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東京科学大学情報理工学院の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

東京科学大学情報理工学院の編入試験を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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東京科学大学情報理工学院の編入試験とは、高等専門学校または日本の短期大学を卒業(見込みを含む)した人が、情報工学系の第3年次相当に入学するための選抜です。2024年10月に旧・東京工業大学と旧・東京医科歯科大学が統合して発足した東京科学大学のうち、理工学系(旧・東京工業大学)が実施する「学士課程編入学試験」の一区分にあたり、大岡山キャンパスで実施されます。選抜は調査書、数学・物理・化学の学力検査、面接、TOEIC L&RまたはTOEFL iBTの外部試験スコアを組み合わせて行われます。情報系志望でも数学・物理・化学の3科目が課される点が特色です。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項と過去2年分の入学者選抜実施結果を一次情報として、募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率・面接や志望理由の準備までを具体的に整理します。

東京科学大学情報理工学院には、第3年次相当で編入学できる情報工学系と、第2年次相当で編入学できる数理・計算科学系の2つの系があります。本記事は3年次編入となる情報工学系の一般入試を中心に扱い、あわせて同じ学院内にある数理・計算科学系の位置づけにも触れます。募集要項に明記されている事実を土台に構成していますので、年度によって変わりうる日程や金額は、出願前に必ず最新の募集要項でご確認ください。

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目次

東京科学大学情報理工学院の編入学(3年次編入)の概要

東京科学大学は、2024年10月1日に旧・東京工業大学と旧・東京医科歯科大学が統合して発足した国立大学です。大学全体は理工学系(旧・東京工業大学)と医歯学系(旧・東京医科歯科大学)の2つの系統で構成され、情報理工学院は理工学系に置かれる6学院(理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院)のひとつにあたります。編入学試験の入試課は理工学系専用で医歯学系とは窓口が別です。試験会場も理工学系の編入学試験はすべて大岡山キャンパスで実施され、問い合わせ先は「(理工学系)入試課大学入試グループ」に一本化されています。

大岡山キャンパスは東京都目黒区大岡山2-12-1にあり、東急目黒線・大井町線の大岡山駅から徒歩圏内という都心アクセスの立地です。試験会場は目黒区大岡山にある大岡山キャンパスです。学力検査・面接とも大岡山キャンパスで実施され、試験場の詳細は後日通知されるとされているため、遠方から受験する場合は交通手段と所要時間を早めに確認しておくと当日の移動計画が立てやすくなります。

情報理工学院学士課程のアドミッション・ポリシーでは、「よりよい情報化社会を築くために必要となる情報理工学に関する幅広い知識と柔軟で広い視野を持った人材の育成」を目指すとしたうえで、数学や理科に関する十分な基礎学力を有する人、数理科学に興味を持ちコンピュータの仕組みや活用法に興味を持つ人、情報理工学の知見を活かし情報化社会の発展に貢献したいという志を有する人、という3つの資質・能力を求める人材像として掲げています。この3点は面接や志望理由書で語る内容の土台になります。数学・理科の基礎学力を重視する姿勢は、編入学試験で数学・物理・化学の3科目が共通して課されることとも整合しています。

東京科学大学全体としても、理工学系の教育理念で「確かな専門力、豊かな教養力、コミュニケーション力、加えてこれら修得した知識や技能等を統合し活用できる多様な展開力」を掲げ、学士課程では「基盤的な専門力、並びに、幅広い教養、そして、論理的に表現できる力」を身につけた人材を養成するとしています。大学全体のアドミッション・ポリシーと学院別の人材像は重ねて確認します。情報理工学院志望者は、学院別の3つの資質に加えて、この大学全体の方針も踏まえて志望理由を組み立てると一貫性が出ます。

大学のコアバリューでは「常識や型にとらわれず、あらゆる知と技術を探求し、自在に融合させる」ことや「自らの在り方をつねに問い続け、果敢に変革し続ける」ことが掲げられています。コアバリューは志望理由書や面接の表現にも応用できます。情報理工学院・情報工学系の志望理由を語る際、こうした大学全体の理念と、自分が高専・短大でどのように学び、なぜ編入後にその学びを発展させたいのかを結びつけて説明できると、単に「有名だから」という動機にとどまらない説得力が生まれます。

情報理工学院の2つの編入学系(情報工学系と数理・計算科学系)

募集要項の「募集人員」の表では、情報理工学院に情報工学系(第3年次相当)と数理・計算科学系(第2年次相当)の2つの系が示されています。本記事が扱う3年次編入は情報工学系が対象です。数理・計算科学系は1年早い第2年次相当での受け入れとなり、卒業までに要する在学期間の考え方も異なります。同じ情報理工学院でも編入学年次と卒業要件が系によって違うため、出願時にどちらの系を志望するのかを明確にしておく必要があります。

卒業要件を見ても両系の違いは明確です。募集要項では、情報理工学院のうち数理・計算科学系及び環境・社会理工学院建築学系のみ3年以上の在学が必要とされ、それ以外(情報工学系を含む)は2年以上の在学が卒業要件とされています。情報工学系は2年以上の在学が標準的な卒業要件です。編入学の際、高専・短大での学修は成績証明書とシラバスに基づいて単位認定されますが、これまで学んだ分野と大きく異なる系に編入した場合は認定される単位が少なくなり、3年次相当編入学であっても2年間では卒業できない場合があるとも注記されています。志望する系を誤ると在学期間の想定がずれるため、募集要項の表で系名を必ず確認してください。

