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中央大学大学院戦略経営研究科(CBS)の出願書類・志望理由書の書き方|経歴書との書き分け方

中央大学大学院戦略経営研究科(CBS)の出願で提出する書類は、「志願者経歴書」と「志望理由書」という役割の異なる2種類が中心になります。中央大学院戦略経営研究科の志望理由書対策で最初につまずくのは、実はこの2つの書類に同じ内容を書いてしまい重複した印象を与えることです。学歴や職歴を並べる書類と、志望動機やキャリアプランを語る書類は、書くべき内容も文章のトーンもまったく異なります。
中央大学ビジネススクール(CBS)とは、実務経験を持つ社会人を主な対象に「チェンジ・リーダー」の育成を掲げ、2年間でMBA(経営修士・専門職)を取得できる専門職大学院のことです。出願にあたっては、学歴や職歴という事実を記録する志願者経歴書と、志望動機やキャリアプランという意味づけを語る志望理由書を、明確に役割分担させて書く必要があります。この書き分けができているかどうかは、書類審査だけでなく20分間の面接試験の受け答えにもそのまま影響します。
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本記事では、中央大学大学院戦略経営研究科の入学試験要項に基づき、志願者経歴書(様式1)と志望理由書(様式2)それぞれの記入項目、両者の内容が重複しないための書き分け方、志望理由書でありがちなNG例、そして提出書類がそのまま土台になる面接試験の対策までを、出願を控えた社会人受験者向けに整理します。志望理由書だけを単体で対策する情報は多くありますが、経歴書との役割分担まで踏み込んで解説する情報は限られているため、本記事ではその点を中心に扱います。
11月・1月・2月・7月という年4回の選考機会や、一般入試と企業等推薦入試の違い、出願資格の3パターンも踏まえながら、出願書類全体をどう設計すればよいかを具体的に解説していきます。仕事と並行して限られた時間で書類を仕上げる方が多いはずですので、まず何から着手すればよいか優先順位をつけやすいように構成しています。
中央大学大学院戦略経営研究科(CBS)とは|MBAコースの基本情報
中央大学大学院戦略経営研究科の正式名称は「戦略経営研究科戦略経営専攻(MBAコース)」で、一般には「中央大学ビジネススクール」もしくは頭文字をとって「CBS」と呼ばれています。修了時に授与される学位は経営修士(専門職)MBAで、標準修業年限は2年間です。中央大学の建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ」に基づき、実学重視の教育を掲げている点が特徴です。
入学定員は4月入学と9月入学の合計で80名(収容定員160名)と定められており、内訳は4月入学が55名、9月入学が25名です。募集人員は一般入試・企業等推薦入試のすべてを合算した人数で、選考回ごとの定員は個別には定められていません。出願状況や試験結果次第では、合格者数が募集人員を下回ることもあると要項に明記されています。4月入学のほうが募集人員が多いため、11月・1月・2月のいずれかで出願できるよう準備を進めておくと、選択肢を確保しやすくなります。
年4回の選考機会|4月入学は3回、9月入学は1回
CBSの入試は年に4回、月次で実施されます。4月入学を目指す場合は11月選考・1月選考・2月選考の中から選んで出願でき、9月入学を目指す場合は7月選考のみとなります。同じ入学時期の中で複数回受験することも制度上は可能ですが、まずはどの入学時期を目指すかを先に決めることが、出願書類の準備スケジュールを立てるうえでの起点になります。
| 入学時期 | 該当する選考 | 選考方式 |
|---|---|---|
| 2027年4月入学 | 11月選考・1月選考・2月選考 | 一般入試/企業等推薦入試 |
| 2026年9月入学(参考) | 7月選考 | 一般入試/企業等推薦入試 |
カリキュラムを構成する3つの専門分野グループ
CBSのカリキュラムは、「戦略」関連科目群を中心に「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」という5つの専門分野で構成され、各分野に基礎科目・発展科目・専門科目が段階的に配置されています。この5分野は、後述する志望理由書の「本研究科で学びたいこと」の設問で1つを選ぶ選択肢そのものであり、出願前にカリキュラム全体の構造を理解しておくことが志望理由書の説得力に直結します。
入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)
CBSが求める人材像としては、所属する企業・団体の存在意義や今後の方向性を真剣に考えている人、異なる業種・職種の人々との交流を通じて視野を広げようとする人、近い将来に経営幹部への就任や事業承継、あるいは起業を見込む人などが公式に列挙されています。これらに共通するのは、実務における具体的な問題意識と、修了後に目指すリーダー像を持っていることです。この2点こそが、志望理由書で最も重視される評価軸になります。実務経験で身につけた暗黙知を理論的に整理したい人や、グローバルな仕事で活躍したいビジネス・パーソンなども、求める人材像として明示されています。
7つの知識・能力・態度と評価される視点
