ご質問やお問い合わせはお気軽に
専門学校から大学編入する方法|条件・対策・編入できる大学一覧とデメリットまで

「専門学校に入学したけれど、やっぱり大学の学位もほしい」「専門学校から大学編入は本当にできるのか」と迷っていませんか。結論から言うと、専門学校から大学編入は、条件を満たせば法律上正規に認められたルートです。学校教育法上、修業年限2年以上かつ総授業時数1,700単位時間(62単位)以上の専門課程を修了した(または修了見込みの)人には、大学への編入学資格が認められています。これは文部科学省の一次情報に基づく制度であり、一部の学校が独自に行っている特例ではありません。
さらに2026年4月1日には、令和6年に成立した学校教育法の改正法が施行され、こうした要件を満たす課程は「特定専門課程」として法律上明記されることになりました。専門士の称号や大学編入学資格が制度としてより明確になるタイミングであり、専門学校から大学編入を考えるなら今が情報を整理する好機ともいえます。
この記事では、専門学校から大学編入するための出願条件(専門士の要件)、実際に専修学校修了者を受け入れている大学の例、単位認定で注意すべき点、試験対策のポイント、そして見落とされがちなデメリットとその対策まで、順を追って解説します。「大学から専門学校への編入」という逆パターンについても触れますので、進路に迷っている方も参考にしてください。
専門学校から大学編入はできる?制度の基本と2026年施行の法改正
専門学校から大学編入は、学校教育法に基づく正規の制度です。大学入学資格(高校卒業など)を有する人が、修業年限2年以上かつ総授業時数1,700単位時間(62単位)以上の専修学校専門課程を修了した場合、大学への編入学資格が認められます。根拠となるのは学校教育法第132条(短期大学卒業者については第108条第7項、高等専門学校卒業者については第122条)で、文部科学省も「専門学校から大学への編入学について」という一次情報でこの仕組みを説明しています。
そもそも「編入学」とは、短期大学・高等専門学校・専門学校などを修了(または修了見込み)の人が、4年制大学の2年次や3年次に入学する制度です。1年次からの一般入試とは異なり、それまでに修得した単位の一部が大学側で認定され、残りの年次で不足分野を学びながら卒業を目指す形になります。大学編入とは何かについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
2026年4月施行の学校教育法改正で何が変わったか
令和6年6月14日に成立した学校教育法の一部を改正する法律(法律第50号)が、2026年4月1日に施行されます。この改正では、修業年限2年以上・修了に62単位以上を要する専門課程を「特定専門課程」と位置づけ、修了者に与えられる大学編入学資格と「専門士」の称号を法律上明記することになりました。これまでは告示や通知レベルで運用されていた仕組みが、法律の条文としてより明確になる形です。
あわせて、特定専門課程を置く専門学校には専攻科の設置が可能となり、一定の基準を満たす専攻科の修了者には大学院入学資格が付与される仕組みも整備されます。専門学校から大学編入、さらにその先の大学院進学まで、学び直しのルートが制度的に整理されつつある段階といえるでしょう。こうした制度改正の背景もあり、社会人の学び直しや、より専門性の高い研究を志す人が「専門から大学編入」を選ぶケースが増えています。
専門学校から大学編入するための条件|専門士と出願資格をチェック
専門学校から大学編入を目指すうえで、まず確認すべきなのが「専門士」の称号です。専門士は、次の3つの要件を満たした専門課程の修了者に付与されます。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 修業年限 | 2年以上であること |
| 総授業時数 | 1,700単位時間(62単位)以上であること |
| 成績評価・課程修了認定 | 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること |
この専門士付与課程の要件は、大学編入学が認められる課程の要件と概ね一致しています。つまり、専門士の称号が付与される課程の修了者は、原則として大学への編入学資格が認められると考えてよいでしょう。ただし、これはあくまで「大学入学資格(高校卒業など)を有すること」が前提となる点も忘れてはいけません。