卒業には所定の単位修得に加えて「学士特定課題研究及び学士特定課題プロジェクトの審査に合格すること」が要件として明記されています。卒業には研究・プロジェクト型の課題審査も課されます。これは講義の単位を積み上げるだけでなく、自ら課題を設定して取り組む研究・プロジェクト型の学修を経て卒業を認定する仕組みで、編入学生も入学後にこの審査に合格する必要があります。編入前の学びと編入後の専門課程をどうつなげるかを早い段階から意識しておくと、入学後の学修計画も立てやすくなります。

編入学時期と学院共通の選抜方針

編入学の時期は2027年4月1日です。東京科学大学は教育課程に年次を定めていないため、「年次相当編入」という呼び方が用いられ、情報工学系は「第3年次相当」という位置づけになります。年次を固定しないため「相当」という表現が使われます。大学全体の選抜方針は「幅広く多様な人材を確保するため、複数の試験及び日程の入試を実施する」こと、選抜方法は「学力検査、面接、書類審査などによる試験のいずれかを又は組み合わせて行い、本学で学修するに足る学力又は適性があるかを測る」ことと定められており、編入学試験はこの方針のもとで実施される選抜のひとつにあたります。

理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院・生命理工学院・環境・社会理工学院の6学院が編入学試験を実施しますが、一般入試を行うのはこの6学院すべてで、生命理工学院だけは学校長の推薦が必要な特別入試も別枠で実施します。情報理工学院は一般入試のみが対象で特別入試の枠組みはありません。特別入試(生命理工学院)は6月下旬に面接のみで実施される別日程の選抜であり、情報理工学院・情報工学系を志望する場合はこの特別入試を選択できない点に注意してください。

東京科学大学理工学系の編入学試験を実施する6学院

令和9年度募集要項の「募集人員」の表を学院ごとに整理すると、同じ編入学試験でも学院・系によって編入学年次相当が異なることが分かります。学院によって第2年次相当と第3年次相当が混在しています。情報理工学院・情報工学系を検討する際は、隣接する学院がどのような系構成になっているかを合わせて把握しておくと、併願や併せて検討する系を考えるときの手がかりになります。

学院編入学年次相当
理学院数学系第2年次相当
物理学系第2年次相当
化学系第3年次相当
地球惑星科学系第2年次相当
工学院機械系第3年次相当
システム制御系第3年次相当
電気電子系第3年次相当
情報通信系第3年次相当
経営工学系第3年次相当
物質理工学院材料系第3年次相当
応用化学系第3年次相当
情報理工学院数理・計算科学系第2年次相当
情報工学系第3年次相当
環境・社会理工学院建築学系第2年次相当
土木・環境工学系第3年次相当
融合理工学系第3年次相当
生命理工学院生命理工学系第3年次相当

この表からも分かるとおり、第3年次相当編入学の枠は工学院の5系、物質理工学院の2系、情報理工学院の情報工学系、環境・社会理工学院の2系、生命理工学院の1系という広がりを持っています。情報工学系は第3年次相当編入学枠のひとつです。一方で理学院の大半の系、情報理工学院の数理・計算科学系、環境・社会理工学院の建築学系は第2年次相当となっており、同じ一般入試の枠組みでも編入学後に必要な在学期間の前提が異なります。志望する系を選ぶ際は、系名だけでなく編入学年次相当まで確認することが欠かせません。

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募集人員・出願資格

東京科学大学理工学系の学士課程編入学試験(一般入試)の出願資格は、令和9(2027)年度学生募集要項で次の2区分に限定されています。高等専門学校や短期大学以外の出身者、たとえば専修学校の専門課程修了者や4年制大学の在学者は、入試FAQでも明確に「出願資格はない」とされています。出願資格は高専・短大の卒業(見込み)者に限られます。まず自分がこの2区分のいずれかに該当するかを確認することが出発点です。

  1. 高等専門学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
  2. 日本の短期大学を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者

※高等専門学校及び短期大学は、学校教育法により定められたものを指すと注記されています。専修学校の専門課程を修了(修了見込み)の場合や、4年制大学に在学している場合は、この2区分のいずれにも該当せず出願できません。専修学校修了者と4年制大学在学者は出願資格の対象外です。自分の出身校・在籍校がどちらに当たるか迷う場合は、自己判断せずに(理工学系)入試課大学入試グループへ確認することをおすすめします。

募集人員は「4学院合計20人」――情報理工学院単独の内訳は非公表

募集人員の表では、工学院、物質理工学院、情報理工学院、環境・社会理工学院の4学院で合わせて20人を募集すると示されています。情報理工学院単独の募集人員は公式に示されていません。情報工学系・数理・計算科学系を含む情報理工学院の各系ごとの内訳は公表されておらず、4学院・複数の系にまたがる合計枠として運用されている点に注意が必要です。選考の結果によっては、合格者数が募集人員に満たない場合があるとも明記されています。

項目令和9年度募集要項(情報理工学院・一般入試)の内容
募集する系情報工学系(第3年次相当)、数理・計算科学系(第2年次相当)
募集人員工学院・物質理工学院・情報理工学院・環境・社会理工学院の4学院で合計20人(内訳非公表)
出願資格高等専門学校卒業(見込み)、または日本の短期大学卒業(見込み)
編入学時期2027年4月1日(第3年次相当)
出願期間2026年7月8日(水)〜7月10日(金)必着
試験期日2026年8月26日(水)・27日(木)
合格者発表日2026年9月8日(火)
入学検定料30,000円

