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東北学院大学の編入試験を徹底解説|募集学科・試験科目・日程と過去問の出題テーマ【2027年度】

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「東北学院大学 編入」で検索すると、募集人員や試験科目を一覧化したサイトがいくつか出てきますが、その多くは文学部・経済学部・経営学部・法学部・工学部・地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部の9学部が編入学試験を実施しているかのように書かれています。しかし東北学院大学の公式発表を確認すると、2025年度選抜以降、毎年確実に3年次編入生を募集しているのは文学部の英文学科・総合人文学科・歴史学科と、経営学部の経営学科の4学科だけで、募集人員は合計でも7名です。それ以外の学部・学科は「対象学年の定員を充たしていない年度」に限って欠員補充的に募集されるにすぎず、募集の有無は毎年6月末にならないと公表されません。
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そして2027年度編入学選抜については、募集要項が2026年9月1日付で大学公式サイトに公開されました。最大の変更点は日程です。2026年度までは2月に出願・3月に試験という春の日程でしたが、2027年度は出願が2026年11月、試験が2026年12月12日と、およそ3か月前倒しになりました。前年度の日程を前提に「年明けから準備すれば間に合う」と考えていると、出願そのものに間に合いません。
この記事は、東北学院大学が公式に公開している2027年度編入学選抜募集要項(初版2026年9月1日)と2027年度編入学募集に関する告知、比較のために参照した2026年度編入学選抜・転学部転学科試験募集要項、および2024〜2026年度の公開過去問題をもとに、実際に編入学選抜を実施している学科の募集人員・出願資格・試験科目・日程と、過去問から読み取れる出題テーマを整理します。志願者数・合格者数などの公表状況についても、確認できた事実のみを記載しています。
東北学院大学とは|キャンパスと教育理念
東北学院大学は仙台市に本拠を置く私立大学で、土樋キャンパス(仙台市青葉区土樋一丁目3-1)と五橋キャンパス(仙台市若林区清水小路3-1、JR仙台駅から徒歩約15分・地下鉄南北線「五橋駅」直結)の2キャンパス体制です。編入学選抜・転学部転学科試験の選抜会場は五橋キャンパスに設定されています。建学の精神は「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」で、スクールモットーには「LIFE LIGHT LOVE」(いのち・ひかり・あい)を掲げています。授業開講日には土樋キャンパスの礼拝堂・五橋キャンパスの押川記念ホールで大学礼拝が行われ、在学生にとって礼拝への参加は通常の講義出席と同様に権利かつ義務と位置づけられています。募集要項にも「選抜当日には、監督者から大学礼拝についての説明があり、質問がある場合には担当教員が応対いたします」と明記されており、キリスト教主義大学であることは、志望理由書・面接の準備段階で必ず理解しておくべき前提です。
東北学院大学の編入学試験は「学科限定・年1回」の選抜
東北学院大学の学部編入に関わる制度は、大きく分けると次の2つです。名称が似ているため、募集要項でも1冊にまとめて掲載されていますが、対象者も試験内容の一部も異なります。
- 編入学選抜……短期大学・高等専門学校の卒業者、他大学在学者、学士号を持つ者などを対象とした、学外からの3年次編入試験。入学検定料は2027年度33,000円(2026年度は30,000円)。
- 転学部・転学科試験……東北学院大学に在学中の学生が、別の学部・学科の3年次に移るための学内試験。入学検定料は2026年度実績で33,000円。
両制度の違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 編入学選抜 | 転学部・転学科試験 |
|---|---|---|
| 対象者 | 短大・高専卒業者、他大学在学者、学士号保有者など学外の者 | 東北学院大学に在学中の学生 |
| 入学検定料 | 2027年度33,000円(2026年度30,000円) | 2026年度実績33,000円 |
| 試験科目・配点 | 英語・小論文(小テスト)・面接、400点満点で共通 | 英語・小論文(小テスト)・面接、400点満点で共通 |
| 募集学科 | 文学部3学科・経営学科のみ毎年実施、他は欠員時のみ | 全学部・全学科が対象になりうる(若干名) |
| 2027年度の要項 | 2026年9月1日公開済み | 2027年1月中旬頃公開予定 |
試験科目・配点は共通ですが、対象者・検定料・募集学科の考え方が異なります。この記事では、学外から出願する「編入学選抜」の情報に絞って解説します。2026年度までは両制度が1冊の募集要項にまとめられていましたが、2027年度からは編入学選抜だけの独立した募集要項に分冊化され、転学部・転学科試験の要項は2027年1月中旬頃に別途公開される予定です。学外から受験する人が読むべき資料は、2027年度については「2027年度編入学選抜募集要項」1冊だけになりました。
実施回数についても押さえておきたい変更があります。2025年度選抜より、実施は年1回のみとなりました。2025年度・2026年度は3月実施の春季日程でしたが、2027年度は12月実施へと前倒しされています。かつて存在した「推薦による編入学」「社会人の編入学」「外国人の編入学」という別枠の制度は2025年度選抜より廃止されており、現在は社会人・外国人留学生もこの編入学選抜1本で出願する形に一本化されています。募集対象は3年次編入のみで、2年次編入の制度はありません。
実施学科と募集人員【2027年度】
東北学院大学は、2027年度編入学選抜の募集学科・募集定員を2026年9月2日付の告知と2027年度編入学選抜募集要項で次のとおり公表しています。募集学科・募集定員は2026年度から変更なしで、4学科・合計7名という規模が維持されました。比較のため、学内向けの転学部・転学科試験(2026年度実績)の欄も併記します。
| 学部 | 学科 | 編入学選抜【2027年度】(学外からの募集) | 転学部・転学科試験【2026年度実績】(学内限定) |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 英文学科 | 3名 | 若干名 |
| 総合人文学科 | 1名 | 若干名 | |
| 歴史学科 | 1名 | 若干名 | |
| 教育学科 | -(募集なし) | -(募集なし) | |
| 経済学部 | 経済学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 経営学部 | 経営学科 | 2名 | 若干名 |
