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広島大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

広島大学編入のTOEIC対策の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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広島大学の編入学試験では、多くの学部で独自の英語筆記試験を課さず、TOEIC(R)やTOEFL(R)などの外部検定スコアの提出によって英語力を評価する方式が採られています。「広島大学の編入に必要なTOEICは何点なのか」「どの検定を選べばよいのか」は、志望する学部によって答えが大きく異なるのが実情です。

広島大学の編入試験における英語対策とは、単に高いTOEICスコアを取ることだけを指すのではなく、公式の学生募集要項が定める提出ルールと配点構造を正しく理解したうえで、専門科目対策と両立できる学習計画を立てることを意味します。本記事では工学部・経済学部・法学部の最新の学生募集要項を一次情報として確認し、学部ごとのスコア提出ルールと評価の仕組み、そして目標スコアの立て方から具体的な学習法までを解説します。

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結論から言うと、広島大学が公式に最低必要スコアを数値で明記しているのは、本稿執筆時点(2026年7月)で確認できた範囲では法学部のCEFR換算表のみです。工学部・経済学部はスコア証明書の提出こそ全員に必須としているものの、合格に必要な最低点数は募集要項に記載されていません。「600点あれば安心」といった情報の多くは大学編入予備校が独自の合格実績をもとに示す目安であり、大学の公式発表とは切り分けて理解する必要があります。

さらに法学部志望者にとっては、TOEIC L&Rのスコアだけでは出願できず、Speaking&Writing(S&W)の受験も必須という見落とされがちなルールもあります。学部ごとの違いを知らないまま対策を始めると、必要な検定の種類や受験回数を見誤ってしまう恐れがあるため、まずは学部別の制度の違いから順に見ていきましょう。

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目次

広島大学編入試験で英語(TOEIC)がどう使われるか

広島大学の3年次編入学試験は、文学部・教育学部(一部プログラム)・法学部・経済学部・理学部・工学部・生物生産学部・情報科学部で実施されています。学部・類・プログラムによって募集人員や試験内容は異なりますが、英語の扱い方には一つの大きな共通傾向があります。それは、独自の英語筆記試験を課さず、TOEICなど外部検定のスコア証明書提出で評価する学部が多いという点です。

これは一般入試(高校生対象の大学入学共通テスト・個別学力検査)とは異なる、編入学試験特有の仕組みです。一般入試では英語の学力試験が課されるケースが主流ですが、編入学試験では「すでに一定の英語力を証明できる資格を持っているか」を出願書類の段階で確認し、その後の面接や口述試験、専門科目試験と組み合わせて総合評価するという設計になっています。

編入学試験の受験生は高専・短大・大学在学中などすでに専門分野の学習を進めている場合が多く限られた時間の中で専門科目・小論文・面接対策と英語対策を並行させる必要があります。独自の英語筆記試験を毎年新たに作成・実施するよりも、TOEICなど広く実施されている外部検定のスコアを活用する方が、大学側・受験生双方にとって効率的だという考え方が背景にあると考えられます。

学部ごとに提出ルールが異なる理由

広島大学の編入学試験は学部ごとに独立した募集要項が公表されており、募集人員・出願資格・試験科目・配点はすべて学部単位で決定されています。工学部・経済学部・法学部の一次情報を確認すると、英語の扱いにも明確な違いがあることがわかります

  • 工学部: TOEIC(R)・TOEFL(R)のスコア証明書提出が全員必須。最低必要点数は非公表
  • 経済学部: TOEICを含む8種類の英語民間試験から選択可能。配点は専門科目・口述試験と合わせて800点満点中200点
  • 法学部: TOEIC等のCEFR換算でB2以上の証明書提出が「出願資格」そのものの一部

このように「必須かどうか」「配点に占める割合」「最低基準の有無」が学部ごとに違うため、志望学部が決まっていない段階で漠然と対策を始めるより、まず志望学部の募集要項を確認してから学習計画を立てる方が効率的です。広島大学の実施学部・倍率・試験科目の全体像は広島大学の編入試験まとめ|実施学部・倍率・試験科目・対策を徹底解説で詳しく解説しています。次の章で学部別の詳細を表にまとめます。

