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秋田大学理工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

秋田大学理工学部の編入試験とは、高等専門学校・短期大学・大学等の卒業(見込)者を対象に、3年次への編入学者を選抜する国立大学の入学試験です。一般入試・推薦入試・社会人特別入試の3区分があり、英語はTOEIC(R)スコア、専門分野は面接試問で評価される点が大きな特徴です。理工学部は令和7年度(2025年度)入学の一般選抜から「総合環境理工学部」へ改組されており、3年次編入学についても令和9年度(2027年度)入学分からは新学部体制での募集に切り替わっています。本記事では、旧理工学部として実施された最後の年度(令和8年度入試)と、総合環境理工学部として実施される最新年度(令和9年度入試)の両方の公式募集要項を確認し、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率、対策、志望理由書・面接、過去問の扱いまでを整理します。
秋田大学理工学部の編入学とは、コース体制はどう変わったか
秋田大学理工学部は、1910年(明治43年)創立の秋田鉱山専門学校の伝統を引き継ぐ学部です。平成26年度に工学資源学部から改組する形で発足し、同時に工学資源学部の資源学の分野は新学部「国際資源学部」として独立しました。高等専門学校・短期大学・大学等の卒業者を対象とする3年次編入学と、企業等での勤務経験を持つ社会人を対象とする3年次編入学生特別入試を実施してきました。編入後の学年次は、いずれの区分でも本学3年次です。試験会場は一貫して秋田大学手形キャンパス(秋田市手形学園町1番1号)で、秋田駅前(西口)バスのりばから秋田中央交通バスで「秋田大学前」下車後徒歩約1分、秋田駅東口からは徒歩で約15分(約1,300メートル)の距離です。
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平成26年度の改組で理工学部から分離した国際資源学部は、資源開発工学や国際資源学など、地質・資源・エネルギー分野を専門的に扱う学部として独立しています。秋田大学は資源系の国際資源学部と理工系の理工学部(現・総合環境理工学部)が別学部として並存する大学であるため、志望する専門分野が「材料・化学・機械・電気・土木」寄りなのか「資源開発・地質・エネルギー政策」寄りなのかを整理したうえで、出願先学部を取り違えないようにする必要があります。秋田鉱山専門学校の伝統を引き継ぐという成り立ちは両学部に共通していますが、現在のカリキュラム編成では担当領域が明確に分かれているため、学部案内の文言だけで判断せず、志望する研究テーマに近い教員がどちらの学部に所属しているかを事前に確認しておくと、出願後のミスマッチを避けやすくなります。
この理工学部は、令和6年7月12日付けで文部科学省の設置認可を受け、令和7年度(2025年度)入学の一般選抜から「総合環境理工学部」に改組されています。改組前の理工学部は物質科学科・数理電気電子情報学科・システムデザイン工学科の3学科8コース体制でしたが、改組後の総合環境理工学部は応用化学生物学科・環境数物科学科・社会システム工学科の3学科7コース体制に再編されました。旧コースと新コースの対応関係を整理すると次のとおりです。
| 旧理工学部のコース(令和8年度まで) | 総合環境理工学部の対応コース(令和9年度以降) |
|---|---|
| 応用化学コース | 応用化学コース(応用化学生物学科) |
| 材料理工学コース | 有機・高分子化学コース(応用化学生物学科)、機能デバイス物理コース(環境数物科学科)などに分割 |
| 数理科学コース | 数理科学・地球環境学コース(環境数物科学科) |
| 電気電子工学コース | 電気システムコース(社会システム工学科) |
| 人間情報工学コース | 環境数物科学科・社会システム工学科の関連コースに再編 |
| 機械工学コース | モビリティコース(社会システム工学科) |
| 土木環境工学コース | 社会基盤コース(社会システム工学科) |
この表は各コースの専門分野の近さから読み取れる対応関係の目安であり、公式に一対一で引き継がれると明記されているわけではありません。志望コースを検討する際は、秋田大学理工学部編入試験情報ページと秋田大学総合環境理工学部の編入学試験ページの両方を確認し、どちらの学部名義で出願するのかを取り違えないようにしてください。令和9年度(2027年度)入学を目指す場合、出願先は理工学部ではなく総合環境理工学部になります。
編入学試験は、3区分で選抜方法が異なります。一般入試は学力検査(英語・数学)と面接試問による選抜、推薦入試は在籍する高専・短大の学校長推薦を前提とした面接中心の選抜、社会人特別入試は1年以上の勤務経験者を対象とした書類審査と面接による選抜です。推薦入試と社会人特別入試は募集を行わないコースがあるため、志望コースがどの区分で実施されているかを募集要項の一覧表で必ず確認してください。
総合環境理工学部全体のアドミッション・ポリシーでは、理工学に関する高い専門性と、他者と共創して柔軟かつ総合的に課題を解決できる力、自然環境や環境技術についての正しい知識と高い倫理観を身に付け、科学技術による環境問題の解決に貢献できる人材の育成を掲げています。求める人物像としては、科学技術を学ぶための基礎学力、グリーン社会の実現への関心と自己学習力、研究者・技術者として世界や地域の発展に貢献する意欲の3点が学部共通で挙げられており、各学科・コースのアドミッション・ポリシーはこの3点を専門分野に応じて具体化する形で構成されています。
学科ごとに学ぶ専門分野の違い
応用化学生物学科は、有機・高分子化学コースと応用化学コースの2コースで構成され、化学と生物学を横断した科学技術で社会課題の解決に取り組む人材の育成を目標としています。有機・高分子化学コースは人工高分子・生体高分子を含む有機化学分野を中心に学び、応用化学コースは化学現象の解明や新エネルギーに関わる未来物質の開発を扱う点で、同じ学科内でも学ぶ対象が明確に分かれています。
