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岩手県立大学ソフトウェア情報学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

岩手県立大学ソフトウェア情報学部の編入学試験は、高等専門学校や短期大学、四年制大学などに在籍する学生が、同学部ソフトウェア情報学科の3年次に転入学するための選抜制度です。選抜区分は「一般」と「推薦」の2種類があり、一般は学力検査(専門科目・英語)と面接、推薦は面接(口頭試問を含む)によって合否が判定されます。本記事は岩手県立大学が公表している最新の編入学学生募集要項(令和9年度、2027年4月入学対象)と出願状況・選抜結果、過去3年分の公開過去問をもとに、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率、科目別の対策、面接・志望理由書のポイント、併願戦略までを整理しています。募集人員や試験内容は年度によって変更される場合があるため、出願前には必ず岩手県立大学の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
岩手県立大学ソフトウェア情報学部の編入学試験の概要
岩手県立大学は岩手県滝沢市に本部を置く公立大学で、ソフトウェア情報学部は看護学部・社会福祉学部・総合政策学部と並ぶ4学部の一つです。学部の中に学科はソフトウェア情報学科のみで、コンピュータサイエンスと数理科学を軸にした教育を行っています。教育理念として、数理情報技術を探求し地域社会に貢献できる人材の育成を掲げており、県内の公立大学としては珍しく、数学と情報の教員免許状を同時に取得できる点も特色です。
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カリキュラムは1年次に情報科学の基礎を幅広く学んだうえで、2年次からデータ・数理科学、コンピュータ工学、人工知能、社会システムデザインという4つのコースのいずれかに所属し、3年次から研究室に配属される仕組みです。編入学生も同じカリキュラムに合流するため、出身校でどの分野を学んできたかを、入学後にどのコースや研究室で学びたいかにつなげて説明できるかどうかが、志望理由書や面接の説得力に直結します。
編入学定員は3年次編入で10名(一般4名、推薦県内枠4名、推薦全国枠2名)と、学年定員全体からみればごく小規模です。編入学後の修業年限は2年、在学できる年限は4年と定められており、出身校で修得した単位のうち本学部の開講科目に相当するものは、卒業要件単位数の1/2を上限として既修得単位に認定されます。1年次からの入学者と同じ期間で専門科目を消化していく必要があるため、出身校での学習内容と本学部の科目対応をあらかじめ確認しておくことが重要です。
入学後はノートパソコンの携行が前提になっている点も見逃せません。全学部を対象とした「文理融合データサイエンス教育プログラム」が令和4年度から始まっており、履修手続きや成績確認、レポート作成などを自分のノートPCで行うことが原則とされています。編入学が決まった時点で、対応可能なノートPCとインターネット環境の準備を検討しておくと安心です。所在地は岩手県滝沢市巣子152-52で、盛岡駅からIGRいわて銀河鉄道で滝沢駅まで約15分、駅から徒歩約15分というアクセスになっています。バスを利用する場合は、盛岡駅東口2番乗場から「岩手県立大学」行きに乗車して約40分です。
アドミッション・ポリシー(求める学生像)としては、次の4点が示されています。人間や社会に対して強い関心や興味があること、将来社会で役に立ちたいという夢や希望を持っていること、よく観察し筋道を立てて考え自分の考えを人に伝えられること、そして高校教育課程で定められた基礎学力を身に付け、得意科目や特技を持っていることです。編入学生は高校教育課程を経ていない場合もありますが、出身校での学習を通じて同等の基礎学力や表現力を培ってきたことを、志望理由書や面接で言語化できるかが評価につながります。
卒業後の進路としては、大学院(ソフトウェア情報学研究科)への進学も選択肢に含まれます。学部と大学院を接続した6年一貫教育を掲げており、3年次編入という遠回りに見える経路からでも、大学院までの研究を見据えたキャリア設計が可能です。就職を目指す場合は、キャリアセンターによる支援体制も学部共通で利用できます。志望理由書では、卒業後にどのような進路を想定しているかまで触れておくと、入学後の学修計画に一貫性が生まれます。
4つのコースは、「実学・実践」を掲げるカリキュラム方針のもとで、現代社会が抱える課題にそれぞれ異なる角度からアプローチする位置づけです。データや数理モデルを扱うデータ・数理科学コース、ハードウェアやシステム基盤を扱うコンピュータ工学コース、機械学習・AIを扱う人工知能コース、情報技術を社会実装の視点で扱う社会システムデザインコースという構成で、ICTを活用した問題解決力を備えた人材育成が共通の目標として掲げられています。志望理由書や面接でコース名を挙げるだけでなく、自分の既習分野がどのコースの学びと重なるのかを説明できると、書類の説得力が高まります。
大学ポートレートで公表されている教育課程の情報によると、専門教育科目は専門基礎科目・専門共通科目・関連科目・展開科目・キャリア学習科目・研究科目という段階的な構成で設計されており、初年次教育にあたる専門基礎科目から、少人数ゼミ形式の研究科目まで、学年が上がるごとに専門性と自主性を高めていく作りになっています。編入学生は2年次配当の専門共通科目・関連科目を短期間で消化しながら3年次の展開科目・研究科目に合流する形になるため、出身校でどの階層に相当する科目を履修済みかを、成績証明書やシラバスをもとに整理しておくと、入学後の履修計画や既修得単位の認定見込みを立てやすくなります。
