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徳島大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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徳島大学の編入学試験は、実施している学部が「理工学部」「生物資源産業学部」の2つだけだと紹介されることがありますが、これは正確ではありません。徳島大学が受験生向けサイトで公表している「編入学試験情報」ページには、医学部保健学科(第3年次)・歯学部歯学科(第2年次)・理工学部【昼間】(第3年次)・生物資源産業学部(第3年次)の4学部が編入学試験の実施区分として並んでいます。学部によって年次も選抜方法も出願時期もまったく違うため、自分がどの制度に該当するのかを最初に確定させないと、必要のない対策に時間を使うことになります。
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この記事では、徳島大学が公表している2027年度(令和9年度)の学生募集要項と、令和7・8年度の入学試験実施状況(志願・受験・合格・入学者数)をもとに、4学部の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、理工学部が公開している令和6〜8年度の編入学試験過去問題から、コース別に出題テーマも解説します。数値や日程は年度によって変更されるため、出願前には必ず徳島大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
編入学を検討する多くの方が最初につまずくのは、「徳島大学の編入」とひとくくりに情報を探してしまうことです。実際には学部ごとに独立した募集要項が存在し、出願資格・検査科目・日程・検定料の支払い先まで別々に手続きする必要があります。この記事を、自分の志望学部の1マスだけを正確に読み取るためのチェックリストとして活用してください。
徳島大学の編入学試験は「4学部5専攻」、年次も選抜方法もバラバラ
徳島大学の受験生サイト「入試案内(入試情報・入試データ)>編入学試験情報」には、次の4学部が編入学試験の実施区分として掲載されています。
| 学部・学科 | 編入学年次 | 専攻・コース数 | 選抜方法 |
|---|---|---|---|
| 医学部保健学科 | 第3年次 | 看護学/放射線技術科学/検査技術科学の3専攻 | 面接(検査技術科学専攻は小論文+面接) |
| 歯学部歯学科 | 第2年次 | 歯学科 | 小論文+面接 |
| 理工学部理工学科(昼間コース) | 第3年次 | 自然科学/社会基盤デザイン/機械科学/応用化学システム/電気電子システム/知能情報の6コース | 推薦入試(一部コース)+学力入試 |
| 生物資源産業学部生物資源産業学科 | 第3年次 | 応用生命/食料科学/生物生産システムの3コース(学科一括募集) | 面接のみ |
まず押さえておきたいのは、歯学部歯学科だけが「第2年次編入学」で、残る3学部は「第3年次編入学」だという点です。また薬学部は編入学試験を実施していません。医学部医学科についても、この一覧に掲載されているのは保健学科のみで、医学科の学士編入学(学士編入学試験)は本記事が扱う編入学試験情報ページとは別の枠組みで公表されているため、本記事のスコープ外とします。総合科学部についても、本記事執筆時点で徳島大学の編入学試験情報ページに実施区分としての掲載は確認できませんでした。志望学部を決める前に、まず自分が対象とする学部がこの4つのどれに当てはまるかを確認してください。
4学部を横断して見ると、募集人員の合計はごく小規模です。理工学部の35人前後を筆頭に、医学部保健学科16人、歯学部歯学科・生物資源産業学部がそれぞれ数人という規模で、徳島大学全体でも編入学枠は年間60人に届かない狭い制度だといえます。だからこそ、学部ごとの一次情報を正確に押さえることが、限られた枠を狙ううえで欠かせません。
学部別の募集人員と実施年次【2027年度(令和9年度)】
2027年度(令和9年度)入学の編入学学生募集要項で公表されている募集人員は次のとおりです。理工学部は推薦入試と学力入試で募集人員がコースごとに分かれています。
| 学部・学科 | 専攻・コース | 推薦入試 | 学力入試 |
|---|---|---|---|
| 理工学部理工学科(昼間) 第3年次 | 自然科学 | 実施なし | 若干名 |
| 社会基盤デザイン | 2人 | 2人 | |
| 機械科学 | 実施なし | 8人 | |
| 応用化学システム | 若干人 | 3人 | |
| 電気電子システム | 5人 | 5人 | |
| 知能情報 | 5人 | 5人 | |
| 生物資源産業学部生物資源産業学科 第3年次 | 応用生命/食料科学/生物生産システム(志望順位制) | 2人(面接のみの単一方式) | |
| 医学部保健学科 第3年次 | 看護学専攻 | 10人 | |
| 放射線技術科学専攻 | 3人 | ||
| 検査技術科学専攻 | 3人 | ||
| 歯学部歯学科 第2年次 | 歯学科 | 3人 | |
表から読み取れることを整理すると、募集人員が最も多いのは理工学部で、6コース合計(推薦・学力の重複コースを除く)で35人程度の枠があります。次いで医学部保健学科の16人、歯学部歯学科と生物資源産業学部がそれぞれ3人・2人という小規模な枠です。理工学部の自然科学コースと機械科学コースは推薦入試の対象外で、学力入試のみで受験することになります。
受験資格|学部でここまで違う
