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公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験とは、高等専門学校・短期大学・大学在学者などを対象に、原則として3年次への編入学を認める入試制度です。募集は情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科の学科ごとに行われ、令和9年度(2027年度)入学の一般選抜では数学・情報の学力検査とTOEICスコアによる英語評価、面接によって合否が判定されます。本記事では、公立はこだて未来大学が公式に公開している令和9年度編入学試験要項(2027youkou-transfer.pdf)、過去5年分の入試データ、過去5年分の学力検査問題(過去問)を一次情報として、募集人員・出願資格・試験科目と配点・日程・倍率・科目別対策・志望理由書と面接・併願戦略までを整理します。数値や日程は年度により変更されるため、出願前には必ず大学公式サイトの最新募集要項をご確認ください。
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験の概要
公立はこだて未来大学は2000年に開学した、システム情報科学部のみで構成される単科大学で、北海道函館市亀田中野町にキャンパスを置いています。「オープンスペース・オープンマインド」を教育理念に掲げ、情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科の2学科体制で、システム情報科学分野を学ぶ大学です。学部としての入学定員は240人(一般選抜前期120人・後期18人、総合型選抜35人、学校推薦型選抜はこだて枠12人・地域枠40人・全国枠15人)で構成されています。
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高校卒業者を対象とする一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜は学部一括の募集で、2年次進級時に学科・コースへ配属される仕組みです。これに対して編入学試験だけは学科ごとに募集人員が設定され、出願段階で情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科のどちらを志望するかを決めて出願します。合格後は「コース希望調書」の提出と、出身校での成績・入学試験の成績等を総合的に評価したうえで、11月頃にコースが決定します。情報アーキテクチャ学科の学生は情報システムコース・高度ICTコース・情報デザインコースのいずれかに、複雑系知能学科の学生は複雑系コース・知能システムコースのいずれかに配属されます。
編入年次は原則として3年次です。ただし、出身校での履修状況や修得単位の内容によっては2年次編入となる場合があり、その場合は修業年限が3年・在学年限が6年に変わります(3年次編入の場合は修業年限2年・在学年限4年)。既修得単位のうち認定される単位の上限は77単位で、大学等出身学校での学習内容を審査したうえで、卒業に要する単位の一部として認定する仕組みです。
公立はこだて未来大学の教育課程で特徴的なのは、3年次に必修として課される学科横断のプロジェクト学習です。複数学科の教員と学生がチームを組み、1年間かけて一つのテーマに取り組み、4年次の学際的な卒業研究につなげていきます。編入学は原則3年次からのスタートになるため、入学した直後からこの必修プロジェクト学習に参加することになります。出身の高専・短大・大学で学んできた専門知識に加えて、入学後すぐにチームでの課題解決に取り組む前提で、数学・プログラミングの基礎を固めておく必要があります。
情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科は、どちらもシステム情報科学を扱う点は共通していますが、力点の置き方が異なります。情報アーキテクチャ学科は情報システム・高度ICT・情報デザインという3コースで構成され、ソフトウェア開発やICT基盤、デザインと情報技術の融合を扱う領域です。複雑系知能学科は複雑系・知能システムの2コースで構成され、数理モデルやシミュレーション、人工知能・機械学習といった領域に近い内容を扱います。出身校でどちらの領域に近い科目を履修してきたかを棚卸ししたうえで志望学科を決めると、志望理由書や面接での説明にも一貫性を持たせやすくなります。
入学後は、所定の機能を備えたノートPCの携行と、学内無線LANを利用した授業・演習が前提になっています。プロジェクト学習や各科目の演習では、講義を聴くだけでなく、自分のノートPCで実際にプログラムを書いたり資料を作成したりする場面が多く、編入前の学習環境から大きく変わる点として、事前に把握しておくと入学後の戸惑いを減らせます。出身の高専・短大・大学でC言語や表計算ソフトを使った演習に慣れている場合は、その延長線上で適応しやすい環境と言えます。
大学編入という制度全体の仕組みや、一般選抜・学校推薦型選抜との違いについては、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】で解説しています。公立はこだて未来大学システム情報科学部を編入先の候補として検討し始めた段階であれば、あわせて確認しておくと、出願資格や試験科目の位置づけを理解しやすくなります。
アドミッション・ポリシーが示す求める学生像
公立はこだて未来大学は、システム情報科学に関わる「高い専門能力」「問題探究力・構想力」「情報表現能力・チームワーク力」「学び続ける力」「専門家としての人間性」という5つの素養を育むことを教育目標に掲げています。そのうえでアドミッション・ポリシーでは、本学で学ぶうえで必要となる学力を備えている人、システム情報科学分野に強い関心をもっている人、計算論的思考力を習得し情報論的社会観を備えて未来に貢献しようとする意欲をもっている人、という3つの資質・能力を求める学生像として明示しています。
