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松本大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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松本大学の編入・転入学試験は、多くの大学のように「2年次募集」「3年次募集」という枠があらかじめ決まっているわけではありません。出願前の事前相談と単位認定事前審査を経て、入学する学年がそのつど決定される仕組みです。この構造を知らずに「3年次で出願したい」と考えても、審査の結果によっては2年次からのスタートになることがあります。

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さらに、事前調査の段階では総合経営学部・人間健康学部・教育学部の3学部が対象と見られていましたが、大学公式サイトの入学試験要項を精査した結果、編・転入学選抜を実施しているのは総合経営学部と人間健康学部の2学部のみで、教育学部は実施していないことが確認できました。この記事では、松本大学が公表している2027年度の学生募集要項と、2022〜2026年度の志願・受験・合格者数の実績、公開されている過去問題・出題意図をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率と対策を整理します。

松本大学は長野県松本市に本部を置く私立大学で、総合経営学部・人間健康学部・教育学部の3学部と松本大学松商短期大学部(商学科・経営情報学科)、大学院(健康科学研究科・総合経営研究科)で構成されています。編入・転入学を検討する場合、まず「志望する学科がそもそも編・転入学選抜の対象になっているか」を確認するところから始める必要があります。

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目次

松本大学の編入・転入学試験は「学部で年次を選べない」構造になっている

松本大学の編入学試験を理解するうえで、まず押さえておくべきことが2つあります。ひとつは「実施している学部が2学部だけ」であること、もうひとつは「入学年次が事前審査で決まる」ことです。

実施しているのは総合経営学部と人間健康学部だけ

松本大学は総合経営学部(総合経営学科・観光ホスピタリティ学科)、人間健康学部(健康栄養学科・スポーツ健康学科)、教育学部(学校教育学科)、松本大学松商短期大学部(商学科・経営情報学科)で構成されています。このうち、大学公式サイトの学生募集要項で「編・転入学選抜」の項目が設けられているのは総合経営学部と人間健康学部の2学部4学科のみです。

教育学部の学生募集要項ページには学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜・共通テスト利用選抜・社会人選抜等の記載はありますが、編入学・転入学に関する項目は存在しません。松商短期大学部も同様です。事前調査では教育学部も対象校として挙がっていましたが、これは誤りです。教育学部への編入・転入を希望する場合、松本大学ではその手段が用意されていない点をまず確認してください。

「編入学」と「転入学」の2区分がある

松本大学の制度名は「編入学・転入学選抜」で、次の2つの区分があります。

  • 編入学:大学・短期大学・高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)、または学校教育法第90条の規定により大学の入学資格を有する専修学校専門課程修了者(卒業見込みを含む)が対象
  • 転入学:他大学(短期大学を除く)に1年以上在学し32単位以上を修得した者(修得見込みを含む)が対象

健康栄養学科はこれに加えて、編入学・転入学のいずれも「栄養士もしくは管理栄養士養成施設等に就学または既卒の者」という要件が追加されます。転入学の「32単位以上修得」という基準についても注意が必要です。単位数だけを満たしていればよいわけではなく、要項は事前相談・単位認定事前審査の結果に基づいて学年・修業年限を決定するとしており、修得済みの単位が松本大学のどの科目に相当するかという「単位の中身」まで審査の対象になります。単位数の帳尻を合わせることよりも、履修してきた科目の内容を正確に伝えられるよう、シラバスや成績証明書を事前に整理しておくことが重要です。

入学する学年は「事前相談・単位認定事前審査」で決まる

ここが法政大学など多くの大学と大きく異なる点です。松本大学の要項には「編・転入学する学年または修業年限は、事前相談・単位認定事前審査に基づいて決定します」と明記されています。つまり出願者が「2年次希望」「3年次希望」を選べる制度ではなく、大学が前籍校での修得単位を審査したうえで、入学する学年を決定します。

そのため出願前に、次の4点(教員免許状取得を目指し現在も取得中の者はこれに加えて学力に関する証明書)を出願開始の1ヵ月前までに入試広報室へ提出し、個別相談を受ける必要があります。

  1. 編入学・転入学選抜 事前相談申請書
  2. 成績証明書(単位の修得状況がわかるもの)
  3. 履修登録書(履修中の科目がある場合)
  4. シラバス(コピー可)

この事前相談・単位認定事前審査を経ずに出願した場合、大学は「受理しないことがある」としています。志望する場合は出願期間に入ってから動くのではなく、まず入試広報室に問い合わせるところから始めてください。事前相談の窓口は松本大学入試広報室(フリーダイヤル0120-507-200、FAX 0263-48-7291)で、大学公式サイトの問い合わせフォームからも連絡できます。出願を具体的に検討し始めた時点で、一度問い合わせておくことをすすめます。

学部・学科別の募集人員【2027年度】

編・転入学選抜の対象となる4学科は、次のような専門分野を持っています。総合経営学科は経営学を中心とした学び、観光ホスピタリティ学科は観光・サービス産業に関する学び、健康栄養学科は管理栄養士の受験資格取得を前提とした学び、スポーツ健康学科はスポーツ科学・健康づくりに関する学びです。健康栄養学科・スポーツ健康学科では、要項上も教員免許状や関連資格の取得可能性に言及されており、資格取得と修業年限の関係は事前相談で必ず確認すべき点になります。

