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早稲田大学大学院政治学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

早稲田大学大学院政治学研究科の研究計画書では、関心のある政治現象を挙げるだけでなく、研究領域、先行研究、指導希望教員、検証可能なリサーチクエスチョン、実行可能な研究方法を一つの設計として結びつけることが重要です。2027年4月入学向けの所定様式は、研究課題名、要旨、背景、リサーチクエスチョン、研究方法、独創性・社会的インパクト、書誌情報を順に問います。つまり、研究したい理由より研究として成立する仕組みを示す書類だと理解すると、準備の方向が定まります。
早稲田大学大学院政治学研究科の研究計画書とは、出願者が課程内で遂行したい研究を、既存の政治学研究との関係、問い、方法、実現可能性、指導体制まで含めて説明する所定の出願書類です。政治学コースは2027年4月から、実証政治分析、政治思想・政治史、比較政治、国際関係、公共政策の5研究領域で構成されます。ジャーナリズムコースは、ジャーナリズムやメディアを研究対象としつつ、歴史研究、言説分析、計算社会科学など複数の接近法を取り得ます。同じ社会問題でも問いと方法によって適合領域は変わるため、テーマ名だけでコースを決めないことが大切です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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本記事では、入試日程や倍率の詳説を繰り返しません。それらは早稲田大学大学院政治学研究科の外部院試解説に譲り、大学公式の所定様式、コース紹介、カリキュラム、教員一覧から、研究計画書をどう設計するかに集中します。なお、募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。この記事で扱うコース再編も2027年4月時点の情報です。
結論を先に言えば、書き始める前に「どの領域の議論に参加するか」「誰のどの公開研究と接続するか」「何を資料に、どの方法で確かめるか」の三点を決めます。その後、所定様式の七項目へ内容を配分します。文章表現を磨く前にこの骨格を作れば、志願理由、背景、問い、方法が同じ方向を向きます。研究計画の一般的な組み立て方は研究計画書の例文・テンプレート集も参照してください。
早稲田大学大学院政治学研究科で研究計画書がどう扱われるか
2027年度の所定様式と提出時期
2027年4月入学の修士課程一般・社会人・1年制入学試験では、大学公式の入試ページから共通の所定様式が配布されています。自由形式の論文を別紙で作るのではなく、公式ファイルに沿って提出する前提です。様式の冒頭には出願コースの選択欄があり、政治学、ジャーナリズム2年制、ジャーナリズム1年制などを区別します。さらに、指導希望教員を第1希望から第3希望まで記す欄があり、三名とも必須と明示されています。
様式内には一律の字数や枚数の指定が明記されていません。だからといって、無制限に長く書けばよいわけではありません。所定の見出しごとに、審査者が必要な情報へ短時間で到達できる密度が求められます。まず公式ファイルの書式を崩さずに試作し、内容が入り切らない場合も、自己判断で用紙やフォントを極端に変更する前に最新要項を確認してください。字数がないときほど項目間の重複を削ることが読みやすさにつながります。
| 様式の区分 | 求められる内容 | 設計上の役割 |
|---|---|---|
| 基本情報 | コース、指導希望教員第1〜第3希望 | 研究領域と指導可能性を示す |
| 経歴、志願理由等 | 学習・関心、経験・実績、志願理由、進路 | 研究を遂行する準備と目的を示す |
| 研究計画 | 課題名、要旨、背景、RQ、方法、独創性、書誌 | 研究としての成立性を示す |
書類選考と面接をつなぐ資料
研究科公式FAQによれば、入試は提出書類に基づく書類選考と面接試験を通じて総合的に判断されます。筆記試験に代わる第1次選考で研究計画書が読まれ、第1次を通過すると第2次の面接へ進みます。面接の質問は、出願者の提出書類や経歴によって異なるため、過去問を暗記する対策では対応しにくい仕組みです。計画書の一文一文が面接質問の入口になると考えてください。
たとえば「若者の政治参加を研究する」と書けば、若者をどう定義するのか、政治参加のどの行動を測るのか、既存研究との差は何か、データを入手できるのかが質問候補になります。「SNSが投票率に影響する」という表現なら、因果関係をどう識別するのか、単なる相関とどう区別するのかも問われ得ます。面接準備は想定問答を増やすことより、計画書の各主張について根拠、限界、代替案を説明できる状態にすることが中心です。
入試制度の詳説は既存記事で確認する
出願資格、語学スコア、日程、入試区分などは重要ですが、本記事の中心ではありません。制度面を確認したい方は、前掲の政治学研究科の外部院試解説と、早稲田大学公式の2027年4月入学の入試要項・出願書類ページを併用してください。制度確認と研究設計は別の作業表で管理すると、締切対応に追われて計画の質が落ちるのを防ぎやすくなります。
