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新潟大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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新潟大学の編入学試験は、人文・法・経済科学・理・医(保健学科)・歯・工・農の8学部で実施されていますが、教育学部と創生学部では実施していません。歯学部歯学科だけは第2年次募集で、それ以外の7学部はすべて第3年次募集です。募集人員は5〜20名と学部で幅があり、経済科学・工・農・医(保健学科)の4学部はTOEIC L&RまたはTOEFLのスコア提出が出願の前提になっている一方、法学部は逆に外部試験を使わず英語の筆記試験を独自に課すなど、学部ごとに設計思想がまったく違います。

この記事では、新潟大学の各学部が公表している2026〜2027年度の入学試験要項と、直近の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、公式に公開されている過去問と、法学部の第3年次編入学試験問題(2021〜2024年度分)から読み取れる出題テーマ、学部ごとに何から手をつけるべきかまで踏み込んで解説します。

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目次

新潟大学の編入学試験には複数の選抜区分がある

まず前提として、新潟大学が「編入学試験」と呼んでいるものの周辺には、性格の異なる複数の選抜区分があります。自分がどれに該当するのかを最初に確定させてください。

一般編入学試験

他大学・短期大学・高等専門学校・専修学校などの在学者や卒業者が、新潟大学に途中年次から入学するための制度です。本記事で中心的に扱うのはこの制度で、学部により2年次(歯学部歯学科のみ)・3年次(それ以外の学部)で募集しています。

社会人特別選抜

人文学部・法学部・経済科学部・理学部・医学部保健学科・工学部・農学部では、社会人としてある程度の経験を持ち、明確な勉学の目的を持つ者を対象に、一般の編入学試験とは別に社会人特別選抜を実施しています。出願資格・試験科目は一般編入学試験と異なる場合があるため、専用の募集要項を確認する必要があります。社会人として新潟大学への編入を検討している場合は、当サイトの社会人が新潟大学に編入する方法もあわせて参照してください。

私費外国人留学生特別選抜・学部研究生

外国籍の志願者を対象とした私費外国人留学生特別選抜や、大学院進学等を目指す私費留学生を対象とした学部研究生の受け入れも、学部ごとに別枠で実施されています。これらは一般編入学試験とは出願資格・提出書類が異なるため、本記事では詳しく扱いません。

学校推薦型選抜との違い

新潟大学は高校卒業見込み者を対象とした学校推薦型選抜(Ⅰ型・Ⅱ型)も別途実施していますが、これは高校生向けの入試であり、本記事で扱う編入学試験(既卒者・在学者向け)とはまったく別の制度です。「新潟大学 編入」で検索して学校推薦型選抜の情報にたどり着いてしまうと出願資格を誤認しかねないため、両者を混同しないよう注意してください。

新潟大学の編入学試験は8学部で実施、2学部では実施していない

新潟大学が公式に案内している編入学試験の実施状況は次のとおりです。「人文学部、法学部、経済科学部、理学部、医学部保健学科、歯学部口腔生命福祉学科、工学部、農学部では、3年次への編入、歯学部歯学科は2年次への編入となります。なお、教育学部、創生学部では実施しておりません」と大学は明記しています。

つまり、新潟大学に「教育学部 編入」「創生学部 編入」で出願する制度そのものが存在しません。この2学部を志望している場合、新潟大学の編入学試験という選択肢はなく、他大学を検討することになります。まずこの前提を押さえたうえで、残る8学部を見ていきます。

学部学科編入年次募集人員の目安
人文学部人文学科3年次若干名
法学部法学科3年次5名
経済科学部総合経済学科3年次10名
理学部理学科(7学位プログラム)3年次10名
医学部保健学科(看護学/放射線技術科学/検査技術科学)3年次20名
歯学部歯学科2年次5名
歯学部口腔生命福祉学科3年次6名
工学部工学科(9学位プログラム)3年次20名
農学部農学科(5学位プログラム/分野)3年次10名
教育学部実施なし
創生学部実施なし

この表から読み取れる重要な点を整理します。

新潟大学の編入学試験は「3年次編入」が原則です。2年次募集を行っているのは歯学部歯学科だけで、それ以外の7学部・学科はすべて3年次募集です。短期大学(2年制)や高等専門学校(5年制)を卒業してすぐに編入したい場合、選べる年次は基本的に3年次のみになります。他大学で2年次編入を軸に検討している場合、新潟大学は選択肢の組み方が変わる点に注意してください。

歯学部歯学科だけが2年次募集です。歯学部にはもうひとつ口腔生命福祉学科がありますが、こちらは3年次募集で、歯科衛生士資格を前提とする別制度です。「新潟大学歯学部 編入」で検索する場合、自分がどちらの学科・年次を指しているのかを最初に確認してください。歯学科だけ2年次募集になっている背景には、歯学科の修業年限が6年(他学部・他学科は4年)であることが関係していると考えられます。編入後の在学年限も歯学科は6年、それ以外の学部・学科は4年と、修業年限の違いがそのまま編入制度の設計に反映されています。

医学部は保健学科のみが対象です。医学部医学科の学士編入学は募集を停止しており、公式FAQでもその旨が案内されています。医学科への学士編入を検討している場合は、当サイトの新潟大学医学部医学科の学士編入は募集停止|公式FAQ・現在確認すべき入試情報を解説で詳細を確認してください。