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学部別・TOEIC/TOEFLスコア提出のルール一覧

ここでは公式の学生募集要項で確認できた工学部・経済学部・法学部の英語試験ルールを比較します。3学部だけでも制度設計の考え方がかなり異なることがわかるはずです。他の学部(文学部・教育学部・理学部・生物生産学部・情報科学部)についても英語民間試験の活用自体は広がっている傾向にありますが、具体的な指定試験の種類や配点は学部により異なるため、志望学部の最新の募集要項で必ず確認してください。

学部英語試験の方式対象となる検定配点・扱い最低基準
工学部独自筆記試験なし・スコア証明書提出必須TOEIC L&R、TOEIC-IP(カレッジTOEIC含む)、TOEFL-PBT、TOEFL-iBTの4種類筆記試験(第一類のみ)・面接・成績証明書とあわせて四段階(A〜D)で総合評価非公表
経済学部(一般選抜)独自筆記試験なし・英語民間試験の成績証明書提出TOEIC L&R(公開テスト)、TOEFL-iBT、IELTS(Academic)、英検、ケンブリッジ英語検定、GTEC、TEAP、TEAP CBTの8種類専門科目200点+口述試験400点+英語民間試験200点の合計800点満点(英語は全体の25%)非公表
法学部英語民間試験のCEFR相当レベルが出願資格の一部TOEIC L&R+TOEIC S&W(両方必須)、TOEFL-iBT、IELTS、英検、ケンブリッジ英語検定、GTEC、TEAP、TEAP CBT小論文200点+口述試験+英語民間試験の総合判定CEFR「B2以上」が出願資格として必須(令和8年度実施分で確認)

表からわかる通り、工学部と経済学部は「TOEICスコアを出願書類の一つとして提出し、他の評価要素と合算して判定する」方式であるのに対し、法学部は「一定水準の英語力(CEFR B2相当)を満たしていなければ、そもそも出願資格を得られない」という、より厳格な制度になっています。志望学部によって英語対策の位置づけが根本的に変わってくるため、この違いは早い段階で必ず把握しておきましょう。

工学部はTOEIC-IPも使える点が特徴

工学部の募集要項では、TOEIC L&R(公開テスト)だけでなくTOEIC-IP(カレッジTOEICを含む)のスコア証明書も認められています。TOEIC-IPは在学中の大学や高専で団体受験できる形式のスコアで、公開テストより受験機会を確保しやすいという利点があります。ただし、令和7年4月1日から出願時までに実施された試験に限られ、オンライン受験のスコアは対象外とされている点には注意が必要です。工学部の類・プログラム別の募集人員や試験内容は広島大学工学部の編入試験を徹底解説で詳しく解説しています。

経済学部は英検・IELTSなど選択肢が広い

経済学部一般選抜では、TOEIC以外にも英検・IELTS・ケンブリッジ英語検定・GTEC・TEAPなど計8種類の検定が対象になっています。すでに英検準1級やIELTS相当のスコアを持っている受験生であれば、TOEICを新たに受け直す必要はありません。逆に言えば、この学部を志望する場合は「自分がすでに持っている検定の中で最も有利なスコアを選んで提出する」という戦略が取れます。有効期間は令和6年6月1日以降に実施された試験に限られる点も忘れずに確認してください。

法学部はTOEIC単独では出願できない

見落とされがちな注意点として、法学部ではTOEIC L&Rのスコアだけでは出願できません。TOEIC L&RとTOEIC Speaking&Writing Tests(S&W)の両方の成績証明書が必要で、L&Rのスコアに加えてS&Wのスコアを2.5倍にした点数を合算して判定されます。TOEICで法学部を目指す場合は、L&Rだけでなくスピーキング・ライティングのテストも受験する前提でスケジュールを組む必要があります。次の章で、この合算計算の具体例を見ていきます。

その他の学部(文学部・教育学部・理学部・生物生産学部・情報科学部)の傾向

本記事で一次情報を確認した工学部・経済学部・法学部以外の学部についても、英語民間試験を出願書類の一部として活用する流れは広島大学全体で広がっている傾向にあります。ただし、指定される検定の種類・配点・最低基準は学部ごとに個別に定められており、本記事で確認した3学部の制度がそのまま当てはまるとは限りません。教育学部は技術・情報教育学プログラムなど一部プログラムに限定して編入学試験を実施しており、理学部・生物生産学部・情報科学部も学科・プログラムによって試験内容や英語の扱いが分かれる可能性があります。志望する学部・プログラムが決まったら、必ずその学部の最新の学生募集要項を確認し、TOEICを含む英語試験がどのように扱われるかを一次情報で把握してください。

