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福井大学の編入試験を徹底解説|編入学を実施しているのは工学部のみ・募集人員から倍率・過去問まで【2027年度】

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「福井大学 編入」で検索すると、国際地域学部や医学部看護学科への編入を検討している方も少なくありません。しかし結論から言うと、福井大学で第3年次編入学試験を実施しているのは工学部だけです。教育学部・国際地域学部・医学部看護学科には編入学の制度そのものがなく、医学部医学科の2年次学士編入も令和9年度(2027年度)入学者選抜から募集停止が正式に決定しています。この事実を知らずに志望校を検討すると、存在しない入試を探して時間を失うことになりかねません。

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この記事では、福井大学が公表する令和9年度工学部第3年次編入学学生募集要項と、令和4〜7年度の編入学入試状況(志願・受験・合格・入学者数)を一次情報として、①福井大学の学部別の編入学実施状況、②医学部医学科の学士編入が廃止に至った経緯、③工学部編入学の募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率・費用、④過去問の入手方法までを整理します。確認できない数値や年度によって変わりうる内容は、最新の募集要項でご確認いただくようご案内します。

福井大学は教育学部・医学部(医学科・看護学科)・工学部・国際地域学部の4学部からなる国立大学で、文京キャンパス(教育学部・工学部・国際地域学部)と松岡キャンパス(医学部)の2拠点体制です。国際地域学部は2016年に新設された比較的新しい学部で、公式サイトでは「2016年に、国際地域学部を新設しました」と説明されています。学部ごとに設立の経緯も入試制度も異なるため、「福井大学 編入」を調べる際は、まず自分が志望する学部にそもそも編入学の窓口があるかどうかから確認する必要があります。

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目次

福井大学の編入学試験の全体像|実施しているのは工学部だけ

福井大学は教育学部・医学部(医学科・看護学科)・工学部・国際地域学部の4学部体制です。このうち、高専・短大・大学等からの第3年次編入学試験を実施しているのは工学部のみです。福井大学の公式入試情報サイト内「編入学/入試情報」ページには、令和9年度(2027年4月入学)の実施内容として工学部の第3年次(推薦選抜・一般選抜)のみが掲載されており、教育学部・国際地域学部・医学部看護学科の記載は一切ありません。

学部・学科編入学試験の実施状況(令和9年度)備考
工学部(5学科)実施|第3年次(推薦選抜・一般選抜)本記事で詳述
医学部医学科募集停止(令和9年度選抜から)2年次学士編入。令和7年12月23日付で正式決定
医学部看護学科実施なし入学者選抜は総合型選抜・学校推薦型選抜Ⅰ・一般選抜のみ
国際地域学部実施なし入学者選抜は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・私費外国人留学生選抜のみ
教育学部実施なし入学者選抜は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜のみ

この一覧は、福井大学の「入試日程・募集人員・募集要項」ページと「編入学/入試情報」ページを突き合わせて作成しています。前者には教育学部・医学部看護学科・国際地域学部・医学部医学科の学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜の日程が掲載されている一方、編入学(第3年次)の枠に載っているのは工学部だけです。「福井大学 国際地域学部 編入」「福井大学 看護学科 編入」で検索して来られた方は、まずこの制度上の違いを押さえてください。

なぜ看護学科・国際地域学部・教育学部には編入学がないのか

福井大学の公式サイトを確認する限り、看護学科・国際地域学部・教育学部が編入学(第3年次)を実施しない理由についての説明は公表されていません。これらの学部・学科の入学者選抜は、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜(前期・後期日程)・私費外国人留学生選抜という高校卒業段階からの入学に限定された制度設計になっており、高専・短大・大学等の在学者や卒業者を対象とした編入学の窓口自体が用意されていません。

したがって、看護学科・国際地域学部・教育学部への進学を目指す場合、現時点で福井大学が用意している唯一の在学中の進路変更ルートは存在せず、選択肢は次の2つに限られます。

  • 大学入学共通テストを利用する一般選抜(前期・後期日程)に、高校卒業者や既卒者と同じ条件で出願する
  • 看護系であれば、福井県立大学看護福祉学部など、編入学を実施している近隣の別の大学を検討する

特に看護系の編入学を希望する場合、福井大学医学部看護学科ではなく他大学を探すことになりますが、実施の有無・募集人員・出願資格は大学ごとに異なるため、志望校を変更する際は必ずその大学の最新の公式募集要項で編入学の実施状況を確認してください。

参考までに、福井大学の「入試日程・募集人員・募集要項」ページに掲載されている、看護学科・国際地域学部・教育学部の令和9年度入学者向け選抜区分を整理すると、次のとおりです。いずれも高校卒業段階(または卒業見込み)からの出願を前提とした選抜であり、大学在学者・卒業者を対象とする区分は含まれていません。

学部・学科実施されている選抜区分
教育学部総合型選抜Ⅰ(高大接続型入試)、学校推薦型選抜Ⅰ・Ⅱ、一般選抜(前期・後期)
医学部看護学科学校推薦型選抜Ⅰ、一般選抜(前期・後期)
国際地域学部総合型選抜Ⅰ(高大接続型入試)、総合型選抜Ⅱ、学校推薦型選抜Ⅱ、一般選抜(前期・後期)、私費外国人留学生選抜、私費外国人留学生選抜(特別枠)

