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工学院大学の編入試験を徹底解説|2027年度は一般編入学が休止、高専推薦のみ実施

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工学院大学は2026年4月13日、公式サイトの「2027年度入試における変更点について」で「全学部において、2027年度編入学選抜は実施いたしません」と発表しました。ただし同じ発表には「※編入学[高等専門学校推薦]は、例年通り実施いたします」という但し書きが付いています。つまり2027年度の工学院大学は、大学生・短大生・社会人などを対象にした一般の編入学試験が休止される一方、高等専門学校(高専)からの学校長推薦による編入学だけは従来どおり実施されるという、2つの制度で扱いがまったく異なる年度になっています。

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この変更は2026年4月の発表であるため、ネット上の情報の多くはまだ「工学院大学は一般編入学も実施している」という前提のまま更新されていません。この記事では工学院大学が公表している2027年度の編入学募集要項と、2025・2026年度の入学試験結果状況表(志願者数・合格者数の実績)をもとに、現在まだ受験できる編入学[高等専門学校推薦]の募集学部・学科、出願資格、選考方法、日程、学費、倍率実績を整理します。あわせて、一般編入学を志望していた大学生・短大生・社会人の方がいま何を確認すべきかも解説します。

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目次

工学院大学の編入学は2種類あり、2027年度は片方だけが休止される

工学院大学の入試サイトで「編入・外国人留学生選抜」のページを開くと、次の一文が明記されています。

「編入学(高等専門学校推薦)/編入学/外国人留学生選抜 ※2027年度編入学者選抜は実施いたしませんのでご注意ください。ただし、編入学[高等専門学校推薦]は実施いたします。」

つまり工学院大学が「編入学」と呼んできた制度には、もともと次の2種類があったことになります。

編入学[高等専門学校推薦]

日本国内の高等専門学校(高専)を卒業見込みで、出身校の学校長から推薦を受けた方を対象とする制度です。2027年度も例年どおり実施されます。本記事で中心的に扱うのはこの制度です。

編入学(一般)

高専からの学校長推薦を必要とせず、大学在学者・短期大学卒業者・高専卒業者(推薦なし)などが出願できていた制度です。2026・2025年度の入学試験結果状況表には、この一般編入学の実績が「編入学」という名称で「編入学(高等専門学校)」とは別の行に集計されています。この制度が2027年度は全学部で休止されます。

大学が使っている言葉は「休止」であり、「廃止」ではありません。今後再開される可能性はゼロではありませんが、公式発表の時点で再開時期についての言及はなく、2027年度に関する限り一般編入学での出願はできません。現時点で大学に在学中の方、短期大学に在学中の方、社会人の方が工学院大学への編入を検討している場合、この休止の事実を最初に確認する必要があります。

2027年度は編入学以外にも入試の変更点がある

「2027年度入試における変更点について」では、編入学の休止と同時に2つの変更が発表されています。ひとつは、先進工学部・建築学部・情報学部の探究成果活用型選抜において、出願資格に新たに評定平均値の基準点(普通科・理数科は3.2以上、専門教育を主とする学科は3.5以上)が課されるようになったことです。もうひとつは、外国人留学生選抜の出願資格が変更され、日本留学試験の日本語(読解・聴解・聴読解)の基準点が270点以上から300点以上に引き上げられ、かつ数学コース2で120点以上を満たす必要が新たに追加されたことです。編入学自体とは直接関係しませんが、工学院大学が2027年度に複数の入試制度を同時に見直していることが確認できます。志望校選びの際は、編入学以外の制度も含めて最新の発表を確認する習慣を持っておくと安全です。

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募集学部・学科【2027年度 編入学[高等専門学校推薦]】

2027年度の編入学[高等専門学校推薦]は、4学部12学科(2専攻を含む)で実施されます。募集人員はすべての学科で「若干名」とされており、学科ごとの人数枠は公表されていません。

学部学科編入年次募集人員
先進工学部生命化学科3年次(認定単位数・内容により2年次となる場合あり)若干名
応用化学科
環境化学科
応用物理学科
機械理工学科機械理工学専攻
工学部機械工学科
機械システム工学科
電気電子工学科
建築学部まちづくり学科
建築学科
建築デザイン学科
情報学部情報通信工学科

上の表に入りきらなかった情報学部の残り3学科(コンピュータ科学科・情報デザイン学科・情報科学科)も同じ条件(3年次・若干名)で募集されます。

募集していない学科・コースがある

工学院大学は募集要項に「※先進工学部…機械理工学科航空理工学専攻、先進工学部大学院接続型コースの募集はありません」と明記しています。先進工学部の機械理工学科には「機械理工学専攻」と「航空理工学専攻」の2専攻がありますが、編入学で選べるのは機械理工学専攻のみです。航空理工学に進みたい高専生が、編入学の時点で航空理工学専攻を直接選ぶことはできません。また、大学院への進学を前提とした「先進工学部大学院接続型コース」も編入学の対象外です。

建築学部には学科別の募集のほかに「建築学部総合」という総合入試の枠が一般選抜等では設けられていますが、編入学[高等専門学校推薦]の募集単位はまちづくり学科・建築学科・建築デザイン学科という学科別の枠のみです。

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出願資格|高専卒業見込み・学校長推薦・本学第一志望の3条件

