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福島大学の編入試験を徹底解説|学類別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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福島大学の編入学は、大学のどの学類でも受けられるわけではありません。3学群5学類のうち、一般の編入学試験を実施しているのは人文社会学群の3学類(人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類)だけです。理工学群共生システム理工学類と経済経営学類には、高等専門学校の卒業(見込み)者だけが出願できる「編入学(高等専門学校対象推薦入試)」という別枠があり、こちらは面接や口述試験のみで判定されます。そして農学群食農学類には、編入学の制度そのものが存在しません。

この記事では、福島大学が公表している2027年度(令和9年度)の学生募集要項と、直近の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学類別・制度別に募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、令和9年度から予告されている学士課程再編(3学群5学類から4学部への再編)が編入学にどう影響するのか、そして食農学類への編入を希望していた方が次にどう動けばよいのかまで踏み込んで解説します。

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大学公式サイトの入試情報は、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜・編入学および学士入学・私費外国人留学生選抜という5つの制度が同じ募集要項ページに並列で掲載されており、編入学に関する情報だけを拾い出すのが簡単ではありません。この記事は編入学(および学士入学)に絞って、5学類分の情報を1か所に整理し直したものです。

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目次

福島大学の編入学には、性格の異なる3つの窓口がある

まず前提として、「福島大学に編入する」といっても、志望する学類によって受けられる試験制度がまったく違います。自分がどの窓口に該当するのかを最初に確定させてください。

一般編入学・学士入学(人文社会学群の3学類)

人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類の3学類が対象です。学校種を問わず出願でき、外国語・小論文(または専門科目)・面接による筆記試験が課されます。募集人員・出願資格・試験科目・過去問の分析は、当サイトの福島大学人文社会学群の編入試験を徹底解説で学類ごとに詳しくまとめているので、この3学類を志望する場合はあわせて参照してください。本記事では大学全体の位置づけを整理したうえで、この記事単体でしか扱っていない理工学群・農学群の情報を中心に解説します。

編入学(高等専門学校対象推薦入試)(理工学群・経済経営学類)

共生システム理工学類と経済経営学類には、高等専門学校の卒業(見込み)者だけを対象にした推薦入試があります。学校長の責任推薦が前提で、選抜は口述試験または面接・書類審査のみ。筆記試験がないため、後述するとおり公開過去問も存在しません。この制度は本記事で詳しく扱います。

ここで紛らわしいのが、共生システム理工学類には高校生向けの「学校推薦型選抜」という別制度も存在することです。名前に「推薦」が付く点は同じですが、学校推薦型選抜は高校卒業(見込み)者を対象にした一般選抜寄りの制度で、大学在学者・高専卒業者を対象にした編入学(高等専門学校対象推薦入試)とは出願資格も選抜方法もまったくの別物です。検索するときは「編入学」「高等専門学校対象」という語を含めて探すと、目的の要項に早くたどり着けます。

該当する編入学制度がない(農学群食農学類)

食農学類には、編入学および学士入学の制度が見当たりません。募集要項が公表しているのは一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜・私費外国人留学生選抜のみで、他学類にある「編入学(高等専門学校対象推薦入試)」の枠も設けられていません。「福島大学 食農学類 編入」で検索してこの記事にたどり着いた場合、大学公式の募集要項を確認するかぎり出願できる試験がないという結論になります。この点は後段で詳しく扱い、農学系の編入を実施している近隣大学も紹介します。

「編入学」と「学士入学」は同じ枠で募集される別制度

人文社会学群3学類の募集要項は「編入学および学士入学 学生募集要項」というタイトルで、この2つの制度がセットで扱われています。編入学は大学に一定期間在学した者や短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者が対象であるのに対し、学士入学の出願資格は「学士の学位を有する者および令和9年3月までに有する見込みの者」だけです。すでに4年制大学を卒業して学士号を持っている方が、福島大学で改めて別分野を学び直す場合はこちらに該当します。募集人員・試験科目・日程はいずれも編入学と共通で、選考区分としても同じ試験を受けます。「編入学」という言葉だけで検索していると見落としがちですが、学士号をすでに持っている方はこの制度の対象になる点を押さえておいてください。

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学類別の募集人員と編入学制度【2027年度】

まず全体像を一覧表にします。募集人員は編入学と学士入学の合計枠として公表されており、大学は制度別の内訳を公開していません。

学群学類編入学制度対象年次募集人員(編入学・学士入学合計)
人文社会学群人間発達文化学類一般編入学・学士入学3年次約10人(A系約3・B系約4・C系約3)
行政政策学類一般編入学・学士入学3年次10人
経済経営学類一般編入学・学士入学/高専対象推薦入試3年次10人(一般)+若干名(高専推薦)
理工学群共生システム理工学類高専対象推薦入試のみ3年次若干名(4コース合計)
農学群食農学類制度なし

この表から読み取れる重要な点を整理します。

人間発達文化学類の募集単位は「学類」ではなく「系」です。A系は教育実践コース・心理学幼児教育コース・特別支援生活科学コース、B系は人文科学コース・数理自然科学コース、C系は芸術表現コース・スポーツ健康科学コースの、それぞれ複数コースをまとめた区分になっています。合格後にどのコースに所属するかは、合格した系のなかから本人の希望で決まる仕組みです。志望するコースがどの系に属するかを先に確認しないと、出願する区分を誤ります。