4学部とも「大学教育の機会均等を図る」という同じ趣旨のもとで編入学制度を実施していますが、実際に出願できる人の範囲は学部ごとに大きく異なります。理系2学部(理工学部・生物資源産業学部)は大学・短大・高専からの編入を幅広く受け入れる一般的な設計であるのに対し、医療系2学部(医学部保健学科・歯学部歯学科)は資格取得や4年制大学卒業という、より限定的な前提条件を課しています。自分がどちらの系統に該当するかを最初に見極めることが、無駄のない情報収集の第一歩です。
理工学部・生物資源産業学部(3年次・理系2学部)
大学卒業(見込)・短期大学卒業(見込)・高等専門学校卒業(見込)・大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込)・専修学校の専門課程(修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上)修了(見込)という、いわゆる標準的な編入学資格が並びます。生物資源産業学部には独自の注記があり、出願時点で徳島大学のいずれかの学部に在学中(休学中も含む)の学生は出願できません。理工学部の推薦入試には別途「同じ勤務先で3年以上正規職員として在職し、職場の所属長が推薦できる者」という社会人向けの出願資格が4コース(社会基盤デザイン・応用化学システム・電気電子システム・知能情報)に用意されています。
医学部保健学科(3年次)
専攻ごとに、資格の前提となる法令上の要件が細かく指定されています。看護学専攻は大学・短期大学の看護関係学科卒業(見込)者または専修学校の看護関係学科修了(見込)者で、かつ保健師助産師看護師法第21条各号のいずれかに該当する者。放射線技術科学専攻は短期大学の診療放射線技術関係学科卒業(見込)者などで診療放射線技師法第20条第1号に該当する者。検査技術科学専攻は短期大学の臨床検査技術・衛生技術関係学科卒業(見込)者などで、臨床検査技師等に関する法律施行令に規定する厚生労働大臣の指定科目を修得した者です。加えて、志望する専攻の資格を満たしたうえで、TOEIC(L&R)500点以上、TOEFL iBT総合スコア3.0以上(2026年1月20日以前受験の場合は40点以上)、実用英語技能検定2級以上のいずれかの英語試験成績(出願時点から遡って3年以内に受験したもの)を修めていることが出願資格そのものの一部として要求されます。単なる検査科目としての提出ではなく、資格要件に組み込まれている点が理工学部・生物資源産業学部との大きな違いです。TOEICのみで受験できる大学を幅広く比較したい場合は、大学編入でTOEICのみ受験できる大学一覧|必要スコアの目安も参考になります。
歯学部歯学科(2年次)
修業年限4年以上の大学を卒業した者(見込)、学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位を授与された者(見込)、外国において学校教育における16年の課程を修了した者(見込)、学校教育法第102条第2項の規定により大学院に入学したことのある者、のいずれかに該当することが求められます。4年制大学の卒業(見込)が前提になっている点で、短大・高専卒業者を対象に含む他の3学部とは出願資格の設計思想が異なります。本記事執筆時点で確認できた募集要項には、英語外部試験のスコア提出を出願資格とする記載は見当たりませんでした。詳細は最新の募集要項でご確認ください。
試験科目【3年次・理工学部】推薦と学力の2方式
理工学部は推薦入試(一部コースのみ)と学力入試(全6コース)の2方式で実施されます。推薦入試に出願できるのは、出身校長の推薦(短大・高専の在学中の成績が上位)または職場の所属長の推薦(3年以上の正規職員在職)を受けられる人に限られるため、実質的に多くの受験生が対象とするのは学力入試です。学力入試の検査科目はコースごとに異なります。
| コース | 学力入試の検査科目 | 面接 |
|---|---|---|
| 自然科学 | 数学または化学(出願時選択)+英語(TOEIC/TOEFL) | あり |
| 社会基盤デザイン | 数学+英語(TOEIC/TOEFL)+専門科目(構造力学・水理学・土質力学・材料学および鉄筋コンクリート力学の4科目から2科目選択) | なし |
| 機械科学 | 数学+英語(TOEIC/TOEFL)+力学 | なし |
| 応用化学システム | 専門科目(物理化学・有機化学・無機化学・化学工学の4科目から2科目選択) | あり |
| 電気電子システム | 数学+英語(TOEIC/TOEFL)+専門科目(電気回路理論・電気磁気学の2科目固定) | あり |
| 知能情報 | 数学+英語(TOEIC/TOEFL)+面接 | あり |
社会基盤デザインコースと機械科学コースだけは面接が課されません。逆に応用化学システムコースは英語(TOEIC/TOEFL)が検査科目に入らない唯一のコースで、その代わりに専門科目2科目と面接で判定されます。専門科目の選択方式にも違いがあり、社会基盤デザインコース・応用化学システムコースは4科目から2科目を出願時に選ぶ選択制であるのに対し、電気電子システムコースは電気回路理論・電気磁気学の2科目が固定で選択の余地がありません。知能情報コースは専門科目そのものの指定がなく、数学と面接のみで判定されるのも特徴です。推薦入試は社会基盤デザイン・応用化学システム・電気電子システム・知能情報の4コースのみで、調査書・推薦書・面接(数学・英語・専門科目等に関する口頭試問を含む集団または個人面接)によって選考されます。推薦入試に合格しなかった場合は、そのまま学力入試を受験することもできます。
試験科目【3年次・生物資源産業学部】は面接のみ
