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法政大学法学部3年次編入を徹底解説!

法政大学法学部の3年次編入学試験は、法律学科・政治学科・国際政治学科の3学科を対象に、英語と専門科目の論述という2科目のみで選考が行われる編入試験です。TOEICなどの外部の英語試験のスコア提出は不要で、面接も実施されません。
法政大学法学部3年次編入とは、学士の学位を持つ人、または大学に2年以上在籍して60単位以上を修得した人、短期大学を卒業した人などを対象に、法政大学法学部の3年次から入学できる編入学制度のことです。法政大学はMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の一角として首都圏で高い知名度を誇り、法律学科・政治学科・国際政治学科という3つの学科を擁する法学部は、公務員から法曹、民間企業まで幅広い進路につながることから編入志望者からの人気が根強い学部です。
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本記事では、2026年7月末に公開された2027年度(令和9年度)入試の最新の募集要項をもとに、出願資格・募集人員・試験日程・単位認定の仕組みから、英語と専門科目それぞれの対策方法、合格までの学習スケジュールまでを整理して解説します。「TOEICのスコアは本当に不要なのか」「面接や小論文はあるのか」「編入後の単位はどこまで認められるのか」といった疑問にも順を追ってお答えします。
すでに他大学や短期大学、専門学校に在籍していて「今の環境から法政大学法学部へ移りたい」と考えている人はもちろん、社会人になってから学び直しを検討している人にとっても、出願資格や試験科目、編入後の単位認定の仕組みを正確に知ることは進路選択の第一歩になります。まずは制度の全体像から順に見ていきましょう。
編入試験は一般選抜と異なり、出願できる期間が短く、募集要項も学部・年度ごとに細かく更新されるため、情報収集そのものが対策の一部といえます。特に法政大学のように複数の学部・学科で編入学試験を実施している大学では、学部ごとに試験科目や単位認定のルールが異なるため、「法学部だから」という前提で他学部の情報を参考にしてしまうと、対策の方向性がずれてしまうことも少なくありません。本記事では法学部に絞って、出願から合格後の生活までを一貫して確認できるように構成しています。
法政大学法学部3年次編入とは:3学科体制と編入の仕組み
法政大学法学部の概要とMARCHでの位置づけ
法政大学は1880年に設立された「東京法学社」を源流とする、日本の私立大学の中でも長い歴史を持つ総合大学です。法学部は東京・市ヶ谷キャンパスに位置し、都心に立地するため通学や就職活動、官公庁・企業へのアクセスに恵まれています。MARCHの一角として認知度・実績ともに首都圏トップクラスであり、法律を中心とした専門教育に加え、公務員試験対策や法曹養成に向けたキャリアサポートも充実しています。編入生であっても、在学中から一般学生と同じキャリアセンターや各種講座を利用できる点は、進学先を選ぶうえで安心材料の一つになるでしょう。
3年次編入の仕組みと2年次編入との違い
大学編入試験は、短期大学・専門学校を卒業した人や、大学で一定期間を修了した人を対象に、2年次または3年次から編入する機会を与える制度です。法政大学法学部の場合、3年次編入の他に2年次編入も募集していますが、受験資格・試験科目・単位認定の扱いはそれぞれ異なります。3年次編入は大学に2年以上在籍して60単位以上を修得した人などが対象となり、卒業までの在学期間を短縮できる点が大きなメリットです。一方で、認定される単位数の上限や在学年限も年次ごとに異なるため、自分がどちらの受験資格を満たしているかをまず確認する必要があります。
法律学科・政治学科・国際政治学科という3学科構成
法政大学法学部には「法律学科」「政治学科」「国際政治学科」の3学科が設置されています。2027年度入試の募集要項でも、この3学科すべてが2年次・3年次編入学試験の対象学科として明記されています。法律学科は憲法・民法・刑法などの法解釈学を中心に学び、政治学科は政治理論・比較政治・行政学など国内外の政治現象を扱います。国際政治学科は国際関係論や地域研究など、政治学の中でも国際的な視点を重視したカリキュラムが特徴で、志望学科によって試験当日に選択する論述問題の内容が変わります。編入試験の出願にあたっては、どの学科で学びたいかを事前に整理しておくことが大切です。
