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和歌山大学経済学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

和歌山大学経済学部の第3年次編入学試験は、経済学科のみを対象に、推薦編入学選抜(募集5名)と一般編入学選抜(募集5名)の合計10名を募集する試験です。出願にはTOEIC(Listening&Reading Test)の公式スコア提出が必須で、推薦は面接・出願書類による300点満点、一般は小論文200点と面接・出願書類400点をあわせた600点満点で選考されます。本記事は、和歌山大学が公式サイトで公開している令和9年度(2027年4月入学)第3年次編入学学生募集要項と、公式サイトで開示されている過去3年度分(令和6〜8年度)の選抜状況データを一次情報として、募集人員・出願資格・試験科目・配点・日程・倍率・科目別対策・面接や志望理由書の準備、過去問の入手方法までを整理します。
和歌山大学経済学部の編入学とは(学部編入の概要)
和歌山大学経済学部は、1922年(大正11年)に創立された旧制和歌山高等商業学校の伝統を受け継ぐ学部で、募集要項の入学案内には「100年にわたって社会に多くの優れた人材を送り出してきました」と記されています。経済学・経営学・会計学・情報学・法学の5分野の教員を揃え、論理的思考力、専門知識、実務能力、幅広い教養を備えた人材の養成を掲げてきた学部で、卒業後の進路は金融・製造・流通・情報・公務など多岐にわたり、就職率は高い水準を保っていると案内されています。編入学試験を検討するにあたっては、大学名の知名度だけでなく、この学部がどのような教育課程を組んでいるかを理解しておくと、志望理由や面接での説明に厚みが出ます。
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和歌山大学経済学部には学科が一つしかなく、募集要項・入学案内のいずれにも学科として登場するのは経済学科のみです。第3年次編入学試験の募集単位も「経済学科」で統一されており、他大学の経済学部にありがちな経済学科・経営学科といった学科分けは行われていません。学科選択という手続きが編入学の出願段階では発生しないため、志望理由書や面接では、学科名ではなく、入学後にどのプログラムでどの分野を学びたいかを具体的に語ることが重要になります。
募集要項の入学案内によれば、経済学部のカリキュラムは経済学・経営学・会計学・情報学・法学という学問領域の体系的な学修に加え、これらの領域を横断する「プログラム」が設けられています。具体的には、グローバルな視点で経済・経営領域の課題に取り組む「グローバル・ビジネス&エコノミー」、事業や企業の再活性化に取り組む「ビジネスデザイン」、会計学・税法の実務能力を養う「企業会計・税法」、地域社会の課題解決を担う人材を育てる「地域公共政策・公益事業」、経済の持続可能性を扱う「サステイナブル・エコノミー」の5つです。志望理由書では、この5プログラムのどれと自分の学習歴・関心が結びつくかを具体的に書けると、入学後の学びのイメージが伝わりやすくなります。
| プログラム名 | 主な内容 |
|---|---|
| グローバル・ビジネス&エコノミー | グローバルな視点から経済・経営領域の課題に対応する力を養い、グローバル企業や国際機関、NPO・NGO等での活躍を目指す |
| ビジネスデザイン | 新たな視点で事業・企業の再活性化に取り組む力を養い、企画部門での組織変革や起業家を目指す |
| 企業会計・税法 | 会計学・税法の実務能力を養い、企業の経理・財務部門や税理士、公認会計士、不動産鑑定士、国家・地方公務員を目指す |
| 地域公共政策・公益事業 | 地域社会の課題解決能力を養い、国家・地方公務員や公益性の高い事業主体の職員を目指す |
| サステイナブル・エコノミー | 経済の持続可能性を実現する力を養い、企業のCSR部門や社会的企業、環境NGO・NPO等での活躍を目指す |
和歌山大学経済学部の第3年次編入学は、入学時期を4月のみとし、第3年次からの編入を対象としています。編入学生は卒業に必要な単位の一部をすでに修得したものとして扱われますが、募集要項の既修得単位の認定に関する記載では「本学入学前に大学または短期大学等において修得した単位について、本学部の卒業必要単位として認定することがある」とされ、認定される単位数は個別に判断される旨が明記されています。入学前に取得した単位がどこまで卒業要件に充当されるかは、合格後の入学手続案内で個別に案内されるため、履修計画を立てる際は早めに確認しておくと安心です。
経済学部の入学案内では、「優秀な成績を修めた学生は、3年次修了時点で大学院に進学できる制度が設けられています」とも紹介されており、大学院経済学研究科修士課程への進学を視野に入れた学びを希望する編入学生にとっても選択肢が用意されています。編入学後にこの制度の利用を検討する場合は、あわせて大学院経済学研究科の院試の内容も確認しておくと、入学後の学習計画を具体的に描きやすくなります。和歌山大学大学院経済学研究科の院試を徹底解説の記事もあわせてご覧ください。
なお、和歌山大学は経済学部・システム工学部・観光学部・教育学部の4学部からなる国立大学ですが、第3年次編入学試験を実施しているのは経済学部とシステム工学部の2学部のみです。観光学部・教育学部の入試情報ページには編入学試験の募集要項が掲載されておらず、これらの学部を志望する場合は編入学という形での入学はできません。「和歌山大学 編入」という検索キーワードで情報を集めていると、社会人選抜など別の入試制度の情報が混ざって表示されることがあるため、自分が調べている制度が本当に第3年次編入学なのかを、募集要項の名称で確認する習慣をつけましょう。
