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大学院の二次募集は受かりやすい?|一次との倍率比較と一覧の探し方【2027年度】

大学院の二次募集は受かりやすい?|一次との倍率比較と一覧の探し方【2027年度】を示すアイキャッチ画像
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大学院の二次募集は受かりやすいのか――結論から言うと、二次募集だから一律に受かりやすい、とは公式データからは言えません。同じ研究科の一次募集と二次募集を並べると、二次の方が倍率が低い年もあれば、逆に二次の方が2倍以上も厳しい年もあります。夏の院試で思うような結果が出なかった方や、出願準備が間に合わなかった方にとって、二次募集は大切な「もう一度のチャンス」ですが、狙い方を間違えると時間だけを失ってしまいます。

大学院の二次募集とは、ひとつの年度の入学者を選ぶために、最初の募集(一次募集・第1期・夏季入試など)のあとに改めて行う2回目以降の募集のことです。大学によって「第2次募集」「第2期」「冬季入試」「2月入試」「追加募集」「第3期(追加)」など呼び方が異なり、一次募集で定員に届かなかった専攻だけが欠員分を補う「欠員補充型」と、最初から年2回の試験日程を組んでいる「定例型」があります。この違いを知らないまま「二次募集=定員割れ=狙い目」と考えるのは危険です。

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本記事では、横浜市立大学・神戸大学・千葉大学・公立はこだて未来大学・関西大学法科大学院・同志社女子大学が公式に公表している入試結果から、一次と二次の志願者数・合格者数・倍率を同じ表で比較しました。そのうえで、二次募集が受かりやすいケースと受かりにくいケースの見分け方、民間のまとめサイトに頼らず大学公式サイトで「自分用の二次募集一覧」を作る手順、2027年度入学の二次募集の日程と募集要項の公開時期の実例、出願前の注意点と合格のための準備までを順番に解説します。

夏の院試に落ちてしまい次の一手を考えている方は、大学院入試に落ちた後の選択肢もあわせて読むと、二次募集を含めた全体の選択肢を整理しやすくなります。数値はすべて年度を明記し、出典となる大学公式ページへのリンクを付けていますので、最新の募集要項とあわせてご確認ください。

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目次

大学院の二次募集とは|第2期・冬季・追加募集など名称と3つの型

まず「二次募集」という言葉の中身を整理します。大学院の入試は学部入試と違って全国共通のルールがなく、研究科・専攻ごとに募集の回数や名称を決めています。そのため、同じ「2回目の募集」でも大学によって呼び方がまったく異なります。検索で「大学院 二次募集」と調べても情報がまとまって出てこないのは、この名称のばらつきが大きな原因です。

二次募集の名称は大学ごとにばらばら

実際の公式資料に出てくる表記を並べると、次のようになります。名称が違っても「その年度の2回目以降の募集」という点は共通なので、志望校の募集要項でどの名称が使われているかをまず確認しましょう。

大学・研究科公式資料での表記出典
東北大学 農学研究科第1次募集/第2次募集農学研究科 大学院入試情報
名古屋大学 理学研究科第2次学生募集理学研究科 大学院入試案内
横浜市立大学 各研究科第1期/第2期/第3期(追加)2025年度 大学院入試結果
神戸大学 経済学研究科第Ⅰ期/第Ⅱ期各選抜試験結果
千葉大学 人文公共学府夏季/冬季過去の入試状況(大学院)
千葉大学 教育学研究科一般選抜/一般選抜 二次募集同上
千葉大学 看護学研究科第2回/第3回同上
広島大学 人間社会科学研究科第一次/第二次人間社会科学研究科 入試情報
中央大学 経済学研究科秋季/春季入試日程一覧
関西大学 法科大学院S日程/A日程/B日程入試種別・日程

二次募集が行われる主な理由

大学院が2回目の募集を行う理由は、公式資料から読み取れる範囲では大きく2つに分けられます。1つは、一次の合格者が定員に届かなかったための欠員補充です。もう1つは、卒業見込みの学生だけでなく、社会人や他大学の学生、海外からの志願者など、受験生の事情に合わせて受験機会を複数用意しておくという考え方です。

前者の場合は一次の結果によって実施の有無が変わり、後者の場合は毎年決まった時期に行われます。どちらの理由で行われる二次募集なのかによって、「狙い目かどうか」の判断軸がまったく変わるため、次に紹介する3つの型で整理しておきましょう。

型1:欠員補充型の二次募集

もっとも「二次募集」らしいのが、一次募集の結果を見てから実施を決める欠員補充型です。東北大学大学院農学研究科は、募集案内で「第1次募集において合格者が専攻定員を満たさなかった場合は,該当する専攻のみ,欠員分に対して第2次募集を行います」と明記しています。つまり、一次で定員が埋まった専攻では二次募集そのものが行われません。実施するかどうか、どの専攻で行うかは、一次の合否が出たあとに公表されます。

型2:最初から年2回ある定例型

一方、横浜市立大学の「第2期」や神戸大学経済学研究科の「第Ⅱ期」、千葉大学人文公共学府の「冬季」、中央大学の「春季」のように、募集要項の段階から2回目の試験日程が決まっている型もあります。こちらは一次の結果に関係なく実施されるのが基本で、名称も「二次募集」ではなく「第2期」「冬季入試」などになっていることが多いです。定例型は二次と言っても欠員補充ではないため、一次と同じくらいの人数が集まることがあります。