編入学[高等専門学校推薦]の出願資格は、次の3条件をすべて満たすことです。

  1. 日本国内の高等専門学校を2027年3月に卒業見込みで、志望学科と同系列の学科に在籍していること
  2. 出身学校長が責任をもって推薦できる方で、人物・学力ともに優れていると認められること
  3. 工学院大学を第一志望とすること(他大学および本学のその他選抜との併願は不可)

この3条件のうち、実務上もっとも影響が大きいのが③です。募集要項には「本学を第一志望とする者が対象です。他大学および本学その他選抜との併願はできません」と明記されています。つまり編入学[高等専門学校推薦]に出願した時点で、他大学の編入学試験や工学院大学の他の入試方式(総合型選抜など)との併願はできません。学校長推薦をもらう前に、本当に工学院大学が第一志望かどうかを固めておく必要があります。

編入年次は「原則3年次」だが2年次になる場合がある

編入年次は原則として3年次ですが、募集要項には「ただし、認定単位数および内容を勘案して2年次とする場合があります」という注記があります。単位認定方法についても「出身校において修得した科目、単位数を本学カリキュラムと照合し個別に単位認定を行います」とされており、一律の基準は公表されていません。何年次からの入学になるかは、出願前の単位認定相談の結果によって変わり得るということです。

在学年限にも制約がある

募集要項の注記には、最長在学年限として「3年次編入学の場合は4年間、2年次編入学の場合は6年間」という上限が定められています。また「編入学試験においての編入年次は卒業までの最短期間での入学年次になり、最短期間での卒業を保証するものではありません。単位認定の状況や履修状況により卒業までに年数を要する場合もあります」とも注記されています。3年次に編入できたからといって、必ず2年間で卒業できるとは限らない点に注意してください。

単位認定の相談は9月中に済ませる必要がある

募集要項には単位認定に関する具体的な手続きが記載されています。単位認定を希望する場合、認定願に「単位認定をしてほしい本学の科目」と「編入元の科目」を記入して提出しますが、そのためには出願希望者が9月30日までにメールで大学(nyushi@kogakuin.ac.jp)へ連絡する必要があります。さらに編入元科目のシラバス(講義要項)もPDFまたはURLで提出が必要です。単位認定の書き方についての相談窓口(教務課)は9月20日〜9月30日の期間限定で開かれるとされています。10月の出願開始を待ってから動くと、この相談期間に間に合わない可能性があります。

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選考方法|学力試験はなく、書類審査と面接だけで判定される

編入学[高等専門学校推薦]の選考方法は、募集要項に「書類審査、面接(口述試験を含む)により多面的・総合的に評価・判定します」と明記されています。国語・数学・英語といった科目別の筆記試験は行われません。総合型選抜や学校推薦型選抜のように、書類と面接だけで合否が決まる仕組みです。

これは工学院大学の一般選抜(S・A・B・M日程等)が「一般選抜では、筆記試験により①及び②を評価します」としているのとは対照的です。編入学[高等専門学校推薦]はそもそも学力試験を課さない選抜として設計されており、対策の中心は出願書類(志願者調書・志望理由書)の完成度と、面接での受け答えになります。

建築学部だけは面接の中身が違う

建築学部を志望する場合、面接の進め方が他学部と異なります。募集要項の注記には次のように書かれています。

「【編入学[高等専門学校推薦]】において建築学部の出願者は、面接の際に建築設計や都市デザイン、ランドスケープデザイン、環境共生、安全・安心、建築計画、建築構造、建築生産、建築設備、建築デザイン、インテリアデザイン、共生デザイン、保存・再生デザインなど建築・都市に関する分野で過去に自身が最も精力的に取り組んだ課題演習や実験・実習ならびに課外活動等に関するレポートを用意し、内容の説明をしていただきます」

説明時間の目安は10〜15分。レポートやパワーポイント等の資料・機材を使用することも可能で、使用する場合は面接官への配付資料として印刷したものを3部用意する必要があります。模型等を補助的に使うことも認められています。つまり建築学部(まちづくり学科・建築学科・建築デザイン学科)を受ける高専生は、口頭での受け答えだけでなく、在学中に取り組んだ課題や実習の成果を「見せて説明する」準備が必要ということです。高専在学中のどの課題演習・実験実習・課外活動を選んで提示するかが、そのまま評価対象になります。

学力試験がないということは、公開された過去問も存在しない

この記事のシリーズでは大学が公開している過去問の出題テーマを紹介することが多いのですが、工学院大学の編入学[高等専門学校推薦]には学力試験そのものがないため、公開されている過去問は存在しません。対策すべきは筆記の過去問ではなく、志望理由書・志願者調書の書き方と、面接(建築学部はレポート説明を含む)です。「工学院大学の編入 過去問」を探して見つからない場合、それは検索の仕方が悪いのではなく、そもそも学力試験を課していないためです。

