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日本大学法科大学院の入試を徹底解説|既修・未修の難易度・倍率・対策

日本大学法科大学院(法務研究科法務専攻)は、法学既修者(2年制・定員45名)と法学未修者(3年制・定員15名)の2コースを設け、既修者は憲法・民法・刑法の論文式試験を中心に、未修者は小論文試験を中心に、いずれも面接と書面審査(志望理由書中心)を加えた選抜を行っています。夜間開講にも対応しており、社会人経験者や法学部以外の出身者が仕事や生活と両立しながら法曹を目指せる体制が整っている点が、日本大学法科大学院の入試を理解するうえでの出発点になります。
法科大学院とは、司法制度改革の一環として2004年に創設された専門職大学院であり、法曹(裁判官・検察官・弁護士)になるために必要な司法試験の受験資格を、原則として在学中の受験を含めて取得するための主要な教育課程です。日本大学法科大学院は、前身である日本法律学校の歴史を受け継ぎ、「豊かな人間性や感受性、幅広い教養と専門的知識」を備えた法曹の養成を掲げ、法学既修者(特別選抜-5年一貫型・特別選抜-開放型を含む)と法学未修者の複数の入口を用意している点が特徴です。
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本記事では、日本大学法科大学院の入試について、募集人員・出願資格・入試科目と配点・入試日程・倍率や司法試験合格率の推移・科目別対策・面接や志望理由書の対策・併願戦略・学費や奨学金までを、公式の学生募集要項や大学発表の実績データにもとづいて整理します。年度によって募集人員や日程、選抜方法の細目が変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず最新の学生募集要項を日本大学大学院法務研究科の公式サイトで確認してください。既修者・未修者のどちらのコースを検討している場合でも、まずは自分がどの選抜方式に該当するのかを整理するところから読み進めていただくと理解しやすい構成になっています。
司法試験の合格実績は年度によって変動しており、直近では合格者数・合格率がともに緩やかな回復傾向にあります。この記事は、既修者として論文式試験に臨む方、未修者として小論文と面接で勝負する方、社会人として夜間開講や長期履修制度の活用を検討している方のいずれにも役立つよう、コース別・選抜方式別に情報を整理しています。
日本大学法科大学院の概要と既修・未修コース
日本大学法科大学院は、日本大学大学院法務研究科法務専攻(専門職学位課程)として設置されており、法学既修者コース(標準修業年限2年)と法学未修者コース(標準修業年限3年)の2つのコースを置いています。既修者コースは、法律基本科目(憲法・民法・刑法など)についてすでに学部段階等で一定の知識を修得していることを前提に、未修者コースよりも1年短い期間で修了できるよう設計されたコースです。一方、未修者コースは法学部以外の出身者や社会人など、法律を体系的に学んだ経験がない方を主な対象とし、入学後に基礎から法律基本科目を積み上げていくカリキュラムになっています。
既修者コースはさらに、選抜方式によって一般選抜・特別選抜(5年一貫型)・特別選抜(開放型)の3種類に分かれます。特別選抜は、日本大学法科大学院と法曹養成連携協定を締結した大学の法曹基礎課程(法曹コース)に在籍する学部生を対象とした選抜方式で、5年一貫型は連携協定校の学部生が主な対象、開放型は連携協定校の法曹コースに在籍していれば他大学の学生でも出願できる仕組みです。学部の成績(GPA)を中心に評価する点が、論文式試験を課す一般選抜との大きな違いになります。
入試制度の面でもう一つ押さえておきたいのが、夜間開講と長期履修学生制度です。日本大学法科大学院は、平日昼間に就業している社会人等が法科大学院修了資格を取得できるよう、平日夜間及び土曜日にも授業を実施する昼夜開講制を採用しています。夜間受講のための特別な入学枠があるわけではなく、入学試験は昼間受講希望者と同一に実施されますが、出願時に夜間受講を希望する旨を選択する仕組みです。また、標準修業年限(既修2年・未修3年)を超えて、既修3年・未修4年のペースで無理なく履修できる長期履修学生制度も用意されており、仕事や家庭と両立しながら学び続けたい方の選択肢を広げています。
教育内容の面では、理論と実務を架橋する双方向型の授業を通じて、法律基本科目の理解と法律実務科目の習得を重ね、多様な法的問題に柔軟に対応できる専門性の高い法曹の養成を目指す方針が掲げられています。総合大学としての多様性を活かし、医療・環境・知的財産などの専門分野への道を開くことも教育目的として明示されており、単に司法試験合格を目指すだけでなく、卒業後の専門分野の広がりを見据えたカリキュラム設計になっている点も、日本大学法科大学院を検討するうえで押さえておきたいポイントです。
前身の日本法律学校創立(1889年)以来130年を超える歴史を持つ日本大学法科大学院では、授業の多くが1クラス25名程度の少人数編成で実施され、事例問題を素材とした双方向・討論型の授業を通じて法律基本科目の理解を積み上げていく運営がとられています。実務基礎科目としては、法律事務所等での実務体験を積むエクスターンシップやクリニック・ローヤリングといった臨床系の科目が用意されており、在学中から「法律の現場」に触れながら実務感覚を養える点もカリキュラム上の特色です。修了後の司法試験受験に向けては、自習室の確保をはじめとする学習環境の整備が継続的に行われており、既修・未修いずれのコースの学生も、入学後の学習支援体制まで含めて進学先を検討する材料にできます。