国際地域学部は2016年に、福井大学として新たに設置された学部です。公式サイトでは「グローバル化の進展の中で、世界とつながりながら地域でよりよく暮らすことができる人間を育成する」ことを目的に新設されたと説明されており、1年次に英語学習を集中的に行い、2年次からは海外留学を必須とする「グローバル・アプローチ」と留学を推奨する「地域創生アプローチ」に分かれるカリキュラムが特色です。比較的新しい学部であることも影響してか、他学部からの編入学の受け皿は現時点で用意されていません。

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医学部医学科の学士編入は令和9年度から募集停止(正式決定)

福井大学医学部医学科では、2年次前期に編入学する「学士編入学」を実施してきましたが、令和9年度(2027年度)入学者選抜からの募集停止が正式に決定しています。福井大学が公式サイトで公開している文書によると、医学部長・菊田健一郎氏の名義で令和7年12月23日付により「予告しておりましたとおり、令和9年度より医学科2年次学士編入学の募集を停止することが決定しましたのでお知らせいたします(令和8年度に実施予定であった令和9年度入学者選抜を実施しません)」と公表されています。

この令和7年12月23日付の文書は、令和7年11月26日付で出されていた「募集停止予定」という予告の後を受けて、正式な決定として発表されたものです。つまり現時点では「予告」ではなく「決定事項」であり、令和9年度(2027年4月入学)向けの学士編入試験は実施されません。

最後に実施されたのは令和8年度入学者選抜(2025年に出願・選考、2026年4月入学)です。福井大学医学部医学科の学士編入は、募集人員5名に対して志願者が135〜230名規模で推移する高倍率の選抜として知られていました。福井大学が公表する編入学入試状況データをもとに、直近4年間(令和4〜7年度)の実績を整理すると次のとおりです(受験者数は第1次選考受験者の数)。

入学年度募集人員志願者数受験者数合格者数入学者数実質倍率(受験/合格)
令和4年度(2022年4月)5名230名207名6名5名約34.5倍
令和5年度(2023年4月)5名224名202名9名5名約22.4倍
令和6年度(2024年4月)5名171名150名8名5名約18.8倍
令和7年度(2025年4月)5名135名114名8名3名約14.3倍

4年間を通じて実質倍率は約14〜35倍という非常に高い水準で推移しており、特に令和4年度は合格者6名に対して受験者207名という突出した狭き門でした。志願者数は令和4年度の230名から令和7年度の135名まで年々減少する傾向が見られますが、この背景について福井大学からの公式な説明はなく、断定的な理由づけはできません。募集停止の理由についても公式文書に記載はないため、推測で語ることは避けるべきです。

福井大学医学部の学士編入における出願資格・試験科目(自然科学総合(生命科学)の筆記試験+書類選考+面接の3段階選考)・年間スケジュール・費用・過去問の入手方法など、制度の詳細と併願戦略については、以下の記事で詳しく解説しています。

福井大学医学部学士編入を徹底解説|出願資格・試験科目・倍率・対策まで

工学部第3年次編入学の概要|5学科・募集人員は学校推薦20名+一般選抜20名(令和9年度)

福井大学工学部は文京キャンパス(福井市文京3-9-1)に置かれ、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科の5学科で編入学試験を実施しています。学部学生の入学定員525名に対し、第3年次編入学定員は令和9年度募集要項で学校推薦20名・一般選抜20名(いずれも自己推薦・地域貢献枠推薦の若干名枠を除く)です。

選抜区分は、学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦の3種類からなる推薦選抜と、一般選抜の2区分です。学科・コースによって学力検査の有無や科目が異なり、物質・生命化学科と応用物理学科は一般選抜でも学力検査を課さず面接のみで判定します。学科・コースごとの募集人員は次のとおりです。

学科コース学校推薦自己推薦地域貢献枠推薦一般選抜
機械・システム工学科機械工学コース2名若干名若干名2名
ロボティクスコース2名若干名若干名2名
原子力安全工学コース1名若干名若干名1名
電気電子情報工学科電子物性工学コース・電気通信システム工学コース5名若干名若干名5名
情報工学コース5名若干名若干名5名
建築・都市環境工学科5名若干名若干名5名
物質・生命化学科若干名若干名若干名若干名
応用物理学科若干名若干名若干名若干名

建築・都市環境工学科の募集人員は年度によって変わっています。福井大学が公表した令和4〜7年度の編入学入試状況では、建築・都市環境工学科の募集人員は一貫して学校推薦3名・一般選抜7名でしたが、令和9年度募集要項では学校推薦5名・一般選抜5名に変更されています。志望する場合は、自分が受験する年度の最新の募集要項に記載された募集人員を必ず確認してください。