なぜ学力試験を課さないのか|大学の選抜方針から読み解く

工学院大学のアドミッションポリシーには、選抜方式ごとの評価方法が明記されています。大学は「一般選抜では、筆記試験により①及び②を評価します」「学校推薦型選抜では、調査書などにより①を評価し、面接や口頭試問などにより①、②及び③を総合的に評価します」としています(①は高校で履修した基礎的知識・技能、②は論理的思考力・分析力・表現力、③は主体性や協働性を指します)。編入学[高等専門学校推薦]は名称こそ「編入学」ですが、学校長推薦・調査書・面接という組み合わせは学校推薦型選抜と同じ評価方法に近く、点数化された筆記試験ではなく、出身校での学習履歴と人物面を多面的にみる設計になっていると理解できます。つまり工学院大学は、学力を測る役割を高専側での在学中の評価(学校長が推薦できるかどうか)に委ね、大学側は出願書類と面接でその裏付けを確認する、という役割分担をしていると読み取れます。

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日程・出願の流れ【2027年度】

2027年度(2026年秋実施)の編入学[高等専門学校推薦]の日程は次のとおりです。

項目2027年度
インターネット出願登録期間2026年10月1日(木)10:00〜10月14日(水)21:00
検定料納入期間2026年10月1日(木)10:00〜10月14日(水)23:59
出願書類提出期間2026年10月1日(木)〜10月14日(水)消印有効
試験日2026年11月28日(土)
集合時間/面接時間集合14:00、面接14:30〜16:30(終了時刻は個人により異なる)
試験会場工学院大学新宿キャンパス
合格発表2026年12月4日(金)10:00〜(マイページ・新宿キャンパス掲示)
入学手続締切2026年12月16日(水)(収納印・消印有効)
入学検定料33,000円

出願登録期間はインターネット出願の登録・検定料納入・書類提出のすべてを合わせても2週間しかありません。試験日は11月28日の1日だけで、面接のみのため試験時間は午後の2時間程度に収まります。

出願の流れ

出願はすべて工学院大学マイページを通じて行います。手順は次のとおりです。

  1. 工学院大学マイページに初回登録し、個人情報・証明写真を登録する
  2. マイページ内の出願登録で入試種別・志望学部学科・受験科目・試験会場を選択し、インターネット出願確認票を印刷する
  3. 入学検定料(33,000円)をコンビニエンスストア・Pay-easy対応ATM・クレジットカード・ネットバンキングのいずれかで支払う
  4. インターネット出願確認票、志願者調書、志望理由書、志願者推薦書(開封厳禁)、成績証明書、卒業見込証明書、単位修得見込証明書、単位認定関係書類などを簡易書留速達で郵送する(出願締切日消印有効)
  5. 試験日までにマイページで受験票・写真票を印刷する

編入学[高等専門学校推薦]には専用のWEB出願パスワード(2027年度:kute1887)が設定されており、マイページの入試種別選択画面で入力する必要があります。パスワードは年度によって変わる可能性があるため、出願時に必ず最新の募集要項で確認してください。

入学検定料の支払いには、検定料本体とは別に「サービス利用料」が必要です。金額は登録時の画面で確認する案内になっており、複数回登録する場合はそのつどサービス利用料が必要になります。また、自然災害による災害救助法適用地域に該当する場合は特例措置の申請が可能で、正規の検定料を一旦納入したうえで申請書類を提出し、対象と認められれば5月上旬ごろに検定料が返還される仕組みです。対象になるのは日本学生支援機構が公表する「1年以内の自然災害による災害救助法の適用地域」に限られ、申請用紙の提出期日は出願締切日(消印有効)とされています。

証明写真は直近3か月以内に撮影したカラー写真(白黒不可)で、ファイル形式はJPEGまたはPNG、サイズは100KB〜5MBという指定があります。入学検定料の支払い後は証明写真・登録内容の変更ができないため、支払い前に出願内容を印刷して確認することが推奨されています。

郵送が必要な出願書類

インターネット出願登録・検定料支払いの完了後、次の書類を「簡易書留速達」で工学院大学アドミッションセンター宛に郵送します(出願締切日消印有効)。

書類名内容
インターネット出願確認票出願登録内容を印刷したもの
志願者調書学歴・職歴等を記入(自筆)
志望理由書本学・本学科を志望した理由等を記入(自筆)
志願者推薦書学校長が記入する本学所定様式(開封厳禁)
成績証明書在学校で3か月以内に発行されたもの
卒業見込証明書在学校で3か月以内に発行されたもの
単位修得見込証明書履修中の科目名・単位数がわかるもの(履修登録表等)
単位認定関係書類単位認定願・編入元科目のシラバス等(9月30日までにメール連絡が必要)
住民票の写し外国籍の方のみ提出(マイナンバー記載のないもの)

志願者推薦書は「開封厳禁」の指定があるとおり、学校長が記入・封緘した状態のまま提出する書類です。出願者本人が中身を確認することはできません。提出前に、募集要項のチェックリストと照らして漏れがないか複数回確認することをおすすめします。

出願にあたっての注意事項

募集要項には、出願後のトラブルを防ぐための注意事項が明記されています。

  1. 出願書類に不備のあるものは受付できません。
  2. 出願後の志望学科・専攻の変更は認められません。
  3. 一度納入された入学検定料は原則として返還しません。ただし、検定料を納入したが出願しなかった場合、出願が受理されなかった場合、検定料を誤って二重・過剰に納入した場合は、所定の申請により返還されることがあります。
  4. 提出された出願書類は返還されず、大学の責任で処分されます。
  5. 外国籍の場合は、氏名・出生年月日・国籍・在留資格等が記載され、マイナンバーの記載がない住民票の写しを提出する必要があります。
  6. 提出書類等に虚偽の内容があった場合は、合格を取り消すことがあります。