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広島大学が公式に示すスコア基準(法学部のCEFR換算表を中心に)

広島大学の編入学試験全体を見渡すと、公式にTOEICなどのスコア基準を数値で明示しているのは、確認できた範囲では法学部のCEFR換算表のみです。工学部・経済学部は「スコア証明書を提出すること」自体は必須としていますが、合格に必要な最低点数は募集要項に記載されていません。この違いを理解しないまま「広島大学は何点あれば安心」と一括りに考えてしまうと、学部によっては出願資格すら満たせない可能性があるため、まず自分の志望学部がどちらのタイプかを確認することが最初のステップになります。

法学部第3年次編入学試験(令和8年度実施分)の募集要項では、出願資格として「指定する英語民間試験とCEFR相当レベルとの対照表のCEFRレベルがB2以上の成績証明書等を、出願書類の受付期間に提出する者」という条件が明記されています。つまり法学部志望者にとって、一定水準の英語力を証明することは加点要素ではなく出願そのものの前提条件です。

TOEICのCEFR換算スコア(法学部・令和8年度実施分)

法学部が公表しているCEFR換算表によれば、TOEIC L&RとTOEIC S&Wの合算点(L&Rの素点+S&Wの素点×2.5)を基準に、以下のレベルに換算されます。

CEFRレベルTOEIC L&R+S&W合算点の目安備考
B21,560〜1,840点出願資格の最低ライン
C11,845〜1,990点B2より上位のレベル

この表はTOEIC L&Rの満点990点にS&Wの素点(最大400点)×2.5=最大1,000点を加えた、合算最大1,990点を前提にした基準です。つまりL&Rだけで高得点を取っても、S&Wのスコアが低ければ合算点はB2の基準に届かない可能性があります。法学部を志望する場合は、L&Rの点数を伸ばすことと同じくらい、スピーキング・ライティングの対策にも時間を割く必要があります。法学部の出願資格・小論文・面接対策の詳細は広島大学法学部の傾向と対策もあわせてご確認ください。

なお、この換算表は令和8年度実施分(令和7年7月公表の募集要項)で確認したものです。令和9年度(2027年4月入学)分の募集要項は本稿執筆時点(2026年7月)ではまだ公表されていません。基準は年度によって見直される可能性があるため、実際に出願する際は必ず最新の募集要項を法学部の公式ページで確認してください。

他の検定試験のCEFR換算(参考)

法学部の対象試験にはTOEIC以外にも英検・IELTS・TOEFL-iBTなど計8種類の検定が指定されています。令和8年度実施分の募集要項で確認できたCEFR換算の詳細は次の通りです。

CEFRレベルケンブリッジ英語検定英検GTECIELTSTEAPTEAP CBTTOEFL iBTTOEIC L&R+S&W合算
C1180〜1991級合格1,350〜1,4007.0〜8.0375〜40080095〜1201,845〜1,990
B2160〜179準1級合格1,180〜1,3495.5〜6.5309〜374600〜79572〜941,560〜1,840

この表からわかる通り、TOEICでB2相当(出願資格の最低ライン)を満たすにはL&R+S&Wの合算で1,560点以上が必要ですが、英検であれば準1級合格、IELTSであれば5.5以上、TOEFL iBTであれば72点以上でも同じB2相当として扱われます。すでにいずれかの検定で基準を満たしている場合は、無理にTOEICを受け直す必要はありません。複数の検定のうち自分が最も基準を満たしやすいものを選ぶのも有効な戦略です。すでに英検準1級を持っている受験生であれば、TOEICを新たに受験しなくても法学部の出願資格を満たせる可能性があるため、自分の持っている検定のスコア・級を一度棚卸ししてみることをおすすめします。

工学部・経済学部で基準が非公表な理由

工学部・経済学部の募集要項を確認する限り、TOEIC/TOEFLや英語民間試験の最低必要点数についての記載は見当たりません。これは、これらの学部が英語スコアを「出願資格の必須条件」ではなく「面接・専門科目・成績証明書と組み合わせて総合的に評価する要素の一つ」として位置づけているためと考えられます。工学部は四段階評価(A〜D)、経済学部は800点満点中200点という配点構造からもわかる通り、英語スコア単体で合否が決まるわけではなく、専門科目や口述試験の出来と合わせて総合判断される仕組みです。