型3:さらに後ろに置かれた追加募集・第3回

横浜市立大学の「第3期(追加)」や千葉大学看護学研究科の「第3回」のように、2回目のさらに後に追加の募集が置かれることもあります。募集人員は「若干名」で、志願者が数名規模にとどまるのが一般的です。法科大学院の「B日程」「後期日程」も、年度内の後ろの日程という意味では同じ仲間に入ります。

この3つの型のどれに当たるかで、倍率の出方も準備の仕方も変わります。次の章からは、実際の公式データで一次と二次を比べていきます。

学部入試の二次募集との違い

「二次募集」という言葉は、国公立大学の学部入試で行われる欠員補充の募集を思い浮かべる方も多いでしょう。学部入試では募集人員に対して合格者を出す仕組みが比較的はっきりしていますが、大学院入試は研究科・専攻ごとに選抜の考え方が異なり、研究室単位での受け入れも関係します。

そのため、学部入試の二次募集のイメージをそのまま大学院に当てはめるのは危険です。大学院の二次募集は「研究室とのマッチング」が合否に強く関わるという点を前提に、次の倍率データを読んでください。

大学院の二次募集は受かりやすい?一次と二次の倍率を公式データで比較

「二次募集は受かりやすい」というイメージの根拠としてよく挙げられるのが、「定員割れを埋めるための募集だから」「一次で受かった人が抜けているから」という理屈です。ところが、全国の大学院の二次募集を集計した公的な統計は見当たりません。そこで本記事では、同じ研究科・同じ年度の一次と二次を並べた公式データを集め、実際の倍率を計算しました。

比較の前提(倍率の計算方法)

倍率は「受験者数÷合格者数」で計算しています。千葉大学は公表資料に受験者数の列がないため、「志願者数÷合格者数」で計算しました。大学院入試は人数が少ないため、1〜2人の差で倍率が大きく動く点に注意してください。合格者が0人の区分は倍率を算出せず「合格0」と表記しています。

一次と二次の倍率比較(主要データ)

大学・研究科(年度)一次(受験→合格)一次倍率二次(受験→合格)二次倍率
横浜市立大 国際マネジメント研究科(2025年度)第1期 18→92.00倍第2期 9→81.13倍
横浜市立大 都市社会文化研究科(2025年度)第1期 10→61.67倍第2期 11→71.57倍
横浜市立大 データサイエンス専攻(2025年度)第1期 19→111.73倍第2期 2→21.00倍
神戸大 経済学研究科 前期課程(2026年度4月)第Ⅰ期 170→981.73倍第Ⅱ期 57→272.11倍
神戸大 経済学研究科 前期課程(2025年度)第Ⅰ期 165→1231.34倍第Ⅱ期 59→212.81倍
千葉大 人文科学専攻(令和8年度・志願→合格)夏季 22→191.16倍冬季 19→53.80倍
千葉大 教育学研究科 教育発達支援系(令和8年度・志願→合格)一般 8→51.60倍二次募集 5→31.67倍
公立はこだて未来大 システム情報科学研究科(2026年4月入学)8月 66→601.10倍2月 8→32.67倍
関西大 法科大学院 一般・未修者(2025年度)A日程 32→74.57倍B日程 26→38.67倍
関西大 法科大学院 一般・未修者(2026年度)A日程 52→413.00倍B日程 20→63.33倍

出典:横浜市立大学 2025年度大学院入試結果、神戸大学大学院経済学研究科 過去3年間の入学試験志願者・受験者・合格者・入学者数、千葉大学 令和8年度大学院入学者選抜状況、公立はこだて未来大学 過去の大学院入試データ、関西大学法科大学院 入試結果概要。倍率は本記事で算出。

一次と二次の「志願者数」の差にも注目

倍率と並んで見ておきたいのが、一次と二次の志願者数の差です。神戸大学経済学研究科の2026年度4月入学では、第Ⅰ期の志願者182人に対して第Ⅱ期は82人でした。公立はこだて未来大学の2026年4月入学では、8月の志願者66人に対して2月は8人です。一方、横浜市立大学都市社会文化研究科の2025年度は、第1期・第2期とも志願者11人で同じでした。

志願者が一次より大幅に少ない二次募集は、一見すると狙い目に見えます。しかし、募集人員も「若干名」に絞られているため、志願者が少ないことと合格しやすいことは別の話です。公立はこだて未来大学の2月入試は、志願者8人で合格者3人でした。志願者数と合格者数を必ずセットで見るようにしてください。

データから分かる3つの事実

この表から読み取れることは、大きく3つあります。1つ目は、二次の方が倍率が低いケースは確かに存在することです。横浜市立大学国際マネジメント研究科では、第1期の2.00倍に対して第2期は1.13倍でした。

2つ目は、その逆も同じくらい起きていることです。神戸大学経済学研究科の2025年度は第Ⅰ期1.34倍に対して第Ⅱ期2.81倍、千葉大学人文科学専攻の令和8年度は夏季1.16倍に対して冬季3.80倍と、二次の方が2倍以上厳しい年がはっきり確認できます。公立はこだて未来大学でも、2026年4月入学では8月の1.10倍に対して2月は2.67倍でした。

3つ目は、同じ研究科でも年度によって逆転することです。関西大学法科大学院の一般・未修者は、2025年度はB日程の方が厳しく、2026年度はA日程の方が厳しいという結果でした。「去年の二次が低倍率だったから今年も」とは言えないので、複数年のデータを見ることが欠かせません。

