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名古屋大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

名古屋大学編入の志望理由書の書き方の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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名古屋大学の編入学試験で提出する書類は、多くの人がイメージする「志望理由書」という名称ではなく、正式には「志願理由書」と呼ばれています。さらに、文学部・教育学部・法学部・経済学部の募集要項には、いずれも「文章の全部又は一部を生成AIにより作成することは認めません」という同一文言の注意書きが明記されており、2026年現在の大学入試における最新の制度上の注意点になっています。名古屋大学編入とは、短大・高専・4年制大学などから第3年次に入る制度の総称で、その窓口は文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・工学部など学部ごとに独立して運営されています。

ネットで「名古屋大学 編入 志望理由書」と検索すると、大学名を限定しない一般的な志望理由書の書き方解説や、学部別の合格体験記は見つかります。しかし、正式名称が「志願理由書」であること、そして生成AI利用が全学部共通で明確に禁止されているという最新の制度変更を、公式募集要項に基づいて整理した情報はほとんどありません。生成AIで文章の下書きを作ってしまうと、規定違反として出願書類自体が無効になりかねないため、この点を知らずに準備を始めるのは大きなリスクです。

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この記事では、学部ごとの志願理由書の名称・様式・自筆かパソコンかの違いと、全学部共通の生成AI規制を公式募集要項の一次情報から整理したうえで、実際に評価される志願理由書の構成の型と、抽象化した例文、添削で指摘されやすいNG例までをまとめて解説します。自分が受ける学部にどんな書類が必要で、どう書けば評価されるのかを具体的にイメージできる内容を目指しました。

なお、名古屋大学の編入学は、学部ごとに募集人員・出願資格・出願時期・選考方法が独立して定められており、年度によって内容が変更されることも珍しくありません。本記事の記載内容は各学部が公表した公式募集要項に基づいていますが、実際に出願する際は必ず志望学部の最新年度の募集要項を確認してください。

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目次

名古屋大学編入学における「志願理由書」の位置づけ

名古屋大学で第3年次編入学を実施しているのは、文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・工学部などです。制度の名称も対象学科も出願資格も学部ごとに独立して定められており、「名古屋大学編入」とひとくくりにして準備を進めると、学部ごとの違いを見落としてしまいます。

とりわけ重要なのが、出願書類の名称が「志望理由書」ではなく「志願理由書」で統一されている点です。教育学部のみ研究計画を含む「志願理由及び研究計画書」という名称になりますが、それ以外の学部はいずれも「志願理由書」という表記が公式に使われています。次の表は、各学部の志願理由書の名称・様式・特徴を公式募集要項に基づいて整理したものです。

学部書類名称記入方法選抜での位置づけ
文学部志願理由書所定用紙(自筆/PCの明記なし)第2次選抜(口述試験)の材料
教育学部志願理由及び研究計画書PC入力可(Wordファイル配布)第2次選抜(口述試験)で質疑
法学部志願理由書黒インク又は黒のボールペンで自筆・かい書第1次選抜(書類選考)から評価対象
経済学部志願理由書黒インク又は黒のボールペンで自筆・楷書書類審査で評価、面接なし
工学部志望理由書(募集要項での明記は条件次第)公式要項で要確認口頭試問で志望理由が問われる
医学部医学科(学士編入学)志望理由書公式要項で要確認面接で核となる書類

この表からわかるように、文系4学部(文学部・教育学部・法学部・経済学部)では「志願理由書」という名称で統一されている一方、工学部・医学部医学科では公式に確認できる範囲では「志望理由書」という表記が使われる場合があります。受験する学部によって書類名称の表記そのものが違うことを知らずに、他学部向けの様式をそのまま流用してしまうミスは避けたいところです。以下、それぞれの内容を詳しく見ていきます。

なぜ文系4学部で名称が「志願理由書」に統一されているのかは公式には説明されていませんが、大学全体としての出願書類の呼称ルールが背景にあると考えられます。募集要項や志願票の様式でも「志願者」「志願資格」といった表現が一貫して使われており、名古屋大学は編入学試験全体を通じて「志望」ではなく「志願」という言葉を選んでいる点が読み取れます。細かな違いに見えますが、所定様式を検索する際やメールで問い合わせる際には、この正式名称を使うことで意思疎通がスムーズになります。

この名称の違いは、書類そのものの中身が大きく変わることを意味するわけではありません。呼び名は違っても、これまでの学びと志望理由をつなげて語るという本質的な役割は共通しています。ただし、出願要項や所定様式を探す際に「志望理由書」という言葉で検索してしまうと、名古屋大学の公式ページで目的の様式が見つかりにくいことがあるため、正確な名称を把握しておくことには実務的な意味があります。

また、入学検定料はどの学部も30,000円で共通しており、入学料も282,000円、授業料も年額535,800円とほぼ同水準です。費用面での学部差はほとんど無い一方、出願資格・提出書類・選考方法という制度面の違いは学部ごとに大きく、志願理由書の名称・記入方法もその一つに位置づけられます。