法学部のように出願資格そのものにCEFRレベルの基準を設ける学部と、工学部・経済学部のように基準を非公表にしたまま総合評価に組み込む学部とでは、受験生が取るべき対策の優先順位も変わってきます。前者は「基準を満たすこと」自体が最初のハードルになり、後者は「他の評価要素とのバランスの中でどこまでスコアを伸ばすか」が論点になります。志望学部がどちらのタイプかを早い段階で見極めておくことが、無駄のない対策につながります。

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目標スコアの立て方(予備校目安と公式情報の切り分け方)

広島大学編入対策に関する情報を探すと、「工学部は600〜700点が目安」「理学部は700点以上を目安に」といった具体的な数値を挙げる予備校サイトや合格体験記が多く見つかります。こうした情報は実際に合格した受験生の傾向をもとにしたものであり、対策の参考にはなりますが、広島大学が公式に発表している基準ではないという点は明確に区別して理解しておく必要があります。大学編入全体でのTOEICスコアの目安については大学編入にTOEICは何点必要?学部別の目安と対策もあわせて参考にしてください。

公式に数値基準が確認できるのは前章で紹介した法学部のCEFR換算表のみで、工学部・経済学部は非公表です。したがって、目標スコアを立てる際は次の2段階で考えるのが現実的です。

  1. 出願資格に基準がある学部(法学部など)は、まずその基準(B2相当=TOEIC L&R+S&W合算1,560点以上)を確実にクリアすることを最優先の目標にする
  2. 基準が非公表の学部(工学部・経済学部など)は、専門科目や面接で高評価を得られる前提で、予備校等が示す目安(600〜800点程度)を一つの参考ラインとしつつ、可能な限り高いスコアを目指す

配点比率から逆算する考え方

経済学部のように配点が明示されている学部では、英語民間試験が800点満点中200点(25%)を占めることがわかっています。これは専門科目(200点)と同じ配点であり、口述試験(400点)よりは低い比重です。この配点構造を踏まえると、英語だけに時間を使いすぎて専門科目や口述試験対策が手薄になるのは本末転倒だと言えます。英語のスコアはある程度の水準に達したら早めに固め、残りの時間を専門科目・小論文・面接対策に振り分けるという時間配分が合理的です。

具体的にイメージすると、専門科目で200点満点中150点、口述試験で400点満点中280点を確保できたとしても、英語民間試験が200点満点中50点程度にとどまれば、合計は800点満点中480点(60%)にしかなりません。逆に専門科目・口述試験がやや伸び悩んでも、英語民間試験で高い得点を確保できていれば合計点を底上げできます。配点比率を意識して弱点を数値で把握することが、対策の優先順位を決めるうえで役立ちます。

「取れるだけ取っておく」発想が安全な理由

工学部のように最低基準が非公表の学部では、「何点あれば安全」という明確なラインを引くことができません。総合成績が四段階評価である以上、英語スコアが高いほど有利に働く可能性は高いと考えられますが、募集要項に明記されていない基準を推測で断定することはできません。基準が非公表の学部ほど、余裕を持った高スコアを早期に確保しておくことが、結果的に安全な戦略になります。

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出願までの逆算スケジュール(3ヶ月・6ヶ月モデル)

広島大学の編入学試験は学部によって出願・試験の時期が大きく異なります。工学部は5月出願・6月試験という早いスケジュールである一方、経済学部・法学部は10月出願・11月試験と秋型のスケジュールです。志望学部の出願時期から逆算して、いつまでにTOEICのスコアを確保する必要があるかを把握しておきましょう。

学部出願期間の目安試験日の目安スコア確保の目標時期
工学部5月中旬〜下旬6月中旬前年秋〜年明けまでに受験完了
経済学部10月上旬11月下旬夏までに受験完了
法学部10月上旬11月下旬夏までにCEFR B2相当を確保

(注)上記の時期は各学部の直近の募集要項をもとにした目安です。年度により変動するため、実際の出願前には必ず志望学部の最新の学生募集要項を確認してください。

工学部志望者(6ヶ月モデル)