CBSは学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)として、現状理解力・想像力、問題発見・解決力、戦略構想力、ネットワーキング力、巻き込み力、資源動員力、コンプライアンス力という7つの知識・能力・態度を修了要件に掲げています。この7つは授業科目の設計だけでなく、出願段階でどのような人物を求めているかという評価の物差しにもなっています。たとえば志望理由書で語る実務エピソードが「問題発見・解決力」を示すものになっているか、キャリアプランが「巻き込み力」につながる行動として書かれているかを意識すると、審査員にとって読み取りやすい志望理由書に近づきます。7分野すべてに触れる必要はありませんが、自分の実務経験がどの能力と結びつくかを整理しておくと、志願理由の説得力を補強できます。
実務家教員とフィールドラーニングという学びの特徴
CBSのカリキュラムは、基礎科目で専門分野の必須知識を身につけたうえで発展科目・専門科目へ進む段階的な構成に加えて、2年次には「フィールドラーニング」や「プロジェクト研究」でグループワークを通じた実践的な学びが用意されています。経営の最前線で活躍する現役リーダーの体験談を聞く機会が組み込まれている点も、実務直結を掲げるCBSらしい特徴です。志望理由書でこうしたカリキュラムの特徴に触れる場合は、単に科目名を列挙するのではなく、自分の実務経験のどの部分がその学びによって深まるのかまで書くと、単なる調べ学習ではなく実感のこもった志望理由として伝わります。
CBSの出願書類一覧|様式1〜4で何を提出するか
中央大学大学院戦略経営研究科への出願では、様式1から様式4までの指定書式に加えて、証明写真データと入学検定料の明細書をオンラインの出願申込フォームからアップロードします。出願方法自体は難しくありませんが、書類ごとに求められる内容がまったく異なるため、まず全体像を押さえておくことが遠回りに見えて一番の近道です。
| 書類番号 | 書類名 | 内容 | 一般入試 | 企業等推薦入試 |
|---|---|---|---|---|
| 様式1 | 志願者経歴書 | 基本情報・学歴・大学在籍中の専門分野・職歴 | 必須 | 必須 |
| 様式2 | 志望理由書提出用紙+志望理由書本体 | 実務経験・志願理由・学びたい分野(4,800〜6,400字) | 必須 | 必須 |
| 様式3 | 企業等からの推薦書 | 人事担当責任者による推薦 | 任意(加点なし) | 必須 |
| 様式4 | 提出証明書一覧+卒業証明書・成績証明書 | 最終学歴の証明書類 | 必須 | 必須 |
一般入試と企業等推薦入試の違い
一般入試は志願者経歴書と志望理由書の書類審査に加えて面接試験で合否が判断されるのに対し、企業等推薦入試ではこれに人事担当責任者による推薦書が加わります。推薦書は役職者個人の推薦ではなく、企業として出願者の就学を認めることが前提となっている点に注意が必要です。同月選考内で一般入試と企業等推薦入試を併願することはできません。どちらで出願するかは、勤務先に2年間の通学について事前に相談できるかどうかで決めるのが現実的です。
出願の流れと書類のファイル名ルール
出願は、出願申込フォームへの入力、各種出願書類のアップロード、入学検定料の支払いという3つの手順で進みます。出願書類・証明写真・証明書をアップロードする際は、ファイル名の先頭に受験者本人の漢字氏名を入力することが指定されており、たとえば志願者経歴書であれば「(氏名)様式1_志願者経歴書」という形式で提出します。細かなルールですが、出願期間最終日の締切直前は多くの受験者がアップロードに集中するため、早めにファイル名を整えて準備しておくと安心です。
出願前に準備しておきたいもの
- 様式1〜4のダウンロードと記入(志望理由書は下書きの段階から)
- 最終学歴の卒業証明書・成績証明書の発行依頼(出願時点3ヶ月以内のもの)
- 正面・無帽・無背景の証明写真データ(出願以前3ヶ月以内に撮影)
- 企業等推薦入試を選ぶ場合は、勤務先への事前相談と推薦書の依頼
- 入学検定料35,000円の納入手段(コンビニエンスストアまたはクレジットカード)の確認
これらのうち証明書の発行だけは学校側の手続き日数に左右されるため、志望理由書の完成度を高めることに気を取られて後回しにすると、出願締切に間に合わなくなるおそれがあります。
入学検定料と証明書類
出願にあたって発生する費用と、揃えるべき証明書類についても早めに把握しておきましょう。
入学検定料は1出願につき35,000円で、これとは別に事務手数料がかかります。納入方法はコンビニエンスストアまたはクレジットカードに限られ、金融機関窓口やインターネットバンキング、ATMでの納入はできません。卒業証明書・成績証明書は出願時点3ヶ月以内に発行されたものが必要で、面接当日には原本の提出も求められるため、証明書の取得だけは志望理由書の執筆と並行して早めに手配しておくことをおすすめします。
出願後の流れ|受験票の送付から合格発表まで
出願書類が受理・確認されると、面接試験の時間などが決定次第、試験日の3日前を目安に受験票が登録メールアドレスへ送付されます。合格発表はオンラインの合否速報で行われ、発表日の18時にメールで案内される仕組みです。合格者には合格通知と入学手続書類がレターパック等で郵送されるため、通知が届く時期には自宅で受け取れる体制を整えておくと安心です。電話やメールでの合否・試験結果に関する問い合わせは受け付けられていません。
出願書類の不備で気をつけたいこと