編入学試験の選抜方針も、このアドミッション・ポリシーに沿って設計されています。公式要項には「システム情報科学分野に強い関心があり、編入学後に必要となる理数系、言語系および専門領域に関する基礎的な知識・技能を有するかを評価します」「思考力・判断力・表現力に優れ、多様な人々と協働して主体的かつ継続的に学ぶ意欲をもつことを、面接によって評価します」と明記されており、数学・情報の学力検査は「知識・技能」を、面接は「意欲・協働性」を測るという役割分担がなされていることがわかります。志望理由書や面接の準備では、単に大学名を挙げるのではなく、この2つの評価軸のどちらに向けて話しているのかを意識すると、回答の的が絞りやすくなります。
募集人員と出願資格(令和9年度/2027年度入学)
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験は、情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科のそれぞれで「若干名」を募集しています。具体的な人数を明示しない募集形態のため、募集人員の多寡ではなく出願資格と試験内容の一致度で受験を判断する必要があります。選抜区分は一般選抜と特別選抜(推薦)の2つで、外国人留学生を対象とした留学生特別選抜の枠も別途設けられています。
一般選抜の出願資格は、次の6区分のいずれかに該当することです。
| 号数 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| ① | 高等専門学校を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者 |
| ② | 短期大学を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者 |
| ③ | 他の大学を卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者 |
| ④ | 他の大学に2年以上在学(令和9年3月までに2年以上の在学となる者を含む)し、所定の単位(在学中の大学の卒業必要単位数の2分の1以上)を修得(見込みを含む)した者 |
| ⑤ | 専修学校専門課程(修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間以上)を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る) |
| ⑥ | 高等学校専攻科の課程(修業年限2年以上等)を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者(同上) |
特に問い合わせが多いのは④の「所定の単位」の考え方です。公式要項では「所定の単位」を「在学中の大学の卒業必要単位数の2分の1以上」と定義しています。卒業必要単位数が124単位の大学であれば、62単位以上の修得(見込み含む)が目安になります。単位数は大学ごとに異なるため、成績証明書に記載された修得単位数と、在籍大学の卒業要件単位数の両方を確認したうえで、この条件を満たしているかどうかを判断する必要があります。
特別選抜(推薦)は、北海道内の4工業高等専門学校(函館・旭川・釧路・苫小牧)の卒業見込者に限定された選抜区分です。出願資格は次の4点すべてを満たすことが条件です。
- 函館工業高等専門学校、旭川工業高等専門学校、釧路工業高等専門学校または苫小牧工業高等専門学校を令和9年3月卒業見込みの者
- 成績が優秀な者(既に単位を修得した科目の半数以上が「優」または「A」以上である者)
- 本学で修学するための能力・適性について学校長が責任をもって推薦できる者
- 合格した場合には、必ず入学することを確約できる者
一般選抜と特別選抜(推薦)はいずれか1つの区分しか選択できません。他大学に2年以上在学して単位を修得した在学生や、専修学校専門課程・高校専攻科の修了見込者は一般選抜での出願が中心になり、道内4高専以外の高専生や短大・大学在学者も一般選抜で受験することになります。出願資格③・④は他大学に在学中の学生も対象に含まれるため、いわゆる「仮面浪人」的な移籍だけでなく、大学在学中に情報系分野へ進路を変えたい学生の受け皿にもなっています。出願資格の該当性に少しでも不安がある場合は、自己判断せずに入試・広報・就職課へ問い合わせて確認することをおすすめします。
留学生特別選抜について
編入学試験には、日本の出入国在留管理庁が定める「留学」の在留資格を有する者(または入学時に取得できる者)を対象とした留学生特別選抜も設けられています。この区分では日本留学試験(EJU)を利用した学力検査が課され、数学・情報の独自問題や面接200点という一般選抜の枠組みとは別の基準で、EJUの成績・出願書類・面接を総合的に評価して合否が決まります。募集人員は情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科それぞれの「若干名」に含まれる形で運用されているため、対象となる場合は一般選抜・特別選抜(推薦)とは別の要項を確認する必要があります。
出願書類一覧と準備のポイント
出願はインターネット出願サイトへの入力が前提ですが、入力だけでは完了せず、下記の書類を印刷・準備したうえで郵送(速達簡易書留)または持参する必要があります。証明書類の多くは出願前3か月以内に発行された厳封のものという条件が付くため、出身校の証明書発行窓口の受付時間や発行日数を早めに確認しておくことが重要です。
| 書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| 出願確認票 | 出願サイトで出力した「大学提出用」を提出。受験番号欄は空欄のまま提出する |
| 志望理由書 | 志望学科と志望コースの順位、本学を志望した理由、取り組みたい研究、資格や学内外での活動実績を記入 |
| 卒業証明書・卒業見込証明書・在学証明書・在籍証明書のいずれか | 出願前3か月以内に出身校の長が作成し、厳封したもの |
