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神戸大学医学部の学士編入を徹底解説|出願資格・試験科目・倍率・対策まで

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神戸大学医学部の学士編入は、医学科以外の学部を卒業した方を対象に第2年次への編入学を認める制度で、募集人員は例年5名という狭き門です。直近3年間(令和6〜8年度)の公式データを見ると、1次受験者に対する最終合格者の実質倍率は約12.7〜15.4倍で推移しており、志願者数(84〜88名)を基準にした志願倍率は約17倍にのぼります。神戸大学 医学部 編入を目指すうえでまず押さえておきたいのは、第1次選考が「生命科学と英語の総合問題」という1科目の筆記試験と書類審査で構成され、物理・化学・数学は課されないこと、そしてTOEICやTOEFLなどの外部英語スコア提出が求められていないことです。

第2次選考では、出願者自身の研究内容と医師を志した経緯をパワーポイントで10分厳守のプレゼンテーションとして発表し、質疑応答を受ける形式が採用されています。この選抜設計からもわかる通り、神戸大学医学部の学士編入は「国際的に活躍できる優れた医学研究者の養成」を掲げた、研究者養成色の強い編入制度です。本記事では、令和9年度(2027年度入学)の最新公式募集要項に基づき、出願資格・試験科目・日程・倍率・費用・対策までを一つに整理しました。

文系出身の方や研究職・医療系の社会人の方、大学院在学中の方まで、神戸大学医学部編入を検討し始めた段階で知っておくべき情報を網羅しています。本記事内でご紹介する神戸大学医学部編入の合格体験記もあわせてご覧いただくことで、実際の準備プロセスのイメージがつかみやすくなるはずです。なお、募集要項の内容は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず大学公式の最新募集要項をご確認ください。

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目次

神戸大学医学部の学士編入とは|制度の目的と3つの特徴

医学科以外の学部卒業者に開かれた第2年次編入制度

学士編入とは、大学を卒業して学士号を取得した方を対象に、医学科の2〜3年次への編入学を認める制度です。神戸大学医学部医学科では、この学士編入を「学士入学(第2年次編入学)」という名称で実施しており、募集人員は5名です。第2年次への編入となるため、在学期間は最短5年となります。一般選抜で1年次から入学する場合と比べて在学期間が短縮される点は、社会人や大学院修了者にとって大きな魅力の一つです。

求める人材は「優れた医学研究者」

神戸大学医学部の募集要項には、この制度の目的として「生命科学の基礎知識を持ち医学科以外の学部を卒業した者に医学教育の門戸を開き、国際的に活躍できる優れた医学研究者を養成する」旨が明記されています。つまり、単に臨床医を育てることだけを目的とした制度ではなく、生命科学の基礎知識と専門分野の知識、そして高い倫理観を備えた研究者を育てることに重点が置かれています。この目的は、後述する出願書類の様式構成や第2次選考の内容にも色濃く反映されているため、志望理由を組み立てる際の軸として意識しておくとよいでしょう。

神戸大学ならではの3つの特徴

神戸大学医学部編入には、他大学と比較して際立つ3つの特徴があります。1点目は、第1次選考の筆記試験が「生命科学と英語の総合問題」1科目のみで、物理・化学・数学は課されないことです。準備すべき科目を絞りやすい設計といえます。2点目は、TOEICやTOEFLといった外部英語スコアの提出が求められていない点です。英語力は筆記試験の総合問題の中で評価されるため、外部試験対策と学士編入対策を並行して進める必要がありません。3点目は、第2次選考がパワーポイントを使った研究プレゼンテーションである点で、出願者の研究経験そのものを重視する選抜設計になっています。医学科卒業時には医師国家試験の受験資格が与えられるため、最短5年で医師を目指せるルートである点も押さえておきたいポイントです。学士編入制度そのものの全体像をより詳しく知りたい方は、医学部学士編入試験の基本を解説した記事もあわせてご参照ください。

神戸大学医学部編入の募集人員と出願資格

募集人員は5名(第2年次編入)で推移

神戸大学医学部医学科の学士編入における募集人員は5名です。令和6年度から令和9年度まで、この人数で一貫して募集が行われています。募集人員が少ないため、出願を検討する際は早めの情報収集と準備開始が欠かせません。

