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東京都立大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

東京都立大学の編入学試験を調べていて、「志望理由書はどう書けばいいのか」と検索してこのページにたどり着いた方に、まず結論からお伝えします。東京都立大学の編入学試験(都市環境学部・システムデザイン学部・理学部)には、志望理由書という提出書類そのものが存在しません。募集要項に添付されている出願書類は志願票・写真票・受験票・成績証明書・調査書などで、志望理由書や自己推薦書に相当する様式は用意されていないのです。
とはいえ、これは「志望動機を準備しなくていい」という意味ではありません。東京都立大学の編入学試験は、学力検査や英語スコアに加えて面接(口頭試問を含む)が合否判定の重要な要素になっており、そこで志望理由を言葉にして伝える力が問われます。つまり、志望理由書という「紙」は書かなくても、志望理由という「中身」は必ず準備しておく必要があるということです。書類として提出しない分、準備を怠っていることが面接の受け答えにそのまま表れてしまうという厳しさもあります。
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東京都立大学編入とは、都市環境学部・システムデザイン学部・理学部の3学部で、高等専門学校や短期大学からの3年次編入学生を受け入れている国公立大学の編入学試験を指します。首都圏の国公立大学のなかでも編入学試験を実施している学部が複数あることは珍しく、専門分野の異なる高専・短大出身者にとって有力な選択肢の一つになっています。一方で、学部・学科ごとに出願資格や選考方法、募集人員が細かく異なるため、正確な情報を一次情報から確認したうえで対策を組み立てる必要があります。募集要項はほぼ毎年4月頃に更新され、出願期間や選考方法が年度によって微修正されることもあるため、前年度の情報をそのまま鵜呑みにせず、志望する年度の最新版を必ず確認する習慣をつけておきましょう。
この記事では、2027年度(令和9年度)の公式募集要項を一次情報として、3学部それぞれの出願書類・選考方法を確認したうえで、志望理由書が存在しない事実を踏まえた「面接・口頭試問での志望動機の伝え方」を、構成テンプレートと例文つきで解説します。独学で対策を進める方はもちろん、予備校や個別指導を検討している方にとっても、まず「何を準備すべきか」を正確に把握することが最初の一歩になります。順を追って見ていきましょう。
東京都立大学の編入学試験に「志望理由書」という提出書類はない
最初に、最も重要な事実を確認しておきます。東京都立大学の編入学試験において、都市環境学部・システムデザイン学部・理学部のいずれも、2027年度の編入学学生募集要項に記載されている出願書類の中に「志望理由書」「志望調査票」「自己推薦書」に相当する様式は含まれていません。
都市環境学部の募集要項では、出願書類は志願票・写真票・机上票・受験票・成績証明書・調査書・入学考査料収納証明書貼付台紙・受験票送付用封筒・連絡用宛名カードなどで構成されており、選考方法は「学力検査、面接(口頭試問を含む。)、成績証明書及び調査書の総合判定」と明記されています。システムデザイン学部も同様に、出願書類一覧に志望理由書はなく、選考は「調査書、成績証明書、学力試験及び面接の結果を総合判断」で行われます。理学部化学科にいたっては学力試験自体がなく、「面接(口頭試問を含む。)、英語(TOEICスコア)、成績証明書及び調査書の総合判定」のみで合否が決まります。
この構造は、実は東京都立大学に限った話ではありません。難関国立大学の編入学試験では、志望理由を「書類」ではなく「面接での口頭説明」で評価する大学が一定数存在します。例えば東京大学工学部の編入学試験にも志望理由書という書類はなく、口述試験で志望動機を語る設計になっています。東京都立大学もこの系統に属していると理解しておくと、対策の方向性を誤らずに済みます。
なぜこうした制度になっているのか、公式に理由が説明されているわけではありませんが、編入学試験の募集人員が各学科とも若干名から数名程度と極めて少数であることが背景の一つと考えられます。少人数の選考であれば、書類だけで人物像を判断するよりも、面接で直接対話しながら学力・専門知識・志望動機を総合的に確認する方が、大学側にとって合理的だという見方もできます。受験生の側から見れば、書類選考の段階でふるいにかけられるリスクが小さい一方で、当日の面接一発勝負に近い緊張感があるとも言えます。
「志望理由書がない」と聞くと、対策が楽になったと感じるかもしれません。しかし実際には逆です。書類であれば下書きを何度も推敲し、第三者に添削してもらい、時間をかけて完成度を高めることができます。一方、面接や口頭試問はその場で自分の言葉で語らなければならず、準備不足がそのまま伝わってしまいます。むしろ志望理由書がない大学の方が、事前の言語化と練習の質が合否を左右しやすいとも言えるのです。この記事を最後まで読めば、東京都立大学の編入学試験で何を、どのように準備すればよいかが具体的にイメージできるはずです。
また、オープンキャンパスや学部説明会が実施される年度もあるため、可能であれば実際にキャンパスを訪れたり、教員・在学生の話を聞いたりする機会を活用するのも一つの方法です。実際に見聞きした情報は、面接で語る志望動機の具体性を高める材料になります。開催の有無や日程は年度によって変わるため、志望する学部の公式サイトを定期的に確認しておくとよいでしょう。