編入学後の生活面についても、募集要項の学生生活の案内から具体的な数字を確認できます。修学支援新制度による入学料・授業料免除の対象校に認定されているほか、日本学生支援機構の奨学金(給付・貸与)の案内があります。大学周辺の下宿・アパートの家賃相場は月額35,000円〜45,000円程度と案内されており、学生寮も設置されています。学生寮は男子寮(約30名、鉄筋コンクリート5階建て2棟、個室9平方メートル)と女子寮(約10名、鉄筋コンクリート5階建て1棟、個室9平方メートル)があり、寄宿料は月額4,300円です(食事の提供はなく、光熱水費やインターネット使用料は別途負担)。また、履修登録やレポート作成でノートパソコンを使う機会が多いため、入学までに個人でノートパソコンを準備する必要がありますが、Microsoftとの包括ライセンス契約によりMicrosoft 365を在学中無償で利用できる案内もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 下宿・アパート家賃相場 | 月額35,000円〜45,000円程度 |
| 学生寮(男子寮) | 約30名、個室(洋間)9平方メートル、寄宿料月額4,300円 |
| 学生寮(女子寮) | 約10名、個室(洋間)9平方メートル、寄宿料月額4,300円 |
| ノートパソコン | 入学までに各自で準備。Microsoft 365は在学中無償利用可 |
| 入学料・授業料免除 | 修学支援新制度の対象校。詳細は学生センターに確認 |
学生寮の各階には冷蔵庫・電子レンジ・オーブントースター・戸棚を備えた簡易キッチンと、洗濯機・衣類乾燥機を備えた洗面洗濯室、トイレが共同設備として設置されており、居室棟とは別の共用棟に大浴場・談話室があります。食事の提供はないため、自炊または大学周辺の飲食店を利用する前提で生活設計を考えておく必要があります。下宿・アパートを探す場合は、和歌山大学消費生活協同組合の専属提携店(073-456-4155)が斡旋窓口となっており、個別に問い合わせることができます。奨学金・入学料授業料免除・学生寮・ノートパソコンの準備といった学生生活面の相談は、それぞれ学生センターや学術情報センターの窓口が分かれているため、下表を参考に問い合わせ先を使い分けてください。
| 相談内容 | 窓口 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 入学料・授業料免除 | 学生センター(学生支援課) | 073-457-7128 |
| 奨学金 | 学生センター(学生支援課) | 073-457-7110 |
| 学生寮 | 学生センター(学生支援課) | 073-457-7122 |
| ノートパソコンの準備 | 学術情報センター(学術情報課) | 073-457-7177 |
募集人員・出願資格
令和9年度(2027年4月入学)の第3年次編入学選抜における募集人員は、経済学科合計10名で、内訳は推薦編入学選抜が5名、一般編入学選抜が5名です。募集要項には「合格基準を満たさない場合は、合格者数が募集人員を下回る場合があります」という注記があり、募集人員はあくまで上限であって、必ずしも5名ずつ合格するとは限らない点は押さえておく必要があります。実際、後述する過去3年度の選抜状況を見ると、一般編入学選抜では合格者数が募集人員の5名に達している年度がある一方、入学者数は募集人員を下回って推移しています。
| 入試区分 | 募集人員 | 入試方法の要点 |
|---|---|---|
| 推薦編入学選抜 | 5名 | 出身学長・校長の推薦が必要。面接・出願書類300点満点 |
| 一般編入学選抜 | 5名 | 推薦不要。小論文200点+面接・出願書類400点の600点満点 |
| 合計 | 10名 | – |
推薦編入学選抜の出願資格は、【基礎資格】と【要件】の両方を満たす必要があります。基礎資格は、短期大学または高等専門学校を令和9年3月までに卒業見込みの者、高等学校・中等教育学校後期課程または特別支援学校専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)を令和9年3月までに修了見込みの者、修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上の専修学校専門課程を令和9年3月までに修了見込みの者、文部科学大臣が指定する外国の短期大学相当課程を令和9年3月までに修了見込みの者、のいずれかに該当することです。これに加えて出身学長または学校長による推薦(1校あたり2名まで)、令和7年8月1日以降に受験したTOEIC(L&R Test、IPテストを除く)のスコア提出、取得単位数37単位以上かつ「優・A(100点満点で80点以上)」の割合が総取得単位の50%以上であること、合格した場合に入学を確約できることという4つの要件をすべて満たす必要があります。
- 短期大学または高等専門学校を令和9年3月までに卒業見込みの者
- 高等学校・中等教育学校の後期課程または特別支援学校の専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)を令和9年3月までに修了見込みの者
- 修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上の専修学校専門課程を令和9年3月までに修了見込みの者
- 文部科学大臣が指定する外国の短期大学相当課程を令和9年3月までに修了見込みの者
一般編入学選抜の基礎資格は幅が広く、短大・高専の卒業(見込み)者に加えて、学士の学位取得(見込み)者、修業年限4年以上の大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込みを含む)している者、高校後期課程等の修了(見込み)者、専修学校専門課程の修了(見込み)者、外国の4年制大学卒業(見込み)者、外国の4年制大学に2年以上在学し卒業必要単位の2分の1以上を修得(見込みを含む)しかつ外国の学校教育における14年課程を修了(見込み)した者、外国の短期大学相当課程の修了(見込み)者、という8区分のいずれかに該当することが基礎資格です。要件は推薦と共通で、令和7年8月1日以降に受験したTOEICのスコア提出のみであり、推薦のように取得単位数や成績評価の割合を問う条項はありません。この点で、在学中の成績にやや不安がある場合でも、一般編入学選抜であれば出願資格自体は満たしやすい設計になっていると言えます。
