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広島大学編入の小論文対策|出題傾向と書き方のコツ

広島大学の編入学試験で独立した「小論文」科目が課されるのは、法学部だけです。経済学部は専門科目の中に論述設問を含むものの独立した小論文科目ではなく、情報科学部は推薦入試が面接(口頭試問)のみ、一般入試は数学・プログラミングという構成です。「広島大学 編入 小論文」と検索している方がまず知っておくべきなのは、志望する学部によって準備すべき試験がまったく異なるという事実です。
広島大学法学部の第3年次編入学試験は、「筆記試験(小論文)」200点満点と「口述試験」(段階評価)、そして出願資格に関わる英語民間試験のスコアを組み合わせた選抜方式です。小論文は論文・評論等を題材に、法学・政治学・社会学を中心とした社会科学系の学問を学ぶうえで必要な基礎的学力を見る出題で、口述試験は法学部で学ぶことの意義や勉学に対する意欲・志向を問う内容です。
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インターネット上で「大学編入 小論文」と検索すると、学部を特定しない一般論の対策記事が数多くヒットします。しかし広島大学のように学部ごとに出題形式が大きく異なる大学では、一般論だけを頼りに対策を進めると、実際の出題傾向と合わない準備をしてしまいかねません。編入学試験に特化した情報は決して多くなく、公式の募集要項を丹念に読み解かないと、学部ごとの違いまでは把握しづらいのが実情です。
本記事では、法学部の小論文・口述試験の仕組みと出題傾向、昼間コース・夜間主コースの違い、そして小論文がない経済学部・情報科学部などでどのような対策が必要になるのかを、広島大学の公式募集要項に基づいて整理します。令和8年度(2026年4月入学、法学部については執筆時点で最新公表分)の募集要項の内容を反映していますので、これから出願を検討する方は最新情報として参考にしてください。
なお、募集人員・日程・検定料・試験科目などの制度面は年度によって変更される可能性があります。本記事に記載の数値は執筆時点で確認できた公式募集要項の内容であり、実際に出願する際は必ず広島大学の各学部が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。これから対策を始める方の多くは、「小論文の勉強法」を検索する前に、まず自分の志望学部でどのような試験が課されるのかを正確に知る必要があります。本記事を読み終えるころには、広島大学編入学試験全体における小論文の位置づけと、自分が今すぐ着手すべき対策の輪郭がはっきりと見えてくるはずです。
広島大学編入学試験で小論文が課されるのは法学部だけ
広島大学は文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・生物生産学部・情報科学部の8学部で第3年次編入学等を実施していますが、独立した「小論文」科目として明確に課しているのは法学部のみです。他の学部は、専門科目の筆記試験や面接(口頭試問)を中心とした選考方式を採っています。この違いを理解しないまま対策を始めると、不要な準備に時間を費やしてしまったり、逆に必要な対策が抜け落ちてしまったりするおそれがあります。
学部別の選考方式比較
確認できた範囲で主要な学部の選考方式を比較すると、以下のように大きく異なります。同じ広島大学の編入学試験でも、学部によって「何が得点に直結するか」がまったく違う点をまず押さえておきましょう。
| 学部 | 試験科目の構成 | 小論文の有無 |
|---|---|---|
| 法学部 | 筆記試験(小論文)200点+口述試験(段階評価)+英語民間試験 | あり(独立科目・200点) |
| 経済学部 | 専門科目(経済学の用語説明・論述・数学、90分) | 専門科目内に論述設問はあるが独立科目ではない |
| 情報科学部(推薦) | 面接(口頭試問)のみ、段階評価 | なし |
| 情報科学部(一般) | 数学(微分積分・線形代数・確率統計)+プログラミング(C言語) | なし |
この表からわかるとおり、小論文対策が直接必要になるのは法学部の志願者だけです。経済学部志望者は専門科目の用語説明・論述・数学の総合力、情報科学部志望者は数学とプログラミングの実力、あるいは高専での学業成績と面接対応力が対策の中心になります。
なぜ学部で対策が変わるのか
広島大学の編入学試験がこれほど学部ごとに違う理由は、各学部が編入学生に求める資質が異なるためです。法学部は法学・政治学・社会学という文系分野を扱うため、社会科学系の学問を学ぶ基礎的な学力と論理的な文章力を小論文で直接確認し、口述試験で学びへの意欲を確認しています。一方、経済学部は経済理論の理解度と数学的な処理能力を専門科目で総合的に測り、情報科学部は数学・プログラミングという実務に直結する能力を重視しています。
この背景には、各学部が3年次からの編入生に何を期待しているかという教育方針の違いがあります。試験対策のしやすさだけで志望先を選ぶのではなく、まず自分がどの学部を志望するのかを明確にし、実際に学びたい学問分野かどうかを最優先に考えたうえで、必要な対策だけに時間を配分することが遠回りをしないコツです。次の章では、法学部の編入学試験の全体像を詳しく見ていきます。
