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北海道大学大学院獣医学院の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

北海道大学大学院獣医学院の研究計画書対策では、最初に「どの入試区分で、研究計画がどのように扱われるか」を分けて理解する必要があります。令和9年度4月入学の国内向け一般入試と社会人入試では、研究計画書という名称の書類は出願時に求められていません。一方、外国人留学生入試ではResearch planが提出書類に含まれ、入学後に参加を希望できるOne Healthフロンティア卓越大学院プログラムでも研究計画書が選抜に使われます。国内向け一般入試でも、出願前に志望教育研究分野の指導教員へ直接連絡して了承を得る必要があり、口述試験ではこれまでの研究内容と志望分野について試問されます。したがって、提出義務がない人も研究計画の内部ドラフトを作ることが実践的な準備になります。
ここでいう研究計画とは、解決したい獣医学上の問題、先行研究に対する問い、対象と方法、期待される成果、実施可能性を一つの論理で結んだ設計図です。単に「この研究室に興味がある」と伝える志望理由ではありません。北海道大学大学院獣医学院は、獣医学専攻1専攻の4年制博士課程であり、基礎獣医科学・応用獣医科学・環境獣医科学・臨床獣医科学の4講座、14の教育研究分野から構成されます。修了には38単位以上、研究指導、博士論文審査と試験への合格が必要です。計画書は、この長い博士研究をどの分野で、どの資源を用いて完遂するのかを説明できなければなりません。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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本記事では、募集人数・試験日程・英語スコアなどの一般的な入試情報を繰り返しません。それらは北海道大学大学院獣医学院の外部院試解説にまとめています。ここでは公式の担当教室一覧、カリキュラム・ポリシー、学院規程、研究者総覧をもとに、テーマと教育研究分野の対応、博士課程で検証できる方法への絞り込み、教員との事前相談に使える計画の組み立て方に集中します。研究科固有の構造から逆算することが、汎用テンプレートとの差になります。
募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。この記事で挙げる教員の所属や研究分野も変更される可能性があります。教員名を計画に書き込む前に、大学公式の教員一覧と志望教室の最新ページを再確認しましょう。
北海道大学大学院獣医学院で研究計画書が必要になる場面
国内一般・社会人入試では研究計画書を提出しない
令和9年度4月入学の募集要項を確認すると、国内向け一般入試の提出書類は入学願書、履歴書、該当者の成績・卒業等の証明書、外部英語試験スコア、受験票などであり、研究計画書は含まれません。社会人入試では研究等活動調書と所属長作成の受験許可書が加わりますが、研究等活動調書に書くのは在職中の学会発表・論文発表、勤務先での業務内容などの研究業績です。過去の活動を記す調書と未来の計画は別物なので、混同しないでください。
| 入試・選抜 | 研究計画の扱い | 準備の目的 |
|---|---|---|
| 国内向け一般入試 | 出願書類としては提出しない | 指導教員への事前連絡と口述試験 |
| 社会人入試 | 研究計画書は提出せず、研究等活動調書を提出 | 業績と将来の研究をつなげて説明 |
| 外国人留学生入試 | Research planを提出 | 書類選考と口述に一貫性を持たせる |
| One Health関連プログラム | 入学後の参加者選抜で研究計画書を使用 | 領域横断的な問題解決計画を示す |
「提出しないなら書かなくてよい」と考えると、事前連絡と口述の準備が分断されます。募集要項は、出願前に志望教育研究分野の指導教員へ受験する旨を直接連絡し、了承を得ることを求めています。教員が判断するためには、研究対象、問い、方法、自分の準備状況を簡潔に説明する材料が必要です。メール本文だけで詳細を詰め込むのではなく、まず1ページ程度の研究概要を作り、求められたときに共有できる状態にしておくと対話が具体化します。
口述試験で問われる内容から逆算する
一般入試と社会人入試の口述試験では、これまでの研究内容と志望教育研究分野に関する内容等が試問されます。これは、完成原稿の暗唱よりも、過去の経験から次の研究課題を導く論理、分野の基礎理解、研究を進める準備が問われる構造です。国内一般受験者の内部ドラフトには、過去の卒業研究や臨床経験から何が分かり、何が未解決で、北海道大学でどの問いに進むのかを書きます。過去・現在・博士課程を一本の線で結ぶことが口述対策にもなります。
臨床重点トラックを希望する場合は、臨床・診療の基礎知識と将来ビジョンも試問対象です。臨床例を多く扱いたいという希望だけでは足りません。診療上の課題を研究可能な問いへ変換し、対象となる症例、評価指標、倫理的配慮、研究成果を診療へ還元する経路まで考えます。臨床と研究の時間配分や症例確保は応募者だけでは確定できないため、断定せず予定指導教員との相談事項として示すのが適切です。