- 短期大学または高等専門学校を卒業した者及び令和9年3月までに卒業見込みの者
- 学士の学位を取得した者及び令和9年3月までに取得見込みの者
- 修業年限4年以上の大学に2年以上在学し(令和9年3月をもって2年在学となる者を含む)、62単位以上を修得している者(見込みを含む)
- 高等学校・中等教育学校の後期課程または特別支援学校の専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)を修了した者及び令和9年3月までに修了見込みの者
- 修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者及び令和9年3月までに修了見込みの者
- 外国において4年制の大学またはこれに相当する大学を卒業した者及び令和9年3月までに卒業見込みの者
- 外国の4年制大学等に2年以上在学し卒業必要単位の2分の1以上を修得(見込みを含む)し、かつ外国の学校教育における14年の課程を修了(見込みを含む)した者
- 文部科学大臣が指定する外国の短期大学相当課程を我が国において修了した者又は令和9年3月までに修了見込みの者
| 比較項目 | 推薦編入学選抜 | 一般編入学選抜 |
|---|---|---|
| 基礎資格 | 短大・高専等の卒業(修了)見込み(4区分) | 短大・高専卒業から学士取得、大学2年以上在学まで(8区分) |
| 推薦の要否 | 出身学長・校長の推薦が必要(1校2名まで) | 推薦不要 |
| 成績要件 | 取得単位37単位以上、優・A割合50%以上 | 成績要件の明記なし |
| TOEIC | 令和7年8月1日以降受験のスコア提出必須 | 令和7年8月1日以降受験のスコア提出必須 |
| 入学確約 | 合格した場合の入学確約が要件 | 明記なし(入学意思確認書を提出) |
和歌山大学には経済学部・観光学部を対象とした「社会人選抜」という入試区分も存在しますが、これは編入学ではなく、大学に通った経験がない人でも出願できる1年次からの入学制度です。社会人選抜の出願資格には大学在学経験や単位修得数を問う条項がなく、高校卒業程度の学歴と社会人経験3年以上という条件で出願できる仕組みのため、大学ですでに一定の単位を修得している社会人の方が、その単位を活かして上級年次に入りたい場合は、社会人選抜ではなく一般編入学選抜の出願資格を確認する必要があります。制度名が似ているために混同しやすい部分なので、詳しくは社会人が和歌山大学に編入する方法の記事もあわせてご確認ください。
出願は、指定書類を一括して郵送(速達・書留)または持参(9時〜17時、窓口)で提出します。出願書類には、入学志願票、受験票・写真票、推薦書(推薦のみ、出身学長または学校長が作成)、志望理由書(一般のみ、「社会科学への関心を示す2,000字以内の志望理由書を本人が自筆」する形式)、卒業(見込)証明書または在学(見込)期間証明書、成績証明書または単位修得(見込)証明書、TOEICのデジタル公式認定証、入学検定料の振込金受付証明書またはコンビニ収納証明書が含まれます。外国籍の者は住民票・在留カードまたは旅券のコピーも追加で必要です。証明書はいずれも出身学長・学校長が作成し厳封したものが必要で、日本語以外の証明書には日本語訳の添付が求められるため、発行に時間がかかる書類から準備を始めることをおすすめします。
| 書類 | 対象 | 注意点 |
|---|---|---|
| 入学志願票・受験票・写真票 | 推薦・一般共通 | 本学部所定の用紙をカラー印刷 |
| 推薦書 | 推薦のみ | 出身学長・校長が作成 |
| 志望理由書 | 一般のみ | 社会科学への関心を示す2,000字以内、本人自筆 |
| 卒業(見込)・在学(見込)証明書 | 推薦・一般共通 | 出身学長・校長が作成し厳封 |
| 成績・単位修得証明書 | 推薦・一般共通 | 推薦は37単位以上かつ優A割合50%以上が要件 |
| TOEICデジタル公式認定証 | 推薦・一般共通 | 令和7年8月1日以降受験分 |
| 入学検定料の証明書類 | 推薦・一般共通 | 30,000円、金融機関またはコンビニ払込 |
出願書類を郵送する場合、提出先は〒640-8510和歌山市栄谷930番地 和歌山大学学務課経済学部係で、「速達・書留」郵便により出願期間内に必着するよう送付します。本学部所定の宛名シートを用いて、受験票を受け取るための「受験票在中」封筒(長形3号に410円分の切手を貼付)と、出願書類一式を封入する「出願書類在中」封筒(角形2号)をそれぞれ用意する必要があり、封筒のサイズや切手の額面を誤ると受理されないおそれがあるため、出願前に募集要項の様式で必ず確認してください。募集要項にはこのほか、出願書類の記載事項に偽りがあった場合は入学後でも入学許可を取り消すことがあること、出願後は提出書類の変更ができないこと、納付済みの入学検定料はいかなる場合でも返還されないことが明記されており、出願書類は提出前に複数回見直しておくことをおすすめします。
出願前に確認しておきたい費用として、入学検定料30,000円のほかに、入学料282,000円、諸経費(学会費・同窓会費等)41,000円、各種学生団体諸会費10,500円、そして半期267,900円(年額535,800円)の授業料があります。募集要項にはこれらの金額は「令和7年度のもの」と明記されているため、あくまで目安として捉え、正式な金額は合格後の入学手続案内で確認してください。
| 費目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 入学検定料 | 30,000円 |
| 入学料 | 282,000円 |
| 諸経費(学会費・同窓会費等) | 41,000円 |
| 各種学生団体諸会費 | 10,500円 |
| 授業料(半期) | 267,900円(年額535,800円) |
試験科目と配点