工学部は出願が5月と編入学試験の中では早い部類に入ります。前年の秋頃からTOEIC対策を始め、年明けから春先にかけて本番想定の演習を重ね、遅くとも出願期間の1〜2ヶ月前にはスコア証明書を確保できるよう、複数回受験する余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。TOEIC-IPが利用できる場合は、在籍校での団体受験の日程も早めに確認しておきましょう。

経済学部・法学部志望者(3ヶ月〜半年モデル)

経済学部・法学部は出願が10月のため、工学部志望者より半年ほど準備期間に余裕があります。ただし法学部志望者はTOEIC L&Rに加えてS&Wの受験も必要なため、L&Rの点数が伸びてから慌ててS&Wを申し込むのではなく、並行して両方の対策を進めることが重要です。TOEIC S&Wは実施回数がL&Rより少ない傾向があるため、受験機会を早めに確保しておく必要があります。

UCARO出願の流れも早めに確認

広島大学の編入学試験は「UCARO(ウカロ)」というインターネット出願システムを通じて手続きを行います。UCAROへの会員登録は出願期間前から可能なため、TOEICのスコア対策と並行して、志望情報の入力・写真のアップロード・出願書類の準備といった事務手続きのスケジュールも早めに確認しておくと、出願直前に慌てずに済みます。出願直前に慌てないために、次のような項目を早めにチェックしておくとよいでしょう。

  • UCAROへの会員登録は済んでいるか(出願期間前でも登録可能)
  • 志望学部が指定する検定・スコアの有効期間内に受験できているか
  • スコア証明書の原本(またはデジタル公式認定証)の発行・到着に必要な日数を確認したか
  • 出願写真・成績証明書・卒業(見込)証明書など、TOEIC以外の必要書類も揃っているか

入学検定料と提出書類(学部別)

TOEICのスコア証明書以外にも、出願には成績証明書・卒業(見込)証明書・志望理由書などの書類が必要です。学部別の入学検定料と主な提出書類は次の通りです。

学部入学検定料TOEIC/TOEFLスコア証明書の扱いその他の主な提出書類
工学部30,000円原本またはデジタル公式認定証を印刷したものを郵送学業成績証明書、卒業・修了(見込)証明書
経済学部30,000円成績証明書等を出願書類とあわせて提出学業成績証明書、卒業(見込)証明書、志望理由書
法学部昼間コース30,000円/夜間主コース18,000円願書受付時に原本確認(試験当日に返却)学業成績証明書、卒業(見込)証明書、志望理由書

工学部ではTOEIC/TOEFLスコア証明書の原本返却を希望する場合、返信用封筒(長形3号)に切手を貼って別途用意する必要があるなど、学部ごとに提出書類の細かなルールが異なります。出願直前になって書類の不備に気づくと出願自体ができなくなるため、TOEICスコアの確保と並行して、必要書類のチェックリストを早めに作成しておくことをおすすめします。

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TOEIC L&Rスコアの伸ばし方(パート別学習法)

TOEIC L&Rはリスニング(Part1〜4)とリーディング(Part5〜7)の合計200問で構成され、各990点満点、合計990点が上限です。編入試験対策としてTOEIC L&Rのスコアを伸ばす場合、まず自分の弱点パートを把握したうえで、優先順位をつけて学習を進めることが効率的です。

学習時間の目安とペース配分

必要な学習時間は現在のスコアや目標スコアとの差によって大きく変わりますが、一般的にTOEICのスコアを100点程度伸ばすには、まとまった学習時間の積み重ねが必要だと言われています。専門科目対策と並行する編入受験生の場合、平日は1時間前後、休日はまとまった時間を確保するというように、無理のないペースで継続することが大切です。短期間に詰め込むより、毎日少しずつ継続する方が定着しやすく、専門科目対策との両立もしやすくなります。

基礎固め(単語・文法)

TOEICで出題される語彙・文法はビジネス英語が中心で、大学受験の英語とは傾向が異なります。まずはTOEIC頻出単語集で語彙を固め、Part5(短文穴埋め問題)の演習を通じて文法知識を実戦形式で定着させるのが定石です。専門科目対策と並行する場合、単語学習は移動時間などのスキマ時間を活用しやすい学習内容でもあります。

リーディング(Part5〜7)対策

Part5・6は文法・語彙の知識で素早く解答できる問題が中心で、時間をかけずに正答できるようになるまで反復練習することが得点アップの近道です。Part7の長文読解は設問数が多く時間との勝負になるため、全文を丁寧に読むのではなく、設問に関連する箇所を素早く見つける「スキャニング」の練習を重ねましょう。

