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北海道大学大学院 保健科学院の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

北海道大学大学院 保健科学院の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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北海道大学大学院保健科学院は、保健科学専攻のもとに「保健科学コース」と「看護学コース」を置く大学院で、学部で看護学や理学療法学、診療放射線技術学などを学んだ人だけでなく、異なる学部から進学する外部受験者も広く受け入れています。外部院試とは、自分が卒業した大学とは別の大学院を受験することを指し、保健科学院の場合は募集要項で示された出願資格・試験科目・提出書類を、内部進学者以上に丁寧に確認する必要があります。本記事では、令和9年度(2027年度入学)保健科学専攻修士課程学生募集要項をもとに、募集人員・出願資格・試験科目・志望理由書・日程・過去問の公開状況までを、確認できる範囲の一次情報に沿って整理します。数値や日程は年度によって変わるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。

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目次

北海道大学大学院保健科学院とは|専攻・コースの概要と外部院試の位置づけ

保健科学院は、正式には「北海道大学医学部保健学科/大学院保健科学院/大学院保健科学研究院」という一体的な組織の大学院部分にあたります。教育理念には「専門分野をこえて世界の保健科学研究をリードする研究者の育成」が掲げられており、看護学・理学療法学・作業療法学・診療放射線技術学・検査技術科学といった保健医療分野の枠を越えて、学際的な研究者・高度専門職を育てる姿勢が明記されています。教育目標としては、学部教育や実務経験で培った専門的な技術・知識を高め、高度な専門的判断能力と医療技術の実践的能力を身につけ、エビデンスに基づく保健科学の発展を担う人材を育成することが掲げられています。

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求める学生像としては、大きく2点が示されています。1点目は、保健医療系の学部教育を受けた学生だけでなく、異なる背景の学問を身につけた学生を、地域・文化・国籍を問わず広く受け入れる方針です。2点目は、教育理念にふさわしい意欲・学力・創造力・論理性・リーダーシップを有する学生を選抜するという方針です。この2点は、外部受験者にとって重要な意味を持ちます。出身学部が看護学や保健医療系でなくても出願資格上は道が開かれている一方で、面接や志望理由書では、なぜ自分の学習歴・問題意識が保健科学院の教育研究領域とつながるのかを、具体的に説明できることが求められます。

修士課程は保健科学専攻の1専攻のみで構成され、その下に「保健科学コース」と「看護学コース」の2コースがあります。保健科学コースには、生体量子科学生体情報科学リハビリテーション科学健康科学の4つの科目群(教育研究領域)があり、看護学コースには、看護学公衆衛生看護学助産学高度実践看護学の4つの科目群があります。志望する科目群によって試験科目や出願資格の一部が異なるため、パンフレットの学科名だけで判断せず、自分が学びたい研究領域が保健科学コースと看護学コースのどちらに属するのかを、最初に確認する必要があります。

各科目群で実際にどのような研究が行われているかも、募集要項に掲載された教員一覧から具体的に把握できます。たとえば生体量子科学ではスポーツ外傷の発生機序や経頭蓋磁気刺激による治療効果、生体情報科学では医用画像へのAI技術の応用や画像解析手法の開発、リハビリテーション科学では姿勢制御障害や高次脳機能障害に対するリハビリテーション、健康科学では環境と健康の関係や地域ケアシステムの開発といったテーマが扱われています。看護学コースでも、公衆衛生看護学では地域住民の社会的孤立予防、助産学では女性のウェルネスや周産期ケア、高度実践看護学ではがん看護実践や在宅移行ケアの開発など、科目群ごとに研究の方向性が明確に分かれています。志望理由書や面接では、こうした具体的な研究テーマと自分の関心を結びつけて説明できるかが問われるため、科目群名だけでなく、実際の研究内容まで踏み込んで調べておくことをおすすめします。

保健科学院は、学部段階の北海道大学医学部保健学科と一体的に運営されている大学院です。募集要項では、本学医学部保健学科卒業(見込み)者は証明書の提出が不要とされており、内部進学者向けの手続き簡略化が明記されています。裏を返せば、他大学の学部から進学する外部受験者は、これらの証明書を自分の出身大学から取り寄せる必要があるため、証明書発行に時間がかかる大学の出身者ほど、早めの準備が必要になります。

保健科学院には修士課程に加えて博士後期課程も設置されています。博士後期課程は保健科学コース(先進医療科学、総合健康科学)と看護学コース(看護科学)で構成され、募集人員は10名(社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の人数を含む)です。博士後期課程の一般選抜・社会人特別選抜は口述試験と出願書類の審査で、外国人留学生特別選抜は出願書類の審査のみで合否が判定されます。本記事は主に修士課程の外部院試を対象に解説しますが、修士修了後に博士後期課程への進学を検討している場合も、指導を希望する教員への事前相談が同様に重要になります。

外部受験者が保健科学院を志望する場合、大学名だけでなく、志望する科目群の指導教員がどのような研究をしているかを具体的に把握しておくことが欠かせません。募集要項には教育研究コース・科目群ごとに主任指導教員の氏名と主たる研究内容が一覧で掲載されており、出願前にこの一覧を読み込み、自分の研究テーマと重なる教員を絞り込む作業が、志望理由書や面接の土台になります。志望校選びの段階で「保健科学」という名称の印象だけで判断せず、実際にどの科目群でどのような研究が進められているかを確認しておくと、出願後のミスマッチを避けやすくなります。