入学者選抜の考え方としては、個と集団への観察力・洞察力、法律学以外の素養に支えられた広い視野での思考力、相手を論理的に説得する能力の3点が特に重視される旨が、アドミッション・ポリシーとして明示されています。専門的知識への精通や理解力はもちろんのこと、他者の立場に立って物事を判断できる柔軟性や、将来の法曹を担うにふさわしい人間性・使命感が入試全体を通じて吟味される点は、既修者・未修者いずれのコースを志望する場合でも共通して意識しておきたい評価軸です。単に論文式試験や小論文の得点力だけでなく、面接や書面審査を通じて人物面が総合的に評価される仕組みになっています。
既修者コースに合格した場合、選抜方式に応じて法律基本科目の1年次配当科目が既修得単位として認定される制度があります。一般選抜合格者は憲法・民法・刑法の基礎演習と講義科目を中心に12科目22単位、特別選抜(5年一貫型)合格者は行政法を含む16科目30単位が認定対象とされており、選抜方式によって認定される科目・単位数が異なる点は見落とされがちなポイントです。入学試験で科目を課さなかった会社法・民事訴訟法・刑事訴訟法などについては、別途実施される単位認定試験に合格することで既修得単位として認定される仕組みになっており、認定試験に不合格・未受験の場合は入学後にあらためて該当科目を履修する必要があります。
募集人員・出願資格(GPA要件・法学既修者試験等)
令和6年度の学生募集要項によると、日本大学法科大学院全体の募集人員は合計60名で、その内訳は既修者コース45名(一般選抜30名、特別選抜-5年一貫型10名、特別選抜-開放型5名)、未修者コース15名となっています。さらに、この募集人員は第1期・第2期・第3期の3回の入試日程に振り分けられる形で運用されており、後の試験期になるほど各方式の募集人員は少なくなる傾向があります。年度によって募集人員の配分が変更される可能性があるため、志望する期・方式の募集人員は必ず最新の学生募集要項で確認してください。
| 選抜方式 | コース | 令和6年度募集人員の目安 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 法学既修者(2年制) | 30名 |
| 特別選抜-5年一貫型 | 法学既修者(2年制) | 10名 |
| 特別選抜-開放型 | 法学既修者(2年制) | 5名 |
| – | 法学未修者(3年制) | 15名 |
出願資格の基本は、4年制大学を卒業した者、または卒業見込みの者です。このほか、学校教育法第104条第7項による学士授与者、外国において16年の学校教育課程を修了した者、専修学校の専門課程を文部科学大臣の定める基準を満たして修了した者、大学に3年以上在学し優秀な成績を修めたいわゆる飛び入学対象者など、複数の出願資格区分が定められています。個別の出願資格審査が必要な区分に該当する場合は、出願前の所定期間内に大学院事務課へ問い合わせる必要があるため、該当しそうな方は早めに確認しておくことが重要です。
多くの受験生にとっては、4年制大学の卒業(見込み)という基本の出願資格に該当するかどうかがまず確認すべきポイントですが、社会人経験を経てから法曹を目指す方や、外国の大学を卒業した方、複数の大学・大学院を経て出願を検討している方などは、自分がどの出願資格区分に該当するのかが分かりにくいケースも少なくありません。そのような場合は、独力で判断せず、出願資格審査の問い合わせ期間内に大学院事務課へ具体的な学歴・経歴を伝えたうえで確認しておくと、出願直前になって資格要件を満たさないことが判明するといった事態を避けやすくなります。
特別選抜(5年一貫型・開放型)に出願するための出願要件は、一般の出願資格とは別に定められています。5年一貫型は、日本大学法科大学院と法曹養成連携協定を締結した大学の法曹基礎課程(法曹コース)に3年次以上在籍し、当該年度末までに大学を卒業しかつ法曹コースを修了する見込みであることが条件です。開放型は、連携協定の有無を問わず法曹基礎課程(法曹コース)に3年次以上在籍していれば出願でき、卒業・課程修了見込みという条件は5年一貫型と同様です。特別選抜の評価では出願時の当該年次前学期までの学部成績(GPA)が中心的な評価対象となるため、法曹コースに在籍する学生は日頃の学業成績が入試結果に直結する点を意識しておく必要があります。
なお、入学試験合格後に法曹基礎課程(法曹コース)の修了要件や、飛び入学対象者の単位・成績要件を満たさないことが確定した場合は、入学が取り消される規定になっています。特別選抜や飛び入学での出願を検討する場合は、卒業・修了見込みの確度についても事前に十分確認しておくことをおすすめします。
出願資格の区分は、大学卒業(見込み)者を基本としながらも、外国の教育課程修了者、専修学校専門課程の修了者、大学院在学中の者などを含めて11区分ほどが定められています。出願資格⑨〜⑪(大学院在学中の者・個別の入学資格審査対象者・飛び入学対象者)に該当して出願を希望する場合は、出願期間よりも前に設定された問い合わせ期間内に、大学院事務課へ出願資格審査を申請する必要があります。審査申請書の提出期限を過ぎると当該試験期での出願ができなくなるため、該当する可能性がある方は、志望する試験期(第1期・第2期・第3期)ごとの問い合わせ期間を早い段階で確認しておくことが重要です。
