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秋田大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

秋田大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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秋田大学で編入学試験を実施しているのは、5学部のうちわずか3学部です。しかも、その3学部でも試験の中身はまったく異なります。教育文化学部は小論文と面接、医学部医学科は学士のみを対象にした小論文・生命科学・面接、総合環境理工学部は一般・推薦・社会人特別の3つの入試区分があり、多くのコースで学力試験そのものが存在せず「面接(口頭試問)」だけで合否が決まります。さらに、長らく編入学の対象とされてきた医学部保健学科は、令和8年度入試を最後に3年次編入学試験そのものが廃止されました。

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この記事では、秋田大学が公表している令和9年度の編入学生募集要項と、公式サイトが公開している最新の試験実施状況をもとに、学部別の募集人員・出願資格・試験科目・日程・実績を整理します。あわせて、どの学部が実際に編入学を実施しているのか、過去問はどこまで手に入るのかまで、一次情報だけを根拠に踏み込んで解説します。事前の下調べで「国際資源学部や医学部保健学科も候補に挙がっている」という方ほど、まず本記事の最初のセクションで実施学部の全体像を確認してください。検索エンジン上には旧学部名や廃止済みの制度をもとにした古い情報も残っており、思わぬ勘違いにつながりやすい分野だからです。

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目次

秋田大学で編入学試験を実施しているのは3学部だけ

秋田大学は現在、国際資源学部・教育文化学部・医学部・総合環境理工学部・情報データ科学部の5学部体制です。しかし秋田大学の入試情報サイトが公開している「各学部編入学」のページを見ると、編入学試験へのリンクが張られているのは次の4つだけです。

学部・学科編入学試験実施年次
教育文化学部実施原則2年次(こども発達コースのみ条件付きで3年次)
医学部医学科実施(学士編入学)2年次
医学部保健学科廃止(令和8年度入試が最後)
総合環境理工学部実施3年次
国際資源学部実施なし
情報データ科学部実施なし

つまり、実際に出願できるのは教育文化学部・医学部医学科(学士編入学)・総合環境理工学部の3つだけです。国際資源学部と情報データ科学部には、そもそも編入学の制度自体がありません。国際資源学部のホームページでも、入試情報のリンクは一般選抜など高校生向けの入試種別に案内するだけで、編入学に関する記載は見当たりませんでした。「秋田大学に編入したい」と考えたとき、まず自分の志望する分野がこの3学部のどれかに当てはまるかを確認することが出発点になります。

医学部保健学科の3年次編入学試験は廃止された

特に注意が必要なのが医学部保健学科です。秋田大学は令和8年1月付けで「秋田大学医学部保健学科3年次編入学試験の廃止について(予告)」を公表しており、次のように明記しています。

秋田大学医学部保健学科における3年次編入学試験について、令和8年度入試(令和7年度実施)をもって廃止いたします。これに伴い、令和9年度入試(令和8年度実施)より3年次編入学の学生募集を停止いたしますのでお知らせします。

保健学科には看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻があり、これまでは3年次編入学の枠がありました。しかし令和8年度入試(出願期間は令和7年11月10日〜12日、いわゆる第2次募集)が最後の実施となり、これから出願を検討する方が対象にできる制度ではなくなっています。「秋田大学 保健学科 編入」で検索して情報を集めている方は、まずこの廃止の事実を押さえておく必要があります。

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秋田大学の学部再編と編入学制度の変遷

秋田大学の編入学制度を正しく理解するには、近年の学部再編の経緯を押さえておく必要があります。現在の総合環境理工学部は、令和6年4月に旧・理工学部を改組して設置されました。旧理工学部は物質科学科・数理電気電子情報学科・システムデザイン工学科の3学科8コース体制でしたが、改組により応用化学生物学科・環境数物科学科・社会システム工学科の3学科に再編され、教育研究の内容もグリーン社会の実現に向けた分野へ強化されています。「秋田大学 理工学部 編入」という検索で情報を探している場合、学科名・コース名が刷新されているため、必ず現在の学部名(総合環境理工学部)と学科名で最新の募集要項を確認してください。

もう一つの大きな変化が、医学部保健学科3年次編入学試験の廃止です。看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻を対象に長年実施されてきたこの制度は、令和8年度入試(令和7年度実施)が最後の募集となり、令和9年度入試(令和8年度実施)からは学生募集そのものが停止されています。医療系の編入学を検討している場合、現時点で秋田大学に残っているのは医学部医学科の学士編入学(募集人員5名)のみである点に注意してください。

医学部の2つの編入学制度を混同しない

「秋田大学 医学部 編入」で検索すると、性格の異なる2つの制度がヒットすることがあります。ひとつは今も実施されている医学部医学科の2年次学士編入学(学士等を対象、募集人員5名)、もうひとつは既に廃止された医学部保健学科の3年次編入学試験(看護学・理学療法学・作業療法学の各専攻対象)です。両者は対象学科も出願資格も試験科目もまったく別物であり、廃止された制度の古い情報をもとに出願準備を進めてしまわないよう注意してください。