外国人留学生入試と入学後選抜では正式な計画が要る
外国人留学生入試の公式ページでは、所定様式DにShort essay、Research plan、Career planが含まれると案内されています。この区分では内部メモではなく、提出書類として計画の整合性を評価されます。様式と指定項目は年度版を取得し、欄の順序、使用言語、分量を優先してください。国内入試の情報だけを見て「北大獣医学院は研究計画書不要」と一般化するのは誤りです。自分の入試区分の最新版を基準にすることが出発点です。
One Healthフロンティア卓越大学院プログラムについても、大学公式ページは獣医学院等の入試合格者のうち参加希望者を、小論文、研究計画書、入学後直ちに行う面接で選抜すると説明しています。大学院入試とプログラム選抜は別です。参加を考える人は、個別の疾病や分子機構だけでなく、動物・人・生態系の健康がどう関係し、研究成果をどの現場へ実装するのかを説明できるようにします。ただし、制度内容や募集実施は変わり得るため、入学年度の参加者選抜要項を確認してください。
獣医学専攻の4講座・14教育研究分野を理解する
1専攻でも研究の射程は大きく異なる
獣医学院は獣医学専攻の1専攻ですが、研究計画を考える単位は「獣医学」という大分類だけではありません。組織運営内規では基礎獣医科学、応用獣医科学、環境獣医科学、臨床獣医科学の4講座を置き、担当教室ページには14教室が示されています。同じ疾患を扱うとしても、正常構造や生理機能から迫る計画、放射線や実験動物を用いる計画、環境中の化学物質との関係を調べる計画、患者動物の診断・治療から迫る計画では、必要な資料・方法・評価指標が異なります。
| 講座 | 教育研究分野・教室 | 計画で明確にしたい接続 |
|---|---|---|
| 基礎獣医科学 | 解剖学、生理学、生化学、薬理学 | 形態・機能・分子機構・薬理作用のどこを解くか |
| 応用獣医科学 | 放射線学、実験動物学 | 生体影響、疾患モデル、解析・治療技術との接続 |
| 環境獣医科学 | 毒性学、野生動物学 | 化学物質、生態、保全、フィールドとの接続 |
| 臨床獣医科学 | 獣医内科学、獣医外科学、比較病理学、繁殖学、動物分子医学、先端獣医療学 | 病態、診断、治療、病理、生殖、分子情報、診療実装との接続 |
分野選びでは、研究対象の名前ではなく、中心となる問いで分類します。たとえば犬の腎疾患を扱う場合でも、腎臓の形態と免疫の相互作用を問うなら解剖学的な接続があり、臨床画像や病態、診断精度を問うなら獣医内科学との接続が考えられます。化学物質曝露による腎毒性なら毒性学の方法が中心になるかもしれません。対象動物だけで所属分野を決めないことが重要です。
獣医学院と国際感染症学院を取り違えない
北海道大学には獣医学院とは別に国際感染症学院があります。獣医学院の担当教室一覧には、感染症系以外の基礎・応用・環境・臨床の14教室が整理されています。感染症そのもの、病原体、疫学、公衆衛生を中心に置くテーマは、国際感染症学院の教育研究分野との比較が必要です。ただし「微生物を使うから国際感染症」「動物を扱うから獣医学院」という単純な線引きではありません。研究の主語が病原体制御なのか、動物の病態や獣医療なのかを整理し、双方の公式分野を確認します。
計画書では比較検討の跡を長々と書く必要はありませんが、なぜ獣医学院の特定分野なのかを一文で説明できる状態にします。「One Healthに関心がある」だけでは両学院に当てはまり得ます。対象、解決したい問題、主要な方法、成果の利用先まで具体化すると、どちらの教育研究資源と結びつくかが見えます。迷う場合は複数教員へ同時に受入依頼を送るのではなく、公式情報を比較して第一候補を絞ってから相談しましょう。
臨床重点トラックは一般入試の中の修学選択
臨床重点トラックは、原則1年以上の臨床経験を持ち、高度な専門知識と臨床領域の研究能力を高めたい人を対象とします。募集要項では当該年度あたり2名程度を受け入れ、一般入試に出願するよう案内しています。入学後は専門診療科の診療活動にローテーションで参加し、診断・治療・予後に関する知識を横断して、総合的・全動物的な臨床能力を養う構想です。独立した入試区分ではない点を押さえましょう。
このトラック向けの計画は、症例報告を集めるだけでなく、臨床上の意思決定を改善できる問いにします。対象疾患、既存診断の限界、主要評価項目、比較対象、解析方針、結果が診療に与える意味を整理します。動物を対象とする臨床研究では、飼い主への説明、診療上必要な処置と研究目的の処置の区別、データ管理も実施可能性に関係します。応募段階では利用可能な症例数を推測で断定しないようにし、相談で確認すべき条件を明示します。
カリキュラムと修了要件から研究計画を逆算する
38単位と博士論文を同時に進める設計
学院規程による修了要件は、大学院に4年以上在学し、38単位以上を修得し、必要な研究指導を受け、博士論文の審査と試験に合格することです。優れた研究業績を上げた場合は3年以上の在学で足りることがありますが、応募時点で短期修了を前提に計画を圧縮するのは適切ではありません。標準の4年間で、授業、研究倫理、英語、インターンシップ、研究発表、論文作成を並行できる現実的な工程を示すことが大切です。