とくに③の検定料は「一度納入すると原則返還されない」という前提で出願する必要があります。志望学科は出願登録前に確定させ、入力ミスがないか支払い前に確認することが重要です。

試験当日の注意事項

募集要項の「受験上の注意」には、当日の具体的なルールが列挙されています。

  • 受験票は必ず携帯し、試験中は机上に置く(写真票は最初の試験開始後に回収)
  • 使用できる筆記用具はHB程度の黒鉛筆・シャープペンシル・消しゴム・鉛筆削りのみ
  • 下敷は大学が貸与するもの以外は使用不可
  • キャンパスへの入構時は必ず受験票を提示する(忘れた場合・紛失した場合は入試本部に申し出る)
  • 不正行為は厳正に対処される
  • 試験当日の詳細は、試験1週間前までにマイページのお知らせまたは登録メールアドレスへ通知される
  • 受験生への宿泊のあっせんは行われない/試験場に付添父母等の控室はない
  • 体調不良の場合は試験場に入構できず、発熱・咳等の症状が見られた場合は受験中止を求められることがある

とくに注意が必要なのが、大学が公式に警告している次の一文です。「入試当日、試験場付近での合否情報・電子郵便等の手続きの勧誘および弁当販売等は、本学とは一切関係ありません。大学関係者を装って、合否連絡を理由に、受験生から住所・氏名・電話番号等の個人情報を取得、手数料を請求される被害が発生しています。」試験会場周辺での勧誘や合否連絡を装った接触には応じないよう、大学自身が注意喚起しています。

受験上・修学上の合理的配慮

受験や入学後の修学にあたって特別な配慮を希望する場合は、出願前に必ずアドミッションセンターへ相談するよう案内されています。配慮を希望する場合は、受験上の配慮申請書、診断書(コピー可)または障害者手帳のコピー、大学入試センターからの受験上の配慮事項審査結果通知書のコピー(該当者のみ)を出願書類に同封する必要があります。特別な配慮や措置を希望する場合、試験会場は原則として新宿キャンパスに指定されます。

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学費はいくらかかるか【2年次・3年次編入】

工学院大学の編入学募集要項には、編入年次・学部別の初年度納入金が明細で公表されています。入学金は初年度のみの納入で、実験実習料・施設設備料は学部によって金額が異なります。

区分入学金授業料(年額)実験実習料(年額)施設設備料(年額)諸経費初年度納入金総額
2年次編入(先進工学部)250,000円1,050,000円120,000円320,000円40,120円1,780,120円
2年次編入(工学部・建築学部・情報学部)250,000円1,050,000円100,000円320,000円40,120円1,760,120円
3年次編入(先進工学部)250,000円1,050,000円140,000円330,000円38,930円1,808,930円
3年次編入(工学部・建築学部・情報学部)250,000円1,050,000円120,000円330,000円38,930円1,788,930円

入学金・授業料は学部を問わず共通ですが、実験実習料と施設設備料は学部ごとに差があり、先進工学部がもっとも高くなります。諸経費(後援会費・自治会費・学生教育研究災害保険料等)は2年次編入で40,120円、3年次編入で38,930円です。授業料は入学時に半期分(525,000円)、後期(入学後11月)に残り半期分を納入する分割方式で、4年次前期には別途、校友会費(同窓会費を含む)30,000円が徴収されます。本学園出身者は校友会費が免除されます。

なお高等教育の修学支援新制度(授業料減免・給付型奨学金)の対象になる場合は、入学後に学生支援課へ採用候補者決定通知を提出する案内があります。対象条件は世帯収入等で変わるため、該当する可能性がある場合は出願前に制度の詳細を確認しておくとよいでしょう。

成績連動の奨学金制度は対象に含まれていない

工学院大学は「奨学金制度対象入試」という専用ページで、成績上位者に授業料減免や給付を行う制度を案内しています。対象になっているのはS日程(全学統一・入学初年度100万円給付)、A日程(前期・年間授業料50万円減免を最大4年間)、大学入学共通テスト利用前期日程(同条件)、自己推薦型選抜・総合評価型選抜(入学金相当額を給付)、探究成果活用型選抜(年間授業料50万円減免)の5方式です。このページに編入学は掲載されていません。つまり、一般選抜等の合格者向けに用意されている成績連動型の奨学金・授業料減免制度は、編入学[高等専門学校推薦]の合格者は対象に含まれていないと考えられます。学費計画を立てる際は、前述の初年度納入金をそのまま前提にしておくのが安全です。

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倍率・実績【2025・2026年度】

工学院大学は「2026・2025年度 入学試験結果状況表」というPDFを公開しており、そこには編入学[高等専門学校推薦]と、休止前の編入学(一般)の両方の志願者数・合格者数が、学部・学科別に別の行で集計されています。以下はこの一次資料に基づく実績です。

編入学[高等専門学校推薦]の実績

学部学科2026年度 志願2026年度 合格2025年度 志願2025年度 合格
先進工学部生命化学科0000
応用化学科0000
環境化学科0000
応用物理学科0000
機械理工学科機械理工学専攻0000
工学部機械工学科0000
機械システム工学科2211
電気電子工学科3311
建築学部まちづくり学科1122
建築学科1100
建築デザイン学科1121
情報学部情報通信工学科0022
コンピュータ科学科2233
情報デザイン学科1033
情報科学科0011
11101514