| 法学部 | 法律学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 工学部 | 機械知能工学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 電気電子工学科 | -(募集なし) | 若干名 | |
| 環境建設工学科 | -(募集なし) | 若干名 | |
| 地域総合学部 | 地域コミュニティ学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 政策デザイン学科 | -(募集なし) | 若干名 | |
| 情報学部 | データサイエンス学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 人間科学部 | 心理行動科学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 国際学部 | 国際教養学科 | -(募集なし) | 若干名 |
| 合計 | 7名 | 若干名 | |
表の「編入学選抜」列を見れば分かるとおり、学外から出願できる3年次編入の枠があるのは文学部(英文学科3名・総合人文学科1名・歴史学科1名)と経営学部(経営学科2名)のみです。募集要項にも「※編入学選抜は3年次編入のみの募集となります」「募集する学科のみ募集人数を記載しています。記載のない学部学科は募集がありません」と明記されており、経済学部・法学部・工学部・地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部は、2026年度に続いて2027年度も学外からの編入学選抜そのものが実施されません。2026年9月2日付の告知でも「2027年度編入学選抜は以下の学部学科のみ募集を行います」として、この4学科と編入年次3年次だけが明記されています。
なぜこの4学科だけなのか|2025年度からの制度変更
この募集範囲の狭さは一時的なものではなく、大学が方針として決めたものです。東北学院大学は2022年4月22日付で「3年次編入学の募集について」という告知を公開し、次のように説明しています。
「2025年度選抜より3年次編入学は下記の学科のみ募集します。その他の学科は、対象学年の学科定員を充たしていない年度のみ募集します。募集の有無および募集定員は募集年度の6月末までに本学WEBサイトにて公表します。」(募集学部・学科・定員:文学部英文学科3名・総合人文学科1名・歴史学科1名、経営学部経営学科2名)
つまり、文学部3学科と経営学科は「毎年決まって実施される定常枠」、それ以外の学部・学科は「その年の在学者数が定員に満たなかった場合だけ実施される欠員補充枠」という、性格の異なる2種類の募集が同じ「編入学選抜」という名前の下に混在しているということです。実際、2026年度・2027年度の編入学選抜の募集学科もこの4学科のまま据え置かれており、2025年度の告知どおりの運用が3年続いています。この4学科の枠組みは今後も継続する可能性が高いと考えて、志望校選びの前提に置いてよい情報です。
他学科での募集(欠員補充)を確認する方法
経済学部・法学部・工学部・地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部を第一志望に考えている場合、その学科がその年に編入学選抜を実施するかどうかは、出願直前まで分かりません。大学の告知どおりであれば、募集の有無と募集定員は募集年度の6月末までに大学公式サイトで公表されます。2027年度についてはすでに発表が終わっており、追加募集はありません。2028年度以降の受験を考えている場合は、6月末頃に大学入試情報サイトの「入学者選抜の主な予告・変更点」および「募集要項(願書)一覧」ページを確認してください。狙っている学科がこの4学科に含まれない場合は、確実な情報が出るまで対策の比重を決め打ちしない方が安全です。
なお、この欠員補充枠は理論上の制度にとどまらず、実際に過去数年で発生しています。過去問の公開状況を見ると、工学部機械知能工学科は2024年度(A・B日程)と2025年度に、電気電子工学科は2024年度に、法学部法律学科は2024年度と2026年度に、それぞれ小論文(または英語)の試験問題が公開されており、これらの学部では過去に何らかの形で試験が実施されたことが分かります。ただし編入学選抜と転学部・転学科試験は同じ試験問題を使うため、過去問の公開実績だけでは学外からの編入学選抜として実施されたのか、在学者向けの転学部・転学科試験として実施されたのかは区別できません。狙っている学部で実際に編入学選抜(学外募集)が行われたかどうかは、その年度の募集要項に掲載される「学部・学科および募集定員」表(本記事の「実施学科と募集人員」表と同じ形式)で、編入学選抜の列に数字が入っているかを確認する必要があります。
参考として、欠員補充枠での募集がありうるその他の学部・学科について、大学が公表しているアドミッション・ポリシー(理念・目的、求める学生像)を整理しておきます。募集が実際に行われるかどうかは分かりませんが、6月末の発表を待つ間に準備を始めておきたい場合の参考にしてください。
| 学部 | 学科 | 理念・目的(要約) | 求める学生像(要約) |
|---|---|---|---|
| 経済学部 | 経済学科 | キリスト教精神と幅広い教養教育を基礎に、経済学の専門的知識と、時代に流されず先を見通す理論・スキルを身に付け、社会に貢献できる人材を養成 | 基礎学力と論理的思考力、現代社会の動きへの強い関心、経済という問題への探求意欲、学科の開講科目への明確な関心 |
| 法学部 | 法律学科 | 法的知識と法的思考を生かし、人間の尊厳のために貢献できる人材を養成(モットー「法的知識と法的思考を、人間の尊厳のために」) | 国語・外国語(英語)・公民の学力、本や新聞を読み法や政治へ関心を持つ習慣、将来目標と学習意欲、筋道立てた説明力 |
| 工学部 | 機械知能工学科 | 人類のために、知的なモノづくりを通して信頼され期待される国際的エンジニアを養成 | 数学・物理・英語の基礎学力、自立・自律する心と社会的責任の自覚、志望理由を自分の言葉で語れること |
| 工学部 | 電気電子工学科 | 電気電子工学の基礎的知識を持ち、人類社会の発展に貢献できる豊かな人間性と正しい倫理観を有する技術者を養成 | 数学・物理・英語の基礎学力と学習の積極性、先端科学技術への強い関心、学科の教育内容の理解 |
| 工学部 | 環境建設工学科 | キリスト教精神に基づく倫理観と社会人としての教養を備え、基礎的専門知識を着実に習得した実践型の建設系技術者を養成 | 環境・土木・建築分野への興味と意欲、技術的課題を関連付けて考察する「考え抜く力」、コミュニケーション力 |