編入学後の単位認定は、出身学校等での修得内容をシラバスで精査したうえで授業科目別に行われ、共通教育科目と専門教育科目を合わせて76単位が上限です。卒業要件単位数は各学科とも124単位以上(専門教育科目96単位以上、共通教育科目28単位)で、認定単位数によっては2年間で卒業できない場合があると募集要項に明記されています。

工学部編入学のアドミッション・ポリシー、単位認定の詳細、原子力安全工学コースの敦賀キャンパス移動など、学科ごとの教育内容まで踏み込んだ解説は、以下の記事で扱っています。

福井大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

福井大学工学部とはどんな学部か|規模・理念・進学率

福井大学工学部は、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科の5学科からなる工学教育研究機関です。募集要項によると、学部学生の入学定員525名に第3年次編入学定員40名(令和9年度募集要項時点)を加えた合計565名の定員規模を持ち、全国から集まった学生の総数は約3,000名に達します。学生の50%以上が大学院工学研究科(博士前期課程3専攻、博士後期課程1専攻)へ進学する研究志向の強い学部です。

教育理念には「Global IMAGINEER」を掲げ、こころに夢を描き(IMAGINE)、それをかたちにできる技術者(ENGINEER)として社会に貢献する人材の育成を目指しています。所属する学科以外の専門科目を履修できる制度や、原子力・経営技術革新工学を系統的に履修した場合に副専攻として認定する制度もあり、工学部先端科学技術育成センターでは学科・学年を超えたグループでの学際的なものづくり・調査研究プロジェクトを支援しています。

卒業後に取得できる学位・教員免許状

工学部の卒業者には学士(工学)の学位が授与されます。加えて、所定の単位を修得すれば学科ごとに定められた高等学校教諭一種免許状を取得できます。

学科名高等学校教諭一種免許状
機械・システム工学科工業
電気電子情報工学科工業
建築・都市環境工学科工業
物質・生命化学科理科
応用物理学科理科

ただし募集要項には、編入学生の場合は2年間という在学期間の制約から教員免許状の取得が厳しく、取得を希望する場合は出願前に学務部教務課(TEL:0776-27-8027)への相談が必要である旨が明記されています。教員免許状の取得を進路の選択肢に入れている場合は、出願前の早い段階で必ず問い合わせておく必要があります。

編入後にかかる費用|入学料28.2万円・年間授業料53.58万円

令和9年度募集要項に示された入学時の費用は、入学料282,000円(予定額、入学手続時に納入)、授業料が年額535,800円(予定額)です。授業料は前期(5月)・後期(11月)の年2回に分けて納入するほか、入学手続時に入学料と併せて一括納入することも可能です。日本学生支援機構の給付型奨学金受給者は入学料・授業料の全部または一部が免除される制度があるほか、令和7年度からは扶養する子どもが3人以上の多子世帯を対象に、所得制限なく入学料・授業料を無償化する国の制度もスタートしています。経済的理由により納付が困難な場合は、申請により徴収猶予を受けられる制度も用意されています。

入学時には、教育研究活動中の事故を補償する学生教育研究災害傷害保険(通学特約付)および学研災付帯賠償責任保険、またはこれと同等の保険への加入が原則として求められます。奨学金については日本学生支援機構の給付型・貸与型に加え、福井大学生協奨学金・福井大学学生修学支援奨学金といった大学独自の制度もあります。

出願書類チェックリスト

福井大学工学部の編入学試験は、インターネット出願サイトでの情報入力・検定料支払と、印刷書類・証明書類の郵送の両方をそろえて初めて出願完了となります。推薦選抜と一般選抜で必要な書類が異なるため、事前に区分ごとの必要書類を確認しておきましょう。

書類推薦選抜一般選抜留意点
出願確認票必要必要証明写真をアップロード後、A4カラー印刷して提出
出願封筒用宛て名ラベル必要必要A4カラー印刷し角形2号封筒に貼付
推薦書(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)必要不要出身学校長作成または本人記述、A4両面印刷で厳封
成績証明書必要必要原本のみ、出身学校長が作成し厳封したもの
卒業(見込)証明書必要必要成績証明書に卒業見込の記載があれば提出不要
在学期間証明書該当者のみ該当者のみ大学2年以上在学で出願する者が対象
その他資格等を証明する書類該当者のみ該当者のみ自己推薦・地域貢献枠推薦の活動実績、専修学校等の基準証明など
住民票またはパスポートのコピー該当者のみ該当者のみ本邦在留の外国人・海外居住者が対象

検定料は30,000円で、コンビニエンスストア・銀行ATM(Pay-easy)・クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club)・ネットバンキングのいずれかで支払います。銀行窓口での支払いやコンビニ設置ATMでの支払いはできません。出願書類は市販の角形2号封筒に出願サイトから印刷した宛名ラベルを貼り、簡易書留速達で郵送する方式のみで、持参による出願は認められていません。

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受験資格|推薦選抜と一般選抜で条件が異なる

推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)に共通する条件は、志望学科が出身学校で専攻している学科と同系列であること、他大学へ重複して推薦されておらず合格した場合には入学を確約できることの2点です。ただし機械・システム工学科へは情報系・機械系・電気電子系のいずれの学科からも出願でき、応用物理学科への出願は出身学科の系列を問わないとされています。

