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広島大学法科大学院の入試を徹底解説|既修・未修の難易度・倍率・対策

広島大学法科大学院は、広島市中区の東千田キャンパスに設置されている大学院人間社会科学研究科実務法学専攻の専門職大学院で、法律科目試験によって選考する既修者コース(2年)と、小論文試験によって選考する未修者コース(3年)の両方を備えています。募集人員は既修者14名程度・未修者6名程度という小規模編成で、既修者14名の内訳には広島大学法学部の法曹コース修了見込み者を対象とした法曹コース特別選抜(5年一貫型)の8名程度が含まれます。中国・四国地方で法曹を目指す受験生にとって、地元で通いやすい国立の法科大学院という位置づけです。
入試はA日程・B日程・C日程という3回の選抜機会が用意されており、A日程は一般選抜のみ、B日程とC日程は一般選抜(開放型)に加えて法曹コース特別選抜(5年一貫型)も実施されます。複数回の受験チャンスがある一方で、日程ごとに選考区分の組み合わせが異なるため、自分がどの区分に該当するのかを早めに整理しておく必要があります。既修者コースの志願者数はここ数年70〜90名台で推移し、募集人員14名程度に対して実質倍率は例年3倍台となっています。
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そもそも法科大学院とは、法曹(裁判官・検察官・弁護士)を養成するための専門職大学院であり、修了することで司法試験の受験資格を得られる主要なルートの一つです。法学既修者は原則2年間、法学未修者は原則3年間のカリキュラムを通じて、法律基本科目の理論的な理解と実務的な応用力の双方を身につけることを目的としています。広島大学法科大学院は、旧帝国大学ではないものの中国地方で唯一の国立大学法科大学院として、地域の実務家(裁判官・検察官・弁護士)との連携が密な教育環境を特徴としています。
本記事では、広島大学法科大学院の募集人員・出願資格、既修者コース・未修者コースの入試科目と配点、A・B・C各日程のスケジュール、倍率の推移、科目別の対策方法、面接や志望理由書の位置づけ、過去問の公開状況、司法試験合格率までを、広島大学公式サイトの学生募集要項・入試実績データをもとに整理して解説します。既修者・未修者のどちらのコースを選ぶべきか迷っている方や、限られた対策期間の中で法律科目試験と小論文試験のどちらに重点を置くべきか判断がつかない方にとっても、道筋を立てやすい内容になるよう構成しています。最新の年度別の数値は必ず公式の学生募集要項でご確認ください。広島大学法科大学院を第一志望・併願先として検討している方の対策の道しるべとなるよう、この大学院固有の選抜制度に絞って解説していきます。
広島大学法科大学院の概要と既修・未修コース
広島大学法科大学院は、旧司法試験時代から法曹養成に携わってきた広島大学法学部を母体に、法科大学院制度の発足とともに設置された専門職大学院です。中国・四国地方唯一の国立大学法科大学院として、地域の司法過疎解消や実務家育成という社会的な役割を担いながら、開学以来一貫して学生募集を続けています。全国的に法科大学院の統廃合が進む中でも継続的な募集を維持している点は、志望校としての安定性という観点でも押さえておきたいポイントです。
広島大学法科大学院の正式名称は「広島大学大学院人間社会科学研究科実務法学専攻」で、広島市中区東千田町にある東千田キャンパスに設置されています。東千田キャンパスは広島高等裁判所・広島地方裁判所・広島弁護士会などの司法関連施設が集積する地区に近く、現役の裁判官・検察官・弁護士による実務家教員の授業を受けやすい立地です。中国・四国地方で法曹養成を担う国立大学法科大学院としては、事実上唯一に近い存在であり、地元志向の受験生にとって現実的な進学先の一つとなっています。
既修者コースは、法律科目の学習経験がある方を対象とした2年間のコースです。入学試験の一部として課される法律科目試験(憲法・民法・刑法)に合格し、法学既修者として認定されることで、未修者が1年次に履修する法律基本科目の授業が原則として免除され、2年間で修了を目指す設計になっています。一方、未修者コースは法律知識の有無を問わない3年間のコースで、選考は小論文試験によって行われ、既修者向けの法律科目試験は課されません。法学部以外の出身者や社会人が法曹を目指す入口として位置づけられているのが未修者コースです。
教育課程としては、法律基本科目(憲法・民法・刑法・商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法)を中心に、展開・先端科目や実務基礎科目が編成されています。未修者コースでは1年次に法律基本科目の基礎を体系的に学び、2年次以降に既修者と合流して発展的な内容を学ぶカリキュラム構成が一般的です。少人数教育を維持しており、オフィス・アワーやチューター制度、法科大学院長との個別面談といった学生一人ひとりに手厚いサポート体制が整えられている点も特色です。
法科大学院制度は法曹養成の中核として全国各地に設置されてきましたが、志願者数の減少に伴い、広島修道大学をはじめ募集を停止・廃止した大学院も少なくありません。そうした中で広島大学法科大学院は、国立大学の法科大学院として一貫して学生募集を継続しており、令和8年度(2026年4月入学)・令和9年度(2027年4月入学)の学生募集要項が公表されています。中国地方における法曹養成の拠点としての役割を担い続けている点は、志望校を検討するうえでも安心材料の一つといえるでしょう。今後の実施状況については、必ず公式サイトの最新情報を確認するようにしてください。
