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慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科「冬入試」の傾向と対策

慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科の「III期入試」は、毎年1月ごろに実施される修士課程の3回目の入試区分で、一般には「冬入試」とも呼ばれています。I期(夏)・II期(秋)に続く年度内最後の受験機会にあたり、他大学院を含めた併願戦略の最終確認として活用する受験生や、社会人として仕事の都合で夏・秋の準備が難しかった受験生の受け皿として利用されるケースが目立ちます。
健康マネジメント研究科は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)・信濃町キャンパスを拠点とする研究科で、看護学専攻と公衆衛生・スポーツ健康科学専攻の2専攻から構成されています。試験科目は小論文と面接のみとシンプルに見えますが、出願資格や専攻ごとの選考の考え方を理解しないまま出願準備を始めてしまうと、書類不備や対策の的外れにつながりかねません。特にIII期は出願期間が数日間しかないため、事前の情報整理が合否を左右すると言っても過言ではありません。「冬入試だから対策が間に合わないかもしれない」と不安に感じている方こそ、まずは公式情報を正確に把握するところから始めることが遠回りのようで最短ルートになります。
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本記事では、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科の公式募集要項と、大学が公開している小論文試験の「出題の意図」をもとに、III期(冬入試)の出願資格・スケジュール・試験内容・対策の考え方を整理します。あわせて、大学公式サイトで閲覧できる2026年度I期・II期・III期の出題意図を比較し、III期に特有の出題傾向も確認していきます。健康マネジメント研究科とは、看護・公衆衛生・スポーツ健康科学の視点から健康課題のマネジメントを研究する大学院であり、III期入試とはその修士課程で年度内最後に実施される選考区分のことです。募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず最新の募集要項で確認してください。
「III期」「冬入試」という呼び方にはあまり馴染みがない方も多いかもしれませんが、要するに同じ年度の中で3回目に設定された選考機会のことだと理解しておけば十分です。I期・II期で思うような結果が出なかった受験生にとっての再挑戦の場であると同時に、他大学院との比較検討を終えたうえで最終的にこの研究科を選ぶ受験生の受け皿にもなっています。どちらの立場で臨む場合でも、III期特有の短い出願期間と厳しめの募集人員を踏まえた準備が欠かせません。
なお本記事の情報は、大学公式サイト「健康マネジメント研究科 修士課程の入試情報」および2027年度入学試験要項(修士課程)、大学が公開している小論文試験の出題意図PDFをもとに執筆時点で確認した内容です。年度によって出願区分の名称や内容が見直される可能性もあるため、あくまで直近年度の傾向として参考にしてください。これから出願を検討する方は、まず本記事で全体像をつかんだうえで、実際の出願手続きに進む前に必ず大学公式サイトの最新版で細部を照合するという二段階の進め方をおすすめします。
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科「III期入試(冬入試)」とは
健康マネジメント研究科は、看護・医療・公衆衛生・スポーツ健康科学といった領域を横断的に扱う大学院です。修士課程には看護学専攻と公衆衛生・スポーツ健康科学専攻の2つがあり、いずれも健康にまつわる課題をマネジメントの視点から研究・実践する人材の育成を掲げています。臨床経験を持つ看護師・保健師から、企業の健康経営担当者、スポーツ指導者、行政職員まで、出身背景の異なる社会人が集まりやすいのがこの研究科の特徴です。学部新卒の受験生よりも、実務経験を積んだうえで研究テーマを明確に持って出願する層が一定数いる点も、他の一般的な人文・社会科学系研究科とは異なる雰囲気を作っています。
研究科の概要と2つの専攻
看護学専攻は、看護学の基礎教育を修めた人材が、より高度な看護実践・教育・研究を担う力を身につけることを主眼としています。臨床現場での経験を理論的に裏付け、教育者・専門看護師・研究者としてのキャリアにつなげたい人が主な対象です。一方、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻は、医療系・非医療系を問わず幅広い出身学部の出願者を受け入れており、公衆衛生施策の立案から企業の健康経営、スポーツ科学に基づく指導まで、扱うテーマの幅が広いことが特徴です。募集人員は専攻ごとに看護学専攻10名、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻30名と定められており、研究科全体で年間40名程度の定員規模になります。
両専攻は組織上は分かれているものの、健康マネジメントという共通のテーマのもとに設置されている研究科であるため、専攻をまたいだ科目履修や、他専攻の教員による指導が受けられる場面もあるとされています。看護と公衆衛生・スポーツ健康科学の学際的な視点を活かした研究テーマを考えている場合は、出願前にどちらの専攻でその研究を進めるのが適切か、研究科の教員紹介やカリキュラム情報を確認したうえで判断するとよいでしょう。専攻選びに迷う場合は、研究科の入試係やオープンキャンパス・説明会等の機会を通じて相談することもおすすめです。
