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新潟医療福祉大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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新潟医療福祉大学は看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・心理・福祉・医療情報経営を学ぶ6学部16学科からなる、日本最大級の医療系総合大学です。しかし「編入学試験」に限っていえば、実施している学科は16学科中わずか4学科だけです。理学療法・作業療法・言語聴覚・義肢装具自立支援・鍼灸健康・臨床技術・視機能科学・救急救命・診療放射線・健康栄養・心理健康・健康データサイエンスといった資格養成色の強い学科は、いずれも編入学試験を実施していません。

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この記事では、新潟医療福祉大学が公表している2027年度の3年次編入学選抜募集要項と、2023・2024・2026年度の入学者選抜試験結果をもとに、実施学科・募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、看護学科のみ公開されている過去問から読み取れる出題内容と、学科ごとの対策の方向まで踏み込んで解説します。

結論を先に言うと、新潟医療福祉大学の編入学試験は「4学科・3年次のみ・志願者数名規模」という、他の医療系総合大学と比べても情報が少なく見えにくい入試です。だからこそ、大学が公式に公表している要項・入試結果・過去問という一次情報を一つずつ確認していくことに意味があります。

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目次

新潟医療福祉大学の編入学試験は「3年次編入学選抜」1本のみ

法政大学のような大規模私立大学では、一般編入学試験のほかに社会人編入学試験、転籍・転部・転科試験、継続学士入学試験など複数の制度が並存し、公表される倍率もそれらが合算されていることがあります。新潟医療福祉大学の場合、外部から途中年次に入学するための試験制度は「3年次編入学選抜」のひとつだけです。大学が公表する入学者選抜試験結果にも、総合型選抜(A~E方式・併願制)、学校推薦型選抜、大学入学共通テスト利用選抜、一般選抜、社会人等特別選抜、外国人留学生選抜と並んで「3年次編入学選抜」が独立した区分として掲載されており、他の制度の数字と混ざる心配がありません。この点は、倍率を読むうえではむしろ好都合です。

ただし2年次編入学は実施されていません。短期大学の1年制課程や、大学に1年だけ在籍して2年次からの編入を希望する方は、そもそも新潟医療福祉大学の編入学試験の対象になりません。3年次編入のみという前提を、まず押さえておいてください。

実施しているのは16学科中たった4学科だけ【2027年度】

2027年度の3年次編入学選抜で募集を行うのは、次の4学科です。

学部学科募集人員
看護学部看護学科3名
健康科学部健康スポーツ学科5名
心理・福祉学部社会福祉学科5名
医療情報経営学部医療情報管理学科5名

合計でも18名という小さな募集枠です。この表から読み取れる重要な点を整理します。

資格養成課程の学科は、ほぼすべて編入学試験の対象外です。リハビリテーション学部の理学療法学科・作業療法学科・言語聴覚学科・義肢装具自立支援学科・鍼灸健康学科、医療技術学部の臨床技術学科・視機能科学科・救急救命学科・診療放射線学科は、いずれも編入学試験を実施していません。これらの学科は学年進行に合わせて実習・国家試験対策のカリキュラムが組まれているため、途中年次からの編入を受け入れにくいという医療系専門職養成課程に共通する事情があると考えられます。健康科学部のなかでも健康栄養学科は対象外で、健康スポーツ学科のみが実施しています。心理・福祉学部も心理健康学科は対象外で、社会福祉学科のみです。医療情報経営学部も、2026年4月に開設されたばかりの健康データサイエンス学科は対象外で、医療情報管理学科のみが実施しています。

看護学部看護学科だけは、他の3学科と出願資格・試験科目・日程のすべてが異なります。詳しくは次章以降で説明しますが、看護学科は「看護系の出身者」に限定した専門色の強い試験、残る3学科(健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理)は共通した枠組みの試験になっています。志望学科を決めたら、自分がどちらのグループに属するのかをまず確認してください。

なお、募集要項に記載されている学部名の表記には注意が必要です。大学が2027年度に向けて公表している学部・学科の公式ページでは医療情報管理学科の所属学部を「医療情報経営学部」としていますが、同じ大学が公表する2027年度の3年次編入学選抜募集要項では「医療経営管理学部」という旧称が使われています。学科名(医療情報管理学科)自体は一致しているため、出願先の特定に支障はありませんが、要項の記載を見て学部名が違うと感じても、学科が間違っているわけではありません。

医療情報管理学科自体は2010年4月に開設された歴史のある学科で、当時から長らく「医療経営管理学部」に置かれてきました。ここに2026年4月、データサイエンスを核とした健康データサイエンス学科が新設され、学部の名称も医療情報経営学部へと切り替わったとみられます。学部名の変更はホームページの学部・学科紹介ページには反映されている一方、編入学選抜の募集要項という個別文書への反映には時間差が生じている、というのが実情に近いと考えられます。出願にあたって学部名の新旧いずれで記載されていても、志望先が医療情報管理学科であることに変わりはありません。

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一般選抜・総合型選抜と比べると、編入学試験がいかに小さな入試かがわかる