まだ志望学部を絞り切れていない場合は、自分の得意分野から逆算するのも一つの方法です。文章を書くこと・論理的に考えることが得意で、法律や政治、社会の仕組みに関心があるなら法学部、経済理論と数学の両方に興味があるなら経済学部、数学・プログラミングに自信があるなら情報科学部というように、自分の強みと試験形式の相性を照らし合わせて考えると判断しやすくなります。ただし、学部選びは試験の得意不得意だけで決めるものではなく、編入後に学びたい学問分野、卒業後のキャリアとの関連性も含めて総合的に検討することをおすすめします。
広島大学は文学部・教育学部・理学部・工学部・生物生産学部でも編入学等を実施していますが、これらの学部の詳しい試験内容は執筆時点で一次情報を十分に確認できていません。本記事では公式情報で小論文の有無を確認できた法学部・経済学部・情報科学部を中心に扱いますが、他学部を志望する場合も、志望先の公式募集要項を必ず個別に確認するようにしてください。
法学部第3年次編入学試験の仕組みと日程
広島大学法学部の第3年次編入学試験は、法学科の昼間コースと夜間主コースのそれぞれで募集を行い、筆記試験(小論文)・口述試験・英語民間試験の成績を総合して合否を判定する選抜方式です。募集人員は昼間コース5名、夜間主コース5名の計10名です。
出願資格と募集区分
出願資格は、短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)した者、外国の短期大学相当の課程を有する教育施設で文部科学大臣が指定するものを修了した者、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者など複数の区分のいずれかに該当することに加え、出願時に指定の英語民間試験のスコアを提出できることが条件です。試験会場は東千田キャンパスの広島大学法学部で、昼間コース・夜間主コースとも同じ試験を受験します。短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者が主な出願対象である点は、4年制大学在学者からの転入を主に想定する大学とは異なる特徴です。すでに大学に在学している場合は、出願資格を満たすかどうかを事前に法学部の窓口へ確認しておくことをおすすめします。他大学の学部生から広島大学法学部への転入を検討している場合は、出願資格に該当するかどうかを個別に問い合わせる必要がある点にも留意してください。出願資格の判断は個々の在学状況や単位の修得状況によって細かく変わるため、思い込みで判断せず、不明点があれば早めに法学部の教務担当窓口に電話やメールで相談しておくことをおすすめします。
令和8年度(2026年4月入学、最新公表分)入試の日程は、出願期間が令和7年10月2日(木)から10月7日(火)17時必着、試験日が令和7年11月15日(土)です。検定料は昼間コース30,000円、夜間主コース18,000円で、夜間主コースは昼間コースの約6割に設定されています。入学手続は令和8年3月上旬に案内され、3月8日から3月15日の期間で行われる予定です。証明書の発行には出身校への申請から時間がかかる場合もあるため、出願期間の1〜2か月前には準備に着手しておくと安心です。特に卒業した学校が遠方にある場合や、専修学校・高等専門学校など出身校の種類によって発行できる証明書の様式が異なる場合もあるため、早めに出身校の窓口へ確認しておくことをおすすめします。インターネット出願は、志願者情報の入力、検定料の納入、出願書類の郵送という複数の手続きを期限内に完了させる必要があるため、直前になって慌てないよう、出願開始日の前から準備を進めておきましょう。出願書類の記入内容に不備があると受理されない場合もあるため、提出前に募集要項の記載事項と照らし合わせながら複数回チェックする習慣をつけておくことをおすすめします。
試験科目と配点
試験は令和7年11月15日(土)の1日で完結し、9時30分から11時00分に筆記試験(小論文)、13時30分から口述試験が行われます。小論文200点満点と口述試験の段階評価(A〜D)、英語民間試験の成績を総合して合否を判定する点が、法学部の編入学試験の大きな特徴です。口述試験の評価がDの場合は、他の得点にかかわらず不合格となる点にも注意が必要です。試験当日は筆記試験と口述試験の間に約2時間半の間隔があるため、午前の小論文で消耗しすぎず、午後の口述試験に向けて集中力を立て直す時間的余裕があるとも捉えられます。この時間を使って昼食を取りつつ、口述試験で聞かれそうな内容を頭の中で整理しておくとよいでしょう。長時間にわたる試験になるため、当日の体調管理やスケジュール把握も対策の一部と考え、前日は十分な睡眠を取り、当日の移動時間にも余裕を持たせておくことをおすすめします。試験会場の下見を事前にしておくと、当日の移動時間や周辺の環境を把握でき、余計な緊張を減らすことにもつながります。筆記用具や受験票など持ち物の最終確認は前日の夜に済ませておき、当日の朝は心に余裕を持って試験に臨めるようにしておきましょう。慣れない土地で受験する場合は当日の行動を具体的にシミュレーションしておくと安心です。公共交通機関の乗り換えや所要時間も事前に調べておきましょう。
出願資格や日程のより詳しい解説は広島大学法学部の傾向と対策を解説した記事でも確認できます。広島大学全体の編入学試験の実施状況を俯瞰したい場合は広島大学の編入試験まとめ記事もあわせて参考にしてください。
法学部の小論文・口述試験の出題傾向と評価基準