理学部・工学部・農学部・医学部保健学科は学位プログラム(専攻)単位の募集です。学部全体の募集人員だけでなく、志望するプログラムの内訳まで確認しないと、実際に自分が受けられる枠の大きさを見誤ります。

受験資格|学士・短大・高専・専門学校でルートが変わる

新潟大学の受験資格は学部ごとに定められていますが、共通する骨格があります。多くの学部で対象になるのは次の区分です。

  • 学士の学位を有する者及び取得見込みの者
  • 短期大学を卒業した者及び卒業見込みの者
  • 高等専門学校を卒業した者及び卒業見込みの者(歯学部口腔生命福祉学科を除く)
  • 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上または62単位以上)を修了した者及び修了見込みの者
  • 高等学校等の専攻科の課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者及び修了見込みの者
  • 4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者及び修得見込みの者
  • 外国において学校教育における14年以上の課程を修了し、大学の2年次修了以上の学力があると認められた者

ここに、学部固有の資格が上乗せされます。とくに注意すべき3学部を挙げます。

歯学部歯学科(2年次)は、歯学に関する学科に在学中の者を除いた「学士」または「4年制大学に1年以上在学し1年次修了以上の学力がある者」が対象です。3年次ではなく2年次募集なので、他学部と必要な在学年数・修得単位の基準が異なります。

歯学部口腔生命福祉学科(3年次)は、歯科衛生士試験に合格した者、またはその受験資格を有する者・取得見込みの者であることが大前提です。そのうえで短期大学の歯科衛生関係学科や専修学校の歯科衛生に関する専門課程の卒業(修了)・見込みという条件が付きます。4年制大学に在学しているだけでは出願資格を満たしません。

医学部保健学科は、志望する専攻の国家試験受験資格に加えて、英語資格・検定試験の基準スコアを満たすことが出願資格そのものに組み込まれています。看護学専攻はTOEIC L&R 320点以上・TOEFL iBT 33点以上・英検準2級以上、放射線技術科学専攻は360点以上・37点以上・準2級以上、検査技術科学専攻は420点以上・43点以上・2級以上のいずれかが必要です。このスコアに満たない場合、出願そのものが受理されません。

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試験科目は学部によって設計思想がまったく違う

新潟大学の編入学試験でもっとも注意すべきなのが、試験科目の組み立て方が学部単位でまったく異なる点です。「新潟大学の編入対策」とひとくくりにはできません。

学部・学科学力検査英語・外国語の扱い面接等
人文学部専門科目(志望プログラムの科目群から1科目)外国語1科目(英語・独・仏・露・朝・中から選択)面接
法学部専門科目:法学(憲法・民法・刑法の基礎を含む)英語・独・仏・中から1科目の筆記面接
経済科学部専門科目90分:経済学/経営学/学際日本学から2科目選択TOEIC L&Rまたは TOEFLのスコアを点数化出願書類
理学部学位プログラム別の専門科目(数学・物理学・化学・生物学等)生物学/自然環境科学/フィールド科学人材育成プログラムのみTOEIC・TOEFL提出面接(一部プログラムは口頭試験)
医学部保健学科専攻別の専門科目(看護学/放射線技術科学/検査技術科学)出願資格として英語スコアが必須(前掲の基準)面接
歯学部歯学科(2年次)小論文なし面接・課題作文
歯学部口腔生命福祉学科小論文なし面接・自己推薦書
工学部学位プログラム別の専門基礎科目(数学・物理・化学・電気回路・プログラミング)TOEIC L&RまたはTOEFLのスコアを配点化(50点)出願書類
農学部プログラムにより口述試験または小論文TOEIC L&RまたはTOEFLのスコアで国際的なコミュニケーション能力を評価面接

この表から、対策の方向性が学部で三分されることが分かります。

英語は「筆記」「外部スコア必須」「試験科目に無い」の3パターン

法学部だけが英語の筆記試験を独自に課します。他学部が外部試験のスコアで英語力を測る中、法学部は英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1科目を選ぶ筆記試験という、伝統的な形式を維持しています。法学部を目指すなら、TOEICスコアづくりではなく英文読解・和訳の対策が必要です。

経済科学部・工学部・農学部・医学部保健学科は、TOEIC L&RまたはTOEFLのスコア提出が出願の前提、または配点に組み込まれています。経済科学部と工学部はスコアを点数化して合否判定に使い、農学部と医学部保健学科は出願資格または国際的なコミュニケーション能力の評価として使います。いずれにせよ、出願までにスコアを確定させる必要があり、試験当日に英語力で逆転する戦い方は成立しません。

歯学部(歯学科・口腔生命福祉学科)は、学力検査に英語も専門科目もなく、小論文と面接・書類選考が中心です。出願資格の側で歯科衛生士資格や高校卒業レベルの基礎学力を前提にしているため、試験当日は文章力と対人コミュニケーションの評価に絞られます。

経済科学部は専門科目に英語の独立科目がありません。経済学・経営学・学際日本学の3科目から2科目を選ぶ記述式で、英語力は出願時点のTOEIC・TOEFLスコアだけで評価されます。