| 成績証明書 | 出願前3か月以内に出身校の長が作成し、厳封したもの |
| TOEICの成績証明書(一般選抜のみ) | 公開テストまたはIPテストの公式認定証・スコアレポート原本。令和6年4月以降受験分が対象。提出後に返却される |
| 推薦書(特別選抜(推薦)のみ) | 出身高専の学校長が作成し、厳封したもの |
| 提出用書類送付用の封筒 | 任意の封筒に出願サイトで印刷した宛名ラベルを貼付し、差出人住所・氏名を記入 |
出願書類は自筆で、黒のボールペン(消せるインクは不可)を用いて記入する必要があります。出願サイトで写真データをアップロードする際は、上半身無帽正面向きで出願前3か月以内に撮影したものを使用します。出願後は出願サイトの入力内容も提出書類の内容も変更できないため、記入前に大学公式サイトの出願書類確認表で必要書類と記入事項をひとつずつ照合してから提出することが重要です。
試験科目と配点
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験(一般選抜)は、数学・情報の学力検査と面接の合計400点で合否が判定されます。英語は独立した筆記試験ではなく、出願時に提出するTOEICのスコアを得点換算する方式です。特別選抜(推薦)は面接200点のみで選考されます。学力検査の科目は「学力検査の科目等」として公式に、数学(大学初年度レベルの微積分、線形代数)、情報(アルゴリズムとデータ構造)、英語(TOEICの成績を利用)と説明されており、出題範囲が大学初年度レベルに設定されていることが、出身校でどこまで学んでいれば対応できるかの目安になります。
| 選抜区分 | 試験内容 | 配点 | 時間帯(6月13日実施) |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | 数学(大学初年度レベルの微積分・線形代数) | 100点 | 9:30〜10:30 |
| 情報(アルゴリズムとデータ構造) | 100点 | 11:20〜12:20 | |
| 面接(対話面接) | 200点 | 13:30〜 | |
| 特別選抜(推薦) | 面接(対話面接) | 200点 | 13:30〜 |
英語の得点は、出願時に提出したTOEIC Listening&Reading Test(公開テストまたはIPテスト)のスコアを用いて、次の式で換算されます。
英語得点 = TOEICスコア × 100 ÷ 670(100点を上限とする)
一般選抜の配点比率を整理すると、数学25%・情報25%・面接50%(英語はTOEIC換算で数学・情報とは別枠)という構成になります。面接が合計点の半分を占めるという比重の大きさは、学力検査の得点だけでは合否を決めきれない設計であることを示しています。数学・情報の対策に偏りすぎて志望理由書や面接練習が手薄になると、学力検査で得点できていても合格ラインに届かない可能性があるため、学力検査と面接準備を並行して進めるスケジュールを組んでおく必要があります。
対象となるのは令和6年4月以降に受験して得たTOEICスコアです。TOEICの得点は英語という独立科目としてではなく、あくまで数学・情報・面接と並ぶ評価材料の一つとして扱われる点が、英語の筆記試験や英作文を課す他大学の編入試験とは異なります。TOEICスコアが670点であれば満点の100点に達する計算になり、670点を一つの目標ラインとして逆算すると学習計画が立てやすくなります。証明書提出が必要なため、受験日・スコア発行日・出願締切の3つを事前にカレンダーへ落とし込んでおくことが重要です。
受験上の注意として、学力検査の各科目(数学・情報)と面接のいずれか1つでも受験しない場合は、編入学者選抜の対象から除かれます(特別選抜(推薦)を除く)。学力検査開始後は30分以内の遅刻に限り受験が認められますが、試験時間の延長は行われません。机上に置けるものは受験票・黒鉛筆・シャープペン・消しゴム・鉛筆削り(電動不可)・時計(計時機能のみ)・眼鏡・ハンカチ・ティッシュペーパー・目薬に限定されており、電卓や参考資料の持ち込みは認められていません。
試験会場へのアクセスと当日の注意
試験会場は函館市亀田中野町にある公立はこだて未来大学本学のみで、他都市にサテライト会場は設けられていません。函館駅前や五稜郭からバスで会場へ向かうルートが公式に案内されており、函館バス55A・55B・55C系統「はこだて未来大学・赤川」行きに函館駅前から乗車すると所要時間約45分、五稜郭からは約30分です。55F系統も同じく五稜郭から約30分で会場に到着します。遠方から受験する場合は、前泊や交通機関の遅延を見込んで、余裕をもった移動計画を立てておく必要があります。
受験当日は学力検査開始30分前までに指定された試験室へ入室することが求められ、特別選抜(推薦)の受験者には別途集合時刻が指示されます。会場周辺に昼食を販売する店舗はなく、宿泊の斡旋も行われないため、昼食の持参と宿泊先の事前手配が必須です。試験会場内の下見はできませんが、会場までの経路や所要時間は事前に確認しておくよう案内されています。携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末は入室前に電源を切る必要があり、学力検査中の受験者間の物品貸借は一切認められていません。
出願から入学までの日程
令和9年度(2027年度)入学の編入学試験は、出願期間・試験期日・合格発表がいずれも短期間に集中しています。出願準備は、証明書の発行にかかる日数を考慮して早めに動き出す必要があります。
| 項目 | 日程・内容 |
|---|---|
| 出願期間 | 令和8年5月13日(水)〜5月22日(金) |
| 試験期日 | 令和8年6月13日(土) |
| 合格発表 | 令和8年6月19日(金) |
| 入学手続期間 | 令和9年2月5日(金)〜2月12日(金) |
| 試験会場 | 公立はこだて未来大学(函館市亀田中野町116番地2) |
| 提出方法 | 出願サイトでの手続き完了後、「出願確認票」等をインターネット出願サイトで印刷し、速達簡易書留で郵送、または期間最終日午後5時までに持参 |