出願資格の4条件を確認する

出願資格は次の4項目のいずれかを満たすことが必要です。

資格区分内容
(1)大学を卒業した者、または令和9年3月に卒業見込みの者
(2)学校教育法第104条第7項に基づき、学位授与機構により学士の学位を授与された者
(3)外国において学校教育における16年の課程を修了し、学士の学位を取得した者、または取得見込みの者
(4)大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者

資格(1)には「令和9年3月卒業見込み」の者も含まれるため、現役の大学4年生であっても出願対象になります。資格(2)は高等専門学校の専攻科や短期大学専攻科の修了者など、学位授与機構を通じて学士号を得たルートの方が対象です。資格(3)は海外の大学を卒業した方が対象になります。特に注意したいのは資格(4)で、この区分に該当する場合は出願期間よりもかなり早い令和8年5月22日(金)までに、医学部学務課へ事前に申し出る必要があります。この点は見落としやすいため、該当する可能性がある方は早めに大学へ確認することをおすすめします。

文系出身・社会人・大学院在学中でも出願できるか

募集要項上、出身学部や年齢による制限は設けられていません。そのため文系学部出身者であっても出願資格自体は満たせます。ただし、この制度が「医学研究者の養成」を目的としている以上、出願書類や口述試験では自身の研究や学びをどう医学につなげるかを説明する力が問われます。文系出身の方は、卒業論文や業務での課題解決の経験を「研究」としてどう整理し伝えるかが準備の鍵になります。また、大学院に在学中の方も出願は可能ですが、合格して入学する場合には在籍している大学等を退学する必要がある点に留意してください。神戸大学の他学部・他学年での編入制度との違いが気になる方は、神戸大学の編入試験全体を解説した記事も参考になります。

神戸大学医学部編入の試験日程と出願手続き【令和9年度】

令和9年度(2027年度入学)の年間スケジュール

令和9年度入学(2027年度入学)の学士編入における主要日程は次の通りです。インターネット出願登録は令和8年7月1日(水)0:00から7月7日(火)17:00まで、必要書類の郵送も同期間内の必着となります。第1次選考(筆記試験)は令和8年7月31日(金)13:00〜15:00(120分)で、予備日として8月3日(月)が新たに設けられています。第1次選考の合格発表は令和8年8月21日(金)午前10時(予定)です。第2次選考(口述試験)は令和8年9月4日(金)10:00から実施され、予備日は9月8日(火)です。最終合格発表は令和8年9月24日(木)午前10時(予定)とされています。予備日の新設は令和8年度募集要項からの変更点の一つで、感染症や台風などによる不測の事態への対応と考えられます。

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インターネット出願と郵送の二段構え

出願手続きは、指定の出願サイト(https://e-apply.jp/ds/kobe-u/)でのインターネット出願登録と、必要書類の郵送の両方が必須です。どちらか一方が欠けても出願は受理されないため注意が必要です。郵送は書留・速達で、出願期間内必着となります。検定料は30,000円で、出願サイト上で支払う仕組みです。

出願書類の一覧と作成上の注意

出願にあたっては、入学願書・履歴書(出願サイト上で入力)に加えて、様式1「志望する理由」(1枚以内)、様式2「現在までの研究について」(1枚以内)、様式3「研究業績」(1枚以内)をPDF形式でアップロードします。顔写真データの提出も必要です。郵送書類としては、任意で提出できる推薦書(様式自由・2通以内)のほか、成績証明書・卒業(修了)証明書を厳封の状態で送付します。大学院に在学中または修了している場合は、大学院分の証明書も必要になる点を忘れないようにしましょう。証明書類は出身大学に発行を依頼してから届くまで時間がかかることが多いため、余裕を持って早めに取り寄せておくことが重要です。出願登録は完了後の修正ができない仕様のため、内容は事前に十分な確認を行ってから送信してください。