専門科目は学部・プログラムで別物

「専門科目」という同じ呼び方でも、中身は学部・プログラムでまったく異なります。理学部は数学・物理学・化学・生物学・地質科学など学位プログラムごとに科目が分かれ、工学部も機械システム工学・電子情報通信・化学システム工学などプログラムごとに「数学・物理」「数学・電気回路」「化学」のように科目の組み合わせが変わります。志望プログラムを決めてから、初めて対策すべき科目が確定する構造です。

工学部|配点は専門基礎科目200点+英語スコア50点の250点満点

工学部は9つの学位プログラム(機械システム工学・社会基盤工学・電子情報通信・知能情報システム・化学システム工学〔応用化学/化学工学〕・材料科学・建築学・人間支援感性科学・協創経営)ごとに募集し、学力試験科目も次のように分かれます。

学位プログラム学力試験科目(専門基礎科目)
機械システム工学/社会基盤工学/建築学数学,物理
電子情報通信数学,電気回路
知能情報システム数学,プログラミング(C言語)
化学システム工学(応用化学/化学工学コース)化学
材料科学化学 もしくは 数学,物理
人間支援感性科学/協創経営数学(必須)+物理・電気回路・プログラミングから1科目

配点は学力試験(専門基礎科目)200点、TOEIC L&RまたはTOEFLの成績証明書50点の合計250点満点です。工学部は学力試験(専門基礎科目)の過去問題を学部サイトの「入試情報」→「第3年次編入学」で公開しており、直近年度は出題意図つきで公開されています。

医学部保健学科|専攻ごとに専門科目がまったく別分野

医学部保健学科は看護学・放射線技術科学・検査技術科学の3専攻とも学力検査(専門科目)と面接が課されますが、出題分野は専攻でまったく重なりません。

専攻学力検査(専門科目)の出題分野
看護学専攻基礎看護学,成人看護学,老年看護学,小児看護学,母性看護学,精神看護学,在宅看護論
放射線技術科学専攻診療画像技術学・臨床画像学,核医学検査技術学,放射線治療技術学,医療画像情報学,放射線安全管理学,医療安全管理学(医学にかかわる基礎的科目・理工学的基礎科目を含む)
検査技術科学専攻病理組織細胞学,臨床血液学,臨床生理学,臨床化学,放射性同位元素検査技術学,臨床微生物学,臨床免疫学,臨床検査総論,臨床病理学総論(解剖学・生化学等を含む)

配点は専門科目200点・面接100点の合計300点満点です。看護師・診療放射線技師・臨床検査技師のいずれかの国家試験受験資格を持つ、または取得見込みであることが出願資格の前提になっているため、資格系の専門学校・短大で学んだ内容がそのまま出題範囲に対応します。

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日程・スケジュール|出願は6月から11月まで学部でばらばら

新潟大学の編入学試験で見落とされがちなのが、出願時期が学部によって半年近くずれる点です。同じ大学の編入試験だからといって、まとめて準備できるわけではありません。

学部・学科出願期間試験日合格発表
工学部2026年6月15日〜17日2026年7月4日2026年8月3日
農学部2026年6月11日〜15日2026年7月4日2026年7月29日
理学部2026年7月21日〜24日2026年9月1日2026年9月18日
歯学部歯学科(2年次)2026年9月2日〜4日2026年10月10日2026年11月11日
歯学部口腔生命福祉学科2026年9月2日〜4日2026年10月10日2026年11月11日
経済科学部2026年11月2日〜5日2026年11月21日2026年12月17日
法学部(直近実施回)2025年11月17日〜19日2025年12月6日2026年1月30日
人文学部(直近実施回)2025年9月16日〜18日非公開非公開

この表から読み取れる注意点は2つです。

出願窓が5日以内と極端に短い学部がほとんどです。農学部は5日間、工学部は3日間、経済科学部・歯学部は4日間しかありません。出願書類は書留速達での郵送必着が原則で、証明書の取り寄せに時間がかかることを考えると、出願期間に入ってから準備を始めては間に合いません。

試験は6月から11月まで断続的に実施されます。複数学部を併願する場合、片方の合格発表を待たずに別学部の出願・受験が始まることもあり得ます。志望する学部が固まったら、その学部の出願期間を軸に、年間の準備スケジュールを逆算してください。

法学部・人文学部は本記事執筆時点で次年度(2027年度)の要項が学部サイトから確認できませんでした。法学部は直近実施回(出願2025年11月)が最新の公開データです。人文学部は、2026年7月28日付けで公式Webサイトがシステムの点検・確認作業のため一時的に学外公開を休止しており、次年度の募集要項は学務係への問い合わせまたは請求フォームでの個別請求が必要な状態でした(大学ニュースでの公式告知に基づく)。両学部を志望する場合は、必ず出願直前に学部公式サイト・学務係で最新の要項を確認してください。