- 法律学科:憲法・民法・刑法・商法・行政法・国際法など法解釈学を中心に学ぶ。将来の進路は弁護士・検察官・裁判官などの法曹、公務員、企業法務など。
- 政治学科:政治理論・比較政治・行政学・地方自治・公共政策などを学際的に学ぶ。将来の進路は国家公務員・地方公務員、NPO・NGO、シンクタンク、ジャーナリズムなど。
- 国際政治学科:国際関係論・国際政治史・地域研究など国際的な視点から政治を学ぶ。将来の進路は外交・国際機関関連、商社・グローバル企業、公務員など。
3学科は同じ法学部に属しているため、編入後にキャンパスやILAC科目(教養科目)の多くを共有しつつ、専門科目のカリキュラムだけが学科ごとに分かれる構成になっています。出願時点で学科を厳密に決めきれない場合でも、まずは大まかな興味の方向性を整理し、専門科目対策の軸を定めることから始めましょう。前籍校で法律科目と政治学科目のどちらを多く履修してきたかによって、対策すべき論述のテーマも変わってくるため、これまでの学習歴を棚卸ししてから学科を決める人も多くいます。
出願資格と受験資格を確認する
編入試験に出願する前に、自分が受験資格を満たしているかを必ず確認しましょう。法政大学の編入学試験は、全学部共通の受験資格に加えて、学部ごとに定められた追加の受験資格があります。
3年次編入の共通受験資格
3年次編入では、次のいずれかの資格を満たす人が出願できます。学士の学位を有する人、大学に2年以上在学(見込みを含む)して卒業要件外科目を除き60単位以上を修得している人、短期大学を卒業した人、外国において相当年次の課程を修了し60単位以上を修得している人、のいずれかです。修得・卒業見込みで受験する場合、入学時までに要件を満たせないと合格が取り消される点には注意が必要です。「見込み」で出願した後に単位取得が遅れてしまうと、合格していても入学できなくなるため、履修計画には余裕を持たせておきましょう。
法学部特有の受験資格
法学部・文学部・経営学部の3年次編入では、共通の受験資格に加えて、文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校専門課程を修了した人や、文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科を修了した人も出願対象になります。さらに法学部と経営学部については、高等専門学校を卒業した人も3年次編入の受験資格を得られます。専門学校や高専出身で法学部への編入を検討している人は、この特例の対象になるかどうかを早めに確認しておくとよいでしょう。該当する場合は「編入学基礎資格証明書」など追加の証明書類が必要になるため、出願書類の準備には通常より時間がかかる点も見込んでおくと安心です。
受験資格確認が必要なケース
現在外国の大学・短期大学に在学している人、またはこれを退学・卒業した人は、出願前に別途「受験資格確認」の手続きが必要です。2027年度入試では2026年9月11日までに必要書類を送付し、受験資格の有無を確認しなければなりません。日本国内の大学・短期大学に在学している人や、これを退学・卒業した人はこの事前確認は不要ですが、出願書類の不備は受験できない事態につながるため、募集要項の提出書類早見表を必ず確認してください。特に成績証明書や卒業(見込)証明書は発行に時間がかかる大学・学校もあるため、出願期間の直前になって慌てないよう早めに手配しておくことをおすすめします。
2027年度入試の募集人員・試験日程・検定料
募集人員(法学部3学科合計)
2027年度入試の募集要項によると、法政大学法学部の編入学試験・転籍転部転科試験・継続学士入学試験を合わせた募集人員は、2年次が15名、3年次が10名とされています。この人数は法律学科・政治学科・国際政治学科の3学科合計の数字で、学科ごとの内訳は公表されていません。募集人員は「入学を認めることのできる最大の人数」であり、出願者の中から必ずこの人数を合格させるものではない点にも注意しましょう。学科別の内訳が非公表である以上、出願時に特定の学科が有利・不利と判断する材料はなく、志望学科は純粋に学びたい内容で選ぶのが基本方針になります。
出願期間・試験日・合格発表・入学手続の日程