推薦編入学選抜の入試方法は、面接及び出願書類(TOEICの公式認定証を含む)を総合して300点満点で評価する、という一段階の配点構成です。筆記試験としての小論文は課されず、出願書類の内容と面接での受け答えがそのまま合否に直結する設計になっています。募集要項のアドミッション・ポリシーには、推薦編入学選抜について「他大学等での学修により身につけた経済学・経営学などに関する知識とそれを活用する思考力・判断力・表現力、及び英語の運用能力を出願書類により評価する」「他者と協働・協調する力、あるいは他者をリードする力を面接により評価する」と記されており、出願書類と面接の両輪で、知識・英語力・協働力を見ていることがうかがえます。
一般編入学選抜は、筆記試験(小論文)200点に、面接並びに出願書類(TOEICの公式認定証を含む)を総合した400点を加えた、合計600点満点で評価されます。小論文は90分間(10時〜11時30分)で実施され、面接は同日12時から行われます。小論文と面接・出願書類の配点比率はおよそ1対2で、出願書類・面接の比重が小論文よりもやや大きい配点構成になっている点は、対策の時間配分を考えるうえで押さえておきたいポイントです。アドミッション・ポリシーには、一般編入学選抜について「経済学・経営学などに関する知識とそれを活用する思考力・判断力・表現力、及び英語の運用能力をそれぞれ小論文と出願書類により評価する」とあり、小論文が主に知識と思考力・判断力・表現力を測る科目として位置づけられています。
| 入試区分 | 科目 | 配点 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 推薦編入学選抜 | 面接及び出願書類(TOEIC公式認定証を含む) | 300点 | 300点満点 |
| 一般編入学選抜 | 小論文(90分) | 200点 | 600点満点 |
| 面接並びに出願書類(TOEIC公式認定証を含む) | 400点 |
推薦・一般のいずれも、独自の英語筆記試験は課されず、TOEIC(Listening&Reading Test)のデジタル公式認定証の提出が共通の要件です。募集要項には最低スコアの指定はなく、「令和7年8月1日以降に受験したTOEIC(IPテストを除く)」という受験時期の条件のみが明記されています。ただし、出願書類・面接の評価に英語運用能力が含まれるとアドミッション・ポリシーに明記されている以上、スコアが選考に影響しないとは考えにくく、TOEICの学習は早めに着手しておくべき科目の一つです。具体的な目標スコアの立て方や学習法は、後述の「科目別対策」で改めて整理します。
両選抜とも、試験会場は和歌山大学西2号館(経済学部)です。自然災害等により試験日に実施できない場合は予備日(推薦は7月4日、一般は8月21日)に振り替えられ、決定次第、経済学部ホームページに掲載される運用になっています。遠方から受験する場合は、予備日に試験がずれ込む可能性も踏まえて、宿泊や交通手段に余裕を持たせておくと安心です。
受験上の注意として、募集要項には受験票を必ず持参すること、受験票送付時に通知される集合時刻を厳守することが明記されています。集合時刻に遅れた場合は受験を放棄したものとして取り扱われることがあるとも記載されているため、当日は会場までの経路や所要時間を事前に確認し、余裕を持って到着できるよう計画しておく必要があります。別途、受験上の指示が出ることもあるとされているので、受験票が届いた後の案内にも目を通しておきましょう。
日程・スケジュール(令和9年度・2027年4月入学分)
| 項目 | 推薦編入学選抜 | 一般編入学選抜 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 令和8年6月1日(月)〜6月3日(水) | 令和8年7月21日(火)〜7月23日(木) |
| 検定料払込期間 | 令和8年5月1日(金)〜6月3日(水)15時 | 令和8年7月1日(水)〜7月23日(木)15時 |
| 受験票発送 | 令和8年6月15日まで | 令和8年8月13日まで |
| 試験日(予備日) | 令和8年6月27日(土)(予備日7月4日) | 令和8年8月20日(木)(予備日8月21日) |
| 試験内容・時間 | 面接 12時から | 小論文10時〜11時30分、面接12時から |
| 合格発表 | 令和8年7月10日(金)午前10時(予定) | 令和8年9月11日(金)午前10時(予定) |
| 書類提出期限 | 入学確約書:令和8年8月7日(金)必着 | 入学意思確認書:令和8年10月9日(金)必着 |
| 入学手続期間 | 令和9年3月下旬(予定、外国人留学生は希望により2月中旬も可) | |
和歌山大学経済学部の第3年次編入学選抜で特に注意したいのは、出願期間の短さです。推薦編入学選抜の出願期間は令和8年6月1日(月)から6月3日(水)までのわずか3日間、一般編入学選抜も令和8年7月21日(火)から7月23日(木)までの3日間に限られています。出願期間が3日間しかないため、証明書の発行やTOEICのデジタル公式認定証の印刷、志望理由書(一般)の作成は、出願期間が始まる前にすべて終えておく必要があります。
入学検定料(30,000円)の払込期間は、推薦が令和8年5月1日(金)から6月3日(水)15時まで、一般が令和8年7月1日(水)から7月23日(木)15時までと、出願期間よりも早く始まり、出願期間の締切と同じタイミングで終わります。検定料の払込を出願期間の初日に慌てて行うと、金融機関の窓口時間や収納印の確認などで間に合わない恐れがあるため、余裕を持って早めに済ませておくことをおすすめします。
受験上・修学上の配慮を必要とする場合の事前相談期日は、推薦が令和8年4月30日(木)17時まで、一般が令和8年6月26日(金)17時までです。受験票は、推薦が令和8年6月15日までに、一般が令和8年8月13日までに志願者宛てに発送されます。合格発表は、推薦が令和8年7月10日(金)午前10時(予定)、一般が令和8年9月11日(金)午前10時(予定)に、経済学部ホームページへの受験番号掲載という形で行われます。電話・メールでの合否問い合わせには応じないと明記されているため、発表当日は自分でホームページを確認する必要があります。
合格者は、推薦の場合は令和8年8月7日(金)必着で「入学確約書」を、一般の場合は令和8年10月9日(金)必着で「入学意思確認書」を提出します。入学手続関係書類は令和9年2月上旬に送付される予定で、入学手続期間は令和9年3月下旬(外国人留学生は希望により2月中旬も可)とされています。