なぜIII期(冬入試)という区分があるのか
健康マネジメント研究科の修士課程入試は、年に3回(I期・II期・III期)実施されます。I期・II期・III期それぞれに専用の募集人員枠が設けられているわけではなく、2専攻それぞれの定員の範囲内で複数回選考の機会を設けているという位置づけです。I期は6〜7月、II期は10〜11月、III期は12月〜1月に出願・試験が行われ、受験生からすると年に3回チャンスがある入試ともいえます。III期は年度内最後の入試機会にあたるため、他大学院の結果を見てから出願を決める受験生や、I期・II期の準備が間に合わなかった受験生の受け皿として機能しています。ただし募集要項には「III期は若干名」と明記されており、I期・II期に比べて狭き門になりやすい点には注意が必要です。
入試の実施有無や日程は年度ごとに大学が公表する募集要項で確定します。本記事執筆時点では2027年度入試(2026年度実施分)についてIII期(冬入試)の実施が公式に案内されており、出願期間・試験日ともに直近数年の水準からの変更は確認されていません。ただし年度によって出願期間・試験日・募集内容が変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず慶應義塾大学大学院入学案内の公式ページで最新の情報を確認してください。
研究科としての特徴・理念
健康マネジメント研究科は、個人の疾病治療にとどまらず、組織や地域・社会レベルで健康をどうマネジメントするかという視点を重視している点が特色です。看護学専攻では臨床の現場知を理論化・体系化することが、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻では実務知と学術的な分析手法を組み合わせることが、それぞれ重視される傾向にあります。実務経験を研究テーマにどう落とし込むかという視点は、志望理由書・研究計画書を書くうえでも重要な軸になります。単に「興味がある」というレベルではなく、自分のこれまでの経験や問題意識を、研究として扱えるレベルの問いに変換できているかが、書類選考・面接双方で見られていると考えておくとよいでしょう。
たとえば、病院や介護施設での勤務経験から「現場でうまく機能していない仕組み」に気づいた看護師であれば、その経験を単なる不満や感想として語るのではなく、どのようなデータや理論的枠組みで検証できるかという研究の言葉に翻訳できるかが重要です。企業の健康経営担当者であれば、社内で実施した施策の効果測定をどう学術的に位置づけ直せるかが問われます。こうした「実務の言葉」を「研究の言葉」に変換する作業は、出願直前に慌てて行うと表面的になりがちです。日頃から自分の仕事・活動を振り返り、言語化しておく習慣が、結果的に研究計画書や面接での説得力につながります。
出願資格と対象となる専攻(看護学専攻/公衆衛生・スポーツ健康科学専攻)
健康マネジメント研究科修士課程の出願資格は、大学院入試の一般的な出願資格に準じています。大学を卒業した者または卒業見込みの者を基本としつつ、学士の学位を授与された者、外国において16年の学校教育課程を修了した者、大学院において個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた者なども対象に含まれます。ここは慶應義塾大学の他研究科とも共通する枠組みですが、細かな年齢要件や証明書類の指定は年度・専攻によって変わり得るため、詳細区分は必ず最新の募集要項の原本で確認してください。
看護学専攻の出願資格
看護学専攻は、看護師などの基礎教育課程を修了していることを原則としています。公式サイトでも、看護基礎教育以外の学歴を持つ出願希望者は、出願前に研究科への事前相談を案内しています。実務経験の年数や取得資格によって出願可否の判断が分かれる場合があるため、看護学専攻を志望する場合は早い段階で研究科の窓口に問い合わせておくと安心です。専門看護師(CNS)課程に関連する条件が設けられているユニットもあるため、志望する研究領域によっては、学部段階の履修内容や実務経験がどのように評価されるのかを個別に確認しておく必要があります。
公衆衛生・スポーツ健康科学専攻の出願資格
公衆衛生・スポーツ健康科学専攻は、医療系・非医療系を問わず出身学部を問わず多様な背景を持つ出願者を受け入れているとされています。行政・企業の健康経営部門・スポーツ指導・教育など、実務経験を積んだ社会人が出願するケースも多く、学部時代の専門分野が直接一致していなくても、志望理由や研究計画で健康マネジメントへの接続を明確に示せるかが重要になります。医学部・看護学部出身者だけでなく、経済学・経営学・教育学・体育学など、多彩な学部出身の在学生・修了生がいる点もこの専攻の特徴として挙げられます。
出願資格に関する注意点
いずれの専攻も、出願書類・研究計画書の内容が選考において重視される点は共通しています。出願資格を満たすかどうかの判断に迷う場合は、自己判断で諦めたり出願したりせず、研究科の入試係へ早めに確認することをおすすめします。特に、卒業後の年数が長い社会人や、海外の教育課程を修了した出願者、専門学校卒業後に実務経験を積んだ出願者などは、個別の入学資格審査が必要になる場合があります。審査には一定の期間がかかるため、出願期間が始まってから慌てて相談するのではなく、出願を決めた時点でできるだけ早く問い合わせることが重要です。