神戸大学医学部編入の試験科目と選抜方法

第1次選考=筆記試験(生命科学と英語の総合問題)+書類審査

神戸大学医学部編入の選抜は2段階で行われます。第1次選考は筆記試験と書類審査から構成され、筆記試験は「生命科学と英語の総合問題」1科目のみで、120分(13:00〜15:00)で実施されます。物理・化学・数学、小論文といった科目は課されません。第1次選考の合格者は募集人員の約3倍程度、つまり15名程度が予定されています。ここで重要なのは、第1次選考が筆記試験の点数だけで決まるわけではなく、様式1〜3の出願書類も審査対象に含まれるという点です。筆記対策と並行して、書類の完成度を高めることが1次通過の鍵になります。

「生命科学と英語の総合問題」という名称から、生命科学と英語が完全に独立した設問ではなく、英語で書かれた生命科学系の文章を読解させるなど、両者が融合した出題形式である可能性も考えられます。ただし、これはあくまで受験者の体験談レベルの情報であり、大学から出題形式の詳細が公表されているわけではないため、断定的な記述は避けるべきです。

第2次選考=口述試験(10分プレゼン+質疑応答)

第1次選考を通過すると、第2次選考として口述試験が行われます。内容は「出願者の最近の研究と医師を志すに至った経緯」について、パワーポイントを使用して10分厳守で口頭発表し、その後質疑応答を受けるというものです。使用するスライドデータは、指定された期日までに事前提出する必要があります。

配点非公開の中で何が評価されるか

筆記試験・口述試験ともに、配点や合格最低点は公表されていません。そのため「何点取れば合格」といった目安を示すことはできませんが、選抜の構造から見えるのは、科目数が絞られている分、1科目・1回の発表にかける準備の完成度がより重要になるということです。他大学ではTOEICやTOEFLのスコア提出を必須とするケースもありますが、神戸大学ではその負担がない代わりに、筆記と口述それぞれの内容で確実に実力を示すことが求められます。全国の医学部学士編入における科目パターンの違いを比較したい方は、医学部学士編入対策大全もあわせてご覧ください。

神戸大学医学部編入の倍率と難易度|直近3年の推移から読み解く

公式データで見る志願者数・合格者数(令和6〜8年度)

年度募集志願者1次受験1次合格2次受験最終合格入学
令和6年度58876151465
令和7年度58576151555
令和8年度58477151555

実質倍率(1次受験者数÷最終合格者数)は、令和6年度が約12.7倍、令和7年度が約15.2倍、令和8年度が約15.4倍と推移しています。志願者数を基準にした志願倍率(志願者数÷募集人員)で見ると約17倍に達します。

倍率の読み方と1次・2次それぞれの通過率

倍率の数字だけを見ると非常に高く感じられますが、内訳を段階ごとに分解するとより実態がつかめます。1次選考の通過率は76〜77名から15名程度で約19〜20%、2次選考の通過率は14〜15名から5〜6名程度で約33〜43%です。また、志願者数と1次受験者数の差(88名志願に対し76名受験など)から、出願はしたものの1次を実際には受験しない層が毎年8〜12名程度存在することがわかります。これは併願先の都合などによる離脱と推測されます。

難易度が意味すること

母集団には学部卒・大学院修士課程修了者・博士課程修了者・社会人研究職など、多様な背景を持つ層が含まれると考えられます。科目数が少ない分、1問・1発表あたりの重みが大きいことも難易度を押し上げる要因です。なお性別による有利不利は要項のデータからは見られず、令和8年度の最終合格者5名の内訳は男性2名・女性3名でした。また、入学辞退者などにより定員に満たない場合は、追加合格による欠員補充が電話連絡で行われる仕組みもあります。倍率は年度によって変動するため、出願を検討する際は必ず最新の募集要項で確認してください。

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神戸大学医学部編入に求められる人物像と対策の方向性

「医学研究者の養成」という選抜方針から逆算する

神戸大学医学部編入が掲げる目的、すなわち生命科学の基礎知識、専門分野の知識を医学に活かす構想力、高い倫理観と強固な目的意識、そして研究能力という要素は、そのまま選抜で評価される観点につながっていると考えられます。出願書類の様式2「現在までの研究について」・様式3「研究業績」が独立した様式として設けられていることからも、出願段階から研究歴を明確に説明できることが前提とされていることがわかります。第2次選考が研究プレゼンテーションである以上、「なぜ臨床医だけでなく研究医を志すのか」「なぜ神戸大学で医学研究を行いたいのか」を自分の言葉で語れることが重要になります。