生物資源産業学部は理工学部と対照的に、推薦・学力の区分がなく「個人面接(化学・生物等に関する口頭試問を含む)」の単一方式です。筆記試験は課されません。ただし出願書類としてTOEIC公式認定証(コピー)の提出が必須で、スコアの有効期限は試験日から2年以内に受験したものに限られます。学力検査としての英語試験は実施されない一方、出願段階でTOEICのスコアを持っていないと出願自体ができない設計です。生物資源産業学科は応用生命・食料科学・生物生産システムの3コースが設置されていますが、募集は学科一括(2人)で、入学願書にコースの志望順位を記入する方式を取っています。
試験科目【医学部保健学科(3年次)・歯学部歯学科(2年次)】配点公開という違い
医療系2学部の試験科目と配点は次のとおりです。理工学部・生物資源産業学部の募集要項には配点の公開がありませんが、医学部保健学科は専攻別の配点まで公表しているのが特徴です。
| 学部・専攻 | 小論文 | 面接 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 医学部保健学科 看護学専攻 | - | 100点 | 100点 |
| 医学部保健学科 放射線技術科学専攻 | - | 100点 | 100点 |
| 医学部保健学科 検査技術科学専攻 | 200点 | 100点 | 300点 |
| 歯学部歯学科 | 実施(配点非公表) | 実施(配点非公表) | 非公表 |
医学部保健学科は看護学専攻・放射線技術科学専攻が面接のみで100点満点、検査技術科学専攻だけ小論文(医学・医療全般に関すること)200点+面接100点の合計300点という、専攻によって試験の重みづけがまったく異なる設計です。歯学部歯学科の小論文は「日本文及び英文。なお、科学的知識についての出題も行う」と募集要項に明記されており、国語力・英語読解力・科学的教養の3つが同時に問われる形式です。面接は集団討論と個人面接の2段階で行われます。歯学部は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、必要と認める範囲で参加大学の過去問を使って出題することがあると公表しています。
英語はどう評価されるのか|スコア提出型と資格要件型
徳島大学の編入学試験における英語の扱いは、学部によって位置づけが根本的に違います。
理工学部の学力入試では、自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・電気電子システム・知能情報の5コースがTOEICまたはTOEFLのスコアを検査科目として使用します(応用化学システムコースのみ英語が検査科目に入りません)。TOEICは「Digital Official Score Certificate」(デジタル公式認定証、印刷したものでデータ不可)または「Official Score Certificate」(公式認定証)の原本に限られ、団体特別受験制度(IP)のスコアは受け付けられません。TOEFLも受験者用控えスコアレポートまたは公式スコアレポートの原本が必要です。英語の成績は出願期間の開始日の2年前までの日付が有効という期限があります。
生物資源産業学部も同様にTOEIC公式認定証のコピー提出が必須(試験日から2年以内)です。これに対して医学部保健学科は、TOEIC・TOEFL・実用英語技能検定のいずれかの成績が「出願資格そのもの」の一部として要求され、点数の下限(TOEIC500点・TOEFL iBT総合スコア3.0以上・英検2級以上)まで明確に公表されています。理工学部・生物資源産業学部が「検査科目としてスコアをそのまま評価に使う(換算型)」のに対し、医学部保健学科は「基準点をクリアしないと出願自体できない(足切り型)」という運用の違いがある点に注意してください。歯学部歯学科の募集要項には、本記事執筆時点で英語外部試験の提出を求める記載が確認できませんでした。
日程・スケジュール【2026年5月〜12月】
2027年度(令和9年度)入学の編入学試験の日程を時系列で並べると、5月から12月まで、ほぼ年間を通して試験が分散していることがわかります。
| 学部・方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 生物資源産業学部 | 2026年5月1日〜5月11日必着 | 2026年6月6日 | 2026年6月15日 |
| 理工学部 推薦入試 | 2026年5月11日〜5月13日消印有効 | 2026年5月26日 | 合格内定6月12日 |
| 理工学部 学力入試 | 2026年6月15日〜6月17日消印有効 | 2026年6月25日 | 2026年7月15日 |
| 医学部保健学科 | 2026年6月22日〜6月29日17時 | 2026年8月27日 | 2026年9月25日 |
| 歯学部歯学科 | 2026年9月28日〜10月9日17時必着 | 2026年11月14日・15日 | 2026年12月14日 |
出願書類の提出方法にも学部差があります。生物資源産業学部・医学部保健学科は「郵送のみ(持参不可)」、理工学部・歯学部歯学科は簡易書留速達での郵送が原則です。検定料はいずれの学部も30,000円で統一されています。理工学部の学力入試には「追加合格者の決定」の規定があり、入学定員に欠員が生じた場合は学力入試の受験者から随時追加合格が行われる点も押さえておきたいポイントです。
検定料・入学料など、4学部に共通するルール
個別の制度は学部ごとに違いますが、お金に関わる部分は4学部でほぼ共通しています。検定料はいずれの学部も30,000円で、一旦納入すると原則として返還されません(出願書類が受理されなかった場合など、大学側の事情による例外を除く)。入学後にかかる入学料・授業料も、確認できた範囲では学部間で同水準です。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 検定料 | 30,000円 |
| 入学料 | 282,000円 |
| 授業料(前期分) | 267,900円 |
| 授業料(年額) | 535,800円 |