松本大学の編・転入学選抜はⅠ期・Ⅱ期の年2回実施されます。2027年度(2026年度実施分)の募集人員は次のとおりです。

学部学科Ⅰ期募集人員Ⅱ期募集人員
総合経営学部総合経営学科3名2名
総合経営学部観光ホスピタリティ学科3名2名
人間健康学部健康栄養学科3名2名
人間健康学部スポーツ健康学科3名2名

この表から読み取れる点を整理します。

4学科すべてで募集人員の構成が同じです。Ⅰ期3名・Ⅱ期2名、学科合計5名という枠が4学科で共通しています。学部・学科による募集人員の傾斜は設けられていません。

募集人員はあくまで上限です。後述する倍率の実績を見ればわかるとおり、実際の合格者数は年によって募集人員を下回ることが多く、年度によっては特定の学科で合格者が0名になることもあります。

受験資格|編入学と転入学で条件が違う

出願資格は「全学科共通の条件」と「健康栄養学科だけに追加される条件」の二層構造です。

共通の受験資格

区分条件
編入学①大学・短期大学・高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む) ②専修学校の専門課程(文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を卒業(卒業見込みを含む)し、学校教育法第90条の規定により大学の入学資格を有する者
転入学他大学(短期大学を除く)に1年以上在学し32単位以上修得した者(修得見込みを含む)

健康栄養学科だけに追加される条件

健康栄養学科は、編入学・転入学のいずれについても上記に加えて「栄養士もしくは管理栄養士養成施設等に就学または既卒の者」という条件が追加されます。栄養士・管理栄養士の養成課程に在籍または卒業していることが前提になるため、まったく異なる分野からの転向は想定されていません。

逆に言えば、総合経営学科・観光ホスピタリティ学科・スポーツ健康学科には学科固有の追加条件がありません。大学・短大・高専の卒業(見込み)という共通条件を満たせば出願資格自体は得られます。ただし、前述のとおり出願前の事前相談・単位認定事前審査を通過する必要がある点は共通です。

なお、専修学校専門課程からの出願資格について、学校教育法第90条は「修業年限が2年以上であること」等の要件を課程が満たしている場合に大学への入学資格を認めるものです。自分が在籍する(していた)課程がこの基準を満たしているかどうかは、要項だけでは判断できないケースがあるため、事前相談の際に成績証明書・履修状況資料とあわせて松本大学入試広報室に直接確認することをすすめます。

健康栄養学科は修業年限が3年になる場合がある

要項には注意書きがあります。健康栄養学科で管理栄養士受験資格に加えて他の関連資格や教員免許状等を同時に取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があります。スポーツ健康学科でも関連資格や教員免許状等を取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があるとされています。「2年間で卒業できる」ことを前提に編入を計画している場合、この点は事前相談の段階で必ず確認してください。

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選抜方法・試験科目【Ⅰ期・Ⅱ期】

選抜方法は学部・学科、そして編入学か転入学かによって異なります。

学部・学科編入学転入学
総合経営学科/観光ホスピタリティ学科書類審査+筆記試験(小論文)+個人面接書類審査+筆記試験(小論文)+個人面接
健康栄養学科書類審査+筆記試験(広い意味の栄養学(基礎教養を含む))+個人面接書類審査+個人面接
スポーツ健康学科書類審査+筆記試験(小論文)+個人面接書類審査+個人面接(口述試験を含む)

ここで注目すべきなのは、健康栄養学科だけが「栄養学」という専門知識を問う筆記試験であることです。総合経営学科・観光ホスピタリティ学科・スポーツ健康学科の編入学は、いずれも「小論文」形式で共通しています。要項上、この3学科の小論文が別問題なのか共通問題なのかまでは明記されていませんが、後述する2026年度の過去問題集を確認したかぎりでは、総合経営学部(総合経営学科・観光ホスピタリティ学科共通)の小論文問題のみが個別に収録されており、スポーツ健康学科の編入学向け小論文が独立した形では確認できませんでした。試験の実施区分(学部単位か学科単位か)が気になる場合は、出願前の事前相談で直接確認することをすすめます。

転入学は編入学より試験の負荷が軽くなっています。健康栄養学科・スポーツ健康学科の転入学では筆記試験がなく、書類審査と面接(スポーツ健康学科は口述試験を含む面接)のみです。総合経営学科・観光ホスピタリティ学科は転入学でも編入学と同じ小論文が課されます。

試験は同日に筆記と面接が続けて行われます。要項によれば、Ⅰ期・Ⅱ期とも受験者は9:45に諸連絡を受けたあと、10:00〜11:30に筆記試験(該当者のみ)、12:00から個人面接という流れです。筆記試験がある学科・区分の場合、午前中に約1時間半の筆記を終えたあとすぐに面接に臨む必要があるため、当日の時間配分に慣れておくことも準備の一部になります。会場はいずれも松本大学(長野県松本市新村2095-1)です。

日程・スケジュール【2027年度】

項目Ⅰ期Ⅱ期
出願期間2026年8月17日(月)〜8月28日(金)※必着2026年11月26日(木)〜12月7日(月)※必着
試験日2026年9月11日(金)2026年12月13日(日)
筆記試験10:00〜11:3010:00〜11:30
個人面接12:00〜12:00〜
合格発表日2026年9月18日(金)2026年12月17日(木)
入学手続締切日2026年10月2日(金)※必着2027年1月5日(火)※必着