| 科目区分 | 単位 | 研究計画への示唆 |
|---|---|---|
| 獣医科学特別研究 | 必修16単位 | 博士論文につながる中心課題を設定する |
| 獣医科学特論演習 | 必修2単位 | 進捗説明と批判への応答を想定する |
| アカデミックイングリッシュ | 必修2単位 | 英語発表・論文発信まで視野に入れる |
| 研究倫理演習 | 必修1単位 | 倫理、再現性、データ管理を計画に入れる |
| インターンシップ | 必修2単位 | 研究成果と社会・現場の接点を考える |
| 選択科目 | 15単位以上 | 基礎と先端分野を補強する学修課題を特定する |
研究計画の工程は「1年目に実験、2年目に解析、3年目に論文」のような粗い記述では不十分です。1年目は文献レビュー、手法の習得、予備実験、研究倫理上の手続き、対象やデータへのアクセス確認に重点を置きます。2年目以降に本調査・本実験を進め、途中で結果を評価して方法を修正し、最終年度に統合解析と論文執筆を行う流れが基本です。失敗した場合の代替手段も一つ用意すると、博士計画としての頑健性が高まります。
リサーチアドバイザー制度と公開報告会を想定する
獣医学院のカリキュラム・ポリシーは、所属研究室の枠を超えて博士論文研究を支えるリサーチアドバイザー制度、公開の年度末研究報告会、英語による発表と質疑応答を掲げています。研究計画は一人の予定指導教員だけに理解されればよいのではありません。隣接分野の研究者にも、問題の重要性、仮説、方法の妥当性が伝わる言葉で書く必要があります。専門用語を削るのではなく、用語を定義し、因果関係を明確にすることを意識します。
領域横断的な助言を受ける前提なら、研究計画にも「どの部分で他分野の知見が必要か」を示せます。たとえば臨床データと病理像を統合する、野外曝露データと毒性機序をつなぐ、形態解析と分子解析を組み合わせるといった接点です。ただし、実際に共同指導が受けられると決まっていない教員名や設備を勝手に組み込んではいけません。連携は可能性と確認事項を分けて書くのが安全です。
3回の資格審査に耐える問いを作る
公式のカリキュラム・ポリシーでは、資格審査を3回行い、第1回で研究の妥当性や新規性を評価・助言し、第2回で進捗を審査し、第3回を学位論文提出資格審査とすると説明しています。この構造から、入試時の計画にも少なくとも三つの基準が読み取れます。問いに学術的意味があるか、期間内に検証の進捗を示せるか、複数の結果を博士論文として統合できるかです。大きな理想と検証可能な小課題を階層化してください。
中心課題は一文のリサーチクエスチョンにし、その下に2〜3個の研究目的を置きます。目的1で現象や関連を把握し、目的2で機序を検証し、目的3で診断・治療・保全などへの応用可能性を評価する形なら、進捗を段階的に説明できます。すべての目的が一つの高価な装置や希少症例に依存すると、途中で止まるリスクが高まります。各目的の成果が部分的にも意味を持つ設計を目指しましょう。
教員の研究分野マップから接続先を探す
教員名と研究テーマは公式HTMLで確認する
大学公式の研究室一覧HTMLには、14教室の教員氏名と職位が掲載されています。たとえば解剖学教室の市居修教授、放射線学教室の安井博宣教授、毒性学教室の石塚真由美教授、獣医内科学教室の滝口満喜教授などです。氏名だけで指導可能性を判断せず、リンク先の研究者総覧や教室ページで公開されている研究キーワードとテーマを確認します。教員一覧と研究内容ページを二段階で照合するのが基本です。
| 講座 | 所属教室 | 教員の代表例 |
|---|---|---|
| 基礎獣医科学 | 解剖学教室 | 市居修教授 |
| 応用獣医科学 | 放射線学教室 | 安井博宣教授 |
| 環境獣医科学 | 毒性学教室 | 石塚真由美教授 |
| 臨床獣医科学 | 獣医内科学教室 | 滝口満喜教授 |
市居修教授は、大学公式一覧で解剖学教室の教授として掲載されています。研究者総覧の公開キーワードも確認したうえで、「腎臓病に興味がある」のような広い希望を、対象動物、構造・機能、評価する現象、主要な解析へ絞ります。公式キーワードを自分の問いへ機械的に貼らないことも重要です。研究者総覧の情報は更新日も確認しましょう。
安井博宣教授は、大学公式一覧で放射線学教室の教授として掲載されています。同教室の公式ページが示す研究テーマを読んだうえで、放射線を使うという表面的な一致だけでなく、どの生体応答を評価し、何を検証するかを計画に示します。手法ではなく科学的な問いを中心に据えると計画がぶれません。
環境と臨床ではデータの性質が異なる
石塚真由美教授は、大学公式一覧で毒性学教室の教授として掲載されています。同教室の公式ページを踏まえた計画では、対象化学物質、曝露経路、対象種、毒性指標、解毒機構、フィールド試料と実験系の関係を整理します。環境問題の大きさだけでなく測定可能性を示す必要があります。
獣医内科学教室は「診断精度の向上」「病態解明」「新規治療法の確立」をキーワードに、炎症性疾患、免疫介在性疾患、血液疾患などを研究すると説明しています。滝口満喜教授の分野を志望する場合、症例由来データを使う意味、診断基準、組入れ・除外基準、治療介入の有無、評価時点を考えます。臨床データには欠測や症例の不均一性があり、実験室研究とは異なる偏りへの対処が必要です。