倍率・難易度|学部によって数倍〜十数倍まで開きがある

新潟大学は学部ごとに志願・受験・合格者数を公表しており、そこから編入学試験の実質倍率を確認できます。以下は各学部が公表している直近の実績です。

学部・学科年度募集人員志願者数合格者数
法学部(法学科)令和5年度5名23名7名
令和6年度5名24名7名
令和7年度5名14名7名
経済科学部(総合経済学科)令和6年度10名24名16名
令和7年度10名28名16名
令和8年度10名44名13名
理学部(理学科合計)令和6年度10名39名14名
令和7年度10名30名14名
令和8年度10名30名14名
歯学部歯学科(2年次)令和6年度5名38名5名
令和7年度5名32名5名
令和8年度5名31名5名+追加1名
歯学部口腔生命福祉学科令和6年度6名2名2名
令和7年度6名4名4名
令和8年度6名8名6名
工学部(全9プログラム合計)令和8年度20名71名33名

この表から読み取れる特徴を整理します。

法学部は「合格者数が募集人員の1.4倍」という、他大学ではあまり見ない運用になっています。3年連続で募集5名に対して合格7名を出しており、募集人員はあくまで目安で、答案の水準に達した受験者はまとめて合格させる方針が読み取れます。志願者数が14〜24名で推移しているため、受験者に対する合格率はおおむね3〜5割です。

歯学部歯学科(2年次)は志願者数が募集人員の6〜7倍にのぼる、新潟大学の編入学試験の中でもっとも競争率の高い枠のひとつです。一方で同じ歯学部の口腔生命福祉学科は、令和6年度が志願2名・合格2名、令和7年度が志願4名・合格4名と、受験者のほとんどが合格する年が続いていました。令和8年度に志願8名・合格6名となり初めて不合格者が出ています。同じ学部でも学科によって競争率がまったく違う典型例です。

経済科学部は令和8年度に志願者数が44名まで急増し、合格者数は13名に減っています。令和6・7年度は志願者24〜28名に対して合格16名だったのに対し、令和8年度は志願者が1.5倍以上に増えた一方で合格者は絞られました。年度による変動が大きい学部です。

工学部はプログラムごとの内訳を見ると差が大きく出ます。令和8年度の実績では、機械システム工学プログラム(志願18名・合格9名)や電子情報通信プログラム(志願16名・合格8名)は志願者が多い一方、社会基盤工学プログラムや化学システム工学プログラム(化学工学コース)は志願者1名で合格者が公表されていません。志望プログラム単位で競争率を確認する必要があります。

倍率の数字を単年度だけで判断するのは危険です。母数が数名〜数十名と小さいため、1〜2名の増減が倍率を大きく動かします。歯学部口腔生命福祉学科のように「受験者全員合格」の年もあれば、経済科学部のように志願者急増で合格率が下がる年もあります。複数年度の傾向で見るようにしてください。人文学部・農学部・医学部保健学科のより詳細な内訳は、各学部の記事(本記事末尾でリンク)で確認できます。

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学部ごとの「要件」に落とし穴がある

編入は合格した後にも確認すべき事項があります。新潟大学の各学部の募集要項には、卒業までの条件に関わる重要な注記が含まれています。

既修得単位の認定には上限がある

法学部は「本学部に入学する前に在学した大学等において修得した単位については、本学部の定める基準にしたがって60単位までの範囲で卒業要件単位として認定します」と明記しています。前籍校での単位が多くても、無条件にすべて認定されるわけではありません。

理学部・農学部・工学部の要項にも共通して「卒業要件単位の認定結果によっては、2年間で卒業することが困難な場合があります」という注記があります。分野を大きく変えて編入する場合、専門科目の単位が認定されにくく、2年間での卒業が難しくなる可能性があります。

出願資格の「見込み」が外れると合格取り消し

全学部共通で、出願資格を「見込み」で満たして受験した場合、入学までに所定の要件を満たせなければ入学が許可されません。法学部・理学部・農学部いずれの要項にも「所定の要件を満たすことができなかった場合は、入学を許可しません(入学を取り消すことがあります)」と明記されています。単位取得が微妙なラインにある場合は、出願前に在籍校で確実に見通しを立てておく必要があります。

医学部保健学科は資格制限が学科変更を伴う

医学部保健学科の看護学専攻は、令和6年度第3年次編入学生から保健師・助産師の国家試験受験資格を取得できなくなっています。看護師資格に加えて保健師・助産師も見据えている場合、この制度変更を必ず確認してください。

経済科学部は募集要項が「Web公表のみ・冊子送付なし」

経済科学部の告知では、募集要項(出願書類の様式を含む)の公表は学部ホームページ上のみで行い、冊子の送付は行わないと明記されています。紙の要項が郵送で届くのを待つのではなく、自分で学部サイトから取得しにいく必要がある点は見落としやすい注意点です。出願を考え始めたら、経済科学部の入試情報ページをブックマークし、更新を定期的にチェックしておきましょう。

工学部は「入試過去問題活用宣言」参加大学の問題を使うことがある

工学部の募集要項には「本学のアドミッション・ポリシーを実現するため必要と認める範囲で、『入試過去問題活用宣言』に参加している大学の入試過去問題を使用して出題することがあります」との記載があります。過去問を使用する際はそのまま使うことも一部改変することもあるとされているため、新潟大学工学部の過去問だけでなく、同宣言に参加する他大学の出題傾向も視野に入れておくと安心です。

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学費・検定料は学部で共通、編入だからといって割安にはならない