保健科学専攻の募集人員と出願資格|語学スコア(TOEFL・IELTS)の扱い

外部院試でまず確認すべきは、志望する専攻・コースの募集人員と、自分がどの出願資格に該当するかです。ここでは令和9年度(2027年度入学)保健科学専攻修士課程学生募集要項に基づいて、確認できる数値を整理します。年度が変わると人数や条件が変更される可能性があるため、出願する年度の募集要項で必ず再確認してください。

保健科学専攻(修士課程)の募集人員

令和9年度の保健科学専攻修士課程の募集人員は40名です。募集要項には、この40名には社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の人数も含まれること、また看護学コースの公衆衛生看護学科目群・助産学科目群・高度実践看護学科目群の募集人員は、それぞれ「若干名」として40名の内数に含まれることが明記されています。つまり40名という数字は保健科学専攻全体の総枠であり、科目群ごとの内訳や選抜区分ごとの内訳は公表されていません。志望する科目群の実際の合格者数がどの程度になるかは募集要項からは読み取れないため、詳細は入試説明会資料や教務担当への問い合わせで確認することをおすすめします。

コース科目群(教育研究領域)募集人員の扱い
保健科学コース生体量子科学/生体情報科学/リハビリテーション科学/健康科学保健科学専攻40名の内数(科目群別人員は非公表)
看護学コース看護学保健科学専攻40名の内数(科目群別人員は非公表)
看護学コース公衆衛生看護学/助産学/高度実践看護学各若干名として40名の内数に含まれる
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出願資格|一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜

一般選抜の出願資格は13項目にわたって定められています。中心となるのは、大学を卒業した者および卒業見込みの者、大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者・見込みの者、外国において16年の学校教育課程を修了した者・見込みの者などです。これらに加えて、大学に3年以上在学し保健科学院が定める単位を優れた成績で修得したと認めた者や、個別の出願資格審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた22歳以上の者など、大学卒業者以外の道も用意されています。ただし出願資格(9)(10)(11)によって出願する場合は、出願期間そのものより前に「出願資格審査」を受ける必要があり、令和9年度入試では審査書類の提出期間が令和8年6月15日(月)から6月19日(金)、結果通知が令和8年7月3日(金)と、通常の出願期間より約1か月早く設定されています。

受験者の状況該当する主な出願資格
大学卒業(見込み)出願資格(1)
大学改革支援・学位授与機構による学士学位取得(見込み)出願資格(2)
外国の大学等で16年の学校教育課程を修了(見込み)出願資格(3)〜(6)
大学に3年以上在学し優れた成績で単位を修得(要事前審査)出願資格(9)
22歳以上で個別審査により大学卒業者と同等の学力を認定(要事前審査)出願資格(11)

この表はあくまで代表的なパターンの整理であり、募集要項には全13項目がより詳細に定められています。自分の学歴・所属がどの号に該当するか判断が難しい場合は、自己判断せずに保健科学研究院事務課教務担当へ確認することをおすすめします。

看護学コースのうち、公衆衛生看護学科目群・助産学科目群を志望する場合は、上記の出願資格に加えて看護師免許(取得見込みを含む)を有することが条件になります。さらに高度実践看護学科目群を志望する場合は、看護師としての実務経験が3年以上あることが求められ、事前に高度実践看護学科目群の指導教員へ確認するよう募集要項に明記されています。実務経験の年数計算や資格取得見込みの扱いに迷う場合は、自己判断せず、出願前に保健科学研究院事務課教務担当へ問い合わせておくと安心です。

社会人特別選抜は、一般選抜の出願資格を満たしたうえで、令和9年4月時点で医療・保健・福祉施設、教育研究機関、官公庁、企業等における2年以上の専門的な実務経験(通算可)を有し、入学後もその身分を継続する者が対象です。この選抜で入学した社会人は、大学院設置基準第14条に基づく「教育方法の特例」(夜間や特定時間・時期での授業・研究指導など)を活用できますが、看護学コースの実習科目・実践看護研究には第14条の適用がない点は、社会人として働きながら通学を検討する人が見落としやすい注意点です。

外国人留学生特別選抜は、出願資格の一部((3)から(6)、(10)、(11))に該当することに加えて、国費留学を希望する場合は志望する研究分野の教員に依頼して作成してもらう「受入内諾書」、私費留学を希望する場合は「受入教員の推薦書」が必要です。いずれの場合も、教員に依頼する前段階で、志望する科目群の指導教員へ研究内容を照会しておくことが前提になっています。

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出願書類一覧と検定料(一般選抜)

一般選抜で提出が必要な出願書類は、募集要項に番号付きで一覧化されています。主なものを整理すると、次のとおりです。

書類内容
入学願書所定の用紙。募集要項原本に綴じ込まれている
受験票・写真票出願前3か月以内に撮影した写真(縦4cm×横3cm)を貼付
志望理由書1,000字程度、所定様式、研究指導予定教員の署名が必要
卒業証明書または卒業見込証明書出身大学(学部)長が作成したもの
成績証明書出身大学(学部)長が作成し、厳封したもの
検定料30,000円。郵便局・銀行の振込用紙で納付
検定料受付証明書台紙・受験票送付用封筒・宛名票いずれも所定の用紙・封筒を使用

