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金沢大学大学院人間社会環境研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

金沢大学大学院人間社会環境研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算するを示すアイキャッチ画像
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金沢大学大学院人間社会環境研究科の研究計画書では、興味のある社会問題を述べるだけでなく、4専攻のどこで、誰の指導を受け、入学後の科目と研究指導を使って何を明らかにするのかを一つの設計図として示すことが重要です。所定様式は全専攻共通ですが、専攻ごとに研究対象、方法、入試で組み合わせる資料が異なります。専攻・教員・方法の三つを一致させることが、最初に行うべき準備です。

この記事でいう研究計画書とは、令和8(2026)年度10月・令和9(2027)年度4月入学の博士前期課程入試で出願時に提出する【様式1】を指します。公式様式には「希望研究テーマ」「これまでの研究分野又は研究の関心」「今後の研究計画」「本研究科志望の動機」という欄があります。研究科は人文学・経済学・地域創造学・国際学を横断しますが、何でも扱えるという意味ではありません。問いに合う専門領域と指導可能性を示す必要があります。

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研究科公式の学位取得プロセスを見ると、入学後は講義、演習、調査実習、研究計画報告、中間報告、複数教員指導を経て、修士論文または対象者のリサーチペーパーへ進みます。したがって、計画書は入試だけの作文ではなく、この過程を実行できるかを判断する資料です。本記事では、出願資格・試験日程・倍率の詳細は繰り返しません。それらは金沢大学大学院人間社会環境研究科の外部院試解説で確認し、ここでは研究計画の設計に集中します。

以下は2026年8月時点で取得した公式情報に基づきます。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。

結論からいえば、初稿を書く前に「研究科の公式ページを読む作業」と「先行研究を読む作業」を分けないことが重要です。先行研究から作った問いを教員一覧へ当て、教員の専門分野から方法上の不足を見つけ、カリキュラムから2年間の工程を修正します。この往復により、汎用的な研究計画を金沢大学で実施する計画へ変えられます。公式情報は志望理由を飾る材料ではなく設計条件として扱ってください。本記事の表と手順を使えば、どの段階で不一致があるかを順に点検できます。

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目次

金沢大学大学院人間社会環境研究科の研究計画書|様式と審査での扱い

全専攻で出願時に提出する所定様式

公式の学生募集要項では、研究計画書【様式1】は全専攻に共通する出願書類です。別紙で自由に長文を書く形式ではなく、研究科が配布する所定用紙に記入します。PDF様式は2ページで、1ページ目に四つの記載欄、2ページ目に「今後の研究計画」の続きがあります。文字数の一律指定は示されていないため、欄の役割を分け、重複を抑えて具体化することが大切です。

様式の欄書く内容確認される整合性
希望研究テーマ対象、問い、範囲を絞った題目専攻・コースの射程内か
これまでの研究分野又は研究の関心問題意識に至った学修・調査・実務研究を始める準備があるか
今後の研究計画背景、先行研究、問い、方法、工程修士課程で実行できるか
本研究科志望の動機教員、科目、指導体制との接続金沢大学で学ぶ理由があるか

経済学専攻の経済理論・政策、国際社会・経済、経営情報の各コースでは事情が異なります。募集要項は、別に提出する事前課題との重複を避けるため、研究計画書を1ページ内に収めるよう指定しています。一般選抜と外国人留学生特別選抜の事前課題は、研究目的、先行研究の動向、独自性、想定する研究方法を和文4,000字程度または英文1,500語程度で論じます。短い様式は志望理由と全体像、事前課題は論証という役割分担をするとよいでしょう。

口述試験は計画書を説明し直す場

人文学専攻と地域創造学専攻の口述試験は、提出した研究計画書等と受験した専門科目を中心に行われます。国際学専攻では研究計画書、卒業論文、研究レポート等が中心です。経済学専攻では出願書類と事前課題を基に、これまでの学習・研究状況や今後の計画が問われます。つまり、書いた一文ごとに根拠を口頭で説明できる状態まで準備する必要があります。

例えば「インタビュー調査を行う」と書いたなら、対象者へのアクセス、予定人数、質問の焦点、記録方法、倫理的配慮、分析方法を説明できるようにします。「統計分析を行う」なら、どのデータを使い、どの変数の関係を見るのかが必要です。「文献研究」なら、一次資料の所在、使用言語、比較の単位を答えます。方法名だけでは、実行可能性の説明になりません。

口述対策は、計画書の暗記ではなく、判断の理由を説明する練習です。研究対象を一つに絞った理由、別の方法を採用しなかった理由、期待した資料が得られない場合の代替案を準備します。面接官から修正案を示されたときも、すぐ否定したり無条件に同意したりせず、自分の研究目的との関係を考えて答えます。計画の核と変更できる部分を分けておくと、研究者としての柔軟性と主体性を同時に示しやすくなります。

指導希望教員の内諾は出願前の手続き

募集要項には、出願前までに指導希望教員へ直接連絡し、受験の内諾を得るよう明記されています。これは単なる研究室訪問の推奨ではありません。研究科公式サイトの各コースにある担当教員一覧から候補を選び、公式のメール例に沿って連絡します。内諾は合格の保証ではなく、指導可能性の事前確認です。

