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早稲田大学大学院経済学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

早稲田大学大学院経済学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算するを示すアイキャッチ画像
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早稲田大学大学院経済学研究科の研究計画書対策では、最初に入試区分を確認し、次に志望コース・研究領域と教員の研究分野を照合することが重要です。2027年4月入学の一般入試・社会人入試には「研究計画書」という名称の出願書類はなく、所定の志望理由書が研究計画の入口を担います。一方、推薦入試では所定の研究計画書が必要です。検索すると両者を一括りにした説明も見つかりますが、入試区分によって書類名と要求項目が異なります

一般・社会人入試の志望理由書は、日本語学位プログラムではA4横書き1枚以内、1,000字程度です。書くのは、入学後に研究したいテーマと内容、そのテーマに至った背景・問題意識・社会的意義です。公式様式は、具体的なデータ収集、実証手法、理論モデルを書く必要はないと明記しています。したがって、限られた紙幅では方法の細部よりも、何を、なぜ早稲田の該当領域で研究するのかを明瞭にする必要があります。

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研究計画とは、研究対象、問い、学術的な位置づけ、実行可能な調査・分析の見通しを一つの論理で結んだ設計図です。ただし、提出様式が短い場合には設計図の全てを同じ密度で書くのではなく、大学が指定した項目を優先します。本記事では、出願資格・試験科目・日程・倍率の詳説を早稲田大学大学院経済学研究科の外部院試解説に譲り、研究科の構造、カリキュラム、教員の専門分野から、研究計画をどう設計するかに集中します。

募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。この記事は2027年4月入学向けに公開されている公式情報を基準にしています。前年の様式をそのまま使わず、出願年度の書類を再取得することが安全です。

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目次

早稲田大学大学院経済学研究科で研究計画が扱われる書類

一般・社会人入試は1,000字程度の志望理由書が中心

2027年4月入学の一般入試・社会人入試の公式ページには、学歴確認フォーム、志望理由書、社会人入試受験者用の職歴書が掲載されています。「研究計画書」はこの区分の書類一覧にはありません。したがって、一般・社会人入試の受験者が作るべき中心書類は所定の志望理由書です。研究計画書という一般的な型を数千字で先に完成させても、最終的には指定された1,000字程度へ再設計する必要があります。

志望理由書の冒頭では、経済学コースか国際政治経済学コースを選択します。経済学コースを選ぶ場合は、経済学研究領域か経済史研究領域を選びます。さらに経済学研究領域では、ミクロ実証、マクロ実証、ミクロ理論、マクロ理論から第1希望と第2希望を重複しないように指定します。この選択欄は単なる事務項目ではありません。本文の研究テーマが選択した分類と整合しているかを読み手が確認する枠になります。

入試区分研究計画を担う主な書類公式に確認できる要求
一般・社会人入試志望理由書A4横書き1枚以内、1,000字程度。テーマと内容、背景・問題意識・社会的意義
推薦入試研究計画書研究題目、選定理由、これまでの研究経過、今後の研究方針、参考文献

一般・社会人入試の様式には、具体的な方法を書かなくてよいという明確な指示があります。これは方法を考えなくてよいという意味ではありません。面接や研究業績との整合性を保つには、裏側でデータの入手可能性や分析手法を検討しておく必要があります。ただし提出文面では、方法の説明で紙幅を消費せず、テーマの射程と問題意識を優先して伝えるのが指定に沿った書き方です。

推薦入試では所定の研究計画書を提出する

推薦入試の所定用紙には、研究題目、研究題目の選定理由、これまでの研究経過、今後の研究方針、参考文献という欄があります。一般・社会人入試の志望理由書より、研究の蓄積と今後の展開を明示する形式です。様式上の字数指定は確認できないため、独自に「何字でなければならない」と決めつけず、配布された用紙の欄と最新要項を基準に調整するべきです。

選定理由には個人的関心だけでなく、先行研究や社会状況を踏まえてその問いを立てる理由を書きます。これまでの研究経過では、履修した科目、読んだ主要文献、卒業論文やゼミで検討した論点など、今の計画につながる準備を示します。今後の研究方針では、何を追加で調べ、どのような資料やデータを用い、どの順で検証するかを説明します。参考文献は本文中の論点と対応させ、飾りとして大量に並べないことが大切です。

推薦入試には口頭試問があります。公式ページは研究計画書の配点や質問内容を公表していませんが、提出内容を自分の言葉で説明できる状態にしておくことは必要です。研究題目の選定理由、主要文献から分かったこと、未解決の問い、入学後の進め方を短く説明し、書面と口頭で研究の軸がぶれないようにすると準備しやすくなります。

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経済学コースと国際政治経済学コースの構造

経済学コースは経済学研究領域と経済史研究領域に分かれる

早稲田大学大学院経済学研究科の修士課程は経済学専攻で、その下に経済学コースと国際政治経済学コースがあります。経済学コースはさらに経済学研究領域と経済史研究領域に分かれます。研究計画では「経済に関心がある」という大きな括りで止めず、どのコース・研究領域の問いとして扱うかを決めなければなりません。