エクスターンシップ(検察庁・法律事務所等での実務研修)や、無料法律相談を行うリーガル・サービス・センターでの実践的な学びの機会が用意されている点も、実務家教員の割合が高い法科大学院ならではの強みです。裁判所・検察庁・弁護士会と近接した立地であることも、こうした実務連携型のカリキュラムを支える基盤になっています。座学だけでなく現場感覚を養える環境は、修了後のキャリア形成にも役立つポイントといえます。
修了生の進路は広島を中心とした中国・四国地方の法律事務所だけでなく、東京・大阪の法律事務所や企業法務、裁判所事務官・検察事務官といった公務員など多岐にわたります。地方に立地する法科大学院でありながら、全国区での進路実績を持つ点も、志望校選びの際に押さえておきたいポイントです。中国地方に地盤を置きながら法曹としてのキャリアを築きたい受験生にとって、在学中から地域の実務家ネットワークとつながりを持てる環境は大きな魅力といえるでしょう。
入学者の出身構成を見ると、広島大学法学部出身者だけでなく、中国・四国地方の他大学出身者、さらには関東・関西など全国各地の大学から進学してくる学生も一定数含まれています。合否判定は出身大学ではなく、法律科目試験(既修者)または小論文試験(未修者)と書類審査の総合点で行われるため、出身大学による有利・不利は基本的に生じない仕組みです。地元志向の受験生と、全国から集まる受験生が同じ土俵で競い合う構図になっている点は、志望校選びの際に理解しておきたいポイントです。
広島大学法科大学院は「良き隣人たる法律専門家の育成」を教育理念の一つに掲げており、法的知識と実務能力に加えて、依頼者や地域社会と向き合う姿勢・倫理観を養うことを重視しています。法律相談を行うリーガル・サービス・センターでの活動を通じて、在学中から実際の相談者と向き合う経験を積める点は、模擬事例だけでは得にくい実践力を養ううえで貴重な機会です。地域住民の法律相談に応じる活動は、司法過疎地域を多く抱える中国・四国地方において、大学院としての社会的役割を体現するものでもあります。
また、自主ゼミ支援スタッフ制度やオフィス・アワーといった学習支援体制に加え、少人数クラスならではの教員と学生の距離の近さも広島大学法科大学院の特徴です。1学年の定員が20名程度と小規模であることは、入試の競争倍率という観点では狭き門になりますが、入学後の教育環境としては、大規模校では得にくいきめ細かな指導を受けられるというメリットに転じます。志望校選びの際は、入試の難易度だけでなく、入学後にどのような学習環境で3年間(または2年間)を過ごすことになるのかもあわせて検討しておくとよいでしょう。
法科大学院入試全体の制度や、既修・未修コースの一般的な違い、主要大学の比較については、法科大学院入試を徹底解説したハブ記事でも整理していますので、広島大学以外の選択肢も含めて検討したい方はあわせてご覧ください。
募集人員・出願資格(GPA・法学既修者試験等)
広島大学法科大学院の募集人員は、既修者14名程度・未修者6名程度の合計20名程度という小規模な編成です。既修者14名程度の内訳には、広島大学法学部の法曹コースを修了見込みの学生を対象とした法曹コース特別選抜(5年一貫型)の8名程度が含まれており、一般選抜・開放型で募集される既修者の人員はそれを差し引いた数となります。募集人員の年度別内訳は変動する可能性があるため、出願を検討する年度の学生募集要項で必ず確認してください。
| コース | 募集人員(目安) | 修業年限 | 選考方法 |
|---|---|---|---|
| 既修者コース | 14名程度(うち法曹コース特別選抜8名程度) | 2年 | 法律科目試験+自己評価書・学部成績+加算点/特別選抜は書類審査中心 |
| 未修者コース | 6名程度 | 3年 | 小論文試験+自己評価書・学部成績+加算点 |
選抜区分は大きく分けて3種類あります。1つ目は出身大学・学部を問わず誰でも出願できる一般選抜(既修者・未修者いずれもA・B・C日程で出願可能)、2つ目は既修者向けの法律科目試験を課しつつ出身大学を問わず広く受け入れる開放型(B・C日程)、3つ目は広島大学法学部の法曹コース修了見込み者に限定される法曹コース特別選抜(5年一貫型、B・C日程)です。5年一貫型は書類審査が中心で、既修者向けの法律科目試験が原則として課されない点が一般選抜・開放型との大きな違いとなります。
| 選抜区分 | 実施日程 | 主な対象 | 既修者の法律科目試験 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | A・B・C日程 | 出身大学・学部を問わず誰でも出願可 | あり |
| 開放型 | B・C日程 | 出身大学を問わず広く受け入れ(既修者向け) | あり |
| 法曹コース特別選抜(5年一貫型) | B・C日程 | 広島大学法学部の法曹コース修了見込み者 | 原則課されない(書類審査中心) |
出願資格は、大学を卒業した方または卒業見込みの方、あるいはこれと同等以上の学力があると認められる方が基本です。大学を卒業していなくても、飛び入学や個別の入学資格審査によって出願が認められるケースもありますが、事前に大学院への出願資格審査の申請が必要になることが一般的です。GPAの具体的な数値基準を出願資格として明示的に設けているかどうかは年度により記載内容が異なる可能性があるため、最新の学生募集要項でご確認ください。