経済経営学類だけが2つの窓口を持っています。一般編入学(全学校種対象)と、高専対象推薦入試の両方が用意されているのは経済経営学類だけです。高専出身で経済経営学類を志望する場合、一般編入学と推薦入試のどちらで出願するかという選択肢があります。

共生システム理工学類は高専対象推薦入試だけです。高専以外の学校(4年制大学・短期大学など)に在籍・卒業した人が理工学群に編入する一般的な窓口は、公表されている募集要項を見るかぎり存在しません。理工系への編入を考えている高専生以外の方は、共生システム理工学類は選択肢に入らないことになります。

食農学類は募集人員の記載自体がありません。一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のいずれかで入学する以外の道がないということです。

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受験資格|制度によって出願できる学校種がまったく違う

福島大学の編入学は、制度ごとに出願資格の設計思想が異なります。ここを取り違えると、出願資格を満たさない試験に照準を合わせてしまいます。

一般編入学(人文社会学群3学類)の出願資格

人間発達文化学類・行政政策学類は、①4年制大学に2年以上在学(休学期間を除く)した者、②短期大学(外国の短期大学等を含む)または高等専門学校を卒業(見込み)した者、③高等学校専攻科の課程を修了し学校教育法第58条の2により大学に編入学できる者、④専修学校の専門課程を修了し学校教育法第132条により大学に編入学できる者、⑤学校教育法施行規則附則第7条により大学に編入学できる者、のいずれかに該当することが条件です。経済経営学類もほぼ同じ条件ですが、対象から「本学経済学部昼間主コースおよび昭和52年までの入学者・経済経営学類昼間コース」の在学・卒業者が除かれる点、そして個別の入学資格審査により同等以上の学力があると認められ、令和9年3月31日までに20歳に達する者という独自の出願資格が追加されている点が異なります。この個別審査を希望する場合は、令和8年8月17日(月)午後5時必着で必要書類を提出する必要があり、通常の出願期間より早い締め切りが設定されているため注意してください。学校種による制限はほぼなく、幅広い進路から出願できる設計です。

高専対象推薦入試(共生システム理工学類・経済経営学類)の出願資格

この制度は名称のとおり、高等専門学校を卒業見込みの者に限定されます。2027年度(令和9年度)入学の場合、「高等専門学校を令和9年3月に卒業見込みの者」であることに加え、学校長が責任を持って推薦できる者という推薦要件が付きます。共生システム理工学類は「在学中の成績が上位に属する者」、経済経営学類は「在学中の成績が所属学科の上位に属し、本学類指定調査書の計算方法による全科目評定値平均が4.0以上の者」というように、推薦のハードル自体が学類で異なります。高専以外の出身者(4年制大学・短期大学・専門学校など)は、この推薦入試には出願できません。

つまり、高専生が理工学群を目指す場合はこの推薦入試一択になりますが、それ以外の学校種から理工学群を目指す一般編入学の道は用意されていません。この構造を知らずに理工学群を志望校に入れてしまうと、出願段階でつまずくことになります。

経済経営学類の個別審査とは

経済経営学類には、上記の①〜⑤のいずれにも該当しない場合の救済的な出願資格として、「個別の入学資格審査により、同等以上の学力があると認められた者で、令和9年3月31日までに20歳に達する者(平成19年4月1日に生まれた者を含む)」という枠が用意されています。この枠で出願しようとする場合は、通常の出願期間より早い令和8年8月17日(月)午後5時必着で、個別審査に必要な書類を先に提出しなければなりません。学校教育法上の標準的な編入学資格に当てはまらないものの、実務経験や独自の学習歴などで同等の学力を証明できると考える方に開かれた制度です。該当する可能性がある場合は、早い段階で入試課に相談してください。

出身校・状況別に、出願できる制度を確認する

ここまでの内容を、自分の状況から逆引きできるように整理します。

現在の状況出願できる制度
4年制大学に2年以上在学中(短期大学・高専以外)人文社会学群3学類の一般編入学のみ
短期大学を卒業(見込み)人文社会学群3学類の一般編入学のみ
高等専門学校を卒業見込み人文社会学群3学類の一般編入学に加え、経済経営学類・共生システム理工学類の高専対象推薦入試(学校長推薦が条件)
学士の学位を保有(見込み含む)人文社会学群3学類の学士入学
農学・食農分野を学びたい福島大学に該当制度なし。他大学の農学部編入を検討

この表からもわかるとおり、出願できる制度の幅がもっとも広いのは高等専門学校の卒業見込み者です。一般編入学と高専対象推薦入試の両方に道が開かれているため、進路選択の自由度が高くなります。逆に、農学・食農分野を志望する方だけは、福島大学の中に選べる制度が一つも存在しません。