社会人特別選抜ではこれに加えて就学承諾書・在職期間証明書、外国人留学生特別選抜では推薦書・研究業績・語学力証明書・受入内諾書または受入教員の推薦書など、選抜区分によって提出書類の種類と分量が大きく変わります。自分が出願する選抜区分の書類一覧を早い段階で洗い出し、発行に時間がかかる証明書(成績証明書・卒業証明書・在職期間証明書など)から優先して手配することが、出願期間内に間に合わせるための実務的なポイントです。

検定料は、いったん納付すると原則として返還されません。返還されるのは出願しなかった場合や書類不備の場合など、募集要項に明記された限られたケースのみです。返還を請求する場合は、金融機関発行の検定料受付証明書などが必要になるため、納付時の書類は出願手続きが終わった後も保管しておくことをおすすめします。

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語学スコア(TOEFL・IELTS)の扱い

一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜で、英語の扱いが異なる点は、保健科学院の外部院試で特に間違えやすいポイントです。一般選抜では外部の英語スコア提出は求められておらず、学力試験当日に大学が実施する「TOEFL-ITP」を受験する形式が採られています(保健科学コースのみ。看護学コースは外国語試験自体が課されません)。一方、社会人特別選抜と外国人留学生特別選抜では、大学院入試実施月から遡って2年以内に受験したTOEFLまたはIELTS(アカデミック・モジュール)の得点票(原本)の提出が出願書類として求められます。令和9年度入試の場合、令和8年(2026年)8月から遡って2年以内に受験したスコアが対象です。得点票の原本提出が出願期日までに間に合わない場合は、ウェブサイトに表示されるスコア画面を出力して提出し、原本は到着次第速やかに提出する運用ですが、試験当日までに原本の提出がない場合は出願そのものを取り消されるため、受験日から逆算したスコア取得計画が欠かせません。

外国人留学生特別選抜では、英語に加えて日本語能力を証明する書類の提出も必要です。日本語能力試験(JLPT)のほか、BJTビジネス日本語能力テストやJ.TEST実用日本語検定など、募集要項に列挙された10種類の試験のいずれかの結果が対象になり、あらかじめ研究生として保健科学院に在籍している学生については、北海道大学が提供する日本語コースの講義受講修了証でも代替できるとされています。

試験科目を徹底解説|専門科目・外国語(TOEFL-ITP)・口述試験(面接)

保健科学院の学力試験は、志望する選抜区分(一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜)と、志望するコース・科目群によって、課される科目・時間割が異なります。令和9年度入試の学力試験日は令和8年8月18日(火)で、試験場は北海道大学大学院保健科学研究院(札幌市北区北12条西5丁目)です。辞書の持ち込みはいずれの科目でも認められていません。「試験科目が何か」だけでなく「どの選抜区分・科目群に自分が該当するか」を先に確定させないと、対策すべき科目の数そのものを見誤ってしまうため、最初に自分の立ち位置を整理することが出発点になります。

一般選抜の試験科目

一般選抜では、保健科学コースと看護学コースで課される科目の構成が異なります。保健科学コースは外国語・専門科目・面接の3つが課されます。募集要項に示された時間割では、外国語(TOEFL-ITP)が9時から11時30分、専門科目(小論文)が12時30分から13時30分に設定されています。一方、看護学コースは外国語試験が課されず、専門科目(各科目群が出題する筆記試験)と面接(口述)の2つで構成されます。看護学コースの専門科目筆記試験は14時から開始され、面接の開始時刻は科目群によって異なり、公衆衛生看護学・助産学・高度実践看護学科目群は13時50分から14時50分、その他の看護学科目群は15時から実施される時間割が示されています。

コース・科目群外国語(TOEFL-ITP)専門科目面接(口述)
保健科学コース(全科目群)あり(9:00〜11:30)小論文(12:30〜13:30)14:00〜
看護学コース(看護学科目群)なし各科目群出題の筆記試験(14:00〜)15:00〜
看護学コース(公衆衛生看護学・助産学・高度実践看護学科目群)なし各科目群出題の筆記試験(14:00〜)13:50〜14:50

この時間割はあくまで令和9年度入試のものであり、開始・終了時刻や科目構成は年度ごとに見直される可能性があります。出願する年度の募集要項に記載された最新の時間割を必ず確認してください。

出願書類が受理されると、8月上旬に受験票が発送され、募集要項には「8月12日までに届かない場合は、出願書類提出先に問い合わせること」という注記があります。受験票は試験当日に必ず持参する必要があるため、出願後は郵便物の到着状況を確認し、届かない場合は早めに教務担当へ連絡することをおすすめします。

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社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の試験科目

社会人特別選抜では、一般選抜と異なり外国語(TOEFL-ITP)の試験が課されません。専門科目(小論文、12時30分から13時30分)、専門科目(各科目群出題の筆記試験、14時から)、面接(口述)の3つで構成され、面接の実施時刻は一般選抜と同様に科目群によって異なります。外国語試験がない分、英語力そのものは問われませんが、その代わりに志望理由書・実務経験・面接で、なぜ今、実務を離れて(あるいは継続しながら)大学院で学ぶ必要があるのかを、具体的な言葉で説明する比重が相対的に高くなります。