出願書類としては、卒業(見込)証明書・成績証明書に加えて、自己評価書(志望理由や学習計画等を記載する書類)の提出が求められます。既修者コース・未修者コースいずれの選考でも、自己評価書・学部成績が配点30点として合否判定に組み込まれるため、単なる形式的な書類として済ませず、志望理由や自身の強みを具体的な根拠とともに記述することが重要です。加算点(外国語能力等)も配点20点の限度で設けられており、語学検定のスコア等を有していれば提出資格証明書として活用できます。
出願方法にはインターネット出願と紙出願の2種類があります。インターネット出願は区分コードの請求が不要ですが、紙出願を選ぶ場合は事前に区分コードを請求フォームから申請する必要があり、出願期間の開始前から準備を進めておく必要があります。出願期間は日程ごとに10日前後と短いため、卒業(見込)証明書・成績証明書といった出身大学の発行に時間がかかる書類は、出願期間が始まる前に取り寄せを進めておくことをおすすめします。
働きながら受験を検討している社会人の場合、仕事と受験対策の両立が課題になります。広島大学法科大学院は中国地方の中核都市である広島市に立地しており、中国・四国地方からの通学であれば首都圏の法科大学院に比べて通学負担を抑えやすいという地理的なメリットがあります。授業の開講形態や履修モデルは年度・カリキュラムにより異なるため、社会人での進学を検討している場合は、事前に大学院の窓口(東千田地区支援室)に問い合わせて具体的な履修イメージを確認しておくと安心です。
選抜区分ごとの募集人員が非公表または「若干名」に近い扱いとされる年度もあり、既修者14名程度・未修者6名程度という数字はあくまで目安として捉えておく必要があります。特に法曹コース特別選抜(5年一貫型)8名程度という内訳は、対象となる広島大学法学部の法曹コース修了見込み者の人数によって実際の合格者数が変動する可能性があるため、一般選抜・開放型で見込める実質的な募集枠も年度によって変化します。出願前には必ず最新の学生募集要項で、その年度の募集人員の内訳を確認してください。
出願資格審査が必要となるケースとしては、大学を卒業していない方(高等専門学校卒業者や、いわゆる飛び入学に該当する方など)が広島大学法科大学院への出願を希望する場合が挙げられます。この場合、出願期間よりも前の段階で個別の出願資格審査の申請手続きを済ませておく必要があり、通常の出願スケジュールとは別に早めの準備が求められます。該当する可能性がある方は、出願を検討する年度が始まる前の早い段階で、東千田地区支援室に問い合わせて審査の流れとスケジュールを確認しておくことをおすすめします。
また、社会人が受験する場合、学部卒業からの年数が経過していることで成績証明書に記載された学部成績の比重に不安を感じる方も少なくありません。自己評価書・学部成績の配点は30点であり、法律科目試験(既修者)や小論文試験(未修者)の配点に比べると相対的に小さいため、学部時代の成績にやや不安がある場合でも、筆記試験でしっかりと得点を積み上げることで十分に挽回可能な配点構成になっています。自身の状況に応じて、どの評価項目で得点を稼ぐべきかを戦略的に考えることが大切です。
入試科目と配点(法律科目・小論文・面接)
既修者コースの選考は、法律科目試験・自己評価書及び学部成績・加算点の3要素を合計した総合点で判定されます。法律科目試験の科目と配点は、憲法80点・民法100点・刑法80点の合計260点で、いずれも論述式の出題形式です。これに自己評価書・学部成績30点、外国語能力等に応じた加算点(上限20点)を加えた合計310点満点で合否が総合的に判定される仕組みになっています。
| 評価項目 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|
| 法律科目試験(憲法) | 80点 | 論述式 |
| 法律科目試験(民法) | 100点 | 論述式 |
| 法律科目試験(刑法) | 80点 | 論述式 |
| 自己評価書・学部成績 | 30点 | 書類審査 |
| 加算点(外国語能力等) | 20点(上限) | 資格証明書等に基づき加点 |
法律科目試験の出題範囲が憲法・民法・刑法の3科目に限定されている点は、広島大学法科大学院の既修者試験の大きな特徴です。他大学の法科大学院では商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法まで含めた広い出題範囲を課すケースもありますが、広島大学は基本三法に絞った出題構成となっており、対策範囲を明確に絞り込める設計といえます。ただし、入学後のカリキュラムでは商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法も履修対象となるため、入試対策としては基本三法に集中しつつ、入学後を見据えた基礎知識の土台づくりも意識しておくと安心です。
未修者コースの選考は、法律科目試験を課さず、小論文試験・自己評価書及び学部成績・加算点の3要素で判定されます。小論文試験の配点は150点で、法律の専門知識を前提とせず、与えられた課題文に対する読解力・分析力・論理的な思考力・表現力を評価する出題形式です。これに自己評価書・学部成績30点、加算点(上限20点)を加えた合計200点満点で合否が判定されます。
| 評価項目 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|
| 小論文試験 | 150点 | 法律知識は前提とせず、読解・論述力を評価 |