出願はすべてインターネット出願(Web出願)で受け付けられますが、サイトへの入力だけでは手続きは完了しません。入力後は「提出用書類の郵送(または持参)」と「入学検定料の支払い」を出願期間内に完了させる必要があります。合格発表は合格者本人あての文書通知に加え、大学ホームページに受験番号が午前10時頃に掲載される方式で行われ、電話・電子メールでの合否問い合わせには応じてもらえません。
費用面では、入学検定料が17,000円で、出願期間と同じ令和8年5月13日〜22日の間に振込む必要があります。合格後の入学料は、渡島・檜山管内の居住者(本人または1親等の親族が令和8年4月1日以前から引き続き住民登録している場合)は226,000円、それ以外の地域の場合は310,000円です。さらに3年次編入の場合、2年間分として学生教育研究災害傷害保険料1,750円・学研災付帯賠償責任保険料680円・後援会費20,000円・同窓会費5,000円の合計27,430円が別途必要になります。授業料は年額535,800円で、前期(4月末納付期限)・後期(10月末納付期限)にそれぞれ267,900円ずつ納付します。これらに加えて、入学時には所定の機能を備えたノートPCの購入も必要になるため、検定料・入学料・その他納付金・授業料・PC購入費を合わせた総額を早い段階で見積もっておくと安心です。なお、地震や豪雨などの災害で被災した志願者に対しては、進学機会の確保を目的として入学検定料を免除する制度が設けられています。該当する可能性がある場合は、出願前に大学公式サイトの案内で対象要件と申請手続きを確認してください。
入学料等の金額は「現行の金額」として公開されており、令和9年度に変更される可能性がある旨も明記されています。出願時点の情報だけで学費総額を確定させず、合格後に送付される入学手続案内で最終的な金額を再確認する姿勢が重要です。授業料の減免や奨学金については、編入学試験の要項とは別に、大学の教務・学生課学生・留学担当が窓口になっているため、経済的な事情で制度の利用を検討している場合は、出願前の早い段階で問い合わせておくと、入学後の資金計画が立てやすくなります。
出願時に見落としやすい注意点
公式要項の「出願上の注意」には15項目が列挙されていますが、特に見落としやすいのは次のような点です。
- 一般選抜・特別選抜(推薦)のどちらか1つの区分しか選択できない
- 出願サイトにメールアドレスを登録した後、「メール受信確認」で受信可否を確認する必要がある(exam@fun.ac.jpからのメールを受信できる設定が必須)
- 出願確認票・宛名ラベル・受験票の印刷は白黒でもよいが、写真が不鮮明にならないようにする
- 提出書類等に不備がある場合は受理されない
- 出願後は出願サイトの入力内容・提出書類の内容を変更できない(誤入力の訂正を除く)
- 入学検定料は、支払ったが出願しなかった場合と二重払いの場合を除き返還されない
受験票はPDFダウンロード通知メールを受け取ったあと、出願者自身が出願サイトから印刷する方式です。試験日3日前までに通知メールが届かない場合は入試・広報・就職課へ連絡する必要があるため、直前になって受験票が手元にないことに気づく事態を避けるためにも、出願完了後はメールの受信状況をこまめに確認しておくことをおすすめします。
入学手続の流れ
合格発表後の入学手続期間は令和9年2月5日(金)〜2月12日(金)です。1月下旬に送付される「入学手続案内」の指示に従い、郵送(速達簡易書留、期間内必着)または持参(最終日午後5時まで)で手続き書類を提出します。期間内に手続きを完了しなかった場合は入学を辞退したものとして扱われるため、合格発表から入学手続までの1か月半程度の間に、入学料の準備とあわせて必要書類を揃えておく必要があります。一度受け付けられた入学手続書類および納付済みの入学料は、原則として返還されません。
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倍率と難易度
公立はこだて未来大学は編入学試験の入試データを、令和4年度から令和8年度まで5年分公式に公開しています。学科・選抜区分ごとの志願者数・受験者数・合格者数が明らかになっているため、単純な大学名の知名度だけでなく、実際の競争倍率をもとに難易度を判断できます。
| 年度(実施年) | 情報アーキ・一般 | 情報アーキ・特別 | 複雑系・一般 | 複雑系・特別 | 合計(志願/受験/合格) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和8年度(2026) | 志願4/受験4/合格2 | 志願1/受験1/合格1 | 志願0/受験0/合格0 | 志願0/受験0/合格0 | 5/5/3 |
| 令和7年度(2025) | 志願5/受験4/合格1 | 志願4/受験4/合格4 | 志願1/受験1/合格1 | 志願0/受験0/合格0 | 10/9/6 |
| 令和6年度(2024) | 志願8/受験7/合格3 | 志願8/受験8/合格8 | 志願1/受験1/合格1 | 志願0/受験0/合格0 | 17/16/12 |
| 令和5年度(2023) | 志願7/受験7/合格4 | 志願9/受験9/合格5 | 志願5/受験5/合格2 | 志願3/受験3/合格3 | 24/24/14 |
| 令和4年度(2022) | 志願11/受験9/合格5 | 志願1/受験1/合格1 | 志願4/受験1/合格1 | 志願3/受験3/合格3 | 19/14/10 |
全体の実質倍率(受験者数÷合格者数)は、令和8年度が約1.67倍、令和7年度が約1.50倍、令和6年度が約1.33倍、令和5年度が約1.71倍、令和4年度が約1.40倍と推移しており、年度によって1.3倍台から1.7倍台の間で変動しています。募集人員が「若干名」で毎年一桁〜十数名規模の小さな入試であるため、1〜2名の合格者増減が倍率を大きく動かす点には注意が必要です。