学部別の募集人員と実施年次【令和9年度】

実際に編入学試験を実施している3学部について、募集人員と実施年次を整理します。

学部学科・コース実施年次募集人員
教育文化学部学校教育課程(初等中等教育コース)2年次若干名
学校教育課程(特別支援教育コース)2年次若干名
学校教育課程(こども発達コース)2年次(条件を満たせば3年次)若干名
地域文化学科(一括募集)2年次若干名
医学部医学科学士編入学(医学部医学科卒業者・在籍者を除く)2年次5名
総合環境理工学部応用化学生物学科 有機・高分子化学コース3年次一般2名
応用化学生物学科 応用化学コース3年次一般・社会人特別とも若干名
環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース3年次一般2名/社会人特別若干名
環境数物科学科 機能デバイス物理コース3年次一般・推薦・社会人特別とも若干名
社会システム工学科 モビリティコース3年次一般8名/推薦・社会人特別は若干名
社会システム工学科 電気システムコース/社会基盤コース3年次一般・推薦・社会人特別とも若干名

この表から読み取れる重要な点を整理します。

教育文化学部と総合環境理工学部で実施年次が逆になっています。教育文化学部は原則2年次のみ、総合環境理工学部は3年次のみです。両方に出願資格があっても、学部によって受けられる年次が固定されているため、「2年次と3年次のどちらが有利か」を選べる場面はほとんどありません。

医学部医学科の募集人員は5名だけです。これは学士(4年制大学卒業者、医学を除く)を主な対象とした学士編入学であり、高専卒や大学2年在学中の一般編入学とは制度がまったく異なります。

総合環境理工学部は募集人員に大きな差があります。社会システム工学科モビリティコースの一般入試だけが8名とまとまった枠を持ち、他のコースはほとんどが「若干名」です。母数が小さいコースは、年度によって合格者が出ない年もあり得る点に注意してください。

教育文化学部の1課程1学科6コース

教育文化学部は学校教育課程(初等中等教育コース・特別支援教育コース・こども発達コース)と、地域文化学科(地域社会コース・国際文化コース・心理実践コース)の1課程1学科6コースで構成されています。編入学生の募集は課程・学科単位で行われ、地域文化学科は3コースを一括して募集し、実際のコース決定は入学後です。志望理由書を書く段階でコースまで具体的に決め打ちする必要はありませんが、面接では希望コースを聞かれるため、方向性は固めておく必要があります。

課程・学科コース養成する人材・学べる内容
学校教育課程初等中等教育コース小学校教員養成・中学校教員養成を行い、小中連携に対応できる教員を養成。国語・社会・数学(算数)・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・英語の各教科を自由に選択して学べる
特別支援教育コース特別支援学校および小・中学校等で特別支援教育を担い、インクルーシブな環境で発達の特性や特別なニーズに対応した支援を実践できる教員を養成
こども発達コース幼稚園・保育所の教員・保育士と小学校教員の養成を主とし、幼保小連携に対応。人間の生涯にわたる発達過程や、幼児教育・保育と学校教育の全課程を見通しながら省察できる教員を養成
地域文化学科地域社会コース法学・政治学・経済学・経営学・社会学などの社会科学を主軸に、地理学・環境科学・食健康学・住環境学・情報科学もあわせて学ぶ
国際文化コースアジアと欧米の言語・文化を、言語学・文学・歴史学・哲学・芸術学などの人文科学的な視座から学ぶ。英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語の体系的な外国語修得プログラムや海外研修も活用
心理実践コース心理学に必要な理論・実践・統計法・面接法などを基礎から応用まで体系的に学ぶ。認定心理士の資格認定・公認心理師の受験資格に対応したカリキュラムで、大学院進学により臨床心理士・公認心理師の受験資格が得られる

特に心理実践コースは、公認心理師・臨床心理士を将来的に目指す編入学生にとって、大学院進学までを見据えたカリキュラムが組まれている点が実務的な魅力です。一方でこども発達コースは、編入学生は小学校教諭1種を主免とするパターンのみが対象で、保育士資格は取得できません。幼稚園教諭や保育士資格の取得を主目的に考えている場合は、この制約を事前に確認しておく必要があります。

初等中等教育コースで取得できる教員免許状の組み合わせ

初等中等教育コースは、小学校を主免とするか中学校を主免とするかで4つの履修パターンがあり、それぞれ取得できる免許状の種類が変わります。

パターン主免・副免の構成小学校教諭中学校教諭高等学校教諭
パターン1小学校1種を主免、中学校1種を副免1種(必須)1種(国・社・数・理・音・美・保体・家・英から選択)1種(選択可)
パターン2小学校1種を主免、中学校2種を副免1種(必須)2種(選択教科)1種(選択可)
パターン3中学校1種を主免、小学校2種を副免2種(選択可)1種(英語・数学・理科のみ)1種(英語・数学・理科のみ)
パターン4中学校1種を主免、小学校1種を副免1種(必須)1種(英語・数学・理科のみ)1種(英語・数学・理科のみ)

特別支援教育コースは小学校教諭・中学校教諭のいずれかを主免として選び、特別支援学校教諭1種免許状の取得が必須(卒業要件)です。取得を目指す免許状の組み合わせによって履修計画が大きく変わるため、出願前に志願票へ記載する専門領域(教科等)を決めておくことをおすすめします。なお専門領域の最終決定は、本人の希望とこれまでの学習状況に基づいて入学後に行われます。