リスニング(Part1〜4)対策

リスニングは英語を聞き取る力そのものに加え、TOEIC特有の会話・アナウンスのパターンに慣れることが得点向上のポイントです。Part3・4は会話・トークの内容を把握しながら設問を先読みする力が必要になるため、模試や公式問題集を使った本番形式の演習を繰り返すことをおすすめします。

模試・公式問題集の活用サイクル

TOEICは出題形式が毎回ほぼ一定であるため、公式問題集や模試を使って本番と同じ制限時間で解く練習を繰り返すことが効果的な対策の一つです。1〜2週間に1回のペースで模試形式の演習を行い、間違えた問題がどのパートに集中しているか、原因が語彙不足なのか時間不足なのかを分析して次の学習に反映させるというサイクルを回すことで、スコアは段階的に伸びていきます。間違いの原因を分析してから次の学習に反映させることが、闇雲に問題を解くよりも効率的なスコアアップにつながります。

専門科目と並行する場合の学習配分

編入試験では専門科目・小論文・面接対策も同時に進める必要があるため、TOEIC対策だけに時間を割きすぎないバランス感覚が重要です。平日は単語・文法の基礎学習、休日はまとまった時間を確保して模試演習にあてるなど、曜日ごとにメリハリをつけた学習計画を立てるとよいでしょう。目標スコアに近づいてきたら、TOEIC学習の比重を下げて専門科目・志望理由書・面接対策に時間を再配分していくのが、限られた準備期間を有効に使うコツです。

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TOEIC S&W・TOEFL受験が必要なケースの対策

志望学部によってはTOEIC L&Rだけでは不十分なケースがあります。ここでは法学部志望者に必要なS&W対策と、TOEFLを選ぶ場合の注意点を解説します。

TOEIC Speaking&Writing対策

TOEIC S&Wは、スピーキング(11問)とライティング(8問)で構成される試験で、L&Rとは異なりパソコンを使った解答形式です。スピーキングでは音読・写真描写・応答問題・提案問題などが出題され、ライティングでは写真描写・Eメール作成・意見陳述の問題が出題されます。法学部志望者のようにS&Wの受験が必須となるケースでは、L&R対策だけに偏らず、話す・書くという表現力を鍛える対策を並行して進める必要があります。

S&Wは実施回数がL&Rの公開テストより少ない場合があるため、受験可能な日程を早めに確認し、余裕を持って複数回受験できるよう計画することが重要です。

スコア証明書の申し込みから提出までの流れ

TOEICのスコア証明書は、受験後すぐに手元に届くわけではありません。公開テストの場合、結果発表からスコア証明書(公式認定証)が郵送されるまでに一定の日数がかかるのが一般的です。出願書類の提出期限に間に合わなかった、というトラブルを避けるためにも、出願期間の直前に受験するのではなく、証明書の発行・郵送にかかる日数を見込んで、余裕を持ったスケジュールで受験しておくことが重要です。志望学部がデジタル公式認定証の印刷を認めている場合は、郵送を待たずに準備できるケースもあるため、募集要項の記載を確認しておきましょう。

TOEFL-iBT・PBTを選ぶ場合の注意点

工学部のようにTOEFL-PBT・TOEFL-iBTも対象検定に含まれる学部では、TOEICではなくTOEFLで出願することも可能です。TOEFLはアカデミック英語を測る試験でTOEICとは出題傾向が大きく異なるため、どちらか一方に絞って対策する方が効率的です。すでにTOEFLを受験した経験がある、あるいは海外の大学院進学も視野に入れているような受験生は、TOEFLでの出願を検討する余地があります。

複数回受験でスコアを更新する戦略

TOEIC・TOEFLともに、出願時に有効な試験実施期間内であれば複数回受験してスコアを更新することができます。1回の受験結果に一喜一憂せず、余裕のあるスケジュールで複数回受験し、最も良いスコアを提出するという戦略が一般的です。ただし各学部が定める有効期間(工学部は出願前年4月以降、経済学部は令和6年6月以降など)を必ず確認し、期限切れのスコアを提出してしまわないよう注意してください。