「志望理由書」ではなく「志願理由書」という名称に注意

名古屋大学の文学部・教育学部・法学部・経済学部の募集要項を確認すると、出願書類の名称はいずれも「志願理由書」(教育学部は「志願理由及び研究計画書」)と表記されています。一般的な大学編入試験の解説記事では「志望理由書」という表記が広く使われているため、名古屋大学に出願する際にこの名称の違いに戸惑う受験生も少なくありません。募集要項や所定様式をダウンロードする際は、検索キーワードとしても「志願理由書」を使うと、目的の書類にたどり着きやすくなります。

法学部・経済学部は自筆・黒インク/黒ボールペン・かい書指定

法学部の志願理由書は、「記入の際には、志願者本人が黒インク又は黒のボールペンを使用し、文字はかい書で枠外にはみださないように記入してください」と規定されています。経済学部の志願理由票も同様に「黒インク又は黒のボールペンで記入すること」「文字は楷書で記入すること」という記入上の注意が明記されています。法学部・経済学部はいずれも自筆・楷書指定という共通点があり、パソコンで作成した文章をそのまま印刷して提出することはできません。

下書きの段階ではパソコンで文章を練り上げ、内容が固まってから所定用紙に清書するという二段階の進め方が現実的です。かい書(楷書)指定がある以上、崩し字や続け書きのような書き方は避け、採点者が読みやすい丁寧な文字で書くことも評価に影響しうる点として意識しておきましょう。

自筆指定の書類は、清書の途中で書き損じた場合の対応も考えておく必要があります。所定用紙は複数枚用意しておくと、書き損じてもすぐに書き直せて安心です。修正液・修正テープの使用可否は募集要項に明記されていない場合が多いため、誤字のリスクを減らすためにも、下書き段階での推敲を十分に重ねてから清書に取り掛かることをおすすめします。

法学部の志願理由書には「枠外にはみださないように記入してください」という注意書きもあります。所定の記入欄の大きさを事前に確認し、文字の大きさや行間を調整しながら書く練習をしておくと、清書本番で文字が枠からはみ出してしまう失敗を防げます。

教育学部はパソコン入力が明示的に認められている

一方、教育学部の「志願理由及び研究計画書(様式3)」は、「PC入力の場合は、本Webサイトより別途Wordファイルをダウンロードし作成すること」と明記されており、パソコンでの作成が公式に認められています。法学部・経済学部とは対照的な扱いになっているため、同じ名古屋大学でも学部によって自筆指定かパソコン入力可かが分かれる点を、出願前に必ず確認してください。文学部の志願理由書については、募集要項本文に自筆・パソコンいずれかの明確な指定は見当たらず、所定様式の実物を確認して判断する必要があります。

教育学部がパソコン入力を認めている背景には、「志願理由及び研究計画書」という書類名が示すとおり、研究計画という専門的な内容を含む分、推敲を重ねて論理的に整理された文章が求められるという事情があると考えられます。パソコンで作成できるとはいえ、内容の質が求められる点は自筆の学部と変わりません。手書きだからやさしい、パソコンだから厳しいというわけではなく、いずれの学部でも内容の完成度が最終的な評価を左右します。

文学部の志願理由書についても、募集要項本文には自筆・パソコンいずれかを明記する記述が見当たりません。所定様式そのものをダウンロードして確認しなければ判断できないため、記入方法に迷った場合は、文学部入試担当への問い合わせも検討してください。判断に迷ったまま独自の解釈で作成してしまうと、記入方法の不備で受理されないリスクもあるため、確実な情報源にあたることが大切です。

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全学部共通の「生成AI使用禁止」規定

名古屋大学の編入学試験で特に注目すべきなのが、文学部・教育学部・法学部・経済学部いずれの募集要項にも「出願書類として求められる文章等を生成AIにより作成することは認めません」という、ほぼ同一の文言で生成AI利用を禁止する注意書きが明記されている点です。この文言はいずれの学部でも「出願書類」全般を対象としており、志願理由書に限らず、成績証明書などを除く自由記述の書類すべてに及ぶと解釈できます。これは各学部が個別に定めたルールというより、名古屋大学として編入学試験全体に共通する方針である可能性が高いと考えられます。

なぜ生成AI規制が明記されるようになったのか

ChatGPTをはじめとする生成AIが広く普及したことで、志望理由書のような自由記述の書類を生成AIに下書きさせる受験生が増えていることへの対応と考えられます。名古屋大学に限らず、多くの大学が入試や教育の場面での生成AI利用について方針を示すようになっており、編入学試験の出願書類にも同様の規制が及んでいると理解しておきましょう。文章の全部だけでなく「一部」の生成も認めないと明記されている学部もあるため、アイデア出しや構成案の相談程度であっても、最終的な文章表現に生成AIの出力をそのまま使うことは避けるべきです。

対策への実務的な影響

名古屋大学は編入学試験に限らず、大学全体として生成AIの利活用についての考え方をウェブサイトで公表しており、教育・学習の場面での生成AI利用に一定のルールを設けています。編入学試験の出願書類における規制も、この大学全体の方針と整合的なものと理解できます。今後、他の学部やほかの国公立大学でも同様の規制が広がっていく可能性があるため、名古屋大学の事例は先行的な参考事例としても注目する価値があります。