出願資格の2区分と単位認定の考え方

出願資格に大学在学者向けの区分がないことは、東京科学大学の編入学試験の大きな特徴です。多くの国公立大学の編入学試験では大学在学者にも門戸が開かれていますが、東京科学大学理工学系の一般入試は高専・短大出身者に限定されています。大学2年在学からの編入という選択肢は用意されていません。高専生・短大生のうち、東京科学大学への編入を検討している人は、この出願資格をまず満たしているかどうかを確認してください。

編入学後の単位認定については、高等専門学校及び短期大学における学修を、東京科学大学における授業科目の履修とみなして単位認定を行うと定められています。認定は成績証明書及びシラバスの内容に基づき、東京科学大学の授業科目の内容に照らして行われます。単位認定は成績証明書とシラバスの照合で決まります。今まで学んだ分野と全く異なる分野の系に編入学した場合は認定できる単位が少なくなるとも注記されており、情報系以外の高専学科・短大学科から情報工学系を志望する場合は、単位認定の見通しも含めて早めに情報収集しておくと安心です。

出願資格を満たしているかどうかの判断に迷うケースとして、高専の学科名が情報系そのものではない場合や、短期大学の学科区分が募集要項の表現と一致しない場合が想定されます。学科名が一致しない場合は自己判断せず問い合わせます。募集要項では出願資格に関する疑問は(理工学系)入試課大学入試グループへ問い合わせるよう案内されており、出願資格審査が必要なケースに該当するかどうかも含めて、出願期間より前の早い段階で確認しておくことが望ましい進め方です。

出願前チェックリストの考え方

出願資格に加えて、卒業(見込)証明書や成績証明書といった出身学校長作成の書類は発行に日数がかかることが少なくありません。証明書の発行依頼は出願準備の最初期に着手します。出願期間が2026年7月8日から10日までの3日間(必着)と短いことを踏まえると、募集要項が公開される5月中旬ごろの時点で、出願資格の該当区分・必要書類・英語外部試験のスコア取得状況をリスト化しておくと、出願直前になって慌てる事態を避けやすくなります。学校によっては証明書の発行に学校側の事務手続き期間が必要なため、出身校の窓口にも早めに相談しておくと安心です。

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試験科目と配点

入学者選抜方法は、調査書、学力検査、面接及び英語外部試験のスコアによって行うと定められています。学力検査は数学・物理・化学の3科目で、いずれの学院・系を志望する場合でも共通の内容です。学力検査は数学・物理・化学の3科目で全学院共通です。募集要項には「学力検査において実施される科目を1科目でも受験しなかった者は、不合格とします」と明記されており、情報工学系志望であっても化学を含む3科目すべての受験が合格の前提条件になります。

科目等内容(募集要項記載)試験時間
数学微分積分学、線形代数学9:30〜11:30(120分)
物理力学、電磁気学、熱力学又は波動13:00〜14:30(90分)
化学物理化学、無機・分析化学、有機化学15:00〜16:30(90分)
面接個人面接。志望する系における専門的な知識を問うことがある8月27日 10:00〜(系により異なる場合あり)

数学・物理・化学の出題範囲(募集要項記載の単元)

学力検査の内容として募集要項に明記されているのは、数学が微分積分学・線形代数学、物理が力学・電磁気学・熱力学又は波動、化学が物理化学・無機分析化学・有機化学という単元名です。3科目とも単元名までが公式に示されています。これらは大学初年次から2年次前半で学ぶ標準的な理工系基礎科目にあたり、情報工学系を志望する場合でも、コンピュータサイエンス寄りの専門科目ではなく、理学・工学共通の基礎科目が試験範囲になっている点が特徴です。

面接については「志望する系における専門的な知識を問うことがある」とだけ記載され、具体的な出題形式までは公表されていません。面接内容の詳細は公表されておらず対策は間接的に行います。建築学系(環境・社会理工学院)の受験者には設計製図の作品持参が指示されていますが、情報工学系についてはそうした持参物の指定はなく、口頭でのやり取りが中心になると考えられます。

英語外部試験スコアの提出条件

英語は学力検査として実施されず、TOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアシートの提出によって評価されます。2025年1月31日付の予告文書によれば、2027年度学士課程編入学試験(2026年度実施)から英語の筆記試験を廃止し、外部試験スコアに代替するとされており、令和9年度募集要項の学力検査の時間割にも英語の枠は設けられていません。英語は筆記試験ではなく外部スコアで評価される方式に切り替わりました

スコアシートは、2025年4月1日以降に受験したTOEIC L&Rのデジタル公式認定証、またはTOEFL iBT(Home Edition含む)のオンラインスコアレポートのいずれかをアップロードする形で提出します。TOEIC-IP、TOEFL-ITPなど団体受験制度で取得したスコアは対象外とされています。団体受験のスコアは提出書類として認められません。TOEFLのスコアはETS(Educational Testing Service)から本学へ直送する方法も認められており、その場合はDIコード「D992」を使用し、直送手配が完了していることが分かる書類をアップロードする必要があります。一般入試の出願書類一覧ではこのスコアシートが「任意」と明記されておらず、生命理工学院の特別入試の書類一覧で英語スコアが「(任意)」と注記されているのとは対照的な扱いになっています。