受験料はⅠ期・Ⅱ期とも35,000円です。合格発表は大学ホームページへの掲示(発表当日の午前10時、掲示期間は発表日を含め2日間)のみで、電話・Eメールによる合否の問い合わせには応じないとされています。

スケジュール上、注意すべき点が2つあります。

出願期間は2週間弱しかありません。Ⅰ期は8月17日〜28日の12日間、Ⅱ期は11月26日〜12月7日の12日間です。この短い期間内に出願書類一式(志願理由書・卒業証明書・成績証明書など)を揃える必要があります。

事前相談・単位認定事前審査は出願開始の1ヵ月前までに済ませる必要があります。Ⅰ期なら7月中旬まで、Ⅱ期なら10月下旬までに、事前相談申請書・成績証明書・履修登録書・シラバスを入試広報室に提出しなければなりません。出願期間だけを見て準備を始めると、この事前相談の期限に間に合わない可能性があります。

出願書類と入学金免除制度

松本大学の編・転入学選抜は、WEB出願と郵送(書留・速達)を組み合わせた方式です。共通の出願書類は次のとおりで、編入学と転入学で必要な証明書が一部異なります。

書類編入学転入学
入学志願票(WEB出願後にPDFで出力)
本人写真(出願前3ヵ月以内撮影・縦4cm×横3cm・上半身脱帽・裏面に氏名記入)
志願理由書(2ページ・様式ダウンロード)
最終出身学校の卒業証明書または卒業見込証明書
在学証明書あるいは退学証明書
成績証明書(単位修得状況がわかるもの)
栄養士免許証の写し(健康栄養学科・取得済みの者のみ)
受験料35,000円
出願用封筒(角2封筒推奨・速達/書留で送付)
指定校推薦書(健康栄養学科・該当校のみ)

入学金免除制度として「家族割引制度」と「沖縄県及び離島学校出身者優遇制度」が用意されており、該当する場合は出願時に入学金免除申請書をあわせて提出します。出願書類に不備・不足がある場合は受理されないことがあるとされているため、証明書の発行に時間がかかる最終出身学校がある場合は、出願期間の締切間際ではなく早めに申請しておく必要があります。提出された出願書類は、いかなる事情があっても返却されません。

Ⅰ期を例に、出願までの流れを時系列で整理すると次のようになります。

  1. 出願開始の1ヵ月前まで:事前相談申請書・成績証明書・履修登録書・シラバスを入試広報室へ提出し、事前相談・単位認定事前審査を受ける
  2. 2026年8月17日〜8月28日:WEB出願の登録・決済、志願理由書等の出願書類一式を書留・速達で郵送(必着)
  3. 2026年9月11日:筆記試験(該当学科・区分のみ、10:00〜11:30)、個人面接(12:00〜)
  4. 2026年9月18日:合格発表(大学ホームページに受験番号を掲示)
  5. 2026年10月2日:入学手続金の振込・入学手続書類の返送または持参(必着)

Ⅱ期はこれと同じ流れが、出願期間2026年11月26日〜12月7日、試験日12月13日、合格発表12月17日、手続締切2027年1月5日という日程で行われます。

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倍率・難易度|2022〜2026年度の5年間の実績

松本大学は「編・転入学生」の志願・受験・合格・入学者数を、大学の情報公表ページで公開しています。ここでの「競争率」は受験者数に対する合格者数の割合(受験者数÷合格者数)で示されており、法政大学など一部大学が使う「受験者数÷合格者数=〇〇倍」という表記とは分母・分子の向きが同じ考え方です(100%=受験者数と合格者数が同数、数値が大きいほど競争が激しいことを意味します)。なお松本大学の公表データは「編入学」と「転入学」を分けず「編・転入学生」として合算した数値である点は、法政大学のように制度別の内訳まで公表している大学と異なります。

学部・学科別の推移(2022〜2026年度)

年度学科志願受験合格競争率
2022総合経営学科655100.0%
観光ホスピタリティ学科665120.0%
健康栄養学科333100.0%
スポーツ健康学科222100.0%
2023総合経営学科14149155.6%
観光ホスピタリティ学科443133.3%
健康栄養学科333100.0%
スポーツ健康学科000
2024総合経営学科995180.0%
観光ホスピタリティ学科444100.0%
健康栄養学科443133.3%
スポーツ健康学科111100.0%
2025総合経営学科774175.0%
観光ホスピタリティ学科220合格者なし
健康栄養学科333100.0%
スポーツ健康学科221200.0%
2026総合経営学科440合格者なし
観光ホスピタリティ学科111100.0%
健康栄養学科333100.0%
スポーツ健康学科000

全学科合計の推移

年度定員(全学科合計)志願受験合格競争率
202220171615106.7%
202320212115140.0%
202420181813138.5%
20252014148175.0%
202620884200.0%

出典:松本大学が公表する各年度の入試情報(2022年度〜2026年度)に基づく編・転入学生の実績。

この5年間の推移から読み取れることを整理します。

志願者数そのものが年々減っています。全学科合計の志願者数は2022年度17名から2026年度8名まで、5年でほぼ半減しました。合格者数も2022年度15名から2026年度4名まで減少しています。母数が小さいだけに、1〜2名の増減が競争率を大きく動かします。