高度専門士との違い(大学院入学資格)
似た名称に「高度専門士」がありますが、こちらは修業年限4年以上等の要件を満たし、文部科学大臣が認めた課程の修了者に付与される称号です。2005年(平成17年)の制度改正で創設されました。高度専門士の修了者には大学院入学資格が認められる一方、専門士(2年制課程など)は大学編入学資格という位置づけになります。目指す進路(大学編入か、大学院進学か)によって、在籍する課程の種類を確認しておく必要があります。
自分の学校・学科が対象か確認する方法
「専門学校 大学編入」を目指す際にまず行うべきなのが、自分の在籍する(または進学予定の)学科が専門士付与課程に該当するかどうかの確認です。確認方法としては次のようなものがあります。
- 在籍している専門学校の学生課・進路指導担当に「専門士付与課程か」を直接確認する
- 募集要項やパンフレットに記載された修業年限・総授業時数を確認する
- 志望する大学の編入学試験の募集要項にある出願資格欄で「専修学校専門課程修了者(見込含む)」の記載を確認する
夜間課程や短期課程など、修業年限や総授業時数の要件を満たさない課程では、専門士が付与されず、結果として大学編入ができない場合があります。出願前に必ず在籍校と志望大学の双方に確認することが大切です。なお、多くの大学では「修了見込み」の状態でも出願を受け付けているため、専門学校2年次の在学中に受験し、卒業と同時に大学に編入するのが一般的なパターンです。
専門学校から編入できる大学一覧|国公立・私立の実施例
「専門学校から編入できる大学一覧」を探している方も多いと思いますが、まず押さえておきたいのは、実施の有無や出願資格は大学・学部ごとに異なり、年度によっても変わり得るという点です。ここでは、専修学校専門課程修了者の受け入れを公式に明記している代表的な大学の例を紹介します。
| 大学 | 区分 | 専修学校修了者の扱い | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 筑波大学 | 国立 | 出願資格に明記 | 2026年度学群編入学(生命環境学群・理工学群・情報学群等)で専門士取得(見込)証明書が必要。原則3年次編入 |
| 京都工芸繊維大学 | 国立 | 出願資格に明記 | 3年次編入学試験を実施。英語はTOEICスコアで評価 |
| 日本大学 | 私立 | 出願資格に明記 | 経済学部・法学部・生産工学部等で編入学試験を実施 |
| 横浜国立大学 | 国立 | 学部ごとに要確認 | 経済学部・理工学部・都市科学部で編入学入試を実施 |
国公立大学の実施例
筑波大学は、令和8(2026)年度の学群編入学(生命環境学群・理工学群・情報学群)の募集要項において、出願資格の一つに「専修学校の専門課程(修業年限2年以上・その他文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者及び修了見込みの者」を明記しています。出願書類として学校長作成の「専門士」取得(見込)証明書の提出が必要で、編入年次は原則3年次(既修得単位等により2年次となる場合あり)とされています。募集人員や日程は年度により変わるため、最新の募集要項で必ず確認してください。
京都工芸繊維大学も3年次編入学試験を実施しており、出願資格に「専修学校専門課程修了者」を明記しています。英語力についてはTOEICスコアで評価する形式を取っている点が特徴です。横浜国立大学は経済学部・理工学部・都市科学部で編入学入試を実施していますが、専修学校修了者が具体的にどの学部で出願可能かは、学部ごとの募集要項で確認する必要があります。
私立大学の実施例と一覧の調べ方
私立大学では、日本大学が出願資格に「修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上の専修学校専門課程(専門士付与課程)修了者(見込含む)」を明記し、経済学部・法学部・生産工学部などで編入学試験を実施しています。関東の私立大学における編入学の実施状況は、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧の記事や日本大学の編入試験を解説した記事もあわせて参考にしてください。