政治学研究科のコース・研究領域とテーマの対応
政治学コースは2027年4月から5研究領域
政治学研究科の修士課程は政治学専攻の下に、政治学コースとジャーナリズムコースを置きます。政治学コースでは、研究領域を軸に科目編成と研究指導を行い、学生は入学後にいずれかの領域へ所属します。2027年4月からグローバル公共政策コースが政治学コースに統合されるため、政治学コースは公共政策を含む五領域になります。古い案内だけを見ると独立した公共政策コースへ出願できるように見えるため、2027年度の区分で希望領域を再確認する必要があります。
| 研究領域 | 公式が示す射程 | 計画書で明確にする点 |
|---|---|---|
| 実証政治分析 | 現代政治理論、日本政治、先進国比較、投票行動、政治コミュニケーション、分析手法 | 観察対象、データ、仮説、識別方法 |
| 政治思想・政治史 | 西洋・日本の政治思想史、規範的政治理論、政治史、憲法 | 概念、テクスト・史料、解釈手続 |
| 比較政治 | 各地域の政治を比較と歴史の視座から分析 | 比較単位、事例選択、比較可能性 |
| 国際関係 | 国際政治、国際関係論、国際政治史、外交史 | 分析水準、理論、史資料・データ |
| 公共政策 | 政策の分析・評価・形成、EBPM、公平・効率・持続可能性 | 政策課題、評価基準、実装可能性 |
| ジャーナリズム | ジャーナリズム、メディア、政治・社会等の専門分野 | 媒体・言説・制度と研究方法 |
テーマの名詞ではなく問いの動詞で選ぶ
気候変動、移民、選挙、戦争、地方自治といった対象名だけでは、所属領域は決まりません。たとえば移民を対象にしても、移民政策への有権者態度を調査するなら実証政治分析、複数国の制度差を説明するなら比較政治、国境を越える規範や国際制度を扱うなら国際関係、政策効果を評価するなら公共政策に接続し得ます。何を説明・解釈・評価したいかが領域を決めるからです。
政治思想・政治史では、現代的関心を持つこと自体に問題はありません。ただし、現代社会への意見表明だけで終わらず、どの概念をどの思想家や史料を通じて検討するかを示します。自由、正義、民主主義など大きな概念を扱うときは、時代、言語圏、主要テクスト、対立する解釈を絞ります。歴史研究なら史料へのアクセス、史料批判、対象期間を明記し、価値判断と学術的分析の手続きを分けることが欠かせません。
ジャーナリズムコースとの境界
ジャーナリズムコースは、ニュース制作への関心だけを述べる場所ではありません。大学公式の教員一覧には、メディア史、ジャーナリズム論、言説分析、政治コミュニケーション、計算社会科学などが示されています。偽情報を扱う場合も、政治態度への因果効果を中心にするのか、報道機関の制度や規範を中心にするのか、ニュース言説の歴史的変容を中心にするのかで計画の置き場所が変わります。
政治学コースとジャーナリズムコースは同じ入学時期に併願できないと公式FAQにあります。したがって、出願直前まで両方を曖昧に残すのは危険です。候補テーマについて、研究対象、先行研究が属する学会・雑誌、主要方法、指導希望教員を表にし、どちらのコースで一貫性が高いか比較してください。コース選択は研究対象より学術的な問いで決めるのが基本です。
カリキュラムと修了要件から逆算する研究の型
経験・数理・規範の方法論教育
政治学コースは、経験的方法、数理分析、規範理論の三つを扱う方法論科目を修士課程の必修としています。経験的方法では実証研究の設計や分析を、数理分析ではゲーム理論などを用いた厳密な理論構築を、規範理論では概念分析を学ぶと公式ページに説明されています。この構造は、出願時点で三つ全てを完成させることを意味しません。むしろ、自分の問いに必要な方法論訓練を特定することが志願理由の具体性になります。
実証研究を計画する人は、データを集めると言うだけでは足りません。概念をどう測定するか、比較群をどう置くか、因果推論が必要か、記述を目的とするかを区別します。数理モデルを使うなら、アクター、選好、戦略、制度条件をどのように単純化するかを示します。規範研究なら、概念の用法、対立する原理、論証の基準を説明します。方法の名称ではなく問いへの有効性を書くと、カリキュラムとの接続が見えます。
合同研究指導とメイン・アドバイザー
政治学コースでは、研究領域ごとの教員全員が参加する合同研究指導と、メイン・アドバイザーのセミナーによる個別指導が組み合わされます。指導希望は出願時に挙げますが、最終的な割当は入学後です。このため、研究計画書を一人の教員だけに依存させるのは制度と合いません。第1希望との強い接続を示しながら、同じ領域の複数教員から検討可能な計画にする必要があります。
たとえば第一希望の教員が扱う地域だけを志望理由にすると、その人が指導を担当しない年度に計画全体が崩れます。一方、問いと方法を中心に据え、その教員の研究業績との具体的な関係を示せば、合同指導で得たい異なる観点も説明できます。所定様式が第3希望まで求めるのは、単なる予備順位ではなく、研究科内に指導可能性の幅があるかを確認する機会と考えられます。
修士論文から逆算する実現可能性
現行のグローバル公共政策コースでは、共通基礎科目、専門研究科目、専門研究セミナー、実習・実践科目を履修し、32単位の修得と修士論文審査への合格が修了要件です。2027年の統合後の詳細は最新の研究科要項で確認が必要ですが、研究方法、分析・評価、論文作成、セミナーを通じて修士論文を完成させる教育思想は、計画書を考える重要な手がかりになります。