初回連絡の前に、A4一枚程度で研究テーマ、問い、対象、方法、これまで読んだ主要文献を整理しておくと話が具体的になります。教員の論文題目を一つ見ただけで決めず、公式掲載の専門分野、担当コース、研究成果を複数確認してください。返答を受けてテーマの範囲を修正した場合、その修正理由もメモしておくと、志望動機と口述試験の説明がつながります。

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4専攻・各コースの構造から志望先を選ぶ

人間社会環境研究科の博士前期課程は4専攻で構成されます。同じ題材でも、何を明らかにしたいかによって接続先が変わります。地域の人口減少を例にすれば、社会構造や人の移動を扱うなら人文学、政策効果や地域経済を分析するなら経済学、地域住民と実践的な課題解決を行うなら地域創造学、国境を越える人口移動や比較地域研究なら国際学が候補になります。題材ではなく問いと方法で専攻を選ぶのが基本です。

専攻主なコース計画書で明確にしたい軸
人文学人間科学、歴史学・文化資源学、言語・文学、公認心理師養成、デジタル人文資料・現象を専門的方法でどう解釈するか
経済学経済理論・政策、国際社会・経済、経営情報、デジタル経済理論、仮説、データ、因果や比較の設計
地域創造学地域創造学、教育支援開発学、デジタル地域創造地域課題と現場、実践、検証をどう結ぶか
国際学国際関係・地域研究、日本語教育・日本文化研究、デジタル国際国際・地域・言語文化の文脈をどう比較するか

人文学専攻は資料と方法の対応を重視する

人文学専攻の人間科学コースは認知科学、ジェンダー学、哲学、心理学、社会学、地理学、文化人類学を含みます。歴史学・文化資源学コースは史料、考古資料、美術・建築資料などを対象とし、言語・文学コースは諸言語と文学を扱います。計画書では「人間や文化に関心がある」という広い説明では足りません。何を資料とし、どの学問の方法で読むかを定めます。

古い町並みを扱う場合でも、建築資料から歴史的変遷を読む研究、住民の語りから場所の意味を調べる文化人類学研究、観光表象を言説分析する研究では必要な専門性が違います。対象資料の入手可能性、資料批判の手順、比較対象を具体化すると、コースとの接続が伝わります。公認心理師養成コースは臨床実践への理解も問われるため、資格課程の目的と研究目的を混同しないことも重要です。

経済学専攻は問いを検証可能な形に変える

経済学専攻には経済理論・政策、国際社会・経済、経営情報などがあります。研究目的だけでなく、先行研究の動向、独自性、方法を事前課題で詳しく問う制度からも、検証可能な問いが重視されていると読めます。「影響を考察する」を変数と比較に分解することが出発点です。

例えば「テレワークが企業に与える影響」では広すぎます。企業規模、業種、地域、期間を限定し、生産性、離職、賃金など何を結果として測るかを決めます。利用できる公的統計、企業データ、質問紙データを確認し、理論上どの経路で効果が生じると予想するのかを書きます。経営情報で質的事例研究を行う場合も、事例選択の理由と分析枠組みが必要です。

地域創造学専攻は課題と研究の往復を設計する

地域創造学専攻は課題基盤型学習を掲げ、地域創造学コースと教育支援開発学コースを置きます。地域創造学コースには人と自然の共生、地域協働、共生社会などの領域があり、教育支援開発学コースには教育開発、家庭生活、アート、コンサート、スポーツ指導に関わる領域があります。社会貢献の願いを研究可能な問いへ変えることが必要です。

「地域を活性化したい」だけでは、成果を検証できません。誰がどの状況で困っているのか、既存施策のどこに課題があるのか、聞き取り・参与観察・質問紙・政策文書分析など何を用いるのかを定めます。課題型インターンシップを想定する場合も、活動報告ではなく、活動からどの資料を得てどの概念で分析するかまで設計します。

国際学専攻は地域文脈と言語能力を組み込む

国際学専攻の国際関係・地域研究コースは国際社会の問題と地域研究を、日本語教育・日本文化研究コースは日本語、教授法、日本文化を扱います。同じ移民テーマでも、国際制度や政策を比較するのか、移民の言語学習やアイデンティティを扱うのかでコースが変わります。対象地域の資料と言語に到達できる計画を示してください。

国際比較を掲げるなら、二国以上を並べる理由、比較可能な資料、制度差を説明する枠組みが必要です。日本語教育研究なら、学習者、教育現場、教材、言語データのどれを対象にするかを決めます。卒業論文または研究レポートが入試資料になるため、過去の研究から新しい計画へ何を引き継ぎ、何を更新するのかも明確にします。

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カリキュラムと修了要件から研究の型を逆算する

論文指導と研究カンファレンスを前提にする

研究科では、論文指導が修士論文等の執筆を念頭に教員が具体的に指導する必修科目とされています。学生ごとに主任指導教員と1名以上の副指導教員からなる複数指導体制が原則で、半年に1度の研究カンファレンスでも研究を発表します。途中で検証と修正ができる研究工程を計画書に組み込むと、入学後の制度と整合します。