要項では、各選考の出願締切日までにアップロードした書類のみが有効とされ、出願後の追加提出は一切受け付けないと明記されています。書類に不備がある場合は受け付けられないことがあり、不備が判明すると本人や証明書等の発行元へ問い合わせが行われる場合もあります。特に改姓などで証明書と出願書類の氏名が一致しない場合は戸籍抄本の原本添付が必要になるため、直前になって慌てないよう、証明書類の名義確認は出願準備の初期段階で済ませておくと安心です。また、大学院または専門職大学院の課程を修了した者は出願資格の学歴要件を満たすとされていますが、大学院在学中の場合は学部の卒業証明書・成績証明書に加えて大学院の在学証明書・成績証明書、大学院を修了した場合は学部・大学院両方の証明書が必要になるなど、学歴パターンによって提出すべき証明書の組み合わせが変わります。自分がどのパターンに該当するかを要項で事前に確認しておいてください。
「志願者経歴書」の書き方|様式1の4項目を正確に埋める
志願者経歴書(様式1)は、「志願者基本情報」「学歴」「大学在籍中の専門分野等について」「職歴」の4項目で構成されており、要項ではすべての項目に必ず記入することが求められています。この書類の役割は、あなたという人物の事実関係を審査員が短時間で正確に把握できるようにすることであり、感想や志望動機を書き込む場所ではありません。
志願者基本情報欄の注意点
基本情報欄は氏名・生年月日・連絡先など出願者を特定するための項目です。単純な記入項目に見えますが、出願は必ず戸籍に記載された氏名で行う必要があり、通称名や旧姓での記入は認められません。記入自体に難しさはないものの、この欄の情報と卒業証明書・成績証明書に記載された氏名が一致しているかを提出前に必ず照合してください。ここでの表記ゆれは、書類全体の信頼性に関わる細部です。
学歴欄で押さえること
基本情報の次に記入する学歴欄も、抜け漏れなく正確に埋めることが求められます。
学歴は高校卒業以降のすべてを記入する必要があります。編入学や大学院修了などの経歴がある場合も省略せず時系列で並べます。学歴自体に優劣をつけて悩む受験者もいますが、CBSが重視しているのは学歴の華やかさよりも、次に説明する職歴と一貫性が取れているかどうかです。出願は必ず戸籍に記載されている氏名で行う必要があるため、改姓などで証明書と氏名が異なる場合は戸籍抄本の準備も忘れないようにしてください。
専門学校卒業や学位授与機構での取得の場合
最終学歴が専門学校卒業の場合は、専門学校の卒業証明書・成績証明書に加えて、高等学校(高等専門学校を含む)の卒業証明書も併せて提出する必要があります。独立行政法人大学改革支援・学位授与機構で学士の学位を取得した場合は、卒業証明書・成績証明書に準ずる証明書を提出します。学歴のパターンによって必要書類が変わるため、経歴書を書き始める前に、自分がどの証明書を揃える必要があるかを確認しておくと、後から慌てずに済みます。
大学在籍中の専門分野の書き方
この欄には、大学在籍中にゼミへ所属していた場合はその専門分野を、所属していなかった場合は関心を持って学習していた分野を記入します。分野のキーワードやゼミのテーマ、卒業論文のテーマなどを簡潔に書けばよく、無理に学術的な表現を使う必要はありません。ここで書いた内容が、志望理由書の「本研究科で学びたいこと」で選ぶ5分野の伏線になっていると、経歴書と志望理由書のあいだに自然な一貫性が生まれます。学生時代の専門分野と現在の実務が離れている場合でも、無理につなげようとせず、事実を正確に書くことを優先してください。
記入例のイメージ|事実だけを簡潔に
職歴欄の書き方に迷う場合は、「いつ・どこで・何をしていたか」だけを抜き出すイメージで書くと整理しやすくなります。「2020年4月〜現在 ◯◯株式会社 マーケティング部 主任 デジタル広告運用および新規顧客獲得施策の立案・実行を担当」のように、時期・所属・役職・担当業務を1〜2文で完結させるのが経歴書らしい書き方です。ここに「その経験から何を学んだか」まで書き込みたくなりますが、その内容は志望理由書側に譲るというのが、両書類の役割を分ける実践的なコツです。
職歴欄を「直近のものから」書く理由
職歴は、勤務先の名称・役職・担当業務内容や就業経験の内容を、直近のものから記入するよう指定されています。転職回数が多い場合や部署異動が頻繁だった場合は、すべてを網羅しようとせず、自らをアピールするうえで最適だと判断した経歴を選び、部署の変更などは一つにまとめて簡潔に記入することが要項でも認められています。羅列ではなく取捨選択が評価される書類だと理解しておくと、余計な情報で紙面を埋めずに済みます。志望理由書で深掘りする予定のエピソードに関わる経歴は、ここで簡潔に触れておくと、2つの書類を読み比べたときの整合性が保ちやすくなります。
経歴書を書き始める前に時系列を整理する
職歴欄は直近から遡って書く形式ですが、いきなりこの順番で書き始めると情報の抜け漏れが起きやすくなります。まずは入社から現在までの担当業務・役職・異動歴を古い順に書き出し、そのうえで直近から並べ替える、という2段階の作業にすると整理がしやすくなります。この段階で洗い出した経験の中から、志望理由書で深く掘り下げるエピソードを1〜2件選んでおくと、次の章で説明する志望理由書の執筆にそのまま移れます。
「志望理由書」の書き方|4,800〜6,400字を3つの柱で構成する
志望理由書(様式2)は、A4(縦40字×横40字)4枚を限度に、4,800〜6,400字の範囲で作成するデータ提出の書類です。手書きは認められておらず、作成後は様式2を表紙としてPDFに変換してアップロードします。記入項目は大きく「1.これまでの実務での経験および業務実績」「2.志願理由」「3.本研究科で学びたいこと」の3つの柱に分かれており、この構成に沿って書き進めるのが最も効率的です。