2027年度(令和9年度)入試のスケジュールは、出願期間が2026年9月21日(月)から10月2日(金)まで、試験日が2026年11月8日(日)、合格発表が2026年11月17日(火)10時、入学手続期間が2026年11月17日(火)から11月26日(木)までとなっています。試験当日は9時15分までに試験教室へ入室し、法学部の場合は第1時限(9時30分〜10時30分)に論文、第2時限(11時〜12時)に英語が実施され、試験会場は市ヶ谷キャンパスです。日程は年度により変動するため、最新の募集要項で必ず確認してください。他大学の編入試験や一般選抜と併願する場合は、出願期間・試験日が重ならないかを早めにカレンダーで突き合わせておくと安心です。
| 項目 | 2027年度入試の内容 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月21日(月)〜10月2日(金) |
| 試験日 | 2026年11月8日(日) |
| 試験時間割 | 論文 9:30〜10:30(60分)/英語 11:00〜12:00(60分) |
| 試験会場 | 市ヶ谷キャンパス |
| 合格発表 | 2026年11月17日(火)10:00 |
| 入学手続期間 | 2026年11月17日(火)〜11月26日(木) |
| 募集人員(3年次・3学科合計) | 10名 |
入学検定料と出願方法
入学検定料は35,000円で、別途サービス利用料1,100円がかかります。出願は全員インターネット出願で行い、出願期間内に「インターネット出願登録」「入学検定料の支払い」「出願書類の郵送(出願期間最終日の当日消印有効)」をすべて完了する必要があります。一度納入した検定料は理由を問わず返還されませんので、出願前に受験資格や提出書類を十分に確認しておきましょう。出願書類は志望理由書のように学部側の判断が入る書類は少なく、成績証明書や卒業(見込)証明書といった客観的な書類が中心なので、早めに揃えておけば直前で焦る心配は少なくなります。
試験科目①英語:TOEIC等の外部試験は不要、独自の筆記試験
英語試験の位置づけと出題形式
法政大学法学部の編入試験では、英語が必須科目として課されています。ただし、TOEICなどの英語外部試験のスコア提出は不要で、あくまで大学独自の英語筆記試験を受験する形式です。出題形式は長文読解・文法語彙問題・英作文などが中心で、大学2年次修了レベルの英語力が想定されています。試験時間は60分で、専門科目の論文と同日に実施されます。外部試験のスコアを事前に準備する必要がない分、当日の得点力が結果に直結するという特徴も理解しておきましょう。
他学部との違い(外部試験対象学部との比較)
法政大学の編入試験では、文・経営・国際文化・キャリアデザイン・グローバル教養・社会・現代福祉・スポーツ健康・理工・生命科学部の多くの学部・学科が、実用英語技能検定やTOEIC、TOEFL iBT、IELTSなどの英語外部試験のスコア提出のみで英語力を判定する仕組みを採用しています。これに対し、法学部と文学部英文学科は、大学独自の英語筆記試験を受験する数少ない学部です。外部試験対策が不要という意味では負担が軽く見えますが、その分、試験本番での得点力が直接問われる点は理解しておく必要があります。
| 区分 | 英語の判定方法 | 該当学部・学科の例 |
|---|---|---|
| 独自の英語筆記試験 | 大学独自の長文読解・文法語彙・英作文など | 法学部、文学部英文学科 |
| 英語外部試験のスコア判定 | 実用英語技能検定・TOEIC・TOEFL iBT・IELTS等のスコア提出のみ | 経営学部、国際文化学部、社会学部、現代福祉学部など多数 |
英語対策の学習法
法政大学法学部編入の英語対策では、まず長文読解力の強化が欠かせません。日々英文記事に触れて時事英語に慣れるとともに、精読で構文を正確に把握する練習を重ねましょう。あわせて大学受験レベルの文法・語彙を再確認し、過去問演習で頻出項目を押さえることも重要です。編入試験に特化した英語教材は限られているため、一般的な大学受験用の長文問題集や、政治・法律関連の英文記事を活用すると、試験対策と入学後のリーディング力の両方に役立ちます。独学ではミスに気づきにくい英作文は、添削サービスや専門講師の指導を取り入れると効果的です。時間配分の練習も忘れずに行い、60分という試験時間の中で読解と英作文の両方に手が回るよう調整しましょう。
試験科目②専門科目:法学・政治学の論述試験
出題形式と評価ポイント