入学後の生活面では、学生寮は女子学生を対象とした盛岡短期大学部の「ひめかみ寮」があり、定員に空きがある場合に2年間入寮できます。アパート等の物件は大学生協が紹介・斡旋しており、遠方から編入学する場合は、合格発表後から入学手続きまでの期間に住居探しも並行して進める必要があります。
募集人員・出願資格
募集人員
岩手県立大学ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学科の編入学(3年次)は、直近の公式募集要項によると一般・推薦(県内枠)・推薦(全国枠)の3区分で実施されています。募集人員は次のとおりです。
| 選抜区分 | 募集人員 | 編入年次 |
|---|---|---|
| 一般 | 4名 | 3年次 |
| 推薦(県内枠) | 4名 | 3年次 |
| 推薦(全国枠) | 2名 | 3年次 |
学科としての編入学定員は合計10名です。学科が1つしかないため複数学科の募集人員を比較する必要がない一方で、コンピュータサイエンス系の情報系学科出身者が全国から集まりやすく、募集人員に対して出願者の専門性が近いという傾向があります。
一般と推薦のどちらで出願するかは、出願資格を満たすかどうかで先に絞り込まれるのが実際の流れです。推薦は岩手県内外の高専・短大・専修学校専門課程の在学者で、学長や校長の推薦を得られ、指定学科・指定科目の条件を満たす者に限られます。一方で一般は、大学在学者や専修学校専門課程・高校専攻科の修了(見込)者も含む幅広い出願資格が設定されており、推薦の条件に当てはまらない場合や、学力検査で得点を狙いたい場合の受け皿になります。推薦は「合格した場合に必ず編入学することを確約できる者」が前提となる出願方法のため、一般との併願を考えている場合は、出願前に教育支援室入試グループへ確認しておくと安心です。
出願資格「一般」
選抜区分「一般」の出願資格は、次の6つのいずれかに該当する者と定められています。
- 他の大学を卒業した者、または卒業見込みの者
- 他大学に2年以上在学し(休学期間を除く)、62単位以上を修得した者、または修得見込みの者
- 短期大学を卒業した者、または卒業見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者
- 専修学校専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を修了した者、または修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る)
- 高等学校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校の専攻科(修業年限2年以上など文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者、または修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る)
高専生・短大生だけでなく大学在学者も出願できる点が特徴で、(2)の大学在学者は62単位以上という具体的な単位数の条件が示されています。取得単位数がボーダーに近い場合は、出願年度の3月までの修得見込みで足りるかどうかを含めて、早めに出身校の教務窓口で確認しておくと安全です。
(5)(6)は専修学校専門課程や高等学校等専攻科からの出願にあたる区分で、いずれも学校教育法第90条第1項に規定する者(高校卒業者と同等以上の学力があると認められる者など)に限定されています。専修学校専門課程は修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上という条件が付くため、自分の在籍する課程がこの基準を満たしているかどうかは、募集要項の記載だけで判断せず、出身校の事務窓口や本学の教育支援室入試グループに直接確認しておくと安全です。
高専生の場合は、本科5年間を修了(見込み)して出願資格(4)に該当するケースが一般的な想定です。5年制の途中である4年生の時点では卒業見込みに該当しないため、出願できる時期は本科5年次(卒業年度)に限られる点を、学年の早い段階から確認しておく必要があります。専攻科に進学せず学部編入を選ぶ場合は、専攻科進学と編入学試験のどちらを軸に準備を進めるか、出身校の担任やキャリア担当者と早めに相談しておくと計画が立てやすくなります。
出願資格「推薦」
推薦は学長または校長が責任を持って推薦できる者を対象とし、県内枠と全国枠で出願要件が異なります。
- 県内枠(1) 岩手県内の高専の指定学科を卒業見込みの者
- 県内枠(2) 岩手県内の短大・高専で指定科目を20単位以上修得見込みの者
- 県内枠(3) 岩手県内の専修学校専門課程で指定科目を16単位以上修得見込みのうえ、専門分野は基本情報技術者試験同等以上、英語は実用英語技能検定2級同等以上またはTOEIC550点同等以上を満たす者(事前の出願資格審査が必要)
- 全国枠(1) 高専の指定学科を卒業見込みの者
- 全国枠(2) 短大・高専で指定科目を20単位以上修得見込みの者
ここでいう「指定する学科」とは、学科・コース・系などの名称に「情報」を含む学科(情報工学科など)を指し、「指定する科目」とは、ソフトウェア情報学部で2年次までに開講される専門共通科目に相当する科目です。参考として、離散数学、統計学、線形代数、解析学、コンピュータアーキテクチャ、オペレーティングシステム論、情報ネットワーク論、ソフトウェア設計学、アルゴリズム論、ファイルとデータベース、ハードウェア基礎、ソフトウェア演習(C言語・Java)、ディジタル回路などが挙げられています。出身校のシラバスと照らし合わせて該当科目の単位数を数えておくと、出願資格の判定がスムーズです。