飛び入学(大学に3年以上在学し、優秀な成績を修めた者を対象とする制度)を利用する場合は、出願時に大学の学部3年次に在学していること、在学期間が3年間に達すること、90単位以上を修得見込みであること、修得単位の60%以上が100点満点中80点以上相当の評価を得ていることなど、複数の数値要件をすべて満たす必要があります。停学・休学・留学の期間は在学期間に算入されない点や、合格後にこれらの要件を満たさないことが確定すると入学が取り消される点も、飛び入学を検討する場合の重要な留意事項です。
入試科目と配点(法律科目・小論文・面接)
日本大学法科大学院の入試科目と配点は、選抜方式ごとに大きく異なります。法学既修者(一般選抜)は、憲法・民法・刑法の論文式試験(各100点、計300点)に加えて、面接150点、書面審査50点の合計500点満点で評価されます。論文式試験は事例を用いた問題に対して文章で論述する形式で、憲法60分・民法60分・刑法60分の順に実施され、既修者として求められる基礎的な知識・理解・法的思考力が問われます。
| 選抜方式 | 試験科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 法学既修者(一般選抜) | 憲法(論文式) | 100点 |
| 民法(論文式) | 100点 | |
| 刑法(論文式) | 100点 | |
| 面接 | 150点 | |
| 書面審査 | 50点 | |
| 法学既修者(特別選抜-5年一貫型) | 学部成績(GPA) | 300点 |
| 面接 | 150点 | |
| 書面審査 | 50点 | |
| 法学既修者(特別選抜-開放型) | 憲法・民法・刑法(論文式) | 各100点(計300点) |
| 学部成績(GPA) | 100点 | |
| 面接 | 70点 | |
| 書面審査 | 30点 | |
| 法学未修者 | 小論文試験 | 300点 |
| 面接 | 150点 | |
| 書面審査 | 50点 |
いずれの方式も合計は500点満点で構成されている点が共通していますが、注目すべきは科目ごとに最低基準点が設定されていることです。既修者(一般選抜・特別選抜-開放型)の論文式試験は各科目50点、面接は100点(一般選抜・5年一貫型)または30点(開放型)、未修者の小論文は150点、面接は100点が最低基準点として定められており、1科目でもこの基準を下回ると(未受験を含む)、他の科目の成績にかかわらず不合格となります。総合点だけでなく、科目ごとに一定水準を満たす必要がある点は、対策の優先順位を考えるうえで重要な情報です。
面接は既修者・未修者ともに20分間実施され、論文式試験または小論文試験の終了後に行われます。面接では出願書類(志望理由書など)を参考資料として使用するため、書面審査の評価対象である志望理由書の内容と、面接でのやり取りに一貫性を持たせることが求められます。書面審査は志望理由書を中心に、学部成績やその他の任意提出書類を加味して、将来の法曹を担うにふさわしい人間性や使命感、自主創造の教育理念に沿った能力の素質があるかを評価する仕組みです。
試験当日の時間割を見ると、法学既修者(一般選抜・特別選抜-開放型)は集合時間11時10分の後、憲法(11時30分〜12時30分)・民法(13時30分〜14時30分)・刑法(15時〜16時)の順に論文式試験が行われ、その終了後に面接が実施されます。法学未修者は集合時間9時10分、小論文試験が9時30分〜11時に実施され、終了後に面接が行われる流れです。既修者と未修者を併願する場合は、法学既修者の論文式試験終了後に未修者の面接が実施されるため、1日の中で長時間にわたる試験になる点も想定しておく必要があります。指定された面接時間に遅刻・欠席した場合は面接を放棄したものとみなされ、時間の変更も認められないため、当日のスケジュール管理には注意が必要です。
入試日程・出願スケジュール
日本大学法科大学院の入学試験は、例年第1期(9月上旬)・第2期(10月下旬)・第3期(12月上旬)の3回に分けて実施されています。令和6年度入試では、第1期の試験日が9月3日、第2期が10月29日、第3期が12月3日で、出願期間はそれぞれ試験の約1〜3週間前に設定されていました。合格発表は各試験日から2週間弱後、入学手続期間は合格発表から2週間程度という流れが基本パターンです。
| 区分 | 令和6年度入試の実施例 |
|---|---|
| 第1期出願期間 | 8月中旬〜下旬 |
| 第1期試験日 | 9月上旬(日曜) |
| 第2期出願期間 | 10月上旬〜中旬 |
| 第2期試験日 | 10月下旬(日曜) |
| 第3期出願期間 | 11月中旬 |
| 第3期試験日 | 12月上旬(日曜) |
令和8年度(2026年度)入学試験については、令和7年8月14日より第1期入学試験の出願受付が開始されることが日本大学法学部の公式サイトで案内されています。第2期・第3期の具体的な出願期間・試験日・合格発表日、および法学既修者と法学未修者それぞれの募集人員の詳細は、公式サイトで公開される「入学試験要項」で確認する必要があります。出願を検討している方は、公開され次第、最新の要項を必ず確認してください。
出願方法はWeb出願システムでの志願者情報登録と、書類の簡易書留郵送を組み合わせる形式です。Web出願システムでの仮登録から本登録までは72時間以内に行う必要があり、時間を超過すると仮登録からやり直しになる点に注意が必要です。出願書類を大学院事務課の窓口で受け付ける制度はなく、必ず郵送での提出となるため、締切直前の出願は避け、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることをおすすめします。