コース・研究領域公式情報から読める学修の中心計画書で示したい接続
経済学コース・経済学研究領域経済理論、計量分析、実証分析ミクロ/マクロ、理論/実証の位置づけ
経済学コース・経済史研究領域経済史の専門知識と分析、実証分析時期・地域・史料と歴史的問い
国際政治経済学コース経済理論・計量分析と政治分野、経済・政治分析政治と経済の相互作用、国際的視野、政策課題

経済学研究領域を選ぶなら、研究テーマがミクロとマクロのどちらに主に属するか、理論と実証のどちらを中心にするかを整理します。たとえば企業や家計の選択、制度設計、市場構造を扱うならミクロの枠組みが候補です。景気、物価、金融政策、国際的なマクロ変動を扱うならマクロの枠組みが候補になります。ただしテーマ名だけで分類せず、分析単位と説明したい因果の水準を見て判断します。

経済史研究領域では、過去の出来事を紹介するだけでは研究計画になりません。対象時期と地域を限定し、どの史料を用いて、既存の歴史解釈のどこを再検討するかを示します。現代の政策問題を扱う場合でも、制度の形成過程や長期変化を史料から明らかにする問いであれば、経済史の接続が考えられます。逆に現在のデータを用いた効果検証が中心なら、経済学研究領域の実証研究として整理する方が自然な場合があります。

国際政治経済学コースは政治と経済の相互作用を扱う

国際政治経済学コースは、経済理論・計量分析に加え、政治分野の専門知識を用いて経済・政治分析を行うことを学修成果に掲げています。政府、国際機関、国際関係、国家間経済関係などを扱うテーマでは、政治制度や権力関係を単なる背景として置くのではなく、政治的要因と経済的結果のつながりを問いに組み込むことが接続の鍵です。

たとえば貿易政策を研究する場合、貿易量や企業行動の推定を中心に置けば経済学研究領域に接続しやすく、国内政治、利益集団、国際交渉が政策選択へ与える影響を中心に置けば国際政治経済学コースに接続しやすくなります。同じ題材でも、従属変数、説明要因、理論枠組みによって適合先は変わります。題材名ではなく研究質問の構造でコースを選びましょう。

一般・社会人入試ではコースによって入試形態が異なるわけではありません。しかし、合格後に主指導教員を選ぶ際は、原則として合格時のコース・研究領域の教員から選ぶ扱いです。そのため、出願時の選択は入試だけの仮ラベルではなく、入学後の指導と修士論文の方向を左右します。志望欄、本文、教員候補の三点を同時に決めることが必要です。

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カリキュラムと修了要件から逆算する研究の型

32単位以上と修士論文を前提に研究を設計する

両コースとも標準在籍期間は2年以上で、修了算入単位として32単位以上を修得し、修士論文を作成します。これは、入学時点で完成した研究を提示する制度ではなく、コースワークと研究指導を通じて研究を発展させる制度だということです。計画書では完成を装うより、2年間で問いを絞り、分析し、論文へ結ぶ見通しを示す方が制度と整合します。

経済学コースでは、ミクロ経済学、マクロ経済学、統計・計量、経済史が必修で、指導教員が担当する研究指導も必須です。研究テーマが一つの応用分野に属していても、理論、データ、歴史的背景を切り離さず、基礎科目を土台として研究を進めるカリキュラムです。計画書では「この問題に関心がある」だけでなく、どの経済学的概念で問題を捉えるのかを一段具体化します。

国際政治経済学コースでは、政治学研究方法、ミクロ経済学、マクロ経済学、統計・計量系科目が必修です。さらに政治学研究科・経済学研究科の複数教員による研究指導が行われます。したがって、政治の説明と経済の説明を別々に並べるのではなく、両分野を使うことで初めて答えられる問いにすることが望まれます。

研究指導の工程から出願時の準備水準を考える

公式の研究指導ページでは、1年次1学期に主指導教員を決定し、1年次2学期から研究指導を開始します。2年次1学期に研究計画書を提出し、2年次2学期に副主指導教員を決め、修士論文を提出する流れが示されています。入試時点の志望理由書は短くても、入学後にはより具体的な研究計画へ発展させることになります。

時期公式に示された工程出願時に持っておきたい準備
1年次1学期主指導教員選択教員候補と研究テーマの接続
1年次2学期研究指導開始主要先行研究と問いの仮説
2年次1学期研究計画書提出方法・資料・論文構成の具体化
2年次2学期副主指導教員決定、修士論文提出検証結果を論文としてまとめる見通し

この工程から逆算すると、出願時に全ての分析を終えている必要はありませんが、入学後に主指導教員を選べないほど曖昧なテーマでは困ります。少なくとも研究対象、中心的な問い、関連する学問領域、主要文献、利用を検討する資料やデータを整理しておきます。未確定部分と、すでに確認した部分を区別して説明すると、現実的な計画になります。