受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

秋田大学の受験資格は学部によって大きく異なり、特に総合環境理工学部は「TOEICスコアが出願資格そのものに組み込まれている」という他学部にない条件があります。

教育文化学部の受験資格【2年次】

次のいずれかに該当する者が対象です。

  • 短期大学を卒業した者(令和9年3月までに卒業見込みを含む)
  • 高等専門学校を卒業した者(令和9年3月までに卒業見込みを含む)
  • 大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(令和9年3月までに在学・修得見込みを含む)
  • 大学を卒業した者(令和9年3月までに卒業見込みを含む)
  • 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上)を修了した者および令和9年3月修了見込みの者
  • 外国において学校教育における14年の課程を修了した者(令和9年3月までに修了見込みを含む)

ここで押さえておきたいのは、高等専門学校卒業者がそのまま2年次編入学の対象に含まれている点です。多くの私立大学では「3年次は高専卒対象だが2年次は対象外」という逆のパターンが多いため、秋田大学教育文化学部を検討する高専生はこの点を確認しておくとよいでしょう。

なお、こども発達コースについては、入学前2年間(2025年4月1日以降)に受験したTOEIC® Listening and Reading Test またはTOEIC® Listening and Reading IPテスト(オンラインテストを除く)で400点以上を取得している、または入学時までに取得見込みであることを条件に、3年次編入学となる場合があります。この条件を満たせなかった場合は、3年次合格であっても2年次編入学として扱われます。

医学部医学科の受験資格【学士編入学】

医学部医学科(外国の医学校を含む)の卒業者・在籍者を除き、次のいずれかに該当する者が対象です。

  • 修学年限4年以上の大学を卒業した者および令和9年3月までに卒業見込みの者
  • 学校教育法第104条第7項の規定により、学士の学位(学士(医学)を除く)を授与された者および令和9年3月までに授与される見込みの者
  • 外国において学校教育における16年の課程を修了した者(15年の課程修了+学士相当の学位取得を大学が認めた者を含む)および令和9年3月までに修了見込みの者

短期大学卒業や高専卒業だけでは出願できず、4年制大学の卒業(見込み)または学士の学位が前提になる点が、教育文化学部・総合環境理工学部とは根本的に違います。「外国の4年制未満の大学を卒業(見込み)」「大学から飛び入学により大学院へ入学し修了(見込み)」というイレギュラーなケースは、事前確認申請(申請受付期限:令和8年8月28日)を経て出願資格の有無を認定してもらう必要があります。

総合環境理工学部の受験資格【3年次・全区分共通】

総合環境理工学部の3年次編入学は、一般入試・推薦入試・社会人特別入試の3区分に分かれます。いずれも次の条件を満たす必要があります。

入試区分学歴・経歴要件英語外部試験要件関連分野要件
一般入試高専卒/短大卒/大学卒/大学2年以上64単位以上/専修学校専門課程/高校専攻科/外国14年課程のいずれか2025年4月1日以降に受験したTOEIC® L&R TestまたはIPテスト(オンライン除く)で400点以上(見込み含む)原則として、所属(出身)学校で志望コースと関連分野の学科・コース等に所属している、または所属していたこと
推薦入試高等専門学校または理工科系短期大学を令和9年3月卒業見込みで、学業成績・人物ともに優れ学(校)長が推薦できる者
社会人特別入試企業等に正規職員として1年以上勤務(見込み含む)した経験があり、かつ高専卒/短大(理工科系)卒/大学(理工科系)卒/大学(理工科系)2年以上64単位以上のいずれか

総合環境理工学部を志望するなら、まずTOEICスコアを400点以上にすることが出願の絶対条件になります。このスコアが無ければ、他の要件を満たしていても出願できません。TOEICのみで受験できる大学の一覧や対策は、当サイトの大学編入でTOEICのみ受験できる大学一覧|必要スコアの目安秋田大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法も参考にしてください。

また、推薦入試は機能デバイス物理コース・モビリティコース・電気システムコース・社会基盤コースの4コースだけが対象で、有機・高分子化学コース・応用化学コース・数理科学地球環境学コースには推薦入試の枠がありません。社会人特別入試は逆に有機・高分子化学コースだけが対象外で、それ以外の5コースには枠があります。志望コースによって選べる入試区分が変わる点に注意してください。

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試験科目|学部でまったく違う3つの選抜方式

教育文化学部の試験科目

区分科目配点
基礎的科目英語100点
専門教育科目小論文200点
その他面接100点
合計400点

学校教育課程・地域文化学科とも科目構成は共通で、英語の筆記試験と小論文、面接で判定します。小論文対策については当サイトの秋田大学編入の小論文対策|出題傾向と書き方のコツで別途解説しています。

医学部医学科の試験科目【学士編入学】

医学部医学科は2段階選抜です。第1次選抜は書類審査(志願票・履歴書、推薦書、成績証明書、入学後の抱負など)で、20名程度を合格とします。第1次選抜を通過した者だけが、小論文・生命科学の筆記試験と面接からなる最終選抜に進みます。

