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広島大学経済学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

広島大学経済学部の編入試験とは、短期大学や高等専門学校を卒業(見込み)した方、大学を卒業(見込み)した方、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した方などを対象に、経済学部経済学科昼間コースの第3年次へ迎え入れる選抜です。入試区分は推薦と一般の2つに分かれ、大学独自の英語筆記試験が廃止され英語民間試験のスコア提出に切り替わったことが最大の変更点です。本記事では、広島大学が公表した令和9年度(令和8年度実施)学生募集要項、直近3年分の編入学実施状況、そして過去2年分の専門科目の過去問と出題の意図をもとに、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率の推移、科目別の対策、志望理由書と面接のポイント、過去問から読み取れる出題テーマまでを整理します。
広島大学経済学部の編入は、募集人員が推薦3名・一般2名(出願資格の区分で1名ずつ)と小規模で、直近3年の実質倍率は推薦1.2〜2.5倍、一般2.0〜4.0倍と年度ごとに大きく変動しています。専門科目では経済学の専門用語説明、経済学系文献の読解にもとづく小論文、大学基礎レベルの数学という3本柱が90分で課され、口述試験では志望動機だけでなく英語や数学に関する口頭質問も想定されています。数値や日程は年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する際は必ず広島大学の最新の募集要項でご確認ください。
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広島大学経済学部の第3年次編入学試験とは
結論から述べると、広島大学経済学部が実施する第3年次編入学試験は、経済学部経済学科昼間コースのみを対象とし、推薦(募集人員3名)と一般(募集人員2名)の2つの入試区分で構成されています。かつて設置されていた夜間主コースの編入学は、令和6年度(2024年4月入学)の実施状況資料を最後に、令和7年度・令和8年度の実施状況および今回確認した令和9年度募集要項には記載がなくなっており、夜間主コースの編入募集は近年停止された可能性があるため、出願前に必ず最新の要項で確認してください。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
広島大学経済学部が公表している「入学者受入れの方針(3年次編入学)」によれば、経済学科昼間コースが編成する現代経済プログラムは、高等学校等で学ぶ国語・地理歴史公民・数学・理科・外国語・情報の基礎学力に加え、日常の政治・経済問題を自ら考える問題発見・解決能力、学内行事や課外活動に主体的に取り組む態度を持つ学生を求めています。さらに、第3年次入学前に学習しておくことが期待される内容として「短期大学、高等専門学校等で学ぶ経済に関する基礎知識」が明記されており、出身校での経済学の基礎科目の履修状況が選抜の前提として重視されていることが読み取れます。
入学後については、専門基礎科目の修了時点で経済学の基本的知識と時事問題を連結できる能力、専門科目修了時に各分野の専門的見地から論述できる能力、卒業論文を通じた応用力・論考力・プレゼンテーション能力を身につけることが期待されています。編入前の学修と編入後の学びが連続していることを前提にした方針であるため、志望理由書や口述試験では、現在の所属で学んだ経済系科目と編入後の学修計画を具体的につなげて語れることが重要になります。
編入生は、専門基礎科目をすでに修了した在学生と同じ第3年次から合流することになります。専門基礎科目を終えた段階の学力を前提に選抜されるという点は、専門科目〔Ⅰ〕〔Ⅲ〕の出題レベルが大学初年次の教科書内容に設定されている理由とも整合しています。編入前にどこまでの範囲を独学でカバーしておくかを考えるうえでも、この学年構成を意識しておくとよいでしょう。
この記事で扱う情報の位置づけ
本記事は、広島大学経済学部が公式サイトで公開している「令和9年度 広島大学経済学部第3年次編入学試験 学生募集要項」(令和8年6月付)、「広島大学編入学実施状況」(令和6〜8年度分)、および「令和8年度」「令和7年度」の専門科目過去問・出題の意図という一次情報にもとづいています。募集人員・出願資格・試験科目・配点・日程は年度によって改定されるため、実際の出願にあたっては、広島大学経済学部の入試情報ページで公表されている最新の募集要項を必ず確認してください。
他の入試区分との違い
広島大学経済学部は、編入学試験のほかにも一般選抜(前期日程・後期日程)、広島大学光り輝き入試(総合型選抜の国際バカロレア型・社会人型・フェニックス型、学校推薦型選抜)、外国人留学生選抜など複数の入試区分を実施しています。編入学試験はこれらの高校卒業者向け入試とは別枠の選抜であり、出願資格も選考方法もまったく異なります。高校在学中に一般選抜での受験を検討していた方が、進学後に編入学へ切り替えるケースもあるため、それぞれの入試区分の違いを混同しないようにしてください。
試験会場となる東広島キャンパス
広島大学経済学部の第3年次編入学試験は、東広島市鏡山一丁目2番1号に所在する東広島キャンパスの経済学部で実施されます。郊外型のキャンパスであり、受験当日の宿泊場所は受験者自身で手配する必要があると募集要項に明記されています。試験前日は試験会場の建物内に入ることができず、経済学部玄関に掲示される「受験者心得」を試験当日の入室までに確認しておく必要があります。