| 地域総合学部 | 地域コミュニティ学科 | 多様な要素から成り立つ地域を深く理解し、地域住民の視点でよりよい地域を構想し課題を解決できる人材を育てる | 基礎学力、地域の多様な現象・問題への強い関心と探求意志、学校内外での活動経験、地域に関わり続ける明確な目的意識 |
| 地域総合学部 | 政策デザイン学科 | 地域社会を地球規模の社会経済システムとの関係で捉え、多様な担い手が協働して地域課題に取り組む研究・教育を行う | 基礎学力と学科教育内容の理解、明確な学修意志、地域の具体的な社会課題への関心、行政・経済・協働の観点からの探究意欲 |
| 情報学部 | データサイエンス学科 | 情報科学・数理科学・社会科学の幅広い学びを通して、社会課題を実践的に解決し新たな価値を創造できる人材を育成 | 情報科学系・数理科学系・社会科学系いずれかへの強い関心、カリキュラムを理解した専門的な学修意欲、データ・情報の社会的役割への理解 |
| 人間科学部 | 心理行動科学科 | 人間生活が抱える種々の問題に現実的に対処すべく、人間を多角的・実証的に捉える力を備え、健康的な生のあり方を追求する人材を養成 | 国語・英語・数学の基礎学力、論理的・実証的な分析力と表現力、人間への興味と未知の側面を探求する意欲 |
| 国際学部 | 国際教養学科 | 英語・中国語・韓国朝鮮語のいずれかと国際化を意識した日本語の運用能力を高め、「よき地球市民」を育成 | 基礎学力と語学継続学習の意志、多様な言語・文化・宗教・国や地域への関心、経験と将来展望が結びついた学びへの意欲 |
いずれの学科も、文学部・経営学部と同様に「キリスト教による人格教育を基礎とする教育プログラムへの理解」を全学共通の評価点として掲げています。欠員補充での募集が発表された場合、試験科目・配点は基本的に編入学選抜共通の枠組み(英語・小論文・面接、工学部は小論文の代わりに数学・物理・化学の基礎的な小テスト)に沿う可能性が高いですが、募集が確定するまでは学科ごとの詳細な配点が公表されない点に注意してください。
受験資格|出願できるかを先に確かめる
2027年度編入学選抜(文学部3学科・経営学科共通)の出願資格は、2027年3月31日までに次のいずれかに該当し、かつ2027年4月1日時点で20歳に達していることです。
- 東北学院大学以外の大学に2年以上在学し、62単位以上(教職・学芸員等の資格に関する科目を除く)を修得した方
- 短期大学を卒業した方
- 高等専門学校を卒業した方
- 専修学校の専門課程を修了した方で、文部科学大臣の定めるところにより大学への編入学の資格を認められた方
- 大学を卒業し、学士編入学を希望する方
この年齢要件は2026年度の募集要項には無かった条件で、2027年度から新たに明記された出願資格です。高等専門学校を20歳未満で卒業する場合など、年齢が要件に届かないケースがないか、出願前に必ず確認してください。上記1〜5はいずれも卒業・修了の「見込み」で出願できますが、合格した場合でも2027年3月31日までに卒業・修了できなかったときは入学が許可されません。
外国籍を持つ留学生は、上記のいずれかに加えて、東北学院大学の「外国人留学生特別選抜」における出願資格(2)〜(3)および出願条件(1)〜(3)も満たす必要があります。なお、東北学院大学の在学者は、この編入学選抜には5の学士要件に該当する場合(=卒業見込みで学士編入する場合)のみ出願でき、同じ大学内での学部・学科の移動を希望する場合は別制度の「転学部・転学科試験」を確認するよう案内されています。2025年度選抜からは、社会人・外国人留学生を対象にした別枠の制度は廃止されましたが、社会人・外国人留学生自身がこの編入学選抜に出願すること自体は可能です。
選抜内容と配点|英語・小論文(小テスト)・面接
試験科目は文学部3学科・経営学科で共通しており、次の3つで構成されます。
| 試験科目 | 形式・時間 | 配点(英文学科以外) | 配点(英文学科) |
|---|---|---|---|
| 英語 | マークシート方式・60分 | 100点 | 200点 |
| 小論文 | 記述式・60分 | 200点 | 100点 |
| 面接 | 面接担当者2名による個人面接・20分程度 | 100点 | 100点 |
| 合計 | 400点 | 400点 | |
ここで注意したいのは、英文学科だけ英語と小論文の配点比率が逆になっている点です。英文学科以外の3学科では小論文(200点)が英語(100点)の2倍の配点であるのに対し、英文学科は英語(200点)が小論文(100点)の2倍になります。英文学科を志望する場合は、小論文対策よりも先に英語のマークシート試験の得点力を仕上げる優先順位になります。出願書類の審査、英語、小論文、面接を総合的に評価して選抜する、と募集要項に明記されています。なお工学部が転学部・転学科試験を実施する年度については、小論文の代わりに数学・物理・化学の基礎的な小テストが課される旨も要項に記載されていますが、これは編入学選抜の対象学科(文学部3学科・経営学科)には該当しません。
出願書類とスケジュール【2027年度】
2027年度編入学選抜の日程は、2026年9月1日付で公開された募集要項に次のとおり記載されています。この記事で扱う情報の中で、前年度から最も大きく変わったのがこのスケジュールです。
| 項目 | 期日(2027年度) |
|---|---|
| WEB出願登録・入学検定料の支払い | 2026年11月2日(月)10時〜11月9日(月)22時59分 |
| 出願書類の郵送(簡易書留・速達必須) | 2026年11月11日(水)必着 |
| 受験票ダウンロード開始 | 2026年11月18日(水)16時 |
| 選抜実施日 | 2026年12月12日(土) |
| 合格発表 | 2026年12月18日(金)10時(WEB出願システム上で公開、郵送なし) |
| 合否照会システムの照会期間 | 2026年12月18日(金)10時〜12月23日(水)16時59分 |
| 入学手続締切日(全納) | 2027年1月6日(水)14時59分 |
前年度と比べると、試験日が3月上旬から12月中旬へ約3か月前倒しになりました。参考として、2026年度編入学選抜(2026年3月実施分)の日程も残しておきます。
| 項目 | 期日(2026年度実績) |
|---|---|
| WEB出願登録・入学検定料の支払い | 2026年2月3日(火)〜2月12日(木)14時59分 |
| 出願書類の郵送(簡易書留・速達必須) | 2026年2月9日(月)〜2月12日(木)15時必着 |
| 選抜実施日 | 2026年3月3日(火) |
| 合格発表 | 2026年3月13日(金)10時(WEB出願システム上で公開、郵送なし) |
| 入学手続き期間 | 2026年3月13日(金)〜3月24日(火)15時 |