区分主な出願条件
学校推薦高専を令和9年3月までに卒業見込みの者(建築・都市環境工学科のみ短期大学卒業見込みも可)。人物・学力ともに優れ、出身学校長が責任をもって推薦できる者
自己推薦高専を令和9年3月までに卒業見込みで、理数系科目または志望学科の専門科目の学力に優れた者、ものづくり関連の自作活動・コンテストでの表彰や運営実績を持つ者などのいずれかに該当する者
地域貢献枠推薦高専・大学・短大等の卒業(見込み)または大学2年以上在学62単位以上(見込み)等のいずれかに該当し、卒業後は福井県内就職または本学大学院進学により地域社会に貢献する強い意志を持つ者
一般選抜高専・大学・短大の卒業(見込み)者、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み)した者、外国において14年以上の学校教育課程を修了(見込み)した者など8区分のいずれかに該当する者

大学在学中に出願する場合、一般選抜・地域貢献枠推薦のいずれも「大学に2年以上(休学期間は除く)在学し、62単位以上を修得した者、または令和9年3月までに修得見込みの者」という具体的な単位要件が課されます。修得見込みで受験して合格しても、実際に修得できなかった場合は合格を取り消されます。学校教育法第90条第2項該当者や外国の学校出身者は、出願期間開始10日前までに入試課へ文書で事前照会することが求められています。

地域貢献枠推薦は「卒業後の進路」まで条件になる

地域貢献枠推薦は、他の推薦区分と異なり出願資格が2段階で構成されている点が特徴です。募集要項では、①高専・大学・短大の卒業(見込み)や大学2年以上在学62単位以上(見込み)などの学歴要件のいずれかに該当し、かつ②「卒業後は福井県内に就職又は本学大学院工学研究科に進学し地域社会に貢献しようとする強い意志」を持ち、志望学科に関連する専門分野での学力や地域貢献活動の実績などの要件のいずれかに該当することが求められます。学力要件を満たすだけでなく、卒業後のキャリアプランそのものが出願資格の一部になっている点が、学校推薦・自己推薦とは異なる特徴です。抽象的な意欲表明だけでなく、福井県内のどの産業・分野に関心があるかまで具体的に語れる準備をしておくことが、出願書類・面接双方で重要になります。

試験科目|学科・コースで範囲が大きく異なる

一般選抜の学力検査は、令和9年度実施分(令和8年6月27日)では学科・コースによって内容が大きく異なります。物質・生命化学科と応用物理学科は学力検査そのものがなく、面接(口頭試問を含む)のみで判定される点が福井大学工学部の一般選抜の大きな特徴です。

学科・コース学力検査科目出題範囲(募集要項の記載)
機械・システム工学科(機械工学・ロボティクス・原子力安全工学の3コース共通)数学微分積分、線形代数、常微分方程式、確率統計、解析学(フーリエ変換、ラプラス変換)
電気電子情報工学科 電子物性工学コース・電気通信システム工学コース数学(筆記)+物理(面接内の口頭試問)数学は微分積分・線形代数。物理は面接で力学・電磁気学・電気回路・電子回路の理解度を評価
電気電子情報工学科 情報工学コース数学微分積分、線形代数
建築・都市環境工学科数学、英語数学は微分積分、線形代数、微分方程式(英語の出題範囲は募集要項に詳細記載なし)
物質・生命化学科学力検査なし面接(口頭試問を含む)のみで判定
応用物理学科学力検査なし面接(口頭試問を含む)のみで判定

推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)は、全学科共通で面接(口頭試問を含む)と書類審査の結果を総合して行われます。建築・都市環境工学科の地域貢献枠推薦のみ、推薦書の記入内容に関連した5分程度のプレゼンテーションが追加で課される点に注意してください。配点の数値内訳は募集要項に示されておらず、「学力検査、面接及び書類審査の結果を総合して行う」とだけ明記されています。

日程・出願スケジュール【令和9年度】

推薦選抜と一般選抜で出願期間・選考日・合格発表がそれぞれ異なります。令和9年度募集要項に示された日程は次のとおりです。

手続き推薦選抜一般選抜
出願情報入力可能期間令和8年4月7日〜4月21日16時令和8年6月4日〜6月18日16時
出願期間(書類必着)令和8年4月14日〜4月21日16時令和8年6月11日〜6月18日16時
選考日令和8年5月1日(集合13:10〜13:30)令和8年6月27日(集合8:00〜8:20)
合格者発表令和8年5月27日令和8年7月15日
意思確認書提出期限令和8年7月29日
入学手続期間令和8年9月11日〜9月17日16時必着

出願はインターネット出願システムでの情報入力・検定料(30,000円)の支払と、書類の郵送(簡易書留速達、期間最終日16時必着)の両方を完了して初めて出願完了となります。持参による出願は認められていません。一般選抜において入学手続完了者が定員に満たない場合は合格者を追加する「追加合格」が行われ、なお欠員が生じた場合は令和8年9月以降に第2次学生募集が公表されることがあります。募集要項は例年3月下旬に公表される傾向があり、令和9年度分は令和8年3月に公表されました。