| 自己評価書・学部成績 | 30点 | 書類審査 |
| 加算点(外国語能力等) | 20点(上限) | 資格証明書等に基づき加点 |
面接については、公式に公表されている選考方法の説明では、既修者コース・未修者コースいずれも筆記試験(法律科目試験・小論文試験)と書類審査を中心とした選考構成が案内されており、一般選抜・開放型において個別面接を課す旨の明確な記載は確認できません。法曹コース特別選抜(5年一貫型)は書類審査中心とされていますが、書類審査の内容に面談的な要素が含まれるかどうかは年度によって案内が異なる可能性があるため、面接の有無や形式については必ず最新の学生募集要項でご確認ください。入学後には法科大学院長との個別面談が制度として用意されていますが、これは入試選考とは別の在学生向けサポートです。
加算点(上限20点)の対象となる外国語能力・専門能力については、具体的にどの資格・スコアが対象になるかは年度により案内が異なる可能性があります。一般的にはTOEIC・TOEFL・実用英語技能検定などの語学資格のスコアが対象になるケースが多いと考えられますが、詳細は最新の学生募集要項の該当項目を確認してください。加算点は上限20点と決して大きな配点ではないものの、法律科目試験や小論文試験で僅差の勝負になった場合には合否を分ける要素になり得るため、出願時点で提出可能な資格証明書があれば積極的に活用することをおすすめします。
入試日程・出願スケジュール
広島大学法科大学院の入試は、年間を通じてA日程・B日程・C日程の3回の選抜機会が設けられています。2027年度(令和9年4月入学)入試を例にとると、A日程は7月中旬から下旬に出願期間があり8月下旬に試験、B日程は10月上旬に出願期間があり11月上旬に試験、C日程は12月上旬に出願期間があり翌年1月中旬に試験という日程感で実施されています。A日程は一般選抜のみの実施ですが、B日程・C日程では一般選抜(開放型を含む)に加えて法曹コース特別選抜(5年一貫型)も同時に実施されます。
| 日程 | 実施区分 | 出願期間(目安) | 試験日(目安) | 合格発表(目安) |
|---|---|---|---|---|
| A日程 | 一般選抜のみ | 7月中旬〜下旬 | 8月下旬 | 9月上旬 |
| B日程 | 一般選抜・法曹コース特別選抜 | 10月上旬〜中旬 | 11月上旬 | 11月下旬 |
| C日程 | 一般選抜・法曹コース特別選抜 | 12月上旬〜中旬 | 翌年1月中旬 | 翌年1月下旬 |
この日程はあくまで例年のパターンに基づく目安であり、年度によって具体的な日付は変動します。出願を検討する年度の正確な日付は、必ず広島大学法科大学院の公式サイトに掲載される学生募集要項(2027年度入試であれば「募集要項(2027年度_一般・特別選抜)」等の名称のPDF)で確認してください。出願方法にはインターネット出願と紙出願があり、紙出願の場合は出願期間開始前に区分コードの請求手続きが必要になる点にも注意が必要です。
複数日程を併願できる制度になっているかどうかは選抜区分の組み合わせによって異なるため、A日程で不合格だった場合にB日程・C日程へ再チャレンジできるかどうかも含めて、募集要項の併願可否の記載を事前に確認しておくことをおすすめします。特にB日程・C日程は法曹コース特別選抜(5年一貫型)と一般選抜・開放型が同時に実施されるため、自分がどの区分で出願するのか、あるいは複数区分で併願できるのかを整理したうえでスケジュールを組み立てる必要があります。合格発表から次の日程の出願開始までの期間は限られているため、仮にA日程で不合格だった場合でも、すぐにB日程に向けた対策へ気持ちを切り替えられるよう、事前に学習計画の予備プランを用意しておくと安心です。
広島大学法科大学院の入試は国立大学の中では比較的秋から冬にかけての日程(B日程・C日程)が中心となる点も特徴です。私立大学の法科大学院は夏(6月〜8月)に出願・試験を実施するケースが多く、国立大学は秋以降に実施するケースが多い傾向にあるため、私立を先に受験し国立を後に受験する併願プランを組みやすい日程構成になっています。主要な法科大学院の日程を横断的に把握したい場合は、法科大学院の入試日程一覧をまとめたハブ記事で他大学の日程とあわせて確認しておくと、併願計画を立てやすくなります。
出願にあたっては、卒業(見込)証明書・成績証明書・自己評価書に加えて、健康診断書や写真といったその他の必要書類の準備にも一定の時間がかかります。特にインターネット出願の場合はシステムへの登録や写真データのアップロードなど、紙出願とは異なる準備が必要になるため、出願システムの操作方法を事前に確認しておくとスムーズです。出願期間は各日程とも10日前後と短いため、直前になって慌てないよう、出願様式(志願コース調査票等)は早めに目を通しておくことをおすすめします。
A日程は試験日が8月下旬と、B・C日程に比べて早い時期に設定されています。一発勝負ではなく年3回のチャンスがあるという制度を活かすのであれば、まずはA日程で実力を試し、その結果を踏まえてB日程・C日程に向けた対策の優先順位を調整するという戦略も選択肢の一つです。ただし、A日程はB・C日程に比べて出願から試験までの準備期間が短くなる年もあるため、出願を検討する時点で早めに願書の準備に着手しておくことをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
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倍率・難易度の推移(公表分の入試実績)