新潟大学の編入学試験は学部ごとに募集人員・試験科目・日程が大きく異なりますが、費用面はどの学部もほぼ共通です。

項目金額(予定額)備考
検定料30,000円全学部共通。出願時に金融機関窓口で振込
入学料282,000円全学部共通
授業料(年額)535,800円(前期267,900円・後期267,900円)全学部共通。在学中に改定された場合は改定後の金額が適用

検定料・入学料・授業料のいずれも学部間で金額差はなく、1年次から入学した学生と同じ授業料体系が適用されます。編入だから学費が割安になるわけではない点は、費用面で計画を立てる際に押さえておいてください。なお、検定料は出願期間内に出願書類を提出しなかった場合に限り返還され、既納の検定料・出願書類等は原則として返還されません。

過去問はどこで手に入るか|学部によって公開状況が大きく違う

新潟大学の編入学試験の過去問は、学部によって公開のスタンスがはっきり分かれています。

学部過去問の公開状況
経済科学部学部サイトで複数年度分を公開。一部年度は解答例も公開
理学部学部サイトで複数年度分(数学・物理・化学等)を公開
工学部学部サイトでプログラム別に公開。一部年度は出題意図も公開
農学部学部サイトで出題意図・小論文課題を公開
法学部学部サイトでは非公開。当サイトが独自入手した資料(後述)で傾向を紹介
歯学部非公開。過去1年分に限り、返信用封筒を同封した郵送請求でのみ提供
人文学部・医学部保健学科学部サイトでの一般公開は確認できず

経済科学部・理学部・工学部・農学部の4学部は、比較的過去問を入手しやすい環境にあります。これらの学部の出題テーマを詳しく解説した記事を、当サイトでは学部別に公開しています(本記事末尾でリンク)。

一方、法学部は学部サイトでの過去問公開がありません。この記事では、独自に入手した令和4年度から令和6年度(2022〜2024年度)の第3年次編入学試験問題をもとに、出題テーマを整理します。

公開されている過去問・入手資料から読み取れる出題テーマ

ここからは、法学部について独自入手した2022〜2024年度の試験問題と、他学部の公式アドミッション・ポリシー等をもとに、出題テーマと対策の方向を整理します。問題文そのものは掲載せず、テーマと形式、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。

法学部|「法学」1科目に憲法・民法・刑法が横断的に出題される

法学部の専門科目は科目名としては「法学」1本ですが、実際には大問ごとに憲法・民法・刑法の異なる分野から出題される構成です。2022〜2024年度の3年分から、次のようなテーマが確認できました。

  • 2024年度(令和6年度):法の下の平等(憲法14条1項)について、平等の観念を述べたうえで学説・判例に触れて論じる出題。不動産の物権変動における対抗要件(民法177条、背信的悪意者を含む事例)を論じる出題。刑法では未遂犯の処罰根拠と「着手」の解釈(刑法43条)、および嬰児の遺棄と不作為による殺人の成否を問う事例問題
  • 2023年度(令和5年度):民法175条の物権法定主義について、採用されている理由と内包する問題点を説明させる出題

いずれも判例・学説の丸暗記ではなく、条文の趣旨を自分の言葉で説明し、事例に当てはめて結論を導く力が問われています。とくに2024年度の民法の事例問題は、実印の無断持ち出しによる不実登記から第三者への転売という複雑な事実関係を整理したうえで、対抗要件の法理を適用する構成でした。憲法・民法・刑法の基本書で「なぜその制度があるのか」という趣旨を説明できる状態にしておくことが、この試験の対策の核になります。

2022〜2024年度の3年分を分野別に整理すると、次のような傾向が見えます。

年度分野出題テーマ
2022年度(令和4年度)民法民法175条・物権法定主義の趣旨と内包する問題点
2023年度(令和5年度)憲法法の下の平等(14条1項)と「平等」の観念、学説・判例
民法不動産の対抗要件、背信的悪意者と第三者保護(177条)
刑法未遂犯の処罰根拠と「着手」の解釈(43条)/不作為犯(嬰児の遺棄と殺人の成否)
2024年度(令和6年度)外国語(英語)法律英語の歴史・政治哲学(功利主義と個人の自由)の英文和訳

※前述のとおりMEGA上のフォルダ表記と実際の答案用紙の年度表記に一部ずれがあったため、上表は各試験問題の用紙に印字された年度表記を基準にしています。

法学部|外国語(英語)は法律英語や政治哲学の英文和訳

外国語科目(英語選択者)は、法律または社会科学に関する英文の和訳が中心です。2022年度・2024年度で確認できた出典は、次のようなものでした。

  • 不法行為法(過失責任、注意義務)に関する英語の法学専門書
  • 法律英語の歴史(ノルマン征服以降のフランス語・ラテン語の影響、1356年の訴答法にみる法律英語の発達)を扱う専門書
  • ミルの自由論とベンサムの功利主義、多数派の専制をめぐる政治哲学の英語文献

いずれも大学レベルの法学・政治哲学の専門書からの抜粋で、法律用語やアカデミックな英文特有の構文に慣れていないと、時間内に正確な訳出は難しくなります。英字新聞よりも、法学・政治学系の英語専門書やその翻訳書を読み込んでおくことが直接的な対策になります。