法学部の小論文と口述試験は、それぞれ評価する観点が明確に分かれています。ここでは、公式募集要項に記載された出題内容の説明をもとに、それぞれの傾向を見ていきます。
小論文の出題傾向
小論文は、論文・評論等を題材とし、法学・政治学・社会学を中心とした社会科学系の学問を学ぶ上で必要な基礎的学力を見る問題が出題されます。特定の法律知識を暗記していることよりも、提示された文章を正確に読み取り、論理的に自分の考えを展開できるかどうかが評価の中心になっていると考えられます。200点満点という大きな配点からも、法学部の選考において小論文が最も重視される要素であることがわかります。
法学・政治学・社会学という3分野が並んで挙げられている点から、法律の条文知識だけでなく、政治や社会の仕組みへの理解も問われる可能性が高いといえます。法学入門・政治学入門・社会学入門レベルの基礎知識を新書や入門書で押さえたうえで、日頃から新聞やニュースに触れ、社会的な出来事を学問的な視点で捉え直す訓練を積んでおくことをおすすめします。単に知識を暗記するのではなく、複数の立場からの意見を比較し、自分なりの論点を持てるようにしておくことが大切です。
過去問題は公式サイトで一般公開されていないため、法学部の教務担当窓口への問い合わせや、予備校・編入学試験に詳しい指導者が保有する情報を頼りに、出題形式のイメージをつかむことになります。出題形式が非公開の部分が多いからこそ、特定の過去問対策に偏らず、法学・政治学・社会学の基礎を幅広く固めておくことが安定した得点につながります。
法学入門の教科書では、憲法・民法・刑法といった基本法の全体像をつかんでおくと、社会的なニュースを法的な視点から捉え直す際の土台になります。政治学入門では、統治機構や選挙制度の基本、社会学入門では社会構造や現代社会論の基礎を押さえておくと、小論文で扱われる可能性のある幅広いテーマに対応しやすくなります。これら3分野を横断的に学んでおくことで、法学的な視点だけでなく、政治・社会の構造的な問題まで含めて論じられる答案を書けるようになります。1つの新書を読み終えるたびに、その本の主張を100〜200字程度で要約するノートを作っておくと、後から見返す際にも知識を効率よく振り返ることができます。要約ノートは試験直前期の総復習にも活用でき、時間をかけて読んだ内容を短時間で思い出すための強力な武器になります。要約する際は、著者の主張をそのまま書き写すのではなく、自分の言葉に置き換える作業を必ず挟むことで、実際の答案で使える形の知識として定着していきます。この作業を継続することで、試験直前になって焦って知識を詰め込む必要がなくなり、落ち着いて小論文の練習に時間を割けるようになります。
口述試験の評価基準
口述試験は、法学部で学ぶことの意義、勉学に対する意欲・志向について質問し、応答の仕方・態度を通して総合的に評価されます。出願時に提出する様式3「志望理由等調書」が、口述試験の際の参考資料として用いられる点も重要なポイントです。志望理由等調書に書いた内容と口述試験での受け答えに一貫性がないと、評価に悪影響を及ぼす可能性があります。志望理由等調書は出願書類の一部として事前に提出するものであるため、思いつきで書くのではなく、なぜ法学部を志望するのか、入学後にどのような分野を学びたいのかを、時間をかけて練り上げておく必要があります。
評価はA〜Dの4段階で行われ、Dの評価を受けると小論文の得点にかかわらず不合格になります。口述試験は加点要素ではなく足切り的な位置づけも持っている点を踏まえ、小論文対策と同じくらいの比重で、志望理由・学修計画を言語化する準備を進めておく必要があります。小論文の得点がどれだけ高くても、口述試験でDの評価を受ければ不合格になるという仕組みは、他大学の編入学試験と比較しても厳しい基準だといえます。口述試験対策を「おまけ」として後回しにせず、小論文対策と並行して早い段階から準備しておきましょう。
昼間コース・夜間主コースの違いと英語民間試験の要件
法学部の編入学試験は、法学科の中に昼間コースと夜間主コースという2つの募集枠があります。試験内容は共通ですが、検定料や学びのスタイルに違いがあります。
昼間コースと夜間主コースの違い
昼間コースと夜間主コースは、いずれも募集人員5名、試験科目・試験日は共通ですが、検定料が昼間コース30,000円に対し夜間主コース18,000円と大きく異なります。夜間主コースは働きながら学ぶ社会人にも配慮した検定料設定になっていると考えられ、社会人経験を持つ受験者にとっては選択肢の1つになり得ます。授業料等の学費についても、夜間主コースは昼間コースより低く設定されている場合が多いため、志望する際はコース選択の理由を口述試験で明確に説明できるようにしておくとよいでしょう。夜間主コースは主に夕方から夜間にかけて授業が開講されるため、日中は仕事や家庭の事情がある社会人にとって両立しやすい仕組みになっています。ただし開講時間帯や履修可能な科目には昼間コースとの違いもあるため、出願前に法学部の学務窓口へ具体的な時間割やカリキュラムを確認しておくことをおすすめします。仕事や家庭の事情がある社会人にとっては、通学時間や勤務先からのアクセスも進路選択の重要な要素になるため、東千田キャンパスへの通学経路もあわせて確認しておくとよいでしょう。夜間主コースを選ぶ場合でも、演習やゼミなど一部の科目は昼間に開講されることもあるため、勤務先の理解や柔軟な働き方が可能かどうかも、出願前に整理しておくと安心です。実際に夜間主コースで学んでいる在学生や卒業生の声を聞く機会があれば、学修と仕事の両立の実情について具体的なイメージを持てるようになり、志望動機を語る際の説得力にもつながります。オープンキャンパスや大学が開催する説明会などの機会を積極的に活用し、疑問点はその場で質問して解消しておくことをおすすめします。