この規定が意味するのは、志願理由書は最初から最後まで自分の言葉で考え抜く必要があるということです。生成AIに頼らずに一から文章を組み立てる分、構成の型を理解しておくことや、第三者による添削を活用することの重要性がより高まります。また、口述試験・面接がある学部では、提出した志願理由書の内容について深掘りされた際に、自分の言葉で説明できなければ、AIによる代筆を疑われかねないリスクもあります。日頃から自分の考えを文章化する練習を重ね、志願理由書に書いた内容を自分の言葉で語れる状態を保っておくことが、この規定のもとでの実質的な対策になります。

生成AIを使わない準備は、遠回りに見えて実は合格後にも役立つ力を養う機会になります。自分の経験を言語化し、論理的に組み立てる訓練そのものが、口述試験・面接での受け答えや、入学後のレポート・卒業論文の執筆にも直結するスキルだからです。生成AI規制を単なる制約と捉えるのではなく、自分の考えを深める機会として前向きに活用する姿勢が、結果的に良い志願理由書につながります。編入後の学修は限られた在学年数で卒業論文まで仕上げる必要があるため、早い段階から自分の考えを文章化する力を鍛えておくことは、その後の学業にも直接活きてきます。

なお、家族や友人、予備校講師などの第三者にアドバイスや添削を受けること自体は、生成AI規制とは別の話です。最終的な文章表現を自分で決め、自分の言葉で書き上げている限り、第三者からのフィードバックを踏まえて推敲を重ねることは問題ありません。文章を書くこと自体を代行してもらうのではなく、自分が書いた文章の完成度を高めるためのフィードバックとして活用しましょう。

法学部・経済学部の志願理由書の設問内容

法学部と経済学部は、いずれも志願理由書が自筆指定で第3年次編入学を実施していますが、設問の内容と選抜方法には明確な違いがあります。

法学部 志願の動機+進路計画の複合設問、書類選考から評価対象

法学部第3年次編入学(募集10名)の志願理由書は、「志願の動機(社会経験やこれまでに学んだことをどのように名古屋大学法学部での学習に生かしていくのか、及び、卒業後の希望・進路をどのように計画しているのかを含む)」を記入する設問です。これまでの学び・社会経験の活かし方・卒業後の進路計画という3要素を一つの文章にまとめる必要があり、単に「法律を学びたい」という抽象的な理由だけでは設問の要求を満たせません。

選抜は第1次選抜(書類選考+外国語〔英語〕筆記+小論文筆記)と第2次選抜(口述試験)の2段階です。書類選考の段階から志願理由書が評価対象になるため、筆記試験の準備と並行して志願理由書の完成度を高めておく必要があります。2026年度日程は出願2026年9月28日から10月1日、筆記試験2026年10月14日(外国語13時から、小論文15時30分から)、口述試験2026年10月28日、合格発表2026年11月13日です。

出願資格は、日本の大学に2年以上在学し52単位以上を修得した者、学士の学位を有する者、短期大学・高等専門学校を卒業した者など8つの区分に分かれています。自分がどの区分に該当するかによって提出する証明書類も変わるため、志願理由書の執筆と並行して、出願資格の確認と証明書類の準備も早めに進めておく必要があります。出願書類は郵送に限られ、持参は認められていない点にも注意してください。

提出書類には志願理由書のほかに志願票・受験票・写真票、成績証明書、卒業(見込)証明書などが含まれており、志願理由書だけを仕上げても他の書類が揃わなければ出願自体が成立しません。証明書類の発行には出身校側での日数がかかることも多いため、志願理由書の執筆と並行して、証明書の請求スケジュールも早めに組んでおくとよいでしょう。

経済学部 単一設問で面接なし、TOEIC590点以上が必須

経済学部第3年次編入学(経済学科・経営学科計10名)の志願理由書は、「あなたが現在、在学している大学等(卒業した大学等)において何を学んできたのかを踏まえて名古屋大学経済学部第3年次編入学に志願するに至った理由を明確に書いてください」という単一の設問です。法学部のような複合設問ではありませんが、これまでの学びと志願理由を明確に接続させることが求められている点は共通しています。

経済学部の選抜方法は、書類審査(志願理由書)と英語(TOEICまたはTOEFLのスコア)、筆記試験(経済・経営に関する基礎的な問題)の総合評価で、募集要項に面接・口述試験の記載はありません。出願要件としてTOEIC590点以上(またはTOEFL-PBT500点以上等)の取得が必須である点にも注意してください。面接がない分、志願理由書の完成度と英語スコア・筆記試験の得点がそのまま合否を左右する構造になっています。2025年度日程は出願2025年10月7日から10日、筆記試験2025年10月31日、合格発表2025年11月12日でした。

出願資格も、日本または外国の大学を卒業し学士の学位を授与された者、本学以外の4年制大学に2年以上在学し56単位以上を取得した者、短期大学・高等専門学校卒業者など7つの区分があります。TOEIC・TOEFLのスコアは2023年10月7日以降に受験したものに限られるなど、有効期限に関する細かな規定もあるため、志願理由書の準備と同時に、英語スコアの受験履歴が出願要件を満たしているかを早い段階で確認しておきましょう。TOEICとTOEFLの両方を提出した場合は、得点の高い方を採用する仕組みになっています。