入学検定料は単願35,000円、既修者・未修者の併願の場合は45,000円(本学法学部在学生は通信教育部を含めて免除)です。同一日程における法学既修者と法学未修者の併願は可能ですが、法学既修者の選抜方式どうし(一般選抜と特別選抜など)の併願はできない点も、出願方式を決める際に見落としやすいポイントです。納入した検定料は、出願書類を提出しなかった場合や出願が受理されなかった場合を除き、原則として返還されません。
出願書類は、入学志願票・卒業(見込)証明書・出身大学の成績証明書・履歴書・志望理由書・出願書類在中封筒貼付用紙が全選抜方式共通で必要となるほか、特別選抜(5年一貫型・開放型)では法曹基礎課程(法曹コース)の修了(見込)証明書や推薦書が追加で求められます。卒業(見込)証明書・成績証明書はコピーが認められず、出願時点から3か月以内に発行されたものだけが有効とされているため、証明書の発行日には注意が必要です。複数の大学を卒業している場合は、すべての大学の卒業(修了)証明書・成績証明書を提出する必要があり、編入学の経験がある場合は編入学前の学校の証明書も併せて提出しなければなりません。
| 提出書類 | 必要となる主な選抜方式 |
|---|---|
| 入学志願票 | 全選抜方式で必須 |
| 卒業(見込)証明書・出身大学の成績証明書 | 全選抜方式で必須 |
| 法曹基礎課程(法曹コース)の修了(見込)証明書 | 特別選抜(5年一貫型・開放型)で必須 |
| 履歴書・志望理由書 | 全選抜方式で必須 |
| 推薦書 | 特別選抜(5年一貫型)のみ必須 |
| 任意提出書類(資格試験合格証等) | 全選抜方式で任意 |
| 在職証明書 | 長期履修学生制度を希望する場合のみ必須 |
出願はWeb出願システムでの仮登録・本登録に加えて、市販のA4角2封筒に出願書類をまとめ、専用の封筒貼付用紙を貼付したうえで簡易書留で郵送する方式です。出願締切日までに必着することが前提であり、大学院事務課での窓口受付は行われません。出願後の受験登録(コース・選抜方式・入試日程)の変更や出願の取消しも認められていないため、出願前に志望コース・選抜方式・受験期を確定させておく必要があります。
合格発表は、大学院校舎(日本大学法学部13号館)での学内掲示と公式サイトへの掲載によって行われ、合格者には合格通知書・入学手続書類が速達郵便で送付されます。ホームページでの発表はあくまで補助的な手段とされており、電話等による合否問い合わせには応じない扱いです。入学手続は、指定期限までに入学手続時の納入金を納めて完了させるのが原則ですが、第1期・第2期の合格者に限り、入学申込金(入学金相当額)を納めることで入学手続期間を延長できる二段階方式が用意されています。第1期・第2期に合格したものの、他大学の結果を待ってから最終的な進学先を決めたい場合には、この延長制度の活用を検討する余地があります。
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倍率・難易度の推移と司法試験合格率
日本大学法科大学院は、選抜方式別・入試期別の詳細な志願者数・合格者数・倍率を年度ごとに公表していますが、本記事作成時点で全期間・全方式を横断した最新の倍率データを網羅的に確認することはできませんでした。正確な志願者数・受験者数・倍率は、公式サイトで公開される入試結果データで確認することをおすすめします。ここでは、公表されている司法試験の合格実績を中心に、難易度の推移を捉える手がかりを整理します。
司法試験の合格実績を見ると、日本大学法科大学院からの合格者数は令和3年17名、令和4年24名、令和5年12名、令和6年19名、令和7年21名と推移しており、年度による変動はあるものの、直近2年は合格者数・合格率がともに緩やかな増加傾向にあります。
| 試験年度 | 日本大学法科大学院の合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和3年 | 17名 | 最新の公表資料でご確認ください |
| 令和4年 | 24名 | 最新の公表資料でご確認ください |
| 令和5年 | 12名 | 最新の公表資料でご確認ください |
| 令和6年 | 19名 | 約19.00% |
| 令和7年 | 21名 | 約20.19% |
合格率は、その年度の司法試験受験者数を分母として算出されるため、修了生の受験動向によって変動します。合格者には法学部出身者だけでなく、夜間授業で学んだ社会人など多様な経歴の修了生が含まれていることが大学から報告されており、既修・未修いずれのコースからも合格者を輩出している実績がうかがえます。入試の難易度そのものを判断する材料としては、志願者数・合格者数の推移に加えて、募集人員に対する競争の状況を見る必要があるため、出願を検討する年度の入試結果データを個別に確認することが欠かせません。
受験生の立場からは、入学段階の難易度(入試倍率)と、修了後の司法試験合格率という2つの指標を切り分けて考えることが大切です。入試の倍率が比較的緩やかであっても、修了後の司法試験対策が不十分であれば合格率は伸びませんし、逆に入試の難易度が高くても、入学後のカリキュラムや自習環境が自分に合っていなければ、司法試験合格までの道のりは遠くなります。日本大学法科大学院を検討する際も、入試そのものの対策に加えて、入学後の学習環境や夜間開講・長期履修制度の活用可能性まで含めて、総合的に進学先を判断することをおすすめします。
難易度を考えるうえでは、既修者(一般選抜)の論文式試験が憲法・民法・刑法という主要3科目を課す点、そして科目ごとの最低基準点をクリアしなければ他の得点にかかわらず不合格になる設計である点を踏まえておく必要があります。総合点で合格ラインに達していても、1科目が基準点を下回れば不合格になり得るため、苦手科目を作らない学習計画が難易度への実質的な対策になります。