3学部の出願書類・選考方法の全体像
東京都立大学の編入学試験は、都市環境学部(都市基盤環境学科・建築学科・環境応用化学科・観光科学科)、システムデザイン学部(情報科学科・電気電子工学科・機械システム工学科・航空宇宙システム工学科・インダストリアルアート学科)、理学部化学科の3学部で実施されています。2027年度(令和9年度)入学者向けの試験日程は以下の通りです。
| 学部 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 入学考査料 |
|---|---|---|---|---|
| 都市環境学部 | 2026年5月28日〜6月3日 | 2026年7月3日 | 2026年7月31日 | 17,000円 |
| システムデザイン学部 | 2026年5月25日〜27日 | 2026年7月4日(予備日7月5日) | 2026年7月31日 | 17,000円 |
| 理学部化学科 | 2026年5月28日〜6月3日 | 2026年7月3日 | 2026年7月31日 | 17,000円 |
いずれの学部も編入年次は3年次で、在学期間は2年以上4年以内と定められています。出願資格は学部によって多少異なりますが、共通しているのは高等専門学校または短期大学の該当課程を卒業(見込)であることです。都市環境学部と理学部化学科は「高専または短大の工学系課程等を卒業(見込)の者」、システムデザイン学部は学科ごとに理工系・工学系・芸術系といった課程の指定があります。四年制大学からの編入学は対象になっていない点にも注意してください。
英語については3学部とも共通の方式を採っており、TOEICまたはTOEFLのスコアを出願時に提出し、試験当日に英語の筆記試験は行いません。学力検査実施日から過去2年以内に受験したスコアが有効期限の目安です。この英語スコア提出制は、東京都立大学編入を目指すうえで早い段階から対策しておくべきポイントの一つです。他の国公立大学の編入学試験では英語の独自筆記試験を課すケースも多いため、TOEIC・TOEFLのスコアを軸に対策できる点は、英語の勉強法を早期に一本化できるというメリットにもなります。
募集人員は各学科とも「若干名」から数名程度と少数です。システムデザイン学部の情報科学科・電気電子工学科は各2名、機械システム工学科は知能機械コース・生体機械コースそれぞれ2名という具体的な人数が公表されていますが、それ以外の学科・学部は若干名(明確な数値の公表なし)となっています。募集人員の少なさは、面接・口頭試問での志望動機の伝え方が合否に直結しやすいことも意味しています。倍率が公表されていない年度も多いため、「何名合格するか」よりも「自分の志望理由がどれだけ具体的で一貫しているか」に意識を向けて準備を進めるのが現実的です。
出願書類の準備という観点でも、成績証明書や調査書は在学中の学校長が作成するため、発行に時間がかかることがあります。志望理由の言語化と並行して、早めに学校の担任・教務担当に相談し、証明書関係の発行スケジュールを確認しておくと安心です。出願直前に慌てないよう、余裕を持った準備を心がけましょう。
なお、都市環境学部・システムデザイン学部・理学部それぞれの募集要項は独立して公表されており、学部をまたいで複数を併願できるかどうかは、本記事で確認した募集要項には明記がありません。複数の学部を志望する可能性がある場合は、出願前に各学部の入試担当窓口に直接確認しておくことをおすすめします。少なくともシステムデザイン学部内では、出願できる学科・コースは1つのみで、学科をまたぐ併願はできない点は明確に定められています。
一般選抜と比べたときの編入学試験の特徴として、高専・短大での既習内容がそのまま出願資格や単位認定に関わってくる点も挙げられます。例えば、システムデザイン学部の航空宇宙システム工学科のように、特定の科目の単位修得が出願資格に含まれる学科もあります。自分がすでに履修している科目と、志望する学科の出願資格・出題範囲を早い段階で照らし合わせておくことで、専門科目の学習計画と志望動機の言語化を同時並行で無理なく進められます。
準備の時間軸をイメージしやすくするために、出願・試験までの一般的な流れを整理すると次のようになります。学年や個人の状況によって前後しますが、専門科目の学習と志望動機の言語化は同時並行で進めることを意識してスケジュールを組むとよいでしょう。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 試験の半年〜1年前 | 志望学部・学科の絞り込み、TOEIC/TOEFLスコアの取得開始 |
| 試験の3〜4か月前 | 専門科目の学習計画の本格化、志望動機の言語化の開始 |
| 出願期間(5月下旬〜6月上旬) | 出願書類の準備、成績証明書・調査書の発行依頼 |
| 出願後〜試験直前 | 面接・口頭試問の模擬練習、深掘り質問への対応整理 |
都市環境学部の口頭試問対策|4学科の専門科目と評価の観点
都市環境学部は、都市基盤環境学科・建築学科・環境応用化学科・観光科学科の4学科で編入学生を募集しています。学科ごとに学力検査の内容が異なるため、まずはこの違いを正確に把握しておく必要があります。
| 学科 | 学力検査の内容 | 面接・口頭試問 |
|---|---|---|
| 都市基盤環境学科 | 構造力学・水理学・土質土木材料学・土木計画学から各1題(計4題) | あり |