食農学類は出願資格そのものが存在しない

食農学類の募集要項には編入学・学士入学に関する出願資格の記載がありません。4年制大学在学中で食農学類への編入を考えている場合、一般選抜(前期・後期日程)や総合型選抜への出願に切り替える必要がありますが、これらは高校卒業(見込み)者や大学入学共通テストの受験を前提とした制度であり、大学在学者・卒業者を対象にした編入学とは出願資格の設計が根本的に異なります。福島大学で食農・農学系を学びたい場合、まず学類の再編動向(後述)と、他大学の農学部編入(農学部の大学編入を徹底解説で分野横断的に紹介)を確認することをおすすめします。

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試験科目|筆記試験がある学類とない学類に分かれる

福島大学の編入学試験は、学類によって「筆記試験で選抜する」学類と「筆記試験を行わず面接・書類だけで選抜する」学類にはっきり分かれます。

学類・制度試験科目配点
人間発達文化学類(一般編入学)外国語(英語・日本語)+小論文+面接各100点・計300点
行政政策学類(一般編入学)英語+小論文+面接(A・B・C評価)各100点+面接評価
経済経営学類(一般編入学)外国語科目+専門科目(マクロ・ミクロ経済学/政治経済学/経営学/簿記から1科目選択)各100点・計200点(面接なし)
経済経営学類(高専対象推薦入試)書類審査(推薦書・調査書)+面接各100点・計200点(筆記なし)
共生システム理工学類(高専対象推薦入試)口述試験+出願書類(調査書等)配点非公開(筆記なし)

この表からわかる分岐を整理します。

経済経営学類だけ面接がない一方、理工・経済経営の推薦入試には筆記自体がない

一般編入学の経済経営学類は、外国語と専門科目の学力検査だけで判定し、面接はありません。書類は選抜の基礎資料として使うにとどまります。一方、共生システム理工学類の高専対象推薦入試は口述試験のみ、経済経営学類の高専対象推薦入試は書類審査と面接のみで、どちらも筆記試験そのものがありません。同じ経済経営学類でも、一般編入学と推薦入試では評価の中身がまったく違う点に注意してください。

口述試験で問われるのは「コースで学ぶための基礎学力」

共生システム理工学類の募集要項は、口述試験について「志望する各コースで学ぶために必要な基礎学力を問います」と説明しています。情報理工学・メカトロニクス・分子デザイン科学・環境システムの4コースのうち、志望するコースに関連する理工系の基礎(数学・物理・化学など高専で学んだ内容)を、口頭でどれだけ的確に説明できるかが評価の中心になると考えられます。書類だけでなく、口頭での説明力そのものが問われる形式です。

共生システム理工学類とはどんな学類か|4コースの選び方

共生システム理工学類は、口述試験の内容が「志望するコースで学ぶために必要な基礎学力」である以上、コース選びそのものが対策の出発点になります。学類が公表する教育目標によれば、1年次は数学・物理学・化学・生物学・地球科学・プログラミングなど理工系の基礎科目を共通で学び、2年次前期(第3セメスター)から次の4コースのいずれかに所属して専門を深めます。

コース名学べる領域の傾向
情報理工学コース情報科学・計算機科学に関する専門領域
メカトロニクスコース機械工学と電子工学を融合した領域
分子デザイン科学コース化学・材料科学に関する専門領域
環境システムコース環境科学・地球科学に関する専門領域

コースの所属は入学後、本人の希望により決定するとされていますが、口述試験では出願時点で志望するコースを前提に質問されると考えられます。高専で学んできた学科(電気・情報・機械・化学・環境系など)と、進みたいコースが自然に対応しているかどうかを、出願前に確認しておくとよいでしょう。志望理由書には「高等専門学校で学んできたこと、本学で学びたいこと」を書く欄が設けられており、この一貫性が口述試験でも問われる可能性があります。

共生システム理工学類は編入後の修業年限が2年、在学期間は最大4年です。3年次後期(第6セメスター)から研究室に配属され、演習と卒業研究に入る点は高専からの編入者にとっても共通のカリキュラムです。高専の専攻科に進まず大学編入を選ぶ場合、この研究室配属のタイミングが編入前の高専での学習内容とどうつながるかを、志望理由書を書く段階で言語化しておくと、口述試験での受け答えにも一貫性が出ます。

日程・スケジュール【2027年度】

福島大学の編入学関連の日程で、最も注意すべき点は制度によって選考時期が大きくずれることです。とくに共生システム理工学類の高専対象推薦入試は、他の制度より4か月近く早く実施されます。

制度・学類出願期間試験日合格発表
高専対象推薦入試(共生システム理工学類)令和8年6月1日(月)〜6月4日(木)17:00令和8年6月17日(水)・口述試験令和8年7月9日(木)11:00
一般編入学(人間発達文化学類)令和8年8月18日(火)〜8月21日(金)17:00令和8年9月9日(水)令和8年9月17日(木)11:00
一般編入学(行政政策学類)令和8年9月1日(火)〜9月8日(火)17:00令和8年10月7日(水)令和8年10月15日(木)11:00
一般編入学(経済経営学類)令和8年9月1日(火)〜9月8日(火)17:00令和8年10月7日(水)令和8年10月15日(木)11:00
高専対象推薦入試(経済経営学類)令和8年9月1日(火)〜9月8日(火)17:00令和8年10月7日(水)・面接令和8年10月15日(木)11:00

