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法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の職務経歴書・志望理由書の書き方|出願書類のポイントとNG例

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の職務経歴書・志望理由書の書き方|出願書類のポイントとNG例を示すアイキャッチ画像
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法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科(法政ビジネススクール)の出願で提出する書類は、「職務経歴書(様式1)」と「志望理由書(様式2)」の2点です。「プロジェクト実施計画書」という名称の書類は、2027年度入試要項の全33頁のどこにも登場しません。ネット上で見かける通称や、他大学の研究計画書のイメージにまどわされて別の書類を探してしまうと、出願準備の貴重な時間をむだにしてしまいます。

この記事は、法政大学院イノベーション・マネジメント研究科への出願を検討している社会人の方に向けて、職務経歴書と志望理由書それぞれに具体的に何をどう書けばよいのかを、公式様式の設問原文に沿って解説します。あわせて、出願資格の要件、AO入試4区分の違い、年4回にわたる入試日程、そして小論文・口述試験と提出書類がどうつながっているのかまで、出願準備に必要な情報を1つの記事に整理しました。

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働きながら出願準備を進める方にとって、書類作成にかけられる時間は限られています。何が正式な書類名なのか、設問ごとに何を書けばよいのかを最初に正しく理解しておくことは、限られた準備期間を有効に使うための土台になります。まずは出願書類の全体像から順番に見ていきましょう。

本記事の内容は、法政大学ビジネススクールが公式サイトで公開している2027年度入試要項(全33頁のPDF、2026年8月1日付で公開)、および同ページで配布されている職務経歴書(様式1)・志望理由書(様式2)の指定様式そのものを一次情報としています。募集人員・日程・学費・設問文はすべて、この公式資料から直接確認した内容です。孫引きの情報や噂ベースの通称ではなく、要項の原文にあたって書いていることを踏まえて読み進めてください。

なお、出願資格・日程・学費・様式の内容は年度によって変更される可能性があります。本記事は2027年度入試要項にもとづいていますが、実際に出願する際は、必ずその年度の最新の入試要項と指定様式を研究科公式サイトでご確認ください。2027年度入試要項は2026年8月1日付で公開されたものであるため、出願を検討し始めたタイミングで、自分が受験する年度の要項が最新版に更新されていないかを一度確認しておくと安心です。

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目次

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の出願書類は何が必要か

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科は、専門職学位課程として経営管理修士(専門職)の学位を授与する専門職大学院です。開設場所は市ヶ谷キャンパスの新一口坂校舎で、授業・研究指導は原則として日本語で行われます。コースはMBAコース1年制とMBAコース2年制の2種類があり、1年制の中には中小企業診断士登録養成課程を兼ねる「MBA特別プログラム」が設けられています。研究科全体の出願資格・入試科目・学費・難易度をまず概観しておきたい方は、法政大学のMBA(イノベーション・マネジメント研究科)を徹底解説もあわせてご覧ください。

2027年度の募集人員は合計60名で、内訳は1年制40名(うちMBA特別プログラム35名)、2年制20名です。入試区分は「一般入試」「外国人入試」「AO入試」「特別入試」の4種類があり、いずれも年4回(第1回〜第4回)実施されます。この研究科のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)は、情報化とグローバル化が進む社会の中で経営とITなどの複合的な視野を持ち、社会の課題解決への興味と情熱をもった実務経験のある社会人を、ビジネス・イノベーションの担い手として受け入れることを掲げています。

一般入試で提出が必要な書類を、要項の記載順に整理すると次のとおりです。

提出書類備考
入学検定料の納入を証明する書類金融機関・コンビニ・クレジットいずれかの納入方法に応じた証明
入学志願票オンライン出願システム上で直接入力
職務経歴書(様式1)指定様式をダウンロードして作成・PDF化
志望理由書(様式2)指定様式をダウンロードして作成・PDF化
卒業(見込)証明書大学院修了者は学部・大学院両方の証明書が必要
成績証明書編入学経験者は編入前・編入後とも必要
中小企業診断士第1次試験合格証書の写しMBA特別プログラム出願者のみ
住民票外国籍志願者のみ(海外在住者はパスポート写し)

このほか、旧姓と現在の姓が異なる場合など、各種証明書の氏名が現在と一致しないケースでは、改姓を証明する書類(旧姓と新姓の両方が記載された戸籍抄本等)の提出も必要になります。証明書類は出願システム上でPDFファイルとしてアップロードする形式のため、原本を早めに取り寄せ、スキャンやスマートフォンでの撮影で鮮明なデータを用意しておくと、出願直前になって慌てずに済みます。

入学志願票には、氏名・生年月日・国籍・現住所といった基本情報のほか、最終学歴・その他の学歴・現在の勤務先・修了後の進路希望まで、オンライン出願システム上で直接入力する項目が並びます。出願前3か月以内に撮影した本人写真(縦長・上半身・正面・無帽・無背景)の提出も必要です。これらの入力項目は職務経歴書・志望理由書の内容と重なる部分も多いため、先に職務経歴書を仕上げてから入学志願票を入力すると、記入内容の整合性を保ちやすくなります。