新潟医療福祉大学は、総合型選抜(A~E方式・併願制)、学校推薦型選抜、大学入学共通テスト利用選抜、一般選抜など、高校卒業者向けの入試では毎年数十名規模の志願者を集めています。同じ4学科について、2026年度の一般選抜(前期日程)の志願者数と、同年度の3年次編入学選抜の志願者数を並べると、規模の違いがはっきりします。

学科一般選抜(前期日程)志願者数3年次編入学選抜 志願者数
看護学科154名2名
健康スポーツ学科29名1名
社会福祉学科26名1名
医療情報管理学科27名1名

いずれの学科も、編入学試験の志願者数は一般選抜(前期日程)の1〜2%程度しかありません。総合型選抜や大学入学共通テスト利用選抜まで含めれば、高校卒業者向けの入試ルートの志願者数はさらに大きくなります。新潟医療福祉大学における編入学という選択肢は、大学全体の入試のなかではごく小さな脇道であり、情報も相対的に少ないというのが実情です。だからこそ、本記事のように募集要項・入試結果・過去問という一次情報を自分で確認する価値があります。

受験資格|学科によって「高専卒が対象になるかどうか」が違う

4学科はいずれも出願資格に「短期大学卒業」「大学2年以上在学し62単位以上修得」「専修学校専門課程修了」「高等学校等専攻科修了」という共通の骨格を持ちますが、学科ごとに細部が異なります。とくに見落としやすいのが高等専門学校(高専)卒業者の扱いです。

看護学科|「看護系」出身であることが絶対条件

看護学科の受験資格は、次のいずれかを満たす者に限定されています。

  • 看護系短期大学を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者で、看護師免許または看護師国家試験受験資格を取得した者・取得見込みの者
  • 看護系専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を修了した者・修了見込みの者で、同様に看護師免許等を取得した者・取得見込みの者
  • 高等学校等の看護専攻科の課程(修業年限2年以上、その他文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者で、同様に看護師免許等を取得した者・取得見込みの者

この3条件の後半2つは「高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)卒業の者、または学校教育法施行規則第150条に該当する者」に限る、という注記も付いています。つまり看護学科は、看護師免許取得(見込み)という要件が事実上の絶対条件であり、一般の大学在学者や他分野の短大・専門学校出身者が出願できる余地はほぼありません。看護系の教育機関に在籍・卒業していることが前提です。

健康スポーツ学科・医療情報管理学科|高専卒業者も出願できる

この2学科の受験資格は、次のいずれかです。

  • 短期大学を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
  • 大学に2年以上在学し、62単位以上修得した者・修得見込みの者
  • 高等専門学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
  • 専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を修了した者・修了見込みの者
  • 高等学校等の専攻科の課程(修業年限2年以上、その他文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者

健康スポーツ学科は「健康・スポーツに関する分野に強い興味を持ち、将来、専門職として活躍しようとする意欲を有する者」、医療情報管理学科は「医療秘書・事務、医療情報、医療経営に関する分野についての興味・関心を持ち、将来、関係する資格を取得して医療関係施設において活躍しようとする意欲を有する者」という条件が前段に付きますが、学歴要件そのものは共通で、高等専門学校卒業者を明確に受け入れています。

社会福祉学科|資格には共通するが、高専卒業は対象に含まれていない

社会福祉学科は、次の⑴・⑵の両方を満たす者が対象です。

⑴は「①社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の国家資格取得を目指し活躍することを目指す者」または「②社会福祉分野に強い興味や関心を持ち、将来、社会に貢献する意欲を有する者」のいずれかです。

⑵は学歴要件で、「①短期大学を卒業した者・卒業見込みの者」「②大学に2年以上在籍し62単位以上修得した者・修得見込みの者」「③専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を修了した者・修了見込みの者」「④高等学校等の専攻科の課程(修業年限2年以上、その他基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者」のいずれかです。

この⑵の並びには、健康スポーツ学科・医療情報管理学科にある「高等専門学校を卒業した者」という項目が含まれていません。3学科は共通の枠組みで運用されているように見えて、社会福祉学科だけは高専卒業者を受験資格に明記していないという違いがあります。高専からの編入を考えていて社会福祉学科に関心がある場合、この点は出願前に大学へ直接確認することを強くおすすめします。

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選抜方法・試験科目|看護学科だけが筆記試験を課す

4学科は試験の性格も大きく二分されます。

学科選抜方法面接形式
看護学科出願書類評価/看護専門科目試験/小論文試験/面接試験対面型個人面接
健康スポーツ学科出願書類評価(志願理由書・活動実績等報告書)/面接試験WEB個人面接
社会福祉学科出願書類評価(志願理由書・活動実績等報告書)/面接試験WEB個人面接
医療情報管理学科出願書類評価(志願理由書・活動実績等報告書)/面接試験WEB個人面接