全国的には、法科大学院制度の創設以降、志願者数の減少にともなって募集を停止する大学院が相次いだことが知られています。そうした状況の中でも、日本大学法科大学院は既修・未修合わせて60名規模の募集を継続しており、複数の選抜方式と年3回の入試機会を維持している点は、法曹を目指す受験生にとって選択肢の広さという意味で意味を持ちます。もっとも、募集を継続していることと、個々の選抜方式・試験期の実質的な難易度が高いか低いかは別の問題であるため、志望する選抜方式の直近の入試結果を確認したうえで、対策の優先順位を判断することが大切です。
選抜方式ごとの難易度の感じ方も、受験生の経歴によって異なります。法律を体系的に学んできた既修者候補にとっては、憲法・民法・刑法の論文式試験でどこまで得点を積み上げられるかが最大の焦点になりますが、学部成績(GPA)が既に高い水準にある法曹コース在籍者にとっては、特別選抜(5年一貫型・開放型)を活用することで、論文式試験の比重を下げつつ受験できる利点があります。逆に、法律の学習経験がない社会人や他学部出身者にとっては、未修者コースの小論文・面接という評価軸の方が、これまでの経験を活かしやすいと感じられるケースも少なくありません。自分の強みがどの評価軸で発揮しやすいかを整理したうえで、コースと選抜方式を選ぶことが、結果的に難易度を下げる現実的な工夫になります。
科目別対策(法律基本科目・小論文)
法学既修者(一般選抜・特別選抜-開放型)が対策すべき中心科目は、憲法・民法・刑法の論文式試験です。事例を用いた問題に対して文章で論述する形式であり、単なる知識の暗記ではなく、事案から法的問題点を抽出し、条文・判例・学説を踏まえて筋道立てて答案を構成する力が求められます。各科目60分という時間配分の中で、問題文の事実関係を的確に整理し、論点抽出から結論までを一貫した論理で書き切る答案作成の訓練を、過去問演習を通じて重ねることが基本的な対策になります。
民法は条文数が多く出題範囲が広いため、総則・物権・債権各論のうち頻出分野を優先しつつ、判例知識を事例にあてはめる練習を重ねることが効率的です。刑法は構成要件該当性・違法性・責任という体系に沿った答案構成を崩さずに書けるかが評価されやすく、憲法は人権論・統治機構のどちらから出題されても対応できるよう、主要な違憲審査基準の使い分けを整理しておく必要があります。学部の期末試験対策とは異なり、初見の事例に対して制限時間内で完成度の高い論述を仕上げる訓練が、既修者試験対策の核になります。
答案作成の練習では、問題提起→規範定立→事実へのあてはめ→結論という論証の基本フォーマットを、憲法・民法・刑法のどの科目でも崩さずに再現できるようにしておくことが評価につながりやすいポイントです。60分という試験時間の中では、条文・論点を思い出す時間よりも、事実関係を丁寧に拾って規範にあてはめる作業に時間を割いた方が得点につながりやすいため、演習の段階から時間配分を意識し、答案構成に何分・執筆に何分と決めて取り組む練習を重ねることをおすすめします。特別選抜(開放型)は既修者一般選抜と同じ論文式試験を課したうえで学部成績も評価対象になるため、論文対策と並行して、法曹コースの授業評価を落とさないことも合わせて意識しておく必要があります。
法学未修者が対策すべきは、90分の小論文試験です。課題文を読み、理解し、分析する能力、法律学以外の素養にもとづく広い視野での思考力、考えたことを的確に表現する文章力、相手を論理的に説得する力を総合的に評価する試験であり、法律知識そのものを問う試験ではありません。社会問題や倫理的な論点を含む課題文が出題される傾向があるため、日頃から新聞や時事解説記事に触れ、自分なりの意見を論理的な文章にまとめる練習を継続することが有効です。
法学部以外の出身者にとっては、法律を学んでいないこと自体が不利になるのではないかと不安を感じやすいところですが、未修者小論文の評価基準はあくまで思考力・分析力・文章表現力であり、法律の予備知識を前提としていません。むしろ、これまで学んできた専門分野(理系・語学・経済・福祉など)での経験や視点を、課題文のテーマと結びつけて独自の論を展開できると、他の受験生との差別化につながりやすくなります。自分の専門分野や職業経験を法曹という視点からどう捉え直せるかを普段から考えておくことも、小論文対策の一つといえます。
小論文対策では、課題文の要約→論点整理→自分の主張→根拠づけ→反論への言及→結論という基本構成を型として身につけたうえで、時間内に一定の文字数で書き切る練習を反復することが重要です。法学未修者は入学後に法律基本科目をゼロから積み上げていくため、入試段階では法律知識よりも、論理的思考力と文章表現力を磨くことに時間を配分する方が費用対効果の高い対策になります。
学習スケジュールの目安としては、既修者(一般選抜・特別選抜-開放型)は出願の3〜6か月前から論文式試験の過去問演習を本格化させ、憲法・民法・刑法をローテーションで週単位で解き進めながら、答案を第三者に添削してもらうサイクルを繰り返すことが有効です。未修者は、同じ期間で新聞・時事解説記事の読解と要約練習を積み重ねつつ、90分の制限時間で小論文を書き上げる演習を月数回のペースで継続し、書いた答案を客観的な視点で見直す時間を確保することが対策の中心になります。特別選抜(5年一貫型・開放型)を志望する場合は、学部成績(GPA)の配点が大きいため、入試直前の対策以上に、法曹コース在籍中の日々の授業への取り組みそのものが対策になる点を意識しておく必要があります。
面接・志望理由書対策と過去問分析