推薦編入学選抜に出願して不合格となった場合でも、一般編入学選抜に改めて出願することができます。ただし、推薦の結果を待ってから一般の出願準備を始めるのでは時間的に厳しいため、推薦を受験する場合でも、一般編入学選抜の小論文対策や志望理由書(2,000字)の準備は並行して進めておくと、7月21日からの一般出願期間に慌てずに対応できます。
ここまでの日程を時系列で並べ替えると、令和8年4月30日の推薦の配慮相談期限から令和9年3月下旬の入学手続まで、半年以上にわたる長いスケジュールになっていることがわかります。推薦と一般の日程が入れ子のように重なっているため、出願する区分を1つに絞っていても、関連する期限を一覧にしておくと管理がしやすくなります。
| 時期 | 予定されている出来事 |
|---|---|
| 令和8年4月30日 | 推薦の受験上・修学上の配慮に関する事前相談期限 |
| 令和8年5月1日 | 推薦の検定料払込開始 |
| 令和8年6月1日〜3日 | 推薦編入学選抜の出願期間 |
| 令和8年6月15日 | 推薦の受験票発送(この日までに) |
| 令和8年6月26日 | 一般の受験上・修学上の配慮に関する事前相談期限 |
| 令和8年6月27日 | 推薦編入学選抜 試験日(予備日7月4日) |
| 令和8年7月1日 | 一般の検定料払込開始 |
| 令和8年7月10日 | 推薦編入学選抜 合格発表 |
| 令和8年7月21日〜23日 | 一般編入学選抜の出願期間 |
| 令和8年8月7日 | 推薦合格者の入学確約書提出期限 |
| 令和8年8月13日 | 一般の受験票発送(この日までに) |
| 令和8年8月20日 | 一般編入学選抜 試験日(予備日8月21日) |
| 令和8年9月11日 | 一般編入学選抜 合格発表 |
| 令和8年10月9日 | 一般合格者の入学意思確認書提出期限 |
| 令和9年2月上旬 | 入学手続関係書類の発送(予定) |
| 令和9年3月下旬 | 入学手続期間(予定) |
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倍率・難易度
和歌山大学経済学部の第3年次編入学選抜については、和歌山大学が「入学者選抜状況」のページで、志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を年度別に公開しています。令和6年度から令和8年度までの3年分のデータを見ると、推薦・一般それぞれの倍率の推移がわかります。
| 年度(入学) | 入試区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 推薦 | 5 | 7 | 7 | 5 | 5 |
| 一般 | 5 | 23 | 22 | 6 | 5 | |
| 令和7年度 | 推薦 | 5 | 16 | 16 | 5 | 5 |
| 一般 | 5 | 18 | 17 | 5 | 2 | |
| 令和8年度 | 推薦 | 5 | 9 | 9 | 5 | 5 |
| 一般 | 5 | 12 | 11 | 5 | 2 |
過去3年度の受験者数を合格者数で割った倍率(小数第2位を四捨五入)を見ると、推薦編入学選抜は令和6年度1.4倍、令和7年度3.2倍、令和8年度1.8倍、一般編入学選抜は令和6年度3.7倍、令和7年度3.4倍、令和8年度2.2倍という推移になっています。年度によって倍率が2倍近く変動していることから、直近1年分の数字だけで難易度を判断せず、複数年度の傾向を確認したうえで準備計画を立てることが大切です。
もう一つ注目したいのが、合格者数と入学者数の差です。一般編入学選抜では、令和6年度は合格6名に対し入学5名、令和7年度は合格5名に対し入学2名、令和8年度も合格5名に対し入学2名と、合格しても実際には入学しない受験者が一定数いることがわかります。これは、複数の大学を併願し、和歌山大学経済学部以外を選んだ受験者が一定割合いることを示していると考えられます。一方で推薦編入学選抜は、3年度とも合格者数と入学者数がほぼ一致しており、推薦で合格した受験者はそのまま入学する傾向が強いことがうかがえます。
募集人員が10名という小規模な入試であるため、倍率の数字だけを見て「簡単」「難しい」と単純に判断するのは危険です。小論文・面接・出願書類のいずれも配点が大きく、TOEICのスコアや志望理由書の完成度、面接での受け答えといった複数の要素が合否に影響します。募集人員の少なさは、一人ひとりの答案・書類・面接内容が丁寧に評価される可能性が高いことの裏返しでもあるため、倍率の高低に一喜一憂するより、出願資格・配点・過去の出題傾向に沿った対策を積み重ねる方が実践的です。
志願者数そのものの推移にも目を向けておくと、募集人員10名に対して何名が出願しているのかという規模感がつかめます。推薦・一般をあわせた志願者数の合計は、令和6年度30名、令和7年度34名、令和8年度21名と推移しており、令和8年度は前年度から志願者数が大きく減少しています。志願者数が減った年度は倍率も下がる傾向にありますが、これは応募のしやすさを直接保証するものではなく、その年の他大学の編入学試験日程や、TOEICスコアの取得状況など、受験生側の事情によっても変動しうる数字です。志願者数・倍率のいずれも、最新年度の公式データが更新され次第、あわせて確認することをおすすめします。
科目別対策
小論文(一般編入学選抜)の対策
小論文は90分・200点で実施され、募集要項には試験時間と配点のみが明記されています。具体的な出題内容は、和歌山大学が公開している直近年度の過去問(後述)で確認できますが、アドミッション・ポリシーに基づけば、経済学・経営学に関する知識とそれを活用する思考力・判断力・表現力を測る科目と位置づけられているため、単なる時事的な意見文ではなく、課題文の内容理解にもとづいた論述が求められると考えられます。90分という試験時間は、課題文を読んで論点を整理し、根拠を示しながら指定字数で書き切るには決して長い時間ではないため、時間配分の感覚を過去問演習で養っておく必要があります。