環境数物科学科は、数理科学・地球環境学コースと機能デバイス物理コースの2コースで構成されます。数理科学・地球環境学コースは数学・物理学・地球科学を軸に、データ解析やAI技術も取り入れながら地球環境の課題解決を目指す内容で、機能デバイス物理コースは磁性材料・電子光学材料・半導体材料などの機能性材料とエレクトロニクス分野を扱います。同じ学科でも「地球科学寄り」と「材料・デバイス寄り」で方向性が分かれるため、志望理由書ではどちらの軸で学びたいのかを明確にしておく必要があります。
社会システム工学科は、モビリティコース・電気システムコース・社会基盤コースの3コースで構成され、持続可能な社会の実現に寄与する専門性と学際知識の習得を掲げています。モビリティコースは輸送機械の電動化や再生可能エネルギー開発、電気システムコースは脱炭素社会に向けた電動化・エネルギーシステム、社会基盤コースは自然環境と調和した社会基盤の整備がそれぞれの中心テーマです。
編入学の年次は、いずれのコースも本学3年次で、合格者の入学時期は試験実施年度の翌年度4月です。ただし、出身校で修得した単位の全部または一部を各コースの授業科目とみなして卒業要件の単位に認定する仕組みのため、認定される単位数によっては2年間で卒業できない場合があると募集要項に明記されています。既習範囲と志望コースのカリキュラムがどの程度重なるかは、出願前の関連学科・コース問い合わせの際にあわせて確認しておくと、入学後の履修計画を立てやすくなります。
理工学部から総合環境理工学部への移行にともなう主な変更点を整理すると、次のとおりです。
| 比較項目 | 理工学部(〜令和8年度入試) | 総合環境理工学部(令和9年度入試〜) |
|---|---|---|
| 学科・コース数 | 3学科8コース | 3学科7コース |
| TOEIC基準 | 令和8年度入試から400点以上が出願資格に追加 | 400点以上(令和7年4月1日以降受験分)が出願資格 |
| 関連学科・コース条件 | 募集人員表の注記として案内、問い合わせは任意的な運用 | 出願資格の独立した条件として明記、事前のメール問い合わせが必須 |
| 一般入試の配点 | 英語100+数学100+面接200で合計400(数学の実施方法はコースにより実態が異なるとみられる) | 英語100+数学50(面接内)+専門教育科目150+一般面接100で合計400(数理科学・地球環境学コースのみ数学と専門を200で一体評価) |
| 検定料の支払い方法 | ゆうちょ銀行・郵便局窓口での振込 | オンライン決済システム(e-apply)での決済 |
表からわかるとおり、改組にともなって出願資格・配点・手続き方法のいずれも細部が更新されています。過去に先輩から聞いた情報や、改組前の理工学部時代の体験記だけを頼りに対策を進めると、現行の制度と食い違う部分が出てくる可能性があるため、志望年度の公式募集要項を必ず一次情報として確認してください。
募集人員・出願資格
令和9年度(2027年度入学、総合環境理工学部として実施)の一般入試の募集人員は、コースごとではなく学科単位で合計人数が示されている点に注意が必要です。たとえば応用化学生物学科は「有機・高分子化学コース」と「応用化学コース」を合わせて2名、環境数物科学科は「数理科学・地球環境学コース」と「機能デバイス物理コース」を合わせて2名、社会システム工学科は「モビリティコース」「電気システムコース」「社会基盤コース」を合わせて8名という表記です。コースごとの内訳は公表されていません。
| 学科 | コース | 一般入試 | 推薦入試 | 社会人特別入試 |
|---|---|---|---|---|
| 応用化学生物学科 | 有機・高分子化学コース | 2名(学科計) | なし | なし |
| 応用化学コース | なし | 若干名 | ||
| 環境数物科学科 | 数理科学・地球環境学コース | 2名(学科計) | なし | 若干名 |
| 機能デバイス物理コース | 若干名 | |||
| 社会システム工学科 | モビリティコース | 8名(学科計) | 若干名 | 若干名 |
| 電気システムコース | ||||
| 社会基盤コース |
この表からは、入試区分の実施パターンがコースごとに異なることも読み取れます。推薦入試を実施しているのは4コースのみで、有機・高分子化学コース、応用化学コース、数理科学・地球環境学コースには推薦入試の枠がありません。社会人特別入試についても、有機・高分子化学コースだけは対象外とされており、残る6コースで若干名の募集があります。志望コースによっては一般入試以外の選択肢が最初から存在しないケースがあるため、コースを決める段階で入試区分の対応表を確認しておくと、出願準備の方針を立てやすくなります。
推薦入試の出願資格には、一般入試とは異なる制約もあります。対象は高等専門学校または理工科系短期大学を令和9年3月卒業見込みの者(令和8年度中の卒業が認められる者を含む)に限られており、大学に在学している場合や既卒者は推薦入試の対象になりません。学業成績・人物ともに優れ、学(校)長が責任をもって推薦できることも条件です。大学在学者・大学卒業者・専修学校修了者・高校専攻科修了者などは、推薦入試ではなく一般入試での出願を検討する必要があります。なお推薦入試に合格しなかった場合は、同じ年度の一般入試に出願し直すことも認められています。
出願資格は、令和9年度募集要項では次の3条件すべてを満たす必要があります。第一に、高専・短大・大学等の卒業(見込)、大学に2年以上在学し64単位以上修得(見込)、専修学校専門課程修了(見込)、高校専攻科修了(見込)、外国の14年課程修了(見込)のいずれかに該当すること。第二に、令和7年4月1日以降に受験したTOEIC(R) L&Rスコアが400点以上であること(出願時点で未取得の場合は令和9年3月31日までの取得見込みでも可、ただしIPオンラインテストの結果は提出不可)。第三に、原則として出身校で志望コースと関連した分野の学科・コースに所属している、または所属していたことです。