最初から結論を決めた計画は、指導や議論によって問いを深めにくくなります。一方、何も決まっていない計画も評価材料になりません。暫定的な仮説、資料収集の第一段階、分析後に再検討する点を示し、研究計画報告と中間報告で何を確認するかまで考えます。副指導教員から別分野の助言を受ける余地も、学際研究では強みになります。

GS基盤科目と他専攻科目を研究上の必要に結ぶ

大学院GS基盤科目では研究者倫理、異分野研究探査I・IIが必修で、ほかのGS基盤科目から2科目を選択します。研究科は他専攻科目も受講できる柔軟な教育体制とクォーター制を採用しています。計画書の志望動機では、制度名を並べるだけでなく、研究上の不足をどの科目群で補うかを説明します。

例えば文化人類学を軸に環境政策を扱うなら、フィールドワークに加え、地域創造学や経済学の関連科目から政策評価の視点を得る計画が考えられます。国際関係を軸に大量の文書を分析するなら、デジタル系コースの知見との接続を検討できます。ただし、履修可能性を確認せず科目名を約束するのは避け、最新の時間割と履修要件を確認したうえで書きます。

修士論文から逆算して資料と方法を絞る

標準2年では、1年目に講義・演習・調査実習、研究計画報告を行い、2年目に中間報告を経て修士論文等を仕上げます。この限られた期間に、広い全国調査、長期の海外調査、取得交渉が難しい非公開データを同時に扱う計画は実行性が低く見えます。2年間で収集・分析・執筆できる単位に絞ることが必要です。

入学後の仕組み計画書へ反映する内容
論文指導各段階で指導を受けて修正できる工程
複数教員指導主分野と隣接分野の役割分担
研究カンファレンス問い・方法・途中結果を発表できる節目
調査実習資料収集やフィールド調査の現実的な計画
修士論文等の審査研究成果の形式と到達点

短期(1年)在学型制度では、対象となる経済学・地域創造学の社会人がリサーチペーパーを選べる場合があります。しかし期間が短いほど、すでに持つ実務資料の使用許可、匿名化、分析枠組み、執筆時間を具体化しなければなりません。通常の2年課程でも、資料にアクセスできるという事実と、研究倫理上使えるという判断は分けて確認します。

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専攻別・教員の研究分野マップ

ここでは、大学公式の各コース教員一覧をHTMLで取得し、掲載文言のまま代表例を示します。全員の列挙ではなく、研究テーマの接続を考えるための入口です。職位は一覧表で明示されていないため付加していません。氏名より先に専門分野と自分の問いを照合することが大切です。

専攻・コース公式掲載の代表例接続を確認する観点
人文学・人間科学小林大祐教授「社会学」/宇根義己氏「人文地理学」/大澤隆将氏「社会人類学、地域研究(東南アジア、インドネシア)、環境政策、先住民権」。理論、地域、調査法が合うか
人文学・歴史学/文化資源学覺張隆史氏「考古分子生物学、パレオゲノミクス、同位体生態学、文化財科学」/細川真由氏「西洋近現代史、ヨーロッパ国際関係史、フランス政治外交史、戦間期」資料の時代・地域・分析技法
人文学・言語/文学岩津航氏「フランス文学、比較文学」/渋谷良方氏「英語学、認知言語学、コーパス言語学」対象言語、作品、コーパス
経済学佐藤秀樹氏「国際金融論、国際マクロ経済学」/加藤篤行氏「応用計量経済学、国際経済学、生産性分析、貿易と成長」/松浦義昭氏「経営学、人的資源管理論、組織行動論」理論、データ、分析単位
地域創造学・地域創造学菊地直樹氏「【地域課題研究】環境社会学:地域マネジメント論、環境社会学、自然再生論」/林直樹氏「【地域食環境研究】農村計画論:農村計画学、生態系サービス、撤退の農村計画」現場、地域課題、実践との関係
地域創造学・教育支援開発学小林宏明氏「【言語障害支援論】特別支援教育」/吉村優子氏「【発達障害論】発達障害、脳科学、特別支援教育」支援対象と教育的検証
国際学・国際関係/地域研究佐藤俊輔氏「国際制度論、国際機構論」/中野涼子氏「国際関係論、東アジア国際政治、日本近代思想」制度、地域、歴史文脈
国際学・日本語教育/日本文化市嶋典子氏「日本語教育」/深川美帆氏「第二言語習得、日本語教育」/松倉昂平氏「方言学」学習者、言語資料、教育現場

教員名を計画書へ書くときの注意

志望動機に教員名を入れるなら、「有名だから」「研究内容が近いから」で終わらせません。自分の問いのどの部分について、その専門分野の指導が必要なのかを一文で結びます。例えば環境政策を文化人類学的に研究したい場合、対象地域での聞き取りだけでなく、社会人類学、地域研究、環境政策という公式掲載分野のどこに接続するかを示します。教員の研究を自分の計画へ勝手に拡張しないことも重要です。

教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の博士前期課程・教員一覧で確認してください。各ページには異動予定等により主任指導教員として選べない場合の注記もあります。古い論文や検索結果だけで候補を決めず、最新ページで受入可能性を確認し、募集要項どおり内諾を得てください。