この前倒しは、受験計画そのものを組み替えることを求める変更です。2026年度の日程であれば、短大・高専の卒業年次の後期をまるまる対策に使えましたが、2027年度は卒業年次の前期が終わった時点で出願が始まり、年内に合否が出ます。短大2年生・高専5年生が2027年4月入学を目指す場合、実質的な準備期間は前年度より1学期分短いと考えて計画を立てる必要があります。一方で、年内に結果が分かるため、不合格だった場合に他大学の春季日程へ切り替える余地が生まれるという見方もできます。
2027年度の選抜当日の時間割も要項に明記されています。集合は9時、英語が9時30分〜10時30分、小論文(工学部は小テスト)が11時〜12時、面接が13時開始で、全学部・全学科共通です。昼休みが短いため昼食は各自持参するよう案内されており、上履きは不要です。試験会場情報の詳細は試験日の3日前を目途に大学ホームページで公開されます。
出願にあたって提出が必要な書類は、WEB出願登録後にダウンロードできる「入学志願票」に加えて、次のとおりです。
- 卒業証明書または卒業見込証明書(出身校発行・発行日から3か月以内)
- 成績証明書(出身校発行・発行日から3か月以内)
- 在学期間証明書(提出する各証明書のいずれにも在学期間の記載がない場合のみ)
- 編入学選抜志望理由書(手書き)
- 編入学選抜学歴及び職歴記入票(手書き)
- 角形2号(角2)封筒(240mm×332mm・市販のものを各自で用意)と、WEB出願登録後に出力する本学指定の宛名ラベル
2026年度に必要だった「誓約書・同意書(手書き)」は、2027年度の出願書類一覧には含まれていません。前年度の情報を見て準備を進めていた場合は、最新の要項の書類一覧で照合し直してください。志望理由書と学歴及び職歴記入票は手書き指定で、いずれも募集要項サイトから様式をダウンロードして白用紙・A4・片面で印刷します。
出願はWEB出願(インターネット環境・カラー印刷環境・出願者本人のフリーメールアドレスが必要)で行い、出願登録・検定料支払い・書類郵送の3つすべてが期間内に完了して初めて受理されます。一部の手続きのみでは出願は受理されません。なお2027年度からは出願書類の受領業務が外部の受付センター(日本通信紙株式会社)に委託され、送付先は茨城県の石岡郵便局留めに変わりました。大学への直接郵送や持参は受け付けられないため、宛名ラベルの記載どおりに送る必要があります。選抜会場は五橋キャンパス(仙台市若林区清水小路3-1)で、JR仙台駅から徒歩約15分、地下鉄南北線「五橋駅(東北学院大学前)」南2出口直結、最寄りのバス停「五橋駅」からは徒歩約1分と案内されています。遠方から受験する場合は、選抜実施日の前泊も含めた交通手段の確保を早めに検討してください。
2025年度選抜より実施が年1回に一本化された点は、対策計画を立てるうえで重要な意味を持ちます。かつて実施されていたA日程・B日程の2回募集であれば片方の失敗をもう一方で挽回できましたが、現在はその年に受けられる編入学選抜の機会は1回だけです。2027年度の出願期間は11月2日〜11月9日とおよそ1週間しかなく、試験は12月12日、合格発表は12月18日と、出願から合格発表までが1か月半に収まる短期決戦型のスケジュールです。夏のうちに志望理由書・学修計画の骨子を固めておき、出願開始と同時に動き出せる状態にしておくことをおすすめします。志望理由書の組み立て方に不安がある場合は、大学編入 志望理由書の書き方完全ガイドで学部別の頻出テーマと構成の型を確認しておくとよいでしょう。
出願の事前準備でつまずきやすいポイント
募集要項を確認すると、出願直前になって慌てやすい実務上の注意点がいくつか明記されています。出願期間に入ってから対応しようとすると間に合わない可能性があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
- メールアドレス……WEB出願のアカウント登録には、出願者本人のみが利用できる個人のメールアドレスが必要です。出身校が発行したメールアドレスや、メーリングリストなど個人専用でないメールアドレスは利用できません。Google・Apple・Microsoftなどのフリーメールが利用可能で、入学後もそのまま使えるアドレスの利用が推奨されています。
- 顔写真データ……出願時に提出する顔写真は「選抜当日の本人確認」と「入学後の学生証」の両方に使われます。2027年度は2026年5月1日以降に撮影したものという条件で、無帽・正面向き・背景無地(白地の学生証のため背景の白色は非推奨)などの要件を満たす必要があり、美白処理や輪郭修正などの画像加工は不正行為と見なされます。データ形式はjpeg・png・bitmap・gifのいずれかで、サイズ上限は10MBです。
- 出願書類の郵送……出願書類は角形2号(角2)封筒に本学指定の宛名ラベルを貼り、簡易書留・速達で郵送する必要があります。WEB出願登録後にダウンロードできる「入学志願票」と宛名ラベルを先に準備してから、郵送に十分な余裕を持って出願登録を行うよう案内されています。
- 手続きの完了条件……「WEB出願登録」「入学検定料の支払い」「出願書類の郵送」の3つすべてが出願期間内に完了して初めて出願が受理されます。WEB出願登録のみを済ませた状態では出願は成立しません。
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検定料・学納金の減免
2027年度編入学選抜の入学検定料は33,000円です。2026年度の30,000円から3,000円の値上げとなり、学内向けの転学部・転学科試験と同額になりました。クレジットカード・ペイジー・コンビニ払いのいずれかで納入し、支払いには別途手数料がかかります。納入した検定料は理由の如何を問わず返金されません。学生納付金については、次の減免規定が募集要項に明記されています。
- 東北学院の併設校(中学校・高等学校など)出身者が編入学する場合……同窓会入会費が免除
- 東北学院大学出身者が学士編入学する場合……入学金・同窓会入会費・学生会入会費が免除
- 転学部・転学科する場合(2026年度実績)……入学金・同窓会入会費・学生会入会費が免除される一方、別途「転学部・転学科料」が追加
2027年度の募集要項では、学生納付金の詳細は大学ホームページで確認できるという案内に変わりました。2026年度の要項が「決定次第発表」という書き方だったのに比べると、出願前に金額を確かめやすくなっています。それでも金額は改定されうるため、出願前に大学公式サイトの学費ページで最新の金額を必ず確認してください。学生納付金以外にも、教科書代・授業で使うノートパソコン代・資格取得にかかる実習費等が別途必要になる点が要項に明記されています。
志願者数・合格者数・倍率は非公表
編入を検討する上で気になる実質倍率ですが、東北学院大学の公式サイトで編入学選抜の志願者数・合格者数を確認したところ、2026年8月時点で「志願者状況」ページ・「合格者状況」ページはいずれも本文が「準備中です」という表示のみで、編入学選抜に関する数値は掲載されていません。過去のアーカイブ(2025年11月時点のキャッシュ)を確認しても、志願者状況ページに掲載されているのは一般選抜・東日本地域別スカラシップ選抜・大学入学共通テスト利用選抜・外国人留学生特別選抜の学部学科別データのみで、編入学選抜の記載自体が見当たりませんでした。つまり、東北学院大学は編入学選抜について志願者数・合格者数・倍率を継続的に公表していないと考えられます。