カリキュラムとの整合を書く際は、科目名を並べて「学びたい」と終えないことが大切です。たとえば計量分析を学ぶ理由を、研究質問に答えるために必要な識別や推定の課題へ結びます。政治学研究方法を学ぶ理由なら、制度比較や政治過程の分析に必要な枠組みへ結びます。経済史なら、史料批判や時期区分の検討へ結びます。履修希望を研究上の必要性として説明することで、志望理由になります。

コースワークと修士論文の役割を混同しない

志望理由書で「ミクロ経済学を学びたい」「計量経済学を身につけたい」と書く受験者は少なくありません。しかし、それだけでは大学院でなければならない理由や、学んだ知識を何に使うかが伝わりません。研究計画では、コースワークを目的ではなく研究質問へ答えるための手段として位置づけます。科目で得る知識を、論文のどの判断に使うかまで考えると接続が具体化します。

たとえば最低賃金が若年雇用へ与える影響を扱うなら、労働市場における主体の行動を理解するためのミクロ経済学、観察データから政策効果を検討するための統計・計量が必要になります。さらに制度変更の背景や地域差を理解するため、制度史や関連政策の検討も欠かせません。このように一つの問いから必要な学修を逆算すれば、科目名の羅列ではなく研究の工程として説明できます。

経済史の計画でも、歴史的事実を集めるだけで修士論文になるわけではありません。どの史料が当時の経済行動を捉え、どの史料には記録上の偏りがあるかを検討し、既存研究の解釈と比較します。経済理論や統計的な考え方も、史料から観察できる変化をどう説明するかという場面で役立ちます。領域を選んでも他の基礎分野との接続は残ると理解しましょう。

国際政治経済学では、経済指標と政治制度を同じ文章に登場させるだけでは学際的研究になりません。誰がどの制度の下で選択し、その選択が経済的な配分や国際関係へどう影響するのか、逆に経済条件が政治的選択へどう影響するのかを整理します。政治学研究方法と経済分析が一つの説明に役割を持つように設計します。

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教員の研究分野マップと研究テーマの接続

経済理論・計量・実証分野の代表例

公式の教員紹介HTMLには、教員の氏名、職位、専門分野、指導言語が掲載されています。教員名を計画書へ入れる前に、研究指導一覧と教員紹介の両方を確認してください。教員紹介に載っていても、年度によって研究指導を募集しない場合があります。専門分野の一致と当年度の指導可能性は別々に確認する必要があります。

荻沼隆教授の公式掲載の専門分野は「ミクロ経済学とゲーム理論」です。

田中久稔教授の公式掲載の専門分野は「計量経済学理論」です。

遠山祐太准教授の公式掲載の専門分野は「実証産業組織論、応用計量経済学、環境・エネルギー経済学」です。

有村俊秀教授の公式掲載の専門分野は「実証環境経済学」です。

片山宗親准教授の公式掲載の専門分野は「マクロ経済」です。

野口晴子教授の公式掲載の専門分野は「人的資本に関する実証研究」です。

表は大学が公開している専門分野の文言だけを掲載しています。受験者は、主体間の戦略的相互作用を扱うのか、推定・検定上の課題を扱うのか、市場構造や環境政策を実証するのか、集計変数の動きを説明するのか、人的資本をデータで検討するのかという順で自分の問いを分解してください。これは各教員の指導内容を断定するものではありません。

たとえば環境を題材にしていても、規制が企業行動へ与える効果をデータで検証する研究と、環境協定の国際交渉を分析する研究では、必要な指導分野が異なります。環境という語の一致だけで候補を決めず、研究者データベースの業績も読みます。題材の一致ではなく、問いと方法の一致を見ることが大切です。

実証研究を志望する場合は、利用したいデータの名前だけで教員との適合を判断しないでください。観察データから因果効果を推定したいのか、市場構造を推定したいのか、時系列の動学を扱いたいのかによって、必要な専門性は変わります。研究計画の段階では、成果を断定せず、どの比較や変動を利用して問いへ答えるのかを説明できるようにします。

経済史・政治経済・国際経済分野の代表例

鎮目雅人教授の公式掲載の専門分野は「経済史」です。

若田部昌澄教授の公式掲載の専門分野は「経済学史」です。

小西秀樹教授の公式掲載の専門分野は「財政学、政治経済学」です。

浅古泰史准教授の公式掲載の専門分野は「公共選択学、数理政治学」です。

戸堂康之教授の公式掲載の専門分野は「開発経済学、国際経済学、日本経済論」です。

このグループでは、歴史資料から経済変動や制度を検討するのか、経済思想・理論の形成を扱うのか、財政制度や政治的意思決定を分析するのか、政治的選択を数理的に捉えるのか、開発・国際取引・日本経済を検討するのかを区別します。公式専門分野から読み取れない具体的な指導テーマは、研究業績と当年度の研究指導情報で追加確認してください。

経済史と経済学史は似た語に見えますが、計画の焦点は異なり得ます。経済史では経済現象や制度の歴史的展開を史料から検討し、経済学史では経済思想や理論の形成・変化を研究対象にできます。公式掲載の専門分野だけから個別の指導内容を推測せず、研究指導一覧と教員の公式研究情報で詳細を照合するようにしましょう。