第一候補と隣接分野を分けて考える

学際的なテーマでは、複数の教員に関連しそうに見えます。その場合も、主任指導に必要な中心的方法を一つ決めます。例えば地域の自然再生を扱う場合、住民と政策の関係を中心にするのか、生態系サービスを用いた農村計画を中心にするのかで主軸が変わります。主指導の軸と補助的な視点を区別すると、計画が散漫になりません。

候補表を作り、教員ごとに公式専門分野、自分の問いとの一致、必要な方法、使用資料を書きます。完全一致する教員名を探すのではなく、修士論文を導く方法論上の一致を重視します。事前連絡では複数教員へ同じ文面を同時送信せず、なぜその教員へ相談するのかを個別に説明してください。

教員情報をテーマ案へ変換する具体例

人文学専攻で小林大祐氏の公式掲載分野「社会学」に接続する場合、社会問題一般を扱うのではなく、制度、集団、階層、意識など、社会学的に観察する単位を定めます。宇根義己氏の「人文地理学」に接続するなら、場所、移動、地域差、空間的分布のどれを分析軸にするかを考えます。大澤隆将氏の「社会人類学、地域研究(東南アジア、インドネシア)、環境政策、先住民権」に接続する場合も、列挙された分野をすべて盛り込む必要はありません。自分の問いに必要な公式分野だけを正確に結ぶほうが焦点は明確です。

経済学専攻では、佐藤秀樹氏の「国際金融論、国際マクロ経済学」に接続する計画と、松浦義昭氏の「経営学、人的資源管理論、組織行動論」に接続する計画では、同じ企業活動を扱っても分析単位が異なります。前者なら国際的な資金・政策・マクロ変数、後者なら組織内の制度や人の行動が中心になり得ます。加藤篤行氏の「応用計量経済学、国際経済学、生産性分析、貿易と成長」を候補とするなら、計量分析を行うためのデータと識別の考え方を準備します。専門分野の語から必要な資料と方法を逆算するのが教員確認の目的です。

地域創造学専攻では、菊地直樹氏の「【地域課題研究】環境社会学:地域マネジメント論、環境社会学、自然再生論」と、林直樹氏の「【地域食環境研究】農村計画論:農村計画学、生態系サービス、撤退の農村計画」を比較すると、環境という共通語だけで候補を決められないことが分かります。教育支援開発学コースでも、小林宏明氏の「【言語障害支援論】特別支援教育」と吉村優子氏の「【発達障害論】発達障害、脳科学、特別支援教育」では研究対象と理論的背景が異なります。共通語より専門領域の違いを読むことが必要です。

国際学専攻では、佐藤俊輔氏の「国際制度論、国際機構論」、中野涼子氏の「国際関係論、東アジア国際政治、日本近代思想」は国際政治に接続しますが、制度、地域、思想のどれを中心に置くかで資料が変わります。日本語教育・日本文化研究コースでは、市嶋典子氏の「日本語教育」、深川美帆氏の「第二言語習得、日本語教育」、松倉昂平氏の「方言学」を区別し、教育実践、習得過程、言語変異のどれを問うのか決めます。近い分野の教員間でも中心概念を比較すると志望先を絞れます。

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自分の研究テーマが研究科に合うか判定する手順

問いを一文にして研究単位へ分解する

最初に「誰・何を対象に、どの範囲で、何を明らかにするか」を一文にします。「地方創生について研究する」では判定できません。「石川県内の小規模自治体における移住支援策が、移住後の地域参加へどのように結び付くかを、政策文書と移住者への聞き取りから明らかにする」のようにします。対象・問い・資料・方法が見える一文を作ることが第一段階です。

  1. 関心のある現象を一つ書く
  2. 対象者、地域、時期を限定する
  3. 説明したい変化または意味を疑問文にする
  4. 答えるために必要な資料を列挙する
  5. 資料を分析する学問的方法を一つ選ぶ

この一文を4専攻の公式説明と照合します。扱う対象が一致しても、方法が一致しなければ別の専攻が適切な場合があります。逆に、テーマ名が教員一覧にそのままなくても、中心となる理論や方法を指導できる分野があれば接続可能性があります。判断できない点を事前連絡で具体的に質問します。

三段階の適合チェックを行う

適合性は「専攻」「教員」「修了工程」の三段階で確認します。専攻適合は研究対象と方法が教育領域に入るか、教員適合は主任指導に必要な専門があるか、修了工程適合は2年間で資料収集と分析が終わるかです。三つのうち一つでも説明できなければ再設計します。

判定段階確認質問不一致時の修正
専攻問いと方法はコースの教育領域に入るか問いの焦点か志望コースを変更
教員公式専門分野に中心的方法があるか方法を見直し、候補を再探索
資料入手許可、言語、量は現実的か公開資料や範囲の小さい対象へ変更
期間2年間で収集、分析、執筆できるか地域、事例、期間を限定
成果修士論文として何を示すのか問いと分析結果の対応を明確化

先行研究で「既に分かっていること」を確かめる

テーマ適合の判定には先行研究が欠かせません。検索語を一つ入れて終わらせず、概念、対象、地域、方法の語を組み替えます。主要論文について、問い、対象、方法、結論、限界を表にすると、自分が引き継ぐ点と変える点が見えます。独自性は未研究という宣言ではなく差分の説明です。