修士論文は「いつか研究したい大問題」ではなく、課程内で資料を集め、分析し、結論と限界を示せる研究です。全国の全自治体を対象に詳細な聞き取りをする、機密外交文書だけを資料にする、アクセス許可の見込みがない集団を調査するといった案は、関心が重要でも実行可能性に課題があります。対象を絞ることは研究価値を下げる行為ではないと理解し、利用可能な資料から問いを調整してください。
教員の研究分野マップと指導希望の選び方
政治学コースの代表的な教員
大学公式の政治学研究科教員紹介には、コース・研究領域別に氏名、職名、研究テーマ、研究指導担当の可否が掲載されています。実証政治分析には、尾野嘉邦教授の「政治行動論、日本政治」、小林哲郎教授の「政治コミュニケーション、政治心理学、世論研究」、山本鉄平教授の「政治学方法論、応用統計学、因果推論、調査方法論、実験計画法、政治行動論、社会データ科学」が掲載されています。
この一覧を見て、SNSと政治を扱うという対象の近さだけで候補を即決するのではなく、公開業績を読み、自分の問いが政治コミュニケーションや政治心理学のどの議論へ接続するかを確認します。因果推論が研究テーマにある教員を希望する場合も、計画書に方法名を足すだけでは整合しません。処置、結果、比較、データ生成過程を説明できるかを検討します。教員名は方法と先行研究を具体化する手掛かりとして使います。
政治思想・政治史には、稲村一隆教授の「政治哲学、西洋政治思想史」、齋藤純一教授の「規範的政治理論」が掲載されています。比較政治には、久保慶一教授の「比較政治学、旧ユーゴスラビア諸国の現代政治」、高橋百合子准教授の「移民政治、在外投票、米国ヒスパニックの政治行動、ラテンアメリカ政治、新興国・途上国の比較政治経済」があります。地域だけでなく、理論課題と比較の設計まで照合することが必要です。
国際関係には、栗崎周平准教授の「安全保障、外交、紛争解決、核戦略」、多湖淳教授の「科学的な国際関係研究」が掲載されています。公共政策に関連する現行のグローバル公共政策コース欄には、稲継裕昭教授の「公共政策 公共経営 行政学 地方政府論」、山田治徳教授の「行政学、政策評価」が示されています。2027年4月の統合に伴う担当状況は、入学時期の研究指導担当教員一覧で改めて確認してください。
ジャーナリズムコースの代表的な教員
ジャーナリズムコースでは、土屋礼子教授の研究テーマとして「メディア史、近代日本及びアジアにおける新聞雑誌の歴史的研究、プロパガンダ及びインテリジェンス研究、歴史社会学」が、田中幹人教授について「科学技術社会論、ジャーナリズム論、計算社会科学」が公式一覧に掲載されています。歴史的新聞資料を読む計画と、大規模デジタルデータを分析する計画では、必要な訓練と研究設計が大きく違います。
教員名を計画書に出すときは、所定様式が求める通り、その教員の研究業績との関係を背景欄で説明します。「著名だから」「幅広く指導してもらえそうだから」ではなく、具体的な論文や書籍がどの論点・方法を提示し、自分が何を引き継ぎ、何を別の資料で検討するのかを書きます。教員の専門分野を自分の研究目的へ言い換えないことも重要です。
第1〜第3希望を決める手順
- 公式教員一覧で、志望時期に修士課程の研究指導を担当する候補を抽出する
- 各候補の大学公式プロフィール、研究者データベース、公開業績を読む
- 自分のテーマとの接点を、対象、理論、方法、資料の四列で整理する
- 第一希望は最も直接的な接続、第二・第三希望は同じ計画を別角度から指導可能な教員とする
- 三名を挙げても研究領域が散らばりすぎないか確認する
教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の教員一覧で確認してください。教員紹介ページにも、入学希望時期に研究指導を担当するかは該当時期の入試要項を見るよう注意があります。氏名が一覧にあることと受入可能であることは別です。最新の研究指導担当教員一覧まで確認して初めて、希望欄へ記入できます。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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自分の研究テーマが研究科に合うか判定する手順
一文のリサーチクエスチョンを作る
最初に「私は何に関心があるか」ではなく、「どの条件の下で、何が、なぜ起きるのか」「ある概念はどのように正当化できるか」「ある制度はどの基準で評価できるか」という問いに変換します。公式様式は、リサーチクエスチョンについて学術的・科学的な方法で検証可能であり、修士または博士課程の期間内に検証を終えられる見込みを求めています。問いは関心と調査作業をつなぐ設計図です。
「日本の民主主義について研究する」は範囲が広く、何を終えれば答えたことになるか不明です。「地方議会選挙における候補者情報の提示は、若年有権者の投票意思にどう関連するか」のように、対象、説明したい現象、関係を絞ると資料と方法を検討できます。ただし、この例をそのまま使うのではなく、先行研究を読んで既に答えられている部分と未解決部分を分けてください。