選抜要素の位置づけと対策の優先順位

選抜方法が「調査書、学力検査、面接及び英語外部試験のスコアによって行う」と定められている以上、当日の学力検査だけで合否が決まるわけではありません。4つの評価要素はそれぞれ準備すべき時期が異なります。学力検査(数学・物理・化学)と面接は8月の試験当日に測られる要素である一方、英語外部試験のスコアと調査書は出願までに積み上げておく要素で、当日の頑張りだけでは挽回できません。この2種類の要素を分けて考えると、いつ何に着手すべきかが整理しやすくなります。

募集要項には各要素の配点比率までは数値として示されていません。配点の内訳は非公表のため特定科目に偏った対策は避けます。学力検査が3科目に分かれて相応の時間を割いて実施されることを踏まえると、数学・物理・化学のいずれにも一定の比重が置かれていると考えるのが自然です。特定の科目だけに偏らず、英語スコア・面接を含めた4要素すべてで及第点を確保する方針が現実的な対策の進め方になります。

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日程・スケジュール

令和9(2027)年度学生募集要項に示された一般入試の日程は、出願期間が2026年7月8日(水)から7月10日(金)まで(必着)、試験期日が8月26日(水)・27日(木)、合格者発表日が9月8日(火)です。出願は7月上旬、試験は8月下旬というスケジュールです。Web出願サイトでの出願情報の登録は7月6日(月)午前9時から可能で、入学検定料の支払受付期間は7月1日(水)から7月10日(金)までとなっています。

手続き日程(令和9年度)補足
Web出願登録開始2026年7月6日(月)9:00〜受験生サイトからWeb出願サイトへアクセス
検定料支払受付期間2026年7月1日(水)〜7月10日(金)E-支払いサイトで30,000円を納入
出願期間2026年7月8日(水)〜7月10日(金)出願書類は必着。書留・速達で郵送、持参不可
学力検査(数学・物理・化学)2026年8月26日(水)9:10までに集合。大岡山キャンパス
面接2026年8月27日(木)10:00〜集合時刻は志望する系により異なる場合あり
合格者発表2026年9月8日(火)12時頃受験生サイトにPDF形式で掲載。電話・メール問い合わせ不可
入学手続2027年2月上旬に通知、締切2027年3月15日(月)入学料282,000円、前期授業料317,700円(予定)

出願書類一覧と出願の流れ

出願完了には、インターネット上での出願情報登録と検定料納入だけでなく、出願期間中に出願書類が大岡山キャンパス入試課に到着していることが必要です。Web登録と検定料納入だけでは出願は完了しません。募集要項に示された出願手続の流れは次のとおりです。

  1. インターネット上での出願情報の登録(受験生サイトからWeb出願サイトへアクセス)
  2. 顔写真データのアップロード
  3. 入学検定料(30,000円)の支払い(E-支払いサイトで手続き)
  4. 志願票等の印刷
  5. 志願票等の郵送(書留・速達。大岡山キャンパス入試課への持参は認められない)
  6. 出願受理後、Web出願サイトで受験票を表示(登録メールアドレス宛に通知)
  7. 受験票をダウンロード・印刷し、試験当日に持参

出願書類の到着有無についての問い合わせには一切応じないとされているため、書留の受領証に記載された引受番号を使い、各自で郵便追跡システムを確認する必要があります。出願書類の到着確認は自分で郵便追跡システムを使って行います。締切間際の投函は到着遅延のリスクがあるため、必着の出願期間には余裕をもって書類を発送することが重要です。

入学検定料30,000円の支払いはE-支払いサイトで行い、コンビニエンスストアで支払う場合は「入学検定料・選考料取扱明細書」のアップロードが、コンビニエンスストア以外で支払う場合はE-支払いサイトの「申込内容照会」から受付番号と生年月日を入力した照会結果のアップロードが、それぞれ求められます。支払い方法によってアップロードする証跡書類が異なります。国費外国人留学生は入学検定料が不要とされていますが、その場合も国費外国人留学生であることを証明できる書類のアップロードが必要です。自然災害で被災した場合の検定料免除制度も設けられているため、該当する可能性がある場合は出願期間前に入試課へ相談してください。

提出物提出方法留意事項
志願票郵送・システムWeb出願サイトで入力し片面印刷のうえ郵送
顔写真データシステムカラー・上半身・脱帽・正面・無背景・無加工、出願前3か月以内撮影
英語外部試験スコアシートシステム2025年4月1日以降のTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコア
入学検定料(30,000円)システムE-支払いサイトで納入。国費外国人留学生は不要
調査書(厳封)郵送出身学校長作成。高専編入者は在籍高校の成績証明書も別途提出
成績開示用封筒(希望者のみ)郵送長形3号封筒、460円分切手(簡易書留)。令和8年12月までに送付予定

試験当日・合格発表・入学手続の流れ

試験は大岡山キャンパスで実施され、8月26日は9時10分までに集合し、数学(120分)・物理(90分)・化学(90分)を1日で受験します。翌27日は面接が10時から行われますが、開始時刻は志望する系により異なる場合があるため、当日の案内を必ず確認してください。試験は2日間に分かれ数学・物理・化学と面接を実施します。合格者発表は9月8日12時頃で、受験生サイトにPDF形式で掲載される方式です。電話・メールでの合否問い合わせには一切応じないと明記されています。

入学手続については2027年2月上旬に通知が送付され、締切は2027年3月15日(月)です。入学時の必要経費として、入学料282,000円(予定)、前期分授業料317,700円(年額635,400円予定)が示されています。入学関連費用は在学中の改定で変わる可能性があります。在学中に授業料改定が行われた場合は、在学生に適用する額がその都度公示されるとも注記されているため、入学後も学費関連の公示は継続して確認しておく必要があります。