看護学科は筆記2科目+対面面接

看護学科の試験は、出願書類評価に加えて看護専門科目試験(60分)と小論文試験(60分)の筆記2科目、そして対面型の個人面接で構成されます。当日のタイムテーブルも公表されており、試験室入室8:30~8:50、オリエンテーション8:50~9:00、小論文試験9:10~10:10、看護専門科目試験10:40~11:40、面接試験13:00~という流れです。丸1日がかりの試験になるため、遠方から受験する場合は前泊も含めたスケジュールを組む必要があります。

健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は筆記試験そのものがない

この3学科は「筆記試験は行わず、出願書類評価とWEB個人面接で合否を判定する」という設計です。評価対象になるのは志願理由書と活動実績等報告書で、面接は株式会社ZENKIGENが運営する「harutaka(ハルタカ)」というシステムを使ったオンライン面接です。試験当日に何かを書く・解くという場面が存在しないため、対策の中心は志願理由書と活動実績等報告書の完成度、そしてオンライン面接での受け答えに集約されます。

WEB面接の受験には、パソコン等の通信機器(パソコン推奨、タブレット・スマートフォンも可)、有線のマイク付きイヤホン(Bluetoothは不可)、カメラ、そして上り・下りとも10Mbps以上のインターネット環境が必須とされ、出願期間前に「接続チェック用URL」で事前確認を行うことが義務付けられています。通信環境が整わない場合は、出願期間前に入試事務室(025-257-4459)へ連絡するよう案内されています。会場受験ではなく自宅等での受験が前提になっている試験だという点は、他大学の編入学試験と比べても特徴的です。

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日程・スケジュール【2027年度】

日程も看護学科と他3学科で完全に分かれています。

項目看護学科健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理
エントリー期間(設定なし)2026年9月4日~11月9日(消印有効)
ネット出願登録期間2026年9月4日~9月30日2026年11月30日~12月11日
出願期間2026年9月19日~9月30日(消印有効)2026年11月30日~12月11日(消印有効)
試験日2026年10月17日(土)2026年12月19日(土)
合格発表2026年11月2日(月)2026年12月23日(水)
入学手続期間2026年11月2日~11月13日2026年12月23日~2027年1月6日

入学検定料はどちらも35,000円です。出願書類はすべて郵送(書留速達)で提出する必要があり、持参による受付は行われません。出願期間最終日の消印まで有効です。

注目すべきは、看護学科の試験が10月に、他3学科の試験が12月にと、実施時期そのものがおよそ2ヶ月ずれている点です。看護学科と、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理のいずれかとを併願することも、日程上は理屈のうえで可能です(ただし出願資格を両方満たす必要があります)。反対に、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は試験日がすべて同一(2026年12月19日)のため、この3学科同士を併願することはできません。

エントリー制度|3学科は出願前に「入学後の見通し」を大学とすり合わせる

健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科の3学科には、出願期間の前に「エントリー期間」が設けられています。看護学科にはこの制度はありません。

エントリーの目的は、大学の説明によれば「出身学校における既修得単位の状況や、本学編入学後、卒業までに要すると思われる在学年数、取得を希望する資格等について、相互に確認を行う」ことです。編入学後に資格取得を希望する場合、大学が指定する科目を履修するために2年以上を要することがあるため(最長在学年限は4年)、正式に出願する前にその見通しをすり合わせる必要がある、という位置づけです。

手順は次の3段階です。

  1. 必要書類の提出:エントリーシート、卒業(見込)証明書または在学(退学)証明書、成績証明書、出身学校のシラバス(コピー)の4点(高等学校等の専攻科修了者は「修了(見込み)および出願資格証明書」を含む5点)を、指定の宛名ラベルを貼った角形2号封筒で郵送(書留速達)する
  2. エントリー確認:大学が既修得単位の状況や卒業までの想定在学年数を確認し、その内容を記載した「エントリー確認通知」を発送する
  3. ネット出願登録:エントリー確認通知の内容を確認したうえで、出願する場合はネット出願登録を行う

エントリー期間内に必要書類の提出がない場合、出願そのものを受け付けてもらえません。エントリー自体に料金はかかりませんが、この段階を逃すと出願機会を失うため、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科を志望する場合はエントリー期間(2026年9月4日~11月9日)を最優先で確認してください。

提出書類のうち「出身学校のシラバス(コピー)」は見落とされがちですが、単位認定の判断材料になる重要な書類です。大学は「すでに修得した科目(単位)および履修中の科目(単位)の授業内容(修得年度のもの)が記載された出身学校のシラバス」の提出を求めており、この内容をもとに、次章で説明する既修得単位の認定作業が行われます。シラバスが手元にない場合は、出身校の教務窓口に早めに請求しておく必要があります。冊子体の場合は原本ではなくコピーを提出し、原本は自分で保管しておくよう案内されています。

なお、この「3年次編入学選抜」と、同じ大学が実施する「社会人等特別選抜」は別の制度です。社会人等特別選抜は高校卒業者と同等の学力を持つ社会人を対象に1年次入学を判定する試験で、途中年次からの編入を認めるものではありません。社会人の方が3年次から編入したい場合は、年齢や社会人経験の有無にかかわらず、本記事で扱う3年次編入学選抜の出願資格(学歴要件)を満たす必要があります。

