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明治学院大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集学科・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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明治学院大学の編入学は3年次からのみ実施されています。しかも実施しているのは全17学科のうち9学科だけで、経営・国際経営・グローバル法・心理・教育発達・情報数理の各学科は編入学試験そのものを行っていません。さらに「一般編入」と「社会人編入」では実施学部が異なり、社会人編入を受け付けているのは社会学部(社会学科・社会福祉学科)だけです。この構造を知らずに志望学部を決めると、そもそも出願できないという事態になりかねません。

この記事では、明治学院大学が公表している2027年度の入学試験要項と、2026年度の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部別の募集学科・試験科目・日程・倍率・学費を整理します。あわせて、大学が郵送でのみ頒布している過去問題の実物(経済学部・法学部)から読み取れる出題テーマまで踏み込んで解説します。

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明治学院大学は「キリスト教による人格教育」を建学の精神とし、創設者ヘボンが実践した“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念に掲げる大学です。白金キャンパス(東京都港区)と横浜キャンパス(横浜市戸塚区)の2キャンパス制で、7学部17学科を擁しています。編入学試験の会場は年次を問わず白金キャンパスに統一されています。

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目次

明治学院大学の編入学試験には4つの制度がある

明治学院大学の入学試験要項は「社会人入学試験要項(一年次)/編入学試験要項(三年次)」という1冊にまとまっています。まずこの中に含まれる制度を整理します。

一般編入学試験(3年次)

他大学・短期大学・高等専門学校などの在学者や卒業者が、3年次から明治学院大学に入学するための制度です。年齢制限はありません。本記事で中心的に扱うのはこの制度です。

社会人編入学試験(3年次)

働きながら学び直しを考える社会人向けの編入制度ですが、実施しているのは社会学部(社会学科・社会福祉学科)だけです。他学部を社会人として目指す場合は、年齢に関係なく一般編入学試験で出願することになります。出願には満23歳(社会学科)または満25歳(社会福祉学科)以上という年齢要件があります。

社会人入学試験(1年次・参考)

編入ではなく1年次からの入学制度で、社会学部(社会学科・社会福祉学科)のみで実施されています。満25歳以上が対象で、社会福祉学科には「社会人(現場経験者)」という別枠(社会福祉・保健・医療関連領域での3年以上の実務経験が条件)もあります。2026年度はこの制度への志願者が全学科でゼロでした。編入学ではありませんが、同じ要項に同時掲載されているため、混同しないよう整理しておきます。

国際キャリア学科(GTS)の編入学試験は別建て

国際学部グローバル・トランスカルチュラル研究学科(国際キャリア学科)には、上記とは別に独自の編入学試験要項が用意されています。4月入学・9月入学の両方を実施し、出願書類による第一次選考と英語での面接による第二次選考の二段階選考、出願は国籍・居住地を問わないなど、他学科とは出願方法も日程もまったく異なります。国際キャリア学科を検討している場合は、この記事で扱う要項ではなく、学科専用の入学試験要項を確認してください。

参考までに、2027年4月入学・第一期の日程は、入学検定料の納入開始が2026年8月24日、出願期間が2026年9月8日〜9月14日(本学必着)、第一次選考結果の連絡が2026年10月13日、第二次選考(面接)が海外在住者は2026年10月17日にオンライン、国内在住者・滞在者は2026年10月18日に白金キャンパスで実施、合格発表は2026年12月4日と公表されています。合格発表日は一般編入・社会人編入と同じ日付ですが、出願期間・選考方法はまったく別の日程で進みます。

学部別の募集学科と実施制度【2027年度】

明治学院大学は7学部17学科を擁しますが、編入学試験(3年次)を実施しているのはそのうち9学科だけです。要項には「経営、国際経営、グローバル法、心理、教育発達、情報数理学科では編入学試験を行いません」と明記されています。

学部学科一般編入社会人編入募集人員
英文×若干名
フランス文×若干名
芸術×若干名
経済経済×若干名
社会社会若干名
社会福祉若干名
法律×若干名
消費情報環境法×若干名
政治×若干名
国際国際×若干名

この表から読み取れる重要な点を整理します。

募集人員はすべて「若干名」です。法政大学のように「2年次15名」のような具体的な人数は公表されていません。目安になるのは後述する実績値だけです。

社会人編入を受け付けているのは社会学部の2学科だけです。経済学部・法学部・文学部・国際学部を社会人として志望する場合、年齢に関わらず一般編入学試験で出願することになります。一般編入には年齢の上限も下限もありません。

2年次編入は実施していません。要項には「本学の編入学は3年次からのみ」と明記されており、法政大学や中央大学のように2年次と3年次を選べる構造にはなっていません。短期大学や高等専門学校を卒業見込みの方も、3年次編入の受験資格を満たす必要があります。

消費情報環境法学科は明治学院大学法学部に特有の学科です。消費者問題や環境問題を法律学の視点から学ぶ学科で、他大学の「法律学科」に相当するイメージだけで志望すると学びの中身が想定と異なる可能性があります。