推薦人数には上限があり、岩手県内の短期大学・高専からは県内枠・全国枠それぞれ2名以内、岩手県内の専修学校専門課程からは県内枠に2名以内、県外の短期大学・高専からは全国枠に2名以内という枠組みになっています。県内枠と全国枠の併願はできない点にも注意してください。
推薦(県内枠)の出願資格(3)に該当する専修学校専門課程の出願者は、出願そのものより前に事前の出願資格審査を受ける必要があります。提出書類は出願資格審査申請書、学業成績証明書、単位修得見込証明書、専修学校の専門課程であることの証明書、履修(予定)科目申告書、専門分野・英語それぞれの資格を証明する書類、結果通知用封筒の7点で、書留速達での郵送が求められます。審査結果は郵送で通知され、出願資格ありと判定された場合は、その通知書(原本)を本出願の際にあわせて提出する流れです。審査から出願までの日程が短いため、専修学校在籍者は例年より早い段階から準備を始める必要があります。
障がいがあるなど受験上・就学上の特別な配慮を希望する場合は、事前相談の制度が設けられています。補聴器や車椅子といった日常的な補助具を持参する場合も含めて、期限までに教育支援室入試グループへ相談しておく必要があり、事前相談を経ていないと当日の配慮が難しくなることがある点は覚えておいてください。
試験科目と配点
配点と選抜方法
一般選抜は、学力検査(専門科目・英語)、面接、出願書類(学業成績証明書・志願者記録等)によって総合的に判定されます。推薦選抜は学力検査を課さず、面接(口頭試問を含む)と出願書類(推薦書・学業成績証明書・志願者記録等)で判定される点が一般との大きな違いです。
| 選抜区分 | 学力検査(専門科目・英語) | 総合判定資料(書類・面接) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 一般 | 200点 | 200点 | 400点 |
| 推薦 | 実施なし | 200点 | 200点 |
一般選抜は学力検査と総合判定資料が同じ200点ずつという配分で、面接や書類の比重が学力試験と同等に扱われています。合否判定基準としては、専門科目・英語の得点、または総合判定資料の評価のいずれかが合格基準点未満になった場合は不合格になると明記されており、学力試験の点数だけで押し切れる設計にはなっていません。
専門科目免除・英語免除の条件
専門科目は、離散数学、線形代数、プログラミング(アルゴリズム及びC言語)の3題の中から1題を選択して解答する形式です。得意分野を1つに絞り込んで対策できる一方、選んだ1題の中に複数の小問が含まれるため、範囲を狭くしても得点力を高める必要があります。実用数学技能検定準1級以上、または基本情報技術者試験同等以上に合格している場合は専門科目が免除されます。
英語は、英和辞典1冊(電子辞書等の電子的なものを除く)の持ち込みが認められている一方、実用英語技能検定2級同等以上、またはTOEIC550点同等以上を取得している場合は英語が免除されます。専門科目・英語の両方が免除された受験者は、学力検査を受けずに面接のみで選考されます。高専生や情報系学科の在学者であれば、基本情報技術者試験の合格を編入対策と資格取得の両面から狙う戦略も検討に値します。
免除を狙うべきかどうかは、出願までに残された時間と、資格試験本体の難易度を天秤にかけて判断する必要があります。基本情報技術者試験や実用数学技能検定準1級は、編入学試験の専門科目そのものより出題範囲が広く、対策に一定の時間がかかる資格です。出願まで半年以上ある場合は資格取得を並行させる価値がありますが、直前期であれば無理に資格取得を狙わず、専門科目1系統に絞った過去問演習を優先するほうが現実的な場合もあります。英語についても同様で、TOEIC550点や英検2級はすでに近いスコア・級を持っている場合は取得を急ぐ価値がありますが、そうでなければ英語の学力検査そのものへの対策に切り替えたほうが効率的なケースが多いといえます。
出願書類と準備の進め方
出願はインターネット出願サイトでの登録・検定料支払いが起点になりますが、それだけでは手続きが完了しません。登録後にダウンロード・印刷した書類と、出身校に発行してもらう証明書類を角形2号封筒にまとめて書留速達で郵送する必要があります。主な出願書類は次のとおりです。
| 書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| 志願票・写真票 | インターネット出願サイトで登録後にカラー印刷。科目免除希望者は該当資格の証明書類も添付 |
| 履歴書(A票) | 必要事項を記入 |
| 卒業(見込)証明書・学業成績証明書 | 出身学校長が作成し厳封したものを提出(在学中の者は単位修得見込証明書も必要) |
| 授業概要(シラバス)の写し | 単位修得(見込)科目の内容がわかるものを提出 |
| 志望理由書(C票) | 全員提出。取得済み資格があれば証明書類を添付 |
| 推薦書(D票) | 推薦選抜の志願者のみ。出身学校長が作成し厳封 |
出身学校が発行する証明書は厳封の指定がある書類が多く、発行から手元に届くまでに数日から数週間かかることもあります。出願受付期間が5月下旬に集中する年度が多いことを踏まえると、出願資格の確認と並行して、成績証明書や推薦書の発行依頼をゴールデンウィーク前後には出しておくと、期限に追われずに済みます。