| 建築学科 | 構造力学建築構造学等から各1題(計5題) | あり |
| 環境応用化学科 | 専門筆記なし。面接内で化学についての試問 | 面接内で口頭試問 |
| 観光科学科 | 小論文 | あり |
特に環境応用化学科は専門科目の筆記試験自体がなく、面接の中で化学についての口頭試問が行われる点に注意が必要です。筆記でじっくり考える時間がない分、その場で専門知識と志望動機の両方を語る力が求められます。観光科学科は小論文が課される点も他の3学科と異なり、専門科目の暗記量よりも、社会的な課題に対する論理的な思考力や文章構成力が問われる可能性が高いと考えられます。
都市基盤環境学科と建築学科は、いずれも構造力学を中心とした専門筆記試験が課されます。都市基盤環境学科は水理学や土質・土木材料学、土木計画学といった土木工学の主要分野から出題される一方、建築学科は建築構造学・建築材料学・建築構法生産学・建築環境学・建築環境システム・建築計画学・都市計画学・建築史学・建築意匠設計学という幅広い分野から出題範囲が設定されています。高専・短大でこれらの科目をどこまで学んでいるかによって、対策すべき優先順位が変わってくるため、まずは自分の既習範囲と出題範囲を照らし合わせて、不足している分野を洗い出すことから始めるとよいでしょう。
都市環境学部のアドミッション・ポリシーには、「都市環境学部で主体的に学修して自らの夢を実現するための十分な学力と熱意を持つ人」「広い視野と柔軟な思考力をもち、国際性を備えた巨大都市社会のリーダーになろうとする人」「工学、自然科学、人文社会科学を融合した総合的アプローチから、多様な都市環境問題を解決しようとする意欲を持つ人」という3つの人物像が示されています。編入学試験専用の評価基準が個別に公開されているわけではありませんが、面接・口頭試問での受け答えは、こうした全学的な人物像と照らし合わせて評価されると考えるのが自然です。
したがって、都市環境学部の面接対策では、単に「なぜ都市環境学部を志望するのか」だけでなく、「都市基盤・建築・環境化学・観光のいずれの視点から都市の課題に取り組みたいのか」「工学的な専門性と社会的な視野をどう結びつけて考えているか」を、自分の経験に基づいて語れるように準備しておくことが評価につながります。特に環境応用化学科と観光科学科は専門筆記試験がない、または小論文形式であるため、志望動機を語る際の論理性や具体性が、他学科以上に重要な評価材料になると考えられます。
面接での深掘り質問への備えとして、学科ごとに想定される質問の方向性を整理しておくと準備がしやすくなります。あくまで想定される傾向であり、実際の質問内容は年度・面接官によって変わる点に留意してください。
| 学科 | 想定される質問の方向性 |
|---|---|
| 都市基盤環境学科 | 構造力学・水理学の学習経験と、志望する社会インフラ分野との関連 |
| 建築学科 | 設計・製図の経験や、関心のある建築分野(構造・環境・意匠など) |
| 環境応用化学科 | 化学の基礎知識に関する口頭試問と、環境分野への関心の背景 |
| 観光科学科 | 小論文で書いた内容の深掘りと、観光・地域社会への関心 |
いずれの学科でも、専門知識を問う質問と志望動機を問う質問が織り交ぜられる可能性があるため、片方だけを準備するのではなく、両方を関連づけて語れるように整理しておくことが重要です。また、都市基盤環境学科・建築学科のように専門筆記試験の配点が大きい学科では、筆記試験の出来を面接で自分から補足説明できるように準備しておくと、多少の失点があっても面接で挽回できる可能性が広がります。
システムデザイン学部の口頭試問対策|一般編入と推薦編入の2ルート
システムデザイン学部の編入学試験は、一般編入と推薦編入(東京都立産業技術高等専門学校からの推薦者限定)の2ルートが併存している点が大きな特徴です。まず一般編入から見ていきましょう。
一般編入の募集学科は、情報科学科(2名)、電気電子工学科(2名)、機械システム工学科(知能機械コース2名・生体機械コース2名)、航空宇宙システム工学科(若干名)、インダストリアルアート学科(若干名)の5学科です。出願できる学科・コースは1つのみで、併願はできません。航空宇宙システム工学科のみ、材料力学・熱力学・流体力学に関する科目を各1単位以上修得している(または卒業までに修得見込みである)ことが追加の出願要件になっています。この単位要件を満たしていないと出願資格自体を得られないため、高専・短大のカリキュラムを早い段階で確認しておく必要があります。
学力試験は数学(線形代数・確率・ベクトル解析・微分積分・微分方程式)が全学科共通で課され、電気電子工学科・機械システム工学科・航空宇宙システム工学科はこれに物理(力学・電磁気)が加わります。英語はすべての学科で外部検定スコア提出制のため、当日の学力試験には含まれません。情報科学科とインダストリアルアート学科は数学のみ、それ以外の3学科は数学と物理の両方が課される点を、学習計画を立てる際の目安にしてください。
ここで特に注意したいのがインダストリアルアート学科の二段階選抜です。第1次選考は調査書・成績証明書・外部英語検定スコアによる書類選考で、合格者数は約15名。第1次選考を通過した受験生のみが、数学の学力試験と面接に進める第2次選考を受けられる仕組みになっています。書類選考の段階から実質的にふるいにかけられるため、成績証明書や英語スコアの準備を早期に整えておくことが重要です。第1次選考の合格発表は7月上旬に行われ、そこから2次選考の試験日まで準備期間はそれほど長くありません。第1次選考の結果を待ってから面接対策を始めるのではなく、出願と同時並行で志望動機の言語化を進めておくことをおすすめします。