五つの適合テスト
| 判定軸 | 確認する質問 | 不適合時の修正 |
|---|---|---|
| 領域 | 五研究領域またはジャーナリズムの議論に位置づくか | 問いの動詞と理論枠組みを見直す |
| 先行研究 | 主要論文を読み、未解決点を示せるか | 文献検索語と対象範囲を調整する |
| 指導 | 第3希望まで研究上の接点を説明できるか | 対象か方法を再設計する |
| 方法 | 問いに答える資料と分析手続があるか | 問いを縮小し利用可能な資料へ寄せる |
| 実現可能性 | 課程内に収集・分析・執筆を終えられるか | 時期、地域、事例数を絞る |
五項目のうち一つでも説明できない場合、文章を長くする前に計画を戻します。特に「教員はいるが先行研究を読んでいない」「方法は書いたがデータを入手できない」という状態は起こりやすいものです。テーマを変える判断は失敗ではありません。早い段階の小さな修正が出願直前の全面改稿を防ぐため、候補を二案ほど並行して調べてもよいでしょう。
政治学未履修者が補うべき点
公式FAQでは、学部で政治学を専攻していない人も出願できます。ただし、政治学コースの方法論科目を履修するために必要な社会科学の基礎学力があるかを、研究計画書や面接などで総合的に審査すると説明されています。異分野出身であることを弱点として隠すより、元の専門が研究対象や資料読解にどう役立ち、政治学のどの基礎を補ったかを示します。
法学出身なら制度説明だけに偏らず、政治過程や行動をどう分析するかを学びます。情報科学出身なら分析技術を誇示するだけでなく、政治学上の理論的問いを先に置きます。文学・歴史出身なら精密なテクスト読解を生かしつつ、史料選択や概念の位置づけを政治思想・政治史の議論へ接続します。出身分野の強みと不足を両方言語化することが、入学後の学修計画にもなります。
所定様式7項目の書き方と分量配分
経歴・志願理由等を研究計画につなげる
経歴・志願理由等の欄では、これまでの学習内容や学問的関心、卒業論文等のテーマ、取り組み、能力・経験・実績、研究科で学ぶ理由、修了後の進路やキャリア目標などが求められます。履歴書を文章化するのではなく、研究計画を実行する準備がどう形成されたかを選んで書きます。過去・入学後・修了後を一つの因果で結ぶと、志願理由が一般論になりません。
実務経験者なら、業務上の問題意識は出発点として使えます。ただし「現場で困ったから解決したい」だけでは学術研究になりません。現場経験から観察した現象を、既存研究で使われる概念へ置き換え、個別組織を超えて説明できる問いにします。キャリア目標も、学位取得そのものを目的にせず、どの研究能力をどの場面で用いるかまで書くと一貫します。
課題名・要旨・背景
研究課題名は、対象、中心概念、分析関係が見える形にします。長い副題を重ねるより、何を読めば研究内容を予測できるかを優先します。要旨は、公式様式が示す通り、後に書くリサーチクエスチョンを簡潔にしたものです。背景を先に詰めてから要旨を戻って書くと、問題意識だけの要約になるのを避けられるでしょう。
背景は計画書の中核です。一般的な研究分野で近年どの議論が行われ、自分の課題がどこに位置づくかを示します。所定様式は、指導希望教員の論文、書籍、学会発表等との関係性も求めています。ここでは社会状況の説明を長くしすぎず、学術的な対話を中心にします。「重要な問題だが研究がない」と断定せず、データベース、学術誌、参考文献をたどり、既知・対立・未解決の三段階で整理すると明確です。
リサーチクエスチョンと研究方法
リサーチクエスチョンは一つの主問を置き、必要なら二、三の副問へ分けます。主問と副問が別々の論文にならないよう注意してください。実証研究なら従属変数、説明変数、想定するメカニズムを仮置きします。比較研究なら、なぜその事例を比較するのかを示します。思想研究なら、どの概念上の対立を、どのテクストと論証によって検討するかを述べます。
研究方法では、資料・データ、収集方法、分析単位、分析手順、実現可能性、倫理上の配慮を説明します。インタビューなら対象者数を飾るより、選定基準、アクセス方法、記録・匿名化、分析方法が重要です。統計分析ならソフト名だけでなく、データの出所、変数の測定、モデル選択の理由を示します。方法は高度さではなく問いへの適合性で選ぶべきです。
所定様式は、政治学研究科で受けた、または今後受ける政治学方法論の訓練が研究目的の達成にどう有効かを含めることが望ましいとします。出願者が未修得の方法を使う場合、「学ぶ予定」とだけ書くのでは不十分です。入学前にどこまで基礎を身につけ、入学後のどの方法論教育で何を補い、いつ予備分析へ進むかを示します。
独創性・社会的インパクト・書誌情報
独創性は、誰も考えたことのない壮大な主張である必要はありません。既存理論を別の事例で検証する、新しいデータを構築する、従来別々だった議論を接続する、測定法を改善する、未利用史料を解釈するなど、貢献の型を明示します。社会的インパクトは政策提言を無理に付けるのではなく、研究結果が誰のどの理解や判断を改善し得るかを、結果を先取りせずに述べます。
書誌情報は、背景欄で実際に参照した学術論文や書籍を統一形式で並べます。ウェブニュースだけで構成せず、査読論文、学術書、主要なレビュー論文を中心にします。本文中の引用と書誌一覧が対応しているか、著者、年、題名、雑誌名・出版社、巻号、頁に誤りがないかを確認します。教員の業績も、公式プロフィールだけで済ませず原文を入手して読んでください。