インターネット出願そのものにも事前準備が必要です。パソコンやスマートフォンの推奨環境を満たす端末、印刷可能なカラープリンター、事前に用意したメールアドレス(【@e-apply.jp】【@ml.iwate-pu.ac.jp】からの受信設定)、出願前3か月以内に撮影した本人確認用の写真データが求められます。支払い前に入力誤りに気付いた場合は最初から登録をやり直す必要がある一方、支払い後の誤りは教育支援室入試グループへの連絡で修正できる仕組みになっています。試験本番より前の事務手続きでつまずかないよう、出願開始直後ではなく余裕を持った時期に一度サイトの流れを確認しておくとよいでしょう。
出願上の注意点として、書類の記入は黒色のボールペンで行うこと、出願後の書類内容は原則として変更できないことが明記されています。氏名・住所・電話番号に変更があった場合のみ教育支援室入試グループへの連絡で対応可能ですが、それ以外の記載内容は出願前に見直しを済ませておく必要があります。受理された出願書類は返還されず、書類に虚偽の記載があった場合は入学後であっても入学許可が取り消される点もあわせて押さえておいてください。
日程・スケジュール
編入学試験の日程は年度によって変わるため、ここでは岩手県立大学が公表した直近の実施サイクルである令和9年度編入学(2027年4月入学対象)の内容を例として紹介します。出願を検討する年度の最新募集要項で、必ず日付を再確認してください。
| 項目 | 令和9年度編入学の実施内容 |
|---|---|
| 出願資格審査申請(推薦・県内枠(3)該当者のみ) | 令和8年4月21日(火)〜5月11日(月)必着 |
| インターネット出願登録・検定料支払 | 令和8年5月11日(月)〜5月27日(水)午後4時まで |
| 出願書類の受付 | 令和8年5月25日(月)〜5月27日(水)午後4時必着 |
| 試験日 | 令和8年6月13日(土) |
| 合格発表 | 令和8年6月22日(月)午後1時 |
| 入学手続期間 | 令和8年9月24日(木)〜10月1日(木)午後4時必着 |
出願はインターネット出願サイトからの登録と検定料の支払いに加え、印刷した書類を書留速達で郵送する必要があります。出願受付期間は5月25日の消印があり書留速達郵便であれば、期限を過ぎた到着でも受理されるという救済規定がありますが、原則は必着なので余裕を持って準備することが前提です。
試験当日は、一般選抜が学力検査(専門科目・英語)10時00分〜11時30分、面接12時30分〜という時間割で、1科目受験免除者は10時45分から、専門科目・英語の両方が免除された者は面接のみで正午までに受付を済ませます。推薦選抜は面接(口頭試問を含む)が10時00分から行われます。合格発表は大学公式サイトでの受験番号掲示と合格通知書の郵送のみで、電話・郵便・電子メールでの問い合わせには応じない運用です。
費用面では、入学検定料が17,000円、入学料は岩手県内住民225,600円・その他の住民338,400円、年間授業料は535,800円(令和8年4月現在)となっています。このほか後援会費25,000円(2年分)や学生教育研究災害傷害保険料等2,080円(保険期間2年)も入学手続時に必要になるため、検定料だけでなく初年度納付金全体を早めに把握しておくと資金計画が立てやすくなります。
試験当日に使用が許可されるのは、鉛筆(シャープペンシル可)、消しゴム、鉛筆削り、時計に限られます。辞書・電卓機能を持つ時計やウェアラブル端末は持ち込み不可とされており、英語の学力検査で使える辞書は紙の英和辞典1冊のみです。携帯電話やスマートフォンは電源を切ってかばんにしまうことが求められ、試験室内での使用や着信音は不正行為とみなされる場合があります。受験者の受付は午前8時30分に始まり、2科目受験者・推薦選抜受験者は午前9時30分までに、1科目受験免除者は午前10時15分までに入室・着席する必要があります。
合格者に欠員が生じた場合には、追加合格の制度も設けられています。追加合格候補者への連絡・確認は合格発表からおよそ3か月後の10月上旬に電話で行われ、この期間に本人と連絡が取れないと入学の意思がないものとして扱われることがあります。また、推薦選抜の合格者は原則として入学辞退が認められておらず、特別な事情がある場合のみ入学手続期間内に申し出る必要があるため、推薦での出願は合格した場合に必ず入学する前提で検討することが求められます。
遠方から受験する場合に見落としやすいのが、試験日前日は大学の建物内に入れないという規定です。敷地内への立ち入りは可能ですが、下見をする場合は建物の外観確認までにとどまります。加えて、試験当日は昼食の販売がないため、面接まで学内に滞在する一般選抜の受験者は、あらかじめ昼食を準備しておく必要があります。盛岡駅からのアクセスに1時間前後かかることも踏まえ、公共交通機関の始発・乗り継ぎ時刻を前もって確認し、受付開始の午前8時30分に余裕を持って到着できる行程を組んでおくと安心です。
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倍率・難易度
倍率は大学が公表した令和9年度編入学試験(2027年4月入学対象)の出願状況・選抜結果から確認できます。実施済みの直近1年分の数値ですが、選抜区分ごとの傾向を読み取る材料として整理します。
| 選抜区分 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般 | 4名 | 12名 | 3.0倍 | 11名 | 6名 | 1.8倍 |
| 推薦(県内枠) | 4名 | 2名 | 0.5倍 | 2名 | 2名 | 1.0倍 |