次に推薦編入です。こちらは東京都立産業技術高等専門学校の学生に限定された制度で、校長が責任を持って推薦することが出願資格になります。募集学科は情報科学科・電気電子工学科・機械システム工学科・航空宇宙システム工学科の4学科(各若干名)で、インダストリアルアート学科は推薦編入の対象外です。一般編入との違いは出願資格だけでなく、選考方法や日程にも及ぶため、対象となる高専生は一般編入とは別の準備が必要になる点を押さえておきましょう。推薦編入は校内での推薦選考を経る必要があるため、志望理由を在校中の早い段階から言語化し、担任や進路指導の教員に相談しておくことが、校内推薦を得るうえでも重要になります。
システムデザイン学部のアドミッション・ポリシーでは、「先進的なシステムデザイン工学を修得するに十分な基礎学力を持つ人」に加えて、機械・電気電子・情報など複合的な分野を学びたい人、「知的好奇心を持って、新しい価値の創造に積極的に取り組む意欲がある人」が求める学生像として示されています。編入学生の場合は、高専・短大での専門的な学びをどう発展させたいのかを、複合分野という学部の特色と結びつけて語れることが、面接での説得力につながります。単一の専門分野の深掘りだけでなく、他分野との接点をどう見出しているかを語れると、システムデザイン学部が重視する「複合的な視点」への適性が伝わりやすくなります。
学科別に想定される質問の方向性は次のとおりです。数学・物理の学力試験がある学科ほど、面接では専門知識よりも志望動機や将来像に時間が割かれる傾向があると考えられます。
| 学科・ルート | 想定される質問の方向性 |
|---|---|
| 情報科学科 | プログラミング・情報系科目の学習経験と、志望する研究分野 |
| 電気電子工学科・機械システム工学科 | 数学・物理の学習内容と、複合分野への関心の背景 |
| 航空宇宙システム工学科 | 材料力学・熱力学・流体力学の履修状況と航空宇宙分野への関心 |
| インダストリアルアート学科 | 制作物・作品の経験と、デザインと工学を融合させたい理由 |
| 推薦編入(4学科共通) | 校内推薦を受けた経緯や、夜間主・高専での学びとの接続 |
推薦編入(東京都立産業技術高等専門学校からの推薦者)を想定した例文
「東京都立産業技術高等専門学校の電気電子工学コースで、制御工学と電力システムの基礎を学ぶなかで、より高度な専門教育を受けたいと考えるようになりました。校内の推薦選考にあたり、担任の先生と何度も面談を重ね、なぜ貴学のシステムデザイン学部で学びたいのかを言語化してきました。編入後は電気電子工学科で電力システムの制御についてさらに専門的に学び、将来はエネルギーインフラを支える技術者として社会に貢献したいと考えています。」
推薦編入の場合、校内での推薦選考を経てから出願に至るため、志望理由を学校の先生に説明し、納得してもらうプロセスそのものが、大学での面接に向けた準備にもなります。校内推薦の面談で受けた質問やアドバイスは、そのまま本番の面接対策としても活用できるはずです。
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スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
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理学部化学科の面接・口頭試問対策
理学部は化学科のみが編入学生を受け入れています。募集人員は若干名で、出願資格は高専または短大の工学系課程等を卒業(見込)の者です。他の2学部と大きく異なるのは、専門科目の学力試験そのものが実施されない点です。
理学部化学科の選考方法は「面接(口頭試問を含む。)、英語(TOEICスコア)、成績証明書及び調査書の総合判定」のみで構成されています。つまり、当日の試験内容は面接・口頭試問だけであり、そこでの受け答えが合否に占める比重は他学科以上に大きいと考えられます。都市環境学部や、システムデザイン学部の多くの学科が数学・物理などの専門筆記試験を課しているのに対し、理学部化学科は募集要項上、学力検査という項目自体が設けられていません。
学力試験がない分、面接では化学の専門知識に関する口頭試問と、なぜ理学部化学科で学びたいのかという志望動機の両方が問われる可能性が高くなります。高専や短大で学んだ化学系科目(有機化学・無機化学・分析化学・物理化学など)の内容を整理し、大学でどのような研究テーマに取り組みたいのか、志望する理由と具体的に結びつけて説明できるように準備しておくことが欠かせません。専門用語を正確に使いこなせるかどうかも、口頭試問では評価の対象になり得ます。
また、成績証明書と調査書も総合判定の材料に含まれるため、在学中の成績を計画的に維持しておくことも、間接的な対策の一つになります。編入学試験の直前になって面接だけを慌てて準備するのではなく、日頃の学業成績と志望理由の言語化を並行して進めておくことが、理学部化学科の合格可能性を高める近道です。特に化学系の実験科目やレポート作成を通じて得た気づきは、志望動機の具体的なエピソードとして活用しやすいので、日々の授業や実験の記録をこまめに振り返っておくとよいでしょう。