合計すると、2026年度は志願11名に対して合格10名(倍率約1.1倍)、2025年度は志願15名に対して合格14名(倍率約1.07倍)でした。学科単位で見ても、志願者と合格者がほぼ一致しており、2025年度の情報デザイン学科(志願3・合格3)や2026年度のコンピュータ科学科(志願2・合格2)のように全員合格となった学科が大半です。唯一、2026年度の情報デザイン学科(志願1・合格0)と2025年度の建築デザイン学科(志願2・合格1)で不合格者が出ています。

この数字が示しているのは、「志願者が少ないから受かりやすい」というより、「学校長推薦を得て出願した時点でほぼ選抜が終わっている」という制度の性格です。学力試験がなく、出身校が人物・学力ともに優れていると認めて推薦した学生を、大学が書類・面接で確認するという設計であるため、母集団の絞り込みが出願前(学校長推薦を得られるかどうか)の段階で行われていると考えられます。

参考|休止前の「編入学(一般)」の実績

2027年度は休止されていますが、2025・2026年度には高専推薦を必要としない編入学(一般)も実施されていました。参考として、その最終年の実績を掲載します。

学部学科2026年度 志願2026年度 合格2025年度 志願2025年度 合格
先進工学部生命化学科0000
応用化学科0011
環境化学科0010
応用物理学科1000
機械理工学科機械理工学専攻0000
工学部機械工学科3221
機械システム工学科7432
電気電子工学科5110
建築学部まちづくり学科0000
建築学科0010
建築デザイン学科1120
建築学部総合0000
情報学部情報通信工学科1020
コンピュータ科学科5011
情報デザイン学科3022
情報科学科0011
268178

編入学(一般)の合計は、2026年度が志願26名に対して合格8名(倍率約3.25倍)、2025年度が志願17名に対して合格8名(倍率約2.13倍)でした。学力試験ではなく選抜性のある倍率になっていた点が、編入学[高等専門学校推薦]との明確な違いです。とくに工学部機械システム工学科は2026年度に志願7名・合格4名、情報学部コンピュータ科学科は志願5名・合格0名と、志願者数が多い学科ほど選考の厳しさが表れています。これらの数字はあくまで2027年度に休止される前の最終年度の参考実績であり、2027年度以降にこの制度で出願することはできません。

2つの制度を並べて比較する

ここまでの内容を制度単位で整理すると、次のようになります。

項目編入学[高等専門学校推薦](2027年度も実施)編入学(一般)(2027年度は休止)
対象者高専を卒業見込みで学校長推薦を受けた者大学在学者・短大卒業者・高専卒業者(推薦不要)等
学校長推薦必須不要
選考方法書類審査・面接(学力試験なし)非公表(2027年度は制度自体が休止)
併願不可(本学第一志望のみ)非公表
2026年度倍率約1.1倍(志願11・合格10)約3.25倍(志願26・合格8)
2025年度倍率約1.07倍(志願15・合格14)約2.13倍(志願17・合格8)
2027年度の実施実施される休止(出願不可)

倍率だけを見ると編入学[高等専門学校推薦]のほうが数字は低く見えますが、これは「試験の難易度が低い」ことを意味しません。学校長推薦という前段階の選抜を経た母集団だけが出願しているため、出願できる時点である程度絞り込まれていると考えるのが妥当です。一方、編入学(一般)は在学中の大学・短大・高専であればどこからでも出願できたため母集団が広く、そのぶん大学側の選考で絞り込む倍率が高くなっていたと考えられます。

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4学部12学科それぞれで何を学ぶか

編入学[高等専門学校推薦]の対象になる4学部について、大学が公表しているアドミッションポリシーをもとに教育内容を整理します。志望理由書や面接では「なぜこの学科なのか」を具体的に語る必要があるため、学科ごとの特徴を把握しておくことが重要です。

先進工学部|最先端技術と大学院進学を見据えた研究志向

先進工学部は、最先端の科学技術を開拓し持続可能な社会の構築に貢献する技術者・研究者の育成を掲げています。大学院進学も視野に入れた学修・研究を前提とした学部という位置づけです。生命化学科は生命現象と化学の関わりを扱い、応用化学科は素材・食品・バイオから高分子化学・触媒化学・ナノテクノロジー・次世代エネルギーまで幅広い応用分野を扱います。環境化学科は大気・水・土壌の環境保全技術、応用物理学科は物理学の基礎理論と現代物理学の応用、機械理工学科(機械理工学専攻)はロボット・車・医療機器・クリーンエネルギーなど幅広い技術分野を扱います。

工学部|実践的な技術者教育

工学部は、実践的かつ幅広い教育を通じて専門家としての科学と技術を身につけ、持続型社会を支える科学技術の発展に寄与する技術者の育成を目指す学部です。機械工学科は基礎学力に加えて「豊かな感性」「柔軟な思考力」を重視し、機械システム工学科は機械要素と知能を組み合わせたシステム工学・ロボティクス・制御工学を横断的に学びます。電気電子工学科は「エネルギー」「エレクトロニクス」「システム」の3領域を扱い、対象分野は電力・通信・交通・航空・宇宙・環境・医療など多岐にわたります。