出願資格の確認方法まとめ
| 出願者の状況 | 確認すべきこと |
|---|---|
| 大卒(見込み含む)・学士取得者 | 基本的な出願資格を満たす。専攻ごとの要件を募集要項で確認 |
| 看護基礎教育以外の学歴を持つ看護学専攻志望者 | 出願前に研究科への事前相談が必要 |
| 専門学校卒業者・実務経験による出願希望者 | 個別の入学資格審査の対象になる場合がある |
| 海外の教育機関出身者 | 16年の学校教育課程修了に該当するかを個別に確認 |
上記はあくまで一般的な整理であり、最終的な可否は募集要項の記載と研究科への個別確認によって決まります。表に当てはまらないケースも実際には多くあるため、少しでも不安がある場合は問い合わせを後回しにしないようにしましょう。問い合わせの際は、自分の最終学歴・卒業年・保有資格・実務経験の年数などを整理したうえで連絡すると、やり取りがスムーズに進みやすくなります。
研究計画書で意識したいポイント
健康マネジメント研究科の出願では、研究計画書の内容が小論文・面接と並んで重要な評価対象になります。特にこの研究科では、臨床・行政・企業などでの実務経験を持つ出願者が多いため、実務での問題意識を学術的な研究の問いに落とし込めているかが読み手に伝わるかどうかが鍵になります。単に「〜について研究したい」という関心の表明にとどまらず、先行研究や既存の統計・データを踏まえたうえで、自分がどのような視点から何を明らかにしたいのかを具体的に記述することが求められます。研究計画書の一般的な書き方の型については、次の見出し以降で紹介する関連コラムもあわせて参考にしてください。
III期の出願期間・試験日・合格発表・入学手続きのスケジュール【2027年度】
2027年度入試(2026年度実施分)における健康マネジメント研究科修士課程の日程は、以下のとおり公表されています。I期・II期・III期の3回の入試機会がそれぞれ独立したスケジュールで進む点を押さえておきましょう。
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| I期 | 2026年6月4日(木)〜6月10日(水) | 2026年7月4日(土) | 2026年7月9日(木)10:00 |
| II期 | 2026年10月8日(木)〜10月14日(水) | 2026年11月7日(土) | 2026年11月19日(木)10:00 |
| III期(冬入試) | 2026年12月11日(金)〜12月15日(火) | 2027年1月16日(土) | 2027年1月21日(木)10:00 |
III期の出願期間は2026年12月11日から12月15日までのわずか5日間です。オンライン出願の受付時間は初日10:00から締切日15:00までとされており、締切当日の駆け込み出願は書類不備のリスクが高くなります。出願に必要な書類は複数あり、卒業(見込み)証明書や成績証明書、研究計画書などを発行元に依頼してから手元に届くまで日数がかかるものも含まれるため、出願期間が始まる前から準備を進めておく必要があります。年末年始をまたぐ時期の出願であることも忘れず、大学・出身校双方の窓口が休業する期間を計算に入れて逆算しておきましょう。
入学手続きの時期
合格発表後の入学手続き期間についても、期によって時期が異なります。募集要項では、I期合格者の入学手続き期間が2026年11月30日から12月4日、II期・III期合格者の入学手続き期間が2027年2月1日から2月4日(木)とされています。III期は合格発表(1月21日)から入学手続き締切(2月4日)までの猶予が2週間程度しかないため、合格後すぐに動ける準備をしておくことが大切です。学費の納入方法や必要書類も事前に確認しておきましょう。
ここで挙げた日程はあくまで執筆時点で公式サイトに掲載されている2027年度入試の内容です。年度が変わると出願期間・試験日・合格発表日・入学手続き期間はすべて変更される可能性があるため、出願前には必ず慶應義塾大学大学院入学案内の最新の募集要項をご確認ください。
出願書類の準備で見落としやすいポイント
出願にあたっては、志願票・研究計画書のほか、卒業(見込み)証明書、成績証明書といった書類を出身校に発行してもらう必要があります。証明書の発行には数日から数週間かかる場合があり、特に12月は年末の窓口業務の混雑や大学の冬季休業とも重なりやすいため、出願期間が始まってから慌てて依頼するのは避けたいところです。募集要項には、研究計画書の様式・字数、写真の指定、封筒への宛名記載方法など細かなルールが定められているため、書式を無視した提出は受付されない可能性があります。提出前には、募集要項に記載された「提出書類一覧」のチェックリストと突き合わせて、一つずつ確認する作業を必ず行いましょう。
出願前に確認しておきたいチェックリスト
- 志望専攻(看護学専攻/公衆衛生・スポーツ健康科学専攻)は確定しているか
- 自分が出願資格を満たしているか、募集要項の記載と照らし合わせたか
- 看護学専攻志望の場合、事前相談が必要な学歴に該当していないか
- 卒業(見込み)証明書・成績証明書の発行依頼は済んでいるか
- 研究計画書は最新版まで書き上がっているか、字数・様式は指定どおりか
- 検定料の支払い方法・領収書の扱いを確認したか
- 出願書類の郵送方法(書留等)や締切当日必着の条件を確認したか
特にIII期は出願期間が短いため、上記のチェック項目を出願期間が始まる前にすべて終えておくことが理想です。当日になって不足に気づくと、修正が間に合わず出願自体を諦めざるを得なくなるケースもあるため、余裕を持ったスケジュール管理を心がけましょう。
試験科目は小論文と面接—配点比重と当日の流れ