研究歴が浅い場合の考え方

学会発表や論文といった明確な業績がない場合でも、卒業研究や業務上の課題解決のプロセスを「研究」として構造化して伝えることは可能です。背景・目的・方法・結果・考察という研究の基本的な流れに沿って自分の経験を整理し直すことで、研究業績が少ない場合でも説得力のある書類・プレゼンに仕上げることができます。実際に、薬学部出身で製薬企業の研究職として3年間勤務し、約6か月の準備期間で神戸大学医学部編入に合格した方の実例もあります。詳しい準備の流れは神戸大学医学部編入の合格体験記で紹介していますので、あわせてご覧ください。なお、こうした実例はあくまで一つのケースであり、「〜すれば必ず受かる」といった保証をするものではない点にご留意ください。

筆記試験・出願書類・口述試験の具体的な対策

過去問の入手方法と生命科学・英語の学習ロードマップ

神戸大学医学部編入の過去問は、郵送やWeb公開が行われておらず、医学部医学科(楠キャンパス)への来校閲覧のみで確認できます。閲覧できるのは最新の募集要項の前年度から遡って3年分で、複写・メモ・写真撮影はいずれも認められていません。閲覧時間は平日9時から17時(12時から13時を除く)で、事前予約は不要とされています。窓口は医学科教務学生係です。出題形式や分量、レベル感を肌で確かめる意味でも、受験を検討する段階で一度は閲覧しておく価値があるでしょう。

生命科学の学習は、まず高校生物の全範囲を土台として固め、その上で細胞生物学・分子生物学・生理学・生化学・免疫学といった大学教養レベルの内容へと積み上げていくのが基本的な流れです。編入試験対策用の教材(KALSの教材など)を活用する受験者が多いことは、合格体験記からもうかがえます。英語については、外部スコアの提出こそ不要ですが、筆記試験の総合問題の中で英語力が評価されるため、医学・生命科学系の英文に日頃から触れておく訓練が有効です。Nature誌やNEJM誌の平易な記事を読むといった学習法も、体験記の中で紹介されています。120分で1科目という時間配分を踏まえ、時間内に実力を出し切る戦略を練ることも欠かせません。文系出身者や初学者の準備期間は個人差が大きく一概には言えませんが、体験記の中には約6か月の集中的な準備で合格した例も見られます。

出願書類(志望理由・研究業績)の書き方

様式1「志望する理由」・様式2「現在までの研究について」・様式3「研究業績」は、いずれも1枚以内でパソコン作成しPDFで提出するという制約があります。限られた分量に内容を凝縮する編集力が問われる書類です。様式1では、募集要項が掲げる目的文と対応させながら、なぜ医師を志すのか、なぜ研究医志向の強い神戸大学を選ぶのか、入学後・卒業後にどう活動したいのかを明確に書くことが求められます。様式2では、研究の背景・目的・方法・結果・考察という流れを、専門家でない読み手にも伝わるよう整理します。この様式は第2次選考のプレゼンテーションの土台にもなるため、書類と発表内容の一貫性を意識してください。様式3では論文・学会発表・受賞などの業績を記載しますが、業績が少ない場合は卒業研究や技術報告、業務成果などを丁寧に言語化することが対策になります。推薦書は必須ではなく2通以内で、指導教員や上司など出願者について問い合わせ可能な方に依頼する形が想定されています。提出する場合は、依頼の時期やマナーにも気を配りましょう。これらの書類は第1次選考の審査対象になるため、筆記対策と並行して6月中には完成させておくスケジュール感を持つことが望ましいです。志望理由書の書き方についてさらに詳しく知りたい方は、志望理由書と面接試験に関する記事も参考になります。