様式2の使い方とPDF変換の注意点
要項が示す様式は、氏名を記入したうえで1〜3の項目を順に埋めていく構成になっており、様式2そのものを表紙として使うことが指定されています。ワープロソフトなどで作成した本文を様式2の書式に沿って清書し、最終的にPDF形式に変換してアップロードします。手書きは不可のため、文字数のカウントや推敲のしやすさという点でもデータでの作成が前提になっている書類です。提出前には文字数がA4 4枚・4,800〜6,400字の範囲に収まっているかを必ず確認してください。
柱1|これまでの実務での経験および業務実績
この項目は志望理由書全体の土台になる部分です。後半の志願理由・学びたいことと矛盾しないよう、最初にどのエピソードを中心に据えるかを決めてから書き始めると、全体の一貫性を保ちやすくなります。
現在の業務内容や、以前の勤務先を含めたこれまでの業務経験を時系列で具体的に記述する項目です。単に担当業務を列挙するのではなく、実務経験の中で得られた気づきや獲得したスキル・ノウハウ、具体的に直面した課題とその解決策を実例つきで書くことが要項で明示的に求められています。ここで書いた実務エピソードは、後半の「志願理由」や「学びたいこと」と地続きになるよう意識すると説得力が増します。複数の実務エピソードを浅く並べるより、1つか2つの経験を深く掘り下げたほうが、読み手には具体性が伝わりやすくなります。
柱2|志願理由(4つの小項目)
柱1で描いた実務経験を受けて、ここからは「なぜCBSなのか」という問いに具体的に答えていきます。
志願理由は(1)CBSを志願する理由、(2)実務における現在の関心事項・問題意識、(3)本研究科修了後のキャリアプランと現実の実務との関連性、(4)チェンジ・リーダーとして実現したいこととその理由の4つに分かれています。特に(4)は戦略経営研究科が掲げる「チェンジ・リーダー」という人材像に正面から応答する項目であり、自分がどう変わりたいかではなく、自分を通じて組織や社会をどう変えたいかという視点で書くと、研究科のディプロマ・ポリシーとかみ合いやすくなります。(1)から(4)は独立した設問ではなく、一つの論理でつながっているかを意識して書くことが重要です。
たとえば(2)で「部門間の情報連携が属人化しており意思決定が遅い」という問題意識を挙げたなら、(3)のキャリアプランでは、その課題を解決する立場に将来どう就きたいのかを、(4)ではその実現によって組織全体がどう変わるのかを描く、という具合に、4つの小項目を1本の線でつなげて書くと、読み手にとって理解しやすい志望理由書になります。
柱3|本研究科で学びたいこと(5分野から1つを選択)
最後の項目では、戦略・マーケティング・人的資源管理・ファイナンス・経営法務という5つの専門分野の中から中心的に学びたい分野を1つ選び、その理由を説明します。選択自体に正解はありませんが、柱1で書いた実務経験や直面した課題と矛盾しない分野を選ぶことが重要です。たとえば人事領域の課題を中心に語ったのに、最後だけファイナンスを選ぶと、読み手には一貫性のなさとして伝わってしまいます。5分野はいずれも基礎科目・発展科目・専門科目という段階を踏んで学ぶ設計になっているため、選んだ分野を通じてどこまで専門性を高めたいのかという到達目標まで書けると、より具体性のある回答になります。
字数配分の目安
| 項目 | 内容 | 字数配分の目安 |
|---|---|---|
| 1.実務での経験・業務実績 | 時系列の業務経験、気づき・スキル・課題解決 | 全体の40〜45% |
| 2.志願理由(4項目) | 志願理由・問題意識・キャリアプラン・チェンジリーダー像 | 全体の40〜45% |
| 3.学びたいこと | 5分野から1つ選択+理由 | 全体の10〜15% |
あくまで目安ですが、実務経験の記述に紙幅を使いすぎて志願理由が薄くなる、あるいはその逆になるケースが多いため、書き始める前におおよその配分を決めておくと、限度枚数ぎりぎりで慌てて削る事態を避けられます。下限の4,800字を大きく下回ると、実務経験や問題意識の掘り下げが浅いという印象を与えやすいため、まずは6,000字前後を目標に書き、そこから推敲で削る進め方が現実的です。
推敲で確認しておきたい3つの視点
書き終えた志望理由書を読み返す際は、次の3つの視点で確認すると精度が上がります。1つ目は3つの柱の間に一貫した論理の流れがあるかどうか、2つ目は具体的な固有名詞や数値を用いたエピソードになっているかどうか、3つ目は志願者経歴書と重複する記述が残っていないかどうかです。仕事の合間に一気に書き上げると、この3点は執筆中には見えにくくなるため、一晩置いてから読み返す、あるいは第三者に読んでもらうといった時間の使い方が有効です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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経歴書と志望理由書の書き分け方|同じ話を二重に書かないために
志願者経歴書と志望理由書は、どちらも「これまでの実務経験」に触れる点で似ているため、書いているうちに内容が重複しがちです。しかし本来この2つの書類は、事実を記録する書類と、その事実に意味づけを与える書類という異なる役割を持っています。
なぜ書き分けが重要なのか