健康マネジメント研究科の入試は、I期・II期・III期すべてで小論文試験と面接試験の2科目で構成されています。専門科目の筆記試験や外国語の個別試験は設けられておらず、出願書類(研究計画書等)と小論文・面接をあわせて総合的に評価する方式です。専門科目の暗記量よりも、資料を正確に読み解き、論理的に説明・要約する力が問われる試験といえます。他の大学院で見られるような専門科目筆記試験対策(過去問演習による知識の積み上げ)とは、必要な勉強のタイプがやや異なる点も理解しておきましょう。
小論文試験の位置づけ
小論文試験では、図表や和文・英文の資料を読み取り、設問に応じて考察・要約・表への整理などを行う形式が採られています。単なる知識の再生を問うものではなく、読解力・論理的思考力・表現力を総合的に評価する出題が続いている点が特徴です。詳しい出題テーマの傾向は、次の見出しで大学公式の「出題意図」をもとに解説します。
面接試験の位置づけ
面接試験は、出願書類の内容(志望理由・研究計画など)を踏まえて実施されます。研究テーマへの意欲や、指導教員の研究領域との適合性、これまでの実務経験・学習履歴と大学院での学びのつながりを説明できるかが問われます。募集要項では、小論文と面接の比重はおよそ1対1とされており、小論文だけ、あるいは面接だけで合否が決まるわけではないことがわかります。両方に均等な準備時間を割く計画を立てましょう。志望理由書・研究計画書に書いた内容と、面接での受け答えに食い違いが生じないよう、提出書類の控えを手元に残しておき、試験直前に読み返しておくことも有効です。
面接対策としては、想定質問への回答を丸暗記するのではなく、なぜその研究をしたいのかという核となる問題意識を自分の言葉で説明できるようにしておくことが基本です。あわせて、指導を希望する教員がいる場合は、その教員の研究領域と自分の研究計画がどう接続するのかを説明できるようにしておくと、志望動機に具体性が出ます。可能であれば、社会人経験のある友人や、大学院進学の経験者に模擬面接の相手になってもらい、初対面の相手にも研究計画が伝わるかどうかを確認しておくと、当日の受け答えに落ち着きが生まれやすくなります。
試験当日の基本的な流れ
試験は信濃町キャンパスで実施され、小論文試験は午前10時30分ごろから始まり、面接は一人あたり十数分程度の時間が確保される運用です。持ち物や試験室への入室可能時間、携帯電話の電源オフなど、当日の注意事項は募集要項に細かく指定されています。事前に必ず目を通し、当日慌てないよう準備しておきましょう。特にIII期は1月中旬という時期柄、交通機関の乱れや積雪などのアクシデントも想定されるため、試験会場までの経路と所要時間には余裕を持たせておくことをおすすめします。
合否判定の考え方
募集要項には、出願書類・小論文・面接を総合的に評価すると明記されています。小論文で高得点を狙うことに意識が向きがちですが、面接で研究テーマへの理解や熱意を十分に伝えられなければ、総合評価では不利になり得ます。逆に、面接での受け答えに自信がある場合でも、小論文で最低限の読解力・論理構成力を示せなければ評価は伸びません。どちらか一方に偏った対策は避け、限られた準備期間の中でバランスよく時間を配分することが、健康マネジメント研究科の入試では特に重要になります。
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I期・II期との違いとIII期を選ぶべきケース
I期・II期・III期は、試験科目(小論文・面接)や選考の考え方そのものに大きな違いはありません。一方で、出願時期・試験時期・準備に使える期間には明確な差があります。それぞれの位置づけを整理すると、出願先を絞り込む判断がしやすくなります。
| 比較項目 | I期(夏) | II期(秋) | III期(冬入試) |
|---|---|---|---|
| 出願時期の目安 | 6月上旬〜中旬 | 10月上旬〜中旬 | 12月中旬(5日間程度と短い) |
| 試験時期の目安 | 7月上旬 | 11月上旬 | 1月中旬 |
| 位置づけ | 最初の受験機会。準備期間を長く取りやすい | I期不合格者・追加志望者の受け皿 | 年度内最後の受験機会。募集は若干名 |
| 併願との関係 | 他大学院の日程と重ならないことが多い | 他大学院の秋入試と重なる場合がある | 他大学院(冬・春入試)の結果を見て出願しやすい |
III期を選ぶべき代表的なケースとしては、他大学院の入試結果が出るのを待ってから出願先を最終決定したい場合、I期・II期の準備期間が十分に取れず研究計画書のブラッシュアップに時間が必要だった場合、社会人として年内は業務が立て込んでおり年明けにまとめて対策時間を確保したい場合などが挙げられます。ただし、III期は募集人員の枠がI期・II期より狭くなりやすいため、「準備が遅れたからとりあえずIII期で」という消極的な選択にはリスクが伴います。可能であればI期・II期からの出願を検討し、III期は最終手段あるいは併願の一つとして位置づけるのが現実的な戦略です。逆に言えば、I期・II期で合格に至らなかった場合でも、III期という再チャレンジの機会が用意されていること自体は、他大学院と比較した際のこの研究科の利点ともいえます。
I期・II期に出願した場合の再チャレンジという位置づけ
I期またはII期を受験して合格に至らなかった場合、同じ年度内にIII期で再チャレンジできる点は、この研究科ならではの特徴です。他大学院の中には、年に1回しか入試機会がない研究科も多く、その場合は不合格になると翌年度まで待つ必要があります。年3回の入試機会があることで、研究計画書のブラッシュアップや小論文対策のやり直しに使える時間を確保しながら、同一年度内での再挑戦がしやすくなっています。ただし、I期・II期の出願書類・面接内容から研究計画を大きく変更する場合は、なぜ変更したのかを面接で説明できるよう整理しておくことが望ましいでしょう。