経済学部の筆記試験科目は「経済・経営に関する基礎的な問題」という1科目のみで、法学部の外国語+小論文2科目構成、教育学部の外国語+小論文2科目構成とは異なります。筆記試験の科目構成が学部で異なる分、対策すべき内容も変わるため、志願理由書の準備だけに偏らず、志望学部の筆記試験の傾向にも早い段階から目を通しておくことが合格への近道です。

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教育学部の「志願理由及び研究計画書」とコース選択

教育学部第3年次編入学(人間発達科学科、募集10名程度)は、「志願理由及び研究計画書」という名称が示すとおり、志望動機だけでなく研究計画も含めて記述する書類が求められます。

設問は「志願理由」と「研究テーマ」の2要素

設問は「名古屋大学教育学部を志願した理由と、入学後にどのようなテーマで研究したいか、具体的に述べなさい」です。志願理由と研究テーマの両方を具体的に書くことが求められており、抽象的な学習意欲の表明だけでなく、入学後に取り組みたい研究の方向性まで踏み込んで書く必要があります。志望コースは生涯教育開発・学校教育情報・国際社会文化・心理社会行動・発達教育臨床の5コースで、志願票では志望コースを選択したうえで出願します。

教育学部のアドミッション・ポリシーでは、人間発達科学を学ぶための基礎的学力、人間の成長発達と教育をめぐる多様な事象と問題に対する関心と問題意識、社会的正義の視点から探究し問題解決を志向する意欲と熱意が求められる資質として挙げられています。志願理由及び研究計画書の中でこれらの資質を裏づけるエピソードを盛り込めると、アドミッション・ポリシーに合致した書類として評価されやすくなります。合格した場合は選択した志望コースに所属することになるため、志望コース欄への記入は慎重に検討したうえで行う必要があります。編入学後は2年以上在学し、全コース共通科目18単位とコース科目及び卒業論文66単位以上の、合計84単位以上を修得しなければならないという卒業要件も定められています。

口述試験で提出書類の内容が直接問われる

選抜は第1次選抜(外国語〔英語〕筆記+小論文〔教育学及び教育心理学に関する基礎的教養〕)と第2次選抜(口述試験)の2段階です。口述試験については、募集要項に「志願理由と入学後の研究計画に関する書類審査及び口述試験を実施する。口述試験において、提出書類の内容について説明を求め、その内容に関する質疑を行ったうえで、総合的に評価する」と明記されています。口述試験が志願理由及び研究計画書の内容そのものを深掘りする場になることが公式に示されている以上、書いた内容を自分の言葉で説明できるよう、想定質問への準備を怠らないようにしましょう。

2025年度日程は出願2025年9月24日から26日、筆記試験2025年10月22日、口述試験2025年11月6日、合格発表2025年11月12日でした。パソコン入力が認められている分、内容を練り込む時間を確保しやすいというメリットがある一方、字数の目安が明示されていないため、所定様式の行数・ページ数に合わせて分量を調整する必要があります。

出願資格は、日本の大学に2年以上在学し62単位以上を取得した者、学士の学位を有する者、短期大学・高等専門学校を卒業した者など7つの区分があります。複数の大学(学部)の在学年数を合算することはできないという注意点も明記されているため、複数の教育機関に在籍した経験がある場合は、自分がどの出願資格区分に該当するのかを慎重に確認する必要があります。募集人員は「10名程度」とされており、他学部の「10名」という確定的な表現とは若干異なる点も押さえておきましょう。

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文学部の志願理由書と工学部・医学部医学科の違い

文学部と、工学部・医学部医学科では、志望理由に関する書類の扱いがさらに異なります。

文学部 専修選択は入学後変更不可、志願理由書は口述試験の材料

文学部第3年次編入学(人文学科、募集10名)は、言語文化・英語文化・文献思想・歴史文化・環境行動という5つの学繋(分野・専門)から志望を選び、入学後に分野・専門を変更することはできません。志願理由書はこの5学繋のどれを志望するのかを明確にしたうえで、なぜその分野なのかを説明する書類として機能します。選抜は第1次選抜(外国語〔英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1ヶ国語〕筆記+小論文筆記)と第2次選抜(口述試験)の2段階で、志願理由書は口述試験での質疑の材料になると考えられます。

出願資格は、学士の学位を有する者、同一の大学に2年以上在学し62単位以上を取得した者、短期大学・高等専門学校を卒業した者など7つの区分に分かれています。外国の教育課程での相当性や専修学校の専門課程修了者については事前の出願資格審査が必要な場合があり、該当する場合は出願期間よりかなり早い段階で文学部入試担当への事前連絡が求められます。志望する学繋・専門を明確にしたうえで、出願資格の審査が必要かどうかも早めに確認しておきましょう。

文学部は言語文化・英語文化・文献思想・歴史文化・環境行動という5学繋の中に、言語学・日本史学・社会学・心理学など多岐にわたる専門分野を抱えています。志望する専門分野が決まっている場合は、その分野を学べる学繋を正確に把握しておくことが、志願理由書の説得力を高める第一歩です。学繋名だけでなく、その中のどの専門を学びたいのかまで明確にしておくと、口述試験でも一貫した説明がしやすくなります。募集人員は人文学科全体で10名とされていますが、学繋・専門ごとの内訳は公表されていないため、特定の専門に人気が集中した場合の実質倍率は年度によって変動しうる点も理解しておきましょう。