建築学部|1・2年生は共通カリキュラムで全分野の基礎を学ぶ

建築学部は、都市の問題解決(社会)、最先端の技術(数学・理科)から芸術的デザイン(文化・芸術)まで、さまざまな分野が融合する学部です。まちづくり学科は建築の基礎を学んだ上で都市計画・まちづくり・ランドスケープを扱い、建築学科は計画・構造・設備・生産にわたる高度な建築技術を扱い、建築デザイン学科は意匠・インテリアデザイン・共生デザイン・保存再生デザインなど空間全般を扱います。学部の説明によれば、1・2年生は共通カリキュラムで国語・英語・数学・理科・社会をバランスよく学ぶ設計になっており、建築学科ではとくに数学・理科の学力が求められるとされています。編入で3年次から入る場合、この1・2年生の共通基礎をどこまで前籍校で身につけているかが、入学後の学修に直結します。

情報学部|数学・プログラミングの基礎学力が前提

情報学部は、高度情報社会の実現に向けた中核となる情報技術者の育成を目指す学部です。数学・プログラミングなどの基礎学力をベースに専門技術を体系的に学修する設計になっています。情報通信工学科は情報通信・情報メディア・情報デバイスの3分野、コンピュータ科学科はコンピュータの仕組み・ソフトウェア・情報セキュリティ、情報デザイン学科はコンテンツ設計・人間情報・知識情報の3本柱、情報科学科は数学・統計を基盤としたデータ分析技術と社会課題の解決を扱います。

アドミッションポリシーが掲げる「求める学生像」

志望理由書を書くうえで手がかりになるのが、学部単位で公表されている「求める学生像」です。募集要項に記載された内容を整理すると、次のようになります。

  • 先進工学部:専門分野の最先端の知識・技術に強い興味・関心を持ち、学修・研究を通して持続可能な社会の構築を目指す意欲がある学生/自身の知識・技能を基に課題を発見・設定し、多様な人々とコミュニケーションを取りながら論理的に考え解決を目指す学生/真摯な姿勢で学修・研究に取り組み、技術者・研究者として自己研鑽に励む意欲がある学生
  • 工学部:数学・理科・英語など工学を学ぶうえで必要な基礎学力を有し、社会の基盤としての科学技術に強い関心を持つ学生/適切なコミュニケーションを取りながらチームとしての知識・能力を高められる学生/技術者としての責務を自覚し国際的に活躍する意欲を持ち、自ら積極的に勉学に取り組める学生
  • 建築学部:建築・都市に強い興味がある学生/自ら学べる主体性があり、難しい問題にも粘り強く解決へ向けて努力できる学生/自分と異なるさまざまな考え方を受け入れ、理解しようとする気持ちがある学生
  • 情報学部:ICTを軸に高度なシステムを企画・構築・運用することで豊かな社会を築く志を持ち、ICTを支える理論や科学的アプローチにより社会課題の解決に関心を持って学修を進める意欲がある学生/問題を発見・解決する技能を主体的に多様な人々と連携して身につける能力を持つ学生/社会の多様な課題に関心を持ち、立場や意見の異なる人々と協働して作業できる能力を持つ学生

これらは一般選抜も含めた学部共通の記述ですが、編入学の志望理由書・面接でもそのまま評価軸として使われると考えられます。志望理由書の「本学科・専攻を志望した理由」欄を書く際は、この求める学生像のどれに自分の高専での学び・経験が対応するかを具体的なエピソードで示すと、大学側の評価基準と嚙み合った答案になります。

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入学後のキャンパスと生活

編入後の生活面についても、募集要項に記載がある範囲で確認しておきます。

1・2年生は八王子、3年生以降は新宿キャンパス

工学院大学は「原則、対面授業を1・2年生は八王子キャンパス、3年生は新宿キャンパスで行います。4年生は所属する研究室により主に使用するキャンパスが分かれます」としています。編入学[高等専門学校推薦]は原則3年次への編入のため、入学後はまず新宿キャンパスでの就学が基本になります。ただし2年次編入となった場合は、まず八王子キャンパスに通うことになります。試験会場は編入学試験・一般選抜とも新宿キャンパスですが、入学後の通学キャンパスは学年で変わる点に注意してください。

ノートPCの必携とオンライン授業

工学院大学では、授業や学習のためにWindows搭載のノートPCを用意することが必携とされています。詳細は合格後に案内される「入学手続のしおり」で確認する案内になっているため、購入時期や推奨スペックは合格後に確認することになります。また遠隔授業は場所を選ばず受講可能とされており、対面とオンラインを組み合わせた学修環境が整えられています。

学生寮・アパート紹介制度

大学は「立地条件・周辺環境・利便性・経済的条件面等において、良質で安心な住居に住めるように企業と提携して、推薦学生寮、推奨アパート・マンションを紹介しています」としています。高専からの編入で親元を離れて上京・転居する場合、この紹介制度の利用を合格後の「入学手続のしおり」で確認するとよいでしょう。

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高専生以外(大学生・短大生・社会人)は工学院大学に編入できるのか