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倍率・難易度|3年次編入学選抜の実績

大学が公表している入学者選抜試験結果から、3年次編入学選抜だけの実績を年度別に確認します。なお2025年度(2024年末~2025年始実施分)については、大学が公開している入学者選抜試験結果のPDFに3年次編入学選抜の項目自体が確認できなかったため、ここでは掲載していません。推測で数字を補うことはしません。

2023年度(2022年秋~2023年始実施)

学科募集人員志願者数受験者数合格者数実質倍率
健康スポーツ学科52221.0倍
看護学科3100
社会福祉学科5000
医療情報管理学科5000

2024年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数実質倍率
健康スポーツ学科5000
看護学科3000
社会福祉学科51111.0倍
医療情報管理学科5000

2026年度

学科募集人員志願者数受験者数合格者数実質倍率
健康スポーツ学科51111.0倍
看護学科32221.0倍
社会福祉学科51111.0倍
医療情報管理学科51111.0倍

実質倍率は大学の定義(受験者数÷合格者数)に基づいています。3ヶ年度を通じて、4学科合計の志願者数は3名(2023年度)、1名(2024年度)、5名(2026年度)という水準で推移しており、合格者も志願者とほぼ同数か、それを下回る受験者数の範囲でおおむね全員合格に近い年が多くなっています。

この数字をどう読むべきか

倍率だけを見れば「ほぼ全員合格」という数字が並んでいますが、これをそのまま「入りやすい」と解釈するのは早計です。理由は2つあります。

ひとつは、母数が極端に小さいことです。4学科合計の募集人員18名に対して、実際の志願者は年度によって1~5名しかいません。看護学科は2023年度に志願1名で受験者0名、健康スポーツ学科と医療情報管理学科は2024年度に志願者0名でした。これは「編入学試験自体の認知度が低い」「看護系以外の3学科は出願資格の対象者そのものが少ない」といった構造的な事情を反映していると考えられ、対策すれば必ず入れることを意味するものではありません。母数が1~2名の年の倍率1.0倍は、翌年に5名が志願すれば数字が大きく変わり得る参考値にすぎません。

もうひとつは、合格までの評価軸がそもそも「点数の奪い合い」ではないことです。健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は筆記試験がなく、出願書類評価とWEB面接による総合判定です。志願理由書・活動実績等報告書の完成度と、面接での受け答えの説得力が、そのまま合否に直結します。看護学科も、看護専門科目試験・小論文・面接の3要素を総合して判定されるため、1科目の出来だけで決まるわけではありません。志願者数が少ないからといって対策を怠れば、合格者0名という結果になり得ることは、2023年度の看護学科(志願1名・受験0名)や2024年度の健康スポーツ学科・医療情報管理学科(いずれも志願者0名)が示すとおりです。

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既修得単位の認定と卒業要件は学科ごとに条件が違う

編入学後に何単位が認定され、何単位を新たに修得する必要があるかは、卒業までの負担に直結する重要な情報です。大学は学科ごとに認定方法・認定単位数の上限・卒業要件単位数を公表しています。

学科認定方法認定単位数の上限卒業要件単位数編入学後の修得単位数
看護学科包括認定+読替認定86単位まで(専門基礎・専門専攻から最大75単位を包括認定)124単位以上38単位以上
健康スポーツ学科読替認定のみ62単位まで(基礎教養等群から最大14単位を読替認定)125単位以上63単位以上
社会福祉学科包括認定+読替認定62単位まで(基礎教養等群から14単位を包括認定、専門基礎・専門専攻は最大48単位を読替認定)125単位以上63単位以上
医療情報管理学科包括認定+読替認定62単位まで(基礎教養7単位+保健医療福祉教養等7単位を包括認定、専門基礎・専門専攻は最大48単位を読替認定)124単位以上62単位以上

「包括認定」と「読替認定」は何が違うのか

4学科の単位認定方式に出てくる「包括認定」と「読替認定」は、意味が異なります。包括認定は、出身学校ですでに修得した科目(単位)を、個々の科目内容を細かく照合せずに、一定の科目群(基礎教養科目群など)の単位としてまとめて認定する方式です。読替認定は、出身学校の個々の授業科目の内容を、本学の専門基礎科目群・専門専攻科目群などに1科目ずつ照合し、相当すると判断された範囲で単位を読み替える方式です。

たとえば医療情報管理学科の場合、基礎教養科目群から7単位、保健医療福祉教養科目群等から7単位が包括認定される一方、専門基礎科目群・専門専攻科目群は出身校のシラバス内容を個別に照合したうえで、最大48単位まで読替認定されます。認定単位数の上限は合計62単位で、これに対して編入学後に62単位以上を新たに修得する必要があります。出身校で医療事務・医療情報系の専門科目を数多く履修していたとしても、本学の専門科目と内容が一致しないと判断されれば読替認定の対象外となり、編入学後の履修負担が重くなる可能性があります。この判断材料になるのが、前章で触れたシラバス(コピー)の提出です。

