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【大学編入合格体験記】津山工業高等専門学校から岡山大学理学部物理学科へ3年次編入|筑波大学大学院へ続く進路の軌跡

「この世の真理に近いような、そういう部分を知りたいなという風に思いました」——そう語るのは、津山工業高等専門学校(津山高専)から岡山大学理学部物理学科への3年次編入を果たした大野さんです。本記事は、大野さんへのインタビュー動画(12分42秒)を、テキストで読みやすく再構成した合格体験記です。本人が実際に語った内容だけを素材にした一次情報であり、編入のきっかけ・対策期間・大学生活での気づき、そして岡山大学から筑波大学大学院理工情報生命学術院への進学まで、すべて動画内の発言に基づいています。
電気系の高専から理学部の物理学科へ、そして大学院ではさらに専門を深める——大野さんの歩みは、興味の変化に正直に進路を選び直した記録です。低学年の頃は「面白い回路を組み立てる」実習型の授業にそこまで惹かれず、高学年で習った電磁気学で「なぜそういう動作をするのか」を理解できたことがきっかけで、高専の専攻科ではなく大学の理学部を志すようになりました。対策期間は高専4年生の夏から本格化させて約1年間。定期試験・卒業研究と並行しながら編入試験に立ち向かった経験は、理系の高専生にとって再現性のあるモデルケースです。
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この記事では、①高専から理学部を目指したきっかけ、②編入試験と定期試験・卒業研究の両立、③編入後に見えてきた課題、④大学院進学までの道のり、⑤これから高専から大学編入・大学院進学を目指す方へのアドバイス、の順に紹介します。岡山大学理学部の編入試験制度そのものを詳しく知りたい方は、岡山大学理学部の編入試験を徹底解説もあわせてご覧ください。
まずは動画で見る|高専から岡山大学・筑波大学大学院へ 合格者の進路インタビュー
動画を見る時間がない方のために、以下で内容を整理して紹介します。発言は読みやすさのために言い回しを一部整えていますが、内容は動画に忠実です。聞き手は、スプリング・オンラインの講師です。
合格者プロフィール
| 項目 | 内容(動画内の発言より) |
|---|---|
| 編入元 | 津山工業高等専門学校(岡山県) |
| 編入先 | 岡山大学 理学部物理学科(3年次編入) |
| 卒業研究(岡山大学) | 物性実験のうち超伝導と呼ばれる分野の実験 |
| 編入試験対策期間 | 高専4年生の夏ごろから本格化・約1年間 |
| その後の進学先 | 筑波大学大学院 理工情報生命学術院(物性理論・量子情報の理論研究) |
| 大学院入試対策期間 | 学部入学からの積み上げ+専用対策は約1ヶ月 |
| 利用サービス | スプリング・オンライン家庭教師(オンライン個別指導) |
※本インタビューは2024年3月10日公開です。「来年の春」などの時期表現は、収録当時の大野さんの発言に基づきます。試験科目・出願要件・進学時期は大学・年度により変わる可能性があるため、最新の情報は必ず岡山大学・筑波大学の募集要項でご確認ください。
高専から理学部を目指したきっかけ——「なぜそう動くのか」を知りたかった
就職に強い高専を選んだ入学の理由
大野さんが高校ではなく高専を選んだ理由は、明快でした。
「元々岡山県に就職したい企業があったので、そこに就職実績のある津山高専を選んで入学しました」(大野さん)
もともと自動車や乗り物が好きだったことも背景にあり、「機械とか電気っていうのは結構好きでした」とも振り返っています。就職先から逆算して高専を選ぶという進路選択は、地に足のついた判断です。
「面白い回路を組む」より「なぜそう動くのか」を知りたかった
ところが、高専に入ってからの興味の対象は、想定と少しずれていきました。
「低学年の頃に電気科で学んでいた授業っていうのは、あんまりこう、なぜそういう動作をするのかっていうのではなくて、面白い動作を使って何か面白い回路を組み立ててみようっていう、そういう授業が多かったんですけど、それにはそこまで面白さは感じなくて」(大野さん)
転機になったのは、高学年で習った電磁気学でした。
「高学年で習った電磁気学という物理の授業で、なぜそういう面白い動作をするのかっていうのを理解することができて、それを面白いと感じたので、高専の専攻科ではなく理学部に行こうという風に思いました」(大野さん)