公開されている出題意図から読み取る出題テーマと対策(2026年度I期・II期・III期比較)
健康マネジメント研究科では、小論文試験の過去問題を大学公式サイト上でWeb閲覧できる形で公開しています。2026年4月以降は窓口での閲覧が廃止され、オンライン閲覧に一本化される予定です。著作権法上の理由により、問題文そのものの複写・スマートフォン等での撮影は禁止されています。本記事でも問題文の引用は行わず、大学が公式に公開している「出題の意図」の記載をもとに、出題テーマと形式、対策の方向性を解説します。出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず大学公式サイトの最新の過去問題ページをご自身で確認してください。
2026年度III期小論文の出題意図(4問構成)
大学が公開している2026年度III期の出題意図によると、III期の小論文は4問構成で実施されました。問1は2つの図表を読み取って考察する問題で、提示された情報を客観的に理解し、所定の分量に収まる日本語で的確に敷衍し、情報の本質に迫る能力が問われています。問2は和文資料を読解して設問に解答する問題で、文章の論理展開と内容を把握したうえで、提示された情報を論理的に整理し、整合性のある文章で説明する力が評価対象です。問3は英文資料を読解して表を作成する問題で、英文の論理展開と内容を把握し、情報を論理的に整理して表にまとめる力が問われます。問4は和文資料を制限字数内で要約する問題で、筆者の主張や重要事項を過不足なく抽出し、整合性のある文章に再構成する力が評価されます。
2026年度I期・II期との比較
同じく大学公式の出題意図によると、2026年度I期は3問構成で、問1は図表読み取り考察、問2は英文資料を制限字数内の日本語で要約する問題、問3は和文資料を読解して表を作成し設問に解答する問題でした。II期も3問構成で、問1は図表読み取り考察、問2は英文資料を読解して設問に日本語で解答する問題、問3は和文資料を制限字数内で要約する問題という構成です。III期だけが4問構成になっており、和文資料と英文資料の両方を扱う設問が独立して置かれている点が、I期・II期との形式面での違いといえます。
| 期 | 問題数 | 共通する出題傾向 |
|---|---|---|
| I期 | 3問 | 図表読み取り/英文要約/和文資料+表作成 |
| II期 | 3問 | 図表読み取り/英文読解+日本語解答/和文要約 |
| III期 | 4問 | 図表読み取り/和文資料解答/英文資料+表作成/和文要約 |
3期に共通しているのは、問1に必ず図表を読み取って考察する設問が置かれていることと、和文・英文それぞれの資料を読解し、要約・説明・表への整理といった形で再構成させる出題が中心になっている点です。専門分野の暗記知識を問うタイプの試験ではなく、初見の資料を短時間で正確に理解し、論理的に整理して他者に伝える力を測る試験だと捉えると対策の方向性が定まりやすくなります。III期は問題数がI期・II期より1問多い4問構成だった点も押さえておきたいポイントです。試験時間全体に対して処理すべき設問数が増える分、1問あたりにかけられる時間配分の練習がより重要になると考えられます。
また、I期・II期・III期のいずれにおいても、英文資料と和文資料の両方が出題に組み込まれている点は共通しています。英語力そのものを直接問う独立した英語試験は設けられていませんが、小論文の中で英文資料を正確に読み取り日本語で説明・整理する力が求められる以上、英語の読解力は間接的に評価対象になっていると考えられます。TOEIC・TOEFLなどの外部試験スコア提出が必須とされていない研究科であっても、英語の基礎的な読解力を軽視してよいわけではない点には注意しておきましょう。
出題意図から見える対策の方向性
出題意図の記述を踏まえると、対策としては、①新聞・白書・統計資料などの図表を要点だけ短時間で読み取る練習、②英文の学術記事や公衆衛生・看護・スポーツ健康科学分野の英語資料を制限字数で要約する練習、③和文資料の主張・根拠を整理して表にまとめる練習、の3つが有効です。特別な専門用語の丸暗記よりも、初見の資料を時間内に処理する練習量が結果を左右しやすい試験と考えられます。日頃から健康・医療・公衆衛生・スポーツ健康科学分野のニュースや白書に触れ、図表やデータを見て自分なりに要点をまとめる習慣をつけておくと、本番での対応力が高まりやすくなります。
過去問演習の進め方
- まず1年分を時間を計らずに解いてみる:自分がどのタイプの設問(図表読み取り・和文要約・英文読解)を苦手としているかを把握する。
- 試験時間を意識して2周目に取り組む:小論文全体の試験時間内で、設問ごとにどのくらいの時間配分にするかを決めて練習する。
- 書いた答案を第三者に見てもらう:自分では論理的に書けているつもりでも、他者が読むと分かりにくい場合がある。可能であれば添削を受ける機会を作る。
過去問題は大学公式サイトでのWeb閲覧のみとなるため、紙に印刷して繰り返し解くという従来の勉強法がそのままでは使えない点にも注意が必要です。閲覧のルールを守りながら、内容を自分の言葉でメモに整理し直すなど、複写に頼らない学習方法を工夫することになります。