学科別・区分別に見ると、情報アーキテクチャ学科の一般選抜は5年中4年で4区分の中で最多または最多タイの志願者数となっており、令和7年度は受験者4名に対し合格者1名で倍率4.0倍、令和6年度は受験者7名に対し合格者3名で倍率約2.3倍と、年度によって競争が厳しくなる傾向があります。一方、情報アーキテクチャ学科の特別選抜(推薦)は道内4高専の推薦要件を満たした受験者が中心で、令和5年度を除くほとんどの年度で受験者のほぼ全員が合格しており、道内高専生にとっては出願資格を満たせるかどうかが合否を左右する比重が大きい選抜と言えます。複雑系知能学科は受験者数が0〜5名と少なく、年度によっては志願者がいない、または1名のみというケースもあるため、単年度の倍率だけで難易度を語ることが難しい区分です。
もう一つ注目したいのは、志願者数そのものの推移です。全学科・全区分の合計志願者数は、令和5年度の24名をピークに、令和6年度17名、令和7年度10名、令和8年度5名と5年間で右肩下がりに減少しています。倍率が下がっているからといって出題内容や配点が易しくなっているわけではなく、学力検査(数学・情報)と面接200点という評価基準自体は変わっていません。志願者数が少ない年度ほど1人あたりの合否への影響が大きくなるため、倍率の低さを理由に対策の優先度を下げるのではなく、公開されている過去問と配点をもとに、例年どおりの水準で準備を進めることが安全です。
少人数入試ならではの倍率の読み方
公立はこだて未来大学の編入学試験は、5年間の合計でも志願者数が19名(令和4年度)〜5名(令和8年度)という規模の小さな入試です。合格者が1名増減するだけで倍率が数十%単位で動くため、「倍率〇倍だから安全」「〇倍だから厳しい」という単純な比較は成立しにくく、自分が出願する年度の志願動向を大学公式サイトで確認しながら準備を進める姿勢が重要です。また、5年分のデータを通じて志願者・合格者ともに男性が大多数を占め、女性の志願者は各年度0〜2名にとどまっています。これは大学側が性別で選考基準を変えているわけではなく、出願者全体における女性の割合がもともと少ないことを反映した結果と考えられ、女性が受験する場合でも学力検査・面接の評価基準そのものは一般選抜・特別選抜(推薦)とも共通です。
学科選択の判断材料としては、志望する研究分野が情報アーキテクチャ学科の3コース(情報システム・高度ICT・情報デザイン)、複雑系知能学科の2コース(複雑系・知能システム)のどちらに近いかを軸にするのが基本です。倍率の高低だけを理由に志望学科を変えることは、入学後のミスマッチにつながりかねないため、まずは学びたい内容で学科を決め、そのうえで出願資格・過去問・面接対策を組み立てる順番を意識してください。
科目別対策(数学・情報・英語)
数学の対策|線形代数と微積分の頻出パターン
数学は60分・配点100点で、大問Ⅰが線形代数、大問Ⅱが微積分という構成が令和4年度から令和8年度まで一貫しています。線形代数は、与えられた行列の行列式・階数(ランク)・固有値と固有ベクトル・対角化・線形写像の核(Ker)や像(Im)の次元と基底を求める設問が中心です。令和8年度は文字定数a・bを含む4次正方行列の行列式と、線形写像の核の次元が1になる条件を求める設問、令和5年度は文字定数を含む行列の階数と像の次元、令和4年度は複素数を成分に含む3次正方行列の固有値と対角化可能性を問う設問が出題されました。
微積分は、極限計算・n次導関数(数学的帰納法を用いた証明を含む)・定積分や広義積分の計算が繰り返し出題されています。令和8年度はロピタルの定理につながる極限とe^(2x)cos xのn次導関数、令和6年度は曲線の概形と面積・曲線の長さ、令和5年度は極限とウォリス型の漸化式を用いた定積分、令和4年度は極限とtanh関数を含む定積分が出題されました。単発の公式暗記では対応できない誘導形式の問題が多いため、前の設問の結果を使って次の設問を解く練習を過去問演習の段階から意識しておく必要があります。
情報の対策|C言語プログラミングとアルゴリズム
情報は60分・配点100点で、大問ⅠはC言語のプログラム作成・穴埋め・処理内容の説明、大問Ⅱはアルゴリズムやデータ構造の理解を問う構成です。令和8年度は条件を満たす塗りつぶしパターンを判定するC言語プログラムの作成と、配列を用いた二分探索木・幅優先探索の設問、令和7年度は多項式の値をホーナー法で計算する際の乗算回数比較と、2進数の乗算を分割統治法で高速化する仕組みの説明、令和6年度は再帰と非再帰による階乗・フィボナッチ数列の実装と、計算量オーダーの理解を問う設問が出題されました。
for文・再帰・配列操作をC言語で正確に書ける力が前提になっており、擬似コードではなく実際に動くC言語の文法(プロトタイプ宣言、配列の添字、ポインタを使わない範囲での引数の扱いなど)で解答する必要があります。加えて、計算量(オーダー記法)や分割統治法、二分木・幅優先探索といったデータ構造とアルゴリズムの基礎知識も毎年のように問われているため、C言語の文法暗記だけでなく、「なぜその実装が効率的なのか」を言葉で説明する練習もあわせて行っておくと、令和8年度のようなメモリ消費量を言葉で説明させる設問にも対応しやすくなります。
英語(TOEIC)の対策|670点を基準にした逆算計画
英語得点はTOEICスコア×100÷670(上限100点)で換算されるため、TOEIC670点を取得できれば英語は満点扱いになります。670点に届かない場合でも、数学・情報・面接の合計300点との組み合わせで合否が決まるため、TOEICの点数を極端に追い込みすぎるより、数学・情報の得点力とバランスを取りながら準備することが現実的です。対象となるのは令和6年4月以降に受験して得たスコアに限られるため、出願締切から逆算して、余裕を持って複数回受験できるスケジュールを組んでおく必要があります。公開テストは申込みから受験、スコア発行までに一定の期間を要するため、出願期間の直前に慌てて申し込むと間に合わない可能性があります。