募集人員が英文学科3名・総合人文学科1名・歴史学科1名・経営学科2名という一桁の少人数選抜であることを踏まえると、仮に数値が公表されたとしても、1〜2名の合否で倍率が大きく振れる規模であることは変わりません。倍率という数字そのものよりも、「この4学科以外は学外からの募集がそもそもない」という募集範囲の実態を正しく把握しておくことが、この大学の編入を検討するうえでは優先度の高い情報になります。
単位認定(包括認定単位)と修業年限
以下は2026年度編入学選抜・転学部転学科試験募集要項に記載されていた内容です。2027年度は編入学選抜の要項が独立した冊子になった関係で包括認定の項目が要項本体からは外れているため、最新の扱いは合格後に教務課で確認してください。編入学選抜・転学部転学科試験の合格者の既修得単位は、各学部・学科が定めた履修細則に基づき、48〜62単位の範囲で包括認定されることがあります。3年次編入のため、標準的には2年間での卒業を前提とした単位認定になりますが、具体的な認定単位数や必要単位数は学部・学科ごとの履修細則によって異なります。文学部・工学部については包括認定に加えて一部読替え方式も併用されており、対象者は合格後、成績証明書に加えてシラバスを教務課に提出して読替え可否の確認を受ける必要があります。履修細則は学部ごとに大学公式サイトで公開されているため、出願前に志望学科の細則を確認し、前籍校での履修内容と照らし合わせておくことをおすすめします。募集要項が示す各学部の履修細則の掲載箇所(2023年度以降入学生適用)は次のとおりです。
| 学部 | 単位認定に関する規定箇所 |
|---|---|
| 文学部 | 「編入学生及び転学部・転学科生の包括認定について」(学則第5条第3項関係)別表 |
| 経済学部 | 「編入学生及び転学部・転学科学生単位認定基準」(学則第6条第2項関係)別表 |
| 経営学部 | 「編入学生及び転学部・転学科学生単位認定基準」(学則第3条第3項関係)別表 |
| 法学部 | 「編入学生及び転学部学生の単位認定」(学則第5条関係)別表1 |
| 工学部 | 「転学部・転学科学生の単位の認定」(学則第7条第2項関係)別表 |
| 地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部 | 「編入学生及び転学部・転学科学生単位認定基準」(各学部学則関係条項)別表 |
問い合わせ窓口は、文学部・経済学部・経営学部・法学部が土樋キャンパス教務課、工学部・地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部が五橋キャンパス教務課と、キャンパスによって分かれている点にも注意してください。
過去問はどこで手に入るか
東北学院大学は、入試情報サイトの「過去の入試問題」ページで、編入学選抜・転学部転学科試験の過去問題を学科別・年度別に公開しています。2024年度はA日程・B日程の年2回実施でしたが、2025年度以降は年1回実施に変更されたため、2025年度・2026年度は1年度につき1回分の掲載です。英語の共通問題は著作権の都合上、本文(読解素材)の一部が「この部分は、著作権の都合上、公開できません」として黒塗りになっていますが、設問・選択肢・出典書誌は公開されています。小論文問題は文学部3学科・経営学科ともに全文が公開されています。ただし総合人文学科は2025年度分、歴史学科は2025年度・2024年度分のみが公開されており、2026年度分は掲載がありません(該当年度に出願者がいなかったこと等が理由と考えられます)。公開状況を学科別に一覧化すると、次のとおりです(○=問題全掲載、△=著作権の都合上一部掲載、-=該当年度出願なし)。
| 学科 | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度A日程 | 2024年度B日程 |
|---|---|---|---|---|
| 英語(学科共通) | △ | △ | △ | △ |
| 英文学科 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 総合人文学科 | - | ○ | - | - |
| 歴史学科 | - | ○ | ○ | ○ |
| 教育学科 | - | - | - | - |
| 経済学科 | - | - | ○ | ○ |
| 共生社会経済学科 | - | - | - | ○ |
| 経営学科 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 法律学科 | △ | - | △ | △ |
| 機械知能工学科 | - | ○ | ○ | ○ |
| 電気電子工学科 | - | - | ○ | ○ |
| 環境建設工学科 | - | - | - | - |
| 情報基盤工学科(旧学科) | - | - | ○ | ○ |
| 人間科学科(旧学科) | - | - | △ | - |
| 言語文化学科(旧学科) | - | - | ○ | ○ |
| 情報科学科(旧学科) | - | - | ○ | - |
| 地域構想学科(旧学科) | - | - | ○ | - |
| 政策デザイン学科 | ○ | - | - | - |
| データサイエンス学科 | ○ | ○ | - | - |
| 国際教養学科 | ○ | - | - | - |
この一覧からも、2026年度に編入学選抜(学外募集)が実際に行われたのは英文学科・経営学科のみで、政策デザイン学科・データサイエンス学科・国際教養学科・法律学科の2026年度分の問題は、募集要項の学部学科別募集人員表と照らし合わせる限り、在学者向けの転学部・転学科試験によるものと考えられます。なお、大学が公表する入学者推移データによれば、地域総合学部地域コミュニティ学科は2022年度以前の地域構想学科、地域総合学部政策デザイン学科は2022年度以前の共生社会経済学科、情報学部データサイエンス学科は2022年度以前の情報科学科、人間科学部心理行動科学科は2022年度以前の人間科学科、国際学部国際教養学科は2022年度以前の言語文化学科に、それぞれ組織上対応しており、2024年度以前の過去問にはこれらの旧学科名が残っています。工学部の情報基盤工学科は入学者推移データでは2022年度を最後に数値が途切れており、現在の工学部の学科一覧(機械知能工学科・電気電子工学科・環境建設工学科)には含まれていません。
公開されている過去問から読み取れる出題テーマ
ここからは、2024〜2026年度に実際に出題された小論文・英語の過去問について、大学が公開している範囲で出題テーマと形式を整理します。問題文そのものの引用は行わず、テーマと形式、そこから読み取れる対策の方向性のみを扱います。