結論から言うと、2027年度に関しては、高専以外からの編入学はできません。工学院大学は「全学部において、2027年度編入学選抜は実施いたしません」と公式に発表しており、この「編入学選抜」には高専推薦を必要としない一般編入学が含まれます。現在、他大学に在学中の方、短期大学に在学・卒業した方、社会人の方が工学院大学の編入学試験を受けようとしても、2027年度は出願する制度そのものが存在しません。

大学は「休止」という表現を使っており「廃止」とは述べていないため、2028年度以降に再開される可能性は否定できません。ただし本記事執筆時点で再開の時期や条件についての発表はなく、いつ再開されるか、あるいは再開されるかどうかも公表されていません。工学院大学を強く志望している場合は、公式サイトの「お知らせ」ページと「編入・外国人留学生選抜」ページを継続的に確認する必要があります。

理工系の編入先を探している場合の選び方

工学院大学と同様に理系・工学系の学部を持つ大学の編入学については、当サイトで東京科学大学(旧東京工業大学)の編入試験を別記事にまとめています。学院別の募集人員・試験科目・日程・倍率まで整理しているので、理工系の編入先を比較検討する際の参考にしてください。

編入学試験は大学ごとに実施の有無・実施年次・出願資格が毎年のように変わります。志望校を1校に絞り込む前に、複数の大学の最新の募集要項を横並びで確認することをおすすめします。工学院大学のように「前年度まで実施していた制度が翌年度に休止される」ケースは他大学でも起こり得るため、志望校選びは公式発表の更新頻度が高い時期(4月・9月・10月前後)に見直すのが安全です。

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高専生が学校長推薦を得るために準備すべきこと

編入学[高等専門学校推薦]は学力試験がなく、書類審査と面接だけで合否が決まります。したがって対策の出発点は、試験勉強ではなく「学校長から推薦してもらえる状態を作ること」です。

推薦を得るための土台は在学中の成績

募集要項は出願資格として「出身学校長が責任をもって推薦できる方で、人物、学力ともに優れていると認める方」と定めています。何を基準に推薦するかは各高専の判断に委ねられていますが、一般的には在学中の成績(評定)や出席状況、素行等が総合的に考慮されます。編入学を検討し始めた時点で、まず在籍している高専の担任・進路指導の教員に早めに相談し、推薦を得るために必要な条件を確認しておくことが実務上の第一歩になります。

志望理由書は「本学科・専攻を志望した理由」まで書き分ける

募集要項に添付されている志望理由書の様式には、「本学を志望した理由」と「本学科・専攻を志望した理由」が別項目として設けられています。大学全体への志望動機と、学科・専攻レベルでの志望動機を分けて書く必要があるということです。「工学院大学だから」という理由だけでなく、「なぜこの学科でなければならないのか」を、高専での学び・経験と接続させて説明できるように準備してください。様式にはこのほか得意科目、長所、短所、特技・趣味・学校クラブ活動の記入欄もあり、学力以外の人物面も評価対象に含まれていることがうかがえます。

建築学部志望者はレポートの準備に時間がかかる

前述のとおり、建築学部の面接では過去に取り組んだ課題演習・実験実習・課外活動に関するレポートを用意し、10〜15分程度で説明する必要があります。このレポートは出願直前に急いで作れるものではありません。高専在学中に取り組んだ設計課題や実習の記録・図面・写真などを、日頃から整理して残しておくことが、そのまま面接準備になります。志望を固めた段階でできるだけ早く、どの課題を使って何を説明するかの構想を練り始めることをおすすめします。

単位認定の相談は出願より前に動く

すでに触れたとおり、単位認定を希望する場合は9月30日までにメールで大学へ連絡し、編入元科目のシラバスを提出する必要があります。教務課への相談期間も9月20日〜9月30日と限定されています。出願期間(10月1日〜)に入ってから動き始めると、この相談の機会を逃すことになります。工学院大学を第一志望に決めたら、9月中に単位認定の相談を済ませておくスケジュール感で準備してください。

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よくある質問

工学院大学の編入学試験はどのくらい難しいですか。

編入学[高等専門学校推薦]に関しては、2026年度が志願11名に対して合格10名(倍率約1.1倍)、2025年度が志願15名に対して合格14名(倍率約1.07倍)でした。学力試験がなく書類審査と面接のみで判定されるため、志願者のほとんどが合格しています。ただし、これは学校長推薦を得られた高専生に限られた実績であり、推薦を得る前段階(在学中の成績等)でどれだけ絞られているかは公表されていません。

大学生や短大生、社会人でも工学院大学に編入できますか。

2027年度はできません。工学院大学は2026年4月13日付で「全学部において、2027年度編入学選抜は実施いたしません」と発表しており、高専からの学校長推薦を必要としない一般編入学は休止されています。2027年度に出願できるのは、高専を2027年3月に卒業見込みで学校長推薦を受けられる方に限られます。

編入学(一般)は今後再開されますか。

本記事執筆時点では未公表です。大学の発表は「休止」という表現であり「廃止」ではありませんが、再開の時期や条件についての言及はありません。工学院大学への一般編入を志望している場合は、公式サイトの「お知らせ」ページと「編入・外国人留学生選抜」ページを定期的に確認する必要があります。