共生システム理工学類の高専対象推薦入試だけ、選考が極端に早い時期に組まれています。出願は6月上旬、試験は6月中旬、合格発表は7月上旬です。他の4制度が9〜10月に出願・選考を行うのに対して、理工学群を志望する高専生だけは夏前に決着がつく計算になります。「編入試験は秋に受けるもの」という思い込みで準備を始めると、共生システム理工学類の出願時期を逃しかねません。志望校に共生システム理工学類が含まれる高専生は、学年が上がった直後から募集要項の公表を待つ必要があります。

経済経営学類の高専対象推薦入試は、一般編入学と同じ日程で実施されます。出願期間・試験日・合格発表日がすべて行政政策学類・経済経営学類の一般編入学と同一です。高専出身者が経済経営学類を一般編入学と推薦入試のどちらで受けるか検討する場合、日程の都合で両方に出願することはできません(併願不可)。どちらの選抜方法が自分に合っているか、出願前に決める必要があります。

検定料はいずれの制度も30,000円です。人文社会学群3学類の入学料は282,000円、授業料は年額535,800円(前期・後期分割)が予定額として示されています。理工学群・経済経営学類の高専対象推薦入試については、共生システム理工学類に入学した高専出身者が大学院共生システム理工学研究科博士前期課程に進学する場合、進学時の入学料を免除する予定があると要項に明記されています。金額は改定される場合があるため、最終的な金額は入学手続の案内で確認してください。

人文社会学群3学類の合格者は、令和8年12月11日(金)から18日(金)午後4時必着で入学手続を完了する必要があり、指定期日までに手続を終えないと合格者としての権利を失います。「入学手続の手引き」は合格通知書とともに送付されますが、人間発達文化学類のみ10月下旬に別途送付されるとされています。また福島大学は、令和8年度に実施するすべての入試において、東日本大震災(原発事故を含む)および激甚災害で被災した方を対象に検定料免除の特別措置を設けています。検定料免除を申請する場合は、出願時に検定料を支払わないことが条件になっているため、該当する可能性がある場合は先に免除の手続を確認してから出願を進めてください。

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倍率・難易度|「推薦」でも全員合格とは限らない

福島大学は編入学・学士入学と高専対象推薦入試について、志願・受験・合格・入学手続完了者数を年度ごとに公表しています。ここから編入学だけの実質倍率を計算できます。

一般編入学(人文社会学群3学類)の実績

直近3年分の実績です。学類別・系別の詳細な内訳は福島大学人文社会学群の編入試験を徹底解説にまとめているので、そちらもあわせて確認してください。

年度(入学年)合計募集人員志願者数受験者数合格者数受験者に対する倍率
令和6年度30人110人109人42人2.60倍
令和7年度30人93人85人42人2.02倍
令和8年度30人90人82人39人2.10倍

3年間で志願者数はゆるやかに減少していますが、合格者数はほぼ横ばい(39〜42人)です。結果として実質倍率は2.0〜2.6倍の範囲で推移しており、学類間の詳しい差は前述のリンク先で確認できます。

3学類を比べると、安定度にも違いがあります。行政政策学類は3年連続で1.67〜1.79倍とほぼ同じ水準で推移しているのに対し、経済経営学類は令和6年度3.55倍・令和7年度1.77倍・令和8年度2.08倍と、年度による振れ幅が3学類のなかでもっとも大きくなっています。同じ人文社会学群でも、行政政策学類のほうが過去の倍率を参考にした見通しが立てやすく、経済経営学類は単年度の数字だけで難易度を判断しにくい、という違いがあることになります。

高専対象推薦入試(共生システム理工学類・経済経営学類)の実績

こちらは母数が1桁台と極端に小さいため、年によって倍率がゼロに近づいたり、逆に全員不合格になったりします。

年度(入学年)学類募集人員志願者数受験者数合格者数
令和5年度経済経営学類若干名3人3人3人
令和5年度共生システム理工学類若干名6人6人6人
令和6年度経済経営学類若干名2人2人1人
令和6年度共生システム理工学類若干名3人3人3人
令和7年度経済経営学類若干名1人1人0人
令和7年度共生システム理工学類若干名1人1人0人
令和8年度経済経営学類若干名0人0人0人
令和8年度共生システム理工学類若干名3人3人3人
令和9年度共生システム理工学類若干名2人2人2人

「推薦入試だから受かりやすい」という理解は、このデータからは支持されません。令和7年度は経済経営学類・共生システム理工学類とも受験者が全員不合格でした。令和5年度・令和6年度・令和8年度・令和9年度(共生システム理工学類、7月時点)は受験者のほぼ全員が合格していますが、これは「出願すれば通る」ことを意味するのではなく、学校長推薦の段階で校内選抜がかかったうえでの結果と考えるべきです。また令和8年度の経済経営学類のように志願者が0人の年もあり、母数が小さいぶん年度ごとの振れ幅が大きい点は必ず踏まえてください。