学費はいくらかかるか【2027年度予定】

編入後の学費も、学科選びの判断材料になります。要項に掲載されている2027年度予定の学納金(3年次編入者)は次のとおりです。

学科入学金年間合計額入学時納入額秋学期納入額
英文学科200,000円1,317,850円759,800円558,050円
フランス文学科200,000円1,318,050円760,000円558,050円
芸術学科200,000円1,403,850円802,800円601,050円
経済学科200,000円1,317,850円759,800円558,050円
社会学科・社会福祉学科200,000円1,319,350円760,550円558,800円
法律学科・消費情報環境法学科200,000円1,330,850円766,300円564,550円
政治学科200,000円1,320,850円761,300円559,550円
国際学科200,000円1,370,850円786,300円584,550円

入学金は全学科一律200,000円ですが、本学卒業(見込み)生が編入学する場合は入学金を徴収しません。年間合計額でもっとも高いのは芸術学科の1,403,850円で、他学科にはない実験実習料(20,000円)が上乗せされています。次いで国際学科が1,370,850円とやや高く、授業料が他学科より50,000円高い水準に設定されています。なお4年次には学友会終身会費40,000円が別途代理徴収されます(本学卒業生で納入済みの場合を除く)。金額は2027年度予定額であり、正式決定後の金額は大学Webサイト(https://www.meijigakuin.ac.jp/campuslife/accounting/)に掲載されます。

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受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

試験科目や倍率を見る前に、まず自分に受験資格があるかを確定させてください。一般編入と社会人編入では資格の性格がまったく違います。

一般編入学試験の受験資格

次のいずれかを満たす者(専修学校専門課程=専門学校修了者は出願不可)が対象です。

  • 他大学において所定の単位を修得し、第2年次以上を修了した者
  • 他大学において所定の単位を修得し、2027年3月に第2年次を修了見込みの者
  • 他大学を卒業した者
  • 短期大学、高等専門学校を卒業(見込み)の者
  • 本学卒業生または2027年3月卒業見込みの者(ただし卒業(見込み)の学科と同一の学科への出願は不可)

年齢要件はありません。「見込み」で受験して合格しても、入学時点で要件を満たせなければ合格が取り消される点は他大学と同様です。

芸術学科だけ英語外部試験のスコアが追加で必要

芸術学科を志望する場合、上記の共通資格に加えてTOEFL iBT 42点以上(2026年1月21日以降に受験した場合は44点以上またはバンドスコア3以上)、もしくはTOEIC L&R 520点以上のスコア提出が受験資格そのものの条件になっています。試験当日には後述する「外国語」の科目も別途あるため、外部スコアの提出と当日の英語試験の両方が必要という点を見落とさないでください。

提出方法はスコアの種類で異なります。TOEFL iBTは、My TOEFL Home上で本学のDIコード(0437)を選択してスコアの直送手続きを行ったうえで、ダウンロードした受験者用スコアレポートのコピーを提出する2段階の手続きが必要です。TOEIC L&Rは公式のOFFICIAL SCORE CERTIFICATEのコピー提出のみで足ります(IPスコアは対象外)。有効なのは出願締切日より2年以内に受験したスコアに限られるため、古いスコアしか持っていない場合は再受験のスケジュールを早めに組んでください。

社会人編入学試験の受験資格(社会学部のみ)

専修学校専門課程修了者は出願不可という点は一般編入と共通ですが、次の点が異なります。

  • 「見込み」では出願できません。他大学で2年次以上を修了済み/他大学・短期大学・高等専門学校を卒業済み/本学卒業生(同一学科を除く)のいずれかを、出願時点ですでに満たしている必要があります。
  • 年齢要件があります。社会学科は2027年4月1日現在で満23歳以上、社会福祉学科は満25歳以上です。

「働きながら学び直したいが、まだ卒業見込みの段階」という方は社会人編入の対象外になるため、一般編入で出願できるかを確認してください。

法曹コースを希望する場合の注意

要項には「法学部の場合、法曹コース3年次卒業は極めて困難です」という一文があります。法律学科への編入で法曹コースへの所属を考えている場合、在学年数の見通しに直結する情報なので、出願前に必ず確認してください(詳しくは後述の単位認定の章で扱います)。

出願書類は制度で異なる

出願書類も一般編入と社会人編入で構成が違います。

制度必要書類
一般編入成績証明書(コピー不可)/志望理由書(本学所定用紙・1000字程度)/履歴書(本学所定用紙)/戸籍抄本(改姓があった者のみ)/英語外部検定試験の証明書(芸術学科志望者のみ)
社会人編入(社会学科)成績証明書(卒業後に作成されたもの・コピー不可)/志望理由書(本学所定用紙・500字以内)/履歴書(本学所定用紙)/戸籍抄本(改姓があった者のみ)
社会人編入(社会福祉学科)成績証明書(卒業後に作成されたもの・コピー不可)/志望理由書(本学所定用紙・1000字程度)/履歴書(本学所定用紙)/戸籍抄本(改姓があった者のみ)

志望理由書の指定字数が、一般編入は1000字程度、社会人編入(社会学科)は500字以内と大きく異なる点に注意してください。成績証明書は「卒業(修了)後に作成されたもの」「出願時点から3ヶ月以内に作成されたもの」など、出願資格の状況(卒業済みか見込みか)によって発行時期の条件が変わります。コピーでの提出は不可のため、原本の取り寄せに時間がかかる方は早めに動く必要があります。