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倍率・難易度

東京科学大学は編入学試験の系ごとの志願者数・受験者数・合格者数を、学士課程(理工学系)編入学等実施結果として毎年公表しています。情報工学系の実績データは年度別に公表されています。ここでは、直近2年分(令和7年度・令和8年度)に公表された情報工学系(第3年次相当・一般入試)の数値を整理します。令和9年度(2027年度入学)の結果は、2027年4月以降に受験生サイトで公表される予定です。

年度(入学年度)志願者数受験者数合格者数入学手続者数実質倍率(受験者数÷合格者数)
令和7年度(2025年度入学・2024年8月試験)10名8名3名3名約2.7倍
令和8年度(2026年度入学・2025年8月試験)5名4名3名3名約1.3倍

同じ資料では、情報理工学院内のもう一方の系である数理・計算科学系(第2年次相当)の実績も公表されています。令和7年度は志願者3名・受験者2名・合格者1名、令和8年度は志願者3名・受験者3名・合格者2名でした。数理・計算科学系も志願者は一桁台の小規模な選抜です。工学院・物質理工学院・情報理工学院・環境・社会理工学院の4学院合計では、令和8年度が志願者54名・受験者47名・合格者24名、令和7年度が志願者67名・受験者48名・合格者21名でした。情報工学系はこの4学院合計20人枠の中の一区分にあたります。

情報工学系の志願者・合格者数の推移をどう読むか

2年分のデータを見ると、情報工学系の合格者数はいずれの年度も3名で安定している一方、志願者数は令和7年度の10名から令和8年度の5名へと減少しています。合格者数が横ばいでも志願者数は年度で変動します。合格者数が固定的な人数を示しているわけではない点には注意が必要で、募集要項にも「選考の結果によっては、合格者数が募集人員に満たない場合があります」と明記されています。単年のデータだけで実質倍率を過度に一般化せず、複数年の傾向として捉えることが妥当です。

参考として、東京科学大学理工学系の一般選抜(前期日程、高校卒業者向け)の実質倍率は令和7年度が約3.5倍、令和8年度が約3.1倍で公表されています。編入学試験は一般選抜と募集規模も選抜方法もまったく別枠です。編入学試験は募集人員そのものが小さく、志願者数・合格者数の規模も一桁台から数十名程度であるため、一般選抜の倍率と単純に比較することはできません。編入学試験は高専・短大出身者という限られた層の中での選抜である点を踏まえ、母集団の性質が異なることを前提に難易度を捉える必要があります。

難易度をどう捉えるか

東京科学大学情報理工学院・情報工学系の編入学試験は、募集枠が4学院合計20人という狭い枠の中で、数学・物理・化学の3科目すべてで一定水準に達する必要がある選抜です。3科目すべてで基準に届くことが合格の前提です。1科目でも未受験なら不合格という規定は、逆に言えば得意科目に偏った準備では対応できないことを意味します。数学・物理・化学のいずれも標準的な理解を積み上げておくことが、難易度への現実的な向き合い方になります。

加えて、面接及び英語外部試験のスコアも選抜要素に含まれるため、学力検査の得点だけで合否が決まるわけではありません。学力検査に加え面接・英語スコアも合否に関わります。旧・東京工業大学時代から続く難関国立大学としての知名度もあり、志願者には高専・短大で理数系の基礎を相応に積み上げてきた層が集まりやすいと考えられます。倍率の数字だけでなく、3科目・面接・英語という複数の評価軸すべてで穴を作らない準備が求められます。

公表データの入学手続者数を見ると、令和7年度・令和8年度とも合格者数と入学手続者数が一致しており、情報工学系では合格辞退の発生が確認されていません。合格者はそのまま入学手続きに進む傾向がうかがえます。国立大学の編入学試験は複数校を併願するケースもありますが、情報工学系に限っては、合格した場合にそのまま進学を選ぶ受験者が多いと読み取れます。この傾向は、情報工学系を第一志望として本気で準備している受験者が中心であることの裏付けとも考えられます。

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科目別対策

情報工学系の編入学試験対策は、数学・物理・化学という3科目の理工系基礎科目と、TOEICまたはTOEFLの外部試験スコアを並行して準備する設計が基本になります。3科目の基礎固めと英語スコアの確保を並行して進めます。過去問が公式サイトで公開されていない前提のもと、募集要項に示された単元名を出発点に、標準的な教科書レベルの理解を確実にすることが土台です。

数学(微分積分学・線形代数学)の対策

数学の出題範囲は微分積分学と線形代数学です。微分積分学では、多変数関数の偏微分・重積分、級数、微分方程式の基礎までが典型的な出題範囲として想定され、線形代数学では、行列の基本演算、行列式、固有値・固有ベクトル、線形空間・線形写像といった単元が中心になると考えられます。微分積分学と線形代数学は大学基礎数学の二本柱です。試験時間は120分と3科目中もっとも長く配分されており、計算量の多い問題にも対応できるよう、標準的な問題集で計算の速度と正確性を鍛えておくことが有効です。