聞き手の講師が「周りの同級生も低学年の実践的な授業を面白いと言っていたか」と尋ねると、大野さんは「おそらくほとんどのみんなは面白いと思っていたと思います」と回答。そのうえで「大野さんはあくまで高学年でしていた勉強の方が本質が分かった感覚か」との問いに、「そうですね、よりこの世の真理に近いような、そういう部分を知りたいなという風に思いました」と答えています。「作り方」より「原理」に惹かれたという違いが、理学部を選ぶ決め手になりました。志望動機を軸に志望理由書へ落とし込む考え方は岡山大学編入の志望理由書の書き方でも解説しています。
編入試験の対策——「高専の数年間すべてが範囲」という壁
定期試験とは違う「詰め込み」の難しさ
大野さんが感じた編入試験ならではの難しさは、出題範囲の広さでした。
「高専の定期試験っていうのは大体、直近の範囲の勉強っていうものが試験に出ると思うんですけど、編入試験っていうのは高専で習った数年間の知識を全て範囲にするので、そういう意味で短期間で詰め込むような勉強を得意としていた僕みたいな人は、逆にタイムスケジュールとか計画の管理が結構難しかったです」(大野さん)
「問題を解くこと」に固執しない、卒業研究も手を抜かない
勉強で意識していたことを尋ねられると、大野さんはこう答えています。
「あくまで受験はやっぱり問題が解けないとダメなんですけど、その問題を解くっていうことにあまり固執しすぎずに、学問を少しでも深められるように。舗装された問題を解くことだけに特化した人間にならないように気をつけてました」(大野さん)
本格的な対策期間は高専4年生の夏ごろから約1年間。「定期試験もそうですけど研究もあったりとか、それと大学編入試験のための学習っていうところで、どんな風に両立して乗り越えてこられましたか」という質問に、大野さんは意外な答えを返しています。
「僕はあまり両立はできてなかったんですけど、もし研究がしたいという意味で入試験を志望しているのであれば、面接で必ず卒業研究に関する質問っていうのが聞かれると思うので、ある種受験対策の一環として卒業研究は手を抜かずに頑張りました。両立というよりかは、あってしかるべき、どっちも崩れちゃいけないという認識です」(大野さん)
実際の面接で卒業研究がどこまで問われるか尋ねると、「そんなに細かくは聞かれないんですけど、きちんとやっているかどうかぐらいは伝わると思うので、何のためにこの研究をしているのかっていう、そういう成果はなくても自分がやる目的みたいなものはきちんと理解しておいた方がいいと思います」と付け加えました。
岡山大学に編入してから見えた課題——完璧主義との向き合い方
「100点じゃなかったら落ち込む」自分に気づいて
津山高専から岡山大学理学部物理学科への3年次編入を果たした後、大野さんには新たな悩みが生まれました。
「これはなんか学部とかそういうのではなくて自分自身の問題なんですけど、結構完璧主義だったので、何か試験を受けて、それが100点じゃなかったら結構落ち込んだりで、かなりの時間を費やして課題とか試験に臨んでいるんですけど、少しでもミスがあると『自分はダメなんだ』と落ち込んでいました」(大野さん)
「もし完璧主義の人がいたら、あまりそういうのに悩まずに、思ったよりルーズに過ごしても大丈夫かなというのを伝えたいです」(大野さん)
聞き手の講師が「勉強内容自体は簡単なものではない中で、完璧を目指すのは相当勉強されたのでは」と確認すると、「自由時間はほとんどないぐらい勉強しましたけど、僕の場合は趣味とかも全然差し支えないくらいで、ただできない自分に対して『これ以上何をすればいいんだ』っていう気持ちにずっとなっていました」と大野さん。そして「今は自分がどのぐらい勉強できるのかっていうのをある程度分かったので、あまり自分に裏切られなくなりました」と振り返っています。聞き手が「社会人になる前、大学院生の時点でその境地に達しているのはすごい」と伝えると、大野さんは「やりこんだからこそ分かったことなんだろうな、というのも同時に思いました」と応じました。
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学部の勉強がそのまま大学院入試に——筑波大学大学院への道
編入試験との違い——「学部の勉強がそのまま試験に出る」
岡山大学在学中、大野さんは筑波大学大学院への進学も決めます。学部の勉強と大学院入試のための勉強の両立について尋ねられると、編入試験の時とは違う感覚だったと語っています。