| 項目 | 配分の目安 | 優先する内容 |
|---|---|---|
| 経歴・志願理由等 | 全体の20%前後 | 準備、志願理由、入学後、進路 |
| 課題名・要旨 | 全体の5〜10% | 問いを一読で把握できる要約 |
| 背景 | 全体の25〜30% | 先行研究、未解決点、教員業績 |
| リサーチクエスチョン | 全体の10%前後 | 検証可能な主問と必要な副問 |
| 研究方法 | 全体の20〜25% | 資料、分析、実現可能性、倫理 |
| 独創性・インパクト | 全体の10〜15% | 学術的貢献と社会的含意 |
| 書誌情報 | 必要量 | 本文と対応する統一形式の文献 |
この比率は大学公式の指定ではなく、字数指定がない様式を整理するための作業上の目安です。背景と方法が薄いのに志願理由だけが長い場合は、研究としての評価材料が不足します。逆に、先行研究レビューが長すぎて自分の問いが最後まで現れない場合も読みづらくなります。各項目に一つの役割を割り当てることで重複を減らしてください。
評価を下げやすい研究計画書の共通点
研究科の射程外または領域が曖昧
社会課題として重要でも、政治学研究科で扱う学術的問いになっていなければ適合性は伝わりません。企業の売上向上策、個人の人生論、技術開発そのものを中心にする計画は、そのままでは研究領域との接続が弱い可能性があります。政治制度、政治行動、規範、政策、国際関係、ジャーナリズムなどの議論へどう位置づくかを示します。
複数領域を横断する計画も可能ですが、横断すること自体を価値にしないでください。実証分析、思想史、政策提言を一つの修士論文で同じ深さに扱うと、方法と成果物が散らばります。中心となる問いと方法を一つ決め、他領域は補助的な視点として位置づけます。学際性は焦点を失う理由にはならないという基準で削ります。
指導希望教員との接続が表面的
教員の公式掲載分野とテーマの語が一致するだけでは、研究上の関係を説明したことになりません。教員の論文を読まずに「専門が近いため指導を希望する」と書くと、背景欄で求められる研究業績との関係性が空白になります。反対に、教員の研究を過度に持ち上げる文章も不要です。どの議論、理論、方法、事例を参照したかを具体的に記します。
第1希望だけ詳しく、第2・第3希望が無関係な分野になっている計画も見直します。三名の研究テーマを同じ語で括る必要はありませんが、自分の計画をそれぞれの専門からどう深められるか説明できる状態にします。三名の共通項は出願者自身の問いであり、教員同士の専門が完全一致する必要はありません。
方法が実行不能または問いと不一致
「アンケートを実施する」「インタビューする」「回帰分析する」といった方法名だけでは、実現可能性を判断できません。母集団、標本、質問項目の測定、対象者へのアクセス、分析手順を説明します。外交史料を使うなら、公開状況、言語、所蔵機関、対象時期を調べます。大規模言語モデルやテキスト分析を使う場合も、データ取得条件、再現性、著作権や個人情報への配慮を確認します。
方法が高度でも、問いに答えられなければ意味がありません。世論調査だけで政治家の意思決定メカニズムを断定する、少数の新聞記事だけで社会全体の態度を推定する、現代の価値観だけで歴史上の概念を裁く、といった飛躍を避けます。得られる証拠が支えられる結論の範囲を先に決めると、過大な主張を抑えられます。
先行研究の位置づけがない
ニュース記事や白書で社会問題の大きさを説明しても、研究上の未解決点は示せません。先行研究の列挙だけでも不十分です。研究Aは制度を説明したが個人行動を扱わない、研究Bは個人行動を扱うが特定地域に限定される、と関係を整理し、自分の問いがどの空白を埋めるかを示します。
テーマが決まらず文献検索が始められない場合は、研究計画書のテーマが決まらないときの考え方も参考になります。最初から独創的なタイトルを考えるより、レビュー論文の参考文献、教員の近年業績、主要学術誌の検索結果から論争点を見つけてください。独創性は先行研究を読んだ後に定義するものです。
出願までの逆算スケジュール
出願半年前から三か月前
出願半年前には、コースと研究領域の候補を決め、テーマ候補を二つ程度に絞ります。各候補についてレビュー論文、基本書、教員の主要業績を読み、問い、資料、方法を一枚に整理します。この段階では文章量より、研究として成立する組み合わせを探すことが目的です。英語文献が中心の領域では、読解時間も予定へ組み込みます。
四〜三か月前には主題を一つに決め、先行研究表を作ります。著者、問い、理論、データ、方法、結論、限界、自分の計画との関係を列にすると、背景欄の構造が見えます。同時に、利用するデータや史料が本当に取得できるかを試します。本調査の前に小さな予備分析を行うと、方法の実現可能性を具体的に書けます。
二か月前から提出まで
二か月前には所定様式へ初稿を入れます。書きやすい志願理由から始めず、背景、リサーチクエスチョン、方法を先に書き、最後に要旨と課題名を整えると効率的です。第1〜第3希望の教員について、公式一覧で研究指導担当の可否を確認し、各教員の公開業績との関係を一文以上で説明できるか点検します。