経済科学部|専門科目は経済学・経営学・学際日本学の3科目から2科目選択

経済科学部の専門科目は、経済学(IS-LM分析や余剰分析などの計算・論述)、経営学(経営理論の説明と簿記・会計の計算)、学際日本学(現代社会の用語説明と長文読解にもとづく論述)の3科目から2科目を選ぶ形式です。3科目とも記述・論述中心で、単なる暗記では対応しづらい構成になっています。学際日本学の解答例では「文章の内容を踏まえない答案には高い評価を与えない」という評価軸が明示されており、本文に根ざした論述が求められます。詳しい年度別の出題テーマは、当サイトの新潟大学経済科学部の編入試験を徹底解説で整理しています。

理学部・工学部・農学部|学位プログラム別の専門科目、出題意図の公開も一部あり

理学部は数学・物理学・化学・生物学など学位プログラムごとに専門科目の過去問を公開しており、工学部も同様にプログラム別の過去問(一部は出題意図つき)を公開しています。農学部は小論文課題と出題意図を公開しているプログラムがあります。理系学部は専門知識そのものを問う設問が中心で、法学部・経済科学部のような論述型とは対策の方向性が異なります。学部ごとの詳しい出題内容は、当サイトの新潟大学理学部の編入試験を徹底解説新潟大学工学部の編入試験を徹底解説新潟大学農学部の編入試験を徹底解説を参照してください。

過去問から導ける学習の順番

  1. 志望学部・プログラムを先に決め、その学部の過去問公開状況を確認する(経済科学・理・工・農は学部サイト、法学部は解答例なし・非公開のため過去問の傾向を把握したうえで基本書中心の対策に切り替える)
  2. 過去問が公開されている学部は、実際に時間を計って解き、解答例があれば自分の答案と照合する
  3. 法学部志望者は、憲法・民法・刑法の基本書で「制度の趣旨」を説明できる状態を作り、あわせて法律英語・政治哲学系の英文に慣れる
  4. TOEIC・TOEFLのスコア提出が必要な学部(経済科学・工・農・医(保健学科))は、出願期間から逆算してスコアづくりを最優先で終わらせる
  5. 歯学部志望者は、過去1年分の小論文問題を郵送請求し、アドミッション・ポリシーに沿った小論文と自己推薦書(または課題作文)の型を作る

本節で扱った出題テーマは、法学部については独自入手した2022〜2024年度の試験問題、他学部については各学部が公開している過去問・アドミッション・ポリシー等の公表資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。問題文そのものの転載は行っていません。

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学部別に、何から手をつけるべきか

法学部を志望する場合

法学部は、他学部と対策の重心がまったく異なります。専門科目「法学」は憲法・民法・刑法の基礎を横断的に問われるため、3科目それぞれの基本書を1冊ずつ通読し、代表的な論点について自分の言葉で説明できる状態を作ることが出発点です。外国語は英語を選ぶ場合、法律・政治哲学系の英文和訳に慣れておく必要があります。募集人員5名に対して合格者が毎年7名前後出ている点は、答案の水準さえ満たせば「狭き門」ではないことを示しています。

2022〜2024年度の出題を見る限り、憲法・民法・刑法の各分野から1問ずつという構成が定着しているとみられます。特定の分野だけを深掘りするより、3分野をバランスよく仕上げ、事例問題に対して「制度の趣旨→要件へのあてはめ→結論」という答案の型を先に作っておくほうが得点が安定しやすいでしょう。詳しい傾向は当サイトの新潟大学編入の小論文対策もあわせて参照してください。

経済科学部を志望する場合

専門科目3科目(経済学・経営学・学際日本学)から早めに2科目を決め、過去問レベルまで仕上げることが対策の中心です。経済学はIS-LM分析や余剰分析など計算過程まで書かせる出題が多く、経営学は経営理論の説明と簿記・会計の計算、学際日本学は現代社会の用語説明と長文読解にもとづく論述という、3科目でまったく異なる能力が問われます。英語は外部試験スコアのみでの判定なので、出願までにTOEIC・TOEFLのスコアを確定させることを最優先にしてください。令和8年度は志願者が44名まで増えて合格率が下がった実績もあるため、記述式答案の完成度を高めておくことが重要です。

理学部・工学部・農学部を志望する場合

まず志望する学位プログラムを決めてください。専門科目がプログラムごとに異なるため、プログラムが決まらないと対策すべき科目が確定しません。工学部・農学部・理学部の一部プログラムはTOEIC・TOEFLのスコアが配点や出願資格に組み込まれているため、専門科目の対策と並行してスコアづくりを進める必要があります。

工学部は配点250点のうち専門基礎科目が200点を占めるため、英語スコアだけを整えても合格ラインには届きません。志望プログラムの過去問(学部サイトで公開)を早い段階で1年分解き、出題される数学・物理・化学等の範囲を確認したうえで、標準的な大学教養レベルの参考書で穴を埋めていくのが効率的です。農学部は口述試験を課すプログラムと小論文・面接を課すプログラムに分かれるため、志望プログラムの選抜方法(口述か小論文か)を最初に確認してください。