ここで誤解しやすいのが書類の呼び名です。要項本文を全文で確認すると、「プロジェクト」という語が登場するのは2か所だけで、どちらも独立した提出書類の名称ではありません。1つはカリキュラム・ポリシーで説明されている「プロジェクトメソッド」という学習方式の呼称、もう1つは志望理由書(様式2)の設問2にある「『プロジェクト』で取り組みたいテーマ」という表現です。「プロジェクト実施計画書」という書類名は要項のどこにも存在しないため、それを探して出願準備を止めてしまわないよう注意してください。他大学の大学院入試では研究計画書という独立書類が必須なケースも多く、その連想から「イノベーション・マネジメント研究科にも同種の計画書があるはずだ」と思い込んでしまう受験者が一定数いるようですが、この研究科の出願書類はあくまで職務経歴書と志望理由書の2点で完結します。

この研究科は研究者養成型の大学院ではなく専門職大学院であるという性格の違いも、出願書類の設計に表れています。研究計画書が求められる大学院の多くは、入学後に特定の研究テーマを学術的に掘り下げていくことが前提になっているのに対し、イノベーション・マネジメント研究科はケースメソッド・ITリテラシー・プロジェクトメソッドを通じて実務課題の解決力を養う教育課程です。そのため、出願段階で求められるのは学術的な研究計画ではなく、実務経験を裏づける職務経歴書と、実務課題への問題意識を示す志望理由書という組み合わせになっていると理解しておくと、それぞれの書類に何を書くべきかが判断しやすくなります。

1年制コースの中に設けられているMBA特別プログラム(中小企業診断士登録養成課程)は、MBAの学位と中小企業診断士の資格取得を同時に目指せるプログラムで、必修科目は昼間に配置されています。受験には、登録養成課程の導入講義を実施する年度またはその前年度に中小企業診断士国家試験第1次試験に合格していることなどの条件があり、入学後は指定科目の履修・90%以上の出席・修得水準審査の合格・導入講義の受講といった要件を満たすことで、中小企業診断士登録に必要な科目を履修したことを証する修了証明書が発行されます。MBA特別プログラムを志望する場合は、職務経歴書・志望理由書のいずれにも、中小企業診断士としてのキャリアをどう描いているかを反映させておくと、区分の趣旨に沿った書類になります。

職務経歴書(様式1)に何を書くか|実務経験3年の示し方

職務経歴書(様式1)は、文章で自由に記述するエッセイ形式ではなく、所定の表に事実を記入していく書式です。様式には「コース(1年制・2年制・M特のいずれかに○)」「氏名」「勤務先(会社)名」「所属部課・役職名」の記入欄に続けて、「在職期間(西暦で記入)」ごとに「会社および部署名・担当業務内容」を記入する欄が並んでいます。記入順は旧→新の順、つまり職歴が複数ある場合は最初の勤務先から現在の勤務先に向かって時系列で書き進める指定です。

様式そのものに文字数の指定は明記されていません。志望理由書のように長文の説明を書き込む書式ではなく、A4の所定欄に収まる分量で、在職期間・所属・担当業務を過不足なく記入することが求められる書式だと理解しておくとよいでしょう。担当業務欄は単に部署名や役職名を書くだけでなく、どのような業務を担当し、どのような成果や役割を担ってきたかが伝わるように、可能な範囲で具体的に記入すると、志望理由書とのつながりが作りやすくなります。たとえば「営業部所属」とだけ書くのではなく、担当した商材や顧客層、マネジメントの有無などを一言添えるだけでも、読み手の理解は大きく変わります。

一般入試の出願資格には、職歴上の要件として「原則3年以上のフルタイムでの実務経験」(海外を含む民間企業・行政機関・公益法人等、パート・アルバイトは含まない)が定められています。職務経歴書はこの要件を満たしていることを示す一次資料でもあるため、在職期間の年月を正確に記入し、空白期間がある場合は志望理由書側で補足できるようにしておくと安心です。年月の記載に誤りがあると、出願資格の確認そのものに支障が出かねないため、雇用契約書や源泉徴収票などの記録と突き合わせて正確な日付を確認してから記入することをおすすめします。

転職経験がある方は、各社での在職期間・部署・業務内容を欄ごとに分けて書きます。現職が継続中の場合、在職期間の「終了」欄には「勤務中」である旨がわかるように記入します。複数の欄を使う場合でも、書く内容の粒度(役職・業務の具体性)をそろえておくと、読み手にとって一貫性のある職歴として伝わります。転職の回数が多いこと自体はマイナス評価の対象ではなく、むしろそれぞれの転職でどのような判断をしてきたかが、志望理由書のキャリアデザインの説得力を補強する材料になり得ます。

なお、この職歴上の要件を満たさない場合でも、出願前に個別の「出願資格審査」を受けて実務能力が同等以上と認められれば、一般入試として出願できる制度があります。審査書類の提出期限は各回の出願締切よりかなり早い段階に設定されているため、要件を満たすか不安がある場合は早めに研究科事務局へ相談することが推奨されています。出願資格審査では、出願資格認定審査調書(様式4)学術活動・実務経験報告書(様式5)という、通常の出願とは別の指定様式の提出が必要です。学術活動・実務経験報告書には、資格として不足する部分を補うだけの能力があると客観的に証明できる事項を記載し、取得した資格等の証明書を添付することも認められています。実務経験の年数がぎりぎりの方や、フルタイムとみなされるか判断に迷うような勤務形態の方は、自己判断で出願を諦める前に、まず問い合わせてみる価値があります。