工学部 志望理由書は口頭試問中心、医学部医学科は面接の核

工学部の編入試験では、志望理由書や学習計画が提出書類として求められる場合がありますが、提出が任意の場合でも、面接準備や科目選択の一貫性を高めるために文章化しておくことが推奨されます。口頭試問では、これまでの所属で学んだ内容・編入後に学びたい分野・その大学・学部を選ぶ理由をつなげて説明することが求められます。工学部は書面よりも口頭での説明力が問われる比重が大きい点で、文系4学部とは性格が異なります。

医学部の学士編入学では、志望理由書と面接の両方が核となります。在学中の研究活動を具体的に振り返り、「入学後にどのような研究に取り組みたいか」を具体化しておくことが重要とされ、小論文(90分)は生命科学や医学研究をめぐるテーマの論述形式です。配点は第1次選考300点に対し第2次選考60点と一見小さく見えますが、少人数の中での最終判定では小さな差が合否を分けることもあるため、志望理由書と面接対策を軽視しないようにしましょう。

工学部・医学部医学科は、文系4学部のような「志願理由書」という統一名称や生成AI規制の明記が公式に確認できなかった学部です。名称・規制の有無が学部によって異なる可能性がある以上、これらの学部を志望する場合も、最新の公式募集要項を必ず取り寄せて、提出書類の名称・様式・生成AIに関する規定の有無を自分の目で確認することが欠かせません。

情報学部についても、公式に確認できた個別の志望理由書の様式・字数の詳細情報はここでは扱いませんが、文系4学部と同様に編入学試験を実施しています。志望学部が本記事で扱っていない場合でも、公式募集要項を確認する基本姿勢は変わりません。学部名や制度が違っても、提出書類の名称・記入方法・選抜方法・生成AIに関する規定という4つの観点を押さえておけば、どの学部の募集要項を読む際にも迷わず対応できます。名古屋大学は学部ごとにウェブサイトの構成も異なるため、志望学部の入試担当窓口を早めに確認しておくと、問い合わせが必要になった際にもスムーズです。

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評価される志願理由書の構成の型

学部によって書類名称や記入方法は異なりますが、評価される内容の骨格には共通点があります。編入学試験の志願理由書全般で重視される観点は、大きく「目的の明確さ」「志望校・志望学部との適合性」「一貫性(経験・関心・将来像のつながり)」の3点に整理できます。これは名古屋大学に限らず、多くの大学編入試験の志望理由書に共通する評価軸です。

この3つの観点を文章の流れに落とし込むと、次のような構成の型になります。

構成要素内容名古屋大学の各設問との対応
結論何を学びたいか、なぜその学部・学科かを最初に明示経済学部志願理由書、教育学部の「志願理由」部分
経験これまでの学修・活動で取り組んだこと、達成したこと、得たもの法学部の「社会経験やこれまでに学んだこと」
大学との適合性なぜ今の環境ではなく名古屋大学の当該学部で学ぶ必要があるのか文学部の学繋選択、経済学部の志願理由
学びの設計入学後に何をどのように学びたいか、具体的な計画教育学部の「研究テーマ」部分
将来展望卒業後にどう活かしたいか、どんな進路を描いているか法学部の「卒業後の希望・進路」

法学部・教育学部のように設問が複数の要素を含んでいる場合は、この型をそのまま各要素に当てはめれば書きやすくなります。一方、経済学部のように単一設問で全要素を盛り込む必要がある場合は、結論と大学との適合性を軸にしつつ、経験と学びの設計・将来展望を無理なく織り込む編集力が求められます。設問の分かれ方に応じて型のどこを厚く書き、どこを圧縮するかを事前に決めておくと、一貫性のある文章に仕上げやすくなります。

いずれの学部でも共通して重要なのは、抽象的な憧れではなく、自分の経験に根ざした固有の理由を語ることです。「名古屋大学は難関大学だから」「将来役立ちそうだから」といった一般論では、口述試験や面接で深掘りされたときに説得力を欠きます。自分の関心領域と、名古屋大学の当該学部・学科で行われている教育・研究内容を具体的に結びつけて語れるよう、事前の情報収集を重ねておきましょう。生成AIに頼らず自分の言葉で書く必要がある以上、シラバスや教員紹介、学部のアドミッション・ポリシーといった公開情報を自分で読み込み、固有名詞や具体的な学問領域を志願理由書に盛り込む作業を丁寧に行うことが、他の受験生との差になります。

構成の型は「結論から始める」型で紹介しましたが、実際に文章を組み立てる順番は必ずしも結論からでなくても構いません。まず経験の棚卸しから始めて、そこから結論(志願理由)を導き出すという書き進め方のほうが、かえって自然な流れになる場合もあります。特に教育学部の研究テーマのように、まず自分の関心を掘り下げてから、それをどう研究として形にするかを考える書き方が向いている設問もあります。下書きの段階では書きやすい要素から書き始め、最後に全体の順序を結論先出しの型に組み替えるという進め方も有効です。