編入学[高等専門学校推薦]の試験科目は何ですか。

筆記の学力試験はなく、書類審査と面接(口述試験を含む)のみで判定されます。建築学部(まちづくり学科・建築学科・建築デザイン学科)の出願者は、面接の際に建築・都市に関する分野で自身が精力的に取り組んだ課題演習や実験・実習等に関するレポートを用意し、10〜15分程度で説明する必要があります。

過去問はありますか。

公開されている過去問はありません。編入学[高等専門学校推薦]は学力試験そのものを実施しておらず、書類審査と面接のみで判定されるためです。対策すべきは筆記問題ではなく、志願者調書・志望理由書の記入内容と、面接(建築学部はレポート説明を含む)です。

編入年次は2年次と3年次のどちらになりますか。

原則として3年次ですが、募集要項には「認定単位数および内容を勘案して2年次とする場合があります」と注記されています。単位認定は出身校で修得した科目・単位数を本学カリキュラムと個別に照合して行われるため、一律の基準は公表されていません。

他大学と併願できますか。

できません。募集要項には「本学を第一志望とする者が対象です。他大学および本学その他選抜との併願はできません」と明記されています。学校長推薦を受ける前提として、工学院大学が第一志望であることが求められます。

入学検定料はいくらですか。

33,000円です。支払い方法はコンビニエンスストア、Pay-easy対応ATM、クレジットカード、ネットバンキングから選べます。一度納入した検定料は原則返還されませんが、出願しなかった場合や出願が受理されなかった場合等は返還を申請できます。

2027年度の出願期間と試験日はいつですか。

インターネット出願登録期間は2026年10月1日(木)10:00〜10月14日(水)21:00、出願書類の郵送は10月14日消印有効です。試験日は2026年11月28日(土)で、面接は14:30〜16:30に行われます。合格発表は2026年12月4日(金)10:00〜、入学手続の締切は2026年12月16日(水)です。

学費はいくらかかりますか。

初年度納入金の総額は、2年次編入で先進工学部が1,780,120円、工学部・建築学部・情報学部が1,760,120円です。3年次編入では先進工学部が1,808,930円、工学部・建築学部・情報学部が1,788,930円になります。入学金250,000円は初年度のみの納入で、授業料は年額1,050,000円です。

成績上位者向けの授業料減免・給付奨学金は編入学にもありますか。

工学院大学が公表している「奨学金制度対象入試」のページには、S日程・A日程・大学入学共通テスト利用前期日程・自己推薦型選抜/総合評価型選抜・探究成果活用型選抜の5つの入試方式が掲載されていますが、編入学は含まれていません。一般選抜等の合格者向けの成績連動型奨学金は、編入学[高等専門学校推薦]の合格者には適用されないと考えられます。

単位認定はどのように行われますか。

出身校(高専)で修得した科目・単位数を、工学院大学のカリキュラムと個別に照合して認定されます。一律の認定基準は公表されていません。単位認定を希望する場合は9月30日までにメールで大学に連絡し、編入元科目のシラバス等を提出する必要があり、教務課への相談期間も9月20日〜9月30日に限られます。

志願者推薦書は自分で用意してよいですか。

志願者推薦書は工学院大学所定の様式で、出身校の学校長が記載責任者として記入します。「開封厳禁」の指定があり、出願者本人が開封して内容を確認することはできません。

まとめ

工学院大学の編入学制度について、公式に確認できる事実を整理します。

まず、2027年度は編入学(一般)が全学部で休止され、出願できるのは編入学[高等専門学校推薦]のみです。この発表は2026年4月13日付で、ネット上にはまだ反映されていない情報が多く残っています。工学院大学の編入を検討する際は、この制度変更を最初に確認してください。

次に、編入学[高等専門学校推薦]は高専卒業見込み・学校長推薦・本学第一志望(併願不可)の3条件を満たす高専生だけが対象です。選考は学力試験を伴わない書類審査と面接のみで、2025・2026年度の実績では志願者のほぼ全員が合格しています。ただし建築学部志望者は、過去の課題演習・実習に関するレポート提出と説明が求められるため、準備には相応の時間がかかります。

そして、休止前の編入学(一般)には、2026年度に志願26名・合格8名(倍率約3.25倍)という選抜性のある実績が残っています。大学生・短大生・社会人としてこの制度の再開を待つ場合、この実績が制度再開時の目安の一つになります。

本記事の数値は工学院大学が公表する2027年度編入学[高等専門学校推薦]募集要項、「2027年度入試における変更点について」(2026年4月13日発表)、および2026・2025年度の入学試験結果状況表に基づいています。制度・日程・募集人員・選考方法は年度によって変更されるため、出願前には必ず工学院大学が公表する最新の情報をご確認ください。

問い合わせ先

編入学の出願資格や単位認定について不明点がある場合、工学院大学アドミッションセンターへの問い合わせが案内されています。電話番号は03-3340-0130、メールアドレスはnyushi@kogakuin.ac.jpです。試験会場となる新宿キャンパスの住所は東京都新宿区西新宿1-24-2で、出願書類の郵送先は「〒163-8677 日本郵便株式会社 新宿郵便局 私書箱第13号 工学院大学アドミッションセンター宛」と指定されています。電話・メールでの合否の問い合わせには応じない案内になっているため、合否確認はマイページの「合否結果」ページから行ってください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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