英語(学科共通)|読解・文法・会話・語句整序の4部構成
英語はマークシート方式・60分で、大問Ⅰ〜Ⅳの4部構成になっています。大問Ⅰはトピックの異なる2つの英文を読ませる長文読解、大問Ⅱは英文中の空所に適切な語句を補充する文法・語彙問題、大問Ⅲは会話文の空所補充、大問Ⅳは日本語の指示に沿って語句を適切な位置に挿入する語句整序問題です。読解素材の出典は大学が明記しており、2026年度は”Japan’s top brands get tied up in the great sunscreen debate”(Japan Times、大手ブランドの日焼け止めをめぐる環境論争を扱った記事)と、”Understanding Piezoelectricity: Promise and Limitations”(Energy Floors、圧電技術に関する解説記事)を素材にした出題でした。いずれも時事性のある科学・社会テーマの英文が使われており、大学受験レベルの英字新聞・解説記事に日常的に触れておくことが素材への慣れにつながります。設問自体は空所補充・内容一致など標準的な大学入試型の形式で、大問Ⅳの語句整序では”see to it that〜”のような口語表現も出題されています。
文学部 英文学科|学習経験と研究計画を英米文学・英語学の視点で語らせる
英文学科の小論文は、他の3学科と違って毎年テーマの型が大きく変わっているのが特徴です。2024年度A日程は、シェイクスピア『ロミオとジュリエット』の一節を題材に、言語と物事の関係についての考えを200字・600字の2段階で問う出題でした。同年B日程は、英語学習における「受動的なインプット」と「能動的なアウトプット」という区分が本当に成り立つのかを論じさせる出題で、こちらも200字・600字の2段階構成です。2025年度は字数指定のない記述式に変わり、これまでの英米文学・英語学の学習概要と、編入学後にどのような研究を行いたいかを関連づけて書かせる出題になりました。2026年度も同様に字数指定なしで、「AI・自動翻訳の時代に英米文学・英語学を学ぶ意義」について、これまでの学習経験と入学後の研究計画を関連づけて論じる出題です。年度によって「文学作品の一節を読ませて考察させる」型と「学習歴・研究計画を書かせる」型が入れ替わっているため、両方のパターンに対応できるよう、英米文学・英語学に関する基礎知識と、自分の学習経験の棚卸しの両方を準備しておく必要があります。
文学部 総合人文学科|宗教改革と科学技術、人文諸学の視点で論じる力
総合人文学科は2025年度分のみ公開されています。2問のうち1問を選択し、800字以内で解答する形式で、選択肢は「16世紀ヨーロッパで起きた宗教改革が、その後の社会・哲学・芸術にどのような影響をもたらしたか、具体例を挙げて説明したうえで自分の考えを述べる」問題と、「現代社会で科学技術の進歩により人間の尊厳がおびやかされる問題状況について、具体例を挙げて説明したうえで自分の考えを述べる」問題でした。総合人文学科は思想・哲学、文化・芸術、宗教・神学等の人文諸学を幅広く扱う学科であるため、特定の時代・分野に絞った対策よりも、歴史的な事象や現代的な社会課題を人文学的な視点から論じる訓練の方が有効です。
文学部 歴史学科|5分野からの希望分野明示と研究計画
歴史学科の小論文は、2024年度・2025年度を通じて一貫して「歴史学科における5つの所属分野(日本史分野・アジア史分野・ヨーロッパ史分野・考古学分野・民俗学分野)のうち、どの分野に関心があるかを明示したうえで、これまで調べてきた内容と編入学後の研究計画を述べる」という構成です。卒業論文・卒業研究の経験がある受験者とない受験者とで問いが分かれている年度もあり、経験がある場合は卒業論文の内容紹介と、それをどう発展させたいかまで具体的に述べることが求められます。字数は800字以内が共通しています。歴史学科を受ける場合、5分野のどこに軸足を置くかを早い段階で決め、その分野に関連する具体的な調査・読書の実績を積んでおくことが小論文対策に直結します。なお2026年度は編入学選抜の募集定員自体は1名設定されていましたが、過去問の公開一覧には2026年度分の掲載がなく、その年度は出願者がいなかった可能性があります。
経営学部 経営学科|経営学説から時事テーマへ、出題形式そのものが変化
経営学科の小論文は、4年分を通じて出題形式そのものが変化している点が最大の特徴です。2024年度(A日程・B日程)と2025年度は、いずれも4つの設問から2問を選んで論述する形式で、字数制限はありませんでした。設問のテーマは、近年の経済・社会・環境課題への企業の対応(具体的事例を用いる)、経営学における「持続可能性(サステナビリティ)」の意味(2024年度B日程はSDGsの視点を必須指定)、経営学説を用いた経営管理・戦略・組織の説明、マーケティング活動の構成要素と意義、の4パターンが繰り返し出題されています。ところが2026年度は形式が一新され、2つの設問から1問を選ぶ方式に変わったうえ、出題内容も「C.I.バーナードが著書『経営者の役割』で示した『組織の成立3要素』と『組織の存続2条件』を説明したうえで、それらが企業の存続や成長に必要な理由を論じる」問題と、「円安が日本企業の経営に及ぼす良い影響と悪い影響の両方を論じ、2026年2月末時点の対ドル円相場に必ず触れる」問題という、特定の経営学者・著作を指定する出題と、直近の為替動向を踏まえた時事性の強い出題に切り替わっています。過去の「4問中2問・字数自由」型の対策だけでは対応しきれない年度が出てきているため、経営学の基本的な学説(組織論・戦略論・マーケティング論など)を代表的な著者名・キーワードと結び付けて説明できるようにしておくことと、出願直前の経済ニュース(為替・金利など)を小論文の題材として使える状態にしておくことの両方が必要です。
過去問から導ける学習の順番
- 英語は共通問題のため、志望学科にかかわらず大学入試レベルの長文読解・文法・会話文・語句整序を仕上げる。英文学科志望者は配点が200点と2倍になるため優先度を最も高くする。
- 英文学科志望者は「文学作品を読ませて考察させる」型と「学習歴・研究計画を書かせる」型の両方に対応できるよう、英米文学・英語学の基礎知識と自分の学習歴の棚卸しを並行して進める。
- 総合人文学科志望者は、宗教改革や科学技術と人間の尊厳といった人文学的なテーマを、具体例を挙げて論じる練習を積む。
- 歴史学科志望者は、日本史・アジア史・ヨーロッパ史・考古学・民俗学の5分野から希望分野を早期に決め、その分野の調査実績と研究計画を具体化しておく。
- 経営学科志望者は、経営学説(組織論・戦略論・マーケティング論等)を代表的な理論・著者と結び付けて説明できるようにしたうえで、出願直前の経済時事(為替・SDGs等)にも目を配る。
- 面接(2027年度は20分程度・面接担当者2名)は全学科共通の配点があるため、小論文で書いた志望動機・研究計画を口頭でも矛盾なく説明できるように準備する。