外国人留学生特別選抜は、他の2区分と大きく異なり、面接(口述試験)のみで合否が判定されます。実施方法の詳細は出願後に個別に案内されますが、オンラインでの実施が予定されており、出願者は学力試験日の時点でウェブカメラやネットワーク接続環境など、オンラインミーティングが利用できる環境を用意しておく必要があります。筆記試験がない代わりに、出願書類(志望理由書、成績証明書、語学力証明書、受入内諾書または受入教員の推薦書など)の作成精度と、オンライン面接での説明力が、合否によりストレートに反映される選抜方式といえます。

評価の重み付け(アドミッションポリシーから)

募集要項に掲載されているアドミッションポリシーには、評価方法と求める学生像の関係性を示す表があります。この表によると、一般選抜・社会人特別選抜では、専門科目と面接がともに「◎」(特に重視)とされており、外国語は「〇」(重視)という位置づけです。外国人留学生特別選抜では、面接と出願書類がいずれも重視される評価項目とされています。この重みづけから読み取れるのは、専門科目の得点だけを追い求めるのではなく、専門知識を面接の場で自分の言葉として説明し直せるかどうかが、保健科学院の選抜全体を通じて重視されているという点です。求める学生像として掲げられている「意欲・学力・創造力・論理性・リーダーシップ」も、この評価表の各項目に分散して反映されていると考えられ、専門科目の答案と面接での受け答えの両方に一貫性を持たせることが、対策の軸になります。

研究計画書に代わる「志望理由書」と研究室(指導教員)への事前相談

保健科学院修士課程の出願書類には、いわゆる「研究計画書」という名称の書類はなく、代わりに志望理由書(1,000字程度、所定の様式)の提出が求められます。所定様式は保健科学院のホームページからダウンロードできると案内されており、様式には研究指導を希望する教員名の記入欄と、研究指導予定教員の署名欄が設けられています。つまり志望理由書を書き上げるだけでなく、出願前に志望する教員へ直接コンタクトを取り、研究内容について相談したうえで署名をもらう必要があるという構造になっています。

志望理由書に盛り込みたい要素

一般選抜・社会人特別選抜の志望理由書は1,000字程度ですが、外国人留学生特別選抜の志望理由書はA4判2枚程度(手書き不可)と、分量も書式の指定も異なります。さらに外国人留学生特別選抜では、国費留学希望者は教員が記入する「受入内諾書」、私費留学希望者は「受入教員の推薦書」(A4判1枚程度)も必要で、教員とのメール・ウェブ面談などのやり取りの履歴を記載してもらうことが求められます。これも出願直前ではなく数か月単位の準備期間を見込んでおくべき理由のひとつです。

志望理由書に書くべき内容として、募集要項自体に細かいフォーマットの指定はありませんが、様式に志望コース・科目群、研究指導を希望する教員名の記入欄が設けられていることから、次の要素を順序立てて盛り込むことが実質的に求められていると考えられます。

  • 志望する科目群(教育研究領域)とその中で扱いたいテーマ
  • これまでの学習歴・実務経験と、そのテーマに関心を持った経緯
  • 志望する指導教員の研究内容と、自分の関心がどう重なるか
  • 入学後にどのような方法で研究・学修を進めたいか
  • 修了後にその学びをどう活かしたいか
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研究指導教員への事前相談の進め方

教員への事前相談は、募集要項の「募集人員」に関する注記にも明記されており、「出願に先立ち,志望する教育研究領域の教員と研究内容について事前に相談すること」と、出願手続きの前提条件として位置づけられています。外部受験者にとっては、内部進学者と異なりキャンパスで教員と顔を合わせる機会が少ないため、募集要項の12頁から14頁に掲載されている「主任指導教員の主な研究内容及び連絡先」の一覧を読み込み、メールで研究内容の相談を申し込むところから準備を始める必要があります。

研究室訪問や教員への事前相談は、公式にはメールでの打診が基本になります。出願書類の提出先は医学系事務部保健科学研究院事務課教務担当(電話011-706-3318、メールkyomu@hs.hokudai.ac.jp)ですが、指導を希望する教員本人への連絡は、募集要項に掲載されたメールアドレスへ直接行うのが一般的な流れです。返信までに時間がかかる場合があるため、出願期間の直前ではなく、数か月前から連絡を始めることをおすすめします。

事前相談から出願までの流れを整理すると、次のようになります。

  1. 募集要項12〜14頁の教員一覧を確認し、自分の研究テーマに近い教員を複数ピックアップする
  2. 各教員のメールアドレスへ、自己紹介・研究したいテーマの概要・相談したい旨を簡潔に伝える
  3. 返信をもとに、研究内容のすり合わせをメールやオンライン面談などで重ねる
  4. 相談内容を踏まえて志望理由書の草稿を作成し、教員に内容を確認してもらう
  5. 志望理由書の様式に教員の署名をもらい、他の出願書類とあわせて期限内に提出する

この一連のやり取りには数週間から数か月かかることも珍しくないため、出願期間の直前に初めて教員へ連絡するのは避け、可能であれば半年前後の余裕を持って動き始めることをおすすめします。