一か月前には、内容面、論理面、表記面を分けて推敲します。内容面では先行研究と方法の妥当性、論理面では背景から問い、問いから方法へのつながり、表記面では引用や誤字を確認します。面接用には、計画を一分、三分、五分で説明する版を作り、限界と代替案も言えるようにします。提出版を完成させてから面接練習を始めないことが大切です。
| 時期 | 中心作業 | 完成物 |
|---|---|---|
| 6か月前 | コース・領域調査、テーマ候補作成 | 候補テーマ2案 |
| 5か月前 | 基本書・レビュー・教員業績の読解 | 文献リスト、教員候補 |
| 4か月前 | 先行研究整理、主問の決定 | 先行研究表、RQ案 |
| 3か月前 | 資料入手テスト、予備分析 | 方法メモ、実現可能性確認 |
| 2か月前 | 所定様式へ初稿作成 | 全項目を埋めた初稿 |
| 1か月前 | 内容・論理・引用の推敲 | 提出稿、想定質問集 |
| 提出後 | 一分・三分・五分説明の練習 | 面接用説明と代替案 |
事前連絡は出願要件ではない
研究科公式FAQは、指導希望教員への事前連絡を出願要件としていないと明記しています。事前に連絡しないと不利だと決めつける必要はありません。コンタクトを希望する場合はresearchmapから可能と案内されていますが、連絡先を非公式サイトから集めたり、返信を催促したりするのは避けます。事前連絡の有無と計画書の完成度を混同しないでください。
連絡する場合も、公式情報で答えが得られる質問を送るのではなく、自分の研究概要を簡潔に示し、研究上必要な確認事項を絞ります。ただし、返信や面談が得られることを前提に予定を組まないことです。教員の個別回答より、公開された募集要項、研究指導担当一覧、教員紹介を優先し、最終判断は公式情報に基づいてください。
先行研究表を計画書の文章へ変える
先行研究を十本、二十本と読んでも、要約を並べただけでは背景欄になりません。まず各研究を、説明対象、主張、理論、資料、方法、限界の六項目で整理します。そのうえで、同じ立場を取る研究、結果が対立する研究、対象や方法が異なる研究のまとまりを作ります。文献の冊数より論争の構造をつかむことが、研究課題の位置づけを明確にします。
背景欄の第一段落では研究分野の中心的な問いを示し、第二段落では主要な説明や解釈を比較し、第三段落では未解決点を限定します。最後に、その未解決点へ答える自分のリサーチクエスチョンを置きます。「先行研究が少ない」という一文で済ませず、何がどこまで分かり、どの条件や事例が検討されていないかを説明してください。研究が少ないのではなく、自分の検索語が狭い場合もあります。
日本語文献だけで論争が見えないときは、研究対象の英訳だけでなく、理論概念や方法の英語表現でも検索します。特定国の事例研究であっても、比較政治、国際関係、政治行動などの一般理論と接続できれば、国外の研究が重要な先行研究になります。事例固有の文献と一般理論の文献を往復することで、単なる事情紹介から政治学研究へ移れます。
実証研究の計画を具体化するチェック
実証研究では、最初に説明したい結果を定義します。政治参加なら、投票、署名、デモ参加、政治家への接触、オンライン上の発信を同じものとして扱わず、どの行動を測るか決めます。次に、その結果を変えると考える要因と、両方へ影響し得る別の要因を整理します。これにより、必要なデータと分析の限界が見えてきます。
公開データを使う場合は、データ名を挙げる前に、調査年、対象、標本設計、質問文、欠測、利用条件を確認します。自作調査なら、対象者をどう募り、誰が回答から漏れやすいかを考えます。オンライン調査は実施しやすくても、母集団を代表するとは限りません。データがあることと問いに答えられることは別だと意識してください。
因果関係を主張する計画では、比較の根拠を説明します。ある政策の導入前後だけを比べると、同時期の別の変化を政策効果と誤認する可能性があります。どの反実仮想を想定し、比較対象をどう置くかを検討します。出願段階で高度な推定を完成させる必要はありませんが、識別上の課題を自覚し、入学後の方法論教育で何を学ぶかを示すと現実的です。
比較・国際関係研究の事例選択
二か国を比較するとき、「興味があるから」「資料を読めるから」だけで選ばず、理論上なぜ比較するのかを示します。似た制度を持つのに結果が異なる事例、結果が似ているのに制度が異なる事例など、比較から何を識別したいかを考えます。一事例研究でも、既存理論に対して典型、逸脱、重要な転換点のどれに当たるかを説明できます。
国際関係研究では、国家、国際機関、企業、市民社会、個人など分析単位を明確にします。安全保障を扱う場合も、国家間交渉、同盟形成、世論、エリート認識では必要な資料が違います。外交文書、国際機関文書、演説、イベントデータ、世論調査を列挙せず、各資料がどの主張を支えるのか対応させると方法欄が具体化します。
地域研究の知識は大きな強みですが、地域の出来事を詳しく説明するだけで終わらないようにします。対象地域の言語資料を読めるなら、その能力が既存研究のどの限界を補えるかを示します。一方で、単一の情報源や政府発表だけに依存せず、資料の作成主体、目的、公開範囲を検討します。史資料批判は政治史だけでなく、現代の政策文書を扱う場合にも必要です。
政治思想・政治史研究の問いを絞る