「編入試験と違って、普段の学部でやっていた勉強がそのまま試験に出るので、なんか特別大学院入試のためにあれこれしなきゃいけないっていうような感じではなかったので、そういう意味で編入試験よりは結構楽だったかなと思います」(大野さん)
「元々やりたかった分野」に戻るための大学院進学
進学先が岡山大学とは別の大学(筑波大学)である理由を尋ねられ、大野さんは高専時代の卒業研究とのつながりを明かしています。
「元々高専の時にやっていた卒業研究の方が、この筑波でやる研究の分野に近くて。編入試験の時はまだそこまで頭がなかったので追わなかったんですけど、学部の間にもう一度知識を積み直して、大学院からは自分が目指していた道にもう一度乗る、という感じですかね」(大野さん)
岡山大学理学部物理学科の卒業研究では「物性実験の超伝導と言われる分野」の実験に取り組み、この先は筑波大学大学院理工情報生命学術院で物性理論というカテゴリー、量子情報の理論をつくる研究をしていく予定だと語っています。高専時代に見つけた関心を、いったん編入試験のために脇に置き、学部の2年間で力を蓄えたうえで大学院から本来の関心に戻る——遠回りに見えて、実は一貫した軌道です。
大学院入試の専用対策は「実質1ヶ月」
大学院入試そのものの対策期間を尋ねられると、大野さんは線引きの難しさを説明しています。
「これはちょっと難しくて、学部に入った時から自分がやっていた勉強がほぼ試験範囲なので、どこからどこまでを大学院入試の勉強っていうのかちょっと難しいんですけど、いわゆる過去問を解いたり、自己推薦書を作ったり、問題集を解いたりみたいなのは1ヶ月ぐらいしかしてないです。学部に入った間に積み上げた勉強でもう結構足りるなっていう感じだったので」(大野さん)
大学院入試の先にある不安——「入った後どうするか」
未定なのは受験そのものより「その先」
大学院入試の対策で悩んだことを尋ねられると、大野さんが挙げたのは試験そのものではありませんでした。
「受験に関することじゃなくて、入った後に自分が修士を取れる実力を持っているのかとか、あとは果たして修士を取った先に博士課程に行くのか就職するのかなど、入った後に自分がどういう身の振り方をするのか全然プランがなかったので、そこに対して結構不安があって、そういうのを心配していましたね」(大野さん)
その不安は払拭されたのか尋ねると、大野さんの答えは肩の力の抜けたものでした。
「時間が流れたら、試験は来ちゃうので、来たら受けるしかないんで。一応入って、あと2年ぐらいあるんで、その間に答えが出るのかなということで、何も考えてないですね、そこは」(大野さん)
「これから積み上げていく先が楽しみですね」という聞き手の言葉に、大野さんは「あんまり完璧主義に陥らない方がいいということで、多少先行きが見えないところがあってもそれなりになんとかなるだろうという気で進むのも大切なのかな」と応じています。完璧主義との向き合い方は、編入学後の悩み(前章)から一貫したテーマとして、大学院進学を前にした今も続いています。
これから高専から大学編入・大学院進学を目指す人へ
「舗装された問題」を離れて学問の楽しさに立ち返る
最後に、これから編入や大学院入試を目指す人へのアドバイスを聞くと、大野さんは受験のテクニックではなく、動機に立ち返ることを勧めました。
「試験っていうのはどうしても舗装された問題が多いので、そういうのをたくさん解いていると、何が楽しくて自分が大学に行こうと思ったのか忘れがちなんですけど、そういう時はふと教科書を読むような、問題集じゃなくて受験と離れて学問の楽しさを感じられるような勉強に一緒に立ち返ってもらって、継続して頑張ってほしいです」(大野さん)
「教わる」から「自分で掴み取る」へ
高専と大学の違いについても、大野さんならではの視点が語られています。
「高専までは多少その高校っていうような側面も含まれているので、結構先生が手取り足取り色々教えてくれたりするんですけど、大学に入ってからは教わるというよりかは自分で学んでいくそういう姿勢が大切で。何か誰かに教えられてできるようなことっていうのは別に特別なことじゃないので、何か自分で掴み取るようなそういう勉強のメソッドであったり姿勢であったりを身につけて大学に進んでほしいなと思います」(大野さん)
編集部解説|大野さんの歩みを「高専からの編入・進学」の定石から読み解く
ここからは、高専生・大学編入生を多数指導してきたスプリング・オンライン編集部の視点で、大野さんの体験を一般的な傾向に位置づけて解説します(この章は動画の内容ではなく、編集部による補足です)。