倍率だけで受かりやすさを判断してはいけない理由

倍率は便利な指標ですが、大学院入試では学部入試ほど決定的な意味を持ちません。理由は3つあります。まず、受験者の層が一次と二次で違うことです。一次で他の大学院に合格した人の多くは二次を受けないと考えられるため、二次の受験者は「再挑戦組」と「あとから志望を決めた人」が中心になりやすいと言えます。次に、研究室ごとの受け入れ枠が合否を左右することです。倍率が1倍台でも、志望研究室が上限に達していれば合格は難しくなります。

そして3つ目が、他の受験者との比較よりも、一定の水準に達しているかどうかで合否が決まりやすいことです。定員より受験者が少なくても全員が合格するとは限らないのは、これまでのデータで見たとおりです。倍率は「難しさの目安」にとどめ、試験科目との相性や研究計画の完成度とあわせて判断しましょう。

大学別に見る二次募集の倍率の実態|国立・公立・私立・法科大学院

ここからは、各大学の公式データをもう少し細かく見ていきます。国立・公立・私立、文系・理系、法科大学院で傾向に違いがあるかを確認してください。

横浜市立大学(公立・文理):第2期は「若干名」が中心

横浜市立大学の2025年度大学院入試結果では、博士前期課程・修士課程の多くの専攻で第1期と第2期(一部は第3期)を実施しています。特徴的なのは、第2期以降の募集人員の多くが「若干名」と表記されていることです。

研究科・専攻(2025年度)区分募集人員志願者受験者合格者
都市社会文化研究科第1期1011106
都市社会文化研究科第2期1011117
国際マネジメント研究科第1期1423189
国際マネジメント研究科第2期若干名1198
物質システム科学専攻第1期15543
物質システム科学専攻第2期若干名442
物質システム科学専攻第3期(追加)若干名110
生命環境システム科学専攻第2期若干名433
データサイエンス専攻第2期若干名422
ヘルスデータサイエンス専攻第2期若干名444
医学研究科 医科学専攻(修士)第2期5111

理系の物質システム科学専攻では、第1期の受験者4人に対し合格3人、第2期は受験者4人に対し合格2人、第3期(追加)は受験者1人で合格0人でした。定員に届いていなくても、基準に達しなければ合格者を出さないことが数字に表れています。看護学専攻の第2期は募集人員「若干名」の欄だけがあり、人数欄は網掛けで記載がありませんでした。

神戸大学 経済学研究科(国立・文系):第Ⅱ期は年により厳しい

神戸大学大学院経済学研究科は、博士課程前期課程の一般入試を第Ⅰ期と第Ⅱ期に分けて実施しています。公式に公表されている3年分を並べると、次のとおりです。

年度区分志願者受験者合格者入学辞退入学者倍率
2026年度4月第Ⅰ期1821709866321.73倍
2026年度4月第Ⅱ期82572714132.11倍
2025年度第Ⅰ期18416512371521.34倍
2025年度第Ⅱ期7659211292.81倍
2024年度第Ⅰ期66574816321.19倍
2024年度第Ⅱ期72605118331.18倍

2024年度は第Ⅰ期・第Ⅱ期ともほぼ同じ倍率でしたが、2025年度と2026年度は第Ⅱ期の方が明らかに高倍率です。注目したいのは「入学辞退」の多さで、2025年度の第Ⅰ期は合格者123人のうち71人が入学を辞退しています。合格者がそのまま入学するとは限らないことが、2回目の募集が置かれる背景のひとつと考えられますが、辞退が多いからといって第Ⅱ期が易しくなるわけではない点はデータのとおりです。

千葉大学(国立・文系/教育/医療系):冬季と二次募集で傾向が分かれる

千葉大学の令和8年度大学院入学者選抜状況では、研究科ごとに名称も結果も大きく異なります(以下はいずれも留学生以外の区分、志願者→合格者)。

研究科・専攻(令和8年度)一次の区分と結果二次の区分と結果
人文公共学府 人文科学専攻(定員34)夏季一般 22→19冬季一般 19→5
人文公共学府 公共社会科学専攻(定員9)夏季一般 2→1冬季一般 9→5
教育学研究科 教育発達支援系一般 8→5一般二次募集 5→3
教育学研究科 言語・社会系一般 16→11一般二次募集 1→1
教育学研究科 理数・技術系一般 8→8一般二次募集 2→1
医学薬学府 医科学専攻(定員27)修士課程 10→9第2回 4→4
看護学研究科 看護学専攻(定員40)博士前期 18→16第2回 8→8/第3回 2→2

人文科学専攻の冬季は志願者19人に対して合格者5人と狭き門でしたが、公共社会科学専攻では冬季の方が志願者・合格者とも多くなっています。教育学研究科の芸術・体育系には、表に二次募集の行自体がありませんでした。同じ大学の中でも、専攻ごとに二次の実態はまったく違うと考えてください。

公立はこだて未来大学(公立・理系):2月は若干名で人数が少ない

公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科の博士(前期)課程・一般選抜は、8月実施(定員40)と2月実施(定員若干名)の2回です。令和8年4月入学は8月が受験66人・合格60人、2月が受験8人・合格3人でした。令和7年4月入学は8月が受験73人・合格70人、2月が受験2人・合格2人、令和6年4月入学は8月が受験54人・合格39人、2月が受験6人・合格5人です。2月は受験者が一桁で、年によって合格率が大きく振れる典型例です。