面接は既修者・未修者ともに20分間実施され、他者とのコミュニケーション能力、広い視野に立った柔軟な思考力、相手を論理的に説得する能力の素質があるかを、面接担当者との質疑応答を通じて評価する試験です。特に社会人経験者については、その経験が法曹を目指す意欲や、法曹になってからの活躍にどうつながるのかも評価対象とされており、単なる志望動機の説明にとどまらず、自身の経歴と法曹としてのキャリアをどう接続するかを言語化しておく準備が求められます。
面接では出願書類、特に志望理由書が参考資料として使用されるため、志望理由書に書いた内容と面接での回答に食い違いがないことが大前提になります。志望理由書は、なぜ法曹を目指すのか、なぜ日本大学法科大学院なのか、既修者であれば法律を学んできた経緯、未修者であれば法律以外の経験をどう法曹としての強みに変えるのかを、具体的なエピソードとともに説得力を持って記述する必要があります。書面審査の配点は一般選抜・未修者で50点、特別選抜-5年一貫型で50点、特別選抜-開放型で30点となっており、決して軽視できない比重を占めています。
面接対策としては、志望理由書に書いた内容を第三者に読んでもらい、想定される質問を洗い出したうえで、口頭で簡潔に説明する練習を重ねることが有効です。「なぜ法曹か」「なぜ既修者(または未修者)を選んだのか」「なぜ日本大学法科大学院か」という3つの基本的な問いに対して、それぞれ1〜2分程度で筋道立てて答えられるよう準備しておくと、面接本番で緊張しても骨格がぶれにくくなります。社会人経験者は、これまでの職務経験の中で得た専門性や課題意識を、法曹としてどのように活かしたいのかまで踏み込んで説明できると、書面審査・面接の両面で評価につながりやすくなります。
志望理由書や面接で日本大学法科大学院ならではの特色を語る際には、少人数の双方向授業やエクスターンシップ・クリニックといった実務科目を在学中どのように活用して学びたいかを具体的に述べられると、他の受験生との差別化につながりやすくなります。単に「歴史と伝統のある大学だから」といった抽象的な理由ではなく、自分が身につけたい実務能力とカリキュラムの特色を結びつけて説明できるかどうかが、書面審査・面接双方で評価されるポイントです。
過去問については、著作権の利用許諾が得られていない問題を除き、日本大学法科大学院の公式サイトで一部の入試問題が公開されているほか、公開されていない年度・科目の問題についても大学院事務課で閲覧できる仕組みが用意されています。過去問を入手できた場合は、憲法・民法・刑法それぞれの出題分野・難易度・解答時間の使い方を分析し、本番と同じ60分という制限時間で答案を書く練習を重ねることが効果的です。
大学院事務課での閲覧に対応している過去問は、その場での書き写しやコピーの可否など、閲覧方法に一定のルールが定められている場合があります。閲覧を希望する場合は、事前に問い合わせて閲覧可能な時間帯や方法を確認したうえで、限られた時間を有効に使えるよう、確認したい年度・科目をあらかじめ絞り込んでから足を運ぶことをおすすめします。過去問の入手が難しい年度・科目については、他の法科大学院の既修者試験・未修者試験の過去問で出題形式に慣れておくことも、時間配分の感覚をつかむうえで一定の効果が期待できます。
過去問が入手できない年度・科目については、学生募集要項に記載された評価基準や科目構成から出題傾向を予測する必要があります。既修者試験は「基礎的な知識、理解及び法的思考力」を評価するとされているため、複雑な学説対立よりも基本判例・基本論点を確実に押さえた答案が評価されやすいと考えられます。未修者の小論文は「法律学以外の素養」による思考力を問うとされているため、法律の専門知識を誇示するような答案よりも、課題文の趣旨を正確に読み取り、自分の言葉で筋道立てて論じる答案が求められると推測できます。
志望理由書を作成する際にチェックしておきたい観点を整理すると、次のような項目が挙げられます。
- 法曹(裁判官・検察官・弁護士)を目指す理由が、抽象的な言葉ではなく具体的な経験やきっかけにもとづいて書かれているか
- 数ある法科大学院の中で、なぜ日本大学法科大学院を志望するのかが、夜間開講や長期履修制度、選抜方式の特徴など同校固有の要素と結びついているか
- 既修者の場合は法律を学んできた経緯、未修者の場合は法律以外の学習・職業経験が、将来の法曹としての強みにどうつながるかが説明されているか
- 面接で深掘りされた場合にも一貫して答えられる内容になっているか
併願戦略・司法試験合格率・関連情報
日本大学法科大学院は3期制の入試を実施しているため、第1期で他大学の法科大学院を受験し、第2期・第3期で日本大学を受験するといった併願戦略を組みやすい日程構成になっています。ただし、第1期受験後に第2期・第3期へ追加で出願する場合は、別途出願書類の提出と検定料の納入が必要になるため、複数期にわたって受験する可能性がある場合は、事前に必要書類と検定料をあらためて確認しておく必要があります。
併願戦略を考えるうえでは、他大学の入試日程との重なりも確認しておく必要があります。第1期(9月)は多くの主要ロースクールの初回入試時期と重なりやすいため、同日程の他大学と日本大学のどちらを優先するかを早めに決めておくと、出願直前になって慌てずに済みます。第2期(10月)・第3期(12月)は、第1期で不合格だった場合や、より対策時間を確保したい場合の受け皿として活用しやすい日程です。既修者・未修者を併願する場合は、既修者試験に合格すれば未修者試験の結果にかかわらず既修者合格として扱われる仕組みを踏まえ、両コースの対策バランスを試験期ごとに調整することも有効な戦略です。