「専門学校から編入できる大学一覧」は、募集停止や出願要件の変更が生じる可能性がある情報です。今回紹介した大学も含め、必ず志望年度の最新の募集要項で出願資格・実施学部・日程を確認してください。また、工学系の専門学校から工学部へ、というように、専門学校での学習分野と志望学部の関連性を求める大学もあるため、志望校選びの段階で分野の連続性も意識しておくとよいでしょう。
専門学校から大学編入する際の単位認定の仕組みと注意点
大学の卒業要件は、大学設置基準により124単位以上と定められています。編入学した場合、専門学校で修得した単位の一部が大学側で認定され、残りの単位を在籍期間中に修得することになります。ここで重要なのが、大学設置基準上、編入学時の単位認定は「編入学・転学等の場合を除き60単位を超えない範囲」という制限の対象外とされており、実際の認定単位数は各大学の裁量に委ねられているという点です。
一括認定方式と個別認定方式の違い
単位認定の方法には、大きく分けて「一括認定方式」と「個別認定方式」があります。
- 一括認定方式: 3年次編入であれば60単位程度をまとめて認定するなど、包括的に単位を認める方式
- 個別認定方式: 専門学校で履修した科目ごとに、大学の授業内容と照らし合わせて個別に単位を認定する方式
認定される単位数は大学によって差が大きく、60単位以上を認められる例もあれば、20〜30単位程度にとどまる例もあると言われています。この差は、専門学校での学習内容と志望学部の関連性、大学ごとの単位認定基準によって生じるため、一律の数値で語ることはできません。
単位認定で失敗しないための事前確認リスト
単位認定が少ないと、卒業までに必要な残り単位数が多くなり、大学が定める履修上限(CAP制)との兼ね合いで、2年間での卒業が難しくなる(卒業延期の)リスクが生じます。出願前に次の点を確認しておくことをおすすめします。
- 募集要項や大学窓口で、単位認定の方針(一括か個別か)を確認する
- 入学後の単位認定手続きの流れとタイミングを確認する
- 専門学校のシラバス・成績証明書など、認定審査に必要な書類を事前に準備しておく
- 専門学校の「授業時間数」と大学の「単位」の換算の考え方を理解しておく
単位認定は編入後の学習計画そのものを左右する重要な要素です。「専門学校から大学編入 デメリット」として語られることが多い卒業延期のリスクも、事前の情報収集次第である程度は回避できます。
専門学校から大学編入する方法・スケジュールと試験対策
専門学校から大学編入するための標準的な流れは、専門学校入学後、2年次の夏から冬にかけて編入学試験を受験し、専門学校卒業と同時に大学へ入学するというものです。ただし、試験日程は大学により大きく異なります。
国立・私立の日程の傾向
国立大学では、比較的早い時期に日程が組まれる例があります。たとえば筑波大学の2026年度学群編入学では、出願受付が令和7年6月2日〜6日、試験日が令和7年7月12日〜13日、合格発表が令和7年7月24日、入学が令和8年4月1日というスケジュールでした。私立大学は秋から冬にかけて実施する例など、大学ごとに日程は大きく異なります。2027年度以降の日程・出願資格は変更される可能性があるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
必要書類とTOEICなど外部スコアの準備
編入学試験の出願には、一般的に次のような書類が必要です。
- 出願資格を証明する書類(修了見込証明書、専門士取得(見込)証明書など)
- 専門学校の成績証明書
- 志望理由書
- TOEICなど外部英語試験のスコア(大学により必須の場合あり)
TOEICなどの外部スコアには、受験時期や有効期限の指定がある大学もあります。筑波大学の例では「令和5年6月以降に受験したTOEICまたはTOEFLのスコア」が求められていました。志望校が外部スコアを求める場合は、専門学校1年次のうちから前倒しでスコアを取得しておくと安心です。
併願戦略と社会人の出願パターン
編入学試験は一般入試と異なり実施時期が大学ごとにばらつくため、日程が重ならなければ複数校を併願することも可能です。また、専門学校をすでに卒業して専門士の称号を得ている社会人が、あらためて大学編入に出願するパターンも一般的です。情報収集は、志望大学の公式サイト・募集要項の確認に加え、オープンキャンパスへの参加や編入予備校の情報も活用するとよいでしょう。