関西大学法科大学院・同志社女子大学(私立)

関西大学法科大学院の一般入試(未修者)は、9月のA日程と1月のB日程に分かれています。2025年度はA日程が受験32人・合格7人、B日程が受験26人・合格3人で、後ろの日程の方が厳しい結果でした。2026年度はA日程が受験52人・合格4人、B日程が受験20人・合格6人で、今度はB日程の方が倍率は低くなっています。法科大学院の後期日程は、年ごとの変動がとくに大きいことが分かります。

同志社女子大学の2025年度大学院一般入学試験(博士前期・修士)は、第1次募集の計が受験4人・合格2人、第2次募集の計が受験2人・合格2人でした。多くの専攻で第2次の志願者は0人です。私立の小規模な研究科では、二次募集の志願者がほとんどいないこともあります。

大学別データの傾向まとめ

ここまでの6大学のデータを、一次より二次の倍率が低かったか高かったかで整理すると次のようになります。

二次の倍率が一次より低かった例二次の倍率が一次より高かった例
横浜市立大 国際マネジメント研究科(2025年度)神戸大 経済学研究科(2025年度・2026年度4月)
横浜市立大 データサイエンス専攻(2025年度)千葉大 人文科学専攻(令和8年度)
千葉大 公共社会科学専攻(令和8年度)公立はこだて未来大(2026年4月入学)
関西大 法科大学院 未修者(2026年度)関西大 法科大学院 未修者(2025年度)

このように、低かった例と高かった例はほぼ同じくらいの数が見つかります。国立か私立か、文系か理系かという大きな分類だけでは傾向をつかめず、最後は専攻単位・年度単位で確かめるしかないというのが、公式データから導ける結論です。

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二次募集が受かりやすい場合・受かりにくい場合の見分け方

ここまでの公式データを踏まえると、「二次募集が受かりやすいかどうか」は募集の型、志望専攻の人気、そして自分自身の準備状況の組み合わせで決まると言えます。ここでは、出願前に確認できる判断材料を整理します。

受かりやすくなりやすいケース

次のような条件がそろっている場合は、二次募集でも十分に勝負できる可能性があります。

  • 一次の合格者が定員を大きく下回っており、欠員補充型の二次募集が告知されている
  • 過去数年の二次募集で、受験者に対する合格者の割合が安定して高い
  • 志望する研究室の教員から、受け入れの余地があると事前に確認できている
  • 一次の時点より研究計画書・語学スコアの完成度が明らかに上がっている

とくに大切なのは最後の2つです。大学院入試は定員を埋めるための選抜ではなく、研究を進められる人を選ぶ選抜です。欠員があっても「基準に届く受験者」でなければ合格は出ないことは、横浜市立大学の第3期(追加)で受験者1人・合格0人だった例からも分かります。

受かりにくくなりやすいケース

逆に、次のような場合は二次募集の方が厳しくなる傾向があります。

  • 定例型の2回目で、一次に近い人数の志願者が集まる研究科(神戸大学経済学研究科の第Ⅱ期など)
  • 人気の高い専攻で、一次で合格枠の大半が埋まっている
  • 過去の二次募集で、志願者数が一次と同じくらい集まっている専攻
  • 研究室ごとに受け入れ上限があり、上限に達した分野が二次の対象から外れている

最後の点は、東北大学大学院農学研究科の2027年4月入学の公表文が分かりやすい例です。第2次募集を行う専攻として生物生産科学専攻と農芸化学専攻(各若干名)を挙げつつ、そのうち3分野は「1分野の合格者の上限である6人の合格者が決定したため,第2次募集を行いません」としています。専攻としては二次募集があっても、行きたい分野では募集がないことがあるのです。

一次の合格者数と定員の差を見る

欠員補充型かどうかを見極める手がかりになるのが、一次の合格者数と定員の差です。横浜市立大学の物質システム科学専攻は、2025年度の博士前期課程の募集人員が学内推薦15人・第1期15人だったのに対し、第1期の合格者は3人でした。この専攻では第2期に加えて第3期(追加)まで実施されています。

反対に、一次の合格者が定員を満たしている専攻では、欠員補充型の二次募集は行われないか、行われても枠はごく少数です。前年度の一次の合格者数が定員を下回っていたかは、二次募集が実施されるかどうかを予想するうえでの目安になります。ただし年度によって志願者は増減するため、最終的には当年度の実施告知で確認してください。

判断のためのチェック表

確認項目見る場所受かりやすさへの影響
募集の型(欠員補充型か定例型か)募集要項の冒頭・実施告知欠員補充型は実施自体が不確定
二次の募集人員募集要項「若干名」は1〜数名規模が多い
過去3年の一次・二次の結果大学・研究科の入試結果ページ年ごとの振れ幅を把握できる
志望研究室の受け入れ状況教員への事前連絡上限到達なら出願しても難しい
試験科目の違い一次・二次の募集要項の比較口述のみ等、得意不得意が変わる

大学院ごとの難易度の測り方そのものについては、大学院入試の難易度ランキング|偏差値のない院試で難易度を測る方法で詳しく解説しています。倍率だけでなく、外部生の合格実績や研究室の人気も含めて判断することが大切です。

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大学院の二次募集一覧の探し方|公式サイトで自分用の一覧を作る手順