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出願から合格発表までのスケジュール|令和9年度入試の日程

ここでは、令和9年度(2027年度入学)保健科学専攻修士課程学生募集要項に示された日程を整理します。年度が変わると日程はずれるため、次年度以降に受験する場合は、保健科学院ホームページに公開される最新の学生募集要項で必ず確認してください。

項目令和9年度入試(2027年度入学)の日程
出願資格審査の提出期間(該当者のみ)令和8年6月15日(月)〜6月19日(金)
出願資格審査結果の通知令和8年7月3日(金)(郵送)
出願期間令和8年7月9日(木)〜7月16日(木)8:30〜17:00(土日を除く)
学力試験日令和8年8月18日(火)
合格発表令和8年9月18日(金)午前10時(ホームページ掲載は10時30分頃)
試験結果通知書の発送令和8年9月(宛名票記載の住所へ郵送)
入学手続き関係書類の発送令和9年2月(宛名票記載の住所へ郵送)

出願期間はわずか6日間(土日を除く実質6営業日)しかなく、しかも一般選抜・社会人特別選抜はインターネット出願ができず、募集要項の原本(冊子体)に綴じ込まれた所定の願書を使って、書留速達で郵送するか窓口へ持参する方式が採られています。募集要項の原本は、返信用封筒(角形2号に320円分の切手を貼付)を送付して請求するか、教務担当窓口で直接入手する必要があるため、出願期間が始まる前に募集要項の原本を入手しておくことが実務上の最初の関門になります。

外国人留学生特別選抜のみ、インターネット出願サイト(e-apply)を利用でき、令和9年度入試では海外からの郵送に要する時間を考慮して、出願期間の3日前にあたる令和8年7月6日(月)から出願情報の入力が可能になっています。検定料の支払い方法は、クレジットカード、Pay-easy、コンビニエンスストア、PayPay銀行・楽天銀行、中国銀聯ネット決済(ChinaPay)などから選択でき、検定料30,000円に加えて事務手数料500円が別途かかります。

入学手続きの詳細な方法・期間は合格通知書の送付時に個別に案内される形式で、募集要項の段階では確定していません。入学料は282,000円(予定額)、授業料は前期分267,900円・年額535,800円(いずれも予定額)とされており、在学中に学生納付金の改定があった場合は改定後の金額が適用される旨の注記があります。徴収猶予・免除制度もありますが、手続き方法は合格通知書送付時の案内に従う必要があります。

長期履修制度について

保健科学院には、標準修業年限(修士課程2年)を超えて、最長4年まで計画的に教育課程を履修できる長期履修制度が設けられています。申請できるのは、官公庁・企業等のフルタイム有職者や、育児・親族の介護等に携わっている人など、修学に重大な影響がある事情を抱える人に限られ、可否は個別の審査を経て決定されます。申請する場合は、出願書類提出先に事前にメールで問い合わせて申請書類を取り寄せ、入学願書の提出時にあわせて申請書類も提出する必要があります。社会人として働きながら受験を検討している場合は、社会人特別選抜の出願資格とあわせて、長期履修制度の利用可否も指導予定教員に相談しておくと、入学後の学習計画を立てやすくなります。

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保健科学院の倍率・難易度をどう見るか

令和9年度の学生募集要項には、志願者数・合格者数・倍率といった選抜結果に関する数値は掲載されていません。保健科学院に限らず、多くの国立大学大学院では倍率が公式には公表されないため、正確な倍率を前提に難易度を語ることはできません。倍率を重視しすぎるより、募集人員の内訳、出願資格の広さ、試験科目の構成、提出書類の準備負担といった、募集要項から読み取れる要素を組み合わせて、自分にとっての難易度を判断する方が実態に近づきます。

難易度を左右する要素保健科学院で確認できる内容
募集人員保健科学専攻全体で40名。科目群別の内訳は非公表で、選抜区分ごとの人数も公表されない
出願資格の広さ大学卒業者に加え、個別審査による22歳以上の受験者などにも門戸が開かれている
試験科目の負荷保健科学コースは外国語+専門科目+面接の3科目、看護学コースは専門科目+面接の2科目
提出書類の準備負担志望理由書に指導予定教員の署名が必要で、事前相談というプロセス自体が選抜的に機能する
過去問の入手しやすさ令和8年度入試から一部科目の問題・模範解答が公式サイトで公表されるようになった

特に注目したいのは、志望理由書に研究指導予定教員の署名欄が設けられているという運用面での難易度です。単に出願書類を揃えれば受験できるわけではなく、教員に研究内容を認めてもらい署名を得るという事前のコミュニケーションが、実質的な最初の関門になっています。教員との相性や研究テーマの適合性を早い段階で確認できていない場合、書類を整える段階でつまずく可能性があります。筆記試験の得点だけを上げれば合格に近づくわけではないという点は、他の一般的な大学院入試以上に強く意識しておく必要があります。

看護学コースの公衆衛生看護学科目群・助産学科目群・高度実践看護学科目群は、看護師免許(または実務経験)という出願資格そのものが選抜的に働くため、出願できる母集団が保健科学コースとは異なる点も踏まえておく必要があります。免許・実務経験の条件を満たす受験者の中での競争になるため、募集人員が「若干名」であることと合わせて、早めに指導教員へ相談し、志望動機の具体性を高めておくことが対策の中心になります。