広島大学法科大学院の公式サイトでは、年度別の志願者数・合格者数・入学者数の実績が公表されています。既修者コース(2年)・未修者コース(3年)それぞれの直近4年間の推移は次のとおりです。
| 年度 | 既修者(志願/合格/入学) | 未修者(志願/合格/入学) |
|---|---|---|
| 2026年度 | 90名/20名/14名 | 28名/8名/4名 |
| 2025年度 | 72名/18名/12名 | 37名/8名/4名 |
| 2024年度 | 73名/18名/9名 | 43名/16名/8名 |
| 2023年度 | 85名/18名/11名 | 60名/17名/13名 |
この表から読み取れる特徴として、既修者コースの志願者数はここ数年70〜90名台で推移しており、募集人員(法曹コース特別選抜を含む14名程度)に対する志願倍率は5〜6倍台、合格者数(18〜20名程度)に対する実質倍率は3〜4倍台という水準です。2026年度は既修者の志願者数が90名まで増加した一方で合格者数も20名とやや広めに合格を出しており、年度によって合格者数の絞り込み方に変動が見られます。ある調査では令和6年度の倍率が3.21倍とされ、全国34法科大学院中12位の水準と評価されている情報もあります。
未修者コースについては、志願者数が28〜60名台と年度による振れ幅が既修者コースより大きいことが特徴です。2023年度は志願者60名に対して合格者17名・入学者13名と比較的多くの入学者を確保していましたが、2025・2026年度は志願者数が減少傾向にある一方で入学者数は4名程度にとどまっており、募集人員6名程度に対して着実に絞り込まれた選考が行われていることがうかがえます。未修者コースは小論文試験による選考のため、既修者コースの法律科目試験のような明確な得点基準が見えにくく、年度ごとの倍率変動が読みにくい点は受験戦略を立てるうえで意識しておきたいポイントです。
2022年度以前は「2年コース・3年コース」という表記で集計されており、2022年度は志願者93名(2年コース51名・3年コース42名)に対して合格者43名・入学者20名、2021年度は志願者60名(2年コース34名・3年コース26名)に対して合格者25名・入学者15名という実績が公表されています。制度区分の表記が年度によって変化しているため、複数年度のデータを比較する際は、既修者・未修者という現行の区分と、旧来の2年コース・3年コースという区分が対応関係にある点を踏まえて読み解く必要があります。最新の正確な数値は、必ず公式サイトの「入学試験実績」ページで確認してください。
入学者数を見ると、既修者コースは志願者数・合格者数に対して入学者数がやや少なめに収まる年度が目立ちます。たとえば2024年度は合格者18名に対して入学者9名、2023年度は合格者18名に対して入学者11名という実績であり、合格しても半数近くが他の法科大学院へ進学したり、進学自体を見送ったりしている可能性がうかがえます。これは、既修者コースを目指す受験生の多くが複数の法科大学院を併願しており、より難易度の高い大学院や自宅から通いやすい大学院を優先して進学先に選ぶケースがあるためと考えられます。
志願者数の推移には、法科大学院制度全体を取り巻く社会的な要因も影響していると考えられます。法曹コース(3+2プログラム)の広がりにより、法学部段階から法科大学院進学を見据えたキャリアパスを選ぶ学生が増えていることや、司法試験の合格率が全体として上昇傾向にあることが、法科大学院進学へのハードルを以前より下げている一因とされています。広島大学法科大学院の既修者コースの志願者数が近年増加傾向にある背景にも、こうした制度全体の追い風が関係している可能性があります。
一方で未修者コースは、合格者数と入学者数の差が既修者コースに比べて小さい傾向があります。2024年度は合格者16名に対して入学者8名、2023年度は合格者17名に対して入学者13名と、合格者のうち一定割合が確実に入学している様子がうかがえます。未修者コースを目指す受験生は、法律未経験からのキャリアチェンジを見据えて出願しているケースが多く、進学の意思が固まったうえで受験している割合が高いことが背景にあると推測されます。
科目別対策(法律基本科目・小論文)
既修者コースを受験する場合、法律科目試験は憲法・民法・刑法の3科目に絞られているため、この基本三法を中心に論述答案の完成度を高めることが最優先の対策になります。民法は配点100点と3科目中最も高く設定されており、財産法・家族法双方の基礎知識に加えて、条文の趣旨や判例の考え方を踏まえた論理展開ができるかどうかが問われます。単なる知識の暗記だけでなく、事例問題に対して論点を的確に抽出し、要件事実を意識した答案構成ができるように、過去問演習を通じて答案作成のパターンを身につけておくことが重要です。
憲法・刑法はいずれも配点80点で、民法よりやや低い配点ではありますが、出題範囲が絞られている分、深い理解が求められる傾向にあります。憲法では人権分野・統治機構分野それぞれの基本判例の理解と、違憲審査の枠組みに沿った論述ができるかが問われやすい科目です。刑法では構成要件・違法性・責任という体系的な理解を前提に、複数の犯罪が絡む事例問題に対して罪数処理まで含めた整理ができるかどうかが評価のポイントになります。3科目とも論述式である以上、知識のインプットだけでなく、時間内に答案として仕上げるアウトプットの練習を並行して進める必要があります。