出願書類を受理した後は、検定料を誤って二重に支払った場合などを除き、支払済みの検定料は原則として返還されません。障がいや病気・負傷により受験上・修学上の配慮を希望する場合は、出願前に入試課(電話0776-27-9927)への申請が必要です。申請期限は推薦選抜が令和8年4月1日まで、一般選抜が令和8年5月27日までと、出願期間そのものより早い時期に設定されているため、該当する可能性がある場合は募集要項が公表され次第すぐに確認し、早めに相談を始める必要があります。

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倍率・難易度|4年間(令和4〜7年度)の実績で見る

福井大学工学部は、編入学試験の志願者数・合格者数を含む入試状況データを公式サイトで公表しています。令和4〜7年度の学部全体(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦・一般選抜・二次募集・ツイニングの合計)の実績を整理すると、次のとおりです。

入学年度募集人員志願者数受験者数合格者数入学者数実質倍率(受験/合格)
令和4年度(2022年4月)40名130名116名51名43名約2.27倍
令和5年度(2023年4月)40名122名107名53名43名約2.02倍
令和6年度(2024年4月)40名110名86名60名48名約1.43倍
令和7年度(2025年4月)52名(第2次募集12名含む)128名105名66名35名約1.59倍

4年間で実質倍率は約1.4〜2.3倍の範囲で推移し、令和6年度が最も入りやすく、令和4年度が最も厳しい年でした。令和7年度は当初の学部募集40名に対して欠員が生じ、9月に第2次募集12名が追加されています。欠員補充が実際に発生しうる制度であることがわかり、初回の一般選抜で不合格でも追加募集の可能性がある点は覚えておく価値があります。

医学部医学科の学士編入(実質倍率約14〜35倍、募集人員5名)と比較すると、工学部の編入学は同じ福井大学内でも桁違いに入りやすい選抜であることが読み取れます。ただしこれは学部全体の平均であり、後述するとおり学科・コースによって難易度に幅があります。

学校推薦と一般選抜、どちらが入りやすいのか

令和7年度の学部計データを区分別に見ると、学校推薦は志願10名に対して合格9名(約1.11倍)、一般選抜は志願107名に対して合格49名(約2.18倍)、一般選抜(第2次募集)は志願6名に対して合格3名(2.0倍)でした。学校推薦は一般選抜よりも倍率が低く出る傾向があります。ただし学校推薦は出身校長の推薦が前提となる区分であり、誰でも出願できるわけではありません。倍率の数値だけで有利・不利を判断せず、自分が学校推薦の出願資格を満たせるかを先に確認する必要があります。

学科別に見ると、令和7年度は情報工学コース(一般選抜、募集5名に対し志願40名・合格17名)のように志願者が集中する区分がある一方、原子力安全工学コース(募集1名に対し志願5名・合格1名)のように募集人員が極小の区分もあります。募集人員が「若干名」の区分(物質・生命化学科、応用物理学科の推薦選抜など)は人数保証がなく、合格者ゼロの年もありえる点に注意してください。

学科・コース別に見る令和7年度一般選抜の実績

福井大学が公表する「令和7年度編入学入試状況」から、一般選抜(第1次募集分)の学科・コース別実績を実質倍率(受験者数÷合格者数)とともに整理すると、次のとおりです。

学科・コース募集人員志願者数受験者数合格者数実質倍率(受験/合格)
機械工学コース2名18名17名9名約1.89倍
ロボティクスコース2名9名7名5名1.4倍
原子力安全工学コース1名5名4名1名4.0倍
電子物性工学・電気通信システム工学コース5名9名5名4名1.25倍
情報工学コース5名40名29名17名約1.71倍
建築・都市環境工学科7名19名16名8名2.0倍
物質・生命化学科若干名5名4名3名約1.33倍
応用物理学科若干名2名2名2名1.0倍

同じ学部内でも、原子力安全工学コースの4.0倍から応用物理学科の1.0倍まで、実質倍率には4倍近い差があります。募集人員が1〜2名と少ないコースほど、その年の志願者数の増減によって倍率が大きく振れやすい構造になっている点に注意してください。なお、令和7年度は建築・都市環境工学科の募集人員が7名でしたが、前述のとおり令和9年度募集要項ではこの人員が5名に変更されています。年度をまたいで倍率を比較する際は、募集人員そのものが変わっている可能性を踏まえて読む必要があります。学科・コース別のより詳しいデータは、工学部単体を扱った以下の記事でも解説しています。

福井大学工学部の編入試験を徹底解説(学科・コース別の倍率データはこちら)

過去問はどこで手に入るか

福井大学が公式サイトで公開している「過去問題・解答例」のページには、一般選抜(前期・後期日程)、学校推薦型選抜Ⅰ(医学部看護学科)、学士編入学入試(医学部医学科)の問題・解答例が掲載されています。しかし工学部第3年次編入学試験の過去問は、このページには一切掲載されていません。工学部編入の過去問を入手するには、募集要項に記載された次の請求手続きを利用する必要があります。