過去問演習と並行して、健康・医療・公衆衛生分野の統計や白書に日常的に触れておくことも有効です。厚生労働省や内閣府が公表する白書、公衆衛生・看護分野の学会誌の要旨などは、図表を含む資料の読解練習として活用しやすい題材です。試験本番と近い形式の資料に日頃から触れておくことで、初見の資料に対する処理速度と精度が徐々に向上していきます。時間を計って解く練習を繰り返すうちに、自分にとって書きやすい答案構成のパターンも見えてくるはずです。
出願〜合格発表までの逆算対策スケジュール
III期(冬入試)は出願期間が12月中旬の約5日間と短いため、出願直前になってから準備を始めると間に合わない可能性が高くなります。合格発表(1月下旬)から逆算した準備の流れは次のとおりです。
- 出願の3〜4か月前(8〜9月ごろ):志望専攻(看護学専攻/公衆衛生・スポーツ健康科学専攻)を確定し、研究テーマの方向性を固める。看護学専攻志望者はこの段階で研究科への事前相談を済ませておく。
- 出願の2〜3か月前(9〜10月ごろ):研究計画書の骨子を作成し、指導を仰ぎたい教員の研究領域と自分の関心が合っているかを確認する。可能であれば教員の論文や著書に目を通しておく。
- 出願の1〜2か月前(10〜11月ごろ):卒業証明書・成績証明書など出願書類の発行を大学の卒業校に依頼する。発行までに時間がかかる書類は早めに動く。海外の教育機関で証明書を発行する場合は、さらに余裕を持ったスケジュールが必要になる。
- 出願期間直前(12月上旬):研究計画書・志望理由書を最終確認し、誤字脱字や字数制限を必ずチェックする。オンライン出願の登録方法も事前に確認しておく。
- 出願期間(12月11日〜15日):締切当日の駆け込みを避け、余裕を持って出願を完了させる。検定料の支払い方法・領収書の扱いも要項どおりに進める。
- 試験日まで(12月中旬〜1月中旬):小論文対策として、図表読み取り・和文要約・英文要約の演習を継続する。面接では研究計画書の内容を口頭で説明できるよう練習する。年末年始を挟むため、学習計画は多少余裕を持たせておく。
- 試験日(1月16日ごろ)〜合格発表(1月21日ごろ):試験後は結果を待つ間に、合格した場合の入学手続きに必要な書類・費用を確認しておく。
- 合格発表後〜入学手続き締切(2月上旬):入学手続き期間は2週間程度しかないため、合格後すぐに動けるよう学費の準備状況を事前に確認しておく。
III期特有のリスクと備え方
III期(冬入試)は他の期にはない固有のリスクも抱えています。まず、出願期間が年末の繁忙期と重なるため、仕事や家庭の予定との調整が難しくなりやすい点です。社会人受験生の場合、年末の業務の締めくくりと出願準備が重なり、どちらも中途半端になってしまう恐れがあります。可能であれば、11月のうちに研究計画書や志望理由書をほぼ完成させておき、12月の出願期間中は書類の最終確認と提出作業に専念できる状態を作っておくと安心です。
次に、試験日(1月中旬)が大学入学共通テストや他の国公立・私立大学院の入試シーズンとも重なりやすい時期であることも意識しておきたいポイントです。会場周辺の交通機関が混雑したり、悪天候による運休・遅延が発生したりする可能性もゼロではありません。試験当日は通常より早めに家を出るくらいの心づもりで、余裕を持ったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。合格発表から入学手続きまでの期間が短いことも踏まえると、III期は「出願・試験・手続き」のすべての工程で、他の期以上に前倒しの行動が求められる入試だといえるでしょう。
特に社会人として働きながら準備する場合、研究計画書の作成には想像以上に時間がかかることが多く、出願直前の駆け込み作成は質の低下を招きます。逆算スケジュールを意識し、余裕を持った準備を心がけましょう。年末年始という時期的な制約がある分、他の期(I期・II期)以上に早め早めの行動が結果に直結しやすいのがIII期の特徴だといえます。
また、III期はI期・II期に比べて出願から試験までの期間が1か月程度と短いことも見逃せません。9月・10月ごろからI期・II期の情報収集と並行してIII期の可能性も視野に入れておき、複数の期を並行して検討するくらいの心づもりで動くと、直前になって選択肢が狭まる事態を避けやすくなります。特に研究計画書は一度作成した後も、指導を受けたい教員の研究内容や自分の問題意識の変化に応じて何度か書き直すのが一般的です。III期出願まで期間があるうちに、複数回のブラッシュアップを行う時間を確保しておきましょう。
学費・検定料と併願・キャリアパスの考え方
健康マネジメント研究科修士課程の出願・入学にかかる費用は、募集要項に金額が明記されています。2026年度実績としては、入学検定料35,000円(別途サービス利用料1,100円)、初年度納入額は入学金70,000円・授業料1,830,000円の合計1,900,000円、そのほか諸会費等10,600円を加えた総計1,910,600円とされています。授業料は春・秋の2回に分けて納入することも可能です。
| 費目 | 金額(2026年度実績) |
|---|---|
| 入学検定料 | 35,000円(別途サービス利用料1,100円) |
| 入学金 | 70,000円 |
| 授業料(年額) | 1,830,000円 |
| 諸会費等 | 10,600円 |
| 初年度納入額 総計 | 1,910,600円 |
2027年度に必要な費用は募集要項発行時点では未定とされており、金額は年度によって改定される場合があります。出願を検討する段階で、必ず最新の募集要項で正式な金額を確認してください。教育ローンの提携案内や、研究科独自の奨学金制度についても募集要項内で案内されているため、費用面で不安がある場合はあわせて確認しておくと安心です。社会人受験生の場合、勤務先の教育支援制度や在職中の研修制度が利用できるかどうかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