試験科目の傾向|英語・専門科目・面接
専門学校から大学編入する際の試験科目は、多くの場合「英語+専門科目(または小論文)+面接」という構成です。一般入試に比べて科目数が少ないことが特徴で、その分、各科目の完成度が合否を左右しやすくなります。
英語試験の傾向とTOEICスコア提出型の増加
英語については、大学が独自に作成する試験を課す形式から、TOEICなど外部試験のスコア提出に切り替える大学が増えています。京都工芸繊維大学のように英語力をTOEICスコアで評価する例もその一つです。外部試験スコア提出型の大学を志望する場合、早い段階から目標スコアを設定し、専門学校の授業と並行して継続的に学習する必要があります。
専門科目の対策
専門科目試験では、志望学部の基礎となる分野(経済学部なら経済学の基礎、法学部なら法学の基礎、工学部なら工学の基礎科目など)が、大学1〜2年生レベルまで問われることが一般的です。専門学校のカリキュラムだけではカバーしきれない範囲も多いため、志望学部に応じた個別の対策が欠かせません。
志望理由書・面接の準備
編入学試験では志望理由書と面接がセットで課されることが多く、両者の一貫性が重要視されます。「なぜ専門学校での学びを経て、その大学・学部で学びたいのか」というストーリーを、2〜3か月程度かけて練り上げていくのが理想です。志望理由書の書き方について解説した記事もあわせて参考にしてください。専門学校の課題や資格取得の勉強と編入対策を両立させる時間管理も、合否を分ける大きな要素になります。
専門学校から大学編入に成功する人のパターンとメリット
専門学校から大学編入で結果を出している人には、いくつか共通する行動パターンが見られます。ここで紹介するのはあくまで再現性のある行動レベルの傾向であり、合格を保証するものではありません。
成功パターン1: 専門分野と連続性のある学部を選ぶ
ITやビジネス、バイオなど、専門学校で学んだ分野と接続する学部を志望すると、志望理由書や面接での説得力が格段に増します。学びの連続性を示せることは、編入学試験において大きな強みになります。
成功パターン2: 入学直後から英語を積み上げる
専門学校1年次のうちからTOEICなどの対策を始め、逆算スケジュールを組んでいる人は、2年次の受験期に余裕を持って専門科目や志望理由書に時間を割けます。英語を後回しにすると、専門学校の課題が忙しくなる2年次に負担が集中しやすくなります。
成功パターン3: 情報戦を制する
志望大学の窓口に問い合わせて過去問を入手し、出題傾向を分析することも重要な対策の一つです。専門学校の勉強(資格取得など)と編入対策の優先順位を明確にし、平日と週末で学習内容を使い分けるモデルを作っている人は、無理なく両立できている傾向があります。すでに専門学校を卒業した社会人が編入を目指す場合は、働きながらの学習ペース配分がカギになります。
専門学校から大学編入するメリット|学歴・就職・学び直し
専門学校から大学編入には、いくつかの明確なメリットがあります。
大卒資格を得られる可能性
高校卒業後に専門学校(2年制)へ進学し、3年次に大学へ編入した場合、単位認定が順調に進めば、ストレートで大学に進学した学生と同じ年数(合計4年程度)で大卒資格を得られる可能性があります。ただし、これは単位認定数や履修計画次第であり、必ずしも全員に当てはまるわけではない点に注意してください。
科目数が少なく再挑戦しやすい
編入学試験は一般入試に比べて科目数が少ないため、一般入試で希望の大学に届かなかった人が、専門学校を経由して国公立大学に再挑戦するルートとしても位置づけられています。
専門スキルと学位の掛け合わせ
専門学校で身につけた実務スキルに、大学での学問的な裏付けが加わることは、大きな差別化要素になります。大卒資格が条件となる求人への応募、大学院進学、公務員試験の受験区分など、進路の選択肢を広げられる点もメリットです。
専門学校から大学編入するデメリットと対策
「専門学校から大学編入 デメリット」という検索意図に正面から答えると、主に次の3点が挙げられます。それぞれの対策とあわせて確認しましょう。
デメリット1: 単位認定が少ないと卒業延期リスクがある