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5つの試験を横並びで比較する

ここまで見てきた5つの試験(一般編入学3学類+高専対象推薦入試2学類)を並べると、福島大学の編入学が一枚岩ではないことがはっきりします。

制度面接志願理由書出願時期出願できる校種
人間発達文化学類(一般編入学)あり(得点評価)必須8月全校種
行政政策学類(一般編入学)あり(A・B・C評価)必須9月全校種
経済経営学類(一般編入学)なし不要9月全校種
経済経営学類(高専対象推薦入試)あり(面接100点)必須9月高専のみ
共生システム理工学類(高専対象推薦入試)―(口述試験)必須6月高専のみ

この一覧から見えてくるのは、「人物評価の重さ」と「出願できる校種の広さ」が反比例しているという構造です。全校種に開かれている経済経営学類の一般編入学は面接すら課さない学力検査一本勝負である一方、対象を高専出身者だけに絞った2つの推薦入試は、筆記試験をまったく行わず面接・口述試験・書類だけで判断します。母集団を絞るほど人物評価に比重が置かれる、という設計思想が読み取れます。志願理由書は経済経営学類の一般編入学だけが不要で、残る4つの試験すべてで必須です。書類作成が苦手な方でも、経済経営学類の一般編入学であればこの負担を避けられます。

検定料はどの制度も一律30,000円で、ここに差はありません。一方で募集人員の公表のしかたには差があり、人文社会学群3学類は「約3人」「10人」のように具体的な人数が示されているのに対し、高専対象推薦入試2学類はいずれも「若干名」で、事前に何人合格できるかを数字で見積もることができません。実績データ(前掲の倍率の表)から過去の合格者数を参考にする以外に、募集規模を知る手がかりはないということです。

学士課程再編は編入学にどう影響するか【重要】

福島大学は令和9年度(2027年度)から、現行の3学群5学類(人文社会学群・理工学群・農学群/人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類・共生システム理工学類・食農学類)を4学部(教育学部・政経学部・理工学部・食農学部、いずれも仮称)に再編する計画を公表しています。この構想は令和8年度に文部科学省大学設置・学校法人審議会の審査を受ける予定で、審査結果によって変更される可能性があると大学自身が明記しています。

現行入学定員再編後(令和9年度〜・仮称)入学定員
人間発達文化学類260人教育学部 学校教育教員養成課程235人
行政政策学類(昼間)185人政経学部 政経学科400人
行政政策学類(夜間主)20人(令和8年4月学生受入停止)
経済経営学類220人(政経学部に統合)
共生システム理工学類200人理工学部 共生システム理工学科215人
食農学類100人食農学部 食農学科135人

とくに大きな変化は、人文社会学群の3学類が教育学部(仮称)と政経学部(仮称)の2学部に再編される点です。行政政策学類と経済経営学類は統合されて政経学部(仮称)政経学科(仮称)となり、産業・地域社会イノベーション、経済経営、公共政策デザインの3コース制に移行する計画です。行政政策学類の夜間主(入学定員20人)は令和8年4月をもって学生受入を停止することも決まっています。

重要なのは、この再編予告に編入学に関する記載が一切ないことです。大学が公表した予告資料は一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜・私費外国人留学生選抜の4制度について学部ごとの選抜方法を説明していますが、編入学には触れていません。そして実際に、令和9年度の編入学募集要項は「福島大学人文社会学群 編入学および学士入学 学生募集要項【人間発達文化学類】【行政政策学類】【経済経営学類】」というタイトルで公表されており、新学部の名称(教育学部・政経学部)ではなく、従来の学類名のまま出願単位が設定されています。共生システム理工学類・食農学類についても同様に、旧学類名を前提とした募集要項がそのまま使われています。

つまり、2027年度に一般選抜で入学する新入生は新しい学部・学科(仮称)に所属する一方、同じ2027年度に編入学する学生は従来の学類に所属する、という状態が少なくとも当面は続くと考えられます。この食い違いがいつまで続くのか、次年度以降の編入学募集要項でどう扱われるのかは、現時点の公表資料からは読み取れません。編入学を検討している場合は、出願直前だけでなく学年が上がるたびに大学公式サイトの「入試情報」ページで最新の学類・学部構成を確認することを強くおすすめします。

過去問はどこまで手に入るか

過去問の公開状況は、制度によって天と地ほど違います。

人文社会学群3学類は3年分が公式に公開されている

福島大学は入試情報サイトの「過去問題」ページで、人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類の編入学・学士入学試験について、令和6・7・8年度の3年分の過去問をPDFで公開しています。科目は学類ごとに外国語(英語・日本語)・小論文・面接(人間発達文化学類・行政政策学類)、外国語・専門科目(マクロ・ミクロ経済学/政治経済学/経営学/簿記、経済経営学類)です。学類・科目別の出題テーマの詳しい分析は福島大学人文社会学群の編入試験を徹底解説にまとめています。