「なぜ動くのか」を知りたくなる瞬間が、理系編入の原点になりやすい
大野さんが理学部を志した転機は、「面白い回路を組む」実習型の授業ではなく、「なぜそう動くのか」を説明できる電磁気学の授業でした。「作り方」を学ぶ工学的な面白さと「原理」を理解する理学的な面白さは別物であり、高専生が編入先を工学系ではなく理学部に定める背景には、こうした興味の質の違いがしばしばあります。動機が明確であるほど、志望理由書や面接での説得力も増します。
面接対策としての卒業研究——高専生・大学生に共通する定石
大野さんは「面接で必ず卒業研究に関する質問が聞かれると思うので、卒業研究は手を抜かずに頑張った」と振り返っています。理系の編入・大学院入試の面接では、研究の「成果」よりも「目的意識」が見られるのが一般的な傾向です。大野さん自身も「成果はなくても自分がやる目的みたいなものはきちんと理解しておいた方がいい」と述べており、これは面接対策の本質を突いた言葉です。なお筑波大学は学部段階での編入学も別途実施しており、その面接対策のポイントは筑波大学編入の面接対策で解説しています(大野さんが受けた大学院入試とは制度が異なります)。
完璧主義と長期戦——高専からの編入・進学ルートに特有の負荷
「高専の数年分が丸ごと出題範囲になる」という編入試験の特性は、短期集中型の勉強が得意な人ほど苦しく感じやすいポイントです。加えて大野さんは、編入後も「100点でないと落ち込む」完璧主義に悩んだと語っています。長期戦になりやすい編入・大学院進学ルートでは、完璧を目指す姿勢がかえって自分を消耗させる場面があるという指摘は、同じように高専から難関大学を目指す受験生への率直な警告として読む価値があります。
「学部の勉強がそのまま大学院入試になる」は理系の強み
大野さんは大学院入試について「学部の勉強がそのまま試験に出るので、編入試験よりは楽だった」と語っています。これは理系の大学院入試、特に内部進学に近い分野を他大学で続ける進学に共通する構造で、学部での学びの積み重ねそのものが、大学院入試における最大の対策になるということです。専用の対策期間が「実質1ヶ月」で足りたという大野さんの体験は、日々の専門科目の学習を疎かにしないことの重要性を裏付けています。
なお、編入試験・大学院入試の対策方法は独学から予備校・オンライン家庭教師まで幅広く、選び方の比較は大学編入予備校・塾・家庭教師おすすめ18選で、対策の全体像は大学編入対策完全ガイドでそれぞれ解説しています。
大野さんの体験から学べる5つのポイント
インタビュー全体から、高専から編入・大学院進学を目指す方が再現できるポイントを整理します。他の合格者インタビューは合格者の声一覧でも紹介しています。
- 「作り方」より「原理」を選ぶ——大野さんは実習型の授業より、電磁気学で「なぜそう動くのか」を理解できたことに惹かれて理学部を志しました。技術より原理に惹かれるという自覚が、編入先を決める軸になります。
- 出題範囲の広さを覚悟する——編入試験は高専の数年分すべてが範囲になります。短期集中型が得意な人ほど、逆にタイムスケジュール管理を意識する必要があります。
- 卒業研究を受験対策の一部にする——面接では卒業研究の目的意識が見られます。成果がなくても「何のためにこの研究をしているか」を言語化しておくことが重要です。
- 完璧主義とはうまく距離を取る——大野さんは「思ったよりルーズに過ごしても大丈夫」と振り返っています。長期戦になりやすい編入・進学ルートでは、自分を追い詰めすぎない姿勢が力になります。
- 学部の学びを大学院入試の土台にする——大野さんの大学院入試の専用対策は実質1ヶ月でした。日々の専門科目の学びを積み重ねることが、そのまま最大の対策になります。
よくある質問(FAQ)
岡山大学理学部の編入試験はどんな科目ですか?
大野さんのインタビューでは、具体的な出題科目までは語られていません。「高専で習った数年間の知識をすべて範囲にする」という出題範囲の広さのみが言及されています。岡山大学理学部の編入試験科目・出願資格の詳細は岡山大学理学部の編入試験を徹底解説で、志望理由書の書き方は岡山大学編入の志望理由書の書き方で、小論文対策は岡山大学編入の小論文対策でそれぞれ解説しています。試験内容は年度により変更される可能性があるため、必ず最新の募集要項をご確認ください。
編入試験の対策期間はどれくらい必要ですか?