提出できるのは、TOEIC Listening&Reading Testの公開テストまたはIPテストの公式認定証・スコアレポート原本です。在学中の学校でIPテストを受けられる場合は、公開テストより日程調整がしやすいことが多いため、出身校の国際交流担当窓口や教務窓口に、IPテストの実施予定があるかを早めに確認しておくとよいでしょう。提出した公式認定証・スコアレポートは審査後に返却されるため、原本を紛失しないよう出願前にコピーを取っておくことをおすすめします。
過去5年分の出題単元を比較する
公立はこだて未来大学が公式サイトで公開している過去問(学力検査問題)を令和4年度実施分から令和8年度実施分まで通して読むと、数学は「線形代数の大問+微積分の大問」という2題構成が5年間一貫しており、情報は年度ごとに異なるアルゴリズム・データ構造のテーマが出題されていることがわかります。年度別の出題単元を整理すると次のとおりです。
| 実施年度 | 数学(大問Ⅰ/大問Ⅱ) | 情報(大問Ⅰ/大問Ⅱ) | 英語 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 線形写像・行列式・核の次元と基底/極限・n次導関数の証明・広義積分 | 条件付き塗りつぶしパターンのCプログラム作成/配列を用いた二分探索木・幅優先探索 | TOEIC換算(独自問題なし) |
| 令和7年度 | 対称行列の固有値・固有ベクトル・二次形式の最大最小/右側極限・マクローリン展開・置換積分 | 多項式計算(ホーナー法)の乗算回数比較/2進数の乗算と分割統治法 | TOEIC換算(独自問題なし) |
| 令和6年度 | 二次形式の対称行列表示・対角化・曲線の概形と面積/曲線の長さと面積 | 再帰と非再帰による階乗・フィボナッチ数列の実装/二分探索木の判定と計算量オーダー | TOEIC換算(独自問題なし) |
| 令和5年度 | 行列の階数・線形写像の像と核の基底/極限・漸化式による定積分・広義積分 | ハッシュ関数を用いた文字列探索 | 独自試験(Reading60点+Writing120語40点、辞書使用可) |
| 令和4年度 | 複素数を含む行列の固有値・固有空間・対角化可能性/極限・n次導関数・双曲線関数の積分 | 単方向・双方向リスト構造のポインタ操作/逆ポーランド記法とスタックによる数式計算 | 独自試験(Reading60点+Writing120語40点) |
数学は、固有値・固有ベクトル・対角化・線形写像の像と核といった線形代数の基本操作を毎年形を変えて出題する傾向が明確です。微積分側も、極限・n次導関数・定積分(広義積分を含む)という3つの型が繰り返し使われており、過去問を年度をまたいで並べることで、初見の設問でも「どの型の解法を当てはめればよいか」を素早く判断できるようになります。情報は、令和4・5年度がデータ構造(リスト・ハッシュ)中心、令和6年度以降は再帰・分割統治・木構造・計算量オーダーといったアルゴリズムの計算効率を問う設問が増えている点が特徴です。C言語での実装力に加えて、なぜその実装が効率的なのかを言葉で説明する力が、より重視されるようになっていると読み取れます。
英語は、令和4・5年度実施分がPart1(Reading Comprehension・60点、科学系ニュース記事の読解と選択式設問6問)とPart2(Writing・40点、120語程度の自由英作文)という独自試験構成で、辞書の使用が認められていました。令和6年度実施分からはこの独自試験が廃止され、TOEICスコアを活用する現行方式に切り替わっています。英語という科目の評価方法そのものが変わったことは、過去問を確認する際に見落としやすいポイントです。令和5年度以前の過去問を参考にする場合は、英語の対策だけは現行のTOEIC方式に読み替える必要があります。
志望理由書・面接・過去問傾向分析
志望理由書の書き方|様式と記入項目
公立はこだて未来大学の編入学試験では、出願書類の一つとして志望理由書の提出が必須です。様式はA4サイズ1枚で、志望学科(情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科)への丸印と、志望するコース(情報システムコース・高度ICTコース・情報デザインコース、または複雑系コース・知能システムコース)の希望順位の記入欄、そして「本学を志望した理由と取り組みたい研究および資格や学内外での活動実績」を自由記述する欄で構成されています。コースの希望順位は合否判定とは関係ないと明記されているため、無理に第一希望を絞り込むより、正直な優先順位を書いたうえで、志望理由の中身に力を注ぐ方針が理にかなっています。
志望理由書は面接時の対話面接でも活用される資料です。出身校での学習内容や研究・活動実績と、システム情報科学分野への関心をどう接続しているかが評価の軸になります。現在の所属校で学んだプログラミングや数学の内容、資格取得やコンテスト参加などの実績、公立はこだて未来大学のどの学科・コースで何を学びたいのかを具体的に書き、抽象的な「興味があります」で終わらせない文章構成を意識してください。他大学の編入試験における志望理由書の考え方は、北海道大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイントでも整理しているので、書き方の型に迷う場合は参考になります。
面接(対話面接)の位置づけ|一般選抜でも配点200点
面接は一般選抜・特別選抜(推薦)のいずれでも実施され、配点は200点です。一般選抜の合計400点のうち面接が半分を占めるため、数学・情報の学力検査で高得点を取っても面接評価が低ければ合格は難しくなります。公式の選抜方法説明でも「対話面接を課し、面接員との対話を通じて、思考力・判断力・表現力と多様な人々と協働して主体的かつ継続的に学ぶ意欲を評価する」と明記されており、単なる志望動機の確認にとどまらず、対話の中での応答力そのものが評価対象になっています。特別選抜(推薦)では学力検査が課されず面接200点のみで合否が決まるため、道内4高専の推薦候補者にとっては面接の比重がさらに大きくなります。
面接準備では、志望理由書に書いた内容を口頭でも一貫して説明できるようにしておくことが基本です。次のような論点は、対話面接で繰り返し聞かれやすい項目として準備しておくと安心です。