試験当日は、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、電子辞書などの電子機器類について、試験室に入る前にアラームを解除し電源を切ってかばん等にしまうことが求められます。電子機器類を身につけたまま試験に臨むと不正行為とみなされる場合があるため、当日の持ち物確認は事前に済ませておきましょう。台風等の悪天候や感染症の流行により試験実施が危ぶまれる場合は、広島大学経済学部のホームページで延期や開始時間繰り下げが案内されるため、試験前日・当日は公式サイトを確認する習慣をつけておくと安心です。
募集人員・出願資格
広島大学経済学部の第3年次編入学は、推薦と一般で募集人員も出願資格もまったく異なります。まずは自分がどちらの区分に該当するのか、あるいは両方に出願できるのかを正確に把握することが準備の出発点です。
推薦の募集人員と出願資格
推薦の募集人員は経済学科昼間コース3名です。出願資格は「短期大学又は高等専門学校を卒業見込みの者」に限定されており、大学在学者や大学卒業者は推薦区分では出願できない点に注意してください。加えて推薦要件として、出願時点の総修得単位数の75%以上が「秀」及び「優」であること、出身学校長が推薦すること、合格した場合には入学を確約できることが求められます。専願であるため、他大学との併願を前提とする方には不向きな区分です。
| 項目 | 推薦の内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 経済学科昼間コース 3名 |
| 出願資格 | 短期大学又は高等専門学校を卒業見込みの者(令和9年3月31日までに卒業見込み) |
| 推薦要件 | 総修得単位数の75%以上が「秀」及び「優」/出身学校長の推薦/合格時の入学確約 |
| 試験科目 | 口述試験のみ |
一般の募集人員と10区分の出願資格
一般の募集人員は経済学科昼間コース合計2名で、内訳は「出願資格のうち(5)大学を卒業した者又は(7)大学に2年以上在学し62単位以上を修得している者」に該当する枠が1名、それ以外の出願資格に該当する枠が1名という構成です。一般の募集枠は出願資格によって2つに分かれているため、自分がどちらの枠での出願になるのかを募集要項の出願資格一覧で確認する必要があります。
| 区分 | 主な対象 |
|---|---|
| (1) | 短期大学又は高等専門学校を卒業した者 |
| (2) | 外国の短期大学又はこれに相当する教育施設の課程を我が国において修了した者 |
| (3) | 修業年限2年以上・授業時間数1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者 |
| (4) | 修業年限2年以上等の基準を満たす高等学校専攻科の課程を修了した者 |
| (5) | 大学を卒業した者 |
| (6) | 大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者 |
| (7) | 大学に2年以上在学し62単位以上を修得している者 |
| (8) | 外国の大学(4年以上)を卒業、又は2年以上在学し62単位相当を修得している者 |
| (9) | 旧国立養護教諭養成所又は旧国立工業教員養成所を卒業した者 |
| (10) | 学校教育法施行規則附則第7条に定める従前の規定による課程を修了・卒業した者 |
いずれの資格も「令和9年3月31日までに取得見込みの者」を含みます。大学在学者が区分(7)で出願する場合は62単位以上の修得見込みが前提となるため、在籍校の履修登録状況と単位計算を早めに突き合わせておく必要があります。単位修得見込みで出願した合格者が期日までに資格を取得できなかった場合、入学許可が取り消される点も募集要項に明記されています。
出願書類とその他の留意点
推薦・一般共通で、写真(アップロード)、卒業(見込)証明書等、最終学校の学業成績証明書、志望理由書(自筆・手書き、黒ボールペン指定)の提出が必須です。推薦ではこれに推薦書(所定様式、出身学校長が証明・厳封)が加わり、一般では区分ごとに指定された英語民間試験の成績証明書等が加わります。志望理由書は摩擦熱で筆跡が消えるペンの使用が禁止されているなど、細かな指定があるため、募集要項の出願書類一覧を出願直前ではなく早い段階で確認しておくと安心です。出願書類受付後の記載事項の変更は認められておらず、返却もされません。
提出書類チェックリスト
| 書類 | 推薦 | 一般 |
|---|---|---|
| 写真(アップロード) | 必須 | 必須 |
| 卒業(見込)証明書等 | 必須 | 必須 |
| 学業成績証明書 | 必須 | 必須 |
| 志望理由書(自筆・手書き) | 必須 | 必須 |
| 推薦書(所定様式) | 必須 | 不要 |
| 英語民間試験の成績証明書等 | 不要 | 必須 |
チェックリストにまとめると分かるとおり、推薦は推薦書、一般は英語民間試験の証明書という決定的な違いがあるため、どちらの区分で出願するかによって早めに準備すべき書類が変わります。出願直前になって慌てないよう、出願区分を決めた時点でこの表を目安に準備を始めることをおすすめします。
試験科目と配点
広島大学経済学部の第3年次編入学試験は、推薦と一般で試験科目・配点が大きく異なります。ここでは公表された令和9年度募集要項にもとづいて、それぞれの構成を具体的に確認します。
推薦:口述試験100点+学業成績
推薦の試験科目は口述試験のみです。試験時間は令和8年11月21日(土)10時からで、志望動機、勉学に対する意欲、経済に関する問題意識などについて質問されるほか、経済学部で学ぶ上で必要な英語や数学等に関する質問も含まれると明記されています。口述試験(100点満点)の得点に学業成績(成績証明書)の段階評価を加えて総合的に判定され、推薦書及び志望理由書は口述試験の参考資料として用いられる位置づけです。筆記試験がない分、口頭でどれだけ論理的に経済学への理解と学修意欲を示せるかが合否を左右します。
一般:専門科目200点+口述試験400点+英語民間試験200点