保健科学コースと看護学コースでは、必要な準備の質も異なります。保健科学コースは外国語(TOEFL-ITP)が加わる分、英語力を含めた総合的な学力が問われる一方、看護学コースは看護師免許や実務経験といった資格要件が絡む科目群があり、資格を満たしたうえでの専門知識と実践経験が評価の軸になります。どちらが易しいというより、求められる準備の種類が違うと捉えたほうが実態に近く、志望する科目群が決まっている場合は、その科目群に特化した準備に早い段階から時間を配分することが重要です。

情報量の違いも、体感的な難易度に影響します。保健科学院は令和8年6月8日に入試説明会を開催し資料を公開しました。こうした説明会資料は、募集要項だけでは伝わりにくい選考の実態や、コース・科目群ごとの特徴を補足する情報源になります。参加できなかった場合でも資料が公開されるため、出願を検討している年度の入試説明会の開催状況は、早めに保健科学院のウェブサイトで確認しておくとよいでしょう。

過去問分析と出題予測|口述試験(面接)対策

過去問の公開方針

保健科学院は、令和8年度入試から試験問題と模範解答(または採点基準)を公式サイトで公表する方針に転換しました。令和8年度入試(令和7年8月19日実施)については、専門科目(小論文)、看護学コース公衆衛生看護学科目群、助産学科目群の問題と模範解答(採点基準)が公表されています。高度実践看護学科目群は志願者がいなかったため試験問題自体が存在せず、外国語(TOEFL-ITP)は非公表とされています。

公表の運用にも時限があります。募集要項によれば、令和8年9月までは令和7年度以前の試験問題を保健科学院教務担当の窓口で閲覧できますが、閲覧は平日10時30分から16時まで、1人1日1回10分間、持ち出し・撮影・書き写しは禁止という制限付きです。令和8年10月以降は、直近2年分のみをウェブサイトで公表する運用に切り替わり、窓口での閲覧は終了する予定です。過去問を確認したい場合は、この切り替えのタイミングを踏まえて、早めにウェブサイトを確認するか、窓口閲覧が可能な時期に問い合わせておく必要があります。

専門科目(小論文)の出題分析

令和8年度入試で公表された専門科目(小論文)は、日本の医療体制を他国と比較したうえで、日本が進むべき方向性について自身の考えを論じるという構成のテーマでした。公表されている採点基準を見ると、他国との比較が具体的かつ論理的に述べられているか、進むべき方向性についての自身の考えが具体的かつ論理的に述べられているかという2つの評価軸に加えて、誤字脱字・誤記脱記、文字数の過不足も減点対象とされています。この採点基準から読み取れるのは、医療制度に関する知識の量そのものより、比較と自分の意見を論理的な順序で構成できるかが問われているという点です。保健科学コース・看護学コースの受験者ともに、日頃から日本の医療・保健制度に関する報道や統計に触れ、他国の制度と比較しながら自分の意見をまとめる練習をしておくことが、対策の中心になります。

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助産学科目群・公衆衛生看護学科目群の出題分析

助産学科目群の筆記試験は、大問3問で構成されていました。問1は、分娩支援ツールに関する研究論文の要旨(日本語訳)を読み、事例に基づいて自分の考えを記述する問題で、効果量や信頼区間、オッズ比といった論文中の統計指標を読み解いたうえで臨床判断に結びつける力が問われています。問2は、終末期のがん患者とその家族の事例をもとに、看護問題を1つ挙げ、観察計画・治療計画・教育計画をそれぞれ2つ以上、根拠とともに記述する問題でした。問3は、妊娠に伴うホルモンや妊婦健康診査の実施頻度、胎児付属物、分娩の異常、新生児の生理的変化など、助産学の基礎知識を問う穴埋め・選択式の小問が15問出題されています。論文読解、事例に基づく看護計画の記述、基礎知識の暗記という3種類の力が同時に問われる構成になっており、対策としては、助産学の教科書レベルの知識を正確に押さえることに加えて、統計指標の意味を理解したうえで臨床応用の文章に落とし込む練習が有効です。

公衆衛生看護学科目群の筆記試験は、令和8年度入試では「日本における健康寿命の延伸に資する方策について、一次予防・二次予防・三次予防の観点から600字以内で述べる」という、1問完結型の論述でした。一次予防・二次予防・三次予防という枠組みに沿って知識を整理し直す力が問われており、公衆衛生看護学の基本概念を、暗記としてではなく実際の政策課題に当てはめて説明できるかどうかが評価の軸になっていると考えられます。

過去問演習を進める際は、解答時間を測るだけでなく、設問が何を求めているか(説明せよ・論ぜよ・比較せよ・記述せよ)を先に分類してから取り組むと、本番での時間配分をつかみやすくなります。助産学科目群のように、論文読解・事例記述・基礎知識の穴埋めが1つの試験の中に混在する科目群では、時間のかかる記述式問題に着手する前に、比較的短時間で解ける基礎知識の小問を先に片付けるなど、問題全体を見渡した時間配分の練習も欠かせません。

募集要項からみる出題予測(過去問非公開科目)