このうち3つ目の関連分野条件は、令和9年度の募集要項から独立した条件として明文化されました。旧理工学部の募集要項(令和8年度まで)でも「対応学科」という形でコースごとに関連学科の目安は示されていましたが、出願資格の本文としては卒業要件とTOEICスコアの2条件のみが列挙されており、関連学科の判断は募集人員表の注記として案内される形でした。総合環境理工学部の募集要項では、関連学科・コースの判断について事前に秋田大学入試課へメールで問い合わせることが必須の手続きとして明記されています。
関連学科・コースの問い合わせ手続き
問い合わせの期限は入試区分によって異なり、推薦入試は出願期間のおよそ1か月前、一般入試・社会人特別入試は出願期間のおよそ2週間前です。問い合わせを行わずに出願した場合、受験を認められないことがあるとされているため、出願を検討する時点で早めにメールを送る必要があります。件名は「総合環境理工学部編入学試験関連学科等問い合わせ」とし、募集要項に掲示されている様式を用いて秋田大学入試課(nyushi@jimu.akita-u.ac.jp)宛てに送付する流れです。問い合わせへの回答は、出願期間が始まる前までに各コースの判断として送付されます。関連学科と認められなかった場合、出願を認められないことがあると募集要項に明記されているため、志望コースを固める段階で早めに確認しておくことが安全策になります。専門分野が近接しているのか判断に迷う場合は、問い合わせの際に自分が履修してきた科目名を具体的に伝えると、回答を得やすくなります。
関連学科・コースに該当するかどうかを自分で見極める際の参考として、総合環境理工学部の募集要項には各コースの「対応学科等」の例が示されています。たとえば応用化学コースなら物質工学科・応用化学科・材料工学科、社会基盤コースなら土木工学科というように、コースごとに複数の学科名が列挙されており、自分の所属学科がどの例示に近いかを整理してから問い合わせると、入試課とのやり取りを進めやすくなります。学科名が完全に一致しなくても、履修してきた科目の内容が近ければ関連学科と認められる余地があるため、学科名だけで判断せず、専門科目の履修一覧を手元に用意したうえで問い合わせメールを作成することが望まれます。対応学科等の例示はあくまで参考情報であり、一覧に載っていない学科・コース出身者が一律に対象外と決まっているわけではないため、判断に迷う場合ほど問い合わせを省略しないことが安全です。
出願資格の1つ目の学歴要件は、具体的には次のいずれかに該当する必要があります。
- 高等専門学校を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者
- 短期大学を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者
- 大学を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者
- 大学に2年以上在学し64単位以上を修得した者、または令和9年3月修得見込みの者(令和9年3月末に2年以上在学となる者を含むが、総合環境理工学部在籍中の者は対象外)
- 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上)を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者
- 高等学校専攻科の課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者
- 外国において学校教育における14年の課程を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者
2つ目のTOEICスコア要件では、TOEIC(R) L&R Testの場合はTOEICウェブサイトからダウンロードしたデジタル公式認定証、IPテストの場合はスコアレポート(個人成績表)の原本を提出する形式です。IPオンラインテストの結果は提出できない点、出願後のスコア追加は認められない点は事前に把握しておく必要があります。400点以上を取得見込みで出願する場合は、出願時点のスコアを提出したうえで、400点に到達し次第、至急追加提出する運用です。社会人特別入試の出願資格は、企業等での1年以上の勤務経験(または勤務中で令和9年3月末に1年以上となる見込み)に加えて、高専卒業・短大(理工科系)卒業・大学(理工科系)卒業・大学(理工科系)に2年以上在学し64単位以上修得のいずれかに該当することが条件で、TOEICスコアと関連分野の所属という残り2条件は一般入試・推薦入試と共通です。
試験科目と配点
令和9年度(総合環境理工学部)の一般入試は、英語・数学・専門教育科目・面接の4要素で構成され、合計400点です。英語は筆記試験を行わず、TOEIC(R)スコアを換算して評価し、数学も筆記試験を課さず面接内の口頭試問として実施される点が特徴です。配点はコースによって2パターンに分かれます。
| 学科・コース | 英語(TOEIC) | 数学 | 専門教育科目 | 一般面接 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 有機・高分子化学、応用化学、機能デバイス物理、モビリティ、電気システム、社会基盤の各コース | 100 | 50 | 150 | 100 | 400 |
| 数理科学・地球環境学コース | 100 | 数学および専門教育科目で200(一体評価) | 100 | 400 | |
数理科学・地球環境学コースだけ、数学と専門教育科目が分離されず200点の一体評価になっている点は見落としやすいポイントです。学力検査実施科目の一覧では、応用化学コースは「化学および物理の基礎の試問」、機能デバイス物理コースは「材料理工系または電気電子系の専門教育科目の基礎の試問」、モビリティコースは「機械工学または材料工学の専門教育科目の基礎に関する試問」、電気システムコースは「電気電子工学の専門教育科目の基礎の試問」、社会基盤コースは「土木環境工学専門教育科目の基礎の試問」が面接に含まれるとされています。志望コースによって面接で問われる専門領域が明確に異なるため、過去の分野横断的な対策では不十分になりやすい構成です。
推薦入試と社会人特別入試は、専門科目50点・一般面接50点の合計100点で判定されます。推薦入試は書類(推薦書・調査書)を参考資料としつつ面接試問の結果を中心に総合判定し、社会人特別入試は業務報告書・志望理由書・基礎学力についての口述試験を含む面接試問が中心です。推薦・社会人特別入試ではTOEICスコアの得点化そのものは配点に含まれませんが、出願資格としてのTOEIC400点以上は一般入試と同様に必須です。