大野さんの場合は、高専4年生の夏ごろから本格化させて約1年間でした。定期試験・卒業研究と並行しながらの対策だったと語っています。必要期間は現在の学力や高専でのカリキュラムによって変わるため、あくまで一つの目安として参考にしてください。
高専の勉強と編入試験の勉強は何が違いますか?
大野さんは「高専の定期試験は直近の範囲が出るが、編入試験は高専で習った数年間の知識すべてが範囲になる」と説明しています。短期間で詰め込む勉強が得意なタイプほど、逆にタイムスケジュールや計画の管理が難しく感じられたそうです。
卒業研究は編入試験に関係ありますか?
大野さんは「面接で必ず卒業研究に関する質問が聞かれると思う」と考え、受験対策の一環として卒業研究に力を入れたと語っています。面接では研究の成果そのものより、何のためにその研究をしているかという目的意識が伝わるかどうかが大事だという実感です。
完璧主義で悩んだときはどうすればいいですか?
大野さんは編入後、100点でないと落ち込む完璧主義に悩んだと振り返っています。今は自分がどれくらい勉強できるかをある程度把握できたことで、以前より気持ちが安定したそうです。本人からのメッセージは「思ったよりルーズに過ごしても大丈夫」というものでした。
大学院入試は編入試験より大変ですか?
大野さんの実感では逆でした。「編入試験と違って、普段の学部の勉強がそのまま試験に出るので、特別なことをしなくてよく、編入試験よりは楽だった」と語っています。専用の対策(過去問・自己推薦書・問題集)にかけた期間は、実質1ヶ月ほどだったそうです。
なぜ編入先の岡山大学とは別の大学の大学院に進学したのですか?
大野さんによると、高専時代に取り組んでいた卒業研究のテーマが、筑波大学大学院で研究する分野に近かったためです。編入試験の時点ではその分野をまだ追いかけていなかったものの、学部の2年間で知識を積み直し、大学院から本来関心のあった道に戻ったと説明しています。
大学院進学後の将来プランは決まっていますか?
大野さんは、修士取得後に博士課程に進むか就職するかは「全然プランがなく、不安だった」と語っています。一方で、収録時点では「試験は来たら受けるしかない」「入学後の2年間で答えが出るのかな」と、あまり気負わずに構えている様子でした。
これから編入・大学院進学を目指す人へのアドバイスは?
大野さんが強調したのは、舗装された問題ばかり解いていると「何が楽しくて大学に行こうと思ったのか」を忘れがちになるということ。受験を離れて学問の楽しさに立ち返る勉強を続けてほしい、大学に入ってからは教わるより自分で学んでいく姿勢が大切だとアドバイスしています。対策の全体像は大学編入対策完全ガイドでも解説しています。
まとめ|「なぜそう動くのか」を追いかけた編入と進学
津山工業高等専門学校から岡山大学理学部物理学科への3年次編入——大野さんの歩みは、①「作り方」ではなく「原理」に惹かれたという明確な動機、②高専の数年分を範囲とする編入試験を約1年で乗り切った計画性、③卒業研究を面接対策として本気で取り組む発想、④編入後に見えた完璧主義との向き合い方、という要素の積み重ねでした。そしてその先には、岡山大学から筑波大学大学院理工情報生命学術院への進学という、高専時代の関心に立ち返る二段階目の挑戦が待っていました。
「何が楽しくて自分が大学に行こうと思ったのか忘れがちになる」からこそ、受験と離れて学問の楽しさに立ち返ってほしい——大野さんが最後に語ったこの言葉は、編入・進学どちらの受験生にも通じるアドバイスです。
スプリング・オンライン家庭教師では、高専からの大学編入・大学院入試に挑戦する方への無料相談を実施しています。「専門分野をどう伸ばせばいいのか」「編入と大学院入試、両方を見据えてどう準備すればいいのか」——そんな段階のご相談も歓迎です。大学編入対策コースの詳細はこちらからご覧ください。
この記事の制作方針について
本記事は、スプリング・オンライン家庭教師が公式YouTubeチャンネルで公開している合格者インタビュー動画(2024年3月10日公開)を、本人の発言に忠実にテキスト化した合格体験記です。発言の引用は読みやすさのために言い回しのみ整え、数値・時期・勉強法などの事実情報は動画内で本人が語った内容以外を付け加えていません。「編集部解説」の章のみ、当社の指導経験に基づく一般論としての補足です。大野さんは当社の指導サービスを利用した合格者であり、その関係性を明示した上で掲載しています。試験制度は変更される場合があるため、受験の際は必ず大学公式の最新募集要項をご確認ください。
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