一般の試験科目は、専門科目(200点満点)、口述試験(400点満点)、英語民間試験(200点満点)の合計800点を基礎に、学業成績の段階評価を加えて総合的に判定されます。口述試験の配点が専門科目の2倍に設定されている点は、広島大学経済学部の編入試験を特徴づける要素です。専門科目の得点だけで合否が決まるわけではなく、口頭での説明力まで含めて評価される設計になっています。
配点比率で見ると、800点満点のうち専門科目が占める割合は25%、口述試験は50%、英語民間試験は25%です。口述試験だけで配点全体の半分を占める設計であることを踏まえると、専門科目の学習時間ばかりに偏らず、口頭での説明練習にも同じくらいの時間を割り当てる計画が合理的です。
| 試験科目 | 配点 | 実施時間(令和8年11月21日) |
|---|---|---|
| 専門科目 | 200点 | 9:00〜10:30 |
| 口述試験 | 400点 | 13:30〜 |
| 英語民間試験 | 200点 | 出願時にスコア提出 |
| 合計 | 800点 | 学業成績の段階評価を加算 |
専門科目の内容は「経済に関する基礎的な問題、論文問題、数学の問題を主として出題します」と説明されています。口述試験の内容は推薦と同じく、志望動機・勉学意欲・経済に関する問題意識に加え、英語や数学等に関する質問も含まれる想定です。専門科目と口述試験の両方に数学的な知識が関わってくるため、経済数学の基礎は避けて通れません。
推薦・一般ともに、試験の得点だけでなく「学業成績(成績証明書)の段階評価」が総合判定に加味される点も共通しています。出身校での日頃の成績が編入学試験の合否にも影響するため、直前の試験対策だけでなく在籍中の成績を維持する意識も欠かせません。段階評価の具体的な基準が何段階でどう配点に反映されるかは募集要項に数値として示されていないため、詳細は入試担当への確認が必要です。
推薦と一般を比較する早見表
| 比較項目 | 推薦 | 一般 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 3名 | 2名(出願資格区分で1名ずつ) |
| 出願資格 | 短大・高専卒業見込みのみ | 10区分(大学卒業・在学62単位以上等を含む) |
| 専願・併願 | 専願(合格時入学確約) | 併願可 |
| 試験科目 | 口述試験のみ(100点) | 専門科目200点+口述試験400点+英語民間試験200点 |
| 令和8年度実質倍率 | 1.2倍 | 4.0倍 |
この早見表からもわかるとおり、推薦は専願・口述試験のみの一点勝負型、一般は併願可能な多科目型という設計です。自分の出願資格と、専願で臨めるかどうかという2つの軸で、どちらの区分に力を注ぐかを早めに決めておくと、限られた対策期間を有効に使えます。
英語試験の廃止と英語民間試験化という重要な変更
広島大学経済学部は「令和9年度(令和8年度実施)広島大学経済学部第3年次編入学 学生募集における試験内容の変更について」という予告文書を公表しており、従来大学独自に実施していた英語の筆記試験を廃止し、出願時に英語民間試験の成績証明書等を提出する方式に一本化することを明らかにしています。専門科目と口述試験の内容自体には変更がないとされている一方、英語だけが試験当日の筆記から出願前のスコア提出へと評価方法が切り替わりました。
対象となる英語民間試験は、TOEIC® Listening&Reading、TOEFL®-iBTテスト、IELTS™(Academic Module)、実用英語技能検定(英検)、ケンブリッジ英語検定、GTEC(CBTタイプ及び検定版)、TEAP(4技能)、TEAP CBT(4技能)のいずれか一つです。令和6年6月1日以降に実施されたスコアであれば出願時点で有効とされており、各試験団体が定める独自の有効期限にかかわらず、この基準日以降のスコアを提出できます。
この変更が意味するのは、英語対策の時間軸が前倒しになったということです。大学独自の筆記試験であれば直前期の集中対策で得点を伸ばす余地がありますが、外部スコア提出方式では、出願に間に合うタイミングで納得できるスコアを確保しておく必要があります。出願期間から逆算して英語民間試験の受験計画を立てることが、これまで以上に重要になっています。広島大学の編入で求められる英語スコアの目安を具体的に知りたい方は、広島大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法もあわせてご確認ください。
日程・スケジュール
広島大学経済学部の編入試験は、10月上旬の出願開始から翌年3月の入学手続完了まで約5か月にわたって手続きが続きます。専門科目と口述試験は東広島キャンパスで11月下旬の1日に集中して実施されるため、令和9年度募集要項に示された日程を軸に、出願準備から入学手続までのタイムラインを確認しておきましょう。日程は年度によって変更されるため、実際の出願にあたっては最新の募集要項の日付を必ず確認してください。
| 手続・行事 | 予定時期 |
|---|---|
| インターネット出願・検定料支払期間 | 令和8年10月2日(金)午前0時〜10月7日(水)午後5時 |
| 郵送書類の提出期間 | 同上(10月5日(月)までの消印は受付対象) |
| 受験票・受験案内の印刷開始 | 令和8年10月30日(金)(UCAROで閲覧・印刷) |
| 試験日 | 令和8年11月21日(土) |
| 合格発表 | 令和8年12月4日(金)正午(UCAROで発表、予定) |
| 入学手続期間 | 令和9年3月8日(月)〜3月15日(月)午後5時必着 |
| 編入学時期 | 令和9年4月1日(第3年次) |
出願はUCARO(ウカロ)への会員登録とインターネット出願サイトでの志望情報入力が前提で、写真はアップロード必須(郵送不可)、その他の証明書類は簡易書留での郵送が必要です。ネット入力と検定料支払いだけでは出願完了にならない点は見落としやすいので注意してください。合格発表はUCARO上のみで行われ、キャンパスでの掲示や大学ホームページへの掲載はありません。