「大学院 二次募集 一覧」と検索する方は多いのですが、全国の大学院の二次募集を網羅した公的な一覧は見当たりません。欠員補充型は一次の結果が出るまで実施が決まらないため、事前にまとまった一覧を作ること自体が難しいのです。そこでおすすめしたいのが、大学公式サイトの情報だけで自分用の一覧を作る方法です。民間のまとめ情報は更新が遅れたり、名称の違いで漏れたりするので、最終的な判断には使わないようにしましょう。

ステップ1:候補校を10〜20校に絞る

まず、研究したいテーマに近い研究室がある大学院を10〜20校ほどリストアップします。二次募集は「どこでもいいから受かるところ」を探す場ではなく、研究テーマと指導教員の相性が合否に直結します。夏に受けた大学院の近い分野や、同じテーマを扱う他大学の研究室を中心に候補を出してください。

ステップ2:研究科の入試情報ページを開く

大学全体の入試ページよりも、研究科・専攻ごとの入試情報ページの方が二次募集の告知が早く、詳しいことが多いです。たとえば次のようなページが該当します。

大学・研究科ページで確認できる内容
東北大学 農学研究科 大学院入試情報第2次募集の実施条件と、実施する専攻の公表文(2026年9月25日公開)
東北大学 理学研究科 物理学専攻自己推薦入試の二次募集の有無を8月以降に専攻サイトで告知する旨
名古屋大学 理学研究科 大学院入試案内博士前期課程 第2次募集(2027年4月入学)の要項PDF
東京海洋大学 大学院募集要項令和9年度 博士前期課程学生募集要項(第2次募集)
鹿児島大学 理工学研究科 博士前期課程入試情報令和9年度入学試験【第2次募集】の実施告知と過去年度分
広島大学 人間社会科学研究科 入試情報プログラム別の第一次・第二次の出願期間と試験日

ステップ3:名称を変えてサイト内を検索する

研究科のページで見つからない場合は、検索エンジンで「site:大学のドメイン 第2次募集」のように、ドメインを指定して検索すると効率的です。「第2次募集」「二次募集」「第2期」「冬季」「2月入試」「追加募集」の6語は最低限ためしてください。同じ大学でも研究科によって表記が違うため、1語だけで探すと見落としが出ます。

検索に使う語と、それぞれで見つかりやすい情報の種類を早見表にまとめると次のとおりです。

検索語の例見つかりやすい情報本記事で確認した例
第2次募集/二次募集欠員補充型の実施告知・要項東北大 農学研究科、名古屋大 理学研究科、千葉大 教育学研究科
第2期/第Ⅱ期定例型の2回目の日程と結果横浜市立大、神戸大 経済学研究科
冬季/2月入試冬に行う2回目の試験千葉大 人文公共学府、公立はこだて未来大
第二次/春季年明けに行う2回目の試験広島大 人間社会科学研究科、中央大 経済学研究科
追加募集/第3期/第3回さらに後ろの追加枠横浜市立大 第3期(追加)、千葉大 看護学研究科

ステップ4:スプレッドシートに一覧化する

見つけた情報は、次の列を持つ表にまとめておくと比較しやすくなります。大学名、研究科・専攻、募集の名称、型(欠員補充型/定例型)、募集人員、出願期間、試験日、合格発表日、試験科目、事前連絡の要否、過去3年の一次・二次の倍率、出典URL、確認日です。出典URLと確認日を必ず残しておくと、募集要項の改訂や実施告知の追加に気づきやすくなります。

ステップ5:実施告知のタイミングで再確認する

欠員補充型は一次の合格発表後に実施が決まります。東北大学農学研究科では一次の結果を受けて9月25日に第2次募集を行う専攻を公表しました。候補校の一次の合格発表日をカレンダーに入れ、その前後で研究科のページを見直す習慣をつけると取りこぼしを防げます。

公式資料を読むときの3つの注意

公式サイトの入試結果を読むときは、次の3点に気をつけると読み違いを防げます。1つ目は年度の表記です。千葉大学の「令和8年度」は2026年度入学を指し、神戸大学経済学研究科の資料では「2025年10月及び2026年度4月」のように入学時期がまとめて書かれています。何年何月入学の数字なのかを最初に確かめる習慣をつけましょう。

2つ目は掲載項目の違いです。千葉大学の資料のように受験者数の列がない場合は、志願者数と合格者数で比較するしかありません。3つ目は延べ人数かどうかです。関西大学法科大学院の結果は「数字は全て延べ人数」と注記されており、複数の日程に出願した人は重複して数えられています。

二次募集の日程と募集要項が出る時期【2027年度入学の実例】

二次募集の日程は、大学ごとにかなり幅があります。ここでは、2027年度(2027年4月)入学の二次募集・2回目募集の日程を、公式に公表されている範囲で並べます。

大学・研究科名称出願期間試験日合格発表
名古屋大学 理学研究科(博士前期)第2次学生募集2027/1/4〜1/8物理科学1/23、生命理学2/4要項で確認
広島大学 人間社会科学研究科 人文学プログラム第二次2027/1/5〜1/132027/2/132027/2/26
中央大学 経済学研究科(博士前期)春季2026/11/23〜11/27筆答2027/1/12最終2027/2/9
関西大学 法科大学院(未修者)B日程2026/12/18〜2027/1/82027/1/242027/1/29

出典:名古屋大学大学院理学研究科、広島大学大学院人間社会科学研究科、中央大学大学院 入試日程一覧、関西大学法科大学院 入試種別・日程。日程は変更される場合があるため、最新の募集要項でご確認ください。