商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法は入試の出題範囲には含まれていませんが、既修者として認定された後の入学後カリキュラムでは必須の科目となります。入試対策としては憲法・民法・刑法の3科目に集中しつつ、時間に余裕があれば入学後を見据えて他の法律基本科目の入門的な学習を並行しておくと、入学後の学習負担を軽減できます。特に商法は会社法を中心に分量が多い科目のため、早めに概要だけでも押さえておくと安心です。
未修者コースを受験する場合、小論文試験(配点150点)は法律知識を前提としない読解力・論理的思考力・表現力を測る試験です。与えられた課題文(社会問題や時事的なテーマを扱った文章であることが多い)を正確に読み取り、自身の考えを論理的な構成で答案にまとめる力が求められます。対策としては、新聞の社説や法律関連のコラムなど、社会的なテーマを扱った文章を日常的に読み、要約する練習を重ねることが有効です。
小論文対策では、「問いに対して結論を先に示し、根拠を論理的に展開する」構成を意識した答案練習を繰り返すことが効果的です。法律知識がなくても、社会問題に対する多角的な視点や、賛成・反対双方の立場を踏まえたうえで自分なりの結論を導く姿勢は評価されやすいポイントといえます。過去に他の受験生が書いた答案例や、大学の入試問題(過去問)を参照しながら、時間配分を意識した答案作成の練習を積んでおくとよいでしょう。
法律科目試験の対策では、判例百選に掲載されている基本判例を出発点に、「事実→規範→あてはめ→結論」という論証の型を科目ごとに自分の言葉で再現できるようにしておくことが有効です。特に民法は条文数が多く論点も広範囲にわたるため、頻出分野(契約総論・債務不履行・物権変動・不法行為など)を優先的に固めたうえで、過去問演習を通じて出題されやすいテーマの傾向をつかんでいくアプローチが効率的です。
既修者コース・未修者コースいずれの対策においても、答案を第三者に読んでもらいフィードバックを受けるプロセスが上達の近道になります。独学で答案を書き続けているだけでは、自分の論理の飛躍や表現のわかりにくさに気づきにくいためです。大学のゼミやサークル、法律系の学習コミュニティなどで答案を見せ合う機会を作るほか、予備校や個別指導を活用して添削を受けることも有効な手段です。特に小論文は採点基準が法律科目試験ほど明確でない分、第三者からの評価を通じて自分の答案の強み・弱みを客観的に把握しておくことが重要です。
学習スケジュールの立て方としては、A日程(8月下旬)を最初の到達目標に設定し、そこから逆算して基本三法または小論文の学習計画を組み立てる方法が現実的です。A日程で結果が出なかった場合でも、B日程・C日程に向けて弱点分野を補強する時間が確保できるため、早い段階から計画的に学習を進めておくことで、複数回の受験機会を最大限に活かすことができます。
面接・志望理由書対策と過去問の出題傾向
広島大学法科大学院の一般選抜・開放型では、公表されている選考方法の説明を見る限り、対面での個別面接を課す旨の明確な記載は確認できません。選考は法律科目試験(既修者)または小論文試験(未修者)と、自己評価書・学部成績・加算点による書類審査の組み合わせで構成されています。ただし、この点は年度によって記載内容が変わる可能性があるため、面接の実施有無や形式については、出願を検討する年度の学生募集要項を必ず確認してください。
面接が課されない、あるいは配点が限定的である場合、合否の分かれ目は自己評価書の記述内容により大きく左右されます。自己評価書には、法曹を志望する理由、これまでの学習経験や活動実績、広島大学法科大学院で学びたい内容などを具体的に記述することが求められます。単に「法曹になりたい」という抽象的な動機ではなく、自身の経験や問題意識と結びつけて、なぜ法律を通じてその問題に取り組みたいのかを説得力のある形で言語化することが重要です。
法曹コース特別選抜(5年一貫型)は書類審査が中心とされていますが、対象が広島大学法学部の法曹コース修了見込み者に限定されているため、学部在学中の成績や、法曹コースのカリキュラムでの学習実績が重要な評価材料になると考えられます。この区分に該当する学生は、学部入学時点からGPAや履修計画を意識し、早い段階から法曹コースのカリキュラムを計画的にこなしていくことが、5年一貫型での出願を有利に進める土台になります。
過去問については、広島大学法科大学院の公式サイトで直近3年分(令和6・7・8年度)の入学試験問題が公開されており、大学のウェブサイトからのダウンロードのほか、大学図書館での閲覧も可能とされています。既修者コースの法律科目試験(憲法・民法・刑法)、未修者コースの小論文試験それぞれについて、実際の出題形式・文字数・時間配分を確認できる貴重な資料です。過去問を入手したら、まずは時間を計らずに一度解いてみて出題の傾向をつかみ、その後は本番同様の制限時間で答案を作成する練習を重ねることをおすすめします。
過去問を分析する際は、憲法80点・民法100点・刑法80点という配点比率を踏まえて、学習時間の配分を決めることが効率的です。民法は配点が最も高いため、財産法・家族法を横断した事例問題への対応力を重点的に鍛える必要があります。また、3年分という限られた過去問だけでは出題パターンを網羅しきれない可能性もあるため、他の国立大学法科大学院の既修者試験(特に基本三法のみで構成される大学)の過去問も参考にしながら、論述形式の答案作成に慣れておくと安心です。