試験科目【一般編入】

一般編入は、実施するすべての学科で科目構成が共通です。違うのは面接の有無だけです。

学部学科①論文②外国語③面接試験時間
英文専攻に関する出題英語①10:00〜11:20/②12:00〜13:10/③15:00〜
フランス文専攻に関する出題フランス語
芸術専攻に関する出題英語
経済経済専攻に関する出題英語
社会社会専攻に関する出題英語
社会福祉専攻に関する出題英語
法律専攻に関する出題英語
消費情報環境法専攻に関する出題英語
政治専攻に関する出題英語
国際国際専攻に関する出題英語

面接があるのはフランス文・芸術・法律・国際の4学科だけ

一般編入で面接が実施されるのは、フランス文学科・芸術学科・法律学科・国際学科のみです。経済学科、社会学科、社会福祉学科、消費情報環境法学科、政治学科は論文と外国語の筆記2科目だけで合否が決まります。面接がない学科を志望する場合、志望理由書の作り込みよりも、論文と外国語の得点力に準備の比重を置くべきです。

外国語はフランス文学科だけフランス語

「外国語」科目は、フランス文学科のみフランス語、それ以外の全学科は英語です。試験当日に外国語の筆記試験があるという点は、法政大学のように多くの学部で「外部試験スコアのみで判定」とする大学とは対照的です。明治学院大学の編入は、外国語力を出願時点のスコアだけでなく、試験当日の筆記でも測る設計になっています。

試験科目【社会人編入・社会学部のみ】

社会人編入は社会学部の2学科のみの実施で、科目構成も一般編入とは異なります。

学科①科目②面接試験時間
社会論文①10:00〜11:20/②13:00〜
社会福祉論文(専攻に関する出題)①10:00〜11:20/②13:00〜

社会人編入には外国語の試験がありません。一般編入との最大の違いがここで、社会人編入は論文と面接の2科目です。社会学部を社会人として目指す場合、一般編入で受けるか社会人編入で受けるかによって、外国語対策の要否がまったく変わります。ただし社会人編入は前述のとおり年齢要件(社会23歳以上・社会福祉25歳以上)と「見込み不可」の縛りがあるため、まだ卒業見込みの段階では選べません。

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日程・スケジュール【2027年度】

2027年度(2027年4月入学)の日程は次のとおりです。一般編入・社会人編入・社会人入学試験のすべてが共通の日程で実施されます。

項目日程
Web出願登録2026年10月5日(月)〜10月21日(水)
出願書類の郵送2026年10月14日(水)〜10月21日(水)消印有効
入学検定料35,000円
受験票の確認(UCARO)2026年11月13日(金)10:00以降
試験日2026年11月21日(土)集合9:30/白金キャンパス
合格発表2026年12月4日(金)10:00/UCAROで発表(郵送なし)
入学手続締切2027年1月7日(木)

この日程で注意すべき点が3つあります。

Web出願登録期間は約2週間、書類の郵送期間はさらに短い1週間です。10月5日から出願登録が始まりますが、出願書類の簡易書留・速達での郵送は10月14日からしか受け付けられず、10月21日消印有効という短い窓に収まります。学校や団体から取り寄せる証明書は、この前に準備を終えておく必要があります。要項も「取り寄せ先からの郵送遅延等により間に合わない場合でも、出願締切延長の措置は行いません」と明記しています。

試験は白金キャンパスの1会場のみです。横浜キャンパスで学ぶ学科(国際学部など)を志望する場合でも、編入学試験自体は白金キャンパスで実施されます。

出願の実務面では、受験ポータルサイト「UCARO(ウカロ)」への会員登録(無料)がまず必要です。UCAROで明治学院大学を「お気に入り登録」したうえでWeb出願登録を行い、入学検定料35,000円を納入します。出願にはメールアドレスと出願用の写真データ(VGAサイズ・出願前3ヶ月以内撮影・無地背景・私服推奨)の事前準備が求められており、これらは出願期間が始まってから慌てて用意すると間に合わない可能性があります。写真データは卒業まで使う学生証の写真にもなるため、スナップ写真や加工した画像は使用できません。

合格発表は郵送されません。UCARO(受験ポータルサイト)上での発表のみで、通知の郵送は行われないため、発表日には自分でログインして確認する必要があります。

試験当日の持ち物と不正行為への対応

要項が指定する必ず持参するものは、受験票・筆記用具(黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム)・顔写真付きの身分証明書(学生証・マイナンバーカード・パスポート・運転免許証・在留カード等)です。使用できるものは計時機能のみの時計、電動式を除く鉛筆削り、眼鏡、ハンカチ、ティッシュペーパー、目薬に限られ、電卓・翻訳機・辞書機能付き腕時計・定規・付箋・ラインマーカーなどは使用できません。

不正行為に対する処分は重く、カンニングや使用が認められていない用具の使用などが不正行為と認定された場合、翌日以降の当該年度の全ての入学試験の受験が認められなくなり、すでに受験済みの結果も含めて当該年度のすべての入学試験の結果が無効になります。入学後に発覚した場合は入学取消の対象にもなり、検定料・学納金の返金も行われません。