いずれの学科も「編入学生は3年次に編入し、修業年限は原則として2年とします(最長在学年限は4年)」という共通ルールがあります。ただし大学は全学科共通の注意として「出身学校における既修得単位の認定を行っても、本学の授業科目として認定される単位が少ない場合は、編入学後2年間での卒業が困難となることがある」と明記しています。2年で卒業できるかどうかは、出身校でどの科目をどれだけ修得しているかに強く左右されるため、出願前に自分の成績証明書と認定基準を照らし合わせておく必要があります。とくに健康スポーツ学科・社会福祉学科は編入学後の修得単位数が63単位以上と、看護学科・医療情報管理学科より重くなっている点も見落とせません。

資格取得の可否と条件は学科ごとに細かく規定されている

編入学後にどの資格を目指せるかも、学科によって条件が異なります。

看護学科:保健師は選考試験を経ないと目指せない

目標とする資格は保健師(国家資格)ですが、大学は「編入学後2年間で取得することが困難な場合があります」と注記しています。さらに「養護教諭一種免許」と「助産師国家試験受験資格」は取得できません。保健師国家試験受験資格に必要な科目を履修するには、4年次の保健師科目履修者数に制限(1年次入学生を含め最大40名)があるため、編入学後(3年次の3月初旬頃)に選考試験が行われ、この選考を通過できなければ保健師資格の取得ルートは事実上閉ざされます。

健康スポーツ学科:教員免許とアスレティックトレーナーには出身校の条件が付く

健康運動指導士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA認定CSCS、NSCA-CPT、健康運動実践指導者、JATI認定トレーニング指導者など多数の資格が目標として挙げられていますが、中学校・高等学校教諭一種免許(保健体育)は、出身学校で「教職課程」を履修していた場合を除き編入学後2年間での取得が困難、アスレティックトレーナーも出身学校が「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー」適応校でない場合は同様に困難とされています。出身校でどの課程を履修していたかが、そのまま資格取得の可否を左右します。

社会福祉学科:資格によって「取得できない」ものがある

社会福祉士・精神保健福祉士(いずれも国家資格)は編入学後2年間での取得が困難な場合があるとされ、社会福祉主事任用資格・児童指導員任用資格・児童福祉司任用資格は卒業と同時に要件を満たすとされています。一方で、介護福祉士国家試験受験資格と児童厚生一級指導員は、編入学によって取得することができません。これらの資格を目指している場合、社会福祉学科への編入は資格取得のルートとして機能しない点に注意してください。

医療情報管理学科:診療情報管理士は原則2年では取得できない

診療情報管理士について、大学は「出身学校において『診療情報管理士養成課程』を2年以上履修していた場合を除き、編入学後2年間で取得することは原則できません」と明記しています。取得を希望する場合は本学に3年以上在学し、指定単位を修得する必要があります。このほか診療報酬請求事務能力認定試験、ドクターズクラーク(医師事務作業補助技能認定試験)、基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント試験、ITパスポート、日商簿記検定試験が目標資格として挙げられていますが、これらには出身校要件の注記はありません。

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筆記試験がない3学科は、志願理由書と活動実績等報告書がすべてを決める

健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科の3学科は、出願書類評価(志願理由書・活動実績等報告書)とWEB個人面接の2つだけで合否が決まります。試験当日に文章を書いたり問題を解いたりする場面がない以上、出願前に提出する書類の完成度が合否の大半を左右すると考えるべきです。

大学が公表しているアドミッション・ポリシー的な文言を見ると、3学科の出願資格には共通して「〇〇分野に強い興味を持ち」「関心を持ち」「意欲を有する者」という表現が使われています。社会福祉学科にいたっては「①社会福祉士等の国家資格取得を目指し活躍することを目指す者」または「②社会福祉分野に強い興味や関心を持ち、将来、社会に貢献する意欲を有する者」という二本立ての条件になっており、資格取得を明確な目標にしている場合と、分野への関心を出発点にしている場合の両方を受け入れる設計です。志願理由書では、自分がこの条件のどちらに当てはまるのかを明確にし、出身校での学び・実習・活動実績とどうつながっているのかを具体的に書くことが基本になります。

活動実績等報告書は、履歴書のような事実の列挙で終わらせず、それぞれの活動で何を考え、何を学び、それが志望学科でどう活きるのかまで言語化しておくと、WEB面接での質疑にもそのままつながります。面接はharutakaというシステムを使ったオンライン形式で、対面のように表情や間の取り方が伝わりにくい面があります。事前の「接続チェック」で通信環境を整えることはもちろん、画面越しでも聞き取りやすい話し方・姿勢を意識した予行演習をしておくとよいでしょう。

学科ごとに、何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、志望学科別の行動に落とし込みます。

看護学科を志望する場合

まず看護師免許(取得見込みを含む)という出願資格を満たせるかどうかが出発点です。満たせるなら、筆記試験(看護専門科目試験・小論文試験)と対面面接という、他の3学科より重い試験構成に備える必要があります。看護専門科目試験は後述のとおり出題科目が公開されているので、その科目から優先して復習してください。小論文は資料(グラフ・統計)を分析して対策を論じる形式が過去に出題されているため、看護・医療分野の統計資料を読み解く練習をしておくと有利です。出願はエントリー制度がなく、9月にネット出願登録から出願まで一気に進むため、他の3学科より準備期間が短い点にも注意してください。