政治経済のテーマでは、政治制度を背景説明に置くだけなのか、政策選択を説明する主要因として扱うのかを区別します。後者なら政治経済学、公共選択学、数理政治学との接続を検討できます。国際経済のテーマでも、貿易や投資の経済効果を扱うのか、国際交渉や国内政治との相互作用を扱うのかにより、経済学コースと国際政治経済学コースの選択が変わります。

教員名を本文に書く場合は、「この先生がいるから合格できる」という表現ではなく、公式掲載の専門分野と自分の問いの接点を示します。複数の候補を調べ、主指導候補だけでなく関連分野の指導体制も見ておくと、計画の学際性を適切に説明できます。氏名は推奨ではなく、指導可能性を検証する手掛かりとして扱います。

教員候補を調べるときの実務的な順序

教員候補の調査は、教員紹介ページから始め、当年度の研究指導一覧、大学の研究者データベース、公開された論文の順で進めます。教員紹介ページは分野の全体像を把握するのに適していますが、短い専門分野だけでは研究対象や方法の詳細まで分かりません。研究指導一覧で当年度の担当を確認し、研究業績から自分の問いとの距離を測ります。

論文を読む際は、題名が自分のテーマと似ているかだけでなく、研究質問、理論枠組み、データ、識別の考え方、結論をメモします。自分の計画と同じ対象でも方法が大きく異なることがあり、対象が違っても方法論が強く重なることもあります。教員との適合は対象と方法の二軸で確認すると見落としを減らせます。

第一候補しか調べないと、その教員が当年度に研究指導を募集しない場合や、研究テーマを調整した場合に計画全体が不安定になります。専門分野が近い教員、方法論を補える教員、隣接領域を扱う教員を分けて確認しましょう。これは複数の教員名を志望理由書に書くためではなく、研究科全体に自分の研究を支える知的環境があるかを判断するためです。

教員の専門分野を引用するときは、公式ページに書かれた表現を変えないことも重要です。たとえば「計量経済学理論」と「応用計量経済学」は同じ語を含みますが、公開されている専門性は異なります。自分の側で専門分野を追加したり、指導できるテーマを断定したりせず、公式の事実と自分の適合判断を文章上で分けるようにします。

教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式教員一覧で確認してください。加えて、当年度の研究指導一覧も確認し、募集の有無を確かめます。連絡先の転載や非公式な評判ではなく、大学が公開する研究分野、研究業績、担当する研究指導を根拠に判断しましょう。

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自分の研究テーマが研究科に合うか判定する手順

問いを一文にして分析単位を特定する

最初に「何が、何に、どのような影響を与えるのか」または「どの仕組みを、どの資料から明らかにするのか」という形で研究質問を一文にします。「日本経済について研究したい」「格差問題に関心がある」だけでは判定できません。対象、時期、地域、主体、結果を限定し、答えが一つの修士論文に収まる問いへ縮めることから始めます。

  1. 研究対象と問題現象を一文で書く
  2. 分析単位が個人・企業・市場・地域・国・歴史資料のどれかを決める
  3. 理論、実証、歴史、政治経済の主軸を一つ選ぶ
  4. 公式のコース説明と必修科目に照合する
  5. 教員一覧から専門分野が接続する候補を複数確認する
  6. 入手可能なデータ・資料と倫理上の制約を確認する

分析単位を決めると、ミクロとマクロの混同を減らせます。個人の就業選択や企業の価格設定を扱う問いはミクロ的ですが、それらを集計した失業率や物価の動学を説明する問いはマクロ的です。政策を扱うだけで国際政治経済学になるわけでもありません。誰の選択を、どの水準で説明するかを見て分類します。

先行研究・教員・データの三角形で確認する

テーマ適合は、先行研究がある、教員がいる、データや資料にアクセスできるという三条件で確認します。先行研究がなければ問いの学術的位置づけを示せず、教員の専門分野と接続しなければ指導可能性が不明です。データや資料がなければ、興味深い問いでも修士課程の期間内に検証できません。三条件のどれか一つでも空白なら計画を修正するのが現実的です。

先行研究の確認では、検索結果の要約だけで済ませず、査読論文や専門書を読みます。主要論文ごとに、問い、データ、方法、結論、限界を表にまとめると、自分の計画が単なる再現なのか、対象や時期を変えることで新しい貢献があるのかを判断できます。新規性を大きく見せるより、既存研究との差を一つ具体的に言える状態を目指します。

教員との接続は、専門分野の単語が一つ一致するだけでは不十分です。教員紹介の専門分野、当年度の研究指導一覧、公式研究者データベースの業績を順に確認し、自分が使いたい理論や方法と重なるかを見ます。教員の最新論文を読み、共通する問いと異なる点をメモすると、表面的な名前挙げを避けられます。

データや資料の確認では、公開の有無、利用申請、観測期間、変数、標本規模を調べます。歴史研究なら所蔵機関、閲覧条件、史料の欠落も確認します。個人情報を扱う調査なら倫理審査や同意取得の可能性も考えます。志望理由書に方法の細部が不要でも、この確認があることで面接時に実行可能性を説明できます。