出願の具体的な手続きの流れ
広島大学の出願は、まず「UCARO(ウカロ)」への会員登録から始まります。UCAROは受験番号の確認や受験票の印刷、合格通知の交付まで一貫して使うシステムで、他大学への出願で既に登録済みであれば再登録は不要です。登録後は広島大学のインターネット出願サイトで志望情報・個人情報を入力し、内容を確認したうえで写真をアップロードします。写真は郵送での提出ができず、アップロードが必須である点に注意してください。
志望情報等の入力が完了すると出願番号が発行され、証明書類等を角形2号封筒にまとめて簡易書留で郵送し、あわせて検定料の決済(クレジットカード・コンビニエンスストア・金融機関ATM・ネットバンキングから選択)を済ませます。ネット入力・検定料支払いと郵送書類の両方が揃って初めて出願手続が完了するため、どちらか一方だけで安心しないようにしてください。不明点があれば、広島大学経済学部入試担当(電話082-424-7217、受付時間は平日9時〜17時)に問い合わせる窓口も用意されています。
広島大学経済学部が令和9年度募集要項で示す納入金額は、入学検定料30,000円、入学料282,000円(令和8年6月現在)、参考として年額授業料535,800円です。これらは経済学部の編入学試験に限らず本学の学部段階に共通する標準的な金額と位置づけられており、既納の検定料・入学料は出願書類が受け付けられなかった場合などを除き返還されません。検定料・入学料の金額は年度によって改定される可能性があるため、正確な金額は出願年度の募集要項で確認するようにしてください。
出願前後に知っておきたい注意事項
募集要項には、試験科目や日程以外にも知っておくべき事項が示されています。広島大学は令和2年1月からキャンパス内全面禁煙です。講義やレポート作成、履修登録などの多くの場面でパソコンを使用するため、ノートパソコンの必携化が案内されており、条件を満たすノートパソコンを既に持っている場合は買い替え不要とされています。必要条件は毎年見直されるため、令和9年度の詳細は12月頃に公表される予定です。
点字による受験など特別な準備が必要な場合は出願受付開始日の3週間前までに、それ以外の受験上・修学上の配慮に関する相談は出願受付開始日の1週間前までに、経済学部入試担当へ電話で連絡したうえで申請するよう案内されています。配慮が必要な場合の相談期限は出願開始のかなり前に設定されているため、該当する方は早めに動き出す必要があります。広島大学経済学部の編入学試験は成績開示の対象にもなっており、開示を希望する場合の手続きは大学の案内ページで確認できます。学生宿舎の入居者募集についても別途案内があるため、遠方から受験・入学する方は早めに情報を集めておくと安心です。
合格から入学までに準備しておきたいこと
合格発表は令和8年12月4日、入学手続は令和9年3月8日〜15日、編入学は令和9年4月1日です。合格発表から入学手続までは3か月ほどの期間があるため、この間に住居の確保やノートパソコンの準備、単位認定に関わる出身校とのやり取りを済ませておくと、4月からの学修に落ち着いて臨めます。特に単位認定は編入学後の卒業年次に直結する重要な手続きであるため、合格が決まった段階で早めに経済学部へ確認しておくことをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
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- 志望校が決まっていなくてもOK
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倍率・難易度
広島大学が公表している「広島大学編入学等実施状況」は、学部・コースごとに志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を毎年公開しています。ここでは令和6年度から令和8年度まで3年分の経済学部のデータを整理し、実質倍率(受験者数÷合格者数)を算出しました。実質倍率は本記事で独自に算出した参考値であり、広島大学が公式に「倍率」として公表しているものではない点にご留意ください。
| 入学年度 | 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 推薦 | 3名 | 5 | 5 | 2 | 2 | 2.5倍 |
| 令和6年度 | 一般 | 2名 | 5 | 5 | 2 | 0 | 2.5倍 |
| 令和7年度 | 推薦 | 3名 | 5 | 5 | 2 | 2 | 2.5倍 |
| 令和7年度 | 一般 | 2名 | 7 | 6 | 3 | 3 | 2.0倍 |
| 令和8年度 | 推薦 | 3名 | 7 | 6 | 5 | 5 | 1.2倍 |
| 令和8年度 | 一般 | 2名 | 6 | 4 | 1 | 1 | 4.0倍 |
まず目を引くのは、令和6年度の一般選抜で合格者2名が全員入学を辞退したという事実です。募集人員2名に対して合格者も2名でしたが、入学者は0名でした。編入試験は他大学との併願が一般的であるため、合格しても別の進学先を選ぶ受験者が一定数いることを示す実例といえます。募集人員の数字だけを見て「合格すれば入学できる」と単純に捉えるのではなく、実際の入学者数まで確認しておくことが実態把握には欠かせません。
推薦の実質倍率は令和6・7年度が2.5倍でしたが、令和8年度は志願者数が7名に増えたにもかかわらず合格者数も5名に増え、実質倍率は1.2倍まで下がりました。推薦は年度によって合格者数の絞り方が大きく変わるため、直近の1年分だけで難易度を判断するのは危険です。一方、一般は令和8年度に志願者数6名に対して合格者数が1名にとどまり、実質倍率4.0倍と3年間で最も高い水準になりました。募集人員が2名という少人数であるがゆえに、合格者数の増減が倍率に与える影響が大きい点が、広島大学経済学部の編入試験の難易度を語るうえでのポイントです。