倍率・難易度【2026年度の実績】

ここからが、明治学院大学の編入を考えるうえで最も重要なパートです。大学は編入学試験(三年次)の実績を、一般編入と社会人編入に分けて学科単位で公表しています。転部・転科のような在学生向け制度の数字と混在していないため、法政大学のケースと違って制度別に分け直す作業は不要です。

一般編入学試験の実績

学部学科志願受験合格受験者に対する倍率
英文161562.5倍
フランス文000志願者なし
芸術200受験者なし
経済経済1070合格者なし
社会社会9818.0倍
社会福祉6522.5倍
法律11717.0倍
消費情報環境法220合格者なし
政治210合格者なし
国際国際6515.0倍
合計6450114.5倍

社会人編入学試験の実績(社会学部のみ)

学科志願受験合格受験者に対する倍率
社会3321.5倍
社会福祉110合格者なし
合計4422.0倍

参考までに、社会人入学試験(1年次)は2026年度、社会・社会福祉の両学科とも志願者・受験者・合格者すべてゼロでした。編入学とは別制度ですが、あわせて実態として押さえておいてください。

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学科によって難易度の差が大きい

2つの表を見比べると、学科ごとの難易度差が大きいことがわかります。

もっとも倍率が高いのは社会学部社会学科の一般編入で、受験8名に対し合格1名(8.0倍)でした。次いで法律学科が受験7名に対し合格1名(7.0倍)、国際学科が受験5名に対し合格1名(5.0倍)と続きます。募集人員が「若干名」としか公表されていない以上、これらの学科では例年、合格者が1〜2名程度に絞られている可能性を前提に準備する必要があります。

経済学科・消費情報環境法学科・政治学科は2026年度、合格者がゼロでした。経済学科は志願10名・受験7名に対して合格者なし、消費情報環境法学科は志願2名・受験2名で合格者なし、政治学科も志願2名・受験1名で合格者なしという結果です。これは「募集人員が若干名」という表記が、必ずしも毎年一定数の合格者を保証するものではないことを意味します。大学が求める水準に達していなければ、受験者がいても合格者が出ない年があります。

芸術学科は志願者2名に対して受験者が0名でした。出願はしたものの、受験には至らなかったケースです。芸術学科は英語外部試験のスコア提出という受験資格上のハードルがあるため、出願後にスコア基準を満たせなかった可能性も考えられます。

社会人編入は母数がきわめて小さい点に注意してください。社会学科は受験3名に対し合格2名(1.5倍)という数字だけを見ると入りやすく見えますが、母数が3名しかない年の倍率です。翌年に受験者が10名になれば数字はまったく変わります。単年度の数字は参考値として扱い、複数年度の傾向で判断するべきです。

一般編入全体と社会人編入全体を比べると、社会人編入のほうが倍率は低めです。一般編入は全学科合計4.5倍、社会人編入は全体2.0倍でした。ただし社会人編入は前述のとおり社会学部の2学科でしか実施されておらず、かつ出願時点ですでに卒業・単位修得済みという条件があるため、母集団の性質そのものが一般編入とは異なります。単純に「社会人編入のほうが入りやすい」と一般化できる数字ではありません。

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単位認定と修業年限に落とし穴がある

合格したあとにも確認すべき情報があります。明治学院大学の要項には「単位認定について」という独立した章があり、次の点が明記されています。

編入生の在学期間は最長4年間

要項は「本学の学則により、編入生の在学期間は最長4年間となるので注意してください」と明記しています。2年間で卒業できない場合でも、在学できる上限があるということです。

専攻分野の全く異なる学科からの編入は単位がほとんど認定されない

要項の記載はこうです。「専攻分野の全く異なる学科からの編入学の場合、授業内容が異なることから学科科目のほとんどが認定されません。この場合も2年間では卒業できないことがあります」。文系から文系、法学系から法学系のような近い分野からの編入であっても、単位認定は保証されません。志望学科の授業科目と自分の現在の履修内容がどの程度重なるかを、出願前に確認しておく価値があります。

法律学科の法曹コースは指定科目が認定されない

「法律学科で法曹コースへの所属を希望する場合、法曹コース指定科目(必修)は、単位認定されません。現所属校でこれに相当する科目を修得済みであっても、改めて本学開講の科目を履修する必要があります。また、法曹コースに所属した場合、卒業まで3年間の在学が必要になる場合があります」と明記されています。前述の「法曹コース3年次卒業は極めて困難です」という受験資格欄の注記と合わせて読むと、法曹コースを前提に法律学科へ編入する場合は、2年間での卒業を最初から想定しない計画が必要です。

社会福祉士・精神保健福祉士を目指す場合はリンク制で3年以上が通常

「社会学部社会福祉学科で社会福祉士または精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得する場合、リンク制(特定の講義科目と演習や実習科目の間で履修の順序に関する規程のこと)を導入していますので、単位認定の状況にもよりますが、通常、3年以上を要します」とあります。社会福祉学科を2年間で卒業するプランを立てている場合、国家試験受験資格の取得を同時に目指すのであれば、この規定を前提に計画を組み直す必要があります。