理工学群・経済経営学類の高専対象推薦入試には過去問が存在しない

共生システム理工学類の高専対象推薦入試について、大学は過去問題ページで「試験科目が『面接』のみの為、過去問題は掲載しません」と明記しています。経済経営学類の高専対象推薦入試も同様に、試験科目が書類審査と面接のみで筆記試験がないため、過去問という形での公開資料はありません。この2つの制度を受ける場合、対策は「過去問を解く」ことではなく、志望するコース・分野に関する基礎知識を口頭で説明できるように整理しておくこと、そして調査書に反映される在学中の成績を早い段階から意識しておくことが中心になります。

食農学類は該当する編入試験自体がない

編入学試験が存在しない以上、当然ながら編入学向けの過去問も存在しません。食農・農学系の分野で編入を目指す場合は、後述する他大学の選択肢を検討してください。

なお大学の過去問題ページには、編入学・学士入学試験とは別に「学類入学試験」(一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜など、高校生を対象にした試験)の過去問も掲載されています。食農学類についても、この学類入学試験の枠であれば過去問が公開されているため、「福島大学 食農学類 過去問」で検索すると学類入学試験のページに行き着くことがあります。編入学向けの資料と混同しないよう、ページ内の「編入学・学士入学試験」という見出しの節を確認してください。

本節で扱った過去問の公開状況は、福島大学が公開している令和8年度時点の過去問題ページの情報に基づいています。公開状況は年度によって変わるため、必ず最新の公式サイトでご自身で確認してください。

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単位認定と修業年限

合格後にも確認すべき点があります。福島大学の編入学・学士入学者の修業年限は2年です。ただし、入学前に取得した単位の認定状況によっては、必ずしも2年間で卒業できない場合があり、在学期間は最大4年までとされています。分野をまたいで編入する場合、専門科目が認定されにくくなる可能性がある点は、法政大学など他大学の編入学要項と共通する注意点です。志望する学類が決まったら、入学後の単位認定について入試課や学類窓口に事前に確認しておくと安心です。

共生システム理工学類の高専対象推薦入試で入学した学生には、大学院共生システム理工学研究科博士前期課程に進学する場合の入学料免除という優遇があります。高専から大学院までの一貫したキャリアを見据えている場合、この制度は考慮に値します。編入学生は既卒の大学生・短大生・高専生として2年次または3年次に合流するため、入学時点で在学中の学生よりも学年が上のクラスに入ることになります。授業の進度や単位の取り方が既存の在学生を前提に組まれている場合があるため、入学手続の案内や新入生ガイダンスで、編入生向けの案内が別途あるかどうかも確認しておくと、入学後の負担を減らせます。

学類別に、何から手をつけるべきか

人間発達文化学類・行政政策学類を志望する場合

外国語(英語)・小論文・面接の3科目で評価される王道の編入学試験です。出願期間が人間発達文化学類は8月中旬、行政政策学類は9月上旬とやや早いため、小論文と面接の対策は夏前から始めておく必要があります。系・コースごとの出題傾向や志望理由書の書き方まで含めた詳細な対策は、福島大学人文社会学群の編入試験を徹底解説を参照してください。

経済経営学類を志望する場合(一般編入学)

面接がなく、外国語と専門科目(マクロ・ミクロ経済学/政治経済学/経営学/簿記から1科目選択)の学力検査だけで判定される点が最大の特徴です。人物評価の要素が少ないぶん、選んだ専門科目の得点力がそのまま結果に直結します。4科目のうちどれを選ぶかは、自分の得意分野と大学までの学習履歴から早めに決めてください。簿記を選択する場合は試験当日に計算機能のみの電卓の持参が認められているため、日商簿記などですでに一定の学習歴がある方には有利な選択肢になり得ます。逆にマクロ・ミクロ経済学や政治経済学は暗記より思考力・論述力が問われる傾向があるため、経済学の基礎理論を体系的に理解する時間が必要です。外国語科目は英語のほか外国人留学生に限り日本語も選択できます。

経済経営学類・共生システム理工学類を高専対象推薦入試で志望する場合

この制度で最も重要なのは、対策より前に校内選考を通過することです。学校長の責任推薦が前提であり、経済経営学類は「全科目評定値平均4.0以上」という具体的な基準が公表されています。共生システム理工学類は基準こそ非公開ですが「在学中の成績が上位に属する者」とされているため、日々の授業の成績が出願資格そのものに直結します。

出願書類には、学校長が作成する推薦書・調査書に加えて、本人が作成する志願理由書が必須です。共生システム理工学類の様式は「高等専門学校で学んできたこと、本学で学びたいことを中心に作成してください」と指定されており、単なる志望動機ではなく、これまでの学習内容と入学後の学びをどうつなげるかを具体的に書く必要があります。校内選考を通過した後は、共生システム理工学類は志望コースに関する基礎学力を口頭で説明する練習、経済経営学類は面接で経済学・経営学への関心を具体的に語れるようにする準備が中心になり、いずれも志願理由書に書いた内容と口頭での受け答えに一貫性を持たせることが重要です。共生システム理工学類は出願・試験時期が6月と極端に早い点も忘れないでください。