| 推薦(全国枠) | 2名 | 2名 | 1.0倍 | 2名 | 2名 | 1.0倍 |
一般は志願者12名に対して合格者6名、実質倍率は1.8倍で、3区分の中では最も競争率が高くなっています。一方で推薦(県内枠)は募集4名に対し志願者が2名にとどまり、志願倍率は0.5倍と定員に届いていません。志願した2名は2名とも合格しており、条件を満たして出願できれば合格の可能性が高い区分だったことがうかがえます。
表中の「志願倍率」は募集人員に対する志願者数の比率、「実質倍率」は実際に受験した人数に対する合格者数の比率です。志願はしたものの受験しなかった者がいると、志願倍率より実質倍率のほうが低くなることがあり、一般選抜でも志願12名に対して受験は11名と1名の差が出ています。出願を検討する段階では志願倍率、直前期の実感をつかむ段階では実質倍率というように、2つの指標を使い分けて参考にすると実態に近い難易度感を持てます。志願していながら受験しなかった1名がどのような事情だったかは公表されていませんが、併願先の合格発表時期と重なって受験を見送るケースは、編入学試験全般でしばしば起こり得る事情です。
合格者数の内訳を合計すると、一般6名、推薦県内枠2名、推薦全国枠2名の合計10名で、編入学定員10名とちょうど一致します。欠員が出れば追加合格が行われる制度もあるため、この年度は定員どおりに選抜が完結した年だったといえます。出願者数や合格者数は年度ごとに変動するため、1年分のデータだけで入りやすさを単純に判断せず、募集要項に記載される出願資格を満たせるかどうかをまず優先して確認することが大切です。推薦(県内枠)の定員割れは、対象となる岩手県内の高専・短大・専修学校専門課程の在籍者数そのものが限られていることも背景にあると考えられ、必ずしも出題や選考が易しいことを意味するわけではありません。
難易度を考えるうえでは、倍率の数字だけでなく出題範囲の絞り込み方にも注目する必要があります。専門科目は離散数学・線形代数・プログラミングという3系統のうち1系統を選べるため対策範囲を狭められる一方、選んだ系統の中では記述式・証明問題が含まれ、部分点の取りやすさは単元によって差があります。学力検査と総合判定資料が同じ配点である点も踏まえると、面接や志望理由書の準備を後回しにしないことが、実質的な難易度を下げる近道になります。
なお、令和9年度の実績はあくまで1年分のデータであり、志願者数は年度ごとの受験生の動向や併願先の選び方によって上下します。推薦(県内枠)のように募集人員を志願者数が下回る年がある一方で、一般選抜のように毎年一定の競争が生じる区分もあるため、区分ごとの過去の出願状況・選抜結果を複数年分さかのぼって確認し、単年の数字に一喜一憂しないことが実務的な向き合い方になります。出願状況・選抜結果は大学公式サイトで年度ごとに公開されているため、出願前には最新の数値もあわせて確認してください。
科目別対策
専門科目対策(離散数学・線形代数・プログラミング)
専門科目は離散数学・線形代数・プログラミングの3系統から1系統を選択する形式です。過去3年分の公開過去問を見ると、離散数学は論理関数と真理値表、グラフ理論(2部グラフ・3部グラフの判定)、順列・組み合わせの計算が中心で、線形代数は行列の階数、固有値・固有ベクトル、逆行列、回転行列といった標準的な単元から出題されています。プログラミングは、変数の値を追うトレース問題や空欄補充、関数呼び出しのシミュレーションに加えて、条件を満たすC言語のプログラムを実際に書かせる出題が続いています。
どの系統を選ぶかは、出身校のカリキュラムで履修済みかどうかを基準に決めるのが現実的です。高専の情報系学科であればプログラミングや離散数学を履修している場合が多く、工業系の学科であれば線形代数を中心に据えている場合もあります。1系統に絞り込んだら、教科書レベルの典型問題を繰り返し解くだけでなく、証明問題や反例を挙げる問題にも慣れておくと、記述式ならではの失点を防ぎやすくなります。プログラミングを選ぶ場合は、紙の上で変数の変化を1行ずつ追うトレース練習と、配列や再帰、文字列操作を使った短いプログラムを自力で書く練習の両方が欠かせません。
単元別に見ると、離散数学は論理関数の合成・真理値表・グラフの分類のように、定義を正確に運用できるかを問う出題が多く、公式を覚えるだけでなく反例を自分で構成できるレベルまで理解を深めておくと安定します。線形代数は行列の階数・固有値・固有ベクトル・逆行列といった計算量の多い単元が続いており、計算ミスを減らすために検算の手順を決めておくことが得点の安定につながります。プログラミングは、変数を1行ずつ追うトレースと穴埋めが得点源になりやすいため、過去問のコードを実際に手で書き写しながら実行結果を予想する練習が効果的です。
記述式・証明問題では、結論だけでなく途中の論理展開を答案に残すことが部分点の確保につながります。「成り立たない」と判断した場合は反例を具体的な数値や図で示し、「成り立つ」と判断した場合はどの定義・性質を根拠に導いたのかを書き添える習慣をつけておくと、計算過程でつまずいた場合でも部分点を拾いやすくなります。過去問の解答例には途中式や根拠の書き方も示されているため、答えの数値だけでなく、答案としての書き方そのものを真似ることも有効な対策です。
過去問演習の進め方
専門科目・英語とも大学公式サイトで3年分の過去問と解答例が公開されているため、まず時間を計らずに1年分を解いて出題形式に慣れることから始めるのが取り組みやすい順序です。解答例と照らし合わせて自分の解答を採点したら、次は本番と同じ90分(専門科目・英語で10時00分〜11時30分)の制限時間内で解く演習に切り替え、選択した系統の小問をどの順番で解くかまで含めて時間配分を固めておきます。3年分を解き終えたら、間違えた単元だけを教科書に戻って復習し、再度同じ問題を解き直すサイクルを試験直前まで繰り返すと、限られた過去問の量でも実戦的な対策になります。