情報工学系を志望する場合、線形代数学は入学後のアルゴリズムやデータ構造、機械学習系の科目とも関連が深い分野です。線形代数学は入学後の専門科目にも直結する分野です。単なる計算処理だけでなく、行列の階数や線形写像の像・核といった概念的な理解も併せて固めておくと、面接で学びたい分野を語る際の説得力にもつながります。微分積分学についても、公式を暗記するだけでなく、多変数関数の極値問題や重積分の計算手順を、手を動かして繰り返し練習することが得点の安定につながります。

物理(力学・電磁気学・熱力学又は波動)の対策

物理は力学・電磁気学・熱力学又は波動という単元名が示されています。力学では質点・剛体の運動、エネルギー保存、運動方程式、電磁気学では静電界・磁界・電磁誘導、熱力学又は波動ではどちらか一方(または両方)の分野が扱われると考えられます。熱力学と波動のどちらが出るかは年度で変わり得ます。「熱力学又は波動」という表記からは、両分野を必ず併記して出題するとは限らないことがうかがえるため、どちらか一方に絞らず、両分野の基礎を一通り押さえておく方が安全です。

試験時間は90分で、力学・電磁気学に加えて熱力学又は波動のいずれかを含む構成が想定されるため、大問ごとの時間配分をあらかじめ決めておく練習も有効です。90分という時間配分を意識した演習が欠かせません。高専の物理カリキュラムでは電磁気学の学習が手薄になりやすい学科もあるため、自分の既習範囲を棚卸しし、手薄な分野があれば標準的な教科書に立ち返って基礎から積み直すことをおすすめします。

化学(物理化学・無機分析化学・有機化学)の対策

化学は物理化学・無機分析化学・有機化学の3分野が単元名として示されています。情報系志望であっても化学が必須科目である点は、この大学の編入学試験を検討するうえで見落としやすい注意点です。情報系志望でも化学対策を省略できません。物理化学では気体の状態方程式や熱力学量、反応速度、無機分析化学では周期表・元素の性質・酸塩基・酸化還元、有機化学では官能基ごとの反応が基礎的な柱になります。高専・短大のカリキュラムで化学の学習量が少なかった人ほど、早期から計画的に取り組む必要があります。

情報系の学科・コースに在籍する高専生・短大生は、化学の授業時間が機械系・化学系の学科に比べて少ない傾向があります。情報系学科は化学の授業時間が少ない傾向にあります。数学・物理の対策に比べて後回しにされがちな科目だからこそ、募集要項に単元名が明記されている以上は対策の対象から外さず、早い段階で高校化学から大学基礎化学までの範囲を通しで復習しておく計画を立てることが、3科目のバランスを保つうえで重要です。

英語外部試験(TOEIC・TOEFL)の対策

英語は当日の筆記試験ではなく、TOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアシート提出で評価されます。スコアの有効期限は入学年度の2年前の4月1日以降に受験したものとされ、2027年度編入学(2026年8月実施)の場合は2025年4月1日以降に受験したスコアが対象です。英語スコアは受験可能になった時点で早めに確保します。団体受験制度(TOEIC-IP、TOEFL-ITP等)のスコアは対象外である点にも注意してください。どちらの試験を選ぶかは、TOEICが受験機会の多さ、TOEFL iBTがHome Edition利用による受験のしやすさという特徴を踏まえ、自分の学習スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

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面接・志望理由書・過去問分析(出題予測)

東京科学大学情報理工学院の編入学試験では、面接が学力検査・英語外部試験スコアと並ぶ選抜要素として位置づけられています。過去問については、公式サイトでの無償公開は行われておらず、大岡山キャンパス入試課での配布という形がとられています。過去問は公式サイト非公開で入試課配布という形です。ここでは面接・志望理由の準備と、過去問の入手方法、募集要項から見た出題予測を整理します。

面接で問われること

面接は個人面接の形式で行われ、「志望する系における専門的な知識を問うことがある」と募集要項に明記されています。情報工学系の場合、アドミッション・ポリシーで示された「数理科学への興味」「コンピュータの仕組みや活用法への興味」「情報化社会への貢献意欲」という3つの観点が、面接での質問の背景になっていると考えられます。面接ではアドミッション・ポリシーの3観点が背景にあります。高専・短大でどのような情報系科目を学び、なぜ東京科学大学情報理工学院で学びたいのかを、自分の言葉で具体的に説明できるようにしておくことが重要です。

面接対策としては、志望動機、これまで学んできた内容、編入後に学びたい研究分野、卒業後の進路といった定番のテーマに加えて、数学・物理・化学の基礎を口頭で説明できる状態にしておくことも有効です。筆記で解ける知識を口頭でも説明できる状態にします。学力検査で扱われる単元の考え方を自分の言葉で述べられると、面接での専門的な質問にも落ち着いて対応しやすくなります。

志望理由書は提出必須ではないが準備しておくべき理由

令和9年度募集要項の出願書類一覧を見ると、一般入試では志願票・顔写真データ・英語外部試験スコアシート・入学検定料・調査書・成績開示用封筒・在留カード等が挙げられており、志望理由書は提出必須の書類として明記されていません。一般入試の出願書類に志望理由書は含まれていません。これは、志望理由書の提出をA4用紙2枚以内で求めている生命理工学院の特別入試とは異なる扱いです。

提出書類として求められていないとしても、志望理由を文章として整理しておく価値は変わりません。提出不要でも文章化しておくと面接の一貫性が高まります。面接で「志望する系における専門的な知識を問うことがある」とされている以上、なぜ情報工学系を志望するのか、これまでの学習歴と編入後に学びたい内容がどうつながるのかを、あらかじめ言葉にしておくことで、当日の受け答えに一貫性を持たせやすくなります。アドミッション・ポリシーの3つの観点(基礎学力、数理科学・コンピュータへの興味、情報化社会への貢献意欲)に自分の経験を重ねて整理しておくと、面接準備がそのまま志望理由の骨子になります。