選抜段階内容
第1次選抜志願票・履歴書、推薦書、成績証明書、入学後の抱負(1,200字以内・直筆)等の書類審査で20名程度を合格とする
最終選抜小論文・生命科学(筆記試験)+面接。総合判定で最終合格者を決定

推薦書は「日本語1,000字以内、または英語A4用紙1枚」で、卒業研究指導者や人格・研究意欲を熟知する者が作成します。入学後の抱負は1,200字以内を直筆で書く必要があり、志望理由書と実質的に同じ重みを持ちます。生命科学の対策は当サイトの秋田大学医学部学士編入の生命科学対策|出題傾向と過去問分析、面接対策は秋田大学医学部学士編入の面接対策|評価観点と想定質問で詳しく扱っています。

総合環境理工学部の試験科目【入試区分別】

総合環境理工学部の大きな特徴は、ほとんどのコースで学力検査の筆記試験そのものが存在しないことです。英語はTOEICスコアを得点に換算し、数学は面接中の口頭試問で扱われます。

入試区分コース試験内容配点
一般入試有機・高分子化学コース/応用化学コース英語(TOEIC換算)100点+数学(面接内口頭試問)50点+面接(専門科目〈化学・物理〉の試問含む)150点400点
数理科学・地球環境学コース/機能デバイス物理コース/モビリティコース/電気システムコース/社会基盤コース英語(TOEIC換算)100点+数学・専門教育科目に関する面接200点+一般面接100点400点
推薦入試機能デバイス物理/モビリティ/電気システム/社会基盤の4コース専門科目に関する面接試問+一般面接100点(各50点)
社会人特別入試応用化学/数理科学・地球環境学/機能デバイス物理/モビリティ/電気システム/社会基盤の6コース提出書類+面接試問(専門教育科目含む)+一般面接100点(各50点)

つまり、総合環境理工学部を受験する場合、合否のほとんどは出願時点のTOEICスコアと面接(専門分野の口頭試問を含む)で決まります。紙のペーパーテストで数学や専門科目を解く場面は、有機・高分子化学コース/応用化学コースの数学口頭試問を除けば基本的にありません。面接での受け答えの質が、他学部以上に合否に直結する試験だといえます。

総合環境理工学部の3学科で学ぶ内容

面接では志望コースの専門分野に関する口頭試問が行われるため、各学科・コースがどのような分野を扱うのかを把握しておくことが対策の前提になります。

学科コース関連分野
応用化学生物学科有機・高分子化学コース物質工学・化学系/バイオ系・化学生物系・マテリアルバイオ工学系の分野
応用化学コース物質工学・応用化学・材料工学系の分野
環境数物科学科数理科学・地球環境学コース情報工学・電気電子情報工学・環境工学・応用科学系の分野
機能デバイス物理コース材料工学・物質工学・電子工学・情報工学系の分野
社会システム工学科モビリティコース機械工学・機械システム工学・生産システム工学など機械系・航空宇宙系の分野
電気システムコース電気工学・電子工学・電子制御工学系の分野
社会基盤コース土木工学系の分野

応用化学生物学科は化学とバイオを横断する分野、環境数物科学科は情報・電気電子と地球環境科学を横断する分野、社会システム工学科は機械・電気・土木という従来の工学部の主要3分野を1学科にまとめた構成になっています。自分の出身学科・出身校での専攻がこの3学科のどこに近いかを見極めることが、コース選びの第一歩です。

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出願書類の実務|医学部医学科と総合環境理工学部は独自書類が多い

教育文化学部の出願書類は入学志願票・受験票写真票・成績証明書・卒業(見込み)証明書・入学志望理由書など、他大学とほぼ共通の構成です。一方、医学部医学科(学士編入学)と総合環境理工学部は、学部独自の書類が求められる点に注意が必要です。

医学部医学科の独自書類

書類内容
推薦書卒業研究指導者や志願者の人格・研究意欲を熟知する者が、日本語1,000字以内または英語A4用紙1枚(様式任意)で厳封して作成
入学後の抱負本学部所定の用紙に、これまでの学問的背景を簡潔に記した上で、将来どのような視点で医療・医学の分野で指導的役割を果たしていくかを直筆で1,200字以内の日本語で記入
成績証明書・卒業(見込み)証明書出身大学長(学部長)が作成し厳封したもの。大学院修了者は大学院の成績証明書もあわせて提出

検定料30,000円は秋田大学オンライン決済システム(キャリタスの決済システム経由)で支払い、支払い後にマイページから領収書を印刷して出願書類とともに送付する方式です。出願書類等の受付は郵送のみで、窓口受理はありません。

総合環境理工学部の独自書類

総合環境理工学部は入試区分ごとに追加書類が変わります。推薦入試では在学(校)長が作成する推薦書が必須、社会人特別入試では志望理由書・業務報告書(業務内容の概要を記入)・在職証明書(在職期間の記載が必須)が必要です。いずれの区分も本学部所定の出願書類は大学に資料請求する必要があり、大学のホームページから直接ダウンロードできる様式は一部にとどまります。