看護専門科目試験は「地域・在宅看護学」「小児看護学」「老年看護学」の3科目から出題されるため、看護師国家試験の対策で使う教材のうち、この3分野に該当する範囲を優先して復習するのが効率的です。とくに介護保険制度・地域包括ケア・成長発達理論・エリクソンの発達課題といった、制度理解と発達理論の両方にまたがる知識は、実務経験の有無にかかわらず得点差が出やすい領域です。出身校での実習・座学からブランクがある場合は、この3分野に絞って知識を再構築することが、限られた準備期間のなかで最も効果的な使い方になります。

健康スポーツ学科・医療情報管理学科を志望する場合

この2学科は高等専門学校卒業者も出願資格に含まれる点が社会福祉学科との違いです。筆記試験がなく出願書類評価とWEB面接で判定されるため、対策の中心は志願理由書・活動実績等報告書の完成度と、オンライン面接での受け答えです。健康スポーツ学科は教職課程やアスレティックトレーナーの認定校要件、医療情報管理学科は診療情報管理士養成課程の履修状況が、資格取得の可否に直結するため、出身校でどの課程を履修していたかを早い段階で棚卸ししておくべきです。エントリー期間(2026年9月4日~11月9日)を逃すと出願自体ができなくなるため、日程はまずここを確認してください。

社会福祉学科を志望する場合

受験資格に高等専門学校卒業者が明記されていない点をまず確認してください。短期大学卒業・大学2年以上在学(62単位以上)・専門学校修了・高校等専攻科修了のいずれかに該当するかどうかが出発点です。介護福祉士国家試験受験資格は編入学では取得できないため、介護福祉士を目指している場合は別の進路を検討する必要があります。試験は他の2学科と同じくWEB面接中心のため、対策の中心は書類と面接です。

過去問は看護学科のみ公式に公開されている

新潟医療福祉大学は、3年次編入学選抜の過去問を全学科について公開しているわけではありません。公式サイトで確認できるのは看護学部看護学科の過去問(2026年度実施分)のみで、小論文試験と看護専門科目試験の問題冊子・解答用紙がPDFで公開されています。健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科は筆記試験自体が存在しないため、過去問という形の対策資料はもともと存在しません。

看護学科を志望する場合、この過去問は貴重な一次情報です。以下、著作権に配慮し問題文そのものではなく、出題テーマと形式を中心に整理します。

公開されている2026年度過去問から読み取れる出題内容

小論文試験|資料を分析して対策を論じる形式・1,200字

2026年度の小論文試験は、公的な統計・調査資料(人生会議=アドバンス・ケア・プランニングの認知度に関する意識調査結果、厚生労働省公表資料が出典として明記)のグラフを分析し、そこから読み取れる課題と、受験者自身が考える対策を1,200字程度で論じる形式でした。解答用紙は1,200字・横書きの原稿用紙形式で、下書き用紙も配布されます。

この形式からわかるのは、看護学科の小論文が「知識の暗記」ではなく「公表されている統計・調査データを正確に読み取り、看護や医療・介護の現場課題と結びつけて論じる力」を測る試験だということです。厚生労働省や関連団体が公表している意識調査・統計資料に日頃から目を通し、数字の変化(増加・減少、年代・職種による差など)を自分の言葉で説明する練習をしておくことが対策の土台になります。

出典が厚生労働省の審議会資料と明記されている点も見逃せません。編入学試験の小論文というと、看護・医療系の専門書から出題されるイメージを持つ受験生が多いかもしれませんが、実際には政府・自治体・関連団体が一般公開している統計資料が題材になっています。厚生労働省のウェブサイトで公表される社会保障審議会・各種検討会の資料、看護系の学会・職能団体が発表する調査結果などは、いずれも無料で閲覧でき、かつ出典を明示して引用することもできる一次情報です。日頃からこうした資料に触れ、グラフの数字が意味することを自分の言葉で説明する習慣をつけておくことが、最も再現性の高い対策になります。

看護専門科目試験|4肢択一・全30問・出題科目は3つ

看護専門科目試験は60分で全30問、すべて四肢択一式(選択肢1)~4)から1つを選ぶ方式)です。出題科目は「地域・在宅看護学」「小児看護学」「老年看護学」の3科目で、各科目10問ずつという構成でした。