参考までに、旧理工学部(令和8年度まで)の一般入試の配点は英語100点・数学100点・面接(専門試問含む)200点の合計400点でした。学力検査実施科目の一覧表ではどのコースも「英語,数学」を一般教育科目として掲げていましたが、学力検査の日程表を確認すると、数学の筆記試験時間が明記されていたのは応用化学コースの行のみで、他の6コースは面接試問の時間のみが示されていました。総合環境理工学部の募集要項で「数学は全コース共通で面接内の口頭試問として実施する」と明記されたことから、旧理工学部時代も応用化学コース以外は数学を面接内で評価していたとみられますが、この点は旧募集要項からは断定できないため、過去に受験した先輩に確認できる場合は聞いておくと安心です。
総合環境理工学部の募集要項には、入試区分ごとにどの評価要素がどの資質を測るかを整理した「重点評価項目」の一覧も掲載されています。面接は口頭試問を含めて3観点すべてを評価する要素と位置づけられており、単なる人物確認ではなく学力評価の中心を占めていることがこの表からわかります。
| 入試区分 | 評価要素 | 知識・技能 | 思考力・判断力・表現力 | 主体性・多様性・協働性 |
|---|---|---|---|---|
| 一般入試 | 一般教育科目(英語・数学) | ○ | ○ | – |
| 面接(口頭試問含む) | ○ | ○ | ○ | |
| 調査書 | ○ | – | – | |
| 推薦入試 | 面接(口頭試問含む) | ○ | ○ | ○ |
| 調査書 | ○ | – | – | |
| 社会人特別入試 | 面接(口頭試問含む) | ○ | ○ | ○ |
| 調査書 | ○ | – | – |
日程・スケジュール
令和9年度(2027年度入学、総合環境理工学部)の日程は次のとおりです。年度が変わると日程は前後するため、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。
| 項目 | 推薦入試 | 一般入試・社会人特別入試 |
|---|---|---|
| 関連学科・コースの問い合わせ期限 | 令和8年4月20日(月)〜4月24日(金) | 令和8年5月11日(月)〜5月15日(金) |
| 出願期間 | 令和8年5月13日(水)〜5月19日(火)17時 | 令和8年6月8日(月)〜6月12日(金)17時 |
| 試験日 | 令和8年5月25日(月)13時30分〜 | 令和8年6月22日(月)13時〜 |
| 合格発表 | 令和8年6月8日(月)15時(予定) | 令和8年7月13日(月)15時(予定) |
| 入学手続期間 | 令和8年6月9日(火)〜6月23日(火) | 令和8年7月21日(火)〜7月24日(金) |
検定料は30,000円です。令和9年度からはオンライン決済システム(e-apply)での支払いに変わり、初回利用時にゲストユーザー登録を行い、支払い後にマイページの決済履歴から領収書を印刷して出願書類に同封する流れです。旧理工学部時代はゆうちょ銀行・郵便局の窓口での振込のみだったため、支払い方法が変更された点も押さえておきたいポイントです。振込・決済は出願期間の3〜4週間前を目安に開始できます。
入学料は282,000円(予定額)、授業料は前期分267,900円(年額535,800円、予定額)です。これらは予定額であり、入学前に改定された場合は改定後の金額が適用されます。特別な事情で入学を辞退する場合、所定の手続きにより授業料相当額が返還される制度がありますが、入学料は返還されません。高等教育の修学支援新制度による免除や、入学料の納付猶予制度も用意されているため、経済的な事情がある場合は入学手続関係書類で詳細を確認してください。
出願書類は募集要項に同封されておらず、秋田大学入試課への資料請求が必須です。直接来学する場合は入試課窓口(平日8時30分〜17時)で受け取れるほか、郵送を希望する場合は「出願書類請求票」に必要事項を記入し、返信用封筒(角形2号、切手貼付)を同封して送付します。封筒表面には「総合環境理工学部3年次編入学資料請求」と朱書きする必要があります。発送まで数日かかる場合があるため、出願期間の1か月以上前には請求しておくと安全です。
一般入試・社会人特別入試の出願に必要な書類は、次のように整理できます。
- 編入学志願票(選抜区分にチェックして提出)
- 受験票・写真票(出願前3か月以内撮影の写真を貼付)
- 検定料のオンライン決済領収書
- TOEIC(R)公式認定証またはIPスコアレポート(個人成績表)
- 調査書(在学(校)長作成・厳封のもの)
- 卒業(見込)証明書、在学(期間)証明書、専門士取得(見込)証明書など出願資格の区分に応じた証明書
- 宛名票、受験票等送付用封筒(410円分の切手を貼付)
- 外国人在留者の場合は在留資格が明記された住民票
推薦入試ではこれらに加えて推薦書、社会人特別入試では志望理由書・業務報告書・在職証明書が必要です。書類の様式はすべて資料請求で入手する形式で、募集要項そのものには様式が添付されていないため、出願を決めた時点で早めに請求しておくことが遅延防止につながります。
受験当日のルールも細かく定められています。試験開始時刻の30分前までに指定の集合場所へ集合し、遅刻は開始後10分以内に限り認められます。携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチなどの電子機器は集合前にアラームを解除して電源を切る必要があり、試験時間中に身につけていたり手に持っていたりすると不正行為とみなされる場合があります。遠方から受験する場合は、荒天による交通機関の乱れを見込んで前日までに秋田市内へ到着できる日程を組むよう案内されています。
障害等により受験上・修学上の配慮を必要とする可能性がある場合は、出願に先立って秋田大学入試課への事前相談が必要です。相談内容が合否判定の資料になることはないとされているため、出願を迷っている段階でも早めに相談しておくと安心です。日常的に補聴器・松葉杖・車椅子等を使用している場合や、期限後の不慮の事故で配慮が必要になった場合も、速やかに入試課へ連絡する案内になっています。