単位認定数が少ない大学に編入した場合、残り2年間で修得すべき単位数が増え、履修上限(CAP制)の関係で2年間での卒業が難しくなることがあります。対策としては、出願前に志望大学の単位認定実績・方針を問い合わせ、認定単位数が多い(認定に前向きな)大学を選択肢に入れることが有効です。
デメリット2: 編入直後に就職活動が始まる
3年次編入の場合、編入直後の時期が大学生の就職活動開始時期(3年生後半以降)と重なり、準備期間が短くなりやすいというデメリットが指摘されています。対策としては、編入前の専門学校在学中から業界研究やこれまでの学びの棚卸し(ガクチカの整理)を進めておくことが挙げられます。
デメリット3: 対策の負担・情報の少なさ・費用
専門学校の課題や資格取得の勉強と編入対策を両立する負担、そして一般入試に比べて情報が少なく対策のノウハウが手に入りにくい点も課題です。対策としては、専門学校1年次から計画的に学習を始め、外部スコアなど時間のかかる要素を早めに片付けておくことが有効です。また、専門学校2年間に加えて大学2年間分の学費がかかるため、総額は事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。具体的な金額は学校ごとに異なるため、各校の学費情報で確認してください。友人関係が編入先で一から築き直しになる、履修が個別対応になり孤立感を覚えるといったソフト面の負担についても、事前に把握しておくと心の準備がしやすくなります。編入のデメリットをより広い視点から整理した大学編入のデメリットは何かを解説した記事もあわせてご覧ください。
大学から専門学校へ編入はできる?逆パターンと成功への準備
「大学から専門学校 編入」という逆のパターンを検討する方もいますが、専門学校側には大学のような法令上の「編入学」制度が一般に整備されていません。多くの場合、大学から専門学校へ進む場合は原則として1年次からの新規入学という扱いになります。一部の専門学校が独自に単位認定や途中年次からの入学を行っている可能性はありますが、これは各校の個別の制度によるため、志望する専門学校に直接確認する必要があります。
また、大学在学中に取得した単位が専門学校側で認定されるかどうかも、学校ごとの判断によるため一律には言えません。一つの現実的なルートとして、大学を中退して専門学校に入学し、専門士を取得したうえで、あらためて大学の3年次に編入するという「学び直しルート」も存在します。この場合、奨学金を利用している場合は、日本学生支援機構(JASSO)の「転学」手続きが必要になる点にも注意してください。
大学から専門学校への進路変更を考える際は、「手に職をつけたいのか」「学位を重視したいのか」という軸で自分の希望を整理し、年齢や学費の負担も踏まえて判断することが大切です。
専門学校から大学編入を成功させる準備と予備校・家庭教師の活用
専門学校から大学編入を独学だけで進めるのには限界があります。編入学試験は一般入試に比べて情報が少なく、過去問の入手経路も限られているうえ、志望理由書や専門科目の答案を客観的に添削してもらう機会、面接の練習相手も自力では確保しにくいのが実情です。
専門学校生ならではの時間制約と個別指導の相性
専門学校は実習や課題が多く、時間割の自由度が大学ほど高くない場合が多いため、決まった時間に通学する予備校よりも、すきま時間を活用できるオンライン個別指導との相性がよいケースがあります。自分のペースで英語対策・専門科目対策・志望理由書の添削を進められる点は、時間が限られる専門学校生にとって大きな利点です。
予備校・指導サービスを選ぶ際のチェックポイント
- 編入学試験に特化した指導実績があるか
- 志望学部の専門科目に対応できるか
- 志望理由書・小論文の添削回数は十分か
- 面接対策(模擬面接)の機会があるか
- 費用が学習内容・サポート範囲に見合っているか
学習計画の目安としては、出願の12か月前から情報収集と英語の底上げを始め、6か月前から専門科目対策を本格化し、直前期に志望理由書・面接対策を仕上げていくイメージが基本になります。無料相談や体験授業を活用して、自分に合った指導形態かどうかを見極めるのも一つの方法です。もちろん、合格を保証するものではなく、最終的には本人の努力が土台になりますが、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
よくある質問(FAQ)
専門学校1年生でも大学編入試験を受けられますか?