先行研究の収集方法は研究計画書のための先行研究の探し方も参照できます。CiNii Research、国立国会図書館サーチ、大学機関リポジトリなどで書誌と本文を確認し、引用した文献は原文を読みます。レビュー論文や概説書から主要研究をたどり、最新研究だけでなく、その分野の基礎となる研究も押さえます。

資料アクセスと研究倫理を出願前に確認する

テーマが専門分野に合っていても、資料へ到達できなければ実行できません。公開統計なら調査年、地域単位、変数、欠測を確認し、文書資料なら所蔵先、閲覧条件、複写条件、使用言語を確認します。インタビューや参与観察なら、候補者との関係だけを根拠にせず、募集方法、同意、撤回、匿名化、録音、保管を考えます。入手できることと研究に使用できることは別です。

勤務先や実習先を研究対象とする社会人は、立場の非対称性と守秘義務にも注意が必要です。部下や利用者へ参加を依頼する場合、断りにくさが生じます。業務データは会社や組織の許可なく研究へ転用できるとは限りません。計画書で審査手続きを断定する必要はありませんが、想定される倫理上の論点を認識し、入学後に指導と必要な審査を経て実施する姿勢を示します。倫理的に収集できる範囲へ計画を縮小する判断も研究設計の一部です。

予備案を作ってから最終候補を決める

最初のテーマへ固執すると、教員不一致や資料不足が分かっても表現だけを変えがちです。そこで同じ問題意識から三つの問いを作り、それぞれについて専攻、教員、資料、方法、期間を採点します。例えば公共交通を扱うなら、利用者経験の質的研究、自治体政策の比較研究、交通施策と地域経済の量的研究という予備案が作れます。複数案の比較は問いの選択理由を強くする効果があります。

最終候補を決めたら、採用しなかった案も短く保存します。事前連絡で方法の変更を求められたとき、研究目的を維持しながら代替案へ移りやすくなるからです。ただし計画書には迷いをすべて書かず、選んだ案を一貫して示します。検討過程は口述試験で「なぜこの方法か」と聞かれた際の根拠になります。

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所定様式に合わせた研究計画書の構成と分量配分

希望研究テーマは範囲と関係が分かる題目にする

題目は短くても、対象と分析関係が伝わる形にします。「地域社会に関する研究」ではなく、「過疎地域の公共交通再編が高齢者の社会参加に与える影響」のようにします。ただし因果関係を検証できない方法しかないなら「与える影響」と断定せず、「どのように経験されるか」「いかなる関連があるか」と問いに合わせます。題目の動詞と研究方法を一致させることが要点です。

副題を使うなら、地域、時期、資料、事例を補います。題目を長くしすぎて方法や結論まで詰め込む必要はありません。本文の各段落が題目に答えるために必要かを確認し、関係のない関心は削ります。

これまでの研究分野・関心は準備状況を示す

この欄では自伝を長く書くのではなく、現在の問いへ至った学術的経路を示します。学部での専攻、卒業論文、履修科目、読んだ研究、調査経験、社会人なら実務上の問題意識を選びます。異分野出身でも、不足を認識し補う行動まで示せば接続できる可能性があります。

「以前から興味があった」で終わらず、どの観察から何を疑問に思い、文献を読むことで問いがどう変わったかを書きます。実務経験を扱う場合は、個人的な成功談ではなく、一般化して検討すべき研究上の問題へ変換します。守秘義務のある情報や個人を特定できる事実は書きません。

今後の研究計画は六つの要素で組み立てる

中心欄である「今後の研究計画」は、背景、先行研究、問い、方法、予想される意義、工程の順に置くと読みやすくなります。欄が限られるため、一般的な社会背景を長く説明せず、研究上の未解決点へ早く進みます。一段落に一つの役割を持たせると重複を防げます。

  1. 背景と問題設定:どの現象の何が問題か
  2. 先行研究:何が明らかで何が残るか
  3. 研究目的・問い:本研究が答える一つの問い
  4. 研究方法:資料、対象、収集、分析、倫理
  5. 意義:学術的差分と限定的な社会的含意
  6. 工程:入学後から論文提出までの順序

分量の目安は、計画欄全体のうち背景と先行研究に約3割、問いに約1割、方法に約4割、意義と工程に約2割です。これは公式指定ではなく、限られた欄で実行可能性を伝えるための編集上の目安です。研究分野によって調整し、特に史資料研究では資料批判、実証研究ではデータと分析、質的研究では対象者選定と分析手順を厚くします。

志望動機は金沢大学である理由を研究資源で書く

志望動機では「学際的だから」「教育環境が整っているから」という抽象表現だけでは差がつきません。志望専攻のコース、公式掲載の教員専門分野、論文指導、複数教員指導、研究カンファレンス、必要に応じた他専攻科目を、自分の研究課題へ結び付けます。大学の特徴と自分の不足を一対一で対応させると具体的になります。

基本形は「私はXを明らかにするためYの方法を用いる。中心となるYについてA分野の指導が必要で、隣接するZについて複数教員指導や他専攻科目を活用したい」です。教員名を書く場合は事前連絡の内容と矛盾させません。施設や地域性を書く場合も、実際に研究でどう使うかを示します。