また、総合環境理工学部の出願にあたっては「関連学科・コースの判断」という独自の事前照会が必須です。志望するコースに対して、自分の所属・出身の学科・コースが「関連学科・コース」に該当するかどうかを、指定された期間内(推薦入試は4月20日〜24日、一般・社会人特別入試は5月11日〜15日)にメールで秋田大学入試課に問い合わせ、出願期間前に回答を受け取る必要があります。この確認をしないまま出願すると、受験を認められない場合があるとされています。志望コースの「関連学科・コース」の範囲は、たとえば社会システム工学科モビリティコースであれば機械工学科・機械システム工学科・生産システム工学科など機械系・航空宇宙系の分野が広く含まれる一方、電気システムコースは電気工学科・電子工学科・電子制御工学科に限定されるなど、コースによって認められる範囲の広さが異なります。自分の出身学科がどちらに近いか迷う場合は、必ず期限内に照会してください。

日程・スケジュール【令和9年度】

3学部・4つの入試区分それぞれで日程が異なります。併願を考える場合は、この日程が重ならないかを最初に確認してください。

学部・区分出願期間試験日合格発表
教育文化学部令和8年8月17日(月)〜8月20日(木)必着令和8年9月16日(水)令和8年10月14日(水)
医学部医学科(学士編入学)令和8年9月3日(木)〜9月11日(金)必着第1次:書類選考(10月13日発表)/最終:11月5日(小論文・生命科学)・11月6日(面接)令和8年11月24日(火)
総合環境理工学部・推薦入試令和8年5月13日(水)〜5月19日(火)必着令和8年5月25日(月)令和8年6月8日(月)
総合環境理工学部・一般入試/社会人特別入試令和8年6月8日(月)〜6月12日(金)必着令和8年6月22日(月)令和8年7月13日(月)

スケジュール上、注意すべき点が3つあります。

総合環境理工学部は他の2学部よりかなり早い時期に選考が終わります。推薦入試は5月、一般・社会人特別入試も6〜7月に合格発表まで完了します。教育文化学部(10月発表)、医学部医学科(11月発表)とは選考時期が半年近くずれているため、併願の軸をどこに置くかで準備の順番が変わります。

総合環境理工学部には「関連学科・コースの判断」という事前照会の手続きがあります。推薦入試は令和8年4月20日〜24日、一般入試・社会人特別入試は令和8年5月11日〜15日の間に、自分の所属・出身学科が志望コースの「関連学科・コース」に該当するか秋田大学入試課に問い合わせる必要があります。この確認を行わずに出願すると、受験を認められない場合があるとされています。

教育文化学部と医学部医学科には、受験上・修学上の配慮に関する事前相談の期限が別途あります。教育文化学部は令和8年7月31日まで、医学部医学科は令和8年8月28日までです。障害等により配慮が必要な場合は、出願期間よりかなり早い段階で相談を済ませておく必要があります。

倍率・実績|公表されているのは教育文化学部のみ

秋田大学の編入学試験は、学部によって実績データの公開状況が大きく異なります。ここは一次情報が取れた範囲だけを正直に書きます。

教育文化学部の実績【令和8年度】

教育文化学部は「編入学試験実施状況」を公式に公開しています。直近の令和8年度実績(実際に実施済みの試験結果)は次のとおりです。

課程・学科・コース志願者受験者合格者
学校教育課程 初等中等教育コース552
学校教育課程 特別支援教育コース000
学校教育課程 こども発達コース110
学校教育課程 小計662
地域文化学科331
合計993

大学の注記によれば、令和8年度の合格者はすべて2年次編入学でした(3年次編入学となったこども発達コース合格者はいなかったことになります)。受験者数に対する合格率は全体で3分の1程度(9名受験・3名合格)ですが、母数がきわめて小さく、特別支援教育コースのように志願者自体がいなかった年もあります。単年度の数字だけで難易度を判断せず、複数年度の傾向として捉えることをおすすめします。

医学部医学科・総合環境理工学部は実績非公表

医学部医学科の学士編入学、および総合環境理工学部の3年次編入学については、志願・受験・合格者数を集計した公式資料を確認できませんでした。医学部医学科は募集要項に「20名程度を第1次選抜合格とする」という記載はありますが、実際の志願者数・最終合格者数は公表されていません。総合環境理工学部も、募集要項・学部サイトのいずれにも編入学試験の実施状況データは掲載されていませんでした。この2学部の倍率については、現時点で正確な数字を示すことができません。推測で数字を書くことは避け、大学に直接問い合わせることをおすすめします。

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学部別に、何から手をつけるべきか

教育文化学部を志望する場合

学校教育課程(教員養成)を目指すのか、地域文化学科(地域社会・国際文化・心理実践のいずれか)を目指すのかで、小論文の専門性がまったく変わります。学校教育課程の初等中等教育コース志願者は、志願票に入学後希望する専門領域(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・英語)を記入する必要があり、これが将来取得する教員免許の主免・副免の組み合わせに直結します。教員免許取得を目的に受験するなら、出願前にどの教科の免許を主軸にするかを決めておく必要があります。

地域文化学科は一括募集で、コースの決定は入学後です。学校教育課程(教員養成)を除く分野の詳しい内容は当サイトの秋田大学教育文化学部(教員養成以外)の編入試験を徹底解説、学校教育課程の傾向は秋田大学教育文化学部の傾向と対策も参照してください。