出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず大学公式サイトの「過去の入試問題」ページで最新の公開資料をご自身で確認してください。
学科ごとの理念・アドミッション・ポリシー・求める学生像
編入学選抜を実施する4学科について、大学が公表しているアドミッション・ポリシー(学科の理念・目的、求める学生像)を要約すると、次のとおりです。志望理由書・面接で自分の言葉に落とし込む際の土台として活用してください。
| 学科 | 理念・目的(要約) | 求める学生像(要約) |
|---|---|---|
| 英文学科 | 国際語としての英語の運用能力と、他文化・他者性への鋭敏な感覚を育み、多元的な文化に寛容な国際人を育成する | 十分な基礎学力と知的好奇心、論理的思考力、英語を含む外国語学習への強い意欲、学科カリキュラムの理解と4年間の学修プラン |
| 総合人文学科 | キリスト教に基づく人間形成を軸に、古今の書物との対話を通じて現実世界を問い直し、他者との相互理解・共生を可能にする知的・精神的基礎を養う | 基礎学力(特に英語)、読解力と論理的な自己表現力、社会への強い関心、思想・哲学・文化・芸術・宗教・神学等への学修意欲 |
| 歴史学科 | 広い歴史知識と歴史的思考を身につけ、現代社会をグローバル・ローカル双方の視点で理解し、地域の課題を考える実践力を養う | 幅広い知識を吸収する柔軟な思考と基礎学力、旺盛な好奇心と自発性、歴史に関する基礎知識、学科で学びたい目的の明確さ |
| 経営学科 | 経営学の知識に基づき企業や地域社会の課題を解決できる力と、キリスト教の学びを活かしてキャリアを切り拓く力を養う | 十分な基礎学力、学科への明確な志望動機と入学後の学びのビジョン、社会・経済・経営全般への関心と自発的な探究姿勢 |
いずれの学科も、共通して「東北学院大学の教育理念である『キリスト教による人格教育』を基礎とする教育プログラム(聖書とキリスト教に関する授業・大学礼拝など)について理解し、主体性を持ちつつ多様な人々と協働して学ぶことを強く望んでいる」という全学共通の評価点を掲げています。選抜当日には大学礼拝についての説明があり、入学後は礼拝への参加が講義出席と同様に権利かつ義務とされている点も、面接で聞かれる可能性がある大学の特色として押さえておくとよいでしょう。
面接対策で意識すべきこと
面接は面接担当者2名による個人面接で、2027年度の募集要項では20分程度とされています(2026年度は15〜20分程度)。試験科目の一つとして100点の配点があり、英語・小論文と合わせて総合的に評価される以上、小論文の場で書いた内容と面接で話す内容に矛盾があると評価を下げかねません。募集要項のアドミッション・ポリシーでは、経営学科について「本学科への志望動機が明確であり、入学後何を学ぶのか、それを将来どのように活かすのかについて、しっかりとしたビジョンを持っている」ことが求める学生像として明示されています。英文学科は「本学科のカリキュラムを十分に理解し、4年間の勉学に関するプランをもっている」こと、歴史学科は「本学科で何を学びたいのか、目的がはっきりしている」ことがそれぞれ挙げられており、総合人文学科も「思想・哲学、文化・芸術、宗教・神学などの人文諸学に関心をもち、本学科での勉学に強い意欲を有している」ことが求められています。表現は学科ごとに異なりますが、共通して志望動機・学修計画の具体性が評価軸になっていることが分かります。小論文で書いた研究テーマ・学びたい分野を、面接でも同じ言葉で、より具体的な行動計画(何を、どの授業で、どう学ぶか)にまで落とし込んで説明できるように準備しておくとよいでしょう。
併願をどう組むか
東北学院大学の編入学選抜は、募集対象が4学科・合計7名という小規模な選抜であるため、単願で臨むにはリスクが大きい選抜です。2027年度の試験日は2026年12月12日で、多くの私立大学の編入学試験が実施される秋から年内の時期にあたります。年内に合否が確定するため翌年2〜3月の試験を併願先に組めるようになった点は、2026年度までの3月実施と比べて計画が立てやすくなった部分です。宮城県内・東北地方の他大学については、宮城県で大学編入できる大学一覧や東北福祉大学の編入学試験を徹底解説で募集状況を確認したうえで、日程が重ならない組み合わせを検討してください。併願校の数と組み方の考え方そのものに迷う場合は、大学編入の併願は何校まで?もあわせて参考になります。
特に経済学部・法学部・工学部・地域総合学部・情報学部・人間科学部・国際学部を第一志望にしている場合は、前述のとおりその学科自体が学外からの募集を行わない年度がありうるため、確実に募集している大学・学科を併願先として必ず1校以上確保しておくことをおすすめします。2027年度についてはこれらの学部の学外募集が行われないことがすでに確定しているため、志望変更を含めた検討を早めに済ませておく必要があります。
出願前に確認しておきたい細かな疑問
ここでは、出願資格や制度の細かい部分について、募集要項を読んでいると迷いやすい点をまとめます。いずれも出願してから確認したのでは間に合わない内容なので、準備の早い段階で目を通しておいてください。
高等専門学校卒業でも出願できますか。
出願できます。2027年度の出願資格の一つに「高等専門学校を卒業した者」が明記されています。ただし2027年度からは2027年4月1日時点で20歳に達していることという年齢要件が加わっているため、飛び入学等で年齢が要件に届かない場合は事前に大学へ確認してください。
社会人や外国人留学生でも受験できますか。
受験できます。2025年度選抜より「社会人の編入学」「外国人の編入学」という別枠の制度自体は廃止されましたが、社会人・外国人留学生がこの編入学選抜に出願すること自体は可能です。ただし外国籍の外国人留学生は、通常の出願資格に加えて外国人留学生特別選抜の出願資格(2)〜(3)および出願条件(1)〜(3)も満たす必要があり、出願書類として日本留学試験(EJU)の成績確認書や経費支弁に関する書類の提出が求められます。
東北学院大学在学者は編入学選抜に出願できますか。
学士の学位を取得見込みで学士編入する場合に限り出願できます。同じ大学内で別の学部・学科に移りたい場合は、別制度の「転学部・転学科試験」の対象になります。2027年度の転学部・転学科試験の募集要項は2027年1月中旬頃に公開される予定です。
文学部教育学科は編入学選抜を受けられますか。
受けられません。2027年度の募集要項でも、教育学科は編入学選抜の募集定員が「-」となっており、3年次への編入の枠が設定されていません。2026年度も同様で、学外・学内を問わず募集はありませんでした。
小論文の対策はいつから始めるべきですか。