理学部化学科は募集人員が若干名と非常に少なく、学力試験が課されない分、面接・口頭試問での受け答えが合否の大部分を占めると考えるのが妥当です。専門知識の正確さだけでなく、なぜ数ある大学の中から東京都立大学理学部化学科を選んだのかという理由を、他大学との違いも意識しながら説明できるようにしておくと、より説得力のある回答になります。
面接では、有機化学・無機化学・分析化学・物理化学といった基礎分野からの口頭試問に加えて、「なぜ理学部という基礎研究の場を選んだのか」を問われる可能性があります。工学系の高専・短大出身者にとっては、応用よりも基礎を重視する理学部の学びの姿勢と、自分の志望理由がどう結びつくのかを、あらかじめ整理しておくことが重要な準備の一つになります。
工学系の高専・短大からの出願者にとって、「なぜ工学的な応用ではなく理学的な基礎研究を志望するのか」は、面接官が必ずと言ってよいほど関心を持つ論点です。応用技術に触れるなかで、その背景にある基礎理論そのものをより深く理解したいと考えるようになった経緯を、具体的な授業や実験の経験から説明できるようにしておくと、この論点への回答に説得力が生まれます。単に「化学が好きだから」ではなく、応用と基礎のどちらに惹かれたのかという対比を意識して言語化しておくとよいでしょう。
書類がなくても「志望動機」を言語化すべき3つの理由
ここまで見てきたように、東京都立大学の編入学試験には志望理由書という提出書類がありません。それでも志望動機をあらかじめ言語化しておくべき理由は、大きく3つあります。
1つ目は、面接・口頭試問の場で、準備の差がそのまま伝わってしまうからです。書類であれば時間をかけて推敲できますが、面接はその場で言葉にする必要があります。事前に志望動機を文章化し、声に出して練習しておかなければ、緊張のなかで論理的に話すことは難しくなります。特に初対面の面接官を前にした状況では、普段よりもうまく話せなくなる受験生が多く、準備した内容を「暗記して話す」のではなく「理解して自分の言葉で話せる」レベルまで練習しておくことが重要です。
2つ目は、面接官は志望動機と専門知識の両方を短時間で評価しようとするためです。都市環境学部・システムデザイン学部・理学部いずれも、面接に口頭試問(専門的な質問)が組み込まれています。志望動機が曖昧なまま専門的な質問に答えようとすると、話の一貫性が失われ、評価が下がるリスクがあります。志望動機を軸にした一貫したストーリーがあれば、専門的な質問への回答も筋が通りやすくなります。逆に言えば、専門知識だけを詰め込んでも、それがなぜ志望する学部・学科で必要なのかを説明できなければ、評価にはつながりにくいということです。
3つ目は、入学後のミスマッチを自分自身が避けるためです。志望理由書を書く過程は、多くの受験生にとって「なぜこの大学・学部で学びたいのか」を初めて本気で言語化する機会になります。書類がない東京都立大学の場合、この作業を怠ったまま出願してしまうと、面接対策が付け焼き刃になるだけでなく、合格後に学びたい内容と実際のカリキュラムにずれが生じるリスクも高まります。編入学は一般選抜よりも入学後の学修計画が明確であることが期待されやすく、志望動機の言語化はその意味でも欠かせない準備です。
これら3つの理由に共通しているのは、志望理由書という提出物の有無にかかわらず、「なぜこの大学・学部で学びたいのか」を自分の言葉で説明できる状態を作っておくこと自体が、編入学試験対策の土台になるという点です。専門科目の学習に時間を割きがちですが、志望動機の言語化も同じくらい優先度の高い準備だと捉えておくとよいでしょう。書類として文章に残らない分、頭の中だけで完結させず、必ず一度は紙やメモに書き出して整理しておくことをおすすめします。
つまり、志望理由書という「紙」の提出がないからこそ、その内容を頭の中と言葉の中で、より確実に固めておく必要があるということです。次の章では、面接・口頭試問で実際にどう伝えればよいのか、具体的な構成テンプレートと例文を紹介します。
面接・口頭試問で伝える志望動機の構成テンプレートと例文
志望理由書がない以上、志望動機は面接・口頭試問の中で、1〜2分程度の口頭説明として伝えることになります。おすすめの構成は、「結論」「具体的なエピソード」「入学後・将来像」の3ブロックです。この順序で話すと、面接官にとって理解しやすく、かつ限られた時間の中でも要点が伝わりやすくなります。
構成テンプレート
- 結論(最初の1〜2文): なぜこの学部・学科を志望するのかを、一文で簡潔に述べる。
- 具体的なエピソード(中盤): 高専・短大での学び、研究や実習、資格取得、インターン等の経験を1つ選び、志望理由とどうつながるかを説明する。
- 入学後・将来像(最後): 入学後に学びたい内容と、卒業後にどう活かしたいかを簡潔に述べる。
この型に沿って、学部別の例文を紹介します。あくまで構成を理解するためのサンプルなので、自分自身の経験に置き換えて作成してください。話す際は、暗記した文章を一字一句再現しようとするのではなく、構成の骨組みだけを覚えておき、その場で自然な言葉として話せるように練習することをおすすめします。
都市環境学部(都市基盤環境学科)を想定した例文
「私は、高専の土木工学科で構造力学と水理学を学ぶなかで、老朽化した社会インフラをどう維持・更新していくかという課題に強い関心を持つようになりました。特に卒業研究で取り組んだ橋梁の耐久性評価では、構造力学の知識だけでなく、都市計画や環境への配慮も同時に考える必要があることを実感しました。貴学都市環境学部では、工学と人文社会科学を融合した総合的なアプローチで都市環境問題に取り組めると伺っており、都市基盤環境学科でより専門的に構造力学と土木計画学を学び、将来は持続可能な都市インフラの維持管理に携わる技術者になりたいと考えています。」