教材選びに迷う場合は、大学1・2年レベルの標準的な線形代数・離散数学の教科書と、出身校の授業で使っていたプログラミングの教材を軸に据えるのが現実的です。基本情報技術者試験の対策教材は、離散数学的な論理演算やアルゴリズムの考え方と重なる範囲が多いため、専門科目免除を狙って資格取得を目指す場合はもちろん、免除を狙わない場合でも並行して使うと、専門科目対策と資格対策の両方に時間を活かせます。
英語対策
英語は情報技術や社会時事を扱った英文1題を読み、内容説明・和訳・空所補充などに答える形式です。過去問の出典には、World Wide Webの技術的な仕組みを説明した論文や、スマートフォン依存を扱った雑誌記事、リモートワークへの企業対応を報じたニュース記事など、専門的すぎない実用英文が選ばれています。専門用語よりも、文章全体の論理展開を追う読解力と、要点を的確な日本語でまとめる力が問われる出題といえます。
英和辞典の持ち込みが認められているとはいえ、試験時間内にすべての単語を調べる余裕はありません。普段から情報・技術・社会分野の英文を読む練習を積み、知らない単語があっても文脈から意味を推測する習慣をつけておくことが対策の中心になります。実用英語技能検定2級同等以上またはTOEIC550点同等以上を満たせば英語そのものが免除されるため、英語に不安がある場合は、学力検査本番で得点を狙うよりも、出願までに検定・スコアを取得して免除ラインをクリアする方が効率的な対策になるケースもあります。専門科目の免除につながる基本情報技術者試験とあわせて、早い時期から資格取得のスケジュールを立てておくと選択肢が広がります。
面接・志望理由書・過去問分析
面接で問われること
一般選抜の面接は学力検査終了後の12時30分から、推薦選抜の面接(口頭試問を含む)は10時00分から実施されます。総合判定資料としての評価観点は志望動機、意欲、適性、基礎学力、表現力の5点で、書類評価では出身学校で修得した授業科目の内容についても評価されると明記されています。推薦選抜ではさらに、出身学校で修得した授業科目の内容等に関する口頭試問が行われる点が一般との違いです。
面接対策としては、志望理由を丸暗記するのではなく、出身校の授業でどの科目をどのレベルまで学んだか、その内容についてどのような質問をされても答えられるように整理しておくことが重要です。推薦は出身科目の口頭試問があるため、成績証明書に記載された科目名を見返しながら、内容を自分の言葉で説明できるかを事前にチェックしておくと安心です。想定質問を紙に書き出して声に出して答える練習を重ねると、本番での間の取り方や言葉の選び方が自然になり、緊張していても伝えたい内容を落とさずに話しやすくなります。
志望理由書の書き方
出願書類のうち志望理由書(C票)は、必要事項を記入したうえで、取得済みの資格があれば証明書類を添付して提出する書類です。現在の所属で学んだ内容と、編入後に学びたい分野を具体的につなげて書けているかどうかが評価の分かれ目になります。ソフトウェア情報学科には2年次からデータ・数理科学、コンピュータ工学、人工知能、社会システムデザインという4つのコースがあるため、どのコースのどのような研究領域に関心があるのかまで踏み込んで書くと、書類と面接の内容に一貫性が生まれます。
出身校での学習内容を並べるだけでなく、なぜ岩手県立大学ソフトウェア情報学部でなければならないのかという理由を、教員の研究分野やコース制のカリキュラムと結びつけて説明できると説得力が増します。取得済みの資格(基本情報技術者試験や英語検定など)がある場合は、単に取得した事実を書くのではなく、資格取得の過程で得た知識が編入後の学びにどうつながるかまで言語化しておくと、書類全体の完成度が高まります。
文章の組み立て方としては、(1)出身校での学習内容と成果、(2)編入学を志望する理由と岩手県立大学ソフトウェア情報学部を選んだ理由、(3)入学後に学びたいコース・研究領域と将来像、という3つのまとまりに分けて構成すると、書類評価と面接の受け答えを一致させやすくなります。特に(2)の「他大学ではなくこの学部を選んだ理由」は、面接で最も掘り下げられやすい部分です。県内唯一の数学・情報教員免許同時取得や、4つのコース制、6年一貫教育といった制度面の特色を、自分の学習履歴や将来像と結びつけて説明できるよう準備しておくと、抽象的な志望動機で終わらずに済みます。
出身校の種類によって書きやすい切り口も変わります。高専生であれば実験・実習で扱ったハードウェアやプログラミング課題を、短大生や専修学校専門課程の学生であれば情報処理関連の資格取得や演習科目を、大学在学者であれば専攻分野の講義やゼミでの学びを、それぞれ具体的なエピソードとして1つ以上盛り込むと、書類全体が抽象論に終始せずに済みます。教員志望者であれば、県内唯一の数学・情報教員免許同時取得という制度を、自分の将来像とどう結びつけるかも書きやすい切り口の一つです。
過去問3年分の分析
岩手県立大学は編入学(一般)試験の過去問を、著作権上非公開の部分を除いて令和6・7・8年度の3年分公式サイトで公開しています。推薦の過去問は非公開です。3年分の出題内容を整理すると、専門科目・英語のいずれも出題形式そのものは大きく変わっていないことがわかります。
| 実施年度 | 専門科目の出題内容(1系統選択) | 英語長文の出典・テーマ |
|---|---|---|