2027年度は試験日が12月12日と前年度より約3か月早まったため、対策の開始時期も同じだけ前倒しする必要があります。経営学科の小論文は2026年度に「4問中2問選択・字数自由」から「2問中1問選択」へと出題形式そのものが変わるなど、年度によって形式が変化しています。特定の年度の過去問パターンだけに絞った対策では変化に対応できない可能性があるため、学科の理念・アドミッションポリシーで示されているテーマについて、早い段階から関連知識と自分の考えを言語化しておくことをおすすめします。書き方の型そのものから固めたい場合は、大学編入の小論文の書き方完全ガイドで頻出テーマと構成の作り方を確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
東北学院大学の編入学試験は難しいですか。
募集人員が英文学科3名・総合人文学科1名・歴史学科1名・経営学科2名と非常に少なく、志願者数・合格者数は大学から公表されていません。数値上の難易度は判断できませんが、募集枠自体が小さいことは踏まえておく必要があります。
東北学院大学の編入の倍率はどれくらいですか。
大学公式サイトの「志願者状況」「合格者状況」ページでは、2026年8月時点で編入学選抜に関する志願者数・合格者数が公表されていません(いずれも「準備中」表示)。過去のアーカイブを確認しても編入学選抜の数値は掲載されておらず、非公表と考えられます。
東北学院大学の2027年度編入学試験はいつですか。
2027年度編入学選抜の試験日は2026年12月12日(土)で、会場は五橋キャンパスです。WEB出願登録・入学検定料の支払いは2026年11月2日10時から11月9日22時59分まで、出願書類は11月11日必着、合格発表は12月18日10時にWEB出願システム上で公開されます。2026年度までの3月実施から約3か月前倒しになっているため、前年度の日程を前提に準備を進めないよう注意してください。
経済学部や法学部、工学部を編入で受けることはできますか。
2027年度はこれらの学部で学外からの編入学選抜は実施されません。2025年度選抜より、毎年確実に募集するのは文学部(英文学科・総合人文学科・歴史学科)と経営学部(経営学科)の4学科のみで、それ以外の学部・学科は在学者の定員に欠員が出た年度に限り募集され、募集の有無は募集年度の6月末までに公表されるとされています。
2年次への編入はできますか。
できません。募集要項に「編入学選抜は3年次編入のみの募集となります」と明記されており、2年次を対象とした編入学の制度はありません。2026年9月2日付の告知でも、2027年度の編入年次は3年次のみと示されています。
入学検定料はいくらですか。
2027年度編入学選抜の入学検定料は33,000円です。2026年度の30,000円から改定されました。クレジットカード・ペイジー・コンビニエンスストアのいずれかで支払い、支払いには別途手数料がかかります。納入後の返金は理由を問わず行われません。
過去問はどこで手に入りますか。
大学公式サイトの入試情報「過去の入試問題」ページで、編入学選抜・転学部転学科試験の過去問題が学科別・年度別に公開されています。英語の読解素材は著作権の都合上、本文の一部が非公開ですが、設問・出典書誌は確認できます。
編入学後、何年で卒業できますか。
3年次編入のため標準で2年間での卒業が前提ですが、既修得単位の認定は各学部・学科の履修細則に基づき48〜62単位の範囲で行われ、認定される単位数は前籍校での履修内容によって変わります。文学部・工学部は一部読替え方式も併用されるため、合格後にシラバスの提出等で個別に確認が必要です。
まとめ
東北学院大学の編入学試験でまず押さえるべきなのは、「9学部すべてが編入学生を受け入れている」わけではないという事実です。2025年度選抜以降、毎年確実に学外から3年次編入生を募集しているのは文学部の英文学科(3名)・総合人文学科(1名)・歴史学科(1名)と、経営学部の経営学科(2名)だけで、合計してもわずか7名です。この枠組みは2027年度も変わりません。それ以外の学部・学科は在学者数が定員に満たない年度だけ欠員補充的に募集され、募集の有無は毎年6月末になって初めて公表されます。
2027年度でもう一つ見落とせないのが日程と費用の変更です。要点を整理すると次のようになります。
- 試験日が2026年12月12日(土)と、前年度の3月3日から約3か月前倒しになった
- WEB出願登録は2026年11月2日10時〜11月9日22時59分、出願書類は11月11日必着と、出願期間が約1週間しかない
- 合格発表は2026年12月18日10時、入学手続締切は2027年1月6日14時59分で、年内に合否が確定する
- 入学検定料が30,000円から33,000円に改定された
- 出願資格に「2027年4月1日時点で20歳に達していること」という年齢要件が加わった
- 出願書類から「誓約書・同意書」が外れ、書類の送付先が外部の受付センター(石岡郵便局留め)に変わった
試験は英語(マークシート60分)・小論文(60分)・面接(20分程度)の3科目で、英文学科だけ英語と小論文の配点比率が逆になっている点、経営学科の小論文が2026年度に4問2問選択から2問1問選択へと出題形式そのものを変えてきている点は、実際に公開されている過去問を確認しなければ分からない情報です。志願者数・合格者数・倍率については大学から継続的に公表されておらず、この記事でも推測で数字を補うことはしていません。
2027年度の募集要項は2026年9月1日付ですでに公開されています。出願を検討している場合は、この記事で整理した内容を出発点にしつつ、募集要項本体と過去問を必ず大学公式サイトでご自身で確認してください。出願まで残された時間は2か月ほどしかありません。英語のマークシート対策と小論文の型づくり、志望理由書の作成を並行して進める必要があるため、独学での対策に不安がある場合は、大学編入対策コースのように志望校別に伴走してもらえる指導を活用するのも一つの方法です。
本記事の数値は、東北学院大学が公表する2027年度編入学選抜募集要項(初版2026年9月1日)、2027年度編入学募集についての告知(2026年9月2日公開)、比較のために参照した2026年度編入学選抜・転学部転学科試験募集要項、および大学公式サイトの志願者状況・合格者状況ページ(2026年8月時点)に基づいています。制度・日程・募集学科・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず東北学院大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
本記事の過去問セクションで扱った出題テーマ・形式は、いずれも東北学院大学が公開している2024〜2026年度の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず大学公式サイトの最新の公開資料をご自身で確認してください。
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