入学料・授業料は在学中に改定される可能性があり、改定後は新しい金額が適用されると各募集要項に注記されています。経済的理由により納付が困難で、かつ学業が優秀と認められる場合などは、選考のうえ全額または半額の免除が認められる制度も用意されています。理工学部では、これとは別に統一英語能力試験の一部負担金・後援会費・工業会費・学生教育研究災害傷害保険料等として、約64,000円の経費が必要になる旨が募集要項に明記されています。出願書類の提出方法にも違いがあり、生物資源産業学部・医学部保健学科は郵送のみで持参不可、理工学部・歯学部歯学科は簡易書留速達での郵送が原則です。試験会場も学部ごとに異なり、理工学部・生物資源産業学部は常三島キャンパス(理工学部共通講義棟)、医学部保健学科・歯学部歯学科は蔵本キャンパス(医学部・歯学部)で実施されます。なお、理工学部・生物資源産業学部の出願書類に「志望理由書」という名称の書類は含まれていません。志望理由をどう伝えるかは主に面接の場に委ねられており、出願書類の様式に頼らない準備が必要です。書き方のポイントは徳島大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイントで解説しています。
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倍率・難易度|令和7・8年度の実績と令和9年度速報
徳島大学が公表する「入学試験実施状況」から、編入学試験だけの志願・受験・合格・入学者数を学部別に整理しました。
| 学部・コース | 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 理工学部 自然科学 | 令和7年度 | 若干 | 1 | 1 | 0 |
| 令和8年度 | 若干 | 1 | 1 | 1 | |
| 理工学部 社会基盤デザイン | 令和7年度 | 4 | 10 | 6 | 3 |
| 令和8年度 | 4 | 5 | 3 | 1 | |
| 理工学部 機械科学 | 令和7年度 | 8 | 13 | 8 | 4 |
| 令和8年度 | 8 | 6 | 6 | 1 | |
| 理工学部 応用化学システム | 令和7年度 | 3 | 9 | 4 | 2 |
| 令和8年度 | 3 | 7 | 3 | 2 | |
| 理工学部 電気電子システム | 令和7年度 | 10 | 15 | 10 | 5 |
| 令和8年度 | 10 | 9 | 5 | 2 | |
| 理工学部 知能情報 | 令和7年度 | 10 | 20 | 13 | 8 |
| 令和8年度 | 10 | 17 | 13 | 7 | |
| 理工学部 合計 | 令和7年度 | 35 | 68 | 42 | 22 |
| 令和8年度 | 35 | 45 | 31 | 14 | |
| 生物資源産業学部 | 令和7年度 | 2 | 2 | 2 | 1 |
| 令和8年度 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
| 医学部保健学科 看護学専攻 | 令和7年度 | 10 | 13 | 0 | - |
| 令和8年度 | 10 | 2 | 0 | - | |
| 医学部保健学科 放射線技術科学専攻 | 令和7年度 | 3 | 2 | 1 | 0 |
| 令和8年度 | 3 | 0 | - | - | |
| 医学部保健学科 検査技術科学専攻 | 令和7年度 | 3 | 1 | 1 | 0 |
| 令和8年度 | 3 | 0 | - | - | |
| 歯学部歯学科 | 令和7年度 | 3 | 28 | 3 | 3 |
| 令和8年度 | 3 | 27 | 3 | 3 |
この表から見えてくる特徴は3つあります。第一に、歯学部歯学科(2年次)は募集3人に対して志願者が27〜28人という高倍率が2年連続で続いている点です。倍率換算では9倍前後で、4学部の中で最も競争が厳しい枠だといえます。修業年限5年以上という長期の進路変更にもかかわらず、これだけの志願者が集まる背景には、4年制大学卒業者が改めて歯学を志すルートとして一定の需要があることがうかがえます。第二に、医学部保健学科の看護学専攻は令和7年度に志願13人で合格0人、令和8年度も志願2人で合格0人と、2年連続で合格者が出ていません。募集人員が10人と3専攻の中で最も多いにもかかわらず合格者が出ていない点は、看護学専攻を志望する場合に特に注意すべき事実です。第三に、生物資源産業学部は令和7年度に志願2人・合格2人だったのに対し、令和8年度は志願者そのものが0人でした。募集人員が2〜3人という小規模な枠は、年度によって受験者数が大きく振れるため、倍率の数字を単年度だけで判断しないことが重要です。
理工学部のコース別の動きも年度によって差があります。社会基盤デザインコースと機械科学コースは、令和7年度は志願者数に対して6割前後が合格していたのに対し、令和8年度はいずれも志願者が半減し、合格率もやや下がりました。応用化学システムコースは令和7・8年度とも志願者数・合格者数が近い水準で推移しており、比較的安定したコースだといえます。電気電子システムコースは令和7年度の志願15人・合格10人から令和8年度は志願9人・合格5人へと、志願者数・合格者数がともに減少しています。募集人員が変わらない中でこうした年度差が出るのは、社会人経験者を含む志願者層の母数がもともと小さいためと考えられます。
なお、理工学部の令和9年度(2027年4月入学)分については、2026年7月15日に合格者受験番号が発表されており、コース別の合格者数は推薦入試が電気電子システム2人・知能情報2人、学力入試が自然科学2人・社会基盤デザイン5人・機械科学6人・応用化学システム4人・電気電子システム5人・知能情報13人でした(合計39人)。ただし令和9年度分の志願者数はまだ実施状況の統計として公表されていないため、倍率の算出はできません。志願者数を含む確定値は例年、年度末以降に公表される実施状況資料で確認できます。