個人事業主やフリーランスとして活動してきた方、家業を手伝ってきた方など、雇用契約書がはっきりしない働き方をしてきた場合は、担当業務内容の欄に取引先や案件の性質、収入の実態がわかる補足を書き添えておくと、実務経験の中身が伝わりやすくなります。在職期間や勤務先の名称は証明書類と完全に一致させることが大原則で、略称や通称ではなく、登記上・雇用契約上の正式名称で記入するようにしてください。

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志望理由書(様式2)設問1の書き方|志望動機とキャリアデザインをつなぐ

志望理由書(様式2)は2つの設問で構成されています。設問1の原文は次のとおりです。

「イノベーション・マネジメント研究科の志望理由について述べてください。その際にあなたが本研究科修了後にどのようなキャリアデザインを考えているのか、その実現の為に本研究科での経験や学びがどのように役立つと考えているのかも示してください。」

この設問は、単に「なぜ志望するか」だけでなく、①志望理由②修了後のキャリアデザイン③本研究科での経験・学びがその実現にどう役立つかという3つの要素をひとつながりに説明することを求めています。3つを別々の話として並べるのではなく、①で述べた課題意識が②のキャリアデザインにつながり、③でその橋渡しとして研究科の学びを位置づける、という一本の流れで書くことが重要です。大学院の志望理由書に共通する構成の基本を先に押さえておきたい方は、院試の志望理由書の書き方|研究計画書との違い・構成テンプレート・例文つきも参考にしてください。

よくある失敗は、志望理由が「経営を学びたいから」「MBAの学位が欲しいから」といった一般的な内容にとどまり、職務経歴書に書いた実務経験との接続が弱くなってしまうケースです。職務経歴書で示した担当業務・役割の中で直面した課題や意思決定の場面を具体的に思い出し、それがなぜイノベーション・マネジメント研究科でなければ解決できないと考えたのかを言語化すると、説得力のある志望理由になります。「他のMBAプログラムではなく、なぜこの研究科なのか」という視点を意識すると、一般論から抜け出しやすくなります。国内には複数の大学がMBAプログラムを開設していますが、実務課題を解決する実践知の習得を重視するプロジェクトメソッドを中心に据えている点は、この研究科の特徴の一つです。志望理由を書く際に、他の選択肢と比較したうえでこの研究科を選んだ経緯を短く触れておくと、志望理由に説得力の厚みが増します。

キャリアデザインについては、修了後すぐの転職先や昇進だけでなく、中長期的にどのような役割を担いたいのかまで書くと、研究科での学びが「一時的な資格取得」ではなく「継続的なキャリア形成の一部」として位置づけられます。この研究科のディプロマ・ポリシーは、企業経営における混沌とした議論や情報から「概念を抽出」し「構想を形成」し「計画を立案・構築」する能力の獲得を掲げているため、自分のキャリアデザインの中でこの3つの力をどう活かしたいかを意識して書くと、研究科の教育方針との整合性が伝わりやすくなります。

設問1を書き終えたら、①志望理由②キャリアデザイン③研究科の学びの役立ち方の3つが、それぞれ独立した話になっていないか、声に出して読み返してみることをおすすめします。話の順番を変えても違和感なく読めてしまう場合は、3つの要素がまだ有機的につながっていないサインです。1つの課題意識を軸にして、時系列(過去の経験→現在の問題意識→修了後の展望)で書き直すと、一貫性のある文章になりやすくなります。

設問1でありがちなもう一つの落とし穴は、研究科のカリキュラムを説明しただけで終わってしまう書き方です。「ケースメソッドやプロジェクトメソッドがあるから志望した」という説明だけでは、他の受験者と差がつきません。そのカリキュラムが自分のどの実務課題にどう作用するのかまで踏み込んで初めて、この研究科でなければならない理由になります。研究科のウェブサイトや過去の在学生・修了生の情報発信に目を通し、実際の授業やプロジェクトのイメージを具体的につかんでおくことも、説得力のある志望理由を書くうえで役立ちます。

志望理由書(様式2)設問2の書き方|「プロジェクト」で学びたいテーマの具体化

設問2の原文は次のとおりです。

「本研究科において何を学びたいと考えていますか。『プロジェクト』で取り組みたいテーマを含めて具体的に述べて下さい。」

ここでいう「プロジェクト」は、カリキュラム・ポリシーで説明されている「プロジェクトメソッド」、つまり各自のビジネス課題について解決方法を実際に構築していく演習形式のカリキュラムを指しています。この研究科では、過去のビジネス事例から知を得る「ケースメソッド」や、数値として記録される経営データを活用する「ITリテラシー」の習得にとどまらず、学んだことを実践知として身につけるために、プロジェクトメソッドを中心にカリキュラムが組まれています。設問2は、このプロジェクトで自分は何に取り組みたいのかを、入学前の段階である程度具体化して示すことを求める設問です。