書類審査では、経歴書と志望理由書の両方に短時間で目を通したうえで、面接に呼ぶかどうかが判断されます。限られた審査時間の中で同じ情報が二度出てくると、それだけ新しい情報を伝える余地が減ってしまいます。経歴書で事実関係を効率よく把握してもらい、志望理由書ではその先の思考や意志を読んでもらう、という前提に立つと、なぜ役割分担が必要なのかが実感しやすくなります。
「事実」と「意味づけ」を分けて考える
志願者経歴書は、いつ・どこで・何をしていたかという客観的な事実を簡潔に並べる書類です。一方の志望理由書は、その事実の中から特に重要な経験を選び出し、そこから何を学び、何を課題だと感じ、それがCBSでの学びとどうつながるのかという意味づけを語る書類です。経歴書に書いた職歴の一覧をそのまま志望理由書の冒頭に貼り付けるような書き方は、審査する側にとって二度手間になるだけでなく、あなた自身の思考が浅い印象を与えかねません。
重複を避ける具体的な書き方
実務的な対処法として、経歴書には「会社名・役職・担当業務」を簡潔に記載し、志望理由書ではその中から1つか2つのエピソードだけを深く掘り下げる、という役割分担が有効です。すべての職歴を志望理由書でも詳しく説明する必要はありません。むしろ、経歴書を読めば分かる情報は思い切って志望理由書から削り、その分の字数を問題意識やキャリアプランの掘り下げに充てたほうが、限られた4,800〜6,400字を効果的に使えます。
一貫性を保つコツ
経歴書の「大学在籍中の専門分野等について」の欄と、志望理由書の「本研究科で学びたいこと」で選ぶ分野に大きな断絶がある場合、面接で必ずと言っていいほど理由を尋ねられます。断絶自体が不利になるわけではありませんが、断絶がある場合は志望理由書の中でその変化のきっかけとなった実務経験を明示的に説明しておくと、審査員が矛盾ではなく成長の物語として読み取りやすくなります。書き終えたあとに、経歴書と志望理由書を並べて読み返し、同じ話が二度出てきていないか、逆に話がつながらず飛躍していないかを確認する時間を必ず取ってください。
書き分けの具体例
たとえば営業職として5年勤務した人の場合、経歴書の職歴欄には「◯◯株式会社 営業部 主任 法人向け新規開拓を担当」のように、役職と担当業務を簡潔に書きます。同じ経験を志望理由書で扱う際は、担当業務の説明を繰り返すのではなく、「新規開拓の過程でどのような意思決定の壁にぶつかり、それがどのような問題意識につながったのか」という経歴書には書ききれない思考の過程を掘り下げます。この役割分担ができていると、2つの書類を通読したときに、事実の記録と、その事実に対する解釈という異なるレイヤーの情報がきちんと積み上がって見えます。
複数の職務経験がある場合の書き分け
転職を経験している場合、経歴書にはすべての勤務先を時系列で記載しますが、志望理由書で深掘りするのは基本的に1社分のエピソードに絞ったほうが読みやすくなります。複数の会社での経験を志望理由書に詰め込むと、1つひとつのエピソードが浅くなり説得力を欠く結果になりがちです。転職の経緯自体に触れる必要がある場合も、転職理由を長々と説明するのではなく、現在の問題意識にどうつながっているかという1文で処理し、紙幅は深掘りするエピソードに集中させることをおすすめします。
経営者や個人事業主として就業経験を積んできた場合も、基本的な考え方は変わりません。経歴書には携わってきた事業の概要と役割を簡潔に記載し、志望理由書では経営判断の過程で直面した具体的な課題を掘り下げて、CBSでの学びとの接続を示すと、雇用されて働いてきた志願者と同様の書き分けが成立します。
志望理由書でよくあるNG例と改善のポイント
中央大学大学院戦略経営研究科の志望理由書で評価を下げやすい書き方には、いくつかの共通パターンがあります。ここでは代表的な5つのNG例と、その改善の方向性を整理します。
共通する改善策は、抽象的な言葉を、実務で実際に起きた具体的な出来事に置き換えることです。以下、代表的なパターンを順に見ていきます。
NG例1|志願理由が抽象的すぎる
「グローバルに活躍したい」「経営の視座を身につけたい」といった抽象的な表現だけで志願理由を終えてしまうと、なぜ他のビジネススクールではなくCBSでなければならないのかが伝わりません。改善するには、CBSのカリキュラムが掲げる「戦略」「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」という5分野の構成や、実務家教員による指導、フィールドラーニングといった特徴的な科目に触れながら、自分の課題意識と結びつけて書く必要があります。「貴校で学びたい」で終わる一文を、「貴校の◯◯という科目で、実務で直面した◯◯という課題を体系的に整理したい」という具体的な一文に置き換えるだけでも、読み手の印象は変わります。
NG例2|実務との接続が弱い
MBAへの憧れが先行し、現在の業務課題との接続が弱いまま「学びたいこと」を語ってしまうケースも少なくありません。柱1で書いた実務経験と柱3で選ぶ分野の理由がつながっているかを、書き終えたあとに読み返して確認することが改善策になります。実務での具体的な失敗や課題に触れずに理想論だけで完結させてしまうと、審査員には他の志望理由書と代替可能な内容に見えてしまいます。数値や固有名詞を伏せてよいので、実際に起きた出来事として書けているかを基準に見直すと、抽象論との違いに気づきやすくなります。
NG例3|学びたい分野を選んだ理由が浅い
5分野のうち1つを選ぶ設問では、「興味があるから」「苦手だから克服したい」といった内向きの理由だけで終わらせず、修了後のキャリアプランの中でその分野の知識をどう活用するのかまで踏み込むと説得力が増します。「マーケティングに興味がある」という一文だけで終える書き方と、「担当してきた新規事業で市場データに基づく意思決定ができず機会損失を招いた経験から、マーケティングの分析手法を体系的に学びたい」という書き方とでは、同じ分野選択でも説得力の水準がまったく異なります。