適合度を四段階で自己点検する

点検項目十分要修正
研究質問対象・時期・説明したい関係が一文で言える関心領域だけで問いになっていない
コース必修科目と研究上の必要性がつながるコース名を選んだ理由が知名度だけ
教員公式専門分野と研究方法が接続する候補がいる題材の単語が似ているだけ
実行可能性主要資料・データの入手経路を確認済み必要な資料の所在が不明

四項目のうち一つが弱い場合、志望理由書の表現だけを磨くのではなく、テーマを一段狭めてください。対象期間を短くする、比較対象を減らす、結果変数を一つにする、公開データで答えられる問いへ変えるといった修正が有効です。文章の推敲より先に研究設計の穴を埋めることが、書類の説得力につながります。

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入試区分別の研究計画・志望理由書の構成

一般・社会人入試の1,000字を四つの役割に分ける

公式様式は二つの設問を示していますが、文章を作る際は、研究テーマ、問題の背景、研究上の問いと意義、早稲田で研究する理由という四つの役割に分けると整理しやすくなります。字数は公式の1,000字程度に合わせ、表紙の選択欄と本文を含む様式を崩さないようにします。以下の配分は公式指定ではなく、推敲時の目安です。

役割配分の目安書く内容
テーマと対象20%何をどの範囲で研究するか
背景・問題意識30%なぜその問題を取り上げるか
問い・社会的意義30%何を明らかにし、何に貢献するか
研究科との接続20%コース・研究領域との整合

第1段落では研究対象を限定します。「教育格差を研究する」ではなく、対象となる教育段階、地域、時期、着目する結果を示します。結論を先に置き、読み手が一読で研究テーマを把握できるようにします。題目と最初の二文で研究対象が一致しているかを確認してください。

第2段落では個人的背景と社会的背景を研究上の問題へつなぎます。経験談だけを長く書くと、なぜ学術研究が必要なのかが弱くなります。統計や政策文書を使う場合は、briefで裏づけた最新の一次情報に限定し、その数字が何を示し、何をまだ説明できないのかを書きます。社会問題の大きさと研究上の空白を混同しないようにします。

第3段落では明らかにしたい問いと意義を示します。一般・社会人入試の様式は具体的方法を不要としていますから、推定式やモデルの詳細は入れません。しかし「影響を検討する」「歴史的に明らかにする」など、どの方向から問いへ答えるのかは示せます。社会的意義と学術的な問いを一つの因果で結ぶことがポイントです。

第4段落では、選んだコースや研究領域との接続を簡潔に書きます。教員名を入れる場合は公式情報を確認し、専門分野との接点を一文で示します。ただし、教員名の列挙で字数を使わず、カリキュラムの必修領域が自分の研究にどう必要かを説明します。志望理由書は大学への憧れを語る文書ではなく、研究テーマと教育環境の対応を示す文書です。

1,000字へ圧縮するときに残す文と削る文

長い研究メモを1,000字程度へ縮める際は、各文の役割をラベル付けします。「対象」「背景」「先行研究」「問い」「意義」「研究科との接続」のいずれにも該当しない文は、削除候補です。「近年、社会は急速に変化している」「この問題は非常に重要である」といった一般論は、具体的な対象や理由へ置き換えます。一文ごとに研究設計上の役割を持たせると密度が上がります。

研究テーマの説明では、題目を別の言葉で繰り返す文を削ります。代わりに、対象期間、地域、分析単位、説明したい関係のうち必要なものを加えます。背景では統計を何個も並べず、問いを立てる根拠になる事実を一つ選びます。意義では「社会に貢献する」と大きく言うより、研究結果がどの理解や判断を改善し得るかを具体化します。

一般・社会人入試の公式様式は具体的方法を不要としているため、専門用語を詰め込んだ方法段落は優先的に圧縮できます。ただし、方法を考えていない印象にならないよう、「地域差を用いて影響を検討する」「一次史料から制度形成過程を明らかにする」など、問いへの接近方向を短く残す方法があります。詳細は面接用の別メモで準備します。

研究科との接続では、ウェブサイトの理念をそのまま長く引用しません。自分の研究に必要な基礎分野、選んだ研究領域、専門分野が接続する教員の存在を簡潔に示します。早稲田の特徴を書くのではなく、自分に必要な理由を書くことが志望理由の核心です。

題目・本文・選択欄を最終点検する

題目は、研究対象と中心的な関係が読み取れる形にします。問いを全て盛り込んで長くする必要はありませんが、「〇〇に関する研究」だけでは範囲が広すぎます。対象、要因、結果、時期や地域のうち、計画を識別する要素を二つ程度含めると、本文との対応を確認しやすくなります。

次に、題目の各語が本文で説明されているかを確認します。題目に「効果」と書いたなら、何と何を比較して効果を考えるのかという見通しが必要です。「国際比較」と書いたなら、比較対象を選ぶ理由が必要です。「歴史的分析」と書いたなら、時期と資料の見通しが必要です。題目に約束した分析を本文が回収しているかを見ます。