広島大学全体の編入学等実施状況(令和8年度、令和8年4月入学分)を見ると、全学部合計の志願者数259名に対し、経済学部(推薦・一般合計)の志願者数は13名です。経済学部は全学部のなかでも募集人員・志願者数がともに小規模な部類に入り、情報科学部(合計64名)や工学部各類(20名前後)と比べると、そもそもの母集団が小さい選抜だといえます。経済学部のように合格者が数名規模にとどまる学部では、1〜2名の合格者数の増減だけで実質倍率が2倍前後動くこともあるため、直近1年の数字だけで難易度を判断しない姿勢が重要です。実施状況資料の外国人留学生を示す記号を確認すると、経済学部の推薦・一般とも、令和6〜8年度の3年間で外国人留学生の合格者は計上されていません。経済学部の編入は国内の短大・高専・大学に在籍する受験者が中心という実態がうかがえます。
志願倍率でみるとどうなるか
実質倍率とは別に、募集人員に対する志願者数の比率(志願倍率)で見ると、印象が変わる年度もあります。令和8年度の推薦は志願者7名に対して募集人員3名なので志願倍率は約2.3倍ですが、実質倍率は1.2倍でした。志願段階では倍率が高く見えても実際の選考では合格率が高いケースがあることを示す例です。欠席者が一定数出ることや、出願資格の確認過程で出願を取り下げるケースがあることも、志願倍率と実質倍率の差を生む要因と考えられます。数字の種類によって見え方が変わるからこそ、複数の指標を並べて確認する姿勢が大切です。
推薦と一般、どちらが挑みやすいか
単純な実質倍率だけを比較すると年度によって優劣が入れ替わりますが、出願資格の違いを踏まえると選び方は明確になります。短大・高専卒業見込みで、かつ出願時点の総修得単位数の75%以上が「秀」及び「優」という高い成績基準を満たせるのであれば、専願である推薦は口述試験一本で勝負できる選択肢です。大学在学者や大学卒業者はそもそも推薦の出願資格を満たさないため、必然的に一般での挑戦になります。自分の出願資格を確認したうえで、どちらの区分が現実的な選択かを早期に見極めることが対策の第一歩です。
科目別対策
ここからは、専門科目の3つの大問構成と英語民間試験について、それぞれ何を優先して準備すべきかを具体的に見ていきます。専門科目は令和7年度・令和8年度とも共通して〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕の3部構成で出題されており、この構成を前提に対策を組み立てるのが効率的です。
〔Ⅰ〕経済学の専門用語説明と基礎知識の論述
大問〔Ⅰ〕は、経済学の専門用語を複数の中から選んで2行以内で説明する問題と、経済学の基礎的な知識を論理的に説明する問題で構成されています。令和8年度は「ハイパーインフレーション」「買いオペレーション」「コンドラチェフの波」「完全雇用」「合成の誤謬」「シグナリング」の6語から4語選択、令和7年度は「プライス・リーダーシップ」「ビルトイン・スタビライザー」「限界効用逓減の法則」「非競合性」「ライフサイクル仮説」「投資の加速度原理」「共有地の悲劇」「フィッシャー方程式」の8語から4語選択という形式でした。ミクロ経済学とマクロ経済学の基本用語をバランスよく押さえておく必要があることが、2年分の出題から見えてきます。
もう一方の論述問題は、令和8年度が完全競争企業の利潤最大化条件を図・グラフで説明する問題、令和7年度が「流動性のわな」における金融緩和政策と財政拡大政策の効果を問う問題でした。いずれも大学初年次レベルのミクロ経済学・マクロ経済学の教科書に載っている基本モデルであり、図やグラフを自分の手で描いて説明できるレベルまで理解を仕上げておくことが得点につながります。用語の暗記だけでなく、なぜその現象が起きるのかを図解できる状態を目指しましょう。
出題された用語からみる対策範囲の広さ
令和7年度・令和8年度に出題された用語を分野別に整理すると、ミクロ経済学(限界効用逓減の法則、非競合性、シグナリング、完全雇用等)、マクロ経済学(ビルトイン・スタビライザー、ライフサイクル仮説、投資の加速度原理、ハイパーインフレーション、フィッシャー方程式等)、金融政策(買いオペレーション)、景気循環論(コンドラチェフの波)、産業組織論(プライス・リーダーシップ)、そして合成の誤謬や共有地の悲劇のような社会全体と個人の利害のズレを扱う概念まで、経済学の広い分野から満遍なく用語が選ばれていることがわかります。特定の分野だけを深掘りするのではなく、ミクロ・マクロの標準的な教科書に登場する用語を横断的に押さえておく学習が効果的です。
用語問題は選択式であるため、示された用語すべてを完璧に説明できる必要はありません。確実に2行で説明できる用語を各分野から数個ずつストックしておくという発想の方が、限られた学習時間のなかでは現実的です。経済学の入門テキストの索引を活用し、自分の言葉で2行程度の説明を作成する練習を日々の学習に組み込んでおくとよいでしょう。
〔Ⅱ〕経済学系文献の読解と小論文
大問〔Ⅱ〕は、経済学に関連する文献からの抜粋を読んで、200字程度と450字程度の記述式設問に答える構成です。令和8年度はゲーム理論の入門書、令和7年度は市場競争と独占禁止法をテーマにした新書からの出典が使われており、著作権保護のため課題文そのものは非公開ですが出典と出題テーマは公表されています。いずれの年度も、本文の論理展開を正確に理解したうえで、自分の言葉で具体例を挙げながら説明する力が問われています。
この大問への対策としては、経済学の入門書・新書レベルの文章を要約する練習を積むことが有効です。字数制限が200字と450字という2段階になっている点も特徴で、短い字数では要点を的確に絞り込む力、長い字数では具体例を交えて論理的に展開する力が求められます。読解した内容を自分の身近な経験や社会問題に引きつけて説明する訓練を重ねておくと、本番でも題意からずれた答案を避けやすくなります。
〔Ⅲ〕大学基礎レベルの経済数学