- なぜ公立はこだて未来大学のシステム情報科学部を選んだのか(他の情報系学部との違いを含めて)
- 情報アーキテクチャ学科と複雑系知能学科のどちらを、なぜ選んだのか
- 出身校(高専・短大・大学)で学んだ数学・プログラミングの内容と、入学後に取り組みたい研究テーマとのつながり
- 3年次から必修になる学科横断プロジェクト学習で、どのような役割を果たしたいか
- 数学・情報の学力検査で答えられなかった設問があった場合、どう振り返っているか
これらの論点を短い回答(30秒程度)と詳しい回答(2〜3分程度)の両方で用意しておくと、対話形式で深掘りされた場合にも柔軟に対応しやすくなります。丸暗記した文章を読み上げるような回答は、対話面接の趣旨である「思考力・判断力・表現力」の評価にはつながりにくいため、キーワードだけを整理しておき、その場の質問に応じて話す内容を組み立てる練習を重ねておくことをおすすめします。
過去問の出題形式の変化|令和5年度以前と令和6年度以降の違い
公立はこだて未来大学は、編入学試験の学力検査問題を5年分(令和4年度〜令和8年度実施分)公式サイトで公開しています。この5年分を比較すると、令和4年度・令和5年度実施分には独立した英語の筆記試験が課されていましたが、令和6年度実施分以降は英語の独自問題が姿を消し、TOEICスコアを換算する現行方式に切り替わっています。TOEICスコアの対象が「令和6年4月以降に受験したもの」に限定されている点とも時期が符合しており、英語の評価方法が独自筆記からTOEIC活用へ切り替わった転換点が令和6年度実施分にあることがわかります。数学と情報は5年間を通じて出題科目自体に変更はなく、数学は線形代数・微積分の2題構成、情報はプログラミング・アルゴリズムの2題構成が一貫しています。
令和8年度実施分については、大学が「出題の意図と解答例(情報)」を公式に公開しており、大問Ⅰは「条件にしたがったアルゴリズムを作成できるかを問う」、大問Ⅱは「基本的な探索と木に関する知識を問う」ことが出題意図として明記されています。出題意図が公式に説明されているため、過去問演習の際は解答そのものの正誤だけでなく、大学側がどの力を測ろうとしているのかを意識しながら解き直すと、次年度以降の類似出題にも対応しやすくなります。過去問は公式サイトの「過去の編入学試験入試問題」ページから複数年分をダウンロードできるため、年度をまたいで出題単元を表にまとめ、頻出パターンと単発パターンを区別しておくことをおすすめします。
公開されている解答例からは、単に正解のコードを書けるかどうかだけでなく、メモリ消費量や計算量を削減する工夫を言葉で説明できるかまで採点対象になっていることが読み取れます。令和8年度実施分の情報の解答例では、2次元配列でマスの状態を表現する方法に対し、1マスを1ビットで表現すればメモリ消費量を大幅に削減できるという解説が示され、「int型の2次元配列を使う場合」「short型に変えた場合」「char型に変えた場合」といった複数の別解も許容される形で公開されています。過去問演習の段階から、正解のコードを書いて終わりにするのではなく、なぜその実装のほうが優れているのかを自分の言葉で説明する練習をあわせて行っておくと、記述式の設問に対応しやすくなります。
併願戦略と情報収集の進め方
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験は、出願書類の中で一般選抜・特別選抜(推薦)のいずれか1つの区分しか選択できません。特別選抜(推薦)は道内4工業高等専門学校の在学生に限定されるため、それ以外の高専・短大・大学在学者は必然的に一般選抜での出願になります。学科についても、情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科のどちらか一方を選んで出願する仕組みのため、両学科を併願することはできません。学科選びに迷う場合は、志望理由書のコース希望順位欄で複数コースへの関心を示しつつ、面接では自分の専門性がどちらの学科でより発揮できるかを説明できるように準備しておくと安心です。
試験日は令和8年6月13日(土)の1日に、数学・情報・面接が集中して実施されます。他大学の情報系・工学系の編入学試験と試験日が重なる可能性があるため、併願を検討する場合は早い段階で候補校の募集要項を集め、出願期間・試験日・必要書類が重複しないかを確認しておく必要があります。理工系・情報系の編入学試験に共通する出願資格や英語外部試験の扱い方については、東北大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までも参考になります。学力検査の科目構成が異なる大学を併願する場合は、線形代数・微積分・プログラミングという公立はこだて未来大学の出題範囲と、併願校の出題範囲との重複・差分を整理し、優先して仕上げる単元から着手すると学習効率が上がります。
出願期間が令和8年5月13日〜22日と短いことも、併願校を検討するうえで意識しておきたい点です。証明書の発行・TOEICスコアの取得・志望理由書の作成を出願期間の直前にまとめて行うと、どれか一つでも間に合わなかった場合に出願自体ができなくなります。函館という試験会場の立地上、道外から受験する場合は前泊の手配も必要になるため、併願校の試験日程との移動時間も含めてスケジュールを組んでおくことをおすすめします。学科は情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科のどちらか一方でしか出願できない仕組みのため、併願校でも同様に学科・コース単位で出願資格や試験科目が異なるかどうかを、募集要項の学科名まで含めて確認しておくと出願直前の混乱を防げます。
