助けになります。

面接型の編入をどう準備するか

面接と調査書で選考される九州工業大学工学部の編入は、独学だけで面接の受け答えを磨くのが難しい側面があります。口頭試問で数学・理科を説明する練習や、志望理由を学科の特色に即して組み立てる作業は、第三者の視点でフィードバックを受けると精度が上がります。口頭で説明する力は第三者の視点で磨くと精度が上がるため、模擬面接や志望理由の添削を計画的に取り入れることをおすすめします。大学編入に特化した対策の進め方については大学編入対策コースの案内で、面接・志望理由を含めた準備の全体像を確認できます。

ここまで見てきたように、九州工業大学工学部の編入は「筆記試験がない=易しい」ではなく、「面接と調査書という別の土俵で、基礎学力と工学への適性を示す」試験です。募集要項という一次情報に沿って、出願資格・配点・口頭試問の範囲・日程を正確に押さえ、志望学科の特色に即した準備を積み重ねることが、合格可能性を高める最も確実な道になります。

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よくある質問(FAQ)

九州工業大学工学部の編入試験に筆記試験はありますか?

令和9年度学生募集要項によると、九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜では、当日に解く筆記の学科試験は課されません。選考方法は「調査書及び面接の結果を総合して行います」と定められており、各学科の面接には基礎学力(数学・理科)や工学に対する適性に関する口頭試問が含まれます。配点は面接点600点、調査書点400点の合計1,000点満点です。筆記ではなく口頭試問と調査書で評価される点が最大の特徴です。

出願資格は誰にありますか?

募集要項では、推薦選抜・一般選抜ともに、高等専門学校本科を卒業した者または令和9年3月卒業見込みの者、および短期大学の理工系学科を卒業した者または卒業見込みの者が対象とされています。推薦選抜はこれに加えて在学中の成績が上位で出身学校長の推薦を受けられることが条件です。外国の学校等は対象となりません。自分の経歴が該当するか不安な場合は、最新の募集要項と入試担当窓口で確認してください。

推薦選抜と一般選抜はどう違いますか?

推薦選抜は成績上位かつ学校長の推薦が必要で、合格した場合に入学を確約できることが条件の専願です。一般選抜は成績・推薦の条件がない代わりに、実施するのは宇宙システム工学科と応用化学科に限られます。募集要項では推薦選抜と一般選抜の併願はできず、九州工業大学に出願できるのは1学部のみと定められています。志望学科がどちらを実施するかを最初に確認しましょう。

募集人員は何名ですか?

令和9年度学生募集要項では、工学部6学科の合計募集人員は20名です。内訳は電気電子工学科8名、機械知能工学科7名、宇宙システム工学科2名、建設社会工学科・応用化学科・マテリアル工学科が各1名です。募集人員は推薦選抜と一般選抜を合わせた数で、合格者数が募集人員に満たない場合は第2次募集が行われることがあります。

倍率はどのくらいですか?

募集要項の実施状況によると、令和8年度は機械知能工学科が募集人員7名に対し志願者15名、宇宙システム工学科が募集人員2名に対し志願者6名などとなっています。募集人員が少ない学科ほど年度による倍率変動が大きくなります。宇宙システム工学科は令和7年度に約8.5倍と高く出た年もあり、最新の実施状況を確認することが大切です。

試験日と合格発表はいつですか?

令和9年度学生募集要項では、試験日は令和8年6月20日(土)または21日(日)のいずれか1日、合格発表は令和8年7月2日(木)10時からと定められています。出願のインターネット登録開始は令和8年5月7日、提出書類の期限は5月19日17時必着です。試験日と集合時間は受験票で通知されるため、5月29日の受験票公開以降に確認してください。

過去問は公開されていますか?

九州工業大学工学部の編入学生選抜では、筆記試験の問題冊子は公開されておらず、大学の入試情報ページで「出題意図」が公開される形が取られています。選考が面接(口頭試問)で行われるためです。対策の頼りになるのは、募集要項に公開された学科・コース別の口頭試問出題範囲と、大学が公開する出題意図です。最新情報は大学ホームページで確認してください。

面接ではどんなことが問われますか?

募集要項の面接のチェックポイントは、基礎学力(数学・理科の理解力・論理性・計算力・表現力)と、工学に対する適性等(知的好奇心、工学への熱意、専門への適性)の2つです。また調査書の所見が面接時の質問項目に反映されるため、調査書に書いた内容について深く問われても答えられる準備が必要です。数学・理科は口頭で考え方を説明できるレベルまで仕上げておきましょう。

受験した入試の成績は開示してもらえますか?

令和9年度学生募集要項によると、受験者本人からの申込みにより入学試験成績(総合点及び募集単位の合格者最低点)を開示する制度があります。開示の申込みは合格発表後の指定期間に受験者本人に限り受け付けられます。申込期間は例年9月上旬の数日間に限られ、本学所定の様式と受験票、返信用封筒を郵送する方法で申し込みます。詳細な期間や様式は年度ごとに更新されるため、最新の募集要項で確認してください。

入学時にはどのくらいの費用がかかりますか?

令和9年度学生募集要項では、入学料282,000円(予定額)、諸納金52,750円(予定額)、授業料は前期・後期とも各267,900円(予定額)と示されています。金額はすべて予定額のため、最新の金額は募集要項でご確認ください。九州工業大学は高等教育の修学支援新制度の対象機関に認定されており、要件を満たせば入学料・授業料の免除や給付奨学金を利用できる場合があります。

令和10年度以降は選抜内容が変わりますか?

募集要項の巻末予告によると、令和8年度の学部改組に伴い、令和10年度工学部第3年次編入学生選抜(令和9年度実施)から、現在の6学科10コースが「工学科」1学科9コースに再編される予定です。改組後は募集人員の内訳や出願形式、口頭試問の出題範囲が一部変更される予定です。改組をまたいで受験する場合は、自分が受ける年度に適用される募集要項を必ず確認してください。

まとめ

九州工業大学工学部の第3年次編入学生選抜は、当日の筆記試験を課さず、面接点600点と調査書点400点の合計1,000点で合否を決める、他大学とは異なる選抜構造を持っています。令和9年度学生募集要項では、6学科合計20名の募集人員、高専本科・短大理工系を対象とする出願資格、6月の試験日と7月の合格発表、そして学科・コースごとに具体的に示された口頭試問の出題範囲が確認できました。面接と調査書で学力と工学への適性を示す準備が合格への道になります

対策の軸は、公開された口頭試問の出題範囲に沿って基礎科目と工学専門を口頭で説明できるレベルまで仕上げること、調査書に反映される日々の成績を積み上げること、そして志望学科の特色に即して志望理由を組み立てることの3つです。九州工業大学は令和10年度に選抜の枠組みが変わる予告もあるため、受験する年度の最新の学生募集要項を必ず確認し、一次情報に基づいて準備を進めてください。面接・志望理由の準備を計画的に進めたい方は、大学編入対策コースもあわせて活用しながら、自分に合った戦略を組み立てていきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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