| 時期 | 取りうる戦略の一例 |
|---|---|
| 出願3〜6か月前 | 既修者は論文式試験の過去問演習開始、未修者は小論文・時事読解の習慣化を開始 |
| 第1期(9月) | 本命または対策が仕上がった大学院を受験。同日程の他大学と重なる場合は優先順位を事前に決定 |
| 第2期(10月) | 第1期の結果を踏まえて再挑戦、または対策により時間をかけた本命受験 |
| 第3期(12月) | 最終的な受け皿として活用。既修者・未修者の併願可否をあらためて確認 |
このように、日本大学法科大学院の3期制の入試日程を軸に、他大学の入試日程と組み合わせたスケジュールを早い段階で描いておくことで、出願書類の準備や証明書の取り寄せに必要な時間を余裕を持って確保でき、直前の書類不備によって出願自体ができなくなるリスクも避けやすくなります。
既修者と未修者の併願を検討する場合、法学既修者試験に合格した場合は法学未修者試験の成績にかかわらず既修者試験のみが合格となり、既修者試験に合格しなかった場合は未修者試験の合格基準を満たしていれば未修者試験の合格として扱われる仕組みです。法律の学習経験にある程度自信がある場合でも、未修者を保険として併願しておくことで、既修者試験が不合格でも法科大学院への進学の道を残せる点は、戦略として検討する価値があります。
司法試験合格率の面では、日本大学法科大学院は令和6年・令和7年と合格者数・合格率がともに増加しており、社会人経験者を含む多様な修了生から合格者を輩出しています。合格率の絶対水準や大学間の比較を行う際は、修了生数や受験者数の母数が大学によって異なる点に留意し、単年度の数値だけで判断せず、複数年度の推移や、既修・未修それぞれの累積合格率など多角的な情報を確認することをおすすめします。
なお、司法試験制度そのものについても、令和5年(2023年)試験から法科大学院の最終学年在学中に司法試験を受験できる「在学中受験」制度が導入されています。標準修業年限の最終学年(既修者コースであれば2年次、未修者コースであれば3年次)に在学し、法律基本科目の単位取得状況など所定の要件を満たすことで、修了を待たずに司法試験を受験できる仕組みです。在学中受験の対象科目・単位数の要件はカリキュラムの設計によって大学ごとに運用が異なるため、在学中受験を見据えたカリキュラムの詳細は、出願前に日本大学法科大学院の教務担当窓口や公式サイトで直接確認することをおすすめします。
入試対策と並行して確認しておきたいのが、進学後にかかる学費です。日本大学大学院法務研究科の公式サイトによると、初年度納入金は合計1,340,000円(入学金250,000円+授業料980,000円+施設設備資金100,000円+校友会費10,000円)、2年次以降は年間1,090,000円(授業料980,000円+施設設備資金100,000円+校友会費10,000円)とされています。日本大学出身者は入学金が免除される取扱いになっています。
| 区分 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入学金(初年度のみ) | 250,000円(日本大学出身者は免除) |
| 授業料(年額) | 980,000円 |
| 施設設備資金(年額) | 100,000円 |
| 校友会費 | 10,000円 |
| 初年度納入金合計 | 1,340,000円 |
| 2年次以降(年額) | 1,090,000円 |
学費負担を軽減する制度としては、大学院法務研究科奨学金(給付型)が用意されており、授業料相当額を給付する第1種(98万円)、その半額を給付する第2種(50万円)のほか、日本大学出身者を対象とした第5種、古田奨学金・ロバート・F・ケネディ奨学金など複数の給付奨学金が公表されています。日本学生支援機構の貸与奨学金(無利子の第一種・有利子の第二種)も利用可能です。給付奨学金は成績や選考によって採用の可否・金額が決まる仕組みが一般的であるため、既修者試験・未修者試験の成績が奨学金の採否に影響する可能性も念頭に置き、入試対策と学費計画をあわせて考えておくことをおすすめします。奨学金の出願要件・給付額・募集時期は年度により変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
あわせて、法科大学院入試を徹底解説|受験資格・試験科目・日程・難易度と合格戦略の記事では、全国の法科大学院に共通する入試制度の基礎を整理しています。また、法科大学院の入試日程一覧|主要ロースクールの出願・試験・合格発表スケジュールでは、日本大学を含む主要校の日程を横断的に比較できます。私立法科大学院の併願先として、早稲田大学法科大学院の入試を徹底解説や中央大学法科大学院の入試を徹底解説もあわせてご覧いただくと、選抜方式や配点の違いを比較しながら併願戦略を検討しやすくなります。法律基本科目の答案作成や小論文、面接・志望理由書対策を個別指導で強化したい場合は、大学院入試対策コースもあわせてご検討ください。
よくある質問(FAQ)
日本大学法科大学院は既修者・未修者どちらから受験すべきですか
法学部出身で憲法・民法・刑法の基礎を学んでいる場合は、修業年限が短く済む既修者(一般選抜)からの受験が有力な選択肢になります。一方、法学部以外の出身者や社会人で法律を体系的に学んだ経験がない場合は、小論文・面接・書面審査で評価される未修者コースが基本の選択肢です。法律学習の経験に自信がある方でも、既修者試験と未修者試験は同一日程であれば併願できるため、併願を選択肢に入れて準備することをおすすめします。
特別選抜(5年一貫型・開放型)はどのような人が対象ですか