一般編入学選抜では、志望理由書(社会科学への関心を示す2,000字以内、本人自筆)が出願書類として別途提出されます。小論文と志望理由書は別の書類ですが、内容の一貫性が面接でも問われる可能性が高いため、志望理由書で書いた問題意識や関心分野と、小論文本番で書く内容の方向性がずれないように、普段から自分の関心テーマについて経済学・経営学の視点で考える練習を重ねておくと安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分(10時〜11時30分) |
| 配点 | 200点 |
| 形式 | 課題文読解+指定字数の論述(直近年度は大問2題・設問3問、詳細は後述の過去問分析を参照) |
| 評価の観点(募集要項より) | 経済学・経営学の知識、思考力・判断力・表現力 |
TOEIC(英語)の対策
TOEIC対策で押さえておきたいのは、募集要項に最低スコアの指定がない一方で、「令和7年8月1日以降に受験したTOEIC(Listening&Reading Test、IPテストを除く)」という受験時期の条件が明確に定められている点です。この受験時期の条件を満たさないスコアは、出願書類として認められません。TOEIC公開テストは申込みからスコア発表・デジタル公式認定証の発行まで一定の期間を要するため、出願期間の直前に慌てて受験するのではなく、逆算して複数回受験するチャンスを確保しておくことが重要です。目標スコアの目安や学習の進め方については、和歌山大学編入のTOEIC対策で詳しく解説しています。
TOEICのスコア提出は、公開テストで取得したデジタル公式認定証(Digital Official Score Certificate)を受験者自身でプリントアウトして提出する方式であり、証明書の発送を出身校や外部機関に依頼する必要はありません。ただし発行までにはテスト結果発表から一定の日数を要するため、出願直前に受験するのではなく、余裕をもったスケジュールで準備しておくと安心です。
TOEICのスコアは出願書類・面接の評価400点(一般)または300点(推薦)の一部として、英語運用能力を測る材料になっていると考えられます。小論文や面接の対策に気を取られてTOEICの準備が後回しになりやすいため、学習スケジュールの早い段階でTOEIC対策の時間をあらかじめ確保しておくことをおすすめします。
出願書類・証明書の準備
筆記試験や英語のスコアだけでなく、出願書類そのものの準備も対策の一部です。成績証明書や卒業(見込)証明書は、出身校の学長・校長が作成し厳封したものが必要で、発行までに数週間かかる学校もあるため、出願期間が始まってから申請したのでは間に合わない可能性があります。特に推薦編入学選抜では、取得単位数37単位以上、かつ「優・A」の割合が総取得単位の50%以上という具体的な数値要件があるため、出願前に自分の成績がこの基準を満たしているかを、成績証明書が発行される前の段階で自己チェックしておくと安心です。
面接・志望理由書・過去問分析(出題予測)
面接で問われること
面接の具体的な質問内容は募集要項に公開されていませんが、アドミッション・ポリシーの記載から評価の軸を読み取ることができます。推薦・一般のいずれも、面接では「他者と協働・協調する力、あるいは他者をリードする力」を評価すると明記されており、単に志望理由や学習歴を説明するだけでなく、グループでの学びや協働経験について具体的に語れる準備をしておくとよいでしょう。加えて、経済学部の「求める学生像」には、社会の複合的な課題を発見・理解する基礎的知識、それを分析・解決する思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度という3つの柱が掲げられているため、面接での受け答えもこの3つの柱に沿って準備しておくと一貫性が出ます。
志望理由書(一般編入学選抜)の書き方
一般編入学選抜の志望理由書は、「社会科学への関心を示す2,000字以内」という条件で、本人が自筆する形式です。「社会科学への関心」という指定から、経済学・経営学に限らず、法学や社会学的な視点を含めた幅広い社会科学的関心を示すことが許容されていると読み取れますが、経済学部への出願である以上、最終的には経済学・経営学・会計学・情報学・法学のいずれかの領域、あるいは5つのプログラムのいずれかと接続する形でテーマをまとめる必要があります。自筆指定であるため、字数だけでなく、読みやすい文字で丁寧に書くことも評価に関わる可能性がある点は見落とされがちな注意点です。
志望理由書を書く際は、いきなり2,000字を埋めようとせず、(1)関心を持った社会課題やテーマ、(2)そのテーマに関心を持ったきっかけ、(3)これまでの学習歴でそのテーマにどう取り組んできたか、(4)和歌山大学経済学部のどのプログラム・分野で学びたいか、(5)入学後に取り組みたいことや卒業後の展望、という5つの要素を箇条書きで洗い出してから文章化すると、2,000字という制限字数の中でも論理的な構成を保ちやすくなります。経済学部のプログラム名や教育方針に触れながら、なぜ他大学ではなく和歌山大学経済学部でなければならないのかを具体的に書けているかを、提出前に読み返してみてください。
- 関心を持った社会課題・テーマを一文で明確にする
- そのテーマに関心を持ったきっかけを、自分の経験と結びつけて書く
- これまでの学習歴・活動歴でどう取り組んできたかを具体的に示す
- 5プログラムのどれと関心が結びつくかを明示する
- 入学後に取り組みたいことと卒業後の展望をつなげる
過去問(小論文)の入手方法
募集要項には「試験問題(小論文)を開示します。詳細は本学ホームページをご確認ください」と記載されているとおり、和歌山大学の「過去の入試問題、正解解答例等の公表」ページでは、直近年度の第3年次一般編入学選抜(経済学部)の小論文の問題冊子と、出題意図・解答例がPDFで無料公開されています。問題冊子には課題文の出典(新書からの抜粋)や設問ごとの指定字数が明記されており、出題意図・解答例には各設問の狙いと模範解答例まで示されているため、対策の一次資料として活用できます。公開される年度は入れ替わり、著作物利用許諾の手続きが完了していない科目は、和歌山大学入試課(南1号館3階)入口横掲示板での学内閲覧(複写・撮影禁止、閲覧と手書きメモのみ可)に限られる場合があるため、出願を検討する年度が近づいたら経済学部の入試情報ページで最新の公開状況を確認してください。