どの学部・どのコースが入りやすいのか
合格率(合格者数÷志願者数)で比較すると、理工学部の中でも自然科学コースは令和7・8年度とも志願1人に対して合格1人と、母数は小さいものの高い合格率です。一方で社会基盤デザインコース・機械科学コースは令和7年度が志願に対して合格率6割前後だったのに対し、令和8年度は5〜6割程度に下がっています。知能情報コースは令和7・8年度とも志願に対する合格率が65%前後で安定しています。
学部間で比べると、募集人員に対する合格者数の余裕が最も大きいのは理工学部(令和8年度は募集35人に対して合格31人)で、実質的に募集人員に近い人数が合格しています。対照的に、歯学部歯学科は募集3人に対して合格も3人と定員どおりですが、志願者が27〜28人集まるため、志願者から見た狭き門という構図です。医学部保健学科の看護学専攻のように、募集人員はあっても直近2年間合格者が出ていない専攻もあるため、「募集人員が多い=入りやすい」とは限らない点に注意してください。
入学者数の欄にも注目すると、理工学部は合格者数に対して入学者数が半分以下に落ち込むコースが目立ちます(令和8年度は合格31人に対して入学14人)。これは、理工学部の編入学試験に合格しても、他大学や他制度に合格して進路を変える受験生が一定数いることを示唆しています。逆に歯学部歯学科は合格者数と入学者数が令和7・8年度とも完全に一致しており、合格した受験生のほぼ全員がそのまま入学していることがわかります。募集人員・志願者数・合格者数だけでなく、入学者数まで含めて読むと、学部ごとの「合格した後の進学確度」の違いも見えてきます。
学部ごとの「要件」に落とし穴がある
合格した後の条件にも学部差があります。理工学部の募集要項には「編入学した者が入学前に修得した単位は、本学部にて審査のうえ単位の認定を行いますが、単位の認定状況によっては2年間で卒業できない場合があります(この場合、奨学金の受給に影響が出ることがあります)」と明記されています。3年次編入で入学しても、単位認定の結果次第では在学期間が延びる可能性があるということです。
歯学部歯学科は2年次編入学ですが、入学後は5年以上の在学が必要で、修業年限の長さは他学部と比較にならないほど長期です。医学部保健学科は3年次編入学生の修業年限を2年としており、2年以上在学して入学時に認定された単位と併せて所定の単位を修得することが卒業要件です。生物資源産業学部は出願時点で徳島大学の他学部(休学中を含む)に在学している学生は出願できないという、他大学からの編入を前提とした制約があります。編入後の学生生活を具体的にイメージするうえで、こうした「合格後の条件」は募集人員や倍率と同じくらい重要な情報です。志望校を絞り込む段階では倍率や試験科目に目が向きがちですが、入学後に何年在学し、いくらの学費がかかるのかまで含めて比較検討することをおすすめします。
学部別に、何から手をつけるべきか
理工学部を目指す場合
最初にやるべきは、志望コースを1つに絞り込み、そのコースの検査科目を募集要項から正確に抜き出すことです。数学・英語(TOEIC/TOEFL)・専門科目・面接の有無はコースごとに異なるため、他コースの情報と混同すると対策範囲を誤ります。英語を検査科目とする5コースを志望する場合は、出願期間の2年前まで有効というルールを踏まえ、早期にTOEICまたはTOEFLのスコアを確定させてください。必要なスコアの目安や学習法は、徳島大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法で詳しく解説しています。推薦入試の対象コース(社会基盤デザイン・応用化学システム・電気電子システム・知能情報)で職場推薦が使える社会人の場合は、推薦入試と学力入試の両方に出願できることも押さえておきましょう。社会人が徳島大学に編入する場合の両立スケジュールや出願準備は、社会人が徳島大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備で解説しています。学部別の出願資格・試験科目・過去問対策・面接までさらに詳しく知りたい方は、徳島大学理工学部の編入試験を徹底解説もあわせてご覧ください。
生物資源産業学部を目指す場合
筆記試験がなく面接(化学・生物等の口頭試問を含む)のみで選考されるため、専門知識を口頭で説明できる状態に仕上げることが対策の中心になります。出願段階でTOEIC公式認定証のコピーが必須なので、面接対策を始める前にまずTOEICのスコアを確保してください。募集人員2人という狭い枠であることも踏まえ、志望理由と専門分野への理解を具体的に語れるよう準備しましょう。学科は応用生命・食料科学・生物生産システムの3コース制ですが、募集は学科一括で行われ、入学願書にコースの志望順位を記入する方式です。第1志望のコースだけでなく、第2・第3志望のコースについても最低限の知識を面接で語れるよう準備しておくと安心です。出願期間は5月1日〜11日と4学部の中で最も早く始まるため、TOEICスコアの確保を含めた準備は年度が明けたらすぐに着手する必要があります。
医学部保健学科を目指す場合