法学部には「進級・在学に関する規則」がある

「法学部では、『法学部生の進級・在学に関する規則』を実施しており、規定の単位を修得できない場合には白金キャンパスで開講している科目の受講が不可となる場合や、退学勧告の対象となることがあります」と明記されています。単位認定の結果によっては、入学後の履修計画そのものが制約を受ける可能性があるということです。

横浜・白金の2キャンパス制ゆえの履修上の制約

要項の「科目の履修について」には、次の注意点が挙げられています。卒業に必要な単位の履修を優先しなければならないため希望の科目を履修できないことがある、横浜キャンパスのみで開講している科目がある、横浜・白金両キャンパスで履修する場合は移動時間の関係で連続した曜時限の科目を履修できないことがある(昼休みを挟んでも不可)、という3点です。志望学科がどちらのキャンパスを主に使うのかは、出願前に大学の公式情報で確認しておくと、入学後の時間割の見通しが立てやすくなります。

資格取得に関わる制約もあります。文学部芸術学科で学芸員資格の取得を目指す編入学生には新課程が適用され、2年間での資格取得・卒業も可能ですが単位認定の状況により3年以上かかる場合があります。教員免許状取得のための単位についても通算・認定が行われますが、出身校の課程認定状況や希望する免許教科によって扱いが異なるため、入学後の教職課程履修相談で個別に確認する必要があります。

学部別に、何から手をつけるべきか

経済学部を志望する場合

経済学部は面接がなく、論文(専攻に関する出題)と外国語(英語)の2科目で合否が決まります。2026年度は志願10名・受験7名に対して合格者ゼロという結果でした。後述する過去問の傾向から見ると、経済学部の論文はミクロ・マクロ経済学の計算問題、経済学用語の説明、経済史の論述までを横断的に問う形式です。単なる時事の丸暗記では対応できず、経済学の基礎理論を自分で計算・説明できる水準まで仕上げる必要があります。大学が公表するアドミッションポリシーでも、経済問題をはじめとする過去・現在の諸問題への関心と、経済学分野を主体的に探求する意欲が重視されると述べられています。志望理由書には、時事的な経済問題への関心を具体的なエピソードとともに書けるかが評価に直結します。

法学部を志望する場合

法学部は学科によって面接の有無が分かれます。法律学科は面接ありで受験7名・合格1名(7.0倍)、消費情報環境法学科・政治学科は面接なしで、2026年度はいずれも合格者ゼロでした。過去問の傾向からは、論文が法学の基本書や新書からの引用文を読ませて論旨を理解させ、自分の見解を述べさせる「読解+論述」の形式であることが確認できます。判例や憲法上の基本論点など、法学の基礎的な思考枠組みを使いこなせるかが問われます。法曹コースへの所属を考えている場合は、前述の単位認定の制約を先に確認してください。

3学科でアドミッションポリシーの力点が異なる点も押さえておくべきです。法律学科は「リーガルマインド」を発揮して社会貢献につなげる意欲、消費情報環境法学科は消費者保護・環境問題への関心、政治学科は「教養ある政治的市民」として社会と関わり続ける姿勢が、それぞれ重視されると大学は説明しています。同じ法学部でも、志望理由書で語るべき軸は学科ごとに変えるべきです。

社会学部を志望する場合

社会学部は編入学試験(三年次)の中で最も倍率が高い学科(社会学科8.0倍)を含みますが、社会人編入という別の窓口もある唯一の学部です。年齢要件(社会23歳以上・社会福祉25歳以上)を満たし、かつ「見込み」ではなくすでに卒業・単位修得済みであれば、外国語試験のない社会人編入で受験するという選択肢があります。逆に卒業見込みの段階であれば、一般編入で外国語を含めた対策が必要です。社会福祉学科で国家試験受験資格の取得も目指す場合は、前述のリンク制を前提にした計画を立ててください。

文学部を志望する場合

文学部は学科によって英語外部試験の扱いが異なります。英文学科・フランス文学科は面接があり通常の受験資格で出願できますが、芸術学科は受験資格の段階でTOEFL iBT 42点以上またはTOEIC L&R 520点以上のスコアが必要です。芸術学科は2026年度、志願2名に対して受験者0名という結果でした。出願はしても受験に至らなかった可能性があり、外部スコアの基準を出願前に確実にクリアしておく必要があります。フランス文学科は外国語試験がフランス語である点も、他学科と混同しないでください。

国際学部を志望する場合

国際学部国際学科は面接ありで、2026年度は受験5名に対し合格1名(5.0倍)でした。論文(専攻に関する出題)と外国語(英語)、面接の3科目で評価されます。なお国際学部には国際キャリア学科(GTS)もありますが、こちらは編入学試験の制度自体が別建てで、出願資格・日程・選考方法すべてが異なる独自の要項で運用されています。混同しないよう、志望する学科がどちらかを最初に確認してください。

過去問はどこで手に入るか

明治学院大学は、編入学試験の過去問題をウェブ上では公開していません。要項には「過去問題は郵送で提供することが可能です。ただし、日本国内に限ります」と明記されており、入学インフォメーションへメールで申し込む方式です(宛先:mginfo@mguad.meijigakuin.ac.jp、件名「過去問題の郵送希望」、本文に希望の入試制度・学科・氏名・住所・電話番号を明記)。対象は直近の年度に限られ、大学の窓口(白金キャンパス入学インフォメーション)での閲覧も可能とされています。