募集要項は10月前後に出ることが多い

名古屋大学理学研究科の2027年度第2次学生募集要項は「令和8年10月」付で公開されています。東京海洋大学も令和9年度の第2次募集の要項を掲載しており、東北大学農学研究科は9月25日に第2次募集の対象専攻を公表しました。夏の院試の合否が出る9〜10月が、二次募集の情報が出そろい始める時期と考えておくとよいでしょう。

出願締切は一次の合否から2〜3か月後

上の表を見ると、二次募集の出願期間は11月下旬〜1月中旬に集中しています。夏の院試の結果が出てから出願までは2〜3か月ほどしかなく、研究計画書の書き直しや語学スコアの取り直しを考えると決して長くありません。中央大学の春季は11月下旬に出願が締め切られるため、年明けに動けばよいと考えていると間に合わないケースもあります。

日程が重ならないように併願を組む

二次募集は1月下旬から2月中旬に試験が集中します。上の表でも、名古屋大学理学研究科の生命理学領域が2月4日、広島大学人間社会科学研究科の人文学プログラムが2月13日と、近い時期に並んでいます。複数の大学院を併願する場合は、試験日だけでなく合格発表日と入学手続の締切も一覧で並べることが大切です。

先に発表がある大学院の入学手続締切が、後から発表される本命の合否より前に来ることもあります。入学金を納めるかどうかの判断を迫られる場面を想定し、優先順位をあらかじめ決めておきましょう。遠方の大学院を受ける場合は、移動と宿泊の手配も早めに済ませておくと安心です。

事前連絡の締切がもっと早い場合がある

名古屋大学理学研究科の第2次募集要項では、出願前に志望するすべての研究分野の教員と連絡を取るよう求めています。教員との面談や研究室訪問の日程調整には時間がかかるため、出願期間より1か月以上早く動き始めるのが安全です。大学院入試の年間スケジュール全体は、大学院入試の日程一覧【2027年度】|夏入試・冬入試のスケジュールと出願準備の逆算で確認できます。

博士後期課程にも2回目の募集がある

二次募集は修士課程・博士前期課程だけのものではありません。横浜市立大学の2025年度結果では、博士後期課程でも第1期・第2期が設けられています。たとえば生命医科学専攻の博士後期課程は、第1期が志願8人・合格8人、第2期が志願4人・合格4人でした。物質システム科学専攻の博士後期課程は第1期が志願2人・合格2人、第2期が志願1人・合格1人です。

博士後期課程は人数が少なく、指導予定教員との合意が合否の前提になることが多い課程です。進学を考えている場合は、修士課程以上に早い段階で教員と相談しておきましょう。

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二次募集に出願する前に確認すべき注意点

二次募集は準備期間が短いぶん、出願の段階でつまずく人が少なくありません。ここでは、公式の募集要項から読み取れる注意点を中心にまとめます。

注意点1:一次で不合格でも出願できるかを確認する

一次で不合格だった研究科の二次募集に出願できるかどうかは、大学ごとに要項で確認する必要があります。名古屋大学理学研究科の2027年度第2次学生募集要項には、2026年7月・8月に行われた理学研究科の入試を受験した名古屋大学理学部の学生も出願できると明記されています。このように一次の受験者が二次に出願できることを明示している例がある一方、記載がない場合は研究科の窓口に問い合わせるのが確実です。

注意点2:試験科目が一次と違うことがある

二次募集は試験の形式が一次と異なる場合があります。名古屋大学理学研究科の第2次募集では、物理科学領域が口述試験のみ、生命理学領域が筆記試験と口述試験で、英語はTOEFLまたはTOEICのスコアで評価します。一次で筆記に苦戦した人でも、二次では口述中心で勝負できる可能性があるので、科目の違いは必ず比べてください。

注意点3:英語スコアの有効期限と提出時期

語学をスコア提出で評価する大学院では、スコアの有効期限と提出期限が合否以前の関門になります。名古屋大学理学研究科の第2次募集(生命理学領域)では、願書受付締め切りから遡って2年以内に受験したスコアを有効としています。冬の出願に間に合うよう、11月までに受験日を確保するのが現実的です。スコアが間に合わない場合の考え方は大学院入試TOEICが間に合わない時の現実的な対処法で整理しています。

注意点4:研究室の受け入れ上限と事前連絡

先に紹介した東北大学農学研究科のように、分野ごとの合格者の上限に達していると、その分野は二次募集の対象外になります。出願前に志望教員へ連絡し、受け入れの余地があるかを確認しておくことが欠かせません。初めて連絡する場合のマナーや質問の仕方は、大学院の研究室訪問|時期・進め方・質問リスト・服装を参考にしてください。

注意点5:「第2次選抜」と「第2次募集」を混同しない

法科大学院などでは「第1次選抜」「第2次選抜」という言葉が使われることがあります。たとえば神戸大学法科大学院の2026年度入試結果では、第1次選抜・第2次選抜は同じ入試の中で段階的に行う選考の名称で、二次募集とは別物です。「第2次選抜」は追加の募集ではないので、要項の文脈をよく読んでください。

注意点6:入学時期と入学手続の締切

二次募集は4月入学だけでなく、10月入学と一緒に募集されることがあります。合格発表から入学手続の締切までが短い場合もあるので、併願している大学院の手続締切と重ならないかを確認しておきましょう。一次で別の大学院に合格している場合は、入学金の納入期限と二次の発表日の関係がとくに重要です。