受験すればほぼ合格できる年度と、半数以上が不合格になる年度が混在します。2022年度は受験16名に対して合格15名(競争率106.7%)とほぼ全員が合格した一方、2026年度は受験8名に対して合格4名(競争率200.0%)と半数に絞られています。法政大学の法学部2年次(28.3倍)のような激しい競争にはなりませんが、「志願すればほぼ通る」という思い込みも危険です。

学科・年度によって合格者が0名になることがあります。2025年度の観光ホスピタリティ学科(受験2名・合格0名)、2026年度の総合経営学科(受験4名・合格0名)のように、母集団が小さいぶん、合格者ゼロの年が珍しくありません。募集人員が埋まる保証はどこにもないという前提で臨む必要があります。

合格者はほぼ全員が入学しています。大学が公表する手続者数・入学者数を見ると、2022〜2026年度のいずれの年度も、編・転入学生の合格者数と入学者数が一致しています(例:2026年度は合格4名・入学4名)。合格した場合の入学手続の歩留まりは事実上100%で、「合格したのに入学しない」という辞退はほとんど発生していません。裏を返せば、大学側も限られた合格枠を確実に埋める前提で合否を判定していると見ることもできます。

1年次入学(一般選抜等)と編・転入学の規模の違い

参考までに、松本大学が同じ入試情報ページで公表している「1年次入学生」(一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜等の合計)の実績と並べると、編・転入学の規模の小ささが際立ちます。2026年度の1年次入学生は、総合経営学科が受験335名・合格166名(競争率201.8%)、観光ホスピタリティ学科が受験218名・合格122名(競争率178.7%)、健康栄養学科が受験100名・合格93名(競争率107.5%)、スポーツ健康学科が受験225名・合格138名(競争率163.0%)でした。同じ学科の編・転入学がいずれも受験者数一桁〜数名規模だったのと比べると、1年次入学は二桁〜三桁規模で実施されていることがわかります。

母集団の大きさが2桁以上違うため、1年次入学の競争率と編・転入学の競争率を単純に比較して「どちらが入りやすいか」を論じることはできません。編・転入学は募集人員そのものが各学科5名(Ⅰ期3名・Ⅱ期2名)と小さく、1名の合否が競争率を大きく動かす点を踏まえて数字を読む必要があります。

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Ⅰ期とⅡ期はどちらが有利か

松本大学は年次別ではなくⅠ期・Ⅱ期の2回で募集するため、法政大学のような「2年次と3年次のどちらが入りやすいか」という比較はできません。ただし、募集人員そのものはⅠ期のほうが多く設定されています(各学科Ⅰ期3名・Ⅱ期2名)。

一方で、Ⅱ期は出願期間が11月下旬〜12月上旬と年末に近く、Ⅰ期で不合格だった場合や、9月時点で前籍校の単位修得状況が確定していない場合の「もう一度のチャンス」として機能している側面があります。募集人員で見ればⅠ期がやや有利ですが、母数自体が数名規模のため、年度によって結果は大きく変動します。事前相談の段階で、自分の単位修得状況がⅠ期・Ⅱ期のどちらの出願期限に間に合うかを確認したうえで、無理に急いでⅠ期に出すよりも、単位認定審査に十分な時間をかけられる時期を選ぶほうが合理的です。

短期大学や専門学校を3月に卒業見込みの場合、卒業見込証明書の発行時期との兼ね合いでⅠ期(8月出願)は在学中に出願することになり、Ⅱ期(11月出願)はより卒業に近いタイミングでの出願になります。どちらの時期に成績・単位の状況を証明しやすいかも、Ⅰ期・Ⅱ期を選ぶ際の実務的な判断材料になります。

学部・学科ごとに何から手をつけるべきか

総合経営学科・観光ホスピタリティ学科を志望する場合

試験は書類審査・筆記試験(小論文)・個人面接の組み合わせです。後述するとおり、2026年度の小論文は「シルバー民主主義」(Ⅱ期)、「外国人労働者の受け入れ拡大」(Ⅰ期)といった、現代日本の社会・政策課題を1,000字程度で論じさせる出題でした。特定の専門知識を暗記するタイプの試験ではなく、時事的な社会課題について自分の意見を根拠とともに組み立てる訓練が中心になります。日頃から新聞やニュース解説で社会保障・労働・地域経済といったテーマに触れ、賛否の論拠を整理しておくことが対策になります。

また、総合経営学部は選抜方法が「書類審査・筆記試験(小論文)・個人面接を総合的に判定する」とされており、小論文の得点だけで合否が決まるわけではありません。志願理由書の内容と面接での受け答えに一貫性を持たせることも、小論文対策と同じくらい重要です。なぜ2年次または3年次の途中から松本大学の当該学科で学びたいのか、前籍校での学びとどうつながるのかを、事前相談の段階から言語化しておくことをすすめます。

観光ホスピタリティ学科を志望する場合

観光ホスピタリティ学科の編・転入学選抜は、募集人員・選抜方法・日程のいずれも総合経営学科と同一の枠組みで実施されています。過去5年間の実績では、観光ホスピタリティ学科は総合経営学科よりも志願者数が少なく、2025年度は受験2名で合格0名、2026年度は受験1名で合格1名という年もありました。母数がきわめて小さいため、単年度の結果を「入りやすい・入りにくい」の判断材料にするのは危険です。小論文対策そのものは総合経営学科と共通で進めつつ、志願理由書では観光・ホスピタリティ分野への関心を具体的に示すことが求められます。