英語民間試験の要件
法学部の出願資格には、CEFR B2相当以上の英語民間試験のスコア提出が必要です。具体的には、ケンブリッジ英語検定160点以上、実用英語技能検定(英検)準1級合格以上、GTEC1180点以上、IELTS5.5以上、TEAP309点以上、TEAP CBT600点以上、TOEFL iBT72点以上、TOEIC L&R及びS&Wの合計1560点以上などが目安として設定されています。出願資格そのものに英語スコアが直結するため、小論文対策に着手する前に、まず英語民間試験のスコア基準をクリアしておく必要があります。
英語のスコアは合否判定にも用いられるため、出願資格を満たすだけでなく、できる限り高いスコアを取得しておくことが合格可能性を高めます。出願期間の半年以上前から、英語民間試験のスコアメイクに計画的に取り組んでおくことをおすすめします。
主な英語民間試験のCEFR B2相当の目安スコアを整理すると、次のようになります。
| 試験 | B2相当の目安スコア |
|---|---|
| 実用英語技能検定(英検) | 準1級合格以上 |
| TOEFL iBT | 72点以上 |
| IELTS | 5.5以上 |
| TOEIC L&R + S&W | 合計1560点以上 |
| GTEC | 1180点以上 |
これらはあくまでB2相当の目安ラインであり、実際に出願する際は必ず最新の募集要項で対象となる試験の種類・有効期限・提出方法を確認してください。英語民間試験にはスコアの有効期限が設定されていることが一般的で、出願時点で有効期限内のスコアでなければ提出できない場合があります。受験のタイミングを誤ると出願自体ができなくなるリスクもあるため、出願期間から逆算して余裕を持ったスケジュールでスコアを取得しておくことが重要です。この英語民間試験の要件からもわかるとおり、法学部志望者は小論文・口述試験の対策と並行して、語学面の準備も計画的に進める必要があります。3つの対策を同時並行で進めるのは負担が大きいと感じるかもしれませんが、逆にいえば、英語のスコアメイクさえ早期に済ませておけば、その後は小論文・口述試験という2つの対策に集中できるとも言えます。優先順位をつけて段階的に取り組むことが、無理なく合格ラインに近づくコツです。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
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経済学部・情報科学部の他学部は小論文なし|専門科目との違い
法学部以外の学部では、独立した小論文対策が不要である代わりに、それぞれ異なる形での学力証明が求められます。ここを正しく理解していないと、不要な小論文対策に時間を割いてしまい、本来必要な対策が手薄になるおそれがあります。
経済学部
経済学部の編入学試験は「専門科目」という1つの筆記試験(90分)で選考され、独立した小論文科目はありません。ただし、公表されている過去問を見ると、経済学の重要用語を4語選択してそれぞれ2行以内で説明する問題、利潤最大化条件を説明する問題、文章読解を踏まえて200字・450字程度で論じる問題、微分や不等式・確率などの数学問題が組み合わされています。短い論述設問が専門科目の中に組み込まれている点は、法学部の独立した小論文とは異なる形ですが、経済学部志望者も一定の論述対応力を養っておく必要があります。
経済学部志望者は、ミクロ経済学・マクロ経済学の基本用語と理論を正確に説明できるようにしたうえで、微分積分などの経済数学の問題演習を並行して進めることが対策の中心になります。公表されている過去問には、ハイパーインフレーション・買いオペレーション・コンドラチェフの波・完全雇用・合成の誤謬・シグナリングといった経済学の重要用語から複数を選んで説明させる問題も含まれており、教科書レベルの用語を正確に理解し、簡潔に説明できる力が求められています。用語説明は2行以内という制約があるため、要点を簡潔にまとめる練習も欠かせません。過去問を見る限り、経済理論を言葉で説明する設問と、グラフ・数式を使って説明する設問の両方が出題されているため、言語化する力と数式で表現する力の両方をバランスよく鍛えておく必要があります。文章読解を踏まえた200字・450字程度の論述問題も出題されているため、法学部ほどの分量ではないにせよ、一定の論述対応力を養っておくことが得点の安定につながります。
試験時間が90分と限られているため、大問ごとの時間配分をあらかじめ決めておくことも重要な対策の1つです。過去問演習の際は、実際に時間を計って解き、用語説明・理論説明・数学の各パートにどれくらいの時間がかかるかを把握しておきましょう。得意な大問から先に手をつける戦略を立てておくと、限られた時間の中で得点を最大化しやすくなります。詳しい出願資格・日程は広島大学経済学部の編入試験を徹底解説した記事にまとめています。
情報科学部