出願様式や募集要項本体を含め、経済学部の入試関連情報は大学公式サイトの「経済学部・経済学研究科>入試情報>経済学部入試関連情報>第3年次編入学」という階層にまとめて掲載されており、過去問の公開状況もこのページであわせて確認できます。
経済学部の入試関連情報ページには、相談内容別の問い合わせ先も整理されています。実施内容と過去問題では窓口となる部署が異なるため、電話をかける前にどちらの窓口が適切かを確認しておくと、やり取りがスムーズになります。
| 問い合わせ内容 | 窓口 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 第3年次編入学選抜の実施内容(出願資格・日程等) | 学務課経済学部係 | 073-457-7805 |
| 試験問題(小論文)・試験成績の開示、志願者数等の入試情報開示 | 和歌山大学入試課 | 073-457-7117 |
なお、志願者数・受験者数・合格者数・入学者数といった選抜状況の集計は、和歌山大学ホームページの入学者選抜状況のページで公開される仕組みになっています。本記事で紹介した過去3年度分のデータもこのページで公開されている情報をもとにしており、最新年度の結果が公表され次第、同じページで更新分を確認できます。
なお、募集要項には試験成績の開示についても定められており、開示時期は令和8年11月5日(木)から令和9年1月4日(月)までの2か月間、開示内容は推薦編入学選抜が「面接及び出願書類」の得点、一般編入学選抜が「小論文」「面接及び出願書類」のそれぞれの得点及び合計点です。試験成績の開示は受験者本人からの請求が必要で、窓口または郵送で申請する仕組みになっているため、自分の答案の出来を振り返りたい場合はこの制度を活用する方法もあります。郵送で請求する場合は、返信用封筒(長形3号に簡易書留郵便料金分の切手を貼付し、本人宛ての住所・氏名を明記したもの)、試験成績開示申請書(本学所定様式)、受験票の原本を同封し、令和9年1月4日(月)までに必着するよう送付する必要があります。窓口での請求は当日開示ができないため、いずれの方法でも早めの申請を心がけてください。
合格者には、入学前学習に取り組んでもらうことも募集要項に明記されています。詳細は合格通知とあわせて後日書面で案内される仕組みのため、この記事の時点で内容を確認することはできませんが、合格後も入学までの期間に一定の学習が求められることは念頭に置いておくとよいでしょう。
直近(令和8年度)の小論文の出題内容
公式に公開されている令和8年度(経済学部第3年次一般編入学選抜)の小論文は、90分で大問2題を解く構成でした。問題1は移民の受け入れと技術革新をテーマにした課題文(新書からの抜粋)を読み、400字以内で自分の考えを説明する設問が1問。問題2は直接民主制と法の支配をテーマにした課題文(別の新書からの抜粋)を読み、200字・150字の設問がそれぞれ1問という構成で、合計3つの設問に解答する形式でした。
公式の出題意図・解答例によると、問題1は「社会科学に関するまとまった文章を読み、その内容について理解したうえで、整理をして文章化する能力を図ること」、問題2は「直接民主制の理解・問題点の把握」や「直接民主制と法の支配との関係に関する議論の理解を通じて、社会科学全般に関する関心や出題の理解度を図ること」が目的と明記されています。出題テーマは経済学の理論そのものというより、移民・労働経済、政治学・法学的な民主主義論など、社会科学全般の学術的なテーマから課題文が選ばれている点が特徴です。
| 設問 | テーマ | 字数 |
|---|---|---|
| 問題1 設問1 | 移民の受け入れと技術革新 | 400字以内 |
| 問題2 設問1 | 直接民主制のリスクと回避策 | 200字以内 |
| 問題2 設問2 | 民主主義における法の支配の必要性 | 150字以内 |
この年度の出題からわかるのは、経済学の専門用語を暗記していれば解ける試験ではなく、初見の課題文を制限時間内に正確に読み、設問の指示(要約・理由説明・自分の考え)に沿って指定字数でまとめる読解力と文章構成力が問われるという点です。400字・200字・150字という異なる字数指定に応じて、要約主体の設問か自分の意見を交える設問かが変わるため、過去問演習では字数ごとに書き方(結論の位置、根拠の示し方)を変える練習をしておくと本番で対応しやすくなります。ただし、これは公開されている1年度分の出題にもとづく分析であり、出題テーマや設問形式は年度によって変わる可能性があるため、出願する年度が近づいたら必ず最新の公開状況を確認してください。
併願戦略・内部リンク
和歌山大学経済学部の第3年次編入学選抜は、推薦(6月)と一般(8月)で試験日が2か月ほど離れているため、推薦に出願しつつ、結果を待たずに一般や他大学の対策を並行して進めるという併願戦略を取りやすい日程構成になっています。推薦編入学選抜に不合格だった場合でも、改めて一般編入学選抜に出願できる仕組みが用意されている点も、この大学ならではの特徴です。
他大学との併願を考える場合は、出願期間・試験日・提出書類の重なりを早めに確認しておく必要があります。出願期間がいずれも3日間と短いため、複数の大学に出願する場合は、証明書の発行依頼や志望理由書の作成を、出願期間の1〜2か月前から並行して進めておかないと、書類の準備が間に合わなくなるおそれがあります。
和歌山大学内で選択肢を広げる場合、経済学部のほかにシステム工学部も第3年次編入学を実施しています。ただし出願資格・試験科目・配点は学部ごとに独自に定められており、経済学部の情報がそのままシステム工学部にあてはまるわけではありません。理系分野への編入を検討している場合は、経済学部とは別に、システム工学部の募集要項を個別に確認する必要があります。同様に、経済学部・システム工学部以外の観光学部・教育学部を志望する場合は、編入学ではなく社会人選抜や一般選抜など、別の入試区分を検討することになります。