こども発達コースで3年次編入学を狙うなら、TOEIC L&R400点以上のスコアづくりが実質的な合否の分岐点になります。出願直前ではなく、入学前2年間という長いスパンで管理する必要がある点を踏まえて、早めに受験計画を立ててください。

医学部医学科を志望する場合

医学部医学科の学士編入学は、募集人員5名という狭き門に対して、書類審査(第1次選抜)→筆記試験・面接(最終選抜)という2段階選抜です。第1次選抜を通過できなければ、そもそも小論文・生命科学の実力を発揮する機会すらありません。入学後の抱負(1,200字以内)と推薦書の完成度が、最終選抜に進めるかどうかを左右します。

最終選抜まで進んだ後は、小論文・生命科学の筆記試験と面接の総合評価です。生命科学は大問5問構成で分子細胞生物学を中心とした出題が特徴とされており、当サイトの生命科学対策の記事で出題傾向を詳しく扱っています。面接では医療への理解と倫理観、コミュニケーション能力が評価の中心になるため、面接対策の記事もあわせて確認してください。

総合環境理工学部を志望する場合

総合環境理工学部は、出願そのものにTOEIC L&R400点以上のスコアが必須です。これが無ければ一般・推薦・社会人特別のどの区分にも出願できません。したがって対策の第一段階は、志望コースを決めるより先にTOEICのスコアメイクから始めることになります。

スコアが確定した後は、志望コースの専門分野に関する面接対策が中心です。有機・高分子化学コースと応用化学コースだけは数学の口頭試問が加わりますが、それ以外のコースは実質的に「専門分野の基礎知識を面接で問われる」形式です。過去問という形での対策ができない以上、志望コースの基礎科目の教科書レベルの内容を、口頭で説明できる状態にしておくことが最も効果的な準備になります。

推薦入試を狙える4コース(機能デバイス物理・モビリティ・電気システム・社会基盤)は選考時期が5月と早いため、出願を検討するなら4月中旬までに関連学科の事前照会を済ませておく必要があります。高専生・理工科系短大生で学業成績に自信がある場合、推薦入試を先に受け、不合格でも一般入試に出願できる仕組みになっている点も押さえておいてください。

社会人として編入を検討する場合は、当サイトの社会人が秋田大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備も参考になります。ただし総合環境理工学部の改組(旧理工学部から令和6年4月に移行)にともない学科・コース名が変わっているため、最新の学科名(応用化学生物学科・環境数物科学科・社会システム工学科)で読み替えてください。

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過去問はどこまで手に入るか

結論から言うと、秋田大学の編入学試験は3学部のいずれも、過去問をオンラインでは公開していません。これは法政大学のようにPDFで即座に入手できる大学とは対照的で、事前に把握しておかないと対策のスケジュールが狂います。

学部過去問の公開状況
教育文化学部過去2年分の入試問題を郵送請求制で提供。著作権の関係で一部省略あり。受験者がいなかった学科・コース・選択科目の問題は非公開
医学部医学科(学士編入学)出願関係書類とあわせて医学部学務課医学科担当まで郵送で請求(オンライン非公開)
総合環境理工学部「面接試問の過去問題は公表していない」と大学が明記。筆記試験自体がほとんど無いため、そもそも過去問という形の資料が存在しない

教育文化学部の過去問請求は、返信用封筒(角形2号封筒33.2cm×24.0cm)に切手320円分(複数の課程・学科・コースを請求する場合は510円分)を貼付し、希望する課程・学科・コース名と氏名・電話番号を記載した用紙を同封して、秋田大学入試課教育文化担当宛に郵送する形式です。問題文そのものの転載は著作権上できないため、この記事でも出題内容の詳細には踏み込みません。请求を検討している場合は、余裕をもって出願期間より前に申し込んでください。

総合環境理工学部については、筆記試験がほぼ存在せず面接(口頭試問)中心の選抜であるため、過去問という資料そのものが成立しません。対策としては、志望コースの学部教育で扱う基礎科目(化学・物理・数学・専門分野の入門レベル)を口頭で説明できるようにしておくことが、実質的に唯一の準備方法になります。

単位認定と修業年限も確認しておく

総合環境理工学部の募集要項には、「出身学校において修得した単位の全部または一部を各コースに設定された授業科目とみなし、卒業要件の単位として認定しますが、認定される単位数によっては2年間で卒業できない場合があります」と明記されています。編入前の分野と志望コースの分野が離れているほど、認定される単位数は少なくなりやすく、結果的に在学期間が延びる可能性があります。

教育文化学部・医学部医学科についても、合格後に編入年次までに修得すべき単位が個別に認定される仕組みです。特に医学部医学科は「編入学者の本学部入学前の履修状況を個別に調査し、医学を学ぶ上で不足する科目があると判断される場合は、合格後、入学までの期間に事前指導を行う」と明記されており、合格してすぐに終わりではなく、入学までの期間にも準備が必要になる場合があります。

入学料・授業料は3学部共通

編入学試験の検定料は、教育文化学部・医学部医学科・総合環境理工学部のいずれも30,000円です。入学料・授業料は国立大学の標準額に基づき、教育文化学部・総合環境理工学部の募集要項では次の金額(いずれも予定額)が示されています。

項目金額(予定額)
検定料30,000円
入学料282,000円
授業料(年額)535,800円(前期分267,900円)