初年度納入額は約190万円という水準ですが、授業料は春・秋の年2回に分けて納入できるため、まとまった一括負担ではなく分割での資金計画を立てることが可能です。あわせて、慶應義塾大学奨学金や研究科独自の奨学金、教育ローンの提携制度なども用意されているとされていますが、対象者・金額・申請時期は年度によって異なります。III期(冬入試)で合格した場合、入学手続き期間が2週間程度と短いことも踏まえ、費用面の準備は出願前の段階からある程度めどをつけておくと安心です。
併願を考えるときの視点
III期(冬入試)は年内最後の受験機会という性質上、他大学院との併願計画の中で「最終確認」の位置づけになりやすい入試です。慶應義塾大学は健康マネジメント研究科以外にも、経済学研究科・法学研究科・社会学研究科・文学研究科など複数の研究科で大学院入試を実施しており、研究科ごとに出願資格・試験科目・日程が異なります。健康・医療・公衆衛生分野を軸にしつつ併願先を広げたい場合は、他研究科の募集要項もあわせて確認しておくとよいでしょう。他大学院の冬入試・春入試の日程と重ならないかを事前に一覧化しておくと、出願書類の準備や試験日程の調整がしやすくなります。
併願先を検討する際は、試験日が重複していないかだけでなく、出願書類の準備期間が重ならないかも確認しておくことが大切です。研究計画書は志望先ごとに内容を調整する必要があり、同時並行で複数校分を仕上げようとすると、どの計画書も中途半端になりがちです。III期を軸に据える場合は、それより前の時期に試験がある大学院の対策を優先し、III期の出願書類は12月に入る前におおむね完成させておくといった時間配分を意識すると、無理のない併願計画を立てやすくなります。
修了後のキャリアパス
看護学専攻では、より高度な看護実践・教育・研究に携わる人材としてのキャリア、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻では、行政・企業の健康経営部門・医療機関・スポーツ関連組織など、健康マネジメントの専門性を活かせる幅広い進路が想定されます。出願前に研究科の教員紹介やカリキュラム情報を確認し、自分が目指すキャリアと研究科の教育内容が一致しているかを見極めておくことが、入学後のミスマッチを防ぐうえでも重要です。
社会人として在職しながら出願するケースでは、修了後も現在の勤務先でキャリアを継続する前提の人と、修了を機に転職・独立・研究職への転向を考える人の両方が想定されます。修了後どのような立場で学びを活かしたいかを出願段階である程度言語化しておくと、研究計画書や面接での説明に一貫性が出やすくなります。在学中に取得できる資格や履修可能な科目についても、募集要項やカリキュラム案内で確認しておくと、進路選択の幅を具体的にイメージしやすくなるでしょう。
よくある質問(FAQ)
健康マネジメント研究科のIII期(冬入試)はいつ出願していつ合格発表がありますか?
2027年度入試では、出願期間は2026年12月11日(金)から12月15日(火)まで、試験日は2027年1月16日(土)、合格発表は2027年1月21日(木)10:00とされています。出願期間はわずか5日間のため、早めの準備が必要です。特に年末年始の直前という時期柄、出身校の証明書発行窓口が休業に入る前に書類を揃えておくことが重要になります。年度によって日程が変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。
III期の募集人員は何名ですか?I期・II期と別枠ですか?
健康マネジメント研究科の募集人員は、専攻単位で看護学専攻10名、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻30名と定められており、I期・II期・III期それぞれに専用の枠が設けられているわけではありません。III期は募集要項上「若干名」とされており、年度内最後の選考機会という位置づけです。I期・II期の合格者数によって、III期に残る枠の余裕度合いも変わってくると考えられるため、出願前に研究科へ確認しておくと状況をつかみやすくなります。
III期入試の小論文はどのような問題が出ますか?
大学が公開している2026年度III期の出題意図によると、図表読み取り、和文資料の読解・解答、英文資料読解と表の作成、和文資料の要約という4問構成でした。専門知識の暗記よりも、初見の資料を正確に読み取り論理的に整理・説明する力が問われる試験です。問題文自体は著作権上の理由で複写・撮影が禁止されており、内容は年度によって変わるため、対策の際は大学公式サイトの最新の過去問題ページを確認してください。I期・II期の出題意図もあわせて確認すると、共通する出題傾向がつかみやすくなります。
面接試験ではどんなことを聞かれますか?
面接では、出願時に提出した研究計画書・志望理由書の内容をもとに、研究テーマへの意欲や指導を希望する教員の研究領域との適合性などが問われます。小論文と面接の配点比重はおよそ1対1とされているため、面接対策も小論文対策と同じくらいの時間をかけて準備することが大切です。提出済みの書類の内容を自分の言葉で説明できるよう、繰り返し練習しておくと安心です。想定される質問に対して一問一答式に丸暗記するのではなく、自分の言葉で自然に説明できる状態を目指す練習が効果的です。
看護学専攻と公衆衛生・スポーツ健康科学専攻はどちらを受けるべきですか?