保健科学コースの各科目群(生体量子科学、生体情報科学、リハビリテーション科学、健康科学)の専門科目筆記試験や、看護学科目群の筆記試験の内容は、令和8年度入試の時点では公表対象に含まれていません。断定はできませんが、募集要項に掲載されたアドミッションポリシーと、各科目群の主任指導教員の研究内容一覧から、出題される可能性が高い領域をある程度推測することはできます。たとえば健康科学の科目群には環境と健康、公衆衛生疫学、医療経済・医療情報に関する研究を行う教員が名を連ねており、リハビリテーション科学の科目群には運動器障害・中枢神経疾患のリハビリテーションを専門とする教員が複数在籍しています。志望する科目群の教員の研究内容を読み込み、関連する基礎知識・時事的な論点を、小論文や記述式の形式で説明できるように準備しておくことが、過去問が非公開の科目群における現実的な対策になります。この推測はあくまで募集要項の記載から導いた予測であり、実際の出題形式・難易度を保証するものではないため、詳細は必ず最新の募集要項および公式サイトの過去問公表状況で確認してください。

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口述試験(面接)対策

保健科学院の面接(口述試験)は、一般選抜・社会人特別選抜では対面、外国人留学生特別選抜ではオンラインで実施されます。アドミッションポリシーの評価表で面接が「◎」(特に重視)と位置づけられていることからも分かるとおり、面接は専門科目と並んで合否を左右する中心的な評価要素です。志望理由書に記載した内容と面接での回答が一致しているかどうかは、当然ながら確認されるポイントになります。

面接で準備しておきたい論点を整理すると、次のとおりです。

  • なぜ保健科学院の、その科目群を志望するのか(他大学院・他研究科ではなく保健科学院である理由)
  • 志望理由書に記載した指導教員の研究内容と、自分の関心・学習歴がどうつながるか
  • 専門科目(小論文または筆記試験)で書いた内容について、口頭でさらに深掘りされた場合にどう説明するか
  • 社会人特別選抜の場合、実務経験を大学院での研究にどう接続するか
  • 入学後にどのような研究・学修計画を持っているか、修了後の展望

外部受験者の場合、内部進学者と比べて保健科学院のカリキュラムや教員の研究環境に触れる機会が少ない分、募集要項の教員一覧やシラバス、公開されている研究論文から得た情報を自分の言葉で咀嚼して話せるようにしておくことが、面接での説得力につながります。

併願の考え方と関連情報|他研究科・他大学との比較

保健科学院を第一志望とする場合でも、出願時期や試験科目が近い他の研究科・他大学を把握しておくと、準備の優先順位を立てやすくなります。北海道大学の大学院には、保健科学院のほかにも医学院・生命科学院・歯学院・獣医学院など、医療・生命科学に近い分野の研究科が設置されており、同じ北海道大学内でも研究科ごとに出願資格・試験科目・日程が異なるため、名称が似ているからといって同じ準備で対応できるわけではありません。

たとえば北海道大学大学院 医学院の外部院試を検討している場合、保健科学院とは専攻構成も出願資格も異なるため、それぞれの募集要項を個別に確認する必要があります。指導教員への事前相談や研究計画・志望理由書の準備プロセスに不安がある場合は、研究室訪問メールの例文集を参考に、早い段階で連絡を始めることをおすすめします。あわせて大学院入試全体の難易度感をつかみたい場合は、大学院入試の難易度ランキングで、他大学・他研究科の傾向と比較しながら、保健科学院の立ち位置を確認しておくと、併願先の検討がしやすくなります。

併願を考える際は、出願期間・学力試験日・合格発表日が重ならないかを、候補となる大学院すべてで確認することが最初のステップです。保健科学院の令和9年度入試は出願期間が令和8年7月9日から16日、学力試験が8月18日、合格発表が9月18日と、比較的コンパクトな日程で進みます。併願先の日程がこれと重なる場合、書類準備や移動のスケジュールを早めに組み立てておく必要があります。特に社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜で必要になるTOEFL・IELTSのスコア提出は、受験から結果到着までに数週間かかることが多いため、併願の有無にかかわらず、出願期間の2〜3か月前には受験を済ませておくと安全です。

併願先の候補を検討する際は、大学院ごとに異なる提出書類のフォーマットにも注意が必要です。保健科学院の志望理由書は所定様式かつ教員の署名が必須である一方、大学院によっては自由書式の研究計画書のみで足りる場合もあります。使い回せる部分(学習歴の記述など)と、大学院ごとに書き分けが必要な部分(志望理由書の様式、教員署名の要否、字数制限など)を早い段階で切り分けておくと、複数校の出願書類を同時並行で準備しやすくなります。

大学院入試の準備全体を体系的に見直したい場合は、大学院入試対策の完全ガイドで、出願資格の調べ方から研究計画書・志望理由書の作成、面接対策までの全体像を確認できます。保健科学院の外部院試に固有の準備(教員への事前相談、志望理由書の署名取得、TOEFL・IELTSスコアの提出時期など)と、大学院入試全般に共通する準備を切り分けて進めると、直前期に慌てにくくなります。

独学での準備が難しいと感じる場合や、志望理由書・面接の内容が保健科学院の評価軸に沿っているかを確認したい場合は、大学院入試対策コースで、志望する科目群や出願資格に合わせた個別の対策を相談することもできます。