高等教育の修学支援新制度に基づく入学料・授業料の免除制度、経済的理由による入学料納付猶予の制度もあわせて用意されています。詳細は入学手続関係書類で案内されるため、経済的な事情がある場合は入学手続の段階で確認してください。

併願をどう組むか

秋田大学の編入学試験は、総合環境理工学部が5〜7月、教育文化学部が9〜10月、医学部医学科が9〜11月と選考時期が分散しています。同じ秋田大学内での併願はできませんが、他大学との併願日程を組むうえでは、この時期のずれを踏まえてスケジュールを設計する必要があります。

東北地方の国立大学では、山形大学・福島大学などでも編入学のハブ記事を公開しています。試験時期や出題範囲が近い大学を組み合わせることで、1つの対策を複数校の受験に活かせる可能性があります。あわせて大学編入の併願は何校まで?|併願校の決め方3つの視点と日程の組み方も参考にしてください。

志望理由書の書き方に不安がある場合は、当サイトの秋田大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイントも参照してください。教育文化学部・総合環境理工学部のいずれも面接で志望理由を深掘りされるため、書類と面接の一貫性が重要になります。

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よくある質問

秋田大学に編入できる学部を教えてください。

編入学試験を実施しているのは教育文化学部・医学部医学科(学士編入学)・総合環境理工学部の3学部です。国際資源学部と情報データ科学部には編入学の制度がありません。また、医学部保健学科の3年次編入学試験は令和8年度入試を最後に廃止され、令和9年度入試からは募集していません。

秋田大学の編入は2年次と3年次のどちらですか。

学部によって固定されています。教育文化学部は原則2年次のみ(こども発達コースだけ、TOEIC400点以上等の条件を満たせば3年次になる場合があります)、医学部医学科の学士編入学は2年次のみ、総合環境理工学部は3年次のみです。同じ学部・コースで2年次と3年次を選べる制度はありません。

秋田大学編入の倍率はどれくらいですか。

公式に実績データが公開されているのは教育文化学部のみです。令和8年度実績は、学校教育課程・地域文化学科の合計で志願9名・受験9名・合格3名でした。医学部医学科(学士編入学)と総合環境理工学部については、志願・受験・合格者数を集計した公式資料が確認できず、正確な倍率は非公表です。

総合環境理工学部の編入に筆記試験はありますか。

ほとんどのコースで筆記試験はなく、英語はTOEICスコアを換算、数学は面接内の口頭試問で扱われます。唯一、応用化学生物学科の有機・高分子化学コースと応用化学コースの一般入試だけ、数学が面接内の口頭試問として実施される以外は、専門科目も面接(口頭試問)で評価されます。

TOEICのスコアはどれくらい必要ですか。

総合環境理工学部は出願資格そのものとして、2025年4月1日以降に受験したTOEIC® L&R TestまたはIPテスト(オンライン除く)で400点以上(見込みを含む)が必須です。これに満たない場合はそもそも出願できません。教育文化学部のこども発達コースでも、3年次編入学の条件としてTOEIC400点以上が求められます。

過去問は入手できますか。

3学部ともオンラインでの公開はありません。教育文化学部は過去2年分の問題を郵送請求制で提供していますが、著作権の関係で一部省略され、受験者がいなかった科目は非公開です。医学部医学科も郵送請求制です。総合環境理工学部は「面接試問の過去問題は公表していない」と大学が明記しており、筆記試験自体がほとんど存在しないため過去問という資料が成立しません。

高専卒業でも秋田大学に編入できますか。

できます。教育文化学部は高専卒業者を2年次編入学の共通受験資格に含めています。総合環境理工学部は3年次編入学の一般入試・推薦入試(高専・理工科系短大限定)双方で高専卒業者を対象にしています。ただし医学部医学科の学士編入学は4年制大学の卒業(見込み)または学士の学位が前提のため、高専卒業のみでは出願できません。

社会人でも秋田大学に編入できますか。

総合環境理工学部に「社会人特別入試」があります。企業等に正規の職員として1年以上勤務した経験がある、または勤務中の者(令和9年3月末で1年以上となる者を含む)が対象で、高専卒・短大(理工科系)卒・大学(理工科系)卒・大学(理工科系)2年以上64単位以上のいずれかに該当し、TOEIC400点以上を満たす必要があります。有機・高分子化学コースを除く5コースが対象です。

秋田大学医学部の学士編入学は誰でも出願できますか。

医学部医学科(外国の医学校を含む)の卒業者・在籍者を除き、4年制大学の卒業者・卒業見込み者、または学士の学位(医学を除く)を持つ者が対象です。募集人員は5名で、書類審査による第1次選抜(20名程度を合格とする)を通過した者だけが、小論文・生命科学の筆記試験と面接からなる最終選抜に進みます。

秋田大学の総合環境理工学部と理工学部は同じですか。

総合環境理工学部は、令和6年4月に旧理工学部を改組して設置された学部です。学科構成も物質科学科・数理電気電子情報学科・システムデザイン工学科(旧)から、応用化学生物学科・環境数物科学科・社会システム工学科(新)に変わっています。「秋田大学 理工学部 編入」で検索して情報を探す場合は、現在の正式名称が総合環境理工学部であることを踏まえて最新の募集要項を確認してください。