  • 来学する場合: 文京キャンパス学務部入試課(学生交流センター3階)で配布。祝日を除く月〜金曜日9時〜17時
  • 郵送を希望する場合: 入試課へ電子メール(g-nyusi@ad.u-fukui.ac.jp)で申込。件名に「編入学一般選抜(○○学科)過去問題請求」と明記し、送付先の郵便番号・住所・氏名・電話番号を本文に記載。ゆうメールの着払いで郵送
  • 配布条件: 過去問題の配布は3年分に限定。請求できるのは学力検査問題のみで、面接・口頭試問の内容は含まれない

一方、医学部医学科の学士編入(令和9年度から募集停止)については、最終実施年度である令和8年度の「自然科学総合(生命科学)」の問題と解答例が公式サイトの過去問題ページに掲載されています。過年度分の入手を希望する場合は、同じく学務課への請求制度(着払い郵送)が用意されています。募集停止後であっても、生命科学中心の出題傾向は他大学の医学部学士編入対策の演習素材として引き続き活用できます。

工学部編入の過去問がオンラインで公開されていない一方、一般選抜(前期・後期日程)の過去問題・解答例は工学部を含む各学部で公式に公開されています。編入学試験と一般選抜では出題範囲や形式が異なるため、一般選抜の過去問をそのまま編入対策に転用することはできません。あくまで参考程度にとどめ、編入学試験の実際の形式は入試課への請求で確認するのが確実です。請求できる過去問は直近3年分、学力検査問題のみという条件があるため、早めに請求しておくことで、出題形式に慣れるための時間を十分に確保できます。

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募集要項に公開されている試験範囲から読み取れる対策の方向

工学部編入学の過去問そのものは非公開のため、本節で扱えるのは大学が募集要項で公式に公開している学力検査の出題範囲(制度上の情報)までです。実際の出題テーマ・問題文は転載できないため、範囲から逆算できる対策の方向を整理します。

機械・システム工学科(機械工学・ロボティクス・原子力安全工学)|出題範囲が最も広い

数学の出題範囲は、微分積分、線形代数、常微分方程式、確率統計に加えて、フーリエ変換・ラプラス変換を含む解析学まで対象になります。工学系編入試験の中でも守備範囲が広い部類に入るため、微分積分と線形代数という土台を固めたうえで、常微分方程式(斉次・非斉次の解法)、確率統計の基礎、フーリエ変換・ラプラス変換という応用分野へ段階的に学習を広げる計画が現実的です。

電気電子情報工学科(電子物性工学・電気通信システム工学コース)|物理は筆記でなく口頭試問

数学の筆記試験(微分積分・線形代数)に加えて、10時40分から12時までの80分間、「物理学の基礎的な内容についての理解度を評価する」面接(口頭試問)が実施されます。物理は独立した筆記科目ではなく、面接枠の中で口頭試問として実施される点に注意してください。力学・電磁気学・電気回路・電子回路といった基礎分野を、公式を暗記するだけでなく、口頭で自分の言葉で説明できる状態まで仕上げておくことが安全な対策になります。

情報工学コース|数学2分野に絞って演習量を積む

出題範囲は微分積分と線形代数の2分野です。令和7年度実績では一般選抜の志願者数が学部内で突出して多い区分でもあり、対策の需要が高い一方、範囲自体は他コースより絞られています。限られた準備期間でも、この2分野の演習量を積み上げることで得点力を高めやすい構成です。

建築・都市環境工学科|数学3分野+英語

数学(微分積分・線形代数・微分方程式)に加えて英語の学力検査が課されます。募集要項には英語の出題範囲や形式(長文読解か英作文か、専門英語を含むか)についての詳細な記載がないため、具体的な出題内容は募集要項からは確認できません。過去問を入試課から取り寄せて実際の形式を確認することをおすすめします。

物質・生命化学科・応用物理学科|学力検査なし、面接勝負

この2学科は一般選抜でも学力検査を課さず、面接(口頭試問を含む)のみで合否が決まります。募集要項が示す評価表では、成績証明書による「知識・技能」の評価に加えて、面接で「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協調性」を総合的に評価するとされています。志望動機・専門分野への関心・入学後の学修計画を、口頭で一貫性を持って説明できるよう準備しておくことが対策の中心になります。

過去問から導ける学習の順番

  1. 志望学科・コースの出題範囲(募集要項の学力検査科目等の内容)を確認し、自分が対策すべき分野を絞り込む
  2. 学力検査がある区分は、微分積分・線形代数という共通基盤を先に固める
  3. 範囲が広い機械・システム工学科志望者は、常微分方程式・確率統計・解析学まで段階的に学習を広げる
  4. 電気電子情報工学科(電子物性・電気通信)志望者は、物理を口頭で説明できる水準まで仕上げる
  5. 過去問の取り寄せ(入試課への来学・メール請求)を出願準備の初期段階で行い、実際の出題形式を確認する
  6. 物質・生命化学科・応用物理学科志望者は、筆記対策よりも面接での志望理由・学修計画の言語化を優先する

本節で扱った出題範囲・選抜方法は、いずれも福井大学が公開している令和9年度工学部第3年次編入学学生募集要項に基づいています。試験科目・出題範囲は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