研究方法は収集と分析を別々に書く

「文献調査を行う」「インタビューを行う」「統計を用いる」という説明は、資料をどう集めるかまでは示しても、そこから答えをどう導くかが見えません。研究方法の段落は、対象選定、収集、整理、分析、解釈の順に分けます。インタビューなら、誰をどの基準で選び、半構造化面接などで何を聞き、逐語録をどの観点で符号化・比較するのかを考えます。データ収集法とデータ分析法を区別するだけで、方法の解像度は大きく上がります。

量的研究では、母集団、標本、変数、データ期間を示し、記述統計と仮説検証の役割を分けます。公開済みデータを使う場合は、目的に必要な変数が本当に含まれるかを事前に確認します。歴史研究では史料の作成主体と目的、残存の偏りを検討し、文学・言語研究では対象作品やコーパスの選定基準、テキストの版、分析カテゴリーを示します。各分野の資料批判を方法に含めることが必要です。

複数の方法を組み合わせる場合は、数を増やすこと自体を長所にしません。質問紙で傾向を把握し、その理由をインタビューで検討するなど、方法ごとの役割と統合の仕方を示します。修士課程の期間内で両方を実施できるかも再計算します。主要な問いに答えない方法は、見栄えのために追加せず削るほうが一貫性を保てます。

研究工程は成果物を置いて検証する

「1年目に先行研究、2年目に執筆」という二分だけでは、調査と分析がどこに入るか分かりません。入学前、1年前半、1年後半、2年前半、2年後半に区切り、それぞれの成果物を置きます。文献レビュー、調査票・質問項目、資料目録、予備分析、学会・研究カンファレンス用報告、中間章、全体草稿という形です。期間ではなく各時点の成果物で工程を書くと、遅れを発見しやすくなります。

工程には代替策も加えます。予定した調査先で許可が得られない場合は公開資料へ切り替える、海外渡航が難しい場合はオンライン資料や国内所蔵資料で答えられる範囲へ縮小する、といった案です。代替案が別研究になってしまうなら、最初の問いが資料へ依存しすぎています。中心の問いを保ったまま、対象範囲を調整できる計画を目指します。

独自性は四つの場所から探す

独自性は、世界で誰も扱っていない題材を見つけることだけではありません。第一に対象の差、第二に資料の差、第三に方法・理論の差、第四に時期や比較枠組みの差があります。既存研究と同じ地域でも、新たに公開された資料を用いる、異なる当事者の視点を調べる、別理論で再検討することで研究上の差分を作れます。新しさより既存研究に対する意味ある差分を説明してください。

差分を見つけた後は、それがなぜ重要かを示します。対象地域が違うだけなら、その地域の制度や歴史が従来の説明を検証するうえでどんな意味を持つのかを書きます。新しい手法を使うなら、従来手法では捉えにくかった何が見えるのかを説明します。独自性、研究目的、方法、意義が一つの論理になるように整えてください。

研究計画書全般の構成例は大学院入試の研究計画書の書き方で確認できます。ただし汎用テンプレートをそのまま当てはめず、金沢大学の四つの所定欄に再配置してください。経済学専攻で事前課題がある場合は、二つの文書の題目、問い、方法を一致させつつ、同じ説明の重複を減らします。

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評価されにくい研究計画書の共通点と改善法

研究科の射程外か、専攻選択の理由が弱い

社会問題として重要でも、研究科の教員配置と方法で指導できるとは限りません。医療介入の効果測定、工学装置の開発などが中心なら、人文社会系の問いへ言い換えるだけで適合するとは限りません。関心を守るためにも指導可能な研究単位へ調整する必要があります。

改善するときは、同じ題材に対して「人の意味づけ」「制度」「経済行動」「地域実践」「国際比較」「言語教育」など複数の問いを作り、どの問いが自分の目的に近いかを比較します。専攻説明と教員一覧に接続できない場合は、別研究科も含めて検討するのが誠実です。

指導可能な教員が見えない

志望動機に大学名だけを書き、指導希望教員の専門分野との接続がない計画は実現性を示せません。逆に、教員の研究テーマを模倣し、自分の問いが消えている計画も適切ではありません。自分の問いと教員の方法論が交わる部分を説明します。

改善には、公式教員一覧の専門分野をそのまま転記した比較表を作ります。その後に教員の研究成果を読み、研究対象、理論、方法のどれが一致するかを分類します。事前連絡で指導可能性を確認し、難しいとの返答なら、教員名だけを差し替えず問いと方法から再検討します。

方法が実行不能または問いに答えない

全国の当事者へ大規模調査をする、複数国で長期フィールドワークをする、企業の機密データを使う、といった計画は、アクセスと期間の説明がなければ実行性が弱くなります。質問紙を配るだけでは因果を証明できず、数人への聞き取りだけでは人口全体の傾向を推定できません。方法が答えられる問いの範囲を守ることが重要です。

改善するには、予備調査と本調査を分け、公開データで代替できる部分を探し、地域や事例数を限定します。対象者を扱う研究では同意、匿名化、データ保管を考えます。歴史資料や文学作品では入手場所、版、言語能力を確認します。方法の弱点を理解したうえで、複数資料による照合を計画します。