志望理由書・自己評価書でよく見られる失敗パターンとして、法曹を目指す理由が抽象的で他大学院にもそのまま使い回せる内容になってしまっているケースが挙げられます。「困っている人の力になりたい」「正義を実現したい」といった動機自体は自然なものですが、それだけでは広島大学法科大学院を志望する必然性が伝わりません。自身の原体験や関心のある法分野と、広島大学法科大学院の教育内容・立地環境を具体的に結びつけて記述することで、説得力のある文章に仕上がります。
志望理由書・自己評価書の書き方に迷った場合は、「なぜ法曹を目指すのか」「なぜ広島大学法科大学院なのか」「入学後に何を学び、修了後にどう活かすのか」という3つの問いに沿って構成を組み立てると、論理的で説得力のある文章にまとまりやすくなります。特に「なぜ広島大学なのか」という問いに対しては、東千田キャンパスの立地や実務家教員による指導体制、少人数教育といった広島大学法科大学院固有の特徴と、自身の志望動機を結びつけて記述することが効果的です。
併願戦略・司法試験合格率・関連情報
広島大学法科大学院の司法試験合格率については、外部情報として2018年度25.0%、2019年度35.9%、2020年度19.4%、2021年度25.0%、2022年度22.7%という推移が報告されており、近年は概ね20〜30%程度で推移しているとされています。ただし、これらは各年の受験者数・合格者数によって変動しやすい数値であり、最新の実績や在学中受験者に限った合格率などの詳細は、必ず広島大学法科大学院の公式サイトや文部科学省・法務省が公表する司法試験結果の一覧で確認するようにしてください。
併願戦略を考えるうえでは、試験科目の範囲が近い大学院を組み合わせることが対策の効率化につながります。広島大学は既修者試験が憲法・民法・刑法の基本三法に限定されているため、同様に基本三法を中心とした出題構成の国立大学法科大学院と併願すれば、対策の重複部分を増やせます。一方で、商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法まで出題範囲に含む大学院を併願する場合は、追加の対策時間が必要になる点を踏まえてスケジュールを組む必要があります。
中国・四国地方には広島大学のほかに国立大学法科大学院が設置されておらず、この地域で法曹を目指す受験生にとって広島大学法科大学院は地元で受験できる数少ない選択肢です。一方で、より難易度の高い大学院への進学を目指す場合や、逆に併願先として難易度を抑えた大学院を確保しておきたい場合など、受験生それぞれの状況に応じて併願プランは大きく変わります。既修者試験が基本三法のみで構成されている大学院は全国的にも一定数あるため、出題科目の共通点を軸に併願先をリストアップしていくとよいでしょう。
より難易度の高い旧帝国大学系の法科大学院と併願を検討する場合は、京都大学法科大学院の入試解説記事や東京大学法科大学院の入試解説記事もあわせて参考にしてください。出題科目の範囲や配点、選抜区分の構成は大学院ごとに異なるため、複数の大学院の入試制度を比較しながら、自分の強み(法律科目重視か、小論文重視か)に合った受験戦略を組み立てることが重要です。
広島大学法科大学院は中国・四国地方で法曹を目指す受験生にとって現実的な選択肢である一方、全国から受験生が集まる国立大学院でもあるため、地元志向の受験生と全国から集まる受験生が同じ入試で競い合う構図になっている点も理解しておく必要があります。志望理由書や自己評価書では、単に「地元だから」という理由にとどまらず、広島大学法科大学院で学びたい具体的な理由(地域の実務家教員による指導、東千田キャンパスの立地環境など)を明確に示すことで、説得力のある出願書類に仕上げることができます。
広島大学法科大学院と同じ中国・四国地方や近隣エリアに実家・自宅がある受験生にとっては、通学負担を抑えつつ国立大学の学費水準で学べることも大きなメリットです。首都圏の私立大学法科大学院に進学する場合と比較すると、学費や生活費の総額を抑えられる可能性がある一方、修了後のキャリアで首都圏の大手法律事務所を志望する場合は、実務家教員のネットワークや修了生の進路実績も含めて事前にリサーチしておくことをおすすめします。
独学での対策に不安がある場合は、法律科目試験・小論文試験それぞれの答案作成を第三者に添削してもらう機会を確保することが効果的です。大学院入試対策コースでは、志望校の入試傾向に合わせた個別指導を受けることができ、論述答案の型や自己評価書の書き方を体系的に学ぶことができます。広島大学法科大学院の対策を検討している方は、大学院入試対策コースの詳細もあわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
広島大学法科大学院は既修者コースと未修者コースのどちらが有利ですか
有利・不利は一概には言えず、自身の学習歴によって選ぶべきコースが異なります。法学部出身で法律基本科目を体系的に学んだ経験がある方は、2年間で修了できる既修者コースを目指すのが一般的です。一方、法学部以外の出身者や社会人で法律の学習経験が少ない方は、小論文試験による選考の未修者コースから3年間かけて基礎から学ぶルートが現実的な選択肢になります。募集人員は既修者14名程度・未修者6名程度と既修者の方が多く設定されている点も、コース選択の参考にしてください。なお、既修者試験に不合格でも未修者コースとして併願できるかどうかは選抜区分の設計によって異なるため、両コースの併願を考えている場合は募集要項の記載を必ず確認しましょう。
法律科目試験の出題範囲はどこまでですか