多くの大学は「修了見込み」での出願を認めています。2年制課程であれば、2年次に編入学試験を受験し、専門学校の卒業と同時に大学へ編入するのが一般的なパターンです。ただし、募集要項に記載された「修了見込み」の要件を必ず確認してください。
専門士の称号がなくても大学編入できますか?
大学編入学資格の実質的な要件は「修業年限2年以上かつ総授業時数1,700単位時間(62単位)以上」です。この要件を満たさない課程(一部の夜間課程・短期課程など)では専門士が付与されず、編入もできない場合があるため、在籍する(または進学予定の)学校に事前に確認することが必要です。
高度専門士と専門士は何が違いますか?
高度専門士は、修業年限4年以上等の要件を満たし文部科学大臣が認めた課程の修了者に付与される称号で、大学院入学資格が認められます。一方、専門士(修業年限2年以上の課程など)は大学編入学資格に対応する称号です。目指す進路(大学編入か大学院進学か)によって、在籍・進学する課程の種類を確認しておきましょう。
専門学校から国公立大学に編入できますか?
可能です。筑波大学(2026年度学群編入学の出願資格に専修学校専門課程修了者を明記)や京都工芸繊維大学など、専修学校修了者を受け入れている国立大学があります。ただし、大学・学部によって出願資格や実施の有無が異なるため、最新の募集要項の確認が欠かせません。
専門学校と違う分野の学部に編入できますか?
大学によります。分野を問わず受け入れる大学もあれば、専門学校での履修内容と志望学部との関連性を出願要件や単位認定の判断材料として求める大学もあります。志望理由の一貫性が問われやすい点にも注意が必要です。
編入後、2年間で卒業できますか?
単位認定数と大学の履修上限(CAP制)次第です。単位認定が少ない場合は、必要単位を消化しきれず卒業が延期になる可能性があります。出願前に、志望大学の単位認定方針や実績を確認しておくことが重要です。
まとめ|専門学校から大学編入は条件と情報収集がカギ
専門学校から大学編入は、学校教育法に基づく正規の制度であり、条件さえ満たせば十分に実現可能な進路です。最後に、この記事の要点を整理します。
- 専門学校から大学編入するには、修業年限2年以上かつ総授業時数1,700単位時間(62単位)以上の課程を修了(見込み含む)し、専門士の要件を満たす必要がある
- 2026年4月施行の学校教育法改正で、こうした課程は「特定専門課程」として法律上明記され、専門士・編入学資格がより明確になる
- 筑波大学・京都工芸繊維大学・日本大学など、専修学校修了者を受け入れる大学は国公立・私立ともに存在するが、可否や日程は大学・学部・年度によって異なるため必ず最新の募集要項で確認する
- 単位認定は大学の裁量によるため、認定方針・実績を出願前にチェックし、卒業延期のリスクに備える
- 試験は英語+専門科目+面接が典型で、専門学校在学中からの計画的な準備が合否を左右する
- 大卒資格・進路の広がりといったメリットの一方、単位認定・就活時期・対策負担といったデメリットもあり、対策を講じておくことが大切
- 大学から専門学校への編入には法令上の制度が原則なく、多くは1年次からの入学になる点にも注意する
専門学校から大学編入という選択肢は、学歴だけでなく、専門スキルと学問的な知識を掛け合わせられるという意味でも価値のあるルートです。ただし、出願資格・単位認定・試験内容は大学ごとに大きく異なるため、思い込みで進めず、志望校の最新の募集要項を必ず確認しながら準備を進めてください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
専門講師による個別指導をご希望の方は、大学編入対策コースの詳細をご覧ください。