先行研究の位置づけがない

「このテーマは研究されていない」「日本初である」と根拠なく書くのは危険です。似た概念が別の用語で研究されている場合や、海外研究が存在する場合があります。先行研究の要約を並べるだけでも、自分の問いがどこから出たのか伝わりません。到達点・限界・自分の差分を一続きで書く必要があります。

主要研究を三群程度に整理し、各群が何を明らかにしたか、どの対象・方法が残っているかを示します。差分は新しい地域を扱うことだけでなく、異なる資料、時期、比較枠組み、理論を用いることでも作れます。ただし差分が学術的に意味を持つ理由まで説明します。

四つの欄が互いに矛盾する

題目は若者、方法は高齢者への聞き取り、志望動機は国際比較というように、推敲の途中で軸がずれることがあります。経済学専攻では研究計画書と事前課題の問いが違う、国際学専攻では卒業論文からの発展が説明されない、といった不一致にも注意します。最後に題目から方法まで縦に照合すると見つけやすくなります。

各欄を一文で要約し、題目の主要語が問い、資料、方法、意義、志望動機に一貫して現れるか確認します。同じ文を繰り返すのではなく、それぞれの欄が別の役割を果たしているかも見ます。声に出して3分で説明し、説明できない飛躍を修正してください。

社会的意義だけが大きく、学術的到達点が曖昧

地域課題の解決、教育の改善、国際理解への貢献は重要ですが、修士研究だけで社会全体を変えるような表現は計画の範囲を超えます。社会的意義を書く前に、研究によって新たに示せる知識を定めます。特定事例の過程を記述するのか、概念の適用範囲を検討するのか、既存説明を別資料で検証するのかを明確にします。学術的成果を限定してから社会的含意を書くと誇張を避けられます。

「政策提言を行う」と書く場合も、どの分析結果を根拠に誰へ何を提案できるのかが必要です。一事例から全国へ一般化せず、適用条件と限界を示します。地域創造学の実践的テーマでも、活動の成功を前提にせず、実践過程で生じる関係や変化を研究対象として捉えます。

用語の定義と分析単位が揺れている

「地域」「若者」「多文化共生」「活性化」「効果」などは日常語として便利ですが、研究では範囲が曖昧です。地域は行政区域か生活圏か、若者はどの年齢か、効果は何の変化かを定めます。文献ごとに定義が異なる概念なら、本研究で採用する定義と理由を書きます。主要語を測定・観察できる表現へ置き換えることで、問いと方法がつながります。

分析単位にも注意します。自治体の制度を比較する研究で個人の心理まで説明したり、数人の語りから地域全体の傾向を断定したりすると飛躍が生じます。データが自治体、組織、個人、文書のどの単位にあるかを確認し、結論も同じ単位へ限定します。

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出願までの逆算スケジュール

準備は出願直前ではなく、指導希望教員への連絡から逆算します。研究科は受験の内諾を出願前に求めているため、完成稿を送るまで待つ必要はありませんが、相談できる具体性は必要です。以下は出願日を起点にした目安で、公式日程ではありません。募集要項公表後に日付と提出物を更新する前提で使ってください。

時期の目安作業完成物
出願6〜8か月前4専攻・コース比較、問題意識の言語化候補専攻と問い3案
出願5〜6か月前先行研究探索、主要文献の精読文献表とレビュー表
出願4〜5か月前教員一覧と研究成果の確認指導候補比較表
出願3〜4か月前研究概要を整え教員へ事前連絡内諾確認、修正点メモ
出願2〜3か月前資料・方法・倫理・工程を具体化研究計画書初稿
出願1〜2か月前所定様式へ収め、事前課題等と照合推敲稿、口述想定問答
出願直前最新要項、様式、教員配置を再確認提出版と控え

先行研究と教員確認を並行させる

先行研究を読まずに教員へ連絡すると相談内容が抽象的になり、読み終えるまで連絡を待つと出願直前になります。主要文献を数本読み、暫定的な問いと方法を作った段階で候補を確認し、その後もレビューを続けます。一度で完成させず調査と相談を往復する進め方が現実的です。

経済学専攻志望者は事前課題の4,000字程度を別工程として確保します。国際学専攻志望者は卒業論文または研究レポートと新計画の関係を整理します。人文学・地域創造学志望者は、研究テーマに対応する専門科目の準備と計画書を分離せず、同じ専門概念と方法を説明できるようにします。

提出後は口述試験用の検証表を作る

提出後に計画書を書き換えることはできませんが、弱点を把握して説明を準備できます。主張ごとに「根拠文献」「想定質問」「回答」「限界」を表にし、3分版と10分版の説明を練習します。分からない点を誤魔化さず検討手順を答える姿勢も大切です。

想定質問には、なぜこのテーマか、何が新しいか、なぜこの専攻・教員か、資料へアクセスできるか、方法は問いに合うか、2年間で終わるか、倫理的問題は何か、結果が仮説と異なる場合どうするかを入れます。卒業論文と異分野へ進む場合は、転換の理由と準備状況も説明します。