都市環境学部(建築学科)を想定した例文
「高専の建築学科で構造力学と建築計画学を学ぶなかで、単に建物を設計するだけでなく、都市全体の視点から建築を考えることの重要性に気づきました。地域の再開発プロジェクトを題材にした課題設計に取り組んだ際、建築単体の機能性だけでなく、周辺の都市環境や住民の暮らしとの調和を考える必要があることを実感しました。貴学都市環境学部は、建築学と都市計画学を横断的に学べる環境が整っていると理解しており、建築学科でより専門的な設計力を身につけながら、将来は都市の暮らしを豊かにする建築の設計に携わりたいと考えています。」
システムデザイン学部(情報科学科)を想定した例文
「短期大学の情報系学科で、プログラミングとデータベースの基礎を学ぶなかで、複数の分野を横断してシステムを設計する力の重要性を感じるようになりました。授業の課題で情報システムを設計した際、機械や電気の知識がないために設計の幅が限定されてしまう経験をし、複合的な視点を持つ技術者になりたいと考えるようになりました。貴学システムデザイン学部は、情報だけでなく機械・電気電子など複数の分野を横断して学べる環境が整っていると理解しています。情報科学科でより高度な情報工学を学びながら、他分野の知見も取り入れられる新しい価値を創造できる技術者を目指したいです。」
理学部化学科を想定した例文
「高専の応用化学科で有機化学と分析化学を学ぶなかで、基礎研究のおもしろさに気づき、より深く化学を探究したいと考えるようになりました。特に、卒業研究で取り組んだ有機合成の実験を通して、反応機構を理論的に理解することの重要性を実感しました。貴学理学部化学科では、基礎から応用まで幅広い化学分野を体系的に学べると伺っており、編入後は有機化学の研究をさらに深め、将来は研究職として新しい機能性材料の開発に携わりたいと考えています。」
いずれの例文も、専門的な学びの経験(具体的なエピソード)を軸に、志望理由と将来像を結びつけている点が共通しています。抽象的な「興味があるから」ではなく、自分が実際に取り組んだ内容を根拠にすることが、口頭試問での説得力を高める最大のポイントです。話す長さは1〜2分を目安にし、面接官から深掘りの質問が来ることを想定して、エピソードの背景や数字などの具体的な情報も準備しておくと、追加の質問にも落ち着いて答えられます。
話し方・非言語的な要素にも意識を向ける
面接・口頭試問では、話す内容そのものだけでなく、伝え方も評価に影響します。早口になりすぎず、結論から話すことを意識すると、限られた時間の中でも要点が伝わりやすくなります。緊張すると声が小さくなったり、視線が下がったりしがちですが、面接官の顔を見ながら、はっきりとした声で話すことを普段の練習から意識しておくと、当日も落ち着いて対応しやすくなります。
また、質問の意図を正確に理解しないまま話し始めてしまうと、回答が的外れになることがあります。質問の意味がつかみきれない場合は、焦って答えようとせず、「〜という理解でよろしいでしょうか」と確認してから話し始めても問題ありません。正確に質問を理解したうえで簡潔に答える姿勢の方が、無理に長く話そうとするよりも良い印象につながります。
深掘り質問への回答例
志望動機を話したあとには、面接官からさらに掘り下げた質問が来ることを想定しておく必要があります。ここでは、都市基盤環境学科の例文を踏まえた深掘り質問と回答の一例を示します。
質問:「橋梁の耐久性評価の卒業研究で、具体的にどのような課題に直面しましたか。」
回答例:「既存の点検データが不足しており、劣化の進行を正確に予測することが難しいという課題がありました。限られたデータの中で、どの指標を重視すべきかを教員と議論しながら検討したことが、都市基盤の維持管理という分野への関心をさらに深めるきっかけになりました。」
質問:「本学に入学した後、その研究テーマをどう発展させたいですか。」
回答例:「貴学で学べる土木計画学の知見を取り入れることで、構造の耐久性だけでなく、都市全体のインフラ更新の優先順位づけという視点からも研究を発展させたいと考えています。」
このように、最初の志望動機で語った内容から一貫して掘り下げられるように、エピソードの背景や、そこから学んだこと、大学で発展させたい方向性まで、あらかじめ複数の角度で整理しておくと、深掘り質問にも落ち着いて対応できます。
添削で見るべきポイントとNG例
志望動機を文章として一度書き出し、面接・口頭試問の練習に落とし込む過程では、いくつか陥りやすい失敗があります。ここでは代表的なNG例と、添削の際に確認すべきポイントを整理します。
| NG例 | 問題点 | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| 「都市環境問題に興味があるから志望しました」で終わる | 抽象的で、他の受験生との差別化ができていない | 具体的な経験(授業・研究・実習)を1つ選び、興味を持ったきっかけを説明する |
| 大学のパンフレットの文言をそのまま引用する | 自分の言葉になっておらず、面接官に見抜かれやすい | アドミッション・ポリシーの表現を自分の経験と結びつけて言い換える |
| 専門知識の説明ばかりで志望理由が伝わらない | 口頭試問への回答に偏り、志望動機との一貫性が失われる | 専門的な内容を説明する際も、必ず志望理由に立ち戻って締める |