NG例4|チェンジ・リーダー像が漠然としている
志願理由の(4)で問われる「実現したいこと」を、単なる自己啓発的な目標として書いてしまうケースも見られます。自分が変わることと、組織や社会に変化を起こすことは別の話です。実務で直面した具体的な課題を起点に、修了後どのような立場でどう行動したいのかまで踏み込んで書くことが、アドミッション・ポリシーが求める人材像との整合につながります。「もっと視野を広げたい」で終わる書き方と、「実務で直面した部門間対立を、修了後は部門横断のプロジェクトを主導する立場から解消していきたい」という書き方とでは、チェンジ・リーダー像としての具体性が大きく異なります。以下は改善の方向性を簡潔にまとめたものです。
NG例5|1つのエピソードに情報を詰め込みすぎる
複数の実務経験や課題を1つの段落に詰め込みすぎると、かえって何を伝えたいのかが読み手に伝わりにくくなります。限られた4,800〜6,400字の中では、エピソードを絞り込み、1つの経験を丁寧に描写したほうが、読み手の記憶にも残りやすくなります。以下は改善の方向性を簡潔にまとめたものです。
- 抽象的な表現は、CBSのカリキュラムや科目名など固有の要素と結びつける
- 実務経験のエピソードと学びたい分野の理由を同じ課題意識でつなぐ
- 「学びたい理由」だけでなく「学んだ後どう活かすか」まで書く
- キャリアプランは抽象的な将来像ではなく、実務との関連性を明記する
- チェンジ・リーダー像は自己啓発ではなく、組織や社会への影響という視点で書く
- 複数のエピソードを並べるより、1つを深く掘り下げて具体性を出す
面接試験の対策|提出書類がそのまま質問の土台になる
CBSの選考は書類審査と面接試験の2段階で構成されており、面接は20分程度です。要項には、面接試験の趣旨が「出願時に提出された志願者経歴書・志望理由書をもとに、本研究科で学ぼうとする意志、職業上の経験、論理性、コミュニケーション能力などを確認する」ことだと明記されています。面接対策の実質は提出書類の見直しであるという理解が出発点になります。
面接20分で何を聞かれるか
限られた20分の中で、面接官はあなたの実務経験・問題意識・論理性・コミュニケーション能力を総合的に見極めようとします。1つの質問に長々と答えるより、結論から簡潔に答えたうえで、求められれば詳細を補足する形の受け答えのほうが、限られた時間の中で好印象につながりやすくなります。
面接試験では、志望理由書に書いた実務経験や問題意識について、より具体的な説明を求められることが多くなります。たとえば「その課題に対して、あなた自身はどのような行動を取ったのか」「なぜ社内での解決ではなく大学院での学びを選んだのか」「選んだ分野を学んだあと、実務でどう活かすのか」といった深掘りの質問に対して、書面よりも簡潔に、かつ一貫した答えを口頭で説明できるよう準備しておく必要があります。試験会場は中央大学駿河台キャンパスで、遠方などの事情でやむを得ない場合に限りWeb受験も認められています。
Web受験が認められるのは、感染症等の理由で来校が困難な場合、現住所から駿河台キャンパスまでの移動距離が200kmを超える場合、その他研究科教授会が認めた場合に限られます。Web受験ではパソコンでの参加が必須とされており、スマートフォンやタブレット端末での受験は認められません。周囲に第三者がいない静かな環境を自分で確保する必要がある点も、対面受験とは異なる準備事項です。
経歴書・志望理由書との整合性を確認する
提出後に読み返して、経歴書に書いた職歴と志望理由書のエピソードの間で日付や役職名などの事実関係にずれがないかを確認しておくことも欠かせません。面接官は複数人の教員で構成されており、書類に書かれた内容と口頭での説明が食い違うと、それだけで一貫性への疑問を持たれてしまいます。提出前に声に出して志望理由書の要旨を説明する練習をしておくと、当日の受け答えが書面の内容から大きくぶれにくくなります。当日は受験票の提示が必要で、携帯電話等の通信機器は試験場内で使用できないため、事前の持ち物確認もあわせて済ませておくと落ち着いて臨めます。
企業等推薦入試ならではの注意点
企業等推薦入試の場合は、出願時に提出した「企業等からの推薦書」も面接での確認対象になります。推薦書は人事担当責任者以上の役職者が記入することが要項で定められており、志願者自身が人事担当責任者相当の役職にある場合は同等以上の役職者への依頼が必要です。推薦書の内容と自分の志望理由書の間で、通学期間中の業務体制や修了後のキャリアプランについて矛盾がないよう、事前に勤務先とすり合わせておくことをおすすめします。企業等推薦入試の推薦書は役職者個人の推薦ではなく企業としての推薦であるため、社内の関係部署に通学期間中の勤務調整について早めに共有しておくことも、面接での説明をスムーズにするうえで役立ちます。
面接前に見直しておきたいポイント
- 志望理由書の3つの柱(実務経験・志願理由・学びたいこと)を、それぞれ1分程度で口頭要約できるようにする
- 経歴書に書いた職歴の日付・役職名と、志望理由書のエピソードに矛盾がないか照合する
- 「なぜ今、このタイミングでCBSなのか」という時期の問いに答えられるようにしておく
- 選んだ専門分野(5分野のいずれか)を学んだあと、実務でどう活かすかを具体的に説明できるようにする