いずれも、日本大学法科大学院と関係のある大学の法曹基礎課程(法曹コース)に3年次以上在籍している学部生が対象です。5年一貫型は連携協定校の法曹コース在籍者、開放型はより広く法曹コースに在籍していれば出願できる仕組みで、いずれも論文式試験の有無や学部成績(GPA)の配点比率が異なります。自分の在籍する大学・課程が対象になるかは、大学院事務課への確認が必要です。
令和8年度(2026年度)の詳しい入試日程はいつ公開されますか
第1期入学試験の出願受付は令和7年8月14日から開始されることが公式サイトで案内されています。第2期・第3期の出願期間や試験日、募集人員の詳細は、公式サイトで公開される最新の入学試験要項に掲載されるため、出願を予定している方は要項の公開状況をこまめに確認することをおすすめします。
法律を学んだことがなくても未修者コースに合格できますか
未修者コースの小論文試験は法律知識そのものを問う試験ではなく、課題文の読解力・分析力・論理的な文章表現力を評価する試験です。法律学習の経験がなくても、論理的に考え、根拠を示しながら自分の意見をまとめる訓練を積んでおけば、対策として十分に成立します。ただし、入学後は既修者と同じ到達点を目指して法律基本科目を学ぶことになるため、入試対策と並行して法律入門書などで基礎的な用語に触れておくと、入学後の学習がスムーズになります。
面接では何を聞かれますか
面接では、志望理由書などの出願書類を参考資料にしながら、法曹を目指す動機や日本大学法科大学院を志望する理由、これまでの学習・職業経験などについて質疑応答が行われます。社会人経験者はその経験が法曹としてのキャリアにどうつながるかも評価対象になるため、経歴と志望動機を一貫したストーリーとして説明できるよう準備しておくことが重要です。
過去問はどこで入手できますか
著作権上の理由で公開されていない問題を除き、一部の入試問題は公式サイトで公開されており、それ以外の年度・科目の問題は大学院事務課で閲覧できます。公開されていない問題については、学生募集要項に記載された評価基準や科目構成をもとに出題傾向を予測しながら対策を進める必要があります。
司法試験の合格率はどのくらいですか
公表されている実績では、令和6年の合格率が約19.00%、令和7年が約20.19%で、直近2年は合格者数・合格率ともに増加傾向にあります。年度によって変動があるため、最新の合格実績は日本大学法科大学院の公式発表で確認することをおすすめします。
夜間開講や長期履修学生制度は入試に影響しますか
夜間受講・長期履修学生制度のいずれも、入学試験の内容や評価方法には影響しません。出願時に希望の有無を入学志願票で選択する仕組みであり、入試は昼間受講希望者と同一の内容・日程で実施されます。仕事や家庭と両立しながら学びたい社会人の方は、出願時に希望を選択し忘れないよう注意してください。
まとめ|日本大学法科大学院の入試を突破するために
- 既修者コース(2年制・45名)は一般選抜・特別選抜(5年一貫型・開放型)の3方式、未修者コース(3年制・15名)を合わせた合計60名が募集人員の目安です。
- 既修者(一般選抜)は憲法・民法・刑法の論文式試験(各100点)+面接150点+書面審査50点、未修者は小論文300点+面接150点+書面審査50点で、いずれも科目ごとの最低基準点を満たす必要があります。
- 入試は例年9月・10月・12月の3期制で実施され、令和8年度は令和7年8月14日から第1期出願が始まります。詳細日程は最新の学生募集要項で確認してください。
- 司法試験合格実績は令和6年19名(合格率約19.00%)、令和7年21名(合格率約20.19%)と、直近2年は増加傾向にあります。
- 既修者試験対策は論点抽出から結論までを一貫した論理で書く答案作成訓練、未修者対策は課題文の読解・論理的表現力の強化が中心になります。
- 面接・志望理由書は出願書類全体の一貫性が評価されるため、経歴と志望動機を接続したストーリーづくりが欠かせません。
- 同一日程での既修者・未修者併願や、複数期にわたる受験など、日程の仕組みを理解した併願戦略を立てることが合格可能性を高めます。
- 既修者(一般選抜)合格者は法律基本科目12科目22単位、特別選抜(5年一貫型)合格者は16科目30単位が既修得単位として認定されるなど、コースごとにカリキュラム上の扱いが異なります。
- 初年度納入金は1,340,000円、2年次以降は年間1,090,000円が目安で、大学院法務研究科奨学金や日本学生支援機構奨学金など複数の経済的支援制度が用意されています。
日本大学法科大学院の入試は、既修・未修それぞれのコースで評価基準が明確に定められている一方、科目ごとの最低基準点という見落としやすい落とし穴もあります。論文式試験・小論文・面接・書面審査のいずれか一つに偏った対策では総合力が伸びにくいため、出願する選抜方式の配点構成を踏まえて、時間配分を計画的に組み立てることが合格への近道になります。
募集人員・出願資格・日程は年度ごとに変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず最新の学生募集要項を日本大学大学院法務研究科の公式サイトで確認したうえで、自分の学習歴・経歴に合った選抜方式(一般選抜・特別選抜-5年一貫型・特別選抜-開放型・法学未修者)を見極め、論文式試験や小論文の答案作成力、面接・志望理由書の一貫性、そして併願を含めたスケジュール管理の3つをバランスよく積み上げていくことが、合格に向けた現実的な対策の道筋になります。
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