出題される内容の傾向を、著作権に配慮しつつ分野レベルで紹介します。

  • 地域・在宅看護学:在宅看護の基本原則、在宅療養者を支えるチームケアのあり方、訪問看護師の関わり方、介護保険制度の被保険者区分や申請先、ケアマネジメントの進め方、事例(要支援・要介護認定を受けた高齢者や、人工呼吸器を使用する在宅療養者)をもとにした訪問看護の適切な対応、指定訪問看護ステーションの運営に関する規定など、地域包括ケア・在宅看護の制度と実践の両面から出題されています。
  • 小児看護学:標準的な成長・発達の目安、スキャモンの発育曲線、エリクソンによる発達課題、小児の生理的特徴、先天性股関節脱臼や川崎病といった小児期特有の疾患、誤飲・誤嚥時の対応、乳児への与薬方法など、成長発達の理論と小児疾患看護の実践の両方が問われます。
  • 老年看護学:加齢に伴う認知機能の変化(維持されやすい機能とそうでない機能の違い)、高齢者の低栄養状態(PEM)、高齢者に多い疾患とその症状・所見の組み合わせ、要介護認定の有無にかかわらず利用できるサービス、介護保険制度における地域密着型サービスの種類など、老年看護の基礎知識と介護保険制度の理解が問われています。

過去問から導ける学習の順番

看護学科を受験する場合、次の順番で準備を進めるのが合理的です。

  1. 公開されている2026年度の過去問(問題冊子)を入手し、実際に60分・1,200字の制限時間で解いてみる
  2. 看護専門科目試験は「地域・在宅看護学」「介護保険制度」「小児の成長発達」「老年看護・高齢者の介護保険サービス」という頻出領域を、看護師国家試験の対策教材で復習する
  3. 小論文は、厚生労働省や関連機関が公表している統計・意識調査資料を読み、グラフから読み取れる事実と自分の考察を1,200字にまとめる練習を繰り返す
  4. 対面面接に向けて、志望理由と編入後に取り組みたいことを言語化しておく

なお本節で扱った出題内容・形式は、いずれも新潟医療福祉大学が公開している2026年度の3年次編入学選抜(看護学部看護学科)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

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併願をどう組むか

新潟医療福祉大学の3年次編入学選抜は、看護学科が2026年10月17日、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科が2026年12月19日という試験日です。看護学科と他の3学科のいずれかとの併願は日程上可能ですが、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科同士は試験日が同一のため併願できません。

また、健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科はエントリー期間(2026年9月4日~11月9日)を逃すと出願自体ができない点も、併願計画を立てるうえでの制約になります。他大学の出願準備と並行してエントリー書類(エントリーシート・卒業見込証明書等・成績証明書・出身校シラバスコピー)を用意する必要があるため、スケジュールは早めに逆算しておくべきです。

他大学の3年次編入学試験を幅広く比較検討したい場合は、当サイトの3年次編入できる大学一覧【2026年度版】|国公立・私立を文系理系別に徹底解説もあわせて参照してください。

よくある質問

新潟医療福祉大学の編入学試験は何学科で実施していますか。

2027年度は看護学部看護学科(3名)、健康科学部健康スポーツ学科(5名)、心理・福祉学部社会福祉学科(5名)、医療情報経営学部医療情報管理学科(5名)の4学科のみです。理学療法・作業療法・言語聴覚・義肢装具自立支援・鍼灸健康・臨床技術・視機能科学・救急救命・診療放射線・健康栄養・心理健康・健康データサイエンスの各学科は編入学試験を実施していません。

2年次編入はできますか。

できません。新潟医療福祉大学が実施しているのは3年次編入学選抜のみです。

新潟医療福祉大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2026年度の実績(受験者数÷合格者数)は、健康スポーツ学科・看護学科・社会福祉学科・医療情報管理学科のいずれも1.0倍でした。ただし4学科合計の志願者は5名という小規模な入試で、2023・2024年度は志願者0名の学科がある年もあります。倍率の数字だけを難易度の指標として扱うのは適切ではありません。

高等専門学校を卒業していれば出願できますか。

健康スポーツ学科と医療情報管理学科は高等専門学校卒業者を受験資格に含めています。社会福祉学科は受験資格に高等専門学校卒業者の項目が明記されていません。看護学科は看護系の出身であることが前提のため、高専出身でも看護師免許(取得見込みを含む)等の条件を満たす必要があります。

筆記試験はありますか。

看護学科のみ、看護専門科目試験(四肢択一・全30問・60分)と小論文試験(60分・1,200字程度)が課されます。健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科は筆記試験がなく、出願書類評価とWEB個人面接のみで判定されます。

社会人等特別選抜と3年次編入学選抜はどう違いますか。

別の制度です。社会人等特別選抜は、高校卒業者と同等の学力を持つ社会人を対象にした1年次入学のための選抜で、途中年次からの編入を認めるものではありません。社会人の方が3年次から編入したい場合も、年齢や社会人経験の有無にかかわらず、本記事で扱う3年次編入学選抜の学歴要件(短期大学卒業や大学2年以上在学・62単位以上修得など)を満たす必要があります。

看護学科と他の3学科を併願できますか。

日程上は可能です。看護学科の試験日は2026年10月17日、健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は2026年12月19日と、実施時期が約2ヶ月ずれているためです。ただし出願資格は学科ごとに異なるため、両方の出願資格を満たしている必要があります。なお健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は試験日が同一のため、この3学科同士の併願はできません。