- Web受験を希望する場合は、通信環境やカメラ・イヤホンなど推奨機器を事前に確認しておく
出願スケジュールと出願資格|11月・1月・2月・7月選考をどう選ぶか
2027年4月入学を目指す場合、出願できる選考は11月選考・1月選考・2月選考の3回です。2026年8月時点で中央大学が公式に発表している日程は次のとおりです。
| 選考 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 11月選考 | 2026年10月16日〜10月27日 | 2026年11月8日 | 2026年11月10日18時予定 |
| 1月選考 | 2026年12月18日〜2027年1月12日 | 2027年1月24日 | 2027年1月26日18時予定 |
| 2月選考 | 2027年1月22日〜2月2日 | 2027年2月13日 | 2027年2月16日18時予定 |
2027年4月入学分の正式な入学試験要項は例年9月下旬に公開されるため、本記事執筆時点(2026年8月)ではまだ発表されていません。出願資格や書類様式などの制度自体が年度で大きく変わることは通常ありませんが、出願前には必ず最新の入学試験要項で日程と内容をご確認ください。
出願資格の3パターン
出願前には、自分がどのパターンに該当するのかを最初に確認しておくと、必要な証明書類の準備もスムーズに進みます。
出願資格は大きく3つのパターンに分かれます。1つ目は、大学卒業(見込み含む)などの学歴要件に加えて、入学時点で日本の民間企業・行政機関・公益法人等における3年以上の就業経験を持つ場合です。アルバイトやインターンシップ、ワーキングホリデーはこの就業経験には含まれません。2つ目は、日本企業への勤務がなく3年以上の日本での就業経験がない外国籍の方向けで、7年以上の就業経験に加えて日本語能力試験N1の合格が求められます。3つ目は、個別の出願資格審査によって大学卒業者と同等以上の学力があると認められた22歳以上の方向けの制度で、審査を希望する場合は所定の申請書を選考ごとに定められた締切までに提出する必要があります。3年以上の就業経験は通算でよく、転職を挟んでいても継続して同一企業に勤務している必要はありません。また、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された方や、外国の大学が実施する通信教育を日本国内で履修して16年の課程を修了した方なども、1つ目のパターンに含まれる学歴要件として認められています。
出願書類の正確性について
要項には、提出書類に重要事項の不記載・代筆・剽窃行為・虚偽記載や変造があると判明した場合、審査結果を不合格とするか、合格発表後であれば合格・入学資格を取り消すと明記されています。志望理由書はあくまで自分自身の言葉で書くことが前提であり、これは経歴書の記載内容についても同様です。生成AIなどの外部ツールを使う場合も、最終的には自分の実務経験・問題意識として一貫して説明できる内容に仕上げることが不可欠です。
検定料・学費の目安
入学検定料は1出願につき35,000円で、コンビニエンスストアまたはクレジットカードでのみ納入できます。学費については、初年度の納入額合計が入学金30万円・在学料125万円・施設設備費30万円を合わせて185万円という水準が公式要項で示されており、本学学部卒業者には入学金の半額免除があります。入学金は2年目の前期分からは不要になるため、2年間の総学費は初年度185万円に2年目の在学料・施設設備費相当を加えた金額が目安になります。入試で特に優秀な成績を収めた志願者には、給付奨学金として年間30万円が最大2年間支給される制度も用意されており、専門実践教育訓練給付金の対象講座にも指定されています。中央大学のMBA(戦略経営研究科)を徹底解説した記事では、学費全体の内訳や難易度についてさらに詳しく整理していますので、あわせて確認しておくと出願計画を立てやすくなります。
他大学院での修得単位の換算
他の大学院で正課生として修得した科目や、CBSの科目等履修生として修得した科目については、戦略経営研究科教授会が認定した場合に限り、8単位を上限として修了に必要な単位(46単位)に換算できる制度があります。社会人大学院を検討する過程で他校のプログラムを一部履修した経験がある場合は、出願前に問い合わせておくとカリキュラムの計画が立てやすくなります。
合格発表後の入学手続き
合格後の入学手続きは「入学申込手続」と「入学完了手続」の2段階に分かれています。入学申込手続では入学金相当額を先に納入し、入学完了手続でその年度の在学料・施設設備費を含む残りの学費を納入する流れです。期限内に手続を行わない場合は入学が許可されないため、合格発表から手続期限までの日数が選考回によって異なる点も踏まえ、資金の準備は出願前からある程度めどを立てておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
志望理由書は本当に4,800〜6,400字も書く必要がありますか。
はい。中央大学大学院戦略経営研究科の要項では、A4(縦40字×横40字)4枚を限度に4,800〜6,400字の範囲で作成することが明記されています。下限を大きく下回ると、実務経験や問題意識の掘り下げが不十分だという印象を与えやすくなります。最初から字数を意識しすぎるより、まずは書きたい内容を書き出し、そのうえで規定の範囲に収まるよう調整していく進め方の方が、内容の薄まりを防ぎやすくなります。仕事をしながらの執筆では一度にまとまった時間を取りにくいため、柱ごとに数日に分けて書き進める計画を立てておくと、締切直前の負担を減らせます。