代表例から全14分野へ探索を広げる
上表は教員と分野の接続方法を示す代表例であり、推奨順位ではありません。公式研究室一覧には、生理学の山口聡一郎准教授、生化学の岡松優子教授、薬理学の乙黒兼一教授、実験動物学の森松正美教授、野生動物学の下鶴倫人教授、獣医外科学の奥村正裕教授、比較病理学の木村享史教授、繁殖学の片桐成二教授、動物分子医学の山﨑真大教授らも掲載されています。全14分野を一度見てから候補を絞ることが大切です。
教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の北海道大学獣医学研究院の研究室・教員一覧で確認してください。本文中の氏名や職位が最新であっても、当該年度に大学院生を受け入れるか、希望テーマを指導できるかは別問題です。研究計画に「〇〇教授の指導を受ける」と確定表現で書くのは、本人の了承後に限ります。了承前は志望分野との学術的接続として整理しましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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(費用は一切かかりません)
自分の研究テーマが獣医学院に合うか判定する
対象・問題・方法・成果の4点で照合する
テーマ適合は、題名に「動物」「獣医」「One Health」が入っているかでは判定できません。まず、対象は何か、どの問題を解くのか、主要な方法は何か、成果をどこへ返すのかの4点を一文ずつ書きます。次に14教育研究分野の公式説明と照合し、最も一致する分野を第一候補、方法や解釈で連携し得る分野を第二候補にします。一致点と不足点を別々に書き出すと、志望理由の誇張を防げます。
- 研究対象を動物種、組織、集団、環境まで具体化する
- 未解決の問題を疑問文で一つに絞る
- その問いに答える主要なデータと方法を決める
- 14分野の公式研究内容と一致点を探す
- 不足する技能・設備・試料を確認事項にする
- 博士課程4年間で達成できる範囲へ調整する
たとえば「野生動物を保護したい」は目的として広すぎます。対象種、地域、脅威要因、測定する健康指標を決め、個体群動態を扱うのか、化学物質の蓄積と毒性を扱うのか、疾病を扱うのかで分野が変わります。「犬のがんを治したい」も、画像診断、外科治療、内科治療、比較病理、分子病態、放射線生物学では問いが異なります。社会的目的を検証可能な問いへ一段下ろす作業が必要です。
実施可能性を5つの資源で点検する
良い問いでも、試料、症例、装置、技能、時間のいずれかが欠けると計画は動きません。応募者は研究室の内部事情を完全には把握できないため、公開情報から仮説的に設計し、事前連絡で確認します。特に希少疾患の症例数、野外調査地へのアクセス、特定動物を用いる実験、特殊装置の利用、長期追跡は計画のボトルネックになりやすい項目です。利用できると決めつけず、必要条件として提示してください。
| 資源 | 確認する質問 | 計画の修正例 |
|---|---|---|
| 試料・症例 | 必要数と入手期間は現実的か | 後ろ向きデータや代替試料を検討 |
| 装置 | 測定法の精度と利用可能性は十分か | 主要評価項目を既存設備で測れる形へ変更 |
| 技能 | 自分が習得するまでの期間はあるか | 予備実験と訓練期間を1年目に置く |
| 倫理・許可 | 動物実験、臨床、野外調査の手続きは何か | 承認前に研究を開始しない工程へ変更 |
| 時間 | 4年で収集・解析・論文化できるか | 目的数を減らし優先順位を付ける |
統計解析も実施可能性の一部です。「統計的に解析する」ではなく、主要評価項目、比較する群、繰り返し測定の有無、交絡要因を考えます。応募時に解析法を完全確定できなくても、どのデータで仮説を検証するかは説明できます。サンプルサイズは根拠なく具体的な数字を置かず、先行研究、予備データ、期待する効果量から設計する方針を示します。数字の見栄えより根拠の追跡可能性を優先しましょう。
獣医学院の4つの学位授与水準と照合する
ディプロマ・ポリシーは、獣医科学と関連領域の学術基盤と幅広い視野、高度な専門知識・技術と実践応用力、問題を俯瞰する能力と洞察力・柔軟な発想、One Healthの実現に向けた国際的リーダーシップを掲げています。研究計画に理念の文言をすべて引用する必要はありません。計画のどの部分が幅広い視野、専門性、問題解決、国際性に対応するかを点検します。理念は飾りではなく設計のチェック項目として使います。
たとえば分子機構を深く掘る計画でも、その成果が動物の健康、比較医学、診断や治療へどうつながり得るかを示せます。臨床研究でも、症例の記述だけで終わらず、一般化可能な知見や病態理解への貢献を明確にします。環境研究では、汚染の検出だけでなく、生体影響、解毒機構、保全やリスク管理への意味をつなぎます。専門の深さと俯瞰的な意義を両立させることが獣医学院らしい計画につながります。
獣医学院向け研究計画書の構成と書き方
2,000字なら目的と方法に重点を置く