健康栄養学科を志望する場合

健康栄養学科は他の3学科と違い、「広い意味の栄養学(基礎教養を含む)」という専門知識中心の総合問題が課されます。2026年度の出題意図(後述)を見るかぎり、英語読解・小論文・専門知識(食品学・栄養学・生化学・人体の構造と機能・公衆衛生学)を組み合わせた総合問題で、管理栄養士養成課程の基礎科目を横断的に理解しているかが問われています。栄養士・管理栄養士養成施設に在籍・卒業していることが出願資格そのものになっているため、既存の専門科目の復習が対策の土台になります。

特に、Ⅰ期の出題意図に含まれていたグルコース代謝経路や脂質の栄養学的意義、Ⅱ期に含まれていた栄養教育の行動科学モデル(生態学的モデル・オペラント条件づけ)は、いずれも管理栄養士国家試験の出題範囲とも重なる基礎領域です。編入・転入後の学習を見据えても、これらの復習は無駄になりません。英語については、専門分野に関連した英文(栄養学・公衆衛生・食に関する社会的トピックなど)を読み慣れておくと、初見の長文でも構文と専門語彙の両方でつまずきにくくなります。

スポーツ健康学科を志望する場合

編入学の選抜方法は書類審査・筆記試験(小論文)・個人面接で、総合経営学部と同じ「小論文」形式です。2026年度の過去問題集からは、スポーツ健康学科の編入学選抜として独立した小論文問題を確認することができませんでした。総合経営学部の小論文(社会課題を論じる形式)に準じた対策を軸にしつつ、出願前の事前相談時に大学へ直接、試験の実施形態を確認しておくことをすすめます。

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過去問は松本大学が公式に公開している

松本大学は入学試験の過去問題を「過去問題」ページで公開しており、2026年度分については問題・解答例に加えて出題意図まで公開されています。編・転入学選抜についても、総合経営学部の小論文問題、健康栄養学科の総合問題が収録されており、健康栄養学科についてはⅠ期・Ⅱ期それぞれの出題意図が独立した資料として公開されています。

編入試験の対策では、自分の答案が的を射ているかを確認する手段がないことが多いなか、大学自身が出題意図を公表しているのは貴重です。まず1年分の問題を時間を計って解き、公開されている出題意図と自分の答案を照合してずれを言語化するところから始めてください。

松本大学の過去問題ページは、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜(英語、国語、数学、化学、生物、日本史、世界史、地理、公共など科目別)と、編・転入学選抜(総合問題)を並列で公開しています。編・転入学選抜の資料は「総合問題 編・転入学」という項目にまとめられており、一般選抜の科目別過去問とは別の場所に置かれている点に注意してください。松商短期大学部・大学院の過去問題も同じページから確認できます。

公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ

ここからは、松本大学が公開している2026年度の編・転入学選抜の過去問題(問題冊子・出題意図)をもとに、学科ごとの出題テーマと大学が示す評価の観点を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと出題の形式、大学が公開した評価基準を中心に解説します。

総合経営学部(総合経営学科・観光ホスピタリティ学科共通)|社会時事を論じる小論文

2026年度の編・転入学選抜の小論文は、Ⅰ期・Ⅱ期とも現代日本の社会課題を題材に、1,000文字程度で自分の意見を述べる形式でした。

  • Ⅰ期:超高齢・少子化にともなう労働力人口減少と、外国人労働者の受け入れ拡大にともなう課題・対応策について論じる出題
  • Ⅱ期:高齢者人口の増加が政治・政策決定に与える影響(いわゆる「シルバー民主主義」)と、望ましい政策・社会のあり方について論じる出題

Ⅰ期の出題は、人口減少社会における外国人労働者の受け入れという、経営学・労働経済にも関わるテーマです。政府による受け入れ制度の拡大という政策動向を踏まえたうえで、受け入れにともなう課題(言語・生活支援、労働条件、地域社会との共生など)と、その対応策を1,000字程度で論じさせる構成でした。総合経営学部・観光ホスピタリティ学科ともに、人手不足や労働力構成の変化は今後の産業を考えるうえで避けて通れないテーマであり、時事的な出題でありながら学部の学びとも接続しています。

いずれも、社会課題を整理したうえで自分なりの立場を示し、望ましい対応を提案させる構成です。特定の専門用語の暗記よりも、課題の背景(人口動態・世代間の公平性など)を正確に把握し、賛否双方の論拠を踏まえて筋の通った文章を1,000字前後でまとめる訓練が対策の中心になります。この形式は同一年度の社会人選抜の小論文(県内経済界の人的課題を論じる出題)とも題材の傾向が近く、地域社会・労働・人口といったテーマへの関心を日常的に養っておくことが役立ちます。

Ⅰ期・Ⅱ期の2題を通して見ると、いずれも「社会全体に関わる構造的な課題」を取り上げ、①現状・背景の整理、②課題の指摘、③自分なりの対応策・意見の提示、という三段構成で1,000字にまとめさせる型が共通しています。過去問が公開されているのはこの2年度分にとどまりますが、少なくともこの2題からは、時事的な知識量そのものよりも「課題を整理して筋道立てて論じる」構成力が評価の軸になっていると読み取れます。答案を書く際は、結論を最初に示してから理由を積み上げる型、または現状分析から結論に至る型のどちらかを事前に決めておき、1,000字という字数のなかで破綻なく展開できるよう練習しておくことが有効です。