志願者経歴書と志望理由書、内容が重複してしまう場合はどうすればいいですか。
経歴書には会社名・役職・担当業務といった事実を簡潔に記載し、志望理由書ではその中から1〜2エピソードを選んで深掘りする、という役割分担を意識してください。すべての職歴を志望理由書でも詳しく説明する必要はありません。書き終えたあとに2つの書類を並べて読み返し、同じ表現が繰り返されていないかを確認する作業も効果的です。特に「これまでの業務内容は◯◯です」という説明を両方の書類でそのまま繰り返している場合は、重複のサインとして見直しの対象にしてください。
学びたい5分野(戦略・マーケティング・人的資源管理・ファイナンス・経営法務)はどう選べばいいですか。
興味の有無だけでなく、志望理由書の柱1で書いた実務経験や課題意識と矛盾しない分野を選ぶことが重要です。選んだ理由には、修了後にその知識をどう実務で活かすかまで書くと説得力が増します。複数の分野にまたがる課題意識を持っている場合でも、志望理由書上は1つに絞って掘り下げたほうが、論理の一貫性は保ちやすくなります。
企業等推薦入試と一般入試、どちらを選ぶべきですか。
企業等推薦入試は人事担当責任者による推薦書の提出が必須で、企業として2年間の通学を認めることが前提となります。勤務先に事前相談ができる場合は企業等推薦入試、難しい場合は一般入試を選ぶのが現実的な判断基準です。同月選考内での両者の併願はできません。一般入試でも推薦書を任意で提出できますが、加点評価の対象にはならない点は留意してください。
TOEICなどの資格証明書は提出した方が有利ですか。
資格証明書や外国語能力に関する証明書類は任意提出であり、要項には「審査において加点評価することはない」と明記されています。提出するかどうかで合否が左右されるものではありません。書類作成の時間が限られている場合は、資格証明書の準備よりも志望理由書の推敲に時間を割いたほうが優先度は高いといえます。同様に、一般入試における推薦書の提出も任意で、提出されれば自己PRの基礎資料として扱われますが、加点の対象にはなりません。
現在無職ですが出願できますか。
入学時点で日本の民間企業や行政機関、公益法人等において3年以上の就業経験があり、かつその他の出願資格を満たしていれば、現在無職であっても出願は可能とされています。ただしアルバイトやインターンシップの経験は就業経験に含まれません。就業経験の年数計算に不安がある場合は、出願前に大学院事務室へ問い合わせておくと安心です。
志望理由書は誰かに添削してもらった方がいいですか。
剽窃や代筆が判明した場合は不合格または合格取消の対象になるため、他人に書いてもらうことはできません。一方で、書き上げた文章を第三者に読んでもらい、実務経験と志願理由のつながりが伝わるかを客観的に確認してもらうこと自体は有効な進め方です。自分では気づきにくい説明不足や論理の飛躍は、第三者の視点があったほうが見つけやすくなります。
11月・1月・2月・7月のどの選考で出願するのが有利ですか。
公式に選考回ごとの合格しやすさの違いは示されていません。選考回によって有利不利があるという情報は確認できていないため、志望理由書の完成度を優先し、準備が整った選考回で出願することをおすすめします。
まとめ|中央大学CBSの出願書類対策
中央大学大学院戦略経営研究科(CBS)の出願書類対策で押さえておきたいポイントを整理します。
- 出願書類の中心は志願者経歴書(様式1)と志望理由書(様式2)の2つで、役割がまったく異なる
- 経歴書は学歴・職歴などの事実を簡潔に記録する書類、志望理由書はその事実に意味づけを与える書類
- 志望理由書は4,800〜6,400字で「実務経験」「志願理由」「学びたいこと」の3つの柱で構成する
- 経歴書と志望理由書の内容が重複しないよう、深掘りするエピソードを志望理由書側に絞り込む
- NG例に共通するのは抽象論で終わらせていること。固有の科目名や具体的な実務エピソードで裏づける
- 面接20分は提出書類がそのまま土台になるため、書類提出後は内容の整合性を見直しておく
- 選考は11月・1月・2月・7月の年4回。企業等推薦入試を選ぶ場合は勤務先への事前相談が必須
- 証明書の発行など学校側の手続きが絡む準備は、志望理由書の執筆と並行して早めに着手する
- 2027年4月入学分の正式要項は例年9月下旬公開のため、出願前に必ず最新情報を確認する
志願者経歴書と志望理由書は、どちらも中央大学大学院戦略経営研究科があなたという人物を理解するための重要な材料です。事実の記録と意味づけという役割の違いを意識するだけで、書類全体の説得力は大きく変わります。とはいえ、実務経験をどのエピソードとして掘り下げるべきか、5分野のうちどれを選ぶべきか、自分だけでは客観的に判断しづらい部分も多いのが実情です。特に、日々の業務に追われながら4,800〜6,400字の志望理由書を練り上げる作業は、想像以上に時間と労力がかかります。院試の志望理由書の書き方と研究計画書との違いを解説した記事や選考回別の傾向と対策をまとめた記事もあわせて参考にしながら、出願書類を仕上げてみてください。仕事を続けながらの出願準備は時間の確保自体が難しく、独学での対策に不安がある場合は、大学院入試対策の専門指導や国内MBA予備校の活用を検討するのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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