外国人留学生入試など正式様式がある場合は、その年度の項目と字数を最優先します。国内一般受験者が事前相談用に内部ドラフトを作る場合は、2,000字程度を一つの目安にすると、研究題目、背景、目的、方法、期待される成果、工程を過不足なく練習できます。汎用的な構成を確認したい人は研究計画書の書き方や研究計画書の例文・テンプレート集も参照してください。
| 項目 | 2,000字内部ドラフトの配分例 | 獣医学院向けの要点 |
|---|---|---|
| 研究題目 | 40〜60字 | 対象・現象・主要な視点を入れる |
| 背景・先行研究 | 400〜500字 | 獣医学上の問題と未解決点を示す |
| 研究目的・問い | 200〜300字 | 中心問いと2〜3個の目的に絞る |
| 研究方法 | 700〜800字 | 対象、データ、比較、解析、倫理を書く |
| 期待される成果・意義 | 250〜350字 | 専門的成果とOne Health上の意味を分ける |
| 工程・実施可能性 | 200〜300字 | 4年間の節目と代替案を示す |
この配分は大学公式の指定ではなく、内部ドラフトを作るための目安です。正式様式が1,000字、2,000字、複数欄など別の指定なら、そちらに合わせます。背景を長く書きすぎて方法が数行になると、博士課程で実行できる計画か判断できません。反対に、実験操作だけを細かく並べ、何を明らかにするのかが見えない計画も弱くなります。目的と方法の対応関係を最優先してください。
背景は「既知・未知・必要性」の順で書く
背景の第1段落では、対象となる疾病、生命現象、環境問題、診療課題について何が分かっているかを、主要な先行研究に基づいて示します。第2段落で既存研究の限界や未解決点を特定し、第3段落で、そのギャップを埋めることがなぜ獣医学・獣医療・環境保全に必要かを説明します。「近年注目されている」「重要である」だけでは根拠になりません。先行研究の結果と限界を対で示すと問いが立ち上がります。
文献は題名の近いものだけでなく、使用する方法、対象種、評価指標が近いものを探します。対象動物で研究が少ない場合は、他の動物種やヒト医学の研究を参照しつつ、種差があるためそのまま適用できない点を研究課題にできます。理系の実験計画の組み方は理系大学院の研究計画書例文も参考になります。ただし、例文の仮説や方法を自分のテーマへ流用しないでください。
目的は判定可能な動詞で書く
研究目的には「検討する」「考察する」だけでなく、同定する、比較する、関連を評価する、機序を解明する、診断精度を検証するなど、結果によって達成を判定できる動詞を使います。中心問いが複数あるなら、博士論文全体の問いと、各研究目的を階層化します。目的1と目的2が無関係に並ぶと、博士論文としての統合性が弱く見えます。各目的が中心問いへの答えの一部になるように設計します。
仮説は、既存知見から導ける予測として書きます。「新規治療法が有効だと考える」だけでは、有効性の定義が不明です。どの群と比べ、どの指標が、どの方向に変化すると予測するのかを示します。探索的研究で仮説を固定しにくい場合は、記述的に把握する段階と、得られた候補を検証する段階を分けます。探索と仮説検証を混同しないことが方法の透明性につながります。
方法は対象・比較・測定・解析・倫理を書く
方法では、対象となる動物、細胞、組織、既存データ、環境試料などを明示します。比較群や対照条件、主要評価項目、測定方法、解析の考え方を、目的ごとに対応させます。動物実験なら代替・削減・苦痛軽減への配慮、臨床研究なら同意や情報管理、野外研究なら捕獲・採取等の許可が関係します。応募段階で承認番号を持たない場合でも、必要な倫理審査を経て実施する方針は書けます。
機器名や解析ソフトを大量に並べても、問いとの関係が伝わらなければ評価は上がりません。なぜその測定で仮説を検証できるのか、別の解釈をどう除くのかを説明します。予定指導教員との相談前は、研究室が保有する試料や装置を確定情報として書かないようにします。「公開情報から利用を想定しているが、実施条件は相談して調整する」と整理し、不明点を隠さず確認可能な形にする方が誠実です。
成果は学術的意義と実践的意義を分ける
期待される成果では、望ましい結果だけを約束しません。仮説が支持された場合と支持されなかった場合のどちらでも、何が分かるのかを考えます。学術的意義として病態機序、種差、生体応答、環境影響などの理解への貢献を書き、実践的意義として診断、治療、予防、飼養管理、保全、リスク管理への将来的な接続を書きます。直接得られる知見と将来の応用を区別してください。
One Healthへの貢献も、最後に一語付け足すだけでは不十分です。研究対象が動物の健康に直接関係するなら、それが人の健康や生態系とどの経路で結びつくかを説明します。すべてのテーマが三領域へ同じ強さで貢献する必要はありません。無理に広げるより、直接の成果と波及可能性を段階的に書く方が説得的です。射程を正確に限定することも研究能力の一部です。
初稿は目的と方法の対応表から作る
白紙から文章を書き始めると、背景だけが長くなったり、思いついた方法を詰め込んだりしやすくなります。最初に、研究目的、必要なデータ、比較対象、測定項目、分析、得られる答えを横一列にした対応表を作りましょう。目的1の答えに必要のない測定は削り、答えを出すために不足する比較や指標を補います。文章化する前にこの対応を確認すると、研究目的ごとの検証経路が可視化されます。