出願資格の英語基準(TOEIC500点・TOEFL iBT総合スコア3.0以上・英検2級以上のいずれか)を満たしていないと出願自体ができないため、最優先で確認すべき項目です。加えて、看護学専攻・放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻はそれぞれ元となる資格系の学歴要件(看護関係学科卒業、診療放射線技師法該当、臨床検査技師関連法令該当など)があるため、自分の出身校・取得見込み資格がどの専攻の出願資格に対応するかを早期に確認してください。検査技術科学専攻志望者は小論文(医学・医療全般)の対策も必要です。看護学専攻・放射線技術科学専攻は面接100点の一発勝負であるため、専門的知識に関する口頭試問(求める人物像に示された「思考力・判断力」「応用力」「幅広い視野」等の評価項目を意識した準備)が合否を左右します。試験期日は8月27日、合格発表は9月25日と、出願(6月22日〜29日)から試験まで約2か月の準備期間があることも計画に組み込んでください。
歯学部歯学科を目指す場合
4年制大学の卒業(見込)が出願資格の中心であるため、対象となる方は限られます。試験は小論文(日本文及び英文、科学的知識についての出題もあり)と面接(集団討論+個人面接)で、配点は非公表です。「入試過去問題活用宣言」に参加していることも踏まえ、日本語・英語の読解力に加えて、医療・科学分野の話題について自分の考えを論理的に述べる練習をしておくとよいでしょう。出願書類には「志望理由書1・2」(様式1・2、それぞれ1,000字以内)という他学部にはない書類があり、他学部から歯学を志す理由を2種類の様式で言語化する必要があります。募集3人に対して志願者が27〜28人集まる高倍率の枠であることを踏まえると、この志望理由書と面接(集団討論・個人面接)の完成度が特に重要になります。出願期間が9月末〜10月上旬、試験が11月中旬、合格発表が12月中旬と、他の3学部より年度後半のスケジュールになる点もカレンダーに入れておいてください。
過去問はどこで手に入るか
4学部の中で唯一、理工学部だけが編入学試験の過去問題を公式サイトで一般公開しています。理工学部の入試案内ページ内「3年次編入学試験過去問題・募集要項請求」から、令和6年度・令和7年度・令和8年度の3年分、コース別・科目別にPDFで閲覧できます。公開されている科目は、数学(全コース共通)・力学(機械科学)・構造力学/水理学(社会基盤デザイン)・化学(自然科学)・無機化学/有機化学/物理化学/化学工学(応用化学システム)・電気回路理論/電気磁気学(電気電子システム)と幅広く、3年分を見比べることで出題形式の傾向まで把握できます。生物資源産業学部の募集要項には過去問題の公表に関する記載がなく、医学部保健学科・歯学部歯学科についても、本記事執筆時点で公式サイト上に過去問題を一般公開しているページは確認できませんでした。歯学部歯学科は前述のとおり「入試過去問題活用宣言」参加大学の問題を出題に使うことがあると明記していますが、これは自学の過去問公開とは別の話です。理工学部志望者にとっては、次章で紹介する出題テーマが数少ない一次情報になります。
理工学部の公開過去問から読み取れる出題テーマ
理工学部が公開している令和6〜8年度の過去問題(コース別・科目別)から、出題テーマと形式を紹介します。以下は大学が公開した過去問題資料に基づく出題テーマ・形式の紹介であり、問題文そのものの転載は行っていません。
自然科学コース|数学・化学
数学は令和8年度、第1問で行列(固有値・固有ベクトル・行列のn乗)、第3問で極座標変換を要する二重積分(円板領域と三角形領域それぞれでの広義積分の計算)が出題されました。線形代数と多変数の積分計算の両方を、独立した大問として仕上げる力が求められます。化学は基礎化学と物理化学から出題されます。基礎化学は「同族元素と同一周期における原子半径の変化傾向とその理由」「ルイスの酸・塩基の定義とH⁺の分類」といった、暗記した知識をその場で説明させる論述形式でした。物理化学は令和8年度、「二原子分子の結合次数と結合距離・強度の関係」「標準生成エンタルピーの値をもとに、温度変化に伴う平衡混合物中のメタン分率の変化を100字以上で説明する」という、数値計算と論述の複合問題が出題されています。単純な計算問題ではなく、現象の理由を言語化する力が繰り返し問われているのが自然科学コースの特徴です。
社会基盤デザインコース|数学・水理学・構造力学等
専門科目は構造力学・水理学・土質力学・材料学および鉄筋コンクリート力学の4科目から2科目を選択する方式です。構造力学は令和8年度、第1問でトラス構造に複数の集中荷重が作用する条件での支点反力・部材力・部材のひずみと伸びを求める計算問題、第2問でヒンジを含むゲルバー梁のせん断力図・曲げモーメント図に加えて、支点反力や特定点のせん断力・曲げモーメントの「影響線」を描かせる問題が出題されました。影響線は移動荷重に対する構造物の応答を扱う発展的なテーマで、静定構造物の基礎から一歩踏み込んだ理解が求められます。水理学は令和8年度、「絶対圧とゲージ圧」「連続式とエネルギー式」「マニングの式とシェジーの式」「フルード数とレイノルズ数」という、対になる専門用語の違いと関係を説明させる論述形式でした。計算力だけでなく、専門用語を正確に定義できるかどうかも評価対象になっています。
機械科学コース|数学・力学
力学は令和8年度、滑車にかけられた2つの質点の運動を題材に、運動方程式の記述と糸の張力を求める問題が出題されました。基本的な力学法則を、具体的な物理系に適用する力が問われる構成です。
応用化学システムコース|専門科目2科目選択
専門科目は物理化学・有機化学・無機化学・化学工学の4科目から2科目を選択します。物理化学は令和8年度、Gibbsエネルギーの全微分の導出やClapeyronの式の導出といった、熱力学の基礎公式を自力で導く証明問題が出題されました。有機化学は炭素数4の炭化水素の異性体についてIUPAC命名法・付加反応の位置選択性・水和反応の生成物の違いを問う構成、無機化学は塩素のオキソ酸(HClO₄・HClO₃・HClO₂・HClO)の酸化数・構造式・酸としての強さの序列・VSEPR則による結合角の予測という、体系的な理解を試す構成でした。化学工学はレイノルズ数の定義と無次元性の証明、熱伝導に関するフーリエの法則の説明など、工学の基礎公式の理解を問う出題です。