推敲は内容・構造・表記の三周に分ける

一度にすべて直そうとすると、誤字を直す一方で論理のずれを見落とします。第一周はファクト、問い、方法、意義の内容、第二周は段落順と欄同士の役割、第三周は用語、文体、誤字を確認します。引用文献の著者名、年、題目も原典と照合します。大きな論理から小さな表記へ順に直すと効率的です。

第三者に読んでもらう場合は、「分かりやすいか」だけでなく、研究目的を一文で説明できるか、使用資料と方法を特定できるか、なぜ金沢大学なのかが伝わるかを尋ねます。指摘をすべて採用するのではなく、読者が誤解した原因を本文で修正します。提出版はPDF化後の改ページ、文字切れ、欄外へのはみ出しも確認し、控えを保存します。

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よくある質問(FAQ)

研究計画書は何ページですか?

令和8(2026)年度10月・令和9(2027)年度4月入学の公式PDF様式は2ページです。ただし、経済学専攻の経済理論・政策、国際社会・経済、経営情報の志願者は、事前課題との重複を避けるため研究計画書を1ページ内に収める指定があります。志望専攻と選抜区分に対応する最新版を確認してください。

指導希望教員への事前連絡は必要ですか?

はい。募集要項は出願前までに指導希望教員へ直接連絡し、受験の内諾を得るよう求めています。内諾は入試合格を意味しませんが、研究分野と受入可能性を確認する重要な手続きです。研究概要を整え、公式のメール例に沿って志願者本人が連絡します。

経済学専攻の事前課題と研究計画書はどう違いますか?

研究計画書は所定欄でテーマ、これまでの分野・関心、今後の計画、志望動機を示します。対象コースの事前課題は、一般・外国人留学生選抜の場合、研究目的、先行研究、独自性、方法を和文4,000字程度または英文1,500語程度で論証する文書です。二つの文書で問いを一致させ、役割を分ける必要があります。募集要項は事前課題への他者の代筆や生成AI利用を不正と明記しています。

教員名は研究計画書に書くべきですか?

公式様式に教員名の記載を一律に求める説明はありませんが、志望動機で指導希望分野との接続を具体化することは有効です。氏名を書く場合は、最新の公式教員一覧と事前連絡の内容に合わせます。教員の研究分野を推測で広げたり、内諾を有利さの保証として書いたりしないでください。

学部と異なる分野から出願できますか?

研究計画の適合性と必要な準備を説明できるかが重要です。異分野であることを隠すより、既に学んだ内容のどれが生かせ、理論・方法・語学の何が不足し、入学前後にどう補うかを示します。関心だけでなく基礎文献と方法の準備を進めてください。

研究方法が決まっていなくても書けますか?

出願段階で細部が変更されることはありますが、想定する資料、対象、収集方法、分析方法がなければ実行可能性を判断できません。複数案があるなら第一案を選び、選択理由と限界を書きます。事前連絡で教員の助言を受け、方法と問いを調整してください。

口述試験では何を聞かれますか?

公式要項では、人文学・地域創造学は研究計画書等と専門科目、国際学は研究計画書や卒業論文・研究レポート等、経済学は出願書類と事前課題を中心に行うとされています。研究目的、先行研究との差、方法、志望理由、実行可能性を、自分の言葉で説明できるようにします。

いつから研究計画書の準備を始めるべきですか?

目安として出願6〜8か月前に専攻比較と先行研究探索を始め、3〜4か月前までに教員への事前連絡へ進めると、修正期間を確保しやすくなります。これは公式期限ではありません。実際の日程は最新募集要項から逆算し、証明書や事前課題も含めて管理してください。

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まとめ|専攻・教員・修了工程がつながる計画にする

金沢大学大学院人間社会環境研究科の研究計画書は、所定様式の空欄を埋める作業ではありません。4専攻の構造、公式教員一覧の専門分野、論文指導と研究カンファレンス、修士論文等へ至る工程を読み、自分の問いを実行可能な設計へ変える資料です。入試資料と入学後の研究計画を同じ軸でつなぐことが中心になります。

  • 研究計画書【様式1】は全専攻で出願時に提出する
  • 希望テーマ、これまでの分野・関心、今後の計画、志望動機を役割分担して書く
  • 経済学専攻の対象コースでは1ページ指定と別の事前課題に注意する
  • 題材ではなく問い、資料、方法で4専攻・コースを選ぶ
  • 公式教員一覧の専門分野と中心的方法の一致を確認する
  • 指導希望教員へ出願前に連絡し、受験の内諾を得る
  • 2年間の論文指導、研究報告、資料収集、分析、執筆から逆算する

まず、研究したい内容を「対象・問い・資料・方法」の一文にしてください。次に専攻ページと教員一覧を照合し、主要な先行研究を読んで差分を特定します。そのうえで研究概要を作り、指導希望教員への事前連絡を経て所定様式へ収めます。順序を守れば志望動機と方法のずれを減らせます

出願資格、試験科目、日程などは対応する外部院試記事と研究科公式の最新募集要項で確認してください。独学でテーマの絞り込み、先行研究の整理、方法の設計、口述試験との整合まで確認することに不安がある場合は、金沢大学大学院の研究計画書対策を含む大学院入試対策など、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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