次に、各目的が中心問いへどう貢献するかを点検します。目的1で対象集団や現象の特徴を把握し、目的2で関連因子や機序を検証し、目的3で診断・治療・保全への応用可能性を評価するなど、段階に役割を持たせます。目的3だけが極端に大きく、目的1と2の結果から到達できない場合は、将来展望へ移します。博士課程内で実施する部分と将来課題を分けることで、誇張を抑えられます。
文章の初稿では、各段落の冒頭に結論を置き、その後に根拠を示します。背景なら「何が未解明か」、方法なら「どのデータで何を判定するか」、意義なら「直接どの知見が得られるか」を先に書きます。一文が長くなったら、事実、解釈、計画を分けてください。先行研究の事実と応募者の予測が同じ文に入ると、どこまでが既知でどこからが仮説か分かりにくくなります。
推敲は内容・論理・表現の3周に分ける
1周目は内容の監査です。固有名詞、教員の所属、研究キーワード、科目名、制度、字数を公式情報と照合し、出典をたどれない記述を削ります。特に研究室の設備、試料、症例、共同研究体制は、公開情報や教員との相談で確認できない限り断定しません。事実確認と文章の美しさを同時に直さない方が見落としを減らせます。
2周目は論理の監査です。題目、背景の未解決点、目的、仮説、方法、期待される成果が同じ中心問いを向いているか確認します。各方法について「この結果が出ると、どの仮説をどう判断できるか」を説明できなければ、測定を追加するか目的を絞ります。反対の結果が出た場合の解釈も考え、都合のよい結果だけを前提にしない計画へ修正します。
3周目で表現を整えます。曖昧な「さまざまな」「多くの」「効果的な」を、対象や評価指標が分かる表現へ置き換えます。略語は初出で定義し、同じ概念に複数の呼び名を使わないようにします。最後に計画を声に出して要約し、口述で説明しにくい箇所を見つけます。書面と口頭の説明が同じ論理になるまで推敲すると、事前相談にも使いやすくなります。
社会人は業務課題と学術的問いを分ける
社会人受験者は、勤務先で直面した課題をテーマの出発点にできます。ただし「業務を改善したい」という目的を、そのまま博士研究の目的にしないことが重要です。どの現象が未解明で、既存研究では何が足りず、一般化可能な知見として何を検証するかを示します。勤務先固有の製品名、顧客情報、未公開データを不用意に書かず、研究公開と守秘義務を両立できる範囲を事前に確認します。
研究等活動調書には過去の活動を正確に書き、内部ドラフトには将来の問いを書きます。口述では、業務経験によって得た問題意識と技能が博士研究にどう役立つか、同時に何を新たに学ぶ必要があるかを説明します。在職のまま修学する場合は、研究時間、インターンシップ、報告会、試料やデータの扱いについて、予定指導教員と勤務先の双方に確認が必要です。経験の豊富さと実施時間を別々に評価して工程を作りましょう。
通りにくい研究計画の共通点と修正方法
研究科の射程外、または分野が特定できない
第一の失敗は、社会的に重要なテーマであっても、獣医学院の14教育研究分野に接続しないことです。感染症が中心なら国際感染症学院との比較が必要ですし、政策・経営だけを研究対象にするなら、獣医学院の実験・臨床・環境研究資源との対応を説明しにくい場合があります。「北海道大学だから」「One Healthだから」ではなく、特定分野の研究内容と方法レベルで一致するか確認します。
修正するときは、題材を変える前に中心問いを見直します。広いテーマの中に、獣医学的に検証できる病態、機序、診断、治療、毒性、生態上の問いがあるかを探します。それでも対応分野が見つからないなら、他学院・他大学院を含めて志望先を再検討する方が適切です。所属先へ無理に合わせて問いを歪めると、入学後に研究への動機が続きません。テーマ適合は合否以前に研究環境との相性を確かめる作業です。
指導可能な教員を根拠なく想定している
教員の過去の論文を一つ見つけただけで、現在も同じテーマを指導できるとは限りません。公式教員一覧で現所属を確認し、研究者総覧や研究室ページの最新テーマを読み、募集要項に掲載される指導教員も照合します。共同研究先、設備、症例を利用できると推測で書くのも避けます。公開事実と相談で確認する事項を分離してください。
修正案は、教員名を増やすことではありません。自分の問いと公式研究テーマの一致点を2〜3文で示し、不一致や不足を相談事項として整理します。事前連絡で計画の大幅な修正を提案されたら、指導環境に合わせるだけでなく、なぜ修正が必要かを理解します。方法が実行不能なのか、問いが広すぎるのか、研究室の方向性と異なるのかによって対応は変わります。助言の理由を計画の論理へ反映させましょう。
方法が実行不能、または目的と対応しない
「多くの動物を調査する」「遺伝子解析を行う」「AIで解析する」のような方法は、対象、データ、比較、評価指標がなければ実行可能性を判断できません。希少症例だけに依存する、4年間を超える追跡が必要、未習得の手法を多数組み合わせる計画も危険です。一つの目的に一つの主要な検証経路を割り当て、優先順位を付けます。