情報科学部第3年次編入学試験は、推薦入試(高専のみが対象)と一般入試の2区分です。推薦入試は面接(口頭試問)のみで、出願書類の「面接調書」の内容等について質問され、段階評価(A〜D)で判定されます。一般入試は数学(微分積分・線形代数・確率統計)とプログラミング(C言語)の筆記試験で選考され、推薦・一般のいずれの区分にも独立した小論文はありません。
推薦入試を志望する高専生は、日頃の学業成績と、出願書類・面接での志望理由の言語化が対策の中心になります。一般入試を志望する場合は、数学とプログラミングの実技力を高めることが最優先です。
推薦入試は学業成績の順位を定めていない学校からの推薦を受け付けないなど、出願資格に細かい条件が設定されており、在籍学校長が責任をもって推薦できる者という要件も課されています。在籍学校の推薦人数にも上限があるため、推薦入試を希望する場合は、早い段階で在籍校の進路指導担当者に相談し、推薦を受けられる見込みがあるかを確認しておくことが重要です。高専では学業成績の順位が推薦の判断材料になるため、早い学年のうちから成績を意識した学習習慣を身につけておくことが、結果的に推薦入試での有利さにつながります。学年が上がってから慌てて成績を立て直そうとしても限界があるため、低学年のうちから将来の進路として編入学を視野に入れ、日々の授業への取り組み方を見直しておくことをおすすめします。推薦要件を満たしたうえで、面接調書の内容を充実させておくことも欠かせません。面接調書は面接(口頭試問)の際に利用され、点数化して評価されるわけではありませんが、面接での質問の土台になる資料であるため、自分のこれまでの学習・活動を具体的に振り返り、説得力のある内容に仕上げておく必要があります。作成した面接調書は、担任の先生や進路指導担当者に一度目を通してもらい、客観的な視点からの助言を受けておくと、内容の完成度をさらに高められます。一般入試の数学・プログラミングは、大学入学後の専門教育に直結する内容が出題される傾向にあるため、暗記ではなく実際に手を動かして問題を解く実践的な演習を積み重ねておきましょう。数学とプログラミングは、公式や文法を覚えるだけでなく、初めて見る問題設定にも対応できる応用力を養うことが重要です。過去問だけでなく類似の問題集にも取り組み、幅広いパターンの問題に触れておくことをおすすめします。特にプログラミングは、書籍だけで学ぶのではなく実際にパソコンでコードを実行し、エラーの原因を自分で調べて解決するという経験を重ねることで、実践的な理解が深まっていきます。
プログラミング(C言語)については、基本的な文法だけでなく、アルゴリズムの考え方やデータ構造の基礎まで理解しておくことが望ましいです。変数・条件分岐・繰り返し処理・関数・配列・ポインタといった基本文法を一通り習得したうえで、実際に簡単なプログラムを書いて動作確認する経験を積んでおくと、初見の問題にも対応しやすくなります。コードを書いて動かす経験を積み重ねることが、座学だけでは得られない実践力の向上につながります。数学は微分積分・線形代数・確率統計という大学初年次レベルの内容が中心であるため、高専や短大在学中に学んだ範囲とのギャップがあれば、早めに参考書などで補っておく必要があります。過去問が公式サイトで公開されている場合は、出題形式・難易度感を早い段階で把握しておき、演習量を確保するための逆算スケジュールを立てておくことをおすすめします。情報科学部は近年、募集人員の増員や推薦入試の新設など制度変更が続いている分野でもあるため、最新の募集要項を毎年必ず確認し、前年度の情報を鵜呑みにしないよう注意しましょう。制度が変わりやすい分野を志望する場合は、公式サイトの更新情報を定期的にチェックする習慣をつけておくと、変更を見逃さずに対応できます。
小論文の基本構成と書き方の型
法学部の小論文で高評価を得るためには、専門分野の知識だけでなく、論述の「型」を身につけておくことが欠かせません。ここでは、応用できる基本的な構成を紹介します。
序論・本論・結論の型
小論文の基本は、序論・本論・結論の三段構成です。序論では設問に対する自分の立場や結論を先に示し、読み手に論旨を予告します。本論では、その立場を裏づける根拠を複数の観点から展開し、必要に応じて具体例や反対意見への言及を交えます。結論では、本論での議論を踏まえて改めて自分の主張を簡潔にまとめます。最初に結論を示す「頭括型」の構成にしておくと、時間内に読みやすい答案に仕上げやすくなります。
本論の中では、1段落1論点を原則にすることも重要です。1つの段落に複数の主張を詰め込むと、採点者にとって論理の筋道が追いにくくなり、結果として評価が下がりやすくなります。段落の冒頭でその段落の主張を一文で示し、続く文でその根拠や具体例を展開するという書き方を徹底すると、読みやすい答案に仕上がります。たとえば「私は◯◯という立場をとる。なぜなら△△だからである。」という書き出しから始め、次の文で△△の具体的な根拠を示し、その次の文でそれを裏づける具体例を挙げる、という流れを1段落の型として決めておくと、本番でも迷わず書き進められます。
結論部分についても、単に本論の内容を繰り返すのではなく、「以上の議論を踏まえると、◯◯という課題に対しては△△という視点からのアプローチが必要である」のように、一段抽象度を上げてまとめると、論述に深みが出ます。字数配分を序論2割・本論6割・結論2割を目安にすることで、指定字数に対して答案が極端に短くなったり、逆に大きく超えてしまったりすることを防ぎやすくなります。過去問演習の段階から、この配分を意識して構成メモを作る練習をしておきましょう。