入試成績の開示制度もあり、総合得点と順位をA・B・Cなどのランク区分で開示してもらえます(合格者が3名未満の場合は非開示)。申込みは受験者本人に限られ、受験票と成績開示申込書、簡易書留460円分の切手を貼った返信用封筒を秋田大学入試課理工担当に郵送する方法で行います。申込みが受理されてから概ね10日以内に、受験者本人あてに簡易書留郵便で結果が送付される流れです。
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倍率・難易度
秋田大学総合環境理工学部の編入学試験ページでは、直近の入学試験状況として、旧理工学部として最後に実施された令和8年度入試(令和7年6月試験、2026年4月入学)のコース別データが公表されています。学科計の入学定員12名に対し、志願者数は合計31名、合格者数は合計19名でした。コース別の内訳は次のとおりです。
| 学科 | コース | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 物質科学科(定員4名) | 応用化学コース | 12 | 6 | 3 | 1 |
| 材料理工学コース | 3 | 3 | 3 | 2 | |
| 数理・電気電子情報学科(定員4名) | 数理科学コース | 1 | 1 | 1 | 0 |
| 電気電子工学コース | 2 | 2 | 2 | 0 | |
| 人間情報工学コース | 2 | 2 | 1 | 1 | |
| システムデザイン工学科(定員4名) | 機械工学コース | 5 | 4 | 3 | 1 |
| 土木環境工学コース | 6 | 6 | 6 | 4 | |
| 合計 | 31 | 24 | 19 | 9 | |
志願者数を合格者数で割った実質倍率を見ると、応用化学コースは12名の志願に対し合格3名で約4.0倍、機械工学コースは5名の志願に対し合格3名で約1.7倍、人間情報工学コースは2名の志願に対し合格1名で約2.0倍でした。一方で材料理工学コース・土木環境工学コースは志願者のほぼ全員が合格しており、コースによる難易度差がはっきり表れています。応用化学コースは志願者数が突出して多く、コース選びの段階で倍率差を考慮する価値があります。
学科単位の倍率も計算しておくと、コース単位の数字だけでは見えない傾向が見えてきます。物質科学科(応用化学コース+材料理工学コース)は志願15名に対し合格6名で約2.5倍、数理・電気電子情報学科(数理科学コース+電気電子工学コース+人間情報工学コース)は志願5名に対し合格4名で約1.25倍、システムデザイン工学科(機械工学コース+土木環境工学コース)は志願11名に対し合格9名で約1.22倍でした。学科単位でならすと倍率の差はコース単位ほど極端ではありませんが、これは志願者の多いコースと少ないコースが同じ学科内に同居しているために生じる見かけ上のならしであり、実際の選抜は学科ではなくコースごとの学力検査・面接で行われる点は変わりません。総合環境理工学部でも学科単位の募集人員が採用されている以上、この「ならし」の構造は令和9年度以降も引き継がれる可能性があります。
この表は令和8年度(理工学部として実施)の1年分のデータであり、総合環境理工学部として実施される令和9年度以降のコース別実績はまだ公表されていません。改組により学科構成・コース構成が変わっているため、旧コースの倍率をそのまま新コースに当てはめることはできない点に注意してください。また合格者数と入学者数の差(応用化学コースは合格3名に対し入学1名など)から、複数の大学に合格した受験者が辞退しているケースがうかがえます。年度によって志願者数・倍率は変動するため、出願前に秋田大学総合環境理工学部の入試情報ページで最新の入学試験状況を確認することをおすすめします。
学科単位で定員がまとめられている仕組みは、志望コース選びに直接影響します。環境数物科学科では、定員2名を2コースで分け合う形になるため、片方のコースに志願者が集中すると、もう一方のコースの実質的な合格枠が広がる可能性があります。逆に両コースへの志願が均衡すれば、単純に定員を人数で割った場合よりも狭き門になることも考えられます。この仕組み自体は理工学部時代から変わっておらず、物質科学科(応用化学コース・材料理工学コース)や数理・電気電子情報学科(数理科学コース・電気電子工学コース・人間情報工学コース)でも同様の傾向が令和8年度入試のデータに表れています。応用化学コースの志願者数が突出して多かった一方、同じ学科内の材料理工学コースは志願者数が少なく合格率も高かった点は、学科内での志望の偏りが結果に直結した例といえます。
合格者数と入学者数の差が大きいコースがある点も、併願を検討するうえで参考になります。秋田大学を第一志望として受験する場合、面接や志望理由書で入学意思の強さを具体的に伝えられるかどうかが、他大学と併願している受験者との差別化につながります。入学手続期間(一般入試・社会人特別入試は7月下旬)を過ぎると入学辞退の扱いになるため、併願先がある場合は各校の手続き期限を一覧にして管理しておくと安全です。
科目別対策
英語は独立した筆記試験がなく、TOEIC(R) L&R Testまたは同IPテスト(オンライン形式を除く)のスコアで評価されます。出願資格として400点以上が必須であり、400点はあくまで出願の最低ラインであって配点上の上限ではないため、英語100点分の評価を意識するなら余裕を持ったスコアを確保しておくほうが安全です。テストの実施日にも指定があり、令和9年度入試では令和7年4月1日以降に受験したスコアのみが有効です。公開テストとIPテストのどちらでも提出できますが、IPのオンライン受験結果は不可とされているため、団体受験の形式を事前に確認してください。
数学は独立した筆記試験がなく、面接内の口頭試問として出題されます。出題内容は公表されていませんが、対象コースの専門分野に応じた基礎レベルの計算力や考え方を口頭で説明できるかが問われる形式です。紙に書いて解く練習に加え、口頭で解法を説明する練習を組み合わせておくと、本番の面接形式に対応しやすくなります。理工系コース共通で、微分積分・線形代数・基礎的な物理数学は避けて通れない範囲です。数理科学・地球環境学コースは数学と専門教育科目が200点の一体評価であるため、他コース以上に数学的な思考力を厚く問われる可能性があります。