福井大学・福井県立大学・福井工業大学の違い(よくある混同)

「福井大学 編入」で検索する過程で、名称が似た別の大学と混同するケースがあります。3校は設置区分も編入学の実施状況もそれぞれ異なるため、志望校を検討する際は必ず学校名を正確に区別してください。

大学名設置区分編入学の実施状況
福井大学(本記事の対象)国立工学部のみ実施(第3年次)。医学部医学科の学士編入は令和9年度から募集停止
福井県立大学公立生物資源学部生物資源学科などで編入学を実施(詳細は同大学の公式募集要項で要確認)
福井工業大学私立本記事では未調査。志望する場合は同大学の公式入試情報で編入学の実施状況を確認

特に福井県立大学は、福井大学と同じ福井市内にキャンパスを持ちながら設置者が異なる別の大学です。福井県立大学の公式サイトでは、令和9(2027)年度の生物資源学部生物資源学科編入学(第3年次)推薦選抜の学生募集要項が公表されていることが確認できます。国際地域学部や看護系への編入を検討していて福井大学に該当する制度が見つからなかった場合は、県立大学など近隣の別の大学もあわせて確認することをおすすめします。ただし本記事は福井大学(国立)を対象に一次情報を確認したものであり、福井県立大学・福井工業大学の詳細な制度については、それぞれの大学の公式募集要項で改めてご確認ください。

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学部ごとに、何から手をつけるべきか

工学部への編入を目指す場合

まず志望する学科・コースが同系列要件を満たすか、学力検査の有無と科目を募集要項で確認してください。学力検査がある区分は数学(微分積分・線形代数を中心とする学科基盤)から着手し、範囲が広い機械・システム工学科志望者は解析学まで計画的に広げます。過去問は公式サイトに公開されていないため、入試課への請求手続きを出願準備の早い段階で済ませておくと、直前期に形式を確認する時間を確保できます。

医学部医学科の学士編入を検討していた場合

令和9年度からの募集停止が正式決定しているため、福井大学を志望校として維持することはできません。福井大学で培われていた「生命科学中心+英語混合型」の出題傾向は他大学対策にも活かせますが、実施大学は年々変わるため、複数校を前提とした併願戦略への切り替えが必要です。他の実施大学の探し方は、後述の関連記事をご参照ください。

看護学科・国際地域学部・教育学部を志望していた場合

福井大学にはこれらの学部・学科向けの編入学制度が現時点で存在しません。大学入学共通テストを利用する一般選抜(前期・後期日程)に高校卒業者と同じ条件で出願するか、編入学を実施している別の大学(看護系であれば福井県立大学など)を検討することになります。志望を変更する場合も、必ず対象大学の最新の公式募集要項で編入学の実施状況を確認してください。

併願をどう組むか

福井大学工学部の編入学試験は、推薦選抜が令和8年5月1日、一般選抜が令和8年6月27日という試験日程です。同時期に他大学の編入学試験を検討する場合は、まず試験日が重ならないかを確認してください。数学(微分積分・線形代数)を共通科目とする理工系の編入学試験は複数の大学で実施されているため、出題範囲が重なる大学を組み合わせることで、対策時間を効率的に使うことができます。

併願を組む際は、次の3つの観点を出願前に整理しておくと計画が立てやすくなります。

  • 出願資格の年次要件: 福井大学工学部は第3年次編入学のみを実施しています。2年次編入を実施している大学もあるため、自分の在学状況(高専卒業・大学2年在学・短大卒業など)によって出願できる年次が大学ごとに異なる点を確認してください。
  • 試験日程の重複: 一般選抜は令和8年6月27日という早めの時期に実施されます。国公立大学の編入学試験は夏から秋にかけて集中する傾向があるため、志望校をリストアップした段階で試験日をカレンダーに落とし込み、重複がないか確認しておく必要があります。
  • 出題範囲の共通性: 学科・コースによって数学の出題範囲(微分積分・線形代数を基盤としつつ、常微分方程式・確率統計・解析学まで広がる場合がある)が異なるため、併願校を選ぶ際は自分が学習している範囲と重なる大学を優先すると、限られた時間で複数校に対応しやすくなります。

社会人が地域貢献枠推薦などを活用して福井大学に編入する場合の両立スケジュールや出願準備については、以下の記事もあわせてご参照ください。

社会人が福井大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備

福井大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

よくある質問

福井大学で編入学試験を実施しているのはどの学部ですか。

令和9年度時点で第3年次編入学試験を実施しているのは工学部のみです。教育学部・国際地域学部・医学部看護学科には編入学制度がなく、医学部医学科の2年次学士編入は令和9年度選抜から募集停止が正式に決定しています。

福井大学国際地域学部に編入することはできますか。

できません。国際地域学部の入学者選抜は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・私費外国人留学生選抜のみで、編入学の制度自体が用意されていません。