資料読解型の小論文への対応
広島大学法学部の小論文は「論文・評論等を題材」とする形式であるため、まず提示された文章の主張・論点を正確に読み取る力が土台になります。資料文の表現をそのまま書き写すのではなく、要点を自分の言葉で言い換える練習を重ねておくと、限られた字数の中でも論旨が伝わりやすい答案になります。設問の指示語(「〜について」「〜を踏まえて」など)を見落とさないよう、設問文には下線を引きながら読む習慣もつけておきましょう。複数の資料が提示される場合は、それぞれの資料の主張の共通点・相違点を整理してから答案を書き始めると、論理の一貫性を保ちやすくなります。普段の読書でも、読んだ内容を100字程度で要約するトレーニングを取り入れると、資料読解型の設問への対応力が着実に高まっていきます。
具体例を挙げたら、必ず「この事例は〜という点で私の主張を裏づけている」という一文を添えるようにすると、論理の飛躍を防げます。具体例を挙げるだけで終わらせないことが、採点者に自分の論理展開を明確に伝えるための重要なポイントです。法律の条文や判例、統計データ、時事的な出来事、歴史的な事例など、複数の種類の具体例を使い分けられるようにしておくと、どのようなテーマが出題されても柔軟かつ落ち着いて対応しやすくなります。答案を書き終えたら、序論で示した結論と結論部分の主張が矛盾していないか、1つの段落に複数の論点を詰め込みすぎていないかを、最後に必ず見直す習慣をつけておきましょう。
頻出テーマの傾向と対策
広島大学法学部の小論文で問われるテーマは、法学・政治学・社会学という社会科学系の広い分野に及びます。ここでは、対策の方向性を立てやすくするために、テーマの傾向を整理します。
社会科学系の基礎学力を養う
小論文で「社会科学系の学問を学ぶ上で必要な基礎的学力」が問われる以上、法律の条文知識に偏らず、政治・社会に関する幅広い教養を養っておくことが重要です。新聞の社説や政治面、法学・政治学・社会学の入門書に日頃から目を通し、賛否が分かれる社会的なテーマについて自分の考えを言語化する練習を重ねておきましょう。
時事テーマを扱う際に注意したいのは、単なるニュースの要約で終わらせないことです。なぜその問題が生じているのか、どのような立場の対立があるのかという構造まで踏み込んで理解しておくと、設問がどのような角度から問われても対応しやすくなります。ニュースを読むときは「賛成派の論拠は何か」「反対派の論拠は何か」を自分なりに整理するメモを取る習慣をつけておくと、想定外のテーマが出題された場合でも、その場で論点を組み立てる応用力が身につきます。時事テーマは年度によって内容が変わるため、直近1〜2年の社会的トピックを中心に押さえておくことが実践的です。少子高齢化、地方創生、デジタル化の進展、司法制度改革といったテーマは、法学・政治学・社会学のいずれの視点からも論じやすく応用範囲も広いため、優先的に学習しておくとよいでしょう。
口述試験を見据えた志望動機の言語化
口述試験では「法学部で学ぶことの意義」「勉学に対する意欲・志向」が問われるため、なぜ法学部で学びたいのか、入学後に何を学びたいのかを、自分のこれまでの経験と結びつけて具体的に説明できるように準備しておく必要があります。志望理由等調書を作成する段階から、口述試験で聞かれることを想定しながら文章を練り上げておくと、本番でも一貫した受け答えがしやすくなります。想定される質問としては、「なぜ広島大学法学部を志望するのか」「これまでの学修や経験を今後どう生かしたいか」「法学部で学んだ後どのような進路を考えているか」などが挙げられます。1つの質問に対する回答をあらかじめ暗記するのではなく、自分の考えの軸を整理しておき、質問の角度が変わっても一貫した答えができるように準備しておくことが重要です。丸暗記した回答は、少し角度を変えた追加質問をされただけで答えに詰まってしまうことが多いため、なぜそう考えるのかという理由づけの部分まで自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。想定質問を紙に書き出し、実際に声に出して答える練習を繰り返しておくと、本番で緊張していても言葉が自然に出てくるようになります。
独学での添削のポイントと第三者チェックの重要性
小論文対策は、書くだけでなく「見直す」工程が成果を大きく左右します。ここでは、独学で取り組む際のチェックポイントと、第三者による添削が必要になる理由を整理します。
自己添削のチェックリスト
自分で答案を見直す際は、次のような観点を1つずつ確認していきましょう。書いた直後は自分の文章に思い入れが強くなりがちなので、できるだけ客観的な視点で読み返すことを心がけてください。読み返す際は、初めてその答案を読む採点者の立場に立って、内容が過不足なく伝わるかどうかを意識すると、独りよがりな文章になっていないかを確認しやすくなります。友人や家族に読んでもらい、内容が正しく伝わるかを確認してもらうのも有効な方法です。
- 設問で問われていることに、答案の結論が正面から答えているか
- 序論で示した結論と、結論部分の主張が矛盾していないか
- 1つの段落に複数の論点を詰め込みすぎていないか
- 資料文の引用が設問のテーマと論理的につながっているか
- 指定字数・制限時間内に書き切れる分量になっているか
- 誤字脱字や、専門用語の表記ミスがないか