準備スケジュールの目安

志願理由書の完成度を高めるには、出願直前の数日で仕上げるのではなく、逆算した準備期間を確保することが重要です。まず志望学部を確定させた段階で、その学部の公式募集要項を取り寄せ、記入方法(自筆かパソコンか)・設問内容・生成AI規制の有無を確認します。次に、これまでの学修経験・活動を時系列で書き出す棚卸し作業を行い、そのうえで下書きを作成します。生成AIを使わず自分の頭で構成を考えるため、通常の志望理由書対策よりも一つひとつの工程に時間がかかることを見込んでおきましょう。

下書きが固まったら、指導者や第三者に読んでもらい、大学との適合性や一貫性の観点でフィードバックを受けます。自筆指定がある法学部・経済学部では、この段階で初めて所定用紙への清書に取り掛かるのが安全です。清書後も誤字脱字がないか複数回確認し、余裕を持って出願期間に間に合わせましょう。

出願直前は証明書類の取り寄せや検定料の支払い手続きなど、事務的な作業も一気に増えます。志願理由書の完成を出願準備の最終盤に後回しにしないよう、他の書類と並行してスケジュールに組み込んでおくことが、締切に追われず落ち着いて仕上げるための鍵になります。経済学部・法学部のように外部英語試験のスコアが選考に絡む学部では、志願理由書の準備とスコア確保のスケジュールを同時に管理する必要がある点も忘れないようにしましょう。

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名古屋大学編入志願理由書の例文

ここでは、法学部の志願理由書と、教育学部の志願理由及び研究計画書を想定した例文を、特定の個人が特定されないよう抽象化したかたちで示します。実際に書く際は、自分自身の学修履歴・活動内容・具体的な関心分野に置き換えて、固有のエピソードを盛り込んでください。例文をそのまま流用することは避け、あくまで構成の型を確認するための参考として活用しましょう。前述のとおり、生成AIによる作成は認められていないため、例文を土台に自分の言葉で一から書き直す作業が欠かせません。

例文1 法学部志願理由書(要約版)

「私は現在の大学で経済学を専攻する中で、社会保障制度の持続可能性をめぐる議論に触れ、経済的な合理性だけでなく法制度の設計そのものを学ぶ必要性を感じるようになりました。特に、社会保障関連法の改正をめぐる国会での議論を継続的に追う中で、世代間の負担と給付の公平性をどう法的に担保するかという論点に強い関心を持っています。貴学部で法学・政治学を体系的に学び、これまで経済学的な視点から考えてきた社会保障の課題を、法制度の観点から再構築したいと考えています。卒業後は、社会保障政策の立案に関わる仕事を通じて、学んだ知見を社会に還元したいと考えています。」

この例文は「経験(経済学専攻・社会保障制度への関心)→大学との適合性(法学・政治学を体系的に学べる環境)→学びの設計(法制度の観点からの再構築)→将来展望(社会保障政策への関与)」という型に沿って構成されています。法学部の設問が求める「これまでに学んだことをどう学習に生かすか」「卒業後の進路計画」の両方に触れることで、複合設問の要求を満たしています。

実際の志願理由書では、この要約版よりもさらに具体的な固有名詞やエピソードを盛り込む必要があります。「社会保障関連法の改正をめぐる議論」を具体的にどの制度・どの年度の改正なのかまで特定して書くことで、単なる一般論ではなく、自分が実際に調べ考えた跡が伝わる文章になります。法学部の設問は社会経験や学びをどう学習に生かすかという点が特徴的なので、これまでの経験を丁寧に棚卸しし、法学部での学びとどうつながるのかを具体的な言葉で説明できるよう準備しておくと安心です。

例文2 教育学部志願理由及び研究計画書(要約版)

「私は現在の大学で心理学を専攻し、学習支援ボランティアとして小学生の学習困難への対応を経験する中で、教育を心理学だけでなく制度・社会的背景も含めた複合的な視点から捉え直したいという関心を強めました。貴学部人間発達科学科は、教育発達科学という総合的な学問領域を学べる体制が整っており、これまで心理学の枠組みで考えてきた学習支援の課題を、教育制度や社会的正義の視点から再検討できると考えています。入学後は心理社会行動コースを中心に、学習支援の現場で感じた課題を実証的に検証する研究に取り組みたいと考えています。」

この例文は、志願理由(心理学専攻・学習支援ボランティアの経験)と研究テーマ(心理社会行動コースでの実証研究)の両方を具体的に書く教育学部の設問構成に沿っています。志望コースを明示することで、口述試験での質疑にも一貫して答えられる土台を作っています。

教育学部の設問は「入学後にどのようなテーマで研究したいか」を具体的に述べることを求めているため、研究テーマは可能な限り輪郭のはっきりした言葉で書くことが重要です。「学習支援について研究したい」という書き方よりも、「小学校段階の学習困難児に対する支援方法の効果を、認知発達の観点から実証的に検証したい」というように、対象・方法・視点を具体化するほど、口述試験での質疑にも答えやすくなります。研究テーマが固まっていない段階でも、少なくとも関心のある研究領域とその理由は明確に言語化しておきましょう。