過去問の入手方法(郵送請求の手順)

入試FAQによれば、編入学試験(一般入試)の過去問題は過去3年分まで配付されています。大岡山キャンパス入試課へ直接来訪すれば受け取れるほか、返信用封筒を送付することで郵送を依頼することもできます。過去問は来訪または返信用封筒での郵送請求で入手します。郵送を希望する場合は、角形2号の封筒に180円分の切手を貼付し、連絡先電話番号を記入したメモを同封したうえで、封筒表に「編入学過去問3年分請求」と朱書きし、大岡山キャンパス入試課宛てに送付します。海外への発送はできないため、日本国内在住の代理人による請求が必要です。

募集要項から見た出題予測

過去問が公式サイトで公開されていない以上、出題内容の詳細な予測には限界があります。ただし、募集要項には数学が微分積分学・線形代数学、物理が力学・電磁気学・熱力学又は波動、化学が物理化学・無機分析化学・有機化学という単元名が明記されており、これは大学初年次から2年次前半の標準的な理工系基礎科目に相当します。単元名から大学基礎レベルの内容が中心と読み取れます。断定はできませんが、これらの単元を体系的に学べる標準的な教科書・問題集で基礎を固めることが、過去問が手元にない段階での現実的な対策です。

科目募集要項記載の単元募集要項から想定される学習範囲(予測)
数学微分積分学、線形代数学多変数関数の微分積分、級数、行列と行列式、固有値・固有ベクトル
物理力学、電磁気学、熱力学又は波動質点・剛体の力学、静電界・磁界・電磁誘導、熱力学第一・第二法則または波動の基礎
化学物理化学、無機・分析化学、有機化学気体の状態方程式・反応速度、周期表・酸塩基・酸化還元、官能基ごとの反応

過去問を実際に入手できた場合は、この予測と照らし合わせて出題形式・答案の分量・頻出単元を確認し、単元名だけでは分からない実際の難易度感をつかむことが有効です。過去問入手後は単元名との照合で実際の難易度を確認します。過去問請求と並行して、募集要項に示された単元を一通り学習しておけば、過去問が届いてからの演習も効率よく進められます。

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併願戦略・内部リンク

東京科学大学情報理工学院の編入学試験は、出願期間が7月上旬、試験期日が8月下旬という日程です。国公立大学の高専・短大からの編入学試験の多くは6月から8月にかけて実施されるため、併願を検討する場合は各校の出願期間・試験日・入学手続期間が重ならないかを早めに確認しておく必要があります。出願期間と試験日の重複は早めに一覧化して確認します。募集要項は例年5月中旬ごろに公開される予定とされているため、志望校を複数検討している場合は、それぞれの公開時期もあわせてチェックしておくと出願計画が立てやすくなります。

併願校を検討する際は、東京科学大学の出願期間(7月8日〜10日)、検定料支払期間(7月1日〜10日)、試験日(8月26日・27日)、合格発表(9月8日)という4つの日付を軸に、他大学の同時期の日程を並べた一覧表を自分で作っておくと管理しやすくなります。4つの日付を軸に併願校の日程を一覧化しておきます。特に出願書類の郵送が必要な大学が複数ある場合、厳封の証明書をどの順番で発行依頼するかという段取りも、出願期間の早い大学から逆算して決めておくと出願漏れを防ぎやすくなります。

併願を検討するときの確認ポイント

東京科学大学情報理工学院の学力検査は数学・物理・化学という理工系基礎科目であるため、同じく高専・短大出身者を対象とする他の国立大学工学系の編入学試験と、対策範囲が重なる部分があります。理工系基礎科目が共通する大学は対策を共有しやすくなります。ただし、英語の扱い(外部試験スコアか筆記試験か)や専門科目の有無は大学ごとに異なるため、併願先の募集要項は個別に確認する必要があります。出願資格が高専・短大に限定されている点は多くの国立大学工学系編入学試験と共通していますが、4年制大学在学者を受け入れない点は東京科学大学理工学系の編入学試験に特徴的な条件です。

併願計画を立てる際は、出願書類の準備負荷も見込んでおくことが大切です。東京科学大学の一般入試では、出身学校長が作成した厳封の調査書やTOEIC・TOEFLのスコアシートなど、発行や取得に時間のかかる書類が複数求められます。厳封書類と英語スコアは複数校分をまとめて早めに準備します。英語外部試験のスコアは多くの大学の編入学試験で共通して活用できるため、質の高いスコアを一度確保しておけば、併願全体の準備効率を高められます。

編入対策の進め方と関連情報

東京科学大学情報理工学院の編入学試験は、数学・物理・化学という3科目の学力検査、英語外部試験のスコア、面接という複数の要素を、8月下旬の2日間の試験と、それ以前に積み上げる英語スコア・基礎学力の学習とに分けて仕上げる選抜です。独学で進めることも可能ですが、化学を含む3科目すべてで水準に届く準備を限られた期間で組み立てるには、編入対策の経験がある指導を活用する方法もあります。編入の全体像や他校との比較を体系的に理解したい場合は、大学編入とは完全ガイドで基礎から確認しておくと、4学院合計20人枠・3科目共通という東京科学大学理工学系編入学試験の位置づけも整理しやすくなります。東京科学大学は3科目共通の学力検査と英語スコアの二本柱です