この記事の過去問セクションは、当社が保有している明治学院大学の編入学試験の実物(経済学部2018年度・2019年度、法学部2020年度・2021年度)をもとにしています。いずれも大学が実施した一般編入学試験の問題であり、ネット上で新規に公開されているものではありません。問題文そのものの転載は行わず、出題テーマ・形式・出典書誌と、そこからの対策の方向性のみを扱います。

スプリングが保有する過去問題から読み取れる出題テーマ

経済学部|計算問題と論述のハイブリッド形式

経済学部の論文(専攻に関する出題)は、単なる時事論述ではなく、経済学の計算問題と用語説明・論述を組み合わせた形式です。

2018年度は5問構成で、為替相場の変動に伴う資産価値の増減を計算させる問題(1ドル=80円から100円へ変動した場合の資産の円建て評価)、1990年代のアジア通貨危機を題材にした為替裁定の計算問題、金(ゴールド)価格のドル建てと円建てにおける乖離の理由を100字程度で説明させる問題、日本の預貸率の歴史的推移の意味合いを200字程度で論じさせる問題、旅行収支の黒字化とインバウンド効果の関係を200字程度で論じさせる問題が出題されました。数値を使った計算力と、経済現象を言葉で説明する力の両方が問われる構成です。

2019年度は4問構成で、問題Iはミクロ経済学の効用最大化問題(準線形型の効用関数を使い、最適消費量・間接効用関数・価格変化に伴う代替効果と所得効果を求める計算)、問題IIはマクロ経済学のモデル問題(消費関数・投資関数から均衡GDPを求め、潜在GDPの変化や金融政策ルールの影響、フィッシャー方程式、金融政策における「ノミナル・アンカー」の意味を問う)、問題IIIはビルトイン・スタビライザー、購買力平価仮説、後方屈折型の労働供給曲線、パレート効率性、ストルパー・サミュエルソン定理という5つの経済学用語の説明、問題IVは「18世紀にイギリスで産業革命が起こった理由」を経済的側面から600字で論述させる問題でした。

2年分を通じて確認できるのは、ミクロ経済学・マクロ経済学の標準的なモデルを計算に使いこなせるか、経済学の専門用語を自分の言葉で説明できるか、そして経済史上の出来事を経済学の論理で説明できるかという3つの力が横断的に問われている点です。試験時間内に計算と論述の両方をこなす必要があるため、公式を覚えるだけでなく、時間内に手を動かして解く練習が欠かせません。

法学部|引用文の読解と論述を組み合わせる形式

法学部の論文(専攻に関する出題)は、法学に関する書籍・論考からの引用文を読ませたうえで、その論旨の理解と自分の見解を問う形式です。

2020年度は、中野次雄編『判例とその読み方』〔三訂版〕からの引用文をもとに、判例の事実上の拘束力の根拠とされる「法的安定性」の内容、下級審裁判官が最高裁判所の判例に従う理由、そして憲法76条3項が定める「裁判官の良心」の意味について、筆者の見解を踏まえながら説明・論述させる5つの設問(設問I〜V)が出されました。判例が「なぜ」裁判官を事実上拘束するのかという、法学部で学ぶ基礎理論そのものが題材になっています。

2021年度は外国語(英語)と論文(専攻に関する出題)で異なる題材が使われていました。外国語では、2019年に国連総会で決議された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に関する宣言の英文(SDGsの理念を述べた冒頭部分)を読ませ、下線部の和訳3問と内容説明1問が出題されています。国際機関の公式文書を使った時事的な英文読解という傾向が確認できます。論文(専攻に関する出題)では、松井茂記『表現の自由に守る価値はあるか』からの引用文をもとに、虚偽の表現にも憲法21条の表現の自由の保護が及ぶかどうか、虚偽表現を禁止し刑罰や民事責任を課すことが憲法上許されるかどうかについて、カナダ・アメリカ・ドイツの判例や法制度の比較を踏まえながら自分の考えを論述させる3つの設問が出されていました。

2年分に共通するのは、法学の基本書・新書クラスの文献からの引用文を正確に読み、その論理構造を把握したうえで、自分の見解を根拠とともに述べるという形式です。判例や憲法の基礎知識を持っているだけでは足りず、初見の文章を制限時間内に読み解き、それに応じて論じる訓練が必要になります。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報をまとめると、明治学院大学の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 志望学科が経済学部か法学部かで、対策の性格がまったく異なる点を認識する(経済学部=計算+論述、法学部=読解+論述)
  2. 経済学部志望者は、ミクロ・マクロ経済学の標準的なモデルを自分の手で計算できる状態にする
  3. 法学部志望者は、法学の基本書・新書を読み、初見の文章から論旨を要約する練習を積む
  4. どちらの学部も、制限時間内に指定字数で論述をまとめる練習を並行して行う
  5. 英語外部試験のスコアが必要な芸術学科志望者は、出願前にスコア基準(TOEFL iBT 42点以上等)を満たしているか早い段階で確認する