| 令和8年度 | 離散数学は論理関数と真理値表・結合律の証明/線形代数は行列の階数・固有値と固有ベクトル・逆行列/プログラミングはトレースと配列処理のC言語プログラム作成 | Tim Berners-Leeほか「The World-Wide Web」(1994年、Communications of the ACM誌) |
| 令和7年度 | 離散数学は順列・組み合わせの一般化/線形代数は回転行列・逆行列・証明問題/プログラミングはトレースと2次元配列の転置を行うC言語プログラム作成 | 「DIGITAL DETOX」(2015年、Mary Glasgow Magazines) |
| 令和6年度 | 離散数学はグラフ理論(2部グラフ・3部グラフの判定)/線形代数は行列演算と逆行列/プログラミングはトレースと文字列結合を行うC言語プログラム作成 | NHK WORLD-JAPAN「Japan’s firms adapt to remote working」(2020年) |
専門科目は大問1つの中にA・B・Cの3系統が用意され、そこから1系統を選ぶという構成が3年連続で共通しています。プログラミング(1-C)は、複数の小問で構成されるトレース・穴埋め形式の設問と、最後にまとまったC言語プログラムを書かせる設問がセットになっているという型が続いており、対策の優先順位を立てやすい単元です。英語は情報技術や社会問題を扱った実用英文が選ばれる傾向があり、専門的な予備知識よりも一般的な読解力が問われています。
さらに細かく見ると、プログラミング(1-C)の最初の設問は3年とも5か所前後の空欄を埋めるトレース形式で出題されており、変数の値や出力結果を順番に追う練習を積んでおけば、初見の問題でも得点源にしやすい設問だとわかります。線形代数(1-B)は行列の基本操作(階数・固有値・逆行列)を単発で問う年と、回転行列のように図形的な意味づけを絡めて問う年が混在しており、片方の解き方だけを覚えるのではなく、行列の性質を一通り説明できる状態にしておくことが安定した得点につながります。
出題傾向の予測
過去3年分の傾向を踏まえると、専門科目が離散数学・線形代数・プログラミングの3系統選択制、英語が実用英文1題の読解という出題形式は、次年度以降も大きくは変わらない可能性が考えられます。これはあくまで過去の公開情報から読み取れる傾向であり、出題範囲や配点、選抜区分の名称や募集人員は年度によって見直されることがあります。断定的な予測として鵜呑みにせず、出願を予定している年度の募集要項と過去問を、大学公式サイトで必ず最新のものに確認し直してください。
受験後には、希望者に対して個人成績の提供を請求できる制度もあります。一般は学力検査と総合判定資料の合計点、推薦は総合判定資料の合計点を、合格発表後の指定期間内に本人が窓口または郵送で請求すれば確認できます。不合格だった場合や、合格はしたが得点の内訳を振り返りたい場合に、次の対策や併願先の見直しに使える情報になります。
併願戦略・内部リンク
同系統の公立大学との併願
岩手県立大学ソフトウェア情報学部は東北・北海道エリアで情報系の学びに特化した数少ない公立大学の一つですが、同じくコンピュータサイエンスに特化した公立大学として、公立はこだて未来大学システム情報科学部や会津大学コンピュータ理工学部も編入学試験を実施しています。試験日程や出題科目、配点構成は大学ごとに異なるため、日程が重ならないかを確認したうえで、併願先の候補として検討する価値があります。それぞれの出願資格・試験科目・過去問対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
併願を検討する際は、出願書類の準備期間が重なることにも注意が必要です。岩手県立大学は出願資格審査(該当者のみ)から出願受付、試験日までがおおむね2か月弱で進むため、複数大学を併願する場合は、各大学の出願受付期間・試験日・必要書類を一覧化し、成績証明書や推薦書の発行依頼をどの時期にまとめて出すかを先に決めておくと、直前の書類不足を防げます。専門科目の出題範囲(離散数学・線形代数・プログラミング)は情報系大学の編入試験に共通しやすい単元でもあるため、1校分の対策が他大学の対策にも転用できるかという視点で併願先を選ぶのも一つの考え方です。
県外から受験する場合は、大学見学やオープンキャンパスへの参加も検討材料になります。研究室や設備を実際に見ておくと、志望理由書や面接で語れる内容が具体的になり、試験当日の交通経路の下見も兼ねられます。日程が合わない場合でも、学部公式サイトの教員紹介やシラバスから研究内容を調べておくだけで、書類・面接の説得力は変わってきます。
出願までの流れを整理すると、次のような順序で準備を進めることになります。
- 募集要項を確認し、一般・推薦のどちらの出願資格に該当するかを判定する
- 推薦(県内枠)の出願資格(3)に該当する場合は、出願資格審査を先に済ませる
- 専門科目・英語の免除資格(検定・資格試験)を取得できるかを検討し、必要であれば早期に受検する
- 出身校に成績証明書・推薦書・シラバスの写しなどの発行を依頼する
- 志望理由書を作成し、出身校での学習内容と入学後に学びたいコースを結びつけて書く
- 専門科目1系統を決めて過去問3年分を演習し、英語は情報・社会系の英文読解に慣れる
- インターネット出願サイトで登録・検定料支払いを行い、書類を書留速達で郵送する
大学編入という制度そのものの仕組みや難易度、費用、スケジュールを一から確認したい場合は、次の完全ガイドもあわせて参考にしてください。
大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】
対策の進め方