医学部保健学科を志望する場合

出願資格そのものに英語スコアの基準(専攻ごとにTOEIC 320〜420点等)が組み込まれています。このスコアに満たない場合は出願できないため、専門科目の対策より先にスコアを確保してください。看護学専攻は令和6年度以降、保健師・助産師の国家試験受験資格が取得できなくなっている点にも注意が必要です。専門科目は専攻ごとに看護学・放射線技術科学・検査技術科学の臨床系分野から出題されるため、出身の専門学校・短大でのカリキュラムの復習が直接的な対策になります。

歯学部(歯学科・口腔生命福祉学科)を志望する場合

学力検査に専門科目や英語がなく、小論文と面接・書類選考が中心です。歯学科は課題作文、口腔生命福祉学科は自己推薦書が求められます。過去1年分の小論文問題を郵送で取り寄せ、アドミッション・ポリシーに沿った小論文の型を作っておくことが現実的な対策です。歯学科(2年次)は志願者数が募集人員の6〜7倍と新潟大学の編入学試験の中でも競争率が高い点も踏まえて準備してください。

人文学部を志望する場合

人文学科の内部は心理・人間学、社会文化学、言語文化学の3学位プログラムに分かれ、志望プログラムに応じて専門科目が変わります。外国語も英語だけでなくドイツ語・フランス語・ロシア語・朝鮮語・中国語から選択できる点が特徴です。詳しい傾向は当サイトの新潟大学人文学部の編入試験を徹底解説を参照してください。

単位認定と修業年限

各学部とも、修業年限4年のうち2年間を既に在学したものとして通算し、入学後の修業年限は2年、在学できる年限は4年という制度は共通しています。ただし、既修得単位の認定は「本学部の定める基準」に従って行われ、分野を大きくまたぐ編入では専門科目の単位が認定されにくく、2年間での卒業が難しくなる場合があります。とくに法学部は認定単位数の上限が60単位までと明記されている点は他学部にはない特徴なので、志望校を決める段階で確認しておいてください。

併願をどう組むか

新潟大学は学部によって出願時期が6月から11月まで分散しているため、他大学との併願を組みやすい面と組みにくい面の両方があります。工学部・農学部(6月出願・7月試験)は他大学の多くの編入試験より早い時期に実施されるため、ここで合格を確保してから他大学を受ける、あるいは逆に他大学の結果を見てから経済科学部(11月出願)を受けるといった時間差を使った戦略が立てられます。

科目面では、TOEIC・TOEFLのスコア提出が必要な経済科学部・工学部・農学部・医学部保健学科は、外部試験スコアを使う他大学の編入試験と対策を共有しやすくなります。一方、法学部は英語の筆記と法学の専門論述という独自色の強い試験なので、法学部を中心に据えるなら、同じく英語筆記・法律科目型の試験を課す大学と組み合わせるのが効率的です。社会人として新潟大学への編入を検討している場合は、当サイトの社会人が新潟大学に編入する方法も参照してください。

出願期間が短い学部が多いため、併願を組む際は「証明書の発行にかかる時間」を軸にスケジュールを逆算するのが安全です。成績証明書・卒業(見込)証明書は出身校の発行に数日〜数週間かかることがあり、複数校に同時出願する場合は必要部数もまとめて早めに依頼しておくと、出願期間中に慌てずに済みます。

よくある質問

新潟大学の編入は難しいですか。

学部・学科によって大きく異なります。歯学部歯学科(2年次)は志願者数が募集人員の6〜7倍にのぼる一方、歯学部口腔生命福祉学科は年度によって受験者のほぼ全員が合格しています。法学部は募集人員5名に対して合格者が毎年7名前後出ており、答案の水準を満たせば通る試験です。「新潟大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。

新潟大学の編入の倍率はどれくらいですか。

学部・年度によって幅があります。法学部は志願14〜24名に対し合格7名前後、経済科学部は志願24〜44名に対し合格13〜16名、理学部は志願30〜39名に対し合格14名、歯学部歯学科は志願31〜38名に対し合格5〜6名でした。学部別の詳しい内訳は本文の表を参照してください。

教育学部・創生学部に編入することはできますか。

できません。新潟大学は編入学試験を実施する学部として人文・法・経済科学・理・医(保健学科)・歯・工・農の8学部を明示しており、教育学部と創生学部は対象外です。

医学部医学科に学士編入できますか。

できません。医学部医学科の学士編入学は募集を停止しています。詳細は当サイトの新潟大学医学部医学科の学士編入は募集停止|公式FAQ・現在確認すべき入試情報を解説を参照してください。編入学試験の対象は医学部保健学科(看護学・放射線技術科学・検査技術科学の3専攻)のみです。

TOEICのスコアはどの学部で必要ですか。

経済科学部・工学部・農学部・医学部保健学科の4学部は、TOEIC L&RまたはTOEFLのスコア提出が出願資格または配点に組み込まれています。医学部保健学科は専攻ごとに基準スコア(看護学専攻320点以上等)が定められ、満たさない場合は出願を受理されません。一方、法学部は外部試験を使わず英語の筆記試験を独自に課しており、歯学部は英語の試験自体がありません。