ここで改めて明確にしておくと、「プロジェクトで取り組みたいテーマ」は志望理由書という1枚の書類の中の一設問であり、これとは別に「プロジェクト実施計画書」という独立した提出書類が存在するわけではありません。要項・様式のいずれにもこの名称の書類は出てきません。設問2への回答こそが、事実上の「取り組みたいプロジェクトの説明」にあたります。この点を勘違いしたまま準備を進めると、存在しない書類を探して時間を浪費したり、逆に設問2への回答を軽く済ませてしまったりする恐れがあるため、注意が必要です。

テーマを具体化する際は、次の3階層で考えると書きやすくなります。1つ目は自分が属する業界や職種が抱える課題という大きな階層、2つ目は自社や自分の担当業務の中で実際に直面している課題という中間の階層、3つ目はその課題に対して研究科で検証したい仮説や取り組み方という具体的な階層です。この3階層を意識して、大きな課題から自分ごとの課題へ、自分ごとの課題から検証したい仮説へと絞り込んでいくと、抽象論で終わらないテーマ設定になります。設問1で示した志望理由・キャリアデザインと、設問2で示すプロジェクトのテーマが同じ問題意識から出ていることが伝わると、志望理由書全体に一貫性が生まれます。

逆に避けたいのは、設問1と設問2の内容がほぼ同じことの繰り返しになってしまうパターンです。設問1が「なぜ学びたいか」を説明する場所だとすれば、設問2は「何に、どう取り組みたいか」を具体的な行動レベルで示す場所です。役割を分けて書くことを意識してください。また、プロジェクトのテーマは入学後に変更が認められないような厳密な計画ではなく、あくまで出願時点での問題意識と方向性を示すものです。完璧な計画にしようと気負いすぎるよりも、実務経験に裏打ちされた具体性を優先して書くほうが、審査する側には伝わりやすいといえます。

設問2を書く際には、「誰の、どんな課題を、どういう方法で扱いたいか」を短い一文で言い切れるかどうかを、自分自身へのチェックとして使うとよいでしょう。一文で言い切れないテーマは、まだ論点が絞り切れていない可能性があります。逆に、あまりに狭く限定しすぎると、入学後の状況変化に対応できない計画に見えてしまうこともあるため、核となる問題意識は明確にしつつ、具体的な進め方には一定の幅を持たせておくことが、実務経験のある社会人らしい書き方だといえます。

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出願資格とAO入試4区分|小論文が免除されるケース

一般入試の出願資格は、職歴上の資格と学歴上の資格の両方を満たす必要があります。職歴上の資格は、海外を含む民間企業・行政機関・公益法人等における原則3年以上のフルタイム実務経験(パート・アルバイトは含まない)です。学歴上の資格は、大学卒業者や独立行政法人大学改革支援・学位授与機構による学士学位授与者など、9つの区分のいずれかを満たすことが条件になります。

一般入試・外国人入試のほかに、この研究科には出願資格や提出書類が異なる「AO入試」があります。AO入試は次の4区分に分かれており、いずれも一般入試または外国人入試の職歴・学歴要件を満たした上で、追加の条件を満たす必要があります。

AO入試の区分対象者追加提出書類
企業等派遣雇用先から修学の承諾・推薦を受けている者(外国籍志願者は出願不可)修学承諾書(推薦書)(様式3)
後継経営者育成将来後継経営者となることが予定されている者、または現在就任している者(外国籍志願者は出願不可)現経営陣による修学承諾書(推薦書)(様式3)
士業経営者育成弁護士・弁理士・司法書士・社会保険労務士・行政書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・中小企業診断士・一級建築士・技術士・医師・歯科医師・薬剤師・看護師のいずれかの資格保有者または登録者資格に関する合格証の写し等
MBA特別プログラム令和8年度または令和7年度の中小企業診断士国家試験第1次試験合格者中小企業診断士第1次試験合格証書の写し

これら4区分のAO入試を選択すると、いずれの場合も試験科目の「小論文」が免除されます。一般入試・外国人入試では小論文と口述試験の両方が課されるのに対し、AO入試は口述試験のみで選考が行われる点が大きな違いです。この違いは、書類の作り込み方にも影響します。小論文がある一般入試・外国人入試では、当日の答案作成力も評価対象になりますが、AO入試では選考のほぼすべてが職務経歴書・志望理由書と口述試験に集約されるため、書類の完成度がより直接的に合否へ影響すると考えておく必要があります。

また、2027年3月に大学を卒業見込みの4年生を対象とした「特別入試」もあります。前年度までに100単位以上を修得し、かつ修得単位の55%以上がA-評価(素点80点相当)以上であること、さらにアルバイトではなく家業を手伝う等、正社員に近い働き方を3年以上経験していることが条件です。特別入試もMBA特別プログラムは対象外となっています。特別入試の対象者は学部生でありながら実務経験に相当する働き方をしてきたことを示す必要があるため、職務経歴書には家業やインターンなどでの担当業務を、通常の社会人以上に丁寧に記述することが求められます。

どの入試区分を選ぶかは、単に「小論文が免除されるから」という理由だけで決めるのではなく、自分の出願資格・キャリアの状況に合った区分を選ぶことが大前提です。企業等派遣や後継経営者育成のように、雇用先や経営陣からの承諾・推薦が前提となる区分は、社内での調整に一定の時間がかかることもあるため、出願を検討し始めた段階で早めに社内の関係者へ相談しておくと安心です。