| 将来像が学部の学びと結びついていない | 入学後の学修計画が不明確だと判断されやすい | 学部・学科で学べる具体的な科目や研究分野に言及する |
| 話す内容を一言一句暗記してそのまま再現しようとする | 途中で言葉に詰まると立て直せず、不自然な間ができる | 構成の骨組みだけを覚え、その場の言葉で話す練習を重ねる |
| 他の受験生や合格者の志望動機をそのまま参考にする | 自分自身の経験と結びついておらず、深掘り質問に答えられなくなる | あくまで構成の型として参考にし、内容は自分の経験に置き換える |
NG例に共通しているのは、「自分自身の経験に基づいているかどうか」という一点です。他人の志望動機や大学の公式文言をそのまま借りてしまうと、一見それらしく聞こえても、面接官からの深掘り質問に対応できず、かえって準備不足が露呈してしまいます。時間がかかっても、自分自身の経験を棚卸しし、そこから志望理由を組み立てる作業を省略しないことが、遠回りに見えて最も確実な対策です。
添削を受ける際は、内容の正しさだけでなく、話す速度や間の取り方まで含めてチェックしてもらうと、より実践的な準備になります。文章として整っていても、実際に声に出すと不自然な間があったり、専門用語が聞き取りにくかったりすることは珍しくありません。可能であれば、実際の面接時間に近い形式で通しの練習を行い、時間内に伝えたい内容を過不足なく話せるかを確認しておきましょう。
特に注意したいのは、大学のアドミッション・ポリシーの言葉をそのまま自分の言葉として使ってしまうことです。面接官はアドミッション・ポリシーを当然把握しているため、そのままの引用は「自分の考えがない」という印象を与えかねません。ポリシーの内容を理解したうえで、自分の経験に即した言葉に置き換えることが重要です。
また、口頭試問がある都市環境学部(都市基盤環境学科・建築学科・観光科学科)やシステムデザイン学部、理学部化学科では、専門的な質問への回答と志望動機の一貫性も評価の対象になり得ます。専門科目の勉強と志望動機の言語化を別々に進めるのではなく、両方を関連づけながら準備を進めることで、面接全体を通して説得力のある受け答えができるようになります。例えば、専門科目の質問に答えたあとに「この分野を学びたいと思ったきっかけは、志望理由でお話しした〜という経験からです」と一言添えるだけでも、面接全体の一貫性が格段に伝わりやすくなります。
一人で添削を重ねると、どうしても視点が偏りがちになります。可能であれば、高専・短大の先生や、大学編入の指導経験がある第三者に、話した内容を客観的にフィードバックしてもらう機会を持つことをおすすめします。特に模擬面接の形式で、実際に声に出して話す練習を繰り返すことで、原稿を読むような話し方から、自然な会話としての受け答えへと近づけていくことができます。
面接直前の1週間は、新しい内容を詰め込むよりも、これまで準備してきた志望動機と専門知識を整理し直す期間に充てるとよいでしょう。次のような点を最終確認しておくと、当日落ち着いて臨みやすくなります。移動時間に余裕を持ち、南大沢キャンパスや日野キャンパスまでの経路・所要時間を事前に確認しておくことも、当日焦らないための地味ながら重要な準備です。
- 志望動機を1〜2分で話せるか、時間を計って練習したか
- 専門科目の質問と志望動機を関連づけて話せるか
- アドミッション・ポリシーの言葉をそのまま使わず、自分の言葉で説明できているか
- 成績証明書・調査書など出願書類の控えを見直し、記載内容と面接での発言に矛盾がないか
- TOEIC/TOEFLスコアなど出願済みの情報を、自分自身で正確に把握しているか
よくある質問(FAQ)
東京都立大学の編入学試験に志望理由書の提出は本当にないのですか?
はい。都市環境学部・システムデザイン学部・理学部化学科いずれも、2027年度編入学募集要項の出願書類一覧に志望理由書・志望調査票に相当する様式は含まれていません。選考は学力検査(学部・学科による)、面接(口頭試問を含む)、成績証明書、調査書の総合判定で行われます。ただし年度によって募集要項の内容が変わる可能性があるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。
志望理由書がないのに、面接で聞かれる「志望動機」はどう準備すればいいですか?
提出書類がなくても、面接・口頭試問で志望動機を問われる可能性が高いため、事前に文章として整理し、声に出して話す練習をしておくことが重要です。本記事で紹介した「結論・具体的なエピソード・将来像」の3ブロック構成を使うと、限られた時間でも要点を伝えやすくなります。話す練習は一人で行うだけでなく、第三者に聞いてもらいフィードバックを受けることで、より実践的な準備になります。なお、編入学試験は高校卒業者を対象とする一般選抜とは異なり、高専・短大等での既修得単位を前提に3年次から入学する制度である点も踏まえ、専門分野での学びの経緯を軸に志望動機を組み立てるとよいでしょう。
口頭試問と面接の違いは何ですか?
面接は志望動機や人物像を確認する場、口頭試問は専門科目に関する質問に口頭で答える試験を指すのが一般的です。東京都立大学の募集要項では「面接(口頭試問を含む。)」と記載されており、同じ面接の時間の中で志望動機と専門知識の両方が問われる形式と考えられます。専門知識の受け答えと志望動機を切り離して考えるのではなく、両方を一貫したストーリーとして準備しておくことが望ましいでしょう。
都市環境学部とシステムデザイン学部、理学部で面接の形式に違いはありますか?