法政大学法学部3年次編入の専門科目は、「法学・政治学に関する基礎的な論述試験」として実施され、志望学科の問題を選択する形式です。現代の国内や世界における法、政治、社会問題についての一般的な理解を試すとともに、論理的な文章表現能力を試すことが出題の目的とされています。小論文試験は別途実施されず、この専門科目の論述が実質的に小論文の役割を兼ねています。合否は英語と専門科目の総合評価によって決まり、どちらか一方だけ高得点でも合格が確定するわけではありません。
法律学科を志望する場合の対策
過去の出題傾向としては、法律学科では憲法・民法総則・刑法総論を中心とした分野が扱われてきたとされていますが、正式な出題範囲はあくまで「法学に関する基礎的な論述試験」とされているため、特定の科目に限定されない可能性もあります。対策としては、憲法であれば人権保障・統治機構・主要判例、民法であれば総則分野の基礎知識、刑法であれば犯罪論の基本構造といった大学レベルの内容を、条文→趣旨→判例の順で理解することが有効です。答案では「規範定立→あてはめ→結論」という法的三段論法を意識し、論点を整理して結論を導く練習を重ねましょう。最新の出題範囲や傾向は、必ず年度ごとの募集要項や過去問で確認してください。
政治学科・国際政治学科を志望する場合の対策
政治学科・国際政治学科を志望する場合も、専門科目は「政治学に関する基礎的な論述試験」という枠組みで出題されます。過去の傾向としては、政治理論・比較政治・国際政治・行政学など政治学全般からの出題が扱われてきたとされており、時事的なテーマを踏まえた論述が求められる可能性があります。国際政治学科を志望する場合は、国際関係論や地域研究に関する基礎知識もあわせて押さえておくと安心です。対策としては、大学1〜2年レベルの政治学概論・政治思想史のテキストで主要概念をインプットしつつ、新聞やニュースの政治面を日常的にチェックして理論と現実を結びつける習慣をつけることが効果的です。
面接・小論文の有無と合否判定のポイント
面接はなし、論述と英語の総合評価
法政大学法学部の編入試験では、2年次・3年次いずれの編入学試験でも面接は実施されません。これは、社会学部やキャリアデザイン学部など面接を課す学部がある中で、法学部の大きな特徴の一つです。面接がない分、当日の論述と英語の答案内容がそのまま評価に直結するため、限られた試験時間の中でいかに論理的な答案を仕上げられるかが合否を左右します。人物面のアピールを口頭で補う機会がないぶん、答案そのものに志望動機や理解度の深さがにじみ出るよう、日頃から言語化の練習を積んでおくことが大切です。
論述力を鍛える方法
論述試験を突破するには、序論(問題提起)・本論(根拠・事例の提示)・結論(まとめ)という三部構成を基本に、法律学科であれば法的三段論法、政治学科・国際政治学科であれば理論的枠組みと事例研究を踏まえた論証を意識することが大切です。答案作成後は、誤字脱字や用語の使い方、主語と述語の対応などを見直すチェックリストを作っておくと、書きっぱなしを防げます。新聞の社説要約や模擬答案の作成、第三者による添削を通じたアウトプット練習を重ねることで、知識量だけでなく文章構成力・表現力を総合的に高めていきましょう。
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編入学後の単位認定とカリキュラム
3年次編入は64単位まで一括認定される仕組み
法政大学法学部の3年次編入では、1・2年次に配当される科目として最大64単位まで単位認定が可能です。このうち44単位はILAC科目(いわゆる教養科目)として、前籍校での科目内容にかかわらず一括認定される点が大きな特徴です。残りの単位についても、20単位を上限に自由科目(専門科目)として単位認定されます。編入学時にどの科目の単位が認定されるかは合格後の手続きを経て判断されるため、出願時に個別の単位認定について問い合わせても回答は得られません。
| 編入年次 | 単位認定の上限 | 一括認定の内容 |
|---|---|---|
| 2年次編入 | 1年次で履修できる科目として42単位まで | 科目内容に応じて個別認定 |
| 3年次編入 | 1・2年次で履修できる科目として64単位まで | 44単位をILAC科目として一括認定、残り20単位を上限に自由科目として認定 |
必修外国語科目の扱い