最後に、選択したコース、研究領域、詳細区分と本文を照合します。ミクロ実証とマクロ実証で迷う場合は、主な分析単位と結果変数を確認します。理論と実証で迷う場合は、新しいモデルや命題を中心にするのか、データから仮説を検証するのかを確認します。経済史や国際政治経済学についても、主たる資料と説明枠組みを見て選びます。

推薦入試の研究計画書は所定項目をそのまま骨格にする

推薦入試では、所定様式の見出し順に従うのが基本です。研究題目は対象と関係が分かる簡潔な表現にします。選定理由では、テーマに至った背景、主要な先行研究、未解決の論点をつなぎます。これまでの研究経過では、読書、授業、ゼミ、卒業論文など、研究を進めるために行った具体的な準備を示します。

今後の研究方針では、問いをどの順序で検討するかを書きます。理論研究なら前提、モデル、比較する均衡や命題を整理します。実証研究ならデータ候補、主要変数、比較の考え方、頑健性の確認を考えます。経済史なら史料、時期区分、比較対象、史料批判を整理します。方法を飾るのではなく、問いに答えるための工程として書くことが大切です。

参考文献は、本文で触れた先行研究と対応させます。入門書だけでなく、テーマに直接関係する査読論文を含め、著者、年、題名、掲載誌などの表記を統一します。読んでいない文献を数だけ増やすと、口頭試問で説明できません。主要文献については、研究質問、方法、結論、自分の計画との差を説明できるようにします。

より汎用的な組み立て方は、研究計画書の書き方7ステップ研究計画書の例文とテンプレートも参考になります。ただし、汎用テンプレートをそのまま提出せず、早稲田の所定項目とコース選択へ合わせて再構成することが前提です。

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評価されにくい研究計画の共通点と直し方

研究科の射程外または分類が不整合

最初の失敗は、社会問題を扱っているだけで経済学研究になっていない計画です。問題への賛否や理想的な政策を述べるだけでは、経済学的に何を説明するのかが見えません。主体の選択、制約、インセンティブ、市場、集計的変動、歴史的制度など、研究科の方法で問い直せる構造を作ります。

二つ目は、選択欄と本文の不整合です。ミクロ実証を選びながら本文は景気全体の理論分析になっている、経済史を選びながら歴史資料や時期が示されていない、国際政治経済学を選びながら政治的要因が登場しないといった状態です。題材の単語ではなく、分析単位、説明変数、方法の主軸を基準に分類を見直します。

指導可能な教員との接続が確認できない

研究テーマが独自でも、関連分野の教員が確認できなければ、入学後の指導体制との整合を示せません。教員名を無理に一人へ固定するのではなく、公式掲載の専門分野をもとに複数候補を確認します。当年度の研究指導一覧で募集がない場合は、名前だけを残さずテーマまたは候補を再検討する必要があります。

反対に、教員の研究題目をそのまま借りるのも適切ではありません。自分の問題意識、対象、先行研究の検討がなく、「〇〇教授の下で学びたい」だけでは研究計画になりません。教員の専門分野と接続しつつ、自分がどの問いをどの資料から検討したいのかを独立して説明します。

方法が大きすぎる、またはデータが存在しない

「世界各国を比較する」「全産業を対象にする」「長期の歴史を明らかにする」といった計画は、修士課程の時間と資源で実行できるかを点検します。比較対象を二つに絞る、期間を政策変更の前後に限定する、一つの産業へ絞るなど、問いを保ちながら範囲を縮めます。大きな問題を、小さく検証できる問いへ変換することが必要です。

データの入手可能性を確認しない計画も危険です。非公開の企業データ、取得許可が難しい行政個票、存在が不明な歴史資料を前提にすると、研究が始まりません。代替データ、公開集計表、対象期間の変更など複数案を用意します。一般・社会人入試の志望理由書に方法の詳細を書かなくても、面接準備として確認しておきます。

先行研究がなく、新規性を言い過ぎる

「これまで研究されていない」と書く前に、和文と英文の論文データベースで検索します。完全に未研究のテーマは、重要でない、データがない、研究可能な問いに変換されていない可能性もあります。新規性は、未研究と断定するより、対象、時期、データ、理論的整理のどこが既存研究と異なるかを示します。

先行研究の要約を並べるだけでも不十分です。各研究が何を説明し、どこまで答えていないかを比較し、自分の問いがどの空白を埋めるのかを書きます。先行研究の限界と自分の計画の対応を一対一で示すと、研究の位置づけが明確になります。

引用方法にも注意が必要です。一般・社会人入試の志望理由書は、正しい引用方法で記入し、剽窃を疑われないようにすることを公式様式が求めています。短い書類でも、他者の表現や着想を自分のものとして書かないでください。生成AIを使って文章を整える場合も、事実、文献、論理を本人が確認し、自分で説明できる内容だけを残します。