そもそも大学編入と浪人・再受験のどちらを選ぶべきか迷っている段階であれば、大学編入と浪人どっちを選ぶ?費用・時間・難易度を徹底比較【後悔しない選び方】で、費用や時間、難易度の観点から比較しています。公立はこだて未来大学のように募集人員が「若干名」で、学力検査(数学・情報・TOEIC)と面接200点という配点構成が明確な入試は、独学でも対策の優先順位を立てやすい一方、線形代数・微積分・プログラミングを同時並行で仕上げる必要があるため、自分の対策がどの程度過去問のレベルに届いているかを客観的に確認したい場合は、大学編入対策コースのような専門的な指導を利用して、答案や面接回答の完成度を第三者に確認してもらう方法もあります。
よくある質問(FAQ)
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験の募集人員は何名ですか。
情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科ともに「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。令和8年度実施(令和9年度入学)の合格者数は情報アーキテクチャ学科3名・複雑系知能学科0名の計3名でした。年度によって変動するため、過去5年分の入試データを目安として確認することをおすすめします。
出願資格は高専生以外でも対象になりますか。
対象になります。一般選抜の出願資格には、高専卒業(見込み)者だけでなく、短大卒業(見込み)者、他大学卒業(見込み)者、他大学に2年以上在学し所定単位(卒業必要単位数の2分の1以上)を修得(見込み)した者、専修学校専門課程修了(見込み)者、高校専攻科修了(見込み)者が含まれます。特別選抜(推薦)は道内4工業高等専門学校の卒業見込者に限定されます。
英語の試験はどのように行われますか。
独立した英語の筆記試験はなく、出願時に提出するTOEIC Listening&Reading Testのスコアを「TOEICスコア×100÷670(100点上限)」の式で得点換算します。対象となるのは令和6年4月以降に受験して得たスコアです。令和5年度実施分以前は独立した英語の筆記試験が課されていましたが、令和6年度実施分からTOEIC活用方式に切り替わっています。
小論文はありますか。
公式の学力検査科目は数学・情報の2科目と面接で、独立した小論文試験は課されていません。志望理由書は提出書類として必須ですが、字数指定のある小論文形式ではなく、A4様式の自由記述欄への記入という位置づけです。ただし面接では志望理由書の内容をもとに対話形式で深掘りされるため、小論文がない分、面接での説明力がより重視されると捉えておくとよいでしょう。
過去問はどこで確認できますか。何年分公開されていますか。
大学公式サイトの「過去の編入学試験入試問題」ページで、令和4年度〜令和8年度実施分の学力検査問題(数学・情報、令和4・5年度は英語も)が公開されています。令和8年度実施分については「出題の意図と解答例(情報)」も公式に公開されています。
倍率はどのくらいですか。
全体の実質倍率(受験者数÷合格者数)は、令和4年度から令和8年度までの5年間で約1.33倍〜1.71倍の範囲で推移しています。学科・選抜区分別に見ると、情報アーキテクチャ学科の一般選抜は年度により2倍台〜4倍台まで上がる一方、特別選抜(推薦)はほぼ全員合格に近い年度が多く、区分によって難易度差があります。
一般選抜と特別選抜(推薦)は併願できますか。
できません。出願書類の記入上の注意として、一般選抜・特別選抜(推薦)のいずれか1つの区分しか選択できないと明記されています。学科(情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科)についても、どちらか一方を選んで出願する仕組みです。
編入後は何年で卒業できますか。2年次編入との違いはありますか。
3年次編入の場合、修業年限は2年、在学年限は4年です。編入年次は「原則として3年次」ですが、出身校での履修状況や修得済み授業科目の内容によっては2年次編入となる場合があり、その場合は修業年限3年・在学年限6年に変わります。既修得単位の認定上限は77単位で個別に審査したうえで認定されます。どちらの年次になるかは出願後の審査結果によるため、不安がある場合は出身校の成績証明書をもとに、出願前に入試・広報・就職課へ確認しておくと安心です。
まとめ|公式データに基づく出願資格・配点・過去問分析が対策の出発点
公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入学試験は、情報アーキテクチャ学科・複雑系知能学科それぞれ若干名という小規模な募集の中で、数学100点・情報100点・面接200点(一般選抜)またはTOEICスコア換算による英語評価という、他大学と比較しても明確な配点構成を持つ入試です。過去5年間の入試データからは1.33倍〜1.71倍という実質倍率の推移が確認でき、過去5年分の学力検査問題からは線形代数・微積分・C言語プログラミング・アルゴリズムという出題範囲の一貫性と、令和6年度実施分からの英語評価方式の変更という2つの傾向が読み取れます。
出願資格は高専卒業(見込み)者だけでなく、短大・他大学の卒業(見込み)者や在学中の単位修得者、専修学校専門課程・高校専攻科の修了(見込み)者まで幅広く対象になっています。証明書の発行や TOEICスコアの取得には一定の準備期間が必要なため、出願期間(令和8年5月13日〜22日)の数か月前から、出願資格の該当条件・学力検査の出題範囲・志望理由書の内容という3つを並行して整理しておくことが、直前期の負担を減らすことにつながります。
出願資格・試験科目・配点・日程・倍率のいずれも年度によって変更される可能性があるため、この記事で整理した内容は出願前の確認の出発点として活用し、最終的な判断は必ず大学公式サイトで公開される最新の募集要項でご確認ください。数学・情報・TOEIC・志望理由書・面接という複数の準備を同時並行で進める必要がある入試だからこそ、大学編入対策コースのような専門的な指導を活用しながら、出題範囲と自分の準備状況のズレを早い段階で確認しておくことも、有効な選択肢の一つです。
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