多くの学部では、外国語科目の単位が不足していると3年次編入者が1年間で既存学生の2年分の履修を求められるケースがあります。しかし法学部は3年次編入で科目内容にかかわらず単位を一括認定するため、この必修外国語科目の不足問題には該当しません。編入後の履修負担という観点では、法学部は比較的スムーズにカリキュラムへ合流しやすい学部といえます。
履修計画・卒業までのスケジュール
編入合格後は、必修科目の履修状況を早めに確認しておくことが大切です。卒業要件単位数は大学全体でおおむね124単位程度とされており、単位認定の結果によっては履修計画がタイトになる場合もあるため、逆算した計画立てが重要です。特に公務員試験や法科大学院進学のように編入後すぐに次の目標に取り組みたい人ほど、入学前から履修シミュレーションを進めておくと余裕を持って準備を進められます。合格発表後から入学手続までの期間は限られているため、合格したらすぐに履修モデルや時間割の情報を集め始めるくらいの心づもりでいるとよいでしょう。
法学部で学んだ先のキャリア:ゼミ・就職・大学院進学
多彩なゼミ活動
法政大学法学部では、法律学科なら憲法判例研究ゼミ・刑法判例ゼミ・民事法ゼミ、政治学科・国際政治学科なら国際関係ゼミ・地方行政ゼミ・政治思想ゼミなど、多彩なゼミが開講されています。少人数制のゼミでの議論はエントリーシートや面接でのアピール材料にもなりやすく、就職活動や大学院進学を見据える人ほど、早い段階からゼミ活動を意識した履修計画を立てておくとよいでしょう。編入生であっても、単位認定の状況を踏まえながら3年次からゼミに参加できるケースが一般的です。
就職支援とキャリアパス
法学部で学んだ知識は、企業の法務部門や総務・人事といった管理部門での強みになりやすく、政治学科・国際政治学科で培う時事問題の分析力やコミュニケーション力も評価されやすい素養です。公務員志望の場合は、行政職・警察・消防などの地方公務員のほか、国家公務員総合職を目指す学生も多く、大学側が公務員試験対策講座を開講していることもあります。弁護士・検察官・裁判官などの法曹を目指す場合は、法科大学院(ロースクール)への進学が一般的な進路です。
大学院進学という選択肢
法律学科の卒業後に司法試験を目指して法科大学院へ進学する道や、政治学科・国際政治学科の学生がよりアカデミックな研究を志して大学院(政治学研究科・公共政策分野など)へ進む道もあります。編入生であっても、在学中の成績や取り組みが評価されれば、内部進学制度を利用して大学院に進むことも可能です。都心に立地する法政大学のキャンパスは、企業や官公庁、法律事務所へのアクセスが良く、OB・OGネットワークやキャリアセンターのサポートを活用すれば、編入生でも十分に希望の進路を切り開けます。
合格に向けた学習スケジュールと過去問の活用法
逆算スケジュールの立て方
2027年度入試の試験日は2026年11月8日です。編入試験に向けては、遅くとも半年前の春先から本格的に対策を始めるのが理想とされています。試験6か月前までは英語の長文読解と専門科目の入門書での基礎固め、試験3〜4か月前からは過去問・類似問題を使った論述形式の答案作成練習、試験1〜2か月前は総仕上げとして時間を計った模擬試験形式のシミュレーションを行う、という流れで計画を立てると無理なく仕上げられます。
過去問・類似問題の入手と使い方
法政大学法学部の編入試験の過去問は、市販の問題集や書店で幅広く出回っているわけではなく、大学窓口への問い合わせなど個別の確認が必要になる場合があります。過去問が十分に入手できない場合は、他大学の法学部・政治学科の編入試験問題や、司法試験・公務員試験の入門レベルの問題集を活用して、論述形式の演習量を確保することが現実的な対策になります。演習の際は本番同様に試験時間を計り、可能であれば第三者に添削してもらうことで、客観的な弱点把握につながります。
モチベーション維持の工夫
編入試験の準備は、在籍校の授業やアルバイトとの両立が求められ、長期戦になりやすいのが実情です。なぜ法政大学法学部に編入したいのかという目的意識を言語化し、週単位・月単位で達成すべき学習目標を細かく設定すると、進捗を可視化しながら取り組みやすくなります。適度な運動や睡眠管理などのコンディション調整も、論述力や集中力の維持には欠かせない要素です。同じ目標を持つ友人や、編入試験に詳しい指導者と定期的に進捗を共有できる環境を作っておくと、一人で抱え込まずに長期戦を乗り切りやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. TOEICなどのスコア提出は必要ですか?