電気電子システムコース|数学・電気回路理論・電気磁気学
電気回路理論は令和8年度、抵抗・インダクタンス・キャパシタンスが並列接続された交流回路について、合成アドミタンス・共振角周波数・共振時の各素子の電流・回路の品質係数(Q値)を求める、複素数を使った交流回路計算が出題されました。電気磁気学は平行平板コンデンサの静電容量を、誘電体を挿入した場合を含めて求める問題でした。
知能情報コース|数学
知能情報コースは専門科目の指定がなく、数学(他コースと共通の問題)と面接で選考されます。数学の出題テーマは自然科学コースと同様です。専門科目そのものの試験がない分、面接での口頭試問(数学・英語・専門科目等に関する質問を含む)で情報科学分野への理解の深さが問われる構成になっていると考えられます。募集人員が学力入試5人・推薦入試5人と、応用化学システムコースと並んで多い部類のコースでもあります。
過去問から導ける学習の順番
- 志望コースを1つに絞り、募集要項でそのコースの検査科目(数学・専門科目の選択有無・面接の有無)を確定させる。
- 英語(TOEIC/TOEFL)を検査科目とするコースは、出願2年前まで有効というルールを踏まえて最優先でスコアを確保する。
- 数学は行列など線形代数の基本演算に加え、力学・電気回路など専門分野に直結する分野を重点的に固める。
- 専門科目は「公式を暗記して使う」だけでなく、水理学の用語比較や物理化学の公式導出のように「説明できる・導出できる」レベルまで理解を深める。
- 面接があるコースは、専門科目の口頭試問(数学・英語・専門科目に関する質問)を想定し、志望理由と合わせて準備する。
本節で扱った出題テーマ・形式は、いずれも徳島大学理工学部が公開している令和6〜8年度の編入学試験過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず理工学部公式サイトで最新の公開資料をご自身で確認してください。
単位認定と修業年限
編入学後に卒業までかかる年数は、学部によって前提が異なります。理工学部・生物資源産業学部・医学部保健学科の3年次編入学は、標準的には2年間の在学で卒業を目指す設計ですが、理工学部の募集要項が明記するとおり、入学前の修得単位の認定状況によっては2年間で卒業できない場合があります。これは奨学金の受給計画にも関わるため、出願前に把握しておきたい前提です。歯学部歯学科は2年次編入学ですが、歯学という学問の性質上、入学後の在学年数は5年以上と長期に及びます。編入学によって「何年短縮できるか」を単純に考えるのではなく、各学部が公表する修業年限と単位認定の運用を個別に確認することが重要です。
単位認定の考え方も学部で異なります。理工学部は「入学前に修得した単位を、本学部にて審査のうえ単位の認定を行う」という個別審査型で、審査結果は志望コースの専門分野と出身校のカリキュラムがどれだけ近いかによって左右されます。医学部保健学科は「入学時に認定された単位と併せて本学科所定の単位を修得すること」を卒業要件としており、看護・診療放射線・臨床検査という専門課程からの編入が前提であるため、専門科目の単位は比較的認定されやすい設計だと考えられます。生物資源産業学部の募集要項には、入学後の履修に際して「配属されるコースについて確認をとる場合がある」との注記があり、出願時に記入した志望順位どおりのコースに配属されるとは限らない点も、単位認定と合わせて把握しておくべき情報です。
併願をどう組むか
4学部の試験日は令和8年5月26日(理工学部推薦)・6月6日(生物資源産業学部)・6月25日(理工学部学力)・8月27日(医学部保健学科)・11月14〜15日(歯学部歯学科)と、日付そのものは重なっていません。理論上は理工学部と生物資源産業学部の併願、あるいは理系学部と医療系学部の併願も日程上は組めます。ただし実際に組み合わせる場合は次の制約に注意してください。
理工学部推薦入試は合格内定後、令和8年6月19日までに入学確約書の提出が必要です。この提出日は生物資源産業学部の合格発表(6月15日)の後ですが、生物資源産業学部の入学確約書締切(7月3日)よりは前になるため、両方に出願していた場合は理工学部推薦の確約書提出時点で進路を決める必要が生じます。理工学部学力入試(出願6月15〜17日、試験6月25日、発表7月15日)は生物資源産業学部の結果(6月15日発表)が判明したあとに出願できるため、生物資源産業学部の結果を見てから理工学部学力入試に出願するという組み方も可能です。検定料は1学部あたり30,000円かかるため、複数学部に出願する場合はその分の費用も見込んでおきましょう。医学部保健学科・歯学部歯学科は出願資格そのものが看護・診療放射線・臨床検査・歯学という専門分野の学歴を前提とするため、理工学部・生物資源産業学部との併願が現実的に成立する受験生は多くありません。
徳島大学以外との併願を検討する場合、理工学部で英語にTOEIC/TOEFLを使うコースを志望しているなら、同様にTOEIC/TOEFLスコアで判定する他大学の理工系編入(例えば高知大学理工学部など)を組み合わせると、英語対策を使い回せます。生物資源産業学部も出願段階でTOEICスコアが必須のため、理工学部の英語検査対象コースと同じスコアをそのまま使い回せる点は、併願を考えるうえでの実務的なメリットです。
試験会場の面でも、理工学部・生物資源産業学部はいずれも常三島キャンパスで実施されるため、同じ会場に複数回足を運ぶことになります。一方、医学部保健学科・歯学部歯学科は蔵本キャンパスでの実施です。移動の負担そのものは大きくありませんが、出願書類の提出先(学部ごとの事務課)や検定料の払込先が別々になる点は、書類準備のスケジュールに組み込んでおく必要があります。
よくある質問