経済経営学類の一般編入学と高専対象推薦入試、どちらを選ぶか

高専出身で経済経営学類を志望する場合、この2つの制度は出願資格の面ではどちらも満たせますが、試験日が同一のため併願はできず、どちらか一方を選ぶ必要があります。判断材料の一つは実績です。過去5年間の高専対象推薦入試は、令和5年度3人受験3人合格、令和6年度2人受験1人合格、令和7年度1人受験0人合格、令和8年度は志願者0人と、年による振れ幅が大きく安定していません。一方、一般編入学の経済経営学類は毎年20〜40人程度が受験し、実質倍率はおおむね1.7〜3.6倍で推移しています。学校長の推薦を得られる見込みが高く、口頭でのコミュニケーションに自信がある場合は高専対象推薦入試、筆記試験(外国語・専門科目)の得点力で勝負したい場合は一般編入学、という選び方が現実的です。両方の出願資格を満たすからといって、どちらが「入りやすいか」を単純に比較できるデータではない点に注意してください。

食農学類(農学系)を志望していた場合

現行制度では福島大学食農学類への編入学はできないため、選択肢を広げる必要があります。東北地方で農学部の編入学を実施している国立大学としては、山形大学農学部の編入試験を徹底解説岩手大学農学部の編入試験を徹底解説があります。分野を問わず農学系全体の編入事情を知りたい場合は農学部の大学編入を徹底解説も参考にしてください。福島大学にこだわらず、農学系の学びが可能な近隣の国立大学まで視野を広げて志望校を組み直すことをおすすめします。

なお、食農学類そのものへの編入はできなくても、福島大学に農学系の大学院(食農科学研究科)は設置されています。すでに他大学の農学系学部に在学中、あるいはこれから他大学の農学部に編入して卒業する予定がある場合、卒業後に福島大学大学院への進学という形で福島大学とつながる道は別途あります。学部段階での編入だけにこだわらず、学部と大学院を分けて志望校を検討するのも一つの考え方です。ただし大学院の入試制度は学部の編入学とは出願資格・選抜方法が別になるため、志望する場合は大学院専用の募集要項を必ず確認してください。

併願をどう組むか

福島大学の編入学は制度によって試験日が分散しているため(6月・9月・10月)、他大学との併願を組む余地は比較的大きいといえます。ただし経済経営学類の一般編入学と高専対象推薦入試は同日実施のため、この2つを同時に受けることはできません。

地理的に近い理工系の併願先としては、同じ福島県内の会津大学コンピュータ理工学部の編入試験を徹底解説や、隣接する岩手県の岩手県立大学ソフトウェア情報学部の編入試験を徹底解説が候補になります。共生システム理工学類の高専対象推薦入試は6月に選考が終わるため、これらの大学の秋の入試日程と重複しにくいという利点もあります。ただし共生システム理工学類は高専出身者だけが対象である一方、会津大学・岩手県立大学の編入学が高専以外の校種にも門戸を開いているかどうかは大学ごとに条件が異なるため、併願先の記事で出願資格を個別に確認してください。

人文社会学群の3学類を志望する場合、併願先を選ぶコツは出題範囲が重なる大学を組み合わせることです。複数大学の過去問を科目別に並べて傾向が重なる部分を探すと、1つの対策が複数校に効くようになります。福島大学の試験日(人間発達文化学類9月9日、行政政策学類・経済経営学類10月7日)と重ならない大学を軸に、東北地方の他の国立大学(山形大学農学部岩手大学農学部など)も含めて出願スケジュールを俯瞰することをおすすめします。併願校の絞り込み方そのものについては大学編入の併願は何校まで?|併願校の決め方3つの視点と日程の組み方も参考にしてください。

よくある質問

福島大学の編入学試験の倍率はどれくらいですか。

制度によって大きく異なります。人文社会学群3学類の一般編入学は、令和8年度実績で受験者82人に対して合格者39人、実質倍率2.10倍でした。一方、共生システム理工学類・経済経営学類の高専対象推薦入試は母数が1〜6人程度と小さく、令和7年度は受験者全員が不合格になった一方、令和8年度は受験者全員が合格するなど、年度による振れ幅が非常に大きくなっています。

福島大学のすべての学類で編入学を受けられますか。

受けられません。編入学試験が実施されているのは人文社会学群の3学類(人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類)と、理工学群共生システム理工学類・経済経営学類の高専対象推薦入試のみです。農学群食農学類には編入学制度自体がありません。

食農学類に編入する方法はありますか。

公表されている募集要項を確認するかぎり、食農学類には編入学・学士入学の制度がありません。一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のいずれかで入学する以外の道はなく、大学在学者・卒業者を対象にした編入枠は用意されていません。農学系への編入を志望する場合は、山形大学農学部や岩手大学農学部など他大学を検討する必要があります。

共生システム理工学類に高専以外から編入できますか。

できません。共生システム理工学類の編入学制度は「編入学(高等専門学校対象推薦入試)」のみで、対象は高等専門学校の卒業見込み者に限られます。4年制大学や短期大学に在籍・卒業した方が理工学群に編入する一般的な窓口は、公表されている募集要項には存在しません。

高専対象推薦入試は誰でも出願できますか。

いいえ。学校長が責任を持って推薦できる者という推薦要件が付いており、経済経営学類は全科目評定値平均4.0以上、共生システム理工学類は在学中の成績が上位に属することが条件です。校内での選考を通過することが出願の前提になります。