専門科目3系統から1系統を選ぶ設計と、学力検査・総合判定資料が同配点という構成を踏まえると、対策は早期に系統を絞り込み、面接対策と並行して進めるのが効率的です。独学で3年分の過去問を解き切ったうえで、専門科目免除・英語免除の資格取得を並走させるか、志望理由書や面接の第三者添削を受けるかによって、残り期間の使い方は大きく変わります。大学編入に対応した予備校や家庭教師を利用するかどうかで迷っている場合は、比較記事も参考にしてください。
大学編入予備校おすすめ比較|失敗しない選び方・費用・独学との違いを解説
出願資格の判定や志望理由書の構成、専門科目の過去問演習を個別に相談したい場合は、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入対策コースで、現在の学力や残り期間に合わせた学習計画を確認できます。
よくある質問(FAQ)
岩手県立大学ソフトウェア情報学部の編入学試験は、誰でも出願できますか。
一般選抜は、他大学卒業(見込)者、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込)した者、短大卒業(見込)者、高専卒業(見込)者、一定の要件を満たす専修学校専門課程・高校専攻科修了(見込)者のいずれかに該当する必要があります。推薦選抜はさらに岩手県内・県外の対象校や指定学科・指定科目の条件が加わるため、自分がどの区分に該当するかを募集要項の出願資格審査要項で確認してください。
専門科目は離散数学・線形代数・プログラミングのどれを選べばよいですか。
3系統のうち1系統を選択して解答する形式です。出身校のカリキュラムで最も履修が進んでいる分野を選ぶのが基本的な考え方で、高専の情報系学科であればプログラミングや離散数学、工業系学科であれば線形代数を中心に検討するケースが多くなります。過去問を解いてみて得点しやすい系統を選ぶ方法も有効です。
英語や専門科目が免除される条件を教えてください。
専門科目は実用数学技能検定準1級以上、または基本情報技術者試験同等以上に合格していると免除されます。英語は実用英語技能検定2級同等以上、またはTOEIC550点同等以上を取得していると免除されます。両方が免除された場合は、学力検査を受けずに面接のみで選考されます。
推薦選抜の県内枠と全国枠は併願できますか。
併願はできません。県内枠は岩手県内の高専・短大・専修学校専門課程の学生を主な対象とし、全国枠は県内外を問わず高専・短大の学生が対象です。どちらか一方の枠を選んで出願する必要があります。
過去問はどこで確認できますか。
大学公式サイトの過去問題ページで、編入学(一般)試験問題が令和6・7・8年度の3年分公開されています。著作権の関係で問題文の一部(特に英語長文の本文)は非公開となっていますが、専門科目の解答例は詳細に公開されており、出題形式や単元の傾向を把握する材料として活用できます。推薦選抜の過去問は非公開です。
編入後の単位はどのように認定されますか。
出身校で修得した授業科目のうち、本学部の開講科目に相当すると認められたものが既修得単位として認定されます。認定単位数の上限は卒業要件単位数の2分の1で、修業年限は2年、在学できる年限は4年です。
倍率はどのくらいですか。
直近の令和9年度編入学(2027年4月入学対象)の実績では、一般選抜が志願倍率3.0倍・実質倍率1.8倍、推薦(県内枠)が志願倍率0.5倍・実質倍率1.0倍、推薦(全国枠)が志願倍率1.0倍・実質倍率1.0倍でした。年度によって出願者数は変動するため、最新の出願状況・選抜結果もあわせて確認してください。
面接ではどのようなことを聞かれますか。
志望動機、意欲、適性、基礎学力、表現力といった観点から総合的に評価されます。書類評価では出身学校で修得した授業科目の内容も対象になるため、成績証明書に記載された科目の学習内容を自分の言葉で説明できるように準備しておくことが大切です。推薦選抜では、修得した授業科目の内容等に関する口頭試問も行われます。
まとめ
岩手県立大学ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学科の編入学試験は、一般選抜(学力検査+面接+書類)と推薦選抜(面接+書類)の2区分で構成され、専門科目は離散数学・線形代数・プログラミングから1系統を選ぶ形式、英語は実用英文の読解が中心です。専門科目・英語にはそれぞれ資格による免除制度があり、直近の令和9年度実績では一般選抜の実質倍率が1.8倍、推薦(県内枠)は定員に届かない年もありました。過去問は3年分公開されており、出題傾向を分析すれば対策の優先順位を絞り込めます。編入後は2年間で4つのコースのいずれかに軸足を置きながら専門性を深めていく設計になっているため、出願段階から入学後の学びまでを見通した準備が求められます。
出願資格の判定、専門科目1系統の選定、免除資格の取得可否、志望理由書の構成、面接準備という一連の作業は、どれも早めに着手するほど選択肢が広がります。募集人員・出願資格・試験科目・日程は年度によって変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず大学公式サイトの最新の募集要項を確認したうえで、出身校の証明書発行スケジュールと合わせて、逆算した準備計画を立てていってください。
一般選抜と推薦選抜のどちらを選ぶにしても、出願資格の細かな条件を読み違えたまま準備を進めてしまうと、後から出願自体ができなかったという事態にもなりかねません。出身校の教務窓口や岩手県立大学の教育支援室入試グループへの確認を早い段階で済ませておくことが、専門科目や英語の対策に集中できる時間を確保する近道になります。
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