高専からでも新潟大学に編入できますか。

多くの学部で高等専門学校卒業者(卒業見込みを含む)が受験資格の対象になっています。ただし歯学部口腔生命福祉学科は歯科衛生士資格が前提のため対象外、歯学部歯学科(2年次)は学士や大学在学者を中心とした資格区分です。志望学部の出願資格を個別に確認してください。

短期大学卒業でも出願できますか。

人文・法・経済科学・理・工・農の各学部は、短期大学卒業者(卒業見込みを含む)を受験資格に含めています。歯学部口腔生命福祉学科は歯科衛生関係学科の短大卒業が出願資格の中心的な区分のひとつです。医学部保健学科も専攻ごとに看護・診療放射線技術・臨床検査技術の関係学科の短大卒業者が対象です。

過去問はすべての学部で入手できますか。

いいえ。経済科学部・理学部・工学部・農学部は学部サイトで複数年度の過去問を公開しており、一部は解答例や出題意図も公開しています。歯学部は過去1年分に限り郵送請求でのみ提供されます。法学部・人文学部・医学部保健学科は学部サイトでの一般公開が確認できませんでした。法学部については、当サイトが独自入手した2022〜2024年度の試験問題から出題テーマを紹介しています。

出願はいつ頃ですか。

学部によって6月から11月まで分散しています。工学部・農学部は6月出願・7月試験、理学部は7月出願・9月試験、歯学部は9月出願・10月試験、経済科学部は11月出願・11月試験です。法学部・人文学部の次年度日程は本記事執筆時点で確認できていないため、出願を検討する場合は学部公式サイトで最新の日程を確認してください。

社会人でも編入できますか。

人文学部・法学部・経済科学部・理学部・医学部保健学科・工学部・農学部では、一般の編入学試験とは別に社会人特別選抜を実施しています。出願資格・試験科目は一般編入学試験と異なるため、専用の募集要項を確認してください。詳しくは当サイトの社会人が新潟大学に編入する方法を参照してください。

歯学部歯学科と口腔生命福祉学科は何が違いますか。

歯学科は歯科医師を目指す修業年限6年の学科で、編入学試験は第2年次募集(募集人員5名)です。口腔生命福祉学科は歯科衛生士・社会福祉士を目指す修業年限4年の学科で、編入学試験は第3年次募集(募集人員6名)、歯科衛生士試験の合格者・受験資格者であることが出願資格の前提です。試験科目(小論文・面接)や試験日は共通していますが、出願資格・提出書類(歯学科は課題作文、口腔生命福祉学科は自己推薦書)が異なります。

編入の学費は1年次入学と比べて安くなりますか。

安くなりません。検定料30,000円・入学料282,000円・授業料年額535,800円は、編入学の場合も1年次入学と同じ金額(予定額)です。学部間でも金額差はありません。編入は「短期間で学士号を取得できる」制度であって、学費そのものが割安になる制度ではない点に注意してください。

まとめ

新潟大学の編入試験について、各学部の公表資料から確認できることを整理します。

まず、編入学試験を実施しているのは人文・法・経済科学・理・医(保健学科)・歯・工・農の8学部で、教育学部と創生学部では実施していません。歯学部歯学科だけが2年次募集で、それ以外は3年次募集です。志望学部が決まらないと、そもそも受けられる年次も日程も確定しません。

次に、英語の扱いは学部で三分されます。経済科学・工・農・医(保健学科)はTOEIC・TOEFLのスコア提出が出願の前提になっている一方、法学部は独自の英語筆記試験を課し、歯学部は英語の試験自体がありません。志望学部が決まった時点で、英語の対策の方向性も決まります。

そして倍率については、学部・学科によって数倍から十数倍まで開きがあります。歯学部歯学科(2年次)は志願者が募集人員の6〜7倍にのぼる一方、法学部は募集人員を上回る合格者を毎年出しています。「新潟大学の編入は難しい」という一括りの評価は成り立ちません。

最後に、過去問の公開状況も学部でまったく違います。経済科学部・理学部・工学部・農学部は学部サイトで複数年度分を確認できますが、法学部・人文学部・医学部保健学科は一般公開されていません。法学部については、この記事で独自に入手した2022〜2024年度の出題テーマを紹介しました。

費用面では、検定料30,000円・入学料282,000円・授業料年額535,800円が全学部で共通です。編入学は「短期間で学士号に到達できる」制度であって、学費そのものが割安になる制度ではありません。志望学部を選ぶ際は、試験対策の負担だけでなく、編入後2年間で卒業できるかどうか(既修得単位の認定状況)も含めて検討してください。

本記事の数値は、新潟大学および各学部が公表する2026〜2027年度入学試験要項、および直近の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は学部・年度によって変更されるため、出願前には必ず志望学部が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。とくに法学部・人文学部は本記事執筆時点で次年度の要項を学部公式サイトから確認できなかったため、出願を検討する場合は必ず学部窓口・公式サイトで最新情報を確認してください。

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新潟大学に編入した合格者の声

当サイトでは、実際に新潟大学へ編入した方の合格体験記・体験動画を公開しています。試験科目や日程だけではわからない、対策の進め方や当日までの過ごし方はこちらを参照してください。

また、学部別の詳しい試験対策は次の記事も参照してください。

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