添削で見られるポイントとNG例

志願理由書の添削では、いくつかの典型的な弱点が繰り返し指摘されます。書き上げた後は、次の観点でセルフチェックを行いましょう。

典型的なNG例

  • 「名古屋大学は難関大学だから」など、大学の知名度だけを理由にしている
  • 「法学を幅広く学びたい」など、学びたい内容が抽象的で学部・学科固有の情報に触れていない
  • これまでの経験(部活動・アルバイト・資格取得など)と志願理由がつながっておらず、エピソードが単に羅列されている
  • 教育学部の「研究計画」部分が抽象的で、具体的な研究テーマや方法、対象、視点に踏み込めていない
  • 不自然に整いすぎた文章や、機械的な言い回しが目立ち、生成AI利用を疑われかねない表現になっている(語彙が過度に難解、構成が定型的すぎる等)
  • 他大学・他学部の志望理由書を使い回し、大学名や学部名だけを書き換えている
  • 口述試験・面接で聞かれそうな質問を想定せず、深掘りへの備えがないまま提出している

特に自筆指定のある法学部・経済学部では、内容だけでなく誤字脱字や筆記具・文字の指定(黒インク/ボールペン・かい書)の違反がそのまま書類の完成度に直結します。下書きをパソコンで練り上げたうえで、清書前に第三者に内容を確認してもらい、清書時は誤字が出ないよう十分な余裕をもって取り組みましょう。

不自然に整いすぎた文章というNG例は、生成AI規制がある名古屋大学ならではの注意点です。語彙が豊富すぎる、構成が機械的に整いすぎている文章はかえって不自然に映ることがあります。自分の実際の語彙力・表現力の範囲で、多少荒削りでも自分らしい言葉で書くことが、結果的に生成AI利用の疑いを招かない、説得力のある志願理由書につながります。完璧すぎる文章を目指すより、自分の経験と考えが率直に伝わる文章を目指しましょう。

自己添削チェックリスト

  • 結論(何を学びたいか)が冒頭または早い段階で明確に明示されているか
  • 自分の経験と志願理由が具体的なエピソードで無理なくつながっているか
  • 「なぜ他大学ではなく名古屋大学のこの学部なのか」に固有の理由で答えられているか(比較対象への言及も含む)
  • 入学後に学びたい内容が、その学部の学繋・コース・カリキュラム・専門分野に即して具体的に書けているか
  • 将来展望が学びの内容と矛盾なく自然につながっているか
  • 指定の記入方法(自筆かパソコンか)・様式を守れているか
  • 生成AIに頼らず、自分の言葉と経験に基づいて書けているか
  • 口述試験・面接で聞かれそうな質問に、書いた内容の範囲内で答えられるか
  • 誤字脱字がなく、指定の筆記具・様式が守られているか
  • 提出前に第三者に読んでもらい、率直な感想をもらったか

これらのチェックを一人で行うのは難しい部分もあります。特に「大学との適合性」や「一貫性」は、自分では気づきにくい視点であるため、指導者や第三者からのフィードバックを受けられる環境を活用すると、仕上がりの精度が大きく変わります。書き終えてから一晩置いて読み直す、あるいは家族や友人など第三者に音読してもらうといった方法も、違和感のある箇所を発見する助けになります。

声に出して読んでみると、書き言葉としては自然でも耳で聞くと違和感のある表現や、論理の飛躍がある箇所に気づきやすくなるという利点もあります。特に生成AIを使わずに一から書き上げた文章は、自分では自然に感じても、他人が読むと接続詞の使い方や話の展開に不自然さが残っていることがあるため、複数回のセルフチェックと第三者チェックを組み合わせることをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

名古屋大学の編入学試験で「志望理由書」という書類はありますか。

名称としては「志望理由書」ではなく「志願理由書」(教育学部は「志願理由及び研究計画書」)が正式です。文学部・教育学部・法学部・経済学部の募集要項ではいずれもこの表記が使われています。工学部・医学部医学科については「志望理由書」という表記が確認できる場合もあるため、志望学部の募集要項で正確な名称を確認してください。所定様式を検索する際は「志願理由書」というキーワードを使うと、目的の書類にたどり着きやすくなります。

志願理由書は生成AIを使って作成してもよいですか。

いいえ、認められていません。文学部・教育学部・法学部・経済学部の募集要項にはいずれも「出願書類として求められる文章等を生成AIにより作成することは認めません」と明記されています。文章の一部であっても生成AIを利用することは認められないため、構成の相談程度にとどめ、最終的な文章表現は自分の言葉で書き上げる必要があります。

志願理由書は手書きですか、パソコンで作成してもよいですか。

学部によって異なります。法学部・経済学部は黒インクまたは黒のボールペンを用いた自筆・楷書指定です。一方、教育学部の「志願理由及び研究計画書」はパソコン入力が明示的に認められており、Wordファイルが配布されています。文学部は募集要項本文に明確な指定が見当たらないため、所定様式を確認して判断してください。

教育学部の「志願理由及び研究計画書」は志望理由書と同じものですか。

実質的に同じ機能を持ちますが、名古屋大学教育学部の場合は志願理由に加えて入学後の研究テーマも具体的に書く必要がある複合書類です。「名古屋大学教育学部を志願した理由と、入学後にどのようなテーマで研究したいか、具体的に述べなさい」という設問になっており、単なる志望動機の表明にとどまらない内容が求められます。