他大学の編入学試験と比べた形式の特徴

編入学試験の過去問を公開する大学のなかには、法政大学のように解答例・出題意図まで含めてオンラインで公開している大学もあります。明治学院大学はこの点で対照的で、過去問そのものを大学の窓口経由でしか入手できず、解答例や採点基準も公表されていません。手に入れた過去問から出題テーマと形式を自分で読み取り、対策の方向性を自分で組み立てる必要がある、という意味では他大学より一段階、準備の難易度が上がります。

形式面では、法学部の「引用文を読ませて論旨を理解させ、自分の見解を述べさせる」という構成は、法学部・文学部系の編入試験でよく見られる型です。一方、経済学部の「ミクロ・マクロ経済学の計算問題+経済史の論述」という構成は、編入学試験としてはやや珍しい部類に入ります。経済学部を志望する場合、小論文対策だけでなく、大学レベルのミクロ・マクロ経済学の教科書を使った計算演習が不可欠になる点を、他学部志望者以上に意識しておくべきです。

本節で扱った出題テーマ・形式・出典書誌は、当社が保有する明治学院大学経済学部2018年度・2019年度、法学部2020年度・2021年度の過去問題に基づいています。明治学院大学は過去問題をウェブでは公開しておらず、入学インフォメーションへのメール申込みによる郵送(対象は直近年度、国内限定)でのみ入手できます。出題内容は年度によって変わるため、最新の傾向は大学に直接お問い合わせのうえご確認ください。

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学科ごとに大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)

試験科目とは別に、大学は学科ごとにアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)を公表しています。志望理由書や面接で語る内容は、この方針と重なっているほど評価されやすくなります。編入学試験を実施している9学科について、大学が重視すると述べているポイントを要約します。

学科大学が重視すると述べているポイント(要約)
英文学科英語圏の文化・文学・言語への探求心を通じて自己を養い、外の世界へ視野を広げようとする意欲
フランス文学科フランスの言語・文学・歴史・芸術・思想を窓口に、常識にとらわれない発想や斬新な提言をしたいという意欲
芸術学科芸術・文化への強い関心と、新たな文化やより豊かな社会の可能性を切り開こうとする意欲
経済学科経済問題をはじめ過去・現在の様々な問題への関心と、経済学分野を主体的に探求する意欲
社会学科論理的・批判的な考察力を持ち、社会を反省的に見て自ら課題を発見する力を磨く意欲
社会福祉学科多様な社会問題への深い関心と、その解決に向けた自由な発想力・積極的に貢献する意欲
法律学科「リーガルマインド」を発揮し、多角的な視点から社会の諸問題の解決に寄与する社会貢献意欲
消費情報環境法学科周囲の人間・環境への配慮と消費者保護の視点への共感、現代社会の問題を学ぼうとする意欲
政治学科「教養ある政治的市民」として、国内外を問わず世の中の動きに新鮮な問題関心を持ち続ける姿勢
国際学科人間と社会への関心・探究心、グローバルな社会で他者・他国の人々と共に考え働く姿勢

共通して読み取れるのは、すべての学科が「現代社会の問題への関心」と「自ら主体的に学びに取り組む意欲」を志望理由書や面接で確認しようとしている点です。ただし関心を向ける対象は学科ごとに明確に異なります。経済学科なら経済問題、社会福祉学科なら社会問題全般、消費情報環境法学科なら消費者・環境問題というように、学科の専門領域に即した具体的な関心事を、自分の経験や見聞と結びつけて語れるかが、論文・面接の両方で問われる基礎になります。

併願をどう組むか

明治学院大学の編入学試験は2026年11月21日、白金キャンパスの1日のみで実施されます。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。

併願校を選ぶ際の実務的なコツは、試験科目の型が近い大学を組み合わせることです。明治学院大学は面接のない学科(経済・社会・社会福祉・消費情報環境法・政治)と、面接のある学科(フランス文・芸術・法律・国際)に分かれるため、志望学科の型に合わせて、同じ型の大学を併願先に選ぶと準備の重複を減らせます。また外国語が試験当日の筆記である点も踏まえ、英語外部試験のスコアのみで判定する大学と併願する場合は、対策の配分を調整してください。

試験日そのものが1日(2026年11月21日)に固定されているため、併願校の試験日がこの日と重なっていないかを最優先で確認してください。出願期間(10月5日〜10月21日)も短いため、複数校を併願する場合は、書類の準備を出願期間が始まる前に前倒しで終えておく必要があります。特に成績証明書のようにコピー不可・原本のみ有効な書類は、複数校分をまとめて早めに請求しておくと出願直前の負担を減らせます。

関東圏で3年次編入を実施している私立大学については、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】3年次編入できる大学一覧【2026年度版】で整理しています。併願先の候補を洗い出す際に参照してください。

よくある質問

明治学院大学の編入は難しいですか。

学科によって大きく異なります。2026年度の一般編入学試験の実績では、社会学部社会学科が受験8名に対し合格1名(8.0倍)、法学部法律学科が受験7名に対し合格1名(7.0倍)と厳しい一方、経済学科・消費情報環境法学科・政治学科は受験者がいても合格者がゼロでした。「明治学院大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。

明治学院大学の編入は何年次からですか。

3年次のみです。要項には「本学の編入学は3年次からのみ」と明記されており、2年次編入の制度はありません。1年次から入学する場合は、社会学部のみで実施している「社会人入学試験」という別制度になります。