社会人受験者は実務課題を研究質問へ変換する

社会人受験者は、職場で感じた課題を研究テーマの出発点にできます。ただし、特定企業の改善提案や事業計画のままでは、一般化可能な研究質問になっていない場合があります。誰のどの行動を説明するのか、同様の現象が別の組織や制度でも起こるのか、経済学の理論やデータで検討できる形へ変換します。

実務経験は、問題の所在や制度運用を具体的に理解している強みになります。一方で、自社の経験だけから社会全体を断定すると、標本の偏りが生じます。公開統計、企業横断データ、制度比較、先行研究を使い、個別経験を検証可能な仮説へ置き換えます。経験を結論ではなく問いを発見した根拠として使うと研究につながります。

守秘義務のある情報を研究計画に書かないことも重要です。企業内データの利用を考える場合は、研究利用の許可、匿名化、倫理上の手続を確認し、利用できない場合の代替データを準備します。「仕事でデータを見られる」ことと「研究として利用できる」ことは同じではありません。

社会的意義を書く際は、所属組織の成果だけに限定せず、どの政策判断、制度設計、企業行動、労働者や消費者の理解に知見を提供し得るかを考えます。大きな効果を保証せず、研究によって改善できる理解の範囲を示します。実務上の課題と学術的な問いを往復できる設計が社会人の経験を生かします。

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出願までの逆算スケジュール

六か月前からテーマ・文献・教員を並行して確認する

研究計画の作成は、文章を書く作業よりも、その前の調査に時間がかかります。出願直前に教員を探すと、テーマとコースの不整合が見つかっても修正できません。以下は一般的な逆算例であり、公式日程そのものではありません。出願年度の締切を起点に、自分の生活と書類準備に合わせて前倒しすることをおすすめします。

時期主な作業完了の目安
出願6か月前関心領域とコース候補の整理研究質問の候補を3案作る
5か月前先行研究の収集主要論文10本前後の比較メモ
4か月前教員・研究指導一覧の確認専門分野が接続する候補を複数確認
3か月前データ・資料の実在確認入手経路と代替案を記録
2か月前初稿作成所定項目を全て埋める
1か月前第三者レビューと推敲論理・事実・引用・字数を確認
出願直前最新様式との照合選択欄、ファイル、提出方法を再確認

最初の一か月では、研究質問を一つに決め切らなくても構いません。三つ程度の候補を作り、それぞれについてコース、先行研究、教員、データを調べます。比較することで、関心は強いが資料がない案、教員との接続が弱い案を早めに除外できます。テーマは興味だけでなく実行条件との組み合わせで決めるものです。

先行研究の収集では、文献リストを作るだけでなく、各論文の問いと結果を短く要約します。似た研究が見つかった場合は失敗ではありません。むしろ、研究分野が成立し、比較できる基準があることを意味します。対象やデータを変える意義、既存結果を別の条件で検証する意義を考えます。

初稿は所定様式へ直接書き始める前に、長めのメモとして作る方法もあります。研究対象、背景、先行研究、問い、方法、意義、教員・カリキュラムとの接続を一度展開し、その後で1,000字程度へ圧縮します。削る際は、形容詞や一般論を先に減らし、研究対象・問い・意義の骨格を残すようにします。

第三者レビューでは、誤字より先に論理を見てもらいます。読者が一読して研究対象を言えるか、なぜその問題を研究するのか分かるか、選択したコースとつながるかを尋ねます。経済学を学ぶ人には概念と方法の妥当性を、分野外の人には文章の分かりやすさを確認してもらうと、異なる弱点が見つかります。

面接・口頭試問用に一枚の説明メモを作る

提出書類を完成させた後は、面接用に研究計画の説明メモを作ります。一般・社会人入試の志望理由書には方法の詳細が不要ですが、研究の実行可能性を自分で検討する作業は欠かせません。研究質問、主要な先行研究、想定する資料・データ、研究科との接続を一枚にまとめ、提出文面の背後にある判断を口頭で説明できるようにします。

説明は、30秒、2分、5分の三つの長さで準備すると便利です。30秒版では研究対象と問いを一文ずつ、2分版では背景と意義を追加し、5分版では先行研究、方法の見通し、早稲田との接続まで説明します。長さを変えても研究質問が変わらないかを確認すれば、計画の中心が明確になります。

想定質問には、「なぜその対象なのか」「既存研究と何が違うのか」「データは入手できるのか」「なぜ選択したコースなのか」「関連する教員の専門分野をどう確認したか」などがあります。これらは公式に公表された質問ではありませんが、研究設計の弱点を自己点検する問いとして役立ちます。答えられない箇所があれば書類へ戻って調査します。

推薦入試では所定の研究計画書に「これまでの研究経過」があります。口頭で説明する際は、読んだ本の数ではなく、どの文献から何を理解し、問いがどう変化したかを示します。卒業論文やゼミ研究がある場合も、結論だけでなく、調査中に判明した限界と今後の方針を説明すると、過去と未来の研究がつながります。

練習では原稿を暗記せず、用語の定義や因果関係を自分の言葉で言い換えます。数字や文献名は根拠を確認し、分からないことを推測で埋めない姿勢も大切です。書類の完成とは、全ての文を説明できる状態になることだと考えて準備しましょう。