経済学部の志願理由書は面接で深掘りされますか。

経済学部の選抜方法には面接・口述試験の記載がなく、書類審査(志願理由書)と英語スコア、筆記試験の総合評価で合否が判定されます。ただし、募集要項は年度により変更される可能性があるため、出願する年度の最新情報を必ず確認してください。法学部・教育学部・文学部は口述試験があり、志願理由書の内容が深掘りされます。面接がないからといって志願理由書の重要度が下がるわけではなく、書類そのものの完成度が合否に直結する点は変わりません。

志願理由書はいつから準備を始めるべきですか。

できるだけ早い段階から取り組むことをおすすめします。生成AIに頼れない分、自分で構成を練り上げる時間がより多く必要になります。経済学部志望者はTOEIC・TOEFLのスコア確保とも並行作業になるため、出願期間の数か月前から情報収集と下書きに着手しておくと安心です。自筆指定のある学部では、清書の練習も見込んでスケジュールを組んでおきましょう。

志願理由書の内容と口述試験・面接の受け答えは一致させる必要がありますか。

はい、一致させる必要があります。法学部・教育学部・文学部の口述試験では、提出済みの志願理由書の内容をもとに深掘りする質問がされる可能性が高く、書類と口頭説明に食い違いがあると評価を下げるおそれがあります。教育学部の募集要項には「提出書類の内容について説明を求め、その内容に関する質疑を行ったうえで、総合的に評価する」と明記されており、書類の内容がそのまま質問の土台になることが公式に示されています。志願理由書の控えを手元に残し、提出後も定期的に読み返して内容を自分の言葉で説明できる状態を維持しておきましょう。

工学部・医学部医学科でも志望理由書は必要ですか。

工学部は募集要項上、提出書類としての扱いが条件次第で、口頭試問の中で志望理由が問われる比重が大きくなります。医学部医学科の学士編入学では志望理由書と面接の両方が核になるとされています。いずれも文系4学部とは制度の作りが異なるため、志望学部の最新の公式募集要項で提出書類と選抜方法を確認してください。

まとめ|名古屋大学編入の志願理由書は名称と生成AI規制を踏まえて準備する

名古屋大学の編入学における志願理由書は、学部によって扱いが大きく異なります。「志望理由書」ではなく正式には「志願理由書」であり、全学部共通で生成AI利用が禁止されているという事実を、まず受け止めることが準備の出発点です。最後に、この記事の要点を整理します。

  • 名古屋大学の出願書類は「志願理由書」(教育学部は「志願理由及び研究計画書」)という名称で統一されている
  • 文学部・教育学部・法学部・経済学部の募集要項には、いずれも生成AIによる文章作成を認めない旨が明記されている
  • 法学部・経済学部は黒インク又は黒のボールペンによる自筆・楷書指定、教育学部はパソコン入力可という違いがある
  • 法学部・教育学部・文学部は口述試験があり志願理由書の内容が深掘りされる一方、経済学部は面接なしの書類・筆記中心の選抜
  • 工学部・医学部医学科は文系4学部とは制度が異なり、口頭試問や面接での志望理由確認の比重が大きい
  • 評価される内容の骨格は共通しており、結論・経験・大学との適合性・学びの設計・将来展望という型に沿って書くと一貫性を保ちやすい
  • 募集専修・募集人員・出願資格は年度によって変更されることがあるため、対策を始める前に必ず最新の公式募集要項を確認する
  • 入学検定料・入学料・授業料は学部間でほぼ共通しており、費用面よりも制度面の違いを優先して確認すべき
  • 複数学部を併願候補として検討する場合は、それぞれの出願書類一覧を比較しておくと準備の抜け漏れを防げる

名古屋大学の編入学は、学部ごとに募集人員・出願資格・選抜方法が独立して定められているため、まず自分が受ける学部の最新の公式募集要項を確認し、志願理由書の名称・記入方法・生成AI規制を正確に把握することが出発点になります。そのうえで、これまでの学修経験と名古屋大学のその学部で学びたい内容を、具体的なエピソードで結びつけて語れるよう準備を進めましょう。志望理由書の書き方についてー大手編入予備校の講師が解説!もあわせて参考にすると、より汎用的な書き方のコツを補えます。

志願理由書の作成は、単に文章をきれいにまとめる作業ではなく、自分の学修履歴を振り返り、名古屋大学のその学部で学ぶ意味を言語化するプロセスそのものです。時間をかけて取り組むほど、口述試験・面接での受け答えにも一貫性が生まれ、結果的に選考全体を通じた説得力につながります。特に名古屋大学の場合、生成AIに頼らず自分の力で書き上げなければならないという制約があるからこそ、早期に準備を始めた受験生とそうでない受験生の差が出やすいと考えられます。出願直前になって慌てて書き始めるのではなく、志望学部を決めた段階から少しずつ材料を集め、複数回の推敲を重ねる時間を確保しておきましょう。

名古屋大学の学部別編入試験の詳細については、名古屋大学経済学部編入試験の傾向と対策名古屋大学文学部の編入対策名古屋大学工学部の編入試験を徹底解説名古屋大学医学部の学士編入を徹底解説もご確認ください。志願理由書の完成度を一人で高めるのが難しいと感じる場合や、口述試験・面接での受け答えまで一貫した対策を進めたい場合は、大学編入対策コースで、志願理由書の添削から面接対策までを専門家のサポートを受けながら進める選択肢もあります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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