政治思想研究では、「自由とは何か」「正義とは何か」のような問いを、そのまま修士論文の主問にすると広すぎます。特定の思想家、著作、概念上の対立、受容史へ範囲を絞ります。同じ語でも時代や論者によって意味が異なるため、用語の定義を現代の常識だけで固定せず、テクスト内の用法と論証を丁寧に追います。
規範理論では、自分が望ましいと思う結論を先に置き、賛成資料だけを集めることを避けます。対立する原理や反例を示し、それにどのように応答するかを研究手順へ入れます。経験的な事実を使う場合は、規範的主張のどの前提を支えるのかを区別します。事実命題と規範命題を混同しないことが、論証の精度を高めます。
政治史では、対象期間と転換点を決め、利用する一次史料と二次文献を区別します。公開済みの外交文書、議会記録、新聞、雑誌、個人文書などは、それぞれ記録される出来事と沈黙する出来事が違います。資料の偏りを認識したうえで、複数の史料群をどう照合するかを説明します。未整理資料への依存が大きい場合は、課程内に閲覧と分析を終えられるか慎重に判断します。
公共政策研究で評価と提言を分ける
公共政策の計画は、社会問題を解決したいという意欲だけでは成立しません。最初に政策目標、対象集団、政策手段、期待される結果を整理し、何を評価するかを決めます。効果、効率、公平、実施可能性、持続可能性は異なる評価軸です。すべてを同時に最大化できるとは限らないため、どの価値間のトレードオフを扱うかを明示します。
EBPMを掲げる場合も、エビデンスという語だけで説得力は増しません。どの政策介入について、誰に対するどの結果を、どの期間で測るかを決めます。政策が実施されていない段階なら、効果検証ではなく制度比較、実施可能性分析、プロセス評価が適切な場合もあります。研究で得られる知見と、最終的な政策判断を区別してください。
実務経験を基に政策提言を行う場合は、所属組織の経験を一般化しすぎないようにします。内部情報を使うなら公開可能性、守秘義務、研究倫理を確認します。アクセスできない資料を前提にせず、公開統計、議会資料、自治体文書、既存調査など代替資料も準備します。提言の結論を先に決めず、分析結果によって複数の選択肢を比較できる設計にします。
ジャーナリズム研究で対象と実践を区別する
ジャーナリズムコースを志望する場合、記事を書きたい、映像を制作したいという動機と、何を研究するかを区別します。報道内容を対象にするなら、媒体、期間、記事の選定基準、分析単位、符号化手続を示します。記者や編集者への聞き取りを行うなら、職位や媒体をどう選び、個別経験からどこまで一般化するかを考えます。
計算社会科学を使う計画では、大量の記事や投稿を処理できること自体を目的にしません。分類、トピック、感情、拡散構造など、どの特徴量がジャーナリズム研究上の概念に対応するかを説明します。自動分類の精度、学習データの偏り、削除済み投稿、プラットフォーム規約も検討します。技術的処理を学術概念へ接続することで研究方法になります。
提出直前の整合性監査
完成稿は項目ごとに読むだけでなく、同じ内容が別の表現で繰り返されていないか確認します。課題名と要旨で対象が一致しているか、背景で示した未解決点にリサーチクエスチョンが答えているか、方法で得られる証拠が問いに対応するか、独創性が背景で示した差分から導かれるかを線で結びます。
次に固有名詞と引用を監査します。教員名、職位、研究テーマは公式教員一覧の表記と照合し、専門分野を推測で追加しません。参考文献は本文で触れたものが一覧にあり、一覧の文献が計画に実際に使われているか確認します。URL、調査名、制度名、年次も原資料へ戻って確認します。事実確認は文章推敲と別の工程にすると見落としが減ります。
最後に第三者が、研究の専門知識がなくても「何を、なぜ、どう調べるか」を説明できるか確認します。専門用語をすべて削る必要はありませんが、定義なしに略語や理論名を重ねるのは避けます。逆に、一般向けの説明だけに寄せて先行研究の論点が消えないようにします。専門性と可読性の両方を保つことが、書類選考と面接をつなぐ計画書につながります。
音読も有効です。一文が長く、主語と述語の関係を見失う箇所は分割します。「これ」「それ」が何を指すか曖昧な箇所は名詞へ戻し、同じ段落で背景、問い、方法を混在させないようにします。読み手が前のページへ戻らなくても論理を追える文章に整えることは、研究内容を単純化することではありません。複雑な研究ほど文章の役割分担を明確にすることが必要です。
面接用の検証メモを同時に作る
研究計画書を提出用の文章だけで管理せず、主張ごとの検証メモを別に作ると面接準備が進みます。メモには、計画書の主張、根拠文献、想定される反論、自分の回答、回答できない点、代替案を記録します。計画書へすべての説明を詰め込まなくても、質問されたときに研究判断の過程を説明できます。
とくに、なぜその事例を選んだか、なぜ別の方法ではないか、データが得られなかった場合にどう修正するか、期待と異なる結果が出たらどう解釈するかを準備します。研究は予定通りの結果を得る作業ではありません。反証された場合にも学術的な意味が残る問いであるかを確認すると、結論ありきの計画から離れられます。