人間健康学部健康栄養学科Ⅰ期|英語・小論文・専門知識を組み合わせた総合問題

健康栄養学科の編・転入学者選抜Ⅰ期は、大学が公開した出題意図によれば「英語読解力と専門知識を、総合問題として一体的に問うもの」とされています。具体的には次の4領域から構成されていました。

  • 英語読解:脂質(fats)の栄養学的意義、飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸の性質を扱った英文。脂溶性ビタミン(A・D・E・K)、エネルギー産生栄養素のkcal、必須脂肪酸、LDLコレステロールと心血管疾患リスクなど、専門基礎と結びついた語彙・内容理解を問う
  • 小論文:生成AIの発展がもたらす社会的な利点とリスク、今後必要とされる規制やルールについて300字以内で論じる出題
  • 公衆栄養活動:一次予防、ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの対比、特定健康診査・特定保健指導の制度的位置づけを問う空欄補充
  • 専門基礎知識:グルコースの代謝経路(解糖系・TCA回路・電子伝達系)を図解で問う設問、および食品学・給食経営管理・栄養学・人体の構造と機能にわたる20題の択一式

大学は出題意図のなかで「英語力・科学的思考力・記述力・専門基礎知識を測ることを目的として出題した」と明記しています。英語・小論文・専門知識のいずれか一つに偏った対策では対応できない設計であり、栄養士・管理栄養士養成課程の基礎科目(食品学、栄養学、生化学、人体の構造と機能、公衆衛生学)を横断的に復習しておく必要があります。

人間健康学部健康栄養学科Ⅱ期|栄養教育の行動科学理論まで踏み込む

Ⅱ期は90分の試験時間で、Ⅰ期と同じく英語読解・論述・専門知識の総合問題でした。大学が公開した出題意図から、次のような内容が確認できます。

  • 英語読解:アメリカの全国学校給食プログラム(National School Lunch Program)を題材に、学校給食が児童の健康と地域農業に果たす役割を読み取らせる長文
  • 論述:食品ロス(フードロス)が発生するおもな原因と、個人でできる対策について150字以内で述べる出題
  • 行動科学モデル:栄養教育論で扱う「生態学的モデル」(健康行動が個人・人間関係・組織・地域・政策の多層要因から影響を受けるとする考え方)と「オペラント条件づけ」(行動の直後の結果が行動頻度を変化させるという概念)を問う空欄補充
  • 専門基礎知識:調理学・食品衛生・生化学・生理学・公衆栄養学・法規にわたる20題の択一式

大学は「編・転入学を志望する受験生が健康栄養学科の専門課程に円滑に接続できる基礎学力を備えているかを総合的に評価する出題構成とした」としています。Ⅰ期が代謝・生化学寄りの専門知識だったのに対し、Ⅱ期は栄養教育・行動科学の理論まで範囲に含まれる点が異なります。両方の年度・期の出題意図を通して読むと、健康栄養学科の総合問題が「食品学・栄養学の知識」だけでなく「栄養教育でどう行動変容を促すか」という応用領域までカバーしていることがわかります。

Ⅰ期・Ⅱ期共通の特徴として、どちらも冒頭に英語長文(専門分野に関連する題材)を置き、後半に小論文・専門知識の設問を続ける構成になっています。90分という試験時間のなかで英語読解に時間を割きすぎると、後半の専門知識・小論文に十分な時間を残せなくなります。大学が「英語力・科学的思考力・記述力・専門基礎知識」を総合的に測ると明言している以上、どれか一つを完璧にすることよりも、4領域すべてで一定の得点を確保できるよう時間配分を事前に決めておくことが重要です。過去問を解く際は、必ず時間を計り、英語・小論文・専門知識のそれぞれにどれだけの時間を使ったかを記録しておくと、本番での配分の見直しに役立ちます。

スポーツ健康学科|2026年度の問題集には編入学向けの個別掲載を確認できず

スポーツ健康学科の選抜方法は要項上「筆記試験(小論文)」とされていますが、2026年度の入学者選抜問題集を確認したかぎりでは、編・転入学選抜としてスポーツ健康学科に固有の小論文問題を見つけることができませんでした。同学科の総合型選抜(アスリート入試等)の小論文は別途収録されていますが、編・転入学選抜としての独自問題かどうかは、公開資料からは判断できません。志望する場合は、事前相談の際に大学へ直接、編・転入学選抜における小論文の実施形態(総合経営学部と共通か、学科別に別問題が用意されるか)を確認することをすすめます。推測で対策範囲を決めず、一次情報を確認したうえで準備してください。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報をまとめると、松本大学の編・転入学対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. まず出願前の事前相談・単位認定事前審査の期限(出願開始の1ヵ月前)を確認し、必要書類を揃える
  2. 総合経営学部・スポーツ健康学科を志望する場合は、社会時事型の小論文を1,000字程度でまとめる練習を積む。人口動態・労働・地域経済など、公表されている出題テーマに近い題材で練習するとよい
  3. 健康栄養学科を志望する場合は、公開されている出題意図をもとに、英語読解・専門知識(食品学・栄養学・生化学・人体の構造と機能・公衆衛生学)・小論文の3領域をバランスよく復習する
  4. 公開されている出題意図と自分の答案を照合し、大学が「何を測ろうとしているか」を言語化してから、残りの期間の学習計画を立てる