外国人入試は、日本国以外の国籍を有する者を対象に、職歴上の資格(一般入試に準じる)、学歴上の資格、そして日本語能力の資格(日本語能力試験N1合格、または日本留学試験(EJU)日本語330点以上)を満たすことが条件になります。日本における日本語による学士以上の課程を修了した者は一般入試の扱いとなるため、自分がどちらの区分に該当するのかを、出願前に要項の該当箇所で確認しておく必要があります。

1年制と2年制のどちらのコースを選ぶかも、志望理由書のキャリアデザインに直結する判断です。1年制は短期間で集中的に学位取得を目指すコースである一方、2年制はより長い期間をかけてカリキュラムに取り組むコースです。在職中に働きながら通学する社会人にとっては、仕事との両立のしやすさや、修了までにかけられる時間、修了後にどのタイミングでキャリアの変化を起こしたいかによって、適したコースは変わってきます。現職の業務量や家庭の状況、資金計画なども踏まえたうえで、無理のない形で学業と仕事を両立できるコースを選ぶことが、途中で挫折しないための現実的な判断につながります。志望理由書の設問1でキャリアデザインを説明する際は、なぜそのコース(1年制・2年制・M特)を選んだのかという理由も、自然に触れておくと一貫性のある書類になります。

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年4回の入試日程と出願までの逆算スケジュール

この研究科の入試は、一般入試・外国人入試・AO入試について年4回実施されます。2027年度の日程は次のとおりです。

回次出願期間入学試験日合格発表
第1回2026年9月16日〜9月23日2026年10月4日2026年10月6日
第2回2026年11月4日〜11月11日2026年11月22日2026年11月24日
第3回2027年1月13日〜1月20日2027年1月31日2027年2月2日
第4回2027年2月3日〜2月10日2027年2月21日2027年2月23日

特別入試(大学卒業見込者対象)は、上記の第1回と同じ出願期間・試験日・合格発表日で実施されます。なお第4回入試のみ、入学手続で欠員が出た場合に限り追加合格発表が行われます(2027年3月5日中に通知、追加合格者の入学手続期間は3月5日〜3月10日)。第1回〜第3回では追加合格発表は行われません。最終回にあたる第4回入試(通称「冬入試」)の詳しい傾向と対策は、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科「冬入試」の傾向と対策(2月実施)で詳しく解説しています。

出願資格審査(職歴・学歴要件を個別に審査してもらう制度)を利用する場合は、通常の出願締切よりかなり前の期限までに審査書類を提出する必要があります。2027年度は第1回2026年9月9日、第2回10月28日、第3回12月16日、第4回2027年1月27日(いずれも必着)が審査書類の提出期限です。出願資格審査を検討している場合は、まずこの期限から逆算してスケジュールを立ててください。出願資格審査を申請できるのは各入試回につき1回のみ、同一年度内でも申請は最大2回までという制限がある点にも注意が必要です。審査の結果、出願資格が認められた場合は、その年度内の出願に限り資格が有効になるという点も覚えておくとよいでしょう。年度をまたいで再度出願する場合は、審査を受け直す必要があるため、当該年度中に出願まで完了させることを前提にスケジュールを組んでください。

職務経歴書・志望理由書は出願期間内にオンライン出願システム上でアップロードする書類です。出願直前に書き始めると、内容を練り直す時間が確保できません。第一志望の回次の出願開始日から少なくとも1か月前には下書きを終え、職場の上司や身近な人にも見てもらいながら仕上げていく進め方をおすすめします。特に在職中の社会人は、平日の業務と並行して書類作成の時間を確保する必要があるため、週末にまとまった時間を取るなど、早めに準備のペースを決めておくと出願直前にあわてずに済みます。不合格だった場合に次回の入試へ再出願することも可能ですが、提出書類は転用できず、証明書等も含めてすべて再提出が必要になる点も覚えておいてください。

複数の回次のうちどれに出願するかを検討する際は、仕事の繁忙期と出願準備期間が重ならないかもあわせて考慮しておくとよいでしょう。第1回(9月出願)は夏の業務が落ち着くタイミングで準備を進めやすい一方、第3回・第4回(1〜2月出願)は年度末の業務と重なりやすい時期でもあります。入学は4月のみで、複数回受験しても学籍上の扱いは変わらないため、無理に早い回次を狙うより、書類を練り上げる時間を確保できる回次を選ぶほうが、結果的に完成度の高い出願につながることが多いといえます。仮に第1回で多数の合格者が出た場合でも、第2回以降の入試は予定どおり実施されるため、「早い回次のほうが枠が残っていて有利」といった単純な発想で回次を選ぶ必要はありません。自分にとって書類の完成度を最も高められるタイミングを軸に判断することをおすすめします。仕事の都合で急に出願を検討し始めた場合でも、直近の回次の出願期間だけにとらわれず、次の回次まで含めた複数の選択肢を並べたうえで、無理のないスケジュールを選ぶという視点を持っておくとよいでしょう。

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小論文・口述試験と出願書類の一貫性をどう保つか

一般入試・外国人入試の試験科目は「小論文(日本語)」と「口述試験(日本語)」の2つです。小論文は日本語の文章を読み、設定されたテーマについて規定の字数で論じる形式で、論理的な思考力が問われます。問題を読んですぐに書き始めるのではなく、構成を考えてから答案を作成することが要項でも案内されています。