修正では、各目的の横に「必要データ」「主要評価項目」「分析」「想定される障害」を書きます。障害が起きた場合の代替データや手法を一つだけ用意します。代替案を増やしすぎると中心がぼやけるため、最も起こりやすく影響の大きいリスクに絞ります。実験の成功を保証する文章ではなく、不確実性を管理できる工程を示すことが博士研究の計画性です。
先行研究の位置づけがない
問題意識が強くても、先行研究の到達点を示さなければ新規性は判断できません。「これまで研究されていない」と断定する前に、複数のデータベース、関連語、対象種、近接分野を検索します。研究が少ないことと、検索できていないことは別です。引用は数を増やすより、問いの根拠、方法の妥当性、予想の根拠になる文献を選びます。各引用が文章中で果たす役割を明確にすると背景が締まります。
修正の基本形は、「Aは分かっている。しかしBは対象・方法の制約から未解明である。そこで本研究はCを用いてBを検証する」です。この三段階が書ければ、新規性を過大に宣伝せず位置づけられます。結果が臨床や保全へ役立つ可能性は、その後に書きます。新規性と社会的意義を混ぜないことが論理の明確化につながります。
出願までの逆算スケジュールと事前連絡
半年前からテーマと分野を往復して絞る
準備期間は個人差がありますが、公式募集要項の公開を待ってから始めると、教員確認、文献レビュー、英語スコア、研究概要の修正が重なります。出願予定の半年前を一つの目安に、14分野を確認し、テーマ候補を複数から一つへ絞ります。すでに卒業研究や業務研究がある人は、過去の成果と限界を整理するところから始めます。最初から完成題目を固定しない方が、文献と相談を反映できます。
| 時期の目安 | 作業 | 成果物 |
|---|---|---|
| 出願6か月以上前 | 4講座・14分野を確認し、過去研究を棚卸し | テーマ候補3案と自己の技能一覧 |
| 5か月前 | 主要文献を検索し、既知・未知を整理 | 文献表とリサーチクエスチョン |
| 4か月前 | 対象・方法・実施可能性を設計 | 1〜2ページの研究概要 |
| 3か月前 | 指導希望教員へ連絡し、助言を反映 | 修正版計画と確認事項一覧 |
| 2か月前 | 正式様式、口述想定問答、英語を準備 | 提出稿または内部ドラフト |
| 1か月前〜出願 | 募集要項・氏名・リンク・書類の最終確認 | 出願一式と口述用要約 |
スケジュールは出願年度の正式日程に合わせて前後させます。社会人は所属長の受験許可書や研究等活動調書も必要であり、勤務先の手続きに時間がかかることがあります。外国人留学生はResearch plan以外の証明書、推薦書、英語関係書類も多いため、さらに早く確認します。研究計画だけを完成させても出願は成立しないので、書類全体を一覧化しましょう。
最初の連絡は短く、判断材料を揃える
指導希望教員への最初の連絡では、氏名・所属、志望する入試区分と年度、現在の研究・臨床背景、関心のある研究課題、教員の研究との接点、面談希望を簡潔に書きます。募集要項が直接連絡と了承を求めているため、一般的な質問だけで終わらせず、受験希望を明示します。研究概要を添付する場合も、添付してよいか、指定形式があるかに配慮してください。
メールで「指導できますか」とだけ尋ねても判断材料がありません。逆に、長大な計画を本文へ貼り付けると読みにくくなります。本文は要点に絞り、1ページの概要には題目案、背景、問い、方法案、これまでの経験を書きます。返信がない場合は、一定期間を空けて丁寧に一度確認し、それでも連絡がつかなければ公式窓口へ手続き方法を問い合わせます。複数教員へ同じ文面を一斉送信しないことも基本です。
口述用に30秒・2分・5分の説明を作る
研究計画を文章で書けても、口述で問いに応じて説明できなければ理解が浅いと見えます。30秒版は研究対象・問い・意義、2分版は背景・目的・方法・成果、5分版は先行研究と実施可能性まで含めます。暗記文を作るのではなく、どの長さでも論理が変わらない要点カードを作ります。質問に合わせて説明の深さを変える練習が有効です。
想定質問には、なぜこの分野か、先行研究との差は何か、なぜその動物種・方法か、必要な試料を確保できるか、仮説が支持されない場合は何が分かるか、倫理上の課題は何か、4年間でどこまで進めるかを含めます。分からない内部条件を尋ねられたら推測で答えず、現時点の想定と入学後に確認・調整する点を分けます。不明点を正確に認識する姿勢も研究者として重要です。
提出直前は区分と年度をもう一度照合する
最後の点検では、保存していたPDFだけでなく、大学公式の募集要項ページを開き直します。一般入試、社会人入試、外国人留学生入試では提出物が異なり、臨床重点トラックや入学後プログラムにも別の案内があります。古い年度の様式に研究計画を書き込んでいないか、教員の職位・所属が変わっていないか、出願前了承が得られているかを一覧で確認します。本文の完成より手続きとの一致を優先してください。
研究概要のファイル名、作成日、版番号も管理すると、どの版を教員へ送り、どの助言を反映したか追跡できます。修正履歴には、問い、方法、対象、工程の変更理由を短く残します。口述前には送付版を読み直し、その後の変更がある場合は何が変わり、なぜ変えたか説明できるようにします。こうした版管理は地味ですが、研究の再現性と説明責任を準備段階から示す習慣になります。
よくある質問(FAQ)
北海道大学大学院獣医学院の一般入試で研究計画書を提出しますか?