本節で扱った出題テーマ・出題意図は、いずれも松本大学が公開している2026年度の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

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単位認定・修業年限で注意すべきこと

合格したあとも確認すべき事項があります。編・転入学する学年および修業年限は、事前相談・単位認定事前審査に基づいて決定されるため、「何年次に入れるか」「卒業までに何年かかるか」は個別の審査結果次第です。特に次の2点は要項に明記されています。

健康栄養学科で管理栄養士受験資格に加えて他の関連資格や教員免許状等を同時に取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があります。スポーツ健康学科でも関連資格や教員免許状等を取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があります。「最短で卒業する」ことを前提に編入を計画している場合、取得したい資格・免許の組み合わせによっては前提が崩れる可能性がある点を、事前相談の段階で確認してください。

また、松本大学において教員免許状の取得を希望し、かつ現在の所属校で教員免許状の取得を進めている場合は、事前相談時に「学力に関する証明書」の提出も追加で必要になります。教職課程の履修状況によって提出書類が変わる点も見落とさないようにしてください。

単位認定の可否は、前籍校でのシラバス(授業内容)と松本大学の該当科目の内容がどれだけ近いかによって判断されます。分野が近い進路(たとえば栄養系の専門学校から健康栄養学科、経営系の短期大学から総合経営学科)であれば認定される単位数が多くなりやすい一方、分野が大きく異なる進路からの編入では、認定される単位が少なく、卒業までに履修すべき科目数が想定より多くなる可能性があります。「何年次からスタートできるか」だけでなく「入学後にどれだけの科目を新たに履修する必要があるか」も、事前相談の段階であわせて確認しておくべき点です。

併願をどう組むか

松本大学の編・転入学選抜はⅠ期(試験日9月11日)・Ⅱ期(試験日12月13日)の年2回実施されます。他大学との併願を考える場合、この2つの試験日と重ならない大学を組み合わせる必要があります。特にⅠ期は9月中旬という比較的早い時期に実施されるため、同時期に試験を行う他大学がないか早めに確認してください。

長野県内で編入学試験を実施している大学としては、当サイトで長野大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2026年8月最新版】もまとめています。同一エリアでの併願先候補として参照してください。併願校の数や組み方の考え方については大学編入の併願は何校まで?|併願校の決め方3つの視点と日程の組み方で整理していますので、あわせてご確認ください。

出題形式の観点からも併願先を選ぶことができます。松本大学の総合経営学部・スポーツ健康学科は社会課題を論じる小論文が中心なので、同じく小論文型の試験を課す私立大学と組み合わせれば、1つの対策がそのまま複数校に効きます。逆に、専門知識重視の筆記試験を課す大学と併願する場合は、小論文対策とは別に専門科目の学習時間を確保する必要があります。健康栄養学科を志望する場合は、栄養士・管理栄養士養成施設からの編入を受け入れている他大学の学科と、出題科目(栄養学・生化学・公衆衛生学など)の重なりを確認しておくと、限られた準備期間を効率的に使えます。

よくある質問

松本大学の編入は難しいですか。

年度によって振れ幅が大きいのが実情です。2022年度は編・転入学生全体で受験16名に対して合格15名(競争率106.7%)とほぼ全員が合格した一方、2026年度は受験8名に対して合格4名(競争率200.0%)と半数に絞られました。「松本大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在せず、年度・学科によって結果が大きく変わります。

松本大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2022〜2026年度の編・転入学生(全学科合計、募集人員20名)の実績は、志願者数が17名〜21名、受験者数が8名〜21名、合格者数が4名〜15名で推移しています。競争率(受験者数に対する合格者数の割合)は106.7%〜200.0%の範囲でした。学科別の内訳は本文の表を参照してください。

教育学部に編入することはできますか。

できません。松本大学の教育学部(学校教育学科)は、大学公式サイトの学生募集要項を確認したかぎり、編入学・転入学選抜を実施していません。編・転入学選抜を実施しているのは総合経営学部(総合経営学科・観光ホスピタリティ学科)と人間健康学部(健康栄養学科・スポーツ健康学科)の2学部4学科のみです。

Ⅰ期とⅡ期のどちらを受けるべきですか。

募集人員はⅠ期のほうが多く設定されています(各学科Ⅰ期3名・Ⅱ期2名)。ただしⅡ期はⅠ期より出願期限が3ヵ月ほど後(11月26日〜12月7日)のため、前籍校での単位修得状況の確定を待ってから出願したい場合や、Ⅰ期が不合格だった場合の受け直しとして機能する面もあります。事前相談の段階で、自分の状況にどちらの期が合うか大学に確認することをすすめます。

転入学と編入学の違いは何ですか。

編入学は大学・短期大学・高等専門学校の卒業者(卒業見込みを含む)、または学校教育法第90条の要件を満たす専修学校専門課程修了者が対象です。転入学は他大学(短期大学を除く)に1年以上在学し32単位以上を修得した者(修得見込みを含む)が対象で、現在他大学に在籍中の方のための制度です。健康栄養学科・スポーツ健康学科では、転入学の試験科目が編入学より軽く(筆記試験なしで書類審査+面接のみ)設定されています。