もう一つの試験科目である口述試験は、「出願時提出の志望理由書・職務経歴書の審査」として位置づけられています。つまり口述試験は書類とは独立した別のテーマで行われるのではなく、事前に提出した職務経歴書・志望理由書の内容をもとに面接官が質問してくる形式です。書類に書いた実務経験やキャリアデザイン、プロジェクトで取り組みたいテーマについて、その場で口頭で説明を求められると考えておく必要があります。

この構造を踏まえると、職務経歴書・志望理由書を仕上げる段階で、書いた内容を自分の言葉で口頭説明できるかどうかを必ず確認しておくことが重要です。書類の表現を借りてきただけで、実際には深く考えていない箇所があると、口述試験で突っ込んだ質問をされたときに答えに詰まってしまいます。特に志望理由書の設問2で挙げたプロジェクトのテーマについては、「なぜそのテーマなのか」「研究科でどう検証していくつもりか」「入学後に状況が変わったらどう修正するのか」を自分の言葉で説明できる状態にしておいてください。

口述試験の準備としては、提出した職務経歴書・志望理由書を第三者の視点で読み直し、想定される質問を洗い出しておく方法が有効です。たとえば「なぜ今のタイミングで進学を決めたのか」「職務経歴書に書かれていない実務経験はあるか」「プロジェクトのテーマは職場の許可を得ているのか」といった質問は、書類の内容と実際の状況にずれがあると答えに窮しやすいポイントです。書類提出後も時間を置いて読み返し、質問されたときに具体的なエピソードで補足できるように準備しておくとよいでしょう。

職場の同僚や、すでに社会人経験のある知人に模擬的な口述試験の練習相手になってもらうことも効果的です。書き言葉と話し言葉には自然なずれが生じるため、書類の内容を声に出して説明する練習を事前にしておくと、当日の受け答えに落ち着きが出ます。想定問答をあらかじめ紙に書き出しておくのではなく、要点だけをメモにまとめ、自分の言葉で語れるように準備しておくほうが、口述試験本番での自然な受け答えにつながります。

なお、AO入試・特別入試では小論文が免除され、口述試験のみで選考が行われます。試験科目が1つに絞られる分、志望理由書・職務経歴書の内容がそのまま選考の中心になるため、一般入試以上に書類の完成度が合否に直結すると考えたほうがよいでしょう。逆に一般入試・外国人入試を選ぶ場合は、小論文の対策と書類作成のどちらも並行して進める必要があるため、スケジュール管理がより重要になります。小論文対策に時間を割きすぎて書類の見直しが手薄になったり、逆に書類作成に集中しすぎて小論文の練習時間が確保できなかったりしないよう、出願までの残り期間で両方にバランスよく時間を配分する計画を早めに立てておくことをおすすめします。

小論文は10:00〜11:30の時間帯で実施され、口述試験は午後15分間というように、当日のスケジュールがあらかじめ決まっています(AO入試・特別入試の口述試験は午前または午後15分間)。試験当日は集合時間が各試験開始時間の20分前と定められているため、移動時間や当日の持ち物(筆記用具・時計・身分証明書など)を前日までに確認し、余裕を持って会場入りできるようにしておくことも、実力を出し切るための準備の一部です。試験会場は市ヶ谷キャンパスの新一口坂校舎で、JR・地下鉄いずれの最寄り駅からも徒歩10分前後の立地です。初めて訪れる会場の場合は、事前に経路と所要時間を確認しておくことで、当日の移動に伴う不安を減らすことができます。

通りにくい職務経歴書・志望理由書の共通点とNG例

出願書類の完成度を上げるためには、通りにくい書類に共通する特徴を知っておくことも役立ちます。ここでは典型的なNG例を紹介します。

1つ目は、職務経歴書を様式の指示を無視した自由記述にしてしまうパターンです。様式1は在職期間ごとに会社・部署・担当業務を整理して書く表形式の書式であるにもかかわらず、感想や志望動機のような文章を書き込んでしまうと、事実確認の書類としての役割を果たせなくなります。職歴の事実整理は職務経歴書、思いや理由は志望理由書、という役割分担を意識してください。

2つ目は、志望理由書の設問1と設問2が実質的に同じ内容の繰り返しになっているパターンです。設問1で書いたキャリアデザインの話を、設問2でもほぼそのまま言い換えているだけでは、「何を学びたいか」「プロジェクトで何に取り組みたいか」という設問2固有の問いに答えたことになりません。設問ごとに求められている論点を分けて整理しましょう。書き終えた後に、設問1と設問2それぞれで使っているキーワードや具体例が重複していないかを確認する作業も有効です。

3つ目は、プロジェクトメソッドという学習方式への理解が浅いまま、設問2のテーマを一般論で済ませてしまうパターンです。「経営全般を学びたい」「幅広い知識を身につけたい」といった抽象的な記述だけでは、実際に取り組みたい課題が採用側に伝わりません。自分の実務経験の中の具体的な場面まで踏み込んで書くことで、説得力が増します。