環境数物科学科を志望する場合は、同じ学科内でも数理科学・地球環境学コースと機能デバイス物理コースでは口頭試問・専門教育科目で問われる領域が大きく異なる点に注意が必要です。数理科学・地球環境学コースは数学と専門教育科目が200点の一体評価であり、確率統計・解析学に加えて地球科学分野の基礎知識まで幅広く問われる可能性がある一方、機能デバイス物理コースは磁性材料・半導体材料など材料・デバイス系の専門知識が問われる比重が大きくなります。同じ学科だからといって対策範囲を一本化するのは危険で、志望理由書の段階でどちらのコースを選ぶかを固めたうえで、専門科目の復習範囲をコースごとに絞り込む進め方が効率的です。
専門教育科目は面接の中で試問されます。コースごとの出題領域は次のとおりです。
- 有機・高分子化学コース:専門科目(化学)に関する試問
- 応用化学コース:化学および物理の基礎に関する試問
- 数理科学・地球環境学コース:数理科学専門または地球科学専門に関する試問
- 機能デバイス物理コース:材料理工系または電気電子系の専門教育科目の基礎に関する試問
- モビリティコース:機械工学または材料工学の専門教育科目の基礎に関する試問
- 電気システムコース:電気電子工学の専門教育科目の基礎に関する試問
- 社会基盤コース:土木環境工学専門教育科目の基礎に関する試問
対策としては、現在の所属先(高専・短大・大学)で使用している教科書・演習問題を軸に、志望コースのアドミッション・ポリシーに書かれているキーワードと結び付けて復習する方法が有効です。たとえば応用化学コースは「化学的現象の解明」「未来物質の開発」、社会基盤コースは「社会基盤の整備と維持管理」といった表現がアドミッション・ポリシーに使われており、これらのキーワードは面接での質問の土台になりやすい傾向があります。調査書の成績・席次も選抜方法の一部として明記されているため、既習範囲の成績を早い段階で整理しておくことも欠かせません。
調査書は、在学(校)長が作成し厳封したものを提出する書類で、前学年(既卒者は最終学年)の成績とクラス等での席次を記載する様式です。成績や席次を算出していない学校の場合は、その理由を記入する欄が用意されており、必ずしも席次上位でなければ出願できないという制度ではありません。ただし、重点評価項目の表で調査書が「知識・技能」の評価に組み込まれている以上、日々の授業成績は編入学試験対策の一部として位置づけて取り組む必要があります。在学中に履修中の科目がある場合は、履修中の科目に関する証明書もあわせて必要になるため、在学(校)長への依頼は書類の締切から逆算して余裕を持って進めてください。
TOEIC400点は英語力の指標としては基礎的な水準に位置づけられますが、出願直前になって初めて受験すると、スコア提出期限に間に合わないリスクがあります。募集要項で有効とされる受験日(令和9年度入試なら令和7年4月1日以降)を踏まえ、出願期間の半年から1年前を目安に複数回受験しておくと、400点に届かなかった場合の再受験の余地を残せます。公開テストとIPテストのどちらでも提出できるため、在籍校でIPテストが実施される場合はスケジュールを合わせて活用する方法もあります。
口頭試問という数学の出題形式は、書いて解く力に加えて、解法の筋道を言葉で説明する力が問われます。演習の際は、答えを出すだけでなく、途中の考え方を声に出して説明する練習を取り入れると効果的です。志望コースの専門分野に関連する数学分野(数理科学・地球環境学コースなら確率統計や解析学、社会システム工学科の各コースなら微分方程式やベクトル解析など)を優先的に復習し、口頭で筋道立てて説明できるかどうかを自己チェックする方法が実践的です。
専門科目の面接対策では、志望コースの教員紹介ページで扱われている研究テーマを事前に確認しておくと、面接で聞かれる可能性のある応用的な話題にも対応しやすくなります。現在の所属先で学んだ専門科目のノート・レポートを見直し、基礎的な定義や公式を自分の言葉で説明できる状態に整えておくことが、口頭試問形式の対策では特に重要です。
出願までの準備期間が限られている場合、次のような順序で優先順位をつけると学習が進めやすくなります。
- TOEICスコアの確保(400点到達まで複数回受験する前提でスケジュールを組む)
- 関連学科・コースの事前問い合わせ(出願期間の1か月〜2週間前までに完了させる)
- 調査書・証明書類の準備(在学(校)長への依頼は余裕を持って進める)
- 数学・専門科目の口頭試問対策(基礎範囲の総復習と口頭説明の練習)
- 志望理由書の作成とアドミッション・ポリシーとの整合性チェック
- 面接練習(想定質問への回答を声に出して練習する)
面接・志望理由書・過去問分析と出題予測
秋田大学総合環境理工学部は、面接試問の過去問題を公表していません。筆記試験(数学)についても、旧理工学部時代から前年度分の問題を希望者に配付・郵送する形式であり、総合環境理工学部の編入学試験情報ページでも「面接試問の過去問題は公表しておりません」と明記されています。過去問を入手できても筆記形式の問題のみで、面接で実際に問われる内容は年度・面接官によって変わるため、過去問中心の対策だけでは不十分です。
過去問が非公開である以上、対策の軸になるのは募集要項に明記された「学力検査実施科目」と「アドミッション・ポリシー」です。試験科目と配点の章で紹介した重点評価項目の表が示すとおり、面接は単なる人物確認ではなく学力評価の中心的な位置づけであると読み取れます。志望理由書と面接の両方を、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って協働する態度という3観点を意識して準備しておくと、評価の軸とずれない受け答えがしやすくなります。
志望理由書・面接で押さえておきたい論点を整理すると、次のようになります。
- 現在の所属先(高専・短大・大学)でどの分野を学び、どの科目に力を入れてきたか
- 志望コースのアドミッション・ポリシーに掲げられた「求める人物像」と、自分の学習歴・興味関心がどう重なるか