口述試験(パワーポイントプレゼン)の対策

第2次選考は、令和8年度であれば9月4日10:00から実施され、パワーポイントによる10分厳守の発表と質疑応答という形式です。構成例としては、自己紹介と研究概要、研究の意義と自分の貢献、研究を通じて見えてきた医学への接続、医師を志した経緯、神戸大学で何をしたいかという流れで10分に時間配分する形が考えられます。ポイントは、「研究」と「志望動機」を一つのストーリーとしてつなげ、様式1・2で書いた内容との一貫性を保つことです。スライドは事前提出後の差し替えができない前提で、提出期限までに完成度を高めておく必要があります。作成上の注意点は1次選考合格者に個別に通知されるため、その内容に従って準備を進めてください。質疑応答では、研究の限界や再現性、なぜ今医学を志すのか、臨床と研究のバランスをどう考えるかといった、一般的な口述試験で問われやすい観点への備えが有効です。時間を計測しながらの模擆プレゼンや、専門知識のない相手を対象にしたリハーサル、想定質問リストの作成といった練習法が効果的です。2次選考の通過率は約33〜43%であり、1次選考を通過した後も油断できない水準であることがデータからもわかります。

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神戸大学医学部編入にかかる費用と合格後の手続き

受験〜入学までにかかる費用の全体像

項目金額
検定料30,000円
入学料282,000円
授業料(年額)535,800円(前期・後期各267,900円)

上記は令和8年度募集要項に基づく金額で、改定される可能性があります。出願を検討する際は最新の募集要項で必ず確認してください。このほか、試験場である楠キャンパス(神戸市中央区楠町7-5-1、JR「神戸」駅・神戸高速「高速神戸」駅から北へ徒歩15分、市営地下鉄「大倉山」駅から北へ徒歩5分)への交通費・宿泊費、予備校や教材にかかる費用は個人差が大きい部分です。第2年次編入で最短5年間在学する場合、授業料だけで単純計算すると535,800円×5年=約268万円に入学料を加えた金額が目安となりますが、こちらも改定の可能性がある点にご留意ください。なお、入学料の免除や徴収猶予といった制度の案内も募集要項内に記載されています。

合格後のスケジュールと入学前の準備

最終合格発表(令和8年度予定では9月24日)の後、入学手続きの詳細は令和9年2月上旬に通知される予定です。合格して入学する場合は、出願時点で在籍している大学や大学院を退学する手続きが必要になります。社会人の方は、退職のタイミングもあわせて設計しておく必要があるでしょう。また、医学科入学者には麻しん・風しんなどのワクチン接種状況や抗体検査結果の提出が求められるのが一般的で、提出期限は入学年度の4月・6月頃に設定されることが多い点も、入学前準備として押さえておきたいポイントです。入学辞退者が出た場合は追加合格による欠員補充が行われることがあり、願書に記載した連絡先を保持しておくことも忘れないようにしましょう。

神戸大学医学部編入の学習計画と併願戦略

試験日から逆算する年間学習スケジュール

7月末の筆記試験から逆算すると、前年秋から冬にかけて生命科学の基礎固め、春先には過去問の来校閲覧や演習、英語力の強化、6月には出願書類(様式1〜3)の完成、7月に総仕上げ、そして1次合格後の8月から9月にかけて口述プレゼンの準備、という大きな流れが見えてきます。特に出願書類は筆記対策と並行して進める必要があるため、6月に慌てないよう早い段階からの着手が望ましいでしょう。

神戸大学と併願しやすい大学の考え方

神戸大学医学部編入は、筆記が「生命科学と英語」で外部英語スコアが不要という出題形式の特徴を持っています。同じような出題傾向の大学と併願することで、学習した内容を効率よく流用できる可能性があります。ただし、他大学の具体的な試験日程や出題科目は年度によって変わるため、本記事で断定することは避け、各大学の最新募集要項を都度確認する習慣を持つことをおすすめします。全国の医学部学士編入を実施する大学の一覧や難易度・倍率の比較については、医学部学士編入対策大全にまとめていますので、併願校選びの参考にしてください。実際に名古屋大学と神戸大学を併願し、約6か月の準備期間で神戸大学に合格した研究職社会人の方の実例も、合格体験記で紹介しています。

働きながら・在学しながら準備する場合のポイント

社会人の方は平日の朝や週末の時間をどう学習に充てるかが鍵になります。大学に在学中の方は、卒業見込みの状態でも出願資格を満たせるため、卒業年度に照準を合わせたスケジュールを組むことができます。いずれの場合も、医学科のホームページで募集要項が更新される時期(例年6月頃に出願サイトが公開される傾向があります)や説明会の有無を定期的に確認する習慣を持つことが大切です。募集要項の内容は毎年変わり得るため、最新情報を都度チェックしながら準備を進めてください。5名という狭き門だからこそ、書類・筆記・口述プレゼンテーションの三位一体の準備を計画的に進めることが、神戸大学医学部編入合格への近道といえるでしょう。

よくある質問(FAQ)

文系出身でも神戸大学医学部に編入できますか?