数学・物理・化学の基礎固めや英語外部試験の対策を計画的に進めたい場合は、大学編入対策コースのように編入に特化した学習支援を検討するのも一つの選択肢です。同じく高専・短大出身者を対象とする国立大学の理工系編入を検討している方は、情報系の編入学試験を扱う電気通信大学情報理工学部の編入や、高専・短大限定という出願資格が共通する東北大学工学部の編入、専門科目の対策範囲を比較できる兵庫県立大学工学部の編入の記事もあわせて読み比べると、東京科学大学情報理工学院を軸にした志望校選びと併願戦略の判断材料が増えます。出願資格や試験科目が近い大学の記事と募集要項を突き合わせましょう

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よくある質問(FAQ)

東京科学大学情報理工学院の編入学は何年次に入学しますか。

情報工学系は「第3年次相当」での編入学です。東京科学大学は教育課程に年次を定めていないため「年次相当編入」という呼び方が用いられます。編入学の時期は2027年4月1日で、卒業要件としては2年以上の在学が基本ですが、既習分野と大きく異なる系に編入した場合は単位認定が少なくなり、2年間では卒業できない場合もあると募集要項に注記されています。

編入試験の出願資格にはどのようなものがありますか。

令和9年度募集要項の一般入試では、(1)高等専門学校を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者、(2)日本の短期大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者、のいずれかに限られます。専修学校の専門課程修了者や4年制大学の在学者は出願資格の対象外であることが入試FAQで明記されています。

編入試験の試験科目と英語の扱いを教えてください。

学力検査は数学(微分積分学・線形代数学)、物理(力学・電磁気学・熱力学又は波動)、化学(物理化学・無機分析化学・有機化学)の3科目で、全学院・全系に共通です。1科目でも未受験だと不合格になります。英語は筆記試験ではなく、TOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアシート提出で評価する方式に切り替わっています。

募集人員は情報理工学院で何人ですか。

情報理工学院単独の募集人員は公表されていません。工学院、物質理工学院、情報理工学院、環境・社会理工学院の4学院で合計20人を募集する形で示されており、情報工学系・数理・計算科学系を含む各系の内訳は公開資料に明記されていません。選考結果によっては合格者数が募集人員に満たない場合もあるとされています。

TOEICやTOEFLのスコアに条件はありますか。

スコアは入学年度の2年前の4月1日以降に受験したものが有効です。2027年度編入学(2026年8月実施予定)の場合は、2025年4月1日以降に受験したTOEIC L&RまたはTOEFL iBT(Home Edition含む)のスコアが対象です。TOEIC-IPやTOEFL-ITPなど団体受験制度で取得したスコアは対象外とされています。

編入試験の過去問は公開されていますか。

大学公式サイトでの無償公開は行われていません。入試FAQによれば、編入学試験(一般入試)の過去問題は過去3年分まで配付されており、大岡山キャンパス入試課への来訪、または返信用封筒(角形2号・180円切手貼付)を送付しての郵送請求のいずれかで入手できます。海外への発送はできないため、国内在住の代理人による請求が必要です。

合格者はどのくらいいますか。倍率はわかりますか。

情報工学系(第3年次相当・一般入試)の実績は、令和7年度が志願者10名・受験者8名・合格者3名、令和8年度が志願者5名・受験者4名・合格者3名と公表されています。実質倍率(受験者数÷合格者数)は令和7年度が約2.7倍、令和8年度が約1.3倍でした。合格者数は年度によって大きくは変わっていませんが、志願者数は年度で変動しています。

入学検定料や入学時の費用はいくらですか。

入学検定料は30,000円です。入学時の必要経費として、入学料282,000円(予定)、前期分授業料317,700円(年額635,400円予定)が令和9年度募集要項に示されています。在学中に授業料改定が行われた場合は、在学生に適用する額がその都度公示されるとされているため、入学後も学費関連の公示を確認しておくと安心です。

まとめ

東京科学大学情報理工学院・情報工学系の編入学試験は、高等専門学校または日本の短期大学の卒業(見込み)者を対象に、数学・物理・化学という3科目共通の学力検査と面接、TOEICまたはTOEFLの外部試験スコアを組み合わせて第3年次相当への編入学を判定する選抜です。募集人員は工学院・物質理工学院・情報理工学院・環境・社会理工学院の4学院で合計20人とされ、情報理工学院単独や情報工学系単独の内訳は公表されていません。出願資格の2区分と3科目共通の学力検査が最初の確認点です

準備の要は、微分積分学・線形代数学・力学・電磁気学・熱力学又は波動・物理化学・無機分析化学・有機化学という募集要項記載の単元を標準的な教科書レベルで固めること、TOEICまたはTOEFLのスコアを2025年4月1日以降という条件のもとで早めに確保すること、そして面接でアドミッション・ポリシーに沿った志望理由を語れるようにしておくことです。過去問は公式サイト非公開ですが、大岡山キャンパス入試課への請求で入手できる可能性があります。単元名を根拠にした基礎固めと早めの英語スコア確保が鍵です。志望理由書の提出は一般入試では必須とされていませんが、面接での受け答えに一貫性を持たせるためにも、志望理由を文章として整理しておく準備は早い段階から進めておくとよいでしょう。本記事の日程・金額は令和9年度募集要項に基づくため、実際の出願時には必ず最新の募集要項でご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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