過去問は公開されていますか。

看護学部看護学科の3年次編入学選抜のみ、2026年度実施分の過去問(小論文試験・看護専門科目試験)が大学公式サイトで公開されています。他の3学科は筆記試験自体がないため、過去問は公開されていません。

エントリー制度とは何ですか。

健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科の3学科で導入されている制度で、正式な出願の前に既修得単位の状況や卒業までに要する在学年数、資格取得の見通しなどを大学と確認する手続きです。エントリー期間内に指定の書類を提出しないと、正式な出願を受け付けてもらえません。看護学科にはこの制度はありません。

編入学後、2年間で卒業できますか。

学科と出身校での既修得単位の認定状況によります。大学は全学科共通で「本学の授業科目として認定される単位が少ない場合は、編入学後2年間での卒業が困難となることがある」と注意を促しています。健康スポーツ学科・社会福祉学科は編入学後の修得単位数が63単位以上とされ、看護学科(38単位以上)・医療情報管理学科(62単位以上)より多くなっています。

希望する資格は編入学後に必ず取得できますか。

学科・資格によって条件が異なります。看護学科の保健師資格は編入学後の選考試験(定員あり)を通過する必要があり、社会福祉学科の介護福祉士国家試験受験資格は編入学によって取得することができません。医療情報管理学科の診療情報管理士は、出身校で該当養成課程を2年以上履修していない限り編入学後2年間での取得は原則できないとされています。目標とする資格がある場合は、出願前に取得条件を必ず確認してください。

出願にあたって4学科に共通する注意事項

学科ごとの違いを見てきましたが、4学科すべてに共通するルールも大学は明記しています。出願前に一度確認しておくべき点を整理します。

  • 出願書類はすべて郵送(書留速達)です。持参による受付は行われません。出願期間最終日の消印まで有効とされているため、締切間際に投函する場合は郵便局の窓口引き受け時間まで確認しておく必要があります。
  • 入学検定料は35,000円です。4学科・看護学科と他3学科のいずれも共通の金額です。エントリー自体には料金がかかりません。
  • 「見込み」で出願した場合の取り消しルールがあります。卒業見込み・修了見込み・単位修得見込みとして出願し、実際にはその要件を満たせなかった場合、大学は入学許可を取り消すことがあると明記しています。単位数や卒業要件が微妙なラインにある場合は、出身校の教務窓口に早めに確認し、余裕を持って出願してください。
  • 既修得単位の認定は、入学後でなければ確定しません。募集要項に記載されている認定単位数の上限や卒業要件単位数はあくまで制度上の枠組みであり、実際に何単位が認定されるかは、提出したシラバス等をもとに入学後に個別判定されます。「2年で卒業できるか」を出願前に完全に確定させることは難しく、大学が用意する既修得単位の認定に関する説明や、必要であれば入試事務室への相談を活用してください。

まとめ

新潟医療福祉大学の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、16学科のうち編入学試験(3年次編入学選抜)を実施しているのは看護学科・健康スポーツ学科・社会福祉学科・医療情報管理学科の4学科だけです。理学療法・作業療法・言語聴覚といったリハビリテーション学部の学科や、医療技術学部の各学科は編入学試験を実施していません。2年次編入も実施されていません。

次に、看護学科と他の3学科では試験の性格がまったく異なります。看護学科は看護系出身者に限定した出願資格のもと、看護専門科目試験・小論文試験・対面面接という筆記中心の試験が課されます。健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科は筆記試験がなく、出願書類評価とWEB面接のみで判定され、出願前に大学とすり合わせる「エントリー制度」が設けられています。

そして倍率については、2023・2024・2026年度いずれも4学科合計の志願者数が1~5名という非常に小規模な入試で、実質倍率はおおむね1.0倍でした。ただし母数が極端に小さいため、この数字を「入りやすさ」の指標として単純に受け取ることはできません。志願者数0名の学科がある年も複数あり、対策を怠れば不合格や出願者不在という結果になり得ることを意味しています。

最後に、過去問は看護学科のみ公式に公開されています。看護専門科目試験は地域・在宅看護学・小児看護学・老年看護学の3科目から出題され、小論文は公的統計資料を分析する形式でした。看護学科を目指す場合は、この過去問を起点に、頻出領域の復習と資料分析の練習を進めてください。健康スポーツ・社会福祉・医療情報管理の3学科を目指す場合は、過去問という形の対策資料が存在しない以上、志願理由書・活動実績等報告書という出願書類そのものの完成度を上げることが、実質的に唯一の対策になります。

4学科合計で年間数名という規模の入試であるがゆえに、新潟医療福祉大学の編入学試験は情報が流通しにくく、予備校や口コミで対策法が体系化されているとも言いがたい分野です。だからこそ、大学が公式に公表している募集要項・入試結果・過去問という一次情報を自分の目で確認し、学科ごとの出願資格・試験科目・単位認定条件の違いを正確に把握しておくことが、そのまま他の受験者との差になります。

本記事の数値は新潟医療福祉大学が公表する2027年度3年次編入学選抜募集要項、および2023・2024・2026年度の入学者選抜試験結果に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず新潟医療福祉大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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