注意点7:出願書類は一次の使い回しにしない

一次と同じ研究科の二次募集に出願する場合、研究計画書をそのまま提出したくなるかもしれません。しかし、一次で不合格だったということは、書類か試験のどこかに改善点があったということです。研究計画書は一次の反省を反映した改訂版を出すのが基本です。成績証明書や卒業見込証明書などの発行にも日数がかかるため、出願期間の2週間前までにはそろえておきましょう。

注意点8:出願方法と提出書類の形式を確認する

出願方法は大学院によって異なり、インターネット出願を導入しているところもあります。名古屋大学理学研究科の第2次学生募集要項でも、インターネット出願を導入していることと、出願前にマイページの登録が必要なことが案内されています。出願登録・検定料の支払い・書類の郵送がそれぞれ別の締切になっていることがあるため、要項の手順を最初から最後まで一度通して読み、必要な日数を逆算しておきましょう。

二次募集で合格をつかむための対策と準備スケジュール

二次募集は「残り物」ではなく、短期間で仕上げた人が評価される入試です。一次で不合格だった方は、まず不合格の原因を具体的に特定することから始めましょう。原因をあいまいにしたまま同じ準備を繰り返すと、二次でも同じ結果になりがちです。

一次の振り返りで見るべき4項目

項目確認すること二次までの改善策
研究計画書問いが一文で言えるか、方法が具体的か先行研究を3〜5本読み直し、目的と方法を書き直す
専門科目どの分野で失点したか過去問の頻出分野に絞って演習する
語学スコア不足か、筆記での失点かスコア型なら受験日を確保、筆記型なら専門英語の和訳演習
面接・口述研究の動機と計画を説明できたか想定質問への回答を声に出して練習する

成績開示を行っている大学院であれば、開示を請求して失点箇所を把握するのが近道です。二次募集の合否は研究計画書と口述の比重が大きいことが多いため、書類と面接の改善は最優先に置いてください。院試で落ちる人に共通するパターンは大学院入試のよくある失敗例5選と対策にまとめています。

夏の院試後から二次募集までの準備スケジュール

時期の目安やること
9月(一次の結果判明直後)不合格の原因分析、候補校の二次募集の有無を確認、自分用一覧の作成
10月志望教員への連絡・研究室訪問、二次募集要項の入手、語学試験の申込
11月研究計画書の全面改訂、語学スコアの取得、早い大学の出願
12月専門科目の過去問演習、口述試験の想定問答づくり
1月出願書類の最終確認と提出、模擬面接
2月本番、合格後の入学手続

この流れはあくまで目安で、志望校の出願期間に合わせて前倒しが必要です。二次募集は情報収集と出願準備を同時に進めるのがコツで、9月のうちに候補校の一覧を作れるかどうかが勝負を分けます。

口述試験・面接で準備しておきたいこと

二次募集では、名古屋大学理学研究科の物理科学領域のように口述試験の比重が大きい選抜が少なくありません。口述試験では、研究したいテーマの背景、先行研究との違い、具体的な方法、入学後の計画が問われるのが一般的です。一次で不合格だった方は、「一次のあと何を見直したか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと、計画の改善を伝える材料になります。

想定問答は文章で用意するだけでなく、実際に声に出して時間を計りながら練習してください。研究計画の要点を1分、3分、5分で話し分けられるようにしておくと、質問の深さに合わせて柔軟に答えられます。

二次募集を受けるか、翌年度に回すか

準備期間が短い二次募集を受けるべきか、翌年度の一次募集に回すべきかで迷う方もいるでしょう。判断の目安は、研究計画書を書き直す時間があるか、志望研究室の受け入れ余地があるか、語学スコアが間に合うかの3点です。3点がそろっているなら、二次募集に挑戦する価値は十分にあります。

反対に、研究テーマ自体を見直す必要がある場合は、無理に二次募集に出願するより、翌年度の夏入試に向けてじっくり準備した方が結果的に近道になることもあります。二次募集と翌年度受験を並行して計画するのも現実的な選択肢です。二次募集で得た試験の経験は、翌年度の受験にも生かせます。

外部の大学院を受ける場合のポイント

一次と別の大学院の二次募集を受ける場合は、外部受験としての準備も必要になります。研究室の研究内容を論文レベルで把握し、自分の研究計画がその研究室で実行できることを示すのが合格の鍵です。「なぜこの研究室でなければならないのか」を一文で説明できる状態を目指しましょう。外部受験の全体像は外部院試対策を徹底解説で確認できます。

社会人が二次募集を受ける場合

社会人の方にとっては、二次募集は仕事の繁忙期を避けて受験できる機会にもなります。東北大学農学研究科の2027年4月入学の公表文では、社会人特別選抜(第2次募集)と外国人留学生特別選抜については、合格者の人数にかかわらず募集を行うとしています。一般選抜とは別枠で社会人の二次募集を設けている大学院もあるので、社会人特別選抜の要項もあわせて確認してください。

社会人の場合は、勤務先の理解や在職のまま通学できるかどうかも合否と同じくらい大切です。出願前に、授業の時間帯や長期履修制度の有無を研究科に確認しておくと、合格後に慌てずに済みます。

短期間で研究計画書の質を上げるには、第三者の目で論理の穴を指摘してもらうのが効果的です。スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策コースでは、二次募集・冬入試に向けた研究計画書の添削や口述試験の練習を、志望分野に合った講師がマンツーマンで指導しています。

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よくある質問(FAQ)

大学院の二次募集は一次募集より受かりやすいですか?