出願資格は出身学部を問わず、大学卒業者等の4条件のみが定められています。ただし筆記試験では生命科学の内容が課されるほか、出願書類や口述試験では自身の研究や学びについて説明することが求められるため、文系出身の方は卒業論文や業務経験を「研究」として整理する準備が必要になります。

TOEICやTOEFLのスコアは必要ですか?

令和9年度の募集要項では、TOEICやTOEFLといった外部英語スコアの提出は求められていません。英語力は第1次選考の筆記試験「生命科学と英語の総合問題」の中で評価される仕組みです。

社会人ですが年齢制限はありますか?

募集要項に年齢制限に関する記載はありません。合格して入学する場合には在籍している大学等を退学する必要があるという規定はありますが、社会人の退職時期に関する規定は特に設けられていません。

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神戸大学医学部編入の倍率はどのくらいですか?

直近3年間(令和6〜8年度)は、志願者84〜88名に対して最終合格者は5〜6名で推移しています。1次受験者数を基準にした実質倍率は約12.7〜15.4倍です。ただし倍率は年度によって変動するため、最新の状況は募集要項でご確認ください。

過去問はどこで入手できますか?

過去問は郵送やWeb公開が行われておらず、神戸大学医学部医学科(楠キャンパス)への来校閲覧のみで確認できます。閲覧できるのは直近3年分で、複写・メモ・写真撮影はいずれも認められていません。平日9時から17時(12時から13時を除く)、事前予約は不要です。

研究経験や論文がなくても合格の可能性はありますか?

研究業績を記載する様式3の提出は必要ですが、業績の量そのものが出願要件になっているわけではありません。卒業研究などの経験を丁寧に説明して合格した例もあります。断定的な保証はできませんが、書類や口述試験での説明力が重要な要素になると考えられます。

まとめ|神戸大学医学部編入は書類・筆記・プレゼンの総合力で臨む狭き門

神戸大学医学部の学士編入について、令和9年度(2027年度入学)の公式募集要項をもとに整理してきた内容を振り返ります。

  • 募集人員は5名(第2年次編入)で、在学期間は最短5年
  • 出願資格は学部を問わない4条件で、卒業見込み者や大学院在学中の方も出願可能
  • 出願期間は令和8年7月1日〜7月7日で、インターネット出願登録と書類郵送の両方が必須
  • 第1次選考は「生命科学と英語の総合問題」の筆記試験(120分)と書類審査
  • 第2次選考は研究内容と志望動機をパワーポイントで10分厳守で発表する口述試験
  • 直近3年の実質倍率は約12.7〜15.4倍で、1次通過率は約19〜20%、2次通過率は約33〜43%
  • TOEIC・TOEFLなど外部英語スコアの提出は不要
  • 過去問は楠キャンパスでの来校閲覧のみで、郵送・Web公開はない

神戸大学医学部編入は、募集人員が少なく倍率も高い水準にある一方で、筆記科目が絞られ外部英語スコアも不要という点で、準備すべき対象を明確に絞り込める制度でもあります。制度の目的が「優れた医学研究者の養成」に置かれていることを踏まえ、出願書類・筆記試験・口述プレゼンテーションの三つを一貫したストーリーとして仕上げていくことが、合格への準備の軸になると考えられます。数値や日程は年度によって変更される可能性があるため、出願を具体的に検討する段階では必ず大学公式の最新募集要項をご確認ください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

医学部学士編入対策の最大手予備校で教鞭をとってきた、医学部学士編入指導の専門家。その指導経験をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の医学部学士編入分野の指導および記事監修を担当。

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