福井大学医学部看護学科に編入することはできますか。

できません。医学部看護学科の入学者選抜は総合型選抜・学校推薦型選抜Ⅰ・一般選抜のみで、編入学の制度は用意されていません。

福井大学医学部の学士編入はもう受けられませんか。

令和9年度(2027年度)入学者選抜からの募集停止が、令和7年12月23日付で正式に決定しています。最後に実施されたのは令和8年度入学者選抜(2026年4月入学)です。

福井大学工学部編入の倍率はどれくらいですか。

学部全体(全区分合計)の実質倍率は、令和4〜7年度で約1.4〜2.3倍の範囲で推移しています。区分別では、学校推薦の方が一般選抜より倍率が低く出る傾向があります。学科・コースが「若干名」枠の場合は募集人員自体が固定されておらず、年によって合格者数が変動します。

高専からでも福井大学工学部に編入できますか。

可能です。学校推薦の主な対象は高専卒業(見込み)者で、一般選抜の出願資格にも高専卒業(見込み)者が含まれています。ただし志望学科が出身学科と同系列であることが条件です。

工学部編入の過去問は公開されていますか。

公開されていません。福井大学公式サイトの「過去問題・解答例」ページには一般選抜・学校推薦型選抜Ⅰ・学士編入学入試(医学部医学科)の過去問はありますが、工学部第3年次編入学の過去問は含まれていません。入試課への来学またはメールでの請求が必要で、配布は直近3年分の学力検査問題に限られます。

福井大学と福井県立大学は同じ大学ですか。

異なる大学です。福井大学は国立、福井県立大学は公立の別の大学で、設置者・入試制度ともに異なります。福井県立大学では生物資源学部などで編入学を実施しています。志望校を検討する際は必ず名称を正確に区別してください。

編入学の検定料や入学後の学費はいくらですか。

工学部編入学の検定料は30,000円です。入学料は282,000円(予定額、入学時1回限り)、授業料は年額535,800円(予定額)で、前期・後期の年2回に分けて納入します。日本学生支援機構の給付型奨学金や多子世帯授業料無償化など、条件を満たせば入学料・授業料が免除される制度もあります。

工学部の編入学生でも教員免許状は取得できますか。

制度上は学科ごとに工業または理科の高等学校教諭一種免許状に対応していますが、募集要項には編入学生の場合、2年間の在学期間では取得が厳しいと明記されています。取得を希望する場合は出願前に学務部教務課への相談が必須です。

福井大学工学部に2年次編入することはできますか。

できません。福井大学工学部が実施しているのは第3年次編入学のみで、令和9年度募集要項にも「令和9年4月に、第3年次へ編入学となります」と明記されています。2年次からの編入学を実施している大学を希望する場合は、他大学を検討する必要があります。

まとめ

福井大学の編入学試験は、令和9年度時点で工学部のみが実施しています。教育学部・国際地域学部・医学部看護学科には編入学の制度そのものがなく、医学部医学科の2年次学士編入も令和9年度選抜からの募集停止が令和7年12月23日付で正式に決定しました。「福井大学 編入」を調べている方の多くは、まずこの制度上の全体像を正確に把握することが出発点になります。

工学部第3年次編入学は、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科の5学科で実施され、令和9年度募集要項では学校推薦20名・一般選抜20名(若干名枠を除く)の募集人員が示されています。学部全体の実質倍率は令和4〜7年度で約1.4〜2.3倍で推移していますが、学科・コースによって学力検査の有無や範囲が大きく異なるため、志望先を決めたら早めに募集要項を精読し、過去問の請求手続きに着手することが対策の第一歩になります。

本記事の要点を整理すると、次のとおりです。

  • 福井大学で第3年次編入学試験を実施しているのは工学部だけ(令和9年度時点)
  • 教育学部・国際地域学部・医学部看護学科には編入学制度がなく、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜のみで入学者を選抜している
  • 医学部医学科の2年次学士編入は令和9年度選抜から募集停止が正式決定(令和7年12月23日付)。最終実施は令和8年度入学者選抜(実質倍率約17倍台、直近4年間では約14〜35倍で推移)
  • 工学部の編入学定員は令和9年度募集要項で学校推薦20名・一般選抜20名。建築・都市環境工学科は令和4〜7年度の3名/7名から5名/5名へ人員配分が変更されている
  • 物質・生命化学科と応用物理学科は学力検査を課さず面接のみで判定する特有の選抜方式
  • 工学部編入の過去問は公式サイトで非公開。入試課への来学またはメール請求(直近3年分、学力検査問題のみ)が必要
  • 福井県立大学(公立)・福井工業大学(私立)は福井大学(国立)とは別の大学で、編入学の実施状況も異なる

編入学は制度の変更が起こりうる入試です。福井大学医学部医学科の学士編入のように、募集停止の予告から正式決定までの間にも情報が更新されていくため、出願を検討する際は本記事の内容を出発点としつつ、必ず福井大学の公式入試情報ページで最新の状況を確認する習慣を持つことをおすすめします。

本記事の数値は福井大学が公表する令和9年度工学部第3年次編入学学生募集要項、令和4〜7年度の編入学入試状況、および令和7年12月23日付「福井大学医学部医学科2年次学士編入学の募集停止について」に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず福井大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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