4つ目は、職務経歴書に書いた実務経験と志望理由書の志望理由がかみ合っていないパターンです。たとえば職務経歴書では特定の業務領域での経験が中心なのに、志望理由書ではまったく別の分野への転身理由だけが語られていると、面接官には一貫性のない出願として映ってしまいます。両方の書類を書き終えたら、必ず突き合わせて内容の整合性を確認してください。整合性を確認する具体的な方法としては、職務経歴書に記入したキーワード(業界名・職種・担当業務・役職)を書き出し、志望理由書の設問1・設問2の中にそれらのキーワードがどのように反映されているかをチェックリスト形式で照らし合わせる方法が有効です。職務経歴書の情報が志望理由書に一切登場しない状態になっていないか、提出前に必ず見直してください。

5つ目は、修了後のキャリアデザインが具体性に欠けたまま「MBAを取得すれば何かが変わるはず」という漠然とした期待だけで書かれているパターンです。学位取得そのものを目的化してしまうと、なぜこの研究科でなければならないのかという核心部分の説得力が弱くなります。修了後にどのような役割・立場でどんな課題に取り組みたいのかを、可能な範囲で具体的にイメージしてから書き始めることをおすすめします。

もう一つ見落とされがちなのが、職務経歴書の記入漏れ・記載ミスです。在職期間の年月が不正確だったり、部署名や役職名を省略しすぎて業務内容が読み取れなかったりすると、志望理由書でどれだけ丁寧に問題意識を語っていても、土台となる事実関係の信頼性が揺らいでしまいます。職務経歴書は提出前に、雇用契約書や辞令、名刺の役職名などの記録と突き合わせて、事実関係に誤りがないかを必ず確認してください。

6つ目は、志望理由書の分量を所定欄いっぱいまで使わず、余白を大きく残したまま提出してしまうパターンです。所定欄は書くべき情報量の目安でもあるため、極端に余白が多い書類は、実務経験や問題意識の言語化がまだ十分でない印象を与えかねません。逆に欄からはみ出すほど詰め込みすぎるのも読みにくさにつながるため、下書きの段階で分量を調整し、所定欄に収まる形で要点を過不足なく書き切ることを意識してください。

最後に、出願書類は「必要に応じて大学側で加筆修正をすることがある」旨が要項に明記されています。誤字脱字や事実関係の誤りがないよう、提出前に第三者に読んでもらう時間を確保しておくことも、通りやすい書類づくりの一部です。特に在職期間や資格の年月といった客観的事実に誤りがあると、出願資格の確認自体に影響しかねないため、提出直前にもう一度、記載内容と証明書類との整合性を確認してください。

これらのNG例に共通しているのは、書類ごとに求められている役割を理解しないまま書き始めてしまっているという点です。職務経歴書は事実の整理、志望理由書設問1は志望理由とキャリアデザインの接続、設問2は取り組みたいプロジェクトの具体化と、それぞれの書類・設問には固有の役割があります。書き始める前に、この記事で紹介した設問ごとの役割を一度整理してから執筆に取りかかることが、遠回りに見えて実は最も確実な近道です。

書類全体を見直す際は、初めてこの研究科を知る人が読んでも意味が通じるかという視点も忘れずに持っておくとよいでしょう。自分にとって当たり前の業界用語や社内での略称を説明なく使ってしまうと、読み手にとっては意味が伝わりにくい文章になります。専門用語を使う場合は、必要に応じて簡単な補足を添えるなど、読み手の立場に立った書き方を意識することも、通りやすい出願書類に共通する特徴の一つです。

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よくある質問(FAQ)

Q. 法政大学院イノベーション・マネジメント研究科に「プロジェクト実施計画書」という書類はありますか?

ありません。2027年度入試要項を全文確認しましたが、「プロジェクト実施計画書」という名称の書類は一度も登場しません。出願時に提出が必要な書類は「職務経歴書(様式1)」と「志望理由書(様式2)」の2点(AO入試の一部区分のみ「修学承諾書(様式3)」が追加)です。「プロジェクト」という語は、カリキュラムの「プロジェクトメソッド」と、志望理由書の設問2「プロジェクトで取り組みたいテーマ」の中でのみ使われています。

Q. 職務経歴書(様式1)に文字数の指定はありますか?

様式そのものに文字数の指定は明記されていません。A4の所定欄に、勤務先・所属部課・役職名・在職期間・担当業務内容を記入する表形式の書式です。文章量よりも、記入項目に過不足なく正確な情報を書くことが求められます。

Q. 志望理由書(様式2)の「プロジェクト」とは具体的に何を指しますか?

研究科のカリキュラム・ポリシーで説明されている「プロジェクトメソッド」、つまり各自のビジネス課題について解決方法を実際に構築していく演習形式のカリキュラムを指します。志望理由書の設問2は、このプロジェクトで自分が取り組みたいテーマを、入学前の段階である程度具体的に説明することを求める設問です。

Q. 実務経験が3年に満たない場合は出願できませんか?

一般入試の職歴上の要件は原則3年以上のフルタイム実務経験ですが、この要件を満たさない場合でも、出願前に個別の「出願資格審査」を受けて実務能力が同等以上と認められれば、一般入試として出願できる制度があります。審査を希望する場合は、出願締切のかなり前に設定されている審査書類の提出期限を確認し、早めに研究科事務局へ相談することが必要です。審査に通った場合でもAO入試の扱いにはならず、通常どおり一般入試または外国人入試として受験することになります。審査は各入試回につき1回、同一年度内で最大2回まで申請可能です。1回目の審査で認められなかった場合でも、前回の申請内容からの変更点を明記したうえで2回目の申請ができるため、実務経験の伝え方を見直して再チャレンジする余地が残されています。出願資格や提出書類の解釈に迷う場合は、自己判断のまま準備を進めず、研究科の担当事務局(法政大学市ヶ谷キャンパス新一口坂校舎)へ出願締切のかなり前の時点で問い合わせることが推奨されています。受付時間は平日・土曜で異なるため、事前に研究科公式サイトで最新の受付時間を確認してから連絡するとスムーズです。