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専門科目対策との両立方法

広島大学の編入学試験は、TOEICなどの英語スコアだけでなく、専門科目試験・小論文・面接(口述試験)が課される学部がほとんどです。工学部第一類では数学・物理の筆記試験、経済学部では専門科目(経済に関する基礎問題・論文問題・数学)と口述試験、法学部では小論文と口述試験が課されます。TOEIC対策に集中しすぎて専門科目の準備がおろそかになると、総合評価で不利になりかねません。

学部英語以外の主な試験科目面接・口述試験
工学部筆記試験(第一類のみ、数学・物理の基礎学力)全類で実施。専門への意欲・適性、数学等の口頭試問を含む類もある
経済学部(一般)専門科目(経済に関する基礎問題・論文問題・数学)口述試験(志望動機・経済に関する問題意識・英語や数学の質問を含む)
法学部小論文(200点満点)口述試験(D評価の場合は不合格)

この表からもわかるように、英語以外の試験でも「口述試験の中で英語や数学について質問される」といった形で、専門科目・面接・英語力が相互に関連しているケースがあります。TOEIC対策を専門科目対策と切り離して考えるのではなく、口述試験でも通用する基礎学力を並行して固めていく意識を持つとよいでしょう。

優先順位の考え方

前述の通り、経済学部の配点(専門科目200点・口述試験400点・英語民間試験200点)を見ると、英語の比重は口述試験の半分です。基準が非公表の学部を含め、TOEIC対策はできるだけ早い段階で一定の水準まで仕上げ、専門科目・小論文・面接対策により多くの時間を割けるようにするのが、限られた準備期間を最大限に活かす方法です。

TOEIC以外の情報収集も並行して進める

TOEICのスコア対策と並行して、専門科目の過去問や志望理由書の書き方、面接での質問傾向といった情報収集も進めておくと、直前期に慌てずに済みます。広島大学の一部学部では過去問が公式に公開されていない場合もあるため、募集要項に記載された試験科目・出題範囲の説明から出題傾向を予測し、対策の方向性を立てる必要があります。オープンキャンパスや大学編入予備校の説明会に参加し、実際に合格した先輩の体験談を聞くことも、専門科目・面接対策の解像度を上げるうえで有効です。

早期にTOEICを仕上げるメリット

TOEICのスコアを早期に確保できれば、出願直前になって英語対策に追われることなく、専門科目や志望理由書、面接練習に集中できます。また、複数の大学を併願する受験生にとっては、一度取得したTOEICスコアを他大学の編入試験にも使い回せる場合が多く、早期対策のメリットは広島大学だけにとどまりません。実際に、東北大学など他の国立大学の編入学試験でもTOEIC・TOEFLのスコア提出を求める学部は多く、TOEIC対策は併願戦略においても重要な位置づけになります。

併願を見据えたスコア管理

広島大学以外の国公立大学編入試験でもTOEIC・TOEFLのスコア提出を求める学部は珍しくありません。志望校を1校に絞らず併願を検討している場合は、各大学が定める有効期間や指定検定の種類を一覧化し、複数校の基準を同時に満たせるスコアを目指すと、対策の手間を大きく減らすことができます。

特に有効期間には注意が必要です。工学部は出願前年4月以降、経済学部は令和6年6月以降、法学部は令和5年4月以降というように、学部ごとに「いつ受験したスコアが有効か」の基準が異なります。併願する大学・学部それぞれの有効期間を一覧表にまとめ、すべての出願先で有効なスコアを1回の受験で確保できるよう逆算すると、受験回数や費用の無駄を減らすことができます。

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よくある質問(FAQ)

広島大学の編入試験にTOEICは必須ですか?

学部によって扱いが異なります。工学部は「TOEIC・TOEFLいずれかのスコア証明書提出」が全員必須で、経済学部は英語民間試験8種類の中から選択できます(TOEICはその一つ)。法学部はTOEIC等のCEFR換算でB2相当以上の証明書提出が出願資格そのものの条件です。志望学部の最新の募集要項で必ず確認してください。

TOEICは何点あれば合格できますか?

広島大学が公式に最低必要点数を数値で公表しているのは、確認できた範囲では法学部のCEFR換算表(B2相当=TOEIC L&R+S&W合算1,560点以上)のみです。工学部・経済学部の最低基準は募集要項に記載がなく非公表です。「600〜800点が目安」といった情報は予備校等が独自に示す参考値であり、公式発表ではない点に注意してください。

TOEIC L&Rだけで出願できますか?