- 語尾の統一(ですます調・である調が混在していないか)ができているか
書いた直後ではなく、一晩置いてから読み返すと、論理の飛躍や説明不足に気づきやすくなります。可能であれば、時間を計って本番同様の条件で答案を作成し、後日見直す習慣をつけておくとよいでしょう。書いた答案を音読してみるのも効果的な方法で、黙読では気づきにくい不自然な言い回しや文のねじれが発見しやすくなります。時間に余裕があれば、家族や友人に読んでもらい、内容が伝わるかどうかを確認してもらうのもよいでしょう。
第三者添削と口述試験対策が必要な理由
自己添削だけでは、自分の思考の癖や論理の飛躍に気づきにくいという限界があります。特に、法学部の小論文は社会科学系の幅広いテーマが出題されるため、その分野に詳しい第三者からの視点が入ることで、内容面の過不足やより説得力のある論の立て方について具体的な指摘を得られます。特に法学・政治学・社会学という複数の学問領域にまたがるテーマが出題される可能性がある以上、1つの分野だけに詳しい指導者よりも、社会科学全般に幅広い知見を持つ指導者から助言を得られると、より実践的な対策につながります。編入学試験特有の出願資格・選考方式にも精通した指導者であれば、小論文の内容面だけでなく、出願全体のスケジュール管理についても相談しやすくなります。1人で抱え込まず、早い段階から相談できる相手を見つけておくことが、最後まで安定した気持ちで対策を続けるための支えになります。同じ大学を目指す仲間と情報交換をすることも、モチベーションを維持するうえで有効な手段の1つです。孤独になりがちな編入学試験の準備期間だからこそ、こうした横のつながりを大切にするとよいでしょう。SNSや掲示板の情報を鵜呑みにせず、あくまで公式情報を最優先にしながら、仲間との交流を息抜きや励みとして活用するとよいでしょう。不確かな情報に振り回されて対策の軸がぶれてしまわないよう、情報源の優先順位を自分の中で明確にしておくことも大切です。最終的に頼れるのは公式募集要項という一次情報であることを、常に念頭に置いて準備を進めましょう。迷ったときは必ず大学の窓口に直接問い合わせて確認する姿勢を持っておくと、余計な不安を抱えずに、最後まで対策そのものへじっくりと安心して集中して取り組めるようになるはずです。
加えて、法学部は口述試験の比重も大きいため、小論文対策と口述試験対策を並行して進める必要があります。模擬面接形式で第三者に質問してもらい、志望理由や学修計画について即座に言葉で説明する練習を重ねておくと、本番での応答の質が大きく向上します。独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した専門指導を活用するのも一つの方法です。専門分野別の出題傾向を踏まえた添削と模擬面接を継続的に受けられれば、本番までに答案・受け答えの質を段階的に引き上げていくことができます。継続的に添削・模擬面接を受けられる環境を早めに確保しておくことが、本番までに対策を仕上げるうえで大きな助けになります。半年程度の余裕を持って計画的に取り組むことで、社会科学系の幅広いテーマにも対応できる論述力と、口述試験での説得力のある受け答えの両方を養えます。
よくある質問(FAQ)
広島大学の編入学試験で小論文があるのはどの学部ですか?
独立した「小論文」科目として明確に課されるのは法学部のみです。経済学部は専門科目の中に200〜450字程度の論述設問を含みますが、独立した小論文科目ではありません。情報科学部は推薦入試が面接のみ、一般入試は数学・プログラミングで、いずれも小論文はありません。まずは自分の志望学部の出題形式を正確に把握することが、対策の第一歩になります。「小論文対策」という言葉だけで検索してしまうと、志望学部に不要な準備をしてしまう可能性があるため注意しましょう。なお、広島大学は文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・生物生産学部・情報科学部の8学部で編入学等を実施していますが、募集の有無や選考方法は学部・学科・コースおよび年度によって変わる可能性があるため、必ず各学部の最新の公式情報を確認してください。
法学部の小論文はどのような内容が出題されますか?
論文・評論等を題材とし、法学・政治学・社会学を中心とした社会科学系の学問を学ぶうえで必要な基礎的学力を見る問題が出題されます。特定の法律知識の暗記よりも、提示された文章を正確に読み取り、論理的に自分の考えを展開できるかどうかが評価の中心と考えられます。過去問は公式サイトで一般公開されていないため、法学部の教務窓口への問い合わせや予備校の情報を頼りに出題傾向をつかむ必要があります。出題の題材が論文・評論等とされていることから、経済学・社会学・国際関係など幅広い分野の評論文に日頃から触れておくことが有効な対策になります。
経済学部・情報科学部の編入学試験には本当に小論文がないのですか?
はい、公式募集要項・過去問に基づくと、経済学部は経済学の用語説明・論述・数学を組み合わせた専門科目1科目、情報科学部は面接または数学・プログラミングで選考され、いずれも独立した小論文科目はありません。ただし年度によって選考方法が変更される可能性があるため、出願前に必ず各学部の最新の募集要項を確認してください。志望学部が確定したら、その学部の最新募集要項を毎年チェックする習慣をつけておくと安心です。
法学部の夜間主コースと昼間コースは選考方法が違いますか?