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よくある質問(FAQ)

保健科学院修士課程の募集人員は何名ですか。

令和9年度(2027年度入学)の募集要項では、保健科学専攻修士課程の募集人員は40名です。この40名には社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜の人数、および看護学コースの公衆衛生看護学科目群・助産学科目群・高度実践看護学科目群の各若干名が含まれています。科目群別の内訳や年度ごとの変動については、出願する年度の最新募集要項でご確認ください。

出願にTOEICのスコアは使えますか。

一般選抜では外部の英語スコア提出は求められておらず、学力試験当日にTOEFL-ITPを受験する形式です(看護学コースは外国語試験自体がありません)。社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜では、TOEFLまたはIELTS(アカデミック・モジュール)の得点票原本が必要とされており、募集要項にTOEICの記載はありません。取扱いは年度によって変更される可能性があるため、最新の募集要項で必ず確認してください。

研究計画書は必要ですか。

保健科学院修士課程の出願書類に「研究計画書」という名称の書類はなく、代わりに1,000字程度の志望理由書(所定様式、研究指導予定教員の署名欄付き)の提出が求められます。出願前に志望する教員へ研究内容を相談し、様式に署名をもらう必要がある点が特徴で、志望理由書の作成そのものが、指導を希望する教員の研究内容を踏まえて執筆することを前提としています。

社会人でも受験できますか。

社会人特別選抜が設けられています。一般選抜の出願資格を満たし、出願時点で医療・保健・福祉施設等における2年以上の専門的な実務経験(通算可)があり、入学後もその身分を継続する人が対象です。大学院設置基準第14条に基づく教育方法の特例を利用できますが、看護学コースの実習科目・実践看護研究には適用されません。

過去問はどこで確認できますか。

令和8年度入試から、専門科目(小論文)、公衆衛生看護学科目群、助産学科目群の問題と模範解答(採点基準)が保健科学院の公式サイトで公表されています。令和8年9月までは、それ以前の年度の問題を教務担当窓口で閲覧できますが、10月以降は直近2年分のみのウェブ公表に切り替わる予定です。外国語(TOEFL-ITP)や、公表対象外の科目群の問題は非公開です。過去問が公開されていない科目群については、募集要項に掲載された教員の研究内容一覧から出題領域を推測する方法もあります。

倍率はどれくらいですか。

募集要項に志願者数・合格者数・倍率の記載はなく、公式に倍率は公表されていません。募集人員の内訳、出願資格の範囲、試験科目の構成などから、志望する科目群の準備負担を見積もることをおすすめします。

指導教員への事前連絡は必須ですか。

募集要項に「出願に先立ち、志望する教育研究領域の教員と研究内容について事前に相談すること」と明記されており、志望理由書の様式にも研究指導予定教員の署名欄があります。実務上、事前相談なしに出願書類を完成させることは想定されていません。

外国人留学生でも受験できますか。

外国人留学生特別選抜が設けられています。出願資格の一部要件に該当し、国費留学希望者は受入内諾書、私費留学希望者は受入教員の推薦書が必要です。選抜は面接(口述試験、オンライン実施予定)と出願書類の審査のみで行われ、筆記試験はありません。日本語能力を証明する書類の提出も必要で、日本語能力試験(JLPT)など募集要項に指定された試験結果のいずれかが対象になります。

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まとめ|保健科学院の外部院試は「教員への事前相談」と「志望理由書の一貫性」が鍵

北海道大学大学院保健科学院の外部院試は、募集要項を読み込むだけでなく、志望する科目群の指導教員へ事前に研究内容を相談し、志望理由書に署名をもらうという、書類作成より前の段階に実質的な準備の起点があります。令和9年度入試では、保健科学専攻全体で募集人員40名、出願期間は令和8年7月9日から16日、学力試験は8月18日、合格発表は9月18日という日程が示されており、社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜ではTOEFLまたはIELTSのスコア提出も必要になります。

試験科目は、保健科学コースが外国語(TOEFL-ITP)・専門科目(小論文)・面接、看護学コースが専門科目(各科目群の筆記試験)・面接という構成で、令和8年度入試からは小論文・公衆衛生看護学科目群・助産学科目群の過去問と模範解答が公式サイトで公表されるようになりました。過去問が公開されていない科目群については、募集要項に掲載された教員一覧やアドミッションポリシーから出題領域を推測しつつ、志望理由書と面接での説明を一貫させる準備を進めることになります。

倍率や合格ラインといった数値は公式には公表されていないため、数字にとらわれすぎず、募集人員の内訳・出願資格・試験科目・提出書類という、募集要項から確認できる事実を積み重ねて準備することが現実的です。特に、志望理由書への教員署名という手続きは、出願直前に着手すると間に合わない可能性があるため、募集要項が公開され次第、早い段階で教員一覧を確認し、事前相談を始めることが結果的に一番の対策になります。本記事で紹介した内容は執筆時点で確認できた公式情報に基づくものであり、出願する年度によって募集人員・日程・試験科目・提出書類は変更される可能性があります。出願前には、必ず保健科学院の最新の学生募集要項と公式サイトの発表内容を確認してください。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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