工学部はTOEIC L&R単独のスコア証明書で出願可能です(TOEIC-IPやTOEFLでも可)。一方、法学部はTOEIC L&RとTOEIC S&Wの両方の成績証明書が必要で、L&R単独では出願できません。学部により条件が異なるため注意が必要です。

TOEIC IPスコアは使えますか?

工学部はTOEIC-IP(カレッジTOEICを含む)のスコア証明書も対象として認められています。一方、経済学部はTOEIC L&Rの「公開テスト」のスコアが対象とされており、募集要項の記載を確認する限りIPスコアとは区別されています。志望学部の指定条件を必ず確認してください。

TOEFLとTOEICどちらが有利ですか?

どちらが有利かは一概には言えません。工学部のようにTOEIC・TOEFLの両方が対象検定に含まれる学部では、すでに慣れている方、あるいは得点が伸ばしやすい方を選ぶのが合理的です。TOEICはビジネス英語中心、TOEFLはアカデミック英語中心と出題傾向が異なるため、自分の得意分野に合わせて選択するとよいでしょう。過去に受験経験がある検定があれば、その結果を参考にどちらを重点的に対策するか判断するのも一つの方法です。

TOEIC対策はいつから始めるべきですか?

志望学部の出願時期から逆算して考えるのが基本です。工学部のように出願が5月と早い学部を目指す場合は、前年秋頃から対策を始めるのが理想的です。経済学部・法学部のように出願が10月の学部でも、専門科目対策との両立を考えると、遅くとも出願の半年前には対策を始めておくことをおすすめします。特に法学部志望者はS&Wの受験も必要になるため、L&Rの対策と同時にスピーキング・ライティングの練習も並行して始めておくと安心です。

広島大学の教育学部・情報科学部・理学部でもTOEICは使われますか?

英語民間試験の活用自体は広島大学全体で広がっている傾向がありますが、各学部が具体的にどの検定をどのように評価に使うかは学部ごとに異なります。本記事では工学部・経済学部・法学部の一次情報を確認しましたが、その他の学部を志望する場合は、必ず該当学部の最新の学生募集要項で英語試験の扱いを確認してください。

専門科目とTOEIC対策の時間配分はどうすればよいですか?

編入試験では専門科目・小論文・口述試験の配点が英語より大きい学部が多いため、TOEIC対策はできるだけ早期に一定水準まで仕上げ、その後は専門科目や面接対策に時間を多く割く配分が効率的です。基準が非公表の学部ほど、早めに高スコアを確保しておくと安心して他の対策に集中できます。

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まとめ|広島大学編入のTOEIC対策で押さえるべきポイント

広島大学の編入学試験における英語(TOEIC)の扱いは、学部によって制度が大きく異なります。本記事の内容を整理すると次の通りです。

  • 工学部はTOEIC・TOEFLなど4種類のスコア証明書提出が全員必須で、最低基準は非公表
  • 経済学部はTOEICを含む8種類の英語民間試験から選択可能で、配点は800点満点中200点
  • 法学部はTOEIC等のCEFR換算でB2以上の証明書提出が出願資格そのものの条件で、TOEIC L&Rだけでなく S&Wの併用が必須
  • 公式に最低必要点数を数値で示しているのは確認できた範囲で法学部のCEFR換算表のみ
  • 「600〜800点が目安」という情報の多くは予備校が示す参考値であり、公式基準と区別して理解する
  • 出願時期は学部により5月(工学部)〜10月(経済学部・法学部)と幅があるため、志望学部の出願時期から逆算してスコア確保のスケジュールを立てる
  • 専門科目・小論文・面接の配点も大きいため、TOEIC対策は早期に一定水準まで仕上げ、他の対策に時間を振り分けることが重要

広島大学の編入試験は学部ごとに制度が独立しているため、志望学部を早めに決め、その学部の公式募集要項を一次情報として確認しながら対策を進めることが何よりも大切です。TOEICのスコア基準や検定の種類は年度によって見直される可能性があるため、出願前には必ず最新の学生募集要項を確認してください。

学部ごとの試験科目や過去問対策、面接・志望理由書の書き方まで含めた総合的な準備を進めたい場合や、専門科目対策とTOEIC対策の両立に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。広島大学の編入試験に精通した講師によるサポートを受けることで、限られた準備期間をより効率的に使うことができます。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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