健康栄養学科は栄養士の資格がないと受験できませんか。

健康栄養学科の編入学・転入学は、共通の受験資格に加えて「栄養士もしくは管理栄養士養成施設等に就学または既卒の者」という条件が付いています。現在、栄養士・管理栄養士の養成課程に在籍しているか、卒業していることが前提になります。

何年次に入学できますか。

松本大学は法政大学のように「2年次募集」「3年次募集」を学部ごとに定めていません。編・転入学する学年および修業年限は、出願前の事前相談・単位認定事前審査に基づいて個別に決定されます。何年次からのスタートになるかは、前籍校での単位修得状況の審査結果次第です。

過去問はどこで手に入りますか。

松本大学の公式サイトの過去問題ページで、入学試験の問題・解答例が公開されています。2026年度分については出題意図も公開されており、健康栄養学科の編・転入学者選抜についてはⅠ期・Ⅱ期それぞれの出題意図が独立した資料として確認できます。

高専卒・専門学校卒でも出願できますか。

編入学の共通の受験資格には、大学・短期大学・高等専門学校の卒業者(卒業見込みを含む)に加えて、学校教育法第90条の規定により大学の入学資格を有する専修学校専門課程修了者(文部科学大臣の定める基準を満たす課程、卒業見込みを含む)も含まれています。ただし出願前に事前相談・単位認定事前審査を経る必要があります。

受験料はいくらですか。

Ⅰ期・Ⅱ期とも35,000円です。コンビニ、ATMペイジー、ネットバンキング、クレジットカードのいずれかの方法でWEB出願システムから支払います。

募集人員が少ないのですが、実際に入学できますか。

入学しています。各学科の募集人員はⅠ期3名・Ⅱ期2名と小規模ですが、2022〜2026年度の実績では毎年一定数の合格者が出ています(全学科合計で年4〜15名)。ただし年度・学科によっては合格者が0名になることもあり、募集人員の数がそのまま合格者数を保証するものではない点は理解しておく必要があります。

出願前に何を準備すればよいですか。

出願そのものより先に、事前相談・単位認定事前審査の準備が必要です。出願開始の1ヵ月前までに、編入学・転入学選抜 事前相談申請書、成績証明書(単位の修得状況がわかるもの)、履修登録書(履修中の科目がある場合)、シラバス(コピー可)を入試広報室に提出し、個別相談を受けます。教員免許状の取得を進めている場合は、これに加えて学力に関する証明書も必要です。

編入後、2年間で卒業できますか。

前籍校での単位認定の状況によります。健康栄養学科で管理栄養士受験資格に加えて他の関連資格や教員免許状等を同時に取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があります。スポーツ健康学科でも関連資格や教員免許状等を取得しようとする場合、修業年限が3年となる場合があるとされています。修業年限そのものが事前相談・単位認定事前審査で決まる仕組みのため、「2年間で卒業できる」ことを前提に計画を立てる前に、事前相談で確認する必要があります。

まとめ

松本大学の編入・転入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、編・転入学選抜を実施しているのは総合経営学部(総合経営学科・観光ホスピタリティ学科)と人間健康学部(健康栄養学科・スポーツ健康学科)の2学部4学科だけです。事前調査の段階で候補に挙がっていた教育学部は、公式要項を確認したかぎり編・転入学選抜を実施していません。志望する学部がこの2学部に含まれるかを最初に確認してください。

次に、松本大学は入学する学年を「2年次」「3年次」とあらかじめ選べる制度ではなく、出願前の事前相談・単位認定事前審査によって個別に決定します。出願期間に入ってから動くのではなく、出願開始の1ヵ月前までに事前相談を済ませる必要がある点は、他大学の編入試験にはあまり見られない松本大学特有の手続きです。

そして倍率については、2022〜2026年度の編・転入学生の実績で、競争率(受験者数に対する合格者数の割合)が106.7%〜200.0%の範囲で推移しています。志願者数自体が5年間でほぼ半減しており、合格者が0名になる学科・年度も珍しくありません。募集人員はあくまで上限であり、必ず埋まるものではないという前提で臨む必要があります。

最後に、松本大学は過去問題を解答例・出題意図まで含めて公開しています。特に健康栄養学科はⅠ期・Ⅱ期それぞれの出題意図が詳細に公表されており、英語・小論文・専門知識という3つの評価軸を確認したうえで対策を組み立てることができます。総合経営学部・スポーツ健康学科は社会時事型の小論文が中心になるため、日頃から社会課題への関心を養っておくことが対策になります。

加えて、合格者の入学手続の歩留まりはほぼ100%であり、合格した年度はそのまま入学につながっています。母数の小ささを理由に敬遠するのではなく、事前相談・単位認定事前審査という最初のハードルを丁寧に越えたうえで、学科ごとの出題形式(総合経営学部・スポーツ健康学科は社会時事型の小論文、健康栄養学科は英語・専門知識を含む総合問題)に合わせた準備を進めることが、松本大学の編・転入学における現実的な対策の道筋です。

本記事の数値は松本大学が公表する2027年度学生募集要項および2022〜2026年度の入試情報(志願・受験・合格者数一覧)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず松本大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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