Q. AO入試を選ぶと小論文は本当に免除されますか?

はい。企業等派遣・後継経営者育成・士業経営者育成・MBA特別プログラムのいずれの区分でも、AO入試を選択すると試験科目の小論文は免除され、口述試験のみで選考が行われます。ただし各区分にはそれぞれ追加の提出書類(修学承諾書や資格に関する合格証の写し等)が必要です。

Q. 転職回数が多い場合、職務経歴書はどう書けばよいですか?

様式1は在職期間ごとに欄を分けて記入できる書式になっているため、転職回数が多いこと自体は問題ではありません。旧→新の順で、各社の在職期間・所属部課・役職名・担当業務内容を、粒度をそろえて具体的に記入することが重要です。転職の背景や理由を詳しく説明したい場合は、志望理由書側でキャリアデザインの一部として触れるとよいでしょう。転職のたびに担当領域が広がっている、あるいは一貫したテーマで職種を変えてきたなど、転職の経緯自体が問題意識の形成過程として語れる場合は、それを志望理由書の説得材料として積極的に活用することもできます。

Q. 出願書類はオンライン出願システムでどう提出しますか?郵送は可能ですか?

出願は原則としてオンライン出願システム「The Admissions Office」を通じて行い、特に指示がない場合は郵送・窓口での書類提出は受け付けられません。職務経歴書・志望理由書は指定様式をダウンロードして作成した後、PDFファイル化してシステム上にアップロードします。1ファイルにつきアップロードできるサイズは20MBまでです。出願を完了するには、すべての必須項目を入力・アップロードしたうえで「内容確認」から「出願を完了する」ボタンを押す必要があり、これを押し忘れると出願自体が完了しないので注意してください。

Q. 法政大学のMBA(イノベーション・マネジメント研究科)の学費はいくらですか?

入学検定料は35,000円です。学費は1年制で年間2,924,000円(入学金270,000円を含む)、2年制で年間3,124,000円、MBA特別プログラムは1年次1,697,000円・2年次1,427,000円となっています。本学の学部卒業者や大学院修了者(自校生)は入学金・教育充実費が半額になる制度があります。最新の金額は必ずその年度の入試要項でご確認ください。

まとめ|職務経歴書と志望理由書の役割を分けて一貫性を作る

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の出願書類は、「プロジェクト実施計画書」ではなく「職務経歴書(様式1)」と「志望理由書(様式2)」の2点です。この事実を正しく押さえておくだけでも、出願準備の入り口でつまずかずに済みます。

  • 職務経歴書(様式1)は表形式の書式で、旧→新の順に勤務先・所属部課・役職名・在職期間・担当業務内容を正確に記入する
  • 志望理由書(様式2)は設問1(志望理由・キャリアデザイン・研究科での学びの役立ち方)と設問2(プロジェクトで取り組みたいテーマ)の2問構成
  • 「プロジェクト」はカリキュラムの「プロジェクトメソッド」を指す語であり、独立した「プロジェクト実施計画書」という書類は存在しない
  • 一般入試は職歴3年以上+学歴要件の両方が必要。AO入試4区分は追加の提出書類と引き換えに小論文が免除される
  • 口述試験は出願時提出の志望理由書・職務経歴書の審査として行われるため、書類の内容を自分の言葉で説明できる状態にしておく
  • 入試は年4回。出願資格審査を利用する場合は、通常の出願締切よりかなり前の提出期限から逆算してスケジュールを組む
  • 設問1と設問2の内容を重複させず、職務経歴書に書いた実務経験と志望理由書の内容の整合性を最後に必ず確認する

職務経歴書と志望理由書は、それぞれ役割が異なる書類です。事実を正確に整理する職務経歴書と、そこから導かれる問題意識・キャリアデザイン・学びたいテーマを一貫した流れで語る志望理由書とを、きちんと役割分担させて仕上げることが、通りやすい出願書類につながります。

在職しながら出願準備を進める社会人にとって、実務経験をどう言語化すればよいか、設問2のテーマ設定が的確かどうかを一人だけで判断するのは、決して簡単なことではありません。日々の業務の中にいると、自分にとって当たり前になっている経験や課題ほど、他者に伝わる言葉に変換しづらいものです。第三者からの視点を取り入れながら、職務経歴書と志望理由書を出願期限に間に合うよう段階的に仕上げていくことが、結果として合格に近づく近道になります。書類作成にあてられる時間が限られているからこそ、遠回りに見える基本の確認(書類の正式名称・設問の役割・出願資格の該当有無)を後回しにせず、準備の初期段階で済ませておくことが、結果的に効率のよい対策につながります。独学での対策に不安がある場合は、大学院入試対策の専門指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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