大問〔Ⅲ〕は、経済学部の教育を受けるために必要な数学の知識と計算能力を問う問題です。令和8年度は合成関数・積分を含む導関数の計算、線形計画法(不等式で表される領域内でのx²+y²の最大値・最小値)、条件付き確率、確率密度関数から確率・期待値・標準偏差を求める問題が出題されました。令和7年度は分数関数・対数関数・指数関数の導関数、総費用関数と需要関数から利潤を最大化する生産水準を求める問題、そして最小二乗法による回帰直線の係数を導出する証明問題が出題されています。
微分(合成関数・分数関数・対数関数・指数関数)、積分、確率・統計、線形計画法、回帰分析という範囲は、2年連続で形を変えて出題されている核となる単元です。特に確率・統計と回帰分析は、経済学部での実証分析の基礎になる分野であり、今後も出題が続く可能性が高いと考えられます。高校数学ⅡB・Ⅲの範囲を土台に、大学初年次で扱う微分積分と統計学の教科書を一冊仕上げておくことをおすすめします。
90分の試験時間をどう配分するか
専門科目は9時から10時30分までの90分間で、〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕の3つの大問すべてに解答する必要があります。配点の大問別内訳は公表されていませんが、大問数と設問の分量から逆算すると、1つの大問に長時間をかけすぎない時間配分の設計が欠かせません。特に〔Ⅱ〕の記述式設問は200字・450字という文字数指定があり、下書きをしてから清書する時間まで見込むと、他の大問より多めの時間を確保しておく必要があります。
過去問演習の際は、実際に90分でタイマーを計測しながら3つの大問を通して解く練習を重ね、自分にとってどの大問に時間がかかりやすいかを事前に把握しておくことをおすすめします。用語問題は選択制であるため、確実に説明できる用語を優先して選ぶ判断力も、時間内に得点を積み上げるうえでのポイントです。
英語民間試験のスコア対策
英語は前述のとおり、出願時に英語民間試験のスコアを提出する方式に一本化されました。配点は200点満点で、専門科目200点・口述試験400点と合わせた800点満点のうちの4分の1を占めます。スコアが出願時点で確定している必要があるため、直前対策が通用しない科目になったと捉えるべきです。TOEIC® Listening&Reading、TOEFL®-iBT、IELTS™、実用英語技能検定(英検)、ケンブリッジ英語検定、GTEC、TEAP、TEAP CBTのいずれかから、自分が最も対策しやすい試験を早い段階で選び、令和6年6月1日以降の有効なスコアを計画的に取得しておく必要があります。
200点満点という配点の実際の換算方法(何点満点の外部試験を何点満点に換算するか)は、募集要項の記載だけでは詳細が確認できませんでした。換算方法の詳細は必ず出願年度の募集要項で確認するようにしてください。専門科目・口述試験の対策と並行して、英語のスコアメイクを早期に着手することが、一般区分での合格可能性を左右します。
提出する成績証明書等は、原則として願書受付の際に原本を確認したうえで試験当日に返却されますが、デジタル公式認定証やデジタル合格証明書を印刷したものは試験当日でも返却されないという違いがあります。自分が取得したスコアの証明書形式によって、原本のまま保管しておくべきか、印刷物として提出してよいかが変わるため、出願前に確認しておくと安心です。
対策に使う教材の選び方
専門科目対策では、大学受験用の教材ではなく、大学1〜2年次で使われるミクロ経済学・マクロ経済学の入門テキスト、統計学・微分積分の入門書を中心に据えるのが効果的です。出題テーマが経済学部初年次教育の内容と直結しているため、志望校対策に特化した市販の編入試験問題集だけに頼るより、経済学部で実際に使われる標準的な教科書で基礎を固める方が、口述試験での深掘りにも対応しやすくなります。過去問演習は基礎固めを終えた段階で取り組むのが効率的で、時間配分の確認と出題形式への慣れを目的に位置づけるとよいでしょう。
対策の優先順位をどう決めるか
一般区分で限られた準備期間を配分するなら、優先順位は志望校が固定された時点で早めに決めておくべきです。英語民間試験は出願前にスコアが確定している必要があるため、一般区分の対策で最も早く着手すべきは英語のスコアメイクです。次いで、専門科目〔Ⅲ〕の数学は積み上げ型の学習が必要になるため、基礎から順を追って固めておく期間を長めに確保します。〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕の用語・小論文対策と口述試験対策は、ある程度の経済学の理解が土台にできてから取り組むと効率的で、直前期には口述試験の受け答えを声に出す練習に時間を厚く配分することをおすすめします。推薦区分を目指す場合は、専門科目・英語民間試験の対策が不要な分、口述試験対策と学業成績の維持に集中できる点が一般区分との大きな違いです。
面接・志望理由書・過去問分析と出題予測
専門科目や英語民間試験の得点だけでなく、志望理由書と口述試験(面接)の準備も合否を左右する重要な要素です。ここでは書類作成のポイントと、公表されている過去問から読み取れる出題の傾向、そして今後の出題予測を整理します。
志望理由書の書き方
志望理由書は所定の様式(別紙2)に、志願者本人が自筆・手書きで記入する必要があり、摩擦熱等で筆跡が透明化するペンの使用は認められていません。推薦・一般いずれの区分でも提出が必須で、志望理由書は口述試験の参考資料として使われると明記されています。つまり、志望理由書に書いた内容と口述試験での受け答えに一貫性がなければ、評価者に違和感を与えてしまう可能性があります。
内容を組み立てる際は、現在の所属(短大・高専・専修学校・大学など)でどのような経済系科目を学んできたのか、その学びのなかでどのような問題意識が芽生えたのか、そして広島大学経済学部の現代経済プログラムでその問題意識をどう深めたいのかという3段階の流れを意識すると説得力が増します。アドミッション・ポリシーに示された「問題発見・解決能力」という言葉を単なる引用で終わらせず、自分自身の具体的なエピソードで裏付けることが重要です。志望理由書は、大学編入という選抜全体の中でどのような役割を持つ書類なのかを理解しておくと、書くべき内容の輪郭がつかみやすくなります。