一律に受かりやすいとは言えません。横浜市立大学国際マネジメント研究科の2025年度は第1期2.00倍に対し第2期1.13倍でしたが、神戸大学経済学研究科の2025年度は第Ⅰ期1.34倍に対し第Ⅱ期2.81倍と、二次の方が厳しい例もあります。志望研究科の過去3年分の結果を、一次と二次で並べて確認するのが確実です。人数が少ない二次は年ごとの振れ幅が大きいことも念頭に置いてください。

大学院の二次募集の一覧はどこで見られますか?

全国の大学院の二次募集をまとめた公的な一覧は見当たりません。欠員補充型の二次募集は一次の結果が出てから実施が決まるためです。候補校を10〜20校に絞り、研究科の入試情報ページと「第2次募集」「第2期」「冬季」などの語でのサイト内検索を使って、自分用の一覧を作る方法をおすすめします。出典URLと確認日を一緒に記録しておくと、実施告知の追加にも気づきやすくなります。

一次募集で不合格になった大学院の二次募集に出願できますか?

大学ごとに異なるため、募集要項で確認してください。名古屋大学理学研究科の2027年度第2次学生募集要項のように、夏の入試を受験した学生も出願できると明記している例があります。記載がない場合は、研究科の入試担当窓口へ問い合わせるのが確実です。出願できる場合も、一次の反省を反映した研究計画書を用意しましょう。

二次募集の「若干名」とは何人くらいですか?

具体的な人数は公表されないことがほとんどです。横浜市立大学の2025年度結果では、博士前期課程で「若干名」とされた第2期の合格者は、専攻ごとに1〜8人でした。人数が少ないため、1〜2人の差で倍率が大きく変わる点に注意してください。

大学院の二次募集はいつ頃発表されますか?

欠員補充型は一次の合格発表後、9〜10月頃に告知されることが多いです。東北大学農学研究科は2026年9月25日に2027年4月入学の第2次募集を行う専攻を公表し、名古屋大学理学研究科の第2次学生募集要項は令和8年10月付で公開されています。出願期間は11月下旬〜1月中旬が中心です。候補校の一次の合格発表日の前後で、研究科のページを確認する習慣をつけてください。

二次募集と冬入試・春入試は同じものですか?

重なる部分はありますが、同じではありません。冬入試・春入試は「実施時期」を表す言葉で、二次募集は「その年度の2回目以降の募集」を表す言葉です。千葉大学人文公共学府の「冬季」のように最初から予定された2回目もあれば、東北大学農学研究科のように欠員がある専攻だけで行う二次募集もあります。

「第2次選抜」と書かれていたら二次募集のことですか?

多くの場合は違います。神戸大学法科大学院の入試結果に出てくる「第1次選抜・第2次選抜」は、同じ入試の中で段階的に行う選考の名称です。追加の募集かどうかは、出願期間が別に設けられているかどうかで判断してください。

二次募集で合格者が0人になることはありますか?

あります。横浜市立大学の2025年度結果では、物質システム科学専攻の第3期(追加)で受験者1人・合格者0人でした。大学院入試は定員を埋めることより研究を進められるかを重視するため、基準に達しなければ欠員があっても合格者を出さないことがあります。

まとめ|大学院の二次募集は「データで確かめてから」狙う

ここまで、大学院の二次募集について公式の入試結果データをもとに見てきました。最後に、出願を考えるうえで押さえておきたい要点を整理します。

  • 大学院の二次募集は、その年度の2回目以降の募集のこと。名称は第2次募集・第2期・冬季・2月入試・追加募集など大学ごとにばらばら
  • 型は「欠員補充型」「最初から年2回の定例型」「さらに後ろの追加募集」の3つで、欠員補充型は一次の結果次第で実施されない
  • 公式データでは、二次の方が倍率が低い例(横浜市立大 国際マネジメント研究科 2025年度)も、二次の方が厳しい例(神戸大 経済学研究科 2025年度、千葉大 人文科学専攻 令和8年度)もある
  • 募集人員は「若干名」が多く、人数が少ないため年ごとの変動が大きい。合格者0人の区分もある
  • 全国を網羅した公的な二次募集一覧は見当たらない。研究科の入試情報ページとサイト内検索で自分用の一覧を作るのが確実
  • 2027年度入学の二次募集は、要項が9〜10月頃から出始め、出願は11月下旬〜1月中旬が中心
  • 出願前に、一次不合格者の出願可否・試験科目・語学スコアの期限・研究室の受け入れ状況を必ず確認する

二次募集は、夏の院試で悔しい思いをした方や準備が間に合わなかった方にとって、同じ年度のうちに合格をつかめる貴重な機会です。一方で、準備期間は2〜3か月しかなく、研究計画書と口述の完成度がそのまま合否に表れます。まず候補校の過去3年の一次・二次の結果を確かめるところから始め、実施が決まった研究科に照準を合わせて準備を進めてください。情報収集を早く始めた人ほど、出願校の選択肢も準備の時間も多く確保できます。

本記事で紹介した数値は、いずれも各大学が公式に公表している入試結果をもとにしています。大学院入試の結果は年度ごとに更新され、募集の名称や回数、試験科目が変わることもあります。出願の判断は必ず最新年度の募集要項と入試結果で行うようにし、分からない点は研究科の入試担当窓口に早めに問い合わせましょう。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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