看護学専攻は看護師などの基礎教育課程を修了していることを原則としており、看護実践・教育・研究をより高度に学びたい人向けです。公衆衛生・スポーツ健康科学専攻は出身学部を問わず幅広い出願者を受け入れており、公衆衛生・健康経営・スポーツ健康科学など扱うテーマの幅が広いのが特徴です。自分の実務経験・学術的背景と研究テーマの方向性を照らし合わせて選ぶことをおすすめします。両専攻のカリキュラムや所属教員の研究内容を比較し、自分がどちらの環境でより深く学べそうかを具体的にイメージしてから決めるとよいでしょう。
社会人や他学部出身でも出願できますか?
公衆衛生・スポーツ健康科学専攻は医療系・非医療系を問わず幅広い出願者を受け入れているとされており、社会人経験者の出願も珍しくありません。看護学専攻は看護基礎教育以外の学歴を持つ場合、出願前に研究科への事前相談が案内されています。出願資格の詳細な区分は募集要項で確認し、判断に迷う場合は研究科の入試係へ早めに問い合わせましょう。社会人受験生は、業務との両立を前提とした通学計画や、勤務先の理解を得るための調整も並行して進めておくと安心です。
健康マネジメント研究科の倍率はどのくらいですか?
健康マネジメント研究科は、実質倍率や合格者数を公式には公表していません。専攻別の募集人員(看護学専攻10名、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻30名)は公開されていますが、期ごとの出願者数・合格者数のデータは非公開です。数値の一人歩きに注意し、公式に確認できる情報を中心に対策を進めることをおすすめします。倍率の数字だけにとらわれず、出願資格・出題意図・研究計画の完成度といった、自分でコントロールできる要素の対策に集中する方が現実的です。
III期の過去問は入手できますか?
健康マネジメント研究科は、修士課程の過去問題を大学公式サイト上でWeb閲覧できる形で公開しています。2026年4月以降は窓口での閲覧が廃止され、オンライン閲覧に一本化される予定です。著作権法上の理由によりスマートフォン等での撮影・複写は禁止されているため、閲覧時は大学の指示に従ってください。あわせて「出題の意図」も公開されており、テーマや評価の観点をつかむ材料として活用できます。過去問だけでなく出題意図まで公表している研究科は多くないため、対策の際はぜひ活用したい情報源です。
まとめ|健康マネジメント研究科III期(冬入試)対策のポイント
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科のIII期(冬入試)は、年度内最後の受験機会として、併願戦略の最終選択肢や、準備が遅れた受験生の受け皿として活用される入試区分です。要点を整理します。
- III期の出願期間は2027年度入試で2026年12月11日〜15日、試験日は2027年1月16日、合格発表は2027年1月21日(いずれも変更の可能性あり)
- 募集人員はI期・II期・III期共通で看護学専攻10名・公衆衛生スポーツ健康科学専攻30名の枠内、III期は「若干名」
- 試験科目は全期共通で小論文試験と面接試験、配点比重はおよそ1対1
- 2026年度の出題意図によると、III期の小論文は4問構成で図表読み取り・和文資料読解・英文資料と表作成・和文要約が出題された
- 過去問題は大学公式サイトでWeb閲覧が可能だが、問題文の複写・撮影は禁止されており年度によって内容が変わる
- 入学手続き期間は合格発表から2週間程度と短いため、合格後すぐ動ける準備が必要
- 出願期間が年末年始の繁忙期と重なるため、証明書発行や研究計画書の準備は前倒しで進める
- 出願資格・日程・学費などの詳細は、必ず最新の募集要項を大学公式サイトで確認する
健康マネジメント研究科の入試は、専門科目の暗記よりも資料の読解力・論理的表現力、そして研究計画の完成度が問われる試験です。とはいえ、出願書類の準備から小論文・面接対策まで、限られた期間で一人で進めるのは負担が大きいと感じる方も多いはずです。特にIII期(冬入試)は出願期間が短く、年末年始という慌ただしい時期に準備が重なるため、社会人として働きながら一人で対策を組み立てるのは容易ではありません。独学での対策に不安がある場合は、研究計画書の添削や小論文・面接対策に対応した専門の指導を活用するのも一つの方法です。
まずは自分の出願資格や研究テーマの方向性を整理することから始めてみてください。志望専攻の選び方、研究計画書の骨子作り、小論文の演習方法、面接での想定質問への準備など、進めるべきことは多岐にわたりますが、一つずつ着実に取り組んでいけば、III期という限られた出願期間の中でも十分に準備を整えることは可能です。大学院入試対策の詳細は大学院入試対策コースでも紹介しています。
関連情報として、慶應義塾大学大学院全体の入試制度を俯瞰したい方は慶應義塾大学大学院入試を徹底解説、出願準備のスケジュール感を確認したい方は大学院入試の日程一覧【2026年度】、研究計画書の書き方を学びたい方は研究計画書の書き方を徹底解説、社会人としての出願を検討している方は社会人 大学院入試を徹底解説もあわせてご覧ください。
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