法政大学法学部の編入試験では、TOEICなどの英語外部試験のスコア提出は必要ありません。その代わりに、大学独自の英語筆記試験(長文読解・文法語彙・英作文など)を受験する形式です。経営学部や国際文化学部など多くの学部が外部試験のスコアのみで判定するのに対し、法学部は独自試験を採用している数少ない学部の一つです。外部試験のスコアが伸び悩んでいて不安な人でも、法学部であれば独自試験の対策に集中できます。
Q. 面接や小論文はありますか?
法政大学法学部の編入試験に、面接や小論文は課されていません。試験科目は英語と専門科目の論述のみで、専門科目の論述が実質的に小論文的な役割を兼ねています。ただし年度によって制度が変更される可能性もあるため、出願前に最新の募集要項を必ず確認してください。
Q. 法学部3年次編入の難易度・倍率はどのくらいですか?
法政大学は毎年5月頃に編入学試験の志願・受験・合格者数を公式サイトで公開しており、法学部の3年次編入学試験の募集人員は3学科合計で10名と少数です。募集人員が少ないことに加え、MARCHの一角として人気が高い大学であるため、競争率は年度によって変動しつつも高めで推移する傾向にあります。正確な最新の倍率は、公式サイトで公開される実績データで確認することをおすすめします。
Q. 法律学科・政治学科・国際政治学科はどう選べばいいですか?
法律を中心に条文解釈や判例研究を深めたい場合は法律学科、政治制度や公共政策、国内の行政に関心がある場合は政治学科、国際関係や地域研究など国際的な視点から政治を学びたい場合は国際政治学科が向いています。3学科とも編入試験では「志望学科の問題を選択」する形式のため、出願前にどの学科で何を学びたいかを整理しておくと、専門科目の対策の方向性も定めやすくなります。迷った場合は、各学科のカリキュラムやゼミ一覧を大学公式サイトで比較してみるとよいでしょう。将来のキャリアから逆算して、法曹や企業法務を目指すなら法律学科、公務員やシンクタンクを目指すなら政治学科、国際機関やグローバル企業を目指すなら国際政治学科、というように進路イメージと結びつけて考えるのも一つの方法です。
Q. 過去問は入手できますか?
編入試験の過去問は、一般入試のように市販の過去問集で広く出回っているわけではありません。入手方法や閲覧の可否は年度によって変わる可能性があるため、大学の入試課や志望学部の窓口に直接問い合わせるのが確実です。過去問が十分に入手できない場合は、他大学の法学部・政治学科の編入試験問題や、法学・政治学の入門レベルの演習問題で論述の練習量を補いましょう。
Q. 編入後の単位認定はどうなりますか?
法学部の3年次編入では、1・2年次配当科目として最大64単位まで単位認定され、そのうち44単位はILAC科目(教養科目)として、前籍校での科目内容にかかわらず一括認定されます。残りは20単位を上限に自由科目(専門科目)として認定される仕組みです。この一括認定方式のため、必修外国語科目が不足していて追加履修が必要になるといった事態も基本的に生じません。