口述試験(面接)の内容と対策
口述試験は、志望動機、勉学に対する意欲、経済に関する問題意識などについて質問され、経済学部で学ぶ上で必要な英語や数学等に関する質問も含まれると募集要項に明記されています。口述試験は志望理由の確認だけでなく学力を口頭で問う場でもあるという点を見落とさないようにしてください。特に一般区分では口述試験の配点が400点と専門科目の2倍にあたるため、対策の優先順位を専門科目対策だけに偏らせるのは得策ではありません。
対策としては、志望理由書に書いた内容を口頭で簡潔に説明できるよう繰り返し練習すること、時事的な経済ニュースについて自分の意見を筋道立てて話せるようにしておくこと、そして専門科目〔Ⅰ〕〔Ⅲ〕で扱われるような基本用語や数学の考え方を、口頭で質問されても答えられる状態にしておくことが挙げられます。筆記で解けた問題を声に出して説明できるかは別の力であるため、書く練習だけで終わらせず、模擬面接などで声に出す練習まで行っておくと安心です。
出願書類全体のスケジュール管理
広島大学経済学部の編入学試験は、志望理由書の自筆作成、出身学校長による証明書類の厳封、英語民間試験のスコア取得など、受験者本人だけでは完結しない書類が複数含まれている点が特徴です。卒業見込証明書や学業成績証明書は出身学校側での発行に時間がかかる場合があるため、出願期間の直前になって慌てないよう、出願が始まる前の段階で在籍校の教務担当に相談しておくと安心です。
特に推薦区分の推薦書は、日頃から指導を受けている教員が作成し、出身学校長が証明・厳封するという手順を踏むため、出願の数か月前から担当教員へ依頼しておくことが望ましいでしょう。書類の不備や提出期限の遅れは受付そのものができない理由になるため、専門科目・口述試験の対策と並行して、書類準備の進捗も一覧で管理しておくことをおすすめします。
過去問分析:令和7年度・令和8年度の専門科目
広島大学経済学部は、著作権に関わる事項を除き、編入学試験の過去問題を公式サイトで公表しています。2年分を比較すると、大問構成〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕は2年連続で同じ枠組みが維持されていることがわかります。〔Ⅰ〕は用語説明と基礎知識の論述、〔Ⅱ〕は文献読解にもとづく小論文、〔Ⅲ〕は数学という構成が固定化されているとみられ、この枠組みを前提に過去問演習を進めることが効率的です。
出題の意図として公表されている文言も参考になります。〔Ⅰ〕の用語問題は「経済学の文献を読んで理解するために必要な専門用語の理解度を問う」、論述問題は「経済学の基礎的な知識を論理的かつ的確に説明できる能力を問う」とされています。〔Ⅱ〕は「経済学の知識を必要とする文献の読解を通して、論理展開を正確に理解し、整理する能力」と「論理的かつ明確に説明する能力」、〔Ⅲ〕は「経済学部の教育を受けるために必要な数学の知識及び計算能力」を問うと説明されています。出題の意図はいずれも知識の暗記量ではなく理解と説明の質を評価する方向性で一貫しており、丸暗記だけの対策では得点が伸びにくい試験設計だと考えられます。
出題予測:英語民間試験化が専門科目・口述試験に与える影響
ここからは公表されている募集要項・過去問の情報にもとづく推測であり、断定はできない点を前提にお読みください。英語の筆記試験が廃止されたことで、当日の試験時間は専門科目90分と口述試験のみとなり、受験者の英語力は口述試験での口頭質問を通じて確認される比重が相対的に高まる可能性があります。募集要項が「経済学部で学ぶ上で必要な英語や数学等に関する質問も含みます」と明記していることも、この見方を裏付けています。
専門科目〔Ⅲ〕の数学は、微分・積分・確率統計・線形計画法・回帰分析という大学初年次レベルの範囲が2年連続で形を変えて出題されており、この傾向が令和9年度以降も続く可能性は十分に考えられます。経済学部の実証分析で必須となる確率統計と回帰分析は、今後も出題の中心になりやすい単元として重点的に準備しておくと安心です。あくまで過去2年分のデータにもとづく予測であり、実際の出題は年度によって変わり得るため、最新の過去問が公表され次第、必ず内容を確認するようにしてください。
併願戦略・内部リンク
広島大学経済学部の編入は募集人員が非常に少なく、実質倍率も年度によって大きく変動するため、単願で臨むにはリスクが伴います。ここでは併願を検討する際の視点を整理します。
広島大学内での併願・進路の広げ方
広島大学は経済学部以外にも複数の学部で第3年次編入学を実施しています。公式の編入学実施状況資料によると、文学部・法学部・理学部・工学部・生物生産学部・情報科学部などでも編入学が行われており、経済学に近い分野で選択肢を広げるなら情報科学部や工学部も検討の余地があるでしょう。募集人員の規模で比較すると、経済学部(推薦・一般合計5名)は生物生産学部(10名)や情報科学部(20名)と比べて選択肢が絞られています。経済系の学びに強くこだわらないのであれば募集人員の大きい学部も選択肢に入るでしょう。ただし学部によって出願資格・試験科目・重視される能力はまったく異なるため、募集人員の大小だけで志望先を決めるのではなく、自分が学びたい分野を軸に検討することが基本です。広島大学の他学部の編入試験について詳しく知りたい方は、広島大学工学部の編入試験を徹底解説もあわせてご覧ください。
他大学の経済学部との併願
経済学部への編入を軸に考えるのであれば、他の国公立大学経済学部との併願も現実的な選択肢です。試験科目や配点、出願資格は大学ごとに異なるため、出願資格・試験日・配点を横並びで比較する一覧表を早めに作っておくと、限られた準備期間を効率よく配分できます。経済学部の編入試験の別の実例として、香川大学経済学部の編入試験を徹底解説も参考にすると、大学ごとの試験設計の違いが見えてきます。