具体的な数字で比較すると、システム工学部の第3年次編入学選抜(募集20名)は、令和8年度の実績で推薦編入学が受験者11名に対し合格2名、一般編入学が受験者19名に対し合格8名という結果でした。経済学部(募集10名)よりも募集人員は多い一方で、学部ごとに倍率の出方は異なるため、理系分野に関心があっても機械的に有利・不利と判断せず、それぞれの募集要項で試験科目・配点を確認したうえで検討することをおすすめします。
編入学試験の制度そのものの仕組みや、大学編入全体の難易度・費用・スケジュールについて基礎から確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説にまとめていますので、あわせてご覧ください。出願資格の判断や科目別対策、志望理由書・面接の準備を個別に整理したい場合は、大学編入対策に特化した大学編入対策コースで、現在の学力や残り期間に応じた学習計画を相談することもできます。
独学でも和歌山大学経済学部の編入学試験の準備は可能ですが、出願資格の判断ミスや、小論文の出題傾向の読み違い、志望理由書と面接内容の不一致は、自分だけでは気づきにくいリスクです。特に出願期間が3日間と短い今回のスケジュールでは、準備の遅れを取り戻す時間的な余裕がほとんどないため、不安が残る場合は早い段階で第三者に出願スケジュールと対策計画を確認してもらうことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
和歌山大学経済学部の編入学試験の募集人員は何名ですか。
令和9年度(2027年4月入学)は、経済学科の推薦編入学選抜が5名、一般編入学選抜が5名の合計10名です。合格基準を満たさない場合は募集人員を下回ることがあると募集要項に明記されているため、必ず5名ずつ合格するとは限らない点に注意してください。
推薦編入学選抜と一般編入学選抜はどちらを選べばよいですか。
推薦編入学選抜は出身学長・校長の推薦(1校2名まで)と、取得単位37単位以上・優A割合50%以上という成績要件を満たす必要があり、小論文はなく面接・出願書類の300点満点で評価されます。一般編入学選抜は基礎資格の幅が広く、小論文200点を含む600点満点です。在籍校からの推薦を受けられ、かつ成績要件を満たせるなら推薦、そうでなければ一般を検討するのが基本的な判断軸になります。
TOEICのスコアは何点以上必要ですか。
募集要項には最低スコアの指定はなく、「令和7年8月1日以降に受験したTOEIC(Listening&Reading Test、IPテストを除く)」という受験時期の条件のみが明記されています。ただし出願書類・面接の評価に英語運用能力が含まれるため、スコアが高いほど有利に働く可能性は十分に考えられます。目標スコアの立て方は最新の情報を公式サイトや入試課で確認してください。
小論文の過去問はどこで見られますか。
和歌山大学の「過去の入試問題、正解解答例等の公表」ページで、直近年度の小論文の問題冊子と出題意図・解答例がPDFで無料公開されています。公開される年度は入れ替わるため、出願を検討する年度が近づいたら経済学部の入試情報ページで最新の公開状況を確認してください。著作物利用許諾の手続き中で公開されない科目は、和歌山大学入試課(南1号館3階)入口横掲示板での学内閲覧(複写・撮影禁止)に限られる場合があります。
倍率はどれくらいですか。
和歌山大学が公開している選抜状況によると、経済学科の倍率(受験者数÷合格者数)は、推薦編入学選抜が令和6〜8年度でおよそ1.4〜3.2倍、一般編入学選抜がおよそ2.2〜3.7倍で推移しています。年度によって倍率の変動が大きいため、最新年度の1つの数字だけで難易度を判断しないようにしてください。
社会人でも受験できますか。
一般編入学選抜の出願資格(学士取得者や、大学に2年以上在学し62単位以上修得している者など)を満たせば、社会人も一般編入学選抜として受験できます。和歌山大学の「社会人選抜」は編入学とは別の1年次入学制度なので、大学ですでに単位を修得している社会人の方は、社会人選抜ではなく一般編入学選抜の出願資格を確認してください。
志望理由書は必須ですか。
一般編入学選抜では「社会科学への関心を示す2,000字以内の志望理由書」の提出が必須です。推薦編入学選抜には志望理由書という名称の書類はありませんが、出身学長・校長が作成する推薦書が出願書類として求められます。いずれの選抜方式でも、面接では志望理由に相当する内容を口頭で説明する準備が必要です。
推薦編入学選抜で不合格になったら、一般編入学選抜は受けられますか。
受けられます。募集要項には「推薦編入学選抜に出願し不合格となった者は、本学部の一般編入学選抜を受験することができます」と明記されています。ただし自動的に出願が引き継がれるわけではなく、改めて一般編入学選抜の出願期間(令和8年7月21日〜7月23日)に、所定の手続で出願し直す必要があります。
まとめ
和歌山大学経済学部の第3年次編入学試験は、経済学科のみを対象に、推薦編入学選抜(5名・300点満点)と一般編入学選抜(5名・小論文を含む600点満点)の合計10名を募集する試験です。出願期間がいずれも3日間と短く、TOEICのスコア提出時期の条件(令和7年8月1日以降受験)も明確に定められているため、募集要項の細かい条件を早い段階で確認し、証明書やスコアの準備を逆算して進めることが欠かせません。
過去3年度の選抜状況を見ると、倍率は推薦・一般ともに年度によって大きく変動しており、直近の数字だけで難易度を判断するのは危険です。小論文の過去問は、和歌山大学の「過去の入試問題、正解解答例等の公表」ページで直近年度分がPDF公開されており、出題意図・解答例まであわせて確認できるため、対策の第一歩としてまずこの一次資料にあたることをおすすめします。志望理由書・小論文・面接のいずれも、経済学部が掲げる5つのプログラムや「求める学生像」との一貫性を意識して準備すると、説得力のある出願につながります。最終的な募集人員・出願資格・試験内容・日程は、必ず出願年度の最新の公式募集要項でご確認ください。
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