Q. 2年次編入と3年次編入、どちらを選ぶべきですか?
大学に1年以上在籍して30単位以上を修得していれば2年次編入、2年以上在籍して60単位以上を修得していれば3年次編入の受験資格を得られます。3年次編入の方が卒業までの在学期間を短縮できますが、単位認定の結果によっては履修計画がタイトになる場合もあります。現在の在籍期間・修得単位数と、卒業までにかけられる期間を踏まえて、どちらの年次で受験するか早めに検討しましょう。両方の受験資格を満たしている場合は、履修済み科目の内容が法学部のカリキュラムとどれだけ近いかも判断材料にすると、入学後のミスマッチを避けやすくなります。
まとめ|法政大学法学部3年次編入を突破するために
ここまで、法政大学法学部3年次編入の仕組みと2027年度(令和9年度)入試の最新情報を整理してきました。最後に、合格に向けて押さえておきたいポイントをまとめます。
- 法学部は法律学科・政治学科・国際政治学科の3学科体制で、いずれも編入試験の対象学科である
- 試験科目は英語(独自の筆記試験、TOEIC等の外部試験は不要)と専門科目の論述のみで、面接はない
- 2027年度入試は出願期間2026年9月21日〜10月2日、試験日2026年11月8日、募集人員は3学科合計で3年次10名
- 専門科目は「法学・政治学に関する基礎的な論述試験」で、志望学科の問題を選択する形式
- 3年次編入は64単位まで単位認定され、うち44単位はILAC科目として一括認定される
- ゼミ・就職支援・大学院進学など、編入後のキャリアパスも一般学生と同様に開かれている
- 募集人員が少なく競争率は高めのため、英語・専門科目とも早めの計画的な対策が欠かせない
法政大学法学部は、MARCHの一角としての知名度と都心という立地の良さを兼ね備え、法律学科・政治学科・国際政治学科という3学科の中から自分の関心に合った学びを選べる魅力的な環境です。編入試験は決して簡単な道ではありませんが、出願資格・試験科目・単位認定の仕組みを正確に理解したうえで計画的に対策を進めれば、合格の可能性は十分にあります。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
大学編入コースでは、法政大学法学部をはじめとした難関大学への編入合格に向けて、プロ講師が英語・専門科目それぞれの対策を個別にサポートしています。法政大学の編入試験全体像をさらに詳しく知りたい方は法政大学編入を徹底解説した記事も、MARCHの他大学もあわせて検討したい方はMARCH編入を比較した記事もあわせてご覧ください。
監修者・執筆者情報
監修者:春山正翔
スプリング・オンライン家庭教師代表、株式会社 Spring Knowledge代表取締役。令和の虎youthに虎として出演。自身も大学編入・大学院入試を経験し、指導者として大学編入・大学院入試で数多くの合格者を輩出している。
執筆者:スプリング・オンライン家庭教師 編集部
動画でも解説しています
この記事のテーマは、スプリング・オンライン家庭教師の公式YouTubeチャンネルでも解説しています。テキストとあわせてご活用ください(画像をクリックするとYouTubeで再生されます)。
法政大学法学部に編入した合格者の声
スプリング・オンライン家庭教師を利用して法政大学法学部へ3年次編入した合格者お二人に、合格直後にお話を伺いました。
専門学校から法律学科へ|鷹合さん(約8ヶ月)
日本外国語専門学校から法律学科へ。試験科目は英語と専門科目(法学)でした。
「参考書を何度も読むことはもちろんですが、先生に出された小論文の課題を書いて、先生に添削してもらう作業を繰り返し続けていました」(鷹合さん)
平日は教材中心、休日はアウトプットという役割分担を事前に決め、専門科目は添削と重要キーワードの暗記、英語は政治学・法学に特化した英文の読み込みで進めました。
詳しい対策の流れは【大学編入合格体験記】日本外国語専門学校から法政大学法学部法律学科へ3年次編入|約8ヶ月の小論文添削で掴んだ合格で紹介しています。
通信制短期大学から5校同時合格|森尾さん(約10ヶ月)
法政大学と同時に岩手大学・香川大学・国学院大学・日本大学にも合格しています。
「編入試験では結構英語も専門科目も両方記述式で試験が出されるので、本当に自分の答案が合ってるのかっていうのが分からないんですよ」(森尾さん)
対策の中心は過去問。分野別に整理すると大学ごとに傾向の違いがあるため志望校ごとに演習を組み替え、答案の論理的なおかしさは講師の添削で指摘してもらったと語っています。
詳しい対策の流れは【大学編入合格体験記】通信制短期大学から法政大学法学部へ3年次編入|10ヶ月の記述式対策と4校同時合格の軌跡で紹介しています。
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