令和9年度4月入学の国内向け一般入試では、研究計画書は出願書類に含まれていません。ただし、出願前に志望教育研究分野の指導教員へ直接連絡して了承を得る必要があり、口述では従来の研究内容と志望分野が問われます。事前相談と口述用の内部ドラフトは作成しておくとよいでしょう。
社会人入試の研究等活動調書は研究計画書ですか?
同じものではありません。研究等活動調書は、在職中の学会発表・論文発表、勤務先での業務内容など、これまでの研究業績を記載する書類です。未来の研究目的と方法を書く研究計画書とは役割が異なります。ただし口述に備え、過去の活動から博士課程の問いへの接続は別途整理してください。
外国人留学生入試の研究計画には何を書きますか?
大学公式ページでは、所定様式DにShort essay、Research plan、Career planが含まれると案内されています。実際の項目、分量、提出形式は志望年度の様式を確認し、研究題目、目的、方法、期待される成果などを予定指導教員との相談に基づいて具体化します。国内一般入試の提出書類と取り違えないようにしてください。
指導希望教員への事前連絡は必要ですか?
はい。令和9年度募集要項は、出願前に志望教育研究分野の指導教員へ受験する旨を直接連絡し、了承を得るよう求めています。単なる研究室見学のお願いではなく、志望年度・区分、研究背景、テーマ案を伝えます。公式の受入条件として早めに対応しましょう。
獣医師免許がなくても出願できますか?
出願資格は獣医学の6年制課程だけに限られず、医学・歯学・薬学の6年制課程修了者や、所定条件を満たして個別審査を受ける人など複数の区分があります。ただし、該当区分によって事前の出願資格審査が必要です。詳細は獣医学院の外部院試記事と最新募集要項で確認してください。
国際感染症学院との違いは何ですか?
獣医学院は基礎・応用・環境・臨床獣医科学の14教育研究分野を担当し、動物医科学と獣医療を中心に博士教育を行います。感染症、病原体、疫学などを中心とするテーマでは国際感染症学院も比較対象です。対象名ではなく中心問いと主要方法を両学院の公式分野に照合してください。
臨床重点トラック向けの計画で重視すべき点は何ですか?
臨床経験を研究可能な問いへ変換し、対象疾患、診断・治療上の未解決点、症例やデータ、主要評価項目、成果の診療還元を示します。口述では臨床・診療の基礎知識と将来ビジョンも問われます。症例数や利用資源は教員と確認し、推測で断定しないでください。
教員名や研究分野はどこで確認できますか?
北海道大学獣医学研究院の研究室一覧で教員名・職位・所属教室を確認し、各教員の研究者総覧や教室ページで研究キーワードと最新テーマを確認します。教員配置は年度により変わるため、出願直前にも再確認してください。
まとめ|14分野と博士課程の評価構造から計画を作る
北海道大学大学院獣医学院の研究計画書対策で最も重要なのは、研究計画書の提出有無だけで準備を判断しないことです。国内向け一般・社会人入試では研究計画書を提出しませんが、指導教員の事前了承と口述試験があります。外国人留学生入試ではResearch planが提出書類に含まれ、入学後のOne Health関連プログラム選抜でも研究計画書が使われます。入試区分ごとの役割を分けて準備してください。
- 獣医学院は獣医学専攻1専攻の4年制博士課程である
- 4講座・14教育研究分野から中心問いに合う分野を選ぶ
- 修了には38単位以上、研究指導、博士論文審査と試験が必要である
- 3回の資格審査を見据え、妥当性・新規性・進捗可能性を設計する
- 教員一覧と研究者総覧・教室ページを照合する
- 対象・問題・方法・成果の4点でテーマ適合を判定する
- 事前連絡前に1〜2ページの内部ドラフトを用意する
計画を作る順序は、研究題目を先に飾ることではありません。過去の研究や臨床経験を棚卸しし、先行研究から未解決点を特定し、14分野と教員の公開研究内容へ照合し、対象・比較・測定・解析・倫理を具体化します。そのうえで予定指導教員へ相談し、利用可能な資源と博士課程の工程に合わせて修正します。書類作成と研究室選びを同じプロセスにすることが、計画の一貫性を高めます。
出願資格、英語スコア、日程、試験科目の詳細は既存の北海道大学大学院獣医学院の外部院試解説で確認し、最終判断は必ず大学公式の最新募集要項に基づいてください。研究計画の一般的な構成を知りたい人は研究計画書の書き方も併用できます。北海道大学大学院 獣医学院 研究計画書の準備を一人で進めるのが難しい場合は、大学院入試対策コースで、テーマ設定、先行研究、方法、口述への接続を段階的に見直す方法もあります。
獣医学の博士研究は、生命現象の基礎から臨床、環境、社会実装まで射程が広く、テーマを広げようと思えば際限がありません。だからこそ、計画書では壮大さより、何を明らかにし、どのデータで判断し、4年間でどこまで到達するかを明確にします。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。公式情報に根差した実行可能な問いを、事前相談と推敲を通じて育てていきましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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