志願理由についても、早稲田大学でなければならない理由を設備や知名度だけで説明せず、研究領域、方法論科目、合同研究指導、希望する教員の業績との関係へ戻します。同時に、入学後にテーマが修正される可能性も受け入れ、現時点の計画をどの根拠で最善と判断したかを述べられるようにします。
模擬面接で指摘を受けたら、回答だけを暗記せず、元の計画書に論理の欠落がないかを確認します。複数人が同じ箇所で疑問を持つなら、表現の問題ではなく研究設計の問題かもしれません。提出前なら本文を直し、提出後なら修正案として説明できるようにします。質問を計画の弱点を発見するデータとして扱う姿勢が有効です。
よくある質問(FAQ)
研究計画書に字数指定はありますか
2027年4月入学向けに公開された所定様式内には、一律の字数・枚数指定は明記されていません。所定ファイルの各項目を過不足なく埋め、書式を大きく崩さないことを優先してください。年度によって様式が変わる可能性があるため、出願する年度のファイルを改めて取得することが必要です。
指導希望教員には事前連絡が必要ですか
事前連絡は出願要件ではないと研究科公式FAQに明記されています。希望する場合はresearchmapからコンタクトできる旨が案内されていますが、連絡しなければ出願できない制度ではありません。公開業績と研究指導担当一覧を確認し、計画書の完成を優先してください。
指導希望教員は何人書きますか
所定様式では第1希望、第2希望、第3希望の三名がいずれも必須です。第一希望だけで成立する計画にせず、同じ研究計画を異なる観点から指導できる候補を探してください。最終的な指導教員の割当は入学後であることも公式FAQで説明されています。
学部で政治学を学んでいなくても出願できますか
出願できます。ただし公式FAQでは、政治学の方法論科目を履修するために必要な社会科学の基礎学力を、研究計画書や面接等で総合的に審査するとしています。元の専門をどう研究へ生かすかと、政治学の基礎をどう補ったかを両方説明しましょう。
面接では研究計画書から何を聞かれますか
質問内容は出願者の提出書類と経歴によって異なり、公式な過去の出題例はないとFAQにあります。研究背景、問い、方法、資料入手、独創性、教員との接続、課程内の実現可能性について、根拠と限界を説明できるようにします。書いた内容を短く言い換える練習が有効です。
公共政策のテーマはどこへ出願しますか
2027年4月からグローバル公共政策コースは政治学コースへ統合され、公共政策は政治学コースの研究領域になります。過年度のコース名をそのまま使わず、最新の入試要項と研究指導担当教員一覧を確認してください。政策の分析、評価、形成、EBPMとの関係を問いと方法に落とし込みます。
ジャーナリズムコースにも研究計画書は必要ですか
2027年4月入学の公式ページでは、修士課程一般・社会人・1年制入試に共通の研究計画書様式が案内され、様式内にジャーナリズム2年制・1年制の選択欄があります。ジャーナリズムへの職業的関心だけでなく、先行研究、リサーチクエスチョン、方法、独創性を研究計画として示します。
研究方法がまだ完成していなくても出願できますか
入学後に方法論を学ぶ余地はありますが、所定様式は研究方法と実現可能性を求めています。出願段階でも、何を資料に、どう収集し、どの手続で分析するかの基本設計は必要です。未修得の技法を使うなら、現在の準備と入学後の訓練を分けて示すと現実的です。
まとめ|研究領域・方法・教員を一つの設計にする
早稲田大学大学院政治学研究科の研究計画書は、所定様式の各欄を埋める作文ではありません。研究科の領域構造、方法論教育、合同研究指導、教員の公開研究を読み、自分の問いが課程内で研究として完成する道筋を示す書類です。特に2027年4月からは公共政策が政治学コースの一領域になるため、過年度情報との違いに注意してください。
- 所定様式は経歴・志願理由等と、研究計画の七項目で構成される
- 研究計画は課題名、要旨、背景、RQ、方法、独創性・インパクト、書誌情報をつなぐ
- 政治学コースは実証政治分析、政治思想・政治史、比較政治、国際関係、公共政策の五領域で考える
- 対象名ではなく、何を説明・解釈・評価するかによって領域を選ぶ
- 指導希望教員は三名必須で、公式業績との具体的な関係を書く
- 方法は名称の高度さではなく、問いへの適合性と課程内の実現可能性で選ぶ
- 教員への事前連絡は出願要件ではなく、最新の公式情報確認を優先する
最終稿では、背景の最後からリサーチクエスチョンが自然に導かれ、その問いに研究方法が答え、独創性が先行研究との差として説明されているかを逆向きにも読み直してください。さらに、三名の指導希望教員との接点が、単なるキーワード一致でなく論文や書籍を通じて示されているか確認します。一貫性・具体性・実現可能性の三点がそろえば、面接でも説明しやすい計画になります。
募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。教員の所属や研究分野も年度により変わるため、最新の公式教員一覧と研究指導担当教員一覧を照合しましょう。独学での対策に不安がある場合は、早稲田大学大学院政治学研究科の研究計画書にも対応する大学院入試対策など、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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