- 編入後にどの研究室・分野に関心があり、卒業後どのような技術者・研究者を目指すか
- 関連学科・コースの事前問い合わせで確認した内容と、出願資格の整合性
志望理由書の構成としては、現在の学びの振り返りから始め、その延長線上に志望コースを位置づけ、最後に編入後の学習計画へつなげる流れが基本になります。「なぜ秋田大学総合環境理工学部でなければならないのか」を、他大学の類似コースとの違いや、志望コース独自の研究テーマと結び付けて説明できると、アドミッション・ポリシーが求める「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の裏付けになります。抽象的な意欲の表明だけでなく、履修してきた科目名や取り組んだ課題など、具体的な事実を根拠として盛り込むことが説得力につながります。
社会人特別入試の場合は、業務報告書・志望理由書をもとに口述試験が行われるため、現職での業務内容と志望分野の関連性を具体的に説明できるよう準備しておく必要があります。「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の3観点はすべての入試区分で共通の評価軸とされているため、面接での受け答えはこの3つを意識して組み立てると一貫性が出やすくなります。
面接でよく想定される質問には、次のような系統があります。
- 「なぜ秋田大学総合環境理工学部の(志望コース名)を選んだのか」という志望動機を問う質問
- 現在の所属先で学んだ内容のうち、志望コースの専門分野とどう結びつくかを説明させる質問
- 数学・専門科目の基礎知識を確認する口頭試問形式の質問
- 編入後にどのような研究・学習に取り組みたいかを問う質問
- (社会人特別入試の場合)現職の業務内容と志望理由の関連性を問う質問
これらはアドミッション・ポリシーで示された評価観点に沿って構成されていると考えられ、いずれの質問に対しても、事実の説明だけでなく自分の考えや今後の展望を添えて答える意識が求められます。断定的な過去問予想は成立しませんが、募集要項に記載された「関連学科・コース」の一覧は出題領域を推測する手がかりになります。
| コース | 公式に示されている関連学科・コースの例 |
|---|---|
| 有機・高分子化学コース | 物質工学コースや化学・バイオ系、化学・生物コース、マテリアル・バイオ工学コースなど |
| 応用化学コース | 物質工学科、応用化学科、材料工学科など |
| 数理科学・地球環境学コース | 情報工学科、電気電子情報工学科、環境工学科、応用科学コースなど |
| 機能デバイス物理コース | 材料工学科、物質工学科、電子工学科、情報工学科など |
| モビリティコース | 機械工学科、機械システム工学科、生産システム工学科など機械系・航空宇宙系分野の学科 |
| 電気システムコース | 電気工学科、電子工学科、電子制御工学科など |
| 社会基盤コース | 土木工学科など |
たとえば機能デバイス物理コースの関連学科には材料工学科・物質工学科・電子工学科・情報工学科が挙げられており、面接では材料系と電気電子系の両方の基礎知識が問われる可能性を想定しておくべきです。同様にモビリティコースの関連学科は機械系・航空宇宙系に及ぶ幅広い学科名が列挙されており、力学・制御・設計のどの分野から質問されても対応できる準備が望まれます。断定的な予想は避けつつ、募集要項の記載範囲から想定される出題領域を広めに確保しておくのが安全な対策です。
併願戦略・内部リンク
秋田大学総合環境理工学部の編入学試験は、学力検査の対象科目が少なく(英語はTOEIC、数学は面接内の口頭試問のみ)、専門科目の筆記試験もありません。この形式は、TOEIC対策と面接対策に比重を置く受験校を組み合わせる併願戦略と相性が良い傾向があります。出願期間・試験日が他大学と重なる場合は、TOEICスコアの取得時期(令和7年4月1日以降の受験分が有効)を軸に、複数校の出願資格を満たせるよう逆算してスケジュールを組んでおくと安心です。
複数校を併願する場合、出願書類の準備(調査書・卒業見込証明書など)は在籍校の発行スケジュールに左右されるため、最も早い出願期間の大学に合わせて依頼を進めておくと、他大学の出願にも余裕を持って対応できます。TOEICスコアは1つの証明書を複数校の出願に使い回せる場合もありますが、大学によって有効な受験日の範囲が異なるため、各大学の募集要項で指定された受験日の条件を個別に確認してください。秋田大学の場合、一般入試・社会人特別入試の試験日は6月下旬、合格発表は7月中旬という比較的早めの日程になっているため、この結果を見てから他大学の出願判断をする、という組み方をしている受験生も想定されます。
この早めの日程は、7月以降に試験が組まれている大学を本命とする受験生にとって、本番形式の面接・口頭試問を先に経験しておく場としても活用できる位置づけになります。一方でTOEICスコアの提出や関連学科・コースの事前問い合わせの期限は5月中旬に集中するため、秋田大学を併願先の一つに加える場合は、他大学の出願準備と並行して早い段階から書類をそろえておく必要があります。合格しても入学手続きを行わなければ入学を辞退したものとして扱われるため、併願の優先順位が固まっていない場合でも、入学手続期間(7月21日〜24日)までには意思決定しておくことが望まれます。
編入学試験は大学ごとに出願資格・配点・実施時期が大きく異なるため、志望校を1校に絞らず複数の募集要項を横断的に比較することが対策の質を左右します。理工系コースでTOEICスコアを活用する大学として、金沢大学融合学域の編入試験も専門筆記なしで英語外部試験・小論文・口述で評価する方式を採用しており、試験形式を比較する参考になります。また高専からの理工系編入で募集人員・専門科目の考え方が異なる例として、東北大学工学部の編入試験や兵庫県立大学工学部の編入試験も参考になります。コースごとに配点や試験科目の組み方が異なる点を比較すると、秋田大学総合環境理工学部の「数学が面接内評価」という特徴がどれだけ独自性のある方式かが見えてきます。