試験科目・試験日はいずれも共通で、小論文・口述試験・英語民間試験の組み合わせで選考されます。ただし検定料は昼間コース30,000円、夜間主コース18,000円と異なり、夜間主コースは働きながら学ぶ社会人にも配慮した設定になっていると考えられます。授業は主に夕方から夜間にかけて開講されるため、日中に仕事や家庭の事情がある方にとって両立しやすい仕組みです。
法学部の出願資格にある英語民間試験の基準は厳しいですか?
CEFR B2相当(実用英語技能検定準1級合格以上、TOEFL iBT72点以上など)が目安ラインとして設定されており、英語学習において決して届かない水準ではありませんが、出願資格そのものに直結するため、小論文対策に着手する前に必ずクリアしておく必要があります。出願期間の半年以上前からスコアメイクを開始することをおすすめします。TOEIC・TOEFL等のスコアは一朝一夕では伸びにくく、目標スコアに到達するまでに数か月から半年以上かかることも珍しくないため、小論文対策と並行して計画的に取り組む必要があります。
口述試験ではどのようなことが聞かれますか?
法学部で学ぶことの意義、勉学に対する意欲・志向について質問され、応答の仕方・態度を通して総合的に評価されます。出願時に提出する志望理由等調書が参考資料として使われるため、調書に書いた内容と口述試験での受け答えに一貫性を持たせることが重要です。評価がDの場合は小論文の得点にかかわらず不合格になる点にも注意してください。想定質問への回答をあらかじめ暗記するのではなく、自分の考えの軸を整理しておき、質問の角度が変わっても一貫した答えができるように準備しておくことが重要です。
独学で小論文対策をする場合、何から始めればよいですか?
まず法学・政治学・社会学の入門書を1冊ずつ通読し、基礎的な概念や近年の議論の枠組みを把握することから始めましょう。そのうえで、序論・本論・結論の型を使った答案を実際に時間を計って書き、一晩置いてから自己添削するサイクルを繰り返すことで、少しずつ論述力を高めていけます。出願まで半年以上の余裕があるなら、月単位で「インプット期間」「実践演習期間」「添削・仕上げ期間」に分けて計画を立てると取り組みやすくなります。仕事や学業と両立しながら準備を進める場合は、1日の学習時間を無理に長く確保しようとせず、毎日決まった時間に少しずつでも継続することを優先したほうが、結果的に論述力の底上げにつながります。
小論文の添削は誰に頼めばよいですか?
大学の先生や予備校の講師、編入学試験に詳しい家庭教師など、法学・政治学・社会学の分野に理解がある第三者に依頼するのが望ましい方法です。法学部は小論文だけでなく口述試験の比重も大きいため、模擬面接に対応できる指導者に相談できるとより安心です。継続的に添削・模擬面接を受けられる環境を早めに確保しておくことが、本番までに対策の質を仕上げるうえで大きな助けになります。
まとめ|広島大学編入の小論文対策
広島大学の編入学試験は、学部によって求められる対策がまったく異なります。「小論文対策をすればよい」と一括りに考えるのではなく、まず自分が志望する学部の選考方式を正確に把握し、そこから逆算して準備を進めることが合格への近道です。オープンキャンパスや学部のシラバス、教員の研究業績一覧などを事前に確認しておくと、実際の学びのイメージと自分の関心が合っているかを判断しやすくなります。本記事のポイントを振り返ります。
- 独立した小論文科目として明確に課されるのは法学部のみで、200点満点+口述試験+英語民間試験で総合判定される
- 法学部の小論文は法学・政治学・社会学を中心とした社会科学系の基礎学力を見る出題で、口述試験は学びへの意欲・志向を評価する
- 昼間コース・夜間主コースは試験内容が共通だが、検定料は夜間主コースが約6割に設定されている
- 出願資格にCEFR B2相当の英語民間試験スコアが必須で、小論文対策より先にクリアしておく必要がある
- 経済学部は専門科目内に論述設問を含むが独立小論文ではなく、情報科学部は面接または数学・プログラミングが中心
- 小論文は序論・本論・結論の型を身につけ、資料文の的確な読解と自分の言葉での言い換えが重要
- 自己添削には限界があり、社会科学系の専門性と口述試験対策を踏まえた第三者添削・模擬面接が答案・受け答えの質を大きく引き上げる
広島大学法学部の小論文・口述試験は、社会科学系の幅広い教養と学びへの意欲の両方を問う出題設計になっており、一般的な小論文対策だけでは対応が難しい面があります。法学・政治学・社会学の基礎教養を踏まえた対策を早い段階から積み重ね、小論文の答案添削と口述試験の模擬練習を組み合わせることが、合格への近道になります。経済学部・情報科学部などを志望する場合も、小論文の代わりに必要となる専門科目や実技力の対策に、同じだけの計画性を持って取り組むことが重要です。文学部・教育学部・理学部・工学部・生物生産学部を志望する場合も、本記事で扱いきれなかった詳細な試験内容を必ず各学部の公式募集要項で確認したうえで対策を組み立ててください。これらの学部は専門科目の筆記試験を中心とした選考を行っていると考えられますが、学部・学科・年度によって内容が細かく変わる可能性があるため、思い込みで対策を進めず、必ず一次情報にあたる習慣をつけましょう。どの学部を志望する場合でも、出願前に公式の最新募集要項を必ず確認し、日程や選考方法の変更がないかをチェックする習慣を持っておきましょう。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
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