| 確認する観点 | チェックのポイント |
|---|---|
| 出願資格 | 推薦は短大・高専卒業見込みのみ、一般は10区分のどれに該当するか |
| 試験科目 | 専門科目・口述試験・英語民間試験の組み合わせか、他大学は独自英語筆記があるか |
| 試験日 | 広島大学は11月下旬に実施。他の志望校と日程が重ならないか |
| 英語対策の時期 | 英語民間試験のスコアを出願までに確保できるスケジュールか |
併願を組む際は、広島大学経済学部の出願期間(10月上旬)と試験日(11月下旬)を起点に、他大学の出願・試験スケジュールを重ねて確認することが基本です。専門的な指導を受けながら出願資格の確認から専門科目・口述試験・志望理由書対策までを一貫して進めたい方は、大学編入対策コースで、現在の学力と志望校に合わせた学習計画を相談できます。編入試験全体の仕組みや準備の流れをあらためて整理したい方は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】もご確認ください。
よくある質問(FAQ)
広島大学経済学部の編入試験に専門科目はありますか。
はい。一般区分では専門科目(200点満点)が課され、経済に関する基礎的な問題、論文問題、数学の問題が出題されます。推薦区分では専門科目は課されず、口述試験(100点満点)と学業成績で判定されます。
推薦と一般の違いは何ですか。
推薦は短期大学又は高等専門学校を卒業見込みの者に限定され、総修得単位数の75%以上が「秀」及び「優」であることなどの推薦要件を満たし、口述試験のみで判定される専願の区分です。一般は大学卒業者や大学在学62単位以上の者を含む10区分の出願資格があり、専門科目・口述試験・英語民間試験の合計800点満点で判定されます。
英語試験はどのように変わりましたか。
令和9年度(令和8年度実施)から、従来大学独自に実施していた英語の筆記試験が廃止され、TOEIC・TOEFL iBT・IELTS・英検などの英語民間試験のスコアを出願時に提出する方式へ変更されました。令和6年6月1日以降に実施されたスコアが有効とされています。当日の追加受験や後日提出は認められないため、出願期間の数か月前から複数回受験してスコアを更新していく計画を立てておくことが現実的な対策です。
倍率はどのくらいですか。
公表されている実施状況データから受験者数÷合格者数で算出すると、推薦は令和6〜8年度で1.2〜2.5倍、一般は2.0〜4.0倍という範囲で推移しています。募集人員が少人数のため、年度による変動が大きい点に注意してください。
過去問は入手できますか。
専門科目については、著作権に関わる部分を除き、広島大学の公式サイトで問題・出題の意図・解答例(年度による)が公表されています。令和7年度・令和8年度の2年分が確認できるため、大問構成や出題テーマの傾向をつかむ材料として活用できます。文献読解問題の課題文そのものは著作権保護のため非公開ですが、出典書籍名と出題の意図は公表されているため、同じ著者や近いテーマの書籍で読解練習をする手がかりにはなります。
出願資格を満たしているか不安です。どう確認すればよいですか。
一般の出願資格は10区分にわたり、大学在学者は62単位以上の修得見込みが前提になるなど条件が細かく分かれています。自己判断だけで進めず、募集要項の出願資格の記載を確認したうえで、少しでも不安があれば広島大学経済学部の入試担当窓口に問い合わせることをおすすめします。
面接ではどのようなことを聞かれますか。
志望動機、勉学に対する意欲、経済に関する問題意識などが質問されるほか、経済学部で学ぶ上で必要な英語や数学等に関する質問も含まれると募集要項に明記されています。志望理由書の内容は口述試験の参考資料として用いられるため、書類と受け答えの一貫性を意識して準備してください。試験当日は開始時刻30分前までに試験室又は控室へ入室すること、携帯電話などの電子機器類は電源を切ってかばん等にしまうことも求められており、指定された科目を1つでも受験しないと合格者選考の対象にならない点にも注意が必要です。
夜間主コースの編入学は募集していますか。
令和6年度(2024年4月入学)の編入学実施状況には経済学科夜間主コースの記載がありましたが、令和7年度・令和8年度の実施状況および今回確認した令和9年度募集要項には夜間主コースの記載が見当たりません。夜間主コースの編入募集は停止された可能性があるため、志望される場合は必ず広島大学経済学部の最新の入試情報で確認してください。
まとめ
広島大学経済学部の第3年次編入学試験は、推薦(募集人員3名、口述試験のみ)と一般(募集人員2名、専門科目・口述試験・英語民間試験の合計800点)という性格の異なる2区分で構成されています。令和9年度からは大学独自の英語筆記試験が廃止され、英語民間試験のスコア提出に一本化された点が最大の変更であり、出願前の早い段階からスコアメイクに着手する必要があります。実質倍率は推薦1.2〜2.5倍、一般2.0〜4.0倍と年度によって変動が大きく、募集人員の少なさを踏まえた併願戦略も欠かせません。
専門科目は〔Ⅰ〕用語説明・基礎知識の論述、〔Ⅱ〕文献読解にもとづく小論文、〔Ⅲ〕大学基礎レベルの数学という3本柱で構成され、2年分の過去問と出題の意図からは、知識の暗記量よりも理解と説明の質を重視する出題方針が読み取れます。専門科目・口述試験・英語民間試験・志望理由書を並行して準備することが、限られた募集人員のなかで合格を目指すための現実的なアプローチです。
あわせて、出願書類の多くが出身学校長の証明や厳封を必要とし、受験者本人だけでは完結しない点も見落とせません。試験対策と出願書類の準備を同じタイムラインで管理することが、限られた準備期間を無駄にしないコツです。数値や日程は年度により変更されるため、出願の際は必ず広島大学経済学部の最新の募集要項をご確認ください。
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