学部・学科によって学力試験の内容が異なり、それに伴って面接での質問の重点も変わります。例えば理学部化学科は専門科目の筆記試験がない分、面接・口頭試問での比重が相対的に高くなると考えられます。都市環境学部の環境応用化学科も専門筆記がなく、面接内で化学の口頭試問が行われる点が特徴です。一方、都市基盤環境学科や建築学科、システムデザイン学部の多くの学科は専門筆記試験があるため、面接では志望動機の確認が中心になりやすいと考えられます。学科によって専門筆記の有無が異なる分、自分が受験する学科の選考方法を募集要項で必ず確認したうえで、対策の配分を決めることが大切です。
システムデザイン学部の推薦編入は都立産業技術高専生以外でも出願できますか?
いいえ。システムデザイン学部の推薦編入は、東京都立産業技術高等専門学校を卒業見込みで、校長の推薦を受けられる者に限定されています。それ以外の高専・短大からの出願は一般編入のルートになります。推薦編入を希望する場合は、校内での推薦選考が別途行われるため、早い段階から担任や進路指導の教員に相談しておくことが大切です。一般編入と推薦編入では出願資格・選考方法・日程が異なるため、自分がどちらのルートに該当するのかを、募集要項で必ず確認しておきましょう。
TOEIC/TOEFLスコアはどのくらい必要ですか?
募集要項には最低スコアの基準は明記されておらず、出願時に提出したスコアが英語の評価に用いられる仕組みです。学力検査実施日から過去2年以内に受験したスコアが有効期限の目安になります。具体的な出願資格・スコアの取り扱いは年度によって変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。スコア提出制である以上、出願直前になって慌てて受験するのではなく、余裕を持って複数回受験しておくことをおすすめします。
面接対策はいつから始めるべきですか?
出願期間は例年5月下旬から6月上旬、試験は7月上旬に実施されます。専門科目の学習と並行して志望動機を準備する必要があるため、遅くとも出願の2〜3か月前、できれば編入学を決意した時点から少しずつ言語化を進めておくことをおすすめします。時間に余裕を持って準備を始めることで、専門科目の学習と面接対策のバランスを取りやすくなります。
独学で口頭試問対策をするのが不安な場合、どうすればいいですか?
独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。模擬面接を通じて第三者からフィードバックを受けることで、自分では気づきにくい話し方の癖や、志望動機の論理的な穴を早期に発見できます。専門科目の学習計画と志望動機の準備を並行して進められる指導を受けられれば、限られた準備期間をより効率的に活用できます。特に、専門科目の対策で手一杯になり志望動機の準備が後回しになりがちな受験生ほど、早めに第三者の視点を取り入れることをおすすめします。
まとめ|東京都立大学編入の志望理由書対策
東京都立大学の編入学試験(都市環境学部・システムデザイン学部・理学部)における志望理由書対策の要点を整理します。志望理由書という書類がない分、面接・口頭試問での言語化と練習が合否を左右するという本記事の核となる考え方を、最後にもう一度振り返っておきましょう。
- 東京都立大学の編入学試験には志望理由書という提出書類は存在しない。出願書類は志願票・写真票・受験票・成績証明書・調査書等のみ
- 選考は学部・学科により異なるが、学力検査(または口頭試問)・面接・成績証明書・調査書の総合判定で行われる
- 都市環境学部は4学科(都市基盤環境学科・建築学科・環境応用化学科・観光科学科)、システムデザイン学部は一般編入5学科と推薦編入(都立産業技術高専生限定)4学科、理学部は化学科のみが編入学生を受け入れている
- 英語は3学部ともTOEIC/TOEFLのスコア提出制で、当日の筆記試験はない
- 志望理由書がなくても、面接・口頭試問で問われる志望動機は事前に言語化し、声に出して練習しておく必要がある
- 面接での志望動機は「結論・具体的なエピソード・将来像」の3ブロック構成で1〜2分にまとめると伝わりやすい
- アドミッション・ポリシーの言葉をそのまま使うのではなく、自分の経験に基づいた言葉に置き換えることが評価につながる
- 募集要項は毎年更新されるため、出願前に必ず志望する年度の最新版を公式サイトで確認する
志望理由書という書類がない分、東京都立大学の編入学試験対策は「面接・口頭試問でどう話すか」に集中して準備を進められるとも言えます。都市環境学部の出願資格・試験科目の詳細、システムデザイン学部の編入試験の全体像、理学部の編入試験の詳細もあわせて確認しながら、学部・学科ごとの選考内容を正確に把握したうえで対策を進めてください。志望理由書そのものの書き方をより一般的に学びたい方は、大学編入志望理由書の添削ガイドも参考になります。
独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。大学編入対策の指導コースでは、東京都立大学をはじめとする国公立大学の編入学試験に対応した、面接・口頭試問対策や学科試験対策を個別に受けられます。専門科目の学習計画づくりから、志望動機の言語化、模擬面接によるフィードバックまで、一人で抱え込まずに伴走してもらえる環境を活用することで、限られた準備期間をより有効に使うことができます。志望理由書がない大学だからこそ、話す内容と伝え方の両方を、早い段階からじっくりと準備していきましょう。
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