最後に、公式入試ページから様式を再ダウンロードします。ファイル名が同じでも更新されている可能性があるため、保存日と更新情報を確認します。一般・社会人入試と推薦入試を取り違えず、選択欄、言語、紙幅、提出方法を照合してください。外部院試全体の準備は既存の外部院試解説で確認できます。

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よくある質問(FAQ)

一般入試に研究計画書は必要ですか

2027年4月入学の一般入試・社会人入試では、「研究計画書」という名称の書類は公式の出願書類一覧にありません。所定の志望理由書が研究テーマ、内容、背景、問題意識、社会的意義を尋ねます。一般・社会人入試では志望理由書の指定に合わせて準備するのが基本です。

志望理由書は何字ですか

日本語学位プログラムは日本語でA4横書き1枚以内、1,000字程度と公式様式に記載されています。具体的なデータ収集、実証手法、理論モデルを書く必要はないとも示されています。年度変更の可能性があるため、提出時は最新様式で確認してください。

推薦入試の研究計画書には何を書きますか

公式様式では、研究題目、研究題目の選定理由、これまでの研究経過、今後の研究方針、参考文献が求められます。様式上の字数指定は確認できません。欄の順序を骨格にして、過去の準備と将来の工程をつなぐと整理しやすくなります。

指導希望教員への事前連絡は必要ですか

今回確認した2027年度一般・社会人入試の公式情報では、出願前連絡を一律の必須条件とする記載は確認できません。入学後1学期目に主指導教員を申請する扱いです。ただし年度の研究指導一覧で募集の有無を確認し、公式要項に新たな指示があれば従ってください。

経済学コースと国際政治経済学コースはどう選びますか

経済理論、計量分析、経済史を主軸にするなら経済学コース、政治と経済の相互作用を政治学研究方法も使って分析するなら国際政治経済学コースが候補です。題材ではなく、研究質問の説明要因と必要な方法で選ぶことが重要です。

数学や計量分析が弱くても出願できますか

合否の可能性を一律には判断できません。ただし経済学コースではミクロ経済学、マクロ経済学、統計・計量がカリキュラムの基礎に含まれ、国際政治経済学コースでもこれらの領域が必修です。現在の準備状況を点検し、入学後の履修に必要な基礎を計画的に補う必要があります。

教員名は志望理由書に書くべきですか

公式様式は教員名の記載を必須としていません。書く場合は、最新の教員一覧と研究指導一覧で確認し、公式掲載の専門分野と自分の問いの接点を簡潔に示します。氏名を並べるより、コースと研究分野の整合を優先する方が限られた紙幅を生かせます。

卒業論文と異なるテーマでもよいですか

今回確認した一般・社会人入試の志望理由書様式は、卒業論文と同一テーマであることを要件としていません。ただし、なぜ新しいテーマへ移るのか、これまでの学修や研究経験がどう生きるのかを説明できるようにします。推薦入試では「これまでの研究経過」も求められるため、変更の連続性を特に明確にしましょう。

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まとめ|早稲田の様式・コース・教員を一つの設計にする

早稲田大学大学院経済学研究科の研究計画対策は、一般的な研究計画書テンプレートを埋めることから始めるのではありません。まず入試区分ごとの正式な提出書類を確認し、次にコース・研究領域、カリキュラム、教員の専門分野を照合します。書類の要求と入学後の研究指導を一本の線でつなぐことが設計の中心です。

  • 一般・社会人入試は所定の志望理由書が中心で、A4横書き1枚以内、1,000字程度
  • 一般・社会人入試では研究テーマと内容、背景・問題意識・社会的意義を優先する
  • 推薦入試の研究計画書は、研究題目、選定理由、研究経過、今後の方針、参考文献を求める
  • 経済学コースは経済学研究領域と経済史研究領域に分かれる
  • 国際政治経済学コースは政治と経済の相互作用を複数分野から扱う
  • 両コースとも32単位以上と修士論文を前提に、研究指導へつながる計画を作る
  • 教員名は公式教員一覧と当年度の研究指導一覧で確認する

研究テーマを選ぶときは、関心の強さだけでなく、先行研究、指導可能な教員、利用できるデータや資料の三条件を確認してください。テーマを狭めることは価値を下げる作業ではありません。限られた期間で検証可能にし、修士論文として答えられる問いへ変える作業です。

最新の募集要項、志望理由書、研究計画書、教員一覧、研究指導一覧を横に並べてから初稿を作りましょう。独学での対策に不安がある場合は、早稲田大学大学院の研究計画書対策を含む大学院入試コースなど、専門の指導を活用するのも一つの方法です。第三者の視点を入れる場合も、最終的には自分で文献を読み、全ての内容を自分の言葉で説明できる状態に仕上げてください。

出願書類は短くても、そこへ至る調査は短くありません。コース選択、文献の比較、教員分野、資料の入手可能性を順に確認した記録を残すと、様式が更新された場合にも組み直せます。提出用の文章と調査メモを分けて管理することで、面接準備や入学後の研究計画にも調査を引き継げます。

\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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