国際資源学部や情報データ科学部には編入できませんか。

できません。秋田大学公式サイトが公開している「各学部編入学」のページには、教育文化学部・医学部医学科・医学部保健学科(既に廃止)・総合環境理工学部の4つへのリンクしか掲載されておらず、国際資源学部と情報データ科学部への案内はありません。国際資源学部のホームページ上でも、学部入試情報のページに編入学に関する記載は見当たりませんでした。資源学やデータサイエンスの分野に関心がある場合、総合環境理工学部の関連コース(環境数物科学科など)で近い分野を学べないか検討するか、他大学の同分野の編入学制度をあたる必要があります。

配慮を必要とする入学志願者への対応と感染症時の取り扱い

3学部とも、病気・負傷、身体障害・発達障害等により受験上・修学上の配慮を必要とする可能性がある志願者に対して、出願前の事前相談を用意しています。日常的に補聴器・松葉杖・車椅子等を使用している場合や、期限後に不慮の事故等で配慮が必要になった場合も、速やかに相談することが案内されています。事前相談の期限は学部ごとに異なり、教育文化学部は令和8年7月31日、医学部医学科は令和8年8月28日、総合環境理工学部は推薦入試が令和8年4月27日、一般入試・社会人特別入試が令和8年5月25日です。いずれも医師の診断書等の添付が必要で、事前相談の内容が合否判定の資料になることはないと明記されています。

また、学校保健安全法施行規則で出席停止が定められている感染症に罹患した場合、試験当日までに治癒していない、または出席停止期間を経過していない受験者は、学校医等が感染のおそれがないと認めた場合を除き、原則として受験できません。感染症の拡大状況によって取り扱いが急遽変更される場合は、大学ホームページで案内されるため、試験直前は公式サイトを確認する習慣をつけておくと安心です。

秋田大学に編入した合格者の声

当サイトでは、実際に秋田大学医学部へ学士編入した方への進路インタビューを記事化しています。募集要項だけではわからない、対策の進め方や合格までの実感はこちらを参照してください。

出願前に確認しておくべきチェックリスト

ここまでの内容を、出願前に確認すべき項目としてまとめます。

確認項目教育文化学部医学部医学科総合環境理工学部
実施年次原則2年次2年次(学士編入学)3年次
最終学歴の要件短大・高専・大学2年以上等4年制大学卒業(見込み)または学士高専・短大・大学2年以上等(区分により異なる)
英語外部試験の要否不要(筆記試験で実施)不要(面接・小論文で評価)必須(TOEIC400点以上が出願資格)
筆記試験の有無あり(小論文)あり(小論文・生命科学)ほぼ無し(面接中心)
関連分野の事前照会不要不要(出願資格の事前確認は該当者のみ)必須(期限内にメールで照会)
過去問の入手郵送請求制(一部)郵送請求制非公表
検定料30,000円30,000円30,000円

この表を見てわかるとおり、3学部は出願資格・試験内容・準備すべきものがことごとく異なります。志望学部を1つに絞り込んだ段階で、この記事の該当セクションを読み直し、自分に足りない要件(TOEICスコア、関連分野の照会、書類の厳封など)から着手することをおすすめします。

まとめ

秋田大学の編入学試験について、公式の募集要項と最新の実施状況から確認できることを整理します。

まず、編入学試験を実施しているのは教育文化学部・医学部医学科(学士編入学)・総合環境理工学部の3学部だけです。国際資源学部・情報データ科学部には制度自体がなく、長らく実施されてきた医学部保健学科の3年次編入学試験も令和8年度入試を最後に廃止されました。事前に候補として挙げていた学部が実際に募集しているかどうかは、必ず最新の公式情報で確認する必要があります。

次に、3学部で試験の性格がまったく異なります。教育文化学部は英語・小論文・面接、医学部医学科は書類審査を経た小論文・生命科学・面接の2段階選抜、総合環境理工学部は出願時点でのTOEICスコアと面接(口頭試問)が中心で、筆記試験がほとんど存在しません。「秋田大学の編入対策」とひとくくりにはできず、志望学部が決まった時点で準備の方向がまったく変わります。

そして、実績データが公式に公開されているのは教育文化学部だけです。令和8年度は志願9名・受験9名・合格3名でした。医学部医学科と総合環境理工学部の正確な倍率は非公表であり、推測で語ることはできません。過去問についても3学部ともオンライン公開はなく、教育文化学部と医学部医学科は郵送請求制、総合環境理工学部はそもそも公表していません。

最後に、学部再編の影響も無視できません。総合環境理工学部は令和6年4月に旧理工学部から改組されたばかりで、学科名・コース名が刷新されています。医学部保健学科の3年次編入学試験も令和8年度入試で終了しました。編入学の情報は制度自体が数年単位で変わることを前提に、常に大学発表の最新の募集要項で確認する習慣をつけてください。

本記事の数値は秋田大学が公表する令和9年度編入学生募集要項(教育文化学部・医学部医学科・総合環境理工学部)、令和8年度教育文化学部編入学試験実施状況、および医学部保健学科3年次編入学試験の廃止に関する予告に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず秋田大学が公表する最新の募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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