大学編入そのものの基本的な仕組みや、出願から合格までの一般的な流れを確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説で全体像を押さえておくと、秋田大学総合環境理工学部の特殊な出題形式(数学が面接内評価、TOEIC400点以上が出願資格)がどのように位置づけられるか理解しやすくなります。TOEICスコアの底上げと専門面接対策を同時並行で進める必要がある場合、独学だけでは対策範囲の優先順位をつけにくいこともあります。大学編入対策コースでは、志望コースのアドミッション・ポリシーや出願資格の読み解きから、TOEIC対策・面接対策までを個別に整理できます。
よくある質問(FAQ)
秋田大学理工学部と総合環境理工学部は同じ編入学試験ですか。
いいえ、別の学部として募集要項が発行されています。理工学部としての3年次編入学募集は令和8年度入試(2026年度入学)が公式サイトで確認できる最後の年度で、令和9年度入試(2027年度入学)からは総合環境理工学部の名義で募集要項が公開されています。志望年度によって出願先の学部名が変わるため、最新の募集要項がどちらの学部から発行されているかを必ず確認してください。
TOEICは何点あれば出願できますか。
令和9年度入試の出願資格では、令和7年4月1日以降に受験したTOEIC(R) L&Rテストまたは同IPテスト(オンライン形式を除く)で400点以上のスコアが必須です。出願時点でスコア未取得の場合は、令和9年3月31日までの取得見込みでも出願できますが、願書提出後のスコア追加は認められません。400点は出願資格の下限であり、配点上は英語100点として評価されるため、余裕を持ったスコアを準備しておくことをおすすめします。
数学の筆記試験はありますか。
令和9年度(総合環境理工学部)の募集要項では、数学は筆記試験を課さず、面接中の口頭試問として実施すると明記されています。旧理工学部の募集要項でも、日程表を見る限り数学の筆記時間が示されていたのは応用化学コースのみで、他コースは面接試問の時間のみが記載されていました。志望コースにかかわらず、口頭での説明を前提とした数学対策をしておくと安心です。
推薦入試はどのコースでも受けられますか。
受けられません。令和9年度の推薦入試は機能デバイス物理コース、モビリティコース、電気システムコース、社会基盤コースのみで実施され、有機・高分子化学コース、応用化学コース、数理科学・地球環境学コースでは推薦入試の募集がありません。志望コースが推薦入試の対象外の場合、一般入試での出願を検討する必要があります。
過去問はどこで入手できますか。
秋田大学入試課に資料請求すると、希望者には過去問題が配付または郵送されます。ただし面接試問の過去問題は公表されていません。直接来学する場合は入試課窓口(平日8時30分〜17時)、郵送を希望する場合は出願書類請求票と返信用封筒を送付する方法があります。出願書類そのものも同じ手続きで請求する必要があるため、早めに問い合わせておくと安心です。
倍率はどのくらいですか。
公表されている令和8年度入試(理工学部として実施)の実績では、学科計の入学定員12名に対し志願者数31名、合格者数19名でした。コース別では応用化学コースが志願12名に対し合格3名(実質倍率約4.0倍)と最も高く、材料理工学コース・土木環境工学コースは志願者のほぼ全員が合格していました。総合環境理工学部として実施される令和9年度以降のコース別実績はまだ公表されていないため、最新の数値は入試情報ページで確認してください。
関連学科・コースの事前問い合わせは必須ですか。
はい、必須の手続きとして明記されています。自分の所属・出身の学科・コースが志望コースの関連学科と認められるかどうかを、指定された期間内(一般入試・社会人特別入試は出願期間のおよそ2週間前、推薦入試はおよそ1か月前)にメールで問い合わせる必要があります。問い合わせを行わずに出願すると、受験を認められない場合があるとされています。
社会人特別入試の出願資格を教えてください。
企業等に正規の職員として1年以上勤務した経験がある、または勤務中(令和9年3月末で1年以上となる見込みを含む)で、かつ高専卒業・短大(理工科系)卒業・大学(理工科系)卒業・大学(理工科系)に2年以上在学し64単位以上修得のいずれかに該当することが条件です。これに加えてTOEIC400点以上、志望コースとの関連分野への所属という条件も一般入試と共通して求められます。
出願から入学までの流れを時系列で整理すると、次のようになります。
- 志望コースを決め、公式サイトで理工学部と総合環境理工学部のどちらが出願先かを確認する
- TOEIC(R)スコア400点以上を目標に、有効な受験日の範囲内で複数回受験する
- 関連学科・コースの事前問い合わせを、指定された期間内にメールで行う
- 秋田大学入試課へ出願書類一式を資料請求する
- 調査書・卒業(見込)証明書などの書類を在学(校)長に依頼し、検定料をオンライン決済する
- 出願期間内に出願書類一式を郵送する
- 試験日に受験(一般入試は学力検査と面接、推薦・社会人特別入試は面接中心)
- 合格発表後、指定された入学手続期間内に入学料を納付し手続書類を提出する
TOEICスコアの確保と関連学科の事前問い合わせは、出願直前では間に合わない手続きであるため、志望を決めた時点でできるだけ早く着手しておくことが、他のどの対策よりも優先順位の高い準備になります。
まとめ
秋田大学の3年次編入学試験は、令和8年度入試までは理工学部、令和9年度入試からは総合環境理工学部という名義で実施されており、出願先を取り違えないことがまず重要です。総合環境理工学部の一般入試は英語(TOEICスコア)・数学(面接内口頭試問)・専門教育科目(面接)・一般面接の合計400点で構成され、募集人員はコース単位ではなく学科単位で示されている点、TOEIC400点以上と志望分野との関連性という2つの出願資格が新たに明文化されている点が、旧理工学部時代からの主な変更点です。過去問は面接分が非公開のため、募集要項に記載されたアドミッション・ポリシーと重点評価項目を手がかりに、口頭での説明力を含めた対策を進めることが合格への近道になります。倍率はコースによって大きな差があり、志望コース選びの段階から情報を整理しておくことが、対策の的を絞るうえでも重要です。
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