徳島大学の編入学試験を実施しているのはどの学部ですか。
医学部保健学科(第3年次)・歯学部歯学科(第2年次)・理工学部理工学科昼間コース(第3年次)・生物資源産業学部生物資源産業学科(第3年次)の4学部です。薬学部と医学部医学科(学士編入学は別枠)、総合科学部は、この編入学試験情報ページには含まれていません。「理工学部と生物資源産業学部の2学部」とだけ紹介される場合がありますが、医学部保健学科と歯学部歯学科も公式サイトの編入学試験情報ページに実施区分として掲載されています。
徳島大学の編入は難しいですか。
学部によって大きく異なります。歯学部歯学科は令和7・8年度とも募集3人に対して志願者が27〜28人と高倍率です。一方、理工学部は令和8年度実績で募集35人に対して合格31人と、志願すれば一定の割合で合格できる規模感です。医学部保健学科の看護学専攻は直近2年間合格者が出ていません。
理工学部の編入試験で英語(TOEIC・TOEFL)は必須ですか。
6コース中5コース(自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・電気電子システム・知能情報)で検査科目に含まれます。応用化学システムコースのみ英語は検査科目に入りません。
TOEICのIP(団体特別受験制度)スコアは使えますか。
使えません。理工学部の学力入試では団体特別受験制度(IP)のスコアは受け付けられず、デジタル公式認定証(印刷データ不可)または公式認定証の原本が必要です。
医学部保健学科の出願にはどのような英語資格が必要ですか。
TOEIC(L&R)500点以上、TOEFL iBT総合スコア3.0以上(2026年1月20日以前受験の場合は40点以上)、実用英語技能検定2級以上のいずれかで、出願時点から遡って3年以内に受験したものに限られます。これは検査科目ではなく出願資格そのものの一部です。
生物資源産業学部の編入試験に筆記試験はありますか。
ありません。個人面接(化学・生物等に関する口頭試問を含む)のみで選考されます。ただし出願書類としてTOEIC公式認定証のコピーが必須です。
歯学部歯学科はなぜ第2年次編入学なのですか。
他の3学部が第3年次編入学であるのに対し、歯学部歯学科は第2年次編入学として公表されています。修業年限は入学後5年以上と長期に設定されています。理由の詳細な説明は募集要項に記載がなく、本記事では確認できた制度上の違いのみをお伝えしています。
理工学部の過去問はどこで確認できますか。
理工学部の入試案内ページ内「3年次編入学試験過去問題・募集要項請求」で、令和6〜8年度のコース別・科目別過去問題がPDFで公開されています。生物資源産業学部・医学部保健学科・歯学部歯学科については、本記事執筆時点で公式サイト上の一般公開は確認できませんでした。
複数の学部を併願できますか。
試験日自体は重なっていませんが、理工学部推薦入試の入学確約書提出(6月19日)は生物資源産業学部の合否結果を待たずに到来するなど、確約書提出のタイミングによって事実上の制約が生じます。検定料も学部ごとに30,000円かかります。
徳島大学の編入試験の検定料や入学後の学費はいくらですか。
検定料は4学部とも30,000円です。入学料は282,000円、授業料は前期分267,900円・年額535,800円で、いずれも学部間でほぼ共通しています。経済的理由により納付が困難で学業が優秀と認められる場合などは、全額または半額の免除制度もあります。
編入学試験の会場はどこですか。
理工学部・生物資源産業学部は常三島キャンパス(理工学部共通講義棟)、医学部保健学科・歯学部歯学科は蔵本キャンパス(医学部・歯学部)で実施されます。
まとめ
徳島大学の編入学試験は、医学部保健学科・歯学部歯学科・理工学部・生物資源産業学部の4学部で実施されており、年次(第2年次または第3年次)・選抜方法(推薦、学力、小論文、面接のみ)・出願資格・試験日程のいずれもが学部ごとに独立して設計されています。理工学部は6コースで検査科目が細かく分かれ、推薦入試の対象コースも限定的です。生物資源産業学部は面接のみですがTOEICスコアの事前確保が前提になります。医学部保健学科は専攻ごとの学歴要件に加えて英語資格が出願資格そのものに組み込まれており、歯学部歯学科は4年制大学卒業を前提に、他学部にはない志望理由書2種類と小論文・面接で選考されます。
倍率の面では、歯学部歯学科が2年連続で高倍率を維持している一方、理工学部は募集人員に近い人数が合格する年が多く、医学部保健学科の一部専攻は合格者が出ない年もあるなど、学部・専攻ごとの実態は数字を見て初めてわかるものばかりです。過去問が公式に公開されているのは理工学部だけという点も、対策の優先順位を考えるうえで押さえておく必要があります。試験日程は5月から12月まで年間を通して分散しているため、複数学部の併願を検討する場合は出願期間・試験日・入学確約書の提出期限をカレンダー化したうえで、検定料や書類準備の負担も含めて計画を立てることをおすすめします。
徳島大学の編入学試験は学部ごとに情報が分散しており、大学公式サイト内でも「編入学試験情報」ページと各学部サイトを行き来しないと全体像がつかめません。本記事では4学部の情報を横断的に整理しましたが、最終的な出願判断は必ず各学部が公表する最新の学生募集要項でご確認ください。
本記事の数値は徳島大学が公表する2027年度(令和9年度)編入学学生募集要項および令和7・8年度の入学試験実施状況(志願・受験・合格・入学者数)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず徳島大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
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