既修者コースの法律科目試験は憲法・民法・刑法の3科目のみで構成されており、商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法は出題範囲に含まれていません。配点は憲法80点・民法100点・刑法80点の合計260点です。基本三法に集中して対策できる反面、入学後は他の法律基本科目も履修する必要があるため、余裕があれば入学後を見据えた予習も並行しておくと安心です。
未修者コースでは法律の知識がなくても合格できますか
未修者コースの選考は小論文試験(配点150点)によって行われ、法律の専門知識は前提とされていません。与えられた課題文に対する読解力・論理的思考力・表現力が評価の中心です。法律の予備知識がなくても、社会問題への関心を日頃から高め、論理的な文章構成の練習を重ねることで対応可能な試験といえます。
面接試験はありますか
公表されている選考方法の説明を見る限り、一般選抜・開放型において対面での個別面接を課す旨の明確な記載は確認できません。選考は筆記試験(法律科目試験または小論文試験)と書類審査(自己評価書・学部成績・加算点)を中心に構成されています。ただし年度によって記載内容が変わる可能性があるため、面接の有無は必ず最新の学生募集要項でご確認ください。
過去問はどこで入手できますか
広島大学法科大学院の公式サイトでは、直近3年分(令和6・7・8年度)の入学試験問題が公開されており、ウェブサイトからのダウンロードのほか、大学図書館での閲覧も可能とされています。既修者コースの法律科目試験、未修者コースの小論文試験それぞれの出題形式を確認できる貴重な資料ですので、対策の初期段階で必ず目を通しておくことをおすすめします。
A日程・B日程・C日程はすべて受験できますか
A日程は一般選抜のみ、B日程・C日程は一般選抜(開放型を含む)と法曹コース特別選抜(5年一貫型)が実施されます。複数日程の併願可否は選抜区分の組み合わせによって異なるため、A日程が不合格だった場合にB日程・C日程へ再チャレンジできるかどうかも含めて、出願を検討する年度の学生募集要項で併願に関する記載を確認してください。
広島大学法科大学院の司法試験合格率はどのくらいですか
外部情報として、2018年度から2022年度にかけて概ね20〜30%程度の合格率で推移しているとの報告があります。ただし年度による変動が大きく、在学中受験者に限った合格率などの詳細な内訳は把握できていないため、最新かつ正確な数値は広島大学法科大学院の公式サイトや法務省が公表する司法試験結果の一覧で確認するようにしてください。
法曹コース特別選抜(5年一貫型)とはどのような制度ですか
広島大学法学部の法曹コースを出願年度の3月までに修了見込みの学生を対象とした選抜区分で、B日程・C日程で実施されます。書類審査が中心とされており、既修者向けの法律科目試験が原則として課されない点が一般選抜・開放型との大きな違いです。対象は広島大学法学部の学生に限定されるため、他大学出身者はこの区分での出願はできません。
まとめ|広島大学法科大学院の入試対策のポイント
- 既修者コース(2年・募集14名程度)は憲法80点・民法100点・刑法80点の基本三法のみで構成される法律科目試験が中心で、出題範囲が絞られている分、基本三法を深く理解する対策が求められます。
- 未修者コース(3年・募集6名程度)は法律知識を前提としない小論文試験(150点)が中心で、読解力・論理的思考力・表現力を日頃の学習で鍛えることが対策の軸になります。
- 入試はA日程・B日程・C日程の3回実施され、B・C日程では広島大学法学部の法曹コース修了見込み者限定の特別選抜(5年一貫型)も同時に実施されます。
- 既修者コースの実質倍率は例年3〜4倍台で推移しており、2026年度は志願者90名に対して合格者20名という実績が公表されています。
- 公表されている選考方法では対面での個別面接を課す明確な記載は確認できず、自己評価書・学部成績(配点30点)の完成度が合否を左右する重要な要素になります。
- 過去問は直近3年分(令和6〜8年度)が公式サイトで公開されており、配点比率(民法>憲法=刑法)を踏まえた学習時間の配分が効率的な対策につながります。
- 司法試験合格率は外部情報で概ね20〜30%程度とされていますが、最新の正確な数値や在学中受験者の内訳は、必ず公式サイトや法務省の公表データで確認してください。
最後に、対策を進めるうえでの心構えとして、広島大学法科大学院の入試は年3回の受験機会があるという制度を最大限に活用する視点が重要です。1回の試験で結果が出なくても、A日程からB日程・C日程へと対策を積み重ねていくことができるため、早期に受験を諦めず、各日程の結果を次の対策に活かす姿勢を持ち続けることが合格への近道になります。既修者コース・未修者コースいずれを目指す場合も、自分の強みを客観的に把握し、限られた時間を最も効果の高い対策に配分することを意識してください。
広島大学法科大学院は、中国・四国地方で法曹を目指す受験生にとって現実的な選択肢でありながら、全国から受験生が集まる国立大学院でもあります。既修者コース・未修者コースそれぞれの試験科目の特性を理解したうえで、限られた対策期間を憲法・民法・刑法または小論文のどちらに重点配分すべきかを早めに見極めることが、合格への近道になります。出願資格・募集人員・入試日程は年度によって変更される可能性があるため、この記事の内容を参考にしつつ、最終的な出願判断は必ず広島大学法科大学院の最新の学生募集要項で確認するようにしてください。
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