明治学院大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2026年度の一般編入学試験は、全学科合計で志願64名・受験50名・合格11名(倍率4.5倍)でした。社会人編入学試験(社会学部のみ)は志願4名・受験4名・合格2名(倍率2.0倍)です。学科別の内訳は本文の表を参照してください。

どの学部でも編入できますか。

できません。編入学試験を実施しているのは文(英文・フランス文・芸術)、経済(経済)、社会(社会・社会福祉)、法(法律・消費情報環境法・政治)、国際(国際)の9学科だけです。経営、国際経営、グローバル法、心理、教育発達、情報数理学科では編入学試験を行っていません。

社会人でも受けられますか。

社会学部(社会学科・社会福祉学科)に限り、社会人編入学試験が用意されています。それ以外の学部を社会人として目指す場合は、年齢の上限も下限もない一般編入学試験で出願することになります。社会人編入には出願時点ですでに卒業・単位修得済みであることと、年齢要件(社会23歳以上・社会福祉25歳以上)があります。

英語の勉強はどれくらい必要ですか。

一般編入はフランス文学科を除くすべての学科で、試験当日に英語の筆記試験があります。外部試験スコアのみで判定する大学と異なり、当日の筆記対策が必須です。芸術学科だけは、これに加えてTOEFL iBT 42点以上またはTOEIC L&R 520点以上のスコア提出が受験資格の条件になっています。社会人編入(社会学部のみ)には外国語試験そのものがありません。

過去問はどこで手に入りますか。

大学はウェブでは公開しておらず、入学インフォメーション(mginfo@mguad.meijigakuin.ac.jp)へメールで申し込むと、直近年度の過去問題が郵送で提供されます(国内限定)。窓口での閲覧も可能です。本記事では、当社が保有する経済学部2018・2019年度、法学部2020・2021年度の実物をもとに出題テーマを紹介しています。

編入すると2年間で卒業できますか。

学科と前籍での履修内容によっては、2年間で卒業できない可能性があります。要項は「専攻分野の全く異なる学科からの編入学の場合、授業内容が異なることから学科科目のほとんどが認定されません。この場合も2年間では卒業できないことがあります」と明記しています。法律学科の法曹コース、社会福祉学科の国家試験受験資格取得を目指す場合も、通常3年以上を要するとされています。編入生の在学期間は学則により最長4年間です。

消費情報環境法学科とはどんな学科ですか。

明治学院大学法学部に特有の学科で、消費者問題や環境問題を法律学の視点から学びます。2026年度の一般編入学試験は志願2名・受験2名に対し合格者ゼロでした。試験科目は他の法学部学科と同じく論文(専攻に関する出題)と外国語(英語)の2科目で、面接は実施されません。

編入後の学費はどれくらいかかりますか。

2027年度予定額で、入学金は全学科一律200,000円(本学卒業見込み生は免除)です。年間合計額は学科によって1,317,850円〜1,403,850円の幅があり、実験実習料のある芸術学科がもっとも高く、国際学科がこれに次ぎます。詳細は本文の学費の表を参照してください。

法曹コースを目指して法律学科に編入できますか。

出願はできますが、要項に「法曹コース3年次卒業は極めて困難です」と明記されています。法曹コース指定科目(必修)は編入前の修得単位があっても認定されず、改めて本学で履修する必要があるため、卒業まで3年間の在学が必要になる場合があります。2年間での卒業を前提とした計画は立てられません。

まとめ

明治学院大学の編入試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、編入学は3年次のみで、実施しているのは全17学科のうち9学科だけです。経営・国際経営・グローバル法・心理・教育発達・情報数理学科は編入学試験を行っていません。社会人編入を受け付けているのも社会学部の2学科だけで、他学部を社会人として目指す場合は一般編入で出願することになります。

次に、試験科目は面接の有無で学科が分かれます。フランス文・芸術・法律・国際の4学科は論文・外国語・面接の3科目、それ以外の学科は論文と外国語の2科目です。外国語はフランス文学科のみフランス語で、それ以外は英語の筆記試験が試験当日に課されます。

そして倍率については、2026年度の実績で一般編入は全学科合計4.5倍でしたが、学科ごとの差は大きく、社会学科8.0倍・法律学科7.0倍という学科がある一方、経済学科・消費情報環境法学科・政治学科は合格者がゼロでした。募集人員はすべて「若干名」としか公表されておらず、実績値だけが判断材料になります。

また、学費は2027年度予定額で入学金一律200,000円(本学卒業見込み生は免除)に加え、年間合計額が学科によって1,317,850円〜1,403,850円の幅で設定されています。芸術学科・国際学科がやや高めという構造も、志望校選びの一材料になります。

最後に、過去問は大学のウェブサイトでは公開されていません。入学インフォメーションへのメール申込みによる郵送でのみ入手できます。当社が保有する実物からは、経済学部が計算問題と論述を組み合わせた形式、法学部が引用文の読解と論述を組み合わせた形式であることが確認できました。学部によって対策の性格が根本的に異なる点を、準備を始める前に押さえておいてください。

本記事の数値は明治学院大学が公表する2027年度社会人入学試験要項・編入学試験要項および2026年度の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず明治学院大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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