令和9年度(2027年度)からの学部再編で、編入学の学類名も変わりますか。

現時点では変わりません。福島大学は令和9年度から3学群5学類を4学部に再編する予告を公表していますが、この予告資料に編入学の記載はなく、令和9年度の編入学募集要項も従来の学類名(人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類・共生システム理工学類)のまま公表されています。今後の要項改定で扱いが変わる可能性があるため、出願前に必ず最新情報を確認してください。

共生システム理工学類の高専対象推薦入試はいつ出願すればよいですか。

他の制度より大幅に早く、令和9年度(2027年度)入学分は出願期間が令和8年6月1日〜6月4日、試験(口述試験)が6月17日、合格発表が7月9日でした。9〜10月に選考が行われる他の制度と混同しないよう、志望する場合は早めに募集要項の公表を確認してください。

経済経営学類は一般編入学と高専対象推薦入試のどちらで受けるべきですか。

高専出身者であれば両方の出願資格がありますが、試験日が同一のため併願はできません。一般編入学は外国語・専門科目の学力検査(面接なし)、高専対象推薦入試は書類審査・面接(筆記なし・学校長推薦が前提)と評価方法がまったく異なるため、自分の得意分野と校内での推薦を得られる見込みから判断する必要があります。

過去問はどこで手に入りますか。

人文社会学群3学類(人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類)の一般編入学については、大学公式サイトの過去問題ページで直近3年分がPDF公開されています。一方、共生システム理工学類・経済経営学類の高専対象推薦入試は面接・口述試験・書類審査のみのため、大学は「過去問題は掲載しません」と明記しており、そもそも過去問が存在しません。

学士入学とは何ですか。編入学と何が違いますか。

学士入学は、すでに学士の学位を持っている方(または令和9年3月までに取得見込みの方)を対象にした制度です。人文社会学群3学類では編入学と同じ募集要項・同じ試験区分でまとめて募集されており、募集人員・試験科目・日程はすべて共通です。大学在学中に単位を積み上げて出願する編入学とは出願資格の性質が異なりますが、試験そのものは同じものを受けます。

面接や口述試験では何が問われますか。

制度によって異なります。人間発達文化学類・行政政策学類の一般編入学では志願理由書をもとに志望の意志や学習意欲が評価され、行政政策学類は面接がA・B・C評価で行われC評価は学力検査の得点にかかわらず不合格になります。共生システム理工学類の高専対象推薦入試の口述試験は、志望するコースで学ぶために必要な基礎学力を問うとされています。経済経営学類の高専対象推薦入試の面接は、教育方針との適性をみるとされ、書類審査(推薦書・調査書)とあわせて200点満点で評価されます。

まとめ

福島大学の編入学について、公式要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、編入学が実施されているのは5学類のうち3学類(人間発達文化学類・行政政策学類・経済経営学類)と、理工学群共生システム理工学類・経済経営学類の高専対象推薦入試のみです。農学群食農学類には編入学制度そのものがなく、「福島大学 編入」を大学全体で一括りにして考えることはできません。

次に、制度によって選考時期が大きく異なります。共生システム理工学類の高専対象推薦入試は6月に選考が終わる一方、人文社会学群の一般編入学は9〜10月に実施されます。志望する学類によって、対策を始めるべき時期がまったく違うことを踏まえてスケジュールを組んでください。

そして倍率については、人文社会学群3学類の一般編入学が2.0〜2.6倍で比較的安定して推移しているのに対し、高専対象推薦入試は母数の小ささから年度による振れ幅が極端に大きく、「推薦だから通りやすい」と単純化できるデータではありませんでした。

最後に、令和9年度から予告されている学士課程再編は、現時点で編入学の枠組みには及んでいません。人文社会学群は教育学部(仮称)・政経学部(仮称)に、理工学群・農学群もそれぞれ理工学部(仮称)・食農学部(仮称)に再編される計画ですが、編入学募集要項は従来の学類名のまま公表されています。志望する学類・学部の名称が今後変わる可能性を念頭に置きつつ、出願直前だけでなく学年が上がるたびに大学公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

結局のところ、「福島大学 編入」を検索して調べるべき情報は、志望する学類によって別物です。人文社会学群の3学類を志望するなら試験科目・過去問の対策が中心になり、理工学群・経済経営学類を高専出身者として志望するなら校内選考と志願理由書・口述試験の準備が中心になり、食農学類を志望していたなら志望校そのものを見直す必要があります。まずは自分がどの窓口に該当するのかを本記事の冒頭で確認し、該当する制度の章を重点的に読み進めてください。

本記事の数値は福島大学が公表する令和9年度(2027年度)入学試験要項および令和5〜9年度の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・学類構成は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず福島大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。とくに令和9年度は学士課程再編の初年度にあたり、例年以上に制度変更が起こりやすい年であることも踏まえて情報収集を進めてください。

福島大学に編入した合格者の声

当サイトでは、福島大学への編入を含む合格体験をインタビュー記事にしています。試験科目や日程だけではわからない、対策の進め方や併願校選びの実際はこちらを参照してください。

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